JP4462791B2 - 冷蔵庫及び制御プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は冷蔵庫に関し、特に冷蔵庫の圧縮機及び庫内ファンの停止温度の設定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は冷凍冷蔵庫の1例であるが、冷凍冷蔵庫は、図1のように圧縮機5を運転し、冷却器3で冷却した空気を庫内ファン4により庫内に循環させ庫内を冷却するが、この圧縮機1の運転・停止は圧縮機運転・停止温度と冷凍室温度センサ2により検出される冷凍室温度との比較により決定し、また庫内ファン4の運転・停止は通常圧縮機1の運転・停止状態に同期させることが基本であった。
このため、図8の従来の圧縮機及び庫内ファンの運転・停止制御プラグラムの構成に示すように、圧縮機及び庫内ファンの運転・停止を制御するマイコンの制御プログラムは、圧縮機用冷凍室温度判定は有るが、庫内ファン用冷凍室温度判定が無いプログラムであった。
即ち、圧縮機用冷凍室温度判定を行い、圧縮機運転・停止要求に対して、圧縮機運転判定を行い、この判定結果の圧縮機運転・停止状態により、それぞれ、運転・停止とする庫内ファン運転判定を行った。
【0003】
図9〜図11のフローチャートにより冷凍冷蔵庫の圧縮機運転・停止制御及び庫内ファン運転・停止制御を説明する。
圧縮機の運転・停止は、図9の従来の圧縮機用冷凍室温度判定を示すフローチャートのように圧縮機運転・停止温度と冷凍室温度センサ2により検出される冷凍室温度との比較により決定した。
庫内ファン4は圧縮機1の運転中の冷却器3付近の冷気を冷凍室8、9へ送風するため圧縮機1の運転中は運転し、又圧縮機1の停止中は冷却器3付近の冷気を冷凍室8、9へ送風する必要がないため、圧縮機1の停止中は庫内ファン4を停止する。従って、庫内ファン4の運転・停止温度と冷凍室温度センサ2の比較判定は必要なく、制御プログラム上存在しなかった。
【0004】
図9において、圧縮機1の運転・停止の冷凍室温度判定は次のように行った。S301にて、現在出力中の要求を判定し、運転・停止のどちらの温度判定を実施するかを判定する。圧縮機停止要求出力中の場合、S302で冷凍室温度センサ2の温度と圧縮機運転温度である圧縮機ON温度を比較し、冷凍室センサ温度≧圧縮機ON温度の場合はS303で圧縮機運転要求を出力する。また302で冷凍室センサ温度≧圧縮機ON温度条件を満たさない場合は、S305で圧縮機停止要求を出力する。S301にて、圧縮機運転要求出力中と判定した場合、S304で冷凍室温度センサ2の温度と圧縮機停止温度である圧縮機OFF温度を判定し、冷凍室センサ温度<圧縮機ON温度の場合は、S305で圧縮機停止要求を出力する。又S304で冷凍室センサ温度<圧縮機OFF温度条件を満たさない場合はS303で圧縮機運転要求を出力する。
【0005】
次いで、図10の従来の圧縮機運転判定フロ−チャ−トにより、圧縮機1の運転判定を説明する。
S401にて、現在圧縮機が運転中か判定し、停止中であれば運転開始判定のためS402で再起動防止時間の判定を行い、再起動防止中でなければS403で圧縮機運転要求を判定し、要求があればS404で圧縮機を運転する。またS402で再起動防止中またはS403で圧縮機運転要求がなければS407を実行し圧縮機を運転しない。
S401にて現在圧縮機が運転中であれば停止判定のためS405で圧縮機停止要求を判定し、要求があればS406で再起動防止を設定しS407で圧縮機を停止する。またS405で圧縮機停止要求がなければS404を実行し圧縮機の運転を継続する。
【0006】
図11の従来の庫内ファン運転判定を示すフロ−チャ−トにより、庫内ファン運転判定を説明する。
圧縮機1の運転状態により、庫内ファン4の運転動作を決定するためS501にて圧縮機1の運転状態を判定し、圧縮機1の運転中はS502にて庫内ファン4を運転し、また圧縮機1が停止中はS503にて庫内ファン4を停止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の冷蔵庫の圧縮機5及び庫内ファン4の運転・停止の制御プログラムは以上のように構成され、この制御プログラムで制御されているので、圧縮機5と庫内ファン4の運転・停止タイミングは同じとなり、圧縮機5の停止直後には冷却器3付近には残冷気があるのにもかかわらず、庫内ファン4も停止し、冷気が無駄になっていた。
【0008】
この圧縮機5停止直後の冷却器3付近の残冷気を冷凍室内へ送風するために庫内ファン4の停止タイミングを遅らせれば、冷却エネルギーの有効利用が可能であるが停止タイミングを制御できるプログラム構成になっていない。このため消費電力量を改善できる手段が明確になっているのに、その対応がとれないと云う問題が生じる。
【0009】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、冷却エネルギーが無駄になることを回避し、消費電力量を改善できる省エネルギ−の冷蔵庫を得ること、冷却負荷変動に的確に対応する冷蔵庫を得ること及び制御プログラムによるマイコン制御の冷蔵庫を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る冷蔵庫は、圧縮機を運転し、冷却器で冷却した空気を庫内ファンにより庫内に循環させる冷蔵庫において、庫内ファン停止温度、及び該庫内ファン停止温度より高い圧縮機停止温度が設定され、庫内温度センサの検出庫内温度が、設定された前記圧縮機停止温度より低くなると、圧縮機を停止させ、庫内温度センサの検出庫内温度が、設定された前記庫内ファン停止温度より低くなると、庫内ファンを停止させ、庫内温度センサの検出庫内温度が、当該冷蔵庫の庫内設定温度より高く、かつ庫内温度センサの検出庫内温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より小さい場合、前記圧縮機停止温度の設定温度を低下させて前記庫内ファン停止温度と同じとし、庫内温度センサの検出温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より大きい場合、前記圧縮機停止温度の設定温度を上昇させて前記庫内ファン停止温度より高くするものである。
【0014】
又、本発明の請求項2に係る冷蔵庫は、請求項1の冷蔵庫において、冷蔵庫の庫内設定温度を変更することにより、圧縮機停止温度の設定を、高く又は低くするものである。
【0015】
又、本発明の請求項3に係る冷蔵庫は、請求項2の冷蔵庫において、前記庫内設定温度の変更を、冷蔵庫が受信手段を有し、外部からの庫内設定温度の変更情報を受信することにより行うものである。
【0017】
又、本発明の請求項4に係る制御プログラムは、冷蔵庫のマイコンを、庫内ファンの運転を停止する庫内ファン停止温度を設定する庫内ファン停止温度設定手段と、庫内温度センサの検出庫内温度が前記庫内ファン停止温度になった時、庫内ファンを停止する庫内ファン停止手段と、庫内温度センサの検出庫内温度が、当該冷蔵庫の庫内設定温度より高く、かつ庫内温度センサの検出庫内温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より小さい場合、所定以上の大きな負荷量と判断し、庫内温度センサの検出温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より大きい場合、所定以下の小さな負荷量と判断する負荷検出手段と、圧縮機の運転を停止する圧縮機停止温度を、前記庫内ファン停止温度より高い温度に設定し、前記負荷検出手段が所定以上の大きな負荷量を検出した場合、検出時の前記圧縮機停止温度の設定温度を低下させて前記庫内ファン停止温度と同じとし、前記負荷検出手段が所定以下の小さな負荷量を検出した場合、検出時の前記圧縮機停止温度の設定温度を上昇させて前記庫内ファン停止温度より高くする圧縮機停止温度設定手段と、庫内温度が、前記圧縮機停止温度になった時、圧縮機の運転を停止する圧縮機停止手段として機能させるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、横方向からみた冷凍冷蔵庫の全体構成を示す概略図である。図において、1は冷蔵庫であり、2は冷蔵庫1の庫内温度を検出する庫内温度センサである冷凍室温度センサであり、冷凍室の温度を検出する。3は冷却器、4は庫内ファン、5は圧縮機であり、冷却器3、圧縮機5を含む冷凍サイクルを構成し、圧縮機5を運転して、冷却器3で冷却した空気を庫内ファン4により庫内に循環させる。即ち、6は冷蔵室、7は野菜室、8は上段冷凍室、9は下段冷凍室であり、これらに冷却空気が循環される。
又、冷凍室温度センサ2、庫内ファン4及び圧縮機5は、信号線10によりマイコン搭載制御装置(マイコン搭載制御基板)であるマイコン11に接続され、冷凍室温度センサ2の検出温度を入力し、このマイコン11の制御プログラムにより庫内ファン4及び圧縮機5は運転・停止が制御される。
冷凍室温度センサ2は本実施の形態では、上段冷凍室8に配置され、上段冷凍室8内の温度を検出する。
【0019】
圧縮機5は、庫内設定温度である冷凍室の設定温度によって決まる圧縮機運転・停止温度と冷凍室温度センサ2によって検出される冷凍室温度との比較により運転・停止をマイコン11の制御プログラムによって制御される。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態1の制御プログラム構成を示すものである。
図2(a)は圧縮機5のプログラム構成であり、圧縮機用冷凍室温度判定では冷凍室温度センサ2による検出温度と圧縮機運転・停止温度を比較判定し、圧縮機運転・停止要求を圧縮機運転判定へ出力する。圧縮機運転判定は圧縮機運転・停止要求により圧縮機の運転・停止を判定する。
図2(b)は庫内ファン4のプログラム構成であり、庫内ファン用冷凍室温度判定では冷凍室温度センサによる検出温度と庫内ファン運転・停止温度を比較判定し、庫内ファン運転・停止要求を圧縮機から独立した庫内ファン運転判定へ出力する。独立した庫内ファン運転判定は庫内ファン運転・停止要求により庫内ファンの運転・停止を判定する。
【0021】
図3は、庫内ファン用冷凍室温度判定のフローチャート図であり、従来の技術に対して、新たに制御プログラムへ追加したものである。
図において、S101にて現在出力中の要求を判定し、運転・停止どちらの温度判定を実施するかを判定する。停止要求出力中で運転温度判定(ON温度判定)する場合、S102で冷凍室センサ温度2と庫内ファンON温度(庫内ファン運転温度)を比較し、冷凍室センサ温度≧庫内ファンON温度の場合はS103で庫内ファン運転要求を出力する。又S102で冷凍室センサ温度≧庫内ファンON温度条件を満たさない場合はS105で庫内ファン停止要求を出力する。運転要求出力中で停止温度(OFF温度)を判定するの場合、S104で冷凍室センサ温度と庫内ファンOFF温度(庫内ファン停止温度)を比較し、冷凍室センサ温度<庫内ファンOFF温度の場合はS105で庫内ファン停止要求を出力する。またS104で冷凍室センサ温度<圧縮機OFF温度条件を満たさない場合はS103で庫内ファン運転要求を出力する。
【0022】
図4は、独立した庫内ファン運転判定のフローチャート図である。
図において、庫内ファン運転要求により運転・停止を判定するため、S201で庫内ファン運転要求を判定し、要求がある場合にはS202で庫内ファン4を運転する。又S201で庫内ファン運転要求がない場合にはS203で庫内ファン4を停止する。
【0023】
圧縮機5に関しては、圧縮機用冷凍室温度判定は、前記の図9と同じであり、圧縮機運転判定は、前記の図10と同じである。
この制御プログラムを冷凍室制御に用いることで圧縮機5及び庫内ファン4を別々に独立して運転・停止することが可能となる。
そこで、庫内温度をコントロ−ルするために最適な温度条件で圧縮機及び庫内ファンを運転・停止できるので、無駄な電力消費がない又冷却負荷変動にも的確に対応できる冷蔵庫を得ることができる。
【0024】
本実施の形態1では、前記の図2のプログラム構成を使い圧縮機停止温度(圧縮機OFF温度)を庫内ファン停止温度(庫内ファンOFF温度)よりも高く設定する。このことにより図5に示されているように、圧縮機5、庫内ファン4は冷凍室温度センサー2の検出温度T1が圧縮機・庫内ファンON温度T2以上に上昇したときに圧縮機運転状態T5、庫内ファン運転状態T6はON(運転)となる。
又、圧縮機OFF温度T3>庫内ファンOFF温度T4のため、先に圧縮機5が停止し、その後、冷却器付近の残冷気により庫内が冷却されやがて庫内ファン4も停止する。したがって圧縮機運転短縮時間T7だけ、圧縮機5の運転時間の短縮が可能となる。
図5の例では、圧縮機ON温度及び庫内ファンON温度は、T2と同じにして、圧縮機運転による冷気が形成されたら、庫内ファン4を運転してこの冷気を庫内へ送るようにしている。
【0025】
実施の形態2.
本実施の形態2では、実施の形態1と同じく図3のプログラム構成を使い、圧縮機OFF温度を庫内ファンOFF温度よりも高く設定するが、冷蔵庫の扉を開く、外気温度が高い、食品量増加等の冷却負荷増の条件により冷却時間が長くなる場合には、圧縮機OFF温度を下げ、冷却時間の長期化を防ぐ。
【0026】
図6に示すように圧縮機5、庫内ファン4は、冷凍室温度センサー2の検出温度T1が圧縮機・庫内ファンON温度T2以上に上昇したときに圧縮機運転状態T5、庫内ファン運転状態T6はONとなる。又冷凍室温度センサ2の検出温度T1が圧縮機OFF温度T3、庫内ファンOFF温度T4以下になれば、それぞれの運転状態をOFFとする。
圧縮機OFF温度T3>庫内ファンOFF温度T4の条件で庫内ファン4のみの運転途中で、冷却時間が長期化しそうな場合圧縮機OFF温度T3を庫内ファンOFF温度T4と同じとする。即ち、温度T4まで低下させる。その時点より圧縮機は起動し冷却速度が遅い場合の冷凍室温度センサー検出温度T8よりも短い時間で冷却を完了し、冷却短縮時間T9だけ冷却時間が短縮される。
冷蔵庫の扉を開く、外気温度が高い、食品量増加等の冷却負荷増の判断は、マイコン搭載制御装置11内の負荷検出手段が、庫内温度センサ2の検出温度と庫内設定温度との差が所定の温度より大きい、又庫内温度センサ2の検出温度が庫内設定温度より高く、かつ時間当たりの庫内温度の低下が所定の温度より小さい場合等に冷却負荷増と判断して、圧縮機OFF温度を低下させる。
これにより、冷却器付近の残冷気がなくなり庫内ファンの運転だけでは冷凍室の冷却ができない場合に圧縮機を運転することで冷却時間を短縮できる。
【0027】
実施の形態3.
実施の形態3では、同じく図3のプログラム構成を使い、最初圧縮機OFF温度と庫内ファンOFF温度を同じに設定するが、外気温度、食品負荷条件等の冷却負荷が軽くなった場合に圧縮機OFF温度を上げ圧縮機5の運転時間を短縮する。
【0028】
図7に示すように圧縮機5、庫内ファン4は冷凍室温度センサ2の検出温度T1が圧縮機・庫内ファンON温度T2以上に上昇したときに圧縮機運転状態T5、庫内ファン運転状態T6はONとなる。又冷凍室温度センサ2の検出温度T1が圧縮機OFF温度T4、庫内ファンOFF温度T4以下になれば、それぞれの運転状態をOFFとする。圧縮機OFF温度T4と庫内ファンOFF温度T4とが同じ条件で圧縮機5、庫内ファン4が運転途中で冷却負荷が軽くなった場合に圧縮機OFF温度T3>庫内ファンOFF温度T4とする。その時点の冷凍室温度センサ2の検出温度が圧縮機OFF温度T3以下であれば圧縮機5は停止し、庫内ファン4のみの冷却となる。よって圧縮機5の運転時間が短縮され、省エネルギ−となる。
冷却負荷減の判断は、マイコン搭載制御装置11内の負荷検出手段が、庫内温度センサ2の検出温度と庫内設定温度との差が所定の温度より大きい、又時間当たりの庫内温度の低下が所定の温度より大きい場合等に冷却負荷減と判断して、圧縮機OFF温度を上昇させる。
【0029】
実施の形態4.
実施の形態2、3で冷蔵庫の使用状況、外気温度、食品負荷により冷却負荷が変動した場合に、圧縮機OFF温度を変更したが、ユーザが冷蔵庫の庫内設定温度を任意に操作し、圧縮機OFF温度を変更してもよい。
このようにすることで、ユ−ザの意向により冷却負荷に対応できる。
【0030】
又ユ−ザによる圧縮機のOFF温度を変更は、冷蔵庫が受信手段を有し、ユーザが外出先より携帯情報端末、携帯電話等により、インタ−ネット等の様々な通信手段を利用して冷蔵庫の設定温度を任意に遠隔操作し、圧縮機のOFF温度を変更してもよい。
【0031】
前記の実施の形態2及び3において、冷蔵庫1の使用中に冷却負荷変動があった場合、圧縮機の停止温度を、それぞれ、下げる例及び上げる例を記載したが、本発明においては、一般的に負荷検出手段により所定以上の大きな負荷量又は所定以下の小さな負荷量が検出された場合は、検出時の圧縮機停止温度の設定を、それぞれ、低く又は高くすることにより、冷却負荷が大きくなった場合には庫内設定温度までの冷却時間が長引くことをなくし、又冷却負荷が小さくなった場合には、圧縮機を先に停止し、庫内ファンで冷却し圧縮機の運転時間を短縮するようにできる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る冷蔵庫は、圧縮機を運転し、冷却器で冷却した空気を庫内ファンにより庫内に循環させる冷蔵庫において、庫内ファン停止温度、及び該庫内ファン停止温度より高い圧縮機停止温度が設定され、庫内温度センサの検出庫内温度が、設定された前記圧縮機停止温度より低くなると、圧縮機を停止させ、庫内温度センサの検出庫内温度が、設定された前記庫内ファン停止温度より低くなると、庫内ファンを停止させ、庫内温度センサの検出庫内温度が、当該冷蔵庫の庫内設定温度より高く、かつ庫内温度センサの検出庫内温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より小さい場合、前記圧縮機停止温度の設定温度を低下させて前記庫内ファン停止温度と同じとし、庫内温度センサの検出温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より大きい場合、前記圧縮機停止温度の設定温度を上昇させて前記庫内ファン停止温度より高くするものとしたので、圧縮機及び庫内ファンの運転・停止温度を個々に設定でき、運転効率の良いタイミングで圧縮機及び庫内ファンの運転・停止を行い消費電力の改善等が可能となる。
【0033】
又、本発明の請求項1に係る冷蔵庫は、庫内ファンよりも先に圧縮機が停止し、庫内ファンにより冷却器付近の残冷気を庫内へ送風することで圧縮機の運転時間を短縮でき省エネルギ−となる。
【0034】
又、本発明の請求項1に係る冷蔵庫は、冷却負荷量が増加しても、庫内設定温度までの冷却時間が長期化することが防止できる。
【0035】
又、本発明の請求項1に係る冷蔵庫は、冷却負荷が大きくなった場合には庫内設定温度までの冷却時間が長引くことがなく、又冷却負荷が小さくなった場合には、圧縮機を先に停止し、庫内ファンで冷却し圧縮機の運転時間を短縮できる。
【0036】
又、本発明の請求項2に係る冷蔵庫は、請求項1の冷蔵庫において、冷蔵庫の庫内設定温度を変更することにより、圧縮機停止温度の設定を、高く又は低くするので、ユ−ザの意向により冷却負荷に対応できる。
【0037】
又、本発明の請求項3に係る冷蔵庫は、請求項2の冷蔵庫において、前記庫内設定温度の変更を、冷蔵庫が受信手段を有し、外部からの庫内設定温度の変更情報を受信することにより行うので、外部からユ−ザの意向により冷却負荷に対応できる。
【0038】
又、本発明の請求項4に係る制御プログラムは、冷蔵庫のマイコンを、庫内ファンの運転を停止する庫内ファン停止温度を設定する庫内ファン停止温度設定手段と、庫内温度センサの検出庫内温度が前記庫内ファン停止温度になった時、庫内ファンを停止する庫内ファン停止手段と、庫内温度センサの検出庫内温度が、当該冷蔵庫の庫内設定温度より高く、かつ庫内温度センサの検出庫内温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より小さい場合、所定以上の大きな負荷量と判断し、庫内温度センサの検出温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より大きい場合、所定以下の小さな負荷量と判断する負荷検出手段と、圧縮機の運転を停止する圧縮機停止温度を、前記庫内ファン停止温度より高い温度に設定し、前記負荷検出手段が所定以上の大きな負荷量を検出した場合、検出時の前記圧縮機停止温度の設定温度を低下させて前記庫内ファン停止温度と同じとし、前記負荷検出手段が所定以下の小さな負荷量を検出した場合、検出時の前記圧縮機停止温度の設定温度を上昇させて前記庫内ファン停止温度より高くする圧縮機停止温度設定手段と、庫内温度が、前記圧縮機停止温度になった時、圧縮機の運転を停止する圧縮機停止手段として機能させるので、庫内ファンよりも先に圧縮機が停止し、庫内ファンにより冷却器付近の残冷気を庫内へ送風することで圧縮機の運転時間を短縮でき省エネルギ−となる冷蔵庫のマイコン制御が可能となる。
【0039】
又、本発明の請求項4に係る制御プログラムは、冷却負荷が大きくなった場合には庫内設定温度までの冷却時間が長引くことがなく、又冷却負荷が小さくなった場合には、圧縮機を先に停止し、庫内ファンで冷却し圧縮機の運転時間を短縮できるマイコン制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 冷凍冷蔵庫の全体構成を示す概略図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の制御プログラム構成を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の庫内ファン用冷凍室温度判定を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態1の庫内ファン運転判定を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態1の制御プログラムの動作を時系列的に示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態2の制御プログラムの動作を時系列的に示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態3の制御プログラムの動作を時系列的に示す図である。
【図8】 従来の制御プログラム構成を示す図である。
【図9】 従来の圧縮機用冷凍室温度判定を示すフロ−チャ−トである。
【図10】 従来の圧縮機運転判定を示すフローチャートである。
【図11】 従来の庫内ファン運転判定を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 冷蔵庫、2 庫内温度センサ、3 冷却器、4 庫内ファン、5 圧縮機、11 マイコン。
Claims (4)
- 圧縮機を運転し、冷却器で冷却した空気を庫内ファンにより庫内に循環させる冷蔵庫において、
庫内ファン停止温度、及び該庫内ファン停止温度より高い圧縮機停止温度が設定され、
庫内温度センサの検出庫内温度が、設定された前記圧縮機停止温度より低くなると、圧縮機を停止させ、
庫内温度センサの検出庫内温度が、設定された前記庫内ファン停止温度より低くなると、庫内ファンを停止させ、
庫内温度センサの検出庫内温度が、当該冷蔵庫の庫内設定温度より高く、かつ庫内温度センサの検出庫内温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より小さい場合、前記圧縮機停止温度の設定温度を低下させて前記庫内ファン停止温度と同じとし、
庫内温度センサの検出温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より大きい場合、前記圧縮機停止温度の設定温度を上昇させて前記庫内ファン停止温度より高くする
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 冷蔵庫の庫内設定温度を変更することにより、圧縮機停止温度の設定を、高く又は低く変更することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
- 前記庫内設定温度の変更を、冷蔵庫が受信手段を有し、外部からの庫内設定温度の変更情報を受信することにより行うことを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
- 冷蔵庫のマイコンを、
庫内ファンの運転を停止する庫内ファン停止温度を設定する庫内ファン停止温度設定手段と、
庫内温度センサの検出庫内温度が前記庫内ファン停止温度になった時、庫内ファンを停止する庫内ファン停止手段と、
庫内温度センサの検出庫内温度が、当該冷蔵庫の庫内設定温度より高く、かつ庫内温度センサの検出庫内温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より小さい場合、所定以上の大きな負荷量と判断し、
庫内温度センサの検出温度の時間当たりの温度の低下が所定の温度より大きい場合、所定以下の小さな負荷量と判断する負荷検出手段と、
圧縮機の運転を停止する圧縮機停止温度を、前記庫内ファン停止温度より高い温度に設定し、
前記負荷検出手段が所定以上の大きな負荷量を検出した場合、検出時の前記圧縮機停止温度の設定温度を低下させて前記庫内ファン停止温度と同じとし、
前記負荷検出手段が所定以下の小さな負荷量を検出した場合、検出時の前記圧縮機停止温度の設定温度を上昇させて前記庫内ファン停止温度より高くする圧縮機停止温度設定手段と、
庫内温度が、前記圧縮機停止温度になった時、圧縮機の運転を停止する圧縮機停止手段と、
して機能させることを特徴とする制御プログラム。
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