JP4469409B2 - 基地局装置及びスケジューリング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基地局装置及びスケジューリング方法に関する。
上り回線においてパケットデータを高速に伝送する技術が検討されている。このようなパケットデータの伝送技術においては、いずれの通信端末装置が送信するかを割り当てる必要があり、この割り当て、すなわち、スケジューリングは通信端末が送信しているチャネルの送信電力もしくはパケットデータの送信のためにどのくらいの送信電力を使用できるかに関する情報,および通信端末がもつ送信データの量等に基づいて基地局で決定される。そして、基地局にて決定されたスケジューリングの情報は、通信中の各通信端末装置に送信され、通信端末装置は受信したスケジューリング結果の情報に基づいて、基地局に対してパケットデータを送信する。WCDMAシステムにて用いられる送信電力制御を行う個別チャネルであるDPCH(Dedicated Physical Channel)には、パケット等の実際の伝送データであるDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)、及びパイロット信号などから構成されるDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)がある。上り回線高速パケット伝送において、基地局がスケジューリングを行うためには、通信端末装置は、閉ループ送信電力制御を行うためのパイロット信号を有するDPCCHの送信電力を測定し、測定したDPCCHの送信電力の情報を基地局に報告する。基地局は、通信端末装置より送信電力の情報を受け取ることにより、通信端末装置がセル端にいて送信電力に余裕がない状況なのか、それとも基地局の近くで高いレートで送信しているのかを知ることができる。
図1は、3GPP TS25.211に定義されているDPCCHのフレームフォーマットを示すものである。DPCCHにおいて、1フレームは、10msecの長さであり、スロット#0〜#14の15のスロットから構成される。そして、各スロットは、パイロットシンボル#51、TFCI(Transport Format Combination Indicator)#52、FBI(FeedBackIndicator)#53及びTPC(Transmit Power Control)#54から構成される。
また、移動体通信の世界統一の標準規格であるWCDMAのようにFDD(Frequency Division Duplex)方式を用いる場合、各オペレータは割り当てられた周波数帯域内で複数キャリアを運営することができる。このため、通信端末装置は、同じオペレータの別のキャリアを探す場合がある。例えば、通信端末装置が発振器を1つしか持っていない場合において、通信端末装置が下り回線で2150MHzのキャリアを探している時には、FDDにおいては上り回線と下り回線とのキャリアの周波数差は190MHzになっているため、上り回線では1950MHzでの送信を行うことはできない。このような場合、通信端末装置は送信できないデータを送信するために、上り回線において一時的に送信を停止するギャップと呼ばれる期間を設けたコンプレストモード(Compressed mode)を用いる。そして、コンプレストモードのフレームでは、ギャップでの送信停止によるゲイン低下による品質劣化を防ぐために、一時的に送信電力を増加させる。説明を簡単化するため閉ループ送信電力制御による電力変化がない場合を仮定した説明図を図2に示す。送信データがコンプレストモードではない通常のフレーム#60、#62、及びギャップ#63を有するコンプレストモードのフレーム#61からなる場合において、コンプレストモードのフレーム#61の各スロットの送信電力は、コンプレストモードではない通常のフレームの各スロットの送信電力に比べてΔP64だけ高い送信電力に設定される。
また、アップリンクエンハンスメント(Uplink Enhancement)と呼ばれる、上り回線を高速化および低遅延化するための技術の検討が進められている(例えば、非特許文献1)。アップリンクエンハンスメントにおいて、高レートのデータを送信する際にチャネル推定精度を高めるために一時的にパイロットの送信電力を大きくする提案がされている。即ち、図3に示すように、パイロットシンボル#71、TFCI#72、FBI#73、及びTPC#74を含むDPCCHにおいて、高い送信レートにて送信する場合には、パイロットシンボル#71の送信電力は、通常の送信レートにて送信する場合に比べてΔP75だけ高く設定される。
3GPP, R1-040497, Boosting of DPCCH pilot power for E-DCH, Samsung
しかしながら、従来の装置においては、ギャップ#63、ΔP64及びΔP75、によるDPCCHの送信電力の制御を特に考慮しないため、コンプレストモードまたはアップリンクエンハンスメントにおける高レート伝送が適用された通信端末装置、及びコンプレストモード及び前記高レート伝送の適用されない通信端末装置において伝搬環境が同じである場合でも、コンプレストモードまたは前記高レート伝送が適用された通信端末装置と、コンプレストモードおよび前記高レート伝送の適用されない通信端末装置とでは、基地局等のネットワーク側装置に対して報告する送信電力が異なる。したがって、基地局等のネットワーク側装置は全ての通信端末装置のDPCCHの送信電力を同じ尺度で比較できなくなるため、ネットワーク側がシステムを適切に運営できないという問題がある。
例えば、コンプレストモードまたはアップリンクエンハンスメントによりDPCCHの送信電力が制御される通信端末装置は、各スロットの送信電力を通常よりも高く設定した結果、基地局に報告する所定時間内の送信電力が、TPCコマンドに基づいて設定された送信電力よりも大きい場合がある。この場合、ネットワーク側は、通信端末装置が最大値付近の送信電力で送信しているために高い送信レートを割当てても無駄であると判断して、通信端末装置に割り当てる送信レートを下げるように指示する。この結果、通信端末装置は、コンプレストモードのフレーム以外のフレームまたは前記所定の高レート伝送以外の送信レートのフレームにおいては送信電力が余っているにも関わらず、高い送信レートでの送信を許されていないためにスループットが低下するという問題がある。
一方、コンプレストモードにより送信電力が制御される通信端末装置は、ギャップを設けたスロットは送信停止になるので、実際の基地局に報告する所定時間内の送信電力が、コンプレストモードが適用されない場合と比較して小さい場合がある。この場合、ネットワーク側は、通信端末装置の送信電力に余裕があると判断して高い送信レートでの送信を許可する。この結果、通信端末装置は送信電力を上げることができないために高い送信レートでの送信が行えず、ネットワーク側が割り当てたリソースを使いきれなくなるためシステムスループットの低下及びキャパシティの低下等のシステムの効率が低下するという問題がある。
また、下り回線にて高速パケットデータを送信するための上り回線におけるシグナリングの報告周期及びレピティション等の送信パラメータを適切な値に設定できなくなるため、下り回線のスループットにも影響が及ぶという問題がある。
本発明の目的は、通信環境に応じた送信電力を報告することにより、ネットワーク側にて適切なシステム運営を行うことができるとともに、スループットの低下及びシステム効率の低下を防ぐことができる基地局装置及びスケジューリング方法を提供することである。
本発明の第1の態様に係る通信端末装置は、受信信号に含まれる送信電力を制御するためのTPCコマンド及び送信電力を設定するための情報である送信電力設定用情報に基づいて既知のシンボルを含む所定のチャネルの送信電力を設定する送信電力設定手段と、前記送信電力設定手段にて設定された送信電力の内の前記TPCコマンドに基づいて設定された前記チャネルの送信電力を報告する送信電力報告手段と、前記送信電力設定手段にて設定された送信電力に基づいて送信信号を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の第2の態様に係るスケジューリング方法は、受信信号に含まれるTPCコマンド及び送信電力を設定するための情報である送信電力設定用情報に基づいて既知のシンボルを含む所定のチャネルの送信電力を設定するステップと、設定された送信電力の内の前記TPCコマンドに基づいて設定された前記チャネルの送信電力を通信端末装置から基地局へ報告するステップと、設定された送信電力にて送信信号を通信端末装置から基地局へ送信するステップと、通信端末装置から基地局へ報告された前記送信電力と基地局が受信した前記既知のシンボルを含む所定のチャネルの受信電力とから各通信端末装置の通信品質を基地局にて求めるステップと、各通信端末装置の通信品質に基づいて送信を割り当てる処理であるスケジューリングを行うステップと、を具備するようにした。
本発明の第3の態様に係る送信電力導出方法は、受信信号に含まれる送信電力を制御するためのTPCコマンド及び送信電力を設定するための情報である送信電力設定用情報に基づいて既知のシンボルを含む所定のチャネルの送信電力を設定するステップと、設定された送信電力の内の前記TPCコマンドに基づいて設定された前記チャネルの送信電力を求めるステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、上り回線にて精度良く送信電力を報告することにより、ネットワーク側にて適切なシステム運営を行うことができるとともに、スループットの低下及びシステム効率の低下を防ぐことができる。
DPCCHのフォーマットを示す図 各スロットの送信電力を示す図 各データの送信電力を示す図 本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係るスケジューリング方法を示すフロー図 本発明の実施の形態1に係る各スロットの送信電力を示す図 本発明の実施の形態1に係るスロットフォーマットを示す図 本発明の実施の形態1に係る各スロットの送信電力を示す図 本発明の実施の形態2に係る通信端末装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る通信端末装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係るスケジューリング方法を示すフロー図 本発明の実施の形態3に係る各スロットの送信電力を示す図 本発明の実施の形態3に係る各スロットの送信電力を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図4は、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置100の構成を示すブロック図である。通信端末装置100は、アンテナ101、受信装置102及び送信装置103から主に構成される。
最初に受信装置102の構成について説明する。受信無線部104、逆拡散部105、SIR(Signal to Interference Ratio)測定部106、TPC生成部107、復調部108、チャネルデコード部109、逆拡散部110、復調部111、チャネルデコード部112、逆拡散部113、復調部114、及びチャネルデコード部115は、受信装置102を構成する。
受信無線部104は、アンテナ101にて受信した受信信号を無線周波数からベースバンド周波数にダウンコンバートして逆拡散部105、逆拡散部110及び逆拡散部113へ出力する。
逆拡散部105は、受信無線部104から入力した受信信号を逆拡散処理してSIR測定部106及び復調部108へ出力する。
SIR測定部106は、逆拡散部105から入力した受信信号に含まれるパイロット信号を用いてSIRを測定して、測定したSIRの測定値の情報をTPC生成部107へ出力する。
TPC生成部107は、SIR測定部106から入力したSIRの測定値の情報より、下り回線にて送信電力制御するためのTPCコマンド(DL−TPC)を生成する。
復調部108は、逆拡散部105から入力した受信信号を復調し、復調した受信データをチャネルデコード部109へ出力する。
チャネルデコード部109は、復調部108から入力した受信データに含まれている上り回線にて送信電力制御するためのTPCコマンド(UL−TPC)を抽出する。また、チャネルデコード部109は、受信データに含まれているギャップのタイミングの情報等を含むコンプレストモード情報(送信電力設定用情報)、及びDPCCHのスロットフォーマットの情報であるスロットフォーマット情報(送信電力設定用情報)を抽出する。また、チャネルデコード部109は、シグナリングの報告周期、及びデータのビット数を増加させる処理であるレピティションにおける増加させるビット数の送信パラメータを通信端末装置100にて設定するための情報である送信パラメータ情報を抽出する。さらに、チャネルデコード部109は、TPCコマンド、コンプレストモード情報、スロットフォーマット情報及び送信パラメータ情報を抽出した後の受信データを出力する。
逆拡散部110は、受信無線部104から入力した受信信号を逆拡散して復調部111へ出力する。
復調部111は、逆拡散部110から入力した受信信号を復調し、復調した受信データをチャネルデコード部112へ出力する。
チャネルデコード部112は、復調部111から入力した受信データを復号して、基地局が正しく受信できたことを示すACK信号または基地局が正しく受信できなかったことを示すNACK信号を抽出する。
逆拡散部113は、受信無線部104から入力した受信信号を逆拡散して復調部114へ出力する。
復調部114は、逆拡散部113から入力した受信信号を復調し、復調した受信データをチャネルデコード部115へ出力する。
チャネルデコード部115は、復調部114から入力した受信データを復号してスケジューリング結果の情報であるスケジューリング結果情報を抽出する。
次に、送信装置103の構成について説明する。チャネルエンコード部116、変調部117、拡散部118、送信電力制御部119、乗算器120、チャネルエンコード部121、変調部122、拡散部123、コンプレストモード計算部124、送信電力制御部125、乗算器126、DPCCH送信電力報告部127、チャネルエンコード部128、変調部129、拡散部130、送信電力制御部131、乗算器132、送信電力測定部133、バッファ134、データ量測定部135、伝送レート選択部136、送信パラメータ設定部137、チャネルエンコード部138、変調部139、拡散部140、送信電力制御部141、乗算器142、及び送信無線部143は、送信装置103を構成する。
また、チャネルエンコード部121、変調部122、拡散部123、コンプレストモード計算部124、送信電力制御部125、乗算器126、及びDPCCH送信電力報告部127は、DPCCHにてデータを送信するための処理を行う。また、チャネルエンコード部116、変調部117、拡散部118、送信電力制御部119、及び乗算器120は、DPDCHにてデータを送信するための処理を行う。また、チャネルエンコード部128、変調部129、拡散部130、送信電力制御部131、及び乗算器132は、上り回線のパケットデータ用の制御チャネルにてデータを送信するための処理を行う。また、送信電力測定部133、バッファ134、データ量測定部135、伝送レート選択部136、送信パラメータ設定部137、チャネルエンコード部138、変調部139、拡散部140、送信電力制御部141、及び乗算器142は、上り回線のパケットデータ用のチャネルにてデータを送信するための処理を行う。
チャネルエンコード部116は、入力したDPDCHの送信データを符号化し、符号化した送信データを変調部117へ出力する。なお、簡単化のためDPDCHは固定レートとして説明する。
変調部117は、チャネルエンコード部116から入力した送信データを変調し、変調した送信信号を拡散部118へ出力する。
拡散部118は、変調部117から入力した送信信号を拡散処理して乗算器120へ出力する。
送信電力制御部119は、送信電力制御部125から入力した送信電力に対して固定的なオフセットを乗じて乗算器120へ出力する。
乗算器120は、拡散部118から入力した送信信号に対して送信電力制御部119から入力した送信電力を乗算して送信無線部143へ出力する。
チャネルエンコード部121は、既知のシンボルであるパイロット信号、TPC生成部107にて生成したTPCコマンド及びDPDCHのフォーマットの情報であるTFCIコマンドを含むDPCCHの送信データを符号化して変調部122へ出力する。
変調部122は、チャネルエンコード部121から入力した送信データを変調し、変調した送信信号を拡散部123へ出力する。
拡散部123は、変調部122から入力した送信信号を拡散処理して乗算器126へ出力する。
コンプレストモード計算部124は、チャネルデコード部109にて受信データから抽出したコンプレストモード情報及びスロットフォーマット情報に基づいて、コンプレストモードのフレームにおけるギャップとなるスロットを特定して、ギャップとなるスロット及びΔPilotを計算し、計算したギャップとなるスロットの情報及びΔPilotの情報を送信電力制御部125及びDPCCH送信電力報告部127へ出力する。
送信電力設定手段である送信電力制御部125は、チャネルデコード部109にて抽出したTPCコマンドに基づいてDPCCHの送信電力(第一送信電力)を計算して設定する。この時、送信電力制御部125は、コンプレストモード計算部124から入力したギャップとなるスロットの情報より、ギャップとなるスロットについては送信停止を設定する。また、送信電力制御部125は、コンプレストモードの適用されるフレームにおけるギャップとなるスロット以外のスロット(高電力スロット)については、コンプレストモード計算部124から入力したΔPilotの情報より、TPCコマンドにて指示されて設定する送信電力に対して、ΔPilotに応じて増加させた送信電力(第二送信電力)を設定する。そして、送信電力制御部125は、設定した送信電力を送信電力制御部119、乗算器126、送信電力制御部131、送信電力測定部133及び送信電力制御部141へ出力する。
乗算器126は、拡散部123から入力したDPCCHの送信信号に対して、送信電力制御部125にて設定した送信電力を乗算してDPCCH送信電力報告部127及び送信無線部143へ出力する。
送信電力報告手段であるDPCCH送信電力報告部127は、コンプレストモードのフレーム以外のフレームについては、乗算器126から入力した送信電力に基づいて、所定の報告区間内での送信電力の報告値を求めて送信電力情報としてチャネルエンコード部128へ出力する。また、DPCCH送信電力報告部127は、コンプレストモードのフレームのギャップ以外のスロットについては、コンプレストモード計算部124から入力したギャップとなるスロットの情報及びΔPilotの情報より、乗算器126から入力した送信電力からΔPilotの効果をキャンセルするために、ΔPilotに応じて送信電力を減らす。また、DPCCH送信電力報告部127は、コンプレストモードのフレームのギャップのスロットについては、乗算器126から入力した送信電力を送信電力の報告値に含めない。すなわち、DPCCH送信電力報告部127は、ギャップ以外のスロットの送信電力からΔPilotの効果をキャンセルし、さらにギャップのスロットの送信電力を除いた送信電力に基づいて、所定の報告区間内での送信電力の報告値を求めて送信電力情報としてチャネルエンコード部128へ出力する。
チャネルエンコード部128は、DPCCH送信電力報告部127から入力した送信電力情報及びデータ量測定部135から入力したデータ量の情報を含む送信データを、基地局にてスケジューリングするための情報として符号化して変調部129へ出力する。また、チャネルエンコード部128は、チャネルデコード部109にて抽出した送信パラメータ情報により指示されたシグナリングの報告周期にて送信データを変調部129へ出力する。なお、簡単化のためチャネルエンコード部128の出力は固定レートとして説明する。
変調部129は、チャネルエンコード部128から入力した送信データを変調し、変調した送信信号を拡散部130へ出力する。
拡散部130は、変調部129から入力した送信信号を拡散処理して乗算器132へ出力する。
送信電力制御部131は、送信電力制御部125から入力した送信電力に固定的なオフセットを乗じて乗算器132へ出力する。
乗算器132は、拡散部130から入力した送信信号に対して送信電力制御部131から入力した送信電力を乗算して送信無線部143へ出力する。
送信電力測定部133は、リソースとしての最大送信電力を記憶しており、記憶している最大送信電力から送信電力制御部125から入力した送信電力を減算して、残りのリソース、即ち残りの送信電力の情報を伝送レート選択部136へ出力する。
バッファ134は、入力した送信パケットデータを一時的に記憶し、送信パラメータ設定部137から入力したビット数の情報である指示情報により指示されたビット数の送信パケットデータをチャネルエンコード部138へ出力する。この時、バッファ134は、チャネルデコード部112にて抽出したACK信号が入力した場合には、新たな送信パケットデータをチャネルエンコード部138へ出力し、チャネルデコード部112にて抽出したNACK信号が入力した場合には、すでに出力済みの送信パケットデータを再送データとしてチャネルエンコード部138へ出力する。また、バッファ134は、チャネルエンコード部138へ出力したデータ量の情報をデータ量測定部135へ出力する。
データ量測定部135は、所定時間におけるバッファ134から入力したデータ量の情報よりデータ量を測定して、測定したデータ量の情報をチャネルエンコード部128及び伝送レート選択部136へ出力する。
伝送レート選択部136は、送信電力測定部133から入力した送信電力の情報、チャネルデコード部115にて抽出したスケジューリング結果情報、データ量測定部135から入力したデータ量の情報、及び図示しない記憶部にあらかじめ記憶されている送信レートの候補の情報であるレート組合せ情報に基づいて、送信レートの候補の中から最適な送信レートを選択する。そして、伝送レート選択部136は、選択した送信レートの情報を送信パラメータ設定部137へ出力する。
送信パラメータ設定部137は、伝送レート選択部136から入力した送信レートの情報に基づいて、送信するビット数、符号化率、変調多値数、送信電力のオフセット量及び拡散率等の送信パラメータを選択する。そして、送信パラメータ設定部137は、選択したビット数の出力を指示する指示情報をバッファ134へ出力する。また、送信パラメータ設定部137は、選択した符号化率にて符号化するための情報である指示情報をチャネルエンコード部138へ出力する。また、送信パラメータ設定部137は、選択した変調多値数にて変調するための情報である指示情報を変調部139へ出力する。また、送信パラメータ設定部137は、選択した拡散率にて拡散処理するための情報である指示情報を拡散部140へ出力する。また、送信パラメータ設定部137は、DPCCHの送信電力に対する送信電力の増加比もしくは減少比を示すオフセット量の指示情報を送信電力制御部141へ出力する。
チャネルエンコード部138は、送信パラメータ設定部137から入力した指示情報及びチャネルデコード部109にて抽出した送信パラメータ情報に基づいて、バッファ134から入力した送信パケットデータを符号化して変調部139へ出力する。具体的には、チャネルエンコード部138は、バッファ134から入力した送信パケットデータに対して、送信パラメータ設定部137から入力した指示情報により指示された符号化率にて符号化するとともに、送信パラメータ情報により指示されたレピティション処理を行って変調部139へ出力する。
変調部139は、送信パラメータ設定部137から入力した指示情報に基づいて、チャネルエンコード部138から入力した送信パケットデータを変調して拡散部140へ出力する。
拡散部140は、送信パラメータ設定部137から入力した指示情報に基づいて、変調部139から入力した送信パケットデータを拡散処理して乗算器142へ出力する。
送信電力制御部141は、送信パラメータ設定部137から入力した指示情報に基づいて、送信電力制御部125から入力した送信電力にオフセット量を乗じて乗算器142へ出力する。
乗算器142は、拡散部140から入力した送信パケットデータに対して、送信電力制御部141から入力した送信電力を乗算して送信無線部143へ出力する。
送信無線部143は、乗算器120から入力した送信信号、乗算器126から入力した送信信号、乗算器132から入力した送信信号、及び乗算器142から入力した送信信号をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートしてアンテナ101から送信する。
次に、基地局200の構成について、図5を用いて説明する。図5は、基地局200の構成を示すブロック図である。なお、基地局200は、複数の通信端末装置100から複数のチャネルにて送信された信号を受信して、チャネル毎に受信処理するものであるが、通信端末が報告するDPCCHの送信電力情報を含む信号の受信処理を行う構成以外の構成の図5の記載及び説明は省略する。
受信無線部202は、アンテナ201にて受信した受信信号を無線周波数からベースバンド周波数にダウンコンバートして逆拡散部203へ出力する。
逆拡散部203は、受信無線部202から入力した受信信号を逆拡散処理して、各通信端末装置の受信信号を復調部204−1〜204−n(nは任意の自然数)へ出力する。
復調部204−1〜204−nは、逆拡散部203から入力した受信信号を復調し、復調した受信データをチャネルデコード部205−1〜205−n及び受信電力計測部207へ出力する。
チャネルデコード部205−1〜205−nは、復調部204−1〜204−nから入力した受信データを復号するとともに、復号した受信データを送信電力情報抽出部206へ出力する。
送信電力情報抽出部206は、チャネルデコード部205−1〜205−nから入力した受信データに含まれるDPCCHの送信電力情報及びデータ量の情報を抽出してスケジューリング部208へ出力する。
受信電力計測部207は、復調部204−1〜204−nから入力した各通信端末装置におけるDPCCHの受信信号に基づいて、通信端末装置毎に受信電力を計測する。そして、受信電力計測部207は、計測した受信電力の情報、もしくは受信電力より求めたSIR等の情報をスケジューリング部208へ出力する。
スケジューリング部208は、送信電力情報抽出部206から入力したDPCCHの送信電力情報、データ量の情報、及び受信電力計測部207から入力したDPCCHの受信電力もしくはSIRの情報に基づいて通信端末装置に対して送信を割り当てるスケジューリングを行って、スケジューリング結果情報を生成する。また、スケジューリング部208は、送信パラメータ情報を生成する。そして、スケジューリング部208は、スケジューリング結果情報及び送信パラメータ情報を各通信端末装置の対応するチャネルエンコード部209−1〜209−nへ出力する。
チャネルエンコード部209−1〜209−nは、スケジューリング部208から入力したスケジューリング結果情報を含む送信データを符号化して変調部210−1〜210−nへ出力する。
変調部210−1〜210−nは、チャネルエンコード部209−1〜209−nから入力した送信データを変調し、変調した送信信号を拡散部211−1〜211−nへ出力する。
拡散部211−1〜211−nは、変調部210−1〜210−nから入力した送信信号を拡散処理して送信無線部212へ出力する。
送信無線部212は、拡散部211−1〜211−nから入力した送信信号をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートしてアンテナ201より送信する。
次に、上り回線におけるスケジューリングの方法について、図6を用いて説明する。図6は、スケジューリングの方法を示すフロー図である。最初に、通信端末装置100がコンプレストモードではないフレームの信号を受信した場合について説明する。
通信端末装置100は、DPCCH送信電力報告部127を初期化する(ステップST301)。
次に、通信端末装置100は、受信した上り回線におけるTPCコマンドをチャネルデコード部109にて取得する。
次に、通信端末装置100は、送信電力制御部125にて、TPCコマンドに基づいてDPCCHの送信電力を設定する。この時、送信電力制御部125は、コンプレストモード計算部124からは何も入力がないので、TPCコマンドに基づいて設定した送信電力を乗算器126へ出力する。具体的には、図7に示すように、送信電力制御部125は、コンプレストモードではないフレーム#401において、TPCコマンドの指示にしたがって、直前に受信したDPCCHのスロットの送信電力に対してデシベル(dB)単位で送信電力を加算する。例えば、送信電力制御部125は、直前に受信したスロットがスロット#402である場合でかつTPCコマンドによりΔP1だけ送信電力を増加させるように指示された場合には、スロット#402の次に送信するスロット#403の送信電力として、スロット#402で設定した送信電力にΔP1だけ送信電力を増加した送信電力を設定する。
次に、通信端末装置100は、DPCCH送信電力報告部127にて、受信したスロットがギャップで有るか否かを判定する(ステップST302)。この時、DPCCH送信電力報告部127は、コンプレストモード計算部124から何も入力がないためギャップではないものと判断する。
次に、DPCCH送信電力報告部127は、ΔPilotが0dBであるか否か、即ちコンプレストモードにより送信電力をΔPilotだけ増加させる必要があるのか否かを判定する(ステップST303)。この時、DPCCH送信電力報告部127は、フレーム#401はコンプレストモードのフレームではないので、送信電力をΔPilotだけ増加させる旨のコンプレストモード情報がコンプレストモード計算部124から入力しないため、送信電力をΔPilotだけ増加させないものと判定する。したがって、DPCCH送信電力報告部127は、TPCコマンドにしたがって設定された送信電力を初期化以後に設定された過去のスロットの送信電力に加算する(ステップST304)。
次に、DPCCH送信電力報告部127は、フレーム#401の全てのスロットの処理が終了したか否かを判定する(ステップST305)。
フレーム#401の全てのスロットの処理が終了した場合には、DPCCH送信電力報告部127は、初期化以後に加算した各スロットの送信電力の加算値をスロット数にて除算して、1スロット当たりの送信電力を求める(ステップST306)。例えば、フレーム#401は15スロット数から構成されているので、15個のスロットについて設定された送信電力を加算した加算値を15で除算することにより1スロット当たりの送信電力を求める。
そして、通信端末装置100は、DPCCH送信電力報告部127にて求めた1スロット当たりの送信電力を、DPCCHの送信電力情報として基地局200へ報告する(ステップST307)。
一方、ステップST305において、1フレームの全てのスロットの処理が終了していない場合には、ステップST302〜ステップST305の処理を繰り返す。
DPCCHの送信電力情報を受信した基地局200は、送信電力情報抽出部206にて送信電力情報を抽出するとともに、受信電力計測部207にて受信電力を計測する。次に、基地局200は、スケジューリング部208にて、受信電力の情報及び送信電力情報に基づいてスケジューリングを行う。具体的には、スケジューリング部208は、各通信端末装置100におけるDPCCHの送信電力に対する各通信端末装置100の基地局200におけるDPCCHの受信電力を求めることにより、各通信端末装置の通信品質を推定することができる。したがって、スケジューリング部208は、推定した通信品質が良好な通信端末装置100から順番に、所定の数の通信端末装置100に対して送信を割り当てていく。次に、基地局200は、スケジューリングした結果をスケジューリング結果情報として各通信端末装置100へ送信する。また、基地局200は、スケジューリング部208にて送信パラメータを設定して、設定した送信パラメータ情報を通信端末装置100へ送信する。また、基地局200は、フレーム#401の次のフレーム#404をコンプレストモードとする情報及びどのスロットを送信停止するかを含むコンプレストモード情報を各通信端末装置100へ送信する。また、スロットフォーマット情報は、通信開始時に各通信端末装置100へ送信する。
次に、スケジューリング結果情報を受信した通信端末装置100は、チャネルデコード部115にてスケジューリング結果情報を取得し、伝送レート選択部136にてスケジューリング結果情報に基づいて伝送レートを選択する。伝送レートを選択する際には、例えば、伝送レート選択部136は、送信電力の情報、スケジューリング結果情報、データ量の情報、及びレート組合せ情報と、伝送レートの情報とを関係付けた伝送レート選択用情報を保存したテーブルを記憶しておいて、送信電力の情報、スケジューリング結果情報、データ量の情報、及びレート組合せ情報を用いて、伝送レート選択用情報を参照することにより伝送レートを選択する方法等により伝送レートを選択する。また、送信パラメータ情報を受信した通信端末装置100は、送信パラメータ情報により指示されたシグナリングの報告周期にてDPCCHの送信電力情報及びデータ量の情報を基地局200へ送信する。
次に、通信端末装置100は、送信パラメータ設定部137にて、選択した伝送レートに基づいて、送信するビット数、符号化率、変調多値数、送信電力のオフセット量及び拡散率等の送信パラメータを選択する。送信パラメータを選択する際には、例えば、送信パラメータ設定部137は、各送信パラメータと伝送レートとを関係付けた送信パラメータ設定用情報を保存したテーブルを記憶し、伝送レート選択部136にて選択した伝送レートの情報を用いて記憶している送信パラメータ設定用情報を参照することにより各送信パラメータを選択する等の方法により送信パラメータを選択する。
そして、通信端末装置100は、送信パラメータ設定部137にて選択した各送信パラメータにて送信パケットデータを処理して基地局200へ送信する。この時、チャネルエンコード部138は、送信パラメータ情報により指示されたレピティション処理を行う。
次に、通信端末装置100が、コンプレストモードのフレームの信号を受信した場合について説明する。
通信端末装置100は、フレーム#401の全てのスロットの送信電力の設定が終了した後、DPCCH送信電力報告部127を初期化する(ステップST301)。
次に、通信端末装置100は、受信した上り回線におけるTPCコマンドをチャネルデコード部109にて取得する。
次に、通信端末装置100は、受信したコンプレストモード及びスロットフォーマット情報をチャネルデコード部109にて受信データから抽出する。スロットフォーマット情報は、図8に示すような情報である。図8において、スロットフォーマット番号「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」のフレームはコンプレストモードではないフレームにおけるスロットのフォーマットであり、スロットフォーマット番号「0A」、「0B」、「2A」、「2B」、「5A」、「5B」のフレームは、スロットフォーマット番号「0」、「2」、「5」に対応したコンプレストモードのフレームにおけるスロットのフォーマットである。コンプレストモードのフレームにおいて用いられるスロットのフォーマットは、ギャップの長さに基づいて通信端末装置100において計算を行い決定される。
次に、通信端末装置100は、コンプレストモード計算部124にてコンプレストモード情報に基づいてコンプレストモードのフレームにおけるギャップとなるスロットを特定する。例えば、通信端末装置100が受信するコンプレストモード情報は、コンプレストモードのフレームがフレーム#404である旨の情報、コンプレストモードのギャップ#405の開始スロットがスロット#406の次のスロットである旨の情報、ギャップ#405が何スロットかの情報を含んでいる。コンプレストモード計算部124は、ギャップ#405はスロット#404の次のスロットから開始されて7スロット分設けられること、及びギャップ#405の次に送信されるスロットはスロット#407であることを計算により求める。また、コンプレストモード計算部124は、ギャップ#405が何スロットからなるかの情報および通信開始時に設定されたスロットフォーマット情報(例えばスロットフォーマット番号「0」とする)より、スロットフォーマット番号「0B」であることを計算により求める。さらに、コンプレストモード計算部124は、コンプレストモードのフレーム#404の各スロットの送信電力が、TPCコマンドにて設定する送信電力に対してさらにΔPilotとしてΔP2だけ増加することを計算により求める。
次に、通信端末装置100は、送信電力制御部125にて、TPCコマンド、ΔPilotの情報及びコンプレストモード計算部124にて特定したギャップの情報に基づいて、DPCCHの送信電力を設定する。具体的には、送信電力制御部125は、TPCコマンドの指示にしたがって、直前に受信したDPCCHのスロットの送信電力に対してデシベル(dB)単位で送信電力を加算するとともに、ΔPilotの情報よりTPCコマンドにて設定した送信電力にΔPilotを加算する。例えば、送信電力制御部125は、直前に受信したスロットがスロット#408である場合でかつTPCコマンドによりΔP3だけ送信電力を増加させるように指示された場合には、スロット#408の次に送信するスロット#409の送信電力として、スロット#408で設定した送信電力にΔP3だけ増加した送信電力を設定する。さらに、送信電力制御部125は、ΔPilotの情報より送信電力をさらにΔP2増加させる。即ち、送信電力制御部125は、スロット#409の送信電力として、スロット#408の送信電力よりもデシベルにおいてΔP2+ΔP3だけ増加した送信電力を設定する。
次に、通信端末装置100は、DPCCH送信電力報告部127にて、受信したスロットがギャップで有るか否かを判定する(ステップST302)。
ギャップではない場合には、DPCCH送信電力報告部127は、ΔPilotが0dBであるか否かを判定する(ステップST303)。
送信電力をΔP2だけ増加させる旨の情報がコンプレストモード計算部124からDPCCH送信電力報告部127に入力していることによりΔPilotは0dBではないので、DPCCH送信電力報告部127は、送信電力制御部125にて設定したDPCCHの送信電力からΔPilot、即ちΔP2をキャンセルする(ステップST308)。そして、DPCCH送信電力報告部127は、送信電力制御部125にて設定したDPCCHの送信電力からΔP2をキャンセルした送信電力、即ちTPCコマンドにしたがって設定された送信電力を初期化以後に設定された過去のスロットの送信電力に加算する(ステップST304)。このようにして求めたフレーム#404における各スロットの送信電力の加算値は、送信するスロットの送信電力のみを加算しており、ギャップ#405のスロットの送信電力は加算しないので、閉ループ送信電力制御以外による送信電力制御を含まないDPCCHの送信電力を測定することができる。
一方、ステップST302において、ギャップである場合には、DPCCH送信電力報告部127は、初期化以後に設定された過去のスロットの送信電力に送信電力を加算せずにフレーム#404の全てのスロットの処理が終了したか否かを判定する(ステップST305)。
フレーム#404の全てのスロットの処理が終了した場合には、DPCCH送信電力報告部127は、初期化以後に加算した各スロットの送信電力の加算値を、フレーム#404のギャップ#405のスロットを除いたスロット数にて除算して、1スロット当たりの送信電力を求める(ステップST306)。例えば、フレーム#404は、ギャップ#405を除いたスロット数は8スロットであるので、8個のスロットについて設定された送信電力を加算した加算値を8で除算することにより1スロット当たりの送信電力を求める。なお、以後の処理はコンプレストモードではないフレームの処理と同一であるのでその説明は省略する。
図9は、コンプレストモードのフレーム#601において、ギャップ#602後にリカバリーピリオド(Recovery Period)と呼ばれる区間#603を設定する場合を示すものであり、区間#603は、閉ループ送信電力制御のステップを大きくするものである。区間#603において、スロット#605の送信電力は、スロット#604の送信電力に比べてΔP4だけ減少している。図9の場合においても、コンプレストモード情報により指示された送信電力のΔP2をキャンセルしたDPCCHの送信電力を、フレーム#601のDPCCHの送信電力情報として基地局200に報告する。
このように、本実施の形態1によれば、コンプレストモードによる増加分の送信電力、即ちΔPilotをキャンセルして、コンプレストモードのギャップによる送信停止区間を含めずに、TPCコマンドに基づいて設定した送信電力をDPCCHの送信電力情報として報告するので、通信環境に応じた送信電力を報告することにより、ネットワーク側にて適切なシステム運営を行うことができるとともに、スループットの低下及びシステム効率の低下を防ぐことができる。
なお、本実施の形態1においては、閉ループ送信ダイバーシチに用いるFBIのない場合について説明したが、FBIを用いる場合についても本実施の形態1を適用することができる。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2に係る通信端末装置700の構成を示すブロック図である。
本実施の形態2に係る通信端末装置700は、図4に示す実施の形態1に係る通信端末装置100において、図10に示すように、逆拡散部110、復調部111及びチャネルデコード部112、逆拡散部113、復調部114、チャネルデコード部115、チャネルエンコード部128、変調部129、拡散部130、送信電力制御部131、乗算器132、送信電力測定部133、バッファ134、データ量測定部135、伝送レート選択部136、送信パラメータ設定部137、チャネルエンコード部138、変調部139、拡散部140、送信電力制御部141及び乗算器142を除き、平均部703及び送信データ生成部704を追加する。なお、図10においては、図4と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
通信端末装置700は、アンテナ101、受信装置701及び送信装置702から主に構成される。最初に受信装置701の構成について説明する。受信無線部104、逆拡散部105、SIR測定部106、TPC生成部107、復調部108、チャネルデコード部109は、受信装置701を構成する。
チャネルデコード部109は、復調部108から入力した受信データを復号するとともに、受信データに含まれている上り回線にて送信電力制御するためのTPCコマンド(UL−TPC)を抽出する。また、チャネルデコード部109は、受信データに含まれているギャップのタイミングの情報等を含むコンプレストモード情報、及びスロットフォーマット情報を抽出する。そして、チャネルデコード部109は、TPCコマンド、コンプレストモード情報及びスロットフォーマット情報を抽出した後の受信データを出力する。
次に、送信装置702の構成について説明する。チャネルエンコード部116、変調部117、拡散部118、送信電力制御部119、乗算器120、チャネルエンコード部121、変調部122、拡散部123、コンプレストモード計算部124、送信電力制御部125、乗算器126、DPCCH送信電力報告部127、送信無線部143、平均部703及び送信データ生成部704は、送信装置702を構成する。
また、チャネルエンコード部121、変調部122、拡散部123、コンプレストモード計算部124、送信電力制御部125、乗算器126、DPCCH送信電力報告部127及び平均部703は、DPCCHにてデータを送信するための処理を行う。また、チャネルエンコード部116、変調部117、拡散部118、送信電力制御部119、乗算器120及び送信データ生成部704は、DPDCHにてデータを送信するための処理を行う。
DPCCH送信電力報告部127は、コンプレストモードのフレーム以外のフレームについては、乗算器126から入力した送信電力に基づいて、所定の報告区間内での送信電力の報告値を求めて送信電力情報として平均部703へ出力する。また、DPCCH送信電力報告部127は、コンプレストモードのフレームについては、コンプレストモード計算部124から入力したギャップとなるスロットの情報及びΔPilotの情報より、乗算器126から入力した送信電力からΔPilotを減算し、ΔPilotを減算した送信電力に基づいて、所定の報告区間内での送信電力の報告値を求めて送信電力情報として平均部703へ出力する。
平均部703は、DPCCH送信電力制御部127から所定時間に入力した送信電力情報の送信電力を平均して、平均した送信電力の情報である平均送信電力情報を送信データ生成部704へ出力する。
送信データ生成部704は、入力した送信データに平均部703から入力した平均送信電力情報を含めてチャネルエンコード部116へ出力する。
チャネルエンコード部116は、送信データ生成部704から入力したDPDCHの送信データを符号化し、符号化した送信データを変調部117へ出力する。なお、基地局の構成は図5と同一構成であるので、その説明は省略する。
このように、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、TPCコマンドに基づいて設定したDPCCHの送信電力を所定時間平均して、平均した送信電力の情報を報告することにより、フェージング等の短区間変動の影響を除去できるので、比較的長い時間にてシステムを制御したい場合に安定した制御を行うことができる。また、本実施の形態2によれば、DPCCHの送信電力を所定時間平均した後に報告することにより、送信電力を報告する頻度を減らすことができるので、効率の良いシステム運営を行うことができる。
なお、本実施の形態2において、上り回線のスケジューリングは行わずに通常の送信レートにて送信することとしたが、これに限らず、上り回線のスケジューリングを行って高速にて送信パケットデータを送信する場合にも適用することができる。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3に係る通信端末装置800の構成を示すブロック図である。本実施の形態3に係る通信端末装置800は、図4に示す実施の形態1に係る通信端末装置100において、図11に示すように、コンプレストモード計算部124を除き、送信電力制御部125の代わりに送信電力制御部804を有し、DPCCH送信電力報告部127の代わりにDPCCH送信電力報告部805を有するとともに、伝送レート選択部136の代わりに伝送レート選択部803を有する。なお、図11においては、図4と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
通信端末装置800は、アンテナ101、受信装置801及び送信装置802から主に構成される。最初に受信装置801の構成について説明する。受信無線部104、逆拡散部105、SIR測定部106、TPC生成部107、復調部108、チャネルデコード部109、逆拡散部110、復調部111、チャネルデコード部112、逆拡散部113、復調部114、及びチャネルデコード部115は、受信装置801を構成する。
チャネルデコード部115は、復調部114から入力した受信データを復号してスケジューリング結果の情報であるスケジューリング結果情報を抽出する。
次に、送信装置802の構成について説明する。チャネルエンコード部116、変調部117、拡散部118、送信電力制御部119、乗算器120、チャネルエンコード部121、変調部122、拡散部123、乗算器126、チャネルエンコード部128、変調部129、拡散部130、送信電力制御部131、乗算器132、送信電力測定部133、バッファ134、データ量測定部135、送信パラメータ設定部137、チャネルエンコード部138、変調部139、拡散部140、送信電力制御部141、乗算器142、送信無線部143、伝送レート選択部803、送信電力制御部804及びDPCCH送信電力報告部805は、送信装置802を構成する。
また、チャネルエンコード部121、変調部122、拡散部123、乗算器126、送信電力制御部804及びDPCCH送信電力報告部805は、DPCCHにてデータを送信するための処理を行う。また、チャネルエンコード部116、変調部117、拡散部118、送信電力制御部119、及び乗算器120は、DPDCHにてデータを送信するための処理を行う。また、チャネルエンコード部128、変調部129、拡散部130、送信電力制御部131、及び乗算器132は、上り回線のパケットデータ用の制御チャネルにてデータを送信するための処理を行う。また、送信電力測定部133、バッファ134、データ量測定部135、送信パラメータ設定部137、チャネルエンコード部138、変調部139、拡散部140、送信電力制御部141、乗算器142及び伝送レート選択部803は、上り回線のパケットデータ用のチャネルにてデータを送信するための処理を行う。
送信電力制御部119は、送信電力制御部804から入力した送信電力の情報における送信電力に対して固定的なオフセットを乗じて乗算器120へ出力する。
乗算器126は、拡散部123から入力したDPCCHの送信信号に対して、送信電力制御部804にて設定した送信電力を乗算してDPCCH送信電力報告部805及び送信無線部143へ出力する。
チャネルエンコード部128は、DPCCH送信電力報告部805から入力した送信電力情報及びデータ量測定部135から入力したデータ量の情報を含む送信データを、基地局にてスケジューリングするための情報として符号化して変調部129へ出力する。
送信電力制御部131は、送信電力制御部804から入力した送信電力に送信パラメータ設定部137から入力したオフセット量を加算するか、または送信電力制御部804から入力した送信電力から送信パラメータ設定部137から入力したオフセット量を減算して、乗算器132へ出力する。
送信電力測定部133は、リソースとしての最大送信電力を記憶しており、記憶している最大送信電力から送信電力制御部804から入力した送信電力を減算して、残りのリソース、即ち残りの送信電力の情報を伝送レート選択部803へ出力する。
データ量測定部135は、所定時間におけるバッファ134から入力したデータ量の情報よりデータ量を測定して、測定したデータ量の情報をチャネルエンコード部128及び伝送レート選択部803へ出力する。
送信パラメータ設定部137は、伝送レート選択部803から入力した送信レートの情報に基づいて、送信するビット数、符号化率、変調多値数、送信電力のオフセット量及び拡散率等の送信パラメータを選択する。そして、送信パラメータ設定部137は、選択したビット数だけ出力するように指示する指示情報をバッファ134へ出力する。また、送信パラメータ設定部は、選択した符号化率にて符号化することを指示する情報である指示情報をチャネルエンコード部138へ出力する。また、送信パラメータ設定部137は、選択した変調多値数にて変調することを指示する情報である指示情報を変調部139へ出力する。また、送信パラメータ設定部137は、選択した拡散率にて拡散処理することを指示する情報である指示情報を拡散部140へ出力する。また、送信パラメータ設定部137は、選択したオフセット量を送信電力に加算するか、または送信電力から選択したオフセット量を減算することを指示する情報である指示情報を送信電力制御部119、送信電力制御部131及び送信電力制御部141へ出力する。
送信電力制御部141は、送信パラメータ設定部137から入力した指示情報に基づいて、送信電力制御部804から入力した送信電力にオフセット量を加算するか、または送信電力制御部804から入力した送信電力からオフセット量を減算して乗算器142へ出力する。
伝送レート選択部803は、送信電力測定部133から入力した送信電力の情報、チャネルエンコード部115にて抽出したスケジューリング結果情報、データ量測定部135から入力したデータ量の情報、及び送信レートの候補の情報であるレート組合せ情報に基づいて、送信レートの候補の中から最適な送信レートを選択する。そして、伝送レート選択部803は、選択した送信レートの情報を送信パラメータ設定部137へ出力する。また、伝送レート選択部803は、所定の伝送レート(第一伝送レート)よりも高い伝送レート(第二伝送レート)にするように指示された区間である高レート区間(Pilot Boost区間)の情報(送信電力設定用情報)、及び高レート区間においてはチャネル推定精度を高めるために一時的に増加させる送信電力の増加量の情報であるΔPilotの情報(送信電力設定用情報)がスケジューリング結果情報に含まれている場合には、高レート区間の情報及びΔPilotの情報を送信電力制御部804及びDPCCH送信電力報告部805へ出力する。
送信電力設定手段である送信電力制御部804は、チャネルデコード部109にて抽出したTPCコマンドの指示に基づいてDPCCHの送信電力(第一送信電力)を設定する。この時、送信電力制御部804は、伝送レート選択部803から入力した高レート区間の情報より、高レート区間以外の区間においてはTPCコマンドの指示に基づいてDPCCHの送信電力を設定し、高レート区間においては、ΔPilotの情報よりTPCコマンドの指示に基づいて設定した送信電力よりもΔPilotだけ高い送信電力(第二送信電力)を設定する。そして、送信電力制御部804は、設定した送信電力を送信電力制御部119、乗算器126、送信電力制御部131、送信電力測定部133及び送信電力制御部141へ出力する。
送信電力報告手段であるDPCCH送信電力報告部805は、伝送レート選択部803から入力した高レート区間の情報及びΔPilotの情報より、高レート区間以外の区間のスロットにおいては乗算器126から入力した送信電力を送信電力情報としてチャネルエンコード部128へ出力し、高レート区間のスロット(高電力スロット)においては乗算器126から入力した送信電力からΔPilotを減算し、ΔPilotを減算した送信電力、即ちTPCコマンドに基づいて、所定の報告区間内での送信電力の報告値を求めて送信電力情報としてチャネルエンコード部128へ出力する。なお、基地局の構成は図5と同一であるので、その説明は省略する。
次に、上り回線におけるスケジューリングの方法について、図12を用いて説明する。図12は、スケジューリングの方法を示すフロー図である。最初に、通信端末装置100が高レート区間を含まないフレームの信号を受信した場合について説明する。
通信端末装置800は、DPCCH送信電力報告部805を初期化する(ステップST901)。
次に、通信端末装置800は、受信した上り回線におけるTPCコマンドをチャネルデコード部109にて取得する。
次に、通信端末装置800は、送信電力制御部804にて、TPCコマンドに基づいてDPCCHの送信電力を設定する。この時、送信電力制御部804は、伝送レート選択部803から入力した高レート区間の情報より、高レート区間を含まないフレームの処理であるので、TPCコマンドに基づいて設定した送信電力を乗算器126へ出力する。具体的には、図13に示すように、送信電力制御部804は、高レート区間#1001を含まないフレーム#1002において、TPCコマンドの指示にしたがって、直前に受信したDPCCHのスロットの送信電力に対してデシベル(dB)単位で送信電力を送信電力制御部804にて加算する。例えば、送信電力制御部804は、直前に受信したスロットがスロット#1003である場合でかつTPCコマンドによりΔP10だけ送信電力を増加させるように指示された場合には、スロット#1003の次に送信するスロット#1004の送信電力として、スロット#1003で設定した送信電力にΔP10の送信電力を加算した送信電力を設定する。
次に、DPCCH送信電力報告部805は、ΔPilotが0dBであるか否か、高レート区間において送信電力をΔPilotだけ増加させる必要があるのか否かを判定する(ステップST902)。この時、DPCCH送信電力報告部805は、フレーム#1002は高レート区間を含まないフレームであるのでΔPilotは0dBであり、TPCコマンドにしたがって設定された送信電力を初期化以後に設定された過去のスロットの送信電力に加算する(ステップST903)。
次に、DPCCH送信電力報告部805は、フレーム#1002の全てのスロットの処理が終了したか否かを判定する(ステップST904)。
フレーム#1002の全てのスロットの処理が終了した場合には、DPCCH送信電力報告部805は、初期化以後に加算した各スロットの送信電力の加算値をスロット数にて除算して、1スロット当たりの送信電力を求める(ステップST905)。例えば、フレーム#1002は15スロット数から構成されているので、15個のスロットについて設定された送信電力を加算した加算値を15で除算することにより1スロット当たりの送信電力を求める。
そして、通信端末装置800は、DPCCH送信電力報告部805にて求めた送信電力を、DPCCHの送信電力情報として基地局200へ報告する(ステップST906)。
一方、ステップST904において、フレーム#1002の全てのスロットの処理が終了していない場合には、ステップST902〜ステップST904の処理を繰り返す。
DPCCHの送信電力情報を受信した基地局200は、送信電力情報抽出部206にて送信電力情報を抽出するとともに、受信電力計測部207にて受信電力を計測する。次に、基地局200は、スケジューリング部208にて、受信電力の情報及び送信電力情報に基づいてスケジューリングを行う。具体的には、スケジューリング部208は、各通信端末装置800におけるDPCCHの送信電力に対する各通信端末装置800の基地局200におけるDPCCHの受信電力を求めることにより、各通信端末装置の通信品質を推定することができる。次に、基地局200は、スケジューリングした結果をスケジューリング結果情報として各通信端末装置800へ送信する。この時、基地局200は、フレーム#1002の次のフレーム#1005を高レート区間とする情報、及び高レート区間における送信電力をΔP11だけ増加させる送信電力の増加量の情報をスケジューリング結果情報に含める。なお、これに限らず、基地局200は送信レートを指示し、通信端末装置100が高レートか否かを判断し、その判断結果に基づいてΔP11を決める等してもよい。
次に、スケジューリング結果情報を受信した通信端末装置800は、チャネルデコード部115にてスケジューリング結果情報を取得し、伝送レート選択部803にてスケジューリング結果情報に基づいて伝送レートを選択する。伝送レートを選択する際には、例えば、伝送レート選択部803は、送信電力の情報、スケジューリング結果情報、データ量の情報、及びレート組合せ情報と、伝送レートとを関係付けた伝送レート選択用情報を保存したテーブルを記憶しておいて、送信電力の情報、スケジューリング結果情報、データ量の情報、及びレート組合せ情報を用いて記憶している伝送レート選択用情報を参照することにより伝送レートを選択する方法等により伝送レートを選択する。フレーム#1002は高レート区間#1001を含むフレームではないため、伝送レート選択部803は、高レート区間の情報及び送信電力の増加量の情報は出力しない。
次に、通信端末装置800は、送信パラメータ設定部137にて、選択した伝送レートに基づいて、送信するビット数、符号化率、変調多値数、送信電力のオフセット量及び拡散率等の送信パラメータを選択する。送信パラメータを選択する際には、例えば、送信パラメータ設定部137は、各送信パラメータと伝送レートとを関係付けた送信パラメータ設定用情報を保存したテーブルを記憶し、伝送レート選択部803にて選択した伝送レートの情報を用いて記憶している送信パラメータ設定用情報を参照することにより各送信パラメータを選択する等の方法により各送信パラメータを選択する。
そして、通信端末装置800は、送信パラメータ設定部137にて選択した各送信パラメータにて送信パケットデータを処理して基地局200へ送信する。
次に、通信端末装置800が高レート区間を含むフレームの信号を受信した場合について説明する。
通信端末装置800は、フレーム#1002の全てのスロットの送信電力の設定が終了した後、DPCCH送信電力報告部805を初期化する(ステップST901)。
次に、通信端末装置800は、受信した上り回線におけるTPCコマンドをチャネルデコード部109にて取得する。
次に、通信端末装置800は、フレーム#1002の送信タイミングからフレーム#1005の送信タイミングになった場合には、伝送レート選択部803から送信電力制御部804及びDPCCH送信電力報告部805に対して、高レート区間の情報及びΔPilotの情報が出力される。
次に、通信端末装置800は、送信電力制御部804にて、TPCコマンド及びΔPilotの情報に基づいてDPCCHの送信電力を設定する。具体的には、送信電力制御部804は、TPCコマンドの指示にしたがって、直前に受信したDPCCHのスロットの送信電力に対してデシベル(dB)単位で送信電力を加算するとともに、ΔPilotの情報より、TPCコマンドにしたがって設定した送信電力にΔPilotを加算する。例えば、送信電力制御部804は、直前に受信したスロットがスロット#1006である場合でかつTPCコマンドによりΔP11だけ送信電力を増加させるように指示された場合には、スロット#1006の次に送信するスロット#1007の送信電力として、スロット#1006で設定した送信電力にΔP11の送信電力を加算した送信電力を設定する。さらに、送信電力制御部804は、ΔPilotの情報よりΔPilotとしてΔP12を送信電力に加算する。即ち、送信電力制御部804は、スロット#1007の送信電力として、スロット#1006の送信電力よりも(ΔP11+ΔP12)だけ増加した送信電力を設定する。
次に、通信端末装置800は、DPCCH送信電力報告部805にて、ΔPilotが0dBであるか否かを判定する(ステップST902)。
フレーム#1005は高レート区間#1001を含むフレームのためにΔPilotは0dBではないので、DPCCH送信電力報告部805は、送信電力制御部804にて設定したDPCCHの送信電力からΔPilot、即ちΔP12をキャンセルする(ステップST907)。そして、DPCCH送信電力報告部805は、送信電力制御部804にて設定したDPCCHの送信電力からΔP12をキャンセルした送信電力、即ちTPCコマンドにしたがって設定された送信電力を初期化以後に設定された過去のスロットの送信電力に加算する(ステップST903)。このようにして求めたフレーム#1005における各スロットの送信電力の加算値は、ΔP12を含まない送信電力のみを加算しており、閉ループ送信電力制御以外による送信電力制御を含まないDPCCHの送信電力を測定することができる。なお、以後の処理は高レート区間を含まないフレームの処理と同一であるのでその説明は省略する。
図13においては、高レート区間を1フレームの長さにしたが、これに限らず、高レート区間を1フレーム以外の長さにしても良い。図14は、高レート区間を1フレームの5分の1の長さにした場合を示すものである。フレーム#1101は、高レート区間#1102、高レート区間1103及び高レート区間1104の3つの高レート区間を含んでいる。そして、各高レート区間#1102、#1003、#1004は、TPCコマンドにしたがって設定した送信電力に対して送信電力をΔPilot、即ちΔ12だけ増加させている。したがって、DPCCH送信電力報告部805は、フレーム#1101における各スロットの送信電力の加算値を求める際、高レート区間#1102、#1103、#1104においてはΔP12をキャンセルしてTPCコマンドにしたがって設定した送信電力を求め、ΔP12をキャンセルした各スロットの送信電力の加算値を求める。
このように、本実施の形態3においては、高レート区間を含むフレームにおいてはTPCコマンドにしたがって設定した送信電力からΔPilotをキャンセルして、TPCコマンドに基づいて設定した送信電力をDPCCHの送信電力情報として報告するので、通信環境に応じた送信電力を報告することにより、ネットワーク側にて適切なシステム運営を行うことができるとともに、スループットの低下及びシステム効率の低下を防ぐことができる。
なお、本実施の形態3において、高レート区間のDPCCHに含まれるパイロットシンボルの送信電力を増加させることとしたが、これに限らず、チャネル推定精度を向上させるために、DPCCHに含まれるパイロットとDPCCH以外の別のチャネルでもパイロットシンボル(Secondary Pilot)を送信するという方法を用いても良く、この場合にはDPCCH以外の別のチャネルのパイロットシンボルをDPCCHの送信電力の測定に含めずに測定したDPCCHの送信電力を報告すれば良い。また、本実施の形態3において、チャネル推定精度を向上させるためにDPCCHに含まれるパイロットシンボル数を増やすという方法も考えられるが、DPCCHの送信電力を測定する場合には特に影響はない。この場合、DPCCHの送信電力の代わりにパイロットシンボルの送信電力を測定する方法を用いても良いが、増えたパイロットシンボル分の送信電力を測定に含めなければ特に影響はない。
なお、上記実施の形態1〜実施の形態3において、送信電力を設定した後にΔPilotをキャンセルすることとしたが、これに限らず、ΔPilotを付加する前に送信電力を計算して基地局に報告しても良い。また、上記実施の形態1〜実施の形態3においては、報告区間を1フレームとした例について説明したため1フレームの全てのスロットの処理が終了した後に送信電力を基地局に報告することとしたが、これに限らず、報告区間は1フレーム以外の任意の区間でもよいため1フレーム以外の任意の区間の処理が終了した後に送信電力を基地局に報告しても良い。
また、上記実施の形態1〜実施の形態3において、DPCCHの送信電力を報告することとしたが、これに限らず、閉ループ送信電力制御が適用できてパイロットシンボルが含まれたチャネルであれば、DPCCH以外の任意のチャネルの送信電力を報告しても良い。また、上記実施の形態1〜実施の形態3において、DPCCHの送信電力を測定することとしたが、これに限らず、DPCCHに含まれるパイロットシンボルのみを用いて送信電力を測定もしくは計算して報告しても良い。また、上記実施の形態1〜実施の形態3において、コンプレストモードのフレーム内のΔPilotは全て同一であることとしたが、これに限らず、コンプレストモードのフレーム内の各スロットのΔPilotがスロット毎に異なるようにしても良い。また、上記実施の形態1〜実施の形態3においては、パイロット信号を含むチャネルの送信電力を報告することとしたが、これに限らず、パイロット信号以外の任意の既知信号を含むチャネルの送信電力を報告することができる。
また、上記実施の形態1〜実施の形態3において、通信端末装置の送信電力や送信データ量の情報の送信について、送信パラメータ情報により指示された報告周期およびレピティション処理を行って送信する例で説明したが、送信パラメータ情報により送信を制御する対象はこれに限らず、下り高速パケット伝送における下り伝搬路の品質を通知するための情報であるCQI(Channel Quality Indicator)やHARQにおけるACKおよびNACK等であってもよい。上り回線で送信する信号であればなんでもよい。
また、上記実施の形態1〜実施の形態3において、送信電力制御部125にて設定した送信電力からΔPilotの効果を取り除いた送信電力を報告値として報告するか、または送信電力制御部804にて設定した送信電力からΔPilotの効果を取り除いた送信電力の平均値を報告値として報告したが、これに限らず、報告値は送信電力制御手段にて設定した送信電力からΔPilotの効果を含まないもしくは取り除いた送信電力に基づいたものであれば何でも良い。要するに、通信端末装置が報告する目的は、基地局装置にて通信端末装置のコンプレストモードおよび高レート送信によるDPCCHに含まれるパイロットシンボルの送信電力の増加の影響を含まない送信電力を把握することであるため、この目的を達成できるものであれば任意の報告値を用いることができる。例えば、報告値は、基準電力に対する、送信電力制御手段にて設定した送信電力からΔPilotの効果を含まない送信電力の比、即ち相対値であっても良い。この場合、基準電力として、例えば、通信端末装置の最大送信電力または通信端末装置に許可された最大送信電力を用いることができ、基地局装置と通信端末装置とで共通の基準電力を記憶する。
本発明は、通信環境に応じた送信電力を報告することにより、ネットワーク側にて適切なシステム運営を行うことができるとともに、スループットの低下及びシステム効率の低下を防ぐ効果を有し、スケジューリングするのに有用である。

Claims (7)

  1. 基地局装置により指示された第一送信電力を設定するとともに、一時的に送信を停止するスロットの前後の所定のスロットである高電力スロットにおいては前記基地局装置により指示された送信電力の分だけ前記第一送信電力よりも送信電力の大きい第二送信電力を、既知のシンボルを含む所定のチャネルの送信電力に設定する通信端末装置から、前記チャネルの送信電力のうち、前記高電力スロット以外のスロットにおける前記第一送信電力、及び前記高電力スロットにて設定された前記第二送信電力から前記基地局装置より指示された送信電力の増加分を含めない送信電力を示す報告値を受信する受信手段と、
    受信した前記報告値に基づいて、前記通信端末装置からの送信をスケジューリングするスケジューリング手段と、
    を具備する基地局装置。
  2. 前記通信端末装置への送信信号に含めたTPCコマンドによって前記第一送信電力を指示し、前記送信信号に含まれる送信電力設定用情報によって前記送信電力の前記第一送信電力から前記第二送信電力への増加を指示する指示手段、をさらに具備する、
    請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記受信手段は、前記一時的に送信を停止するスロットの送信電力を含めない送信電力を示す報告値を受信する、
    請求項1記載の基地局装置。
  4. 前記受信手段は、前記通信端末装置にて設定された送信電力を所定時間平均した平均送信電力を示す報告値を受信する、
    請求項1記載の基地局装置。
  5. 第一伝送レートにてデータを送信するスロットにおいては基地局装置により指示された第一送信電力を設定するとともに、前記第一伝送レートよりも高い伝送レートである第二伝送レートにてデータを送信するスロットである高電力スロットにおいては前記基地局装置により指示された送信電力の分だけ前記第一送信電力よりも送信電力の大きい第二送信電力を設定する通信端末装置から、前記高電力スロット以外のスロットにおいては前記第一送信電力を示す報告値を、前記高電力スロットにおいては前記第二送信電力から前記基地局装置により指示された送信電力の増加分を含めない送信電力を示す報告値を受信する受信手段と、
    受信した前記報告値に基づいて、前記通信端末装置からの送信をスケジューリングするスケジューリング手段と、
    を具備する基地局装置。
  6. 基地局装置で用いられるスケジューリング方法であって、
    前記基地局装置により指示された第一送信電力を設定するとともに、一時的に送信を停止するスロットの前後の所定のスロットである高電力スロットにおいては前記基地局装置により指示された送信電力の分だけ前記第一送信電力よりも送信電力の大きい第二送信電力を、既知のシンボルを含む所定のチャネルの送信電力に設定する通信端末装置から、前記チャネルの送信電力のうち、前記高電力スロット以外のスロットにおける前記第一送信電力、及び前記高電力スロットにて設定された前記第二送信電力から前記基地局装置より指示された送信電力の増加分を含めない前記チャネルの送信電力を示す報告値を受信するステップと、
    受信した前記報告値に基づいて、前記通信端末装置から前記基地局装置への送信をスケジューリングするステップと、
    を具備するスケジューリング方法。
  7. 基地局装置で用いられるスケジューリング方法であって、
    第一伝送レートにてデータを送信するスロットにおいては前記基地局装置により指示された第一送信電力を設定するとともに、前記第一伝送レートよりも高い伝送レートである第二伝送レートにてデータを送信するスロットである高電力スロットにおいては前記基地局装置により指示された送信電力の分だけ前記第一送信電力よりも送信電力の大きい第二送信電力を設定する通信端末装置から、前記高電力スロット以外のスロットにおいては前記第一送信電力を示す報告値を、前記高電力スロットにおいては前記第二送信電力から前記基地局装置により指示された送信電力の増加分を含めない送信電力を示す報告値を受信するステップと、
    受信した前記報告値に基づいて、前記通信端末装置から前記基地局装置への送信をスケジューリングするステップと、
    を具備するスケジューリング方法。
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