JP4454637B2 - ブタジエンのヒドロシアノ化 - Google Patents

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Description

本発明は、1,3−ブタジエンを少なくとも1種類の触媒の存在下にヒドロシアノ化することにより3−ペンテンニトリルを製造する方法に関する。
アジポニトリルはナイロン製造における重要な出発材料であり、1,3−ブタジエンの二重のヒドロシアノ化(double hydrocyanation)を行うことにより製造される。第一のヒドロシアノ化では1,3−ブタジエンの3−ペンテンニトリルへのヒドロシアノ化が行われる。そして、第二のヒドロシアノ化では、3−ペンテンニトリルをシアン化水素と反応させることによりアジポニトリルが得られる。いずれのヒドロシアノ化においてもニッケル(0)−リン錯体が触媒として作用する。
1,3-ブタジエンのヒドロシアノ化の間に用いられるシアン化水素の濃度が高すぎると、シアン化ニッケル(II)が生成する。このようなニッケル(II)塩により、ニッケル(0)触媒のシアン化水素による酸化が生じうる。
J. Am. Chem. Soc. 116、9869頁、(1994)において、Casalnuovoは、平行反応でニッケル(0)触媒をシアン化水素で酸化することによりシアン化ニッケル(II)を生成する、オレフィンをヒドロシアノ化するための反応メカニズムについて論述している。
3−ペンテンニトリルを製造するための既存の方法からは、どうすれば1,3−ブタジエンのヒドロシアノ化の間のシアン化水素濃度を十分低く抑えつつ十分なシアン化反応速度を確保できるか、更にどうすればシアン化ニッケル(II)の生成が避けられるかについては公知とはなっていない。
J. Am. Chem. Soc. 116
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は1,3−ブタジエンを少なくとも1種類の触媒の存在下にヒドロシアノ化することにより3−ペンタシアノニトリルを製造する方法において、十分なヒドロシアノ化割合が得られ、かつシアン化ニッケル(II)の生成が回避される製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、1,3−ブタジエンを少なくとも1種類の触媒の存在下にヒドロシアノ化することにより3−ペンタシアノニトリルを製造する方法を出発点とするものである。本発明の方法では、1以上の供給ライン、1以上の排出ライン、外部ポンプによる循環システム、導入管、及び内部循環の駆動用の1以上のノズルを具備するループ型反応器においてヒドロシアノ化を行うものである。ポンプによる循環を行うことにより、ノズルに必要な出発圧力が生じ、ジェットノズルを通しての噴霧が行われるようになる。好ましい実施の形態では、ポンプによる循環システムにおける配管及び装置の容積を後反応帯域として利用可能なようにポンプ輸送回路を形成する。
混合導入時間を短時間とすることに伴いシアン化水素の濃度が局所的に過剰となることが最小限に抑制される。従って、生成物の生成速度に応じてシアン化ニッケルの生成速度が低下するため、1,3−ブタジエンのヒドロシアノ化においてループ式反応器を用いることが有効である。
本発明の実施の形態において、本発明の方法は連続的に行われる。
本発明の他の実施の形態において、本発明の方法は液相で行われる。従って、反応器中の圧力は、反応体が反応温度で液体で存在するように調節されると好ましい。更に1,3−ブタジエンとシアン化水素とは、本発明の方法において液体であると好ましい。
本発明の方法の他の実施の形態では、ループ式反応器は充満状態にて稼動(flooded operation)すると好ましい。充満モード(flooded mode)とは、ノズル噴霧が液相で行われ、反応器の気相材料が混入しないため、気相部分が反応器中に多く含まれず、特に好ましくは気相が全く含まれない形態、及び好ましくはループ式反応器の内部に気相部分が全く存在しない形態を言う。二相モードでは液相の1,3−ブタジエンが激減(消耗)するため、本発明は充満モードで行われると好ましい。上記の場合、シアン化水素が豊富になり、多量のシアン化ニッケル(II)が生成する。
ヒドロシアノ化では、1基以上の反応器を用い、複数の反応器を用いる場合にはこれらの反応器が直列に結合していると好ましい。シアン化水素は、1個を上回る反応器に導入され、1,3-ブタジエン及び1種類以上の触媒が直列に結合した反応器のうちの第一の反応器中に導入される。
本発明の一実施の形態において、1基の反応器を用いる、同反応器中にシアン化水素、1,3−ブタジエン、及び1種類以上の触媒を計量給送する。
本発明の方法では、1個以上の反応器がループ式反応器であってもよく、更に好ましくはループ式反応器中にシアン化水素が導入される。
1,3−ブタジエン、少なくとも1種類の触媒及びシアン化水素を、本発明に用いるループ式反応器の内部ループに対して別々の給送材料を経て給送される。シアン化水素はジェットノズルを経て給送される。本発明のループ式反応器はシアン化水素を給送するためのノズルを具備している。
更に、シアン化水素は内部導入管内で移送され、ポンプによる循環流がこの内部管の周囲を同軸状に流動する。これは、ポンプによる循環流中に存在する1種類以上の触媒に対して、シアン化水素の濃度が局所的に過剰となることなく反応体が非常に良好に混合されるためである。濃度が過剰になると、シアン化ニッケル(II)化合物の生成速度が増大する。
本発明による方法の他の実施の形態では、1,3−ブタジエン及び/又は1種類以上の触媒がループ反応器の外部ポンプによる回路に計量給送される。
本発明による方法の他の実施の形態では、垂直構造を有し、頂部にノズルを設置する。
シアン化水素を給送する導入点が冷却されていると好ましい。
下流の処理段階における付着物を回避するために、後反応器をループ式反応器の下流に結合することが好ましく、同反応器が管型の特性を有する反応器、すなわち管型反応器であることが好ましい。

本発明の方法では、1種類以上の触媒上での1,3−ブタジエンとシアン化水素との反応が行われる。使用する触媒はニッケル(0)錯体である。
リン配位子を有するNi(0)錯体、及び/又は遊離リン配位子は、ニッケル(0)錯体中に均一に溶解していると好ましい。
ニッケル(0)錯体のリン錯体、及び遊離リン配位子は、単座又は二座ホスフィン、ホスフィット、ホスフィニット及びホスホニットから選択されると好ましい。
これらのリン配位子は式Iで示されるものであると好ましい。
Figure 0004454637
本発明において、化合物(1)は単独の化合物であっても、上記式で示される複数の化合物の混合物であっても良い。
本発明によると、X1、X2、X3はそれぞれ独立に酸素又は単結合を示す。
X1、X2、X3の全てが単結合を意味する場合、化合物Iは式P(R1R2R3)で示され、R1、R2及びR3が以下の意味を有するホスフィンとなる。
X1、X2、X3のうちの2個が単結合、1個が酸素を意味する場合、化合物Iは式P(OR1)(R2)(R3)、又はP(R1)(OR2)(R3)、又はP(R1)( R2)(OR3)で示され、R1、R2及びR3が以下の意味を有するホスフィニットとなる。
X1、X2、X3のうちの1個が単結合、2個が酸素を意味する場合、化合物Iは式P(OR1)(OR2)(R3)、又はP(R1)(OR2)(OR3)、又はP(OR1)(R2)(OR3)で示され、R1、R2及びR3が以下の意味を有するホスホニットとなる。
好ましい実施の形態においては、X1、X2、X3の全てが酸素であり、化合物Iは式P(OR1)(OR2)(OR3)で示され、R1、R2及びR3が以下の意味を有する。
本発明によると、R1、R2及びR3は相互に同じであっても異なっても良い。R1、R2及びR3はそれぞれ独立に、好ましくは炭素原子数1〜10のアルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、アリール基、例えばフェニル、o−トリル、m−トリル、p−トリル、1−ナフチル、2−ナフチル、又は炭素原子数の1〜20のヒドロカルボニル、例えば1,1’−ビフェノール、1,1’−ビナフトールである。R1、R2及びR3
は直接相互に結合、すなわち中心のリン原子を介してのみではなく、更に相互に結合していても良い。しかしながら、R1、R2及びR3は直接結合していないことが好ましい。
好ましい実施の形態において、R1、R2及びR3は、フェニル、o−トリル、m−トリル及びp−トリルから選択される。好ましい実施の形態においては、R1、R2及びR3のうちの2個までがフェニル基とされる。
他の好ましい実施の形態において、R1、R2及びR3のうちの2個までがo−トリル基とされる。
使用可能な化合物Iの特に好ましい例は、式Iaの化合物である。
(o‐トリル‐O‐)w(m‐トリル‐O‐)x(p‐トリル‐O‐)y(フェニル‐O‐)zP (Ia)
(w、x、y及びzはそれぞれ自然数であり、w+x+y+z=3、及びw、z≦2の条件が成立する。)
このような化合物Iaの例は(o‐トリル‐O‐)(フェニル‐O‐)2P、(m‐トリル‐O‐)(フェニル‐O‐)2P、(o‐トリル‐O‐)(フェニル‐O‐)2P、(p‐トリル‐O‐)2(フェニル‐O‐)P、(m‐トリル‐O‐)2(フェニル‐O‐)P、(m‐トリル‐O‐)2(フェニル‐O‐)P、(m‐トリル‐O‐)(p‐トリル‐O‐)(フェニル‐O‐)P、(o‐トリル‐O‐)(p‐トリル‐O‐)(フェニル‐O‐)P、(o‐トリル‐O‐)(m‐トリル‐O‐)(フェニル‐O‐)P、(p‐トリル‐O‐)3P、(m‐トリル‐O‐)(p‐トリル‐O‐)2P、(o‐トリル‐O‐)(p‐トリル‐O‐)2P、(m‐トリル‐O‐)2(p‐トリル‐O‐)P、(o‐トリル‐O‐)2(p‐トリル‐O‐)P、(o‐トリル‐O‐)(m‐トリル‐O‐)(p‐トリル‐O‐)P、(m‐トリル‐O‐)3P、(o‐トリル‐O‐)(m‐トリル‐O‐)2P、(o‐トリル‐O‐)2(m‐トリル‐O‐)P、又はこれらの化合物の混合物である。
m−クレゾールとp−クレゾールとを、特に2:1のモル比で含む混合物を反応させることにより、(m‐トリル‐O‐)3P、(m‐トリル‐O‐)2(p‐トリル‐O‐)P、(m‐トリル‐O‐)(p‐トリル‐O‐)2P、及び(p‐トリル‐O‐)3Pを含む混合物が得られることがある。同混合物は粗製油の蒸留による後処理中に、三ハロゲン化リン、例えば三塩化リンと一緒に得られる。
この他、好ましい実施の形態において適するリン配位子は式Ibで示されるホスフィットであり、詳細はDE−A19953058号公報に記載されている。
Figure 0004454637
式中、
1はリン原子を芳香族部分(aromatic system)に結合する酸素原子に対するo−位にC1−C18アルキル基を有する芳香族基、又はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するo−位に芳香族置換基を有する芳香族基、又はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するo−位に縮合芳香族置換基を有する芳香族基であり、
2はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するm−位にC1−C18アルキル基を有する芳香族基、又はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するm−位に芳香族置換基を有する芳香族基、又はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するm−位に縮合芳香族置換基を有する芳香族基、又はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するo−位に水素原子を有する芳香族基であり、
3はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するp−位にC1−C18アルキル基を有する芳香族基、又はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するp−位に芳香族置換基を有する芳香族基、又はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するo−位に水素原子を有する芳香族基であり、
4は、リン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するo−位、m−位、p−位にR1、R2及びR3以外の置換基を有する芳香族基、又はリン原子を芳香族部分に結合する酸素原子に対するo−位に水素原子を有する芳香族基であり、
xは1又は2であり、
y、z、pはそれぞれ独立に0、1又は2(但し、x+y+z+p=3)である。
式Ibで示される好ましいホスフィットは、DE−A19953058号公報に記載されている。R1はo−トリル、o−エチルフェニル、o−n−プロピルフェニル、o−イソプロピルフェニル、o−n−ブチルフェニル、o−sec−ブチルフェニル、o−tert−ブチルフェニル、(o−フェニル)フェニル、又は1−ナフチル基である。
好ましいR2基はm−トリル、m−エチルフェニル、m−n−プロピルフェニル、m−イソプロピルフェニル、m−n−ブチルフェニル、m−sec−ブチルフェニル、m−tert−ブチルフェニル、(m−フェニル)フェニル、又は2−ナフチル基である。
好ましいR3基はp−トリル、p−エチルフェニル、p−n−プロピルフェニル、p−イソプロピルフェニル、p−n−ブチルフェニル、p−sec−ブチルフェニル、p−tert−ブチルフェニル、(p−フェニル)フェニル基である。
4基はフェニル基であると好ましく、pは0であると好ましい。化合物Ibにおける符号x、y、z及びpは以下の値をとることができる。
Figure 0004454637
式Ibで表される好ましいホスフィットは、pが0であり、R1、R2及びR3がそれぞれ独立にo−イソプロピルフェニル、m−トリル及びp−トリルのいずれかを意味し、R4がフェニルを意味する。
式Ibで表される特に好ましいホスフィットは、R1がo−イソプロピルフェニル基、R2がm−トリル基、及びR3がp−トリル基であり、各符号が上記の意味を示すホスフィット、R1がo−トリル基、R2がm−トリル基、R3がp−トリル基であり、各符号が上記の意味を示すホスフィット、R1が1−ナフチル基、R2がm−トリル基、R3がp−トリル基であり、各符号が上記の意味を示すホスフィット、R1がo−トリル基、R2が2−ナフチル基、R3がp−トリル基であり、各符号が上記の意味を示すホスフィット、及びR1がo−イソプロピルフェニル基、R2が2−ナフチル基、及びR3がt−トリル基であり、各符号が上記の意味を示すホスフィット、及びこれらのホスフィットの混合物である。
式Ibのホスフィットは、
a)三ハロゲン化リンと、R1OH、R2OH、R3OH及びR4OH、並びにこれらの混合物から選択されたアルコールと、を反応させてジハロリンモノエステルを製造し、
b)上記ジハロリンモノエステルと、R1OH、R2OH、R3OH又はR4OH、又はこれらの混合物から選択されたアルコールとを反応させてモノハロリンジエステルを製造し、更に
c)モノハロリンジエステルと、R1OH、R2OH、R3OH又はR4OH、又はこれらの混合物から選択されたアルコールとを反応させて式Ibのホスフィットを得ることにより得られる。
本発明の反応は3個の別々の工程により行うことも可能である。同様に、3工程のうちの2工程を合体させること、すなわちa)工程とb)工程、又はb)工程とc)工程を合体させることも可能である。この他、工程a)、b)及びc)の全ての工程を一体とすることも可能である。
1OH、R2OH、R3OH及びR4OH、並びにこれらの混合物から選択されたアルコールの適するパラメーターと使用量は、数種類の単純な予備実験をすることにより簡単に決定される。
有効な三ハロゲン化リンは、原則として全ての三ハロゲン化リンであり、使用されるハロゲンがCl、Br、I、特にCl、及びその混合物であると好ましい。更に、同様に又は異なってハロゲン置換された複数種類のホスフィンの混合物を三ハロゲン化リンとして用いることも可能である。特に好ましい例はPCl3である。ホスフィットIbの製造における反応条件と後処理についての詳細はDE−A19953058に記載されている。
ホスフィットIbは、配位子としての異なるホスフィットIbの混合物の形態で使用しても良い。このような混合物は、例えばホスフィットIbの製造により得られる。
しかしながら、リン配位子は多座、特に二座であると好ましい。好ましく使用される配位子の例を下式IIに示す。
Figure 0004454637
上記式中、
11、X12、X13、X21、X22、X23はそれぞれ独立に酸素又は単結合を意味し、
11、R12はそれぞれ独立に同一又は異なる、個別又は架橋(ブリッジ)した有機基、
21、R22はそれぞれ独立に同一又は異なる、個別又は架橋(ブリッジ)した有機基、
Yは架橋基(bridging group)を意味する。
本発明において、化合物IIは上記式の単独の化合物であっても、異なる化合物の混合物であってもよい。
好ましい実施の形態において、X11、X12、X13、X21、X22、X23はそれぞれ酸素であってもよい。このような場合には、架橋基Yはホスフィット基に結合している。
他の好ましい実施の形態において、X11及びX12がそれぞれ酸素であり、かつX13が単結合であるか、X11及びX13がそれぞれ酸素であり、かつX12が単結合であってもよく、X11、X12及びX13により囲まれているリン原子はホスホニットの中心原子となる。この場合、X21、X22及びX23はそれぞれ酸素であるか、X21とX22がそれぞれ酸素であり、かつX23が単結合であるか、X21とX23がそれぞれ酸素であり、かつX22が単結合であるか、X23が酸素であり、かつX21及びX22がそれぞれ単結合であるか、X21が酸素であり、かつX22及びX23が単結合であるか、又はX21、X22及びX23がそれぞれ単結合であってもよい。これにより、X21、X22及びX23により囲まれるリン原子がホスフィット、ホスホニット、ホスフィニット、又はホスフィン、好ましくはホスホニットの中心原子となる。
他の好ましい実施の形態において、X13が酸素であり、かつX11及びX12がそれぞれ単結合であるか、X11が酸素であり、かつX12及びX13がそれぞれ単結合であってもよく、これによりX11、X12及びX13により囲まれるリン原子がホスホニットの中心原子となる。この場合、X21、X22及びX23はそれぞれ酸素であるか、X23が酸素であり、かつX21及びX22がそれぞれ単結合であるか、X21が酸素であり、かつX22及びX23が単結合であるか、X21、X22及びX23がそれぞれ単結合であってもよい。これにより、X21、X22及びX23により囲まれるリン原子がホスフィット、ホスフィニット、又はホスフィン、好ましくはホスフィニットの中心原子となる。
他の好ましい実施の形態において、X11、X12及びX13がそれぞれ単結合であってもよく、これによりX11、X12及びX13により囲まれるリン原子がホスフィンの中心原子となる。この場合、X21、X22及びX23はそれぞれ酸素であるか、X21、X22及びX23がそれぞれ単結合であってもよく、これにより、X21、X22及びX23により囲まれるリン原子がホスフィット又はホスフィン、好ましくはホスフィンの中心原子となる。
架橋基Yは、C1−C4アルキル、ハロゲン、例えばフッ素、塩素、臭素、ハロゲン化アルキル、例えばトリフルオロメチル、アリール、例えばフェニルにより置換されているアリール基、又は無置換のアリール基、好ましくは芳香族部分の炭素原子数が6〜20の基、特にピロカテコール、ビス(フェノール)又はビス(ナフトール)であると有利である。
11及びR12基はそれぞれ独立に、同一又は異なる有機基を意味してもよい。R11及びR12基はアリール基、好ましくは炭素原子数6〜10のものであると有利であり、これらの基は無置換であるか、又は単一置換もしくは多置換、特にC1−C4アルキル、ハロゲン、特にフッ素、塩素、臭素、ハロゲン化アルキル、例えばトリフルオロメチル、アリール、例えばフェニル又は無置換アリール基により単一置換もしくは多置換されていてもよい。
21及びR22基はそれぞれ独立に、同一又は異なる有機基を意味してもよい。R21及びR22基はアリール基、好ましくは炭素原子数6〜10のものであると有利であり、これらの基は無置換であるか、又は単一置換もしくは多置換、特にC1−C4アルキル、ハロゲン、特にフッ素、塩素、臭素、ハロゲン化アルキル、例えばトリフルオロメチル、アリール、例えばフェニル又は無置換アリール基により単一置換もしくは多置換されていてもよい。
11及びR12基は個別に存在しても、架橋されていても良い。 更にR21及びR22基も個別に存在しても、架橋されていても良い。又は上述のように、R11、R12、R21及びR22基が別々に存在していても、このうちの2基が架橋(結合)し、かつ2個が別々に存在していても、4基が全て架橋していても良い。
特に好ましい実施の形態において、好ましい化合物は米国特許第5,723,641号明細書に記載された式I、II、III、IV及びVにより示される化合物である。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物としては米国特許第5,512,696号明細書に記載された式I、II、III、IV、V、VI、及びVII、特に同文献の実施例1〜31で使用されている化合物を挙げることができる。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物は米国特許第5,821,378号明細書に記載されている式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XII、XIII、XIV、及びXVにより示される化合物、特に好ましくは同文献中の実施例1〜73に記載されている化合物である。
特に好ましい実施の形態において、有用な化合物は米国特許第5,521,695号明細書に記載された式I、II、III、IV、V及びVIにより示される化合物である。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物としては米国特許第5,981,772号明細書に記載された式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XII、XIII及びXIVにより示される化合物、特に好ましくは同文献中の実施例1〜66に記載されている化合物である。
特に好ましい実施の形態において、有用な化合物は米国特許第6,127,567号明細書に記載された実施例1〜29で使用されている化合物である。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物は米国特許第6,020,516号明細書に記載された式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX及びXにより示される化合物、特に好ましくは同文献中の実施例1〜33で使用されている化合物である。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物としては米国特許第5,959,135号明細書に記載された化合物、及び同文献の実施例1〜13で用いられている化合物である。
特に好ましい実施の形態において、好ましい化合物は米国特許第5,847,191号明細書に記載された式I、II及びIIIにより示される化合物である。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物としては米国特許第5,523,453号明細書に記載された化合物、特に式、1、2、3、4、5、6、7、8、9,10、11、12、13、14、15、16,17、18、19、20及び21により示される化合物である。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物はWO01/14392号公報に記載されたものであり、特に式V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、XVII、XXI、XXII、XXIIIにより示される化合物である。
特に好ましい実施の形態において、有用な化合物はWO98/27054号公報に記載された化合物である。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物はWO99/13983号公報に記載されたものである。特に好ましい実施の形態において、有効な化合物はWO99/64155号公報に記載されている化合物である。
特に好ましい実施の形態において、有用な化合物はドイツ特許出願DE100 380 37号に記載されている。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物はドイツ特許出願DE100 460 25号に記載されている。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物はドイツ特許出願DE101 502 85号に記載されている。
特に好ましい実施の形態において、有用な化合物はドイツ特許出願DE101 502 86号に記載されている。特に好ましい実施の形態において、有用な化合物はドイツ特許出願DE102 071 65号に記載されている。更に特に好ましい実施の形態において、有用なリンキレート配位子はUS2003/0100442A1号公報に記載されている。
特に好ましい実施の形態において、有用なリンキレート配位子は2003年10月30日付けのドイツ特許出願(整理)番号DE103 50 999.2号に記載されている。なお、同出願は前記出願日よりも前の優先日を有するが、本件特許出願の優先日には未公開であったものである。
I、Ia、Ib及びIIに記載された化合物及びその製造方法は公知である。使用されるリン配位子は、化合物I、Ia、Ib及びIIの2種類以上の混合物であっても良い。
本発明の製造法についての好ましい実施の形態においては、ニッケル(0)錯体のリン配位子及び/又はトリトリルホスフィット、二座リンキレート配位子及び下式Ib
Figure 0004454637
で示され、R1、R2及びR3がそれぞれ独立にo−イソプロピルフェニル、m−トリル、p−トリルから選択され、R4がフェニル基であり、xが1又は2、y、z、pがそれぞれ独立に0、1又は2であり、x+y+z+p=3の条件を満たす値をとる化合物、又はこのような化合物の混合物である。
ヒドロシアノ化は、好ましくは0.1〜500MPa、更に好ましくは0.5〜50MPa、特に1〜5MPaの圧力において行われると好ましい。反応は273K〜473K、更に好ましくは313K〜423K、特に333K〜393Kの温度で行われる。液体反応器段階の有利な平均滞留時間は、反応器ごとにそれぞれ、0.001〜100時間であり、好ましくは0.05〜20時間、更に好ましくは0.1〜5時間である。
反応器一式の全給送量について、シアン化水素に対して1,3−ブタジエンを1:1となるようなモル比で給送可能である。しかしながら、1,3−ブタジエンとシアン化水素のモル割合が1.6:1〜1.1:1、好ましくは1.6:1〜1.3:1の範囲とされるように、1,3−ブタジエンを給送することにより反応を進行させると好ましい。これについてはDE-A-102 004 004 696号に記載されている。シアン化水素を複数の反応器に対して等分に分割して用いる場合は、個々の反応器においては上記記載から外れる大過剰の1,3−ブタジエンを含むことになる。
ループ式反応器は、同反応器からの流出流に含まれるシアン化水素の残留割合が、全流出流の質量に対して、10質量%未満、更に好ましくは5質量%未満、特に好ましくは1質量%未満となるようなサイズに設計されると好ましい。上記値は1,3−ブタジエンの所望の転化率が得られた場合についてものであるが、触媒が部分的に失活し、転化率が所望の値よりも低くなった場合にも上記残留割合が得られると好ましい。
混合導入時間を短時間とすることに伴いシアン化水素の濃度が局所的に過剰となることが最小限に抑制される。このため、3−ペンテンニトリルの製造方法においてループ式反応器を用いることが好ましい。この結果、生成物の生成速度に応じてシアン化ニッケルの生成速度が低下する。また、本発明ではループ式反応器が外部循環システムにおける1個以上の熱移動手段を具備しているため、反応熱の除去も簡単に行われる。
以下実施例により、本発明において放出部でシアン化水素濃度が低く得られることに関連し、ジェットループ反応器の利点を説明する。
全ての実施例において、容量12リットルのジェットループ反応器を用いた。内部管の直径は50mm、長さは1.4mであった。ポンプ式循環システムはポンプと、反応熱を除去するための冷却気として使用される熱移送装置とから構成されている。ポンプによる回路の装置と配管の合計総容量は20リットルである。
垂直型(縦型)ループ式反応器の頂部に設置した、0℃に冷却した稼動ジェットノズルを通してシアン化水素を噴霧し、1,3−ブタジエン及び触媒流をポンプ式回路に100℃で導入した。生成物流を反応器の高さの約75%の部分で内部回路システムの外側端部から取り出した。ポンプ循環流を反応器の下側端部から取り出し、ノズルよりフィードバックした。これらの2点の間において温度差を測定した。これは、ループ式反応器の内部での反応速度の測定に相当するものである。反応器の底部放出部の温度は、外部冷却気の熱除去によって調節する。
使用するニッケル(0)錯体の安定化を行う配位子は、キレート配位子1とトリ-m/p−トリルホスフィットの混合物である。触媒溶液は、2.3質量%のニッケル(0)、15質量%の3−ペンテンニトリル、及び残量のトリ−m/p−トリルホスフィットから構成される混合物40kgと、23.1%の配位子1と残量の3−ペンテンニトリルとから構成される他の混合物104kgとを混合することにより得られた。以下、この溶液を触媒溶液と呼ぶ。
ループ式反応器からの流出流からサンプルを採取した。0℃に冷却した水酸化ナトリウム水溶液でシアン化水素を吸収し、この直後水酸化ナトリウム溶液の滴定を行った結果、流体流中のシアン化水素分が定量的に除去されていた。
省略記号:
NCH=シアン化水素
BD=1,3−ブタジエン
CAT=触媒溶液
ΔT=ポンプ式循環流の取り出し点とポンプ式循環流の給送点の間の温度差。
[実施例1]
7.5kg/時間のHCNを反応器に給送し、18.0kg/時間のBD及び11.7kg/時間のCATをポンプ循環回路に計量給送した。37.2kg/時間の生成物流を得た。稼働時間48時間後、ΔTは4Kであった。この時点の分析結果によると、流出流におけるHCN含有率90質量ppmであった。
本実施例により、得られた生成物流におけるHCN濃度が低いことが示された。そしてブタジエンの転化率は実施例2よりも高いものであった。
[実施例2]
7.5kg/時間のHCNを反応器に給送し、18.0kg/時間のBD及び2.6kg/時間のCATをポンプ循環回路に計量給送した。28.1kg/時間の生成物流を得た。稼働時間46時間後、ΔTは2Kであった。この時点の分析結果によると、流出流におけるHCN含有率1470質量ppmであった。
本実施例により、実施例1よりも高い触媒空間速度で低い転化率を得た場合でも、得られた生成物流には少量のHCNしか含まれていなかった。
[実施例3]
7.5kg/時間のHCNを反応器に給送し、21.0kg/時間のBD及び31.7kg/時間のCATをポンプ循環回路に計量給送した。60.2kg/時間の生成物流を得た。反応器から放出された流出流をDE-A−102 004 004 724号の実施例1に記載された後処理に付した。得られた触媒循環流を放出せずに循環し、更に上述の量の新規触媒を補充した。ブタジエンの使用量には、必要とされる適量の新たなブタジエンによる補充分と、上述の循環したブタジエンとが含まれる。
稼働時間2時間の後のΔTは5.5Kであった。この時点の分析結果によると、流出流におけるHCN含有率10質量ppm未満であった。稼働時間126時間の後のΔTは2.5Kであった。この時点での流出流のHCN含有率は2260質量ppmであった。
本実施例により、閉鎖触媒サイクルにおいて触媒が失活することにより転化率が低下した場合でも、得られた生成物流におけるHCN含有率は低く維持されていた。

Claims (10)

  1. 触媒としての単座又は二座ホスフィン、ホスフィット、ホスフィニット及びホスホニットから選択されるリン配位子を含む少なくとも1種類のNi(0)錯体の存在下に、1,3−ブタジエンをヒドロシアノ化して3−ペンテンニトリルを製造する方法であって、1以上の供給ライン、1以上の排出ライン、外部ポンプによる循環システム、導入管、及び内部循環を行うための1以上のジェットノズルを具備するループ型反応器においてヒドロシアノ化を行うことを特徴とする3−ペンテンニトリルの製造方法。
  2. 連続的に行われることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 液相で行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. ループ式反応器が充満状態で稼動することを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. ループ式反応器の他に、1個以上の他の反応器をヒドロシアノ化に用い、2個以上の反応器を直列に結合し、シアン化水素を1個を超過する反応器に導入し、1,3−ブタジエンと1種類以上の触媒とを直列に結合した反応器のうちの第一の反応器に導入することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. シアン化水素をループ式反応器の内部導入管に導入し、ポンプにより循環する流体を前記内部導入管周囲に同軸状に導入することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 内部循環流が稼動用ジェットと混合する前の最長の循環時間となる、ループ式反応器内の所定点で3−ペンテンニトリルを引き抜くことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 1,3−ブタジエン及び/又は1種類以上の触媒を外部ポンプ輸送回路に計量給送することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法。
  9. シアン化水素を計量給送する導入点を冷却することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の製造方法。
  10. 管型反応器を、後反応器としてループ式反応器の下流に結合することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の製造方法。
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