JP2014524302A - 眼疾患の処置のための装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は:眼球の外面の第一の領域と接触するように意図されたカップ状の第一の接触面(18)を有する第一の支持体(14)と、互いに流動的に連通し、任意の注射針の遠位端(26)から第一の接触面までの距離が0.6mm〜1.3mmであるようにそれぞれの挿入点(22)において第一の接触面(18)から突き出る、少なくとも4個からなる一組の注射針(17)とを含む注射装置に関し、第一の接触面上の注射針の挿入点が第一の接触面に散在し、第一の接触面の正面図上の挿入点によって画定された凸面(E)に全面的に包含されることが可能な、円内にいかなる挿入点も包含しない最大円(C’)の直径(D’)が8mm未満である。

Description

技術分野
本発明は、被術者の眼疾患の処置のための注射装置に関する。
発明の背景
近年、眼疾患、例えば、加齢性黄斑変性および糖尿病性網膜症の処置のための、生物学的療法を使用する、非常に興味深い新しい進歩があった。眼球は、小さい、閉じられた器官であり、外壁で隔てられているため、局所遺伝子治療に最適な器官と見なされてきた。
例として、遺伝性網膜ジストロフィーは、光受容体(錐体および桿体)または網膜色素上皮細胞(RPE)における遺伝子をコードするタンパク質の突然変異に起因する。光受容体細胞における遺伝子置換は今もなお前臨床評価段階にあるが、この分野における最も著しい進歩は、レーバー先天性黒内障(LCA)の処置のための、RPE細胞におけるRPE65遺伝子の置換である。RPEへのウイルス遺伝子導入が動物モデルにおいて実行可能かつ効率的であると示されただけでなく、最近では、期待できる機能的結果を持つrAAV4の網膜下注射を患者が受けることで、失明に至る疾患を患う患者に希望を与えてきた。
ウイルスベクターは、RPE細胞の効率的なトランスフェクションを可能にし、概念証明を実証するために役立ってきたが、網膜および脳内へのウイルス粒子の長期残留により、特に低年齢小児に処置を適用する際の安全性に対する懸念が増している。
硝子体内に注射するとき、ウイルスベクターはRPE細胞には届かず、RPE細胞または光受容体をターゲットにするには、それらの網膜下注射のみが有効であることが示されてきた。その上、網膜下注射を使用すると、剥離した網膜エリア内およびその周辺のみでRPE細胞がトランスフェクトされ、これは中心視力の回復をターゲットとするとき、黄斑が剥離することを示唆する。そのような黄斑剥離は、視力を脅かすことに関連することができる。実際に、網膜剥離後の視力回復の鈍さが黄斑剥離に相関することは周知である。スペクトルドメインOCTを使用する昨今の研究によって、網膜剥離の外科処置の成功後に、眼球の62%は中心窩に解剖学的異常を呈し、特に、手術前に黄斑が剥離したときのみに見られる外境界膜の破壊が最悪の視力予後診断と関連したとの証拠が提供された。黄斑剥離後の視力回復を予測することができる要因についての議論が今もなおあるとしても、復位時の黄斑の健康状態は、おそらく最も重要な可変要因である。疾患のある眼球では、黄斑剥離後の中心視力の回復の不確実性が公知であり、黄斑下注射が危険でないことの保証が困難である。
多くの非ウイルス遺伝子導入ベクターまたは方法が眼の遺伝子治療のために開発、適応されてきた(Andrieu-Soler C Mol Vis 2006 12:1334; Bejjani RA Surv Ophthalmol 2007 52:196; Bloquel C Adv Drug Deliv Rev 2006 58:1224)。それらの中で、電流が細胞内にプラスミドDNAを追い込む「電気的導入」とも呼ばれるエレクトロポレーションは、最も効率的なものの一つであり(Mir LM Adv Genet 2005 54:83; Mir LM Methods Mol Biol 2008 423:3; Isaka Y Expert Opin Drug Deliv 2007 4:561)、臨床評価まで開発されてきた(Daud AI J Clin Oncol 2008 26:5896)。以前の報告書では、プラスミドの網膜下への投与後におけるエレクトロポレーションにより新生マウスRPEの効率的なトランスフェクションができ(Matsuda T Proc Natl Acad Sci USA 2004 101:16)、動物モデルにおける網膜変性の進行を遅らせた(Chen B Science 2009 323:256)ことが示された。具体的なRPEプロモーターを含有する網膜下のプラスミド注射とエレクトロポレーションとの組み合わせを使用することにより、成体ラットにおいて、効率的かつ長期にわたるRPEトランスフェクションも達成された(Kachi S Gene Ther 2005 12:843; Johnson CJ Mol Vis 2008 14:2211)。
脈絡膜上腔は、内側血管膜である脈絡膜と、眼球の外層である強膜との間に位置する眼球内の潜在的可能性のある腔である。脈絡膜上腔は、毛様体の後ろにある眼球の前部から、眼球の後部、視神経に至るまで延伸する。眼球の脈絡膜上腔は、それ故、薬物送達が可能なルートとして研究されてきた。例えば、OlsenらのAmerican J. Opthamology 142(5): 777-87 (November 2006)、Iscience Interventional CorporationへのPCT特許出願公報である国際公開公報第2007/100745号を参照されたい。脈絡膜上腔は、後領域を処置するために、眼球の前領域からアクセスする潜在的可能性のあるルートを実際に提供することができる。しかし、ルートは非ウイルス遺伝子治療のためには構想されてこなかった。
国際公開公報第2006/123248号は、エレクトロポレーションによって組成物を投与するための装置を記載している。図16に示された実施態様では、装置は、同心構成で、眼球の面上に別々に置かれた第一および第二の環状電極を含む。電極の一つは、いくつかの平行な注射針を含む。眼球の面上に電極を置くことは、厄介である。加えて、位置調整が比較的不正確である。最後に、これらの電極は、脈絡膜上腔内へのエレクトロポレーションのために設計されたものではない。
国際公開公報第2007/131050号は、患者の眼球内の組成物を管理するための装置を記載している。この装置は、極微針のアレイを包含することができる。
医薬組成物を脈絡膜上腔内に導き入れ、次に、医薬組成物内に含有された薬剤を眼細胞に導入するために使用することができる、効率的なエレクトロポレーション装置が要望されている。
本発明の目的は、そのような装置を提供することにある。
発明の概要
このために、本発明が提案する注射装置は:
− 眼球の外面の第一の領域と接触するように意図されたカップ状の第一の接触面を有し、眼球の縁の後ろで、好ましくは第一の領域と合わさるような第一の支持体と、
− 互いに流動的に連通し、任意の注射針の遠位端から第一の接触面までの距離が0.6mm〜1.3mmであるようにそれぞれの挿入点において第一の接触面から突き出る、少なくとも4個からなる一組の注射針とを含み、
第一の接触面上の注射針の挿入点が第一の接触面上に散在し、第一の接触面の正面図上の挿入点によって画定された凸面に全面的に包含されることが可能な、円内にいかなる挿入点も包含しない最大円の直径が12mm未満である。
後に説明の中でより詳細に記載するように、本発明者らは、とりわけ、そのような注射装置が複数の注射針を第一の接触面上に散在させて提供するため脈絡膜上腔内のエレクトロポレーションに極めて効率的であり、大きい剥離エリアを誘発することなく、脈絡膜上腔に医薬組成物、とりわけ、プラスミドDNAを含有する医薬組成物の均一な分配ができることを発見した。
第一の接触面の形状は、注射針の遠位端の位置調整に正確性も提供し、通常は互いに接触する脈絡膜と強膜層との間に正確に注射を置くことができる。
その上、複数の注射針およびそれらの再分割によって、二つの層の間に注射した医薬組成物を進行させるような高圧の印加が回避される。
最後に、複数の注射針およびそれらの再分割によって、注射した組成物の脈絡膜上腔内での望ましい拡散が可能になる。
好ましくは、一組の注射針および/または第一の接触面は、エレクトロポレーション装置のための第一の電極として使用されるように構成される。それ故、エレクトロポレーションは、正確に組成物を注射したエリアで最も効率的になることができる。
好ましくは、本発明の注射装置は、以下の任意の特性を一つ以上含む:
− 好ましくは、第一の接触面の正面図上の挿入点によって画定された凸面に全面的に包含されることが可能な、円内にいかなる挿入点も包含しない最大円の直径が10mm未満、8mm未満、6mm未満、5mm未満、4mm未満、3mm未満、2mm未満、1mm未満、0、5mm未満である;
− 好ましくは、正面図上の第一の接触面の外輪郭によって画定された面に全面的に包含されることが可能な、円内にいかなる挿入点も包含しない最大円の直径が12mm未満、10mm未満、8mm未満または6mm未満である;
− 任意の注射針が隣接する注射針から1mm、2mmまたは3mmよりも長い距離、かつ/または8mm、6mm、5mmまたは4mm未満の距離だけ間隔をあける。違った言い方をすれば、任意の当該注射針について、当該注射針からその距離だけ間隔があいたもう一つの注射針を見出すことが可能である;
− 挿入点が正面図上の凸面に均一に散在し、ある実施態様では、挿入点が正面図上の外輪郭によって画定された面に均一に散在する;
− 装置が好ましくは5よりも多く、7よりも多く、10よりも多く、15よりも多く、20よりも多く、25よりも多く、かつ/または50未満、40未満または30未満の注射針を含み、これらの注射針が互いに異なる、または、好ましくは同一のものであることができる;
− 第一の接触面と任意の注射針の遠位端との間の距離が好ましくは0.7mmよりも長く、0.8mmよりも長く、かつ/または1.2mm未満、1.1mm未満、1.0mm未満または0.9mm未満であり、注射針を眼球内に挿入できる長さが限定できる;
− 第一の接触面がヒトの成人の眼球外面と接触しているとき、それぞれの遠位端が眼球の脈絡膜上腔に届くように注射針が設計される;
− 少なくとも一つ、好ましくは全ての注射針が第一の支持体に堅固に固定された(換言すると、第一の支持体上に恒久的に固定化された)それぞれの近位端を有する;
− 第一の接触面の形状が球状または楕円であり、好ましくは眼球の外面の前部または後部の形状に対応する;
− 第一の接触面の任意の点における曲率半径が9mmよりも長く、10mmよりも長くもしくは11mmよりも長く、かつ/または15mm未満、14mm未満、13mm未満または12mm未満である;
− 第一の接触面が球状または楕円のバンドの形態を有し、とりわけ、眼球の外面の前部または後部の形状に対応するエンベロープ表面に沿って延伸する;
− 第一の接触面が30mm2よりも大きい、40mm2よりも大きい、50mm2よりも大きい、60mm2よりも大きい、80mm2よりも大きい、100mm2よりも大きい、150mm2よりも大きい、200mm2よりも大きく、かつ/または900mm2未満、800mm2未満、700mm2未満、600mm2未満または500mm2未満の表面積を有する;
− 注射装置に円の弧を辿る位置決めマークが提供され、操作者が眼球の縁と接触するように位置決めマークを位置付けることができるように構成される;
− 位置決めマークの円の弧が5mmよりも長く、6mmよりも長く、かつ/または8mm未満もしくは7mm未満の半径を有する;
− 位置決めマークが縁上にあるように注射針が位置付けられたとき、どの注射針も縁から4mm未満、好ましくは5mm未満の距離では眼球の外面に侵入することができないように構成され、注射針の全ての挿入点が好ましくは4mmよりも長く、好ましくは5mmよりも長く位置決めマークから離れている;
− 注射装置が第一の近位部を含み、第一の支持体が第一の近位部上に回転可能に取り付けられる;
− 注射針が共通の全体的な方向に実質的に沿って延伸し、第一の支持体がその方向と実質的に垂直な軸を中心に回転可能に第一の近位部上に取り付けられ、その回転軸が好ましくは注射針の全体的な方向と実質的に垂直である;
− 発電機の第一の端子に電気的に接続するように設計された第一の電極を注射装置が含む;
− 一つの、好ましくはいくつかの、好ましくは全ての注射針、および/または第一の接触面を画定する第一の支持体の少なくとも一部、好ましくは全体領域を第一の電極が含む;
− 第一の接触面が少なくとも部分的に、好ましくは全面的に導電材料によって画定される;
− 第一の電極を発電機の第一の端子に電気的に接続することが可能な電気的な第一のコネクタを注射装置が含む;
− 発電機の第二の端子に電気的に接続され、それぞれ、第二の電極が第一の電極に近接する近接位置と、第一の電極から遠隔にある遠隔位置との間を第一の電極に対して可動性を持つように設計された第二の電極を注射装置が含み、第二の電極が遠隔位置と近接位置との間を運動する間ガイドされる;
− 第一および第二の電極をそれぞれ支持する第一および第二のアームを注射装置が含み、第二のアームの運動が第一のアームに対してガイドされ、好ましくは、第二のアームがとりわけ一対のはさみの二つのアームのように第一のアーム上に回転可能に取り付けられる;
− 弾性手段、一例として、第二の電極を近接位置に向けて押し進めるように構成されたバネを注射装置が含む;
− 第二の電極が好ましくは第一の接触面のそれらと類似する形状および/または寸法を有する第二の導電接触面を含み、第二の接触面が発電機の第二の端子に電気的に接続されるように構成される;
− 第二の接触面が好ましくはカップ状であり、近接位置において眼球の外面の第二の領域と接触するように、好ましくは外面の第二の領域と合わさるように構成され、とりわけ、位置決めマークが眼球の縁にあるとき、第二の領域が(眼球の中心に対して)第一の領域の反対にある。
エレクトロポレーション装置
本発明は、
− 本発明の注射装置と、
− 発電機とを含むエレクトロポレーション装置にも関し、
一組の注射針および/または第一の接触面が第一の電極を形成し、発電機の全く同じ端子、または「第一の端子」に電気的に接続される。
好ましくは、注射装置は、第二の電極を含み、発電機が第一の電極と第二の電極との間に電界を生成することが可能なように第一および第二の電極に電気的に接続される。好ましくは、発電機は、注射装置の注射針を手段として眼球内に注射された組成物のエレクトロポレーションを促進するように設計される。
方法
本発明は、本発明のエレクトロポレーション装置を手段として眼球の脈絡膜上腔内に組成物を注射するための方法にも関し、方法は:
a)その位置において脈絡膜上腔内に開口するように構成された注射針を第一の接触面が眼球の外面の第一の領域と接触するまで眼球内に挿入する工程と、
b)注射針を通じて組成物を注射する工程と、
c)先行する工程とは独立して、眼球の中心に対して相対的に第一の領域と実質的に反対にある眼球の外面の第二の領域上に対電極、好ましくは注射装置の第二の電極を適用する工程と、
d)先行する工程とは独立して、第一の電極および対電極と第一の端子および第二の端子とをそれぞれ接続する工程と、
e)発電機を用いて第一の電極と対電極との間に電界を生成し、電界がエレクトロポレーションを促進するように適応される工程と
を含む。
方法は、好ましくは、工程a)の前に、位置決めマークを眼球の縁と接触するように置く工程を含む。
好ましくは、工程a)は、第一の近位部上の、注射針が眼球の外側に延伸する係合解除位置と、眼球の外側に少なくとも部分的に延伸する係合位置とのそれぞれの間で第一の支持体を回転させることを含む。
本発明の他のフィーチャおよび効果は、以下の詳細な説明を読み、添付した図面を検討することによって明らかになる。
本発明のエレクトロポレーション装置を示す。 本発明の好ましい実施態様における注射装置の詳細の斜視図を示す。 図2に示す注射装置のカップ16の正面図を示す。 図3に示す横断面Bに沿った、図2に示す装置の部分断面図を示す。 第一の接触面の特定の実施態様を表す。
さまざまな図において、同一または類似の要素を指定するために、同一の参照符号が使用される。
定義
「第一の」および「第二の」は、対応する要素を識別するために使用されるが、本発明を限定するものではない。とりわけ、本発明の注射装置は、一つの電極のみを含むことができる。
針の挿入点によって画定される「凸面」は、第一の接触面の正面図上のこれらの挿入点の凸エンベロープの表面である。「凸エンベロープ」は、全ての挿入点を含有する最小の長さを有する、(エンベロープの外側から見て)凸の閉じた線である。これは、もっぱらこれらの挿入点上に載せられたゴムバンドによって区切られた領域と比較することができる。一例として、凸面Eを図3に表す。
面の「主軸」は、その幾何学的中心(すなわち、全ての点が同じ重量を有すると考えると、重心)を通る、この面と方向的に垂直である。カップ状の接触面の正面図は、この接触面の主軸に沿った内部からの図である。
「カップ状」は、眼球の中心から見たときの凹状を意味する。
本説明では、特に断りない限り、「一つを含む」は、「少なくとも一つを含む」として理解される。
詳細な説明
図1に示すエレクトロポレーション装置2は、本発明のはさみ様の注射装置4および発電機6を含む。
図2および3に示すように、注射装置4は、第一のアーム8と、軸12を中心として第一のアーム8に回転可能に取り付けられた第二のアーム10とを含む。第一のアーム8および第二のアーム10は、それぞれ、エレクトロポレーション装置2の第一および第二の電極として使用され、第一のアームは注射用にも使用される。
第一のアーム
第一のアーム8は、第一の近位部13と、一組の注射針17が提供された第一のカップ16を呈する、好ましくは導電材料から作られた第一の支持体14とを含む。
第一の支持体14は、軸Zを中心に回転可能に第一の近位部13上に取り付けられる。軸Zは、注射針17の全体的な方向と実質的に垂直である。
任意の注射針17と軸Zとの間の距離は、好ましくは4mmよりも長く、好ましくは5mmよりも長い。
第一の接触面
第一のカップ16は、眼球の外面と接触するように意図され、以後に記載する注射針の侵入深さを限定する第一の接触面18を画定する。
第一の接触面は、眼球の面と接触して置かれるように設計されるため、好ましくは滑面、より好ましくは、いかなる粗さもない面を有する。
第一のカップは剛体であることができるが、好ましくは可撓性材料、換言すると、眼球の面に関して侵襲性のない材料、例として、シリコーン、スポンジ、とりわけ合成スポンジ、ポリエステル、ポリオルトエステル、ポリメタクリル酸メチルの重合体、または任意の他の医療グレードの可撓性重合体から作られる。
第一のカップ16の最大限の厚さは、好ましくは3mm未満、2mm未満、1mm未満または0.5mm未満である。
好ましくは、第一のカップ16の可撓性は、第一のカップ16が変形して第一の接触面がわずかに異なる形状またはサイズを有する眼球の外面と合わさることができるような可塑性である。
脈絡膜上腔内への注射の間における医薬組成物の漏れのリスクも限定される。
表された実施態様では、第一の接触面18は、実質的に球形のエンベロープSに沿って延伸し、眼球の外面、好ましくは眼球の前部または後部のわずかに楕円の外面と合わさる。第一の接触面18は、球状または楕円のバンドの形態を有する。
第一の接触面18は、二つの大きい辺18および18、ならびに二つの小さい辺18および18を有することができる。大きい辺は、とりわけ、小さい辺との丸い角を形成することができる。
小さい辺および/または大きい辺の長さは、5mm以上、6mm以上、かつ/または20mm未満、18mm未満、15mm未満または12mm未満であることができる。
正面から見ると、例として図3に表すように、第一の接触面は、外輪郭Oによって外部から画定される。外輪郭Oは、表された好ましい実施態様では実質的に長方形であるが、長方形の輪郭に限定されない。
第一の接触面は、中実、または(例えば、穴によって)局所的に穿孔されていることができる。好ましくは、第一の接触面は、連続的である、すなわち穿孔されていない。
第一の接触面18は、少なくとも部分的に、好ましくは全面的に導電材料によって画定される。それ故、第一の接触面18は、第一の電極の一部であること、または第一の電極の構成要素となることができる。
とりわけ、第一の接触面は、少なくとも部分的に、好ましくは全面的に導電材料から作られたコーティングによって画定されることができる。第一の支持体は、第一の接触面を画定するように、少なくとも部分的に導電材料から作られることもできる。
第一の接触面は、相互に電気的に接続され、第一の接触面18上に、好ましくは規則的に、散在する複数のピンを含むこともできる。
位置決めマーク
装置は、好ましくは位置決めマーク19を含む。位置決めマークは、有利には眼球の面と合わさることができる。
位置決めマークは、眼球の外面を通じた注射針の任意の侵入前に、操作者が眼球の面上に優れた正確性で注射装置を位置付けることを可能にする。エラーのリスクは、それ故、減少するか、または実質的に排除される。
一つの実施態様では、位置決めマークは、注射針の侵入の間、眼球の外面との接触を維持するように設計され、注射針の侵入をガイドする。とりわけ、位置決めマークは、侵入の間、注射針の回転点として役立つことができる。
位置決めマークは、異なる形状を有することができる。とりわけ、位置決めマークは、1点、少なくとも2点、少なくとも3点、「位置決め線」と呼ばれる線の全てもしくは一部、または面によって形成されることができる。
好ましくは、位置決めマークは、円の弧を辿り、操作者がそれを、角膜Coの端部、換言すると、「縁」Lと呼ばれる、角膜と強膜Scとの間の移行段部と実質的に平行に、眼球の外面と接触するように位置付けることができる。
位置決めマークは、好ましくは、眼球内に注射針を侵入させる前に、縁と接触して、眼球の外面上に置かれるように構成される。有利には、眼球の外面を通じた注射針の侵入の間、縁との接触を保持して、この侵入をガイドすることができる。
位置決めマークの円の弧は、5mmよりも長く、6mmよりも長く、かつ/または8mm未満もしくは7mm未満の半径、好ましくは6.58mmの半径を有することができる。
位置決めマークの円の弧は、軸を中心に、80°よりも大きく、100°よりも大きく、120°よりも大きく、140°よりも大きく、160°よりも大きく延伸することができる。ある実施態様では、180°よりも大きく、200°よりも大きく、220°よりも大きく、240°よりも大きく、260°よりも大きく、280°よりも大きく、300°よりも大きく延伸することができる。
眼球の外面と接触する位置決め線の長さは、注射針の侵入の程度に依存することができる。例として、侵入段階の開始時には、位置決め線は、この線の一つ以上の点、または一つ以上の断片を介して、眼球の外面と接触することができる。侵入の間、この接触の本質を展開することができる。好ましくは、位置決めマークの長さは、眼球の可撓性を前提として、位置決めマークが侵入段階を通して、その全体の長さに沿って眼球の外面との接触を維持できることを保証するに十分に短い。
位置決めマークは、好ましくは滑面、より好ましくは、いかなる粗さ、殊のほか侵入段階の間に眼球の面を損傷することがある鋭い先端または端部の形態の粗さもない面を有する。
位置決めマークは、とりわけ、1.5mmよりも長く、かつ/または5mm未満の幅を持ち、例として、第一の接触面の辺、例として、その全体の長さに沿って延伸する可撓性材料のバンドによって形成されることができる。位置決めマークは、とりわけ、シリコーンまたは発泡体のビーズによって形成されることができる。有利には、それにより、縁(角膜の端部)の負傷のリスクが減少する。
位置決めマークは、眼球の面上の滑り運動を限定することが可能なノンスリップ材料によって形成されるか、または少なくとも部分的に覆われることができる。
好ましくは、第一の接触面の少なくとも一つの辺、好ましくは第一の接触面の全ての辺は、平面と、図4に示すような球形エンベロープSまたは楕円エンベロープとの交点によって区切られる。好ましくは、位置決め線は、そのような第一の接触面の辺によって画定される。位置決め線は、注射装置の他の部分によって画定されることもできる。
第一の近位部13上の第一の支持体14の回転軸Zは、好ましくは、位置決めマーク19の平面と平行に延伸する。軸Zとこの平面との間の距離は、好ましくは、3mm未満、2mm未満、1mm未満または0.5mm未満である。
好ましくは、第一の支持体14は、注射針が眼球内に侵入していない係合解除位置(破線で表す)と、注射針が眼球内に導き入れられる係合位置との間を第一の支持体が回転できる一方、これらの二つの位置の間の回転の間、位置決めマークが眼球の縁との接触を維持することができるように、第一の近位部13上に取り付けられる。
注射装置は、好ましくは第一の支持体を係合位置および/または係合解除位置にロックするための動作停止手段を含む。注射装置は、弾性手段、一例として、係合位置に向けて第一の支持体を押すように機能するバネ20を含むことができる。そのような弾性手段は、有利には、とりわけ、注射およびエレクトロポレーションの間、第一の支持体と眼球の外面との接触を改善する。
好ましくは、バネ20は、軸Zを中心に取り付けられる。
注射針
一組の平行な同一かつ直線的な注射針17が、共通の全体的な方向Wに沿って延伸し、例として、クリップ、接着または材料の融合によって第一の接触面に固定される。注射針は全て、第一の支持体上に同じように固定されることも、そうでないこともできる。
注射針の外径は、0.2〜0.4mmであることができる。
任意の注射針の外径は、例として、およそ0.3mmである。
各注射針17は、「挿入点」22と呼ばれるそれぞれの場所において支持体に埋め込まれる近位端21から自由遠位端26まで延伸する。遠位端26は、眼球内への注射針の侵入を容易にするための斜めの先端を有し、一つまたはいくつかの軸方向および/または半径方向放出オリフィスを介して開口している。ある実施態様では、任意の注射針は、先細、換言すると、その軸に沿った円錐であり、軸方向に開口している。
好ましくは、注射針、好ましくは任意の注射針の放出オリフィスは、注射針の内径よりも小さい直径を有する。好ましくは、注射針は横方向に開口する。
全ての注射針の遠位端26は、図4に示すように、球形エンベロープSと同心円状の球形エンベロープS1上に実質的に延伸する。注射針の長さに対応する、球形エンベロープSの半径と球形エンベロープS1の半径との間の差は、第一の接触面18が眼球の外面と接触したとき、それ故、眼球内への注射針のさらなる侵入を防ぎ、注射針の放出オリフィスが脈絡膜上腔内にあるように決定される。
注射針は、0.8mmよりも長く、かつ/または1.2mm未満、1.1mm未満または1.0mm未満の距離だけ第一の接触面から突き出ることができる。
それらは全て、第一の接触面の主軸と平行に延伸する。
それらは、第一の接触面と垂直に延伸することもできる。全ての注射針は、同じ長さを有し、球形エンベロープSの中心に向けて方向付けられることができる。
第一の接触面18上の注射針17の挿入点22は、この面に散在する。これらの全てが位置合わせされるわけではない。
ある実施態様では、挿入点は、いくつかの直線に沿って、とりわけ、互いに垂直であるか、そうでないことができるいくつかの行および列に沿って、第一の接触面18上に散在する。例として、図3では、挿入点は、3行および6列に沿って散在する。
挿入点22の分配は、均一的であるか、そうでないことができる。しかし、挿入点22によって画定された凸面E、すなわち、挿入点が散在している領域内、好ましくは第一の接触面18全体内にいかなる挿入点も含有しない、いかなる大きな面積もあるべきではない。
好ましくは、注射針は、位置決めマークが縁にあるように位置付けられたとき、どの注射針も、縁から4mm未満、好ましくは5mm未満の距離「d」では眼球の外面に侵入することができないように構成される。とりわけ、注射針の全ての挿入点は、好ましくは4mmよりも長く、好ましくは5mmよりも長く位置決めマークから離れている。
好ましくは、位置決めマークと眼球内に侵入する注射針の最も近接する点との間の距離、および/または位置決めマークと注射針の最も近接する挿入点との間の距離は、10mm未満、8mm未満または6mm未満である。第一の支持体の効率が有利に増大する。
図3は、第一の接触面18の正面図、すなわち、矢印Aから見た図を示す。第一の接触面18の凸面Eおよび外輪郭Oを表す。
凸面Eの最大寸法および/または最小寸法は、正面図では、好ましくは9mmよりも長く、10mmよりも長く、かつ/または30mm未満、20mm未満、18mm未満または15mm未満である。
正面図上の外輪郭Oによって画定された面に置くことが可能な、円内にいかなる挿入点も包含しない最大円Cの直径Dは、12mm未満である。
好ましくは、正面図の凸面Eに置くことが可能な、円内にいかなる挿入点も包含しない最大円C’の直径D’は、12mm未満である。
第一の接触面および注射針の形状と寸法とを組み合わせて、本発明の挿入点の分配により、医薬組成物を高圧下に置く必要なく、脈絡膜上腔内への正確かつ均一な注射が可能になる。眼球の負傷は、それ故、減少し、エレクトロポレーションが極めて効率的になる。
少なくとも一部、好ましくは全ての注射針は、少なくとも一部分、または全体が導電材料から作られ、全く同じ電極、すなわち、第一の電極に属するように、一緒に接続されることができる。
一部の実施態様では、全ての注射針は、任意で、第一の接触面と、全て一緒に電気的に接続され、一つの単一電極の構成要素となる。
一部の実施態様では、第一の電極は第一の接触面のみを含み、注射針は第一の接触面から電気的に絶縁される。
第一のアーム8は、第一の電極、すなわち、注射針および/または第一の接触面を発電機6の第一の端子6aに接続するための第一のコネクタも含む。
好ましくは、少なくとも一つの注射針、好ましくは全ての注射針には、操作者が眼球内へのそれらの侵入深さを視覚的に評価できるようにそれぞれの光ファイバーが提供される。光ファイバーによって提供される光は、好ましくは冷光、すなわち、実質的に熱を提供しない光である。
流動的連通
各注射針17は、通常では、注射針の近位端から遠位端までの医薬組成物(以後にその例を挙げる)の導入のために設計された管腔によって、横切られる。
注射針の管腔は、共通の分配チャンバ30内に開口する。
分配チャンバ30は、好ましくは第一の支持体内に形成される。
エレクトロポレーション装置は、注射される医薬組成物の容器、一例として、第一の支持体と一体の容器、または図1に示すような、注射器31の形態の容器を含む。注射器31は、一例として第一の支持体のルアーコーン32にプラグされる管48を通じて、全ての注射針と流動的に連通している分配チャンバ30と流動的に連通することができる。注射器のピストンの動きにより、医薬組成物が容器から出て分配チャンバ内に導入される。分配チャンバ30により、医薬組成物を全ての注射針に同時に送達することができる。
一部の実施態様では、注射装置は、一つ以上、好ましくは全ての注射針の管腔に選択的または同時にプラグされるための手段を有する。これらの手段は、とりわけ、各々が一つ以上の注射針にプラグされるように設計された一つ以上のストッパを含むことができる。
一部の実施態様では、他の注射針とは独立して、各注射針を供給することができる。例として、各注射針を個々の管に接続することができる。それ故、有利には、装置の異なる注射針を通じて、異なる有効成分を注射することが可能である。
この実施態様では、管を締め付けるまたは挟むことによって、関連する注射針への供給を停止することが可能である。
全ての管は、締め付けられるか狭まれたとき、全ての管への供給を同時に断絶させる主管に接続されることもできる。
近位部
第一の近位部13は、注射装置の操作のために意図され、注射装置を、例として、片手の親指と人差し指との間で掴むことができるようにする。注射装置の操作は、このようにしてより簡単になる。
第一の近位部13は、好ましくは、指の導き入れを可能にし、第一のアームの操作を容易にする第一のオリフィス42を呈する。
第一の支持体14は、オリフィス42と反対にある第一の近位部の終端に取り付けられる。
第一の近位部13は、好ましくは非導電材料から作られるか、または覆われる。
第二のアーム
第二のアーム10は、第一のアーム8に類似する。さまざまな図において、第一のアームおよび第二のアームの同一または類似の要素を指定するために、同一の参照符号が使用される。しかし、第二のアームについては、参照符号は、’符号が補足される。
第二のアーム10の遠心部は、第二のカップ16’を呈する、好ましくは導電材料から作られるか、またはコーティングされた第二の支持体14’を含む。好ましくは、第二の支持体は、第一の支持体の特性を一つ以上有する。
第二のカップ16’は、好ましくは、眼球の外面と合わさる、実質的に球形の第二の接触面18’および、好ましくは、眼球の外面の前部または後部と合わさる、わずかに楕円の第二の接触面を画定する。
好ましくは、第二の支持体14’は、第一の導電接触面18に類似し、好ましくは第一の支持体上の第一の導電接触面に類似するように第二の支持体上に配置された第二の導電接触面18’を呈する。
第二の接触面18’は、エレクトロポレーション装置2の第二の電極として使用されることが意図される。
好ましくは、第二の電極および第二のアーム8は、いかなる注射針も含まない。第二の電極は、好ましくは表面電極、すなわち、眼球に侵入することができないように設計される。
第二のアーム10は、導電材料によって画定された第二の接触面18’を発電機6の第二の端子6bに接続するための第二のコネクタを含む。
注射装置は、好ましくは、図1に示すように、眼球の中心に対して眼球Yの外面の反対の領域上にある、近接位置に対応する位置において第一および第二の導電接触面が同心に構成される。
第二のアーム8の近位部は、第一のオリフィス42に類似し、第二のアームの操作を容易にする第二のオリフィス42’を呈し、好ましくは非導電材料から作られた第二の近位部13’を含む。第二の支持体14’は、オリフィス42’と反対にある第二のアームの近位部の終端に堅固に固定される。
軸12を中心とした、第一のアームに対する第二のアームの回転運動によって、第一および第二の接触面が眼球Yを「狭む」または「締め付ける」ことができる近接位置に第二のアームを導くことができ、眼球Yの外面における反対にある二つの領域が、それぞれ、第一および第二の接触面に近接して接触し、好ましくはそれぞれ第一および第二の電極として機能する。
バネ44は、好ましくは第二のアームに向けて第一のアームを押す傾向を持つ。好ましくは、このバネは軸12を中心に取り付けられる。
第二のアームには、光ファイバーが提供されることもでき、かつ/または複数のエレクトロルミネッセントダイオード(LED)を第二の電極上に配置することができ、操作者は、透過照明を通じて注射針の侵入深さを評価することができる。この光ファイバーによって提供される光は、好ましくは冷光である。
医薬組成物
本発明のエレクトロポレーション装置は、治療用核酸が配合された医薬組成物を疾患のある眼球の脈絡膜上腔内に送達した後、対象となる治療用核酸のエレクトロポレーションに使用されることができる。
本発明に使用する核酸には、生物学的特性を呈示する、任意の対象となる核酸を使用することができる。より詳細には、核酸は、生物学的活性を呈示する、天然、切断、人工、キメラまたは組み換え生成物[例えば、(タンパク質またはペプチドを包含する)対象となるポリペプチド、RNAなど]をコードする任意の核酸であることができる。
核酸は、好ましくは、デオキシリボ核酸(DNA)分子(cDNA、gDNA、合成DNA、人工DNA、組み換えDNAなど)またはリボ核酸(RNA)分子(mRNA、tRNA、RNAi、RNAsi、触媒RNA、アンチセンスRNA、ウイルスRNAなど)である。核酸は、一本鎖もしくは多重鎖核酸、好ましくは二本鎖核酸であることができ、または複合体であることができる。核酸は、ハイブリッド配列または合成もしくは半合成配列を含むことができる。それは当業者に公知の任意の技法によって得ることができ、殊のほかライブラリスクリーニング、化学合成あるいはライブラリスクリーニングによって得られた配列の化学または酵素修飾を包含する混合型方法によって得ることができる。
特定の実施形態では、治療用核酸は、合成もしくは生合成由来のものであるか、ウイルスから、または単細胞、多細胞真核もしくは原核生物から抽出される。
本発明で使用する治療用核酸は、脈絡膜上腔に投与されるとき、裸の核酸であることができ、任意の化学、生化学または生物学的薬剤と複合されることができ、ベクターなどに挿入されることができる。
本明細書で使用するように、用語「裸のDNA」とは、DNAの送達または導入を改善するか、細胞内へのその進入を容易にする合成、生合成、化学、生化学または生物学的薬剤と組み合わされていない任意の核酸分子を呼ぶ。
本明細書で使用するように、用語「ベクター」とは、自らが連結されているもう一つの核酸を輸送することが可能な核酸分子を呼ぶ。この用語は、本出願では、任意の送達担体、例えば、その細胞送達を増大させるための治療用または予防用核酸に関連する組成物も呼ぶ。
好ましいベクターは、それらが連結されている核酸の自己複製および/または発現が可能なベクターである。操作可能に連結される遺伝子の発現に向かわせることが可能なベクターを、本明細書では「発現ベクター」と呼ぶ。概して、組み換えDNA技法において有用な発現ベクターは、多くの場合、それらのベクター形態では染色体に結合されない環状二本鎖DNAループと呼ばれる「プラスミド」の形態である。本発明では、プラスミドは、ベクターの最も一般に使用される形態である。プラスミドは、本発明の裸のDNAの好ましい形態である。
ベクターはエピソームDNA、酵母人工染色体、ミニ染色体またはウイルスベクターであることもでき、ウイルスベクターはレンチウイルス、アデノウイルス、アデノ関連ウイルスおよびウイルス様ベクターからなる群より選択される。
ベクターは、脂質小胞、例えば、リポソームであることもできる。リポソームではない脂質系化合物をさらに使用することができる。例として、リポフェクチンおよびサイトフェクチンは、負に帯電した核酸に結合しかつ細胞膜を横断してDNAを運ぶことができる複合体を形成する脂質系陽イオンである。本発明は、同等の機能に役立ち、本明細書で以降に当該技術において公知となる、そのような他の形態の発現ベクターを包含することを意図する。
加えて、本発明の核酸は、一つ以上の追加的領域、例として、当業者が利用できる小型または大型サイズの調節要素、例えば、(構成的、調節される、誘導性、組織特異的などの)プロモーター領域も含有することができ、例として、ターゲット組織(例えば、脈絡膜もしくは網膜)または細胞(例えば、RPEもしくは光受容体)内での発現を可能にしかつ/またはそれを促進する配列、転写終結シグナル、分泌配列、複製起点および/または細胞核へのポリヌクレオチド導入をさらに増強する核局在化シグナル(nls)配列も含有することができる。そのようなnls配列は、SV40大型T抗原配列を包含する先行技術に記載されている。
また、核酸は、核酸導入の結果(どの組織への導入か、発現持続時間など)を選択、測定および監視するために実用的である選択可能なマーカーをさらに含むことができる。使用できるまたは使用に適応した発現系およびレポーター遺伝子のタイプは、当該技術分野において周知である。例として、ルシフェラーゼ活性、アルカリホスファターゼ活性または緑色蛍光タンパク質活性をコードする遺伝子が一般に使用される.
本発明の核酸は、任意のサイズの任意のヌクレオチド配列を含有することができる。それ故、核酸は、単純なオリゴヌクレオチドから、より大きい分子、例えば、エクソンおよび/もしくはイントロン、ならびに/または(小さいまたは大きい)任意のサイズの調節要素を包含するヌクレオチド配列、任意のサイズの遺伝子、例として、大きいサイズの遺伝子、または一例として染色体までサイズが多様であることができ、プラスミド、エピソーム、ウイルスゲノム、ファージ、酵母人工染色体、ミニ染色体、アンチセンス分子などであることができる。
特に好ましい実施態様では、ポリヌクレオチドは、二本鎖環状DNA、例えば、生物学的活性生成物をコードするプラスミドである。
核酸は、従来の組み換えDNA技法、例えば、増幅、原核または真核宿主細胞内での培養、精製などによって調製および生成されることができる。組み換えDNAテクノロジーの技法は、当業者に公知である。
特定の実施態様では、対象となる核酸は、ターゲット細胞に有益な効果を及ぼすことが可能である。それは、内因性物質の欠如を補い、超過を減少させることができる。あるいは、それはターゲット細胞に新しい特性を付与することができる。これは、例として、眼細胞の機能、形態、活性および/または代謝に影響を与えることができるアンチセンス配列またはポリペプチドをコードする核酸であることができる。
アンチセンス核酸を使用する遺伝子発現のダウンレギュレーションは、翻訳または転写レベルで達成できる。本発明のアンチセンス核酸は、好ましくは内因性眼活性物質をコードする核酸と具体的にハイブリッド形成することが可能な核酸断片または対応するメッセンジャーRNAである。これらのアンチセンス核酸は、合成オリゴヌクレオチドであることができ、任意で、それらの安定性および選択性を改善すべく修飾される。それらは、細胞内での発現が内因性眼活性物質をコードするmRNAの全てまたは一部に相補的なRNAを生成させるDNA配列であることもできる。アンチセンス核酸は、反対の向きで内因性眼活性物質をコードする核酸の全てまたは一部の発現によって調製されることができる。それが内因性眼活性物質の発現をダウンレギュレートするか遮断することが可能なかぎり、いかなるアンチセンス配列の長さも本発明の実践に好適である。好ましくは、アンチセンス配列は、少なくとも20ヌクレオチドの長さである。アンチセンス核酸の調製および使用、アンチセンスRNAをコードするDNAならびにオリゴおよび遺伝子アンチセンスの使用については、その内容が参照により本明細書に組み入れられる国際公開公報第92/15680号に開示されている。
先に記載したような核酸によって任意で発現されるか本発明の実践に好適な生物活性ポリペプチドまたはタンパク質には、酵素、血液製剤、ホルモン、リンホカイン、サイトカイン、ケモカイン、抗炎症因子、成長因子、栄養因子、神経栄養因子、造血因子、血管新生因子、抗血管新生因子、メタロプロテイナーゼインヒビター、アポトーシス調節因子、凝固因子、その受容体、とりわけ、可溶性受容体、受容体または接着タンパク質のアゴニストまたはアンタゴニストであるペプチド、抗原、抗体、その断片または製剤および他の細胞の必須成分、RPE細胞内での視覚サイクルに伴うタンパク質ならびに網膜細胞の構造タンパク質がある。
さまざまな網膜由来の神経栄養因子が変性光受容細胞を救済する潜在的可能性を有しており、本発明の方法を通じて送達することができる。好ましい生物活性薬剤は、VEGF、アンジオジェニン、アンジオポエチン−1、DeM、酸性または塩基性線維芽細胞成長因子(aFGFおよびbFGF)、FGF−2、フォリスタチン、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、肝細胞成長因子(HGF)、散乱因子(SF)、レプチン、ミッドカイン、胎盤成長因子(PGF)、血小板由来内皮細胞成長因子(PD−ECGF)、血小板由来成長因子−BB(PDGF−BB)、プレイオトロフィン(PTN)、RdCVF(桿体由来錐体生存因子)、プログラニュリン、プロリフェリン、形質転換成長因子−アルファ(TGF−alpha)、形質転換成長因子−ベータ(TGF−beta)、腫瘍壊死因子−アルファ(TNF−alpha)、血管内皮成長因子(VEGF)、血管透過因子(VPF)、CNTF、BDNF、GDNF、PEDF、NT3、BFGF、アンジオポエチン、エフリン、EPO、NGF、IGF、GMF、aFGF、NT5、Gax、成長ホルモン、[アルファ]−1−アンチトリプシン、カルシトニン、レプチン、アポリポタンパク質、ビタミン生合成酵素、ホルモンまたはニューロメディエータ、ケモカイン、サイトカイン、例えば、IL−1、IL−8、IL−10、IL−12、IL−13、それらの受容体、受容体の任意の一つを遮断する抗体、TIMP、例えば、TIMP−1、TIMP−2、TIMP−3、TIMP−4、アンジオアレスチン、エンドスタチン、例えば、エンドスタチンXVIIIおよびエンドスタチンXV、ATF、アンジオスタチン、エンドスタチンとアンジオスタチンとの融合タンパク質、マトリックスメタロプロテイナーゼ−2のC−末端ヘモペキシンドメイン、ヒトプラスミノゲンのクリングル5ドメイン、エンドスタチンとヒトプラスミノゲンのクリングル5ドメインとの融合タンパク質、胎盤リボヌクレアーゼインヒビター、プラスミノゲンアクチベーターインヒビター、血小板因子−4(PF4)、プロラクチン断片、プロリフェリン関連タンパク質(PRP)、抗血管新生性アンチトロンビンIII、軟骨由来インヒビター(CDI)、CD59補体断片、バスキュロスタチン、バソスタチン(カルレチキュリン断片)、トロンボスポンジン、フィブロネクチン、とりわけ、フィブロネクチン断片gro−ベータ、ヘパリナーゼ、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、インターフェロンアルファ/ベータ/ガンマ、インターフェロン誘導性タンパク質(IP−10)、インターフェロン−ガンマ誘導モノカイン(Mig)、インターフェロン−アルファ誘導性タンパク質10(IP10)、MigとIP10との融合タンパク質、可溶性Fms−様チロシンキナーゼ1(FLT−1)受容体、キナーゼ挿入ドメイン受容体(KDR)、アポトーシスの調節因子、例えば、Bcl−2、Bad、Bak、Bax、Bik、Bcl−X短アイソフォームおよびGax、それらの断片または製剤ならびに同類のものから選択することができる。
特定の実施態様では、核酸は、TNF[アルファ]受容体、TGF[ベータ]2受容体、VEGFR−1、VEGFR−2、VEGFR−3、CCR2またはMIP1の可溶性断片をコードする。核酸は、もう一つの好ましい実施態様では、抗体、一本鎖抗体の可変断片(ScFv)または免疫療法目的のための認識能力を有する任意の他の抗体断片もコードすることができる。
本発明の特定の実施態様では、生物活性核酸は、本発明において使用可能である治療用タンパク質、例えば、先に記載したものの前駆体をコードする。
もう一つの特定の実施態様では、本発明のエレクトロポレーション装置は、遺伝子置換を実行するために特に好適である。それゆえに、核酸は、生存タンパク質をコードし、ターゲット組織に自然に発現した欠陥タンパク質と置換することができる。通常、置換することができる欠陥遺伝子は、網膜変性疾患、例えば、網膜色素変性症(RP)、レーバー先天性黒内障(LCA)、劣性RP、優性網膜色素変性症、X連鎖性網膜色素変性症、優性不完全X連鎖性網膜色素変性症、優性レーバー先天性黒内障、網膜色素変性症を伴う劣性後索運動失調症、RPEの側細動脈蓄積を伴う劣性網膜色素変性症、網膜色素変性症RP12、アッシャー症候群、感音難聴を伴う優性網膜色素変性症、劣性白点状網膜炎、劣性アルストレーム症候群、劣性バルデ・ビードル症候群、黄斑ジストロフィーまたは網膜変性を伴う優性脊髄小脳失調症、劣性無ベータリポ蛋白血症、黄斑変性を伴う劣性網膜色素変性症、劣性成人型レフサム病、劣性乳児型レフサム病、劣性S錐体増強症候群、精神遅滞を伴う網膜色素変性症、筋障害を伴う網膜色素変性症、劣性ニューファンドランド桿体−錐体ジストロフィー、無色素性網膜色素変性症、区画形網膜色素変性症、局所網膜色素変性症、シニア・ローケン症候群、ジュベール症候群、若年性スターガルト病、遅発性スターガルト病、優性スターガルト型黄斑ジストロフィー、優性スターガルト様黄斑ジストロフィー、劣性黄斑ジストロフィー、劣性黄色斑眼底、劣性錐体−桿体ジストロフィー、進行性X連鎖性錐体−桿体ジストロフィー、優性錐体−桿体ジストロフィー、錐体−桿体ジストロフィー、ド・グルーシー症候群、優性錐体ジストロフィー、X連鎖性錐体ジストロフィー、劣性錐体ジストロフィー、過剰桿体網膜電図検査を伴う劣性錐体ジストロフィー、X連鎖性萎縮性黄斑ジストロフィー、X連鎖性網膜分離症、優性黄斑ジストロフィー、優性放射状黄斑ドルーゼン、優性牛眼状黄斑ジストロフィー、優性蝶形黄斑ジストロフィー、優性成人卵黄状黄斑ジストロフィー、優性ノースカロライナ型黄斑ジストロフィー、優性網膜−錐体ジストロフィー1、優性嚢胞様黄斑ジストロフィー、優性異型卵黄状黄斑ジストロフィー、中心窩黄斑萎縮、優性ベスト病黄斑ジストロフィー、優性進行性ノースカロライナ様黄斑ジストロフィー、貧毛症を伴う劣性若年性黄斑ジストロフィー、劣性中心窩低形成および前眼部形成不全、劣性錐体適応遅延、青錐体一色型色覚異常の黄斑ジストロフィー、II型糖尿病および難聴を伴う黄斑パターンジストロフィー、神鳥斑点網膜、パターンジストロフィー、優性スティックラー症候群、優性マーシャル症候群、優性硝子体網膜変性、優性家族性滲出性硝子体網膜症、優性硝子体網脈絡膜症、優性血管新生炎症性硝子体網膜症、ゴールドマン−ファーブル症候群、劣性色覚異常、優性第三色覚異常、劣性桿体一色型色覚異常、先天性赤緑色覚異常、第二色覚異常、赤色覚異常、緑色弱、第一色弱、劣性小口病、優性遅発性黄斑ジストロフィー、劣性脳回転状萎縮、優性限局性萎縮、優性中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィー、X連鎖性コロイデレミア、中心性輪紋状脈絡膜萎縮、中心性脈絡膜萎縮、乳頭周囲網脈絡膜萎縮、優性進行性二病巣網脈絡膜萎縮、進行性二病巣網脈絡膜萎縮、優性ドイン蜂巣状網膜変性(マラッティア・レベンティネース)、エナメル質形成不全、劣性ビエッティ結晶状角膜網膜ジストロフィー、レイノー現象および片頭痛を伴う優性遺伝性血管網膜症、優性ワーグナー病およびびらん性硝子体網膜症、劣性小眼球および網膜疾患症候群、劣性小眼球症、劣性精神遅滞、痙攣および網膜変性、劣性ボスニアジストロフィー、劣性弾力線維性仮性黄色腫、優性弾力線維性仮性黄色腫、劣性若年性バッテン病(セロイドリポフスチン症)、優性アラジール症候群、マクージック・カウフマン症候群、低リポ蛋白血症、有棘赤血球症、パラディアル変性、劣性ハラーホルデン・スパッツ症候群、優性ソースビー眼底ジストロフィー、オレゴン眼病、カーンズ・セイヤー症候群、発達異常および神経異常を伴う網膜色素変性症、バッセン・コーンツヴァイク症候群、ハーラー病、サンフィリッポ病、シャイエ病、黒色腫関連網膜症、シーン網膜ジストロフィー、デュシェンヌ型黄斑ジストロフィー、ベッカー型黄斑ジストロフィーならびに散弾状網脈絡膜症に関与する遺伝子を非限定的に包含する。遺伝子の例は、ATP−結合カセット輸送体、RPE65、RdCVF、CP290等をコードする遺伝子を非限定的に包含する。
もう一つの実施態様では、本発明のエレクトロポレーション装置は、網膜変性疾患に関与する変異タンパク質の機能を復元するためのエクソンスキッピングの実行に特に好適である。エクソンスキッピングは、タンパク質機能障害に関与するアミノ配列をコードする一つ以上のターゲットエクソンの成熟mRNAの混入を遮断するまたは防ぐことを伴う。これは、タンパク質を、一つ以上のターゲットエクソンの正しいスプライシングに必要である配列モチーフと相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチド(AON)にコードするエクソンを包含するmRNA前駆体をさらすことによって成し遂げられる。AONは、mRNA前駆体において相補的に必要である配列に結合し、正常なスプライシングを防ぐ。代わりに、ターゲットエクソンは、摘出され、タンパク質に翻訳された成熟mRNAには包含されず、ターゲットエクソンによってコードされたアミノ酸配列が、翻訳されたタンパク質から失われる。
さらに、本発明のもう一つの実施態様では、相異する生物活性生成物をコードする核酸の混合物を使用することができる。この変異体により、眼細胞内の異なる生成物を同時発現させることができる。
本発明の医薬組成物は、相容性があるかまたは生理学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤を含むこともできる。
用語「薬学的に」または「薬学的に許容される」とは、哺乳動物、殊のほかヒトに適宜投与したとき、副作用、アレルギー性の反応または他の有害な反応を生まない分子実体および組成物を呼ぶ。薬学的に許容される担体または賦形剤は、任意のタイプの非毒性の固形の、半固形の、または液体の充填剤、希釈剤、封入材料、または配合助剤を呼ぶ。
薬学的に相容性があるまたは生理学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤は、本発明の方法に薬学的に許容される希釈剤および充填剤を包含し、無菌であり、中性から弱酸性の、等張緩衝食塩水剤(リン酸塩、塩化物などを包含する)、水性または油性の溶液または懸濁液から選択され、より好ましくはスクロース、トレハロース、界面活性剤、タンパク質およびアミノ酸から選択される。薬学的に相容性があるまたは生理学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤は、好ましくは好適な分散剤、湿潤剤、懸濁剤、緩和剤、等張剤または粘度上昇剤、安定剤、防腐剤および等張溶液を形成するために適切な緩衝剤を使用して配合される。特定の薬学的に許容される担体、担体に対する活性化合物との比率は、組成物の溶解度および化学特性、特定の投与様式および標準的な薬学的実践によって決定される。当業者は、公知の技法によってそのようなビヒクルをどのように配合するかを理解する。
安定剤の例としては、エデト酸2ナトリウムまたは同類のものがある。等張剤の例としては、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ソルビトールおよびマンニトールまたは同類のものがある。緩衝剤の例としては、クエン酸、リン酸水素ナトリウム、氷酢酸およびトロメタモールまたは同類のものがある。pH調整剤の例としては、塩酸、クエン酸、リン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムまたは同類のものがある。緩和剤の例としては、ベンジルアルコールまたは同類のものがある。防腐剤の例としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウムおよびクロロブタノールまたは同類のものがある。
活性化合物の眼吸収を増大させ、配合を調剤する際のばらつきを低減させ、配合懸濁液またはエマルジョンの化学成分の物理的分離を低減させ、かつ/または他のやり方で眼科用配合を改善するためには、単純な水性溶液よりも大きい粘度が望ましいことができる。そのような粘度上昇剤は、例として、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたは当業者に公知の他の薬剤を包含する。そのような薬剤は、通常、およそ0.01〜約2重量%のレベルで採用される。
脈絡膜上腔への投与に意図された医薬組成物の調製物形態は、好ましくは液体調製物である。液体調製物は、例として、BSS(平衡塩類溶液)、グリセリン溶液、ヒアルロン酸溶液および同類のものに生物活性薬剤を溶解させることによって調製することができる。特定の組成物は、例として、BBS(60%)およびヒアルロン酸(40%)を含む。安定剤、等張剤、緩衝剤、pH調整剤、緩和剤、防腐剤、注射可能な粘性重合体、例えば、ポリオルトエステルまたはポリ無水物、電解質、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムおよび/または塩化物または同類のものを、任意で、適正な量を液体調製物に添加することができる。
医薬組成物は任意の追加的有効成分またはアジュバントを含むことができ、または、生物活性薬剤は任意の追加的有効成分またはアジュバントと(本発明に従う使用において)組み合わせることもできる。アジュバントは、薬剤の送達または導入を改善させる予防用または治療用薬剤、例えば、任意の生物学的、合成または生合成薬剤の生物学的活性を容易にするまたは増大させる任意の物質、混合物、溶質または組成物から選択することができ、本発明の(送達担体としての)ベクターに同化させることができる。アジュバントは、組成物を含有する予防用または治療用薬剤とは別々にまたは逐次的に、かつ/または相異する注射部位においてコンディショニングされ投与されることができる。本発明の多数の薬剤および/またはアジュバントを用いる処置は、薬剤および/またはアジュバントの混合物を使用して行うことを要求しないが、別々の薬学調製物を使用して行なうことができる。調製物は、ちょうど同じ時間に送達されることを要求しないが、同じ処置期間の間、すなわち、互いから1週間または1カ月以内に患者に対し送達するように統合させることができる。
任意の好適な治療用薬剤を本発明の組成物と統合させることができる。本発明の方法を通じて先の生物活性(予防用または治療用)薬剤に加えて投与することができる治療用薬剤の非限定例は、透過性上昇薬剤、例えば、ウイルス、脂質小胞、ヒアルロン酸、脂質系陽イオン、ポリカチオン性エマルジョン、カチオン性ペプチド、ポリプレックスなども包含し;本発明の組成物中の有効成分の実際の投薬量レベルは、所望の生物学的活性を得るために有効な有効成分の量を得るように適応させることができる。しかし、いかなる特定の患者のための具体的な用量レベルは、体重量、全身的な健康状態、性別、食生活、時間、吸収および排泄速度、他の薬物との組み合わせおよび処置する特定の疾患の重症度を包含する多様な要因に依存することが理解される。
キット
本発明に従って、眼疾患を防ぐまたは処置するためのキットが想定される。本発明の注射装置および本発明の医薬組成物、任意で対電極、任意で発電機、任意で使用説明書は、キット中に一緒に供給されることができる。キット中で、コンポーネントは、別々に包装されるか、または含有されることができる。
説明書は、書面、ビデオまたはオーディオ形態であることができ、紙、電子媒体に含有されるか、もう一つのソース、例えば、ウェブサイトまたは参照マニュアルへの参照として含有させることまでもできる。
他のコンポーネント、例えば、賦形剤、担体、他の薬物またはアジュバント、活性物質または組成物の投与のための説明書および投与または注射装置も同様に、キット中に供給されることができる。
キットは、操作中に注射装置を照明する手段、とりわけ、光ファイバーも含有することができる。この光ファイバーによって提供される光は、好ましくは冷光である。
方法
本発明の方法は被術者の眼疾患の処置に使用することができ、先に記載した医薬組成物の中から好ましい医薬組成物が選ばれる。
本発明の方法は、眼球の後領域、より詳細には、網膜、より具体的には黄斑に影響を与える眼疾患の処置に特に好適である。本発明の方法によって処置することができる眼疾患の非限定例は、黄斑に影響を与える眼疾患、例えば、加齢性黄斑変性(滲出型および萎縮型)または遺伝性黄斑変性、いかなる由来の黄斑浮腫(加齢性黄斑変性、糖尿病、炎症、変性、中心性漿液性網脈絡膜症またはびまん性上皮症、糖尿病性網膜症等)、遺伝性網膜ジストロフィー、例えば、レーバー先天性黒内障、網膜色素変性症、錐体桿体ジストロフィー、錐体ジストロフィー、ベスト病卵黄状黄斑症、網膜、網脈絡膜、脈絡膜の眼内炎症、虚血性網膜症(とりわけ、未熟児網膜症および糖尿病性網膜症)、網膜血管疾患、眼虚血症候群および他の血管異常、脈絡膜疾患および腫瘍、硝子体疾患、グリア増殖、例えば、増殖性硝子体網膜症、および糖尿病性網膜前血管形成、糖尿病性虚血性網膜症または増殖性網膜症に関連するグリア増殖を含む。
遺伝性網膜ジストロフィーまたは網膜色素変性症は、視覚サイクルにかかわる遺伝子における突然変異または欠失に起因する遺伝性の失明に至る疾患である。それらは低年齢で始まり、全盲になるまで徐々に進行する。光受容体の喪失は、網膜色素細胞の喪失に関連し、後の段階として血管および視神経萎縮に至る。これらの遺伝性変性の一部は、ミトコンドリアDNAの突然変異に起因する。とりわけ、網膜変性疾患の非限定例は、網膜色素変性症(RP)、レーバー先天性黒内障(LCA)、劣性RP、優性網膜色素変性症、X連鎖性網膜色素変性症、優性不完全X連鎖性網膜色素変性症、優性レーバー先天性黒内障、網膜色素変性症を伴う劣性後索運動失調症、RPEの側細動脈蓄積を伴う劣性網膜色素変性症、網膜色素変性症RP12、アッシャー症候群、感音難聴を伴う優性網膜色素変性症、劣性白点状網膜炎、劣性アルストレーム症候群、劣性バルデ・ビードル症候群、黄斑ジストロフィーまたは網膜変性を伴う優性脊髄小脳失調症、劣性無ベータリポ蛋白血症、黄斑変性を伴う劣性網膜色素変性症、劣性成人型レフサム病、劣性乳児型レフサム病、劣性S錐体増強症候群、精神遅滞を伴う網膜色素変性症、筋障害を伴う網膜色素変性症、劣性ニューファンドランド桿体−錐体ジストロフィー、無色素性網膜色素変性症、区画形網膜色素変性症、局所網膜色素変性症、シニア・ローケン症候群、ジュベール症候群、若年性スターガルト病、遅発性スターガルト病、優性スターガルト型黄斑ジストロフィー、優性スターガルト様黄斑ジストロフィー、劣性黄斑ジストロフィー、劣性黄色斑眼底、劣性錐体−桿体ジストロフィー、進行性X連鎖性錐体−桿体ジストロフィー、優性錐体−桿体ジストロフィー、錐体−桿体ジストロフィー、ド・グルーシー症候群、優性錐体ジストロフィー、X連鎖性錐体ジストロフィー、劣性錐体ジストロフィー、過剰桿体網膜電図検査を伴う劣性錐体ジストロフィー、X連鎖性萎縮性黄斑ジストロフィー、X連鎖性網膜分離症、優性黄斑ジストロフィー、優性放射状黄斑ドルーゼン、優性牛眼状黄斑ジストロフィー、優性蝶形黄斑ジストロフィー、優性成人卵黄状黄斑ジストロフィー、優性ノースカロライナ型黄斑ジストロフィー、優性網膜−錐体ジストロフィー1、優性嚢胞様黄斑ジストロフィー、優性異型卵黄状黄斑ジストロフィー、中心窩黄斑萎縮、優性ベスト病黄斑ジストロフィー、優性進行性ノースカロライナ様黄斑ジストロフィー、貧毛症を伴う劣性若年性黄斑ジストロフィー、劣性中心窩低形成および前眼部形成不全、劣性錐体適応遅延、青錐体一色型色覚異常の黄斑ジストロフィー、II型糖尿病および難聴を伴う黄斑パターンジストロフィー、神鳥斑点網膜、パターンジストロフィー、優性スティックラー症候群、優性マーシャル症候群、優性硝子体網膜変性、優性家族性滲出性硝子体網膜症、優性硝子体網脈絡膜症、優性血管新生炎症性硝子体網膜症、ゴールドマン−ファーブル症候群、劣性色覚異常、優性第三色覚異常、劣性桿体一色型色覚異常、先天性赤緑色覚異常、第二色覚異常、赤色覚異常、緑色弱、第一色弱、劣性小口病、優性遅発性黄斑ジストロフィー、劣性脳回転状萎縮、優性限局性萎縮、優性中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィー、X連鎖性コロイデレミア、中心性輪紋状脈絡膜萎縮、中心性脈絡膜萎縮、乳頭周囲網脈絡膜萎縮、優性進行性二病巣網脈絡膜萎縮、進行性二病巣網脈絡膜萎縮、優性ドイン蜂巣状網膜変性(マラッティア・レベンティネース)、エナメル質形成不全、劣性ビエッティ結晶状角膜網膜ジストロフィー、レイノー現象および片頭痛を伴う優性遺伝性血管網膜症、優性ワーグナー病およびびらん性硝子体網膜症、劣性小眼球および網膜疾患症候群、劣性小眼球症、劣性精神遅滞、痙攣および網膜変性、劣性ボスニアジストロフィー、劣性弾力線維性仮性黄色腫、優性弾力線維性仮性黄色腫、劣性若年性バッテン病(セロイドリポフスチン症)、優性アラジール症候群、マクージック・カウフマン症候群、低リポ蛋白血症、有棘赤血球症、パラディアル変性、劣性ハラーホルデン・スパッツ症候群、優性ソースビー眼底ジストロフィー、オレゴン眼病、カーンズ・セイヤー症候群、発達異常および神経異常を伴う網膜色素変性症、バッセン・コーンツヴァイク症候群、ハーラー病、サンフィリッポ病、シャイエ病、黒色腫関連網膜症、シーン網膜ジストロフィー、デュシェンヌ型黄斑ジストロフィー、ベッカー型黄斑ジストロフィーならびに散弾状網脈絡膜症を比限定的に包含する。
眼内炎症は、全てのタイプの眼内組織、主にブドウ膜および網膜の炎症を総合する。眼内炎症は、免疫学的原因、感染性原因、医原性原因または未知の病因からくるものであることができる。それらは急性、再発性または慢性であることができる。眼内炎症は、治癒可能な失明の中で最も一般的な原因である。後眼部の眼内炎症は、血管炎、視神経炎、硝子体炎および網脈絡膜炎、網膜炎、脈絡膜炎、脈絡膜血管新生、AMD、近視、炎症、びまん性上皮症、ブルッフ膜破裂、ポリープ状脈絡膜血管症、外傷後等に起因する脈絡膜血管新生等に関連することができる。
緑内障には、二つの主要なタイプ:慢性緑内障または原発性開放隅角緑内障(POAG)と、急性閉塞隅角緑内障とがある。他のバリエーションは、先天性緑内障、色素性緑内障、血管新生緑内障および続発性緑内障を包含する。緑内障は、高眼圧症と類似するが、付随する視神経損傷および視力喪失を伴う。緑内障は、通例、点眼剤、レーザーまたは従来の眼の手術により処置される。処置しないと、緑内障は失明を招く。
血管形成は、血管新生をもたらす新しい毛細血管の形成である。血管形成は、血管基底膜および間質マトリックスの内皮細胞媒介分解、内皮細胞の遊走、内皮細胞の増殖および内皮細胞による毛細ループの形成を包含する一連の逐次的過程を包含する複雑なプロセスである。血管形成は、脈管構造の発達およびメンテナンスの為の正常なプロセスであるが、病的状態(すなわち、血管形成依存性疾患)が起こると、血管成長は実際には害になる。血管形成は、糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性、未熟児網膜症、角膜移植拒絶反応、血管新生緑内障および角膜瘢痕を包含する眼組織の重大な疾患に顕著に関連する。眼における血管のいかなる異常成長も、入射光が網膜に届くのに先立って、散乱および遮断することがある。血管新生は、眼のほぼいかなる部位でも発生し、眼組織の機能を大いに変えることがある。最も脅威となる眼血管新生疾患の一部は、網膜に伴うものである。例として、多くの糖尿病性患者は、網膜の前面上および硝子体内に漏出性の新しい血管を形成し、増殖性硝子体網膜症を招くことにより特徴づけられる網膜症を発症する。加齢性黄斑変性を持つ患者のうちの小集団は、最終的には失明をもたらす網膜下血管新生を発症する。
糖尿病性網膜症は、眼球内部の網膜血管がそれを取り巻く組織中に血液および体液を漏らすときに発生する。糖尿病を持つ患者のおよそ80%が糖尿病性網膜症を発症する。この疾患は、一般的にレーザーを使用して処置される。しかし、レーザー治療は、網膜静脈閉塞、視力喪失、硝子体出血を包含する合併症を伴い、失敗することもある。処置せず放置すると、糖尿病性網膜症は失明を招くことがある。
未熟児網膜症(ROP)は、未熟児で生まれた新生児に影響を与える。それは、網膜および硝子体内の血管の異常成長からなる。ROPの後段階への進行は、網膜上の瘢痕組織の形成、硝子体出血および網膜剥離をもたらすことがある。その処置は、通例、レーザーまたは凍結療法(凍結)のいずれかによって実行される。
虚血性網膜症は、神経網膜の患い、細胞死、および新血管形成をもたらす血管閉塞(毛細血管または大血管)に関連する網膜症である。黄斑変性は、中心視力に影響を与える疾患であり、視力の喪失をもたらす。低年齢の人を襲う黄斑変性の形態もあるものの、この状態は、最も一般には60歳超の人に発生する。それ故、この疾患は、加齢性黄斑変性(AMD)と呼ばれる。人間の視力の中心のみが通例は影響を受けるため、疾患から失明が発生することはまれである。しかし、網膜の中心にある黄斑の負傷は、まっすぐ明瞭に前を見る能力を破壊することがある。萎縮型は、神経網膜、RPE細胞および脈絡膜の変性に関連する。滲出型は、既に記載した現象ならびに脈絡毛細管および/または網膜血管からの新血管の成長、網膜下の剥離および出血、上皮下の出血および裂孔などに関連する。黄斑変性は、通例、60歳の後に発生する。中心視力が減少する一方で、ほとんどの患者は、ある程度の視力を持ち続け、決して完全に失明することはない。
本発明の特定の態様は、眼内新血管または黄斑浮腫を患う被術者の脈絡膜上腔に、抗VEGF、抗VEGF受容体または抗PLGFをコードする核酸を送達することを含む、眼内新血管または黄斑浮腫を処置する方法である。
本発明のさらなる特定の態様は、先に記載したような神経栄養因子をコードする核酸を、網膜色素変性症を患う被術者の脈絡膜上腔に送達することを含む、網膜色素変性症を処置する、または進行を遅らせる方法である。
本発明のもう一つの特定の態様は、抗IRS−1またはIGF−1をコードする核酸を、糖尿病性網膜症を患う被術者の脈絡膜上腔に送達することを含む、糖尿病性網膜症を処置する方法である。
操作
図1〜図4に示すエレクトロポレーション装置を使用するために、操作者は以下の工程を進めることができる。
第一に、操作者は、ルアーコーン32を薬学的生成物が満たされた注射器31につなぎ、第一および第二のコネクタを発電機6の二つの端子に電気的に接続する。好ましくは、第一のコネクタを「+」端子に接続する。
眼球Yに注射装置を位置付けるために、操作者は、第一および第二のカップ16および16’が互いから間隔をあけて「遠隔」位置に届くように、近位部13および13’を互いから引き離す。好ましくは、遠隔位置において、第一および第二のカップは、少なくとも30mm、好ましくは少なくとも40mm、かつ/または80mm未満もしくは60mm未満の距離だけ互いに間隔をあける。
操作者は、次に、眼球の後領域を第二の接触面と接触させ、位置決めマーク19を縁L上に位置付け、第一の支持体を注射針が眼球内に侵入しない係合解除位置に位置付け、好ましくはこの係合解除位置にロックするように第二のカップ16’を導き入れることができる。
バネ44は、第一および第二のアームを互いに近接に保つ。
第二の接触面18’を眼球Yの外面と接触させ、位置決めマーク19を縁Lにあるようにし続ける一方で、操作者は、次に、ロック解除し、軸Zを中心に第一の支持体を回転させて、注射針を眼球の外面を通じて侵入させる。注射針は、第一の接触面18が眼球の外面と接触するまで、この面を通じて実質的に同時に侵入する。
バネ20は、第一の接触面が眼球の外面と接触するように保つ。
注射装置は、次に、「近接」位置にあり、図1に示すように、眼球Yが第一の接触面と第二の接触面との間に押圧される。
眼球の面と合わさる第二の面の形状および縁上の位置決めマークは、有利には、安定した、極めて正確な位置調整も可能にする。第二の接触面の形状は、注射針の侵入段階の間、注射装置の操作も容易にする。
注射針の形状および配置は、近接位置において、注射針の放出オリフィスが脈絡膜上腔に開口することを操作者に保証するように決定される。操作者は、次に、薬学的生成物が均一に、脈絡膜上腔内に適切に注射されたことを知る。
注射針の形状および配置は、注射の間、任意の注射針のどの放出オリフィスも縁から4mm未満離れないように決定される。
操作者は、次に、注射装置をこの位置に固定化する。第一および第二の接触面が強膜上にあることおよび眼球Yへの針の挿入は、注射装置に良好な安定性を提供する。
操作者は、次に、注射器31のピストンを機能させることによって、薬学的生成物の注射を始める。
注射点のエリアにおける局所圧の増大は、特にトランスフェクションのケースでは、注射した生成物の細胞内への導き入れを促進すると思われている。当業者は、それ故、可能であれば単一の注射針のみの使用によって、注射点の数を限定することが好ましいと一般的に考える。しかし、驚くべきことに、本発明者らは、注射点の増加が生成物の侵入を促進することを見出した。
操作者は、次に、注射ゾーン内にエレクトロポレーションを促進する電界を作り出すように、発電機を手段として好適な電気的シグナルを送信する。第一および第二の電極の配置および形状によって、第一および第二の導電接触面があるこのケースでは、エレクトロポレーションに特に有効な電界を作り出すことが可能になる。
特定の実施態様では、一つ以上の電気的パルスが構成要素となる電界が印加される。
その電界強度は、好ましくはおよそ1〜600ボルトであり、好ましくは1〜400ボルト、さらには、より好ましくはおよそ1〜200ボルト、有利にはおよそ10〜100ボルトまたは15〜70ボルトである。
電界の印加の全持続時間は、0.01ミリ秒〜1秒、好ましくは0.01〜500ミリ秒、より好ましくは1〜500ミリ秒、さらには、より好ましくは1または10ミリ秒よりも長いことができる。好ましい実施態様では、電界の印加の全持続時間は、10ミリ秒〜100ミリ秒、好ましくは20ミリ秒である。
印加される電気パルスの数は、例として、1〜100000であることができる。それらの周波数は、0.1〜1000ヘルツを含むことができる。それは、好ましくは規則的な周波数である。
電気パルスは互いに対して不規則に送達することもでき、一つのパルスの時間の関数としての、電界の強度を表現する関数が好ましくは可変である。
電気パルスは、単極性または双極性波パルスであることができる。それらは、例として、方形波パルス、指数関数的に低減したパルス波、限定された持続時間の単極性振動波パルス、限定された持続時間の双極性振動波パルスまたは他の波形態から選択することができる。優先的に、電気パルスは、方形波パルスまたは双極性振動波パルスを含む。
薬学的生成物のエレクトロポレーションが完了したとき、操作者は、電極および発電機との電気的接続を絶ち、次に、眼球から注射針を引き出すように、第一の支持体を係合解除位置に移動させる。操作者は、次に、第一および第二のカップ16および16’を互いから離すように移動させ、注射装置を再移動させる。
ここまでで明らかなように、本発明の注射装置は、
− 注射針の侵入前の、眼球の外面上への電極および注射針の正確かつ安定した位置調整;
− それらの眼球内への侵入の間の注射針の正確なガイド;
− 脈絡膜上腔内への正確な注射;
− 大きい第一および第二の電極の提供;および
− 薬学的生成物を的確に注射する、効率的な大きい電界の生成が可能な位置において、エレクトロポレーションの間の第一および第二の電極の高い安定性を可能にする。
当然ながら、本発明は、実例として提供されている、記載し、示した実施態様に限定されない。
とりわけ、注射針の形状は限定されない。注射針は、実質的に直線的であることができる。それは、とりわけ、軸Zを中心に第一の支持体を回転させることによりその挿入を容易にするために、円の弧に沿って延伸することもできる。
注射針は、平行であるか、またはそうでないことができる。ただし、それらは実質的に平行であることが好ましい。
注射針は、どの注射針を考えるにしても、同一の長さを有することができる。それらは、第一の接触面が強膜と接触したときに医薬組成物が脈絡膜上腔内に注射されるならば、異なる長さを有することもできる。
その上、第二の電極に対する第一の電極の運動は、違ってガイドされることができる。一例として、第一の電極が遠隔位置と近接位置との間を平行移動するようにガイドされることができる。
一つの実施態様では、図5に表すように、第一の接触面18は、単一の穴18’で穿孔されることもできる。先に記載した他の実施態様の一つまたはいくつかの特性を、この実施態様に応用することができる。
好ましくは、穴18’は、第一の接触面の中心に位置する。穴18’は好ましくは環状であり、穴の半径Rが好ましくは5mmよりも長くもしくは6mmよりも長く、かつ/または8mm未満もしくは7mm未満であり、6.58mmの半径が好ましい。
好ましくは、穴の端部Eは、眼球の面と接触して置かれる、とりわけ、角膜Coの端部、すなわち、縁L上にあるように設計される。この端部は、とりわけ、1.5mmよりも長く、かつ/または5mm未満の幅を持つ可撓性材料のバンドによって形成されることができる。それは、とりわけ、シリコーンまたは発泡体のビーズによって形成されることができる。有利には、それにより、縁の負傷のリスクが減少する。
好ましくは、注射針17は、第一の接触面の面と、45°〜90°を含む角度を画定する。好ましくは、それらは、第一の接触面の面と垂直に挿入される。
ある実施態様では、注射針17は全て、互いに平行に延伸し、好ましくは、穴18’の軸Δと平行である。
図5に表すように、第一の接触面は、リングまたはリングの一部の形状を有することができる。
リングまたはリングの一部は、好ましくは3mmよりも長く、かつ8mm未満の幅を有する。
第一の接触面が穴18’を有する、または180°よりも大きく延伸するリングもしくはリングの一部の形状を有するとき、注射針の長さは、好ましくは1.5mm未満、好ましくは1.0mm未満、好ましくは900μm未満、かつ/または500μmよりも長くもしくは700μmよりも長く、注射針の長さが好ましくは800μmである。
第一の接触面が穴18’を有する、または180°よりも大きく延伸するリングもしくはリングの一部の形状を有するとき、装置は、好ましくは5よりも多く、7よりも多く、かつ/または30未満、20未満、15未満の注射針を含み、好ましくは注射針の数が10である。

Claims (18)

  1. 注射装置であって:
    − 眼球の外面の第一の領域と接触するように意図されたカップ状の第一の接触面(18)を有する第一の支持体(14)と、
    − 互いに流動的に連通し、注射針の任意の遠位端(26)から第一の接触面までの距離が0.6mm〜1.3mmであるようにそれぞれの挿入点(22)において前記第一の接触面(18)から突き出る、少なくとも4個からなる一組の注射針(17)とを含み、
    第一の接触面上の注射針の挿入点が前記第一の接触面に散在し、前記第一の接触面の正面図上の挿入点によって画定された凸面(E)に全面的に包含されることが可能な、円内にいかなる挿入点も包含しない最大円(C’)の直径(D’)が12mm未満であり、発電機(6)の第一の端子(6a)と電気的に接続するように設計された第一の電極を注射装置が含み、第一の接触面(18)を画定する第一の支持体(14)の少なくとも一部、好ましくは全体領域を第一の電極が含む、注射装置。
  2. 第一の接触面の正面図上の挿入点によって画定された凸面に全面的に包含されることが可能な、円内にいかなる挿入点も包含しない最大円の直径が6mm未満である、請求項1に記載の注射装置。
  3. 挿入点(22)が正面図上の凸面に均一に散在する、請求項1又は2のいずれか1項に記載の注射装置。
  4. 10よりも多い注射針(17)を含む、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の注射装置。
  5. 第一の接触面と任意の注射針の遠位端との間の距離が0.7mmよりも長くかつ1.0mm未満である、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の注射装置。
  6. 第一の接触面の形状(18)が球状または楕円であり、第一の接触面の任意の点における曲率半径が9mmよりも長くかつ15mm未満である、請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の注射装置。
  7. 第一の接触面が100mm2よりも大きい表面積を有する、請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の注射装置。
  8. 5mmよりも長くかつ8mm未満の半径を有する円の弧を辿る位置決めマーク(19)を含む、請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の注射装置。
  9. 任意の挿入点と位置決めマーク(19)との間の距離(d)が4mmよりも長い、請求項8に記載の注射装置。
  10. 注射針が共通の全体的な方向(W)に実質的に沿って延伸し、注射装置が第一の近位部(13)を含み、第一の支持体(14)がその方向と実質的に垂直な軸(Z)を中心に回転可能に第一の近位部上に取り付けられる、請求項1から9のうちのいずれか1項に記載の注射装置。
  11. 注射針が眼球内に侵入しない係合解除位置と、注射針が眼球内に導き入れられる係合位置との間を第一の支持体が回転できる一方、これらの二つの位置の間の回転の間、位置決めマーク(19)が眼球の縁との接触を維持することができる、請求項10に記載の注射装置。
  12. 第一の電極が一つ、好ましくはいくつかの、好ましくは全ての注射針(17)を含む、請求項1から11のうちのいずれか1項に記載の注射装置。
  13. 発電機(6)の第二の端子(6b)に電気的に接続され、それぞれ、第二の電極が第一の電極に近接する近接位置と、第一の電極から遠隔にある遠隔位置との間を第一の電極に対して可動性を持つように設計された第二の電極を含み、第二の電極が遠隔位置と近接位置との間を運動する間ガイドされる、請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の注射装置。
  14. 第一および第二の電極をそれぞれ支持する第一および第二のアームを含み、第二のアームの運動が第一のアームに対してガイドされ、好ましくは、第二のアーム(10)が第一のアーム(8)上に回転可能に取り付けられる、請求項13に記載の注射装置。
  15. 近接位置において眼球の外面の第二の領域と接触するように、好ましくは、前記外面の第二の領域と合わさるように構成されたカップ状の第二の導電接触面(18’)を第二の電極が含み、第二の領域が第一の領域と反対にある、請求項13又は14のいずれか1項に記載の注射装置。
  16. 第一の接触面が単一の穴(18’)で穿孔される、請求項1から15のうちのいずれか1項に記載の注射装置。
  17. 単一の穴が環状であり、5mmよりも長くかつ8mm未満の半径(R)を呈する、請求項16に記載の注射装置。
  18. エレクトロポレーション装置を手段として眼球(Y)の脈絡膜上腔内に組成物を注射するための方法であって、エレクトロポレーション装置が
    − 先行する請求項いずれか1項記載の注射装置(4)と、
    − 第一および第二の端子(6a、6b)を有する発電機(6)とを含み、
    注射装置の一組の注射針(17)および/または第一の接触面(18)が第一の端子(6a)に電気的に接続し、
    方法が以下の工程:
    a)その位置において脈絡膜上腔に開口するように構成された注射針(17)を第一の接触面(18)が眼球の外面の第一の領域と接触するまで眼球内に挿入する工程と、
    b)注射針(17)を通じて組成物を注射する工程と、
    c)先行する工程とは独立して、眼球の中心に対して第一の領域と実質的に反対にある眼球の外面の第二の領域上に対電極、好ましくは注射装置の第二の電極を適用する工程と、
    d)先行する工程とは独立して、第一の電極および対電極と、前記第一および第二の端子とをそれぞれ接続する工程と、
    e)発電機を用いて第一の電極と対電極との間に電界を生成し、電界がエレクトロポレーションを促進するように適応される工程とを含む方法。
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