JP4464421B2 - ステープル針とステープラ - Google Patents

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Description

本発明は、被綴じ部材を綴じるのに使用されるステープル針、特に、重ねることのできるステープル針と、このステープル針で被綴じ部材を綴じるステープラとに関する。
従来、ステープル針(以下、単に「針」と言う)には、図10に示すコの字の針(以下、「コ字状針」と言う)201と、図11に示す真っ直ぐに形成されて被綴じ部材を綴じるときコの字状に折り曲げられる針(以下、「スラール針」と言う)301とがある。被綴じ部材には、例えば、シート束、ダンボール束、複数枚重ねられた布等がある。
コ字状針を使用するステープラは(特許文献1)、一般に、手動で被綴じ部材に針を打ち込むようになっている。この種のステープラには、例えば、ユーザが片手で持ち、握ることによって被綴じ部材を綴じるものがある。このステープラは、片手で握れる大きさにするため、針の収納本数が50本乃至100本程度である。また、このステープラは、コ字状針を使用しているため、後述するスラール針を使用するステープラと異なって、スラール針をコの字状に折り曲げてから被綴じ部材を綴じる必要が無く、握力の弱い人でも被綴じ部材を容易に綴じることができるようになっている。
一方、スラール針を使用するステープラは(特許文献2)、スラール針をコの字状に折り曲げてから被綴じ部材を綴じるため、コ字状針を使用するステープラよりも綴じるときの負荷が大きく、殆どが電動式である。また、スラール針は、使用される前、図11に示すように、接続されてシート状に形成され、重ねて収納されたり、ロール状に巻かれて収納されたりしている。このため、スラール針を使用するステープラには、針を少なくとも5000本、収納することができるものがある。
特開2005−193316号公報 特開2001−179654号公報
以上、説明したコ字状針は、ブロック化(図10)されて、例えば、箱に収納される場合、重ねて収納すると広い収納スペースを必要として箱が大きくなる。このため、図10(b)に示すように、コ字状針201は、コの字の開口部を向き合わせて針の先端を互いに入り込ませた状態で収納されることが多い。しかし、コ字状針201は、入り組ませたときの空間Aを必要として、収納スペースを広く必要としていた。
このように、コ字状針を使用するステープラは、握力の弱い人でも被綴じ部材を容易に綴じることができるという利点があるが、収納スペースを必要とし、限られたスペースに収納されるとき収納本数が少ないという問題がある。
また、スラール針301を使用するステープラは、針の収納本数が多いという利点があるが、電動式であることが多いので、構造が複雑であるという問題がある。
本発明は、収納スペースを広く必要としないで、かつ軽負荷でシート束に打ち込むことができるステープル針を提供することにある。
本発明は、簡単な構造で、ステープル針を打ち込むときの負荷が軽く、かつステープル針を多数収納することのできるステープラを提供することにある。
本発明のステープラは、ステープル針を収納する収納部と、前記ステープル針を折り曲げるためのクリンチ部と、前記収納部から前記ステープル針を打ち出して、シート束に該ステープル針を貫通させ、前記クリンチ部と協働して該ステープル針を折り曲げて前記シート束を綴じる打ち出し部と、を備えており、さらに、前記打ち出し部によって前記収納部から打ち出された前記ステープル針を前記シート束に案内する案内部を備え、前記ステープル針は、前記シート束を押さえる押さえ部と、前記押さえ部から延びて折り曲げられて設けられた、前記シート束を貫通する1対の貫通部と、を備え、前記1対の貫通部が、使用前において、前記押さえ部から前記貫通部の先端に行くに従って間隔が広くなる末広がり状に形成されており、前記案内部は、前記ステープル針の先端を受け入れる入口から、前記入口より狭く形成されて前記ステープル針が前記打ち出し部に押されて前記シート束側に抜けて出る出口に、前記ステープル針を案内する案内面を備え、前記打ち出し部は、前記ステープル針を前記案内部に打ち出して前記案内面に沿って移動させてコの字状に変形した状態で前記1対の貫通部を前記シート束に貫通させ、前記クリンチ部と協働して前記ステープル針を折り曲げて前記シート束を綴じる、ことを特徴としている。
本発明のステープル針は、末広がり状に形成されているので、箱に入れて収納するとき、或いはステープラに収納されるとき、重ねることができて、コ字状針よりも収納効率を高めることができる。
本発明のステープラは、案内部の入口から出口の間に、ステープル針を案内する案内面を備えて、予め、末広がり状に折り曲げられたステープル針を使用することができるようになっている。
このため、本発明のステープラは、真っ直ぐな針をコの字状に折り曲げてから被綴じ部材を綴じるステープラよりも、ステープル針が予め折り曲げられている分だけステープル針を打ち込むときの負荷が軽くなり、構造を簡単にすることができる。
また、本発明のステープラは、重ねて収納できる、末広がり状に折り曲げられたステープル針を使用するため、コの字状のステープル針を使用するステープラよりも、ステープル針を多く収納することができて、針の補充回数を少なくすることができる。
以下、本発明の実施形態のステープル針と、この針で被綴じ部材を綴じるステープラとを図に基づいて説明する。
(ステープル針)
図1は、本発明の実施形態のステープル針を接続してブロック化し、そのブロック化されたステープル針を重ねたときの斜視図である。図1(a)は、ブロック化されたステープル針を重ねたときの全体図である。図1(b)は、ブロック化されたステープル針を重ねたときの部分拡大図である。図2は、シート束を綴じるときの、ステープル針の折り曲げ順序を説明するための図である。
ステープル針(以下、単に「針」と言う)101は、分離可能に複数接続されてブロック化されており、ステープラに装着されて使用されるとき、1本ずつに分離されてから、コ字状に折り曲げられてシート束を綴じるようになっている。
針101は、シート束を押さえる押さえ部101aと、押さえ部101aの両端から延びて折り曲げられて形成されて、シート束を貫通する1対の貫通部101bとを備えている。そして、針101は、使用前において、押さえ部101aから貫通部101bの先端101cに行くに従って貫通部101bの間隔が広くなる末広がり状になっている。したがって、針101は、使用前において、台形状に形成されている。貫通部101bの先端部は、シート束を貫通したとき互いに向き合うように、折り曲げられる折り曲げ部101dになっている。
針101は、ステープラによってシート束を綴じるとき、ブロック化された状態から1本に分離されて(図2(a))、貫通部101bを押さえ部101aに対して直角に折り曲げられ(図2(b))、全体的にコ字状に形成される。そして、針101は、貫通部101bがシート束を貫通した後、折り曲げ部101dを互いに向き合うように折り曲げられて、シート束Pがばらばらにならないようにする。なお、綴じるシート束Pの厚みが薄い場合には、貫通部101b全体が折り曲げ部101dとなる場合がある。また、貫通部101bは、シート束を貫通する部分であるので、先端101cと折り曲げ部101dとを含んだ部分である。
針101の開き角度αは、直角に近いほど、ステープラが針をコ字状に折り曲げるときの負荷を小さくすることができる。しかし、そのような針は、ブロック化されて重ねられたとき、間隔G(図1)が広くなり、収納スペースを広く必要とする。逆に、開き角度αを180度に近づけた針101は、ブロック化されて重ねられたとき間隔Gを狭くして、収納スペースを狭くすることができる。しかし、そのような針は使用されるとき、ステープラがコ字状に折り曲げる負荷が大きくなる。また、針を折り曲げるストロークが長くなり、ステープラの綴じ動作時間が長くなり、ステープラの綴じ効率が悪くなる。
そこで、種々の開き角度の針でシート束を綴じる実験を行った結果、針の収納スペース、ステープラの負荷、及び綴じ効率の妥協点としての針の開き角度αは、100度から150度の間に設定するのが好ましいと分かった。
針101は、末広がり状に形成されているので、箱やステープラに収納されるとき、図1に示すように重ねることができて、図10に示すコの字状のステープル針201よりも収納効率を高めることができる。しかも、針の開き角度を100度から150度の間に設定してあるので、ステープラがシート束を綴じるときの負荷の増大を防止して、綴じ効率を損なうことなく、針の収納効率を高めることができる。
また、針101は、末広がり状に形成されているので、図11に示すシート状のスラール針301より変形しにくく、ステープラに装着されたとき詰まることが少なく、ステープラの綴じ動作に支障を与えることが少ない。
さらに、針101は、図11に示すシート状のスラール針より変形しにくいことによって、変形しないように気を配りながら取り扱う必要がなく、取り扱いが容易である。
(ステープラ)
次に、図3乃至図9に基づいて、本発明の実施形態のステープラを説明する。
ところで、図1、図2に示す針は、シート束を綴じることを想定して説明した。しかし、図1、図2に示す針は、針の末広がり状の形状を変えることなく、押さえ部、貫通部、折り曲げ部の長さの比率や、針の太さ等を変更することによって、シート束のみならず、ダンボール束、複数枚重ねられた布等の被綴じ部材を綴じることができる。したがって、本ステープラは、綴じる被綴じ部材の種類にあった針を使用して、種々の被綴じ部材を綴じるようになっている。
(ステープラの構造)
ステープラ90のフレーム91には、モータ8が設けられている。モータ8は、フレーム91に回転自在に配列された歯車列12を介してカム11を回転させるようになっている。カム11は、軸21によってフレーム91に回転自在に支持されている。図4において、カム11の外周には、歯車列12の最後の歯車22が形成されている。また、カム11には、180度の間隔をおいて、ドライバピン23と押さえピン24とが突設されている。
図3、図4において、フレーム91には、アーム支持軸26が設けられている。アーム支持軸26には、押さえアーム3とドライバアーム4とがアーム支持軸26に対して直交する方向に回転自在に設けられている。
押さえアーム3には、アーム支持軸26が貫通する支持孔31と、カム11の押さえピン24が係合する押さえカム孔32が形成されている。押さえアーム3の外周には、後述する押さえロック板2が当接する被当接部33が形成されている。また、押さえアーム3には、後述するシート押さえリンク1とクリンチャリンク10とに係合するリンクピン34が突設されている。押さえカム孔32とリンクピン34は、支持孔31を間にして両側に形成されている。
ドライバアーム4には、アーム支持軸26が貫通する支持孔41と、カム11のドライバピン23が係合するドライバカム孔42とが形成されている。ドライバアーム4の回動端部には、ドライバ支持板43の孔43aに傾動自在に係合している。ドライバ支持板43には、ドライバ5が設けられている。ドライバ支持板43は、フレーム91に形成した縦スリット44に挿入されており、ドライバアーム4の回動と、縦スリット44との案内によって、ドライバ5と一体に直線的に昇降するようになっている。
ステープラ90のフレーム91には、リンク軸45が設けられている。リンク軸45には、シート押さえリンク1と、クリンチャリンク10とがリンク軸45に対して直交する方向に回転自在に設けられている。
シート押さえリンク1には、リンク軸45が貫通する支持孔46と、リンクピン34が当接するピン当接部47とが形成されている。シート押さえリンク1の外周には、押さえロック板2が摺動するテーパ部48が形成されている。
ステープラ90のフレーム91には、略水平な横スリット51(図3)が形成されている。横スリット51には、押さえロック板2が摺動自在に設けられている。ステープラ90のフレーム91にピン52(図3)が突設されている。ピン52と押さえロック板2とには、引張ばね13が掛け渡してある。
クリンチャリンク10には、リンク軸45が貫通する支持孔53と、押さえアーム3上のリンクピン34が貫通する円弧状の長孔54とが形成されている。クリンチャリンク10の回動端には、複数枚の板ばね55が重ねて設けられている。板ばね55の先端には、クリンチャ56が設けられている。クリンチ部である例えばクリンチャ56は、打ち出し部である例えばドライバ5と協働して針101(図2)の折り曲げ部101dを折り曲げるようになっている。
ステープラ90のフレーム91には、針供給部61が設けられている。
図5に示す針供給部61の針を収納する収納部である例えば針ホルダ62には、図1に示すように先端101cを上向きにした針101がブロック状にして重ねられた状態で収納されている。なお、以下の説明において、多数の針101が分離可能に接続されてブロック状になっている針をブロック針と言う。ブロック針を総称した符号を102とする。
ブロック針102は、針ホルダ62の蓋63を開いて、針ホルダ62に挿入されて収納されるようになっている。針ホルダ62に重ねて収納された複数のブロック針102は、最下位のブロック針102Aが使用されて無くなる直前に、その上のブロック針102が針ホルダ62の底部62aに落ち着くように、常時、圧縮ばね64によって、底部62aの方に押圧されている。
針ホルダ62の蓋63とは反対側には、後述する規制板73が設けられ、さらに、針101が通過する通過部65と、針101が排出される排出部66とが形成され、そして、針101を受け止める受け止め板67が設けられている。通過部65と、排出部66は、図5(b)を左側から見ると、針101と略同じ形状に形成された隙間である。受け止め板67と針ホルダ62の先端壁62bとの間は、1本の針101が通過できるだけの案内隙間68が形成されている。
針ホルダ62の底部62aには、最下位のブロック針102Aを受け止め板67側に送る針送りローラ69が設けられている。針送りローラ69が最下位のブロック針102Aを受け止め板67側へ送ると、最下位のブロック針102Aより上位のブロック針が最下位のブロック針102Aに追従して移動するおそれがある。そこで、規制板73が、上位のブロック針102を受け止めて、上位のブロック針の追従移動を規制するようになっている。
さらに、底部62aには、針を送る送り部材70を、針を送り出す方向(矢印B方向)と、その逆方向(矢印C方向)とに往復移動自在に案内するスリット74が形成されている。送り部材70は、針の送り出し方向側から見ると図5(a)に示すように略U字状に形成され、針の送り出し方向Bに沿った側から見ると図5(b)に示すように逆L字状に形成されている。送り部材70は、スリット74から抜け落ちるのを防止する抜け止め突部75を有している。
また、送り部材70のブロック針102に接触する部分の3箇所には、送り爪70a,70b,70cが形成されている。送り爪70a,70b,70cは、送り部材70が針を送り出す方向Bに移動するとき、針と針との間に係合して針を送り出すが、送り部材70が逆方向Cに移動するときには、針と針との間には係合しないように、傾斜した弾性片である。
ところで、送り爪70a、70bは針の1対の先端101c(貫通部101b)に両側から係合し、送り爪70cは針の押さえ部101aに係合するようになっている。このように、送り部材は、針を図5(a)に示す向きから見たとき、針の左右対称の3箇所に送り爪が係合しているので、針に左右均等の送り力を加えて、針を円滑に送ることができる。このため、ステープラ90は、針が出てこない状態でシート束を綴じる動作(空打ち動作)をすることが少なく、シート束を綴じ損なうようなことが少ない。特に、最後のブロック針120の長さが短くなり、針が針ホルダ62内で横向きになり易くなったり、送り方向に倒れ易くなったりしても、針の横向きや倒れを規制して、針を円滑に送ることができる。なお、送り部材70は、針に3箇所係合しているが4箇所以上係合していてもよい。但し、この場合においても、針を図5(a)に示す向きから見たとき、送り爪は左右対称の位置に針に係合しているのが好ましい。
送り部材70は、送り出しばね71によって、針の送り出し方向Bに付勢されて、受け止め板67に受け止められている。送り部材70の受け止め板67側には、テーパ部72が形成されている。テーパ部72は、下方から上昇してくる板状のドライバ5に押されて発生する分力によって、送り部材70を送り出しばね71に抗して、矢印C方向に押し戻す役目をしている部分である。ドライバ5の厚みTは、針を1本だけ押し上げる厚みに設定されているため、送り部材70は、針1本の太さ分だけ、押し戻されるようになっている。すなわち、送り部材70は、針1本の太さ分だけ、往復移動するようになっている。
針ホルダ62の案内隙間68(図5(b))の上部には、末広がり状の針をコ字状に変形させる案内部81(図3、図9)が設けられている。案内部81は、針101の先端101cを受け入れる入口81aから、この入口81aより狭く形成されて針101がドライバ5に押されて被綴じ部材側に抜けて出る出口81bにかけて、針101を案内する案内面81cを備えている。
案内部81の上部には、被綴じ部材が載置されるクリンチ台82が設けられている。
なお、本実施形態のステープラ90は、針のサイズに合わせて、針供給部61、ドライバ5、案内部81、シート押さえリンク1、クリンチャ56等を交換できるようになっている。
(ステープラの動作)
ステープラ90の針ホルダ62には、針が図1(a)に示す状態で収納されている。図5(b)において、最下位のブロック針102Aは、針送りローラ69の反時計方向Dの回転によって、受け止め板67に押し付けられている。また、図3に示すように、シート押さえリンク1、クリンチャ56は、クリンチ台82から離れている。さらに、ドライバ5は、最も下降した位置にいる。
このような、図3に示す待機状態のステープラ90のクリンチ台82に、被綴じ部材Sが置かれて、モータ8が始動されると、カム11が回転する。
カム11は、図6に示すように、回転しながら押さえピン24を押さえカム孔32に押圧させて、押さえアーム3を、アーム支持軸26を中心に反時計方向(矢印E方向)に回転させる。押さえアーム3の回転にともなって、引張ばね13に牽引されて押さえアーム3に当接している押さえロック板2が、押さえアーム3に追従して移動し、シート押さえリンク1のテーパ部48を押圧する。すると、シート押さえリンク1がリンク軸45を中心に反時計方向(矢印K方向)に回転して、被綴じ部材Sをクリンチ台82に押圧する。
カム11は、上記回転しながらドライバピン23でドライバカム孔42も押圧して、図7に示すように、ドライバアーム4を、アーム支持軸26を中心に時計方向(矢印F方向)に回転させ、ドライバ5を上昇させる。図5、図9(a)乃至(c)において、ドライバ5は、針101を1本だけ案内隙間68を上昇させる。針101は、図9(a)乃至(c)に示すように、ドライバ5によって押さえ部101aを押されて上昇しながら、案内隙間68を通過して案内部81の入口81aに進入する(図9(a))。
針101は、先端101cが案内面81cに当接しながらさらに上昇して(図9(b))、末広がり状の形状からコの字状に屈曲変形させられる。そして、針の先端101cが出口81bから抜け出て、針の貫通部101bが出口81bを覆っている被綴じ部材Sを貫通する(図9(c))。被綴じ部材Sは、シート押さえリンク1によってクリンチ台82に押し付けられているため、針101が貫通するとき、浮き上がることがない。ドライバ5は、被綴じ部材Sを貫通させた針101を、クリンチャ56とで折り曲げるまでその針の押さえ部101aに当接して、図9(c)に示す状態を保っている。
カム11は、回転を継続しており、シート押さえリンク1で被綴じ部材Sをクリンチ台82に押圧し、ドライバ5で被綴じ部材に針を貫通させた後も、図8に示すように、押さえアーム3の時計方向(矢印E方向)への回転を継続させている。押さえアーム3は、図8に示すように、リンクピン34でクリンチャリンク10の長孔54の一端54aを押圧して、クリンチャリンク10を反時計方向(矢印K方向)へ回転させる。
クリンチャリンク10の回転にともなって、クリンチャ56は、図8、図9(c)、(d)に示すように、被綴じ部材Sに接近する。そして、クリンチャ56は、被綴じ部Sを貫通している針101と被綴じ部材Sとをドライバ5とで挟持して(クリンチして)、針101の折り曲げ部101dを折り曲げる。これによって、被綴じ部材Sは、針101によって、綴じられたことになる。針101は、押さえ部101aと折り曲げ部101dとで、被綴じ部材Sの表と裏に接触して被綴じ部材Sが分離しないように保持する。なお、被綴じ部材Sの厚みが薄いときには、針101の貫通部101b全体が折り曲げ部101dとなる場合がある。
カム11は、さらに回転を継続して、押さえアーム3を時計方向に回転させて初期位置に戻す。押さえアーム3は、初期位置に戻る間に、リンクピン34でシート押さえリンク1のピン当接部47を押圧して、シート押さえリンク1を時計方向に回転させて、被綴じ部材Sから離れさせる。また、リンクピン34は、クリンチャリンク10の長孔54の他端54bも押圧するので、クリンチャリンク10も時計方向に回転させられて、クリンチャ56も被綴じ部材Sから離れさせられる。
さらなるカム11の回転にともなって、ドライバアーム4が、反時計方向に回転して、ドライバ5を針供給部61(図5)の案内隙間68から下方に抜き去り、初期位置に戻す。
図5に示す、ドライバ5が案内隙間68から抜け出ると、針送りローラ69が矢印D方向に回転して最下位のブロック針102Aを送り出し方向Bに移動させて受け止め板67に当接させる。これによって、ブロック針は、針1本分だけ移動させられたことになる。
これによって、ステープラ90は、初期状態に戻ったことになり、次の綴じ動作に備える。
なお、図5において、ドライバ5は、針を1本、打ち出すとき、送り部材70のテーパ部72を押圧して上昇する。このとき、送り部材70は、テーパ部72をドライバ5に押されて、送り出しばね71に抗して、受け止め板67から離れる方向(矢印C方向)に移動させられる。同時に、送り部材70の送り爪70a,70b,70cが、今まで係合していた針と針との間から離れて、受け止め板67から離れた方向の次の針と針との間に係合する。
その後、送り部材70は、ドライバ5が下降すると、送り出しばね71に押されて受け止め板67に接近移動して受け止められる。このとき、送り部材70は、送り爪70a,70b,70cが針と針との間に係合したまま、受け止め板67に接近移動するため、最下位のブロック針102Aを針1本分だけ受け止め板67側に移動させて、先端の針を受け止め板67に当接させることになる。このとき、ローラ69も回転して、最下位のブロック針102Aを受け止め側に移動させる。
最下位のブロック針102Aの針101の本数が少なくなり、ブロック針の長さが受け止め板67と規制板73との間の長さよりも短くなると、最下位のブロック針102Aの上に重なっている全部のブロック針102が圧縮ばね64に押されて落下する。今まで、下から2段目のブロック針102Bが底部62aに受け止められて、最下位のブロック針となる。そして、最後のブロック針102Dが底部62aに落下して、本数が少なくなったとき、針送りローラ69で、ブロック針102Dを送ることができないので、送り部材70のみで送ることになる。このようにして、針供給部61は、重ねて収納している針を効率良く、順次供給することができる。
以上説明したように、ステープラ90は、針供給部61(図5)の案内部81の入口81aから出口81bの間に、ステープル針を案内する案内面81cを備えて、予め、末広がり状に折り曲げられたステープル針101を使用することができるようになっている。
このため、本発明のステープラは、真っ直ぐな針(スラール針)をコの字状に折り曲げてから被綴じ部材を綴じるステープラよりも、ステープル針が予め折り曲げられている分だけステープル針を打ち込むときの負荷が軽くなり、構造を簡単にすることができる。
また、本発明のステープラは、重ねて収納できる、末広がり状に折り曲げられたステープル針を使用するため、コの字状のステープル針を使用するステープラよりも、ステープル針を多く収納することができて、針の補充回数を少なくすることができる。
さらに、本発明のステープラは、送り部材の送り爪70a、70bが針の1対の先端101c(貫通部101b)に両側から係合し、送り爪70cが針の押さえ部101aに係合して針を送るようになっている。このため、ステープラは、針を円滑に送ることができて、空打ち動作をすることが少なく、シート束を綴じ損なうことが少ない。
本発明の実施形態のステープル針を接続してブロック化し、そのブロック化されたステープル針を重ねたときの斜視図である。(a)は、ブロック化されたステープル針を重ねたときの全体図である。(b)は、ブロック化されたステープル針を重ねたときの部分拡大図である。 シート束を綴じるときの、ステープル針の折り曲げ順序を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるステープラの正面断面図であり、待機状態の図である。 図3のステープラの部品図である。 図3のステープラに設けられた針供給部の図である。(a)は、針を送り出す方向に対して交差する方向の断面図であり、(b)におけるA−A矢視断面図である。(b)は針を送り出す方向に沿った断面図である。 図3のステープラにおける動作説明用の図であり、図3の状態からシート押さえリンクで被綴じ部材をクリンチ台に押さえ付けた図である。 図3のステープラにおける動作説明用の図であり、図6の状態から被綴じ部材に針を貫通させた図である。 図3のステープラにおける動作説明用の図であり、図7の状態から被綴じ部材を針で綴じたときの図である。 図3のステープラにおいて、ステープル針をコ字状に折り曲げる動作説明用の図である。(a)針をドライバで上昇させている図である。(b)針を案内部によってコ字状に変形させた図である。(c)針を被綴じ部材に貫通させた図である。(d)針を折り曲げて被綴じ部材を綴じた図である。 従来のコ字状の針の図である。 従来の真っ直ぐな針の図である。
符号の説明
P シート束
S 被綴じ部材
B 針の送り出し方向
5 ドライバ(打ち出し部)
56 クリンチャ(クリンチ部)
61 針供給部
62 針ホルダ(収納部)
69 針送りローラ
70 送り部材
70a,70b,70c 送り爪
81 案内部
81a 入口
81b 出口
81c 案内面
82 クリンチ台
90 ステープラ
91 フレーム
101 ステープル針
101a 押さえ部
101b 貫通部
101c 先端
101d 折り曲げ部
102 ブロック針
102A 最下位のブロック針
102B 最下位のブロック針に重なっているのブロック針

Claims (2)

  1. ステープル針を収納する収納部と、
    前記ステープル針を折り曲げるためのクリンチ部と、
    前記収納部から前記ステープル針を打ち出して、シート束に該ステープル針を貫通させ、前記クリンチ部と協働して該ステープル針を折り曲げて前記シート束を綴じる打ち出し部と、を備えたステープラにおいて、
    前記打ち出し部によって前記収納部から打ち出された前記ステープル針を前記シート束に案内する案内部を備え、
    前記ステープル針は、前記シート束を押さえる押さえ部と、前記押さえ部から延びて折り曲げられて設けられた、前記シート束を貫通する1対の貫通部と、を備え、前記1対の貫通部が、使用前において、前記押さえ部から前記貫通部の先端に行くに従って間隔が広くなる末広がり状に形成されており、
    前記案内部は、前記ステープル針の先端を受け入れる入口から、前記入口より狭く形成されて前記ステープル針が前記打ち出し部に押されて前記シート束側に抜けて出る出口に、前記ステープル針を案内する案内面を備え、
    前記打ち出し部は、前記ステープル針を前記案内部に打ち出して前記案内面に沿って移動させてコの字状に変形した状態で前記1対の貫通部を前記シート束に貫通させ、前記クリンチ部と協働して前記ステープル針を折り曲げて前記シート束を綴じる、
    ことを特徴とするステープラ。
  2. 前記ステープル針の押さえ部と貫通部とに係合して、該ステープル針を前記打ち出し部に送る送り部材を前記収納部に備えた、
    ことを特徴とする請求項に記載のステープラ。
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