JP4462896B2 - 電気機器用コイルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ及び発電機等の回転機器や変圧器等の電気機器に使用される電気機器用コイルの製造方法に関する。
例えば、モータ用コイルとして、長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向として角形に巻回してコイル軸方向に螺旋状に積層してなる、いわゆるエッジワイス巻きの角形コイルが知られている。
このようなエッジワイス巻きの角形コイルは、スロットにおけるコイル占有率を高めることができることから、モータ効率を向上でき、モータの小形・軽量化が図れる利点がある。
従来、上記の角形コイルの製造方法として、例えば図23に示すように、押出成形された銅またはアルミニウムからなる中空状のブロック状素材101に対して回転している薄片状の切削工具102を矢印方向に送って、ブロック状素材101に直線状の溝103Aを切削加工し、この溝103Aを所要の巻き数が得られる数だけ等ピッチで加工した後、図24に示すように、ブロック状素材101と切削工具102の相対位置を変化させて、直線状の溝103Bを、その加工の始点と終点とが先に加工された溝103Aと斜交して連結するように形成して角形コイル111を製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−163100号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の製造方法にあっては、直線状の溝103Bを切削加工する際に、その加工の始点と終点とを先に加工された溝103Aに斜交して連結させる必要があるため、高い加工精度が要求される。このため、生産性が悪く、コストアップを招くことが懸念されると共に、溝103Bの加工の始点と終点とが溝103Aに斜交して正確に連結されずに、その連結部に段差が形成されてコイルの品質低下を招くことが懸念される。また、切削工具102により溝103A、103Bを加工するため、加工負荷が大きく、加工時にブロック状素材101が変形するおそれがあり、良好な溝加工が困難である。逆に、加工負荷に耐える剛性を確保すべく溝間のピッチを大きくすると、形成できる巻き数が少なくなって、コイルとしての所期の性能を発揮することができなくなることが懸念される。
従って、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、コイル間隔の狭い高品質のエッジワイス巻きからなる電気機器用コイルを生産性良く、簡単かつ安価に製造できる電気機器用コイルの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の電気機器用コイルの製造方法の発明は、長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向として巻回してコイル軸方向に螺旋状に積層してなる電気機器用コイルの製造方法において、それぞれ外周面に複数の周溝が形成されて平行配置された第1ローラ及び第2ローラと、これら第1ローラ及び第2ローラの各周溝間にワイヤを巻き掛けて、上記第1ローラと第2ローラとの間に並列配置された複数のワイヤ部分により形成されたワイヤ列とを有し、該ワイヤ列を上記第1ローラ及び第2ローラの回転と共に直線運動させるワイヤソー装置を用い、該ワイヤソー装置の直線運動する上記ワイヤ列と、素材中心軸に沿って形成された貫通孔及び該貫通孔に連通して素材一端面から他端面に亘って連続して形成された切欠部を有するブロック状素材とを、該ブロック状素材の素材中心軸が上記第1ローラの回転中心軸及び第2ローラの回転中心軸と平行でかつ、上記ワイヤ列の直線運動方向と上記素材中心軸とをほぼ直交させた状態で相対的に移動させて上記ブロック状素材を上記ワイヤ列に押し付けて砥粒の存在下でスライス加工して上記切欠部により始端と終端とに分断された複数の1ターンコイルを切り出す1ターンコイル切り出し工程と、上記複数の1ターンコイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターンコイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けして螺旋状に接合する接合工程とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の電気機器用コイルの製造方法において、上記1ターンコイル切り出し工程は、外形寸法が同一で、上記切欠部の形成位置が異なる外観視角柱形状の複数のブロック状素材を、それぞれ等しい厚さにスライス加工して複数の1ターン角形コイルを切り出し、上記接合工程は、それぞれ異なるブロック状素材から切り出された複数の1ターン角形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1の電気機器用コイルの製造方法において、上記1ターンコイル切り出し工程は、外形寸法及び上記切欠部の形成位置がそれぞれ異なり、製造する電気機器用コイルのターン数と同じ数の種類の外観視角柱形状のブロック状素材を、コイル導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにスライス加工して複数の1ターン角形コイルを切り出し、上記接合工程は、それぞれ異なるブロック状素材から切り出された複数の1ターン角形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして外観視角錐台形状に積層しながら隣接する互いの1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1の電気機器用コイルの製造方法において、上記1ターンコイル切り出し工程は、外観視円柱形状のブロック状素材を等しい厚さにスライス加工して複数の1ターン円形コイルを切り出し、上記接合工程は、切り出された複数の1ターン円形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターン円形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1の電気機器用コイルの製造方法において、上記1ターンコイル切り出し工程は、外径寸法が異なり、製造する電気機器用コイルのターン数と同じ数の種類の外観視円柱形状のブロック状素材を、コイル導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにスライス加工して複数の1ターン円形コイルを切り出し、上記接合工程は、それぞれ異なるブロック状素材から切り出された複数の1ターン円形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして外観視円錐台形状に積層しながら隣接する互いの1ターン円形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1の電気機器用コイルの製造方法において、上記1ターンコイル切り出し工程は、外観視円錐台形状のブロック状素材を、コイル導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにスライス加工して複数の1ターン円形コイルを切り出し、上記接合工程は、切り出された複数の1ターン円形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして外観視円錐台形状に積層しながら、隣接する互いの1ターン円形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする。
請求項7に記載の電気機器用コイルの製造方法の発明は、長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向として巻回してコイル軸方向に螺旋状に積層してなる電気機器用コイルの製造方法において、素材中心軸に沿って形成された貫通孔を有するブロック状素材に、1ターンコイルの始端終端分断する切欠部となる開口部を、上記貫通孔に連通して隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重合可能にずらして上記素材中心軸に沿って複数形成する開口部形成工程と、それぞれ外周面に複数の周溝が形成されて平行配置された第1ローラ及び第2ローラと、これら第1ローラ及び第2ローラの各周溝間にワイヤを巻き掛けて、上記第1ローラと第2ローラとの間に並列配置された複数のワイヤ部分により形成されたワイヤ列とを有し、該ワイヤ列を上記第1ローラ及び第2ローラの回転と共に直線運動させるワイヤソー装置を用い、該ワイヤソー装置の直線運動する上記ワイヤ列と、上記複数の開口部が形成されたブロック状素材とを、該ブロック状素材の素材中心軸が上記第1ローラの回転中心軸及び第2ローラの回転中心軸と平行でかつ、上記ワイヤ列の直線運動方向と上記素材中心軸とをほぼ直交させた状態で相対的に移動させて、上記ブロック状素材を上記ワイヤ列に押し付けて、上記ブロック状素材の隣接する開口部間を砥粒の存在下でスライス加工して、上記始端及び終端を分断する上記切欠部を有する複数の1ターンコイルを切り出す1ターンコイル切り出し工程と、上記複数の1ターンコイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターンコイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けして螺旋状に接合する接合工程とを有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7の電気機器用コイルの製造方法において、上記開口部形成工程は、外観視角柱形状のブロック状素材に、上記複数の開口部の各々を、同一寸法で、かつ上記1ターンコイル切り出し工程で切り出される隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重合可能に順次ずらして形成し、上記1ターンコイル切り出し工程は、上記ブロック状素材の隣接する開口部間をスライス加工して、それぞれ等しい厚さの複数の1ターン角形コイルを切り出し、上記接合工程は、上記1ターンコイル切り出し工程で切り出された隣接する1ターン角形コイルを順次積層しながら、隣接する1ターン角形コイルの互いに重なる終端と始端とを溶接或いはろう付けすることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7の電気機器用コイルの製造方法において、上記開口部形成工程は、外観視角錐台形状のブロック状素材に、上記複数の開口部を、上記1ターンコイル切り出し工程で切り出される各1ターンコイルの導体断面積がそれぞれ等しくなるように上記ブロック状素材の外形寸法が小さくなるに従って上記素材中心軸方向における寸法を大きくし、かつ隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重合可能に順次ずらして形成し、上記1ターンコイル切り出し工程は、上記ブロック状素材の隣接する開口部間をスライス加工して、それぞれ導体断面積が等しく、かつ外形寸法が小さくなるに従って厚さが厚くなる複数の1ターン角形コイルを切り出し、上記接合工程は、上記1ターンコイル切り出し工程で切り出された隣接する1ターン角形コイルを順次積層しながら、隣接する1ターン角形コイルの互いに重なる終端と始端とを溶接或いはろう付けすることを特徴とする。
請求項1の発明によると、1ターンコイル切り出し工程において、貫通孔及び該貫通孔に連通して素材一端面から他端面に亘って連続して形成された切欠部を有するブロック状素材を、ワイヤ列を有するワイヤソー装置により砥粒の存在下でスライス加工して複数の1ターンコイルを切り出すので、切削等の加工性が良好でないアルミニウムや銅からなるブロック状素材であっても、複数の1ターンコイルを容易かつ効率的に形成することが可能となる。しかも、1ターンコイル切り出し工程において切り出された複数の1ターンコイルを、接合工程において、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターンコイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けするので、コイル間隔の狭い高品質のエッジワイス巻きからなる電気機器用コイルを生産性良く、簡単かつ安価に製造することが可能となる。
請求項2の発明によると、1ターンコイル切り出し工程において、外形寸法が同一で、切欠部の形成位置が異なる外観視角柱形状の複数のブロック状素材をワイヤソー装置によりそれぞれ等しい厚さに切り出し、これら切り出された複数の1ターン角形コイルを接合工程で接合するので、高品質のエッジワイス巻きからなる外観視角柱形状の電気機器用コイルを容易に大量生産することができ、製造コストの大幅な低減が期待できる。
請求項3の発明によると、1ターンコイル切り出し工程において、外形寸法及び切欠部の形成位置がそれぞれ異なり、製造する電気機器用コイルのターン数と同じ数の種類の外観視角柱形状のブロック状素材を、1ターンコイルの導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにワイヤソー装置により切り出し、これら異なるブロック状素材から切り出された複数の1ターン角形コイルを、外観視角錐台形状となるように接合工程で接合するので、コイル導体断面積が一様な高品質のエッジワイス巻きからなる外観視角錐台形状の電気機器用コイルを容易に大量生産することができ、製造コストの大幅な低減が期待できる。
請求項4の発明によると、1ターンコイル切り出し工程において、外観視円柱形状のブロック状素材を等しい厚さにワイヤソー装置により切り出し、その切り出された複数の1ターン円形コイルを接合工程で接合するので、高品質のエッジワイス巻きからなる外観視円柱形状の電気機器用コイルを効率良く、簡単かつ安価に製造することが可能になると共に、容易に大量生産することも可能となる。
請求項5の発明によると、1ターンコイル切り出し工程において、外径寸法が異なり、製造する電気機器用コイルのターン数と同じ数の種類の外観視円柱形状のブロック状素材を、1ターンコイルの導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにワイヤソー装置により切り出し、これら異なるブロック状素材から切り出された複数の1ターン円形コイルを接合工程で接合するので、コイル導体断面積が一様な高品質のエッジワイス巻きからなる外観視円錐台形状の電気機器用コイルを容易に大量生産することができ、製造コストの大幅な低減が期待できる。
請求項6の発明によると、1ターンコイル切り出し工程において、外観視円錐台形状のブロック状素材を、1ターンコイルの導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにワイヤソー装置により切り出し、その切り出された複数の1ターン円形コイルを接合工程において接合するので、一つのブロック状素材からコイル導体断面積が一様な高品質のエッジワイス巻きからなる外観視円錐台形状の電気機器用コイルを効率良く、簡単かつ安価に製造することが可能となる。
請求項7の発明によると、開口部形成工程において、ブロック状素材に複数の開口部を貫通孔に連通して隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重合可能にずらして形成するので、開口部がブロック状素材の一端面から他端面に亘って連続することがない。従って、ブロック状素材の強度低下を防止できるので、1ターンコイル切り出し工程において、ワイヤソー装置によるスライス加工時のブロック状素材の変形を防止でき、1ターンコイルを高精度で形成することが可能となる。しかも、接合工程においては、複数の1ターンコイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターンコイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けするので、コイル間隔の狭い高品質のエッジワイス巻きからなる電気機器用コイルを生産性良く、簡単かつ安価に製造することが可能となる。
請求項8の発明によると、開口部形成工程において、外観視角柱形状のブロック状素材に、後段の1ターンコイル切り出し工程で切り出される隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重なるように、同一寸法の開口部を順次ずらして複数形成し、このブロック状素材を1ターンコイル切り出し工程においてワイヤソー装置により等しい厚さに切り出して、その切り出された複数の1ターン角形コイルを接合工程において接合するので、高品質のエッジワイス巻きからなる外観視角柱形状の電気機器用コイルを効率よく製造することが可能となる。
請求項9の発明によると、開口部形成工程において、外観視角錐台形状のブロック状素材に、後段の1ターンコイル切り出し工程で切り出される各1ターンコイルの導体断面積がそれぞれ等しく、かつ隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重なるように複数の開口部を順次ずらして形成し、このブロック状素材を1ターンコイル切り出し工程においてワイヤソー装置により切り出して、その切り出された複数の1ターン角形コイルを接合工程において接合するので、一つのブロック状素材からコイル導体断面積が一様な高品質のエッジワイス巻きからなる外観視角錐台形状の電気機器用コイルを効率よく製造できる。
以下、本発明による電気機器用コイルの製造方法の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1乃至図5は第1実施の形態を示すもので、図1は順次の工程を示す図であり、図2は本実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図、図3は図2のA矢視図、図4は本実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図、図5は同じくワイヤソー装置の概略構成を示す斜視図である。
本実施の形態では、図1に示すように、1ターンコイル切り出し工程I及び接合工程IIを順次に行って、図2及び図3に示すような長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向Lとして長方形状の角形に巻回してコイル軸方向Lに螺旋状に積層してなるエッジワイス巻きの外観視角柱形状の電気機器用コイル10を製造する。
即ち、本実施の形態で製造する電気機器用コイル10は、柱状のコアに貫通保持され、コアの外周面に沿ってコアの軸方向に螺旋状に平形の導体が積層して配置されるコイルであって、複数、本実施の形態では7個の平形導体である1ターン角形コイル11A〜17Aを有している。各1ターン角形コイル11A〜17Aは、銅或いはアルミニウム等の導電性材料からなり、それぞれ図示しない柱状で矩形断面のコアが貫通する略矩形の貫通孔が開口すると共に、コア軸線方向となるコイル軸方向Lと直交する外形形状が同じ角形で、各1ターン角形コイル11A〜17Aの断面積は等しく、厚さ方向の寸法に対して幅方向の寸法が大きい断面長方形に形成されている。
1ターン角形コイル11Aは、その一部が切欠部11Bによって始端11Cと終端11Dとに分断されている。同様に、各1ターン角形コイル12A〜17Aは、それぞれの一部が切欠部12B〜17Bによって離間した始端12C〜17Cと終端12D〜17Dとに分断されている。
各1ターン角形コイル11A〜17Aに形成される切欠部11B〜17Bは、積層された状態でその位置が1ターン角形コイル11Aから1ターン角形コイル17Aに移行するに従って順次ずらして配列される。更に、1ターン角形コイル11A〜17Aを順次積層した際、隣接する1ターン角形コイル11Aの終端11Dと1ターン角形コイル12Aの始端12Cとが重合、即ち重なって当接し、同様に順次、1ターン角形コイル12Aの終端12Dと1ターン角形コイル13Aの始端13C、1ターン角形コイル13Aの終端13Dと1ターン角形コイル14Aの始端14C、1ターン角形コイル14Aの終端14Dと1ターン角形コイル15Aの始端15C、1ターン角形コイル15Aの終端15Dと1ターン角形コイル16Aの始端16C、1ターン角形コイル16Aの終端16Dと1ターン角形コイル17Aの始端17Cとがそれぞれ重なって当接するように形成されている。
このように形成された1ターン角形コイル11A〜17Aは、1ターン角形コイル11A上に1ターン角形コイル12Aが積層されて、互いに当接する1ターン角形コイル11Aの終端11Dと1ターン角形コイル12Aの始端12Cとが、1ターン角形コイル12Aの切欠部12B内におけるすみ肉溶接或いはろう付け等の接合手段18によって接合される。
同様に、順次、1ターン角形コイル12A上に1ターン角形コイル13Aが積層されて、1ターン角形コイル12Aの終端12Dと1ターン角形コイル13Aの始端13Cとが切欠部13B内における接合手段18によって接合され、1ターン角形コイル13A上に1ターン角形コイル14Aが積層されて1ターン角形コイル13Aの終端13Dと1ターン角形コイル14Aの始端14Cとが切欠部14B内における接合手段18によって接合され、1ターン角形コイル14A上に1ターン角形コイル15Aが積属されて1ターン角形コイル14Aの終端14Dと1ターン角形コイル15Aの始端15Cとが切欠部15B内における接合手段18によって接合され、1ターン角形コイル15A上に1ターン角形コイル16Aが積層されて1ターン角形コイル15Aの終端15Dと1ターン角形コイル16Aの始端16Cとが切欠部16B内における接合手段18によって接合され、最後に1ターン角形コイル16A上に1ターン角形コイル17Aが積層されて1ターン角形コイル16Aの終端16Dと1ターン角形コイル17Aの始端17Cとが切欠部17B内における接合手段18によって接合されることによって、1ターン角形コイル11A〜17Aによる平形の導体が螺旋状に連続形成され、1ターン角形コイル11Aの始端11Cと1ターン角形コイル17Aの終端17Dとが開放端となる。なお、少なくとも隣接する1ターン角形コイル11Aと1ターン角形コイル12A、1ターン角形コイル12Aと1ターン角形コイル13A、1ターン角形コイル13Aと1ターン角形コイル14A、1ターン角形コイル14Aと1ターン角形コイル15A、1ターン角形コイル15Aと1ターン角形コイル16A、1ターン角形コイル16Aと1ターン角形コイル17Aとの間はそれぞれ絶縁処理されている。
以下、上記の電気機器用コイル10を製造する図1の各工程について更に詳細に説明する。
先ず、1ターンコイル切り出し工程Iを実施するのに先立って、図4に示すように、製造する電気機器用コイル10のターン数と同じ数の種類のブロック状素材、本実施の形態では1ターン角形コイル11Aを形成するためのブロック状素材11、1ターン角形コイル12Aを形成するためのブロック状素材12、1ターン角形コイル13Aを形成するためのブロック状素材13、1ターン角形コイル14Aを形成するためのブロック状素材14、1ターン角形コイル15Aを形成するためのブロック状素材15、1ターン角形コイル16Aを形成するためのブロック状素材16、及び1ターン角形コイル17Aを形成するためのブロック状素材17との合計7種類のブロック状素材11〜17を使用する。なお、図4では、3個のブロック状素材11、12及び17を示している。
各ブロック状素材11〜17は、例えば銅或いはアルミニウム等の導電性材料を押出成形して、同一寸法の外観視角柱形状からなり、中心部には素材中心軸Laに沿って角形の貫通孔11E〜17Eを有し、一面の異なる位置には貫通孔11E〜17Eに連通して素材一端面から他端面に亘って連続する切欠部11B〜17Bを有するように形成する。
本実施の形態では、図1の1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、上記の各ブロック状素材11〜17を、図5に示すようなワイヤソー装置20により砥粒の存在下で等しい厚さにスライス加工して、それぞれ複数の1ターン角形コイルを切り出す。
ここで、ワイヤソー装置20は、ワーク加工部21と図示しないワーク保持部とを有している。ワーク加工部21は、平行に延在する回転中心軸L1及び回転中心軸L2を有して回転自在に平行配置され、図示しない回転駆動手段によって同期して正逆回転駆動される円柱状の第1ローラ22と第2ローラ23とを有している。
第1ローラ22の外周に、第1ワイヤ受周溝24−1、第2ワイヤ受周溝24−2、第3ワイヤ受用溝24−3〜第(n+1)ワイヤ受周溝24−(n+1)が形成されており、同様に、第2ローラ23の外周に、第1ワイヤ受周溝25−1、第2ワイヤ受周溝25−2、第3ワイヤ受周溝25−3〜第(n+1)ワイヤ受周溝25−(n+1)が形成されている。これら第1ローラ22に形成される第1ワイヤ受周溝24−1〜第(n+1)ワイヤ受周溝24−(n+1)間の各ピッチ、及び第2ローラ23に形成される第1ワイヤ受周溝25−1〜第(n+1)ワイヤ受周溝25−(n+1)間の各ピッチは、製造する電気機器用コイル10の各1ターン角形コイルの厚さと等しくなっている。
また、ワイヤソー装置20は、図示しないワイヤ繰出リール及びワイヤ巻取リールを備え、ワイヤ繰出リールから繰り出される鋼線からなる切断用のワイヤ26が、第1ローラ22の第1ワイヤ受周溝24−1に巻き掛けられ、この第1ワイヤ受周溝24−1から第2ローラ23の第1ワイヤ受周溝25−1に導かれて巻き掛けられ、更に、第1ワイヤ受周溝25−1から第1ローラ22の第2ワイヤ受周溝24−2に導かれて巻き掛けられている。同様に、ワイヤ26は、引き続き第1ローラ22の第2ワイヤ受周溝24−2から第2ローラ23の第2ワイヤ受周溝25−2、第1ローラ22の第3ワイヤ受周溝24−3、第2ローラ23の第3ワイヤ受周溝25−3、第1ローラ22の第4ワイヤ受周溝24−4を経て最終的に第1ローラ22の第(n+1)ワイヤ受周溝24−(n+1)から第2ローラ23の第(n+1)ワイヤ受周溝25−(n+1)に順に巻き掛けられてワイヤ巻取リールに巻き取られるようになっている。
これにより、第1ローラ22と第2ローラ23との間に、回転中心軸L1及びL2に直交して、ワイヤ26の第2ローラ23の第1ワイヤ受周溝25−1と第1ローラ22の第2ワイヤ受周溝24−2との間に張設された第1ワイヤ部分26−1、第2ローラ23の第2ワイヤ受周溝25−2と第1ローラ22の第3ワイヤ受周溝24−3との間に張設された第2ワイヤ部分26−2、第2ローラ23の第3ワイヤ受周溝25−3と第1ローラ22の第4ワイヤ受周溝24−4との間に張設された第3ワイヤ部分26−3、以後同様にして、第2ローラ23の第nワイヤ受周溝25−nと第1ローラ22の第(n+1)ワイヤ受周溝24−(n+1)との間に張設された第nワイヤ部分26−nが等ピッチで配列されてワイヤ列26Lが形成され、このワイヤ列26Lが第1ローラ22及び第2ローラ23の繰り返される正逆回転に伴って往復直線運動するようになっている。
一方、ワーク保持部は、各ブロック状素材11〜17を、その素材中心軸Laが第1ローラ22の回転中心軸L1及び第2ロー23の回転中心軸L2と平行で水平方向に延在する状態で保持するようになっている。更に、ワイヤソー装置20は、砥粒を含むスラリーをワイヤ列26Lにスプレーしてワイヤ列26Lに砥粒を供給する図示しない砥粒供給手段を備えている。
本実施の形態では、上記のワイヤソー装置20のワーク保持部にブロック状素材11を保持し、その保持されたブロック状素材11を、素材中心軸Laが第1ローラ22の回転中心軸L1及び第2ロータ23の回転中心軸L2と平行して水平方向に延在する状態を維持しながら下降させてワイヤ列26Lに押し付け、砥粒供給手段からワイヤ列26Lに砥粒を供給しながら、ワイヤ列26Lを第1ローラ22及び第2ローラ23の正逆回転により往復直線運動させてスライス加工し、これにより厚さの等しい複数の1ターン角形コイル11Aを切り出す。他のブロック状素材12〜17についても、同様にしてスライス加工して、それぞれ厚さの等しい複数の1ターン角形コイル12A〜17Aを切り出す。
なお、ワイヤソー装置20によるブロック状素材の加工の際には、ブロック状素材を下降させる代わりに、第1ローラ22及び第2ローラ23を上昇させてワイヤ列26Lを上昇させても良いし、ブロック状素材を下降させると同時にワイヤ列26Lを上昇させても良い。また、ブロック状素材及びワイヤ列26Lの上下の相対移動に加えて、ブロック状素材の各面がワイヤ列26Lに向くように、ブロック状素材を素材中心軸Laを中心に回転させてもよい。
以上のようにして、各ブロック状素材11〜17をスライス加工してそれぞれ複数の1ターン角形コイル11A〜17Aを切り出したら、次に接合工程IIにおいて、各ブロック状素材11〜17から切り出された1ターン角形コイル11A〜17Aを一個ずつ集めて、それらを図2及び図3で説明したように、切欠部11B〜17Bの位置を順次ずらして積層しながら、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて切欠部内ですみ肉溶接或いはろう付け等の接合手段18によって接合し、その後、絶縁処理してエッジワイス巻きの外観視角柱形状の電気機器用コイル10を製造する。
本実施の形態によれば、1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、素材中心軸Laに沿って形成された貫通孔11E〜17E及び各貫通孔11E〜17Eに連通して素材一端面から他端面に亘って連続して形成された切欠部11B〜17Bを有する外観視角柱形状のブロック状素材11〜17を、ワイヤ列26Lを有するワイヤソー装置20により砥粒の存在下でスライス加工して複数の1ターン角形コイル11A〜17Aを切り出すので、各ブロック状素材11〜17が切削等の加工性が良好でないアルミニウムや銅からなる場合であっても、それぞれ複数の1ターン角形コイル11A〜17Aを容易かつ効率的に切り出すことができる。
しかも、各ブロック状素材11〜17は、外形寸法が同一で、切欠部11B〜17Bが異なる位置に形成されており、これらブロック状素材11〜17からそれぞれ1ターン角形コイル11A〜17Aを複数個切り出し、それぞれ一個ずつの1ターン角形コイル11A〜17Aを組として電気機器用コイル10を製造するので、一組のブロック状素材11〜17から電気機器用コイル10を容易に大量生産することができる。
また、接合工程IIにおいては、1ターン角形コイル11A〜17Aを、切欠部11B〜17Bの位置をずらして積層して、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて切欠部内で溶接或いはろう付けするので、その接合部に影響されることなく、各1ターン角形コイル11A〜17Aを積層できる。
従って、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とを、切欠部内ですみ肉溶接やろう付け等の任意の接合手段18により接合できると共に、接合時に1ターン角形コイルが下側に位置する既に接合した1ターン角形コイルに結合して隣接する1ターン角形コイルがショートすることも防止することができるので、コイル間隔の狭い高品質のエッジワイス巻きの外観視角柱形状の電気機器用コイル10を生産性良く簡単に製造でき、製造コストの大幅な低減が期待できる。また、コイル間隔が狭くできるので、隣接する1ターン角形コイル間に空隙部が発生するのを抑制でき、優れた熱伝達が可能となって良好な冷却性が得られると共に、コイル占有率が向上して電気機器の小型化及び軽量化が可能になる。
なお、本実施の形態では、製造する電気機器用コイル10のターン数を7ターンとするため、切欠部11B〜17Bの位置が異なる7個のブロック状素材11〜17を使用したが、図2及び図3から明らかなように、1ターン角形コイル15Aと1ターン角形コイル13A、1ターン角形コイル16Aと1ターン角形コイル12A、1ターン角形コイル17Aと1ターン角形コイル11Aとは、それぞれ裏返しの関係にあるので、4個のブロック状素材11〜14或いは14〜17からターン数が7ターンの電気機器用コイル10を製造することもできる。
(第2実施の形態)
図6乃至図8は第2実施の形態を示すもので、図6は本実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図であり、図7は図6のB矢視図、図8は本実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図である。
本実施の形態では、第1実施の形態と同様に、1ターンコイル切り出し工程I及び接合工程IIを順次に行って、図6及び図7に示すような長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向Lとして長方形状の角形に巻回して、コイル軸方向Lに移行するに従って外形寸法が順次増大或いは減少する螺旋状に積層したエッジワイス巻きの外観視角錐台形状の電気機器用コイル30を製造する。
即ち、本実施の形態で製造する電気機器用コイル30は、平形の導電性材料からなる1ターン角形コイル31A〜37Aを有し、各1ターン角形コイル31A〜37Aは、それぞれ図示しない柱状で矩形断面のコアが貫通する略矩形の貫通孔が開口すると共に、コイル軸方向Lと直交する外形形状が角形で厚さ方向の寸法に対して幅方向の寸法が大きい断面長方形に形成されている。
各1ターン角形コイル31A〜37Aは、第1実施の形態と同様に、一部が切欠部31B〜37Bによって始端31C〜37Cと終端31D〜37Dとに分断されている。これら各1ターン角形コイル31A〜37Aは、1ターン角形コイル31Aから1ターン角形コイル37Aに移行するに従って厚さ方向の寸法が順次増大する一方、幅方向の寸法が順次減少して、それぞれのコイル導体断面積が等しくなっている。
各1ターン角形コイル31A〜37Aに形成される切欠部31B〜37Bは、1ターン角形コイル31A〜37Aを順に積層した状態で、その位置が1ターン角形コイル31Aから1ターン角形コイル37Aに移行するに従って順次ずらして配列され、かつ隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とが重なって当接するように形成されている。
これら1ターン角形コイル31A〜37Aは、順次積層されながら、第1実施の形態と同様に、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とが切欠部内におけるすみ肉溶接或いはろう付け等の接合手段38により接合されて、1ターン角形コイル31Aの始端31Cと1ターン角形コイル37Aの終端37Dとを開放端とする螺旋状に連続して巻回されて外観視角錐台形状の電気機器用コイル30を形成している。
電気機器用コイル30を製造するため、図8に示すように、製造する電気機器用コイル30のターン数と同じ数の種類のブロック状素材、本実施の形態では1ターン角形コイル31Aを切り出すためのブロック状素材31、1ターン角形コイル32Aを切り出すためのブロック状素材32、1ターン角形コイル33Aを切り出すためのブロック状素材33、1ターン角形コイル34Aを切り出すためのブロック状素材34、1ターン角形コイル35Aを切り出すためのブロック状素材35、1ターン角形コイル36Aを切り出すためのブロック状素材36、及び1ターン角形コイル37Aを切り出すためのブロック状素材37との合計7種類のブロック状素材31〜37を使用する。なお、図8では、3個のブロック状素材31、32及び37を示している。
各ブロック状素材31〜37は、例えば銅或いはアルミニウム等の導電性材料を押出成形して、異なる外形寸法の外観視角柱形状からなり、中心部には素材中心軸Laに沿って同一寸法の角形の貫通孔31E〜37Eを有し、一面の異なる位置には貫通孔31E〜37Eに連通して素材一端面から他端面に亘って連続する切欠部31B〜37Bを有するように形成する。
これら各ブロック状素材31〜37は、1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、図5に示したようなワイヤソー装置20によって砥粒の存在下でスライス加工して、それぞれ複数の1ターン角形コイル31A〜37Aを切り出す。なお、1ターン角形コイル31A〜37Aは、各コイル導体の断面積が等しくなるように、外形寸法が小さいブロック状素材ほど、ワイヤソー装置20のワイヤ列26Lのピッチを広く設定してスライス厚さを厚くする。
その後、図1の接合工程IIにおいて、第1実施の形態の場合と同様に、各ブロック状素材31〜37から切り出された1ターン角形コイル31A〜37Aを一個ずつ集めて、それらを図6及び図7で説明したように、切欠部31B〜37Bの位置を順次ずらして積層しながら、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて切欠部内で接合手段38によって接合し、その後、絶縁処理してエッジワイス巻きの外観視角錐台形状の電気機器用コイル30を製造する。
このように、本実施の形態では、1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、外形寸法及び切欠部の形成位置がそれぞれ異なり、製造する電気機器用コイル30のターン数と同じ数の種類の外観視角柱形状のブロック状素材31〜37を、コイル導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにワイヤソー装置20により切り出してそれぞれ複数の1ターン角形コイル31A〜37Aを形成し、その一個ずつの1ターン角形コイル31A〜37Aを組として、外観視角錐台形状となるように接合工程IIで第1実施の形態と同様に接合するので、コイル導体断面積が一様な高品質のエッジワイス巻きからなる外観視角錐台形状の電気機器用コイル30を容易に大量生産することができ、製造コストの大幅な低減が期待できる。
また、電気機器用コイル30は、外観視形状が角錐台形状となっているので、例えばモータのステータコイルとして用いることにより、ステータのコア間のスロットを最小限の放熱通路を残して各コアへ装着でき、これによりモータ効率が向上でき、モータの小型化、軽量化及び製造コストの低減を図ることができる。同様に、他の電気機器に使用することによってその電気機器の小型化、軽量化及び製造コストの低減を図ることもできる。
(第3実施の形態)
図9乃至図11は第3実施の形態を示すもので、図9は本実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図であり、図10は図9のC矢視図、図11は本実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図である。
本実施の形態では、1ターンコイル切り出し工程I及び接合工程IIを順次に行って、図9及び図10に示すような、長方形断面を有する導体を、その断面短辺をコイル軸方向Lとして円形に巻回して螺旋状に積層したエッジワイス巻きの外観視円柱形状の電気機器用コイル40を製造する。
即ち、本実施の形態で製造する電気機器用コイル40は、柱状のコアに貫通保持され、コアの外周面に沿ってコアの軸方向に螺旋状に平形の導体が積層して配置されるコイルであって、複数、本実施の形態では7個の平形導体である1ターン円形コイル41−1A〜41−7Aを有している。
各1ターン円形コイル41−1A〜41−7Aは、導電性材料からなり、それぞれ図示しない柱状で円形断面のコアが貫通する略同一径の円形の貫通孔が開口すると共に、コア軸線方向となるコイル軸方向Lと直交する外形形状が略同一径の円形で、厚さ方向の寸法に対して幅方向の寸法が大きい断面長方形で、各コイル導体断面積が等しく形成されている。各1ターン円形コイル41−1A〜41−7Aは、一部が切欠部41−1B〜41−7Bによって始端41−1C〜41−7Cと終端41−1D〜41−7Dとに分断されている。
これら1ターン円形コイル41−1A〜41−7Aは、切欠部41−1B〜41−7Bの位置を順次ずらして積層しながら、上記実施の形態と同様に、隣接する1ターン円形コイルの終端と始端とが切欠部内におけるすみ肉溶接或いはろう付け等の接合手段48によって接合されて、1ターン円形コイル41−1Aの始端41−1Cと1ターン円形コイル41−7Aの終端41−7Dとを開放端とする螺旋状に連続して外観視円柱形状の電気機器用コイル40を形成している。
本実施の形態では、上記の電気機器用コイル40を製造するため、図11に示すようなブロック状素材41を使用する。このブロック状素材41は、例えば銅或いはアルミニウム等の導電性材料を押出成形して、外観視円柱形状で、中心部には素材中心軸Laに沿って円形の貫通孔41Eを有し、外周面には貫通孔41Eに連通して素材一端面から他端面に亘って、切欠部41−1B〜41−7Bを形成するための直線状に連続する切欠部41Bを有するように形成する。
ブロック状素材41は、1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、図5に示したようなワイヤソー装置20で等しい厚さにスライス加工して、複数の1ターン円形コイル41−1A〜41−7Aを切り出す。その後、接合工程IIにおいて、切り出された1ターン円形コイル41−1A〜41−7Aを、図9及び図10で説明したように、切欠部41−1B〜41−7Bの位置を順次ずらして積層しながら、隣接する1ターン円形コイルの終端と始端とを重ね合わせて切欠部内で接合手段48によって接合し、その後、絶縁処理してエッジワイス巻きの外観視円柱形状の電気機器用コイル40を製造する。
このように、本実施の形態では、1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、外観視円柱形状のブロック状素材41を等しい厚さにワイヤソー装置20により切り出し、その切り出された複数の1ターン円形コイル41−1A〜41−7Aを接合工程IIで上記実施の形態と同様に接合するので、高品質のエッジワイス巻きからなる外観視円柱形状の電気機器用コイル40を製造することができる。しかも、1ターン円形コイル41−1A〜41−7Aを順次積層する際は、積層する1ターン円形コイルをコイル軸方向Lを中心に回転させることで、隣接する切欠部の位置を簡単にずらすことができるので、エッジワイス巻きの外観視円柱形状の電気機器用コイル40を効率良く、簡単かつ安価に製造することができる。
また、1ターン円形コイル41−1A〜41−7Aは同一寸法からなるので、例えば一つのブロック状素材41から複数個の電気機器用コイル40に相当する多数の1ターン円形コイルを切り出すことで、容易に大量生産することもでき、これにより製造コストをより低減することが可能となる。
(第4実施の形態)
図12乃至図14は第4実施の形態を示すもので、図12は本実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図であり、図13は図12のD矢視図、図14は本実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図である。
本実施の形態では、1ターンコイル切り出し工程I及び接合工程IIを順次に行って、図12及び図13に示すような、長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向Lとして円形に巻回して、コイル軸方向Lに移行するに従って外径寸法が順次増大或いは減少する螺旋状に積層してなるエッジワイス巻きの外観視円錐台形状の電気機器用コイル50を製造する。
即ち、電気機器用コイル50は、平形の導電性材料からなる1ターン円形コイル51A〜57Aを有し、各1ターン円形コイル51A〜57Aは、それぞれ図示しない柱状で円形断面のコアが貫通する略円形の貫通孔が開口すると共に、コイル軸方向Lと直交する外形形状が円形で厚さ方向の寸法に対して幅方向の寸法が大きい断面長方形に形成されている。各1ターン円形コイル51A〜57Aは、上記実施の形態と同様に、一部が切欠部51B〜57Bによって始端51C〜57Cと終端51D〜57Dとに分断されている。これら各1ターン円形コイル51A〜57Aは、1ターン円形コイル51Aから1ターン円形コイル57Aに移行するに従って厚さ方向の寸法が順次増大する一方、幅方向の寸法が順次減少して、それぞれのコイル導体断面積が等しくなっている。
これら1ターン円形コイル51A〜57Aは、切欠部51B〜57Bの位置を順次ずらして積層されながら、上記実施の形態と同様に、隣接する1ターン円形コイルの終端と始端とが切欠部内におけるすみ肉溶接或いはろう付け等の接合手段58によって接合されて、1ターン円形コイル51Aの始端51Cと1ターン円形コイル57Aの終端57Dとを開放端とする螺旋状に連続して巻回されて外観視円錐台形状の電気機器用コイル50を形成している。
電気機器用コイル50を製造するため、図14に示すように、製造する電気機器用コイル50のターン数と同じ数の種類のブロック状素材、本実施の形態では1ターン円形コイル51A〜57Aをそれぞれ切り出すための合計7種類のブロック状素材51〜57を使用する。なお、図14では、3個のブロック状素材51、52及び57を示している。
各ブロック状素材51〜57は、例えば銅或いはアルミニウム等の導電性材料を押出成形して、異なる外径寸法の外観視円柱形状からなり、中心部には素材中心軸Laに沿って同一径の貫通孔51E〜57Eを有し、外周面には貫通孔51E〜57Eに連通して素材一端面から他端面に亘って連続する切欠部51B〜57Bを有するように形成する。
これら各ブロック状素材51〜57は、1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、図5に示したようなワイヤソー装置20でスライス加工して、それぞれ複数の1ターン円形コイル51A〜57Aを切り出す。なお、1ターン円形コイル51A〜57Aは、各コイル導体断面積が等しくなるように、外径寸法が小さいブロック状素材ほど、ワイヤソー装置20のワイヤ列26Lのピッチを広く設定してスライス厚さを厚くする。
その後、接合工程IIにおいて、第1及び第2実施の形態の場合と同様に、各ブロック状素材51〜57から切り出された1ターン円形コイル51A〜57Aを一個ずつ集め、切欠部51B〜57Bの位置を順次ずらして積層しながら、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて切欠部内で接合手段58によって接合し、その後、絶縁処理してエッジワイス巻きの外観視円錐台形状の電気機器用コイル50を製造する。
このように、1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、外径寸法がそれぞれ異なり、製造する電気機器用コイル50のターン数と同じ数の種類の外観視円柱形状のブロック状素材51〜57を、コイル導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにワイヤソー装置20により切り出してそれぞれ複数の1ターン円形コイル51A〜57Aを形成し、その一個ずつの1ターン円形コイル51A〜57Aを組として、外観視円錐台形状となるように接合工程IIで接合するので、コイル導体断面積が一様な高品質のエッジワイス巻きからなる外観視円錐台形状の電気機器用コイル50を容易に大量生産することができ、製造コストの大幅な低減が期待できる。しかも、1ターン円形コイル51A〜57Aを順次積層する際は、それらが円形状となっているので、第3実施の形態の場合と同様に、積層する1ターン円形コイルをコイル軸方向Lを中心に回転させることで、隣接する切欠部の位置を簡単にずらすことができる。従って、エッジワイス巻きの外観視円錐台形状の電気機器用コイル50を効率良く、簡単かつ安価に製造できる。
(第5実施の形態)
図15乃至図17は第5実施の形態を示すもので、図15は本実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図であり、図16は図15のE矢視図、図17は本実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図である。
本実施の形態では、第4実施の形態と同様に、1ターンコイル切り出し工程I及び接合工程IIを順次に行って、図15及び図16に示すような、長方形断面を有する導体を、その断面短辺をコイル軸方向Lとして円形に巻回して、コイル軸方向Lに移行するに従って外径寸法が順次増大或いは減少する螺旋状に積層してなるエッジワイス巻きの外観視円錐台形状の電気機器用コイル60を製造する。
この電気機器用コイル60は、第4実施の形態で製造した電気機器用コイル50と同様のもので、平形の導電性材料からなる1ターン円形コイル61−1A〜61−7Aを有しており、各1ターン円形コイル61−1A〜61−7Aは、一部が切欠部61−1B〜61−7Bによって始端61−1C〜61−7Cと終端61−1D〜61−7Dとに分断されると共に、1ターン円形コイル61−1Aから1ターン円形コイル61−7Aに移行するに従って厚さ方向の寸法が順次増大する一方、幅方向の寸法が順次減少して、それぞれのコイル導体断面積が等しくなっている。
これら1ターン円形コイル61−1A〜61−7Aは、切欠部61−1B〜61−7Bの位置を順次ずらして積層されながら、隣接する1ターン円形コイルの終端と始端とが切欠部内におけるすみ肉溶接或いはろう付け等の接合手段68によって接合されて、1ターン円形コイル61−1Aの始端61−1Cと1ターン円形コイル61−7Aの終端61−7Dとを開放端とする螺旋状に連続して巻回されて外観視円錐台形状の電気機器用コイル60を形成している。
本実施の形態では、上記の電気機器用コイル60を製造するため、図17に示すようなブロック状素材61を使用する。このブロック状素材61は、例えば銅或いはアルミニウム等の導電性材料を成形して、外観視円錐台形状からなり、中心部には素材中心軸Laに沿って円形の貫通孔61Eを有し、外周面には貫通孔61Eに連通して素材一端面から他端面に亘って、切欠部61−1B〜61−7Bを形成するための直線状に連続する切欠部61Bを有するように形成する。
このブロック状素材61は、1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、ワイヤソー装置20によりスライス加工して、複数の1ターン円形コイル61−1A〜61−7Aを切り出す。なお、1ターン円形コイル61−1A〜61−7Aは、各コイル導体断面積が等しくなるように、外観視円錐台形状のブロック状素材61の外径寸法が小さくなるに従って、ワイヤソー装置20のワイヤ列26Lのピッチを広くしてスライス厚さを厚くする。
その後、接合工程IIにおいて、切り出された1ターン円形コイル61−1A〜61−7Aを、切り出されたときの並び順序で、切欠部61−1B〜61−7Bの位置を順次ずらして積層しながら、隣接する1ターン円形コイルの終端と始端とを重ね合わせて切欠部内で接合手段68によって接合し、その後、絶縁処理してエッジワイス巻きの外観視円錐台形状の電気機器用コイル60を製造する。
このように、本実施の形態では、1ターンコイル切り出し工程Iにおいて、外観視円錐台形状のブロック状素材61を、コイル導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにワイヤソー装置20により切り出し、その切り出された複数の1ターン円形コイル61−1A〜61−7Aを、切り出されたときの並び順序で接合工程IIにおいて上記実施の形態と同様に接合するので、一つのブロック状素材61からコイル導体断面積が一様な高品質のエッジワイス巻きからなる外観視円錐台形状の電気機器用コイル60を効率良く製造することができる。しかも、1ターン円形コイル61−1A〜61−7Aを順次積層する際は、それらが円形状となっており、第4実施の形態の場合と同様に、積層する1ターン円形コイルをコイル軸方向Lを中心に回転させることで、隣接する切欠部の位置を簡単にずらすことができるので、簡単かつ安価に製造することができる。
(第6実施の形態)
図18乃至図20は第6実施の形態を示すもので、図18は順次の工程を示す図であり、図19は本実施の形態で製造する電気機器用コイルの側面図、図20は図18の開口部形成工程で処理したブロック状素材を示す斜視図である。
本実施の形態では、図18に示すように、開口部形成工程V、1ターンコイル切り出し工程VI及び接合工程VIIを順次に行って、図19に示すような長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向Lとして長方形状の角形に巻回してコイル軸方向Lに螺旋状に積層してなるエッジワイス巻きの外観視角柱形状の電気機器用コイル70を製造する。
即ち、この電気機器用コイル70は、第1実施の形態で製造した電気機器用コイル10と同様のもので、平形の導電性材料からなる1ターン角形コイル71−1A〜71−7Aを有し、各1ターン角形コイル71−1A〜71−7Aは、一部が切欠部71−1B〜71−7Bによって始端71−1C〜71−7Cと終端71−1D〜71−7Dとに分断されており、各切欠部71−1B〜71−7Bは、1ターン角形コイル71−1A〜71−7Aを順に積層した状態で、その位置が1ターン角形コイル71−1Aから1ターン角形コイル71−7Aに移行するに従って順次ずらして配列され、かつ隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とが重なって当接するように形成されている。
これら1ターン角形コイル71−1A〜71−7Aは、順次積層されながら、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とが切欠部内におけるすみ肉溶接或いはろう付け等の接合手段78により接合されて、1ターン角形コイル71−1Aの始端71−1Cと1ターン角形コイル71−7Aの終端71−7Dとを開放端とする螺旋状に連続する外観視角柱形状の電気機器用コイル70を形成している。
本実施の形態では、上記の電気機器用コイル70を製造するため、先ず、開口部形成工程Vにおいて、図20に示すように、外観視角柱形状で、中心部に素材中心軸Laに沿って角形の貫通孔71Eを有する銅或いはアルミニウム等の導電性材料からなるブロック状素材71の一面に、後段の1ターンコイル切り出し工程VIで形成される隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重合可能なように、切欠部71−1B〜71−7Bを形成するための同一寸法の開口部71−1F〜71−7Fを貫通孔71Eに連通してずらして形成する。なお、開口部71−1F〜71−7Fは、放電加工、ビーム加工等の孔開け可能な公知の加工法で形成することができる。
その後、1ターンコイル切り出し工程VIにおいて、図5に示したようなワイヤソー装置20によりブロック状素材71の隣接する開口部間(図20に破線で示す)をスライス加工して、それぞれ切欠部71−1B〜71−7Bで分断された等しい厚さの複数の1ターン角形コイル71−1A〜71−7Aを切り出す。
次に、接合工程VIIにおいて、切り出された1ターン角形コイル71−1A〜71−7Aを、切り出されたときの並び順序で、切欠部71−1B〜71−7Bの位置を順次ずらして積層しながら、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて切欠部内で接合手段78によって接合し、その後、絶縁処理してエッジワイス巻きの外観視角柱形状の電気機器用コイル70を製造する。
このように、本実施の形態では、開口部形成工程Vにおいて、貫通孔71Eを有する外観視角柱形状のブロック状素材71の一面に、切欠部71−1B〜71−7Bを形成するための開口部71−1F〜71−7Fをずらして形成するので、開口部71−1F〜71−7Fがブロック状素材71の一端面から他端面に亘って連続することがない。従って、ブロック状素材71の強度低下を防止できるので、1ターンコイル切り出し工程VIにおいて、ワイヤソー装置20によるスライス加工時のブロック状素材71の変形等が防止でき、1ターン角形コイル71−1A〜71−7Aを高精度で切り出すことができる。しかも、接合工程VIIにおいては、切り出された複数の1ターン角形コイル71−1A〜71−7Aを、切り出されたときの並び順序で、上記実施の形態と同様に、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて切欠部内で接合手段78によって接合するので、一つのブロック状素材71から高品質のエッジワイス巻きからなる外観視角柱形状の電気機器用コイル70を効率よく製造することができる。
(第7実施の形態)
図21及び図22は第7実施の形態を示すもので、図21は本実施の形態で製造する電気機器用コイルの側面図、図22は開口部形成工程で処理したブロック状素材を示す斜視図である。
本実施の形態では、第6実施の形態と同様に、開口部形成工程V、1ターンコイル切り出し工程VI及び接合工程VIIを順次に行って、図21に示すような、長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向Lとして長方形状の角形に巻回して、コイル軸方向Lに移行するに従って外形寸法が順次増大或いは減少する螺旋状に積層してなるエッジワイス巻きの外観視角錐台形状の電気機器用コイル80を製造する。
即ち、この電気機器用コイル80は、第2実施の形態で製造した電気機器用コイル30と同様のもので、平形の導電性材料からなる1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aを有し、各1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aは、一部が切欠部81−1B〜81−7Bによって始端81−1C〜81−7Cと終端81−1D〜81−7Dとに分断され、1ターン角形コイル81−1Aから1ターン角形コイル81−7Aに移行するに従って厚さ方向の寸法が順次増大する一方、幅方向の寸法が順次減少して、それぞれのコイル導体断面積が等しくなっている。
また、1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aの切欠部81−1B〜81−7Bは、1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aを順に積層した状態で、その位置が1ターン角形コイル81−1Aから1ターン角形コイル81−7Aに移行するに従って順次ずらして配列され、かつ隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とが重なって当接するように形成されている。
これら1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aは、順次積層されながら、第2実施の形態と同様に、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とが切欠部内におけるすみ肉溶接或いはろう付け等の接合手段88により接合されて、1ターン角形コイル81−1Aの始端81−1Cと1ターン角形コイル81−7Aの終端81−7Dとを開放端とする螺旋状に連続して巻回されて外観視角錐台形状の電気機器用コイル80を形成している。
本実施の形態では、上記の電気機器用コイル80を製造するため、先ず、開口部形成工程Vにおいて、図22に示すように、外観視角錐台形状で、中心部に素材中心軸Laに沿って角形の貫通孔81Eを有する銅或いはアルミニウム等の導電性材料からなるブロック状素材81の一面に、切欠部81−1B〜81−7Bを形成するための開口部81−1F〜81−7Fを、第6実施の形態の場合と同様に、放電加工等により貫通孔81Eに連通して形成する。
なお、開口部81−1F〜81−7Fは、後段の1ターンコイル切り出し工程VIで切り出される1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aの各コイル導体断面積が等しくなるように、ブロック状素材81の外形寸法が小さくなるに従って素材中心軸La方向における寸法を大きくし、かつ隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とが互いに重なるように順次ずらして形成する。
その後、1ターンコイル切り出し工程VIにおいて、ワイヤソー装置20でブロック状素材81の隣接する開口部間(図22に破線で示す)をスライス加工して、それぞれ切欠部81−1B〜81−7Bで分断されたコイル導体断面積が等しい複数の1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aを切り出す。この際、ワイヤソー装置20のワイヤ列26Lのピッチは、第4実施の形態の場合と同様に、外形寸法が小さくなるに従って広くなるように設定する。
次に、接合工程VIIにおいて、切り出された1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aを、切り出されたときの並び順序で、切欠部81−1B〜81−7Bの位置を順次ずらして積層しながら、隣接する1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて切欠部内で接合手段88によって接合し、その後、絶縁処理してエッジワイス巻きの外観視角錐台形状の電気機器用コイル80を製造する。
このように、本実施の形態では、開口部形成工程Vにおいて、外観視角錐台形状のブロック状素材81に、各1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aの切欠部81−1B〜81−7Bを形成するための開口部81−1F〜81−7Fを順次ずらして形成するので、ブロック状素材81の強度低下を低減することができる。従って、1ターンコイル切り出し工程VIにおいて、ワイヤソー装置20によるスライス加工時のブロック状素材81の変形等を防止できるので、1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aを高精度で切り出すことができる。
また、接合工程VIIにおいては、1ターン角形コイル81−1A〜81−7Aを、切り出されたときの並び順序で第6実施の形態と同様に接合するので、一つのブロック状素材81から例えばモータのステータコイルに使用するのに好適なコイル導体断面積が一様な高品質のエッジワイス巻きからなる外観視角錐台形状の電気機器用コイル80を効率よく製造できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、製造する電気機器用コイルの外観視形状は、上述した角柱形状、角錐台形状、円柱形状、円錐台形状に限らず、楕円柱形状、楕円錐台形状等、の電気機器用コイルを製造することもできる。また、製造する電気機器用コイルのターン数は、7ターンに限らず、任意の複数ターンとすることができる。
本発明の第1実施の形態における順次の工程を示す図である。 第1実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図である。 図2のA矢視図である。 第1実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図である。 同じく、ワイヤソー装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図である。 図6のB矢視図である。 第2実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図である。 本発明の第3実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図である。 図9のC矢視図である。 第3実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図である。 本発明の第4実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図である。 図12のD矢視図である。 第4実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図である。 本発明の第5実施の形態で製造する電気機器用コイルの斜視図である。 図15のE矢視図である。 第5実施の形態で使用するブロック状素材を示す斜視図である。 本発明の第6実施の形態における順次の工程を示す図である。 第6実施の形態で製造する電気機器用コイルを示す側面図である。 第6実施の形態による開口部形成工程で処理したブロック状素材を示す斜視図である。 本発明の第7実施の形態で製造する電気機器用コイルを示す側面図である。 第7実施の形態による開口部形成工程で処理したブロック状素材を示す斜視図である。 従来の角形コイルの製造方法の一例を説明するための図である。 同じく、従来の角形コイルの製造方法を説明するための図である。
符号の説明
I 1ターンコイル切り出し工程
II 接合工程
L コイル軸方向
La 素材中心軸
10 電気機器用コイル
11〜17 ブロック状素材
11A〜17A 1ターン角形コイル
11B〜17B 切欠部
11C〜17C 始端
11D〜17D 終端
11E〜17E 貫通孔
18 接合手段
20 ワイヤソー装置
22 第1ローラ
23 第2ローラ
26L ワイヤ列
30 電気機器用コイル
31〜37 ブロック状素材
31A〜37A 1ターン角形コイル
31B〜37B 切欠部
31C〜37C 始端
31D〜37D 終端
31E〜37E 貫通孔
38 接合手段
40 電気機器用コイル
41 ブロック状素材
41−1A〜41−7A 1ターン円形コイル
41B、41−1B〜41−7B 切欠部
41−1C〜41−7C 始端
41−1D〜41−7D 終端
41E 貫通孔
48 接合手段
50 電気機器用コイル
51〜57 ブロック状素材
51A〜57A 1ターン円形コイル
51B〜57B 切欠部
51C〜57C 始端
51D〜57D 終端
51E〜57E 貫通孔
58 接合手段
60 電気機器用コイル
61−1A〜61−7A 1ターン円形コイル
61B、61−1B〜61−7B 切欠部
61−1C〜61−7C 始端
61−1D〜61−7D 終端
61E 貫通孔
68 接合手段
V 開口部形成工程
VI 1ターンコイル切り出し工程
VII 接合工程
70 電気機器用コイル
71 ブロック状素材
71−1A〜71−7A 1ターン角形コイル
71−1B〜71−7B 切欠部
71−1C〜71−7C 始端
71−1D〜71−7D 終端
71E 貫通孔
71−1F〜71−7F 開口部
78 接合手段
80 電気機器用コイル
81 ブロック状素材
81−1A〜81−7A 1ターン角形コイル
81−1B〜81−7B 切欠部
81−1C〜81−7C 始端
81−1D〜81−7D 終端
81E 貫通孔
81−1F〜81−7F 開口部
88 接合手段

Claims (9)

  1. 長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向として巻回してコイル軸方向に螺旋状に積層してなる電気機器用コイルの製造方法において、
    それぞれ外周面に複数の周溝が形成されて平行配置された第1ローラ及び第2ローラと、これら第1ローラ及び第2ローラの各周溝間にワイヤを巻き掛けて、上記第1ローラと第2ローラとの間に並列配置された複数のワイヤ部分により形成されたワイヤ列とを有し、該ワイヤ列を上記第1ローラ及び第2ローラの回転と共に直線運動させるワイヤソー装置を用い、該ワイヤソー装置の直線運動する上記ワイヤ列と、素材中心軸に沿って形成された貫通孔及び該貫通孔に連通して素材一端面から他端面に亘って連続して形成された切欠部を有するブロック状素材とを、該ブロック状素材の素材中心軸が上記第1ローラの回転中心軸及び第2ローラの回転中心軸と平行でかつ、上記ワイヤ列の直線運動方向と上記素材中心軸とをほぼ直交させた状態で相対的に移動させて上記ブロック状素材を上記ワイヤ列に押し付けて砥粒の存在下でスライス加工して上記切欠部により始端と終端とに分断された複数の1ターンコイルを切り出す1ターンコイル切り出し工程と、
    上記複数の1ターンコイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターンコイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けして螺旋状に接合する接合工程とを有することを特徴とする電気機器用コイルの製造方法。
  2. 上記1ターンコイル切り出し工程は、
    外形寸法が同一で、上記切欠部の形成位置が異なる外観視角柱形状の複数のブロック状素材を、それぞれ等しい厚さにスライス加工して複数の1ターン角形コイルを切り出し、
    上記接合工程は、
    それぞれ異なるブロック状素材から切り出された複数の1ターン角形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする請求項1に記載の電気機器用コイルの製造方法。
  3. 上記1ターンコイル切り出し工程は、
    外形寸法及び上記切欠部の形成位置がそれぞれ異なり、製造する電気機器用コイルのターン数と同じ数の種類の外観視角柱形状のブロック状素材を、コイル導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにスライス加工して複数の1ターン角形コイルを切り出し、
    上記接合工程は、
    それぞれ異なるブロック状素材から切り出された複数の1ターン角形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして外観視角錐台形状に積層しながら隣接する互いの1ターン角形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする請求項1に記載の電気機器用コイルの製造方法。
  4. 上記1ターンコイル切り出し工程は、
    外観視円柱形状のブロック状素材を等しい厚さにスライス加工して複数の1ターン円形コイルを切り出し、
    上記接合工程は、
    切り出された複数の1ターン円形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターン円形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする請求項1に記載の電気機器用コイルの製造方法。
  5. 上記1ターンコイル切り出し工程は、
    外径寸法が異なり、製造する電気機器用コイルのターン数と同じ数の種類の外観視円柱形状のブロック状素材を、コイル導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにスライス加工して複数の1ターン円形コイルを切り出し、
    上記接合工程は、
    それぞれ異なるブロック状素材から切り出された複数の1ターン円形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして外観視円錐台形状に積層しながら隣接する互いの1ターン円形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする請求項1に記載の電気機器用コイルの製造方法。
  6. 上記1ターンコイル切り出し工程は、
    外観視円錐台形状のブロック状素材を、コイル導体断面積がそれぞれ等しくなる厚さにスライス加工して複数の1ターン円形コイルを切り出し、
    上記接合工程は、
    切り出された複数の1ターン円形コイルを、各切欠部の位置を順次ずらして外観視円錐台形状に積層しながら、隣接する互いの1ターン円形コイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けすることを特徴とする請求項1に記載の電気機器用コイルの製造方法。
  7. 長方形断面を有する導体をその断面短辺をコイル軸方向として巻回してコイル軸方向に螺旋状に積層してなる電気機器用コイルの製造方法において、
    素材中心軸に沿って形成された貫通孔を有するブロック状素材に、1ターンコイルの始端終端分断する切欠部となる開口部を、上記貫通孔に連通して隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重合可能にずらして上記素材中心軸に沿って複数形成する開口部形成工程と、
    それぞれ外周面に複数の周溝が形成されて平行配置された第1ローラ及び第2ローラと、これら第1ローラ及び第2ローラの各周溝間にワイヤを巻き掛けて、上記第1ローラと第2ローラとの間に並列配置された複数のワイヤ部分により形成されたワイヤ列とを有し、該ワイヤ列を上記第1ローラ及び第2ローラの回転と共に直線運動させるワイヤソー装置を用い、該ワイヤソー装置の直線運動する上記ワイヤ列と、上記複数の開口部が形成されたブロック状素材とを、該ブロック状素材の素材中心軸が上記第1ローラの回転中心軸及び第2ローラの回転中心軸と平行でかつ、上記ワイヤ列の直線運動方向と上記素材中心軸とをほぼ直交させた状態で相対的に移動させて、上記ブロック状素材を上記ワイヤ列に押し付けて、上記ブロック状素材の隣接する開口部間を砥粒の存在下でスライス加工して、上記始端及び終端を分断する上記切欠部を有する複数の1ターンコイルを切り出す1ターンコイル切り出し工程と、
    上記複数の1ターンコイルを、各切欠部の位置を順次ずらして積層しながら隣接する互いの1ターンコイルの終端と始端とを重ね合わせて溶接或いはろう付けして螺旋状に接合する接合工程とを有することを特徴とする電気機器用コイルの製造方法。
  8. 上記開口部形成工程は、
    外観視角柱形状のブロック状素材に、上記複数の開口部の各々を、同一寸法で、かつ上記1ターンコイル切り出し工程で切り出される隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重合可能に順次ずらして形成し、
    上記1ターンコイル切り出し工程は、
    上記ブロック状素材の隣接する開口部間をスライス加工して、それぞれ等しい厚さの複数の1ターン角形コイルを切り出し、
    上記接合工程は、
    上記1ターンコイル切り出し工程で切り出された隣接する1ターン角形コイルを順次積層しながら、隣接する1ターン角形コイルの互いに重なる終端と始端とを溶接或いはろう付けすることを特徴とする請求項7に記載の電気機器用コイルの製造方法。
  9. 上記開口部形成工程は、
    外観視角錐台形状のブロック状素材に、上記複数の開口部を、上記1ターンコイル切り出し工程で切り出される各1ターンコイルの導体断面積がそれぞれ等しくなるように上記ブロック状素材の外形寸法が小さくなるに従って上記素材中心軸方向における寸法を大きくし、かつ隣接する1ターンコイルの終端と始端とが互いに重合可能に順次ずらして形成し、
    上記1ターンコイル切り出し工程は、
    上記ブロック状素材の隣接する開口部間をスライス加工して、それぞれ導体断面積が等しく、かつ外形寸法が小さくなるに従って厚さが厚くなる複数の1ターン角形コイルを切り出し、
    上記接合工程は、
    上記1ターンコイル切り出し工程で切り出された隣接する1ターン角形コイルを順次積層しながら、隣接する1ターン角形コイルの互いに重なる終端と始端とを溶接或いはろう付けすることを特徴とする請求項7に記載の電気機器用コイルの製造方法。
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