JP4465212B2 - カーボンナノチューブの製造方法 - Google Patents

カーボンナノチューブの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4465212B2
JP4465212B2 JP2004084731A JP2004084731A JP4465212B2 JP 4465212 B2 JP4465212 B2 JP 4465212B2 JP 2004084731 A JP2004084731 A JP 2004084731A JP 2004084731 A JP2004084731 A JP 2004084731A JP 4465212 B2 JP4465212 B2 JP 4465212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
substrate
contact
forming
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004084731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005272171A (ja
Inventor
賢一 神崎
芳和 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2004084731A priority Critical patent/JP4465212B2/ja
Publication of JP2005272171A publication Critical patent/JP2005272171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4465212B2 publication Critical patent/JP4465212B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

本発明は、触媒CVD法によりカーボンナノチューブを形成するカーボンナノチューブの製造方法に関するものである。
カーボンナノチューブ(CNT)は、グラファイトが円筒状に閉じた単層又は同軸多層の筒状物質であり、直径は1〜数十nm程度、長さは数μm〜数mm程度の微細な構造体である。CNTは、機械的強度や電子物性など特徴的な特性を備え、多くの研究が活発に行われている。例えば、CNTは、電子放出源や、電界効果型トランジスタのチャネルなどへの応用が検討されている。
CNTは、触媒CVD(Chemical Vapor Deposition)法により作製可能である。触媒CVD法は、メタンやアセチレンをソースガスとした化学的気相成長法により、Fe,Coなどの金属を核(触媒)としてCNTを成長させる技術である(非特許文献1参照)。
触媒CVD法によるCNTの製造では、通常、熱CVD法が利用されるが、成膜環境にプラズマを導入し、原料ガスを活性化させるようにしたプラズマCVD法も利用されている。
触媒CVD法によるCNTの製造は、アーク放電法などの他の方法に比較し、大量かつ安価にCNTが形成でき、また、CNTを直接基板の上に形成できるという利点がある。また、単層のCNT(SWNT)や多層のCNT(MWNT)などを、制御性よく形成できることができる点で、触媒CVD法が注目されている。
CVD法によるCNTの作製については、成長条件を検討した研究例が多数報告されており、より低温でCNTの形成が可能となる炭素原料ガスや条件を見いだした報告がある(非特許文献2,3参照)。非特許文献2では、気化したアルコールを炭素原料ガスとして用いることで、550℃とより低い温度条件でCNTが作製できることを開示している。また、非特許文献3では、炭素原料ガスを700℃に加熱して供給することで、基板の加熱温度を500〜600℃程度に下げるようにしている。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
H.Dai, et.al., "Single-wall nanotubes produced by metal-catalyzed disproportionation cabon nanooxide", Chem. Phys. Lett.,vol.260, pp.471-475,1996. S.Maruyama, et.al., "Low-temperature synthesis of high-purity single-walled carbon nanotubes from alcohol", Chem. Phys. Lett., vol.360, pp.229-234, 2002. 西山 他、「Fe触媒を用いたCNT合成の低温化」、第64回応用物理学会学術講演会講演予稿集、p.843。
上述したように、従来より、触媒金属を利用したCVD法によるCNTの形成技術について、多くの研究がなされているが、まず、非特許文献2の技術では、利用できる炭素原料ガスが限られている。また、非特許文献3の技術では、高温の炭素原料ガスが接触するので、基板の温度は実質的には下がらない。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、使用可能な炭素原料ガスを限定することなく、実質的により低い温度条件でCNTが形成できるようにすることを目的とする。
本願発明に係るカーボンナノチューブの製造方法は、基板の上に触媒金属から構成された触媒金属層を炭素を含む固体に接触した状態で形成する工程と、基板を所定の温度に加熱して基板の表面に炭素原料ガスを供給し、炭素を含む固体と接し、加熱により凝集した触媒金属粒から成る触媒金属層の表面が、一方で炭素原料ガスと接するとともに、他方で炭素を含む固体と接する状態にして、炭素原料ガスと炭素を含む固体の両方から金属触媒層へカーボンナノチューブの構成源となる炭素を供給して、炭素を含む固体と接する触媒金属層の領域のみにカーボンナノチューブを形成する工程とを備え、炭素を含む固体は、有機高分子材料およびグラファイトより選択されたものである。
上記カーボンナノチューブの製造方法において、炭素を含む固体はグラファイトであり、基板の上に触媒金属層を炭素を含む固体に接触した状態で形成する工程は、凸状パターンが形成された第1の基板上に、グラファイトからなるカーボン膜を形成する工程と、第1の基板を第2の基板に当接させて凸状パターン上のカーボン膜を第2の基板へ転写する工程と、第2の基板上に触媒金属層を形成することで、カーボン膜と触媒金属層が接触したパターン領域を形成する工程とを備えるものであってもよい。また、炭素を含む固体はグラファイトであり、基板の上に触媒金属層を炭素を含む固体に接触した状態で形成する工程は、第3の基板上にグラファイトからなるカーボン膜を形成する工程と、カーボン膜の上に触媒金属をパターン状に形成することで、カーボン膜と触媒金属層が接触したパターン領域を形成する工程とを備えるものであってもよい。
また、上記カーボンナノチューブの製造方法において、触媒金属を含有した有機高分子材料からなる樹脂の層を基板の上に形成し、基板を加熱して樹脂の層を構成する一部の有機成分を除去し、触媒金属層が固体に接触した状態としてもよい。この場合、樹脂の層は、有機高分子材料のパターンから構成されていてもよい。また、樹脂の層は、触媒金属の有機化合物が溶解しているものであっても良く、樹脂の層は、触媒金属の微粒子が分散しているものであってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、基板の上に触媒金属に炭素を含む固体を接触させて配置し、基板を加熱して炭素原料ガスを供給するようにしたので、使用可能な炭素原料ガスを限定することなく、実質的により低い温度条件でCNTが形成できるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるカーボンナノチューブの製造方法例を示す工程図である。
まず、図1(a)に示すように、例えばシリコン基板101を用意し、この上の所望とする箇所に凸状のパターン102が形成された状態とする。例えば、公知のフォトリソグラフィグラフィー技術とエッチング技術とによりシリコン基板101の表面を微細加工することで、パターン102が形成できる。
次に、図1(b)に示すように、シリコン基板101の表面に、カーボン膜103が形成された状態とする。例えば、グラファイトを一方の電極として放電させてカーボン蒸気を飛散させるカーボンコーターにより、カーボン膜103が形成できる。
次に、図1(c)に示すように、シリコン基板101のカーボン膜103が形成されている面を、酸化シリコンなどから構成された絶縁基板104の表面に当接させる。このことにより、パターン102の上面に形成されていたカーボン膜103を絶縁基板104に転写し、絶縁基板104の表面に、カーボンパターン113が形成された状態とする。
次に、例えば真空蒸着法やスパッタ法によりFeなどの触媒金属を堆積し、図1(d)に示すように、絶縁基板104及びカーボンパターン113の上に、触媒金属膜105が形成された状態とする。図1(d)に示す状態では、絶縁基板104の表面全域に触媒金属が存在しているが、所望とする箇所にカーボンパターン113が形成された状態となっている。カーボンパターン113が形成されている箇所では、触媒金属に炭素を含む固体が接触した状態となっている。なお、触媒金属膜105は、Feに限らず、Co,Pd,Niなどの他の触媒金属を用いることもできる。
次に、絶縁基板104を、所定の熱CVD装置の成膜室内に搬入して固定する。ついで、成膜室の内部を所定の圧力にまで減圧して排気をした後、成膜室内にArなどの不活性ガスを導入してパージする。ついで、不活性ガスが充填された成膜室内で、絶縁基板104を例えば600℃程度に加熱し、成膜室内に例えばメタンガスなどの炭素原料ガスを導入し、加熱された絶縁基板104の表面に炭素原料ガスが供給された状態とする。
上述したCVD法により、図1(e)に示すように、カーボンパターン113の上の触媒金属膜105にカーボンナノチューブ106が成長する。カーボンナノチューブ106の成長とともに、カーボンパターン113を構成している炭素が消費され、カーボンパターン113は縮小し、場所によっては消滅する。なお、100nm程度の薄い膜として形成されている触媒金属膜105は、絶縁基板104の加熱により、図1(e′)に示すように、部分的に凝集して触媒金属粒115として存在している場合もある。
なお、上述したCVD法によるカーボンナノチューブの形成は、図2に模式的に示す装置を用いればよい。図2に示す装置について簡単に説明すると、まず、円筒形状の成膜室(反応室)201を備え、成膜室201の一方から炭素原料ガスが供給される。成膜室201の周囲には、成膜室201を囲う円筒形状のヒーター202を備え、ヒーター202に覆われた領域の成膜室201内に、処理対象となる基板203が配置される。基板203は、ヒーター202により加熱可能とされている。
ところで、触媒CVD法によるCNTの形成において、高温の条件が必要な理由は、主に、触媒となる金属と炭素の溶融特性に関連するものと考えられる。触媒金属の加熱温度と溶融する炭素の濃度とは、触媒金属と炭素との相図(状態図)として示されている(非特許文献4:T.Massalski, "Binary Alloy Phase Diagrams",American Society of Metals, pp.562-556)。
現在、触媒CVD法におけるCNTの成長開始の詳細な機構は解明されていなく、CNTの成長開始の状態は不明である。ただし、一般的な触媒CVD法によるCNTの形成では、炭素原料ガスと触媒金属とを活性な状態とし、CNTの成長が開始する炭素濃度に達する速度を速め、他の競合する反応に優先してCNTの成長が起こるように、高温な状態が必要になるものと考えられている。
以上のことを踏まえ、触媒CVD法によるCNTの形成では触媒金属へ炭素が取り込まれる点に着目すると、加熱以外の条件で、触媒金属への炭素の取り込みがより容易になる状態とすることで、加熱の温度を低下させることが可能になるものと考えられる。
本発明では、触媒金属に炭素を含む固体を接触させて配置することで、気相より炭素を供給する場合に比較し、より低温で触媒金属に炭素が取り込まれるようにした。炭素膜など炭素を含む固体を触媒金属に接触させておくことで、触媒金属の周囲に炭素が過剰に存在する状態が形成できる。炭素を含む固体としては、黒鉛(グラファイト)や、炭化水素化合物(有機化合物)などを用いることができる。
例えば、基板に樹脂膜を形成し、形成した樹脂膜の上に触媒金属の層を形成することで、炭素を含む固体が触媒金属に接触して配置した状態が得られる。この状態で基板を加熱すれば、接触している固体より触媒金属内部へ炭素が拡散し、炭素原料ガスの供給だけの場合に比較して、より多くの炭素が触媒金属内に取り込まれるようになる。
次に、本発明の実施の形態における、他のカーボンナノチューブの製造方法例について、図3を用いて説明する。
まず、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)を溶質としてクロロベンゼンを溶媒とした溶液に、トリスアセチルアセトナトコバルトなどの金属(コバルト)の有機錯体を溶解させ、金属含有高分子溶液を作製する。金属含有高分子溶液におけるポリメタクリル酸メチルの含有量は、1wt%程度とする。なお、PMMAに限らず、ポリスチレンなどの他の高分子材料を用いてもよいことは、いうまでもない。
次に、作製した金属含有高分子溶液を絶縁基板301に塗布し、図3(a)に示すように、絶縁基板301の上に金属原子が混合された樹脂膜302を形成する。塗布は、例えば回転塗布法により形成すればよく、樹脂膜302は、膜厚100nm程度に形成する。樹脂を塗布した後、例えば80〜100℃程度に加熱し、形成した樹脂膜より溶媒成分がほぼ除去された状態とする。
次に、図3(b)に示すように、樹脂膜302の上に、制御パターン331が形成されたモールド303を所定距離離間して配置する。モールド303は、制御パターン331の形成面を樹脂膜302に対向させて配置する。モールド303は、シリコン基板から構成し、制御パターン331は、シリコン基板の表面を加工することで形成すればよい。また、モールド303と樹脂膜302の距離は、300nm程度離間していればよい。
次に、絶縁基板301を百数十度に加熱し、かつ絶縁基板301とモールド303との間に電圧(例えば80〜90V程度)を印加する。加熱の温度は、樹脂膜302を構成している高分子材料のガラス転移点以上の温度とすればよい。なお、ガラス転移点は、用いる高分子材料の分子量や立体規則性構造の状態により変化するので、上記加熱の温度は、用いる高分子材料に合わせて適宜設定する。
上述したように加熱した状態で電圧を印加すると、制御パターン331の形成部分に対応した分布の電界が樹脂膜302に対して作用し、樹脂膜302が高分子の自己組織化能により電界のより強く作用した部分に移動し、図3(c)に示すように、絶縁基板301の上に、樹脂パターン304が形成された状態となる。
制御パターン331の形成部分は、モールド303の他の表面に比較し、より樹脂膜302に近設されているため、制御パターン331の上面に対向する領域の樹脂膜302に対し、他の領域より高い強度の電界が作用することになる。樹脂膜302においては、電界のより強く作用した部分に凝集してパターンが形成され、形成されたパターンは、モールド303の方向に成長して樹脂パターン304となる。
次に、絶縁基板301を、所定の熱CVD装置の成膜室内に搬入して固定する。ついで、成膜室の内部を所定の圧力にまで減圧して排気をした後、成膜室内にArなどの不活性ガスを導入してパージする。ついで、不活性ガスが充填された成膜室内で、絶縁基板301を例えば600℃程度に加熱するとともに、成膜室内に例えばメタンガスなどの炭素原料ガスを導入し、加熱された絶縁基板301の表面に炭素原料ガスが供給された状態とする。
上述した加熱により、樹脂パターン304は、部分的に炭化及び灰化し始め、灰化した部分においては金属有機錯体より金属が生成し、図3(d)に示すように、触媒金属パターン305が形成され、触媒金属パターン305は灰化せずに残っている炭素含有物質306に覆われた状態となる。
引き続いて炭素原料ガスの導入と加熱とを行うことで、図1(d),(e)を用いた説明と同様に、触媒金属パターン305にカーボンナノチューブ307が成長する(図3(e))。カーボンナノチューブ307の成長とともに、炭素含有物質306を構成している炭素が消費され、また、灰化が進行するため、炭素含有物質306は消滅する。
ところで、樹脂膜302の替わりに、触媒金属の微粒子が分散した樹脂膜を用いるようにしてもよい。触媒金属の微粒子が分散した樹脂膜であっても、電界の作用によりパターンの形成が可能である。また、触媒金属の微粒子が分散している樹脂パターンであれば、上述同様に、炭素含有物質に接触した触媒金属パターンが形成され、触媒CVD法により、より低温でCNTの成長が可能である。
また、図4に示すようにして、カーボンナノチューブを形成するようにしてもよい。
まず、絶縁基板401の上に、カーボン膜402が形成された状態とする。例えば、グラファイトを一方の電極として放電させてカーボン蒸気を飛散させるカーボンコーターにより、カーボン膜402が形成できる。
次に、図4()に示すように、カーボン膜402の上に、所望の状態の触媒金属パターン403が形成された状態とする。例えば、公知のフォトリソグラフィ技術によりレジストパターンを形成し、この上に金属膜を形成した後、レジストパターンを除去するリフトオフ法により、触媒金属パターン403が形成できる。
次に、絶縁基板401を、所定の熱CVD装置の成膜室内に搬入して固定する。ついで、成膜室の内部を所定の圧力にまで減圧して排気をした後、成膜室内にArなどの不活性ガスを導入してパージする。ついで、不活性ガスが充填された成膜室内で、絶縁基板401を例えば600℃程度に加熱し、成膜室内に例えばメタンガスなどの炭素原料ガスを導入し、加熱された絶縁基板401の表面に炭素原料ガスが供給された状態とする。
上述したCVD法により、図4(c)に示すように、触媒金属パターン403にカーボンナノチューブ404が成長する。カーボンナノチューブ404の成長とともに、触媒金属パターン403の下のカーボン膜402を構成している炭素が消費され、カーボン膜402は薄くなる。なお、カーボン膜に限らず、有機高分子材料の膜であってもよい。
また、絶縁基板の上に、触媒金属の膜を形成し、触媒金属の膜の上にカーボンパターンなど炭素を含む固体のパターンを形成し、触媒CVD法により、カーボンパターンの形成されている触媒金属膜の部分にカーボンナノチューブを形成するようにしてもよい。
同様に、絶縁基板の上に、触媒金属のパターンを形成し、触媒金属のパターンが形成された上に、炭素を含む固体の膜を形成し、触媒CVD法により、触媒金属のパターンよりカーボンナノチューブが成長するようにしてもよい。
本発明の実施の形態におけるカーボンナノチューブの製造方法例を示す工程図である。 CVD装置の構成を簡単に示す構成図である。 本発明の実施の形態におけるカーボンナノチューブの他の製造方法例を示す工程図である。 本発明の実施の形態におけるカーボンナノチューブの製造方法例を示す工程図である。
符号の説明
101…シリコン基板、102…パターン、103…カーボン膜、104…絶縁基板、105…触媒金属膜、106…カーボンナノチューブ、113…カーボンパターン、115…触媒金属粒。

Claims (4)

  1. 基板の上に触媒金属から構成された触媒金属層を炭素を含む固体に接触した状態で形成する工程と、
    前記基板を所定の温度に加熱して前記基板の表面に炭素原料ガスを供給し、前記炭素を含む固体と接し、前記加熱により凝集した触媒金属粒から成る前記触媒金属層の表面が、一方で前記炭素原料ガスと接するとともに、他方で前記炭素を含む固体と接する状態にして、前記炭素原料ガスと前記炭素を含む固体の両方から前記触媒金属層へカーボンナノチューブの構成源となる炭素を供給して、前記炭素を含む固体と接する前記触媒金属層の領域のみにカーボンナノチューブを形成する工程と
    を備え、
    前記炭素を含む固体は、有機高分子材料およびグラファイトより選択されたものである ことを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法。
  2. 請求項1記載のカーボンナノチューブの製造方法において、
    前記炭素を含む固体はグラファイトであり、
    前記基板の上に前記触媒金属層を前記炭素を含む固体に接触した状態で形成する工程は、
    凸状パターンが形成された第1の基板上に、グラファイトからなるカーボン膜を形成する工程と、
    前記第1の基板を第2の基板に当接させて凸状パターン上の前記カーボン膜を第2の基板へ転写する工程と、
    前記第2の基板上に前記触媒金属層を形成することで、前記カーボン膜と前記触媒金属層が接触したパターン領域を形成する工程と
    を備えることを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法。
  3. 請求項1記載のカーボンナノチューブの製造方法において、
    前記炭素を含む固体はグラファイトであり、
    前記基板の上に前記触媒金属層を前記炭素を含む固体に接触した状態で形成する工程は、
    第3の基板上にグラファイトからなるカーボン膜を形成する工程と、
    前記カーボン膜の上に触媒金属をパターン状に形成することで、前記カーボン膜と前記 触媒金属層が接触したパターン領域を形成する工程と
    を備えることを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法。
  4. 請求項1記載のカーボンナノチューブの製造方法において、
    前記炭素を含む固体は有機高分子材料であり、
    前記基板の上に前記触媒金属層を前記炭素を含む固体に接触した状態で形成する工程は、
    前記有機高分子材料に触媒金属を含有させた金属含有高分子材料を、第4の基板上に塗布し、
    制御パターンの形成されたモールドを前記金属含有高分子材料に対向させて所定距離離間して配置し、
    前記第4の基板を加熱しながら、前記第4の基板とモールドとの間に所定の電圧を印加することで、前記モールドの制御パターンに沿って、前記金属含有高分子材料から成るパターン領域を形成する
    ことを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法。
JP2004084731A 2004-03-23 2004-03-23 カーボンナノチューブの製造方法 Expired - Fee Related JP4465212B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004084731A JP4465212B2 (ja) 2004-03-23 2004-03-23 カーボンナノチューブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004084731A JP4465212B2 (ja) 2004-03-23 2004-03-23 カーボンナノチューブの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005272171A JP2005272171A (ja) 2005-10-06
JP4465212B2 true JP4465212B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=35172229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004084731A Expired - Fee Related JP4465212B2 (ja) 2004-03-23 2004-03-23 カーボンナノチューブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4465212B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007108132A1 (ja) * 2006-03-23 2007-09-27 Fujitsu Limited カーボンナノチューブの生成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005272171A (ja) 2005-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Cantoro et al. Catalytic chemical vapor deposition of single-wall carbon nanotubes at low temperatures
Liu et al. Chirality-controlled synthesis and applications of single-wall carbon nanotubes
RU2483022C2 (ru) Способ изготовления функционализированной фуллеренами углеродной нанотрубки, композиционный материал, толстая или тонкая пленка, провод и устройство, выполненные с использованием получаемых нанотрубок
US6764874B1 (en) Method for chemical vapor deposition of single walled carbon nanotubes
US7628974B2 (en) Control of carbon nanotube diameter using CVD or PECVD growth
Lin et al. The role of nitrogen in carbon nanotube formation
US7560136B2 (en) Methods of using thin metal layers to make carbon nanotube films, layers, fabrics, ribbons, elements and articles
Wang et al. Chirality-controlled synthesis of single-walled carbon nanotubes—From mechanistic studies toward experimental realization
Tang et al. Structural changes in iron oxide and gold catalysts during nucleation of carbon nanotubes studied by in situ transmission electron microscopy
US20080299307A1 (en) Methods of making carbon nanotube films, layers, fabrics, ribbons, elements and articles
US8029760B2 (en) Method of manufacturing carbon nanotube
Kumar et al. CVD growth and processing of graphene for electronic applications
JP5403284B2 (ja) ナノチューブ・ナノホーン複合体、およびその製造方法
WO2005007564A1 (ja) 金属粒子の固定方法ならびにこれを用いた金属粒子含有基板の製造方法、カーボンナノチューブ含有基板の製造方法、および半導体結晶性ロッド含有基板の製造方法
Yousefi et al. Possible high efficiency platform for biosensors based on optimum physical chemistry of carbon nanotubes
Il’in et al. Vertically aligned carbon nanotubes production by PECVD
WO2004106234A1 (ja) 直径のそろった単層カーボンナノチューブの製造方法
JP3913583B2 (ja) カーボンナノチューブの製造方法
US20070041886A1 (en) Method of producing a carbon nanotube and a carbon nanotube structure
Mohamed Saheed et al. Effect of different catalyst deposition technique on aligned multiwalled carbon nanotubes grown by thermal chemical vapor deposition
JP2005272271A (ja) カーボンナノチューブの製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2010077007A (ja) カーボンナノチューブ形成用基材及び該基材に配向成長したカーボンナノチューブ並びにこれらの製造方法
Chopra et al. Catalytic size control of multiwalled carbon nanotube diameter in xylene chemical vapor deposition process
JP4465212B2 (ja) カーボンナノチューブの製造方法
JP2004083293A (ja) フラーレンを用いたカーボンナノチューブの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees