JP4471670B2 - フランジシール構造 - Google Patents
フランジシール構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4471670B2 JP4471670B2 JP2004015975A JP2004015975A JP4471670B2 JP 4471670 B2 JP4471670 B2 JP 4471670B2 JP 2004015975 A JP2004015975 A JP 2004015975A JP 2004015975 A JP2004015975 A JP 2004015975A JP 4471670 B2 JP4471670 B2 JP 4471670B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- shaped
- shaped groove
- ring
- opening angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Description
ナイフエッジ型メタルシールフランジ構造79は、例えば図5に示すように、フランジ80、81の対向面にそれぞれリング状で鋭角な突出部を有するナイフエッジ82、83が形成され、このナイフエッジ82、83の間には、例えば、JIS−C1020あるいはJIS−C1011で規定された無酸素銅を用いた円環状の金属ガスケット84がシール材として装着される。また、金属ガスケット84の位置決め用に、フランジ80、81の各ナイフエッジ82、83の内側には、突堤85、86が設けられている。
このような構成とすることにより、フランジ80とフランジ81を、例えば、ボルトを用いて締結する過程で、図5に示すようにナイフエッジ82、83が金属ガスケット84に食い込んでいく(矢印A方向)。このようにして、各フランジ80、81には金属ガスケット84がナイフエッジ82、83の食い込み部で接触してシール部が形成され、このシール部で高い圧力でフランジ側と金属ガスケット84側とが接触しているので、信頼性の高い真空シールが達成される(例えば、非特許文献1、2参照)。
このため、フランジの対向する面にそれぞれめっきを施し、これらのフランジの間に、例えば、無酸素銅製の金属製Oリングを介在させボルトを用いて締結して使用するタイプのフランジシール機構が提案されている。しかし、締結時に金属製Oリングと各フランジの接触部には高い圧力が発生して、金属製Oリングはめっきが施されたフランジ面に圧着するため、使用後に金属製Oリングを取り外す際にめっき部分をフランジ側から剥離させるという問題が発生し易い。このため、この種のフランジシール構造においても、多数回の繰り返し使用は困難になる。
ここで、凸部88が凹部90に容易に入り込んで、金属ガスケット91を介して凸部88の側面の一部と凹部90の側面の一部が高い圧力で密接できるようにするため、凸部88を断面視した際の2つの側面P、Qが交差して形成する角度θは、凹部90を断面視した際の2つの側面R、Sが交差して形成する角度φより小さくしている。このため、凸部88の側面の一部と凹部90の側面の一部が密接して形成するシール部は、凹部90の底部側(凸部88の頂部側)に位置する。
更に、凸部88から見た場合、シール部は凸部88の頂部側に存在するため、フランジ87、89に大きな力を加えて締結を繰り返していると、凸部88の頂部側が徐々に変形してシール性が劣化するという問題が生じる。特に、高温環境下での使用のように、フランジ87、89の増し締めを行って締結力を向上させる必要がある場合、凸部88の頂部側の変形が著しく、高温環境下で安定して使用する場合には信頼性に問題が生じる。
前記リング状凹部は、開口端部に徐々に開き角を大きくした丸み部が形成されたV字溝であって、前記リング状凸部は、その開き角が前記丸み部を除く前記V字溝の開き角より大きいV字突起である。
このとき、リングガスケットは断面V字状のためV字突起に被さるように配置されるので、V字突起の両側面がリングガスケットを介してV字溝の開口端部の両丸み部にそれぞれ当接する。
V字溝の開き角が20度未満の場合、リングガスケットを垂直に押す押圧力が低下する。一方、V字溝の開き角が50度を超えると、V字溝へのV字突起の嵌入深さが短くなって、フランジ同士の位置決めが行ない難くなる。このため、V字溝の開き角は20〜50度の範囲にした。
V字突起の開き角とV字溝の開き角の差が2度未満であるとシール部がV字溝の開口端部の奥側(すなわち、丸み部の終端側)に形成され、V字突起の開き角とV字溝の開き角の差が10度を超えるとシール部がV字溝の開口端部の開口側(すなわち、丸み部の開始端側)に形成されるため、いずれの場合もリングガスケットを垂直に押す押圧力が低下する。このため、V字突起の開き角はV字溝の開き角より2〜10度大きい範囲とした。
このような構成とすることにより、V字突起の一部をV字溝の一部に嵌入させることで、両フランジの位置合せを容易に行うことができる。
また、V字突起をV字溝に嵌入した際に、シール部をV字突起の先端側から離れた位置、すなわち、V字突起の肉厚部分に形成することができることから、V字突起をV字溝に嵌入させて大きな力を加えて締結してもV字突起の変形を抑制することができ、多数回使用してもシール性が劣化するのを防止することが可能になる。そして、V字突起の変形が抑制されることから、フランジの増し締めが必要な高温環境下においても、安定して使用することが可能になる。
更に、リングガスケットは断面V字状のためV字突起に被さるように配置されるので、V字突起の両側面がリングガスケットを介してV字溝の開口端部の両丸み部にそれぞれ当接して内外2カ所のシール部を形成することができ、信頼性の高いシールを行うことが可能になる。
ここで、図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るフランジシール構造の他方のフランジの平面図、及び側断面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同フランジシール構造の一方のフランジの平面図、及び側断面図、図3(A)、(B)はそれぞれ同フランジシール構造に適用するプレス加工前後のリングガスケットの側断面図、図4は同フランジシール構造において一方のフランジに形成されたV字溝にリングガスケットを介して他方のフランジに形成されたV字突起が嵌入している状態を示す説明図である。
他方のフランジ11は、例えば、ステンレス鋼製の円板形状を有し、その中央部には裏面側(真空装置側)14から表面側(以下、一方のフランジ12と対面する面のため対向面側という)15に向けて3段階に縮径する円形の開口部16が設けられている。また、対向面側15には、開口部16と同心の円環状をしたリング状凸部となるV字突起17が形成され、V字突起17の開き角の頂点は開口部16と同心の第1の円18の周上に存在している。更に、フランジ11の外周側には、複数(図2では8個)のねじ孔19が設けられている。
また、図4に示すように、V字溝21の開口端部には徐々に開き角を大きくした丸み部23が形成され、更に、丸み部23を除くV字溝21の開き角αは20〜50度の範囲にあり、V字突起17の開き角βはV字溝21の開き角αより2〜10度の範囲で大きく形成されている。
このような構成とすることにより、V字突起17の側面を銅製ガスケット13を介してV字溝21の開口端部、すなわち、丸み部23に当接させることができ、この当接部にシール部を形成することができる。また、銅製ガスケット13を垂直に押す押圧力を確保してシール性を安定して維持すると共に、V字溝21へのV字突起17の嵌入深さを確保してフランジ11、12同士の位置決めを容易に行うことができる。
その結果、第1の円18と第2の円22の各心を容易に一致させることができ、一方のフランジ12に形成されたV字溝21に他方のフランジ11に形成されたV字突起17を容易に嵌入させることができる。
ここで、銅製ガスケット13の母線の長さbは、V字突起17の片側の一片の長さaより短くしてある。これによって、フランジ11とフランジ12を締結した際に、フランジ11の対向面側15に銅製ガスケット13が接触し、銅製ガスケット13は変形することによるシール力が低下することを防止している。
また、フランジ11の中心線が水平状態にある場合、銅製ガスケット13の取付けはV字突起17に被せるだけで、落下を防止して容易にその位置決めを行うことができる。そして、V字突起17の両側面を銅製ガスケット13を介してV字溝21の開口端部の各丸み部23にそれぞれ当接させてシールを行うことができる。
まず、他方のフランジ11の対向面側15を清浄な状態にして、V字突起17の片側の一片の長さaより短い長さbの母線を有する銅製ガスケット13をV字突起17に被せる。
次いで、対向面側20を清浄な状態にした一方のフランジ12に形成されている各貫通孔24の心を、他方のフランジ11に形成されている各ねじ孔19の心に一致するように位置調整を行って、図示しないボルトを各貫通孔24に挿通させて、他方のフランジ11に対して一方のフランジ12が平行に維持されるようにして、各ねじ孔19にねじ込んでいく。
このとき、V字突起17に被せられている銅製ガスケット13は、V字突起17の移動に伴ってV字溝21内に徐々に押し込まれていく。
そして、V字溝21の開口端部に形成されている両丸み部23がV字突起17の両側面に銅製ガスケット13を介して当接状態になると、これ以上はV字突起17をV字溝21内に嵌入することができず、他方のフランジ11に対する一方のフランジ12の取付けが完了する。
そして、シール部がV字突起17の先端側から離れた位置、すなわち、V字突起17の肉厚部分に形成されることから、大きな力を加えてV字突起17をV字溝21内に嵌入させてもV字突起17の変形を抑制することができ、多数回使用してもシール性が劣化するのを防止できる。更に、V字突起17の変形が抑制されることから、各フランジ11、12の増し締めが必要な高温環境下においても、安定して使用することが可能になる。
なお、銅製ガスケット13を繰り返し使用する際には、対向面側15を清浄な状態にした他方のフランジ11はV字突起17に断面V字状に変形した銅製ガスケット13を被せるように配置して、対向面側20を清浄な状態にした一方のフランジ12をボルトを用いて取付けることになる。
例えば、ガスケットに銅製のガスケットを使用したが、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル等の容易に変形可能な金属で形成した金属製のガスケットを使用してもよい。
Claims (3)
- リング状凹部が形成された一方のフランジに、前記リング状凹部に嵌入するリング状凸部が形成された他方のフランジを、断面V字状のリングガスケットを介して締結するフランジシール構造において、
前記リング状凹部は、開口端部に徐々に開き角を大きくした丸み部が形成されたV字溝であって、前記リング状凸部は、その開き角が前記丸み部を除く前記V字溝の開き角より大きいV字突起であることを特徴とするフランジシール構造。 - 請求項1記載のフランジシール構造において、前記V字溝の開き角は20〜50度の範囲にあり、前記V字突起の開き角は前記V字溝の開き角より2〜10度の範囲で大きいことを特徴とするフランジシール構造。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載のフランジシール構造において、前記V字溝及び前記V字突起の開き角の頂点で形成される円は、同心かつ同一半径であることを特徴とするフランジシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004015975A JP4471670B2 (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | フランジシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004015975A JP4471670B2 (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | フランジシール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005207526A JP2005207526A (ja) | 2005-08-04 |
JP4471670B2 true JP4471670B2 (ja) | 2010-06-02 |
Family
ID=34901280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004015975A Expired - Fee Related JP4471670B2 (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | フランジシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4471670B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10345124B2 (en) * | 2014-03-27 | 2019-07-09 | Dieterich Standard, Inc. | Adapter for inserting wafer ring between flanges of process piping |
-
2004
- 2004-01-23 JP JP2004015975A patent/JP4471670B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005207526A (ja) | 2005-08-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012082891A (ja) | 真空容器におけるフランジ部のシール構造及びシール方法 | |
JP2013155769A (ja) | 金属シール | |
CN112112993B (zh) | 闸阀 | |
CN110234913B (zh) | 法兰连接部的平面密封件用的安装设备 | |
JP4471670B2 (ja) | フランジシール構造 | |
JP2012186166A (ja) | ナットを有するプラグコネクターのハウジングの接続システム | |
US10830265B2 (en) | Gasket | |
JP2005114166A (ja) | 少なくとも一つの肉厚な楔部材を含むシリンダヘッド用多層ガスケット | |
US9964243B1 (en) | Pipe joint structure | |
TW201139834A (en) | Cemented carbide tool and method of fixing super-hard tip | |
JP5197146B2 (ja) | 離脱防止管継手 | |
JP2019157986A (ja) | シール構造体及びシール方法 | |
JP6309284B2 (ja) | 金属シール | |
JP2004211831A (ja) | 管の継手構造 | |
US10695929B2 (en) | Blade for a stripping and cutting tool | |
KR20200108383A (ko) | 공간 분할형 그립링 및 이를 이용한 관 연결장치 | |
JP4429871B2 (ja) | 管継手と管接続方法 | |
JP2016079622A (ja) | ソーラーパネル固定装置 | |
JP2004251347A (ja) | 流体管の離脱防止装置の組付け方法 | |
JP5079212B2 (ja) | 真空スパッタリング用カソード | |
JP4892619B2 (ja) | 管継手 | |
JP3157771B2 (ja) | ケーブル導入部閉塞部材用円板及びケーブル導入部閉塞部材並びにケーブル導入構造及びケーブル導入装置 | |
JP2021038825A (ja) | ガスケット | |
JP2005308182A (ja) | 管継手 | |
KR20110009722U (ko) | 나이프 에지 구조를 갖는 고진공 플랜지 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090929 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100302 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4471670 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |