JP4455744B2 - フィルタ装置 - Google Patents

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【0001】
【技術分野】
本発明は、フィルタ装置に係り、特に、別個のシール部材の配設を必要とすることなく、フィルタ装置内における、フィルタカートリッジとその取付座との間のシールを良好に確保し得るようにしたフィルタ装置の改良された構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来より、各種工場等において気体等の流体を利用する場合にあっては、そのような流体が流通せしめられる管路上に様々なフィルタ装置が設置されて、用いられてきている。例えば、工場プラントを初めとして、医療分野や原子力プラント等で用いられる種々の空気圧機器に対して圧縮空気を供給するための管路上においては、それら空気圧機器を保護したり、或いはそれら空気圧機器による作業の品質を維持し、またそれにおける作業性の向上等を図るために、圧縮空気用フィルタ装置が設置され、供給される圧縮空気中に含まれる水分や油分、固形物の除去等が行なわれるようになっている。
【0003】
そして、そのような圧縮空気用を初めとする各種のフィルタ装置においては、圧縮空気等の流体を浄化する濾過材(フィルタ材)として、金属繊維製のメッシュや綿布等からなる詰物が多く用いられているが、かかる詰物よりなるフィルタ材を利用するフィルタ装置にあっては、長時間使用されると、フィルタ材に油の如き粘性体や固体微粒子等が吸着、沈着して、流体の浄化効果(フィルタ効果)が低下してしまうようになるため、近年の多くのフィルタ装置においては、装置全体を交換するのではなく、フィルタ効果が低下したフィルタ材のみを交換することが可能な、所定の大きさの容器内にフィルタ材たる詰物を充填したカートリッジ状のフィルタ手段(フィルタカートリッジ)が、採用されている。
【0004】
ところで、フィルタ手段として、上述したフィルタカートリッジを採用するフィルタ装置においては、装置内に導かれた流体のすべてが該フィルタカートリッジを通過せしめられて、期待される流体の浄化効果(フィルタ効果)が得られるようにするために、フィルタ装置内の取付座とフィルタカートリッジとの間を流体密にして、流通される流体がフィルタカートリッジをバイパスして下流側に送出されないように、フィルタカートリッジを組み付けることが必要とされるのであるが、従来のフィルタカートリッジを採用したフィルタ装置にあっては、フィルタカートリッジは、装置内の取付座との間においてOリング等のシール部材を介して組み付けられているものであった。
【0005】
しかしながら、フィルタカートリッジをフィルタ装置内の取付座に組み付けるに際して、該取付座との間にシール部材を介在させていた従来のフィルタ装置にあっては、シール部材という余分な部品を準備する必要があり、そのためにコストアップを招来するという問題があることに加えて、フィルタカートリッジを交換する際に、かかる取付座とフィルタカートリッジとの間に介装されたシール部材が、シール効果を発揮する所定の位置からずれる恐れがあるため、シール部材が取付座とフィルタカートリッジとの間の所定の位置に存在することを確認した後に、該フィルタカートリッジの組付け作業を行なっており、そのためにフィルタカートリッジの交換作業は面倒なものとなっている。
【0006】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、別個のシール部材の配設を必要とすることなく、従って余分な部品を用いることなく、フィルタ装置内における、フィルタカートリッジとその取付座との間のシールが良好に確保され得るように改良されたフィルタ装置を提供することにある。
【0007】
【解決手段】
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、筒体内に所定の詰物を有するフィルタカートリッジを用い、該フィルタカートリッジを構成する筒体の軸方向の端部を、浄化されるべき流体が流通せしめられる通路に設けられる取付座に押し当てた状態において、該フィルタカートリッジを取り付けて、かかるフィルタカートリッジの筒体内をその軸方向に流通せしめられる流体の浄化を行なうようにしたフィルタ装置において、前記通路に設けられる取付座をテーパ面にて構成する一方、前記フィルタカートリッジを構成する筒体を樹脂製と為し、且つその前記取付座に当接せしめられる側の端部を、該取付座のテーパ面に対応したテーパ面にて構成すると共に、かかる筒体端部のテーパ面上に、その周方向に連続して延びる突条を設け、前記フィルタカートリッジの取付け時に、該突条が前記取付座のテーパ面に当接せしめられることによって、該フィルタカートリッジと該取付座との間のシールが確保され得るようにしたことを特徴とするフィルタ装置を、その要旨とするものである。
【0008】
このように、本発明に係るフィルタ装置にあっては、フィルタ装置内の浄化されるべき流体が流通せしめられる通路に設けられる取付座が、テーパ面にて構成されている一方、フィルタカートリッジを構成する筒体が樹脂製と為されて、それの前記取付座に当接せしめられる側の端部が、該取付座のテーパ面に対応したテーパ面にて構成されると共に、そのテーパ面上に、周方向に連続して延びる突条が設けられており、フィルタカートリッジを取付座に押し当てた状態において取り付けた場合には、該突条が、前記取付座のテーパ面に当接せしめられ、シール部材と同様の働きをすることとなるところから、Oリング等のシール部材を特別に用いることなく、該フィルタカートリッジと該取付座との間のシールが効果的に確保され得るのである。
【0009】
また、そのようなフィルタ装置において、前記突条は、フィルタカートリッジを構成する樹脂製たる筒体の前記テーパ面上に、前記取付座と当接せしめられた際にシール部材として機能する位置及び大きさにおいて一体的に設けられているところから、フィルタカートリッジとシール部材が別個の部材より構成されていた従来のフィルタ装置とは異なり、部品点数が少なくなり、それによって製作コストの低減、更には組付作業性の改善が図られ得ることに加えて、フィルタカートリッジの交換時にシール部材の位置を確認する等という作業も必要とされることはなく、以て容易に且つ迅速にフィルタカートリッジの交換を行なうことが出来ることとなる。
【0010】
しかも、かかる本発明に従うフィルタ装置にあっては、フィルタカートリッジを構成する樹脂製筒体に設けられた突条がシール部材として機能することとなるために、フィルタカートリッジの交換により、常に新たなシール機構が構成されることとなるのであり、これによって、シール特性の維持を有利に実現し得るのである。
【0011】
かくの如く、本発明に従うフィルタ装置にあっては、一般的なシール部材を用いることなく、フィルタカートリッジを取付座に組み付けた、そのままの状態において、両者間のシールが有利に確保され得ると共に、従来のような余分な作業を伴なうことなく、簡易に且つ迅速にフィルタカートリッジの交換を行なうことが出来る特徴がある。
【0012】
また、本発明に従うフィルタ装置は、筒体内に第一の詰物を有する第一のフィルタカートリッジと、筒体内に第二の詰物を有する第二のフィルタカートリッジとが、所定容積の捕捉チャンバ内に連通されて、配設され、圧縮空気を導入管路より該第一のフィルタカートリッジを通じて該捕捉チャンバ内に導くことにより、該圧縮空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を凝縮乃至は合体せしめて、該圧縮空気より分離せしめる一方、かかる蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を、該捕捉チャンバより前記第二のフィルタカートリッジに導くようにすることによって、該圧縮空気中に残存する液状の粒子を該第二のフィルタカートリッジにて捕捉せしめ、浄化された圧縮空気が該第二のフィルタカートリッジから送り出されるようにしたフィルタ装置において、前記第一及び第二のフィルタカートリッジのうちの少なくとも何れか一方を構成する筒体の軸方向の端部が押し当てられる取付座をテーパ面にて構成する一方、該フィルタカートリッジを構成する筒体を樹脂製と為し、且つその前記取付座に当接せしめられる側の端部を、該取付座のテーパ面に対応したテーパ面にて構成すると共に、かかる筒体端部のテーパ面上に、その周方向に連続して延びる突条を設け、前記フィルタカートリッジの取付け時に、該突条が前記取付座のテーパ面に当接せしめられることによって、該フィルタカートリッジと該取付座との間のシールが確保され得るようにしたことをも、その特徴としている。このような構成を採用することにより、フィルタ手段として2つのフィルタカートリッジを備えたフィルタ装置にあっても、フィルタカートリッジと取付座との間のシールが良好に確保され得ると共に、簡易に且つ迅速にフィルタカートリッジの交換を行なうことが出来るのである。
【0013】
なお、かかる本発明に従うフィルタ装置の望ましい態様の一つによれば、前記第一のフィルタカートリッジと前記第二のフィルタカートリッジとが、該第一のフィルタカートリッジを内側にして同心的に配置せしめられていると共に、該第二のフィルタカートリッジが、前記筒体として、径方向に所定の間隙をおいて位置する内側筒壁部と外側筒壁部とを備えた二重筒部材を有し、且つ該二重筒部材の前記間隙内に前記第二の詰物が収容されることとなる。このような構成を採用することにより、フィルタ装置全体をコンパクトなものとしつつ、フィルタカートリッジと取付座との間のシールを良好に確保することが出来、更にフィルタカートリッジの交換も簡易に且つ迅速に行なうことが出来るのである。
【0014】
また、本発明に従うフィルタ装置の好ましい他の態様の一つによれば、前記第二のフィルタカートリッジの二重筒部材が樹脂製とされている一方、それを構成する内側筒壁部と外側筒壁部の軸方向の端部がそれぞれ押し当てられる内側取付座と外側取付座とが、前記取付座として設けられ、且つそれら内側取付座及び外側取付座がそれぞれテーパ面にて構成されていると共に、それら取付座のテーパ面に対応するテーパ面が前記内側筒壁部及び外側筒壁部のそれぞれの端部に設けられ、更にそれら内側筒壁部及び外側筒壁部のそれぞれのテーパ面上にその周方向に連続して延びる突条がそれぞれ設けられることとなる。このような構成を採用することによって、コンパクト化されたフィルタ装置におけるフィルタカートリッジの交換をより一層簡易なものとすることが出来るのである。
【0015】
さらに、本発明に従うフィルタ装置の好ましい別の他の態様の一つによれば、前記第二のフィルタカートリッジから送出される圧縮空気の通路上に、所定厚さの多孔構造の円筒状の通気壁部を有するミストフィルタが設けられてなる構造が、採用される。このような構成を採用することにより、フィルタカートリッジと取付座との間のシールが良好に確保されつつ、流体のフィルタ効果をより一層向上せしめることが出来ることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明に係るフィルタ装置の具体的な構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0017】
先ず、図1及び図2には、特開平5−317630号公報に示される圧縮空気用フィルタ装置において本発明に従う構造を導入したものの一具体例について、図1においてその下半分が、図2においてその上半分が、それぞれ部分的に示されている。そして、それらの図において、そのようなフィルタ装置は、第一のフィルタカートリッジ2,第二のフィルタカートリッジ4及びドレン装置6が収容されている下部ハウジング8と(図1参照)、ミストフィルタ10及び集気筒12が収容されている上部ハウジング14と(図2参照)、それら下部ハウジング8及び上部ハウジング14の中間に位置するように配された、圧縮空気の導入通路16及び送出通路18を有する仕切り部材20とからなる構成とされているのである(図1及び図2参照)。
【0018】
ところで、かかるフィルタ装置の全体構造については、上記公報に詳細に説明されているところから、ここでは、概略的な説明に止めることとするが、先ず、略厚肉円板状を呈する仕切り部材20には、図1に示される如く、その径方向外方に突出する突部21aの外周面に開口すると共に、該仕切り部材20の底面中央部に開口する下部開口部22に連通する圧縮空気の導入通路16が設けられている。また、かかる突部21aに対して対称的に配設された突部21bの外周面に開口すると共に、仕切り部材20の上面中央部に開口する上部開口部24に連通する圧縮空気の送出通路18が設けられている。更に、その厚さ方向において上下に貫通する複数の中間通路26が設けられており、後述する如き下部ハウジング8側から上部ハウジング14側への圧縮空気の連通路とされている。
【0019】
また、図1及び図2に示された圧縮空気用フィルタ装置における仕切り部材20の上側面には、図2に示される如く、送出通路18に連通する上部開口部24を有するドレン受部28が設けられていると共に、該ドレン受部28のテーパ状底面に開口するドレン流路(図示せず)が、仕切り部材20の外周面上で、圧縮空気の導入通路16及び排出通路18の各開口部に対して所定角度ずれた位置において開口するように、設けられている。
【0020】
一方、かかる仕切り部材20の下側面には、図1に示される如く、下部開口部22に接続するようにして、第一のフィルタカートリッジ2が螺着せしめられており、そして該第一のフィルタカートリッジ2の外側に、同心的に、第二のフィルタカートリッジ4が配置され、該第一のフィルタカートリッジ2の下端部に対するナット48の螺合によって、圧縮空気の通過する通孔47の複数が周方向に配設された円環状の支持部材46を介して、取付座40に対して押圧、固定せしめられている。また、かかる第二のフィルタカートリッジ4の外側には、更に、仕切り部材20の下部に対して、Oリング30を介して、有底円筒状の下部ハウジング8が、その開口部を当接するようにして、配置されて、螺着せしめられることにより、仕切り部材20と下部ハウジング8とが一体的に且つ気密に組み付けられて、下部ハウジング8内に密閉空間が形成されている。これによって、その密閉空間の上部中心部には、第一のフィルタカートリッジ2が配置せしめられ、また該第一のフィルタカートリッジ2の外側に位置するようにして、第二のフィルタカートリッジ4が配置せしめられ、更にドレン装置6が密閉空間の下部に配置されるようになっている。
【0021】
ここで、かかるフィルタ装置における第一のフィルタカートリッジ2は、その内周面の軸方向略中央に段付部が形成された樹脂製の筒体32内に、樹脂製の空気旋回用のデフレクタ34が、前記段付部において係止されてなる構造、換言すればそのようなデフレクタ34が詰物として筒体32内に収容、充填された構造を有している。また、第二のフィルタカートリッジ4は、前記第一のフィルタカートリッジ2における樹脂製の筒体32の外径よりも所定寸法大きな内径を有する樹脂製の内筒36と、該内筒36よりも所定寸法大径で且つ略同一の長さを有する樹脂製の外筒38とが同心的に一体的に形成されてなる二重筒構造の環状筒体を有し、そしてそれら外筒38と内筒36との間の空間内に濾材(フィルタ材)たる詰物39が充填された構造とされている。
【0022】
一方、仕切り部材20の上部側には、有底円筒状の上部ハウジング14が、Oリング50,52を介して、その開口部において螺合されて、気密に取り付けられており、その内部に密閉空間が形成されている。そして、かかる密閉空間に、円筒状のミストフィルタ10が、その上端部及び下端部を支持板54に支持された状態で、前記第一のフィルタカートリッジ2及び第二のフィルタカートリッジ4と略同心的に位置するようにして、仕切り部材20の上面部に設けられたドレン受部28の外側部位に液密に装着せしめられている。これによって、上部ハウジング14内の密閉空間は、ミストフィルタ10の外部と内部とに仕切られており、そのミストフィルタ10の外側空間は、仕切り部材20の中間通路26を通じて、該仕切り部材20の下側の下部ハウジング8内の密閉空間に連通せしめられているのである。
【0023】
なお、ミストフィルタ10は、筒壁が多孔構造の通気壁部とされた円筒体であれば、公知のミストフィルタの何れもが採用され得、例えば、微細な連通気孔を有する軟質または硬質のウレタンフォーム、焼結樹脂、ガラスファイバー等から構成される。そして、そのような構成の通気壁部を外側から内側に圧縮空気が通過することにより、該圧縮空気中に残存する蒸気乃至は液状粒子、固形粒子が、付着、捕集され、圧縮空気より除去乃至は消失せしめられるのである。また、図1及び図2に示されたフィルタ装置にあっては、かかるミストフィルタ10の内外周面に、金属製の網目状物からなるフィルタ状のスクリーン56が設けられている。
【0024】
また、かかるミストフィルタ10の内側空間には、所定長さの円筒を、その長さ方向における2箇所で屈曲させた形状を呈する集気筒12が、仕切り部材20のドレン受部28に設けられている上部開口部24内に液密に固定、立設されており、それによって、ミストフィルタ10の筒壁にて捕捉された液状微粒子が送出通路18に侵入することが、効果的に防止され得るようになっている。
【0025】
従って、このような構造とされたフィルタ装置にあっては、先ず、圧縮空気は、仕切り部材20の圧縮空気導入通路16から第一のフィルタカートリッジ2内に導かれて、旋回させられることとなり、その際の遠心分離作用によって、かかる圧縮空気中に含まれる水や油の液状微粒子、固形微粒子が効果的に圧縮空気より分離せしめられるのである。そして、分離された液状微粒子、固形微粒子は、下部ハウジング8内の下部に運び込まれて、ドレン装置6より外部に排出されることとなる。
【0026】
次いで、このように液状微粒子、固形微粒子が分離された圧縮空気は、第二のフィルタカートリッジ4内に導かれ、そこで、圧縮空気中に残存する液状微粒子は、詰物39に吸着されたり、詰物39を通過する際に惹起される空気流の渦巻現象等の作用によって、気化され、また残存する固形微粒子は、詰物39を通過する際に、捕集されることとなるのである。その後、更に、圧縮空気は、仕切り部材20の中間通路26を通じて、上部ハウジング14内に導かれ、ミストフィルタ10の筒壁を外側から内側に向かって通過することにより、該空気中に残存している液状粒子、固形粒子は、該ミストフィルタ10によって捕捉されるようになっている。かくして、水分や油分の液状粒子、固形粒子が存在しない、清浄になった圧縮空気が、ミストフィルタ10の内側空間において上方に開口する集気筒12の内孔、仕切り部材20の上部開口部24、更には送出通路18を通じて、送出管路に送出せしめられるのである。
【0027】
ここにおいて、本発明は、かくの如き構造のフィルタ装置において、第二のフィルタカートリッジ4が、仕切り部材20の中間通路26に接続せしめられるに際し、それら第二のフィルタカートリッジ4と仕切り部材20(具体的には取付座40)との間のシール構造として実現され、第一のフィルタカートリッジ2を通じて下部ハウジング8内に導かれた圧縮空気が、第二のフィルタカートリッジ4をバイパスすることなく、該第二のフィルタカートリッジ4から中間通路26を通じて上部ハウジング14内に確実に導かれるようになっているのである。
【0028】
すなわち、そのようなシール構造を実現すべく、仕切り部材20においては、その下面に、前記中間通路26が底面において開口せしめられた環状溝41が、下部開口部22に対して同心的に位置するように設けられており、そして該環状溝41の両側壁部が、第二のフィルタカートリッジ4の取付座40とされているのである。しかも、かかる環状溝41の両側壁部の取付座40,40には、互いに下方に向って拡開するように下傾する外側取付テーパ面40aと内側取付テーパ面40bとが形成されている。要するに、外側取付テーパ面40aは、径方向外方に下傾する一方、内側取付テーパ面40bは径方向内方に下傾して、それら二つのテーパ面40a、40bが対向して下方に向って拡開するように形成されているのである。
【0029】
一方、第二のフィルタカートリッジ4は、図3及び図4より明らかなように、ポリプロピレン等の所定の合成樹脂にて一体的に形成された内筒36と外筒38とを有する二重筒構造を呈している。具体的には、それら内筒36及び外筒38は、取付座40(二つの取付テーパ面40a、40b)に当接せしめられる側の端部間を連結するように等間隔で設けられた8箇所の連結部42により、一体的な構造とされていると共に、隣り合う連結部42,42間が、圧縮空気の通過せしめられる通気孔37とされている。また、内筒36における上端の内側角部が、仕切り部材20に設けられた取付座40の内側取付テーパ面40bに対応した内方に下傾するテーパ面43bにて構成されていると共に、かかるテーパ面43b上には、内筒36の略軸方向に突出した、鋭角的な樹脂製の三角突条44bが一体的に設けられている。同様に、外筒38における上端の外側角部が、取付座40の外側取付テーパ面40aに対応した外方に下傾するテーパ面43aにて構成されていると共に、かかるテーパ面43a上には、外筒38の略軸方向に突出した、鋭角的な樹脂製の三角突条44aが一体的に設けられている。そして、かかる内筒36及び外筒38の間には、図示はされていないが、従来と同様な巻回物が、詰物39として充填されているのである。
【0030】
そして、かかる構造の第二のフィルタカートリッジ4は、その内筒36及び外筒38におけるテーパ面が形成されていない側の端部(下端部)において、周方向に所定の間隔で複数の通孔47が形成された円環状の支持部材46を介して、第一のフィルタカートリッジ2の下端部に螺着されるナット48に支持されることにより、仕切り部材20に固定せしめられるようになっている。即ち、ナット48を第一のフィルタカートリッジ2の下端部に螺入していくと、第二のフィルタカートリッジ4を構成する外筒38及び内筒36は、仕切り部材20の方へ押し当てられ、かかる外筒38及び内筒36の上端部におけるテーパ面43a、43b上に設けられた突条44a及び44bが、仕切り部材20における取付テーパ面40a、40bに当接せしめられるようになるのである。
【0031】
このような第二のフィルタカートリッジ4の押圧、固定に際して、外筒38及び内筒36の上端部のテーパ面43a、43bに設けられた突条44a、44bは、ポリプロピレン等の合成樹脂よりなるものであるところから、かかる突条44a、44bが仕切り部材20に設けられた取付座40の取付テーパ面40a、40bに押し当てられると、該突条44a、44bは、樹脂の変形作用に基づいて、その押圧力に応じて僅かに変形し、取付座40の取付テーパ面40a、40bとの間に、製作誤差等に基因して隙間が存在していても、そのような隙間が解消され、全周に亘って突条44a、44bと取付テーパ面40a、40bとの間の接触が確実に確保され得ることとなるために、第二のフィルタカートリッジ4と取付座40との間のシールが良好に確保され得、以て第二のフィルタカートリッジ4をバイパスして下流側に圧縮空気が漏れ出すようなことがないところから、圧縮空気は第二のフィルタカートリッジ4にて更なる清浄化作用を受け得ることとなるのである。
【0032】
なお、ここに例示の第二のフィルタカートリッジ4にあっては、その内筒36の内径が、フィルタの上端部(突条44bが設けられた側の端部)方向に進むに従って僅かに大きくなるように設計され、また、外筒38の外径は、フィルタの上端部(突条44aが設けられた側の端部)方向に進むに従って僅かに小さくなるように設計されているが、このような構成の採用によって、第二のフィルタカートリッジ4の上端部の取付座40に対する押圧作用が効果的に発揮せしめられて、シール効果が高められ得るようになっている。
【0033】
また、かかる外筒38の上端部のテーパ面43a上に設けられた突条44a、及び内筒36の上端部のテーパ面43b上に設けられた突条44bにあっても、図5より明らかなように、図1及び図2に示したフィルタ装置においては鋭角的な三角突条とされており、これによって、より有効なシール機能が実現せしめられ得るようになっているのである。
【0034】
従って、図1及び図2に示されるフィルタ装置にあっては、圧縮空気が、第一のフィルタカートリッジ2、第二のフィルタカートリッジ4、ミストフィルタ10の順に通過せしめられることによって、かかる圧縮空気から液状微粒子、固形微粒子が効果的に除去乃至は消失されることとなるが、その際、特に、第二のフィルタカートリッジ4と仕切り部材20との間におけるシールが、仕切り部材20に設けた取付座40の取付テーパ面40a、40bに対する第二のフィルタカートリッジ4の外筒38、内筒36の端部に設けた突条44a、44bの当接、そして押圧による変形作用に基づくところの密接にて、Oリングの如き別個のシール部材を用いることなく、良好に確保され得るのであり、以て従来のフィルタ装置に比べて部品点数が少なくなり、それによって製作コストの低減、更には組付作業性の改善が有利に図られ得ることとなるのである。また、従来のフィルタ装置のような、フィルタカートリッジの交換時にシール部材の位置を確認する等の作業も必要とされることはなく、以て容易に且つ迅速にフィルタカートリッジの交換を行なうことができる利点がある。
【0035】
以上、本発明の一具体例に基づいて、本発明の構成を詳細に説明してきたが、本発明が、そのような例示の具体例にのみ限定して解釈されるものでは決してなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に含まれるものであることが、理解されるべきである。
【0036】
例えば、例示の具体例では、二つのフィルタカートリッジを同心的に組み込んでなるフィルタ装置において、本発明を適用した形態の一例が示されているが、本発明は、そのようなフィルタカートリッジの数には関係なく、三つ以上、或いは単に一つのフィルタカートリッジを用いたフィルタ装置にも、同様に適用され得るものであり、またフィルタカートリッジの配設構造にあっても、例示の構造に限定されるものではなく、公知の各種構造において、本発明が適用可能である。
【0037】
また、フィルタカートリッジを単筒(一重筒)構造とすることも何等差し支えなく、更にそのようなフィルタカートリッジの筒体内に収容される詰物にあっても、公知の各種のものが適宜に用いられ得、例えば例示の第一のフィルタカートリッジ2におけるデフレクタ34に代えて、金属メッシュの巻回体等を詰物として用いることができる。
【0038】
さらに、本発明に従って、フィルタカートリッジの端部に設けられる突条としても、例示の如き三角形状のものの他、適宜の形状のものが採用され、またその大きさも、仕切り部材に設けられる取付座との間でシールが確保され得るような大きさであれば、如何なる大きさであっても、何等差し支えないのである。
【0039】
その他、フィルタ装置の構造としては、フィルタカートリッジを用いる従来のフィルタ装置の構造が適宜に採用されることとなることは、言うまでもないところである。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に従うフィルタ装置にあっては、浄化されるべき流体が流通せしめられる通路に設けられる取付座をテーパ面にて構成すると共に、樹脂製のフィルタカートリッジにおける該取付座に当接せしめられる側の端部を、かかる取付座に対応したテーパ面にて構成し、更には筒体端部のテーパ面上に、その周方向に連続して延びる突条を設けることにより、前記フィルタカートリッジの取付け時に、該突条が前記取付座のテーパ面に当接せしめられることによって、該フィルタカートリッジと該取付座との間のシールが確保されるように構成したものであるところから、従来のOリング等の別個のシール部材を用いていたフィルタ装置と比較して、部品点数が少なくなり、製作コストの低減、更には組付け作業性の改善が効果的に図られ得るのである。また、別個のシール部材を用いないことから、フィルタカートリッジの交換時に、シール部材の位置を確認する等という作業も必要とされないのであり、更には、フィルタカートリッジの交換により、常に新たなシール機構が構成されることとなるため、シール特性の維持を有利に実現し得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う圧縮空気用フィルタ装置の一例に係るものの下半分を示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示される圧縮空気用フィルタ装置の上半分を示す縦断面説明図である。
【図3】図1及び図2に示されるフィルタ装置に用いられる第二のフィルタカートリッジの上面図である。
【図4】図3に示される第二のフィルタカートリッジ(詰物省略)の縦断面図である。
【図5】図4に示される第二のフィルタカートリッジの縦断面図の上部右角部を拡大した説明図である。
【符号の説明】
2 第一のフィルタカートリッジ 4 第二のフィルタカートリッジ
6 ドレン装置 8 下部ハウジング
10 ミストフィルタ 12 集気筒
14 上部ハウジング 16 導入通路
18 送出通路 20 仕切り部材
26 中間通路 32 筒体
36 内筒 38 外筒
39 詰物 40 取付座
40a 外側取付テーパ面 40b 内側取付テーパ面
43a、43b テーパ面 44a、44b 突条
48 ナット

Claims (5)

  1. 筒体内に所定の詰物を有するフィルタカートリッジを用い、該フィルタカートリッジを構成する筒体の軸方向の端部を、浄化されるべき流体が流通せしめられる通路に設けられる取付座に押し当てた状態において、該フィルタカートリッジを取り付けて、かかるフィルタカートリッジの筒体内をその軸方向に流通せしめられる流体の浄化を行なうようにしたフィルタ装置において、
    前記通路に設けられる取付座をテーパ面にて構成する一方、前記フィルタカートリッジを構成する筒体を樹脂製と為し、且つその前記取付座に当接せしめられる側の端部を、該取付座のテーパ面に対応したテーパ面にて構成すると共に、かかる筒体端部のテーパ面上に、その周方向に連続して延びる突条を設け、前記フィルタカートリッジの取付け時に、該突条が前記取付座のテーパ面に当接せしめられることによって、該フィルタカートリッジと該取付座との間のシールが確保され得るようにしたことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 筒体内に第一の詰物を有する第一のフィルタカートリッジと筒体内に第二の詰物を有する第二のフィルタカートリッジとが、所定容積の捕捉チャンバ内に連通されて、配設され、圧縮空気を導入管路より該第一のフィルタカートリッジを通じて該捕捉チャンバ内に導くことにより、該圧縮空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を凝縮乃至は合体せしめて、該圧縮空気より分離せしめる一方、かかる蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を、該捕捉チャンバより前記第二のフィルタカートリッジに導くようにすることによって、該圧縮空気中に残存する液状の粒子を該第二のフィルタカートリッジにて捕捉せしめ、浄化された圧縮空気が該第二のフィルタカートリッジから送り出されるようにしたフィルタ装置において、
    前記第一及び第二のフィルタカートリッジのうちの少なくとも何れか一方を構成する筒体の軸方向の端部が押し当てられる取付座をテーパ面にて構成する一方、該フィルタカートリッジを構成する筒体を樹脂製と為し、且つその前記取付座に当接せしめられる側の端部を、該取付座のテーパ面に対応したテーパ面にて構成すると共に、かかる筒体端部のテーパ面上に、その周方向に連続して延びる突条を設け、前記フィルタカートリッジの取付け時に、該突条が前記取付座のテーパ面に当接せしめられることによって、該フィルタカートリッジと該取付座との間のシールが確保され得るようにしたことを特徴とするフィルタ装置。
  3. 前記第一のフィルタカートリッジと前記第二のフィルタカートリッジとが、該第一のフィルタカートリッジを内側にして同心的に配置せしめられていると共に、該第二のフィルタカートリッジが、前記筒体として、径方向に所定の間隙をおいて位置する内側筒壁部と外側筒壁部とを備えた二重筒部材を有し、且つ該二重筒部材の前記間隙内に前記第二の詰物が収容されていることを特徴とする請求項2に記載のフィルタ装置。
  4. 前記第二のフィルタカートリッジの二重筒部材が樹脂製とされている一方、それを構成する内側筒壁部と外側筒壁部の軸方向の端部がそれぞれ押し当てられる内側取付座と外側取付座とが、前記取付座として設けられ、且つそれら内側取付座及び外側取付座がそれぞれテーパ面にて構成されていると共に、それら取付座のテーパ面に対応するテーパ面が前記内側筒壁部及び外側筒壁部のそれぞれの端部に設けられ、更にそれら内側筒壁部及び外側筒壁部のそれぞれのテーパ面上に、その周方向に連続して延びる突条がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3に記載のフィルタ装置。
  5. 前記第二のフィルタカートリッジから送出される圧縮空気の通路上に、所定厚さの多孔構造の円筒状の通気壁部を有するミストフィルタを設け、該通気壁部の一方の側から他方の側に圧縮空気を通過せしめることにより、該圧縮空気中に未だ残存する蒸気乃至は液状微粒子を分離せしめるようにしたことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載のフィルタ装置。
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