JP4461410B2 - Tunnel excavator - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤を掘削してトンネルを構築するトンネル掘削機に関し、特に、土圧式シールド掘削機に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、土圧式シールド掘削機は、円筒形状をなす掘削機本体の前部にカッタヘッドが回転自在に装着され、このカッタヘッドが駆動装置により駆動回転可能に支持されると共に、掘削土砂を排出するスクリューコンベヤが配設される一方、後部に掘削機本体を前進させる多数のシールドジャッキと、既設トンネルの内壁面にセグメントを組み付けるエレクタ装置が装着されて構成されている。従って、カッタヘッドを回転させながらシールドジャッキを伸長させると、既設セグメントからの反力を得て掘削機本体が前進し、カッタヘッドが前方の地盤を掘削してトンネルを形成する一方、スクリューコンベヤにより掘削土砂が外部に排出される。
【0003】
このような土圧式シールド掘削機によるトンネル掘削作業にあっては、カッタヘッドの前方の切羽と掘削機本体のバルクヘッドとの間に掘削土砂を充満、加圧して切羽を安定させるために、掘削機が推進量に見合う土量を排土している。この場合、切羽とバルクヘッドとの間の掘削土砂の塑性流動化を促進するために、カッタヘッドの注入装置から添加剤を注入すると共に、カッタヘッドに設けられた混練機構により掘削土砂と添加剤を混練し、排土が安定して円滑に行われるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、一般的に、添加剤はカッタヘッドの注入装置から前方に向けて吐出されており、カッタヘッドとバルクヘッドとの間のチャンバでは、掘削土砂と添加材との混練が不十分となりやすい。すると、チャンバにて掘削土砂の流動性が低下して土砂の塊が形成され、スクリューコンベヤにより掘削土砂の排出ができなくなってしまう。
【0005】
本発明はこのような問題を解決するものであって、安定して円滑な排土を可能としてトンネル掘削作業の作業性の向上を図ったトンネル掘削機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明のトンネル掘削機は、筒状をなして前部にバルクヘッドを有する掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着されたカッタヘッドと、先端部に加泥ノズルを有して前記バルクヘッドから前方のチャンバに突出して設けられた交換可能な攪拌棒と、該チャンバ内の土砂を排出する排土手段とを具え、前記攪拌棒は、前記バルクヘッドのマンホールを開閉自在なハッチに設けられたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2の発明のトンネル掘削機では、前記攪拌棒に代えて地盤改良材注入管を装着可能であることを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明のトンネル掘削機では、前記バルクヘッドから前記攪拌棒を引き抜いた後に、前記掘削機本体内への浸水を防止する止水用ゲートバルブを設けたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項4の発明のトンネル掘削機は、筒状をなして前部にバルクヘッドを有する掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着されたカッタヘッドと、先端部に加泥ノズルを有して前記バルクヘッドから前方のチャンバに突出して設けられた攪拌棒と、前記加泥ノズルの噴射位置を変更する噴射位置変更手段と、前記チャンバ内の土砂を排出する排土手段とを具え、前記攪拌棒は、前記バルクヘッドのマンホールを開閉自在なハッチに設けられたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項5の発明のトンネル掘削機では、前記加泥ノズルは前記攪拌棒の先端部外周面に形成され、前記噴射位置変更手段は該加泥ノズルの噴射方向を該攪拌棒の周方向に沿って変更可能であることを特徴としている。
【0011】
請求項6の発明のトンネル掘削機では、前記加泥ノズルは前記攪拌棒の先端部外周面に形成され、前記噴射位置変更手段は該加泥ノズルの噴射位置を該攪拌棒の軸方向に沿って変更可能であることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1に本発明の一実施形態に係るトンネル掘削機の概略断面、図2に図1のII−II断面、図3(a)に攪拌棒の装着構造を表す要部断面、図3(b)に図3(a)のb−b断面、図4(a)に加泥ノズルの噴射位置を変更したトンネル掘削機の要部断面、図4(b)にスペーサの概略、図5に薬液注入管を装着したトンネル掘削機の要部断面を示す。
【0015】
本実施形態の土圧式シールド掘削機において、図1及び図2に示すように、掘削機本体11は円筒形状をなし、ほぼ同径の前胴12及び後胴13が球面軸受14を介して屈曲自在に連結されて構成されている。この前胴12の前部には回転体15が回転自在に支持され、回転体15には3つのビーム16を介してカッタヘッド17が装着されている。このカッタヘッド17は各スポークの前面に多数のカッタビット18が固定されると共に、コピーカッタ19が出没自在に装着されている。そして、カッタヘッド17の後部にはリングギア20が固定される一方、前胴12には駆動モータ21が取付けられ、この駆動モータ21の駆動ギア(図示略)がリングギア20に噛み合っている。従って、駆動モータ21を駆動すると、リングギア20を介してカッタヘッド17を回転することができる。
【0016】
前胴12にはカッタヘッド17の後方に位置してバルクヘッド22が取付けられており、カッタヘッド17とこのバルクヘッド22との間にチャンバ23が形成されている。そして、掘削機本体11内には排土手段としてのスクリューコンベヤ24が前傾して配設されており、このスクリューコンベヤ24の前端部がバルクヘッド22を貫通してチャンバ23に位置している。また、バルクヘッド22の上部には、作業者が機内からチャンバ23やカッタヘッド17の前方に出るための第1マンホール25が設けられ、第1ハッチ26により開閉自在となっている。一方、バルクヘッド22の下部には、2つの第2マンホール27が設けられ、第2ハッチ28により開閉自在となっている。
【0017】
前胴12と後胴13との間には中折ジャッキ29が架設されており、この中折ジャッキ29の伸縮動作により掘削機本体11の掘進方向を変更することができる。そして、後胴13には周方向に沿って複数のシールドジャッキ30が周方向に沿って複数並設されており、このシールドジャッキ30を掘進方向後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築された既設セグメントに押し付けることで、その反力により掘削機本体11を前進することができる。更に、後胴13の後端部にはセグメントをリング状に組立てる図示しないエレクタ装置が装着されている。なお、31はバルクヘッド22を貫通したロータリジョイントであって、内部に電気配線や油圧ホース等が収容されている。また、32はチャンバ23内における土砂圧力を計測する土圧計である。
【0018】
ところで、本実施形態の掘削機は土圧式シールド掘削機であり、チャンバ23内に掘削土砂を充満、加圧して切羽を安定させるために、カッタヘッド17による推進量に見合う土量をスクリューコンベヤ24により排土している。この場合、チャンバ23内の掘削土砂の塑性流動化を促進するために、この掘削土砂に対して加泥材(添加材)を注入して混練している。
【0019】
具体的に説明すると、カッタヘッド17のスポークには前方に加泥材を注入する加泥材注入口33が設けられている。また、バルクヘッド22の第1ハッチ26にはチャンバ23に突出して攪拌棒34が装着されており、先端部に加泥ノズル35が設けられている。そして、この攪拌棒34は、加泥ノズル35の噴射方向及び噴射位置を変更(噴射位置変更手段)可能となっている。また、攪拌棒34は第1ハッチ26にジョイント部36を介して交換可能に装着されており、加泥ノズル35が詰まったときには別の攪拌棒34と交換可能であると共に、攪拌棒34に代えて掘削機本体11の前方地盤に地盤改良材を注入する薬液注入管(地盤改良材注入管)37(図5参照)と交換可能となっている。なお、各第2ハッチ28にもジョイント部38が装着され、薬液注入管(図示略)を装着可能となっている。
【0020】
即ち、図3(a)(b)に示すように、第1ハッチ26には開口41の外周にパッキン42を有するパッキンケース43が密着し、このパッキンケース43はボールジョイント44の一方のジョイント片44aと共にボルト45により第1ハッチ26に固定されている。ボールジョイント44の他方のジョイント片44bはゲートバルブ46の一方のフランジ部とボルト47により締結され、ゲートバルブ46の他方のフランジ部にはシール48を有するシールケース49が密着している。そして、前述した攪拌棒34がシールケース49側から貫入し、フランジ部50がゲートバルブ46の他方のフランジ部及びシールケース49にボルト51により固定されている。この攪拌棒34の先端外周面には加泥ノズル35が形成され、加泥材供給路52の先端と連通している。また、攪拌棒34の基端部には加泥弁53が装着されると共に加泥材供給管54が連結されており、この加泥材供給管54は加泥弁53により加泥材供給路52を連通可能となっている。
【0021】
そして、この攪拌棒34において、フランジ部50が周方向等間隔で位置する8本のボルト51により固定されていることから、周方向に沿って45度ずつその固定位置を変更することで、加泥ノズル35の噴射方向を周方向に沿って変更することができる。また、図4(a)(b)に示すように、シールケース49と攪拌棒34のフランジ部50との間に支持板55、スペーサ56(半割り片56a,56b)、取付板57を介装することで、加泥ノズル35の噴射位置をその長手方向に沿って変更することができる。
【0022】
また、図3(a)に示すように、攪拌棒34は、パッキンケース43、ボールジョイント44、ゲートバルブ46、シールケース49等に対して貫入し、フランジ部50がボルト51に固定されて装着されており、加泥ノズル35や加泥材供給路52等が詰まったときには、全体を引き抜いて新しい攪拌棒と交換可能となっている。この場合、まず、各ボルト51を弛緩して攪拌棒34をゲートバルブ46まで引抜き、次に、シール48で止水した状態でゲートバルブ46を閉止して掘削土砂や泥水が機内に浸入するのを阻止し、最後に、攪拌棒34を全て抜き取る。その後、新しい攪拌棒をゲートバルブ46まで押込んでからゲートバルブ46を開放してから、更に攪拌棒を押込んで固定する。
【0023】
更に、図5に示すように、攪拌棒34を抜き取った後に、シールケース49にボルト58により連結管59を固定し、この連結管59を介して薬液注入管37を挿入すると共に複数連結し、先端部をカッタヘッド17の前方の地盤まで延出することができ、薬液注入管37の基端部に薬液注入設備60を装着し、これを操作して前方の地盤に薬液を注入して地盤を改良することができる。なお、各第2ハッチ28のジョイント部38にも、パッキンケース、ボールジョイント、ゲートバルブ、シールケース等が設けられており、薬液注入管を装着して前方の地盤に薬液を注入することができる。
【0024】
ここで、上述した実施形態のシールド掘削機によるトンネル掘削作業について説明する。トンネルを掘削形成するには、図1及び図2に示すように、まず、駆動モータ21によってカッタヘッド17を回転させながら、シールドジャッキ30を伸長して既設セグメントから掘削反力を得て掘削機本体11を前進させる。すると、回転するカッタヘッド17の多数のカッタビット18が前方の地盤を掘削してトンネルを形成する。
【0025】
このとき、カッタヘッド17の地盤掘削により発生した土砂に対して、常時、加泥材注入口33から加泥材が注入されると共に、チャンバ23に取り込まれた掘削土砂に対して、攪拌棒34の加泥ノズル35からチャンバ23の中心側に向けて加泥材が注入している。そして、チャンバ23では、カッタヘッド17の回転に伴って移動する各ビーム16、また、このビーム16と相対する攪拌棒34により土砂が攪拌され、加泥材と土砂とを適正に混練することで、チャンバ23内での掘削土砂の塑性流動化を促進し、スクリューコンベヤ24により安定して円滑に排土することができる。即ち、カッタヘッド17による掘削量に見合う土量をスクリューコンベヤ24により円滑に排土することで、チャンバ23内に掘削土砂を充満、加圧して切羽を安定させることができる。
【0026】
しかし、掘削地盤の変化などにより掘削土砂がチャンバ23内で十分に混練されず、塊が発生してしまい、スクリューコンベヤ24により円滑に排土できなかったり、水分が不足した土砂の塊が排出されてしまうことがある。このような場合には、図3に示すように、攪拌棒34の各ボルト51を弛緩してこの攪拌棒34を周方向に回して固定位置を変更することで、加泥ノズル35の噴射方向を周方向に沿って変更する。また、図4に示すように、攪拌棒34のフランジ部50とシールケース49との間にスペーサ56等を介装することで、攪拌棒34を軸方向に移動して固定位置を変更することで、加泥ノズル35の噴射位置を長手方向に沿って変更する。
【0027】
このように攪拌棒34の固定位置を変更して加泥ノズル35からの加泥材の噴射位置を変更することで、チャンバ23内の土砂に対して加泥材が十分に行き渡るようにし、加泥材と土砂との混練による掘削土砂の塑性流動化を促進し、スクリューコンベヤ24による排土を円滑に行うようにする。
【0028】
また、攪拌棒34の加泥ノズル35からの加泥材噴射作業時に、加泥ノズル35や加泥材供給路52に土砂や加泥材等が詰まると、各ボルト51を弛緩して攪拌棒34を引抜き、新しい攪拌棒を押込んで固定することで交換する。
【0029】
更に、カッタヘッド17の前方に障害物が発生したときには、周辺地盤を改良して崩壊を阻止した状態で、この障害物を溶接により切断して除去する。この場合、図5に示すように、所定位置でトンネル掘削作業を停止し、攪拌棒34を抜き取った後に、薬液注入管37を挿入して複数連結することで先端部をカッタヘッド17の前方の地盤まで延出する。そして、薬液注入設備60を操作して薬液注入管37から前方の地盤に薬液を注入することで周辺地盤を改良する。なお、各第2ハッチ28にも、同様に図示しない薬液注入管を装着して前方の地盤に薬液を注入し、周辺地盤を改良する。
【0030】
このように本実施形態の土圧式シールド掘削機にあっては、掘削機本体11(前胴12)の前部に設けられたバルクヘッド22に第1マンホール25を形成し、この第1マンホール25を開閉自在な第1ハッチ26に攪拌棒34を装着し、チャンバ23に突出する先端部に加泥ノズル35を設け、この攪拌棒34の加泥ノズル35から噴射する加泥材の噴射方向及び噴射位置を変更可能としている。
【0031】
従って、掘削地盤の変化などにより掘削土砂がチャンバ23内で十分に混練されずに塊が発生し、スクリューコンベヤ24により土砂を円滑に排土できなかったときには、加泥ノズル35の噴射方向や噴射位置を変更することで、チャンバ23内の土砂に対して加泥材が十分に行き渡るようにし、加泥材と土砂との混練による掘削土砂の塑性流動化を促進し、スクリューコンベヤ24による排土を円滑に行うことができる。
【0032】
また、加泥ノズル35を有する攪拌棒34を第1ハッチ26に対して別の新しいものと交換可能としており、加泥ノズル35に土砂や加泥材などが詰まったときには直ちに別の攪拌棒と交換することができ、スクリューコンベヤ24による排土作業を長時間停止することなく円滑に行うことができる。
【0033】
更に、この攪拌棒34に代えて掘削機本体11の前方地盤に地盤改良材を注入する薬液注入管37を装着して交換可能としており、別途、薬液注入管37を装着するためのジョイント部を設ける必要がなくなり、構造を簡素化できる。
【0034】
なお、上述の実施形態では、加泥ノズル35の噴射方向や噴射位置を変更する噴射位置変更手段として、8本のボルト51により固定位置を周方向にずらしたり、スペーサ56を介装して噴射位置をその長手方向にずらしたりしたが、駆動モータや油圧シリンダなどを用いて自動で加泥ノズル35の噴射方向や噴射位置を変更するようにしてもよい。また、バルクヘッド22の第1ハッチ26に攪拌棒34を装着したが、バルクヘッド22に直接攪拌棒34を装着してもよい。
【0035】
また、上述の実施形態では、本発明のトンネル掘削機を土圧式シールド掘削機に適用したが、泥土圧式シールド掘削機に適用してもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように本発明に係るトンネル掘削機によれば、筒状をなして前部にバルクヘッドを有する掘削機本体の前部にカッタヘッドを駆動回転可能に装着し、先端部に加泥ノズルを有する攪拌棒をバルクヘッドから前方のチャンバに突出して設けると共に、この攪拌棒を交換可能としたので、加泥ノズルに土砂や加泥材などが詰まったときには直ちに別の攪拌棒と交換することで、排土作業を長時間停止することなく安定して円滑な排土を常時可能としてトンネル掘削作業の作業性の向上を図ることができる。
【0037】
本発明に係るトンネル掘削機によれば、攪拌棒に代えて地盤改良材注入管を装着可能としたので、別途、薬液注入管用の装着部を設ける必要がなくなり、構造を簡素化することができる。
【0038】
本発明に係るトンネル掘削機によれば、バルクヘッドから攪拌棒を引き抜いた後に掘削機本体内への浸水を防止する止水用ゲートバルブを設けたので、攪拌棒の交換作業時に掘削機本体内への浸水を防止することで、短時間で容易に作業を行うことができる。
【0039】
また、本発明に係るトンネル掘削機によれば、筒状をなして前部にバルクヘッドを有する掘削機本体の前部にカッタヘッドを駆動回転可能に装着し、先端部に加泥ノズルを有する攪拌棒をバルクヘッドから前方のチャンバに突出して設け、噴射位置変更手段により加泥ノズルの噴射位置を変更可能としたので、掘削地盤の変化などにより掘削土砂がチャンバ内で十分に混練されずに塊が発生したときには、加泥ノズルの噴射方向や噴射位置を変更することで、チャンバ内の土砂に対して加泥材が十分に行き渡るようにし、加泥材と土砂との混練による掘削土砂の塑性流動化を促進し、排土を円滑に行うことができる。
【0040】
本発明に係るトンネル掘削機によれば、加泥ノズルを攪拌棒の先端部外周面に形成し、噴射位置変更手段により加泥ノズルの噴射方向を攪拌棒の周方向に沿って変更可能としたので、容易に加泥ノズルの噴射方向を周方向に変更することができる。
【0041】
本発明に係るトンネル掘削機によれば、加泥ノズルを攪拌棒の先端部外周面に形成し、噴射位置変更手段により加泥ノズルの噴射位置を攪拌棒の軸方向に沿って変更可能としたので、容易に加泥ノズルの噴射位置を軸方向に変更することができる。
【0042】
本発明に係るトンネル掘削機によれば、攪拌棒をバルクヘッドあるいはバルクヘッドのマンホールを開閉自在なハッチに設けたので、スペースの有効利用が可能となり、構造の簡素化、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトンネル掘削機の概略断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】攪拌棒の装着構造を表す要部断面図である。
【図4】加泥ノズルの噴射位置を変更したトンネル掘削機の要部断面図である。
【図5】薬液注入管を装着したトンネル掘削機の要部断面図である。
【符号の説明】
11 掘削機本体
16 ビーム
17 カッタヘッド
22 バルクヘッド
23 チャンバ
24 スクリューコンベヤ(排土手段)
25 第1マンホール
26 第1ハッチ
30 シールドジャッキ(推進ジャッキ)
33 加泥材注入口
34 攪拌棒
35 加泥ノズル
37 薬液注入管
42 パッキン
44 ボールジョイント
46 ゲートバルブ
48 シール
51 ボルト(噴射位置変更手段)
53 加泥弁
56 スペーサ(噴射位置変更手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tunnel excavator that excavates the ground to construct a tunnel, and is particularly suitable for use in an earth pressure shield excavator.
[0002]
[Prior art]
In general, in the earth pressure type shield excavator, a cutter head is rotatably mounted on a front portion of a cylindrical excavator main body, and the cutter head is rotatably supported by a driving device and discharges excavated sediment. While a screw conveyor is disposed, a large number of shield jacks for advancing the excavator body at the rear and an erector device for assembling segments on the inner wall surface of an existing tunnel are mounted. Therefore, when the shield jack is extended while rotating the cutter head, the excavator body moves forward with the reaction force from the existing segment, and the cutter head excavates the ground in front to form a tunnel, while the screw conveyor Excavated sediment is discharged to the outside.
[0003]
In the tunnel excavation work by such soil pressure shield excavating machine, filling the excavated earth and sand between the front of the working face of the cutter head and the bulkhead of the excavator body, pressurized in order to stabilize the working face, The excavator is discharging the amount of soil that matches the propulsion amount. In this case, in order to promote plastic fluidization of the excavated sediment between the face and the bulkhead, the additive is injected from the injection device of the cutter head, and the excavated sediment and additive are added by a kneading mechanism provided in the cutter head. So that the soil can be discharged stably and smoothly.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in general, the additive is discharged forward from the cutter head injection device, and in the chamber between the cutter head and the bulkhead, the kneading of the excavated earth and the additive tends to be insufficient. Then, the fluidity of the excavated earth and sand decreases in the chamber, and a lump of earth and sand is formed, so that the excavated earth and sand cannot be discharged by the screw conveyor.
[0005]
An object of the present invention is to provide a tunnel excavator capable of solving such a problem and improving the workability of tunnel excavation work by enabling stable and smooth soil discharge.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, a tunnel excavator according to the invention of claim 1 is a tubular excavator main body having a bulkhead at the front, a propulsion jack for advancing the excavator main body, and the excavator A cutter head mounted on the front portion of the main body so as to be driven to rotate; a replaceable stirring rod provided with a mud nozzle at the tip and protruding from the bulk head to the front chamber; The agitation rod is provided in a hatch that can be opened and closed freely .
[0007]
The tunnel excavator of the invention of claim 2 is characterized in that a ground improvement material injection pipe can be mounted instead of the stirring rod.
[0008]
The tunnel excavator of the invention of claim 3 is characterized in that a water stop gate valve for preventing water from entering the excavator main body after the stirring bar is pulled out from the bulkhead is provided.
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a tunnel excavator having a tubular shape and having a bulkhead at a front portion thereof, a propulsion jack for advancing the excavator main body, and a front drive portion of the excavator main body. A cutter head mounted rotatably, a stirring rod having a mud nozzle at the tip and protruding from the bulk head to the front chamber, and an injection position change for changing the spray position of the mud nozzle Means and a soil discharging means for discharging the earth and sand in the chamber , wherein the stirring bar is provided in a hatch that can open and close the manhole of the bulkhead .
[0010]
In the tunnel excavator according to the invention of claim 5, the mud nozzle is formed on the outer peripheral surface of the tip of the stirring rod, and the injection position changing means follows the injection direction of the mud nozzle along the circumferential direction of the stirring rod. And can be changed.
[0011]
In the tunnel excavator according to the sixth aspect of the present invention, the mud nozzle is formed on the outer peripheral surface of the tip of the stirring rod, and the spray position changing means sets the spray position of the mud nozzle along the axial direction of the stirring rod. And can be changed.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
1 is a schematic cross-sectional view of a tunnel excavator according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II of FIG. 1, FIG. ) Is a cross-sectional view taken along line bb in FIG. 3 (a), FIG. 4 (a) is a cross-sectional view of the main part of a tunnel excavator where the injection position of the mud nozzle is changed, FIG. 4 (b) is an outline of the spacer, and FIG. The main part cross section of the tunnel excavator equipped with the injection pipe is shown.
[0015]
In the earth pressure shield excavator of this embodiment, as shown in FIGS. 1 and 2, the excavator main body 11 has a cylindrical shape, and the front trunk 12 and the rear trunk 13 having substantially the same diameter are bent via a
[0016]
A
[0017]
An
[0018]
By the way, the excavator of the present embodiment is an earth pressure type shield excavator, and in order to stabilize the face by filling and pressurizing excavated soil in the
[0019]
More specifically, the spokes of the cutter head 17 are provided with a muddy
[0020]
That is, as shown in FIGS. 3 (a) and 3 (b), a
[0021]
In this stirring
[0022]
Further, as shown in FIG. 3A, the stirring
[0023]
Furthermore, as shown in FIG. 5, after extracting the stirring
[0024]
Here, the tunnel excavation work by the shield excavator of the above-described embodiment will be described. In order to form a tunnel by excavation, as shown in FIGS. 1 and 2, first, while the cutter head 17 is rotated by the
[0025]
At this time, the mud material is always injected from the mud
[0026]
However, the excavated soil is not sufficiently kneaded in the
[0027]
In this way, by changing the fixing position of the stirring
[0028]
In addition, when the
[0029]
Further, when an obstacle occurs in front of the cutter head 17, the obstacle is cut and removed by welding in a state in which the surrounding ground is improved to prevent collapse. In this case, as shown in FIG. 5, the tunnel excavation work is stopped at a predetermined position, and after the stirring
[0030]
Thus, in the earth pressure type shield excavator of the present embodiment, the
[0031]
Therefore, when the excavated soil is not sufficiently kneaded in the
[0032]
In addition, the stirring
[0033]
Further, instead of the stirring
[0034]
In the above-described embodiment, as the injection position changing means for changing the injection direction and the injection position of the
[0035]
Moreover, in the above-mentioned embodiment, although the tunnel excavator of this invention was applied to the earth pressure type shield excavator, you may apply to a mud pressure type shield excavator.
[0036]
【The invention's effect】
As described above in detail in the embodiment, according to the tunnel excavator according to the present invention , the cutter head is attached to the front portion of the excavator body having a cylindrical shape and the bulk head at the front portion so as to be driven to rotate. A stir bar with a mud nozzle at the tip protrudes from the bulkhead to the front chamber, and this stir bar can be replaced, so that when the mud nozzle is clogged with earth or sand, By exchanging with this stirring rod, it is possible to always perform stable and smooth earth removal without stopping the earth removal work for a long time, and the workability of tunnel excavation work can be improved.
[0037]
According to the tunnel excavator according to the present invention, since the ground improvement material injection pipe can be mounted instead of the stirring rod, it is not necessary to separately provide a mounting portion for the chemical liquid injection pipe, and the structure can be simplified. .
[0038]
According to the tunnel excavator according to the present invention, since the water stop gate valve for preventing water from entering the excavator body after the agitation rod is pulled out from the bulkhead is provided, By preventing water from entering, the work can be easily performed in a short time.
[0039]
Further, according to the tunnel excavator according to the present invention, the cutter head is rotatably mounted on the front portion of the excavator main body having a cylindrical shape and the bulk head at the front portion, and the mud nozzle is provided at the tip portion. The stir bar is projected from the bulkhead to the front chamber, and the spray position of the mud nozzle can be changed by the spray position changing means, so that the excavated soil is not sufficiently mixed in the chamber due to changes in the excavation ground, etc. When lump is generated, change the spraying direction and spraying position of the mud nozzle so that the mud is sufficiently distributed to the sand in the chamber. Plastic fluidization can be promoted and soil can be discharged smoothly.
[0040]
According to the tunnel excavator according to the present invention , the mud nozzle is formed on the outer peripheral surface of the tip portion of the stirring rod, and the spraying direction of the mud nozzle can be changed along the circumferential direction of the stirring rod by the spray position changing means. Therefore, the injection direction of the mud nozzle can be easily changed to the circumferential direction.
[0041]
According to the tunnel excavator according to the present invention , the mud nozzle is formed on the outer peripheral surface of the tip of the stirring rod, and the spray position of the mud nozzle can be changed along the axial direction of the stirring rod by the spray position changing means. Therefore, the spray position of the mud nozzle can be easily changed in the axial direction.
[0042]
According to the tunnel excavator according to the present invention, since the stirring rod is provided in the hatch that can open and close the bulkhead or the bulkhead manhole, the space can be effectively used, and the structure can be simplified and reduced in weight. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic sectional view of a tunnel excavator according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view of an essential part showing a mounting structure of a stirring rod.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a main part of the tunnel excavator in which the injection position of the mud nozzle is changed.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a main part of a tunnel excavator equipped with a chemical solution injection pipe.
[Explanation of symbols]
11 Excavator Main Body 16 Beam 17
25
33
53
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