JP4459446B2 - 可撓性パネル付きタンポン - Google Patents

Description

【０００１】
（発明の分野）
本発明は、月経用タンポンに関するものであり、より具体的には、圧縮コア部、および膣腔内部への到達範囲の改良のため、およびタンポンコアに向けて液体を導くために少なくとも１枚の可撓性パネルを有する改良されたタンポンに関する。
（発明の背景）
通常の虚脱状態での膣腔内部は、垂直面におけるよりも横断面のほうがはるかに広い寸法であることが長い間認識されていた。膣の最小寸法は、入り口付近であり、一方この最大寸法は、子宮頚部付近であることが同様によく知られている。それ故、月経時使用するためのタンポンを考慮する際、最初の状態において不快感なしに膣口を通過するサイズおよび/または形状であり、一旦膣腔内部および入り口の制限を越えて、特に側面方向に伸張される際は、子宮頚部から月経排泄物の早期バイパスを防ぐために、膣腔の一方側から他方側に膣壁の全ての面に実質的に接触する構造体を提供することが望ましい。通常の虚脱状態における膣壁は、弛緩性であり、月経液体の相当の部分が正常に流出する経路を供する多数のひだおよびしわを有するので、膣腔の形状に合わせ、また漏れを最小にするようにこれらの経路内に適合させるために、吸収性タンポンは、できるだけ柔軟で適合し得ることもまた重要である。
【０００２】
現在、一般に使用されている、吸収性月経用タンポン類は、直径が約３/８から０．５インチ（約１．０ｃｍから１．３ｃｍ）で、長さが３/２から５/２インチ（約３．８ｃｍから６．４ｃｍ）の小型で、高度に圧縮された円筒状のプラグを備えている。吸収容量を必要とするために、それらは、通常膣口よりもはるかに大きなサイズの綿毛類から形成され、挿入を容易にするために上記の小さなサイズに圧縮される。液体が吸収される際、これらの圧縮されたタンポンは、元々予め圧縮されたサイズ方向に再拡張し、その結果、液体漏れまたはバイパスに対して膣腔を効果的に覆うのに十分な大きさになるように期待される。これらの圧縮されたタンポンは、かなりよくそれらの意図された機能を実行することが判っているが、たとえ垂直ブロックが十分であるとしても（そのような垂直ブロックはまた、不足している可能性があるが）、これらの最良のものでも漏れに対する良好な横の到達範囲を供するのに十分にまたは迅速に再拡張しない。さらに、殆どのこれらのタンポンは、これらの吸収容量の小部分を使用しただけで漏れてしまうことが多い。これらのタンポンは、再拡張するためにある程度の液体吸収に依っているので、液体のバイパスおよび漏れが、早期に生じ、特に挿入時の後直ちに生じ得ることが明らかである。
【０００３】
先行技術では、挿入後、特に側面または横方向において直ちに拡張できるタンポンを提供することが望ましいことが、長い間認識されていた。月経用タンポンの即座の拡張は、それがそのような拡大のために体液の吸収に依らない場合に、最も有利に提供される。「ドライ拡張」は、このようなタンポンを記述するのに当業界で多用される用語である。
【０００４】
ドライ拡張タンポンの使用による圧縮円筒状タンポンに関して、上記の問題を解決するために多くの試みが成された。これらのアプローチの幾つかは、アプリケータ−に焦点を合わせ、およびその他はタンポン自身に焦点を合わせた。
【０００５】
例えば、特許技術における幾つかのアプローチは、内蔵された機械的拡張手段を有するタンポンを示唆しており、代表的な例では、Kohxらに対する米国特許第３，７０６，３１１号がある。しかしながら、良好な横ブロックは生じるようであるが、該特許に開示された機械的な拡張手段は、挿入後タンポンの伸展した形態を半永久的に維持する平面スプリング様の要素の形状であり、それを除去するのが困難となる可能性がある。
【０００６】
他のアプローチは、Whiteheadらに対する米国特許第３，５１２，５２８号に記載され、それは挿入用に小さなサイズに折りたたんだ吸収性材料、および挿入後サック内部へのガスまたは液体の導入により拡張されるサックの使用を教示する。このタイプのタンポンを使用する際、多くのステップおよびガスまたは液体導入の複雑な操作が必要とされる、これがそうでなければ明らかにこの問題を効果的に解決していると思われるものを損ねている。
【０００７】
さらに他のアップローチは、Johnsonらに対する米国特許第３，８５７，３９５号に記載されている。このJohnsonらの特許は、平面のタンポンが、ひだを寄せている延伸された挿入体装置の利用を教示する。この挿入体は、タンポンが挿入体の先端に支持されている地点からタンポンのひだを寄せた部分が、腔内に押されるというよりもむしろ引張られるようにすると述べられている。挿入体の手段は、使用者の随意で挿入時に横広がりにタンポンを操作し得る両側の拡張メカニズムを備えている。しかしながら、Johnsonらの特許に記載された挿入体装置は、多くの欠点を有する。Johnsonの挿入体装置は、蝶番または継ぎ手で側面に分岐し得る１対の蝶番アームを供える複雑な装置である。蝶番アームの角ばった性質は、その挿入体の使用を不快にさせることとなるであろう。蝶番アームの複雑な性質は、製造を困難にし、コスト高となるであろう。その結果、それは使い捨てアプリケーターとして好適とはならないであろう。
【０００８】
タンポンは、理想的には適合性が高く、できるだけ剛性の無いことが必要であることが、先行技術では認識されていた。しかしながら、上記の先行技術の試みが示すように、そのようなタンポンは拡張される位置へと挿入し、操作することは困難である。したがって、ドライ拡張タンポンを提供する全ての先行技術の試みは、複雑で、扱いにくく、かつ不快になる可能性のある適用システムを必要としてか、或いは半剛性タンポンまたは機械的拡大メカニズムを有するタンポンを構築していた。
【０００９】
従来の高圧縮、液体拡張タンポンに関連する問題を克服するための他の一連の試みは、Duncanに発行された米国特許第３，７４９，０９４号、およびDulleに発行された２つの米国特許第３，７９４，０２９号および米国特許第３，７６６，９２１号に記載されている。このDuncanおよびDulleの装置は、全て概ね円錐形であり、ドライ拡張するように設計されている。これらの装置は、高圧縮で液体拡張タンポンに関連する幾つかの問題を克服するものと期待されようが、DuncanおよびDulleの装置は、それらの設計対象である従来の「チューブおよびプランジャー」タイプのアプリケーターにそれらの利用を可能にするためには、かなりの剛性と圧縮をまだ必要とする。そのようなタンポンはまた、必要とされる固有の「スプリング」を供するために吸収性ポリウレタンフォームから構築される。
【００１０】
月経時および他の膣排泄物のために当業界で長い間用いられたレーヨンおよび綿などの材料から構築され得る月経用タンポンを提供することが望ましい。
そのような材料は、このようなインビボ適用に安全かつ効果的であるとして受け入れられ、容易に入手でき、使い捨て製品適用のために十分に安価である。指によりまたは従来の「チューブおよびプランジャー」アプリケーターの利用により挿入され得るタンポンを設計することが望ましい。というのは、そのようなアプリケーターが消費者によく受入れられ、製造するのに簡便であり、安価であるからである。タンポンの少なくとも１部分が、ドライ拡張して膣内部の相当な部分を直ちに覆うタンポンを提供することが、また望ましい。そのようなドライ拡張部分は、膣内部の表面に適合するために、高度に弛緩しかつ適合し得る必要がある。
【００１１】
本発明は、自己維持フォームに圧縮された吸収体を備える従来のタンポンの利点とドライ拡張タンポンの利点とを組み合わせるために探索している。このようなタンポンを提供する１つの先行する試みは、Johnsonに発行された米国特許第４，２１２，３０１号に記載される。このJohnsonの特許は、自己維持フォームに圧縮される吸収性材料から作製される部分を有する指によるタンポンを記載する。Johnsonの装置の上部は、指による挿入中指ひだを提供するために圧縮されないままにしてある。Johnsonの装置は、従来の圧縮されたタンポンの幾つかの利点と非圧縮部分を残す利点とを組み合わせているようではあるが、Johnsonの装置は、まだ幾つかの大きな欠点を有する。Johnsonの装置のいくつかの部分は圧縮されていないので、ドライ拡張は、圧縮部分の上部にのみ付加される可能性がある。これは、非圧縮部分が捕捉された液体を長期間保存のためタンポンの「コア」部分に導く能力を制限する。実際、Johnsonの開示によると、非圧縮部分は、本発明特有の液体捕捉補助としてよりも挿入中、指封じとしての機能に役立っているように思われる。
（発明の概要）
本発明は、月経用タンポンに関するものであり、より具体的には、第１端を有する中心の吸収性コア、第１端の反対側に配置される第２端、および第１端と第２端との間で延びる側面を有する改良されたタンポンに関する。中心の吸収性コアの第１端は、タンポンの挿入端に相当する。側面は、タンポンの縦に伸張する中心軸に概ね平行である方向に配向される。該中心吸収性コアは、自己維持フォームに圧縮された吸収材料から構築される。タンポンは、少なくとも１部のコアの側面に沿って中心吸収性コアに接合される少なくとも１枚の可撓性パネルをさらに備える。該可撓性パネルはコアのこの接合部から外方へ拡張する。該タンポンはまた、タンポンに取り付けられ、そこから延長する回収コードを備える。
【００１２】
１つの実施形態において、１枚または複数枚の可撓性パネルは、概ね長方形である。別途に、１枚または複数枚の可撓性パネルは、三角形、半円形、または台形である。
【００１３】
１つの実施形態において、タンポンは、２枚から２０枚の可撓性パネルを有してもよい。特に好ましい実施形態において、タンポンは、２枚から４枚の可撓性パネルを有し得る。
【００１４】
１つの実施形態における引き込みコアは、タンポンの中心吸収性コアに取り付け得る。この取り付けは、１つの実施形態において、中心吸収性コアの第１端であってもよく、または他の実施形態において、中心吸収性コアの第２端であってもよい。回収コードはまた、タンポンの最終の引き込みとともにパネルの操作を可能にするように可撓性パネルに取り付けてもよい。さらなる実施形態において、多数のコードをタンポンに取り付けて、タンポンの引き込みおよび挿入後の操作の双方を可能にしてもよい。
【００１５】
１つの好ましい実施形態において、１枚または複数枚の可撓性パネルは、少なくとも部分的に吸収性である。好ましい実施形態において、１枚または複数枚の可撓性パネルは、液体をタンポンの中心吸収性コアに導く駆動メカニズムを備える。特に好ましい実施形態において、該駆動メカニズムは、毛細管繊維、浸透性駆動力、または親水性勾配、またはこれらの幾つかの組み合わせの使用により具備される。
【００１６】
タンポンは、レーヨンまたは綿またはこれらの幾つかの組み合わせから構築されるのが好ましい。
（本発明の詳細な説明）
本発明は、月経用タンポンに関するものであり、より具体的には、圧縮コア部、および膣腔内部への到達範囲の改良のため、および捕捉液体をタンポンコアへ導くために少なくとも１枚の可撓性パネルを有する改良されたタンポンに関する。
【００１７】
図１は、本発明のタンポン、タンポン２０の１つの実施形態を示す。図１に示されるように、一般にタンポン２０は、従来の圧縮吸収性コア２１、およびタンポン２６の側面２５の少なくとも１部に取り付けられた少なくとも１枚の可撓性パネル２６を備える。可撓性パネル２６は、その取り付けられていないかまたは自由端２７において吸収性コア２１から拡張することができる。
ここで用いられる用語「タンポン」とは、膣管または他の体腔に挿入され、そこから流体を吸収するための任意のタイプの吸収構造物を言う。一般に、あるサイズおよび安定性を有するタンポンに膣内または他の体腔内への挿入を可能にするために、タンポン類は、放射方向、軸方向、または両方向に圧縮された吸収材料から構築される。ここで用いられる用語「プレジェット」または「タンポンプレジェット」は、相互に変換できるように意図され、上記のようなタンポン内にそのような構築物の圧縮前の吸収性材料の構築を言う。タンポンプレジェットは、時にはタンポンブランクスまたはソフトウィンドと称され、用語「プレジェット」は、そのような用語を同様に含むように意図されている。
【００１８】
図１に示されるタンポン２０の吸収性コア２１は、第１端２２および第２端２４を有する。第１端２２は、吸収性コア２１の挿入端に相当する。第２端２４は、吸収性コア２１の引き込み端に相当する。少なくとも１つの側面２５が、吸収性コア２１の第１端２２と第２端２４との間で拡張する。側面２５は、概ね吸収性コアの縦に拡張する中心軸Lに平行である。吸収性コア２１は、一般に放射方向または放射および軸の双方向に円筒形状へと圧縮され得る。このような場合、吸収性コア２１は、一般に円筒状吸収性コア２１の側面である１つの側面２５を有する。
【００１９】
吸収性コア２１は、円筒形状以外の他の形状に圧縮され得る。これらは、長方形、三角形、台形、半円形、または他の好適な形状として記載される断面を有する形状を含んでもよい。そのような形状において、吸収性コア２１は、その形状により規定される１つ以上の側面２５を有し得る。
【００２０】
本発明のタンポン２０の吸収性コア部２１は、図２に示されるタンポンプレジェット２８のような任意の好適なタンポンプレジェットから形成されてもよい。一般に、１枚または複数枚の可撓性パネル２６は、吸収性コア２１を形成するためにプレジェット２８の圧縮前にプレジェット２８に取り付けられる。この構築方法は好ましいが、幾つかの変形においては、そのようなコアをすでに自己維持フォームに圧縮した後に、１枚または複数の可撓性パネル２６を吸収性コア２１の側面２５に取り付けることが望ましいこともある。しかしながら、好ましくは、釣り出しタンポン（図１に示されるような）は、少なくとも１枚の可撓性サイドパネル２６を非圧縮状態にしたままで、図２に示されるようなプレジェット２８を自己維持フォームに圧縮することにより形成され得る。圧縮されて吸収性コア２１を形成するタンポン２０のタンポンプレジェット２８部分は、任意の好適な形状、サイズ、材料または構築物であってもよい。図２に示される実施形態において、プレジェット２８は、一般に吸収体の長方形パッドである吸収性材料の綿毛である。
【００２１】
図２に示されるプレジェット２８は、概ね長方形であるが、台形、三角形、半球体、およびシェブロン形などの他の形状も許容できる。プレジェット２８は、統合または個別の層を備える積層構造であってもよい。１つの実施形態において、プレジェット２８は、外層７９および外層４０の間に配置される少なくとも１層の中間層８１を備える。他の実施形態において、パッドは、層状構造を有する必要は全くない。プレジェット２８は、折りたたみ構造を備えてもよく、巻かれてもよく、「花弁」構造またはタンポンプレジェットに関して当業界で知られているその他の構造を備えていてもよい。
【００２２】
プレジェット２８および結果として生じるタンポン２０の吸収性コア２１は、レーヨン、綿、または一般にエアフェルトと称される微粉砕木材パルプなどの吸収体に通常使用される広範な液体吸収材料から構築され得る。他の好適な吸収性材料の例として、クレープセルロースワッディング；コフォームを含むメルトブロウンポリマー；化学的剛性化、変性化または架橋化セルロース繊維；ひだをつけたポリエステル繊維などの合成繊維；ピートモス；ティッシューラップおよびティッシューラミネートを含むティッシュー；または任意の同等の材料または材料の組み合わせ、またはこれらの混合物が挙げられる。好ましい吸収性材料は、綿、レーヨン（トリロバ−ルおよび従来のレーヨン繊維、およびニードルパンチレーヨンを含む）、折りたたみティッシュー、織布材料、不織布ウェブ、合成および/または天然繊維を備える。タンポン２０と他のその任意の成分は、単独材料または材料の組み合わせを備えてもよい。さらに、超吸収性ポリマーまたは吸収性ゲル化材料などの超吸収性材料を、タンポン２０に組み込んでもよい。
【００２３】
図１および図２に示される好ましい実施形態において、プレジェット２８およびその結果生じる吸収性コア２１は、レーヨン、綿（長繊維棉または糸くず棉のいずれかを含む）または他の好適な天然または合成繊維またはシートなどのソフト吸収材料から形成される。タンポン２６の材料は、エアレイング、カーディング、ウェットレイングまたは他の知られた技術などの任意の好適な工程によりプレジェット２８における使用のために好適である織物、ウェブまたはバットに形成され得る。
【００２４】
１つの限定されない好ましい実施形態において、タンポンプレジェット２８およびその結果生じる吸収性コア２１は、レーヨン、綿、または両材料の組み合わせを備える。タンポンプレジェット２８に用いられるレーヨンは、インビボ使用に意図された使い捨て吸収体に一般に用いられる任意の好適なタイプであっても良い。そのような許容できるタイプのレーヨンとしては、英国ハリウォールのCourtaulds Fiber社から６１４０レーヨンとして入手できるギャラクシー（GALAXY）レーヨン（トリローブドレーヨン構造）を含む。またCourtaulds Fiber社から入手できるサリレル（SARILLEL）レーヨン（円形繊維レーヨン）もまた好適である。任意の好適な棉材料がタンポンプレジェット２８に使用できる。好適な綿材料は、長繊維綿、短繊維綿、糸くず綿、T繊維綿、カードストリップ、すき綿が挙げられる。好ましくは、綿層は、グリセリン仕上げ、レモリン仕上げまたは他の好適な仕上げで洗浄し、漂白された綿吸収体である。
【００２５】
プレジェット２８の吸収性材料は、望まれる場合、液体浸透性の上包み材料で囲ってもよい。そのような上包み材料は、当業界で知られているレーヨン、綿、２成分繊維、または他の好適な天然または合成繊維を含み得る。本発明のプレジェット２８を層化する場合、この層は、異なる材料を含んでもよい。例えば、外層７９は、主としてレーヨンを含むが、一方、１層または複数層の中間層８１は、主として綿を備えてよい。任意に、プレジェット２８全体は、全体をとおして均一または不均一の材料のブレンドを備えられる。
【００２６】
プレジェット２８は、現在入手できる従来のタンポンのものと同様のサイズを有するタンポンへの圧縮のために好適な任意のサイズと厚さであってよい。
そのようなプレジェットの代表的サイズは、約７/２インチの長さで約７/４インチの幅であってよい。総基礎重量に関する１つの好ましい範囲は、約１５０ｇ/ｍ^２から約７５０ｇ/ｍ^２まである。
【００２７】
本発明のタンポン２１はまた、吸収性コア２１の側面２５に取り付けられる少なくとも１枚の可撓性パネル２６を備える。図１および図２に示される実施形態では、可撓性パネル２６は、概ね長方形である。他の形状は、半円形（例えば、図７に示される）、台形（例えば、図１０）または（例えば、図８）のような可撓性パネル２４またはその部分に関して可能である。
【００２８】
可撓性パネル２６は、吸収性コア２１の長さの約５０％から約９０％であることが好ましい。可撓性パネル２６は、吸収性コア２１の長さよりも短い長さ（軸方向に測定された）を有することが好ましいが、これらは、吸収性コア２１よりも長い長さを有してもよい。可撓性パネル２６の長さは、パネル２６の取り付け末端からパネル２６の自由端２７へかけて均一である必要はない。例えば、図１７は、可撓性パネル２８の長さが不均一である１つの実施形態を示す。他の多くのそのような不均一な長さの実施形態がまた可能である。
【００２９】
各可撓性パネル２６の幅は、吸収性コア２１の側縁２５へのパネル２６の取り付け位置から、パネル２６の未取り付け（または自由な）末端２７（末端は、時にはまた「末梢」端と称される）までの距離を言う。好ましくは、１枚または複数枚の各可撓性パネル２６は、約２ｍｍから約３０ｍｍで、より好ましくは、約３ｍｍから約２５ｍｍで、最も好ましくは、約５ｍｍから約２０ｍｍである。与えられる可撓性パネル２６の幅は、その長さに沿って均一である必要はない。例えば、図１０から図１２は、可撓性パネル２６の幅がこれらの長さに沿って均一ではない幾つかの可能な実施形態を示す。
【００３０】
１枚または複数枚の可撓性パネル２６のキャリパーは、好ましくは、約３ｍｍよりも小さいか等しく、さらに好ましくは、約２ｍｍよりも小さいか等しく、最も好ましくは、約１ｍｍよりも小さいか等しい。ここで得られたキャリパー測定は、０．２５ｐｓｉｇ負荷および０．９６インチ直径のフットを有するＡＭＥＳゲージを用いて測定された。０．９６インチ直径のフットが、具体的なサンプルサイズにとり不適当ならば、このフットサイズを変えてもよく、これに従いゲージ上の負荷を０．２５ｐｓｉｇの制限圧を維持するように変えることを当業者らは認識するであろう。
【００３１】
可撓性パネル２６は、任意の好適な材料から構築されてもよい。吸収性コア２１の使用に好適である上記に掲げた材料は、可撓性パネル２６の使用にも受け入れられる。可撓性パネル２６は、１つまたは複数のティッシュー層から構築されてもよい。１つの好適なティッシューは、ウィスコンシン州グリーンベイのFort Howard Tissue社から入手できるエアレイドティッシューであり、約３５ｌｂｓ./３０００ｓｑ.ｆｔ. の基礎重量を有する。他の好適なエアレイドティッシューは、カナダ国ブリティッシュコロンビア州デルタのMerfin Hygenic Products社から入手でき、約６１ｌｂｓ./３０００ｓｑ.ｆｔ. の基礎重量を有し、指定グレード番号１７６を有する。
【００３２】
本発明のタンポン２０の構築における好ましい実施例は、図１から図３に示される。この例は、図示のみが与えられ、当業者は、添付された特許請求の範囲に定義されるような種々のオプションが、本発明のタンポンを構築するのに使用できることを認識するであろう。図２に示されるタンポン２０は、４枚の可撓性パネル２６を備える。タンポンプレジェット２８は、２つの主要面３１および２つの側面２９を有する長方形の綿毛材料である。図２に示される実施形態にでは、プレジェット２８の主要面３１に対し平行および垂直方向に配向されるプレジェット２８に取り付けられる可撓性パネル２６がある。図２に示されるように、タンポンが、一般にプレジェット２８の主要面３１に平行方向で配向される１対の可撓性パネル２６を備える場合、１枚だけの可撓性パネルが用いられ得る。本材料は、プレジェット２８の内部を通って拡張されるかまたは、プレジェットのいずれかの主要面２８に取り付けてもよい。もちろん、１枚の材料が、プレジェット２８の全体を通るかまたは横断して拡張する必要はなく、１対の可撓性パネル２６は、個々にプレジェット２８に取り付けられ得る。
【００３３】
図２はまた、一般にプレジェット２８の主要面３１に垂直方向でプレッジェット２８に取り付けられる１対の可撓性パネル２６のそれぞれを示す。そのような構築において、各パネル２６は、図２に示されるように、プレジェットに個々に取り付けてよい。例えば、取り付けタブ３４では、そのような目的で使用され得る。縫い閉じ３６のような任意の好適な取り付けメカニズムは、タブ３４を、したがってパネル２６をプレジェット２８へ取り付けるために使用され得る。
【００３４】
ここで用いられる用語「接合された」とは、要素を他の要素に直接的に付着させることによって、１つの要素を別の要素に直接的に固定する形態；要素を、他の要素に順に付着する中間部材に付着することによって、他の要素に間接的に固定する形態；および１つの要素を別の要素に積重ねる、すなわち１つの要素が本質的に他の要素の１部である形態を含む。
【００３５】
可撓性パネル２６は、種々の手段により、プレジェット２６および結果として生じる吸収性コア（または予備形成の吸収性コアに直接的に）に接合され得る。例えば、可撓性パネル２６は、任意の好適な接着剤を用いてプレジェット２８に接合され得る。そのような接着剤は、取り付けの長さに沿って連続的に延伸するか、または個別間隔で「点付き」様式で塗布してよい。別途に、可撓性パネル２６は、縫製する（縫製３６のような）ことによりプレジェット２８に接合され得る。そのような縫製は、綿またはレーヨン糸を用いる。他の取り付けメカニズムには、加熱接着（例えば、タンポンコアとパネルは、繊維またはそこに組み込まれた熱的接着材料を熱的に接着した）、融合接着、またはそのような材料を接合するために当業者に知られている他の好適な手段が挙げられる。
【００３６】
可撓性パネル２６は、タンポン２０の吸収性コア２１の側部２５に取り付けられ、そこから吸収性コア２１に取り付けられる自由端２７へと外側に向けて拡張する。可撓性パネル２６は、タンポン２０が設置される際、膣内面に接触してパネル２６維持させるように吸収性コア２１から僅かに外側に向けて偏らせてもよい。さらに、膣の自然の湿り気は、膣面と接触してそれらをさらに維持させる可撓性パネル２６を備える材料に接着させる傾向を有するであろう。好ましくは、可撓性パネル２６は、タンポン２０に存在する他の可撓性パネル２６と独立する広範囲の動きを可能にする必要がある。
【００３７】
可撓性パネル２６は、吸収性かまたは非吸収性のいずれであってもよい。好ましくは、可撓性パネル２６は、少なくとも幾つかの吸収性を有する。可撓性パネル２６は、液体を優先的に吸収性コア２１に向かわせ、吸収させるように、吸収性コア２１の前進接触角よりも大きな前進接触角度を有し得る。任意に、可撓性パネル２６は、吸収性コア２１よりもそれらを小さな吸収性にさせるように処理できる。好ましくは、タンポン２０により吸収され保持される大部分の液体は、究極的には吸収性コア２１に保持される。親水性および接触角のより詳細な説明に関しては、ここに参照として組み込まれる以下の刊行物を参照すること：１９６４年に版権のあるRobert F. Gouldにより編集され、「接触角、濡れ性、および接着性」と題する米国化学会の刊行物；１９９２年４月に出版された「表面張力を決定する微小技術」と題するTRI/Princetonの刊行物、公表番号第４５９号、および１９９３年１月に出版された「多孔性ネットワーク内の接触角の決定」と題する公表番号第４６８号、双方ともH.G.Heiweil博士により編集された。
【００３８】
１枚または複数枚の可撓性パネル２６の主要面は無地か、またはそれは織り地であってもよい。織り地および非織り地の両方を有することは、パネル２６に対する多数の実施形態において、また受け入れられる（１枚のパネル２６のみが、織り地要素３８を備える図２に示されるように）。好ましくは、可撓性パネル２６は、織り地要素３８を備え、より好ましい実施形態では、全ての可撓性パネル２６が、そのような織り地要素３８を備える。
【００３９】
上記のように、織り地面を有するそのような可撓性パネル２６の例が、図２に示される。この織り地は、図２に示されるように、多数の織り地要素３８を含んで、種々の手段で供され得る。そのような織り地は、織られる可撓性パネル２６の表面を針穴開けすることにより供し得る。さらに、織り地要素３８は、所与の可撓性パネル２６のいずれかまたは両面に取り付けられてもよい。個々の織り地要素２８は、いずれの主要面からも外側に向けて拡張するために可撓性パネル２６を通すことができる。さらに個々の織り地要素３８は、所与の可撓性パネル２６の主要面間の中間位置またはこれらの任意の組み合わせ位置に取り付けてもよい。
【００４０】
好ましくは、可撓性パネル２６は、そこから外側に拡張する複数の織り地要素３８（外側に繊維を拡張するような）を有するプラシまたはテリ−クロスタイプの織物を備える主要面を有する。織り地要素３８は、ランダムに配向されてもよく、または１つまたは複数の特定の方向に整列されてもよい。好ましくは、これらの織り地要素３８は、一般に可撓性パネル２６の表面に対し垂直である。これらの織り地要素３８は、膣腔のルゴサイト（ｒｕｇｏｓｉｔｅ）中に貫通して月経をさえぎり、かつ「バイパス」という不成功（月経がこれらのルゴサイトおよびタンポンの周囲へ移動することによる不成功）を低減する。好ましくは、織り地要素３８は、膣表面により働く力に応じてそれら自体で曲がりおよび/または配向する傾向を有し得る。
【００４１】
織り地要素３８は、ループ状であってもよく、両端で可撓性パネル２６の表面に取り付けられる。好適な織り地要素は、可撓性パネル２６の表面内および表面外にパンチされ複数のループを形成する単一の長繊維または一連の繊維から形成され得る。特記したように、所与の可撓性パネル２６の両側、１つの側に織り地３８を備えてもよく、またはいずれの側もそれを備えなくてもよい。
【００４２】
織り地要素３８は、好ましくは、液体を膣表面から可撓性パネル２６の主要面、および究極的には吸収性コア２１への迅速に移動し易くするように親水性である。密度勾配、親水性勾配、浸透駆動力または同様のメカニズムの利用により、織り地要素３８はまた、液体を膣面から可撓性パネル２６の主要面へ、究極的には吸収性コア２１に移動するように構成され得る。そのような液体捕捉/移動メカニズムに使用する好適な材料は、レーヨン（例えば、従来のトリローブまたはマルチローブレーヨン繊維を含む）、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、合成２成分繊維、吸収性フォームおよびそれらの組み合わせがあり、それら繊維の全ては、単独に或いは他の繊維と組み合わせるかのいずれかで用いることができることは当業者に知られている。毛細管繊維は、織り地要素３８にとって非常に好ましい繊維である。
【００４３】
可撓性パネル２６に関する好ましい材料は、モデル番号C１２０としてオハイオ州シンシナチーのEmpirical Manufacturing社から入手できるコットンインターロックとして知られている。これは、テリークロスまたはテリータオルと同様の綿織物である。
【００４４】
可撓性パネル２６は、挿入、除去を容易にするためにまたは他の目的のために洗浄組成物または潤滑組成物を任意に備える。可撓性パネル２６は、好ましくは、捕捉液体を可撓性パネル２６から吸収性コア２１に優先的に方向付けるために、組み込みメカニズム有してもよく、また好ましくは有する必要がある。そのようなメカニズムは、織り地要素３８に関して上記のもの何れであってもよい。
【００４５】
可撓性パネル２６は、１つ以上の方向に拡張できるかまたは伸張し得る。これは、固有の伸張できる材料または１つまたは複数の層が伸張できるかまたは拡張できるラミネートからの可撓性パネル２６の構築を介して達成できる。さらに、可撓性パネル２６を構成する材料は、リングローリングまたは波形を作るような好適な機械工程により拡張可能にすることができる。可撓性パネル２６はまた、拡張可能な小片または要素を組み込んでもよい。
【００４６】
可撓性パネル２６は、それらを快適にさせかつ膣の動きに対して動的に適合できる強度と剛性を有する必要がある。好ましくは、可撓性パネル２６は、タンポン２０の除去の際、装着者の膣に留まっている断片を残す恐れがある寸断および/またはちぎれからそれらを防止するために十分な強度を有することが好ましい。同様に、可撓性パネル２６は、膣の動きに動的に調和するように十分な可撓性を有する必要がある。
【００４７】
図１および図２に例が示される回収コード４０は、使用後タンポンの除去のために一般にタンポン２０に取り付けられる。回収コード４８は、縫い付け、接着剤取り付け、または知られた接着方法の組み合わせを含む当業者に知られる任意の好適な方法で取り付け得る。回収コード４０は、吸収性または非吸収性であってもよく、好ましくは非吸収性である。回収コード４０は、タンポン２０の任意の好適な位置に取り付けてよい。図１および図２に示される実施形態において、１本の回収コード４０は、吸収性コア２１の第２端２４に取り付けられる。回収コード４０は、タンポンプレジェット２８は、未だ圧縮されていない間に、図２に示されるように、一般にタンポンプレジェット２８に取り付けられる。回収コード４０は、プレジェット２８の１つの主要面の全長に沿って取り付けされ、そして第２端２４のような１端から離れて垂れている。
【００４８】
本発明のタンポンの１変形において、タンポンは、図１１に示されるように、回収コード４６を取り付けた可撓性パネルを備えることができる。言い換えれば、回収コード２６は、１枚の可撓性パネル２６上の任意の好適な位置に取り付けられてもよい。好ましくは、回収コードを取り付けたそのようなパネルは、可撓性パネル２６の自由端の最も近くに取り付けられる。
【００４９】
図１２は、回収コードが、タンポンの吸収性コア２１部に取り付けられるが、しかし第１端２２（または挿入端）に取り付けられる別の変形を示す。そのような取り付け位置は、挿入後の回転、または他の操作のためにタンポンの挿入後、使用者が回収コード４０を引張ることを可能にする。何人かの使用者は、タンポンを膣管において主に縦よりも一般に横の関係に配置する方を好むであろう。さらに、何人かの使用者は、挿入後タンポンを完全に回転するために回収コード４０を取り付けた挿入端を用いるであろう。そのような完全な回転は、可撓性パネル２６が拡張して、さらに効果的に膣内部の表面を覆うことを助けるができる。
【００５０】
図１３に示されるように、本発明のタンポンはまた、可撓性パネルの操作用コード４８を備えてもよい。そのようなパネル操作用コードは、任意であるが、タンポンに備えられた任意の可撓性２６は、任意の好適な位置に取り付けたコードを有することができる。そのようなコードは、タンポン自体の挿入後可撓性パネル２６の動きを制御させるために使用者により用いられ得る。
【００５１】
使用を速やかにさせるタンポンを形成するために。タンポンプレジェット２８は、一般に圧縮され、任意の好適な従来の方法で加熱調整される。この目的に好適な圧と温度は、当業界でよく知られている。一般に、プレジェット２８は、当業界でよく知られている任意の手段を用いて放射および軸方向の両方で圧縮される。多様な技術が知られ、これらの目的に受け入れられるが、ヴァージニア州リッチモンドのHauni Machines社から入手できる改造タンポン用圧縮機が好適である。好ましくは、可撓性パネル２６は、図２に示されるように圧縮されていないプレッジェト２８に取り付けられる。次いで、プレッジェト２８は、図３に示されるように吸収性コア２１に圧縮され得る。図３は、可撓性パネルを２６を圧縮することなく吸収性コア２１の圧縮を可能にする狭い軸のスリットを備えられた一連の圧縮ダイス４４を示す。幾つかの実施例において、そのような吸収性コアの圧縮後に可撓性パネル２６を、吸収性コア２１に取り付けることもまた望ましいことであろう。
【００５２】
本発明のタンポン２０は、指にて挿入するか、またはアプリケーターを介して挿入してもよい。タンポン２０が、指による挿入に使用される場合、円筒形に巻かれた吸収性材料の層からプレジェットを形成することが望ましいかもしれない。可撓性パネル２６は、任意の好適な方法でそのような層に取り付けることができるであろう。例えば、図２に示された取り付けタブ３４は、１枚または複数枚の可撓性パネル２６を、巻かれているプレジェットに取り付けるために使用され得る。
【００５３】
現在入手できる任意のタンポンアプリケーターが、本発明のタンポンの挿入用に用いることができる。一般に、「チューブおよびプランジャー」タイプの配置のそのようなアプリケーターは、プラスティック、紙または他の好適な材料であってよい。さらに「コンパクト」タイプのアプリケーターはまた、好適である。可撓性パネル２６の可撓性により、それらはタンポンの吸収性コア２１に沿ってタンポンとともにアプリケーターチューブ内に存することができる。アプリケータープランジャーは、圧縮されたコアの性質により吸収性コア２１をアプリケーターから押出す。次いで、可撓性拡張の２６は、それらの全体的に圧縮されていない状態から挿入後、直ちに液体を集め始めるために利用できる。
【００５４】
記載したように、本発明のタンポンは、少なくとも１枚の可撓性パネルを有する。好ましくは、２枚から４枚の間で可撓性パネル２６が存在する。図４は、２枚のパネルを有する本発明のタンポンの１例を示す。図５は、３枚のそのような可撓性パネルを示す。図６は、８枚の可撓性パネル２６を有する実施形態を示す。必要ではないが、パネル２６は、吸収性コア２１の周囲にほぼ規則正しく間隔を空けることが好ましい。図７から図１０および図１４から図１７は、可撓性パネル２６にとって可能な種々の変化例を示す。これらの例は、徹底してはいなく他の変化も可能である。
【００５５】
全ての特許、特許出願（および、対応して公表された如何なる外国特許出願と同様にそれに発行される如何なる特許）の開示、および本特許出願を通して述べられた刊行物は、ここに参照として組み込まれる。しかしながら、ここで参照として組み込まれた如何なる文書にも、本発明を教示するかまたは開示することを明確には認められない。また、ここで記載された如何なる商品として入手できる材料または製品にも、本発明を教示するかまたは開示することが明確には認められない。
【００５６】
本明細書（関連出願部分に交差する引用文献に掲げたものを含む）に参照した全ての特許および特許出願の開示は、ここに完全に述べられたように参照としてここに組み込まれる。本発明の個々の実施形態は、図示され説明されたが、種々の他の変化および修飾が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく作製できることは、当業者らにとって明らかになるであろう。
【００５７】
本明細書は、本発明を形成すると考えられる課題を具体的に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲により結論づけるが、本発明は、添付する図面と合わせて上記の説明からより良く理解されると思われ、ここでは同一の参照符号は、同一の要素を指している。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は、圧縮吸収性コアおよび１対の可撓性サイドパネルを有する本発明のタンポンの正面図である。
【図２】 図２は、吸収性コアの圧縮前における、可撓性サイドパネルのうちの１枚に織り要素を示す本発明のタンポンの正面図である。
【図３】 図３は、本発明のタンポンの吸収性コアが圧縮され得る１つの方法を示す平面図である。
【図４】 図４は、２枚の可撓性パネルを有する本発明のタンポンにおける１つの実施形態の平面図である。
【図５】 図５は、３枚の可撓性パネルを有する本発明のタンポンにおける１つの実施形態の平面図である。
【図６】 図６は、８枚の可撓性パネルを有する本発明のタンポンにおける１つの実施形態の平面図である。
【図７】 図７は、半円形部の付いた可撓性パネルを有する本発明のタンポンにおける１つの実施形態の正面図である。
【図８】 図８は、三角形の可撓性パネルを有する本発明のタンポンにおける１つの実施形態の正面図である。
【図９】 図９は、可撓性パネルの別の形態を示す本発明のタンポンにおける１つの実施形態の正面図である。
【図１０】 図１０は、台形の可撓性パネルを有する本発明のタンポンにおける１つの実施形態を示す。
【図１１】 図１１は、可撓性パネルの１枚に取り付けられた回収コードを有する本発明のタンポンにおける１つの実施形態を示す。
【図１２】 図１２は、回収コードが、吸収性コアの挿入端に取り付けられる本発明のタンポンにおける１つの実施形態の正面図である。
【図１３】 図１３は、圧縮コアに取り付けられた主回収コードを有し、可撓性パネルの操作コードを有する本発明のタンポンの正面図である。
【図１４】 図１４は、本発明のタンポンにおける別の実施形態の正面図である。
【図１５】 図１５は、オフセット可撓性拡張を有する本発明のタンポンにおける別の実施形態の正面図である。
【図１６】 図１６は、部分的にオフセット可撓性拡張を有する本発明のタンポンにおける別の実施形態の正面図である。
【図１７】 図１７は、可撓性拡張の別の形状を有する本発明のタンポンにおける別の実施形態の正面図である。

Claims (11)

1. 第１端、前記第１端の反対側に配置されている第２端、および、前記第１端と前記第２端との間で延びている側面を有する中心の吸収性コアであって、前記第１端がタンポンの挿入端に相当し、前記側面が縦に伸張する中心軸に平行な方向に配向され、自己維持フォームに圧縮された吸収体から構築される前記中心吸収性コア、
   少なくとも１部の前記側面に沿って前記中心吸収性コアに接合される少なくとも１枚の可撓性パネルであって、前記中心吸収性コアから外側に向けて拡張する前記の少なくとも１枚の可撓性パネル、および、
   前記タンポンに接合され、そこから延びている回収コードを具備し、
   前記の少なくとも１枚の可撓性パネルが、少なくとも部分的に吸収性であり、前記の少なくとも１枚の可撓性パネルが、捕捉した液体を可撓性パネルから吸収性コアに方向付けるための駆動メカニズムを備えている、月経用タンポン。
2. 前記の少なくとも１枚の可撓性パネルが、長方形、三角形、半円形および台形形状からなる群より選択される形状となっている、請求項１に記載のタンポン。
3. 前記タンポンが、２枚から２０枚の間の可撓性パネルを備える請求項１に記載のタンポン。
4. 前記タンポンが、２枚から４枚の間の可撓性パネルを備える請求項３に記載のタンポン。
5. 前記回収コードが、前記中心吸収性コアに取り付けられている請求項１に記載のタンポン。
6. 前記回収コードが、前記の少なくとも１枚の可撓性パネルの１枚に取り付けられ、それにより前記回収コードが、前記の少なくとも１枚の可撓性パネルを取扱うためにもまた使用できる請求項１に記載のタンポン。
7. 前記回収コードに加えて前記タンポンに取り付けられる第２のコードをさらに備え、ここで前記回収コードおよび前記第２のコードにおける少なくとも１本が、前記タンポンの挿入後の取扱い用に使用できる請求項１に記載のタンポン。
8. 前記駆動メカニズムが、毛細管繊維、毛細管サイズの制御、浸透性駆動力および親水性勾配からなる群より選択される手段の利用により供される請求項１に記載のタンポン。
9. 前記毛細管サイズの制御が、密度勾配の利用により供される請求項８に記載のタンポン。
10. 前記タンポンが、レーヨンから構成される請求項１に記載のタンポン。
11. 前記タンポンが、綿から構成される請求項１に記載のタンポン。

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