JP4462220B2 - 自律移動装置、並びに、自律移動システム - Google Patents

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Description

本発明は、超音波センサによって周囲の環境を検知して移動する自律移動装置に関するものである。
近年、病院等の施設内における搬送業務を機械化するため、自律移動装置の開発が期待されている。自律移動装置では、軽量で低コストであるという理由から、超音波センサが幅広く使用されており、自律移動装置が移動するための手段としては、壁面に沿って移動する、いわゆる壁沿い走行が広く知られている。
特許文献1では、自律移動装置の前後に測距センサを設置し、その測定距離から側面に対する自律移動装置の位置と姿勢を求め、壁面に沿った移動をする方法が開示されている。具体的には、図15に示すように、自律移動装置の側面に2つの測距センサを搭載し、それぞれのセンサによって壁面までの距離L0、L1が検出される。そして、それぞれのセンサで検出された距離L0とL1とが等しくなるように自律移動装置の移動制御が行われ、壁沿い走行が行われていた。
特開平3−160507号公報
しかし、上記の自律移動装置では、図16に示すように壁面の向きが変化する部分では、それぞれのセンサで検出される距離L0とL1とが等しくなることがある。この場合、自律移動装置は壁面に沿って移動していると判断されるため、自律移動装置が壁面に接触してしまうおそれがあった。
そこで本発明は、上記問題点を鑑みて、壁面の形状を検出することができ、簡易でコストのかからない物体検知センサを備えた自律移動装置の提供を課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、物体検知センサで壁面を検知して、壁面に沿って移動する自律移動装置であって、物体検知センサは、壁面に超音波を送信する送波器と、壁面において正反射された超音波を受信して電気信号である受信信号に変換する受波器が複数配置された受波器アレイと、超音波が送波器から送信されて受波器で受信されるまでの時間を求めること、及び各受波器が超音波を受信する時間差に基づいて各受波器が超音波を受信する時間差に基づいて各受波器が受信する超音波の各入射角に応じた、受信信号の合成波を得て前記入射角と前記合成波の最大値との関係を得ることで、前記関係における合成波の最大値の極大値に対応する入射角を求めることにより、壁面の向き及び壁面までの距離を演算する演算部とを備えており、前記演算部は、正反射された超音波が一定の角度範囲の方向から確認された場合には、前記極大値に対応する入射角を前記極大値の半値に対応する入射角に補正し壁面の向き及び壁面までの距離を演算することで、壁面の向き及び壁面までの距離に応じて移動方向が決定されることを特徴とした。
本請求項に係る自律移動装置は、送信した超音波が壁面で反射して戻ってくるまでの時間から壁面までの距離を求めることができる。また、各受波器から出力された受信信号から反射された超音波が受波器アレイに入射する角度を求めることができる。本発明は、超音波が正反射される環境において使用されることが想定されているため、受波器アレイに入射する超音波は壁面で正反射したものだけである。このため、壁面の向きを検知することができる。そして、これらの情報に基づき、自律移動装置を壁面と接触することなく移動させることができる。また、超音波センサは安価であり、1個でも壁面の向きを検知できるため製作のコストを抑えることも可能である。さらに、例えば、凹曲面で構成される壁面が存在する場合であっても、各受波器が超音波を受信する時間差に基づいて各受波器が受信する超音波の各入射角に応じた、受信信号の合成波を得て前記入射角と前記合成波の最大値との関係を得ることで、前記関係における合成波の最大値の極大値に対応する入射角を求め、前記極大値に対応する入射角を前記極大値の半値に対応する入射角に補正するため、自律移動装置が壁面に接触することはない
請求項の発明は、請求項の発明において、正反射された超音波が複数の方向から確認された場合に、壁面までの距離が最も短い壁面に応じて移動方向が決定されることを特徴とした。
請求項に係る自律移動装置は、複数の方向の壁面が存在する場合であっても、自律移動装置に最も近い壁面を選択して、その壁面に沿って移動することができるので、自律移動装置が壁面と接触するおそれがない。
請求項の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、複数の前記物体検知センサが、自律移動装置の移動方向に対して前方及び側方に配置されていることを特徴とした。
これにより、物体検知センサが一つだけの場合よりも、特に前方の領域を検知することができ、検知可能な領域が広がるため、自律移動装置の周囲にある壁面をより正確に検知することができる。その結果、自律移動装置が壁面に接触することを防止することができる。
請求項の発明は、前記壁面となる反射手段を設置することで移動経路を形成し、超音波を反射手段に正反射させることにより請求項1〜のいずれか一項に記載の自律移動装置を前記移動経路に沿って走行させることを特徴とした。

これにより、超音波は確実に正反射されるため、自律移動装置の壁面を検知する精度が向上し、自律移動装置の走行を安定させることができる。
本発明に係る自律移動装置は、軽量で低コストな超音波センサを用いて、超音波センサの検知領域内に存在する壁面の法線方向及び壁面からセンサまでの距離を検出し、これらの情報に基づいて壁面に沿った移動をすることができる。
図1は、壁面10に沿って移動する本実施形態に係る自律移動装置1を示す説明図であり、図2は、本実施形態に係る自律移動装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る自律移動装置1は、物体検知センサ2と、移動制御部3と、駆動部5とを備えている。
自律移動装置1は、物体検知センサ2によって常時、周囲に存在する壁面10を検知している。そして、物体検知センサ2の検知結果に基づいて移動制御部3が駆動部5を制御し、自律移動装置1の移動方向を変える。駆動部5は、例えば、左右のモータによって構成され、左右のモータの回転を制御することにより、自律移動装置1の移動方向を変えることができる。
図3は、本実施形態に係る物体検知センサ2を示す説明図である。物体検知センサ2は、送波器6と、受波器アレイ7と、演算部9とを備えており、壁面10と対向するように、自律移動装置1の側面に設置される。
送波器6は、検知する領域に対してパルス状の超音波(以下、「パルス波」という。)を送信する。受波器アレイ7は、対象物で反射した超音波(以下、「反射波」という。)を受信し、受信した超音波の音圧を電気信号である受信信号に変換する。本発明では、対象物として壁面10を想定している。演算部9では、受波器アレイ7からの受信信号、及び、パルス波が送信されて反射波が受信されるまでの時間Tに基づいて演算が行われる。物体検知センサ2は、演算部9によって、壁面10の自律移動装置1に対する相対的な向き及び自律移動装置1から壁面10までの距離を演算することができる。
図4は、送波器6から送信されるパルス状の超音波の一例を示すグラフである。本実施形態では、図4に示すように、送波器6から周波数が40kHzのパルス波が検知領域に対して送信される。なお、物体検知センサ2は、常時壁面10を検知するため、送波器6からはパルス波が間欠的に送信される。ここで、周波数が40kHzのパルス波であれば、その波長は約8.5mmであり、このレベル以下の凹凸は超音波の反射に対してほとんど影響を与えない。そのため、建物内の壁面10や家具の表面等は、前記超音波の波長に対してなめらかな面とみなすことができ、送波器6から送信されたパルス波は、壁面10で正反射するとみなすことができる。
このような条件の下では、壁面10で反射された反射波は、壁面10の法線方向からのものだけが、物体検知センサ2に戻り受波器アレイ7によって受信される。なお、後述するように反射手段を設けて自律移動装置1を走行させることもできる。
受波器アレイ7を構成する受波器8としては、音波をピエゾ効果により電気信号に変換するものや、音波を静電容量の変化に変換するものが広く知られており、いずれを使用してもよい。本実施形態における受波器アレイ7は、複数(図示したものは3つ)の受波器8a〜8cが、自律移動装置1の移動方向に沿って直線状に等間隔で並べられている。また、各受波器8a〜8cは、水平方向からの反射波を受信できるよう自律移動装置1の外側に向けて配置されている。
図3に示した受波器アレイ7は、3個の受波器8a〜8cから構成されているが、本発明は受波器8の個数について限定があるわけではない。受波器8は複数であれば発明の目的を達成することができる。受波器8の個数が少ないと十分な角度の分解能が得られないが、個数が多いとコストが高くなる。そのため、受波器8の個数については、これらの点を考慮して任意に選択される。
演算部9は、プログラムを記憶する記憶手段及びCPU等を備えたコンピュータである。演算部9からは、送波器6に対しパルス波の送信を指示する信号であるパルス波送信信号が出力される。このパルス波送信信号が出力されると、演算部9内ではタイマ動作が開始され、受波器アレイ7から演算部9に受信信号が入力されるとタイマ動作を停止して、パルス波の送信から反射波の受信までの時間Tが測定される。また、演算部9では、受波器アレイ7からの受信信号、及び、パルス波が送信されて反射波が受信されるまでの時間Tに基づいて、壁面10の法線方向及び自律移動装置1から壁面10までの距離Lが演算される。演算部9で行われる演算の工程については後述する。
物体検知センサ2の演算部9から演算結果が出力されると、その演算結果は、移動制御部3に入力される。移動制御部3は、自律移動装置1全体の動作を制御するものであり、具体的には、プログラムを記憶する記憶手段及びCPU等を備えたコンピュータである。そして、物体検知センサ2の演算結果に基づいて、移動制御部3からモータ等で構成される駆動部4に指令が出され、自律移動装置1は、壁面10に沿って移動することとなる。
以下、演算部9で行われる演算について説明する。図5は、受波器アレイ7に反射波が入射する状態を示す説明図であり、図6(a)は、各受波器8a〜8cの受信信号fa,fb,fcを同じ時間軸で表示したグラフであり、図6(b)及び(d)は、遅延後の各受波器8a〜8cの受信信号fa,f’b,f’cを表示したグラフであり、図6(c)及び(e)は、加算後に得られた合成波Fを表示したグラフである。
図5に示すように、音速をcとし、等間隔に並んだ受波器8a〜8cの間隔をdとし、直線状に並列された受波器8a〜8cに対する垂線と反射波との角をθとする。自律移動装置1の移動方向を前方とした場合に、前方からの入射角θは正であり、後方からの入射角θは負である。このとき、後方からの反射波は、図6(a)に示すように、まず受波器8cで受信され、その後受波器8bにおいて時間差Δt=d・sinθ/cだけ遅れて受信され、受波器8aでは受波器8cよりも時間差2Δtだけ遅れて受信されることになる。
そのため、受波器8cの受信信号fcを2Δtだけ遅延させ、受波器8bの受信信号fbをΔtだけ遅延させると、図6(d)のように、全ての受信信号の位相を一致させることができる。このとき、遅延後の全ての受信信号fa,f’b,f’cを加算すると、図6(e)に示すように、振幅が各受波器8a〜8cの受信信号の略3倍の合成波Fが得られる。また、図6(b)、(c)に示すように、受信信号の位相が一致しないときに、遅延後の全ての受信信号を加算しても、合成波Fの振幅は大きくならない。
そこで、物体検知センサ2が検知できる角度の範囲を細分化し、各角度に応じた遅延時間を設定する。そして、受波器アレイ7からの受信信号fa,f’b,f’cを各遅延時間だけ遅延させて加算し、各角度に応じた合成波Fを得る。合成波Fの振幅が一定の閾値を超えた場合、受信信号の位相が一致したと考えられる。そして、この合成波Fに対応する角度を反射波の入射角θとみなすことができる。反射波は壁面10で正反射したものだけが受波器アレイ7に戻ってくるため、反射波の入射角θが検知できれば、壁面10の自律移動装置1の移動方向に対する相対的な角度を導くことができる。
図7は、物体検知センサ2の検知範囲内に一平面から構成される壁面10aが存在する場合の、入射角θと合成波の最大値との関係の一例を示すグラフである。物体検知センサ2の検知範囲内に一平面から構成される壁面10が存在する場合には、図7に示すように、一定の閾値を超える極大値が1つ検出される。この極大値に対応する角度φが反射波の入射角θである。ここで、グラフの曲線のうち、極大値を含み一定の閾値を超える部分をピークという。
図8は、物体検知センサ2の検知範囲内に平面で構成される壁面10b,10cが二個存在する場合を示す説明図であり、図9は、この場合の、入射角θと合成波の最大値との関係の一例を示すグラフである。
図8に示すように、物体検知センサ2の検知範囲内に平面で構成された壁面10b,10cが2個存在する場合には、受波器アレイ7ではそれぞれの壁面10a,10bからの反射波を受信して、複数の方向から正反射が確認される。そのため、図9に示すように、グラフではピークが2つ検出される。そして、それぞれの極大値に対応する角度φ1及びφ2が反射波の入射角θである。平面で構成された壁面が三以上複数存在する場合には、ピークも同様に三以上複数検出される。
壁面10が複数検出された場合、自律移動装置1は、いずれの壁面10に沿って移動するのかを選択する必要がある。ここで、自律移動装置1が移動の結果、接触する可能性があるのは、最も近い距離にある壁面10である。そのため、自律移動装置1から最も近い距離にある壁面10を基準とすれば、自律移動装置1が壁面10に接触することを防止できる。そこで、演算部9では、複数の壁面10に対応する時間Tが比較され、その中で時間Tの最も短い壁面10が選択される。これにより、自律移動装置1は、最も近い距離にある壁面10に沿って移動することができる。
図10は、物体検知センサ2の検知範囲内に凹曲面で構成される壁面10dが存在する場合を示す説明図であり、図11は、この場合の、入射角θと合成波の最大値との関係の一例を示すグラフである。
壁面10が凹曲面で構成されている場合、一定の角度範囲の方向から超音波の正反射が確認され、図11に示すようにグラフではピークが幅広く検出されることになる。前記ピークの幅は曲率によって変化する。この場合、ピーク内の極大値に対応する角度φに基づいて、自律移動装置1を移動させると、壁面10dに必要以上に接近し、場合によっては壁面10dに接触するおそれもある。このため、壁面10が凹曲面の場合であっても自律移動装置1が壁面10dに接触しないように、自律移動装置1の移動方向を壁面10dから離れる方向に補正することが望ましい。
本実施形態では、ピーク部分の半値幅Wを用いた補正角φ’を求めて、この補正角φ’に基づき自律移動装置1を移動制御する。なお、補正角φ’は、検出された一定の角度範囲の中からより小さいものを基準とするために、例えばφ’=φ−W/2として求めることができる。
以下、演算部9で行われる演算の流れを、図12、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。また、本実施形態では、物体検知センサ2の検知可能な角度の範囲を、受波器アレイ7の垂線に対して−90度〜90度とし、分解能を5度とする。
演算部9では、反射波の入射角θが、φ0=−90度、φ1=−85度、・・・、φn=−90+5n度と5度間隔に設定されており、角度φnに対応する遅延時間Δt’nが予め求められている(n=0,1,2,・・・,36)。
なお、本発明に使用される物体検知センサ2については、特に制限があるわけではない。そのため、検知可能な角度の範囲や分解能については、使用される物体検知センサによって任意に設定することができる。
ステップ1では、演算部9に各受波器8a,8b,8cから受信信号fa,fb,fcが入力される。
ステップ2では、n=0と設定されステップ3に移行する。
ステップ3では、角度φn=−90+5n度に対応する遅延時間Δt’nが予め求められており、受信信号fbの時間成分を遅延時間Δt’n遅延させてfb’を求め、受信信号fcの時間成分を遅延時間2Δt’n遅延させてfc’を求める遅延処理が行われ、ステップ4に移行する。
ステップ4では、時間成分毎に受信信号fa,fb’,fc’の音圧値を加算して合成波Fを求める加算処理が行われ、ステップ5に移行する。
ステップ5では、ステップ2の加算結果から、合成波Fの最大値Pn及び最大値Pnに対応する時間成分Tnが検出され、ステップ5に移行する。
ステップ6では、nが36に達しているか、即ち設定されたすべての角度について遅延加算処理が行われたか否かの判断がされる。nが36に達していればステップ8に移行し、そうでなければステップ7に移行する。
ステップ7では、nがn+1に置換され、ステップ3に移行する。
ステップ8では、ステップ5で検出されたPn(n=0,1,2,・・・,36)が一定の閾値Xを超える領域が検出され、ステップ9に移行する。
ステップ9では、ステップ8で検出された領域におけるPnの最大値Pmaxに対応する角度φが検出され、ステップ10に移行する。
ステップ10では、Pmaxに対応する時間成分Tに基づいて自律移動装置1から壁面10までの距離Lが求められ、ステップ11に移行する。自律移動装置1から壁面10までの距離Lは、L=cT/2により演算される。
ステップ11では、ステップ8で検出された領域の数が判断される。領域の数が2以上であればステップ12に移行し、領域の数が1の場合にはステップ13に移行する。
ステップ12では、複数の領域のうち距離Lが最小の領域が選択され、移動制御の基準とし、ステップ13に移行する。ステップ12では、Pmaxに対応する時間成分Tを比較してもよい。
ステップ13では、ステップ8で検出された領域の半値幅Wが検出され、ステップ14に移行する。
ステップ14では、φ’=φ−W/2と補正が行われて、ステップ15に移行する。
ステップ15では、φ’及びLが移動制御部3に送信される。
演算部9では、上記の演算がfa,fb,fcの入力のたびに行われている。
また、本実施形態において、物体検知センサ2は、自律移動装置1の移動方向を前面とした場合の側面に一つだけ設置されているが、本発明はこのような態様に限定されるわけではない。例えば、複数の物体検知センサ2を自律移動装置1の前方及び側方に設置することもできる。物体検知センサ2の数が増加すると、物体検知センサ2が一つだけの場合よりも検知することができる領域が広くなるため、自律移動装置1の周囲にある壁面10をより正確に検知することができる。
上記の物体検知センサ2では、物体検知センサ2の位置を基準として壁面10までの距離L及び壁面10の向きが検出される。しかし、図14に示すように、自律移動装置1に物体検知センサ2、2’が複数設置された場合には、基準となる位置が複数存在することになる。そこで、このような場合には自律移動装置1に基準点を設けて、移動制御部3において、物体検知センサ2、2’からの検出結果をかかる基準点に対するものに変換し、自律移動装置1の移動方向を決定する。
また、超音波をより確実に正反射させて、自律移動装置1の検知の精度を向上させるために、表面がなめらかな反射手段を走行部分に沿って設置して自律移動システムを形成してもよい。反射手段としては、例えば反射テープや反射板が考えられる。対象物に反射テープを貼付したり、走行部分に沿って反射板を設置したりして自律移動装置1の移動経路を形成することができる。
壁面に沿って移動する本実施形態に係る自律移動装置を示す説明図である。 本実施形態に係る自律移動装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る物体検知センサを示す説明図である。 送波器から送信されるパルス状の超音波の一例を示すグラフである。 受波器アレイに反射波が入射する状態を示す説明図である。 (a)は、各受波器の受信信号を同じ時間軸で表示したグラフであり、(b)は、遅延後の各受波器の受信信号を表示したグラフであり、(c)は、加算後に得られた合成波を表示したグラフであり、(d)は、時間差Δtと遅延時間Δt’とが一致する場合の遅延後の各受波器の受信信号を表示したグラフであり、(e)は、時間差Δtと遅延時間Δt’とが一致する場合の加算後に得られる合成波を表示したグラフである。 検知範囲内に一平面から構成される壁面が存在する場合の入射角θと合成波の最大値との関係の一例を示すグラフである。 検知範囲内に平面で構成される壁面が二個存在する場合を示す説明図である。 検知範囲内に平面で構成される壁面が二個存在する場合の入射角θと合成波の最大値との関係の一例を示すグラフである。 検知範囲内に凹曲面で構成される壁面が存在する場合を示す説明図である。 検知範囲内に凹曲面で構成される壁面が存在する場合の入射角θと合成波の最大値との関係の一例を示すグラフである。 演算部で行われる演算の流れを示すフローチャートである。 演算部で行われる演算の流れを示すフローチャートである。 物体検知センサを二つ設置した自律移動装置を示す説明図である。 従来の自律移動装置を示す説明図である。 検知領域内に角度が変化する壁面が存在する従来の自律移動装置を示す説明図である。
符号の説明
1 自律移動装置
2 物体検知センサ
6 送波器
7 受波器アレイ
8 受波器
9 演算部
10 壁面

Claims (4)

  1. 物体検知センサで壁面を検知して、壁面に沿って移動する自律移動装置であって、物体検知センサは、壁面に超音波を送信する送波器と、壁面において正反射された超音波を受信して電気信号である受信信号に変換する受波器が複数配置された受波器アレイと、超音波が送波器から送信されて受波器で受信されるまでの時間を求めること、及び各受波器が超音波を受信する時間差に基づいて各受波器が受信する超音波の各入射角に応じた、受信信号の合成波を得て前記入射角と前記合成波の最大値との関係を得ることで、前記関係における合成波の最大値の極大値に対応する入射角を求めることにより、壁面の向き及び壁面までの距離を演算する演算部とを備えており、前記演算部は、正反射された超音波が一定の角度範囲の方向から確認された場合には、前記極大値に対応する入射角を前記極大値の半値に対応する入射角に補正し壁面の向き及び壁面までの距離を演算することで、壁面の向き及び壁面までの距離に応じて移動方向が決定されることを特徴とする自律移動装置。
  2. 正反射された超音波が複数の方向から確認された場合に、壁面までの距離が最も短い壁面に応じて移動方向が決定されることを特徴とする請求項に記載の自律移動装置。
  3. 複数の前記物体検知センサが、自律移動装置の移動方向に対して前方及び側方に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自律移動装置。
  4. 前記壁面となる反射手段を設置することで移動経路を形成し請求項1〜のいずれか一項に記載の自律移動装置を前記移動経路に沿って走行させることを特徴とする自律移動システム。
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