JP4455827B2 - 液晶表示装置用基板及びその製造方法及びそれを備えた液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置用基板及びその製造方法及びそれを備えた液晶表示装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置用基板及びその製造方法及びそれを備えた液晶表示装置に関し、特に、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)等のスイッチング素子を備えたアクティブマトリクス型の液晶表示装置に用いられる液晶表示装置用基板及びその製造方法に関する。
また本発明は、スイッチング素子が形成されたアレイ基板上に反射電極を備えた反射型液晶表示装置に用いられる液晶表示装置用基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置に対して、より一層の高性能化が求められている。携帯電話機や携帯型電子機器等の普及とともに、特に低消費電力化や屋外での使用容易性等が強く要求されている。これらの低消費電力化と屋外使用容易性を十分に満たすものとして、光反射性を有する画素電極(反射電極)を備え、外光を用いることにより光源装置が不要な反射型液晶表示装置がある。
【0003】
反射型液晶表示装置のTFT基板には、光反射率の高い金属薄膜により反射電極が形成されている。反射型液晶表示装置は、表示画面側から入射する自然光や電光をTFT基板上の反射電極で反射させ、その反射光を表示用の光源として利用している。反射電極は凹凸状の表面を有している。反射電極の凹凸状の表面は、表面に凹凸を有する感光性樹脂膜を予め下層に形成することにより得られる。表示画面側から入射する光を反射電極の凹凸状表面で乱反射させることにより、高輝度及び高視野角が得られるようになっている。
【0004】
例えば特許文献3及び4には、フォトマスクを用いたフォトリソグラフィ工程や、研磨工程とエッチング工程との組合せを用いて反射電極表面に凹凸が形成された反射型液晶表示装置が記載されている。
【0005】
ここで、従来の一般的な反射型液晶表示装置のTFT基板について説明する。図19は、反射型液晶表示装置のTFT基板の構成を示している。図20は、図19のX−X線で切断したTFT基板の断面構成を示している。図19及び図20に示すように、TFT基板102のガラス基板106上には、図19の左右方向に延びるゲートバスライン112が互いに並列して複数形成されている(図19では1本のみ示している)。ゲートバスライン112は、比較的低抵抗のAl系金属層112aと、高融点金属層112bとがこの順に積層された構造を有している。
【0006】
ゲートバスライン112上の全面には絶縁膜(以下、成膜部位により「ゲート絶縁膜」ともいう)132が形成されている。ゲートバスライン112に絶縁膜132を介して交差して、図19の上下方向に延びるドレインバスライン114が互いに並列して複数形成されている(図19では2本示している)。ゲートバスライン112とドレインバスライン114の各交差位置近傍には、TFT120が形成されている。
【0007】
TFT120は、ゲート絶縁膜132上に、a−Si層からなる動作半導体層150を有している。動作半導体層150上にはチャネル保護膜123が形成されている。チャネル保護膜123上には、隣接するドレインバスライン114から引き出されたドレイン電極121及びその下層のn+a−Si層151と、ソース電極122及びその下層のn+a−Si層151とが、所定の間隙を介して互いに対向して形成されている。ドレイン電極121及びソース電極122は、高融点金属層114bとAl系金属層114aと高融点金属層114bとがこの順に積層された構造を有している。チャネル保護膜123直下のゲートバスライン112は、当該TFT120のゲート電極として機能するようになっている。
【0008】
TFT基板102上にマトリクス状に配列された各画素領域のほぼ中央を横切って、ゲートバスライン112に並列して図19の左右方向に延びる蓄積容量バスライン118が形成されている(図19では1本のみ示している)。蓄積容量バスライン118は、ゲートバスライン112と同一の形成材料で形成されている。蓄積容量バスライン118上には、絶縁膜132を介して蓄積容量電極(中間電極)125が画素領域毎に形成されている。蓄積容量電極125は、ドレインバスライン114と同一の形成材料で形成されている。ドレインバスライン114、ドレイン電極121、ソース電極122及び蓄積容量電極125上には、保護膜134が形成されている。保護膜134上の画素領域には、複数の凹凸形成用突起160が形成されている。凹凸形成用突起160上の基板全面には、絶縁性樹脂層であるオーバーコート(OC)層136が形成されている。OC層136の表面は、凹凸形成用突起160の形状に倣った凹凸状に形成されている。
【0009】
OC層136上には、反射電極116が画素領域毎に形成されている。反射電極116はAl等の光反射材料で形成されている。反射電極116の表面は、OC層136表面の形状に倣った凹凸状に形成されている。反射電極116は、ソース電極122上のOC層136及び保護膜134が開口されたコンタクトホール124を介して、ソース電極122に電気的に接続されている。また反射電極116は、蓄積容量電極125上のOC層136及び保護膜134が開口されたコンタクトホール126を介して、蓄積容量電極125に電気的に接続されている。
【0010】
図21は、TFT基板102のドレインバスライン114に接続される外部接続端子(以下、「ドレイン端子」と略称する)近傍の構成を示している。図22は、図21のY−Y線で切断したTFT基板102の断面構成を示している。図21及び図22に示すように、ドレイン端子は、ドレイン端子下部電極170とドレイン端子上部電極172を有している。ドレイン端子下部電極170は、ドレインバスライン114と同一の形成材料で形成されている。ドレイン端子上部電極172は、反射電極116と同一の形成材料(Al等)で形成されている。ドレイン端子上部電極172は、OC層136及び保護膜134が開口されたコンタクトホール174を介して、ドレイン端子下部電極170に電気的に接続されている。
【0011】
図示していないが、ゲートバスライン112に接続される外部接続端子(以下、「ゲート端子」と略称する)は、ゲート端子下部電極とゲート端子上部電極を有している。ゲート端子下部電極は、ゲートバスライン112と同一の形成材料で形成されている。ゲート端子上部電極は、反射電極116と同一の形成材料(Al等)で形成されている。ゲート端子上部電極は、OC層136、保護膜134及び絶縁膜132が開口されたコンタクトホールを介して、ゲート端子下部電極に電気的に接続されている。
【0012】
次に、TFT基板102の製造方法について説明する。図23乃至図27は、TFT基板102の製造方法を示す工程断面図であり、図20に対応する断面を示している。まず、図23(a)に示すように、ガラス基板106上の全面に、Al系金属層112aと、チタン(Ti)層等の高融点金属層112bとをこの順に成膜する。
【0013】
次いで、高融点金属層112b上の全面に、感光性樹脂であるフォトレジスト(以下、単に「レジスト」という)を塗布する。次に、第1のフォトマスクあるいはレチクル(以下、単に「マスク」という)を用いて露光して現像し、所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成する。次に、得られたレジストパターンをエッチングマスクとして用いてエッチングし、図23(b)に示すように、ゲートバスライン(ゲート電極)112を形成する。同時に、蓄積容量バスライン118やゲート端子下部電極が形成される。
【0014】
次に、図24(a)に示すように、基板全面にSiN膜を成膜し、絶縁膜132を形成する。次に、動作半導体層150を形成するためのa−Si層150’を絶縁膜132上の全面に成膜する。さらに、チャネル保護膜123を形成するためのSiN膜123’をa−Si層150’上の全面に成膜する。
【0015】
次に、SiN膜123’上の全面にレジストを塗布する。次に、ゲート端子及びドレイン端子が形成される額縁領域を遮光するマスクを用い、またゲートバスライン112をマスクとして、ガラス基板106の裏面側(図24(a)では下方)から背面露光を行う。続いて、ガラス基板106の表面側(図24(a)では上方)から第2のマスクを用いて露光する。その後現像し、露光された領域のレジストを溶解して除去する。これにより、ゲートバスライン112上に自己整合的にレジストパターン(図示せず)が形成される。次に、得られたレジストパターンをエッチングマスクとして用いてエッチングし、図24(b)に示すように、チャネル保護膜123を形成する。
【0016】
次に、図25(a)に示すように、n+a−Si層151を基板全面に成膜する。次いで、n+a−Si層151上の全面に、高融点金属層114b、Al系金属層114a及び高融点金属層114bをこの順に成膜する。
【0017】
次に、上層の高融点金属層114b上の全面にレジストを塗布する。次に、第3のマスクを用いて露光して現像し、所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成する。次に、得られたレジストパターンをエッチングマスクとして用いて、高融点金属層114b、Al系金属層114a、高融点金属層114b、n+a−Si層151及びa−Si層150’をエッチングする。これにより、図25(b)に示すように、ドレイン電極121、ソース電極122及び動作半導体層150が形成される。同時に、ドレインバスライン114やドレイン端子下部電極170が形成される。このエッチング処理において、チャネル保護膜123はエッチングストッパとして機能し、その下層のa−Si層150’はエッチングされずに残存する。
【0018】
次に、図26(a)に示すように、SiN膜を基板全面に成膜し、保護膜134を形成する。次に、保護膜134上の全面に感光性樹脂を塗布し、第4のマスクを用いて露光して現像し、図26(b)に示すように、複数の凹凸形成用突起160を画素領域内に形成する。
【0019】
次に、図27に示すように、感光性樹脂を凹凸形成用突起160上の全面に塗布し、第5のマスクを用いて露光して現像し、OC層136を形成する。OC層136の表面は、凹凸形成用突起160の形状に倣った凹凸状に形成される。また、ソース電極122上のOC層136は開口され、コンタクトホール形成用の開口部が形成される。次に、OC層136をエッチングマスクとして用いて保護膜134(及び絶縁膜132)をエッチングし、ソース電極122上のコンタクトホール124を形成する。同時に、蓄積容量電極125上のコンタクトホール126や、ドレイン端子下部電極170上のコンタクトホール174、ゲート端子下部電極上のコンタクトホール等が形成される。
【0020】
次に、AlやAl合金等の光反射材料をOC層136上の全面に成膜し、光反射材料層を形成する。次に、光反射材料層上の全面にレジストを塗布して、第6のマスクを用いて露光して現像し、所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成する。次に、得られたレジストパターンをエッチングマスクとして用いて光反射材料層をエッチングし、画素領域毎に反射電極116を形成する。同時に、ドレイン端子上部電極172やゲート端子上部電極が形成される。反射電極116の表面は、OC層136表面の形状に倣った凹凸状に形成される。以上の工程を経て、図19乃至図22に示すTFT基板102が製造される。このように、TFT120や各バスライン112、114、118、反射電極116等はフォトリソグラフィ工程で形成され、「成膜→レジスト塗布→露光→現像→エッチング→レジスト剥離」という一連の半導体プロセスを繰り返して形成される。
【0021】
【特許文献1】
特開2002−202502号公報
【特許文献2】
特開2002−221716号公報
【特許文献3】
特開平5−232465号公報
【特許文献4】
特開平8−338993号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
上記のTFT基板102では、反射電極116表面に凹凸を形成して反射特性を向上させるために、OC層136の下層に凹凸形成用突起160が形成されている。しかしながら、凹凸形成用突起160の形成には新たなマスクが必要になるため、マスク枚数が増加する。したがって、TFT基板102の製造工程が増加し、製造プロセスが煩雑になってしまうという問題が生じる。
【0023】
また、上記のTFT基板102では、ドレイン端子上部電極172やゲート端子上部電極がAlやAl合金で形成されている。しかしながら、AlやAl合金は腐食し易いため、液晶表示装置の製造歩留まりや信頼性が低下してしまうという問題が生じる。ドレイン端子上部電極172やゲート端子上部電極をITO等の透明導電酸化膜で形成すれば上記の問題を回避できる。しかし、そのためにはマスク枚数を増加させる必要があるため、TFT基板102の製造工程が増加し、製造コストが増加してしまうという問題が生じる。
【0024】
本発明の目的は、良好な表示特性及び高い信頼性を有し、かつ製造工程を簡略化できる液晶表示装置用基板及びその製造方法及びそれを備えた液晶表示装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、基板上に導電層を形成し、前記導電層上に感光性樹脂を塗布してパターニングし、所定形状の感光性樹脂層を形成し、前記感光性樹脂層をマスクとして前記導電層をパターニングし、薄膜トランジスタのソース/ドレイン電極を形成するとともに、前記感光性樹脂層からなる上層部と前記導電層からなる下層部とを有する凹凸形成用突起を画素領域内に形成し、前記感光性樹脂層上に絶縁性樹脂を塗布して、前記凹凸形成用突起に倣った凹凸を表面に有する絶縁性樹脂層を形成し、前記絶縁性樹脂層上に反射電極を形成することを特徴とする液晶表示装置用基板の製造方法によって達成される。
【0026】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板及びその製造方法及びそれを備えた液晶表示装置について図1乃至図10を用いて説明する。図1は、本実施の形態による反射型液晶表示装置の概略構成を示している。図1に示すように、反射型液晶表示装置は、光反射材料からなる反射電極やTFT等が画素領域毎に形成されたTFT基板2と、共通電極等が形成された対向基板4とを対向させて貼り合わせ、その間に液晶を封止した構造を有している。
【0027】
TFT基板2には、複数のゲートバスライン12を駆動するドライバICが実装されたゲートバスライン駆動回路80と、複数のドレインバスライン14を駆動するドライバICが実装されたドレインバスライン駆動回路82とが設けられている。両駆動回路80、82は、制御回路84から出力された所定の信号に基づいて、走査信号やデータ信号を所定のゲートバスライン12あるいはドレインバスライン14に出力するようになっている。
【0028】
対向基板4は、R、G、Bのいずれか1色が画素領域毎に形成された樹脂CF層を有している。両基板2、4の対向面には、液晶分子を所定方向に配向させる配向膜が形成されている。対向基板4の対向面と反対側の面には、偏光板87が貼り付けられている。
【0029】
図2は、TFT基板2上に形成された素子の等価回路を模式的に示している。図3はTFT基板2のほぼ1画素分の構成を示し、図4は図3のA−A線で切断したTFT基板2の断面構成を示している。図2乃至図4に示すように、TFT基板2のガラス基板6上には、図2及び図3の左右方向に延びるゲートバスライン12が互いに並列して複数形成されている(図3では1本のみ示している)。ゲートバスライン12は、比較的低抵抗の例えばAl系金属層12aと、高融点金属層12bとがこの順に積層された構造を有している。
【0030】
ゲートバスライン12上の全面には絶縁膜(ゲート絶縁膜)32が形成されている。ゲートバスライン12に絶縁膜32を介して交差して、図2及び図3の上下方向に延びるドレインバスライン14が互いに並列して複数形成されている(図3では2本示している)。ゲートバスライン12とドレインバスライン14の交差位置近傍には、チャネル保護膜型のTFT20が形成されている。
【0031】
TFT20は、絶縁膜32上に、a−Si層からなる動作半導体層50を有している。動作半導体層50上にはチャネル保護膜23が形成されている。チャネル保護膜23上には、隣接するドレインバスライン14から引き出されたドレイン電極21及びその下層のオーミックコンタクト層となるn+a−Si層51と、ソース電極22及びその下層のn+a−Si層51とが、所定の間隙を介して互いに対向して形成されている。このような構成において、チャネル保護膜23直下のゲートバスライン12が当該TFT20のゲート電極として機能するようになっている。ドレイン電極21及びソース電極22は、高融点金属層14bと、Al系金属層14aと、高融点金属層14bと、ITO層等の透明酸化導電膜(又は酸化導電膜)14cとがこの順に積層された構成を有している。
【0032】
TFT基板2上にマトリクス状に配列された各画素領域のほぼ中央を横切って、ゲートバスライン12に並列して図2及び図3の左右方向に延びる蓄積容量バスライン18が形成されている。蓄積容量バスライン18は、ゲートバスライン12と同一の形成材料で形成されている。蓄積容量バスライン18上には、絶縁膜32を介して蓄積容量電極(中間電極)25が画素領域毎に形成されている。蓄積容量電極25は、ドレインバスライン14と同一の形成材料で形成されている。
【0033】
ドレイン電極21及びソース電極22上には、当該ドレイン電極21及びソース電極22を形成する際にエッチングマスクとして用いられたレジストパターン63が残存している。図示していないが、ドレインバスライン14及び蓄積容量電極25上にも同様にレジストパターン63が残存している。
【0034】
画素領域内には、複数の凹凸形成用突起60が形成されている。凹凸形成用突起60は、下層部61と上層部62とで構成されている。下層部61は、ドレインバスライン14と同一の形成材料で形成され、a−Si層50’、n+a−Si層51、高融点金属層14b、Al系金属層14a、高融点金属層14b、及び透明酸化導電膜14cが順に積層された構成を有している。上層部62はレジストパターン63と同一の形成材料で形成され、下層部61を形成する工程ではエッチングマスクとしても用いられる。
【0035】
レジストパターン63及び凹凸形成用突起60上の全面には、絶縁性樹脂層であるOC層36が形成されている。OC層36の表面は、凹凸形成用突起60の形状に倣った凹凸状に形成されている。
【0036】
OC層36上には、反射電極16が画素領域毎に形成されている。反射電極16は光反射材料等で形成され、例えば高融点金属層16a及びAl系金属層16bの積層構造を有している。反射電極16の表面は、OC層36表面の形状に倣った凹凸状に形成されている。表示画面側から入射する光を反射電極16の凹凸状表面で乱反射させることにより、良好な反射表示特性が得られるようになっている。反射電極16は、ソース電極22上のOC層36及びレジストパターン63が開口されたコンタクトホール24を介して、ソース電極22に電気的に接続されている。また反射電極16は、蓄積容量電極25上のOC層36及びレジストパターン63が開口されたコンタクトホール26を介して、蓄積容量電極25に電気的に接続されている。
【0037】
図5は、TFT基板2のドレイン端子近傍の構成を示している。図6は、図5のB−B線で切断したTFT基板2の断面構成を示している。図5及び図6に示すように、ドレイン端子70は、ドレインバスライン14と同一の形成材料で形成され、a−Si層50’、n+a−Si層51、高融点金属層14b、Al系金属層14a、高融点金属層14b、及び透明酸化導電膜14cが順に積層された構成を有している。ドレイン端子70上のOC層36及びレジストパターン63は開口され、コンタクトホール28が形成されている。コンタクトホール28の形成された領域では、ドレイン端子70の最上層である透明酸化導電膜14cが露出している。なお、ゲート端子はドレイン端子70と同様の構成を有していてもよい。その場合、ゲート端子は繋ぎ換え領域を介してゲートバスライン12に電気的に接続される。
【0038】
本実施の形態では、反射電極16の表面が、凹凸形成用突起60及びOC層36の形状に倣った凹凸状に形成されている。このため、表示画面側から入射する光を反射電極16表面で乱反射させることにより、高輝度及び高視野角の液晶表示装置が得られる。
【0039】
また本実施の形態では、ドレイン端子70が透明酸化導電膜14cを最上層に有している。このため、ドレイン端子70の耐腐食性が向上し、液晶表示装置の製造歩留まりや信頼性が向上する。
【0040】
次に、本実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法について図7乃至図10を用いて説明する。図7乃至図10は、TFT基板2の製造方法を示す工程断面図であり、図4に対応する断面を示している。まず、図7(a)に示すように、透明絶縁性基板であるガラス基板6上に直接、又は必要に応じてSiOX等の保護膜を形成した後に、例えば膜厚130nmのAl系金属層12aと、例えば膜厚70nmのTi層等の高融点金属層12bとをスパッタリングによりこの順に成膜する。これにより、厚さ約200nmの金属層が形成される。高融点金属としては、Ti以外にも例えばクロム(Cr)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、及びこれらの合金を用いることができる。Al系金属には、AlやAl合金が含まれる。Al合金としては、ネオジム(Nd)、ケイ素(Si)、銅(Cu)、Ti、W、Ta、スカンジウム(Sc)等のうち1つ又は複数をAlに添加した材料を用いることができる。
【0041】
次に、高融点金属層12b上の全面にレジストを塗布する。次に、第1のマスクを用いて露光して現像し、所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成する。次に、得られたレジストパターンをエッチングマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、図7(b)に示すようにゲートバスライン12が形成されるとともに、蓄積容量バスライン18及びゲート端子(図示せず)が形成される。
【0042】
次に、図8(a)に示すように、例えば膜厚400nmのSiN膜をプラズマCVD法により基板全面に成膜し、絶縁膜32を形成する。続いて、動作半導体層50を形成するための例えば膜厚30nmのa−Si層50’をプラズマCVD法により基板全面に成膜する。さらに、チャネル保護膜23を形成するための例えば膜厚120nmのSiN膜23’をプラズマCVD法により基板全面に成膜する。
【0043】
次に、スピンコート等によりSiN膜23’上の全面にレジストを塗布する。次に、ゲート端子及びドレイン端子70が形成される額縁領域を遮光するマスクを用い、またゲートバスライン12をマスクとして、ガラス基板6の裏面側(図8(a)では下方)から背面露光を行う。続いて、ガラス基板6の表面側(図8(a)では上方)から第2のマスクを用いて露光する。その後現像し、露光された領域のレジストを溶解して除去する。これにより、ゲートバスライン12上のチャネル保護膜23形成領域上のみに、自己整合的にレジストパターン(図示せず)が形成される。次に、得られたレジストパターンをエッチングマスクとして、フッ素系ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、図8(b)に示すように、チャネル保護膜23が形成される。
【0044】
次に、図9(a)に示すように、希フッ酸を用いてa−Si層50’表面を洗浄(自然酸化膜の除去)した後、速やかに、例えば膜厚30nmのn+a−Si層51をプラズマCVD法により全面に成膜する。次いで、高融点金属層(例えばTi層又はTi合金層)14b、Al系金属層(Al層又はAl合金層)14a及び高融点金属層14b、透明酸化導電膜(例えばITO層)14cをスパッタリングによりそれぞれ20/75/100/70nmの膜厚に成膜し、導電層を形成する。高融点金属層14bには、例えばCr、Mo、Ta、W及びこれらの合金等を用いることもできる。
【0045】
次に、透明酸化導電膜14c上の全面にレジストを塗布する。次に、第3のマスクを用いて露光して現像し、図9(b)に示すように、所定形状のレジストパターン63と凹凸形成用突起60の上層部62とを形成する。次に、レジストパターン63及び上層部62をエッチングマスクとして、透明酸化導電膜14c、高融点金属層14b、Al系金属層14a、高融点金属層14b、n+a−Si層51及びa−Si層50’に対して塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、凹凸形成用突起60の下層部61、ドレイン電極21、ソース電極22、及び動作半導体層50が形成される。同時に、ドレインバスライン14、ドレイン端子70及び蓄積容量電極25が形成される。このエッチング処理において、チャネル保護膜23はエッチングストッパとして機能し、その下層のa−Si層50’はエッチングされずに残存する。
【0046】
次に、エッチングマスクとして用いたレジストパターン63及び上層部62を剥離除去せずに、感光性を有するノボラック系樹脂(絶縁性樹脂)をスピンコータやスリットコータ等を用いて基板全面に塗布し、160℃以下の温度で加熱処理して、図10に示すようにOC層36を形成する。OC層36表面は、凹凸形成用突起60に倣った凹凸状に形成される。次に、第4のマスクを用いて露光し、TMAH等のアルカリ現像液を用いて現像する。これにより、ソース電極22上のOC層36には、コンタクトホール24形成用の開口部が形成される。ソース電極22上の開口部では、レジストパターン63が露出する。また、蓄積容量電極25上や、ゲート端子上、ドレイン端子70上のOC層36にも開口部が形成される。蓄積容量電極25上及びドレイン端子70上の開口部では、レジストパターン63が露出する。ゲート端子上の開口部では、絶縁膜32が露出する。この露光工程では、例えばハーフ露光や2回露光等を組み合わせることによって、より複雑な凹凸をOC層36表面に形成することも可能である。
【0047】
次に、OC層36をマスクとして、O2ガスを用いたアッシング、あるいはフッ素系ガス+O2ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、ソース電極22上の開口部で露出していたレジストパターン63が除去され、透明酸化導電膜14cが露出するコンタクトホール24が形成される。同時に、蓄積容量電極25上及びドレイン端子70上の開口部で露出しているレジストパターン63が除去され、透明酸化導電膜14cが露出するコンタクトホール26、28がそれぞれ形成される。ソース電極22、蓄積容量電極25及びドレイン端子70の最上層は透明酸化導電膜14cであるため、O2ガスを用いたアッシング、あるいはフッ素系ガス+O2ガスを用いたドライエッチングを行っても酸化による抵抗上昇が生じない。続いて、フッ素系ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、ゲート端子上の開口部で露出している絶縁膜32が除去され、ゲート端子表面が露出するコンタクトホールが形成される。このように、レジストパターン63と絶縁膜32は、OC層36をマスクとして一括して開口される。なお、レジストパターン63がOC層36に対して剥離選択性のある材料で形成されていれば、各開口部で露出しているレジストパターン63を剥離除去することも可能である。
【0048】
次に、スパッタリング等の薄膜形成方法により、例えば膜厚100nmの高融点金属層(Ti層又はTi合金層等)16aと、例えば膜厚100nmのAl系金属層(Al層又はAl合金層等)16bとを基板全面にこの順に成膜する。次に、Al系金属層16b上の全面にレジストを塗布し、第5のマスクを用いて露光して現像し、所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成する。得られたレジストパターンをエッチングマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、コンタクトホール24を介してソース電極22に電気的に接続され、コンタクトホール26を介して蓄積容量電極25に電気的に接続された反射電極16が画素領域毎に形成される。この後、150〜230℃の範囲内、好ましくは200℃で熱処理する。以上の工程を経て、図3乃至図6に示すTFT基板2が完成する。
【0049】
本実施の形態によれば、ドレイン電極21及びソース電極22の形成と同時に凹凸形成用突起60を形成でき、凹凸形成用突起60を形成するための新たなマスクが不要である。このため、TFT基板2の製造工程を増加させずに、高輝度及び高視野角の得られる液晶表示装置を実現できる。
【0050】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置用基板及びその製造方法について図11乃至図18を用いて説明する。図11はTFT基板2のほぼ1画素分の構成を示し、図12は図11のC−C線で切断したTFT基板2の断面構成を示している。図11及び図12に示すように、TFT基板2のガラス基板6上には、図11の左右方向に延びるゲートバスライン12が互いに並列して複数形成されている(図11では1本のみ示している)。ゲートバスライン12は、比較的低抵抗の例えばAl系金属層12aと、高融点金属層12bとがこの順に積層された構造を有している。
【0051】
ゲートバスライン12上の全面には絶縁膜(ゲート絶縁膜)32が形成されている。ゲートバスライン12に絶縁膜32を介して交差して、図11の上下方向に延びるドレインバスライン14が互いに並列して複数形成されている(図11では2本示している)。ゲートバスライン12とドレインバスライン14の交差位置近傍には、チャネルエッチ型のTFT20が形成されている。
【0052】
TFT20は、絶縁膜32上に、a−Si層からなる動作半導体層50を有している。動作半導体層50上には、隣接するドレインバスライン14から引き出されたドレイン電極21及びその下層のオーミックコンタクト層となるn+a−Si層51と、ソース電極22及びその下層のn+a−Si層51とが、所定の間隙を介して互いに対向して形成されている。動作半導体層50のチャネル領域表面は、両電極21、22間の分離絶縁を確実にするために一部エッチングされている。動作半導体層50直下のゲートバスライン12は、当該TFT20のゲート電極として機能するようになっている。本例のゲートバスライン12は、ゲート電極として機能する領域が他の領域より幅広に形成されている。ドレイン電極21及びソース電極22は、高融点金属層14bと、Al系金属層14aと、高融点金属層14bと、ITO層等の透明酸化導電膜(又は酸化導電膜)14cとがこの順に積層された構成を有している。
【0053】
TFT基板2上にマトリクス状に配列された各画素領域のほぼ中央を横切って、ゲートバスライン12に並列して図11の左右方向に延びる蓄積容量バスライン18が形成されている。蓄積容量バスライン18は、ゲートバスライン12と同一の形成材料で形成されている。蓄積容量バスライン18上には、絶縁膜32を介して蓄積容量電極25が画素領域毎に形成されている。蓄積容量電極25は、ドレインバスライン14と同一の形成材料で形成されている。
【0054】
ドレイン電極21及びソース電極22上には、当該ドレイン電極21及びソース電極22を形成する際にエッチングマスクとして用いられたレジストパターン63が残存している。図示していないが、ドレインバスライン14及び蓄積容量電極25上にも同様にレジストパターン63が残存している。
【0055】
画素領域内には、複数の凹凸形成用突起60が形成されている。凹凸形成用突起60は、特に表示画面に垂直な方向に対して画面上下方向に傾いた方向からの光を多く乱反射させ、指向性の高い反射表示特性が得られるように、例えば画素領域内で図11の左右方向に延びる線状に形成されている。凹凸形成用突起60は、下層部61と上層部62とで構成されている。下層部61は、ドレインバスライン14と同一の形成材料で形成され、高融点金属層14b、Al系金属層14a、高融点金属層14b、及び透明酸化導電膜14cが順に積層された構成を有している。上層部62はレジストパターン63と同一の形成材料で形成され、下層部61を形成する工程ではエッチングマスクとしても用いられる。レジストパターン63及び凹凸形成用突起60上の全面には、OC層36が形成されている。OC層36の表面には、例えば皺状の凹凸が形成されている。
【0056】
OC層36上には、反射電極16が画素領域毎に形成されている。反射電極16は光反射材料等で形成され、例えば高融点金属層16a及びAl系金属層16bの積層構造を有している。反射電極16の表面には、OC層36表面の形状に倣った凹凸が形成されている。表示画面側から入射する光を反射電極16の凹凸状表面で乱反射させることにより、良好な反射表示特性が得られるようになっている。反射電極16は、ソース電極22上のOC層36及びレジストパターン63が開口されたコンタクトホール24を介して、ソース電極22に電気的に接続されている。また反射電極16は、蓄積容量電極25上のOC層36及びレジストパターン63が開口されたコンタクトホール26を介して、蓄積容量電極25に電気的に接続されている。
【0057】
図13は、TFT基板2のドレイン端子近傍の構成を示している。図14は、図13のD−D線で切断したTFT基板2の断面構成を示している。図13及び図14に示すように、ドレイン端子70は、ドレインバスライン14と同一の形成材料で形成され、高融点金属層14b、Al系金属層14a、高融点金属層14b、及び透明酸化導電膜14cが順に積層された構成を有している。ドレイン端子70上のOC層36及びレジストパターン63は開口され、コンタクトホール28が形成されている。コンタクトホール28の形成された領域では、ドレイン端子70の最上層である透明酸化導電膜14cが露出している。露出している透明酸化導電膜14cは、ドレイン端子70の保護導電膜としても機能するようになっている。なお、ゲート端子はドレイン端子70と同様の構成を有していてもよい。その場合、ゲート端子は繋ぎ換え領域を介してゲートバスライン12に電気的に接続される。
【0058】
本実施の形態では、反射電極16の表面が、OC層36の形状に倣った凹凸状に形成されている。このため、表示画面側から入射する光を反射電極16表面で乱反射させることにより、高輝度及び高視野角の液晶表示装置が得られる。
【0059】
また本実施の形態では、ドレイン端子70が透明酸化導電膜14cを最上層に有している。このため、ドレイン端子70の耐腐食性が向上し、液晶表示装置の製造歩留まりや信頼性が向上する。
【0060】
次に、本実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法について図15乃至図18を用いて説明する。図15乃至図18は、TFT基板2の製造方法を示す工程断面図であり、図12に対応する断面を示している。まず、図15(a)に示すように、透明絶縁性基板であるガラス基板6上に直接、又は必要に応じてSiOX等の保護膜を形成した後に、例えば膜厚130nmのAl系金属層12aと、例えば膜厚70nmのTi層等の高融点金属層12bとをスパッタリングによりこの順に成膜する。これにより、厚さ約200nmの金属層が形成される。高融点金属としては、Ti以外にも例えばCr、Mo、Ta、W、及びこれらの合金を用いることができる。Al系金属には、AlやAl合金が含まれる。Al合金としては、Nd、Si、Cu、Ti、W、Ta、Sc等のうち1つ又は複数をAlに添加した材料を用いることができる。
【0061】
次に、高融点金属層12b上の全面にレジストを塗布する。次に、第1のマスクを用いて露光して現像し、所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成する。次に、得られたレジストパターンをエッチングマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、図15(b)に示すようにゲートバスライン12が形成されるとともに、蓄積容量バスライン18及びゲート端子(図示せず)が形成される。
【0062】
次に、図16(a)に示すように、例えば膜厚400nmのSiN膜をプラズマCVD法により基板全面に成膜し、絶縁膜32を形成する。続いて、動作半導体層50を形成するための例えば膜厚150nmのa−Si層50’をプラズマCVD法により基板全面に成膜する。さらに、例えば膜厚30nmのn+a−Si層51をプラズマCVD法により基板全面に成膜する。
【0063】
次に、スピンコート等によりn+a−Si層51上の全面にレジストを塗布する。次に、ガラス基板6の表面側(図16(a)では上方)から第2のマスクを用いて露光する。その後現像し、露光された領域のレジストを溶解して除去する。これにより、ゲートバスライン12上のチャネル領域、ドレイン電極21上及びソース電極22上に、レジストパターン(図示せず)が形成される。次に、得られたレジストパターンをエッチングマスクとして、n+a−Si層51及びa−Si層50’に対してフッ素系ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、図16(b)に示すように、動作半導体層50及びその上層のn+a−Si層51が島状に形成される。
【0064】
次に、図17(a)に示すように、高融点金属層(例えばTi層又はTi合金層)14b、Al系金属層(Al層又はAl合金層)14a及び高融点金属層14b、透明酸化導電膜(例えばITO層)14cをスパッタリングによりそれぞれ20/75/100/70nmの膜厚に成膜し、導電層を形成する。高融点金属層14bには、例えばCr、Mo、Ta、W及びこれらの合金等を用いることもできる。
【0065】
次に、透明酸化導電膜14c上の全面にレジストを塗布する。次に、第3のマスクを用いて露光して現像し、図17(b)に示すように、所定形状のレジストパターン63と凹凸形成用突起60の上層部62とを形成する。次に、レジストパターン63及び上層部62をエッチングマスクとして、透明酸化導電膜14cに対してシュウ酸系エッチャントを用いたウエットエッチングを行う。続いて、高融点金属層14b、Al系金属層14a及び高融点金属層14bに対して塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。さらに、ドレイン電極21とソース電極22の間に残存するn+a−Si層51に対して、塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。このエッチングでは、ドレイン電極21及びその下層のn+a−Si層51と、ソース電極22及びその下層のn+a−Si層51との間を確実に分離させるため、動作半導体層50表面までエッチング(チャネルエッチング)される。これにより、凹凸形成用突起60の下層部61、ドレイン電極21及びソース電極22が形成される。同時に、ドレインバスライン14、ドレイン端子70及び蓄積容量電極25が形成される。
【0066】
次に、エッチングマスクとして用いたレジストパターン63及び上層部62を剥離除去せずに、感光性を有するノボラック系樹脂をスピンコータやスリットコータ等を用いて基板全面に塗布し、140℃以下の温度で加熱処理して、OC層36を形成する。このときのOC層36表面は、凹凸形成用突起60に倣った凹凸状に形成される。次に、第4のマスクを用いて露光し、TMAH等のアルカリ現像液を用いて現像する。これにより、図18に示すようにソース電極22上のOC層36には、コンタクトホール24形成用の開口部が形成される。ソース電極22上の開口部では、レジストパターン63が露出する。また、蓄積容量電極25上や、ゲート端子上、ドレイン端子70上のOC層36にも開口部が形成される。蓄積容量電極25上及びドレイン端子70上の開口部では、レジストパターン63が露出する。ゲート端子上の開口部では、絶縁膜32が露出する。
【0067】
次いで、OC層36を120〜150℃でポストベークする。さらに、OC層36の表面に波長200〜260nmのUV光を照射して、OC層36の厚さ方向又は基板面方向に熱的変形特性の分布を形成する。その後、OC層36を220℃でアニールする。これにより、OC層36表面に例えばランダムな皺状の凹凸が形成される。あるいは、OC層36を120〜150℃でポストベークした後に、OC層36の表面にB26ガスを用いたイオンドーピングを施し、その後OC層36を220℃でアニールしてもよい。
【0068】
次に、OC層36をマスクとして、O2ガスを用いたアッシング、あるいはフッ素系ガス+O2ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、ソース電極22上の開口部で露出していたレジストパターン63が除去され、透明酸化導電膜14cが露出するコンタクトホール24が形成される。同時に、蓄積容量電極25上及びドレイン端子70上の開口部で露出しているレジストパターン63が除去され、透明酸化導電膜14cが露出するコンタクトホール26、28がそれぞれ形成される。ソース電極22、蓄積容量電極25及びドレイン端子70の最上層は透明酸化導電膜14cであるため、O2ガスを用いたアッシング、あるいはフッ素系ガス+O2ガスを用いたドライエッチングを行っても酸化による抵抗上昇が生じない。ここで、レジストパターン63がOC層36に対して剥離選択性のある材料で形成されていれば、各開口部で露出しているレジストパターン63を剥離除去することも可能である。続いて、フッ素系ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、ゲート端子上の開口部で露出している絶縁膜32が除去され、ゲート端子表面が露出するコンタクトホールが形成される。
【0069】
次に、スパッタリング等の薄膜形成方法により、例えば膜厚100nmの高融点金属層(Ti層又はTi合金層等)16aと、例えば膜厚100nmのAl系金属層(Al層又はAl合金層等)16bとを基板全面にこの順に成膜する。次に、Al系金属層16b上の全面にレジストを塗布し、第5のマスクを用いて露光して現像し、所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成する。得られたレジストパターンをエッチングマスクとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。これにより、コンタクトホール24を介してソース電極22に電気的に接続され、コンタクトホール26を介して蓄積容量電極25に電気的に接続された反射電極16が画素領域毎に形成される。この後、150〜230℃の範囲内、好ましくは200℃で熱処理する。以上の工程を経て、図3乃至図6に示すTFT基板2が完成する。
【0070】
本実施の形態によれば、ドレイン電極21及びソース電極22の形成と同時に凹凸形成用突起60を形成でき、凹凸形成用突起60を形成するための新たなマスクが不要である。このため、TFT基板2の製造工程を増加させずに、良好な反射表示特性の得られる液晶表示装置を実現できる。
【0071】
以上説明した実施の形態による液晶表示装置用基板及びその製造方法及びそれを備えた液晶表示装置は、以下のようにまとめられる。
(付記1)
基板上に導電層を形成し、
前記導電層上に感光性樹脂を塗布してパターニングし、所定形状の感光性樹脂層を形成し、
前記感光性樹脂層をマスクとして前記導電層をパターニングし、薄膜トランジスタのソース/ドレイン電極を形成するとともに、前記感光性樹脂層からなる上層部と前記導電層からなる下層部とを有する凹凸形成用突起を画素領域内に形成し、
前記感光性樹脂層上に絶縁性樹脂を塗布して、前記凹凸形成用突起に倣った凹凸を表面に有する絶縁性樹脂層を形成し、
前記絶縁性樹脂層上に反射電極を形成すること
を特徴とする液晶表示装置用基板の製造方法。
【0072】
(付記2)
付記1記載の液晶表示装置用基板の製造方法において、
前記絶縁性樹脂として、感光性樹脂を用いること
を特徴とする液晶表示装置用基板の製造方法。
【0073】
(付記3)
付記2記載の液晶表示装置用基板の製造方法において、
前記絶縁性樹脂層をパターニングする工程と、
パターニングされた前記絶縁性樹脂層をマスクとして、前記感光性樹脂層と前記感光性樹脂層の下層に形成された絶縁膜とを一括して開口し、コンタクトホールを形成する工程とをさらに有すること
を特徴とする液晶表示装置用基板の製造方法。
【0074】
(付記4)
付記2記載の液晶表示装置用基板の製造方法において、
前記感光性樹脂層は、前記絶縁性樹脂層に対して剥離選択性を有し、
前記絶縁性樹脂層をパターニングする工程と、
パターニングされた前記絶縁性樹脂層をマスクとして、前記感光性樹脂層を剥離した後に、前記感光性樹脂層の下層に形成された絶縁膜を開口し、コンタクトホールを形成する工程とをさらに有すること
を特徴とする液晶表示装置用基板の製造方法。
【0075】
(付記5)
付記2乃至4のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板の製造方法において、
前記絶縁性樹脂層表面に所定のエネルギーを与えて、前記絶縁性樹脂層に熱的変形特性の分布を形成する工程と、
前記絶縁性樹脂層を熱処理して、前記絶縁性樹脂層表面に凹凸を形成する工程とをさらに有すること
を特徴とする液晶表示装置用基板の製造方法。
【0076】
(付記6)
付記2乃至4のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板の製造方法において、
前記絶縁性樹脂層を露光又はハーフ露光して現像し、前記絶縁性樹脂層表面に凹凸を形成する工程をさらに有すること
を特徴とする液晶表示装置用基板の製造方法。
【0077】
(付記7)
基板上に配置された複数の画素領域と、
前記画素領域毎に形成された薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタのソース/ドレイン電極と同一の形成材料で形成された下層部と、感光性樹脂で形成された上層部とを有し、前記画素領域内に配置された凹凸形成用突起と、
前記凹凸形成用突起上に形成された絶縁性樹脂層と、
前記絶縁性樹脂層上に形成され、前記ソース電極に電気的に接続された反射電極と
を有することを特徴とする液晶表示装置用基板。
【0078】
(付記8)
付記7記載の液晶表示装置用基板において、
前記絶縁性樹脂層は、前記凹凸形成用突起に倣った凹凸を表面に有し、
前記反射電極は、前記絶縁性樹脂層表面に倣った凹凸を表面に有すること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0079】
(付記9)
付記7又は8に記載の液晶表示装置用基板において、
前記ソース/ドレイン電極及び前記下層部は、酸化導電膜を少なくとも最上層に有していること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0080】
(付記10)
付記9記載の液晶表示装置用基板において、
前記ソース/ドレイン電極及び前記下層部は、高融点金属層と、Al層又はAl合金層と、高融点金属層と、前記酸化導電膜とがこの順に積層された構造を有していること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0081】
(付記11)
付記9又は10に記載の液晶表示装置用基板において、
前記反射電極は、高融点金属層と、Al層又はAl合金層とがこの順に積層された構造を有していること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0082】
(付記12)
付記7乃至11のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板において、
前記基板上に形成された複数のバスラインと、前記複数のバスラインにそれぞれ接続された複数の端子部とを有し、
前記複数の端子部のいずれかは、酸化導電膜を少なくとも最上層に有していること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0083】
(付記13)
付記12記載の液晶表示装置用基板において、
前記複数の端子部のいずれかは、高融点金属層と、Al層又はAl合金層と、高融点金属層と、前記酸化導電膜とがこの順に積層された構造を有していること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0084】
(付記14)
対向配置された一対の基板と、前記一対の基板間に封止された液晶とを備えた液晶表示装置において、
前記一対の基板の一方は、付記7乃至13のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板が用いられていること
を特徴とする液晶表示装置。
【0085】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、良好な表示特性及び高い信頼性を有し、かつ製造工程を簡略化できる液晶表示装置用基板及びその製造方法及びそれを備えた液晶表示装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板の等価回路を模式的に示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板の構成を示す図である。
【図4】図3のA−A線で切断した液晶表示装置用基板の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板の端子部の構成を示す図である。
【図6】図5のB−B線で切断した液晶表示装置用基板の構成を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置用基板の構成を示す図である。
【図12】図11のC−C線で切断した液晶表示装置用基板の構成を示す断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置用基板の端子部の構成を示す図である。
【図14】図13のD−D線で切断した液晶表示装置用基板の構成を示す断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図19】従来の液晶表示装置用基板の構成を示す図である。
【図20】図19のX−X線で切断した液晶表示装置用基板の構成を示す断面図である。
【図21】従来の液晶表示装置用基板の端子部近傍の構成を示す図である。
【図22】図21のY−Y線で切断した液晶表示装置用基板の構成を示す断面図である。
【図23】従来の液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図24】従来の液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図25】従来の液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図26】従来の液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図27】従来の液晶表示装置用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
2 TFT基板
4 対向基板
6 ガラス基板
8 ゲート端子
12 ゲートバスライン
12a Al系金属層
12b 高融点金属層
14 ドレインバスライン
14a Al系金属層
14b 高融点金属層
14c 透明酸化導電膜
16 反射電極
16a 高融点金属層
16b Al系金属層
18 蓄積容量バスライン
20 TFT
21 ドレイン電極
22 ソース電極
23 チャネル保護膜
24、26、28 コンタクトホール
25 蓄積容量電極
32 絶縁膜
34 保護膜
36 OC層
42 突起
44 樹脂CF層
50 動作半導体層
50’ a−Si層
51 n+a−Si層
60 凹凸形成用突起
61 下層部
62 上層部
63 レジストパターン
70 ドレイン端子
80 ゲートバスライン駆動回路
82 ドレインバスライン駆動回路
84 制御回路
87 偏光板

Claims (1)

  1. 基板上にa−Si層を形成し、
    前記a−Si層上に、酸化導電膜を少なくとも最上層に有する導電層を形成し、
    前記導電層上に感光性樹脂を塗布してパターニングし、所定形状の感光性樹脂層を形成し、
    前記感光性樹脂層をマスクとして前記導電層及び前記a−Si層をパターニングし、薄膜トランジスタの動作半導体層及びソース/ドレイン電極を形成するとともに、前記感光性樹脂層からなる上層部と前記導電層及び前記a−Si層からなる下層部とを有する凹凸形成用突起を画素領域内に形成し、
    前記感光性樹脂層上に絶縁性樹脂を塗布して、前記凹凸形成用突起に倣った凹凸を表面に有する絶縁性樹脂層を形成し、
    前記絶縁性樹脂層上に反射電極を形成すること
    を特徴とする液晶表示装置用基板の製造方法。
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