JP4464172B2 - 生化学反応カートリッジ及びその使用方法 - Google Patents

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本発明は、検体中の細胞、微生物、染色体、核酸等を抗原抗体反応や核酸ハイブリダイゼーション反応等の生化学反応を利用して分析する装置に組み込んで用いる生化学反応カートリッジ及びその使用方法に関するものである。
血液等の検体を分析する分析装置の多くは、抗原坑体反応を利用した免疫学的な方法又は核酸ハイブリダイゼーションを利用した方法を用いている。例えば、被検出物質と特異的に結合する抗体又は抗原等のタンパク質或いは一本鎖の核酸をプローブに使い、微粒子、ビーズ、ガラス板等の固相表面に固定し、被検出物質と抗原抗体反応又は核酸ハイブリダイゼーションを行う。そして、酵素、蛍光性物質、発光性物質等の検知感度の高い標識物質を担持した特異的な相互作用を有する標識化物質、例えば標識化抗体や標識化抗原又は標識化核酸等を用いて、抗原抗体化合物や二本鎖の核酸を検出して、被検物質の有無の検出或いは被検物質の定量を行っている。
これらの技術を発展させたものとして、例えば特許文献1には互いに異なる塩基配列を有する多数のDNA(デオキシリボ核酸)プローブを、基板上にアレイ状に並べた所謂DNAアレイが開示されている。
また非特許文献1には、多種類のタンパク質をメンブレンフィルタ上に並べ、DNAアレイのような構成のタンパク質アレイを作製する方法が開示されている。このように、DNAアレイ、タンパク質アレイ等によって、極めて多数の項目の検査を一度に行うことが可能になってきている。
一方、様々な検体分析方法において、検体による汚染の軽減、反応の効率化、装置の小型化、作業の簡便化等の目的で、内部で必要な反応を行う使い捨て可能な生化学反応カートリッジも提案されている。
また、微細加工技術を用いて流路、反応槽、検出器などを集積化し、導入した物質の分析、合成などを行うものは、μ−TAS(Micro Total Analysis System)と呼ばれ、盛んに研究が行われている。例えば、特許文献2においては、DNAアレイを含むμ−TASである生化学反応カートリッジ内に複数のチャンバを配し、差圧によって溶液を移動させ、カートリッジ内部で検体中のDNAの抽出或いは増幅、又はハイブリダイゼーション等の反応を可能にした生化学反応カートリッジが開示されている。
そして、特許文献3にはシート積層で三次元の曲がった流路を作成する構成が開示され、特許文献4、5には3層構造の1、2層と2、3層の間にそれぞれ流路があり、一部それらがつながっているμ−TASの構成が開示されている。
米国特許5,445,934号公報 Anal.Biochem.,270(1),103-111,1999 特表平11−509094号公報 米国特許5,690,763号公報(第3頁、図2) 米国特許6,167,910号公報(第3頁、図1) 米国特許6,494,230号公報(第3頁、図1)
このように、μ−TASなどの生化学カートリッジで、チャンバに蓄えられた試薬、液体検体など次のチャンバに一方向に流し込むだけでよい液体の移動の仕方と、往復移動が必要な反応液の移動の仕方との使い分けの開示はなく、特に前者の移動において全量を移動すると移動終了後に泡が発生し、それを避けようとすると全量を流せないという問題がある。
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、次のチャンバに流し込むだけでよい試薬・検体用の移動と、往復移動が必要な反応液の移動とで、それぞれに最適な流路を使い分け、移動を確実に行い得る生化学反応カートリッジ及びその使用方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る生化学反応カートリッジは、試薬を含む溶液を蓄積した蓄積チャンバと、検体の入口を有し前記溶液と所定量の前記検体とを混合するための第1の機能チャンバと、該第1の機能チャンバで混合した液体の往復移動を行うための第2の機能チャンバと、前記蓄積チャンバの底部と前記第1の機能チャンバとを接続し前記溶液を前記蓄積チャンバから前記第1の機能チャンバに移動するための第1の流路と、前記第1の機能チャンバの底部と前記第2の機能チャンバの底部とを接続し前記第1、第2の機能チャンバ間で前記液体を往復移動するための第2の流路とを有し、前記第1の流路の前記第1の機能チャンバへの接続部の高さを前記第1の機能チャンバ内の前記混合した所定量の溶液と所定量の検体の液面よりも高くしたことを特徴とする。
また、本発明に係る生化学反応カートリッジの使用方法は、試薬を含む所定量の溶液を蓄積した蓄積チャンバと、検体の入口を有し前記溶液と所定量の前記検体とを混合するための第1の機能チャンバと、該第1の機能チャンバと混合した液体の往復移動を行うための第2の機能チャンバと、前記蓄積チャンバの底部と前記第1の機能チャンバとを接続し前記溶液を前記蓄積チャンバから前記第1の機能チャンバに移動するための第1の流路と、前記第1の機能チャンバの底部と前記第2の機能チャンバの底部とを接続し前記第1、第2の機能チャンバ間で前記混合した液体を往復移動するための第2の流路とを有する生化学反応カートリッジにおいて、前記蓄積チャンバ内の溶液を前記第1の機能チャンバ内の前記混合した所定量の溶液と所定量の検体の液面よりも高い前記第1の流路の接続部を通して前記第1の機能チャンバに移動し、前記混合した液体を前記第2の流路を通して前記第1、第2の機能チャンバ間で往復移動することを特徴とする。
本発明に係る生化学反応カートリッジ及びその使用方法によれば、簡単な構成のカートリッジで、次のチャンバに流し込むだけでよい試薬・検体用の移動と、往復移動が必要な反応液の移動とで、それぞれに最適な流路を使い分け、移動を確実に行うことができる。
また、試薬、液体検体などの液体を無駄なく、かつ泡が発生することなく次のチャンバに移動できるという利点もある。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例1における生化学反応カートリッジ1の外観図を示し、カートリッジ1の上部には、注射器等を用いて血液等の検体を注入する際の検体入口2が設けられ、ゴムキャップにより封止されている。また、カートリッジ1の側面には内部の溶液を移動するためにノズルを挿入して加圧或いは減圧を行う複数のノズル入口3が設けられ、各ノズル入口3にゴムキャップが固定され、反対側の面も同様の構成になっている。
生化学反応カートリッジ1の本体はポリメタクリル酸メチル(PMMA)、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等の透明又は半透明の合成樹脂により構成されている。なお、カートリッジ1内の反応物について、光学的な測定を必要としない場合には、本体の材質は透明でなくてもよい。
図2は生化学反応カートリッジ1の平面断面図を示しており、片側の側面には10個のノズル入口3a〜3jが設けられ、反対側の側面にも10個のノズル入口3k〜3tが設けられている。各ノズル入口3a〜3tは、それぞれの空気が流れる空気流路4a〜4tを介して、溶液を貯蔵する場所又は反応を起こす場所又は溶液を混合する場所であるチャンバ5に連通されている。
ただし、本実施の形態の工程では、ノズル入口3n、3p、3q、3sは使用しないため、チャンバ5に連通されておらず予備になっている。つまりは、ノズル入口3a〜3jは流路4a〜4jを介してチャンバ5a〜5jに連通され、反対側のノズル入口3k、3l、3m、3o、3r、3tは、それぞれ流路4k、4l、4m、4o、4r、4tを介してチャンバ5k、5l、5m、5o、5r、5tに連通されている。
そして、検体入口2はチャンバ7に連通され、チャンバ5a、5b、5c、5kはチャンバ7に、チャンバ5g、5oはチャンバ8に、チャンバ5h、5i、5j、5r、5tはチャンバ9に連通されている。更に、チャンバ7は流路10を介してチャンバ8に、チャンバ8は流路11を介してチャンバ9に連通されている。流路10には、チャンバ5d、5e、5f、5l、5mが、それぞれ流路6d、6e、6f、6l、6mを介して連通されている。
また、チャンバ9の底面には角孔が開けられ、この角孔に、平方インチ程度の大きさを持つガラス板等の固相表面に異なる種類のDNAプローブを数10〜数10万種高密度に並べたDNAマイクロアレイ12が、プローブ面を上にして貼り付けられている。
このDNAマイクロアレイ12を用いて検体DNAとハイブリダイゼーション反応を行うことによって、一度に数多くの遺伝子を検査することができる。また、これらのDNAプローブはマトリックス状に規則正しく並べられており、それぞれのDNAプローブのアドレス(何行・何列)を、情報として容易に取り出すことができる。検査の対象となる遺伝子としては、感染症ウィルス、細菌、疾患関連遺伝子のほかに、各個人の遺伝子多型等がある。
チャンバ5a、5bには、それぞれ細胞壁を破壊するEDTAを含む第1の溶血剤、界面活性剤等のタンパク質変性剤を含む第2の溶血剤が蓄積されている。チャンバ5cにはDNAが吸着するシリカコーティングされた磁性体粒子が蓄積され、チャンバ5l、5mには、DNAの抽出の際にDNAの精製を行うために用いる第1、第2の抽出洗浄剤が蓄積されている。
チャンバ5dには、DNAを磁性体粒子から溶出する低濃度塩のバッファから成る溶出液、チャンバ5gには、PCRで必要なプライマ、ポリメラーゼ、dNTP溶液、バッファ、蛍光剤を含むCy-3dUTP等の混合液が充填されている。チャンバ5h、5jには、ハイブリダイゼーションしなかった蛍光標識付きの検体DNAと蛍光標識とを洗浄するための界面活性剤を含む第1、第2の洗浄剤、チャンバ5iには、DNAマイクロアレイ12を含むチャンバ9内を乾燥させるためのアルコールが蓄積されている。
なお、チャンバ5eは血液のDNA以外の塵埃が溜まるチャンバ、チャンバ5fはチャンバ5l、5mの第1、第2の抽出洗浄剤の廃液が溜まるチャンバ、チャンバ5rは第1、第2の洗浄剤の廃液が溜まるチャンバである。また、チャンバ5k、5o、5tは溶液がノズル入口に流れ込まないために設けたブランクのチャンバであり、溶液が飛び跳ねて液滴状になってもノズル入口3k、3o、3tには入り込まないようにされている。
この生化学反応カートリッジ1に血液等の液体状の検体を注入して後述する処理装置にセットすると、カートリッジ1の内部でDNA等の抽出、増幅が行われ、更に増幅した検体DNAとカートリッジ1の内部にあるDNAマイクロアレイ上のDNAプローブとの間でハイブリダイゼーションと、ハイブリダイゼーションしなかった蛍光標識付きの検体DNAと蛍光標識の洗浄とが行われる。
図3は生化学反応カートリッジ1内での溶液の移動や種々の反応を制御する処理装置の概略図を示している。テーブル13はカートリッジ1をセットする位置を示しており、このテーブル13上には、カートリッジ1内で検体からのDNA等を抽出する際に作動させる電磁石14、検体からのDNAをPCR(Polymerase Chain Reaction)などの方法で増幅させる際に温度制御するためのペルチェ素子15、増幅した検体DNAとカートリッジ1の内部にあるDNAマイクロアレイ上のDNAプローブとのハイブリダイゼーションを行う際と、ハイブリダイゼーションしなかった検体DNAの洗浄を行う際に温度制御するためのペルチェ素子16が配置され、これらは処理装置全体を制御する制御部17に接続されている。
テーブル13の両側には、電動シリンジポンプ18、19と、これらのポンプ18、19により空気を吐出或いは吸引するための出入口で、複数のポンプノズル20、21を片側に10個ずつ設けたポンプブロック22、23が配置されている。電動シリンジポンプ18、19とポンプノズル20、21の間には、図示しない複数の電動切換バルブが配置され、ポンプ18、19と共に制御部17に接続されている。また、制御部17は検査者が入力を行う入力部24に接続されている。制御部17は片側10個のうち、1個ずつのポンプノズル20、21を電動シリンジポンプ18、19に対して選択的に開にしたり、全てのポンプノズルを閉にする制御を行うようになっている。
本実施の形態においては、血液を検体とし検査者が注射器により検体入口2のゴムキャップを貫通し血液を注入すると、血液はチャンバ7に流れ込む。その後に、検査者は生化学反応カートリッジ1をテーブル13上に置き、図示しないレバーを操作することにより、ポンプブロック22、23を図3の矢印の方向に移動させると、ポンプノズル20、21がカートリッジ1の両側のノズル入口3にゴムキャップを貫通して挿入される。
また、ノズル入口3a〜3tは生化学反応カートリッジ1の2つの面つまり両側に集中しているため、電動シリンジポンプ18、19、電動切換バルブ、ポンプノズルを内蔵したポンプブロック22、23等の形状、配置を単純化することができる。更に、必要なチャンバ5や流路を確保しながら、ポンプブロック22、23によりカートリッジ1を同時に挟み込むという単純な動作だけで、ポンプノズル20、21を挿入することができ、ポンプブロック22、23の構成も簡単なものにすることができる。そして、ノズル入口3a〜3tを全て同じ高さ、即ち直線状に配置することにより、ノズル入口3a〜3tに接続する流路4a〜4tの高さは全て同じになり、流路の4a〜4tの作製が容易になる。
また、図3の処理装置において、n個の生化学反応カートリッジ1用にポンプブロック22、23をn倍に長くした構成にすれば、n個のカートリッジ1を直列に並べることによって、n個のカートリッジ1に対して必要な工程を同時に行うことができ、構成は極めて簡単でありながら多数のカートリッジに対して生化学反応を行わせることが可能になる。
検査者が入力部24で処理開始の命令を入力すると処理が始まる。図4は本実施の形態の処理装置における処理手順を説明するフローチャート図を示している。先ずステップS1で、制御部17はノズル入口3a、3kのみを開にし、電動シリンジポンプ18から空気を吐出し、ポンプ19から空気を吸引して、チャンバ5aの第1の溶血剤を血液の入ったチャンバ7に流し込む。この際に、溶血剤の粘性や流路の抵抗にもよるが、ポンプ19からの空気の吸引をポンプ18からの空気の吐出を開始してから10〜200m秒後に開始するように制御すると、流れる溶液の先頭で溶液が飛び出すことがなく、溶液が円滑に流れる。
このように、空気の吐出、吸引のタイミングをずらすことによって、加圧、減圧を制御すれば溶液を円滑に流すことができるが、電動シリンジポンプ19による空気の吸引を、ポンプ18からの空気の吐出の開始時からリニアに増加させるなどの細かな制御を行えば、溶液を更に円滑に流すことが可能になる。以下の溶液の移動についても同様である。
空気の供給の制御は、電動シリンジポンプ18、19を用いることで容易に実現でき、ノズル入口3a、3oのみを開にし、ポンプ18、19によって空気の吐出、吸引を交互に繰り返し、チャンバ7の溶液を流路10に流し、その後に戻す動作を繰り返して攪拌を行う。或いは、ポンプ19から空気を連続して吐出し、気泡を発生させながら攪拌してもよい。
図5は図2に示すチャンバ5a、7、5kを通る断面図であり、ノズル入口3aにポンプノズル20を挿入して加圧し、ノズル入口3kにポンプノズル21を挿入して減圧し、チャンバ5aの第1の溶血剤が流路6aを通って血液の入ったチャンバ7に流れ込む様子を示している。
チャンバ7はチャンバ5a、5kよりも深い底を有し、流路10はチャンバ7の底よりも更に下位に設けられている。そして、チャンバ5a内の第1の溶血剤がチャンバ7に加わった際に、チャンバ7の液面の高さは、流路6aとチャンバ7との接続部の垂直高さよりも低くなるようにされている。なお、本実施例ではカートリッジ1は、図5に示すように予めチャンバ、流路等が形成された3つの射出成型部品1a、1b、1cを超音波溶着で接合して作製されており、部品の製作の都合上、流路6a、6kは同じ高さであり、チャンバ7との接続部は同じ高さになっている。
図4において、次にステップS2でノズル入口3b、3kのみを開にし、同様にしてチャンバ5bの第2の溶血剤をチャンバ7に流し込み、ステップS3ではノズル入口3c、3kのみを開にし、同様にしてチャンバ5cの磁性体粒子溶液をチャンバ7に流し込む。ステップS2、S3においては共に、ステップS1と同様にして攪拌を行う。ステップS3では、ステップS1、S2で細胞が溶解して得られたDNAが磁性体粒子に付着する。
また、チャンバ5b、5cはチャンバ5a、5kと同じ高さとされている。チャンバ5b、5c及び流路6b、6cの断面形状においても、図5のチャンバ5a及び流路6aと同様であり、第2の溶血剤及び磁性体粒子溶液の容量は必要量を確保しながら、同様にチャンバ7での液面の高さが、流路6b、6cとチャンバ7との接続部の底面の垂直高さよりも低くなるように決められている。
このようにして、移動する先のチャンバの液面よりも高い位置から試薬を流し込むようにするので、流路抵抗が少なく円滑に、そして蓄積チャンバに蓄えていた試薬の全量を確実に移動することができる。また、試薬によっては気泡の発生を避けたい場合があるが、このように移動すると溶液移動の終了を監視せずに、簡単な構成で気泡の発生を避けながら溶液全量を移動することができる。
図6は図2に示すチャンバ5e、7、5kを通る断面図であり、チャンバ5e、7及び流路6eの高さ関係を示している。チャンバ5e、7の底部は同じ高さとされ、流路6eはチャンバ5eとチャンバ7の底部を接続するようになっているので、ポンプ18、19の吸引、吐出を逆にすると溶液の移動方向が逆になり、吸引、吐出を交互に繰り返すと溶液をチャンバ7、5e間を何度も往復させることができる。
ステップS4で電磁石14をオンにし、ノズル入口3e、3kのみを開にし、電動シリンジポンプ19から空気を吐出し、ポンプ18から空気を吸引してチャンバ7の溶液をチャンバ5eに移動する。この移動の際に、磁性体粒子とDNAを流路10の電磁石14の上で捕捉する。ポンプ18、19の吸引、吐出を交互に繰り返し、溶液をチャンバ7、5e間を2回往復させることにより、DNAの捕捉効率を向上させる。更に、回数を増やせば捕捉効率を一層高めることができるが、処理時間も余分に掛かることになる。
このように、磁性体粒子を利用してDNAを、幅1〜2mm程度、高さ0.2〜1mm程度の小さい流路上で、しかも流れている状態で捕捉するので、極めて効率良く捕捉することができる。また、捕捉ターゲット物質がRNA或いはタンパク質の場合も同様である。
次に、ステップS5において電磁石14をオフにし、ノズル入口3f、3lのみを開とし、電動シリンジポンプ19から空気を吐出し、ポンプ18から空気を吸引して、チャンバ5lの第1の抽出洗浄液をチャンバ5fに移動する。この際に、ステップS4で捕捉された磁性体粒子とDNAが抽出洗浄液と共に移動して洗浄が行われる。ステップS4と同様にして2回往復した後に、電磁石14をオンにし、同様にして2回往復させて磁性体粒子とDNAを流路10の電磁石14の上に回収し、溶液をチャンバ5lに戻す。
ステップS6でノズル入口3f、3mを用いて、チャンバ5mの第2の抽出洗浄液に対して、ステップS5と同じ工程を行って更に洗浄する。ステップS7では電磁石14をオンにしたまま、ノズル入口3d、3oのみを開にし、電動シリンジポンプ18から空気を吐出し、ポンプ19から空気を吸引することにより、チャンバ5dの溶出液をチャンバ8に移動する。このとき、溶出液の作用によって磁性体粒子とDNAが分離し、DNAのみが溶出液と共にチャンバ8に移動し、磁性体粒子は流路10に残る。このようにして、DNAの抽出、精製が行われる。
次に、ステップS8において、ノズル入口3g、3oのみを開にし、電動シリンジポンプ18から空気を吐出し、ポンプ19から空気を吸引してチャンバ5gのPCR用薬剤をチャンバ8に流し込む。更に、ノズル入口3g、3tのみを開にし、ポンプ18、19で空気の吐出、吸引を交互に繰り返し、チャンバ8の溶液を流路11に流して、その後に戻す動作を繰り返して攪拌を行う。そして、ペルチェ素子15を制御して、チャンバ8内の溶液を96℃の温度に10分保持した後に、96℃・10秒、55℃・10秒、72℃・1分の工程を30回繰り返し、溶出されたDNAにPCRを行って増幅する。
ステップS9ではノズル入口3g、3tのみを開にし、電動シリンジポンプ18から空気を吐出し、ポンプ19から空気を吸引してチャンバ8の溶液をチャンバ9に移動する。更に、ペルチェ素子16を制御して、チャンバ9内の溶液を45℃で2時間保持しハイブリダイゼーションを行う。この際に、ポンプ18、19で空気の吐出、吸引を交互に繰り返し、チャンバ9の溶液を流路6tに移動し、その後に戻す動作を繰り返して攪拌を行いながら、ハイブリダイゼーションを進める。
図7は図2のチャンバ5h、9、5rを通る断面図であり、ノズル入口3hにポンプノズル20が挿入されて加圧され、ノズル入口3rにポンプノズル21が挿入されて減圧され、チャンバ5hの第1の洗浄液がチャンバ9を通してチャンバ5rに流れ込む様子を示している。
ステップS10において、同じ45℃を保持したまま、今度はノズル入口3h、3rのみを開にし、電動シリンジポンプ18から空気を吐出し、ポンプ19から空気を吸引して、チャンバ9内の溶液をチャンバ5rに移動しながら、チャンバ5hの第1の洗浄液をチャンバ9を通してチャンバ5rに流し込む。ポンプ18、19の吸引、吐出を交互に繰り返して、溶液をチャンバ5h、9、5r間を2回往復させ、最後にチャンバ5hに戻す。このようにして、ハイブリダイゼーションしなかった蛍光標識付きの検体DNAと蛍光標識とが洗浄される。
図4において、ステップS11では同じ45℃を保持したまま、ノズル入口3j、3rを用いてチャンバ5jの第2の洗浄液に対して、ステップS10と同じ工程を経て更に洗浄し、最後にチャンバ5jに戻す。
ステップS12では、ノズル入口3i、3rのみを開にし、電動シリンジポンプ18から空気を吐出し、ポンプ19から空気を吸引してチャンバ5iのアルコールをチャンバ9を通してチャンバ5rに移動する。その後に、ノズル入口3i、3tのみを開にし、ポンプ18から空気を吐出し、ポンプ19から空気を吸引してチャンバ9内を乾燥させる。
検査者が図示しないレバーを操作すると、ポンプブロック22、23は生化学反応カートリッジ1から離れる方向に移動し、ポンプノズル20、21がカートリッジ1のノズル入口3から外れる。そして、検査者はこのカートリッジ1を良く知られたスキャナ等のDNAマイクロアレイ用読取装置に挿入して測定、解析を行う。
図8は図2におけるチャンバ5a、7、5kを通る実施例2での断面図であり、ノズル入口3aにポンプノズル20を挿入して加圧し、ノズル入口3kにポンプノズル21を挿入して減圧し、チャンバ5aの第1の溶血剤が流路6aを通って血液の入ったチャンバ7に流れ込む様子を示している。
この実施例2では、チャンバ5a、7の底部の高さは同じとされ、チャンバ5a、7を結ぶ流路6aは、チャンバ5aの底部からチャンバ7の上部高さまで垂直方向に引き上げられているので、チャンバ7に入れる溶液の量を多くできる。或いは、溶液の量を増やす必要がなければ、生化学反応カートリッジ1の高さを低くすることができる。
また、射出成型で製作する場合に、流路6aの垂直部が必要となるが、図8のように2つの射出成型部品1d、1eにより造ることが可能となる。或いは、部品1dの代りにシート状の部品を貼り合わせてもよく、その場合は流路6aを斜面にしてもよい。
なお、以上の実施例1、2では蓄積チャンバからの移動を試薬の場合について行っているが、液体検体、洗浄液についても同様である。また、何れも液体の移動を空気の加圧と減圧で行っているが、片側を開放にして反対側を加圧或いは減圧のみで行ってもよいし、移動対象溶液に対して直接移動を行うポンプを利用できるし、電気的な移動や磁力を利用した移動でもよい。
更に実施例1、2では、予め定められた量の溶液を蓄積チャンバに蓄えて、全ての溶液を移動しているが、液量センサ或いは流量センサを設けて移動する液量を制御することもできる。
実施例1の生化学反応カートリッジの斜視図である。 生化学反応カートリッジの平面断面図である。 生化学反応カートリッジ内での溶液の移動や種々の反応を制御する処理装置のブロック構成図である。 処理手順のフローチャート図である。 チャンバの一部の縦断面図である。 他のチャンバの一部の縦断面図である。 他のチャンバの一部の縦断面図である。 実施例2のチャンバの一部の縦断面図である。
符号の説明
1 生化学反応カートリッジ
2 検体入口
3 ノズル入口
4 空気流路
5、7〜9 チャンバ
6、10、11 流路
12 DNAマイクロアレイ
13 テーブル
17 制御部
18、19 電動シリンジポンプ
20、21 ポンプノズル
22、23 ポンプブロック
24 入力部

Claims (6)

  1. 試薬を含む溶液を蓄積した蓄積チャンバと、検体の入口を有し前記溶液と所定量の前記検体とを混合するための第1の機能チャンバと、該第1の機能チャンバで混合した液体の往復移動を行うための第2の機能チャンバと、前記蓄積チャンバの底部と前記第1の機能チャンバとを接続し前記溶液を前記蓄積チャンバから前記第1の機能チャンバに移動するための第1の流路と、前記第1の機能チャンバの底部と前記第2の機能チャンバの底部とを接続し前記第1、第2の機能チャンバ間で前記液体を往復移動するための第2の流路とを有し、前記第1の流路の前記第1の機能チャンバへの接続部の高さを前記第1の機能チャンバ内の前記混合した所定量の溶液と所定量の検体の液面よりも高くしたことを特徴とする生化学反応カートリッジ。
  2. 前記チャンバ、流路をそれぞれ形成した複数個の部材を積層して構成した請求項1に記載の生化学反応カートリッジ。
  3. 試薬を含む所定量の溶液を蓄積した蓄積チャンバと、検体の入口を有し前記溶液と所定量の前記検体とを混合するための第1の機能チャンバと、該第1の機能チャンバと混合した液体の往復移動を行うための第2の機能チャンバと、前記蓄積チャンバの底部と前記第1の機能チャンバとを接続し前記溶液を前記蓄積チャンバから前記第1の機能チャンバに移動するための第1の流路と、前記第1の機能チャンバの底部と前記第2の機能チャンバの底部とを接続し前記第1、第2の機能チャンバ間で前記混合した液体を往復移動するための第2の流路とを有する生化学反応カートリッジにおいて、前記蓄積チャンバ内の溶液を前記第1の機能チャンバ内の前記混合した所定量の溶液と所定量の検体の液面よりも高い前記第1の流路の接続部を通して前記第1の機能チャンバに移動し、前記混合した液体を前記第2の流路を通して前記第1、第2の機能チャンバ間で往復移動することを特徴とする生化学反応カートリッジの使用方法。
  4. 前記液体の移動は加圧又は減圧によって行うことを特徴とする請求項3に記載の生化学反応カートリッジの使用方法。
  5. 前記蓄積チャンバが蓄積する前記溶液は液体試薬であることを特徴とする請求項3に記載の生化学反応カートリッジの使用方法。
  6. 前記液体の移動の際に前記生化学反応カートリッジ内の空気の出口となる流路の途中に前記液体が入り込むことを防止するチャンバを設けたことを特徴とする請求項3に記載の生化学反応カートリッジの使用方法。
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