JP4457049B2 - ハーネス保持機構およびハーネス保持方法 - Google Patents
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Description
例えば、図9,10および11は、そのような食器洗浄乾燥機の一例を示すものである。なお、図9は従来の食器洗浄乾燥機を示す斜視図、図10は図9の食器洗浄乾燥機の要部構成を示す斜視図、図11は図9の食器洗浄乾燥機において用いられている給気ダクトの要部構成を示す斜視図である。
そして、本体ケース51の底部には、洗浄後の食器を乾燥させるための乾燥用空気を供給するためのファン61,洗浄槽52に供給される乾燥用空気を通過させる給気ダクト62、ファン61などの機器に接続されるハーネス63(図9,図11)などが配設されている。
そして、給気ダクト62は、洗浄槽52に接続される給気連結ダクト64に接続されており、乾燥用空気がファン61から、給気ダクト62、給気連結ダクト64を経て洗浄槽52に供給されるように構成されている。
また、給気ダクト62は、図10に示すように、上側および下側の半割り筒状部62a,62aから形成されおり、半割り筒状部62a,62aを合わせてネジ65で一体に固定することにより筒状の給気ダクト62として用いることができるように構成されている。
また、給気ダクトの構成や、給気ダクトにハーネスを取り付けるための機構を付加したものなどが提案されているが(特許文献1〜4参照)、いずれも、部品(部材)点数の増加を招いたり、ダクトの形成やハーネスの取り付けなどの作業に手間がかかったりするなどの問題点があるのが実情である。
ダクトにハーネスを保持させるためのハーネス保持機構であって、
(a)前記ダクトが、
一対の略半割り筒状部と、前記一対の略半割り筒状部を接続するヒンジ部とを備え、ヒンジ部で折り曲げて閉じ合わせることにより筒状となるダクト構成部材と、
一方の略半割り筒状部に配設された一方側係合片を、他方の略半割り筒状部に配設された他方側係合片に係合させることにより、前記ダクト構成部材を筒状に保持するとともに、一方側係合片を、他方側係合片に係合させた状態で、前記筒状になった前記ダクト構成部材との間に、閉環状のハーネス保持部が形成されるように構成された締結部とを具備しており、
(b)ハーネスが、前記閉環状のハーネス保持部に保持されているとともに、
(c)前記他方側係合片が、筒状になった状態の前記ダクト構成部材の周方向に、前記一方側係合片に近い方から順に、所定の間隔をおいて配設された、第1の係合片と第2の係合片の2つの係合片を備えており、前記一方側係合片が、前記第1および第2の係合片の両方に係合し、前記筒状になったダクト構成部材と、前記第1および第2の係合片と、前記一方側係合片とにより閉環状の前記ハーネス保持部が形成されていること
を特徴としている。
前記一方側係合片が前記ダクト構成部材から離脱した場合にも、前記一方側係合片が前記第1の係合片および前記第2の係合片に係合した状態が維持されるように、前記第1の係合片および第2の係合片には、前記一方側係合片との係合が外れないようにするための係脱防止部が設けられており、前記一方側係合片には前記係脱防止部と係合する係合孔が設けられ、さらに、前記係脱防止部として、第1の係合片には、前記係合孔の一端側と係合する係合突起が形成され、第2の係合片には、前記係合孔の他端側と係合する係合突起が形成されていることを特徴としている。
前記ダクトが、本体ケース内に洗浄槽が収容されているとともに、洗浄後の食器を乾燥させる乾燥用空気を供給するための給気ダクト、および、各部との電気的接続のためのハーネスが収容された構造を有する食器洗浄乾燥機における、前記乾燥用空気を供給するための給気ダクトであることを特徴としている。
請求項4または5記載のハーネス保持機構を利用したハーネス保持方法であって、
前記ダクト構成部材と、前記締結部とを備えてなる前記ダクトを組み立てる工程において、
前記ダクト構成部材を前記ヒンジ部で折り曲げて閉じ合わせ、前記保持固定部により、前記ダクト構成部材の形状を筒状に固定した後、前記締結部を締結し、前記ダクト構成部材と前記締結部により形成された閉環状の前記ハーネス保持部に前記ハーネスを保持させること
を特徴としている。
(a)一対の略半割り筒状部12a,12bと、一対の略半割り筒状部12a,12bを接続するヒンジ部13とを備え、ヒンジ部13で折り曲げて閉じ合わせることにより筒状となるダクト構成部材14と、
(b)一方の略半割り筒状部12aに配設された2つの一方側係合片15と、他方の略半割り筒状部12bに配設された、第1の係合片16および第2の係合片17の2つの係合片からなる、2つの他方側係合片18(図4参照)とを備えた締結部19(図5)とを備えている。
したがって、一方側係合片15と第2の係合片17の係合が外れたときにも、一方側係合片15と第1の係合片16の係合が完全には外れることがなく、ダクト構成部材14が完全に開いた状態にならないように保持されるため、ハーネス23を引き回す作業が終わるまで、一方側係合片15が周囲部品に干渉することが可能になり、食器洗浄乾燥機の製造作業を妨げることを防止することができる。
したがって、本願発明は、洗浄後の食器を乾燥させるために、洗浄槽に乾燥用空気を供給するためのファンおよび乾燥用空気を通過させるためのダクトを備え、内部にハーネスを引き回した構造を有するハーネス保持機構を備えた食器洗浄乾燥機などの分野に広く適用することが可能である。
2 洗浄槽
3 ドア
10 食器洗浄乾燥機
11 ファン
12 給気ダクト
12a,12b 一対の略半割り筒状部
13 ヒンジ部
14 ダクト構成部材
15 一方側係合片
15a 一方側係合片の係合孔
16 第1の係合片
16a 係合突起(係脱防止部)
16b 第1の係合片の上端部
17 第2の係合片
17a フック状の係合突起(係脱防止部)
18 他方側係合片
19 締結部
20 ハーネス保持部
21 保持固定部
21a,21b 係合部
23 ハーネス
Claims (6)
- ダクトにハーネスを保持させるためのハーネス保持機構であって、
(a)前記ダクトが、
一対の略半割り筒状部と、前記一対の略半割り筒状部を接続するヒンジ部とを備え、ヒンジ部で折り曲げて閉じ合わせることにより筒状となるダクト構成部材と、
一方の略半割り筒状部に配設された一方側係合片を、他方の略半割り筒状部に配設された他方側係合片に係合させることにより、前記ダクト構成部材を筒状に保持するとともに、一方側係合片を、他方側係合片に係合させた状態で、前記筒状になった前記ダクト構成部材との間に、閉環状のハーネス保持部が形成されるように構成された締結部とを具備しており、
(b)ハーネスが、前記閉環状のハーネス保持部に保持されているとともに、
(c)前記他方側係合片が、筒状になった状態の前記ダクト構成部材の周方向に、前記一方側係合片に近い方から順に、所定の間隔をおいて配設された、第1の係合片と第2の係合片の2つの係合片を備えており、前記一方側係合片が、前記第1および第2の係合片の両方に係合し、前記筒状になったダクト構成部材と、前記第1および第2の係合片と、前記一方側係合片とにより閉環状の前記ハーネス保持部が形成されていること
を特徴とするハーネス保持機構。 - 前記一方側係合片が前記ダクト構成部材から離脱した場合にも、前記一方側係合片が前記第1の係合片および前記第2の係合片に係合した状態が維持されるように、前記第1の係合片および第2の係合片には、前記一方側係合片との係合が外れないようにするための係脱防止部が設けられており、前記一方側係合片には前記係脱防止部と係合する係合孔が設けられ、さらに、前記係脱防止部として、第1の係合片には、前記係合孔の一端側と係合する係合突起が形成され、第2の係合片には、前記係合孔の他端側と係合する係合突起が形成されていることを特徴とする請求項1記載のハーネス保持機構。
- 前記第1の係合片が、前記一方側係合片と前記第2の係合片の係合が外れた状態においても、前記一方側係合片における前記係合孔の他端側と前記第1の係合片の端部が干渉して、前記一方側係合片と前記第1の係合片の係合が完全には外れないような形状を備え、前記ダクト構成部材が完全に開いた状態にならないように構成されていることを特徴とする請求項2記載のハーネス保持機構。
- 前記ダクト構成部材がさらに、ヒンジ部で折り曲げて閉じ合わせることにより筒状となった状態を保持するための保持固定部を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハーネス保持機構。
- 前記ダクトが、本体ケース内に洗浄槽が収容されているとともに、洗浄後の食器を乾燥させる乾燥用空気を供給するための給気ダクト、および、各部との電気的接続のためのハーネスが収容された構造を有する食器洗浄乾燥機における、前記乾燥用空気を供給するための給気ダクトであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のハーネス保持機構。
- 請求項4または5記載のハーネス保持機構を利用したハーネス保持方法であって、
前記ダクト構成部材と、前記締結部とを備えてなる前記ダクトを組み立てる工程において、
前記ダクト構成部材を前記ヒンジ部で折り曲げて閉じ合わせ、前記保持固定部により、前記ダクト構成部材の形状を筒状に固定した後、前記締結部を締結し、前記ダクト構成部材と前記締結部により形成された閉環状の前記ハーネス保持部に前記ハーネスを保持させること
を特徴とするハーネス保持方法。
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