JP4458758B2 - 地域に限定されたサービスを検索して提供するためのシステム及び方法 - Google Patents

地域に限定されたサービスを検索して提供するためのシステム及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービスを検索するためのサービス提供システム及び方法に関し、特に特定の場所に限定したサービスを提供するサービス提供システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
下記の日経コミュニケーションの記事で紹介されているように、物品に付したタグからその物品に関する情報を取り出して在庫管理などに利用することは知られていたが、このようなタグを使用して、物品などに対応付けられたサービスを検索し提供するシステムは知られていなかった。
【0003】
そこで、本願出願人は先の特許出願2002−109629「サービス提供システム及びサービス提供方法」において、商品等に識別子を関連付け、この識別子を読み取ってその商品等に関連付けられているサービスを検索し提供するシステムを提案した。
【0004】
本出願人による上記先の出願に開示された構成を簡略化して示すと図1のようになる。以下では、図1に示すシステムは、タグのついた商品等101、携帯電話、PDA、ノートブックパソコンなどのモバイル端末102、携帯ネットワーク103(先の出願では、ネットワークを携帯ネットワークとは特定していないが、本明細書では、実施例において携帯電話サービス用のネットワーク、つまり携帯ネットワークに例を取って説明する)、ポータルサーバ104、UDSサーバ105(識別子解析サーバ1051とサービス発見サーバ1052を含む広域サービス検索サーバ)、オブジェクトに関連付けられたサービス106から構成される。以下、このようなシステムを便宜上、UDS(Ubiquitous Discovery Service)システムと呼ぶこととするが、特に、上記本出願人による先の出願に開示されたUDSシステムを「先の出願によるUDSシステム」と呼ぶこととする。次に、この先の出願によるUDSシステムの動作の概略を説明する。
【0005】
ユーザのモバイル端末は赤外線、バーコードリーダ、RF-IDリーダなどのタグ読み取り装置を備えており、このタグを読み取ることができるようになっている。読み取られたタグは携帯ネットワークを通じてポータルサーバに送られ、そこからUDSサーバ105内の識別子解析サーバ1052に転送される。そこで、読み取られたタグは、万物識別子(以下、万物IDと記す)と呼ばれる、UDSシステム内で商品等を識別するために一元的に用いられる固有の識別子に変換されてポータルサーバに返される。UDSシステムの中ではこの万物IDを識別子として取り扱うことができる。
【0006】
商品等に関連するサービス検索の要求があった場合は、ポータルサーバが万物IDをUDSサーバ内のサービス発見サーバに送信し、関連するサービスのチケット群1053を受け取る。チケットはサービス提供情報であり、商品等に関連付けられたサービスの場所(URL)、情報提供者、サービスの種別などの情報を含む。このチケットによってサービスの選別を行う(チケットの具体例を図6に示す)。サービスの選別には、ポータルサーバが持つユーザの個人の嗜好情報でフィルタリングを行ったり、ポータルサーバがチケットを元にメニューを作ってユーザに提示して、その提示されたものの中からユーザが選択する方法がある。
【0007】
また、近年では、携帯電話やPHSの現在位置を携帯(あるいはPHS)ネットワークが探知できることを応用して、例えば最寄りのレストランなどの情報を検索する情報提供サービスが提供されている。
【0008】
【非特許文献1】
日経コミュニケーション2003年2月3日号、「あらゆるモノに極小無線タグを内蔵−ネット経由の商品追跡も可能ID使用に日米2方式が名乗り」、p78−80
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
先の出願によるUDSシステムは、携帯電話網等のネットワークに基づくグローバルサービスである。携帯電話網を提供する事業者が一国すべての地域をカバーしていると、全国的に同じサービスを提供することができる。これは一面便利であるが、ユーザやサービス提供者にとって不便なこともある。ユーザはモバイル端末を持ってどこにでも移動し、移動した場所に応じた情報を求めており、サービス提供者もその場所に応じたサービスを提供したい場合がある。例えば、東京のある地域にいるモバイルユーザだけに有効な情報は、それ以外の地域にいる人にとっては情報としての価値が低いであろう。また、ある店舗の中にいる顧客に対する情報は、その顧客以外の人には教えたくない場合がある。このような場合、ユーザが今いる場所を検出し、それによってサービスを選別することが必要となる。
【0010】
先の出願によるUDSシステムにおいても、チケットに場所情報を書いておき、ポータルサーバがユーザのいる場所に応じたサービスを選択することができる。この場合、チケットに、例えば、POIX (Point Of Interest eXchange language:ポイクス)に準拠して緯度及び経度を書いておくと、「点」としての情報は得られるが、「公園の中」というような範囲の情報を書くことができない(尚、POIXの仕様書(Version 2.0 Document Revision 1)については、http://mostec.aplix.co.jp/poix.htmlを参照されたい)。地域を矩形のような形で表現すると、データが複雑になり、結果的にチケットの情報量が大きくなってしまう。また、大阪にいるユーザに対するサービスを検索する場合にも、東京や北海道など無関係の場所に関するサービスのチケットまでポータルサーバが取ってしまいそこから大阪に関する情報への絞り込みを行うので無駄が多い。さらに、販売店の中の商品の販売価格など、来店した顧客だけに提供したい情報サービスがあっても、全国的なサービスを行うUDSシステムに登録すると、他の顧客や同業者にもその情報が知れてしまう可能性がある。
【0011】
また、上記本出願人による先の出願には、識別子を用いて検索された多くのサービスのうちから更に実際にユーザに提供するサービスを選択するに当たって、サービスを提供している場所とユーザのいる場所を比べて最も近い位置の業者を選択するなどの、場所情報を利用して検索結果の絞り込みを行うことも開示されている。しかしながら、これは、上述の携帯(あるいはPHS)ネットワークを用いた地域毎の情報提供サービスと同様に、場所に関係なく提供される情報検索サービスにおいて、情報の絞り込みの条件として現在の位置を利用するというものであり、その意味では位置情報からサービスを検索するというものではない。
【0012】
これらの従来技術の問題点に鑑み、本発明は、モノに対して関連付けられたサービスの検索を行う際、ある特定のサービスについて、他の場所で検索を行っても関連付けされているものとしてヒットしないが、特定の場所で検索を行うとヒットするようにできるシステム及び方法を提供することにより、場所または地域固有のサービスを容易に提供できるようにするとともに、特定の場所または地域以外では、モノに関連付けられたある特定のサービスが提供されることを確実に阻止するということも容易に実現することを目的とする。ここで、「モノ」とは、工業製品、建築物などの物理的な実体を持つ物だけでなく、サービス、データなどの物理的実体を持たない概念上のものも含まれる。モノには、バーコード、RF-ID(Radio Frequency Identification)タグ、その他の方法を用いて識別用のタグを付けることができる。また、データにタグを付与するには、例えばそのデータ中にタグを埋め込むなどの方法がある。このタグに対して、万物IDを対応付けることができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のサービス提供システム及び方法は、上記目的を達成するための態様として、以下に示すいくつかの態様を有する。
【0014】
第1の態様乃至第20の態様は、サービス提供システムに係る態様であり、第21乃至第23の態様は、サービス提供システムに係る態様である。
【0015】
第1の態様は、タグ情報を万物IDに変換するためのタグ−万物ID変換手段と、万物IDに関連付けられた第1の情報を検索するための1または複数の局所サーバと、万物IDに関連付けられた第2の情報を検索するための大域サーバと、位置から対応する局所サーバを特定するための局所サーバ特定手段を備えるサービス提供システムであって、上記第1の情報と第2の情報とは少なくとも部分的に異なるというものである。
【0016】
第1の態様によれば、モノを識別するためのタグ情報は、本システムで一元的に管理される万物IDに変換される。そして、この万物IDにサービスを関連付けることができるが、このサービスに対して、第1、第2の情報(例えばサービスのアクセス先情報など)を関連付けることができる。そして、これらの第1の情報と第2の情報とは異なるものとすることができるので、万物IDが同じであっても、局所サーバと大域サーバとで検索する情報に関連するサービスを異なるものとすることができる。ここで、局所サーバは、その位置から局所サーバ特定手段によって特定される。したがって、たとえばユーザの位置がわかれば、その位置をカバーする局所サーバを特定することができるので、ユーザの位置に応じたサービスの提供が可能になる。また、同じ万物IDに関連付けられた第2の情報を第1の情報とは異なる、例えば、より広域的に提供するためのサービスに関連付けることによって、それらのサービスも別途提供可能となる。
【0017】
第2の態様は、第1の態様のサービス提供システムにおいて、局所サーバ特定手段が、空間的な位置を示す情報を受け取るための手段と、空間的な位置を示す情報から対応する前記局所サーバを特定するための手段を備える。
【0018】
第3の態様は、第1または第2の態様のサービス提供システムにおいて、局所サーバ特定手段が、位置に対応する局所サーバのアドレスを送信する手段と、送信されたアドレスを受信する手段を備える。
【0019】
第4の態様は、第1乃至第3の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、上記第1の情報が、上記複数の局所サーバ間の一部または全ての局所サーバ間で少なくとも部分的に異なる。従って、ユーザは、局所サーバが配置されている位置に応じて、局所サーバ毎に異なる情報を利用することができるようになる。
【0020】
第5の態様は、第1乃至第4の態様のいずれかのサービス提供システムが、局所サーバ特定手段によって特定された局所サーバにより検索された上記第1の情報と大域サーバによって検索された上記第2の情報とを受け取るためのサービス要求仲介手段をさらに備える。
【0021】
第6の態様は、第5の態様のサービス提供システムにおいて、サービス要求仲介手段が、上記位置情報を局所サーバ特定手段に送るよう構成される。
【0022】
第7の態様は、第5または第6の態様のサービス提供システムにおいて、サービス要求仲介手段が、タグ情報をタグ−万物ID変換手段に送るよう構成される。
【0023】
第8の態様は、第1乃至第7の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、局所サーバが、万物IDに基づいて上記第1の情報を取り出すための第1の情報発見手段を備える。
【0024】
第9の態様は、第1乃至第8の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、大域サーバは、万物IDに基づいて上記第2の情報を取り出すための第2の情報発見手段を備える。
【0025】
第10の態様は、第1乃至第9の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、タグ−万物ID変換手段が、大域サーバ内に設けられた識別子解析サーバである。
【0026】
第11の態様は、第10の態様のサービス提供システムにおいて、タグ−万物ID変換手段が、局所サーバ内に設けられる。かかる構成によれば、大域サーバから万物IDをもらうことなく、局所サーバ自体でより迅速に万物IDに変換することが可能になる。
【0027】
第12の態様は、第8乃至11の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、サービス要求仲介手段が、タグ−万物ID変換手段によって変換された万物IDを受け取って、第1の情報発見手段に送り、局所サーバが、万物IDを上位の局所サーバまたは大域サーバに送るよう構成される。第12の態様によれば、上位の局所サーバがさらにその上位の局所サーバに万物IDを送るように構成することによって、局所サーバを多段階に構成することが可能になる。この場合に、各段の局所サーバ毎に異なるサービスを検索して提供するようにすれば、サーバのメンテナンスも容易になり、また、ユーザは利用するサービスの選別もより容易に行うことができるようになる。
【0028】
第13の態様は、第9乃至11の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、サービス要求仲介手段が、タグ−万物ID変換手段によって変換された万物IDを受け取って、第1及び第2の情報発見手段に送るよう構成される。
【0029】
第14の態様は、第1乃至13の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、局所サーバが、ユーザに情報を提供する際に、ユーザの位置を確認するよう構成される。第14の態様によれば、システムは、サービスの提供を受けようとするユーザが、実際にサービス提供対象エリアにいるか否かをサービスを提供する際に確認することができる。従って、サービスを利用する資格のない者にサービスを提供しないようにすることができる。
【0030】
第15の態様は、第5乃至12または14の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、局所サーバが、大域サーバのアドレス情報を有しており、このアドレス情報により特定される大域サーバと通信を行い、その大域サーバにより検索された上記第2の情報を取得して、上記第1の情報と共にサービス要求仲介手段に送るよう構成される。
【0031】
第16の態様は、第5乃至15の態様のいずれかのサービス提供システムが、タグ情報を読み取ってサービス要求仲介手段に送るための端末装置をさらに備える。第16の態様によれば、ユーザは、各エリアに配置された端末装置を操作することによりサービスを利用することができる。さらに、端末装置をユーザが持ち運べる携帯型の端末とすれば、ユーザは、それぞれの局所サーバが対象とするエリアに端末装置を持って移動することにより、それぞれのエリアに応じたサービスの提供を受けることができる。
【0032】
第17の態様は、第16の態様のサービス提供システムにおいて、サービス要求仲介手段が、端末装置から送られる選択信号によって、端末装置に上記第1の情報を送るか、第2の情報を送るかを選択するよう構成される。この態様によれば、ユーザは端末装置を使って局所サーバによって提供される情報と、大域サーバによって提供される情報とを選択し、いずれか所望のサービスを利用することができる。
【0033】
第18の態様は、第16または17の態様のサービス提供システムにおいて、端末装置が、ユーザの位置情報を生成して、その位置情報をサービス要求仲介手段に送るよう構成される。
【0034】
第19の態様は、第16乃至18の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、端末装置とサービス要求仲介手段が、携帯ネットワークを介して接続される。ネットワークとして、携帯ネットワークワークすなわち、すでに広く利用されている既存の携帯電話サービス用のネットワークを利用することができる。
【0035】
第20の態様は、第1乃至19の態様のいずれかのサービス提供システムにおいて、上記第1の情報は、各々の局所サーバが管轄するエリアで独自に提供するサービスに関する情報であり、上記第2の情報は、大域サーバが管轄するエリアに共通に提供するサービスに関する情報である。
【0036】
第21の態様は、1または複数の局所サーバと、大域サーバとを備えるサービス提供システムにおいてサービスを提供する方法であって、位置情報を読み取るステップと、モノを識別するためのタグ情報を読み取るステップと、タグ情報を万物IDに変換するステップと、位置情報から対応する局所サーバを特定するステップと、特定された局所サーバにおいて、上記万物IDに関連付けられた第1の情報を検索するステップと、大域サーバにおいて、上記万物IDに関連付けられた第2の情報を検索するステップとを含み、第1の情報と第2の情報とが少なくとも部分的に異なる。
【0037】
第22の態様は、第21の態様の方法が、さらに、上記検索された第1の情報及び第2の情報を受け取るステップと、受け取った情報をユーザに提示するステップとを含む。
【0038】
第23の態様は、第22の態様の方法が、受け取った情報を選択するステップと、選択された情報に基づいて対応するサービスを起動するステップとをさらに含む。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下では、「サービス」という用語には、ある対象に対して何らかの処理を伴うサービスだけでなく、情報をそのまま提示するサービスも含まれるものとする。
【0040】
図2及び図3に本発明の第1及び第2の実施形態の構成をそれぞれ示す。図2及び図3に示す本発明の実施形態における情報提供システム(UDSシステム)は、外観上は、いずれも先の出願によるUDSシステムに局所サーバ202を接続した構成である。図2に示す第1の実施形態は、ユーザの位置検出にGPSを利用し、図3に示す第2の実施形態は、ユーザの位置検出に赤外線ビーコンを利用する。具体的には、赤外線ビーコンによって、その位置を管轄する局所サーバ202のネットワークアドレスを受け取る。
【0041】
以下では、図2に示す第1の実施形態について説明するが、以下の説明は、ユーザの位置の検出及び認証に関する部分、及び局所サーバを特定するための手段を除き、第1の実施形態と第2の実施形態に共通に当てはまる。尚、後述のスーパーマーケットチェーン社に適用した例では、第2の実施形態を採用している。本発明のこれらの実施形態におけるUDSサーバ105は、必ずしも全国的なサービスを提供するものである必要はなく、UDSシステム全体が対象としているサービスエリアの全域に対して一様なサービスを提供するするものとして構成することができる。局所サーバ202とUDSサーバ105の間にさらに階層的に局所サーバを配置することができるが、本実施形態では、局所サーバ202に対する上位のサーバ(親サーバ)はUDSサーバ105だけであり、これが最上位のサーバとなっている。以下、この最上位のUDSサーバを「大域サーバ」と呼ぶ。
【0042】
尚、以下で説明する実施形態の構成要素と、上記課題を解決するための手段で記載した各態様における構成要素とは、以下のように対応付けることができる。すなわち、タグ−万物ID変換手段は、大域サーバにおいては識別子解析サーバ1051(図2及び図3)に、サービス要求仲介手段は、ポータルサーバ104(図2及び図3)に、局所サーバ特定手段は、局所サーバデータベース1031(図2)に、第1、第2の情報発見手段は、それぞれ局所サービス発見サーバ2021、大域サービス発見サーバ1052(図2及び図3)に、第1の情報、第2の情報は、それぞれチケット2022、1053に、それぞれ対応付けることができる。
【0043】
局所サーバ202は、ある限定されたエリア(領域)(店舗、商店街、博物館、テーマパーク、社内の一部門など)を対象としてサービスを提供する(すなわち、局所サーバはサービスを提供する管轄エリアを有する)。局所サーバは202は、それの管轄エリア内にあるモノ101を識別するための万物IDからそのモノ、すなわち万物IDに関連付けられたサービスを検索するための局所サービス発見サーバ2021を備える。局所サービス発見サーバ2021は、このサービスの検索を、万物IDのデータとそれに関連付けられた情報の組からなるテーブルから、万物IDをキーとしてそれに関連付けられた情報を検索するという周知の技法によって行うことができる。局所サーバ202はさらに、大域サーバ105とインターフェースするためのインターフェース部2025を備える。
【0044】
タグから万物IDへの変換(タグ−万物ID変換)は、例えば、タグ−万物ID変換対のテーブルを準備してタグを直接万物IDに変換するようようにしてもよいし、他のテーブルなどを使った変換を複数段階行うことでタグ−万物ID変換を行うようにしてもよい。この変換機能は、局所サーバ202に持たせることもできるし、ポータルサーバ104が携帯ネットワーク103を介してこの変換要求を受け取り、それを大域サーバ(大域サーバ105中の識別子解析サーバ1051)に転送して識別子解析サーバ1051が行うようにしてもよい。本明細書で説明する第1及び第2の実施形態は、後者を採用している。
【0045】
局所サーバ202が管轄エリア外にあるモノ101に関連付けられたグローバルな情報サービス、または局所サーバ202が管理していない、すなわち情報提供の対象としていないモノに関連付けられたサービスについてのデータは局所サーバが保持している必要はなく、また、それらのサービスを検索するためのサービス発見サーバも局所サーバに設ける必要はない。それらのデータや、サービス発見サーバは、通常、他のサーバ(他の局所サーバや大域サーバ)にそれぞれ保持され、設けられる。
【0046】
さらに、提供される情報またはサービス自体(図2、図3の203、106)は、それらに対応するチケットが局所サーバ、または大域サーバのいずれによって検索されるかによらず、例えばインターネット上のサイトや他のサーバ上に置くことができる。それらの情報に対する検索要求が、ポータルサーバ104を介して、局所サーバ202中の局所サービス発見サーバ2021または大域サーバ105中の大域サービス発見サーバ1052に転送され、それらのサービス発見サーバによってサービスを提供するサイトの情報(URLなど)を含むチケットが検索される。
【0047】
以下、図2に示す1実施形態の動作を、図4のフローチャートに示す処理フローを参照して説明する。()内の数字は、図4の各ステップの参照番号である。先ず、モバイル端末102が自身の位置、すなわち、ユーザの現在位置を読み取る(410)。ユーザの現在位置をどのように読み取るかについては、「ユーザ位置の読み取り」の項で説明する。ユーザの位置情報は携帯ネットワーク103を介してポータルサーバ104に送られると共に携帯ネットワーク103に保持される。次に、ユーザが、モバイル端末102(の端末102の入力装置1021)を使ってあるエリア内にあるモノ101から識別子タグ(以下、タグと記載)を読み取る(415)と、モバイル端末102は、読み取ったタグと位置情報をポータルサーバ104に送る(420)。
【0048】
ポータルサーバ104は、そのタグを大域サーバ105内の識別子解析サーバ1051に送る。大域サーバ内の識別子解析サーバ1051は、そのタグを万物IDに変換して、ポータルサーバ104に送り返す(425)。ポータルサーバ104は、モバイル端末から送られた上記位置情報を携帯ネットワーク103を介して局所サーバデータベース1031に送る。局所サーバデータベース1031は、局所サーバの識別子と局所サーバが管轄するエリアの位置情報の対応関係を示す情報を保持しており、携帯ネットワーク103を介して送られたユーザの位置情報からユーザの位置をカバーするエリアを管轄する局所サーバを検索することができる(430)。ポータルサーバ104は、送ったユーザの位置を含むエリアを管轄エリアとする局所サーバの識別子を携帯ネットワーク103を介して取得する。
【0049】
ポータルサーバは取得した識別子を有する局所サーバに対してステップ425で変換されて送られた万物IDを送る(435)。次に、万物IDを受け取った局所サーバ202は上位のサーバにその万物IDを送る(440)。局所サーバ202は、上位のサーバのURL 2023を保持しているので、このURLにより接続する上位のサーバを特定することができる。本実施形態では、上位のサーバは大域サーバ105であるので、局所サーバ202は、上記大域サーバ105とのインターフェース部2025を介してURL 2023で特定される大域サーバ105に万物IDを送ることになる。
【0050】
この時点で、局所サーバ202と大域サーバ105にはユーザのモバイル端末102から送られたモノに対応する万物IDが送られ、それらは、それぞれ、局所サーバ202内の局所サービス発見サーバ2021、大域サーバ105内の大域サービス発見サーバ1052に送られる。
【0051】
大域サーバ105内の大域サービス発見サーバ1052は、万物IDに関連付けられたサービスに対応するチケットを検索し、インターフェース部1054を介して、検索したチケットを局所サーバ202に送り返す(450)。チケットの検索は、例えば、万物IDと、それに関連付けられたチケットとの組からなるテーブルを利用して行うことができる。この場合、1つの万物IDに複数のチケットが関連付けられている場合もあり、その場合は局所サーバ202はそれらのチケット群を受け取る。
【0052】
局所サーバ202内の局所サービス発見サーバ2021も同様に、万物IDに関連付けられたサービスに対応するチケットを検索する(455)がその前に、必要に応じてステップ445のユーザの位置の認証を行うことができる。ユーザの位置の認証については、「ユーザ位置の認証」の項で説明する。
【0053】
局所サーバ202の局所サービス発見サーバ2021は、ステップ455で局所サービス発見サーバ2021が検索したチケット2022と、ステップ450で大域サービス発見サーバ1052により検索されて送り返されたチケット1053とをポータルサーバ104に送信する(460)。
【0054】
次にポータルサーバ104は、受け取ったチケットをモバイル端末102に送り、モバイル端末102は、受け取ったチケットを表示する。ユーザは、表示されたチケット中から所望のサービスを選択することができる(465)。ユーザがチケットを選択すると、その情報がポータルサーバ104に送られ、ポータルサーバはユーザが選択したチケットに対応するサービスを起動する(470)。他のコンピュータ上のサービスを起動する方法は1つに限らないが、例えば、WEBサーバ上で提供されるサービスであれば、URLを当該サーバに与えることによって、指定されたファイルを要求元へ返送するというサービスを起動したり、あるいはURLを与えることで、URL中で指定したプログラムをWEBサーバ側で起動してこのプログラムでもっと複雑なサービスを提供するというような手法がある。
【0055】
ここで、局所サービス発見サーバ2021が検索したチケット2022には、店舗内での商品の販売価格、割引サービスなどの局所的に提供するための情報やサービス(局所サービス203など)が含まれ、大域サービス発見サーバ1052が検索したチケット1053には、商品のメーカーが提供する製品の詳細な情報(モノに関連付けられたサービス106など)などのグローバルな情報、すなわちより広域的に提供するための情報が含まれている。尚、上述したようにこれらのサービス(情報そのものも含む)の実体は、他のサーバやインターネット上のサイトに置くことができる。
【0056】
どちらの情報の提供を受けるかは、ポータルサーバ104によって提示されたメニューからユーザが選択するようにしてもよいし、ポータルサーバ104が、所定の基準に基づいて決定するようにしてもよい。例えば、ポータルサーバ104がシステムにアクセスした各ユーザのアクセス履歴を保持しておき、この履歴に含まれるアクセスした情報の頻度等からユーザの嗜好を分析して、この分析した嗜好に基づいて決定するようにしてもよい。あるいは、サービスを受ける人間が最終的にはそこへ行かなければならないようなサービスなどでは近くにある店舗などを選ぶなど、サービスの性質上当然と考えられる基準に基づいてポータルサーバ104が自動的に選択したり、優先順位を付けたりすることもできる。
【0057】
また、上記構成では、上位の局所サーバを大域サーバとしたが、上位の局所サーバは、必ずしも大域サーバである必要はなく別の局所サーバ(図示せず)とすることもできる。例えば、複数の販売店を有するショッピングモールがあった場合に、各販売店毎に局所サーバを配置し(これらは同一レベル、すなわち、同じ階層にある局所サーバといえる)、その上位の局所サーバとして、ショッピングモールの局所サーバを配置することもできる。この場合、上位の局所サーバには、各販売店に共通する情報や、ショッピングモール全体として提供するための情報を検索する機能を持たせることができる。すなわち、ユーザは、各販売店毎に設置された局所サーバから各販売店によって提供される情報を得ることもでき、1つ上位の局所サーバからショッピングモール内で共通に提供される情報を得ることもできる。このように、局所サーバを複数段に階層化した構成とした場合には、大域サーバ105は、階層構造の最上位のサーバとして位置付けることができる。
【0058】
上の例で、ショッピングモールがさらに複数存在する場合には、各ショッピングモールを統括するセンタに配置されたサーバを更に上位の局所サーバとすることもできる。UDSシステムを、特定の企業、団体に限定されない広範なサービスについての情報提供を行うものではなく、特定の企業、団体が提供するサービスにその情報提供元を限定したものとする場合には、そのような上位の局所サーバを大域サーバとしても良い。局所サーバの階層化は、上記の例に限られず、例えば、ある企業において1つの課(第1営業課、第2営業課など)単位に局所サーバを配置し、その上位の局所サーバとして部(営業部など)単位で局所サーバを配置するといった階層化を行うこともできる。
【0059】
上述のように、局所サーバの上位のサーバが更に上位のサーバを持っている場合には、上述した局所サーバが上位のサーバに万物IDを送って検索結果のチケットを受け取るという動作(ステップ440乃至460)において、この上位のサーバは更に上位のサーバに受け取った万物IDを送り、そこから帰ってきたチケットを自分のサービス発見サーバで検索されたチケットと合わせて下位のサーバへ返送するというような、再帰的な動作が行われる。
【0060】
例えば、多数の店舗を擁する会社の場合に、末端の1店舗またはいくつかの店舗を管轄する一階層の局所サーバしか持っていない場合には、それらの多くの局所サーバが共通に持つ情報が多くなり、そのような共通情報の更新を行うために頻繁にその多くの局所サーバにダウンロードを行う必要が生じたり、何らかの障害でどこかの局所サーバに更新前の共通情報が残ってしまう可能性が高くなるが、局所サーバを多階層化することによって、こういった問題を軽減または防止することができる。
【0061】
尚、図4のフローチャートでは、ポータルサーバが、局所サーバに万物IDを送り(435)、さらに、局所サーバがそれの上位のサーバに万物IDを送る(440)が、図5のフローチャートに示すように、ポータルサーバが、局所サーバと最上位の大域サーバに万物IDを送る(555、575)ようにすることもできる。この場合、大域サーバ中の大域サービス発見サーバと、局所サーバ中の局所サービス発見サーバのそれぞれによって検索されたチケットは別々にポータルサーバに送られる(570、580)。
【0062】
「ユーザ位置の読み取り」
上述のステップ410でモバイル端末102が位置情報を読み取るとしたが、これは、ユーザがいる位置から、ユーザのいるエリア(局所エリア201)を管轄する局所サーバ202を探すために必要である。また、ユーザ位置の読み取りは、ステップ445のユーザ位置の認証ステップでも必要となる。ユーザの現在位置を読み取るために、上述の実施形態では、GPSを利用してユーザの位置を測定しているが、他にも種々の方法があり、どの方法を採用するかによって局所サーバ202の発見手順が決まる。
【0063】
図2のシステム構成では、ユーザの位置検出手段としてモバイル端末102に搭載されたGPS 1022が、GPS衛星と通信して自己の位置(緯度及び経度)を測定する。この場合、ユーザのモバイル端末102に搭載されたGPS 1022は、屋外や屋内であっても電波の届きやすいところであれば、ユーザの自己位置を測定することができる。また、モバイル端末102中でGPSの全ての処理を行う代わりに、モバイル端末102内のGPS1022が受信信号の簡単な前処理だけを行い、位置の計算などの負担の重い処理は携帯ネットワーク103に接続されている別のサーバ(図示せず)が行うようにしてもよい。
【0064】
また、GPSを利用する以外の方法として、基地局のIDもしくはそれを利用した詳細な位置情報は携帯ネットワーク103が内部的に管理している情報を使用して算出できる。ユーザの位置がわかると、局所サーバデータベース1031を利用して、ユーザの位置からその場所を管轄する局所サーバを見つけることができる。IDを利用した位置読み取りの具体例としては、例えば、モバイル端末102が接続している基地局(図示せず)のIDであるCSIDを使用する方法がある。この方法では、そのCSIDに対応する基地局の位置(緯度経度)を管理するデータベース(図示せず)からユーザの現在位置が分かる。ただし、モバイルの基地局がカバーするエリアは電波の強さなどによって決まるもので、概して大きい(半径500メートル〜数キロ)。PHSネットワークなどでは、複数のCSIDとそれぞれの基地局が受け取る電波の強さから、三角測量によってより細かいユーザの位置測定を提供するサービスもあるのでこれを利用することもできる。
【0065】
また、別の方法として、ユーザが店舗の入り口などに置かれた赤外線ビーコン(図3に示す第2の実施形態)やBluetooth機能を搭載した装置などと明示的に通信を行って、局所サーバ202を特定する方式もある。赤外線ビーコンやBluetooth機能を搭載した装置を用いる場合には、それらとユーザ端末102とが通信を行い、局所サーバ202のネットワーク上のアドレスを受け取ることが可能である。この場合は、緯度、経度などの空間的位置情報から局所サーバアドレスへの変換を行う必要がないので、そのような変換用のサーバが不要になる。
【0066】
図3の第2の実施形態では、図4のステップは以下のように変更される:
ステップ410の動作は「モバイル端末が赤外線ビーコンから局所サーバのアドレスを受信する」となる。ステップ420の動作は「モバイル端末がタグと局所サーバのアドレスをポータルサーバへ送る」となる。ステップ430に対応するステップは存在しない。ステップ435の動作は「ポータルサーバが指定されたアドレスの局所サーバに変換済みの万物IDを送る」となる。また、図5のステップ510、520、530、545、555も同様に変更される。
【0067】
このように、既存の測定方法を使って、ユーザ位置(緯度及び経度などの位置を特定する情報)を特定し、このユーザ位置からデータベースの検索などによって、それに対応付けられた局所サーバを発見する(具体的には、ユーザ位置からネットワーク上のコンピュータ名やアドレスなどを検索する)ことができる。また、図3に示す第2の実施形態では、赤外線ビーコンを受信することにより、その位置を管轄する局所サーバのアドレスを直接受信して、局所サーバを特定することができる。
【0068】
「ユーザ位置の認証」
ステップ445の「ユーザ位置の認証を行う」ステップについて説明する。ステップ410でのユーザ位置の読み取りは、そのエリアを管轄する局所サーバ202を特定するために必要な処理であったが、この認証ステップ445は、サービス提供の時点で、そのユーザがそのエリアに実際にいるか否かを確認するためのステップである。
【0069】
すなわち、ステップ410でユーザの位置を読み取った後、ユーザが局所サーバ202の管轄エリア外に移動している場合も考えられる。また、局所サーバのアドレスを知ることにより、ユーザが実際にはそこにいないのに、位置を偽って局所サーバにアクセスしようとすることもあるかもしれない。したがって、局所サーバ202を「この店の中にいる客だけにサービスを提供する」という方針で運用したい場合には、サービスの提供時に、システムは、ユーザが本当にその店の中にいるかどうか、すなわち、ユーザが局所サーバ202の管轄エリア内にいるか否かを確認する必要がある。
【0070】
ここで、上述したように、GPSや基地局からユーザの位置を割り出した場合には、その位置情報は携帯ネットワーク103に送られ、携帯ネットワーク103がユーザの現在位置を取得して保持しているので、ユーザ位置の認証は、例えば、局所サーバ202がポータルサーバ104を介して携帯ネットワーク103に問い合わせることによって行うことができる。具体的には、局所サーバ202が管轄する店舗の位置情報を携帯ネットワーク103に送り、携帯ネットワーク103側が、店舗の位置情報と保持しているユーザの位置情報から(あるいは、ユーザが当初の位置から移動したかどうかを知る必要がある場合には、再測定されたユーザの位置情報から)ユーザがその店舗内にいることを認証する。もしくはユーザの現在位置を携帯ネットワーク103から局所サーバ202に送信し、局所サーバ側でユーザが管轄エリアにいるか否かを判断するようにしてもよい。
【0071】
但し、ユーザ位置の認証は、オプションのステップであり、セッションの開始時点すなわち、ステップ410でユーザの位置を検出した後、ユーザの位置を確認する必要がなければ(あるいは、ユーザ側から指定されたアドレスが赤外線ビーコンからユーザがその場で受け取ったものであると信用するならば)、このステップを省くことができる。
【0072】
第2の実施態様のように赤外線ビーコン(図3の2024)を使った場合は、モバイル端末102が赤外線ビーコン2024と通信する際に、ユーザに関する識別子を赤外線ビーコン2024に対して送り、ポータルサーバ104からの要求にもユーザ識別子を書くことで、局所サーバ202自体が、その場所にいるユーザからの要求であることを認証することができる。Bluetooth機能を搭載した装置を利用する場合も同様である。
【0073】
以下、図3に示す本発明の第2の実施形態を複数のスーパーマーケット(販売支店)を持つあるスーパーマーケットチェーン社(A社)に適用した例を示す。図3の局所エリア201は、D店のエリア、すなわち、D店の局所サーバの管轄エリアである。他の支店については図示していないが、システム構成は各支店で同様である。この例では、ユーザの位置を検出するのは赤外線ビーコン2024である。また、各支店の局所サーバの上位のサーバは大域サーバ105である。
【0074】
スーパーマーケットチェーンA社では、あるメーカーB社の製品Xについて、10個買うと景品がつくという販売促進キャンペーンを行っている。A社の支店はいくつもあり、それぞれ違う値段をつけてXを販売している。A社の支店であるD店では自店の販売価格および、A社の販売促進キャンペーンについての情報をXに関連付けてモバイルユーザにサービスする。
【0075】
この場合、D店では局所サーバ202と、局所サービス発見サーバ2021が起動される。上述したように、この局所サーバ202の上位サーバとして指定されるのは大域サーバ105である。C店はD店とは別の局所サーバ202'と局所サービス発見サーバ2021'、赤外線ビーコン2024'(上記したように、C店にあるこれらのシステムは図示していないが、提供する情報コンテンツを除きD店のものと同様のシステム構成とすることができる)を店舗内で提供し、その上位サーバとしては、同じく大域サーバ105を指定する(もちろんこれらのサーバは各店毎に設置する代わりに、例えばこのような局所サーバサービスを提供するセンタに集中して設けてもよいし、また論理的には別々のサーバであっても物理的には1つあるいは少数のサーバにまとめてもよい)。
【0076】
D店に来た顧客は、モバイル端末102を使って赤外線ビーコン2024と通信してそこから局所サーバのネットワーク上のアドレスを受け取ることによって、D店の局所サーバ202を見つける。以後この店にいる間はD店の局所サーバ202が提供する情報サービス203や情報発見サービスを受けることができる。顧客は、モバイル端末102で商品Xに付けられた識別子タグを読み取って、携帯ネットワークに送る。これによって、顧客は、D店が提供する商品Xの価格については局所サーバ202から、商品Xの販売促進キャンペーンについては大域サーバ105から情報を得ることができる。顧客は、自身のモバイル端末102を操作することにより、これらのいずれのサービスを受け取るかを選択することもできる。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、従来のサービス提供システムに比べて、「ある店舗の中だけ」、「テーマパークの中だけ」といった地域に限定したサービスを効率よく提供することが可能にある。さらに、特定のエリア、例えば特定の店舗に実際に来店している客以外の人にはサービスを提供できないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先の出願によるUDSシステムの構成を示す。
【図2】本発明の第1の実施形態による局所サービスを実現するためのサービス提供システムの構成を示す。
【図3】本発明の第2の実施形態による局所サービスを実現するためのサービス提供システムの構成を示す。
【図4】本発明のサービス提供システムの処理フローの例を示すフローチャートである。
【図5】本発明のサービス提供システムの処理フローの他の例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の1実施形態によるチケットの1例を示す図である。
【符号の説明】
101 オブジェクト(商品など)
102 モバイル端末
103 携帯ネットワーク
104 ポータルサーバ
105 大域サーバ
106 モノに関連付けられた情報サービス
1021 入力装置
1031 局所サーバデータベース
1051 識別子解析サーバ
1052 大域サービス発見サーバ
1053 チケット
1054 大域サーバのインターフェース部
201 局所エリア
202 局所サーバ
2021 局所サービス発見サーバ
2022 チケット
2023 上位サーバのアドレス(例えばURL)
2024 赤外線ビーコン
2025 局所サーバのインターフェース部
1022 GPS
203 局所情報サービス

Claims (17)

  1. モノに付されたタグ情報を読み取るためのタグ情報読み取り手段と、
    読み取られた前記タグ情報を該タグ情報に対応する万物IDに変換するためのタグ−万物ID変換手段と、
    各々が管轄するエリアを有し、前記万物IDに関連付けられた情報を検索するためのサーバであって、少なくとも3つの階層の各階層に1または複数配置されるサーバと、
    サーバによって検索された情報を受信するためのユーザ端末と、
    前記ユーザ端末の位置を検出するための位置検出手段と、
    前記位置検出手段によって検出されたユーザ端末の位置から、該位置をカバーするエリアを管轄するサーバを特定するためのサーバ特定手段
    を備えるサービス提供システムであって
    前記サーバは、ユーザに情報を提供する際にユーザの位置を確認するように構成され、
    前記ユーザ端末には前記位置検出手段が組み込まれており、前記ユーザ端末は、該ユーザ端末の位置情報を生成するように構成され、
    管轄エリアが階層関係にあるサーバ間では、各階層のサーバが管轄するエリアには該サーバより下位の階層のサーバが管轄するエリアが含まれ、かつ、各階層のサーバによって検索される前記情報は、該サーバより下位の階層のサーバによって管轄されるエリアに共通の情報であり、
    最上位の階層以外の階層のサーバは、該サーバと管轄エリアが階層関係にある直近の上位階層のサーバのアドレスを保持しており、
    直近の上位階層のサーバからの検索結果を受信したサーバは、該サーバが取得した前記万物IDに関連付けられた情報を検索すると共に、この検索した情報と、該直近の上位階層のサーバから送られた検索結果との両方を検索結果として出力するように構成され、
    前記ユーザ端末が前記サーバ特定手段によって特定されたサーバ(第1のサーバという)によって管轄されるエリア内に存在するときに、前記第1のサーバが、前記タグ情報読み取り手段によって読み取られたタグ情報に対応する万物IDを取得すると、前記第1のサーバは、該第1のサーバが保持する前記アドレスによって特定される直近の上位階層のサーバ(第2のサーバという)に該万物IDを送り、以下、該第2のサーバから開始して該第2のサーバより上位の階層にある最上位の階層のサーバに前記万物IDが送られるまで、各階層のサーバは、各々が保持する前記アドレスによって特定される直近の上位階層のサーバへと前記万物IDを順次転送し、最上位の階層のサーバは、前記万物IDを受け取ると、該万物IDに関連付けられた情報を検索し、この検索した情報を検索結果として、該最上位の階層のサーバに前記万物IDを転送したサーバである直近の下位階層のサーバ(第3のサーバという)に返し、以下、該第3のサーバから開始して該第3のサーバより下位の階層にある前記第1のサーバが検索結果を出力するまで、前記万物IDを転送した各サーバが、前記万物IDの送り元である直近の下位階層のサーバへと検索結果を順次出力するように構成されてなるサービス提供システム。
  2. 記サーバ特定手段は、
    前記ユーザ端末の位置をカバーするエリアを管轄するサーバのアドレスを送信する手段と、
    前記送信されたアドレスを受信する手段
    を含む、請求項1のサービス提供システム。
  3. 同じ階層の一部のサーバ間または同じ階層の全てのサーバ間で、検索される情報が少なくとも部分的に異なる、請求項1または2のサービス提供システム。
  4. 前記タグ−万物ID変換手段が、該タグ−万物ID変換手段によって万物IDに変換されるタグ情報が付されているモノが存在するエリアを管轄するサーバのうち最も下位の階層のサーバ内に設けられる、請求項1乃至3のいずれかのサービス提供システム。
  5. 記サーバ特定手段によって特定された前記サーバからの前記検索結果を受け取るためのサービス要求仲介手段をさらに備える、請求項1乃至のいずれかのサービス提供システム。
  6. 前記サービス要求仲介手段が、前記ユーザ端末の位置情報を前記サーバ特定手段に送る、請求項のサービス提供システム。
  7. 前記サービス要求仲介手段が、前記タグ情報を前記タグ−万物ID変換手段に送る、請求項またはのサービス提供システム。
  8. 記サーバの各々は、前記万物IDに関連付けられた情報を取り出すための情報発見手段を備える、請求項乃至のいずれかのサービス提供システム。
  9. 前記サービス要求仲介手段が、前記タグ−万物ID変換手段によって変換された万物IDを受け取って前記情報発見手段に送る、請求項のサービス提供システム。
  10. 前記サービス要求仲介手段は、前記サーバ特定手段によって特定された前記サーバからの前記検索結果のうち、前記ユーザ端末から送られた選択情報に対応する情報を前記ユーザ端末に送る、請求項5乃至9のいずれかのサービス提供システム。
  11. 前記タグ情報読み取り手段が前記ユーザ端末に組み込まれており、該ユーザ端末は、前記タグ情報を読み取って前記サービス要求仲介手段に送るように構成されている、請求項乃至10のいずれかのサービス提供システム。
  12. 前記ユーザ端末と前記サービス要求仲介手段が、携帯ネットワークを介して接続される、請求項乃至11のいずれかのサービス提供システム。
  13. 前記サーバの各々は、該サーバが管轄するエリアで独自に提供するサービスに関する情報を検索する、請求項1乃至12のいずれかのサービス提供システム。
  14. 各々が管轄する所定のエリアを有し、少なくとも3つの階層の各階層に1または複数配置されたサーバとポータルサーバとサーバ特定手段と、タグ情報読み取り手段と、タグ−万物ID変換手段と、サービス受信手段とを備え、前記ポータルサーバは、前記サーバ記サーバ特定手段、前記タグ情報読み取り手段、前記タグ−万物ID変換手段、及び前記サービス受信手段と通信可能とされているサービス提供システムにおいてサービスを提供する方法であって、
    管轄エリアが階層関係にあるサーバ間では、各階層のサーバが管轄するエリアには該サーバより下位の階層のサーバが管轄するエリアが含まれ、かつ、各階層のサーバによって検索される情報は、該サーバより下位の階層のサーバによって管轄されるエリアに共通の情報であり、
    最上位の階層以外の階層のサーバは、該サーバと管轄エリアが階層関係にある直近の上位階層のサーバのアドレスを保持しており、
    前記サービス受信手段が、前記1以上のサーバによって管轄されるいずれかのエリア内に存在するときに、該サービス受信手段に組み込まれている位置検出手段によって前記サービス受信手段の位置情報を読み取り、該読み取った位置情報を前記ポータルサーバに送るステップと、
    前記タグ情報読み取り手段によって、前記サービス受信手段が存在する前記エリア内にあるモノを識別するためのタグ情報を読み取り、該読み取ったタグ情報を前記ポータルサーバに送るステップと、
    前記読み取られた位置情報とタグ情報を前記ポータルサーバから前記サーバ特定手段に送るステップと、
    前記タグ−万物ID変換手段によって前記タグ情報を万物IDに変換するステップと、
    記サーバ特定手段において前記位置情報から該位置をカバーするエリアを管轄するサーバのうち、最も下位の階層のサーバ(第1のサーバという)を特定するステップと、
    含み、
    前記第1のサーバが、前記変換された万物IDを取得すると、該第1のサーバが保持する前記アドレスによって特定される直近の上位階層のサーバ(第2のサーバという)に該万物IDを送り、以下、該第2のサーバから開始して該第2のサーバより上位の階層にある最上位の階層のサーバに前記万物IDが送られるまで、各階層のサーバが、各々が保持する前記アドレスによって特定される直近の上位階層のサーバへと前記万物IDを順次転送するステップと、
    最上位の階層のサーバは、前記万物IDを受け取ると、該万物IDに関連付けられた情報を検索し、この検索した情報を検索結果として、該最上位の階層のサーバに前記万物IDを転送したサーバである直近の下位階層のサーバ(第3のサーバという)に返すステップと、
    前記第3のサーバから開始して該第3のサーバより下位の階層にある前記第1のサーバが検索結果を出力するまで、前記万物IDを転送した各サーバが、前記万物IDの送り元である直近の下位階層のサーバへと検索結果を順次出力するステップであって、直近の上位階層のサーバからの前記検索結果を受信したサーバは、前記万物IDに関連付けられた情報を検索すると共に、この検索した情報と、該直近の上位階層のサーバから送られた前記検索結果との両方を検索結果として出力するステップと、
    前記第1のサーバが前記検索結果を出力する際にユーザの位置を確認するステップ
    を含む方法。
  15. 前記第1のサーバが、該サーバの前記検索結果を前記ポータルサーバに送るステップを含む、請求項14方法
  16. 前記ポータルサーバが、受け取った前記検索結果を前記サービス受信手段に提示するステップ
    をさらに含む、請求項15の方法。
  17. 前記サービス受信手段において、前記受け取った前記検索結果から所望の情報を選択して、選択した情報を前記ポータルサーバに送るステップと、
    前記ポータルサーバにおいて、前記選択された情報に基づいて対応するサービスを起動するステップ
    を含む、請求項16の方法。
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