JP4474205B2 - ワーク位置決め装置 - Google Patents

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本発明は、X−Yフリーテーブル装置を用いたワーク位置決め装置に関し、特にX,Y方向の直交二軸のスライド自由度すなわちX−Y二次元平面内でのスライド自由度を必要とする機械設備において、その高さ寸法の抑制と構造の簡素化を図ったワーク位置決め装置に関するものである。
この種のX−Yフリーテーブル装置に類するものとして例えば特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1に記載の技術では、直交三軸のスライド自由度を有する治具構成として、各スライド自由度ごとに独立したスライドユニットを三段にわたって積み上げた構成とする一方、各スライドユニットごとに丸棒状のブレーキシャフトとこれに外挿されるブレーキユニットを付帯させて、各スライドユニットごとに必要なスライド移動を許容したならば、最終的には上記ブレーキユニットの制動力をもって各スライドユニットごとのスライド自由度を拘束するようになっている。
特開2002−263965号公報(図10)
特許文献1に記載の技術において、Z方向(上下方向)のスライド自由度を除いたX−Yフリーテーブル装置としての構成に着目した場合、直交関係にある二つのスライドユニットを単に積み重ねるようにして組み合わせたものであることには変わりはなく、したがってテーブル装置としての高さ方向が大きくなることとなって好ましくない。
また、各スライドユニットのスライド自由度を司っているリニアガイドとは別に、各スライドユニットごとにブレーキシャフトやブレーキユニットを付帯させなければならないため、部品点数が多く構造が複雑になるとともに、全体のコストアップが余儀なくされることとなる。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、X−Yフリーテーブル装置の採用を前提とした上で、とりわけ高さ寸法の縮小化を図りつつ構造の簡素化と低コスト化を図ったワーク位置決め装置を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、X−Y二次元平面内において任意のワーク位置決め位置まで移動可能な汎用型のワーク位置決め治具を備えていて、位置決めすべきワークの種別に応じて上記ワーク位置決め治具の位置を変更することで複数種類のワークの位置決めに対応可能としたワーク位置決め装置であって、一方が固定側、他方が可動側となる直線状の二本のガイドレールを互いに直交しつつその直交状態のもとで相対移動可能なように重合配置するとともに、各ガイドレールには、対応するガイドレールに沿ってスライド可能であって且つ任意の位置でロック可能なスライドロック手段を個別に設け、これら双方のスライドロック手段同士を互いに連結することでX−Yフリーテーブル装置を形成してある。
その上で、このX−Yフリーテーブル装置における可動側のガイドレールにワーク位置決め治具を搭載してある一方、上記ワーク位置決め治具は、共にX−Yフリーテーブル装置によるX−Y二次元平面内に設定された受け面創成位置と任意のワーク位置決め位置との間でスライド変位可能となっていて、上記ワーク位置決め治具のスライド移動は、そのワーク位置決め治具に近接して配置され且つX,Y方向での自律的な動作自由度を有する外部駆動ユニットにより行われるようになっていることを特徴とする。
上記ロック手段としては、例えばガイドレールそのものを制動面とするブレーキユニットを採用するものとする。
この場合において、請求項2に記載のように、ガイドレール同士の交点位置にて双方のスライドロック手段同士を互いに連結するものとし、さらに請求項3に記載のように、それぞれのガイドレールにスライドロック手段とは別のスライダをスライド可能に案内支持させるとともに、それらのスライダ同士を互いに連結することがスライド動作の安定性維持の上で望ましい。
また、上記スライドロック手段は、請求項4に記載のように、それ自体が発生する制動力をもって自律的にロック状態となり、且つ外部からの作動流体の供給によりアンロック状態となるものであることが望ましい。
さらに、請求項5に記載のように、必要に応じて可動側となるガイドレールにテーブルを搭載するものとし、より具体的には、請求項6に記載のように、固定側となる互いに平行な一対のガイドレールと可動側となる互いに平行な一対のガイドレールとを全体として井桁状のものとなるように重合配置し、可動側となる一対のガイドレールにまたがるようにテーブルを搭載するものとする。
この場合、請求項7に記載のように、固定側となる一対のガイドレールと可動側となる一対のガイドレールとのなす合計四つの交点位置のうちいずれか一つの交点位置にて双方のスライドロック手段同士を互いに連結する一方、残りの三つの交点位置には、固定側となるガイドレールと可動側となるガイドレールとが互いに共有することになるクロススライダを配置することがスライド動作の安定性とスライド位置精度の向上の上で望ましい。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、各ガイドレールごとに独立しているスライドロック手段がロック状態にあるかぎりは、可動側のガイドレールはX方向およびY方向のいずれの方向においても実質的にスライド不能に拘束されている。その一方、双方のスライドロック手段をアンロック状態とすると、可動側のガイドレールはそれに付帯しているスライドロック手段を固定側としてその長手方向にスライド可能となるとともに、長手方向に直交する方向に対しても固定側のガイドレールのみを残して双方のスライドロック手段とともにスライド可能となる。
例えば、上記のアンロック状態において、可動側のガイドレールに対しその長手方向の外力を加えれば、そのガイドレールはそれ単独でスライド動作することが可能となる。その一方、可動側のガイドレールに対してその長手方向と直交する方向のの外力を加えれば、そのガイドレールは固定側のガイドレールのみを残して双方のスライドロック手段とともにスライド動作することが可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、互いに直交する二本のガイドレールにスライドロック手段を付帯させただけの単純な構成で所期の目的を達成することができ、したがって、高さ寸法の大幅な縮小化が可能であることはもちろんのこと、部品点数の削減による構造の簡素化と設備コストの低減を図ることができる。
図1以下の図面は、本発明のより具体的な実施の形態として車体パネル用のワーク位置決め装置に適用した場合の例を示しており、特に図1はその全体構成を示す平面図を、図2は図1の要部の斜視図をそれぞれ示している。
図1に示すように、このワーク位置決め装置は、X−Yフリーテーブル装置1を主要素とする従動部と、この従動部に近接して配置された外部駆動ユニット2とから構成されている。
X−Yフリーテーブル装置1は、互いに平行な直線状の二本のガイドレール3A,3Bの上にこれらと直交するように同じく互いに平行な直線状の二本のガイドレール4A,4Bを重ねるように配置したもので、例えば上側のガイドレール4A,4Bを可動側、下側のガイドレール3A,3Bを固定側とした場合に、固定側のガイドレール3A,3Bは図示しない台座部に固定してある。
ここでは、固定側および可動側の二組四本のガイドレール3A,3Bおよび4A,4Bのうち互いの直交関係にある一組のガイドレール3A,4Aについては、それぞれにガイドレール3A,4Aにスライド可能なスライダ5または6が装着されていて且つそれらのスライダ5,6の向きが互いに天地反転させることによって上下逆向きの関係にあるいわゆる汎用型のリニアガイドが使用されており、それらのスライダ5,6同士を略L字状の連結プレート7にて相互に連結してある。なお、各ガイドレール3A,3Bおよび4A,4Bは、図4,5にも示すように両側面にV溝が形成されたいわゆるあり型案内面形状のものとして形成されている。
また、上記一組のガイドレール3A,4Aには、スライドロック手段として天地反転させることによって上下逆向きの関係にあるロックスライダ(ブレーキ機能付きスライダ)8または9が装着されていて、一方のロックスライダ8はガイドレール3Aに、他方のロックスライダ9はガイドレール4Aにそれぞれスライド可能に案内支持されている。そして、これらのロックスライダ8,9同士は後述するように図2の平面視におけるガイドレール3A,4A同士の交点位置(交差部)においてピン18にて相互に連結されている。
さらに、二組四本のガイドレール3A,3Bと4A,4Bとのなす残り三箇所の交点位置(交差部)には、その上下のガイドレール3A,3B,4A,4Bにスライド可能に個別に案内支持されていて且つそれらのガイドレール3B,4A同士、3B,4B同士および3A,4B同士が互いに共有しつついずれのガイドレール3A,3B,4A,4Bに対してもスライド可能なクロススライダ10がそれぞれに配置されている。
このように、合計で二組四本のガイドレール3A,3B,4A,4Bが一対のロックスライダ8,9および連結プレート7のほか三箇所のクロススライダ10をもって拘束されていることにより、少なくともガイドレール3A,3B同士または4A,4B同士の平行度と、ガイドレール3A,3Bと4A,4Bとの直交度および剛性が確保されていて、同時に可動側となる二本のガイドレール4A,4Bは平行状態を保ったままでそれ自体の長手方向およびそれと直交する方向にそれぞれスライド可能となっている。
すなわち、可動側のガイドレール4A,4BのX方向でのストロークをX1、同じく可動側のガイドレール4A,4BのY方向でのストロークをY1とした場合に、可動側のガイドレール4A,4Bは可動トロークをX1,Y1とするX−Y平面内の任意の位置までスライド移動可能となっている。
ここで、可動側となる二本のガイドレール4A,4Bにはそれらにまたがるように矩形状のテーブル11が搭載されているとともに、そのテーブル11にブラケット12を介してワーク位置決め治具13が立設されている。なお、ワーク位置決め治具13の詳細については後述する。
図3は図1の要部拡大図を、図4は図3のA−A線に沿う拡大断面図を、図5は図4のB−B線に沿う断面図をそれぞれ示していて、いずれも図も実質的にロック手段であるロックスライダ8,9の詳細を示している。
図3〜5に示すように、双方のロックスライダ8,9はその姿勢として互いに天地反転させただけの同構造のものとして形成されていて、一方のロックスライダ8はその下面側が、他方のロックスライダ9はその上面側がそれぞれあり溝係合の形態で固定側のガイドレール3Aまたは可動側のガイドレール4Aに嵌合してスライド可能に案内支持されている。そして、各ロックスライダ8,9は略角筒状をなすハウジング14または15の一端にブラケット16または17が突設されていて、それらのブラケット16,17同士がガイドレール3A,4A同士の交点位置においてピン18にて相互に連結されている。
図3のほか図4,5に示すように、一方のロックスライダ8のハウジング14内にはポート19を有する室20が形成されていて、この室20内には必要に応じポート19を介して作動流体として例えば圧縮空気を導入することができるようになっているとともに、ピストン21と一体に形成されたウエッジキー22がスライド可能に内挿されている。ウエッジキー22は圧縮コイルスプリングタイプのロックスプリング23によって常時図4の左方向に付勢されているとともに、ウエッジキー22の下面のみがテーパ状に形成されている。ウエッジキー22の上下両面には各一対のころもしくはニードル24を介してバックアッププレート25が配置されているとともに、下側のバックアッププレート25の下面側には固定側のガイドレール3Aに接触することになるブレーキシュー26が配置されている。
したがって、図4のように、室20に対しポート19から圧縮空気が導入されずに、ロックスプリング23の弾性力をもってウエッジキー22が同図の左方向に付勢されている状態では、バックアッププレート25を介してブレーキシュー26が固定側のガイドレール3Aに押し付けられて、このブレーキシュー26の押し付け制動力をもってロックスライダ8が任意の位置に位置決めされてロックされるようになっている。つまり、ブレーキシュー26の押し付け制動力によるロック状態では、固定側のガイドレール3Aに対してそれに嵌合しているロックスライダ8が相対的に押し上げられて、図5に示すようにガイドレール3Aとハウジング14とのあり溝係合部におけるテーパ結合をもって両者が堅固にロックされるようになっている。
その一方、上記のようなロック状態において、ロックスプリング23の弾性力に打ち勝つことができる所定圧力の圧縮空気をポート19から室20内に導入することによって、上記ロック状態を解除して直ちにアンロック状態とすることができる。
なお、他方のロックスライダ9については、ロックスライダ8に対してその姿勢が天地反転しているだけで、内部構造についてはロックスライダ8と全く同様のものとなっている。
図2に示したワーク位置決め治具13は、例えば同図に示すようないわゆるハット型断面形状で且つ長尺なパネル状ワークとしての数種類の車体パネルWを位置決め支持するにあたり、位置決めすべき車体パネルWに車種(種別)に応じてそのワーク受け面27の形状を任意に創成し直すことで複数種類の車体パネルWの位置決めに対応できるようにした汎用型のものであって、各車体パネルの断面形状を模したゲージ28と併用される。なお、ゲージ28は位置決めすべき車体パネルWの種類に応じて数種類のものが予め用意される。
ワーク位置決め治具13は、図2のほか図6に示すように、偏平矩形状のケーシング29内に同一長さの棒状体として丸棒状の多数のロッド30,30‥を互いに干渉することがないように近接させて全体として千鳥状に収容配置し、これらの棒状体たるロッド30,30‥の集合体を主要素として形成されているもので、各ロッド30,30‥の先端には例えばMCナイロン製の球状のキャップ31を装着してある。また、各ロッド30,30‥は上下動可能となっているとともに、ケーシング29内には先に述べたロックスライダ8,9と同じ原理のブレーキ式のロック機構が内蔵されている。そして、それぞれのロッド30,30‥を任意の高さ位置にロックすることができるようになっている一方、そのロック機構をアンロック状態としたときには全てのロッド30,30‥が最上昇位置まで上昇動作して、各ロッド30,30‥の上端面が同一水平面上に位置するように設定されている。
例えば、図2のゲージ28が特定の車種の車体パネルWの形状に対応するものである場合、ワーク位置決め治具13における各ロッド30,30‥をアンロック状態として全てのロッド30,30‥の高さを揃えた上で、それらロッド集合体にゲージ28を押し付けて各ロッド30,30‥の高さをゲージ28の形状に倣わせることにより、位置決めすべき車体パネルWの形状に応じたワーク受け面27が各ロッド30,30‥の先端の包絡面をもって創成される。そして、ワーク受け面27を創成し終えたならば、直ちにロック機構をロック状態として各ロッド30,30‥の高さ位置を拘束することにより、上記のワーク受け面27の形状が自己保持され、その後にゲージ28を離間させることになる。
このような操作を位置決めすべき車体パネルWの種別に応じてその都度行うことにより、単一のワーク位置決め治具13をもって複数種類の車体パネルWの位置決めに対応することが可能となる。
一方、図1に示した外部駆動ユニット2は、同図のほか図7,8に示すように、サーボモータ32駆動のX軸ユニット33のテーブル34の上に同じくサーボモータ35駆動のY軸ユニット36を搭載して、X−Y二次元平面内でのスライド動作が可能ないわゆる平面スライド方式のスライドユニットとして構成したもので、Y軸ユニット36のテーブル37の上には機械的結合手段としてエアシリンダ38にて駆動されるスイングアーム39がブラケット40を介して搭載されている。そして、図9に拡大して示すように、スイングアーム39の先端にはテーブル11側の係合凸部41と係合離脱可能な凹状のキャッチャ42が形成されていて、これらの係合凸部41とキャッチャ42を互いに係合させることで外部駆動ユニット2とテーブル11とを機械的に結合することができるようになっている。
このように構成されたワーク位置決め装置によれば、図1,2に示したように、一対の可動側のガイドレール4A,4Bに搭載されたテーブル11は、XおよびY方向の可動ストロークをそれぞれX1,Y2とするX−Y平面内において任意の位置までスライド可能であることから、それらのX−Y平面内のいずれかに位置に、先に述べたようにワーク位置決め治具13のワーク受け面27を創成し直す創成位置(原点位置)と、位置決めすべき車体パネルWの種類、例えばA車種用,B車種用およびC車種用の如き車体パネルの車種に応じたワーク位置決め位置が設定され、それらの各位置間でのテーブル11のスライド移動は、X−Yフリーテーブル装置1が自律的なスライド動作機能を有しない故に、全て外部駆動ユニット2のスライド動作に依存することになる。
ここでは、例えばテーブル11上に搭載されたワーク位置決め治具13が現在A車種用のワーク位置決め位置にあるものと仮定し、そのワーク位置決め治具13を一旦創成位置までスライド移動させた上でワーク受け面27をB車種用のものに創成し直し、再びそのワーク位置決め治具13をB車種用のワーク位置決め位置までスライド移動させてその位置に位置決めする場合の手順について説明する。
最初に、ワーク位置決め治具13が搭載されたテーブル11をA車種用のワーク位置決め位置から創成位置までスライド移動させるべく、テーブル11をX−Y平面内でスライド移動させる際には、外部駆動ユニット2をA車種用のワーク位置決め位置にあるテーブル11に対してアプローチ動作させる。そして、外部駆動ユニット2のスイングアーム39を図9のようにスイング動作させて、そのスイングアーム39側のキャッチャ42をテーブル11側の係合凸部41に係合させ、それに続いてX−Yフリーテーブル装置1側の各ロックスライダ8,9をアンロック状態とする。なお、テーブル11の現在の座標位置すなわちA車種用のワーク位置決め位置の座標位置は外部駆動ユニット2の制御系にて予め把握されているので、スイングアーム39側のキャッチャ42とテーブル11側の係合凸部41を容易に係合させることができる。
その状態で、外部駆動ユニット2を駆動させて、外部駆動ユニット2の動きに追従させるようにしてワーク位置決め治具13が搭載されたテーブル11をX−Y平面内の任意の位置、すなわち創成位置までスライド移動すなわち従動移動させる。この場合にも、移動先である創成位置の座標位置は外部駆動ユニット2の制御系にて予め把握されている。
ここで、テーブル11のX−Y平面内でのスライド移動に際しては、ロックスライダ8,9が予めアンロック状態となっているが故に、テーブル11のX方向での従動移動は、そのテーブル11が搭載された一対の可動側のガイドレール4A,4Bが一対のスライダ5,6やロックスライダ8,9さらにはクロススライダ5を残して単独でスライド移動することによって行われる。
同様に、テーブル11のY方向での従動移動は、そのテーブル11が搭載された一対の可動側のガイドレール4A,4Bが一対のスライダ5,6やロックスライダ8,9さらにはクロススライダ5を伴いながら固定側の一対のガイドレール3A,3Bに対してスライド移動することで行われる。
そして、このようにテーブル11がX−Y平面内でスライド移動する際のスライド移動量の管理およびその位置決め位置の管理は、全て外部駆動ユニット2の制御系によってなされることになる。
ワーク位置決め治具13を搭載したテーブル11が創成位置に位置決めされたならば、スイングアーム39側のキャッチャ42とテーブル11側の係合凸部41との係合状態のままで、ロックスライダ8,9を再びロック状態として、テーブル11のスライド自由度を拘束する。
そして、図2,6に基づいて先に説明したように、ワーク位置決め治具13内のロック機構を一旦アンロック状態とすることにより、ロッド集合体を形成している各ロッド30,30‥の高さが揃えられることで、それまでのA車用種のワーク受け面27が解消される。代わって、次なる車種のB車種用のゲージ28をロッド集合体に押し付けることにより新たにB車種用のワーク受け面27が創成され、ロック機構を再びロック状態とすることでそのB車種用のワーク受け面27が自己保持される。
こうして、新たにB車種用のワーク受け面27が創成されたならば、ロックスライダ8,9を再びアンロック状態とした上で、外部駆動ユニット2を駆動させて、外部駆動ユニット2の動きに追従させるようにしてワーク位置決め治具13が搭載されたテーブル11をX−Y平面内の任意の位置、すなわちB車種用のワーク位置決め位置までスライド移動すなわち従動移動させる。この場合にも、移動先であるB車種用のワーク位置決め位置の座標位置は外部駆動ユニット2の制御系にて予め把握されている。
テーブル11がB車種用のワーク位置決め位置に位置決めされたならば、先に述べたロックスライダ8,9を再びロック状態として、テーブル11のスライド自由度を拘束する。次いで、外部駆動ユニット2のスイングアーム39を逆動作させて、テーブル11側の係合凸部41との係合を解除し、もって外部駆動ユニット2とテーブル11との機械的結合を解除する。この後、外部駆動ユニット2をそれ自体の原点位置まで退避位置まで退避動作させる一方、B車種用のワーク位置決め位置ではそのワーク位置決め治具13上にB車種用の車体パネルWが投入された上で位置決めされて、例えばスポット溶接等の所定の作業に供されることになる。
このような一連の動作は、ワーク位置決め治具13にて位置決めすべき車体パネルWをA車種用のものからB車種用のものに切り換える場合だけでなく、B車種用のものからC車種用のものに切り換える場合、もしくはそれ以外の他の車種用のものに切り換える場合にも基本的に同様である。
このように本実施の形態によれば、一台のワーク位置決め治具13をもって多種類の車体パネルWの位置決めに対応することができることはもちろんのこと、X−Yフリーテーブル装置1の高さが低く抑えられているので、テーブル11の上にワーク位置決め治具13を立設したとしても、固定側のガイドレール3A,3Bからワーク受け面27までの高さ寸法が無用に大きくなることがなく、車体パネルWの支持剛性ひいては位置決め精度の向上の上で有利となる。しかもロック手段たるロックスライダ8,9はガイドレール3A,4A上に設けられているので、ガイドレール3A,4A以外の位置に設ける場合と比べて全体の構造の簡素化と省スペース化を図ることができる。
加えて、一対ののロックスライダ8,9とは別に一対のスライダ5,6を設け、それらのスライダ5,6同士を連結プレート7にて連結しているので、X−Yフリーテーブル装置1の剛性が高くなるとともに、テーブル11の停止位置精度も高いものとなる。特に、一対の固定側のガイドレール3A,3Bと同じく一対の可動側のガイドレール4A,4Bとを井桁状に組み合わせた上で、ロックスライダ8,9の配置位置以外の交点位置にそれぞれクロススライダ5を配置していることにより、上記の効果が一段と顕著となる。
ここで、図1〜3に示したX−Yフリーテーブル装置1において、双方のロックスライダ8,9を廃止し、それに代わってクロススライダ5と全く同様のものを配置する一方で、同図の一対のスライダ5,6に代わって同等位置にそれぞれロックスライダ8,9を配置しても、同図のX−Yフリーテーブル装置1と同等の機能が得られる。
また、図1,2において、固定側と可動側のガイドレール3A,4Aのみを残して他のガイドレール3B,4Bを廃止する一方で、テーブル11を可動側の単一のガイドレール4Aに、もしくはワーク位置決め治具13を直接ガイドレール4Aに搭載したとしても機構的には十分に成立するものであることは言うまでもない。さらに、スイングアーム39側のキャッチャ42と係合することになる係合凸部41をワーク位置決め治具13に直接設定してもよい。
本発明のX−Yフリーテーブル装置を用いたワーク位置決め装置のの平面説明図。 図1におけるX−Yフリーテーブル装置のみの拡大斜視図。 図2の要部拡大平面図。 図3のA−A線に沿う拡大断面説明図。 図4のB−B線に沿う断面説明図。 図2におけるワーク位置決め治具の詳細を示す図で、(A)はその正面図、(B)は同図(A)の平面図、(C)は同図(A)の左側面図。 図1における外部駆動ユニットの正面図。 図7の右側面図。 図7のC部拡大図。
符号の説明
1…X−Yフリーテーブル装置
2…外部駆動ユニット
3A,3B…固定側のガイドレール
4A,4B…可動側のガイドレール
5,6…スライダ
7…連結プレート
8,9…ロックスライダ(スライドロック手段)
10…クロススライダ
11…テーブル
13…ワーク位置決め治具
27…ワーク受け面
30…ロッド(棒状体)
39…スイングアーム(機械的結合手段)
41…係合凸部
42…キャッチャ
W…車体パネル(ワーク)

Claims (10)

  1. X−Y二次元平面内において任意のワーク位置決め位置まで移動可能な汎用型のワーク位置決め治具を備えていて、位置決めすべきワークの種別に応じて上記ワーク位置決め治具の位置を変更することで複数種類のワークの位置決めに対応可能としたワーク位置決め装置であって、
    一方が固定側、他方が可動側となる直線状の二本のガイドレールを互いに直交しつつその直交状態のもとで相対移動可能なように重合配置するとともに、
    各ガイドレールには、対応するガイドレールに沿ってスライド可能であって且つ任意の位置でロック可能なスライドロック手段を個別に設け、
    これら双方のスライドロック手段同士を互いに連結することでX−Yフリーテーブル装置を形成し、
    このX−Yフリーテーブル装置における可動側のガイドレールにワーク位置決め治具を搭載してある一方、
    上記ワーク位置決め治具は、共にX−Yフリーテーブル装置によるX−Y二次元平面内に設定された受け面創成位置と任意のワーク位置決め位置との間でスライド変位可能となっていて、
    上記ワーク位置決め治具のスライド移動は、そのワーク位置決め治具に近接して配置され且つX,Y方向での自律的な動作自由度を有する外部駆動ユニットにより行われるようになっていることを特徴とするワーク位置決め装置。
  2. 上記X−Yフリーテーブル装置におけるガイドレール同士の交点位置にて双方のスライドロック手段同士を互いに連結したことを特徴とする請求項1に記載のワーク位置決め装置。
  3. 上記X−Yフリーテーブル装置におけるそれぞれのガイドレールにスライドロック手段とは別のスライダをスライド可能に案内支持させるとともに、それらのスライダ同士を互いに連結したことを特徴とする請求項1または2に記載のワーク位置決め装置。
  4. 上記X−Yフリーテーブル装置におけるスライドロック手段は、それ自体が発生する制動力をもって自律的にロック状態となり、且つ外部からの作動流体の供給によりアンロック状態となるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワーク位置決め装置。
  5. 上記X−Yフリーテーブル装置における可動側ガイドレールにテーブルを搭載したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のワーク位置決め装置。
  6. 上記X−Yフリーテーブル装置における固定側の互いに平行な一対のガイドレールと可動側互いに平行な一対のガイドレールとを全体として井桁状のものとなるように重合配置し、
    可動側一対のガイドレールにまたがるようにテーブルを搭載したことを特徴とする請求項5に記載のワーク位置決め装置。
  7. 上記X−Yフリーテーブル装置における固定側一対のガイドレールと可動側一対のガイドレールとのなす合計四つの交点位置のうちいずれか一つの交点位置にて双方のスライドロック手段同士を互いに連結する一方、
    残りの三つの交点位置には、固定側ガイドレールと可動側ガイドレールとが互いに共有することになるクロススライダを配置したことを特徴とする請求項6に記載のワーク位置決め装置。
  8. 上記ワーク位置決め治具は、位置決めすべきワークの形状に応じてワーク受け面形状を任意の形状に創成可能であって、形状の異なる複数種類のワークの位置決めに対応可能となっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のワーク位置決め装置。
  9. 上記外部駆動ユニットは、テーブルもしくはワーク位置決め治具の一部と係合することによって両者を直接もしくは間接的に結合する機械的結合手段を有していて、
    上記ワーク位置決め治具のスライド動作は、機械的結合手段による結合状態のもとでの外部駆動ユニットの自律動作に追従する従動動作として行われるようになっていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のワーク位置決め装置。
  10. 上記ワーク位置決め治具は、それぞれに軸心方向に進退移動可能な多数の棒状体の集合体をもって形成されていて、
    各棒状体を任意の位置まで進退移動させた上でその状態を自己保持させることにより、各棒状体の先端の包絡線をもってワーク受け面が創成されるものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のワーク位置決め装置。
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