JP4472081B2 - タービンの羽根車間隙用気擦カバープレート - Google Patents

タービンの羽根車間隙用気擦カバープレート Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、タービンロータにおいてタービン羽根車の羽根の鳩尾部とそれに隣接するスペーサとの間を橋渡しするための羽根車間隙用気擦カバープレートに関するものである。更に詳しく言えば、本発明は高温の流路ガスがタービン羽根車間隙の空洞内に流入するのを実質的に防止するための気擦カバープレートに関する。
【0002】
【発明の背景】
従来から羽根車間隙用カバープレートは提唱されかつ製造されてきた。通常、それらのカバープレートはタービン羽根車とそれに隣接するスペーサとの間に延びている。しかるに、かかるカバープレートはロータの内部への接近のために容易に取外すことができないのが通例である。また、タービン羽根車への直接の取付けが保守上の問題を引起こすことに加え、互いに隣接するカバープレート間の継手は羽根車間隙への高温ガスの漏れを抑制するために特に有効とは言えないことも判明している。
【0003】
ところで、一般に羽根車間隙用カバープレートは、高温ガスが高温ガス流路からタービン羽根車間隙の空洞内に流入してタービン羽根車に損傷をもたらすのを防止する。最近のタービン設計では、羽根車間隙の空洞への接近のためにカバープレートを取外し得ることが課題となる。なぜなら、羽根車間隙の空洞は羽根の内部冷却のためにたとえば蒸気を冷却剤として使用する冷却回路を動作させるための多数の配管を収容しているからである。スペーサと羽根車との間に取付けられた従来の羽根車間隙用カバーは、ロータを分解しなくては容易に取外すことができない。それ故、保守又は修理のため、羽根に冷却剤を供給する各種の配管や継手に接近することは極めて困難である。より一般的に述べれば、カバープレートは高い運転温度や激しい加速度に耐えること、高サイクル疲労耐久性を有すること、そしてタービン羽根車間隙の空洞内への高温ガスの漏れを最少限に抑えることが必要である。
【0004】
【発明の概要】
本発明に従えば、タービン羽根車とスペーサとの間に存在する羽根車間隙の空洞内に高温の流路ガスが流入するのを防止するために役立つと共に、ロータの内部への接近のため容易に着脱し得る羽根車間隙用気擦カバーが提供される。詳しく述べれば、かかる羽根車間隙用カバーはスペーサとタービン羽根車との間において円周方向の列を成して配列された複数のカバープレートから成っている。各々のカバープレートは、スペーサ上に設けられた相補的な係合構造物と係合するための係合構造物を一方の軸方向縁端に沿って有している。すなわち、カバープレートはスペーサの軸方向面に設けられた円周方向の溝穴又は溝の中に嵌合すべき弓形の突出したフランジを有している。カバープレートの反対側の軸方向縁端は半径方向に延びる壁を含んでいて、それは羽根の鳩尾部から軸方向に突出した突起を受入れるためのくぼみを有している。カバープレートは各々の羽根の鳩尾部の位置に設置される。カバープレートの舌状部がスペーサの溝の中に嵌合してカバープレートが所定の位置に配置された状態で、羽根の鳩尾部がタービン羽根車のあり溝内に収容される。羽根の鳩尾部がタービン羽根車に対して最終的に固定された場合、羽根の鳩尾部の突起はカバープレートのくぼみ内に突出し、そしてカバープレートを所定の位置に保持する。
【0005】
互いに隣接するカバープレートの末端間には重ね継手が形成される。カバープレートの末端に設けられたフランジは、カバープレート毎に互い違いになっている。すなわち、あるカバープレートの円周方向に沿って突出したフランジは、それに隣接したカバープレートの末端の円周方向に沿って反対向きに突出したフランジの下方に位置している。このような構成の重ね継手を用いれば、1枚のカバープレート又は高々2枚の互いに隣接したカバープレートを取外すことにより、ロータの回りの任意の位置にある羽根車間隙の空洞への接近を達成することができる。そのためには、先ず最初に、タービン羽根車のあり溝に連結された対応する羽根を取外せばよい。すなわち、目的のカバープレートの末端のフランジがそれに隣接するカバープレートの末端のフランジ上に重なっていると仮定した場合、羽根の鳩尾部の突起をそれに対応したカバープレートから引抜くことによってそのカバープレートを取外すことができる。隣接した位置への接近が要求される場合には、第1のカバープレートに隣接した第2のカバープレートを同様にして取外せばよい。
【0006】
このような構成のカバープレート及び円周方向に沿って互いに隣接したカバープレート間の重ね継手を用いれば、タービン羽根車間隙の空洞内へのガスの漏れが抑制される。更にまた、ロータの内部における気擦も実質的に低減する。
【0007】
本発明の好適な実施の一態様に従えば、軸線の回りにおいて回転し得るタービンロータの羽根車とスペーサとの間の間隙に配置するためのカバープレートにおいて、羽根車は円周方向に沿って互いに離隔した羽根を有していて、それらの羽根は一方の側において軸方向に延びる突起を具備した羽根鳩尾部を含み、またスペーサは突起から離隔しながら概してそれと整列した円周方向に延びる溝を含んでいる一方、カバープレートは一方の側にはスペーサの溝の中に嵌合するための軸方向に延びる舌状部を有しかつ軸方向に沿って反対の側には羽根鳩尾部の軸方向に延びる突起の1つを受入れるためのくぼみを有するカバープレート本体を含むと共に、カバープレート本体の両端からそれぞれ突出し、そしてタービンロータの回りにおいて隣接するカバープレートと係合するために役立つフランジをも含むことを特徴とするカバープレートが提供される。
【0008】
本発明の別の好適な実施の態様に従えば、軸線の回りにおいて回転し得る羽根車及びスペーサを有するタービンロータであって、羽根車は円周方向に沿って互いに離隔した羽根を有していて、それらの羽根は一方の側において軸方向に延びる突起を具備した羽根鳩尾部を含み、またスペーサは突起から離隔しながら概してそれと整列した円周方向に延びる溝を含むようなタービンロータにおける羽根車とスペーサとの間の間隙に配置するためのカバープレートにおいて、カバープレートは一方の側にはスペーサの溝の中に嵌合するための軸方向に延びる舌状部を有しかつ軸方向に沿って反対の側には羽根鳩尾部の軸方向に延びる突起の1つを受入れるためのくぼみを有するカバープレート本体を含むと共に、カバープレート本体の両端からそれぞれ突出し、そしてタービンロータの回りにおいて隣接するカバープレートと係合するために役立つフランジをも含むことを特徴とするカバープレートが提供される。
【0009】
本発明の更に別の好適な実施の態様に従えば、軸線の回りにおいて回転し得るタービンロータの羽根車とスペーサとの間の間隙を包囲するためのカバーにおいて、羽根車は円周方向に沿って互いに離隔した羽根を有していて、それらの羽根は一方の側において軸方向に延びる突起を具備した羽根鳩尾部を含み、またスペーサはカバー係合構造物を有する一方、カバーは軸方向を向いた第1の側にはスペーサのカバー係合構造物と相補的なスペーサ係合構造物を有しかつ軸方向を向いた第2の側には軸方向に延びる突起の1つを受入れるためのくぼみを有するカバープレート本体をそれぞれに含む複数のカバープレートから成ると共に、カバーはそれを通しての流体の漏れを抑制するため円周方向に沿って互いに隣接したカバープレートの対向する末端に設けられたオーバラップ式の相補的な係合要素を含むことを特徴とするカバーが提供される。
【0010】
従って本発明の主たる目的は、スペーサとタービン羽根車との間の羽根車間隙の空洞を覆うための新規で改良されたカバーであって、羽根車間隙の空洞内への高温ガスの漏れを抑制すると共に、羽根車間隙の空洞への接近のために1枚以上のカバープレートを取外すことを容易にして保守の容易化を可能にするようなカバーを提供することにある。
【0011】
【好適な実施の態様の詳細な説明】
図1は、本発明を組込んだ単純サイクルの単軸強力ガスタービン10の略図である。このガスタービンは、ロータ軸14を有する多段軸流圧縮機12を含むものと考えることができる。空気は16において圧縮機の入口に入り、軸流圧縮機12によって圧縮され、次いで燃焼器18に排出される。燃焼器18においては、天然ガスのごとき燃料が燃やされ、それによってタービン20を駆動するための高エネルギー燃焼ガスが生成される。タービン20においては、高温ガスのエネルギーが仕事に変換される。かかる仕事の一部は軸14を介して圧縮機12を駆動するために使用され、そして残部はロータ軸24により発電機22のごとき負荷を駆動して発電を行うという有用な仕事のために利用することができる。典型的な単純サイクルガスタービンは、燃料入力の30〜35%を軸出力に変換する。1〜2%を除き、残りの燃料入力は排熱となり、そして26においてタービン20から出る。より高い効率を得るためには、タービンの排気流中のエネルギーを追加の有用な仕事に変換する複合サイクル方式で方式でガスタービン10を使用すればよい。
【0012】
図2は最も簡単な形態の複合サイクルを表わしている。この場合、26においてタービン20を出る排気ガスは熱回収用の蒸気発生器28に入るが、そこではボイラと同じやり方で水が蒸気に変えられる。こうして生じた蒸気は1基以上の蒸気タービン30を駆動するが、そこにおいて抽出された追加の仕事が軸32を介して追加の負荷(たとえば、追加の電力を生み出すための第2の発電機34)を駆動する。ある種の構成においては、タービン20及び30は共通の発電機を駆動する。電力のみを生み出す複合サイクルは一般に50〜60%の熱効率を有するが、本発明のチューブアセンブリがその一部を成すような最新型のガスタービンを使用すれば、60%を越える効率を達成することもできる。
【0013】
次に図3を見ると、タービン20の一部分が示されている。このタービン部分は、ロータ軸に取付けられてそれの一部を成すことによってそれと共に回転するタービン羽根車38、40、42及び44から成る4つの連続した段を含んでいる。各々の羽根車は一列の羽根B1、B2、B3及びB4を担持していて、それらの羽根はロータ円板から半径方向に沿って外方に突出している。勿論、これらの羽根は固定ノズル(図示せず)の間に交互に配列されている。羽根車38、40、42及び44の間にはスペーサ39、41及び43が設けられている。従来のタービン構造において見られるごとく、羽根車及びスペーサが円周方向に沿って互いに離隔しかつ軸方向に沿って延びる複数のボルト48によって互いに固定されていることは容易に理解されよう。本明細書中には詳しく記載されていないが、図示されたガスタービンは蒸気冷却式のものであって、冷却蒸気及び使用済みの戻り蒸気は軸方向に延びる通路(1者のみを50として示す)を通して供給されそして排出される。これらの通路は、ロータの回りの円周方向に沿って互いに離隔した位置において羽根車及びスペーサを貫通する軸方向に整列した開口内に存在している。また、蒸気冷却系の一部を成す追加の交差管がスペーサリムに隣接したスペーサ39内に設けられている。
【0014】
本発明に係わる羽根車間隙用カバープレート52は、羽根車38とスペーサ39との間及びスペーサ39と羽根車40との間に配置されている。それぞれの位置では、カバープレート52はタービンロータの回りにおいて円周方向に沿って互いに隣接しながら配置され、そして羽根及びノズルに沿って流れる高温の燃焼ガスが羽根車とスペーサとの間においてカバープレートよりも半径方向に沿って内方に位置する羽根車間隙の空洞内に流れ込むのを防止する。羽根車間隙用カバープレートは第1段及び第2段のタービンロータ羽根車とそれらに挟まれたスペーサとの間に配置されているが、その他の段においてカバープレートを使用し得ることは容易に理解されよう。
【0015】
図6を見ると、第1段及び第2段の羽根車38及び40並びにこれらの羽根車に挟まれたスペーサ39が示されている。また、スペーサ39のリムの周囲に配置されて半径方向に沿って外側のノズル段と共に封止機構を構成するためのラビリンスシールの歯54も示されている。図6にはまた、羽根車38及び40のそれぞれに関し、円周方向に沿って互いに離隔した複数の軸方向に延びるあり溝56も示されている。あり溝56は相補的な形状を有する羽根B1及びB2の鳩尾部45を受入れ、それによって羽根の鳩尾部45が羽根車に固定される。各々の羽根の鳩尾部45は、羽根の鳩尾部を軸方向に沿って羽根車のあり溝56内に滑り込ませることによって羽根車に取付けられる。スペーサ39に対面した側における羽根の鳩尾部45の端面は突起47(図8)を有しているが、これは本発明の羽根車間隙用カバープレートに設けられた突起用の開口と相補的な形状を有している。図示のごとく、本発明の実施の一態様に係わる羽根車間隙用カバープレートは羽根車のあり溝56のそれぞれに対して設けられているから、羽根の鳩尾部の突起47はカバープレートを羽根車と隣接するスペーサとの間に配置された状態に維持するために役立つ。
【0016】
次に図4及び5について説明すれば、ロータの回りのそれぞれの円周方向位置に配置されたカバープレート52は、下記のごとく円周方向に突出した末端フランジの有無を除けば互いに同一のものである。すなわち、図4に示されたカバープレート52aはカバープレート本体60を有するが、これは軸方向においては直線的に延びているが円周方向においては弓形を成している。カバープレート52aの一方の軸方向縁端62は、半径方向に沿った外方において軸方向に突出した舌状部63を有していて、この舌状部63はスペーサに設けられた円周方向に延びる溝64の中に受入れられる(図3及び6)。羽根車間隙用カバープレートの反対側の軸方向縁端には、本体60から半径方向に沿って外方に突出するフランジ66が設けられている。このフランジ66は傾斜壁68をも有する結果、軸方向壁面66に開く中央くぼみ又は開口70及び末端くぼみ72が形成されている。中央くぼみ又は開口70と末端くぼみ72との間には、半径方向に沿って外方に延びるガセット74が存在している。
【0017】
図8に示されるごとく、中央くぼみ又は開口70は各々の羽根の鳩尾部45に設けられた突起47と概して相補的な形状を有している。すなわち、開口70は傾斜壁68、側壁78及び底壁80を含んでいて、傾斜壁68及び底壁80は開口70内に頂点81を形成している。底壁80は概して軸方向に延びている一方、傾斜壁68は半径方向に沿って外方かつ軸方向に傾斜している。羽根の鳩尾部45の突起47が開口70内に嵌合した場合、一方の軸方向縁端においては舌状部63がスペーサの溝64の中に係合しかつ反対側の軸方向縁端においては鳩尾部突起の底面がカバープレートの半径方向に沿って外方への運動を妨げる結果、カバープレート52は羽根車とスペーサとの間に拘束されることが容易に理解されよう。更にまた、開口及び鳩尾部突起のそれぞれが有する相補的形状の側面及び上面が、カバープレートの該軸方向縁端の円周方向の運動及び半径方向に沿って内方への運動をそれぞれ妨げることは言うまでもない。
【0018】
本発明の実施の一態様に従えば、円周方向に沿って互いに隣接するカバープレートの間に重ね継手が形成される。各々のカバープレートはその両端から円周方向に延びる同一のフランジを有しているが、図4に示されたカバープレート52aのフランジ82は図5に示されたカバープレート52bのフランジ84に対し半径方向に沿って内方に位置している。図4に示されたカバープレート52aの末端フランジ82はいずれも同じく半径方向に沿って内方の位置にあり、また図5に示されたカバープレート52bの末端フランジ84はいずれも同じく半径方向に沿って外方の位置にあることに注意されたい。かかるカバープレートを羽根車とスペーサとの間に組立てた場合、カバープレート52a及び52bはロータの周囲において交互に配置されることは容易に理解されよう。これは、下記のごとく、カバープレートよりも半径方向に沿って内方に位置する羽根車間隙の空洞への接近という観点から見て重要である。また、くぼみ70及び72が側壁、傾斜壁及び底壁の接合部にすみ肉を有することも容易に理解されよう。これらのすみ肉は応力除去のために役立つ。
【0019】
カバープレートを設置するためには、最初のカバープレートの舌状部62がスペーサ39の溝64の中に挿入される。カバープレートの反対側の軸方向縁端にあるくぼみ70が、羽根車のあり溝56と位置合せされる。軸方向に沿ってあり溝56内に羽根の鳩尾部45を挿入すると、鳩尾部の突起47はくぼみ70内に嵌合する。通常のごとくにして羽根を羽根車に固定すると、舌状部及び鳩尾部の突起がスペーサ及びカバープレートのそれぞれと係合する結果、カバープレートは軸方向に沿って羽根車とスペーサとの間に捕捉されることが容易に理解されよう。また、鳩尾部の突起が開口70内に嵌合することにより、カバープレートの円周方向運動も防止される。次いで、舌状部60bをスペーサの溝39の中に挿入しかつ開口70を次のあり溝56と位置合せすることにより、次のカバープレート52bが同様にして設置される。カバープレート52bが選ばれる理由は、それを設置した際、カバープレート52bの円周方向に延びるフランジ84が設置済みのカバープレートの円周方向に延びるフランジ82に対し半径方向に沿って重なるようにするためであることが容易に理解されよう。羽根の鳩尾部をあり溝56内に挿入し、かつ鳩尾部の突起47をカバープレート52bの開口70内に挿入することにより、第2のカバープレートはロータ中に設置される。次いで、次のカバープレート52aが同様にして設置される。その際には、半径方向に沿って内方に位置しかつ円周方向に延びるフランジ82がカバープレート52bの半径方向に沿って上方に位置するフランジ84に対し半径方向に沿って内方に係合するようにすればよい。その後、カバープレート用の最後の開口に達するまで、追加のカバープレートが同様にして設置される。最後のカバープレートを設置する際には、それの舌状部をスペーサの溝39の中に挿入し、そして最後に設置すべきあり溝56に開口70を位置合せすればよい。なお、最後のカバープレート52bの円周方向末端フランジ84は隣接するカバープレート52aの半径方向に沿って内方に位置しかつ円周方向に延びるフランジ82に対し半径方向に沿って外方に位置するから、最後のカバープレートの末端フランジ84は隣接するカバープレートの末端フランジ82の上に重なることに注意されたい。
【0020】
カバープレートを設置すると、羽根車とスペーサとの間に存在する羽根車間隙の空洞は円周方向に沿って完全に覆われることが容易に理解されよう。羽根車間隙の空洞への接近、たとえばガスタービン用蒸気回路の一部を成す交差管への接近を行うためには、目的の区域を覆う1枚のカバープレート又は2〜3枚の互いに隣接したカバープレートを取外しさえすればよい。そのためには、目的の区域を覆う手近のカバープレート52bと軸方向に沿って整列した羽根の鳩尾部45を解放し、そして羽根を軸方向に滑らせてカバープレート52bから引離せばよい。鳩尾部の突起47が開口70から抜ければ、カバープレート52bを取外すことができる。こうして取外されたカバープレートに隣接する追加のカバープレートもまた、同様にして取外すことができる。このようにすれば、ロータの回りに円周方向に配置された全てのカバープレートを取外さなくても、目的の円周方向位置にある羽根車間隙の空洞に対する接近が達成されるのである。
【0021】
以上、現時点において最も実用的で好適なものと考えられる実施の態様に関連して本発明を記載したが、本発明は開示された実施の態様のみに限定されるわけではなく、それどころか前記特許請求の範囲から逸脱しない限りは様々な変更態様や同等な構成をも包括することを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる羽根車間隙用気擦カバープレートを具備したガスタービンを組込んだ発電システムの略図である。
【図2】本発明を組込んだ複合サイクルシステムの略図である。
【図3】本発明の羽根車間隙用気擦カバープレートの位置を示すガスタービンの拡大部分縦断面図である。
【図4】本発明に係わる気擦カバープレートの斜視図である。
【図5】本発明に係わる気擦カバープレートの斜視図である。(図4及び5のカバープレートは円周方向に沿って互いに隣接して使用される。)
【図6】第1段及び第2段タービン羽根車の間の所定の位置に配置された本発明の気擦カバープレートの部分斜視図である。
【図7】1対の互いに隣接した気擦カバープレートの部分斜視図である。
【図8】カバープレートのくぼみの中に挿入された羽根の鳩尾部の突起を示す断面図である。
【符号の説明】
38 タービン羽根車
39 スペーサ
40 タービン羽根車
41 スペーサ
42 タービン羽根車
43 スペーサ
44 タービン羽根車
45 鳩尾部
47 突起
50 通路
52 カバープレート
54 ラビリンスシールの歯
56 あり溝
60 カバープレート本体
63 舌状部
66 フランジ
68 傾斜壁
70 中央くぼみ又は開口
74 ガセット
80 底壁
82 フランジ
84 フランジ

Claims (8)

  1. 軸線の回りにおいて回転し得るタービンロータの羽根車(38,40,42,44)とスペーサ(39,41)との間の間隙に配置するためのカバープレート(52a,52b)であって、前記羽根車(38,40,42,44)は円周方向に沿って互いに離隔した羽根(B1,B2,B3,B4)を有していて、前記羽根は一方の側において軸方向に延びる突起(47)を具備した羽根鳩尾部(45)を含み、また前記スペーサ(39,41)は前記突起(47)から離隔しながら概してそれと整列した円周方向に延びる溝を含んでい、前記カバープレート(52a,52b)は一方の側には前記スペーサの前記溝の中に嵌合するための軸方向に延びる舌状部(63)を有しかつ舌状部(63)とは軸方向反対の側前記羽根鳩尾部の前記軸方向に延びる突起(47)の1つを受入れるためのくぼみ(70)を有するカバープレート本体(60)を含むと共に、前記カバープレート本体(60)の両端からそれぞれ突出し、そして前記タービンロータの回りにおいて隣接するカバープレートと係合するために役立つフランジ(82,84)をも含むことを特徴とするカバープレート(52a,52b)
  2. 前記カバープレート本体(60)が前記軸方向反対の側に直立したフランジ(66)を有すると共に、前記くぼみ(70)が少なくとも部分的に前記フランジ中に配置されかつ前記軸方向に沿って反対の側に向かって開いている請求項1記載のカバープレート(52a,52b)
  3. 前記カバープレート本体(60)が前記軸線の回りにおいて弓形を成している請求項1又は請求項2記載のカバープレート(52a,52b)
  4. 前記カバープレート本体(60)が前記軸方向反対の側に直立したフランジ(66)を有すると共に、前記くぼみ(70)が少なくとも部分的に前記フランジ中に配置されかつ前記軸方向反対の側に向かって開いていて、前記くぼみは協力して頂点を形成する傾斜した壁(68)及び概して軸方向に延びる壁(80)によって部分的に規定されている請求項1記載のカバープレート(52a,52b)
  5. 隣り合ったカバープレートのフランジ(82,84)が、オーバラップ式の相補的なフランジ係合要素を含むことを特徴とする請求項1記載のカバープレート(52a,52b)
  6. 前記フランジ係合要素が重ね継手から成る請求項記載のカバープレート(52a,52b)
  7. 前記重ね継手の各々が、各々のカバープレートから概して接線方向に突出する第1のフランジ(82)と、隣接するカバープレートから概して接線方向に突出して前記第1のフランジ(84)に重なり合う第2のフランジとから成る請求項記載のカバープレート(52a,52b)
  8. 各々のカバープレート(52a,52b)が前記タービンロータの羽根車及びスペーサの回りの同じ半径方向位置においてその両端から突出したフランジ(82)を有すると共に、円周方向に沿ってそれに隣接したカバープレートが前記タービンロータの羽根車及びスペーサの回りの異なる半径方向位置において前記フランジ(84)を有する結果、1つのカバープレートの前記フランジが円周方向に沿ってそれに隣接したカバープレートの前記フランジに対し半径方向に沿って内方に位置するような重ね継手が形成される請求項記載のカバープレート(52a,52b)
JP2000000605A 1999-01-06 2000-01-06 タービンの羽根車間隙用気擦カバープレート Expired - Fee Related JP4472081B2 (ja)

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