JP4468620B2 - ガラス組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガラス組成物に関し、特にう蝕症(虫歯)の改良された治療および/または予防のためのガラス組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
う蝕症は、バクテリアにより引き起こされる歯の脱ミネラル化である。虫歯の初期段階では歯の上に白点が現れ、疾患の進行が停止して快方に向かわないと、エナメル表面が破壊されて病変部を形成する。これがう蝕となり、最終的に歯の崩壊につながる。う蝕の進行は、食餌や口腔衛生対策、抗生物質治療、歯へのフッ素塗布など、さまざまな手段により遅らせることができることはよく知られている。
【0003】
フッ素を投与する現在の方法には、飲料水のフッ素化、フッ素錠剤の摂取、口腔洗浄液、歯磨剤や食品へのフッ素の組み込み、フッ素の溶液、ゲルおよびワニスなどの局所塗布、また、最近では歯科用材料や特殊な装着具へのフッ素の組み込みなどがある。これらはう蝕にさまざまな効果を及ぼすが、効果は個人により異なるため予測し難く、その後の処方計画における患者との適合性によっても異なるものとなる。
【0004】
比較的低濃度のフッ素イオンの頻繁な適用によってう蝕を除去するという考え方は、実際の証拠で裏付けられている。持続的かつ制御された放出投与システムがその目的を達するのに役に立つ。持続的かつ制御されたゆっくりした放出システムの適用には少なくとも3つの一般的な方式が報告されている。すなわち、徐放性の錠剤またはカプセル(Masuharaら、1985)、歯科用セメントへのフッ素の組み込み(McClean&Wilson)、歯への口腔内装具の装着(Minthら、1983)である。しかし、これらの装具はいずれも実用には適さないことが明らかとなっている。これらの装具は、損傷に弱いか、粘膜刺激性であるか、患者には受け入れられないかのいずれかである。
【0005】
口中でフッ素イオンを放出するガラス組成物を歯に付着させ、フッ素を食餌の補助物として摂取するのが有用であることが証明されているが、通常のフッ素の摂取レベルでは歯のう蝕病変部を大きく減らすのには不十分である。
【0006】
フッ素をゆっくり滲出させることができるガラスは、デヴィッドソン(Davidson、米国特許第4,920,082号)に開示されている。この特許に記載されているガラスは、特定の範囲の二酸化シリコン、バリウム酸化物、アルミニウム酸化物、フッ素で構成されている。しかし、この系で保持できるフッ素の最大量は7質量%であり、バッチ溶融温度は通常1300−1400℃の範囲が必要とされる。また、WO88/05652はフルオロケイ酸塩ガラスフィルタを組み込んでフッ素を放出させる新規な歯科用組成物の調製法を記載しており、このガラスは15−50%のAl、0−50%のCaO、10−65%のSiO、0−14%のフッ素からなるものである。ここでも、ケイ酸塩ガラスは好ましくない高温で溶融するものであることは周知のとおりである。
【0007】
リン酸塩をガラス形成物として使用することは長年知られている。しかし、これらのガラスの不利な点は、それらが水に容易に攻撃されることである。この特性は動物の健康増進のために放出する銅、コバルトおよびセレンを、ガラス溶解物として6〜12か月齢の反芻動物に与えるための溶解性ガラスの開発に利用されている(英国特許第2116424号)。もっとゆっくり溶解するガラスは銅イオンを船舶の汚染防止塗料に組み入れるために利用されている。このガラスは5年以上にわたって溶解するように処方されている(欧州特許出願94906287.1)。
【0008】
このように、先行技術のガラス組成物は食餌からのフッ素の摂取を補完するものとしては全く満足できないことが明らかになっている。フッ素の保持性が低いということは、フッ素の放出が十分に長時間維持されないことを意味する。低保持性であることは、口中にフッ素を十分なレベルで放出させるためには、比較的大きなガラス片を患者の歯に固定することが必要となる。これは目立つものであり、患者に対してこの装具をアピールできないことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の欠点を克服することのできるガラス組成物、特にう蝕症の改良された治療および/または予防のためのガラス組成物を提供することにある。
【0010】
【問題を解決するための手段】
本発明は、元素を質量%で表した場合に下記の実験式を有するガラス組成物であって、
P:16−24
F:5−30
O:20−40
合計40質量%以下のNa、K、LiまたはAlの少なくとも1種と、任意に5質量%以下のホウ素および/またはケイ素を含むことを特徴とするガラス組成物を提供する。
【0011】
好ましくは、フッ素および/またはAl、CaおよびMgなどのガラス改質剤の酸化物もこの組成物中に含められる。フッ素イオンは好ましくは、AlF、NaHF、NaF、CaF、MgFまたはKFなどの化合物として含められる。
【0012】
Ca、Mg、Znおよび/またはその他のガラス改質剤は、好ましくはこの組成物中に0−10質量%、さらに好ましくは5質量%以下含まれる。
本発明のガラス組成物は虫歯の治療および/または予防に使用することができる。これらの組成物は、フッ素を患者の唾液中に放出させるためのフッ素徐放性装着材とするために歯に付着させることができる。
【0013】
本発明のガラス組成物は、好ましくは溶融温度650℃・45分間で、少なくとも45%、さらに好ましくは少なくとも60%のフッ素保持率を有する。好ましくは、このガラス組成物は低溶解速度を有し、それによって組成物からのフッ素放出が12−36か月の期間持続するようなものとする。この組成物の溶解性は5−10,000の範囲とすることができる。ガラス組成物に要求される溶解性は、要求されるフッ素放出時間により異なる。たとえば、もし組成物が1−2年といった長期間にわたってフッ素を放出することが要求される場合には、溶解性は好ましくは100−1100、さらに好ましくは100−1000とする。しかし、もしフッ素が数週間または数か月といった短期間に放出することが必要とされる場合は、より溶解性の高いガラス、たとえば10,000以下の溶解性を持ったガラスを使用することができる。
【0014】
本発明のガラス組成物は、歯に付着させることができる。たとえば、標準的な歯科用セメントを用いたり、歯科用充填剤などの歯科用復元材料に添加する粉末として後臼歯に付着させ、それによりう蝕の予防または退縮を助けるために唾液中に補助的なフッ素を放出させる手段を提供する。粉末は、裂溝シーラント樹脂または歯列矯正用のボンドやブラケットを接着するためのコンポジット結合材など、多くの歯科用材料に入れることができる。粉末を適用する場合には、歯に直接付着させるものよりも溶解性の少ない、たとえば溶解性5−100のガラス組成物を使用する。そうした組成物は、高い溶解性を持つ組成物よりも高いレベルのガラス改質剤と低いアルカリレベルを有するものでなければならない。
【0015】
さらに好ましくは、この組成物はナトリウムとカリウム合わせて少なくとも16質量%、さらに好ましくは19−26質量%のナトリウムとカリウムを含むものとする。Alは好ましくは少なくとも3質量%、さらに好ましくは4質量%、特に4−10質量%の量を含むものとする。
【0016】
この組成物は、好ましくは少なくとも25質量%、さらに好ましくは25−35質量%の酸素と、少なくとも16質量%、さらに好ましくは17−23質量%のリンと、少なくとも12質量%、さらに好ましくは15−25質量%のフッ素を含む。ケイ素またはホウ素でガラス形成剤としてのリンの一部を置き換えることもできる。しかし、ガラス溶解性を許容できないほど改変させないためにその量は最大5%までとする。
【0017】
リンはこの組成物中にPなどの酸化物として含ませることができる。アルカリ金属化合物は、たとえばそれらの酸化物またはフッ化物として含ませることができる。
【0018】
歯科用装具に用いられるガラス組成物は好ましくは失透/相分離が全くないか、極く少なくなければならないのは当然のことである。ガラス製造分野の熟練者は、特殊なケースで組成物が不透明化する傾向を抑えるために、前掲の酸化物を代えることがある。たとえば、熟練者はガラス組成物の不透明化の傾向に多くのものが影響することを承知している。リンのレベルが低いガラス成分は失透しやすい傾向があり、またマグネシウムのレベルが高いガラスは失透抵抗性が小さいことなどである。フッ素ガラスもまた相分離を起こしやすい。
【0019】
本発明を実施例と添付図面を参照してさらに説明する。実施例1は本発明に係る25のガラス組成物サンプルのフッ素保持率を調べたものである。実施例2は本発明のガラス組成物を患者の歯に付着させた後の唾液中のフッ素のパーセントを調べたものである。実施例3は本発明に係るガラス組成物から作られる徐放性ガラス装着材中のフッ素パーセントがフッ素放出にどのように影響するか調べたものである。実施例4は成人被験者の唾液中のフッ素レベルに対するフッ素放出装着材の位置の影響を調べたものである。実施例5は本発明に係る粉末ガラス組成物の唾液中へのフッ素放出に関する効果を調べたものである。実施例6は本発明に係るガラス組成物82サンプルのフッ素保持率を調べたものである。実施例7は溶融時間と温度の変化が組成物の溶解性とフッ素保持性に及ぼす影響を調べたものである。
【0020】
以下の実施例では、ガラス組成物の溶解性は条件をコントロールした標準的な溶解性実験で測定した。20gの鋳造ガラスを衝撃用モルタル中に入れ、平頭ハンマーで鋭い一撃を与える。0.71mmの篩を受用底部トレーの上に置き、1.0mmの有孔篩を0.71mm篩の上に置く。ガラスをモルタルから1mm篩上にあけ、最上部の篩の上にトップパン・カバーを置く。この篩とパンを30秒間激しく振盪し、トップパンの蓋を取り外して1.0mm篩を持ち上げる。最上部の篩上に残ったガラスだけを衝撃用モルタル中に戻す。このプロセスを約3回繰り返し、実験用の十分なガラスを得る。
【0021】
3回目の後、全体のパンと篩装置を篩振盪器の上に置き、振盪器を強度設定5で5分間作動させる。この後1mm篩を取り除き、中に残ったガラスをすべて廃棄する。0.71mm篩を取り除き、この篩に残ったガラスを100mlビーカーに入れる。20mlのアセトンを添加し、ビーカーを7分間超音波浴中に入れる。次に、この100mlビーカーを浴から取り出し、アセトンを廃アセトンビン中に傾瀉する。
【0022】
別の20mlのアセトンをこのビーカーに加え、超音波浴に1分間戻す。アセトンが透明になるまでこれを繰り返す。曇ったアセトンはガラス中にダストが存在していることを示し、これは溶解性を高くすることになる。
最後のアセトンを傾瀉した後、ビーカーを110℃に予熱したオーブン中に30分間入れる。ビーカーをオーブンから取り出し、1.0mmおよび0.71mm篩で再び篩い分ける。
【0023】
溶解性テストは約1gの洗浄した粒子を正確に秤量し、それらの粒子を数字を付けた焼結機に入れ、粒子が焼結機の上部に並ぶようにする。粒子の質量を標準粒子溶解性記録シートに、ガラスのバッチ番号と焼結機番号を添えて記録する。
【0024】
番号を付けた焼結機を40℃に設定した水浴中に入れ、正しく番号を付けて、水浴中の左側の保持クリップにより保持された焼結機No.1に入口および出口チューブを取付ける。No.6焼結機を右端のクリップに取り付ける。ストップウォッチを2時間に設定し、ポンプを駆動して新鮮な脱イオン水をガラスサンプル上に流す。
【0025】
2時間後、水ポンプと水浴の電源を切る。チューブを水浴から取り出し、注意深く水を上部から傾瀉する。チューブをスタンドにクリップ止めし、約20mlのアセトンを各チューブに注ぎ入れて溢れさせる。
アセトンがチューブから溢れ出れば、すべてのチューブを一緒にして500mlのビーカーに入れ、30分間オーブンに戻す。
【0026】
予め秤量(目盛りをゼロに補正)した50mlのビーカーを用い、各チューブの粒子の最終質量を測定し、各質量を標準記録シートに記録する。最終溶解性はmg/g/日で記録するが、これは重量損失(mg)を最初の重量(g)とテストした日数(日)で除したものである。
【0027】
【実施例】
実 施 例 1
図1は、1−25に識別された本発明に係るガラス組成物の組成パラメーターを示す。各組成物で保持されたフッ素のパーセント(フッ素保持率)は各サンプルの理論フッ素パーセントを求めて計算し、これをガラスを溶融させた後に分析したフッ素レベルと比較して計算する。これらの組成物は成分の重量パーセントで記録した。これは保持されたフッ素のパーセントの最も正確な記録をとるために実施した。酸化物として存在する成分を記録し、次にフッ素を別の成分として記録するというしばしば用いられている方法は、フッ素イオンがガラス・マトリクス中で酸素の位置を占めるため不正確である。フッ素イオンを特定の成分に割り当てるのも、フッ素イオンの実際の位置が不明であるため不正確である。したがって、ここで用いた方法が好ましく、比較目的でのその他旧システムへの変換は容易に行うことができる。
サンプルにより保持されたフッ素のパーセントを図1に示す。
【0028】
実 施 例2
本発明のガラス組成物を歯に付着させた後の唾液中に放出されるフッ素のパーセントを調べた。
本発明の組成物を用いたバッチ成分を完全に混合し、均一な溶融物とするために、プラチナ坩堝に入れた。次いで、坩堝を温度600−650℃の電気溶融炉中に入れ、良好な溶融状態を得るために最大60分間保持した。坩堝を溶融炉から取り出し、ガラス鋳造物を直径4mm、深さ6mmの多くの円形孔を含む鋳型プレート上に流した。ガラスをこれらの孔に押し込むためにロールさせ、固化した時点でプレートから取り外し、ゆっくり冷却してすべての残留応力を取り除くために焼鈍オーブンに移した。
【0029】
使用前に、装着材の粗いエッジを鋭いダイヤモンド研磨布を用いて平滑にした。被験者で3回のテストを実施し、結果を下表1−3に示した。装着材は、耳下腺の開口部に近いという理由で上顎第1永久歯の頬側に付着させた。唾液の流れがフッ素を口の他の部分に分散させる助けになるように思われた。歯はフッ素を含まない歯石予防ペーストを用いて清浄にした。清浄後、歯を洗浄、乾燥し、頬側表面を1分間、コンポジット・キット(Prisma Fil−Predosed High Density Composite、The L.d.Chalk Company、Dentsply International Inc.、米国デラウエア州ミルフォード、19963)に含まれているエッチ材でエッチングした。ガラスは20秒間エッチングした。両方を洗浄、乾燥し、コンポジット・キットの軽度硬化ボンドの薄層を歯とガラスにハケで塗布した。ピンセットで保持してガラスを歯に装着し、可視光で硬化させた。所定の場所に仮装着し、プラスチック道具を用いて光硬化コンポジット層をガラスの周りに装着した。このコンポジットがガラスを保持し、アンダーカットを阻止し、装着部全体が舌に滑らかになるようにするのを助けた。硬化させた後、ガラスとコンポジットをさらにホワイトストーン研磨布を用いて平滑にし、コンポジットの上に裂溝シーラント層を置いて硬化させて平滑な表面とした。この手順全体を通して湿分をコントロールすることが非常に重要である。露出されたガラスの放出表面をコンポジット、ボンドまたは裂溝シーラントで覆わないように注意した。
【0030】
これらの検討においては、唾液中のフッ素を正確に再現性よく確実に測定できるように努めた。用いた方法は、タヴェス(Taves、ヘキサメチルジシロキサンを用いた急速拡散によるフッ素の分離、Tahanta 15、969−974、1968)の方法であり、この方法ではヘキサメチルジシロキサン(CHSiOSi(CH(HMDS) で飽和した塩酸を用いてサンプルからフッ素を拡散させる。フッ素は、測定する前にフッ素イオン電極により水酸化ナトリウム中に回収した。
【0031】
唾液のサンプルそれぞれについて、1.0から2.0g(サンプルのサイズによる)の範囲で秤量し、60x15mmポリスチレンのペトリ皿(Falcon Plastics カタログ番号1007、Fahrenheit Lab.Supplies、Leeds)に入れた。この方法により、この粘性物質を正確にピペットで取り分ける困難さを回避できた。蒸留水を加えて最終容量を3.0mlにした。縁が半分にすぼまっているポリスチレン・チューブキャップ(Falcon Plasticsカタログ番号2051、Fahrenheit Lab.Supplies、Leeds)を各皿の中央に被せた。
【0032】
P−ニトロフェノールとフェノフタレインを含む1.65M NaOH 0.1mlをインジケーターとして各孔の中心に添加し、トラップがアルカリ性になるようにし、フッ素を捕集できるようにした。アルカリ性のトラップは浅黄色のままであり、酸性化したトラップはピンク色になった。次に蓋をペトリ皿の縁の周りに石油ゼリーを用いてシールした。最後に、HMDSとともに1.0mmの6.0M HClを蓋に予め開けた小さな孔を通して各皿に加え、孔を直ちに石油ゼリーと四角いシーリング用ティッシュを用いてシールした。
【0033】
サンプルを200回転/分のロータリー・シェーカー上に置き、一晩(通常16時間)拡散させた。翌朝蓋を外し、真空部を形成していない皿がないかどうかを確認した。なぜならば予備テストにおいて、真空部が失われたものはフッ素がシステムから失われることの指標となることが明らかであったためである。それぞれのキャップを取り外し、NaOHが結晶化するまで100℃のオーブン中に入れた。
【0034】
NaOHを乾燥させた後、キャップをそれぞれの試験チューブに被せ、結晶を溶解させるために0.34M酢酸とともに振盪し、複合フッ素イオン電極により測定するためにpHを5.2にした。同一の緩衝液に入れた0.05、0.1、0.5、1.0および5.0μg/mlFのサンプル溶液に対するフッ素標準を調製し、標準曲線を描くために使用した。未知の拡散サンプル中のフッ素濃度は、オリオン複合フッ素イオン電極とオリオン920Aイオンアナライザー(Orion Research Inc.、マサチューセッツ州ケンブリッジ)を用いてこの曲線から求めた。拡散溶液の濃度から、オリジナルサンプル中のフッ素濃度を計算した。
【0035】
すべての分析において、実際の拡散率を測定するために既知のフッ素標準液とブランクも拡散させた。拡散のレベルは真空が維持されている場合は、96.0から108%の範囲で変動があった。既知のフッ素溶液のサンプルを拡散した場合、回収結果との標準偏差は通常1.0%以下であった。
【0036】
フッ素のブランクもまたこのシステムで測定した。この中にはHCl−HMDS+水またはNaOH単独のものを含めた。HMDSで飽和させた後の水またはHCl中ではフッ素は測定できなかった。0.002μg/mlFの低濃度ブランクに対してはNaOHが最も有効であるように思われた。
【0037】
サンプル採集日に分析ができない場合に、フッ素濃度が変化するかどうかを確認するためのチェックも行った。なぜならば、唾液フッ素の試験を行う場合に数日間で処理できない大量のサンプルがある場合、および/または研究設備が毎日利用できるとは限らないことがあるからである。したがって、室温で7時間保持したサンプル、および−12℃で最大10日間貯蔵したサンプルについて二重分析を実施した。前者は、もし被験者が通常の仕事をしながら唾液を採集することに協力し、分析のためのサンプルを採集期間の最後に持参する場合をチェックするためのものである。後者は研究設備が利用できない場合やサンプル数がそれらを処理する能力を超えて蓄積した場合に、唾液サンプルを採集および保管できるようにするためである。直ちに分析した場合も、7時間または−12℃で12時間経過したものもフッ素レベルに差はなかった。
【0038】
フッ素の回収率と本試験法の再現性については、既知の標準を用い、また同じサンプルで反復分析を行うことによりチェックした。これらの予備分析の結果を下の表1に示す。
【0039】
【表1】
Figure 0004468620
【0040】
この結果は、このテストシステムによるフッ素の回収率が90%以上であることを示している。したがって、その誤差は10%だけであり、これは非常に優秀であり、このシステムは許容できるものである。
【0041】
表2は、図1のガラス組成物16から作製した装着材を装着した被験者の唾液中のフッ素濃度を示している。唾液中のフッ素レベルが明らかに大きく増加するのが最初の3日間で認められる。その後このレベルは0.025−0.035μg/mlの一定のレベルに低下し、0.09−0.12μg/mlの基準線から平均3倍の増加を示している。この装着材の効果は被験者に1年半装着した後でも明らかに認められた。
【0042】
【表2】
Figure 0004468620
【0043】
表3は、図1の組成物14から作製した装着材をそれぞれ装着した2人の被験者の唾液中の平均フッ素濃度を示している。ここでも唾液中のフッ素レベルの明らかな増大がスタート時点で観察されるが、この場合は最初の2日間だけである。このレベルは0.02−0.025μg/mlの一定レベルに落ち着き、0.009μg/mlの基準線の平均2倍半の増加を示している。この装着材は、これを取り除いた4か月目でも効果があった。
【0044】
【表3】
Figure 0004468620
【0045】
表4は、添付図面の図1のガラス組成物14から作製した2つの装着材をそれぞれ装着した4人の被験者の唾液中の平均フッ素濃度を示している。ここでもフッ素レベルは最初の3日間が高く、その後基準線の3倍半のレベルである約0.035μg/mlに低下した。また1週目と2週目に、通常より高いフッ素レベルが記録された。
【0046】
【表4】
Figure 0004468620
【0047】
これらの結果は明らかに、高いフッ素レベルが本発明のガラス組成物で保持されることを示している。図1に含まれる組成物では最大15%で、フッ素保持の許容できるレベル(図1の組成物では最大67%)である。加えて、溶融温度は低いものばかりで、通常は650℃またはそれ以下である。これらのガラス組成物はまた、表2に示されているように、少なくとも1年半までガラスからフッ素を放出させた。さらに、組成物から放出されるフッ素のレベルは、図1と表2−4に示されているように、保持されるフッ素、ガラス組成物および使用する装着材の数を変えることにより調整することができる。ゆえに、本発明の組成物はフッ素イオンの緩やかな連続的な放出のために口中に挿入するためのフッ素含有ガラスを提供することになる。このガラスは、正式な形のガラスを歯科用プレートにより所定の位置に保持して歯に付着させるか、または粉末状のガラスを歯科用復元材に組み込むかのいずれかにより装着される。
【0048】
実 施 例 3
本発明に係るガラス組成物の3つのサンプル中のフッ素パーセントを増加させることにより達成される唾液中のフッ素レベルを測定するための究明を実施した。3つのガラス装着材は、フッ素保持率13.3%、18.3%または21.9%のいずれかで、下記の組成を有するものとした。
【0049】
Figure 0004468620
【0050】
これらガラス装着材の平均重量は82.25mgであり、3つの装着材中のフッ素の量はそれぞれ11.94、15.05および18.01mg Fである。3人の成人有志は、この検討に先立つ2週間および試験期間中にフッ素を含まない歯磨き剤を使用した。これらのガラス装着材を酸エッチングコンポジット樹脂技法を用いて上顎第1永久歯の頬側表面に付着させた。唾液サンプルは30mlのプラスチック標本容器に集めた。毎日700、1200、1800および2300時に刺激を与えずにすべての滞留唾液を1日4回集めた。基準の唾液フッ素レベルを確立するために唾液サンプルはガラス装着材を付着させる前2日間集められ、さらに最初の5日間とその後1か月間毎週唾液サンプルを集めた。すべての唾液サンプルはタヴェス(1968)の方法に基づいて酸拡散をした後、フッ素イオン特異性電極を用いてフッ素の分析を行った。
【0051】
13.3%、18.3%および21.9%フッ素装着材からの毎日および平均のフッ素放出日量を表5および6にそれぞれ示した。図2は基準線としての毎日(すなわち、1日4サンプル)のフッ素放出量と、装着材を付着した後の最初の5日間のフッ素放出量を示している。図3は3つの装着材の1か月間の平均フッ素放出日量を示している。フッ素レベル(平均、範囲mg/L)は13.3%=0.17、0.04−0.37;18.3%=0.03、0.01−0.12;21.9%=0.07、0.03−0.25であった。達成された唾液フッ素レベルは13.3%のものが、他の2つのフッ素放出の遅いガラス装着材よりも大きかった。
【0052】
【表5】
Figure 0004468620
【0053】
【表5】
(続き)
Figure 0004468620
【0054】
【表6】
Figure 0004468620
【0055】
プールされたヒト無刺激唾液を健常成人有志から全滞留唾液として集め、プラスチックチューブに3mlづつ入れて15のアリコートに分割した。これらの唾液サンプルは採集期間が終わったあと直ちに試験に供した。13.3%、18.3%および21.9%のフッ素を含む3つのガラス装着材それぞれの5つのサンプルを、プールされた唾液のアリコートを含むプラスチックチューブのそれぞれに入れた。これらを200回転/分のIka−Vibrax VXRロータリーシェーカーにかけ、2時間静置した。1mlアリコートを各チューブから2本作り、タヴェス(1968)の方法に基づいて酸拡散をした後フッ素イオン特異性電極を用いて、集められた唾液の2本のサンプルと合わせてフッ素を分析した。
プールされたヒト唾液中に入れて2時間振盪した13.3%、18.3%および21.9% Fのin vitro唾液フッ素レベルの結果を表7に示す。フッ素放出量のレベルはここでも13.3%装着材が大きかった。
【0056】
【表7】
Figure 0004468620
【0057】
フッ素を多く含ませた徐放性装着材からのフッ素放出量の検討結果は驚くべきものであった。達成された唾液フッ素レベルは、13.3%装着材が他の2つの高パーセントのフッ素ガラスよりも驚くほど大きかった。より高いフッ素濃度のガラス装着材が最も高いフッ素レベルを示すものと予想されていた。13.3%装着材からの高いフッ素放出量はin vitro調査でも確認された。試験後の見直しにおいて、18.3%および21.9%の装着材は、調製時の都合でアルミニウムとフッ化ナトリウムの混合物を含んでいるのに対し、13.3%装着材はフッ化ナトリウムだけを含むものであることが判明した。アルミニウムはフッ素と強力に反応してフッ化アルミニウムを形成するが、これはその他のフッ素の形よりも溶解性がかなり低い。したがって、フッ化アルミニウムを含むフッ素ガラス装着材は、フッ素放出の点では比較的溶解性が少ないフッ化ナトリウムガラス装着材に匹敵する。したがって、フッ素は13.3%フッ素装着材からより多く得られ、これは将来の検討のための徐放性装着材としてより適切であると思われた。
【0058】
実 施 例 4
どの歯の部位が装着材の付着とフッ素の放出に最も適しているかを調べる必要があるように思われた。有志被験者は調査に先立つ2週間と調査期間中にフッ素を含まない同じ歯磨き剤を使用した。4人の成人有志はそれぞれフッ素ガラス装着材を彼らの上顎右第1永久歯の頬側に付着させた。別の4人の成人有志はフッ素ガラス装着材を彼らの上顎右および左両側の第1永久歯に付着させた。さらに4人の成人有志についてはフッ素ガラス装着材を彼らの下顎右の第1永久歯の頬側に付着させた。最後に、4人の成人有志はフッ素ガラス装着材を彼らの下顎右および左永久犬歯の舌側表面に付着させた。すべてのフッ素ガラス装着材は13.3%のフッ素を含み、酸エッチング・コンポジット技法を用いてそれぞれの歯の部位に付着させた。
【0059】
表8は、これら有志の唾液フッ素レベルの基準線と、ガラス装着材の挿入後1日目、1週間目および2週間目の唾液フッ素レベルを示している。平均唾液フッ素レベルは基準線が0.01−0.02mg/LFであり、ガラス装着材の挿入後は0.17−0.18mg/L Fであった。
【0060】
【表8】
Figure 0004468620
【0061】
上記の知見はフッ素がこれらの装着材から分散され、部位特異性で残らないことを示唆している。
【0062】
実 施 例 5
粉末状のガラス組成物のサンプルを準備した。これらサンプルは以下のように2種類の粒子サイズ、
1)<38ミクロン
2)<106ミクロン
と、以下のように3種類の相対溶解性のものである。
1)1
2)10
3)100
【0063】
これら3つのサンプルは下記の組成を有する:
Figure 0004468620
【0064】
各粉末フッ素ガラスサンプルの0.1gを1.0gのAurafill軽度硬化コンポジット修復材(Gray shade、Johnson&Johnson)と混合し、直径5mmのプラスチック鋳型に入れ、60秒間軽く硬化させ、フッ素ガラスコンポジット・ペレットを作製した。各粉末ガラスサンプルとコンポジット材料を混ぜた複数のペレットを調製し、また対照とするためにコンポジット材料だけの複数のペレットも調製した。合計14個のペレットを調製した。各ペレットを秤量(平均重量0.28g±0.01S.D.)し、ペレットを3mlの蒸留水とともにプラスチックチューブ(2051)に入れ、24時間静置した。1mlのアリコートを2本づつ、タヴェスの方法(1968)に基づいて酸拡散をした後、フッ素の分析をした。次にペレットを新鮮な蒸留水3mlのアリコートを含むプラスチックチューブ中に入れた。1mlのアリコートのフッ素を毎日(週末を除く)1か月間分析した。
【0065】
2種類の粒子サイズ(<38ミクロンと<106ミクロン)と3種類の相対溶解性(1、10および100)の粉末状フッ素ガラスをコンポジット材料と混合した場合の1か月間のフッ素放出日量のin vitroの結果を下表9に示し、図4に図解した。下表10は、粉末状フッ素ガラスとコンポジットの混合物を4週間静置した場合のin vitroの結果を示している。フッ素は平均レベルで、試験開始時には1.5−12.2mg/Lの日量の範囲、検査終了時には0.8−1.8mg/Lの範囲で放出された。粒子サイズ<38ミクロンで相対溶解性1のものは試験期間中0.7−1.5mg/Lの安定したフッ素放出日量であった。
【0066】
【表9】
Figure 0004468620
粉末フッ素ガラスサンプル:
1)<38ミクロン、相対溶解性=1
2)<106ミクロン、相対溶解性=1
3)<38ミクロン、相対溶解性=10
4)<106ミクロン、相対溶解性=10
5)<38ミクロン、相対溶解性=100
6)<106ミクロン、相対溶解性=100
0.1gの各粉末フッ素ガラスサンプルを1.0gのAurafill(登録商標)コンポジット材と混合した。
平均重量(±標準偏差)=0.28g(±0.01)
【0067】
【表10】
Figure 0004468620
【0068】
粒子サイズ<38ミクロンで相対溶解性1の粉末状フッ素ガラスは、多くの歯科訓練において予防作用を有するものとして、多くの歯科材料に組み込むことができる大きな可能性を有する。この材料は修復辺縁部の二次虫歯予防の目的で、ルーチンの保全処置のための歯科用修復材料に加えることができる。さらにこれは新しい齲蝕を予防するための長期的な口腔内フッ素の提供源ともなる。裂溝シーラントへの組み込みは、クーリーら(Cooley et al、1990)により報告されている7日間バースト効果よりも長期間フッ素の放出が得られる。歯列矯正においては、バンドやブラケットを接着するためのコンポジット結合材料に加えることができる。
【0069】
歯列矯正用結合材料への添加は、歯列矯正バンドやブラケットの周辺に見られる広範なエナメル脱ミネラル化の予防に大きな価値があるであろう(Shannon&West、1979;Chadwick、1994;Chadwick&Gordon、1995)。歯列矯正での使用はまた、固定具治療を必要とする噛合異常の多くは2年間の装着を必要とするため、大きな利点を持つものとなろう。したがって、もしこれらガラス装着材の1つをバンドまたはブラケットに付着させることができるか、あるいは結合材料中にフッ素ガラスを組み込むことができれば、歯列矯正治療期間中の保護作用が確実となる。
【0070】
また着脱可能な歯列矯正具を作るためにアクリル樹脂にフッ素ガラス粉末を組み込むことも可能である。ボイド(Boyd、1993)は、歯列矯正に付随する脱カルシウム現象をコントロールする点において、1100ppmのフッ素歯磨き剤を単独で使用したもの、または0.05%フッ化ナトリウムを含むリンスを毎日または0.4%フッ化スズ・ゲルを1日2回適用した場合の効果を比較している。ボイドの結果はフッ素歯磨き剤を1日1回使用するか、1日1回フッ素リンスまたは1日2回のフッ素ゲルの使用が、フッ素歯磨き剤単独で達成されるものより脱カルシウム現象に対する付加的な保護作用が得られることを示している。
【0071】
同様に、補綴歯科治療においては、アクリルに含ませたフッ素ガラス粉末の使用が橋脚歯の周りへのフッ素の放出の可能性を持つことになろう。歯周症治療においては、樹脂ワニスに入れたこの形のフッ素の適用が、露出された知覚過敏象牙質の治療に利点があるであろう。口腔外科治療における役割も考えられ、たとえば、インプラントをこの材料で事前にコーティングすることも可能である。さまざまな原因による口腔乾燥症に悩まされる患者はう蝕症のリスクが高く、したがってこれらの装着材はこうした患者グループには重要な虫歯予防の働きをすることになる。歯根齲蝕は高齢者ではよく発生する症状であり、これらの装着材が重要な予防的働きをすることになろう。
【0072】
実 施 例 6
組成物のパラメータを調べるために本発明に係るさらなるガラス組成物を検討した。それらの結果を添付図面の図5に示す。これらのガラス組成物はそれぞれ1−82の標識を付けて、溶解性の順番に示されている。特定の用途に選ばれるガラス組成物は、必要とされるフッ素放出の期間と量により異なる。失透または相分離を起こすガラス組成物(1−5で示されているもの、5は最も激しい失透または相分離を起こす)は真のガラスを形成しない。
【0073】
表11は、検討した組成物すべての範囲、良好なガラスを形成する組成物、好ましい溶解性を与える組成物ならびに良好なガラスと好ましい溶解性を与える範囲を示したものである。
【0074】
【表11】
Figure 0004468620
【0075】
実 施 例 7
実施例6のサンプル1、13および31について、組成物の溶解性およびフッ素保持率に対する溶融時間と温度の違いの影響を調べるために試験した。下表12はこれらの試験結果を示す。
【0076】
【表12】
Figure 0004468620

【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で調べた25サンプルのフッ素保持率を示す表である。
【図2】 基準線として13.3%、18.3%および21.9%のフッ素を含む本発明の組成物の5日間の唾液中のフッ素レベルを示すグラフである。
【図3】 基準線として13.3%、18.3%および21.9%のフッ素を含む本発明の組成物の1か月間の唾液フッ素の平均日量レベルを示すグラフである。
【図4】 本発明に係る粉末フッ素ガラス組成物ペレットの1か月間の平均フッ素放出日量を示すグラフである。
【図5】 本発明に係る82のガラス組成物の溶解性、フッ素保持率および失透の程度を示す表である。

Claims (26)

  1. 少なくとも16質量%のリン、少なくとも25質量%の酸素、5〜30質量%のフッ素、合計40質量%以下でナトリウム、カリウム、リチウムまたはアルミニウムの少なくとも1種および5質量%以下でケイ素を含み、かつ600℃〜650℃の間の温度で溶融したものであることを特徴とするう蝕症の治療または予防の使用に適したガラス組成物。
  2. 600℃〜650℃の間の温度で溶融した後に固化されたものである請求項1記載のガラス組成物。
  3. フッ化物として、フッ化アルミニウム、フッ化水素ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウムまたはフッ化カリウムの少なくとも1種を含むものである請求項1または2に記載のガラス組成物。
  4. ガラス組成物が、少なくとも16質量%のナトリウムまたはカリウムの少なくとも1種を含むものである請求項1〜のいずれかに記載のガラス組成物。
  5. ガラス組成物に含まれるナトリウムまたはカリウムの少なくとも1種の合計量が、19〜26質量%の範囲である請求項に記載のガラス組成物。
  6. 少なくとも3質量%のアルミニウムを含むものである請求項1〜のいずれかに記載のガラス組成物。
  7. ガラス組成物に含まれるアルミニウムの合計量が、4〜10質量%の範囲である請求項に記載のガラス組成物。
  8. 酸素が、25〜35質量%の範囲で含まれるものである請求項1〜のいずれかに記載のガラス組成物。
  9. リンが、17〜23質量%の範囲で含まれるものである請求項1〜のいずれかに記載のガラス組成物。
  10. フッ化物が、少なくとも12質量%含まれるものである請求項1〜のいずれかに記載のガラス組成物。
  11. フッ化物が、15〜25質量%の範囲で含まれるものである請求項10に記載のガラス組成物。
  12. ガラス組成物が、溶融温度650℃・45分間で少なくとも45%のフッ素保持率を有するものである請求項1〜11のいずれかに記載のガラス組成物。
  13. ガラス組成物が、溶融温度650℃・45分間で少なくとも60%のフッ素保持率を有するものである請求項12記載のガラス組成物。
  14. ガラス組成物が、5〜10,000mg/g/日の範囲の溶解性を有するものである請求項1〜13のいずれかに記載のガラス組成物。
  15. ガラス組成物が、100〜1,100mg/g/日の範囲の溶解性を有するものである請求項14に記載のガラス組成物。
  16. ガラス組成物が、粉末状で5〜100mg/g/日の範囲の溶解性を有するものである請求項1に記載のガラス組成物。
  17. 粉末状のガラス組成物が、歯科用復元材料の一部をなすものである請求項16に記載のガラス組成物。
  18. 歯科用復元材料が、歯科用充填剤、裂溝シーラント樹脂およびコンポジット結合材からなる群から選ばれるものである請求項17に記載のガラス組成物。
  19. ガラス組成物が、歯に付着するためのものである請求項1に記載のガラス組成物。
  20. 更にホウ素を含むものである請求項1〜19のいずれかに記載のガラス組成物。
  21. ホウ素が5質量%以下含まれるものである請求項20に記載のガラス組成物。
  22. ガラス組成物が、人の歯に装着してから12〜36ヶ月の期間、フッ素を連続的に放出するための溶解性を有するものである請求項1に記載のガラス組成物。
  23. 18〜23質量%のリン、20〜40質量%の酸素、5〜30質量%のフッ素、合計40質量%以下のナトリウム、カリウム、リチウムまたはアルミニウムの少なくとも1種および5質量%以下でケイ素を含み、かつ600℃〜650℃の間の温度で溶融したものであることを特徴とするう蝕症の治療または予防の使用に適したガラス組成物。
  24. 600℃〜650℃の間の温度で溶融した後に固化されたものである請求項23記載のガラス組成物。
  25. 16〜24質量%のリン、20〜40質量%の酸素、5〜30質量%のフッ素、合計40質量%以下のナトリウム、カリウム、リチウムまたはアルミニウムの少なくとも1種、合計10質量%以下のカルシウム、マグネシウムまたは亜鉛の少なくとも1種および5質量%以下でケイ素を含み、かつ600℃〜650℃の間の温度で溶融したものであることを特徴とするう蝕症の治療または予防の使用に適したガラス組成物。
  26. 600℃〜650℃の間の温度で溶融した後に固化されたものである請求項25記載のガラス組成物。
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