JP4474035B2 - 撮像装置 - Google Patents

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JP4474035B2 JP2000303726A JP2000303726A JP4474035B2 JP 4474035 B2 JP4474035 B2 JP 4474035B2 JP 2000303726 A JP2000303726 A JP 2000303726A JP 2000303726 A JP2000303726 A JP 2000303726A JP 4474035 B2 JP4474035 B2 JP 4474035B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影レンズの窓部を覆う閉位置と、撮影レンズの窓部から退避する開位置と、の間を移動するレンズバリアを備えた撮像装置であり、特にデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
図12(A)に示すように、コンパクトカメラやデジタルカメラ200などでは、持ち運び時に撮影レンズ202が傷つかないように、電源がオフのときに撮影レンズ202の窓部200Aを覆って撮影レンズ202を保護するレンズバリア204が設けられている。
【0003】
このレンズバリア204は、デジタルカメラ200の電源をオンにすると、デジタルカメラ200の内部に設けられたステッピングモータ40により回転移動し、撮影レンズ202の窓部200Aから退避するように構成されている。これにより、窓部200Aが全開となり、撮影レンズ202が突出可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12(B)に示すように、レンズバリア204が閉位置に移動した状態では、レンズバリア204の天面は、デジタルカメラ200のボディの奥方へ位置している。
【0005】
このため、窓部200Aにはゴミ又はホコリが溜まりやすく、窓部200Aにゴミ又はホコリが溜まった状態でレンズバリア204を移動させると、デジタルカメラ200の内部にゴミ又はホコリが入り、故障の原因となる恐れがある。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、レンズバリアが閉位置のとき、レンズバリアが窓部内に位置する撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、撮影レンズの窓部を覆う閉位置と、撮影レンズの窓部から退避する開位置と、の間を移動するレンズバリアを備えた撮像装置において、固定軸に回転可能に軸支されたピニオンと、前記ピニオンに駆動力を伝達する駆動手段と、前記ピニオンと噛み合うラックが設けられ、スライド動作する移動枠と、前記レンズバリアが載置されたレンズバリア載置台と、前記移動枠と前記レンズバリア載置台とを連結する連結手段と、前記ラックによる前記移動枠のスライド動作を前記レンズバリア載置台を押上げる押上げ力に変換して、レンズバリアを前記窓部内へ移動させる移動手段と、を有し、前記連結手段が、前記移動枠に形成され移動枠のスライド方向に対して所定の角度を持つ案内溝と、前記レンズバリア載置台に設けられ前記案内溝に係合して案内溝内を移動する第1の支持部と、で構成され、前記移動手段が、前記レンズバリア載置台に設けられた第2の支持部と、前記第2の支持部を案内すると共に、前記レンズバリアの前記開位置と前記閉位置との間に傾斜面を有し、レンズバリアが閉位置へ移動するにつれて第2の支持部を前記窓部前面側へ誘導するガイド部と、で構成されたことを特徴とする。請求項1に記載の発明では、レンズバリアが撮影レンズの窓部を覆う閉位置と、撮影レンズの窓部から退避する開位置と、の間を移動する。一方、固定軸には駆動手段によって駆動力が伝達されるピニオンが回転可能に軸支されている。このピニオンには移動枠に設けられたラックが噛み合っており、移動枠がスライド動作する。
【0008】
レンズバリアが載置されたレンズバリア載置台は、連結手段によって移動枠と連結されており、移動手段によってラックによる移動枠のスライド動作が、レンズバリア載置台を押上げる押上げ力に変換され、レンズバリアを窓部内へ移動させる。
【0009】
このように、レンズバリアを窓部内へ移動させることによって、レンズバリアと窓部前面とを面一とすることができる。このため、レンズバリアの周縁には、窓部にゴミ又はホコリが溜まらない。
【0010】
従って、従来のように、窓部に溜まったゴミ又はホコリがデジタルカメラの内部に入り、故障の原因となることはない。また、レンズバリアを窓部前面と面一にすると、デジタルカメラの筐体に印刷するデザインの幅が広がる。
【0011】
また、請求項1に記載の発明では、移動枠には移動枠のスライド方向に対して所定の角度を持つ案内溝が形成されている。一方、レンズバリア載置台には第1の支持部が設けられており、案内溝に係合して案内溝内を移動する。
【0012】
このように、第1の支持部を案内溝に係合させることによって、移動枠に伝達された駆動力をレンズバリア載置台へ伝達させることができる。また、案内溝は移動枠のスライド方向に対して所定の角度を持っているため、レンズバリア載置台は移動枠に対して上下方向の移動も可能となる。
【0013】
また、レンズバリア載置台には第2の支持部が設けられており、ガイド部によって案内される。このガイド部はレンズバリアの開位置と閉位置との間に傾斜面を有しており、レンズバリアが閉位置へ移動するにつれて、第1の支持部を案内溝に沿って移動させながら、第2の支持部を窓部前面側へ誘導する。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1又は2に記載の撮像装置において、レンズバリアが開位置にあることを検知してレンズバリア全開信号を出力する全開検出手段と、撮影レンズが窓部の奥方に収まる沈胴位置にあることを検知して沈胴位置信号を出力する沈胴検知手段と、前記窓部前面と前記レンズバリアとが面一となったことを検知してレンズバリアフラット信号を出力するフラット検出手段と、撮像電源をオンさせると前記駆動手段を駆動させて、前記レンズバリアを開位置へ移動させ、前記全開検出手段から前記レンズバリア全開信号が入力されると駆動手段を駆動停止させると共に、撮像電源をオフさせると撮影レンズ用駆動手段を駆動させて、前記沈胴検出手段から前記沈胴位置信号が入力されると、前記駆動手段を駆動させ、レンズバリアを閉位置へ移動させて、前記フラット検出手段から前記レンズバリアフラット信号が入力されると駆動手段を駆動停止させる制御手段と、を有することを特徴とする。請求項2に記載の発明では、撮像電源がオンされると、駆動手段を駆動させ、レンズバリアを開位置へ移動させる。そして、全開検出手段によって、レンズバリアが開位置にあることが検知されると、レンズバリア全開信号が出力される。このレンズバリア全開信号が制御手段へ入力されると駆動手段が駆動停止する。
【0015】
一方、撮像電源がオフされると、撮影レンズ用駆動手段を駆動させ、撮影レンズを窓部の奥方へ収納する。沈胴検出手段によって、撮影レンズが窓部の奥方に収納される沈胴位置にあることが検知されると、沈胴位置信号が出力される。この沈胴位置信号が制御手段へ入力されると駆動手段が駆動し、レンズバリアが閉位置へ移動する。
【0016】
そして、フラット検出手段によって、窓部前面とレンズバリアとが面一となったことが検知されると、レンズバリアフラット信号が出力され、駆動手段が駆動停止する。
このように、各種の検出手段を備えることによって、レンズバリアが開位置に移動するときに、撮影レンズのレンズ面を摺動したり、レンズバリアが閉位置であるにも拘らず、撮影レンズが突出することがないようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1には、本形態に係る撮像装置としてのデジタルカメラ10が示されている。まず、このデジタルカメラ10の概要について、図2に示すブロック図に従って説明する。
【0019】
本形態のデジタルカメラ10は、シャッタボタン12、操作ボタン14、モードダイヤル16、ディスプレイ18、検出部20、制御部22、駆動回路24、メモリ26、圧縮伸張部28、メモリーカードドライブ30、及び撮像電源32がバス34を介して接続された構成である。
【0020】
モードダイヤル16は、デジタルカメラ10の動作モードを選択するダイヤルであり、例えば、写真撮影モード、動画モード、再生モード等のうちのいずれか1つを選択する。
【0021】
ここで、デジタルカメラ10の背面筐体の下方側には、図示しないLCDから成るカラーのディスプレイ18が取付けられており、ディスプレイ18の上方側には、表示ボタン、実行ボタン、キャンセルボタン、ズーム調整ボタン等の操作ボタン14が設けられている。
【0022】
ディスプレイ18は、画像表示指示がある場合に、メモリ26に保存された画像データやメモリーカードから読み込んだ画像データに基づいて画像を画面全体に表示したり、複数の縮小画像を並べて表示したり、各種機能選択画面を表示する。
【0023】
一方、制御部22は、CPU22A、ROM22B及びRAM22Cとから構成され、バス34を介してシャッタボタン12、操作ボタン14、モードダイヤル16、ディスプレイ18、全開検出装置56、沈胴検出装置58、フラット検出装置60、駆動回路24、メモリ26、圧縮伸張部28、メモリーカードドライブ30、及び撮像電源32等の各種構成要素が接続されている。
【0024】
ところで、ROM22Bには、制御部22に接続された上述の各種構成要素を制御するプログラム、及び、レンズバリア用ステッピングモータ40の駆動制御プログラムが記憶されている。また、RAM22Cには、バス34を介して入力される前記各プログラムに必要な各種データが記憶される。
【0025】
一方、バス34を介して制御部22と接続する駆動回路24には、ストロボ36、レンズバリア38を開位置と閉位置との間で移動させるためのステッピングモータ40、フォーカスレンズ鏡胴(撮影レンズ)42を移動させるためのステッピングモータ43、シャッタ44、絞り46、撮像デバイス48が接続されており、駆動回路24は、制御部22からの制御信号に基づいてそれぞれを駆動制御する。
【0026】
以上のような構成により、撮像電源32がオフからオンになると、CPU22Aは、ROM22Bから各種制御プログラムおよびバリアモータ駆動制御プログラムを読み出して、各種構成要素の初期設定処理を行う。
【0027】
撮影待機状態では、例えば、CPU22Aは、測距部(図示省略)により測定された被写体との距離に基づいてオートフォーカス(AF)制御値を定めて駆動回路24に出力する。駆動回路24は、AF制御値に基づいてステッピングモータ43を駆動して、フォーカスレンズ鏡胴42を移動させ、自動的に焦点調整を行う。
【0028】
また、CPU22Aは、図示しない測光部で測定された測光値に基づいて露光制御値、例えば、絞り値(絞りの開口量)やシャッタスピード、ストロボ36により発光させるか否か等を定めて駆動回路24へ出力する。
【0029】
そして、シャッタボタン12が押下されると、駆動回路24は、露光制御値に基づいてストロボ36、ステッピングモータ43、シャッタ44、絞り46及び撮像デバイス48を駆動させ、レンズ41を透過した被写体像を撮影する。
【0030】
撮像デバイス48には、露光制御値に応じて入射する光の光量に対応した電荷が蓄積される。蓄積された電荷、すなわち画像信号は、アナログ信号処理部50に出力される。
【0031】
アナログ信号処理部50では、入力された画像信号に所定のアナログ信号処理(例えばノイズ低減処理)を施し、A/D変換部52へ出力する。A/D変換部52では、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理部54に出力する。デジタル信号処理部54では、入力されたデジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーディング補正処理)を施し、画像データとしてメモリ26に出力する。また、メモリ26に出力された画像データの画像は液晶などで構成されたディスプレイ18により表示される。
【0032】
デジタルカメラ10では、操作ボタン14により所定の操作を行うことにより撮影した画像をメモリカードドライブを介して、例えば、スマートメディアやHiFD等のメモリカードに記憶させることができる。
【0033】
この場合、メモリ26に記憶された画像データは圧縮伸張部28に出力され、該圧縮伸張部28において所定の画像圧縮処理(例えばJPEG処理)が行われる。圧縮された画像データはメモリーカードドライブ30に出力され、メモリカードに書き込まれる。
【0034】
なお、本形態のデジタルカメラ10では、メモリカードに記憶された圧縮画像データを読み出すこともできる。この場合、メモリカードから読み出された圧縮画像データは圧縮伸張部28へ出力され、この圧縮伸張部28において伸張処理が施される。これにより、圧縮画像から元の画像に戻される。伸張処理された画像は、ディスプレイ18に表示される。
【0035】
次に、第1形態に係るデジタルカメラ10に備えられたレンズバリア38について説明する。図1に示すように、デジタルカメラ10の表筐体10Aには、レンズ開口部11が形成されており、筒体の先端にレンズ41が設けられたフォーカスレンズ鏡胴42(図5参照)が通過可能となっている。
【0036】
このフォーカスレンズ鏡胴42は撮影時にレンズ開口部11を通過して表筐体10Aから突出し、撮影時以外(再生時も含む)は、レンズ開口部11の奥方(デジタルカメラ10の内部)へ収納される。このとき、円板状のレンズバリア38がレンズ開口部11を覆い、レンズ41を保護する。
【0037】
図3及び図4に示すように、デジタルカメラ10(図1参照)の内部には、駆動手段として、例えばステッピングモータ40が用いられており、所定角度内を正転或いは逆転可能となっている。このステッピングモータ40からの駆動力は、デジタルカメラ10の内部に設けられた地板88に配設された図示しない複数のギアを介してピニオン66に伝達される。
【0038】
ピニオン66にはラック82が噛み合っており、ステッピングモータ40の駆動力がラック82に伝達される。このラック82は略長方形状の平板である移動枠46の一端側の側面に設けられている。移動枠46は地板88上に載置されており、ピニオン66から伝達された駆動力がラック82に伝達されると、移動枠46は地板88に沿ってスライド移動する。
【0039】
また、移動枠46の他端側には、一対の支持片62が上方(以下、移動枠46から見て表筐体10A側を上方向とする)へ向かって設けられている。この支持片62には、長円状の案内溝64が長手方向に沿って形成されている。
【0040】
一方、移動枠46の上方には、略長方形状の平板であるレンズバリア載置台68が配置されており、レンズバリア載置台68の上面には、レンズバリア38が載置されている。
【0041】
このレンズバリア載置台68の両側面からは、フォロワー70、72、74がそれぞれ張り出している。フォロワー74は案内溝64に係合可能となっており、フォロワー74を介して移動枠46のスライド移動をレンズバリア載置台68に伝達すると共に、レンズバリア載置台68の上下方向の移動が可能となる。
【0042】
ここで、移動枠46の上面には、収納部46Aが凹設されており、この収納部46Aはレンズバリア載置台68のフォロワー70側の下方に位置している。収納部46Aには板バネ78が収納されており、レンズバリア載置台68に当接してレンズバリア載置台68のフォロワー70側を上方へ付勢している。
【0043】
一方、レンズバリア載置台68を間に置いて、一対の案内板80が対面しており、この案内板80にはガイド溝84、86が形成されている。図5に示すように、ガイド溝86は、P1地点からP2地点までは水平となっており、P2地点からP3地点には表筐体10A側へ向かう傾斜面86Aが設けられ、P3地点からP4地点では水平となっている。また、ガイド溝84は、Q1地点からQ2地点までは水平となっており、Q2地点からQ3地点で表筐体10A側へ向かう形状となっている。
【0044】
このガイド溝84にはフォロワー70が係合可能となっており、ガイド溝86にはフォロワー72が係合可能となっている。図5に示すレンズバリア38の開位置では、フォロワー70はP1地点に位置し、フォロワー72はQ1地点に位置している。このとき、フォロワー76は案内溝64の下端部に位置している。
【0045】
この状態で、ピニオン66を介してラック82に駆動力が伝達されると、移動枠46のスライド移動によって、フォロワー74を介してレンズバリア載置台68が矢印A方向へスライド移動する。
【0046】
これにより、フォロワー72がP2地点を通過すると、図6に示すように、傾斜面86Aに沿ってフォロワー72が表筐体10A側へ案内されると共に、フォロワー74が案内溝64に沿って上方へ移動する。
【0047】
ここで、レンズバリア載置台68のフォロワー70側には、板バネ78によってフォロワー72を中心とするモーメントが生じるが、フォロワー70の移動はガイド溝84によって規制されるため、フォロワー70はガイド溝84に沿ってスライド移動する。このため、移動枠46に対して傾いた状態でレンズバリア載置台68は移動する。
【0048】
次に、図7に示すように、フォロワー72がP3地点へ到達すると、フォロワー70はQ2地点へ到達する。ここで、ガイド溝84のQ2地点からQ3地点に架けてガイド溝84の幅は、表筐体10A側へ向かって広がっている。
【0049】
ここで、レンズバリア載置台68のフォロワー70側は、板バネ78によってフォロワー72を中心とするモーメントが生じているため、フォロワー70はガイド溝84に沿って表筐体10A側へ押上げられる。このとき、フォロワー74も案内溝64に沿って上方へ移動する。
【0050】
そして、図8に示すように、フォロワー72がP4地点へ到達すると共に、フォロワー72側に位置するレンズバリア38の周縁が、レンズ開口部11内に配置される。
【0051】
ここで、レンズ開口部11の縁部には、レンズバリア38のフォロワー70側にガイド面90が設けられている。このガイド面90によって、フォロワー70がガイド溝84に沿ってフォロワー72を中心に回転すると共に、レンズバリア載置台68が押上げられ、レンズバリア38がレンズ開口部11内へ案内される。
【0052】
ところで、案内溝64の上縁側では、若干幅が広くなっており、レンズバリア載置台68が押上げられるとき、フォロワー72の移動に伴って、フォロワー74が案内溝64内で移動できるようにしている。
【0053】
次に、図9に示すように、レンズバリア載置台68のフォロワー70側が押上げられると、フォロワー70側に位置するレンズバリア38の周縁が、レンズ開口部11内に配置される。このとき、レンズバリア38の天面38Aが、表筐体10Aの意匠面15と面一となる。
【0054】
以上のような構成により、ラック82による移動枠46のスライド動作が、レンズバリア載置台68を押上げる押上げ力に変換され、レンズバリア38をレンズ開口部11内へ移動させ、レンズバリア38の天面38Aと表筐体10Aの意匠面15とを面一とすることができる。これにより、レンズバリア38と表筐体10Aとの間で段差が生じることはなく、ゴミ又はホコリが溜まることはない。
【0055】
従って、従来のように、段差に溜まったゴミ又はホコリがデジタルカメラ10のデジタルカメラ10の内部に入るということはない。また、レンズバリア38はレンズ開口部11に嵌合されるため、デジタルカメラ10を搖動させてもレンズバリア38がズレることはない。さらに、レンズバリア38と表筐体10Aとが面一であるため、デジタルカメラ10の表筐体10Aに印刷するデザインの幅が広がる。
【0056】
ところで、レンズバリア38が開位置へ移動するときは、図8から図7へ示すように、レンズバリア38の周縁がガイド面90に案内されて、板バネ78の付勢力と抗する方向へ押圧され、レンズバリア38及びレンズバリア載置台68のフォロワー70側が押し下げる。
【0057】
このように、ガイド面90によってレンズバリア38のフォロワー70側をレンズ開口部11内から抜け出させることができるため、レンズバリア38をスライド移動させると共に、表筐体10Aの奥方へ移動させることが可能となる。
【0058】
次に、レンズバリア38の動作について、図2及び図3を参照して図10及び図11に示すフローチャートに従って説明する。
【0059】
まず、図10に示すように、ステップ110において、撮像電源32をオンにすると、制御部22にはレンズバリア開放信号が入力され、ステップ112では、レンズバリア用のステッピングモータ40が駆動して、ピニオン66に矢印B方向の回転力を伝達する。
【0060】
このため、ラック82によって移動枠46及びレンズバリア載置台68がスライド移動する(矢印b方向)。このとき、図8に示すように、レンズバリア38の周縁がガイド面90に案内され、レンズバリア38のフォロワー70側が板バネ78の付勢力の抗する方向へ押圧されて、レンズ開口部11内から抜け出す。
【0061】
このとき、図7に示すように、フォロワー70がQ2地点へ向けて押し下げられ、レンズバリア載置台68が傾いた状態でフォロワー70、72がそれぞれガイド溝84、86に沿って移動する。
【0062】
そして、図6に示すように、フォロワー70はガイド溝84に沿ってスライド移動する。一方、フォロワー72は傾斜面86Aに沿って除々に下方へ移動し、レンズバリア38を表筐体10Aの奥方へ移動させる。
【0063】
次に、ステップ116で、レンズバリア38が開位置へ移動したか否か判断される。図5に示すように、レンズバリア38が開位置へ移動し、フォロワー70がガイド溝84の縁部に当接して、ガイド溝84の縁部に配置された全開検出装置56のスイッチが作動すると、レンズバリア全開信号が出力される。
【0064】
このレンズバリア全開信号は制御部22へ入力され、ステップ118において、ステッピングモータ40の駆動が停止する。そして、ステップ120でフォーカスレンズ用ステッピングモータ43が駆動し、フォーカスレンズ鏡胴42を表筐体10Aから突出させ、撮影可能状態となる。
【0065】
一方、図11に示すように、ステップ122において、撮像電源32をオフにすると、制御部22にはレンズバリア閉止信号が入力され、ステップ124でフォーカスレンズ用のステッピングモータ43が駆動し、フォーカスレンズ鏡胴42がレンズ開口部11の奥方へ移動する。
【0066】
ステップ126において、フォーカスレンズ鏡胴42が沈胴位置に到達したか否かが判断される。フォーカスレンズ鏡胴42が沈胴位置に到達して、沈胴検出装置(図示省略)が作動し、沈胴位置信号が制御部22へ入力されると、ステップ128において、撮影レンズ用ステッピングモータの駆動が停止する。
【0067】
一方、ステップ130では、ステッピングモータ40が矢印C方向へ回転する。このため、ラック82によって移動枠46及びレンズバリア載置台68がスライド移動する(矢印c方向)。
【0068】
そして、図6及び図7に示すように、ガイド溝84、86によってフォロワー70、72が案内され、レンズバリア載置台68が傾いた状態で、フォロワー72側のレンズバリア38の周縁がレンズ開口部11内へ移動する。
【0069】
次に、図8に示すように、フォロワー70が板バネ78によって押上げられると共に、フォロワー74が案内溝64に沿って上方へ移動して、レンズバリア38の周縁がガイド面90によって案内され、図9に示すように、レンズバリア38の天面38Aが、表筐体10Aの意匠面15と面一となる。
【0070】
次に、ステップ134において、レンズバリア38が表筐体10Aと面一となるフラット位置へ移動したか否かが判断される。フォロワー70がガイド溝84の縁部に設けられたフラット検出装置60に当接して、ガイド溝84の縁部に配置されたフラット検出装置60のスイッチが作動すると、レンズバリアフラット信号が出力される。このレンズバリアフラット信号は制御部22へ入力されてステップ136でステッピングモータ40の駆動が停止する。
【0071】
以上のように、各種の検出手段を備えることによって、レンズバリア38が開位置に移動するときに、フォーカスレンズ鏡胴42のレンズ41面を摺動したり、レンズバリア38が閉位置であるにも拘らず、フォーカスレンズ鏡胴42が突出することがないようにしている。
【0072】
このため、レンズバリア38及びフォーカスレンズ鏡胴42の位置が認識できれば良いため、スイッチに限るものではなく、また、本形態による配設場所には限られない。
【0073】
なお、本形態では、デジタルカメラについて説明したが、レンズ開口部を覆い、或いはレンズ開口部から退避するレンズバリアを用いるカメラであれば良いため、デジタルカメラに限るものではない。
【0074】
また、本形態のように、レンズバリア38と表筐体10Aとが面一であることが望ましいが、レンズバリア38をレンズ開口部11内へ移動させることによって、従来と比較して、レンズバリア38の周縁にゴミ又はホコリが溜まり難くなるため、レンズバリア38と表筐体10Aとが完全に面一でなくても良い。
【0075】
【発明の効果】
本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、レンズバリアを窓部内へ移動させることによって、レンズバリアと窓部前面とを面一とすることができる。このため、レンズバリアの周縁には、窓部にゴミ又はホコリが溜まらない。従って、従来のように、窓部に溜まったゴミ又はホコリがデジタルカメラの内部に入り、故障の原因となることはない。また、レンズバリアを窓部前面と面一にすると、デジタルカメラの筐体に印刷するデザインの幅が広がる。
【0076】
請求項2に記載の発明では、各種の検出手段を備えることによって、レンズバリアが開位置に移動するときに、撮影レンズのレンズ面を摺動したり、レンズバリアが閉位置であるにも拘らず、撮影レンズが突出することがないようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係る撮像装置が適用されたデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】本形態に係る撮像装置が適用されたデジタルカメラの要部のブロック図である。
【図3】本形態に係る撮像装置に用いられたレンズバリアを示す斜視図である。
【図4】本形態に係る撮像装置に用いられたレンズバリアを示す平面図であり、実線がレンズバリアの開位置を示し、仮想線がレンズバリアの閉位置を示す。
【図5】本形態に係る撮像装置に用いられたレンズバリアの開位置を示す概略側面図である。
【図6】本形態に係る撮像装置に用いられたレンズバリアの移動している状態を示す概略側面図である。
【図7】本形態に係る撮像装置に用いられたレンズバリアの移動している状態を示す概略側面図である。
【図8】本形態に係る撮像装置に用いられたレンズバリアの移動している状態を示す概略側面図である。
【図9】本形態に係る撮像装置に用いられたレンズバリアの閉位置を示す概略側面図である。
【図10】本形態に係る撮像装置が適用されたデジタルカメラの撮像電源をオンしたときの制御を示すフローチャートである。
【図11】本形態に係る撮像装置が適用されたデジタルカメラの撮像電源をオフしたときの制御を示すフローチャートである。
【図12】従来のデジタルカメラを示す概略断面図であり、(A)はレンズバリアの開位置を示し、(B)はレンズバリアの閉位置を示している。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
11 レンズ開口部(窓部)
20 検出部(制御手段)
22 制御部(制御手段)
24 駆動回路(制御手段)
34 バス(制御手段)
38 レンズバリア
40 ステッピングモータ(駆動手段)
43 ステッピングモータ(撮影レンズ用駆動手段)
46 移動枠
56 全開検出装置(全開検出手段)
58 沈胴検出装置(沈胴検出手段)
60 フラット検出装置(フラット検出手段)
64 案内溝(連結手段)
66 ピニオン
68 レンズバリア載置台
70 フォロワー(移動手段(第2の支持部))
72 フォロワー(移動手段(第2の支持部))
74 フォロワー(連結手段(第1の支持部))
84 ガイド溝(移動手段(ガイド部))
86 ガイド溝(移動手段(ガイド部))

Claims (2)

  1. 撮影レンズの窓部を覆う閉位置と、撮影レンズの窓部から退避する開位置と、の間を移動するレンズバリアを備えた撮像装置において、
    固定軸に回転可能に軸支されたピニオンと、
    前記ピニオンに駆動力を伝達する駆動手段と、
    前記ピニオンと噛み合うラックが設けられ、スライド動作する移動枠と、
    前記レンズバリアが載置されたレンズバリア載置台と、
    前記移動枠と前記レンズバリア載置台とを連結する連結手段と、
    前記ラックによる前記移動枠のスライド動作を前記レンズバリア載置台を押上げる押上げ力に変換して、レンズバリアを前記窓部内へ移動させる移動手段と、
    を有し、
    前記連結手段が、前記移動枠に形成され移動枠のスライド方向に対して所定の角度を持つ案内溝と、前記レンズバリア載置台に設けられ前記案内溝に係合して案内溝内を移動する第1の支持部と、で構成され、
    前記移動手段が、前記レンズバリア載置台に設けられた第2の支持部と、
    前記第2の支持部を案内すると共に、前記レンズバリアの前記開位置と前記閉位置との間に傾斜面を有し、レンズバリアが閉位置へ移動するにつれて第2の支持部を前記窓部前面側へ誘導するガイド部と、で構成されたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記レンズバリアが開位置にあることを検知してレンズバリア全開信号を出力する全開検出手段と、
    撮影レンズが窓部の奥方に収まる沈胴位置にあることを検知して沈胴位置信号を出力する沈胴検知手段と、
    前記窓部前面と前記レンズバリアとが面一となったことを検知してレンズバリアフラット信号を出力するフラット検出手段と、
    撮像電源をオンさせると前記駆動手段を駆動させて、前記レンズバリアを開位置へ移動させ、前記全開検出手段から前記レンズバリア全開信号が入力されると駆動手段を駆動停止させると共に、撮像電源をオフさせると撮影レンズ用駆動手段を駆動させて、前記沈胴検出手段から前記沈胴位置信号が入力されると、前記駆動手段を駆動させ、レンズバリアを閉位置へ移動させて、前記フラット検出手段から前記レンズバリアフラット信号が入力されると駆動手段を駆動停止させる制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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