JP4456397B2 - 車両識別のためのプログラム、方法、及び装置 - Google Patents

車両識別のためのプログラム、方法、及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両の車種又は車番を認識する車両識別のためのプログラム、方法、及び装置に関する。
有料道路の料金所での渋滞を解消し、スムーズな通行を行なうためにETC(Electonic Toll Collection)システムが導入されている。
ETCシステムは、予め車両に関する情報を登録しておいた車載端末と、料金所に設置された通信装置との間で無線通信を行い、その通信によって得た車両に関する情報に基づいて通行料金を決定し、予め定義された銀行口座等から料金の徴収を行なうシステムである。
このETCシステムを利用することによって、料金所で料金を支払う必要がなくなり、一時停止することなく料金所を通過することができるので渋滞を解消することができる。
図11は、ETCシステムの概要を示すブロック図である。
同図に示すようにETCシステムは、通行車両22を検知して車両に関する情報を得るための車両情報取得部23と、通行車両22に搭載されている車載端末と無線通信を行うことによって通行車両22に関する情報を得る通信部25と、車両情報取得部23から得た情報と通信部25から得た情報とに基づいて、通過可能かの判断や徴収料金の決定等を行なう制御部26と、制御部26の決定に基づいて通行車両22に対して指示を行なう指示部27とによって構成されている。また、ETCシステムは、ETCシステムを管理するための管理サーバ14にネットワーク等によって接続されている。
車両情報取得部23は、通行車両22を検知するための車両検知部2と、車両検知部2によって検知した通行車両22の車軸を計測する車軸計測部3と、車高を計測する車高計測部24と、通行車両22を撮像する撮像部5とを有している。
通行車両22がETCシステムの設置された料金所に進入すると、車両検知部2が車両の進入を検出して制御部26に通知する。通行車両22が検出されると、車軸計測部3では通行車両22の車軸の長さを計測し、車高計測部24では通行車両22の車高を計測して計測結果を制御部26に通知する。
また、車両検知部2から通行車両22の検出が通知されると、制御部26は撮像部5によって通行車両22を撮像して画像データを取得する。
通信部25では、通行車両22に搭載されている車載端末と無線通信を行い、車載端末に関する車載端末ID、車種情報、車両ID、出発地等の車両情報と、車載端末に挿入されるICカードに関するICカードIDや残高情報等の個人情報とを得て制御部26に通知する。
通信部25による無線通信が異常終了すると、制御部26が車両を停止する旨を表示部28に表示し、車両が停止した後に料金所職員等によって適切な対処がなされる。
制御部26では、通信部25から得た車種情報に基づいて料金を決定すると共に、通行可能な旨を表示部28に表示し、通行制御部27を介して通行抑止のためのバーを開放させる。
決定された料金情報は、上述の個人情報と共に管理サーバ14に送信されてクレジットカード等による決済が行なわれる。
また、制御部26では、車軸計測部3及び車高計測部24による計測結果と、撮像部5で取得した画像を解析した結果とから得た通行車両22の大きさやナンバープレート番号等に基づいて通行車両22の車種を特定し、上述の料金情報等と共に管理サーバ14に通知する。
図12には、図11に示したETCシステムにおける撮像部5によって取得した画像データに基づく車種認識処理の概要を示すフローチャートである。
通行車両22を検出すると、制御部26を構成する図示しないCPUは、車種認識処理を開始し(ステップS1201)、撮像部5(例えば、赤外線カメラ等)に対して通行車両22の画像取込み信号を送信する(ステップS1202)。そして、撮像部5は制御部26の指示に従って通行車両22の画像を撮像し、制御部26に画像データを送信する(ステップS1203)。
制御部26において、画像データの受信が完了すると、受信した画像データからナンバープレート領域を抽出する処理を行なう(ステップS1204)。
ここで、ステップS1204からS1206における画像処理の手法は一般的な、画像処理手法によって実現されている。上述のステップS1204での、画像データからナンバープレート領域を抽出する処理においては、例えば、画像データに対して輪郭強調処理を施した後に、輪郭の形状を特定し、長方形(実際のナンバープレートの縦横の比と同程度の比率の長方形)の形状をしている領域を抽出することによって実現される。
画像データからナンバープレート領域が抽出されると、ステップS1205において、ナンバープレート領域に対して傾き補正等の処理が行なわれ、さらに、車番(ナンバープレート番号)の切り出しが行なわれる。
ステップS1206において、予め用意された辞書画像とテンプレートマッチング処理をおこない陸支コード、車種等の認識処理を行なう。車種の認識処理は、例えば、テンプレートマッチング処理によって得たナンバープレート番号の分類番号から車種(例えば、大型自動車、普通自動車等)を特定する。
ここで、テンプレートマッチング処理は、画像処理において一般的に使用される手法であって、例えば、ある画像と予め用意された他の画像(テンプレート)と比較してマッチングをとることにより、画像を認識する技術である。
ステップS1206の処理によって取得したナンバープレート番号と車種情報とを管理サーバ14に送信して終了する(ステップS1207、S1208)。
特開平06−180775号公報 特開2003−331384号公報
しかし、市販自動車の多種多様化が進み、普通自動車であっても車体の大きさが軽自動車と同等の車両も市販されるようになり、車両の大きさからでは車種の特定が難しくなってきている。
また、従来は、ナンバープレート番号における自動車の種別及び用途による分類番号によって普通自動車と軽自動車との判別が可能であったが、自動車所有人口の増加にともなって分類番号が枯渇し、普通自動車と軽自動車とが同一に分類番号が使用されている場合も出てきているため、分類番号による車種の分類も難しくなってきている。
特許文献1には、車両に関する情報(車台番号、車検有効期限等)を、従来の視認情報に換えて外部の質問器から質問信号を送信し非接触で情報収集することによって車に関する情報を認識する方法が開示され、特許文献2は、特別なセンサを用いることなく、軽自動車の自動識別を可能にする車種識別装置について開示されているが、いずれの方法においても現状のETCシステムのみで実現することは不可能である。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、専用のシステムを構築することなく、既存のETCシステムを流用することで容易に車種判別をすることが可能な車両識別装置、方法、及びプログラムを提供することである。
請求項1に記載の発明は、コンピュータに、車両の識別を行なわせるための車両識別プログラムであって、前記車両を撮像し、該撮像した画像データを第1の記憶手段に格納する撮像処理と、該撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、検査標章部の画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する検査標章部抽出処理と、前記撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、点検整備済標章部の画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する点検整備済標章部抽出処理と、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較する比較処理と、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データの色情報を解析する解析処理と、前記比較処理の結果と、前記解析処理の結果に基づいて車両を識別する車両識別処理と、をコンピュータに行なわせることを特徴とする車両識別プログラムである。
請求項1に記載の発明によると、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較することによって、例えば、検査標章と点検整備済標章との大小関係によって一意に決まる車両についての識別が可能となる効果を奏する。
さらに、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データの色情報を解析することによって、検査標章に係る色によって一意に決まる車両についての識別が可能となる効果を奏する。
請求項2に記載の発明は、前記比較処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データと、を画素数、面積、縦又は横の長さのいずれか1つについて比較することを特徴とする請求項1に記載の車両識別プログラムである。
請求項2に記載の発明によると、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとの比較を、画素数、面積、縦又は横の長さのいずれか1つについて行なうことによって、請求項1に記載の発明と同様に、検査標章と点検整備済標章との相違点によって一意に決まる車両についての識別が可能となる効果を奏する。
請求項3に記載の発明は、前記撮像処理は、赤外線カメラによって行なわれ、前記解析処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれるかを解析する処理であって、前記検査標章部の画像データに係るRGB情報のいずれの値も第1の所定値の領域が、前記検査標章部の画像データの全領域に対して第2の所定値である場合に、前記検査標章部の画像データに所定の色が含まれると判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両識別プログラムである。
請求項3に記載の発明によると、請求項1に記載の発明と同様の効果に加えて、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれるかを解析することによって、赤外線カメラによって撮像された場合に検査標章の画像に黒又は灰色が含まれる車両についての識別が可能となる。
請求項4に記載の発明は、前記車両識別処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合、又は前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれる場合に、前記車両が軽自動車であると識別することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両識別プログラムである。
請求項4に記載の発明によると、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合、又は又は前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれる場合に前記車両を軽自動車と識別することによって、平成16年1月以降に変更された軽自動車の検査標章と、平成16年1月までの軽自動車の検査標章の両方の検査標章に基づいて軽自動車の識別が可能となる効果を奏する。
請求項5に記載の発明は、コンピュータに、移動体の識別を行なわせるための移動体識別プログラムであって、前記移動体を撮像し、該撮像した画像データを第1の記憶手段に格納する撮像処理と、該撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、第1のマークの画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する第1のマーク抽出処理と、前記撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、第2のマークの画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する第2のマーク抽出処理と、前記第2の記憶手段に格納された第1のマークの画像データと、前記第3の記憶手段に格納された第2のマークの画像データとを比較する比較処理と、前記比較処理の結果に基づいて移動体を識別する移動体識別処理と、をコンピュータに行なわせることを特徴とする移動体識別プログラムである。
請求項5に記載の発明によると、前記第2の記憶手段に格納された第1のマークの画像データと、前記第3の記憶手段に格納された第3のマークの画像データとを比較することによって、例えば、第1のマークと第2のマークとの大小関係によって一意に決まる車両についての識別が可能となる効果を奏する。
以上のように、本発明によると、専用のシステムを構築することなく、既存のETCシステムを流用することで容易に車種判別をすることが可能な車両識別装置、方法、及びプログラムを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図1から図10に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る車両識別装置の主要部についての構成例を示す図である。
同図に示す車両識別装置は、料金所に進入した車両を感知するためのセンサ1と、センサ1からの信号を監視して車両が通過したことを検知する車両検知部2と、進入した車両の車軸を計測するための車軸計測部3と、車両検知部2及び車軸計測部3からの信号の入出力を制御するDIO I/F(Data InputOutput Interface)4と、進入した車両を撮像するための撮像部5と、撮像部5で撮像された画像をA/D変換することによってデジタルデータに変換する画像前処理部6と、画像前処理部6でデジタルデータ化された画像データに基づいて認識処理を行なう認識処理部7と、撮像部5を制御するためのCAM CNT(Camera Cntroller)8と、CAM CNT8が撮像部5(認識処理部7)からの映像信号と同期を取り、必要に応じて輝度等を調整するために使用するための認識処理部7とのインタフェースであるLINK−BUS9と、ネットワーク等の外部装置とのインタフェースであるインタフェース部10と、本実施例に係る車両識別装置を構成する構成要素の制御や車両識別処理を行なうプログラムを実行するためのCPU11と、CPU11がプログラムを実行するために使用する揮発性メモリであるRAM12と、これらの装置が相互にデータの受け渡しを行なうためのシステムバス13とを少なくとも有する車両識別装置である。
同図に示す車両識別装置は、さらにインタフェース部9を介して管理サーバ14と接続されている。 以上に示した構成からもわかるとおり、本実施例に係る車両識別装置は、図11に示した既存のETCシステムの構成を使用して実現することが可能である。すなわち、図11に示した車両情報取得部23の車両検知部2及び撮像部5と、画像前処理部6からLINK−BUS9及びCPU11等によって構成される制御部26とによって実現することが可能である。
以下、図2から図6に基づいて本発明に係る第一の実施例について説明する。
図2は、第一の実施例に係る車両認識処理の概要を示すフローチャートである。
なお、ステップS201からステップS206及びステップS208からS209における処理は、図12に示したステップS1201からS1208の処理と同様の処理が行なわれる。
すなわち、通行車両22を検出すると、制御部26を構成するCPU11は、車種認識処理を開始し(ステップS201)、撮像部5(例えば、赤外線カメラ等)に対して通行車両22の画像取込み信号を送信する(ステップS202)。そして、撮像部5はCPU11の指示に従って通行車両22の画像を撮像し、画像前処理部7において撮像された画像のデジタル化を行なった後に、制御部26を構成する認識処理部7に画像データを送信する(ステップS203)。
画像認識部7おいて、画像データを受信すると、受信した画像データからナンバープレート領域を抽出する処理を行なう(ステップS204)。
ここで、ステップS204からS206における画像処理の手法は、図12で説明したように一般的な画像処理手法によって実現されている。上述のステップS204での、画像データからナンバープレート領域を抽出する処理においては、例えば、画像データに対して輪郭強調処理を施した後に、輪郭の形状を照合し、長方形(実際のナンバープレートの縦横の比と同程度の比率の長方形)の形状をしている領域を抽出することによって実現される。
画像データからナンバープレート領域が抽出されると、ステップS205において、ナンバープレート領域に対して傾き補正等の処理が行なわれ、車番(ナンバープレート番号)の切り出しが行なわれ、ステップS206において、予め用意された辞書画像とテンプレートマッチング処理をおこない陸支コード、車種等の認識処理を行なう。
ステップS207において、CPUは、ステップS206の処理で得た車種情報が大型車であるか判別し、大型車であると判断した場合には処理をステップS208に移行する。
また、ステップS206の処理で得た車種情報が大型車でないと判断した場合には、CPUは処理をステップS214に移行し、さらに車種が普通自動車か軽自動車かの判別処理をおこなう。
ここで、車種情報に基づいて大型車であるかを判別する処理は、例えば、大型自動車と大型自動車以外のナンバープレートの大きさ(又は縦横の比率)の違いに着目して、予め比較用に用意した大型自動車のナンバープレートの画像データとステップS204の処理によって得た通行車両22のナンバープレートの画像データと大きさ(又は縦横の比率)を比較することによって判別することが可能である。あるいは、ステップS206の処理によって得たナンバープレートの番号(分類番号)から判別してもよい。
CPUは、ステップS207による判別の結果を、ステップS206の処理によって取得したナンバープレート番号と車種情報と共に管理サーバ14に送信して終了する(ステップS208、S209)。
一方、ステップS210において、認識処理部7は、画像データから車両のフロントガラス上部の画像を抽出し、さらに点検整備済標章部と検査標章部を切り出す処理を行なう(ステップS211)。
ステップS212において、CPUはステップS211の処理で切り出した点検整備済標章部の画像データと検査標章部の画像データとの大きさを比較し、同程度の大きさである場合には、軽自動車と判断しステップS208に処理を移行し、取得したナンバープレート番号と車種情報とを管理サーバ14に送信する。
また、ステップS212において、点検整備済標章部の画像データの大きさと検査標章部の画像データの大きさとが同程度でない場合には、処理をステップS213に移行する。
ステップS213において、CPUは、検査標章部の画像データについて色情報(RGB)を参照し、黒色を含んでいるかを解析する。検査標章部に黒色が含まれる場合には、進入した車両は軽自動車であると判断してステップS208に処理を移行し、取得したナンバープレート番号と車種情報とを管理サーバ14に送信する。
また、ステップS213において検査標章部に黒色が含まれていない場合には、CPUは、ステップS214に処理を移行する。
ステップS214において、CPUはステップS207による判別結果とステップS213による判別結果と比較する。すなわち、ステップS207による判別結果が大型自動車以外である場合には、ステップS213の判別結果(軽自動車以外)から普通自動車であると判別し、ステップS208に処理を移行して取得したナンバープレート番号と車種情報とを管理サーバ14に送信する。
ステップS207による判別結果が大型自動車である場合には、ステップS213の判別結果(軽自動車以外)から大型自動車であると判断し、処理をステップS215に移行して判別結果を消去して終了する。
図3は、図2に示した撮像処理によって取得した車両の画像及び切り出し処理によって切り出された画像の例を示す図である。
同図(a)に示す画像は、ステップS203の処理によって撮像部5から取得した車両の画像データの例である。
また、同図(b)は、同図(a)に示した画像データからフロントガラス上部15の画像を切り出す処理(ステップSS210)によって切り出された画像データの例を示している。同図には、検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像が含まれている。
図4は、平成16年1月以降に変更された軽自動車以外の車両の検査標章18(以下、新検査標章という)と、軽自動車の検査標章19と、点検整備済標章20との大小関係を示している。
同図に示す新検査標章18の大きさは、縦3cm横3cmであり、検査標章19の大きさは、縦7cm横6cmである。また、点検整備済標章20は直径が7cmの円形なので、検査標章19と同等の大きさであり、新検査標章18より大きいことがわかる。
したがって、通行車両22が新検査標章18を付している場合には、撮像部5によって撮像された検査標章部と点検整備済標章部との大きさ(例えば、画素数、縦又は直径の長さ等)の比較によって軽自動車以外の車両であることを判別することが可能である。
図5は、軽自動車の検査標章19と普通自動車の検査標章21とを赤外線カメラによって撮像した場合の画像の例を示している。
同図(a)に示す軽自動車の検査標章19は、黄色地に黒文字の「6」が記されているものであるが、同図(b)に示すように、赤外線カメラで撮像されることによって白色地に黒文字の「6」が記された画像データを得る。
また、同図(c)に示す普通自動車の検査標章21は、青色地(又は、赤色地、緑色地、橙色地)に白色地の「8」が記されているものであるが、同図()に示すように、赤外線カメラで撮像されることによって灰色地に白文字の「8」が記された画像データを得る。
以上に説明したように、軽自動車の検査標章19と普通自動車の検査標章21とは、赤外線カメラによって撮像された検査標章部の画像データによって判別することが可能であることがわかる。すなわち、通行車両22が検査標章19を付している場合には、撮像部5によって撮像された検査標章部の色情報を解析することによって、軽自動車であることを判別することが可能である。
図6は、図2に示したステップS210からS213の軽自動車と普通自動車の判別処理の詳細を示すフローチャートである。
撮像部5によって撮像された画像データが認識処理部7に送られると、CPUは、軽自動車と普通自動車の判別処理を開始し(ステップS601)、画像データを揮発性メモリ(例えばRAM等)又は外部記録装置等に格納する。
ステップS602において、CPU11は、図3(a)に示した画像データからフロントガラス上部を切り出して、図3(b)に示したフロントガラス上部の画像データを取得する。
ここで、画像データからフロントガラス上部の画像データを取得する処理は、例えば、予め画像データから切り出す領域の座標をテーブル等で与えておき、CPUは、そのテーブルを参照して切り出す領域の座標データを取得し、その領域にある画像データのみを取得すればよい。
ステップS602の処理によって図3(b)に示したフロントガラス上部の画像データを取得すると、CPUは、フロントガラス上部の画像データから検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データを切り出す処理を行う(ステップS603、ステップS604)。
例えば、ステップS603及びS604において、CPUは、フロントガラス上部の画像データに対して輪郭強調等の処理を行い、切り取り対象となる検査標章部16及び点検整備済標章部17の輪郭を明確にし、予め用意しておいた比較用の検査標章部及び点検整備済標章部の画像データの輪郭や大きさ、色彩等と比較して領域を特定し、特定した領域の画像データを抽出することによって検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データを生成することができる。
検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データの切り出し処理が完了すると、ステップS605において、CPUは、検査標章部16及び点検整備済標章部17の大きさを計算する。同図に示す本実施例に係るステップS605では、取り込んだ画像データの画素数を大きさとして使用しているので、検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データの画素数をカウントしている。
あるいは、各画像データを所定のサイズ(例えば、縦横10画素四方のサイズ)で分割し、分割可能な数を大きさとして使用してもよい。
ステップS606において、CPUは、ステップS605でカウントした検査標章部16の画素数と点検整備済標章部17の画素数とを比較し、検査標章部16の画素数が点検整備済標章部17の画素数に比べて非常に小さい場合には、その検査標章部16は軽自動車以外の車両の新検査標章18であると判断する。すなわち、撮像部5によって撮像した進入車両は軽自動車以外の車両であると判断して処理をステップS608に移行する
ここで、図4に示したように、新検査標章18は点検整備済標章20に比べて非常に小さいので、ステップS606の比較処理では、例えば検査標章部16の画素数と点検整備済標章部17の画素数の50%の画素数とによって大きさの大小を比較し、新検査標章18の方が小さい場合には、検査標章部16は点検整備済標章部17に比べて非常に小さいと判断すればよい。
逆に、検査標章部16の画素数が点検整備済標章部17の画素数に比べて非常に小さいと判断できない場合には、CPUはステップS607に処理を移行する。
ステップS608において、CPUは、検査標章部16の画像データの色情報を参照し、黒色が含まれるかを解析する。例えば、CPUが検査標章部16の画像データのRGB(RedGreenBlue)情報を参照して、R、G、Bのすべての値が100以下である領域を検出し、検出した領域が画像データの10%以上である場合には、その画像データに黒の要素があると判断すればよい。
ステップS608の処理によって黒の要素が含まれると判断した場合、CPUは撮像部5によって撮像した進入車両が軽自動車であると判断して処理を終了する(ステップS607)。また、黒の要素が含まれていないと判断した場合には、CPUは進入車両が軽自動車以外の車両であると判断して処理を終了する(ステップS609)。
以上に説明したように、既存のETCシステムにある撮像部5及び情報処理装置を用いて、撮像した画像データから容易に軽自動車と軽自動車以外の車種とを判別することが可能となる。
次に、第二の実施例について図7及び図8に基づいて説明する。
図7は、第二の実施例に係る車両認識処理の概要を示すフローチャートである。
なお、本実施例についても第一の実施例に係る車両認識処理と同様に、ステップS701からステップS706及びステップS708からステップS709における処理は、図12に示したステップS1201からS1208の処理と同様の処理が行なわれる。
すなわち、通行車両22を検出すると、制御部26を構成するCPU11は、車種認識処理を開始し(ステップS701)、撮像部5(例えば、赤外線カメラ等)に対して通行車両22の画像取込み信号を送信する(ステップS702)。そして、撮像部5はCPU11の指示に従って通行車両22の画像を撮像し、画像前処理部7において撮像された画像のデジタル化を行なった後に、制御部26を構成する認識処理部7に画像データを送信する(ステップS703)。
画像認識部7において、画像データを受信すると、CPUは受信した画像データからナンバープレート領域を抽出する処理を行なう(ステップS704)。
ここで、ステップS704からS706における画像処理の手法についても、図12で説明したように一般的な画像処理手法によって実現されている。上述のステップS704での、画像データからナンバープレート領域を抽出する処理においては、例えば、画像データに対して輪郭強調処理を施した後に、輪郭の形状を照合し、長方形(実際のナンバープレートの縦横の比と同程度の比率の長方形)の形状をしている領域を抽出することによって実現される。
画像データからナンバープレート領域が抽出されると、ステップS705において、ナンバープレート領域に対して傾き補正等の処理が行なわれ、車番(ナンバープレート番号)の切り出しが行なわれ、ステップS706において、予め用意された辞書画像とテンプレートマッチング処理をおこない車種、ナンバープレート番号等の情報を取得する。
ステップS707において、CPUは、ステップS706の処理で得た車種情報が大型車であるか判別し、大型車であると判断した場合には処理をステップS708に移行する。
また、ステップS706の処理で得た車種情報が大型車でないと判断した場合には、CPUは処理をステップS712に移行し、さらに車種が普通自動車か軽自動車かの判別処理をおこなう。
ここで、車種情報に基づいて大型車であるかを判別する処理についても図2に示したように、例えば、大型自動車と大型自動車以外のナンバープレートの大きさ(又は縦横の比率)の違いに着目して、予め比較用に用意した大型自動車のナンバープレートの画像データとステップS704の処理によって得た通行車両22のナンバープレートの画像データと大きさ(又は縦横の比率)を比較することによって判別することが可能であり、あるいは、ステップS706の処理によって得たナンバープレートの番号(分類番号)から判別してもよい。
CPUは、ステップS707による判別の結果を、ステップS706の処理によって取得したナンバープレート番号と車種情報と共に管理サーバ14に送信して終了する(ステップS708、S709)。
一方、ステップS710において、認識処理部7は、画像データの車両のフロントガラス上部の画像を抽出し、さらに点検整備済標章部と検査標章部を切り出す処理を行なう。
ステップS711において、CPUはステップS210の処理で切り出した点検整備済標章部の画像データと検査標章部の画像データとの大きさを比較し、同程度の大きさである場合には、軽自動車と判断しステップS708に処理を移行し、取得したナンバープレート番号と車種情報とを管理サーバ14に送信する。
また、ステップS711において、点検整備済標章部の画像データの大きさと検査標章部の画像データの大きさとが同程度でない場合には、処理をステップS712に移行する。
ステップS712において、CPUはステップS707による判別結果とステップS711による判別結果とを比較する。すなわち、ステップS707による判別結果が大型自動車以外である場合には、ステップS711の判別結果(軽自動車以外)から普通自動車であると判別し、ステップS708に処理を移行して取得したナンバープレート番号と車種情報とを管理サーバ14に送信する。
ステップS707による判別結果が大型自動車である場合には、ステップS711の判別結果(軽自動車以外)から大型自動車であると判断し、処理をステップS713に移行して判別結果を消去して終了する。
図8は、図7に示したステップS710からS711の軽自動車と普通自動車の判別処理の詳細を示すフローチャートである。
撮像部5によって撮像された画像データが認識処理部7に送られると、CPUは、軽自動車と普通自動車の判別処理を開始し(ステップS801)、画像データを揮発性メモリ(例えばRAM等)又は外部記録装置等に格納する(ステップS802)。
ステップS803において、CPUは、図3(a)に示した画像データからフロントガラス上部を切り出して、図3(b)に示したフロントガラス上部の画像データを取得する。
ここで、画像データからフロントガラス上部の画像データを取得する処理は図6に示したように、例えば、予め画像データから切り出す領域の座標をテーブル等で与えておき、CPUは、そのテーブルから切り出す領域の座標データを参照して、所定の領域にある画像データのみを取得すればよい。
CPUは図3(b)に示したフロントガラス上部の画像データを取得すると、フロントガラス上部の画像データから検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データを切り出す処理を行う。
例えば、ステップS803において、CPUは、フロントガラス上部の画像データに対して輪郭強調等の処理を行い、切り取り対象となる検査標章部16及び点検整備済標章部17の輪郭を明確にし、予め用意しておいた比較用の検査標章部及び点検整備済標章部の画像データの輪郭や大きさ、色彩等と比較して領域を特定し、特定した領域の画像データを抽出することによって検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データを生成することができる。
検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データの取り込み処理が完了すると、ステップS804において、CPUは、検査標章部16及び点検整備済標章部17の大きさを計算する。同図に示す本実施例に係るステップS804の計算は、図6に示したステップS606の処理と同様に、取り込んだ画像データの画素数を大きさとして使用しているので、検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データの画素数をカウントしている。
さらに、CPUは、カウントした検査標章部16の画素数と点検整備済標章部17の画素数とを比較し、検査標章部16の画素数が点検整備済標章部17の画素数に比べて非常に小さい場合には、その検査標章部16は軽自動車以外の車両の新検査標章18であると判断する。すなわち、撮像部5によって撮像した進入車両は軽自動車以外の車両であると判断して処理を終了する(ステップS806)。
ここで、図4に示したように、新検査標章18は点検整備済標章20に比べて非常に小さいので、ステップS804の比較処理では、例えば検査標章部16の画素数と点検整備済標章部17の画素数の50%の画素数とによって大きさの大小を比較すればよい。
検査標章部16の画素数が点検整備済標章部17の画素数に比べて非常に小さいと判断できない場合には、撮像部5によって撮像した進入車両は軽自動車であると判断して処理を終了する(ステップS805)。
以上に説明したように、本実施例においても既存のETCシステムにある撮像部5及び情報処理装置を用いて、撮像した画像データから容易に軽自動車と軽自動車以外の車種とを判別することが可能となる。
次に、第三の実施例について図9及び図10に基づいて説明する。
図9は、第三の実施例に係る車両認識処理の概要を示すフローチャートである。
なお、本実施例においてもステップS901からステップS906及びステップS908からステップS909における処理は、図12に示したステップS1201からS1208の処理と同様の処理が行なわれる。
すなわち、通行車両22を検出すると、制御部26を構成するCPU11は、車種認識処理を開始し(ステップS901)、撮像部5(例えば、赤外線カメラ等)に対して通行車両22の画像取込み信号を送信する(ステップS902)。そして、撮像部5はCPU11の指示に従って通行車両22の画像を撮像し、画像前処理部7において撮像された画像のデジタル化を行なった後に、制御部26を構成する認識処理部7に画像データを送信する(ステップS903)。
画像認識部7において、画像データを受信すると、CPUは受信した画像データからナンバープレート領域を抽出する処理を行なう(ステップS904)。
ここで、ステップS904からS906における画像処理の手法は、図12で説明したように一般的な画像処理手法によって実現されている。上述のステップS904での、画像データからナンバープレート領域を抽出する処理においては、例えば、画像データに対して輪郭強調処理を施した後に、輪郭の形状を照合し、長方形(実際のナンバープレートの縦横の比と同程度の比率の長方形)の形状をしている領域を抽出することによって実現される。
画像データからナンバープレート領域が抽出されると、ステップS905において、ナンバープレート領域に対して傾き補正等の処理が行なわれ、車番(ナンバープレート番号)の切り出しが行なわれ、ステップS906において、予め用意された辞書画像とテンプレートマッチング処理をおこない車種、ナンバープレート番号等の情報を取得する。
ステップS907において、CPUは、ステップS906の処理で得た車種情報が大型車であるか判別し、大型車であると判断した場合には処理をステップS908に移行する。
また、ステップS906の処理で得た車種情報が大型車でないと判断した場合には、CPUは処理をステップS913に移行し、さらに車両が普通自動車か軽自動車かの判別処理をおこなう。
ここで、車種情報に基づいて大型車であるかを判別する処理は図7に示したステップS707の処理と同様に、例えば、大型自動車と大型自動車以外のナンバープレートの大きさ(又は縦横の比率)の違いに着目して、予め比較用に用意した大型自動車のナンバープレートの画像データとステップS904の処理によって得た通行車両22のナンバープレートの画像データと大きさ(又は縦横の比率)を比較することによって判別することが可能である。あるいは、ステップS906の処理によって得たナンバープレートの番号(分類番号)から判別してもよい。
そして、CPUは、ステップS907による判別の結果を、ステップS906の処理によって取得したナンバープレート番号や車種情報と共に管理サーバ14に送信して終了する(ステップS908、S909)。
一方、ステップS910において、認識処理部7は、画像データの車両のフロントガラス上部の画像を抽出し、さらに点検整備済標章部と検査標章部を切り出す処理を行なう(ステップS911)。
ステップS912において、CPUは、検査標章部の画像データについて色情報(RGB)を参照し、黒色の要素が含まれているかを判別する。検査標章部に黒色の要素が含まれる場合には、軽自動車と判断しステップS908に処理を移行し、取得したナンバープレート番号と車種情報とを管理サーバ14に送信する。
また、ステップS912において検査標章部に黒色が含まれていない場合には、CPUは、ステップS913に処理を移行する。
ステップS913において、CPUはステップS907による判別結果とステップS912による判別結果と比較する。すなわち、ステップS907による判別結果が大型自動車以外である場合には、ステップS912の判別結果(軽自動車以外)から普通自動車であると判別し、ステップS908に処理を移行して取得したナンバープレート番号と車種情報とを管理サーバ14に送信する。
ステップS907による判別結果が大型自動車である場合には、ステップS912の判別結果(軽自動車以外)から大型自動車であると判断し、処理をステップS914に移行して判別結果を消去して終了する。
図10は、図9に示したステップS910からS912の軽自動車と普通自動車の判別処理の詳細を示すフローチャートである。
撮像部5によって撮像された画像データが認識処理部7に送られると、CPUは、軽自動車と普通自動車の判別処理を開始し(ステップS1001)、画像データを揮発性メモリ(例えばRAM等)又は外部記録装置等に格納する(ステップS1002)。
ステップS1003において、CPUは、図3(a)に示した画像データからフロントガラス上部を切り出して、図3(b)に示したフロントガラス上部の画像データを取得する。
ここで、画像データからフロントガラス上部の画像データを取得する処理は図6に示したように、例えば、予め画像データから切り出す領域の座標をテーブル等で与えておき、CPUは、そのテーブルから切り出す領域の座標データを参照して、その領域にある画像データのみを取得すればよい。
さらに、CPUは図3(b)に示したフロントガラス上部の画像データを取得すると、CPUは、フロントガラス上部の画像データから検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データを切り出す処理を行う。
例えば、ステップS1003において、CPUは、フロントガラス上部の画像データに対して輪郭強調等の処理を行い、切り取り対象となる検査標章部16及び点検整備済標章部17の輪郭を明確にし、予め用意しておいた比較用の検査標章部及び点検整備済標章部の画像データの輪郭や大きさ、色彩等と比較して領域を特定し、特定した領域の画像データを抽出することによって検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データを生成する。
検査標章部16及び点検整備済標章部17の画像データの取り込み処理が完了すると、ステップS1005において、CPUは、検査標章部16の画像データの色情報を参照し、黒色が含まれるかを解析する。同ステップの処理は、図2に示したステップS608の処理と同様に、例えば、CPUが検査標章部16の画像データのRGB(RedGreenBlue)情報を参照して、R、G、Bのすべての値が100以下である領域を検出し、検出した領域が画像データの10%以上である場合には、その画像データに黒の要素があると判断すればよい。
ステップS1005の処理によって黒の要素が含まれると判断した場合、CPUは検査標章部16の画像データから、撮像部5によって撮像した進入車両が軽自動車であると判断して処理を終了する(ステップS1006)。また、黒の要素が含まれていないと判断した場合には、CPUは進入車両が軽自動車以外の車両であると判断して処理を終了する(ステップS1007)。
以上に説明したように、本実施例にあっても既存のETCシステムにある撮像部5及び情報処理装置を用いて、撮像した画像データから容易に軽自動車と軽自動車以外の車種とを判別することが可能となる。
(付記1) コンピュータに、車両の識別を行なわせるための車両識別プログラムであって、
前記車両を撮像し、該撮像した画像データを第1の記憶手段に格納する撮像処理と、
該撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、検査標章部の画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する検査標章部抽出処理と、
前記撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、点検整備済標章部の画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する点検整備済標章部抽出処理と、
前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較する比較処理と、
前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データの色情報を解析する解析処理と、
前記比較処理の結果と、前記解析処理の結果に基づいて車両を識別する車両識別処理と、
をコンピュータに行なわせることを特徴とする車両識別プログラム。
(付記2) 前記比較処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データと、を画素数、面積、縦又は横の長さのいずれか1つについて比較することを特徴とする付記1に記載の車両識別プログラム。
(付記3) 前記撮像処理は、赤外線カメラによって行なわれ、
前記解析処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれるかを解析する処理であって、前記検査標章部の画像データに係るRGB情報のいずれの値も第1の所定値の領域が、前記検査標章部の画像データの全領域に対して第2の所定値である場合に、前記検査標章部の画像データに所定の色が含まれると判断することを特徴とする付記1又は2に記載の車両識別プログラム。
(付記4) 前記車両識別処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合、又は前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれる場合に、前記車両が軽自動車であると識別することを特徴とする付記2又は3に記載の車両識別プログラム。
(付記5) コンピュータに、車両の識別を行なわせるための車両識別プログラムであって、
前記車両を撮像し、該撮像した画像データを第1の記憶手段に格納する撮像処理と、
該撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、検査標章部の画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する検査標章部抽出処理と、
前記撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、点検整備済標章部の画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する点検整備済標章部抽出処理と、
前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較する比較処理と、
前記比較処理の結果に基づいて車両を識別する車両識別処理と、
をコンピュータに行なわせることを特徴とする車両識別プログラム。
(付記6) 付記5において、前記比較処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データと、を画素数、面積、縦又は横の長さのいずれか1つについて比較することを特徴とする付記5に記載の車両識別プログラム。
(付記7) 付記5において、前記車両識別処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合に、前記車両が軽自動車であると識別することを特徴とする付記6に記載の車両識別プログラム。
(付記8) コンピュータによって車両の識別を行なう車両識別方法であって、
前記車両を撮像し、該撮像した画像データを第1の記憶手段に格納する撮像処理と、
該撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、検査標章部の画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する検査標章部抽出処理と、
前記撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、点検整備済標章部の画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する点検整備済標章部抽出処理と、
前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較する比較処理と、
前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データの色情報を解析する解析処理と、
前記比較処理の結果と、前記解析処理の結果とに基づいて車両を識別する車両識別処理と、
を行なうことを特徴とする車両識別方法。
(付記9) 付記8において、前記比較処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データと、を画素数、面積、縦又は横の長さのいずれか1つについて比較することを特徴とする付記8に記載の車両識別方法。
(付記10) 付記8において、前記撮像処理は、赤外線カメラによって行なわれ、
前記解析処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれるかを解析する処理であって、前記検査標章部の画像データに係るRGB情報のいずれの値も第1の所定値の領域が、前記検査標章部の画像データの全領域に対して第2の所定値である場合に、前記検査標章部の画像データに所定の色が含まれると判断することを特徴とする付記8又は9に記載の車両識別方法。
(付記11) 付記8において、前記車両識別処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合、又は前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれる場合に、前記車両が軽自動車であると識別することを特徴とする付記9又は10に記載の車両識別方法。
(付記12) コンピュータによって車両の識別を行なう車両識別方法であって、
前記車両を撮像し、該撮像した画像データを第1の記憶手段に格納する撮像処理と、
該撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、検査標章部の画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する検査標章部抽出処理と、
前記撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、点検整備済標章部の画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する点検整備済標章部抽出処理と、
前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較する比較処理と、
前記比較処理の結果に基づいて車両を識別する車両識別処理と、
を行なうことを特徴とする車両識別方法。
(付記13) 付記12において、前記比較処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データと、を画素数、面積、縦又は横の長さのいずれか1つについて比較することを特徴とする付記12に記載の車両識別方法。
(付記14) 付記12において、前記車両識別処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合に、前記車両が軽自動車であると識別することを特徴とする付記13に記載の車両識別方法。
(付記15) 車両の識別を行なう車両識別装置であって、
前記車両を撮像する撮像部と、
該撮像部によって撮像した画像データを第1の記憶手段に格納する撮像撮像部と、
該撮像部によって第1の記憶手段に格納された画像データから、検査標章部の画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する検査標章部抽出部と、
前記撮像部によって第1の記憶手段に格納された画像データから、点検整備済標章部の画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する点検整備済標章部抽出部と、
前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較する比較部と、
前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データの色情報を解析する解析部と、
前記比較部の結果と、前記解析部の結果とに基づいて車両を識別する車両識別部と、
を少なくとも有することを特徴とする車両識別装置。
(付記16) 付記15において、前記比較処部は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データと、を画素数、面積、縦又は横の長さのいずれか1つについて比較することを特徴とする付記15に記載の車両識別装置。
(付記17) 付記15において、前記撮像部は、赤外線カメラであって、
前記解析部は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれるかを解析し、前記検査標章部の画像データに係るRGB情報のいずれの値も第1の所定値の領域が、前記検査標章部の画像データの全領域に対して第2の所定値である場合に、前記検査標章部の画像データに所定の色が含まれると判断することを特徴とする付記15又は16に記載の車両識別装置。
(付記18) 付記15において、前記車両識別部は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合、又は前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれる場合に、前記車両が軽自動車であると識別することを特徴とする付記16又は17に記載の車両識別装置。
(付記19) 車両の識別を行なう車両識別装置であって、
前記車両を撮像する撮像部と、
該撮像部によって撮像した画像データを第1の記憶手段に格納する撮像部と、
該撮像部によって第1の記憶手段に格納された画像データから、検査標章部の画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する検査標章部抽出部と、
前記撮像部によって第1の記憶手段に格納された画像データから、点検整備済標章部の画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する点検整備済標章部抽出部と、 前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較する比較部と、
前記比較部の結果に基づいて車両を識別する車両識別部と、
を少なくとも有することを特徴とする車両識別装置。
(付記20) 付記19において、前記比較部は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データと、を画素数、面積、縦又は横の長さのいずれか1つについて比較することを特徴とする付記19に記載の車両識別装置。
(付記21) 付記19において、前記車両識別部は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合に、前記車両が軽自動車であると識別することを特徴とする付記20に記載の車両識別装置。
本実施例に係る車両識別装置の主要部についての構成例を示す図である。 第一の実施例に係る車両認識処理の概要を示すフローチャートである。 図2に示した撮像処理によって取得した車両の画像及び切り出し処理によって切り出された画像の例を示す図である。 平成16年1月以降に変更された軽自動車以外の車両の検査標章と、軽自動車の検査標章と、点検整備済標章との大小関係を示している。 軽自動車の検査標章と普通自動車の検査標章とを赤外線カメラによって撮像した場合の画像の例を示す図である。 図2に示した軽自動車と普通自動車とを判別する詳細な処理を示すフローチャートである。 第二の実施例に係る車両認識処理の概要を示すフローチャートである。 図7に示した軽自動車と普通自動車とを判別する詳細な処理を示すフローチャートである。 第三の実施例に係る車両認識処理の概要を示すフローチャートである。 図9に示した軽自動車と普通自動車とを判別する詳細な処理を示すフローチャートである。 ETCシステムの概要を示すブロック図である。 図11に示したETCシステムにおける画像データに基づく車種認識処理の概要を示すフローチャートである。
符号の説明
1 赤外線センサ
2 車両検知部
3 車軸計測部
4 DIO I/F
5 撮像部
6 画像前処理部
7 認識処理部
8 CAM CNT
9 LINK−BUS
10 インタフェース部
11 CPU
12 RAM
13 システムバス
14 管理サーバ
15 フロントガラス上部
16 検査標章部
17 点検整備済標章部
18 軽自動車以外の新検査標章
19 軽自動車の検査標章
20 点検整備済標章
21 普通自動車の検査標章
22 通行車両
23 車両情報取得部
24 車高計測部
25 通信部
26 制御部
27 指示部
28 表示部
29 通行制御部

Claims (6)

  1. コンピュータに、車両の識別を行なわせるための車両識別プログラムであって、
    前記車両を撮像し、該撮像した画像データを第1の記憶手段に格納する撮像処理と、
    該撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、検査標章部の画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する検査標章部抽出処理と、
    前記撮像処理によって第1の記憶手段に格納された画像データから、点検整備済標章部の画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する点検整備済標章部抽出処理と、
    前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較する比較処理と、
    前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データの色情報を解析する解析処理と、
    前記比較処理の結果と、前記解析処理の結果に基づいて車両を識別する車両識別処理と、
    をコンピュータに行なわせることを特徴とする車両識別プログラム。
  2. コンピュータに、車両の識別を行なわせるための車両識別プログラムであって、
    撮像された前記車両の画像データから、検査標章部の画像データを抽出し、第2の記憶手段に格納する検査標章部抽出処理と、
    前記画像データから、点検整備済標章部の画像データを抽出し、第3の記憶手段に格納する点検整備済標章部抽出処理と、
    前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データとを比較する比較処理と、
    前記比較処理の結果に基づいて前記車両が軽自動車以外の車両であるかを識別する車両識別処理と、
    をコンピュータに行なわせることを特徴とする車両識別プログラム。
  3. 前記比較処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データと、前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データと、を画素数、面積、縦又は横の長さのいずれか1つについて比較することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両識別プログラム。
  4. 前記撮像処理は、赤外線カメラによって行なわれ、
    前記解析処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれるかを解析する処理であって、前記検査標章部の画像データにおいていずれのRGB値も第1の所定値以下の領域が、前記検査標章部の画像データの全領域に対して第2の所定値以上の割合である場合に、前記検査標章部の画像データに所定の色が含まれると判断することを特徴とする請求項1に記載の車両識別プログラム。
  5. 前記車両識別処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合、又は前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データに所定の色が含まれない場合に、前記車両が軽自動車以外の車両であると識別することを特徴とする請求項1又は4に記載の車両識別プログラム。
  6. 前記車両識別処理は、前記第2の記憶手段に格納された検査標章部の画像データより前記第3の記憶手段に格納された点検整備済標章部の画像データの方が大きい場合に、前記車両が軽自動車以外の車両であると識別することを特徴とする請求項2に記載の車両識別プログラム。
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