JP4464098B2 - エレクトロポレーションのための方法 - Google Patents
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Description
特に本発明は安全かつ有効に、網膜神経節細胞内にインビボエレクトロポレーションによって遺伝子等を導入する方法を提供することを目的とするものである。
即ち本発明は、生体内の標的細胞に核酸、蛋白及び薬物からなる群から選択される物質を導入する方法であって、
1)導入すべき物質を標的細胞近傍に投与する工程、及び
2)該標的細胞へのエレクトロポレーションが可能な位置に配置された、生体外のコンタクト型電極と生体内または生体外の他の電極との間にDCパルスを印加する工程、
を含むことを特徴とする方法を提供するものである。
また本発明は、エレクトロポレーションにより生体内の標的細胞に物質を導入するための装置であって、生体外に配置するためのコンタクト型電極、生体内または生体外に配置するための他の電極、及びこれらの電極間にDCパルスを印加してエレクトロポーションを発生させるための矩形波印加手段とを備えていることを特徴とする装置をも提供する。
また、前記オン時間は、通常、1〜1000msec、好ましくは1〜500msec、より好ましくは1〜200msec、最も好ましくは100msecである。
本発明方法の具体例として、(i)周期が1秒(オン、オフ時間の和が1秒)の矩形波を数回、例えば5回連続してパルスし、5分間の間隔をあけて、同様にパルスする、または(ii) 周期が1秒(オン、オフ時間の和が1秒)の矩形波を数回(例えば10回)連続してパルスする方法が挙げられる。
図3に示すように、コンタクト型電極1では、コンタクト型電極支持体6にリング状の第1電極7が支持されている。
また、簡便には、既知のエレクトロポレーション装置(例えば、Electro Square Porator(T820; BTX ELECTRONIC GENETICS))における電極部を、本発明の範囲内で、適宜、コンタクト型電極と針電極に置換えることによっても本発明の装置を形成しうる。
標的細胞が網膜神経節細胞である場合、例えば、添付の図4に記載のパラメーターI〜IVが好ましく、そのうちパラメーターIIがより好ましい。
なお、標的細胞が網膜神経節細胞、グリア性細胞(アストロサイト、ミューラ細胞を含む)、血管内皮細胞、視細胞、または色素上皮細胞である場合、導入すべき候補物質として、神経賦活化作用、細胞活性化作用、神経保護作用、抗アポトーシス作用及び血管制御作用を有する遺伝子、タンパク質及び薬物が挙げられるが、これらに限定されない。
1.実験動物
8週齢の成体ラット雄(Wistar、250−300g)を3匹/1ケージで収容し、自由に食べ物と水を与え、室温管理下の元で飼育した。動物は屠殺する前に深麻酔下においた。
発現ベクター(pEGFP):ヒトサイトメガロウイルス(CMV)プロモーター下にGFP(green fluorescent protein, 緑色蛍光蛋白質)遺伝子を組み込んだ発現ベクターであり、Clontech Laboratoriesから市販されているものを、供給者の指示に従って使用した。
GDNFプラスミド(pCI-Neo−GDNF):GDNF(Glia cell line-derived neurotrophic factor, グリア細胞由来神経栄養因子)(Genbank L15305)の全長をpCI-neo vector(Promega)のmultiple cloning site中のBamHI-Hind IIIに挿入することにより構築した。
図1に記載の本発明装置を使用した。図中、1はコンタクト型電極、2は針電極、3は配線である。本体にはDC印加手段4とインピーダンス測定装置5が配備されている。なお、該エレクトロポレーション装置の本体は市販のElectro Square Poratorと同一であり基本的には該装置に添付の指示書に従い使用した。
数値は平均値±標準偏差で求めた。データはANOVAとBonferroni手法を用いて比較した。P値は0.05以下で有意とし、0.01以下で非常に高い有意とした。
眼球や種々の細胞、特に網膜神経節細胞に障害を起こさず、かつ効率よく細胞内への物質導入を達成するための条件、即ち、細胞障害が充分に低く、かつ標的である網膜神経節細胞に対して最も高い導入効果が認められる低電圧で且つ複数の電気刺激を発射するための条件を決定するために、電界強度(電圧)、電気パルスの波形(オン時間)の長さ、刺激のパターン(間欠、連続)、硝子体内に注入するDNA量からなる条件を組み合わせた9通りのパラメーター(パラメーターI〜IX、図4参照)を用いて、GFP遺伝子を網膜神経節細胞に導入し、その発現を調べた。
以下の条件を組み合わせたパラメーターI〜IXを設定した。
1)電界強度(6、12、24 V/cm)
2)波形の長さ(50、100msec)
3)刺激パターン(1秒間に一回の矩形波パルスの5回連続印可を、5分の間隔をあけて2回行う(合計10回)パターンまたは1秒間に一回の矩形波パルスの10回連続印加を行う)
4)硝子体内に注入するDNAプラスミドの量(5、 20、80 μg)
以下の実施例では、便宜上、パラメーターI、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXをそれぞれ「P-1、P-2、P-3、P-4、P-5、P-6、P-7、P-8、P−9」と表記する。
各パラメーターに対応するP-1〜P-9各群に8週齢Winster系雄性ラット(250−300g)を5匹づつ割り当てた。ペントバルビタール40 mg/kg(体重)麻酔下、TE溶液(10mM Tris-HCl (pH 7.5); 1 mM EDTA)に溶かしたGFPプラスミド(pEGFP)を散瞳後に角膜輪部より後方0.5mmより30ゲージ針を用いて硝子体内に注入した。注入5分後、図5に示すように、エレクトロポレーション装置のコンタクト型電極(contact lens type electrode)(陰極)を左眼角膜上、針電極(needle type electrode)(陽極)を前頭部正中(針先が両眼球を結ぶ線上に来るまで)皮下に刺入、設置した。(図5のa, b, c参照)。その後、各パラメーターP-1〜P-9(図4)の条件下で、矩形波パルスを印加した。
エレクトロポレーションの一週間後に、ラットを、エーテルによる深麻酔下にてPLP(過ヨウ素酸−リジン−パラホルムアルデヒド)固定による還流固定に供した。次いで、全網膜(Whole mount retina)を共焦点レーザー顕微鏡(Radians 2000, Bio-Rad)にて観察した(図6a)。
図6a(scale bar=20μm)は全網膜中のGFPをエレクトロポレーションにより導入された網膜神経節細胞を示している。GFP陽性細胞(緑色)は図面では白く表されており、該細胞が丸い細胞体と豊富な細胞質を有することがわかる。このことより、これらの細胞が網膜神経節細胞であることが確認できる。また、核をTO-PRO-3により染色し顕微鏡下で観察することにより、GFPの大部分が網膜神経節細胞に発現していることを確認した(データ示さず)。
全網膜標本より無作為に8領域を選び、単位面積(mm2)あたりのGFP陽性細胞数を計測した。さらに各領域から無作為に抽出した6個のGFP陽性細胞のGFP強度をLaserSharp 2000(Bio-Rad)で計測した。また、網膜全体に対するGFP陽性細胞の占める割合を、MetaMorph digital image analyzing software(Universal Imaging Co.)を用いて計測した。
遺伝子導入効率を単位面積(mm2)あたりのGFP陽性細胞数、平均GFP強度、及びGFP陽性領域の網膜全体に対する割合の乗算で求めた。その結果、遺伝子導入効率はP-2の場合に最高であり、P-7の場合に最低であることが判った(図4参照)。
網膜神経節細胞の逆行性標識はVidal-Sans et al.(Exp Neurol 1988; 102: 92-101)の報告に従って施行した。ペントバルビタール(40mg/kg)腹腔内投与による麻酔下にてN, N−ジメチルホルムアミドに溶かした疎水性の蛍光性トレーサー、diI(1,1'-dioctadecyl-3,3,3',3'-tetramethylindocarbocyamine percholorate、Molecular Probes)を左右の両上丘に注入した。diI逆行性標識の後、ラットを前述のように還流固定し、全網膜を共焦点レーザー顕微鏡にて観察した。結果を図6bに示す。
図6b(scale bar=20μm)はdiI逆行性標識後に共焦点レーザー顕微鏡下で観察した結果であり、diI逆行性標識網膜神経節細胞中に検出されたGFP発現細胞を示している。灰色を呈しているのはdiIで標識された網膜神経節細胞であり、そのうちGFPを発現している細胞は白色で表されている。
網膜神経節細胞中の真のGFP陽性率を計測するために、4匹の動物をdiI逆行性標識した後、上記で遺伝子導入効率が最高であった図4のP-2条件下でGFP遺伝子のエレクトロポレーションを行った。エレクトロポレーションの7日後に、視神経乳頭からそれぞれ1、2、3mmの位置につき、4領域合計12領域にて、全網膜を共焦点レーザー顕微鏡下で観察し、GFP陽性率(diIで標識されたすべての網膜神経節細胞に対するGFP陽性細胞の占める割合)を計測した。GFP陽性率は、24.4±4.7%であった。
コントロール(対照)実験は、図4のP-2を基本として以下の3条件を用いて行った。
DNA注入(−)ELP(+)群:DNA注入無しでエレクトロポレーション有り
DNA注入(+)ELP(−)群:DNA注入有りででエレクトロポレーション無し
DNA注入(−)ELP(−)群:DNA注入、エレクトロポレーション共に無し
それぞれについて、前述の方法と同様に処理し、7日目に全網膜解析を行った。これらコントロール実験では、GFP陽性細胞は検出されなかった。
GFP強度の経時的変化をみるために、P−2条件下、上記と同様にしてGFP遺伝子を導入し、エレクトロポレーション後、1、3、5週にて無作為に抽出した20から30個のGFP陽性細胞のGFP強度を計測した。コントロールとして正常網膜を用いた。
また、図7からGFP強度と発現の長さの関係を分析すると、GFP発現は1週間後に最大になり、発現が3週間維持されたことが分る。第1及び第3週のGFP強度はコントロール群に比較して有意に高い(p<0.01)。しかしながら、強度は5週目から徐々に低下しコントロールとの間に有意差がないことが分る(p=2.01)。
上記Iで試験したパラメーターのうち、無処置(正常)群の網膜、最高の導入効率を示したP−2群の網膜、及び低い導入効率を示したP−6群の網膜を用いて眼球障害を評価した。
1)HE(ヘマトキシリン−エオシン)染色
P−2またはP−6の条件下、各群4匹のラットに既述の方法でGFP遺伝子を導入した。上記と同様に、エレクトロポレーションの7日後に動物を還流固定した。無処置の僚眼(正常眼)をコントロールとした。角膜と網膜の凍結切片(12 μm 厚)をHE(ヘマトキシリン−エオシン)染色し光学顕微鏡下で観察した。
上記1)と同様に、P−2とP-6を用い、各群4匹のラットの網膜神経節細胞にGFPを導入し、7日後に還流固定した。角膜と網膜を取り出し、TUNEL染色を行った。TUNEL(TdT- mediated dUTP- biotin nick end labeling)法によれば、アポトーシスによりDNAが断片化している核を特異的に標識することができる。無処置の僚眼(正常眼)をコントロールとして用い、TUNELはin situ apoptosis detection kit(Roche社)を用い、供給者の指示に従って行った。各サンプルからの凍結切片(12 μm 厚)をTO-PRO-3(Molecular Probe)染色し、全ての核を染めた。次いで、切片を共焦点レーザー顕微鏡で観察した。
また、TUNEL染色陽性のコントロールとしてDNaseで処理した切片を用いた。核染色であるTO-PRO-3を計数することにより、1切片あたりの細胞数/mm2を求めた。無処置(正常)網膜、P−2、P-6により処理した網膜におけるTUNEL陽性細胞率(%)を、全TO-PRO-3陽性細胞中のTUNEL陽性細胞数の割合として計算した。その結果を表1に示す
本実施例では、本発明のエレクトロポレーション法による成体ラットの障害された網膜神経節細胞の救済を試みた。
GDNFは網膜神経節細胞の発生、分化、生存において重要な因子として知られている。このGDNF遺伝子を視神経切断モデルに、実施例1で確認したP-2の条件下で導入し網膜神経節細胞の生存率を評価した。GDNF遺伝子の網膜神経節細胞への導入と発現は、免疫組織化学分析とWestern blot法にて確認し、更に視神経切断後6週までの生存網膜神経節細胞数で調べた。カスペース3、9は細胞死に関連している事が報告されており(Kermer Pら、J Neurosci 1998; 18: 4656-62他)、これらの発現を、RT-PCRを用いて検索することで細胞死を評価した。
DiIによる網膜神経節細胞の逆行性標識とGDNF遺伝子のエレクトロポレーションを左眼に対して同日に行った。逆行性標識とエレクトロポレーションは実施例1に記載の方法と同様にして行った。なお遺伝子導入にはGDNFプラスミド(pCI-Neo−GDNF)を用いた。
1週間後、ペントバルビタール(40mg/kg)による麻酔下にて左視神経を露出し、眼窩内で眼球後方2mmの位置で網膜血流を遮断しないように、視神経を切断した。全網膜は視神経切断後2、4、6週後に眼球を摘出し、共焦点レーザー顕微鏡にて観察した。各週につき、5匹の動物を用いた。各全網膜の視神経乳頭からそれぞれ1、2、3mmの位置につき、4領域計12領域で写真をとり、diI標識細胞数を計測した。細胞は明確な細胞体をもっていて突起を伸ばしているもののみを計測した。無処置(正常)網膜において逆行性標識された網膜神経節細胞数を100%とし、他の実験群での生存率を測定した。結果を図8(各群の各時点についてn=5)に示す(scale bar=50μm)。図中、aは無処置(正常)群、bはGDNF導入群の視神経切断後2週間、cはコントロール(GDNF非導入)群の視神経切断2週間後のDiI-標識網膜神経節細胞を示している。これらの図において、diI標識網膜神経節細胞は灰色の点で表されている。単位面積あたり平均のdiI標識網膜神経節細胞数を計数した結果を表2に示す。
上記から、GDNFの導入により細胞の死滅が抑制されることが明らかになった。
網膜神経節細胞へのGDNF遺伝子の導入を確認するために、免疫組織学的検討を行った。エレクトロポレーションの7日後、動物を前述のとおり還流固定した。網膜の凍結切片(12 μm 厚)をウサギGDNF1次抗体(1:100 Santa Cruz Biotechnology Inc. )で4℃にて一晩中反応させ、その後FITC結合抗ウサギ抗体で室温にて2時間反応させた。核染色はTO-PRO-3を用い、観察は共焦点レーザー顕微鏡を用いて行った。その結果、無処置の神経節細胞層では弱いGDNF陽性シグナルしか認められないのに対し、エレクトロポレーション後の神経節細胞層には多くの陽性細胞が存在することが確認された(データは示さず)。
GDNF導入網膜と僚眼の正常網膜はエレクトロポレーション7日後に取り出した。検体を溶解(lysis)buffer(0.5% SDS、10% グリセロール、26%β-メルカプトエタノール、200 mMエチレンジアミン四酢酸 (EDTA)、100 mM フェニルメチルスルホニル フルオリド (PMSF)及び1 M N-エチルマレイミド(NEM)を含有する0.5 M TrisHCl, pH 7.4)中で超音波により破砕し、10% SDS-ポリアクリルアミドゲルを用いて電気泳動し、ニトロセルロース膜上に吸収させた。検出は色素産生性ウエスタンブロット免疫検出キット(WesternBreeze)を用いて行った。即ち、キットに添付の指示書に従い、蛋白を一次抗体 goat-anti-GDNF抗体と2時間室温にて反応させた後、anti-goat IgG-結合二次抗体と室温で2時間反応させた。さらにアルカリフォスファターゼ反応によって可視化した。結果を図9に示す。GDNFは無処置網膜(正常)及び処置網膜(GDNF導入)の両方で、20.1kDaに検出されているが、無処置網膜での発現に比較して、処置網膜での発現はかなり強い。この結果は、pCI-Neo-GDNFプラスミドのエレクトロポレーション後に網膜神経節細胞でのGDNF発現がアップレギュレーションされたことを示している。
無処置(正常)網膜、GDNFを導入した後視神経を切断した網膜、GDNFを導入せずに視神経を切断した網膜を準備し、RT-PCRに用いた。各条件に4匹の動物を割り当てた。GDNFエレクトロポレーションの7日後に、視神経切断を施行し、その9時間後に屠殺した。各サンプルはSV RNA lysis buffer(Promega)中で超音波にて破砕した。全RNAはtotal RNA isolation kit (Promega)を用いて単離した。種々のmRNAの相対的な発現を分析するために、広範に発現しているβ−アクチンmRNAからのシグナルに基づいてcDNAの量を標準化した(total RNA量の調整)。PCRは以下のforward及びreverseプライマーを用い、基本的なTaqポリメラーゼ(Sigma)を用いた手順を使って実施した。
sense: 5'-AAGAAACAGATCCCGTGTAT-3'(配列番号1)
antisense: 5'-GACCTGGAACATCGGATTTGA (配列番号2)
カスペース9(caspase 9)
sense: 5'-GCTGGACGCAGTGTCAAG-3'(配列番号3)
antisense: 5'-ACAGCCAGGAATCTGCTTATA-3'(配列番号4)
βアクチン(beta-actin)
sense:5'-GTGACGAGGCCCAGAGCAAGAG-3'(配列番号5)
antisense 5'-AGGGGCCGGACTCATCGTACTC-3'(配列番号6)
94℃、4分のインキュベーションを1回;94℃、1分の熱変性;54-68℃で30秒のアニーリング、72℃で45秒の伸長を1サイクルとして32サイクル。
分離したPCR産物をUV illuminatorを用いて画像処理した(図10)。図10において、(A)は無処置(正常)の網膜であり、(B)はコントロール(GDNF非導入)であって視神経切断9時間後、(C)はGDNF導入網膜であって視神経切断9時間後のカスペース3及び9によるRT-PCRの結果である。
網膜神経節細胞の細胞死(アポトーシス)に関連することが知られているカスペース3及び9の発現がGDNF導入群で減少していることは、本発明方法によりGDNFが網膜神経節細胞に導入され、細胞死を阻止したことを示している。
2 針電極
3 配線
4 矩形波印加手段
5 インピーダンス測定手段
7 第1電極
10 第2電極
Claims (1)
- エレクトロポレーションにより生体内の網膜神経節細胞にDNAを導入するための装置であって、生体外に配置するためのコンタクト型電極、生体内または生体外に配置するための針電極、及びこれらの電極間にDCパルスを印加してエレクトロポーションを発生させるための矩形波印加手段とを備えていることを特徴とする装置であって、導入されるDNA量が20μgであり、DCパルスが、オンおよびオフ時間の和が1秒間であるオン、オフからなる周期を有する矩形波を5回連続してパルスした後、5分間の間隔をあけて、再びオンおよびオフ時間の和が1秒間であるオン、オフからなる周期を有する矩形波を5回連続してパルスするものであり、DCパルスのオン時間の電界強度が6V/cmであり、前記オン時間が100msecであるものであり、該装置が、導入すべきDNAが硝子体内または網膜下腔に投与され、コンタクト型電極が角膜の表面に、針電極が前頭部正中に配置されるよう用いられることを特徴とする装置。
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