JP4464120B2 - 流体通路の閉鎖方法及びウォータハンマーレスバルブ装置及びウォータハンマーレス閉鎖装置 - Google Patents

流体通路の閉鎖方法及びウォータハンマーレスバルブ装置及びウォータハンマーレス閉鎖装置 Download PDF

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本発明は、流体通路の緊急(又は急速)閉鎖時に於けるウォータハンマーの発生を完全に防止できるようにウォータハンマー発生防止システムの改良に関するものであり、流体圧力の大小に拘わらずに流体通路を、ウォータハンマーを生ずることなしに迅速且つ確実に閉鎖できるようにした流体通路の閉鎖方法とこれに用いるウォータハンマーレスバルブ装置及びウォータハンマーレス閉鎖装置に関するものである。
水等の液体が流通する通路を急激に閉鎖すると、閉鎖箇所より上流側の通路内圧が振動的に上昇する所謂ウォータハンマーが起生することは、広く知られた事象である。
また、当該ウォータハンマーが生ずると、上流側通路の内圧上昇により、これに接続されている機器・装置類が破損する等の様々な不都合が起生する。
そのため、ウォータハンマーの発生を防止する方策については従前から各種の技術が開発されている。
しかし、何れの技術も基本的には(1)流体通路の閉鎖時間を長目に設定するか、或いは(2)通路内に発生した振動圧力をバイパス通路を開放して外部へ逃がしたり、別途に設けたアキュムレータ内へ吸収すると云うものであり、前者の方法では流体通路の閉鎖に時間が掛かって緊急(又は急速)閉鎖の要請に対応することができず、また後者では、付帯設備費が高騰する問題がある。
更に、上記ウォータハンマーに係る問題は、これ迄比較的大流量の流体を取り扱う産業分野で主に問題とされて来たが、近年では、小流量の流体を取り扱う分野、例えば半導体製造に於けるシリコンの湿式酸化膜処理、ウエハ洗浄装置、薬液供給システムの分野や薬品製造の分野等に於いても、バルブの開閉頻度の増加に伴なって、設備の保全や製品品質の向上、開閉時間の短縮等の点から、供給流体の緊急(又は急速)閉鎖時に於けるウォータハンマーの発生の防止が強く要請されている。
特開平7−190235 特開2000−10602 特開2002−295705
本発明は、従前のウォータハンマーの発生防止技術に於ける上述の如き問題、即ち(1)流体通路の遮断時間を若干長目に設定することを基本とする方策では、緊急性(又は急速性)の要請に十分に対応することが出来ないこと、及び(2)振動圧力を吸収又は逃がすことを基本とする方策では、附帯設備費が高騰すること等の問題を解決せんとするものであり、流体通路に介設した弁の閉鎖を多段階動作で行なうことにより、ウォータハンマーを生ずることなしに、しかも極短時間(例えば1000msec以内)でもって流体通路を緊急(又は急速)閉鎖できるようにした流体通路の閉鎖方法とこれに用いるウォータハンマーレスバルブ装置及びウォータハンマーレス閉鎖装置を提供するものである。
また、本発明は、流体通路のウォータハンマーレス閉鎖が可能なバルブの閉鎖条件をバルブの閉鎖テストを現実に行なうことによって予かじめ求めておき、当該閉鎖条件を記憶せしめた電空変換装置によってバルブ本体のアクチエータを作動させることにより、迅速且つ確実に流体通路のウォータハンマーレス閉鎖を可能とした流体通路の閉鎖方法と、これに用いるウォータハンマーレス閉鎖装置を提供するものである。
本願発明者等は、通路閉鎖弁の弁体を閉弁手前の所定の位置まで急速移動させ、短時間経過後に弁体を閉弁位置へ移動させるようにした多段階方式による弁の閉鎖方法を着想すると共に、当該閉鎖方法を用いて数多くのウォータハンマーの発生機構の解析試験を行なった。
また、本願発明者等は前記試験の結果から、弁の閉鎖に於いて、閉弁時の第1段階の弁体停止位置を特定の範囲内の位置とすることにより、ウォータハンマーの発生が防止されることを知得した。
本願発明は上記知見を基にして創作されたものであり、請求項1の発明は、バルブ本体と、バルブ本体を駆動するアクチエータと、アクチエータへ入力する駆動力を調整する自動駆動力制御器と、バルブ本体のバルブストロークを検出するバルブストローク検出器と、バルブ開閉指令信号Sとバルブストローク検出信号Spとバルブストロークの設定信号SG とが入力されると共に前記自動駆動力制御器へ駆動力制御信号SR を出力し、アクチエータを介してバルブ本体のバルブストロークを設定値に短時間保持したあとバルブ本体を全閉にする制御回路とから成るウォータハンマーレスバルブ装置と,一次側流通路の流体圧を検出する圧力検出センサと,前記圧力検出センサからの流体通路内圧の圧力検出信号P 1 と閉鎖時間検出センサからの閉鎖時間検出信号Tと許容圧力上昇値設定信号PM と閉鎖時間設定信号TS が入力されると共に、前記圧力検出信号P 1 と許容圧力上昇値設定信号PM との比較及び閉鎖時間検出信号Tと閉鎖時間設定信号TS との比較を行なう比較回路と、閉鎖時間に対応した圧力上昇値とストローク設定値の関係データを保持する記憶回路と、比較回路に於ける比較結果から許容圧力上昇値設定信号PM と閉鎖時間設定信号TS に最適のストローク設定値を選択する演算回路とを備えた演算記憶装置,とから流体通路のウォータハンマーレス閉鎖装置を構成したことを発明の基本構成とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に於いて、ウォータハンマーレスバルブ装置の制御回路を、閉鎖時間設定信号TS が入力され、バルブ本体の閉弁作動時に於けるアクチエータの作動速度の調整により流体通路の閉鎖時間を制御可能な構成としたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明に於いて、バルブを常時開放ダイヤフラム式バルブとすると共にアクチェータを空気圧作動式アクチエータとしたものである。
請求項4の発明は、管路内圧が略一定の流体通路に介設したバルブストローク検出器及びバルブ閉鎖時間検出器を備えたアクチエータ作動式バルブにより流体通路を閉鎖する方法であって、前記アクチエータ作動式バルブの上流側に圧力検出センサを取り付け、当該圧力検出センサからの圧力検出信号Pを演算・記憶装置へ入力すると共に、演算・記憶装置からのバルブストローク設定信号SGを制御回路へ入力し、当該制御回路から駆動制御信号SR を自動駆動力制御器へ入力することにより、自動駆動力制御器に於いて発生させたアクチエータ作動圧Paを前記アクチエータへ供給し、バルブ本体のバルブストロークを設定値に短時間保持したあとバルブを全閉にするようにした流体通路の閉鎖方法に於いて、先ず、前記演算・記憶装置へ圧力検出信号Pと許容圧力上昇値設定信号PMと閉鎖時間検出信号Tと閉鎖時間設定信号TSとを入力すると共に、前記制御回路へ閉鎖時間設定信号TSと前記バルブストローク検出器からのバルブストローク検出信号Spと演算・記憶装置からのバルブストローク設定信号SGを入力し、次に、前記制御回路へバルブ開閉信号Sを入力して制御回路からの駆動制御信号SR を自動駆動力制御器へ入力し、アクチエータへ供給するアクチエータ作動圧Paを増加若しくは減少させて弁体を閉弁方向へ移動させることによりバルブストロークを所定の設定値近傍に保持させると共に、前記演算・記憶装置に於いて圧力検出信号Pと許容圧力上昇値設定信号PMの比較及び閉鎖時間検出信号Tと閉鎖時間設定信号TSの比較を行い、前記圧力検出信号Pが許容圧力上昇値設定信号PMを越えたときには、前記演算・記憶回路から圧力検出信号Pが許容圧力上昇値設定信号PM以下となる修正されたバルブストローク設定信号SGを制御回路へ出力し、更に、当該制御回路に於いて前記バルブストローク検出信号Spとバルブストローク設定信号SGとを比較すると共にその比較値に基づいて自動駆動力制御器へ出力する駆動制御信号SR を調整し、アクチエータへ供給するアクチエータ作動圧Paを更に増加若しくは減少してバルブを全閉状態にすることによりウォータハンマーを起生することなしに流体通路を閉鎖することを発明の基本構成とするものである。
請求項5の発明は、請求項4の発明に於いて、バルブを常時開放ダイヤフラム式バルブとすると共にアクチェータを空気圧作動式アクチエータとした流体通路の閉鎖方法とするようにしたものである。
請求項6の発明は、バルブ本体と、バルブ本体を駆動するアクチエータと、バルブ上流側配管路に着脱自在に固定した振動センサと、バルブ開閉指令信号が入力されると共に、そのデータ記憶部に予かじめ記憶された制御信号Scによりアクチエータへ入力するアクチエータ作動圧Paを制御する電空変換制御装置と、前記振動センサーからの振動検出信号Prとアクチエータへ供給するステップ圧力設定信号Psとステップ圧力の保持時間設定信号Tsと許容上限振動圧力設定信号Prmとが入力されると共に前記振動検出信号Prと許容上限振動圧力設定信号Prmとの比較を行ない、前記ステップ圧力設定信号Psを修正する比較演算回路を備え、前記保持時間設定信号Ts及び修正されたステップ圧力設定信号Psから成る制御信号Scを前記電空変換制御装置のデータ記憶部へ出力する演算制御装置とから流体通路のウォータハンマーレス閉鎖装置を構成したことを発明の基本構成とするものである
請求項7の発明は、請求項6の発明に於いて、演算制御装置を、ステップ圧力設定回路と保持時間設定回路と許容上限振動圧力設定回路と振動圧検出回路と比較演算回路とから構成すると共に、アクチエータ作動圧をステップ変化させた直後の振動検出信号Prが許容上限振動圧力設定信号Prmを越えた場合には、ステップ圧力設定信号Psを上昇する方向に、また、アクチエータ作動圧を中間のステップ作動圧から零とした直後の振動検出信号Prが許容上限振動圧力設定信号Prmを越えた場合には、ステップ圧力設定信号Psを下降させる方向に夫々修正する構成としたものである
請求項8の発明は、請求項6の発明に於いて、電空変換制御装置を、演算制御装置からの制御信号Scを記憶するデータ記憶部と信号変換部と電空変換部とから構成すると共に、データ記憶部に予かじめ記憶されたウォータハンマーを生じないときの制御信号Sc′に基づいて信号変換部からアクチエータ作動圧制御信号Seを出力し且つ電空変換部からアクチエータ作動圧Paを出力する構成としたものである
請求項9の発明は、管路内圧が略一定の流体通路に介設したアクチエータ作動式バルブにより流体通路を閉鎖する方法であって、前記アクチエータ作動式バルブの上流側に振動センサを取り付け、振動センサからの振動検出信号Prを演算制御装置へ入力すると共に、演算制御装置からの制御信号Scを電空変換装置へ入力し、前記制御信号Scによって電空変換装置に於いて発生させた2段階状のアクチエータ作動圧Paをアクチエータへ供給して前記バルブを2段階作動により閉鎖するようにした流体通路の閉鎖方法に於いて、先ず、演算制御装置へステップ圧力設定信号Psとステップ圧力保持時間設定信号Tsと許容上限振動圧力設定信号Prmを入力し、次に、電空変換制御装置へバルブ閉鎖指令信号Sを入力し、前記アクチエータへ供給する2段階状のアクチエータ作動圧Paを所定の設定圧にまで増加若しくは減少させてバルブを閉弁方向へ作動させると共に、前記振動センサの振動検出信号Prを演算制御装置へ入力し、当該振動検出信号Prと前記許容上限振動圧力設定信号Prmとを当該演算制御装置の比較演算回路で比較し、前記振動検出信号Prが前記許容上限振動圧力設定信号Prmを越えたときには、前記比較演算回路から修正された前記ステップ圧力設定信号Psに対応する制御信号Scを前記電空変換装置へ出力して、アクチエータへ供給するアクチエータ作動圧Paを更に増加若しくは減少してバルブを全閉状態にすることにより、ウォータハンマーを起生することなしに流体通路を閉鎖することを発明の基本構成とするものである。
請求項10の発明は、請求項9の発明に於いて、バルブを常時閉鎖型空気圧作動式ダイヤフラムバルブ又はバルブの作動時にバルブ内容積が変化しない定容積・常時閉鎖型空気圧作動式ダイヤフラムバルブとしたものである。
請求項11の発明は、請求項9の発明に於いて、設定値に短時間保持するステップ圧力保持時間を1秒以内とすると共に流体通路の圧力上昇値をバルブ開放前の圧力値の10%以内とするようにしたものである。
請求項12の発明は、流体通路に介設したアクチエータ作動式バルブと、アクチエータ作動式バルブへ二段階状のアクチエータ作動圧Paを供給する電空変換装置と、前記アクチエータ作動式バルブの上流側管路に着脱自在に固着した振動センサと、振動センサにより検出した振動検出信号Prが入力されると共に電空変換装置へ前記二段階状のアクチエータ作動圧Paのステップ作動圧Ps′の大きさを制御する制御信号Scを出力し、当該制御信号Scの調整により電空変換装置から振動検出信号Prがほぼ零となるステップ作動圧Ps′の二段階状のアクチエータ作動圧Paを出力させるチューニングボックスとからウォータハンマーレス閉鎖装置を構成したことを発明の基本構成とするものである。
請求項13の発明は、流体通路に介設したアクチエータ作動式バルブの上流側に振動センサを着脱自在に取り付け、振動センサからの振動検出信号Prをチューニングボックスへ入力すると共に、チューニングボックスからの制御信号Scを電空変換装置へ入力し、前記制御信号Scによって電空変換装置に於いて発生した二段階状に上昇するアクチエータ作動圧Paをアクチエータへ供給してアクチエータ作動式バルブを2段階作動により閉鎖するようにした流体通路の閉鎖方法に於いて、前記チューニングボックスに於いてアクチエータへ供給する二段階状のアクチエータ作動圧Paと振動検出信号Prとの相対関係を対比し、1段目のアクチエータ作動圧Paの上昇時に振動発生があるときにはステップ作動圧Ps′を下降させ、また、2段目のアクチエータ作動圧Paの上昇時に振動発生があるときにはステップ作動圧Ps′を上昇させ、前記ステップ作動圧Ps′の上昇又は下降による調整を複数回繰り返すことにより、振動検出信号Prがほぼ零となる2段階状作動圧Paのステップ作動圧Ps′を求め、当該振動発生がほぼ零となるステップ作動圧Ps′の2段階状の作動圧Paを電空変換装置から出力させるときの制御信号Scのデータに基づいて、前記アクチエータ作動式バルブを閉鎖するようにしたことを発明の基本構成とするものである。
請求項14の発明は、流体通路に介設したアクチエータ作動式バルブの上流側に振動センサを着脱自在に取り付け、振動センサからの振動検出信号Prをチューニングボックスへ入力すると共に、チューニングボックスからの制御信号Scを電空変換装置へ入力し、前記制御信号Scによって電空変換装置に於いて発生した二段階状に上昇するアクチエータ作動圧Paをアクチエータへ供給してアクチエータ作動式バルブを2段階作動により閉鎖するようにした流体通路の閉鎖方法に於いて、前記チューニングボックスに於いてアクチエータへ供給する二段階状のアクチエータ作動圧Paと振動検出信号Prとの相対関係を対比し、1段目のアクチエータ作動圧Paの下降時に振動発生があるときにはステップ作動圧Ps′を上昇させ、また、2段目のアクチエータ作動圧Paの下降時に振動発生があるときにはステップ作動圧Ps′を下降させ、前記ステップ作動圧Ps′の下降又は上昇による調整を複数回繰り返すことにより、振動検出信号Prがほぼ零となる2段階状作動圧Paのステップ作動圧Ps′を求め、当該振動発生がほぼ零となるステップ作動圧Ps′の2段階状の作動圧Paを電空変換装置から出力させるときの制御信号Scのデータに基づいて、前記アクチエータ作動式バルブを閉鎖するようにしたことを発明の基本構成とするものである。
請求項15の発明は、請求項13又は請求項14の発明に於いて、振動発生がほぼ零となる2段階状の作動圧Paを出力させるときの制御信号Scのデータを電空変換装置の記憶装置へ入力したあと、振動センサ及びチューニングボックスを取り外しするようにしたものである。
請求項16の発明は、請求項13又は請求項14の発明に於いて、振動センサをアクチエータ作動式バルブの設置位置から1000mm以内の上流側位置に設けるようにしたものである。
請求項17の発明は、請求項13又は請求項14の発明に於いて、2段階状の作動圧Paのステップ作動圧保持時間tを1秒より小さく設定するようにしたものである。
本願方法発明に於いては、流体圧力が一定の場合には、アクチエータへの駆動力を設定値に保持するか、もしくはアクチエータへの駆動力を調整して弁のバルブストロークΔGを設定位置に保持することにより、最初の閉弁作動で弁体の移動を所定位置に一旦短時間停止させ、その後弁体を全閉位置へ移行させるようにした閉鎖方法により弁を閉鎖するようにしているため、前記駆動力の設定値又はバルブストロークΔGの設定値を適宜の範囲の値とすることにより、極く短時間(例えば300〜1000msec)内に、しかもウォータハンマーを生ずることなしに流体通路を安全に閉鎖することができる。
同様に、本願方法に於いては、流体圧力が変動する場合には、バルブストロークΔGを制御要素とし、予かじめ設定した閉弁時にウォータハンマーを起さない範囲のバルブストロークΔGに達したときに閉弁動作を短時間停止させ、その後当該バルブストロークΔGの点から閉弁状態(バルブストロークΔG=0)へ弁体を移行させる閉鎖方法としているため、バルブ本体の材質や構造に拘わらず常に安定したウォータハンマーレスの流体通路の緊急閉鎖を行なうことができる。
更に、本願装置発明に於いては、バルブ本体のバルブストロークΔGを検出してこれを制御回路へフィードバックし、バルブ本体の閉鎖時にそのバルブストロークΔGをより迅速且つ正確に所定の設定値へ到達させると共に、設定されたバルブストロークΔGの点から全閉位置へ弁体を直ちに移行させるようにした閉弁作動により、弁の閉鎖を行なう構成としている。
その結果、簡単な構成にも拘わらず、極く短時間内にウォータハンマーの無い流体通路の閉鎖を行なうことが出来、管路内圧の振動的上昇による様々なトラブルを完全に除去することが可能となる。
本願のウォータハンマーレス閉鎖装置に於いては、圧力検出センサPC による圧力検出値P1 とバルブ本体10の閉鎖時間検出センサTC による閉鎖時間検出信号Tとを演算・記憶装置15へフィードバックさせ、ウォータハンマーレスバルブ装置の制御回路13へ入力するストローク設定信号SG を、設定した閉鎖時間に於ける最適のストローク設定信号に制御する構成としている。
その結果、流通路の閉鎖時に万一流通路の内圧が許容圧力上昇値を越えた場合には、ストローク設定信号SG が自動的に最適値に修正されることになり、これによって、その後の流体通路の閉鎖時に於ける許容最大圧力上昇値を越えるウォータハンマーの発生が、完全に防止されることになる。
また、本願発明のウォータハンマーレス閉鎖装置に於いては、配管路L1 に振動センサ18を着脱自在に取り付け、振動センサ18により検出した振動検出信号Prを演算制御装置16へフィードバックさせ、電空変換制御装置17を介してバルブ本体10のアクチエータ11へ印加するアクチエータ作動圧Paを制御することにより、ウォータハンマーレス弁閉鎖を達成する構成としている。
その結果、バルブ本体10にストローク位置検出装置を設けなくても、或いは、配管路L1 に圧力検出器を介設しなくてもウォータハンマーレス弁閉鎖が達成できると共に、対象とする配管路L1 について最適のウォータハンマーレス弁閉鎖の条件(即ち、アクチエータ作動圧Paの制御条件)が求まれば、振動センサ18や演算制御装置16を取り外して他の配管路へ適用することが可能となり、経済的にも極めて有利となる。
更に、本発明のウォータハンマーレス閉鎖装置に於いては、実作動状態下の配管路のバルブ本体10の近傍に振動センサ18を設けると共に、電空変換装置20から所定の2段階状のアクチエータ作動圧Paをバルブ本体10のアクチエータ11へ印加することによりバルブ本体10を現実に開閉作動させ、前記2段階状アクチエータ作動圧Paのステップ作動圧Ps′の最適値をバルブ本体10の実作動によって選定し、且つ選定したアクチエータ作動圧Paを電空変換装置20の記憶装置へ記憶させるようにしている。
その結果、電空変換装置20からのアクチエータ作動圧Paによりバルブ本体10をより確実且つ迅速に、流体通路にウォータハンマーを生ずることなしに急閉鎖することが可能となる。
加えて、前記2段階状のアクチエータ作動圧Paの選定・設定(チューニング)も、5〜6回のバルブ本体10の実作動によって簡単に完了することが出来、しかも、適宜の大きさのステップ作動圧Ps′を有するアクチエータ作動圧Paをアクチエータ11へ加えることにより、第1回目のバルブ本体10の実閉鎖時の圧力振動の振幅値もより低い値に押えることができ、配管路に大きな悪影響を加えることなしに、前記アクチエータ作動圧Paの最適値を予かじめ正確に求めることが出来る。
そのうえ、パソコンを活用することにより、前記2段階状アクチエータ作動圧Paの選定・設定(チューニング)を極く簡単に、しかも迅速に行なうことが出来るだけでなく、ウォータハンマーレス閉鎖装置をより安価に製造することが可能となる。
先ず、本願発明者等は、半導体製造装置の水分や液体供給系に於けるウォータハンマーの発生状況を調査するため、空気圧作動ダイヤフラム弁を用いて流体流通路を全開から全閉に切換えした場合の流路の圧力変動を観察した。
図1は、上記調査に用いた試験装置の回路構成図であり、図1に於いて1は水タンク、2は水タンク加圧源、3は圧力センサ、4は弁、5は電空変換装置、6は弁駆動用ガス源、7は信号発生器、8はストレージオシロスコープである。
前記水タンク1は約30lの容量を有する密閉構造型であり、その内部には約25lの流体(25℃の水)が貯留されている。
また、水タンク1は加圧源2からのN2 により100〜300KPaGの範囲で調整自在に加圧されている。
前記圧力センサ3は、弁4の上流の水圧を高感度で検出可能なセンサであり、本試験装置に於いては拡散半導体方式の圧力センサを使用している。
前記弁4としては、ダイヤフラム式空圧弁を使用しており、その仕様は流体入口圧力0.1MPa、流体出口圧力0.3MPa、流体温度10〜100℃、CV値0.27、操作空気圧0.3〜0.6MPa、接液部の材質(バルブボディPTFE、ダイヤフラムPTFE)、通路内径4mmである。
即ち、当該弁4はノーマルクローズ型の合成樹脂ダイヤフラムを弁体とする空気作動式ダイヤフラム弁であり、スプリング(図示省略)の弾性力によりダイヤフラム弁体が常時弁座へ当座し、閉弁状態に保持される。又、作動用空気圧の供給によりアクチエータ4aが作動し、ダイヤフラム弁体が弁座から離座することにより開弁状態に保持される。
従って、当該ノーマルクローズ型の空気作動式ダイヤフラム弁を閉弁するには、アクチエータ4aへ開弁のために供給している作動空気圧を減少させる必要がある。
尚、本願発明に於いては、上記ノーマルクローズ型の空気作動式ダイヤフラム弁に替えてノーマルオープン型の空気作動式ダイヤフラム弁を使用してもよいことは勿論であり、この場合には、アクチエータ4aへ供給する作動空気圧を上昇させることにより、弁が閉鎖されることになる。
前記電空変換装置5は、弁開度を指示する入力信号に対応した駆動圧力(空気圧)を弁4のアクチエータ4aへ供給するためのものであり、本試験装置に於いては図2に示す如き構成の電空変換装置5を使用している。
即ち、入力信号Iが制御回路Aへ入力されると、給気用電磁弁Bが開になり、供給圧力Cの一部が給気用電磁弁Bを通して出力圧力Paとなり弁4のアクチエータ4aへ供給される。
この出力圧力Paは圧力センサEを介して制御回路Aへフィードバックされ、入力信号Iに対応する出力圧力Paになるまで、訂正動作が行なわれる。尚、図2に於いて、Fは排気用電磁弁、Gは排気、Hは電源、Jは入力信号Iに対応する出力信号であり、当該出力信号J(即ち、入力信号I)が後述するストレージオシロスコープへ入力電圧として入力される。
図3は、前記電空変換装置5の入力信号I値(入力電圧V)と出力圧力Paの関係を示す線図であり、入力電圧5V(作動用空気圧P=約5kgf/cm2 ・G)で弁4は全開状態に保持されることになる。
前記弁作動用空気源6にはコンプレッサーが使用されており、所定圧の空気が供給される。また、前記信号発生器7は電空変換装置5等への入力信号I等を生成するものであり、所望の電圧出力が入力信号Iとして電空変換装置5へ出力される。
更に、前記ストレージオシロスコープ8は、圧力センサ3からの上流側管路L1 内の検出圧力信号P1 (電圧V)や電空変換装置5への入力信号I(入力電圧V)が入力され、管路L1 の圧力P1 の変動や入力信号(入力電圧V)Iの変動等が観測・記録される。
尚、本試験装置に於いては、ストレージオシロスコープ8を利用しており、時間軸の読み取りは500msec/1目盛である。
図1を参照して、先ず、水タンク1内の圧力PT を3kgf/cm2 ・Gの一定圧力に保持し、アクチエータ4aへ5kgf/cm2 ・Gの空気圧Paを供給して弁4を全開状態にした。尚、この時の弁4と水タンク1間の配管路L1 の内径は4.0mm、長さは約2.5m、水の流量はQ=約3.45l/minであった。
この状態から、弁4のアクチエータ4aへの供給空気圧Paを、(a)5kgf/cm2 ・G(全開)→0kgf/cm2 ・G(全閉)にしたとき、(b)5→1.9→0にしたとき、(c)5→1.66→0にしたとき、(d)5→1.65→0にしたとき、(e)5→1.62→0にしたとき、(f)5→1.50→0にしたときの夫々について、上流側管路L1 の内圧P1 の変化をストレージオシロスコープ8により観測した。
図4はその観測結果を示すものであり、上記図4の(a)〜(f)からも明らかなように、5kgf/cm2 ・G(全開)→0(全閉)の過程を経て弁4を全閉にした場合には、図4の(a)のように最大9.15kgf/cm2 ・Gの振幅の圧力P1 の変動が表われた。
これに対して、供給圧力Paを5→1.65→0(図4−(d))と変化させた場合には管路圧力P1 に殆んど変動が生じず、ウォータハンマーの発生が完全に防止されることが判る。
一方、供給圧力Paを5→1.50→0(図4−(f))と変化させた場合には、管路圧力P1 に最大振幅2.90kgf/cm2 ・Gの振動が発生した。
上記の各試験結果から、当該弁4の場合、弁4を全開から全閉に切換えする際にアクチエータ4aへの作動空気圧Paを5V(全開)→1.65V(開弁度0.072mm/1.93mm×100=3.73%)→0(全閉)の過程を経て閉鎖することにより、ウォータハンマーの発生を完全に防止できることが判る。
即ち、管路L1 の内圧P1 が一定の場合には、(1)全開状態からある一定の開弁度まで瞬時に急閉し、その後短時間を置いて全閉状態にすることにより、約500〜1000msecの間にウォータハンマーを発生することなしに流体通路を閉鎖できること、及び(2)前記最初の弁体の停止位置、即ち弁開度が一定値よりも大きくても、或いは小さくても、ウォータハンマーの発生を防止することができないことが判る。
図5は、同じ弁4を用い、図4の場合と同じ条件下で弁の全開→全閉試験を繰り返した時の管路内圧P1 の上昇状況をグラフ化したものであり、何れの試験に於いても、管路L1 の内圧P1 が一定(3kg/cm2 ・G)の時には、最初(1段目)に弁体を一旦停止させるためのアクチエータへの供給空気圧Paが約1.65kgf/cm2 ・Gの時に、内圧P1 の圧力上昇値が略0となっている。
図6は、前記図4の試験に於いて、アクチエータ4aへの供給圧PaとバルブストロークΔG(mm)の関係を示すものであり、試験条件は管路L1 の内圧P1 =3kgf/cm2 ・G(一定)、流量Q=3.45l/min(一定)の下に於いて、弁4を多段階式閉鎖により閉弁したものである。
尚、バルブストロークΔG(mm)はポテンショメータを用いて測定されており、ダイヤフラム弁体を上方より押圧する弁シャフトの全閉位置から開弁方向への移動量をバルブストロークΔG(mm)と規定している。
図6の(a)〜(f)から明らかなように、アクチエータ4aへの供給空気圧Paが1.9kgf/cm2 ・GのときのバルブストロークΔGは0.782mmとなり、Pa=1.66のときはΔG=0.108、Pa=1.65のときはΔG=0.072mmとなる。
又、図6の(d)からも明らかなようにバルブストロークΔG=0.072mm(開弁度0.072/1.93×100=3.73%)のときにウォータハンマーの発生が略0となる。
即ち、管内圧力P1 が一定の下に於ける多段階式閉鎖に於いては、弁開度ΔGが前記0.072よりも大きくても或いは小さくても、ウォータハンマーが発生することになる。
図7は、上記図6と同じ条件下でアクチエータ4aへの供給圧Paを変化させた場合に於けるバルブストロークΔGと管路の圧力上昇ΔP1 との実測値を示す線図であり、何れも最初(1段目)に弁体を一旦停止させる位置を、バルブストロークΔG=約0.07mm位の位置としたときに、ウォータハンマーの発生が略0となっている。
次に、水タンク1の内圧PT が変化した場合のウォータハンマーの発生防止について、図 1の試験装置を用いて試験をした。
図8の(a)〜(c)はその結果を示すものであり、タンク内圧PT が3kgf/cm2 ・Gのとき、アクチエータへの供給圧Paを5→1.65→0とする多段階式閉鎖に於いては、管路内圧P1 の振動的な上昇は見られない(図8(a))。
しかし、タンク内圧PT が変化すると、図8(b)及び図8(c)の矢印Aからも明らかなように、管路内圧P1 に若干圧力変動を生ずることになる。
図9は、前記図8の試験時に、アクチエータ4aの作動圧Paが1.65kgf/cm2 ・GのときのバルブストロークΔGをポテンショメータにより計測したものであり、弁4のダイヤフラム弁体にかかる流体(水)の圧力によって、アクチエータ4aへの供給圧(1.65kgf/cm2 ・G)が同一であってもバルブストロークΔGが変化し、その結果、前記図8の(b)、(c)のAのように、管路内圧P1 に振動的な変動が生ずることとなる。
図10は、弁の多段階式閉鎖に於いて、タンク内圧PT と管路内圧P1 の変動を防止できるアクチエータの作動圧Paとの関係を示す線図であり、曲線A3 はタンク内圧PT =3kgf/cm2 ・Gのとき、曲線A2 はPa=2、曲線A1 はPa=1のときを示すものであり、ウォータハンマーの発生を防止できるアクチエータ圧力Paの範囲がタンク内圧PT によって大きく変動することが判る。
即ち、図5及び図7の試験結果からも明らかなように、タンク内圧PT 即ち管路L1 の内圧P1 が略一定の場合には、弁4のアクチエータ4aへ供給する作動圧Paを制御する多段階式閉鎖により(本実施形態の常時閉鎖型空気圧作動ダイヤフラム弁に於いては、Pa=5kgf/cm2 ・G→1.65kgf/cm2 ・G→0の多段階式閉鎖)、約500〜1000msecの短時間内に、ウォータハンマーの発生を略完全に防止しつつ管路L1 を高速閉鎖することが出来る。
しかし、タンク内圧PT (即ち管路内圧P1 )が変動する場合には、上記図10からも明らかなように、アクチエータ4aへの空気供給圧Paを制御するだけでは、多段階式閉鎖に於いてウォータハンマーの発生を完全に防止することは困難である。
そこで、本件出願人は、前記アクチエータ4aへの供給圧Paの制御に変え、弁4のバルブストロークΔGを制御要素とし、タンク内圧PT をパラメータとする多数の多段階式閉鎖試験を行なった。
尚、試験装置は前記図1の場合と略同一であり、弁4のバルブストロークΔGを計測するポテンショメータをこれに付加した点が異なるだけである。
図11は、弁4を多段階式閉鎖した場合の、タンク内圧PT をパラメータとしたバルブストロークΔGと管路圧力上昇ΔP1 の関係を示すものであり、図12は図1の要部の拡大図である。
尚、図11及び図12に於いてA3 、A3 ′はタンク内圧PT が3kgf/cm2 ・Gのとき、A2 、A2 ′はPT =2kgf/cm2 ・Gのとき、A1 、A1 ′はPT =1kgf/cm2 ・Gのときを夫々示すものである。
図12からも明らかなように、バルブストロークΔGを制御することによって弁4の多段階式閉鎖を行なった場合には、管路L1 内の内圧P1 の大・小に拘わらず、バルブストロークΔGが0.07〜0.08mmの間で一旦閉弁作動を短時間停止させ、その後全閉状態とすることにより、約500〜800msecの短時間内にウォータハンマーを生ずることなしに弁4を全開から全閉に急閉鎖できることが判る。
図13は、前記図11及び図12等の試験結果に基づいて構成した本件発明に係るウォータハンマーレスバルブ装置のブロック構成図を示すものである。
図13に於いて、10はバルブ本体、11はアクチエータ、12は自動駆動力制御器、13は制御回路、14はバルブストローク検出器である。
前記バルブ本体10は配管路L1 内に介設されており、本実施形態に於いてはダイヤフラム弁体を備えたバルブ本体10が使用されている。
尚、バルブ本体そのものは如何なる型式であってもよいことは勿論であり、ディスク弁体を備えたディスク弁等であってもよい。
また、本実施形態では弁座内径が4.00mmのダイヤフラム弁を弁4として使用しているが、弁4の大きさは10A〜100A位いまで自由に選定可能である。
前記アクチエータ11はバルブ本体10の駆動部であり、本実施形態に於いては空気圧シリンダがアクチエータとして利用されており、スプリング11aによってピストン11bを下方向へ押圧することにより、バルブ本体10は閉鎖され、また逆に、自動駆動力制御器12より駆動圧Paを供給し、ピストン11bをスプリング11aの弾性力に抗して上方へ押し上げることにより、バルブ本体10は開放される。
尚、本実施形態に於いては、アクチエータ11として空気圧シリンダを使用しているが、油圧シリンダ型のアクチエータ11であっても、或いは電動式(ソレノイドやモータ、圧電素子)のアクチエータ11であっても良いことは勿論である。
また、本実施形態では常時閉鎖型の弁4を使用しているが、常時開放型の弁4であってもよく、更に、本実施形態ではアクチエータ4aへ供給する駆動圧Paを増加させることにより閉弁するようにしているが、アクチエータ4aへ供給する駆動圧Paを減少させることにより閉弁させる構成とすることも可能である。
自動駆動力制御器はアクチエータ4aへの供給駆動力を調整するものであり、本実施形態では、コンプレッサー(図示省略)等の加圧源からの供給空気圧Paoを所定の圧力Paに制御し、当該圧力Paの空気圧をアクチエータ11へ供給するようにした自動圧力制御器が使用されている。
尚、アクチエータ11に電動式アクチエータが使用される場合には、当該自動駆動力制御装置は電気出力の制御器になることは勿論である。
前記制御回路13へは、バルブストローク検出器14からのバルブストロークΔGの検出信号Sp、バルブ本体10への開閉指令信号S及び多段階式閉鎖に於ける中間停止位置(即ち制御バルブストロークΔG)の設定信号SG 等が入力されると共に、自動駆動力制御器12へ、所定のバルブストロークΔGを与えるのに必要な制御圧力Paを出力する圧力制御信号SR が出力される。
即ち、制御回路13では、バルブストローク検出器14からのバルブストローク検出信号Spと中間停止位置の設定信号SG とが比較され、両者の差が零となるようにアクチエータ11への供給空気圧Paが調整されることになる。
尚、本実施形態では、制御回路13と自動駆動力制御器12とを別体として表示しているが、両者を一体化してもよいことは勿論である。
図13を参照して、定常状態に於いては、自動駆動力制御器12から所定の圧力(例えば5kgf/cm2 ・G)の空気圧Paがアクチエータ11へ供給されており、ピストン11bをスプリング11aに抗して上方へ押し上げることにより、バルブ本体10は全開されている。
今、緊急時に、制御回路13へ弁閉鎖指令信号Sが入力されると、バルブ本体10は所謂多段階式閉鎖により緊急閉鎖される。即ち、先ず前記アクチエータ11への供給空気圧力Paがバルブストローク設定信号SG により与えられた圧力値(例えば1.65kgf/cm2 ・G)にまで瞬時に下降され、これによってピストン11bは、スプリング11aの弾性力によって下降し、シャフト11cに連結された弁体(図示省略)を所定のバルブストロークΔGの位置にまで下降させ、ここで短時間(例えば300〜500msec)停止する。
バルブ本体10の作動時には、バルブストローク検出器14からのストローク検出信号Spが制御回路13へ入力されており、当該ストローク検出信号Spとバルブストローク設定信号SG との対比によって制御空気圧Paの調整が行なわれ、バルブ本体10のバルブストロークΔGは100〜200msecの間に所定の設定位置に保持される。
所定のバルブストロークΔGの位置に短時間(300〜500msec)停止したバルブシャフト11cは、その後空気圧Paが自動駆動力制御器12を介して0に下降されることにより、全閉鎖位置まで瞬時に下降する。
これにより、バルブ本体10は、所謂ウォータハンマーを生ずることなしに全閉されることになり、全閉に要する時間は、本実施形態(管路径4mm)に於いては約300〜1000msecの間である。
尚、上記実施形態に於いては、弁として弁座内径が4.00mmのダイヤフラム式空気作動弁を用いた場合について主として説明したが、本発明はより大型(例えば25〜100A)のグローブ弁やディスク弁にも適用できることは勿論である。
図14は、本発明に係る流体通路のウォータハンマーレス閉鎖装置の第1実施例の基本構成を示すものであり、前記図13に示したウォータハンマーレス弁装置に弁閉鎖時間Tと許容圧力上昇値PM を制御要素として付加したものである。即ち、当該ウォータハンマーレス閉鎖装置に於いては、一次側圧力の検出センサPC と弁閉鎖時間の検出センサTC と各センサPC 、TC からの検出値P1 、Tが入力される演算・記憶回路15とが、前記ウォータハンマーレスバルブ装置に付設されている。
更に、閉鎖時間設定信号TS はウォータハンマーレス弁装置の制御回路13へも入力されており、制御回路13から自動駆動力制御器12へ出力される駆動力制御信号SR の出力状態を調整することによってアクチエータ11の作動速度(即ち、アクチエータ11への作動圧Paの印加状態)を制御し、これによりバルブ本体10の全開から全閉までの時間を調整するように構成されている。
前記弁閉鎖時間検出センサTC はアクチエータ11に設けられており、バルブシャフト11cの作動開始(開弁)から作動停止(閉弁)までの時間Tを検出し、これを演算・記憶回路15へ入力する。
また、前記圧力検出センサPC は一次側流通路L1 に設けられており、流体圧力の検出値P1 を演算・記憶回路15へ入力する。
前記演算・記憶回路15には圧力比較回路、時間比較回路、演算回路及び記憶回路が夫々設けられており、圧力比較回路では許容圧力上昇値設定信号PM と圧力検出信号P1 との比較が、また時間比較回路では閉鎖時間設定信号TS と閉鎖時間検出信号Tとの比較が行なわれる。
また、前記記憶回路には、予かじめ実測により求めたバルブ本体の、閉鎖時間Tをパラメータとしたストローク設定値と圧力上昇値との関係データが多数記憶されている。
更に、前記演算回路は、圧力検出信号P1 が許容圧力上昇値設定信号PM を越えた場合に、閉鎖時間Tが閉鎖時間設定信号TS を越えているか否かに応じて、前記記憶回路に記憶されている閉鎖時間Tが閉鎖時間設定信号TS よりも短かくて且つこれに最も近い場合の圧力上昇値とストローク設定値のデータを選定し、そのデータの中から圧力検出値P1 が許容圧力上昇値設定信号PM 以下となるストローク設定信号SG を選定し、これを制御回路13へ入力する。
尚、前記閉鎖時間設定信号TS の最小値は、バルブ本体10やアクチエータ11の作動特性から制約を受けることになるが、通常は1〜3secの値に設定されている。
また、バルブ本体10の閉鎖時間設定信号TS は、許容される範囲でなるべく長目に選定される。何故なら、閉鎖時間Tが長いほどウォータハンマーが起生し難くなるからである。
当該ウォータハンマーレス閉鎖装置の使用に際しては、閉鎖時間設定信号TS 、許容圧力上昇値設定信号PM を入力する。これにより、演算・記憶装置15の記憶回路から、適宜のストローク設定信号SG が出力され、制御回路13へ入力される。
流体流路L1 の閉鎖に際しては、バルブ開閉指令信号Sが制御回路13へ入力され、これによってバルブ本体10は、全開から全閉に切換わる。
この時、万一一次側流通路の内圧P1 がウォータハンマーの起生によって振動した場合には、圧力検出センサPC からの圧力検出信号P1 がフィードバックさせ許容圧力上昇値設定信号と比較され、万一圧力検出信号P1 が許容圧力上昇設定値PM を越えている場合には、演算回路によって新たなストローク設定信号SG が選定され、制御回路13へ入力される。
その結果、バルブ本体10のステム11cは新たなストローク位置へ瞬時に戻されることになり、次回のバルブ本体10の開閉作動時には、前記ウォータハンマーによる圧力上昇が許容最大圧力上昇値PM 以下に押えられることになる。
図15及び図16は、本発明に係る流体通路のウォータハンマーレス閉鎖装置の第2実施例の基本構成を示すものであり、図14の第1実施例の場合のように、既設の上流側配管L1 へ圧力検出器Pcを取り付けたり、或いはバルブ本体10へバルブストローク検出器(位置検出器)を取り付けすることが困難な場合に、主として利用されるものである。
図15及び図16を参照して、当該ウォータハンマーレス閉鎖装置は、図13のウォータハンマーレス弁装置からバルブストローク検出器14を取り除いた形態のバルブ本体10と、アクチエータ11と、電空変換制御装置17と、アクチエータ作動圧Paの段階的切換え及び切換え後の圧力保持時間Ts等を制御可能とした演算制御装置16と、上流側配管路L1 に着脱自在に固定した振動センサ18とを組み合せ、弁本体10のアクチエータ11に加えるアクチエータ作動圧Paの段階的切換え(図16(a)のP2 maxからPsへの切換(ステップ圧力Ps)やステップ圧力Psの保持時間Tsを適宜に選定して、ウォータハンマーレス閉鎖を可能とする弁本体10の閉鎖条件を予かじめ設定記憶しておくことを可能としたものである。
即ち、図15及び図16に於いて、16は演算制御装置、17は電空変換制御装置、18は振動センサー、6は弁駆動用ガス源、10はバルブ本体、11はアクチエータであり、弁駆動用ガス源6からの駆動圧Pao(本実施例の場合約0.6MPa)が電空変換制御装置17によって図16(a)の如き状態のステップ状の作動圧力Paに変換され、アクチエータ11へ印加されることになる。
尚、アクチエータ11へ加えるアクチエータ作動圧Paやその保持時間Tsは、後述するような方法によって、予めバルブ上流側配管路L1 毎に弁本体10の閉鎖作動試験によって求められた演算制御装置16からの制御信号Scによって制御されており、当該振動センサ18及び演算制御装置16は、弁本体10の閉鎖作動試験による前記制御信号Scの選定が完了すれば、上流側配管路L1 から取り外しされることになる。
即ち、前記演算制御装置16にはステップ圧力設定Psの設定回路16a、圧力保持時間設定信号の設定回路16b、許容上限振動圧力設定信号Prmの設定回路16c、管路の振動圧検出回路16d及び比較演算回路16e等が設けられており、振動センサ18により検出した弁本体10の閉鎖時の内圧P1 の変動による振動検出信号Prと、ステップ圧力設定信号Psと、ステップ圧力保持時間設定信号Tsと、許容上限振動圧力設定信号Prmとが夫々入力されている。
そして、前記比較演算回路16eでは振動検出信号Prと許容上限振動圧力設定信号Prmとが比較され、両者の間に差異がある場合には、後述するようにステップ圧力設定信号Psが修正され、当該修正されたステップ圧力設定信号Psと保持時間設定信号Tsとを含む制御信号とが電空変換制御装置17のデータ記憶部へ出力されて行く。
また、前記電空変換制御装置17には、データ記憶部17aと信号変換部17b(信号発生器7)と、電空変換部17c(電空変換装置5)等が設けられており、信号変換部17bからのアクチエータ作動圧制御信号Scが電空変換部17cへ入力されることにより、アクチエータ11へ供給するアクチエータ作動圧Paが、図16の(a)のように段階的に切換え変換される。
尚、当該電空変換制御装置17へは、バルブ開閉指令信号S及びバルブ本体10の作動状況(NO又はNC)に対応するための切換信号Soが入力されている。
図16を参照して、先ず配管路L1 に振動センサ18を固定する。次に、演算制御装置16へ適宜のステップ圧力設定信号Ps、ステップ圧力保持時間設定信号Ts及び許容上限振動圧力設定信号Prmを入力すると共に、電空変換制御装置17のバルブ本体切換信号So及びアクチエータ作動用流体供給圧Paoを適宜に設定する。
その後、バルブ開閉指令信号Sを入力して、弁本体10のアクチエータ11に例えば図16の(a)の如き形態のアクチエータ作動圧Paを供給する。
今、時刻t1 に於いて、アクチエータ作動圧PaをPamaxからPsまで下降させると、弁本体10の流体通路は中間位置まで閉鎖され、更に設定保持時間Tsが経過した時刻t2 に於いて、アクチエータ作動圧Psが零にされることにより、弁本体10は全閉状態となる。
この間に、ウォータハンマーの発生により配管路L1 の内圧P1 が変化すると、その変化の状態は振動センサ18により検出され、振動検出信号Prは演算制御装置16へ入力される。
演算制御装置16では、検出信号Prと許容上限振動圧力設定信号Prmとが比較され、もしも、A1 の位置(時刻t1 )に於いては振動を発生しないか又は振動の大きさが許容値内であるが、A2 の位置(時刻t2 )に於いて振動が許容値Prmを越える場合には、アクチエータ作動圧Psを少し下降させるようにステップ圧力設定信号Psが修正され、この修正されたステップ圧力設定信号Psとその保持時間設定信号Tsが制御信号Scとして演算制御装置16から電空変換制御装置17へ出力され、その後再度同様のバルブ本体10の閉鎖作動試験が行なわれる。
また、逆に、もしも、A1 の位置(時刻t1 )で発生した振動が許容上限振動圧力設定信号Prmを越える場合には、前記ステップ圧力設定信号Psを少し上昇させる方向に設定信号Psが修正され、演算制御装置16から電空変換制御装置17へ制御信号Scとして出力され、その後再度同様のバルブ本体10の閉鎖作動試験が行なわれる。
上記0070及び0071に記載の如き作動試験を繰り返すことにより、振動センサー18を設けた配管路L1 のウォータハンマーレス閉鎖に必要なアクチエータ11の中間作動圧力Ps(ステップ圧力設定信号Ps)が所定のステップ圧力保持時間設定信号Ts(バルブ閉鎖時間Ts)について選定されることになり、この選定されたウォータハンマーを起さない最適のステップ圧力設定信号Psとその保持設定時間Tsを与える制御信号Scが、電空変換制御装置17のデータ記憶部17aに記憶され、以後の管路L1 の閉鎖は、この記憶された制御信号Scに基づいてアクチエータ作動圧Paを制御することにより行なわれる。
尚、上記図15及び図16の実施例に於いては、アクチエータ作動圧Paを2段階に切換え制御するようにしているが、必要な場合には3段階や4段階の切換としてもよいことは勿論である。
また、ステップ保持時間設定信号Tsは通常0.5〜1秒の間に設定され、当該時間Tsが短くなるにつれて、ウォータハンマーレス閉鎖の条件を見出すことが困難になることは勿論である。
図17は、本発明に係る流体通路閉鎖方法とこれに用いるウォータハンマーレス閉鎖装置の第3実施例を示すものである。
図17に於いて、L1 は配管路、10はバルブ本体、11はエアーアクチエータ、18は振動センサ、19はチューニングボックス、20は電空変換装置であり、ウォータハンマーレス閉鎖装置としての基本的な構成は、図15に示した第2実施例の場合とほぼ同じである。
前記チューニングボックス19は、バルブ本体10の上流側に取り付けした振動センサ18からの振動検出信号Prがフィードバック信号として入力され、当該フィードバック信号Prからウォータハンマーの発生を検出すると共に、電空変換装置20へアクチエータ作動圧制御信号Scを出力することにより、エアーアクチエータ11へ供給する2段階状のアクチエータ作動圧Paを最適化するものである。具体的には、後述するように図21のアクチエータ作動圧Paのステップ作動圧Ps′の大きさ及びステップ作動圧保持時間tの最適値を演算し、当該アクチエータ作動圧Paを電空変換装置20からアクチエータ11へ出力させるための制御信号Scを電空変換装置20へ出力する。
また、当該チューニングボックス19には、バルブ本体10のエアーアクチエータ11の作動型式(N.O.又はN.C.)に対応して制御信号Scを切換えするための切り替えスイッチが設けられている。
図18は、チューニングボックス19の主要部を形成するパソコンの画面表示の一例を示すものであり、バルブ本体10の開閉状態、エアーアクチエータ11へのアクチエータ作動圧Pa、配管路Lの振動状況、ステップ作動圧Ps′及び配管振動値、オートチューニングの条件設定、マニアル開閉の条件設定、バルブ本体10の作動型式等の画面表示が可能な構成になっている。
前記電空変換装置20は、信号変換器と電空変換器とを組み合わせたものであり、図19に示す如く給気用電磁弁B、排気用電磁弁F、圧力センサE、制御回路A等から構成されており、基本的には図2の(a)及び(b)に示したものとほぼ同じ構成を有している。
即ち、給気電磁弁Bへは0.6MPa以上の空気圧が供給されており、0〜0.5MPaの空気圧がアクチエータ作動圧制御圧力Paとしてエアーアクチエータ11へ出力される。
また、当該電空変換装置20の制御回路Aには、基板A1 と外部入出力インターフェイスA0 等が設けられており、また、外部入出力インターフェイスA0 には二つのコネクタAc、Adが設けられている。そして、コネクタAcへは供給電源(DC24又は12V)、開閉信号I(電圧入力又は無電圧入力)、圧力モニタ(0〜5DCV・0〜981KPaG)が接続され、また、コネクタAdへはチューニングボックス19が接続される。
図20は、当該第3実施例に於けるオートチューニングの実施フローを示すものであり、また、図21はエアーアクチエータ11へ加えるアクチエータ作動圧Paと振動の発生との相対関係を示すものである。
尚、アクチエータ作動圧Paとしては、図16の場合と同様に2段階状のアクチエータ作動圧Paが加えられている。
図20を参照して、図17に示す如く振動センサ18を配管路Lの所定位置(バルブ本体10から約1000mm以内の上流側位置、望ましくは100〜1000mm上流側へ離れた位置)に固定すると共に、チューニングボックス19及び電空変換装置20を夫々セッチングする。
次に、オートチューニング開始信号の入力(ステップS1 )により弁全開状態に約2秒間保持した(ステップS2 )あと、2段階状のアクチエータ作動圧Paを加えることにより、制御が行われる(ステプS3 )。尚、ステップ作動圧Ps′の保持時間tは、後述するように0.5〜1secに設定されている。
バルブ本体10の閉鎖により配管路Lに発生した振動は、振動センサ18からの振動検出信号Prにより検出並びに確認され(ステップS4 )、振動が図21のA点で発生しているか、又はB点で発生しているかを確認し(ステップS5 6 )、A点で発生している場合には、アクチエータ作動圧Paのステップ作動圧Ps′が増加され(ステップS7 )、また、B点で発生している場合には前記ステップ作動圧Ps′が減少される(ステップS8
上記バルブ本体10の閉鎖制御を繰り返す(通常は数回〜15回)ことにより、振動を全く生じない最適のステップ作動圧Ps′を有するアクチエータ作動圧Pa最終的には得られることになり、このオートチューニングにより得られた振動を完全に防止可能な2段階状のアクチエータ作動圧Paを出力する制御信号Scを電空変換装置20へ入力することにより、バルブ本体10を閉鎖するようにする。
前記オートチューニング時に加える2段階状のアクチエータ作動圧Paのステップ作動圧保持時間tは、短いほど好都合であるが、空気作動式アクチエータ11にあてはt=1秒以下とするのが望ましい。
尚、前記図20及び図21に於いては、ノーマルクローズ型の空気作動式ダイヤフラム弁を使用し、アクチエータ作動圧Paを供給することによって開弁中のバルブ本体10を閉鎖する場合について説明しているが、ノーマルオープン型の空気作動式ダイヤフラム弁を使用し、アクチエータ作動圧Paを2段階に分けて上昇させることによりウォータハンマーレス閉鎖を行なうことも勿論可能であり、この場合にアクチエータ作動圧Paのステップ作動圧Pa′の調整が前記ノーマルクローズ型の場合とは逆になり、一段目のアクチエータ作動圧Paの上昇時に振動が発生したときにはステップ作動圧Pa′を下降させ、また2段目のアクチエータ作動圧Paの上昇時に振動が発生したときには、ステップ作動圧Pa′を上昇させることになる。
図22は、バルブ開閉時の内容積無変化型の空気圧作動バルブ(19.05mm)を用い、液体ラインの圧力が0.098MPa、0.198MPa及び0.294MPaの三種の配管路を、アクチエータ作動圧Paが0.490MPaG−0.19MPaG−0PaGの2段階状の作動圧Paを用いて閉鎖したときの、ステップ作動圧保持時間tと液体ラインの圧力上昇値△P(MPaG)との関係を示すものである。ステップ作動圧保持時間tを1秒以上にすれば、圧力上昇△Pをほぼ零にすることが出来るが、tが0.5秒以下になると、圧力上昇△Pが大きくなることが判っている。
尚、前記オートチューニング操作が完了して、配管路Lのウォータハンマーレス閉鎖が可能な制御信号Sc(即ち、ウォータハンマーレス閉鎖が可能な2段階状のアクチエータ作動圧Paを出力するための制御信号Sc)が求まれば、前記制御信号Sc(即ち、作動圧Pa)のデータを電空変換装置20へ転送し、別途にこれを記憶しておく。そして、オートチューニング19及び振動センサ18を取り外す。
バルブ本体10の急閉鎖が必要な場合には、予めオートチューニングにより求めた前記制御信号Scのデータを用い、電空変換装置20からウォータハンマーレス閉鎖が可能な2段階状のアクチエータ作動圧Paをバルブ本体10のアクチエータ11へ出力する。
前記図17の実施例に於いては、オートチューニング操作が完了すれば、アクチエータ作動圧Pa(ステップ作動圧力Ps′とその保持時間t)が定まれば、当該作動圧Paに関するデータを電空変換装置20へ転送し、その後、振動センサ18及びチューニングボックス19は完全に取り外すようにしているが、チューニングボックス19を小型化して電空変換装置20と一体化するようにしてもよいことは勿論である。
本発明は工業用の配水や蒸気、液体等の供給管路のみならず、一般家庭の給水・給湯用配管路、半導体製造プラントの流体(液体)供給管路、化学薬品工業プラントの流体供給管路等へ適用することが出来る。その中でも、特に本願発明は、半導体製造用のチャンバー装置やウエハ等の洗浄装置、各種のエッチング装置等への適用に適している。
流体通路のウォータハンマー発生状態の調査に用いた試験装置の回路構成図である。 試験装置に用いた電空変換装置の説明図であり、(a)は基本構成図、(b)はブロック構成図である。 電空変換装置5の入力信号I(入力電圧V)と出力圧力Pa(kgf/cm2 ・G)の関係を示す線図である。 管路内圧P1 を一定とした多段階式閉鎖に於いて、アクチエータへの供給圧Paを変化させた場合の弁上流側管路L1 の内圧P1 の変化状態を示す線図であり、(a)はPaを5kgf/cm2 ・Gから直接0kgf/cm2 ・Gに閉鎖したとき、(b)はPaを5kgf/cm2 ・Gから1.9kgf/cm2 ・Gに落したあと0とした場合、(c)は5→1.66→0、(d)は5→1.65→0、(e)は5→1.62→0、(f)は5→1.62→0、(g)は5→1.50→0とした場合を示すものである。 管路内圧P1 を一定とした多段階式閉鎖に於けるアクチエータへの駆動圧力Paと圧力上昇ΔP1 の関係を示す線図である。 管路内圧P1 を一定とした多段階式閉鎖に於いて、アクチエータへの空気供給圧Paを変化させた場合のバルブストロークΔGの変化を示す線図であり、(a)はPaを5kgf/cm2 ・G(全開)→0(全閉)に、(b)は5kgf/cm2 ・G(全開)から1.9kgf/cm2 ・G(中間開度)にしたあと、0(全閉)に、(c)は5→1.66→0に、(d)は5→1.65→0に、(e)は5→1.62→0、(f)は5→1.50→0にした場合を示すものである。 管路内圧P1 を一定とした多段階式閉鎖に於けるバルブストロークΔG(mm)と管路L1 の圧力上昇ΔP1 の関係を示す線図である。 タンク圧(管路内圧P1 )を変化させた場合の多段階式閉鎖(Pa=5−1.65−0kgf/cm2 ・G)に於ける管路内圧P1 の変化状況を示す線図であり、(a)はタンク内圧P1 =3kgf/cm2 ・Gのとき、(b)はP1 =2、(c)はP1 =1の場合を夫々示すものである。 図8の試験に於けるアクチエータ作動圧PaとバルブストロークΔGの関係を示す線図であり、(a)はタンク圧力PT が3kgf/cm2 ・Gのとき、(b)はPT =2のとき、(c)はPT =1のときを夫々示すものである。 弁の多段階式閉鎖に於けるタンク内圧PT と、ウォータハンマーを防止できるアクチエータ作動圧力Paの関係を示す線図である。 弁の多段階式閉鎖に於けるタンク内圧PT をパラメータとしたバルブストロークΔGと管路圧力上昇ΔP1 との関係線図である。 図11の要部の拡大図である。 本発明に係るウォータハンマーレスバルブ装置の全体構成図である。 本発明に係る流体通路のウォータハンマーレス閉鎖装置の第1実施例の全体構成図である。 本発明に係る流体通路のウォータハンマーレス閉鎖装置の第2実施例の全体構成図である。 図15のウォータハンマーレス閉鎖装置に於けるアクチエータ作動圧Paの制御(図16のa)と振動発生の一例(図16のb)を示す説明図である。 本発明の第3実施例に係るウォータハンマーレス閉鎖装置の全体システム構成図である。 チューニングボックスのPC画面表示の概要図である。 電空変換装置の構成概要図である。 オートチューニング操作のフロー図である。 オートチューニング操作に於ける駆動圧力Paと発生する振動との関係の説明図である。 ステップ状の駆動圧力Paのステップ圧力保持時間tと圧力上昇値ΔPとの関係を示す線図である。
PT は水タンク内圧、L1 はバルブ上流側管路、P1 は管路内圧、Paはアクチエータ作動圧、Paoは空気供給圧力、ΔGはバルブストローク、Sはバルブ開閉指令信号、SG はバルブストローク設定信号、SR は駆動力制御信号、Spはバルブストローク検出信号、1は水タンク、2は水タンク加圧源、3は圧力センサ、4は弁、4aはアクチエータ、5は電空変換装置、6は弁駆動用ガス源、7は信号発生器、8はストレージオシロスコープ、10はバルブ本体、11はアクチエータ、12は自動駆動力制御器(自動圧力制御器)、13は制御回路、14はバルブストローク検出器(位置検出器)、15は演算・記憶装置、16は演算制御装置、17は電空変換制御装置、18は振動センサ、19はチューニングボックス、20は電空変換装置、TC は閉鎖時間検出センサ、Tは閉鎖時間検出信号、TS は閉鎖時間設定信号、P1 は圧力検出信号、PM は許容圧力上昇値設定信号、Prは振動検出信号、Prmは許容上限振動圧力設定信号、Psはステップ圧力設定信号、Tsはステップ圧力保持時間設定信号(閉鎖時間設定信号)、Scは制御信号、Seはアクチエータ作動圧制御信号、SoはバルブのNO・NC切換信号、tはステップ圧力保持時間、Ps′はステップ作動圧である。

Claims (17)

  1. バルブ本体と、バルブ本体を駆動するアクチエータと、アクチエータへ入力する駆動力を調整する自動駆動力制御器と、バルブ本体のバルブストロークを検出するバルブストローク検出器と、バルブ開閉指令信号Sとバルブストローク検出信号Spとバルブストロークの設定信号SG とが入力されると共に前記自動駆動力制御器へ駆動力制御信号SR を出力し、アクチエータを介してバルブ本体のバルブストロークを設定値に短時間保持したあとバルブ本体を全閉にする制御回路とから成るウォータハンマーレスバルブ装置と,一次側流通路の流体圧を検出する圧力検出センサと,前記圧力検出センサからの流体通路内圧の圧力検出信号P 1 と閉鎖時間検出センサからの閉鎖時間検出信号Tと許容圧力上昇値設定信号PM と閉鎖時間設定信号TS が入力されると共に、前記圧力検出信号P 1 と許容圧力上昇値設定信号PM との比較及び閉鎖時間検出信号Tと閉鎖時間設定信号TS との比較を行なう比較回路と、閉鎖時間に対応した圧力上昇値とストローク設定値の関係データを保持する記憶回路と、比較回路に於ける比較結果から許容圧力上昇値設定信号PM と閉鎖時間設定信号TS に最適のストローク設定値を選択する演算回路とを備えた演算記憶装置,とから構成したことを特徴とする流体通路のウォータハンマーレス閉鎖装置。
  2. ウォータハンマーレスバルブ装置の制御回路を、閉鎖時間設定信号TS が入力され、バルブ本体の閉弁作動時に於けるアクチエータの作動速度の調整により流体通路の閉鎖時間を制御可能な構成とした請求項1に記載の流体通路のウォータハンマーレス閉鎖装置。
  3. バルブを常時開放ダイヤフラム式バルブとすると共にアクチエータを空気圧作動式アクチエータとした請求項1に記載のウォータハンマーレス閉鎖装置。
  4. 管路内圧が略一定の流体通路に介設したバルブストローク検出器及びバルブ閉鎖時間検出器を備えたアクチエータ作動式バルブにより流体通路を閉鎖する方法であって、前記アクチエータ作動式バルブの上流側に圧力検出センサを取り付け、当該圧力検出センサからの圧力検出信号Pを演算・記憶装置へ入力すると共に、演算・記憶装置からのバルブストローク設定信号SGを制御回路へ入力し、当該制御回路から駆動制御信号SR を自動駆動力制御器へ入力することにより、自動駆動力制御器に於いて発生させたアクチエータ作動圧Paを前記アクチエータへ供給し、バルブ本体のバルブストロークを設定値に短時間保持したあとバルブを全閉にするようにした流体通路の閉鎖方法に於いて、先ず、前記演算・記憶装置へ圧力検出信号Pと許容圧力上昇値設定信号PMと閉鎖時間検出信号Tと閉鎖時間設定信号TSとを入力すると共に、前記制御回路へ閉鎖時間設定信号TSと前記バルブストローク検出器からのバルブストローク検出信号Spと演算・記憶装置からのバルブストローク設定信号SGを入力し、次に、前記制御回路へバルブ開閉信号Sを入力して制御回路からの駆動制御信号SR を自動駆動力制御器へ入力し、アクチエータへ供給するアクチエータ作動圧Paを増加若しくは減少させて弁体を閉弁方向へ移動させることによりバルブストロークを所定の設定値近傍に保持させると共に、前記演算・記憶装置に於いて圧力検出信号Pと許容圧力上昇値設定信号PMの比較及び閉鎖時間検出信号Tと閉鎖時間設定信号TSの比較を行い、前記圧力検出信号Pが許容圧力上昇値設定信号PMを越えたときには、前記演算・記憶回路から圧力検出信号Pが許容圧力上昇値設定信号PM以下となる修正されたバルブストローク設定信号SGを制御回路へ出力し、更に、当該制御回路に於いて前記バルブストローク検出信号Spとバルブストローク設定信号SGとを比較すると共にその比較値に基づいて自動駆動力制御器へ出力する駆動制御信号SR を調整し、アクチエータへ供給するアクチエータ作動圧Paを更に増加若しくは減少してバルブを全閉状態にすることによりウォータハンマーを起生することなしに流体通路を閉鎖することを特徴とする流体通路の閉鎖方法。
  5. バルブを常時開放ダイヤフラム式バルブとすると共にアクチェータを空気圧作動式アクチエータとした請求項4に記載の流体通路の閉鎖方法。
  6. バルブ本体と、バルブ本体を駆動するアクチエータと、バルブ上流側配管路に着脱自在に固定した振動センサと、バルブ開閉指令信号が入力されると共に、そのデータ記憶部に予かじめ記憶された制御信号Scによりアクチエータへ入力するアクチエータ作動圧Paを制御する電空変換制御装置と、前記振動センサからの振動検出信号Prとアクチエータへ供給するステップ圧力設定信号Psとステップ圧力の保持時間設定信号Tsと許容上限振動圧力設定信号Prmとが入力されると共に前記振動検出信号Prと許容上限振動圧力設定信号Prmとの比較を行ない、前記ステップ圧力設定信号Psを修正する比較演算回路を備え、前記保持時間設定信号Ts及び修正されたステップ圧力設定信号Psから成る制御信号Scを前記電空変換制御装置のデータ記憶部へ出力する演算制御装置とから構成したことを特徴とするウォータハンマーレス閉鎖装置。
  7. 演算制御装置を、ステップ圧力設定回路と保持時間設定回路と許容上限振動圧力設定回路と振動圧検出回路と比較演算回路とから構成すると共に、アクチエータ作動圧をステップ変化させた直後の振動検出信号Prが許容上限振動圧力設定信号Prmを越えた場合には、ステップ圧力設定信号Psを上昇する方向に、また、アクチエータ作動圧を中間のステップ作動圧から零とした直後の振動検出信号Prが許容上限振動圧力設定信号Prmを越えた場合には、ステップ圧力設定信号Psを下降させる方向に夫々修正する構成とした請求項6に記載のウォータハンマーレス閉鎖装置。
  8. 電空変換制御装置を、演算制御装置からの制御信号Scを記憶するデータ記憶部と信号変換部と電空変換部とから構成すると共に、データ記憶部に予かじめ記憶されたウォータハンマーを生じないときの制御信号Sc′に基づいて信号変換部からアクチエータ作動圧制御信号Seを出力し且つ電空変換部からアクチエータ作動圧Paを出力する構成とした請求項6に記載のウォータハンマーレス閉鎖装置。
  9. 管路内圧が略一定の流体通路に介設したアクチエータ作動式バルブにより流体通路を閉鎖する方法であって、前記アクチエータ作動式バルブの上流側に振動センサを取り付け、振動センサからの振動検出信号Prを演算制御装置へ入力すると共に、演算制御装置からの制御信号Scを電空変換装置へ入力し、前記制御信号Scによって電空変換装置に於いて発生させた2段階状のアクチエータ作動圧Paをアクチエータへ供給して前記バルブを2段階作動により閉鎖するようにした流体通路の閉鎖方法に於いて、先ず、演算制御装置へステップ圧力設定信号Psとステップ圧力保持時間設定信号Tsと許容上限振動圧力設定信号Prmを入力し、次に、電空変換制御装置へバルブ閉鎖指令信号Sを入力し、前記アクチエータへ供給する2段階状のアクチエータ作動圧Paを所定の設定圧にまで増加若しくは減少させてバルブを閉弁方向へ作動させると共に、前記振動センサの振動検出信号Prを演算制御装置へ入力し、当該振動検出信号Prと前記許容上限振動圧力設定信号Prmとを当該演算制御装置の比較演算回路で比較し、前記振動検出信号Prが前記許容上限振動圧力設定信号Prmを越えたときには、前記比較演算回路から修正された前記ステップ圧力設定信号Psに対応する制御信号Scを前記電空変換装置へ出力して、アクチエータへ供給するアクチエータ作動圧Paを更に増加若しくは減少してバルブを全閉状態にすることにより、ウォータハンマーを起生することなしに流体通路を閉鎖することを特徴とする流体通路の閉鎖方法。
  10. バルブを常時閉鎖型空気圧作動式ダイヤフラムバルブ又はバルブの作動時にバルブ内容積が変化しない定容積・常時閉鎖型空気圧作動式ダイヤフラムバルブとした請求項9に記載の流体通路の閉鎖方法。
  11. 設定値に短時間保持するステップ圧力保持時間を1秒以内とすると共に流体通路の圧力上昇値をバルブ開放前の圧力値の10%以内とするようにした請求項9に記載の流体通路の閉鎖方法。
  12. 流体通路に介設したアクチエータ作動式バルブと、アクチエータ作動式バルブへ二段階状のアクチエータ作動圧Paを供給する電空変換装置と、前記アクチエータ作動式バルブの上流側管路に着脱自在に固着した振動センサと、振動センサにより検出した振動検出信号Prが入力されると共に電空変換装置へ前記二段階状のアクチエータ作動圧Paのステップ作動圧Ps′の大きさを制御する制御信号Scを出力し、当該制御信号Scの調整により電空変換装置から振動検出信号Prがほぼ零となるステップ作動圧Ps′の二段階状のアクチエータ作動圧Paを出力させるチューニングボックスとから構成したウォータハンマーレス閉鎖装置
  13. 流体通路に介設したアクチエータ作動式バルブの上流側に振動センサを着脱自在に取り付け、振動センサからの振動検出信号Prをチューニングボックスへ入力すると共に、チューニングボックスからの制御信号Scを電空変換装置へ入力し、前記制御信号Scによって電空変換装置に於いて発生した二段階状に上昇するアクチエータ作動圧Paをアクチエータへ供給してアクチエータ作動式バルブを2段階作動により閉鎖するようにした流体通路の閉鎖方法に於いて、前記チューニングボックスに於いてアクチエータへ供給する二段階状のアクチエータ作動圧Paと振動検出信号Prとの相対関係を対比し、1段目のアクチエータ作動圧Paの上昇時に振動発生があるときにはステップ作動圧Ps′を下降させ、また、2段目のアクチエータ作動圧Paの上昇時に振動発生があるときにはステップ作動圧Ps′を上昇させ、前記ステップ作動圧Ps′の上昇又は下降による調整を複数回繰り返すことにより、振動検出信号Prがほぼ零となる2段階状作動圧Paのステップ作動圧Ps′を求め、当該振動発生がほぼ零となるステップ作動圧Ps′の2段階状の作動圧Paを電空変換装置から出力させるときの制御信号Scのデータに基づいて、前記アクチエータ作動式バルブを閉鎖するようにしたことを特徴とする流体通路の閉鎖方法。
  14. 流体通路に介設したアクチエータ作動式バルブの上流側に振動センサを着脱自在に取り付け、振動センサからの振動検出信号Prをチューニングボックスへ入力すると共に、チューニングボックスからの制御信号Scを電空変換装置へ入力し、前記制御信号Scによって電空変換装置に於いて発生した二段階状に上昇するアクチエータ作動圧Paをアクチエータへ供給してアクチエータ作動式バルブを2段階作動により閉鎖するようにした流体通路の閉鎖方法に於いて、前記チューニングボックスに於いてアクチエータへ供給する二段階状のアクチエータ作動圧Paと振動検出信号Prとの相対関係を対比し、1段目のアクチエータ作動圧Paの下降時に振動発生があるときにはステップ作動圧Ps′を上昇させ、また、2段目のアクチエータ作動圧Paの下降時に振動発生があるときにはステップ作動圧Ps′を下降させ、前記ステップ作動圧Ps′の下降又は上昇による調整を複数回繰り返すことにより、振動検出信号Prがほぼ零となる2段階状作動圧Paのステップ作動圧Ps′を求め、当該振動発生がほぼ零となるステップ作動圧Ps′の2段階状の作動圧Paを電空変換装置から出力させるときの制御信号Scのデータに基づいて、前記アクチエータ作動式バルブを閉鎖するようにしたことを特徴とする流体通路の閉鎖方法。
  15. 振動発生がほぼ零となる2段階状の作動圧Paを出力させるときの制御信号Scのデータを電空変換装置の記憶装置へ入力したあと、振動センサ及びチューニングボックスを取り外しするようにした請求項13又は請求項14に記載の流体通路の閉鎖方法。
  16. 振動センサをアクチエータ作動式バルブの設置位置から1000mm以内の上流側位置に設けるようにした請求項13又は請求項14に記載の流体通路の閉鎖方法。
  17. 2段階状の作動圧Paのステップ作動圧保持時間tを1秒より小さく設定するようにした請求項13又は請求項14に記載の流体通路の閉鎖方法。
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