JP4453978B2 - 電子ビーム・リソグラフィの近接効果低減方法 - Google Patents

電子ビーム・リソグラフィの近接効果低減方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子ビーム・リソグラフィに関し、より詳細にはレジスト材料内に描画されるフィーチャまたは線の解像度および忠実度を向上させるために電子ビーム散乱に付随する近接効果を低減する方法に関する。
電子ビーム・リソグラフィ(「e−ビーム」リソグラフィ)は、基板上に存在するポリマー・レジストの被膜を電子ビームに露光し、それによって、ビームに露光されたポリマーの分子鎖を壊すことに関与する。ポジ・レジストの場合、ポリマーの露光部分は溶媒に対する溶解度が増大し、その結果、露光部分に溶媒を接触させることによってレジストの選択的な溶解すなわちエッチングが起きてレジスト中にトレンチやボイドなどの空の空間が作り出される。これらの空間を金属で充填し、次いで残された(露光されていない)レジストを除去することによって、様々な微小電子用に適する金属構造が製作できる。進歩したフォトリソグラフィ・マスクおよびテスト構造は、一般に電子ビーム・リソグラフィを使用して製作される。
レジストは、電子がレジストを通過する際に電子との相互作用から生じるエネルギーの堆積に敏感であるので、電子ビーム・リソグラフィで実現できる解像度は、第1近似では、入射e−ビームのスポット・サイズによって制限される。しかし、実際には、電子散乱によってスポット・サイズを超えた露光領域の広がりが生じる。広がりの一形態は「前方(forward)散乱」として知られており、電子がレジストを通過するとき小角で散乱される場合に生じる。これは図1に示されており、基板32の上に位置するレジスト26に入る入射e−ビーム20を示している。レジスト26内への入射ビーム20は、非弾性(inelastic)散乱事象36(ならびに弾性散乱事象)を受け、それによって二次電子が生成され、電子ビームが屈折される。前方散乱による有効ビーム直径のナノメートルで表した増加分は、経験的に次式、
=0.9(R/V1.5
で与えられ、式中Rはナノメートルで表したレジスト厚さであり、Vはキロボルトで表したビーム電圧である。したがって、可能な限り薄いレジストおよび利用できる最大の加速電圧を使用することによって前方散乱を軽減させることができる。この広がり効果は厚いレジストの場合に重要であるが、高エネルギーの薄いレジストの場合には比較的重要ではない。さらに、この種類の散乱から生じる広がりは、レジストの固有分解能に比べてしばしば小さい。
第2のより厄介な電子が関与する散乱形態も図1に示されている。ビーム20が基板32に入った後で、ビームは様々な弾性散乱事象40、42、44(ならびに非弾性散乱事象)を受け、レジスト26に戻る前に大角で基板32を経て後戻りすることがある。これらのいわゆる「後方散乱(backscattered)」電子は以下のようにして生じる。ビーム20の電子が基板32に入る(enter)と、それらは一連の散乱事象を受け、その際に最終的に停止する前にエネルギーを失う。電子ビーム・リソグラフィ装置で一般的に使用されるエネルギーの範囲、すなわち、20〜100keVの場合、全路長は数百ミクロンになり得る。電子散乱が弾性的で、その結果、方向の変化が生じることがあり、あるいは、非弾性的で、その結果、方向の変化および2次電子の生成が生じることがある。一般に、散乱角は非弾性散乱の場合より弾性散乱の場合の方が大きい。
さらに、散乱事象の際、電子が受ける様々なエネルギー損失プロセスは連続的なエネルギー損失機構(いわゆる「連続減速近似」、たとえば、エイチ・エイ・ベーテ(H.A. Bethe)物理学ハンドブック(Handbook of Physics)第24巻、スプリンガー、ベルリン、1933年)によって正確に説明でき、その結果、電子がその中を移動する材料中にエネルギーが堆積される。これらの物理現象の結果、レジスト26は、電子ビームがレジストに入る電子ビーム20のスポット・サイズ自体より何桁も大きい断面積の上に「露光され(exposed)」、したがって、その内部にエネルギーが堆積される。この原因は、しばしば、近接効果(proximityeffects)と言われる。レジスト中に複雑なパターンを画定するとき、高度なプロトタイプ製作およびマスク作製に必要なパターンの忠実度(すなわち、意図したパターンからのずれのなさ)を維持するために直接露光を低減させることによってこの近接効果を補正しなくてはならない。レジスト26中に堆積されるエネルギーの分布は、入射ビーム・スポットからの距離の関数としてモンテ・カルロ法を使用してシミュレーションすることができる。
モンテ・カルロ・シュミレーション技法の膨大な文献が、書籍、ならびに、真空科学および技術ジャーナル(Journal of Vacuum Science and Technology)、特に各年の11月/12月号などに載っている。(たとえば、シー・アール・ケイ・マリアン(C.R.K.Marrian)らの真空科学および技術ジャーナル(J. Vac. Sci. Technol)、B14、3864〜3869ページ、1996年、ならびに、ディー・エフ・カイザー(D.F.Kyser)およびエヌ・エス・ビスワナサン(N.S. Viswanathan)の真空科学および技術ジャーナル、第12巻、1305〜1308ページ、1975年参照。また、アール・ジェイ・ホーリルーク(R.J.Hawryluk)らの、ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(J. Appl. Phys)45、2551〜2566ページ、1974年、アール・シミズ(R.Shimizu)らの、レポート・プログレス・フィジックス(Rep. Prog. Phys)55、487〜531ページ、1992年、および、ジー・ジェイ・ディング(Z.J.Ding)らの、スキャニング(Scanning)18、92〜113ページ、1996年参照。)近接効果を補正する数多くの手法が採用されてきた。しかし彼らは皆、近接効果の補正が数学的に不良設定問題であるために悩まされた。というのは、完全な解決法はレジストに負の露光線量の印加が必要とされ(すなわち、理論的には、エネルギーをレジストから取り除かねばならない)、それは物理的には、実現不可能である。この結果、理想的ではなく、コンピュータを極めて多用する解決法となるが、これは問題であり、微小回路およびナノ電子回路の最小フィーチャ寸法が絶えず収縮することによって悪化する。
レジスト26の後方散乱電子への露光は、小さなフィーチャを描画することができる密度を最終的に制限する、これを説明するためにはレジスト中にドットのアレイを形成する場合を考察されたい。これを実施するために、電子ビームは、所与のドット位置に所望の露光を実現するのに十分長く保持され、次いで次のドット位置に移動されるはずである。しかし、カイザーおよびビスワナサンが実証したように(以上に)、このようなドットが露光される度にドットの位置の周囲のレジストが意図した露光サイトから5ミクロンを超える距離まで約10−4に等しい全線量(すなわち、全堆積エネルギー)の露光を受けることが知られている。これは、フィーチャの「ぼけ(blurring)」とみなすことができる。しかし、ドットの密度が、半径5ミクロン以内のドット数が10に近づく点まで増大するにつれて、この間接露光(「ぼけ」効果)は直接露光と匹敵するようになる。この例では、正方形アレイの場合、ドット間隔が90nmに近づくときこの点に到達する。密度をさらに増大させる試みは、処理ウィンドウが急速に収縮するのでますます難しくなっている。
したがって、近接効果は、高密度の構造を形成するための電子ビーム・リソグラフィの能力を厳しく制限する。この問題を軽減させる1つの方法は、膜または極めて薄い基板を使用することであった。しかし、膜にはマイクロ・エレクトロニクス製造には極めて限定された適用可能性しかない。というのは、それらは十分に大きく作製できず、複雑な構造を形成するのに必要な処理に耐えられないからである。
エイチ・エイ・ベーテ(H.A. Bethe)物理学ハンドブック(Handbookof Physics)第24巻、1933年、スプリンガー、ベルリン シー・アール・ケイ・マリアン(C.R.K. Marrian)らの真空科学および技術ジャーナル(J.Vac. Sci. Technol.)、B14、1996年、3864〜3869頁 ディー・エフ・カイザー(D.F. Kyser)、エヌ・エス・ビスワナサン(N.S.Viswanathan)の真空科学および技術ジャーナル(J. Vac. Sci. Technol.)、第12巻、1975年、1305〜1308頁 アール・ジェイ・ホーリルーク(R.J. Hawryluk)らの、ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(J.Appl. Phys)45、1974年、2551〜2566頁 アール・シミズ(R. Shimizu)らの、レポート・プログレス・フィジックス(Rep.Prog. Phys)55、1992年、487〜531頁 ジー・ジェイ・ディング(Z.J. Ding)らの、スキャニング(Scanning)18、1996年、92〜113頁
固体基板上で用いることができる近接効果低減方法が求められている。本発明は、問題の根本原因、すなわち、入射電子ビームの衝突点から離れた位置のレジスト中へ電子によってエネルギーが堆積される現象を大幅に減少させることによってこの要求を満足させる。本発明は不要な露光の量を減少させるだけではなく、露光がその上に生じる横の広がりも減少させ、それによって、これらの場合においても依然として必要である、近接効果の補正に必要なコンピュータ計算が大幅に低減される。
本発明の好ましい実施形態では、有害な電子後方散乱が生じる領域中または領域近傍に電場を印加することによって、電子散乱に誘導された近接効果を低減させる。直感のみに基づけば、極めて高い電場が必要とされることが推測される。というのは、e−ビーム中の電子は極めて高エネルギー(たとえば、10keV)になることがあるからである。しかし、本明細書に示された計算結果は、小さな電場でも基板中または下にある構造中で散乱された後レジスト材料中に再度入る電子の数を減少させることができ、それゆえ、これらの後方散乱電子からレジスト材料中に堆積されるエネルギーが減少することを示している。
この技法の成功には、レジストに再度入る後方散乱電子の横方向の運動量(すなわち、レジスト/構造界面に平行な運動量)が高い場合でも、この電子のレジスト/構造界面に垂直な方向の運動量が比較的低いことが寄与していると考えることができる。下にある構造中にその電気力線がレジスト/構造界面に垂直な方向に向く電場を導入する。これは、電子の速度に比較的小さい変化をもたらすが、電子を屈折させてレジストに再度入らないようにする。この結果、近接効果の大きさを大幅に低減させることができる。この技法の1つの利点は、高電位、高電場が一般に必要ではないことである。したがって、本明細書で説明される好ましい方法は、電子ビーム装置をわずかに修正することで既存の工具に適用することができる。さらに、電位が十分低いので、装置の電子光学性能が劣化しない。
本発明の一態様は、レジスト上に電子ビームを向けてレジスト中にパターンを形成するステップを含む方法であり、このパターンにおいては、レジストの下にある構造に少なくともいくつかの電子が入り、この構造によって少なくともいくつかの電子が後方散乱され戻る。さらに、この方法は、レジストに入る後方散乱電子の数を減らすために構造の少なくとも一部分に電場を用いる(employ)ステップを含む。有利なことに、このパターンは、リソグラフィ潜像パターンでよく、そこでレジストの近接露光を低減させることによって、パターン中のフィーチャぼけを低減させるために電場が使用される。このパターンは、10nm以上100ミクロン以下、30nm以上5ミクロン以下、30nm以上1000nm以下、または30nm以上100nm以下の固有寸法を有する少なくとも1つのフィーチャを含むことができる。有利なことに、構造の表面から構造中に0.5ミクロン以上20ミクロン以下の距離だけ電場を延ばすことができる。また、有利なことに、構造上面の下5nmから始めて500nmの深さまで構造に電場を印加することもできる。内部にレジストが存在する層にほぼ垂直な方向に電場を向けることが好ましい。また、有利なことに電場によって後方散乱電子を屈折させて電子がレジスト中に入らないようにし、この電場によってレジストに入る後方散乱電子の割合を少なくとも30%、50%、あるいは90%も低下させることができる。
この方法の好ましい実施態様においては、構造が、絶縁層によって分離された2つの導電層を含み、この2つの導電層上に電場を印加する。この絶縁層は、別の処理の後で、所望のパターン付き構造の一部分になることができ、この絶縁層は、結像層を含む2層レジスト構造の一部分になることができる。この構造中で、後に絶縁層中に転写されるパターンが、電子ビームによって結像層中に作り出される。この方法の好ましい実施態様においては、構造が、導電層または金属層、およびその上に電位が印加される基板材料を含むことができる。この方法の好ましい実施態様においては、導電膜がレジストを覆い、電位をこの導電膜と構造の間に印加して電場がレジスト中を通過するようにする。
本発明の別の態様は、別の方向に伝播する電子をこのレジストに入らないようにするためにレジスト近傍に電場を形成しながら、レジスト中のリソグラフィ潜像パターンを形成するように、第1の方向に伝播する電子ビームをレジスト上に向けるステップを含む方法である。前記別の方向に伝播する電子は、有利なことに、レジストの下にある基板から後方に散乱されたビームからの電子でよい。
本発明の別の態様は、下地構造と接触しているレジストの層を準備する(provide)ステップと、この構造に電場を印加するステップとを含む方法である。この方法はさらに、電子ビームでリソグラフィ潜像パターンをレジスト中に描画するステップを含み、電場の強さおよび方向は、構造からレジストに入る後方散乱電子束を減少させ、それによって、パターンの分解能が向上可能になるように選択する。
本発明の他の態様は、構造の上にレジストを含むリソグラフィ装置中の電子束をモデリングする方法である。この方法は、e−ビームとレジストの相互作用をモデリングするステップを含み、構造中の電場を使用して、構造からレジストに入る電子束を減少させる。
他の実施態様では、本明細書で開示されたどんなモデリング方法も実行するためのコンピュータ・プログラム製品、プログラムそのものの、その他に至るものが提供される。
本明細書に開示された本発明の好ましい実施態様は、普通なら、電子ビーム・リソグラフィを用いてレジスト材料中に高解像度で明確に画定されたフィーチャを実現することが困難となるはずの電子散乱効果を軽減させる。基板32中の原子による電子散乱の挙動をモデリングすることによって(図1参照)、基板への電場の印加が有害な散乱効果を軽減でき、それによって、レジスト26中に形成されるフィーチャの解像度が向上可能になる様子を実証することができる。原子による電子の散乱は、電子の弾性散乱と非弾性散乱のどちらもが生じ得ること、およびどちらの種類の散乱も材料中を伝播する電子の平均自由工程λに影響をおよぼすことを考慮してモデリングすることができる。全弾性断面積および全非弾性断面積をそれぞれσおよびσinで表すと、次式が成立する。
λ−1={Σ(σ +σin )} (1)
式中、和は電子が衝突した相異なるタイプの粒子全体についての和であり(そして、これらの相異なる粒子のタイプがそれぞれ断面積を有する)、Niはタイプ「i」の粒子の数密度を表す。
基板中の電子の軌跡のモデリングは、式(1)を考慮し、散乱から生じるエネルギー損失を計上してモンテ・カルロ統計解析法を適用することによって最も容易になされる。本質的に、多数の電子のそれぞれの経路は、統計的なモデルに入力されたランダムな数を用いて生成される。これは文献に記載されている周知の技法であり、電子ビームから基板内に堆積されるエネルギー計算の、普通なら計算上面倒な問題の正確な物理的説明として受け入れられている。さらに、本明細書で使用されたこの特別なコードは、実験に対して徹底的に較正されており、様々な異なる基板材料を覆うレジスト材料中の高エネルギー電子によって堆積されるエネルギーを決定する際に極めて正確であることが証明されている。使用したこのような1つのモンテ・カルロ統計手法についてのさらなる詳細を、以下に与える。
図2、図3、および図4に示す構成の場合、最大で100kVまでの様々な入射電子エネルギーに対して、およびこれらの構成のそれぞれの場合の層厚の範囲に対していくつかのシミュレーションを実施した。近接効果によって誘導される電子散乱の減少はどの場合にも認められた。シリコン、アモルファスSiO、石英、およびシリコン・オン・インシュレータ(SOI)などの基板を含むレジスト層の下のある点に電場が存在するとき、基板中に高エネルギー・ビームを含む全ての場合にこれらの近接効果が減少することを信じるべき正当な理由がある。図2に、レジスト50が金属層または導電層54を覆い、この金属層または導電層54が、好ましくは絶縁性の基板58を覆う場合を示す。図3に、レジスト60が金属層または導電層64を覆い、この金属層または導電層64が、好ましくは絶縁性(たとえば、酸化物)であり、非絶縁性基板68と接触している材料66を覆う場合を示す。図4に、レジスト70が第1非絶縁性基板材料78a(たとえば、シリコン)と接触し、この基板材料78aが、好ましくは絶縁性であり、非絶縁基板材料78bと接触している材料76を覆う場合を示す。
図2、図3、および図4にそれぞれ示すような簡単な接続を用いて電圧源80a、80b、80cを介して電場を印加することができる。ほとんど電流が流れないので、小さなバッテリでも十分である。あるいは、必要な電位を電源装置から供給することもできる。図2、図3、および図4それぞれにおいて、電圧源をレジストがその上に存在する下にある構造の一部分に印加する。図2では、導電層54および基板58の下側にリードを接続することによって絶縁基板58をよぎって電場が生成される。この絶縁基板の下側は、この目的のために、たとえば、下側に薄い導電層(図示せず)を堆積させることによって導電性にされる。図3では、リードを導電層64および基板68に接続することによって絶縁体66をよぎって電場が生成される。図4では、電圧源80cを2つの非絶縁基板材料78aおよび78bに印加することによって絶縁体76をよぎって電場が生成される。判り易くするために、電気力線82a、82b、および82cをそれぞれ図2、図3、および図4に示す。電圧源80a、80b、および80cが所望の電場強度を維持するのに十分な電流をもたらすことができれば、絶縁材料58、66、および76を少なくとも部分的に非絶縁性の材料で置き換えることができる。
30keVの直径10nmの入力電子ビームが500nm厚のレジスト層上に向けられ、このレジスト層はシリコン上の1μm厚のSi0層を覆う場合の一組のシミュレーション結果を図5に示す。本明細書のこのシミュレーションは図3の構成を想定して行なったが、導電層64を無視した(このことは、この導電層64の厚さが最大で約10nmであると仮定することと等価である)。この図は、レジスト層の下の相異なる電場強度に対応する線像分布関数(line spread function)の群を示す。図5は、レジストの単位体積当たり、入射電子当たりに吸収されるエネルギー(y軸に沿ってプロット)と横方向の距離(x軸に沿ってプロット)との両対数グラフであり、この横方向の距離は、入射電子ビームの方向に垂直な面内で測定された距離であって、「ゼロ点」を入射電子ビームの中心にとってあることに留意されたい。図中の各曲線は、基板中の電子散乱の結果レジストが露光される有効ビーム・プロファイルとみなすことができる。図5の最上部の曲線は、電場が導入されない従来技術の状況の有効ビーム・プロファイルである。この曲線の場合、入射電子ビームの中心から何ミクロンものところでレジストの大幅な露光が観察される。高密度のフィーチャ・パターンの場合、近接効果の膨大な補正が必要になるはずである。というのは、直径10nmの電子ビームが、(入力電子ビームの中心から離れて測定して)横方向に数ミクロンの距離までレジスト材料によって感知されるからである。
図5中の他の曲線は、1μmのSiO層をよぎって電場を印加する効果を示す。0.05V/nmの印加ですら、明らかにレジストへの線量が、横方向に0.1μmを超える範囲で、大幅に減少する。この1μmのSiO層をよぎる電場を実現するために必要な電位は50Vと比較的小さい電位であることに留意されたい。印加される電場強度が増大するにつれて近接露光はさらに減少する。しかし、ほんのわずかな強度の電場でもかなりの効果をもたらし、レジスト中のe−ビームによって描画されるフィーチャぼけの量を大幅に低下させることが期待される。したがって、このようにして電場を用いることによって、レジスト内に描画することができるフィーチャの密度をかなり増大させることができる。
この改善に関与したと考えられる原因を、図3を参照しながら例として論じる。レジスト60上に向けられた電子ビーム90(図2、図4、ならびに、以下の図6、図7、および図8中に図示せず)は導電層64および絶縁体66を通過し、基板68内に進み続ける。ビーム90中の電子は、図1に示すものと同様な散乱事象を受けることがある。基板68中の1つまたは複数の散乱事象92によって電子が絶縁体66内に再度戻され、この絶縁体内で電子は電気力線82bによって表される電場に遭遇する。しかし、この時点で電子は印加電場によって屈折される。図3に示すように、電子は屈折されて基板68内に戻ることがあり、絶縁体66中にエネルギーを引き渡すことがあり、あるいは、電子は導電層64またはレジスト60にさえ入ることがあり、そこで電子はレジストを損傷させることがある。しかし、電場印加の効果は、後者の可能性を軽減させることであり、それによって、普通ならフィーチャのぼけに導く近接効果を低減させることによってレジスト60内に描画されるパターンの忠実度が向上する。
パターン形成されるフォトレジスト表面の下に電場を印加するためには、下にある構造(または少なくともその一部分)が絶縁性であることが好ましい。しかし、これは考えられるほど限定的なものではない。第1に、e−ビーム・リソグラフィによってパターン形成されるマスクは通常、電気絶縁性の石英またはガラス製である。第2に、たとえば、図3、図4に示すように、プロトタイプ製作またはテスト構造が、基板材料の表面の直下または極めて表面近くに絶縁層を含む構造上にしばしば画定される。あるいは、犠牲(sacrificial)絶縁層を付け、パターン形成後に除去することもでき、またはこの犠牲絶縁層を基板の一部分として残すこともできる。
電場を印加した後で、電子ビーム・リソグラフィは普通なら(otherwise)通常通り進行するはずである。図4に関する例として、(清浄化した)基板材料78a上にレジスト70が被覆される。次いで、このレジストで被覆された基板材料78aに予備露光ベーキングがほどこされ、これが電子ビーム・リソグラフィ装置(図示せず)内にロードされる。電位がこの基板材料78aに印加され、電場が絶縁層76をよぎって生成される。電子ビームが、あらかじめ設計によって決められたエネルギー堆積を生成し、リソグラフィ装置のソフトウェアを制御するように、プロファイル・レジストで被覆された試料を満遍なく通過する。露光の後で、試料がリソグラフィ装置から除去され、次いで、所与のレジスト70に適合するように加熱あるいはその他の方法で処理される。次いで、このレジスト70は、適切な現像剤で現像され、その結果、「ポジ・レジスト」が使用される場合は露光区域が除去され、「ネガ・レジスト」が使用される場合は非露光区域が除去される。次いで、レジスト中に得られるこのパターンを、様々なパターン複製技法に使用することができる。すなわち、このパターンはエッチング・マスクとして働くことができ、あるいは、堆積被膜のリフト・オフに用いることができる。
好ましくは、電場をレジストで被覆されたワークピース表面直下の領域に電場を印加し、次いで、電子ビーム中の入射高エネルギー電子にこのワークピースを貫通させる。最大貫通深さ(グリン(Grun)範囲)は入射電子ビームのエネルギーEpに応じて変わりEp1.75に比例する。30kVの電子の場合、この範囲はシリコン中で約15μmであり、100kVの電子の場合、このグリン(Grun)範囲は約100μmである。しかし、後方散乱電子を最大限の減少を実現するためには、電場をできるだけワークピースの表面近くに印加し、ワークピース中にできるだけ深く印加することが好ましい。具体的な例では、レジストの直下500nmに位置するSiOの1000nmにわたって0.1V/nmの電場を印加すると、後方散乱電子が、30kVの電子の線源から横方向に1000nm離れた場所で少なくとも90%減少する。
この例では、0.1V/nmの電場が極めて実質的な効果をもたらすが、少なくとも0.01V/nmの強度の電場、または0.002V/nmの強度の電場すら依然として、電場が無い場合(従来技術に対応)に比べて明確な改善を伴って使用することができる。0.05/nmなどの中間の強度の電場も使用することができる。他方、0.1V/nmまたは0.5V/nmを超える強度の電場は、効果が減少する結果となる。したがって、電場強度は、0.0002V/nm以上、0.5V/nm以下の範囲、より好ましくは、0.002V/nm以上、0.1V/nm以下の範囲で有利になることができる。あるいは、電場強度は、0.01V/nm以上、0.5V/nm以下の範囲、より好ましくは、0.01V/nm以上、0.1V/nm以下の範囲でより有利になることができる。上記の例では、後方散乱電子の割合が少なくとも90%だけ減少するが、電場強度はこの割合が少なくとも50%または少なくとも30%までになるように選択することができる。本明細書の方法を用いて製造することができるフィーチャまたは線の固有寸法を、たとえば、少なくとも10〜30nmほどにも小さくすることができる。この固有寸法は、たとえば、10nm以上、100ミクロン以下の範囲、より好ましくは、30nm以上、5ミクロン以下の範囲、さらに好ましくは、30nm以上、1000nm以下の範囲、最も好ましくは、30nm以上、100nm以下の範囲でよい。
電子ビーム・リソグラフィは、一般的にマスク作製用および直接描画用の半導体製造に用いられる。どちらの場合でも、ワークピースは容易に、ワークピースの表面の下に電場領域を含むように構成することができる。
マスク作製用
マスク作製用の場合、ワークピースは、一般的に電気絶縁性であり、このため、電場を全マスク・ブランクをよぎって印加することができる。所望の電場を実現するためには、数十kVの電位が必要とされる。しかし、マスク・ブランクの上面の数ミクロンのみの上に電場が印加されるようにワークピースを修正する場合、電位の大きさを桁違いに減少させることができる。
図6に、このようなマスクを形成するための構造を示す。この構造は、二酸化ケイ素層100などの絶縁層を含み、この二酸化ケイ素層の厚さは100nm〜10μmの範囲をとり得るが、1μmが好ましい。この二酸化ケイ素層100をマスク材料104、すなわち、15μm厚のCrなどの薄い金属層で被覆する。層100の裏側上に導電層108があり、この導電層は有利なことにマスクが使用される光の波長に対して透明である。たとえば、ITO(インジウムスズ酸化物)の50〜60nmは、紫外光で使用する場合にはよい選択肢となる。(たとえば、500nm厚の)レジスト材料112がマスク材料104を覆い、導電材料層108がマスク・ブランクまたは6mm厚の溶融シリカなどの基板116を覆う。次いで、(それぞれ、二酸化ケイ素層100の上面および下面に位置する)導電層104と108の間に、電位118が印加され、たとえば、0.1V/nm(100V/μm)の電場を発生させる。次いで、ワークピースの表面一面に電子ビームを移動させてレジスト材料112中に所望のパターンを画定することによって標準的な方法でマスク材料104のパターン形成を実施する。次いで、レジスト112を現像し、このパターンをエッチング法によってCr層104内に転写する。
図6の様々な層は、標準的な化学気相成長(CVD)またはプラズマ・化学気相成長(PECVD)技法を用いて堆積させることができる。埋め込み導電層に適切に接触させることによってCr層104の上面と埋め込み導電層(ITO)108の間に電場が印加されることに留意されたい。これは、製作プロセスの際に、単に二酸化ケイ素層100をマスキングすることによって促進されて導電層108をマスク・ブランク116の端部周囲に露出させたままにすることができる。
直接描画用
埋め込み絶縁層を含む基板は、マイクロ・エレクトロニクス産業、たとえば、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)として知られる種類の材料において通常使用される。このSOIは、通常半導体製造における基板として用いられる。図4に、このような構成を示し、基板材料78a(たとえば、シリコン)が絶縁体76を覆い、この絶縁体76が基板材料78b(シリコンを含むことができる)を覆う。SOIに関しては、シリコンに対する電気接触を作製するための任意の標準的な技法を用いてウェハの裏面にコンタクトが作製される(この例では、基板材料78bの下側に対応する)。この基板材料78bは、主としてシリコンであるが、それにもかかわらず、たとえば、電気的ドーパントの注入または拡散、および/あるいは、基板78bの裏側上へのニッケル、モリブデン、アルミニウム、銅、またはタングステンなどの薄い導電被膜の堆積の結果、導電性であることができる。コンタクトは、ウェハ端部の周囲の最上部シリコン層(この例では、基板材料78aに対応)に作製する必要がある場合がある。次いで、電位を印加して、30kVの入射電子の場合0.01V/nm、を超える電場、より一般的に好ましい値としては0.1V/nmの電場を生成する。
代替ワークピース構成
ワークピースの修正が望ましくないとき、またはワークピースが導電性のときは、電場がレジスト層自体全体にわたって生成され得るが、多くの用途ではこれは好ましい手法ではないことがある。このような例の1つを、レジスト材料130の単一層を示す図7に示す。導電被膜134がレジスト材料130の上に塗布されている。この被膜134は電荷堆積用に使用することができ、導電性ポリマーまたはアルミニウムなどの金属の薄膜(約10nm)でよい。電場は、最上部のレジスト層130とレジスト材料130の下にある基板142の間に電位138を印加することによって生成される。次いで、電子ビーム・リソグラフィが標準的な方法で実施され、その後でレジスト現像およびパターン転写が実施される。
さらに図8に別の手法の概要を示すが、この図には、2層レジストを示している。たとえば、ポリマーまたは金属で作製された薄い(たとえば、10nm)導電層158によって比較的薄い結像レジスト層150がより厚いレジスト層154から離れている。このより厚いレジスト層154は、有利なことに高エネルギー電子ビームからの照射に鈍感であり、たとえばスピン・コーティングによって下にある導電性ワークピースに直接塗布することができる。あるいは、CVD法を用いてシリコン酸化物または窒化物の適切な絶縁被膜162を導電性基板166の上に堆積させることもできる。次いで、この薄い導電層(ポリマー、または金属)158を薄い結像レジスト層150を塗布する前に塗布する。あるいは、導電膜を塗布する前に薄い結像レジスト層を塗布することもできる。電位170を、薄い導電層158と導電基板166の間に印加することができる。
次いで、電子ビームをワークピースの表面一面に移動させることによって標準的な方法でワークピースのパターン形成を実施して最上部の結像レジスト層150中に所望のパターンを画定する。次いで、レジストを現像して、下地のより厚いレジスト層154内にエッチング法によってパターンを転写する。層150および154をパターン形成すると、次いでこれらの層を用いてパターンをワークピース内に転写する。より厚い層154は、完成品が許容できるフィーチャ解像度を有することができるほど薄い(たとえば、約100nm以下の厚さ)ことが好ましい。
モンテ・カルロ・コード
図9に、図5の結果および本明細書で提示した他の結果を得るために用いたモンテ・カルロ・モデルのフロー・チャートを示す。このモデルは、一般的に少なくともレジスト層および基板を含む多層構造上に入射する電子ビームの一部分である一次電子(200)を生成する。この電子は、空間の1点で構造の上面と衝突すると考えられる。次いで、電子が構造中の材料と衝突するまで電子が移動する距離を計算するために乱数を生成する(205)。この距離をこの乱数および構造最上層材料中の電子の平均自由行程から計算する。電子はその軌跡(210)に沿って進み、この層(215)中に印加電場がある場合、軌跡がそれに応じて調節される(220)。このように、これらのモデリング・ステップ215および220は従来技術より優れた進歩を示す。各ステップで、この堆積エネルギーを構造中の位置の関数として記録して、電子によって失われるエネルギーを連続減速近似(たとえば、上記のエイチ、エイ、ベーテ(H.A. Bethe)参照)によって計算する。
電子の軌跡の各ステップで電子の位置をチェックして電子が構造の次の層内に入り込んだかどうかを確認する(225)。電子が、2層間の境界を越えた場合、材料特性を新しい層の特性に更新し(230)、それに応じて電子の移動距離を決定する。そうでない場合、計算してきた軌跡のセグメントに沿って電子の軌跡を追跡する(235)。次に、電子のエネルギーが約数百eVに選定された「電子停止エネルギー(electron stop energy)」未満の場合は(245)、軌跡の計算を終了し(255)、新たな一次電子を生成する。数百eVのこの値は、計算を加速させるように選定し、容認できない大きな誤差になる結果は認められていない。理論上は、任意の小さな電子エネルギーの場合でも電子の伝播は可能である。
他方、電子エネルギーが予め選定した電子停止エネルギーを超える場合、次の衝突事象の性質を乱数によって計算し(260)、電子が位置する材料中の電子の弾性および非弾性断面積についての式が呼び出されまたは計算される。衝突が弾性的な場合(270)、電子の新たな方向は別の乱数および弾性断面積に対する式に基づいて計算される(275)。衝突が非弾性的な場合(280)、離散的なエネルギー損失および電子の新たな方向は乱数および非弾性断面積に関する式によって計算される。この離散的なエネルギー損失は、一次電子とは無関係に追跡した(285)二次電子を生成するための損失だと考えられ、非弾性散乱によって二次電子が三次電子を生成しないことを除き、全計算処理(ステップ205〜275)が繰り返される(これはステップ270で呼び出される)。
非弾性エネルギーの損失は非弾性衝突の位置で材料内に堆積されたと考えられる。電子のエネルギーは、構造内に堆積される量によって各ステップで減少する。上記で述べたように、電子が、一般的に500eV程度のある最小エネルギー(「電子停止エネルギー」)に到達するまで、電子を追跡する。この時点で、電子はそれ以上動かないと考えられ、電子の全てのエネルギーはその位置で材料中に堆積されると考えられる。電子はまた、構造から離れることがあり、その場合は電子をそれ以上追跡しない。基板の上面を経由して戻っていく電子を後方散乱電子(backscattered electrons)と呼ぶ。構造が薄く、電子が構造全体を通過することができる場合、この電子を透過電子(transmittedelectrons)と呼ぶ。電子が、停止し、後方散乱され、あるいは透過した後で、新たな一次電子を生成し、構造を通過する電子の経路を追跡するモンテ・カルロ法を繰り返す。
多くの(一般に、百万個程度の)電子を追跡した後で、このコードの結果を用いて構造中に堆積されるエネルギー・プロファイルを生成する。電子ビーム・リソグラフィでは、通常、レジスト層が最も重要である。というのは、この層は、堆積されたエネルギー・プロファイルがレジスト中に露光されるパターンを決定する層だからである。図5は、エネルギー堆積プロファイルのこのような例のうちの1つである。本明細書で説明したモデルは、モデリング結果と実験結果および別個に描いたモンテ・カルロ・タイプの定型シミュレーションとの比較を含む様々な方法で有効性が確認されている。このモデルの限界は、極めてよく集束されたビームで10nmを切る寸法においてのみ重大になる。本明細書で開示した作業に関連する寸法(>30nm)では、このモデルの予測は実験誤差(一般的に、数%)内で実験結果と一致する。
本発明の好ましい実施形態では、本明細書で説明したどんなモデリング方法にも効果がある実行可能なプログラム・コードで暗号化されたメディアが提供される。このコードは、たとえば、プロセッサ中の、あるいは、プロセッサのハード・ドライブまたは光ドライブ上のランダム・アクセス・メモリ(RAM)中に存在できる実行可能な命令を含む。これらの命令は、磁気または光学のディスクまたはディスケット、ディスク・ドライブ、磁気テープ、電気的リード・オンリイ・メモリ、あるいは、他の適切なデータ記憶装置に保存することができる。好ましい実施形態では、本明細書で開示した任意の1つまたは複数のモデリング方法を実施するためのプロセッサやコンピュータなどのディジタル処理装置によって、このプログラムを読むことができる。
本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく他の具体的な形態で実施することができる。説明した諸実施形態は、あらゆる点で例示するためだけのものであり、限定するものとみなすべきではない。したがって、本発明の範疇は、前述の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求範囲の目的内および特許請求範囲と等価な範囲内の全ての変更形態は特許請求の範囲の範疇に包含されるべきである。
従来技術において、電子ビーム中の電子が、レジスト被覆基板中で非弾性および弾性散乱されて、不十分なフィーチャ分解能になる様子を図示している。 レジストに入る後方散乱電子束を減少させるためにレジストの下で誘導された電場の一構造で、電位が絶縁基板上に印加された構造を示す。 レジストに入る後方散乱電子束を減少させるためにレジストの下で誘導された電場の一構造で、電位が導電層と非絶縁基板の間に印加された構造を示す。 レジストに入る後方散乱電子束を減少させるためにレジストの下で誘導された電場の一構造で、電位が2つの非絶縁基板材料間に印加された構造を示す。 e−ビームによって書き込まれたフィーチャのぼけを低減させるために図3のレジストの下で電場が印加される様子を示すシミュレーション結果を示す。 レジストに入る後方散乱電子束を減少させるためにレジストの下で誘導された電場の一構造で、電位が導電マスク材料と導電層の間に印加された構造を示す。 レジストに入る後方散乱電子束を減少させるためにレジストの下で誘導された電場の一構造で、電位が導電膜と基板の間に印加された構造を示す。 レジストに入る後方散乱電子束を減少させるためにレジストの下で誘導された電場の一構造で、電位が薄い導電層と導電基板の間に印加された構造を示す。 電子ビーム中の電子がレジストと相互作用する様子をモデリングするために使用したモンテ・カルロ・シミュレーション法の重要な諸ステップの概略を示すフロー図である。
符号の説明
20 入射e−ビーム
26 レジスト
32 基板
36 非弾性散乱事象
40 弾性散乱事象
42 弾性散乱事象
44 弾性散乱事象
50 レジスト
54 金属層、または導電層
58 絶縁性基板
60 レジスト
64 金属層、または導電層
66 絶縁材料(絶縁体、酸化物)
68 非絶縁性基板
70 レジスト
76 絶縁材料(絶縁体)
78a 第1非絶縁性基板材料(シリコン)
78b 非絶縁性基板材料
80a 電圧源、電気力線
80b 電圧源、電気力線
80c 電圧源、電気力線
90 電子ビーム
92 散乱事象
100 絶縁層(二酸化ケイ素)
104 マスク材料(Cr)
108 導電(材料)層(ITO)
112 レジスト材料
116 基板(マスク・ブランク、溶融シリカ)
118 電位
130 レジスト材料
134 導電被膜
138 電位
142 基板
150 薄い結像レジスト層
154 厚いレジスト層
158 導電層(ポリマー、金属)
162 絶縁被膜
166 導電性基板
170 電位

Claims (19)

  1. レジスト中にパターンを形成する方法であって、
    下にある構造に接触しているレジストの層を準備するステップと、
    前記構造に電場を印加するステップと、
    前記レジスト上に電子ビームを向けるステップとを含み、
    前記構造が絶縁層で分離された2つの導電層を含み、前記2つの導電層の間に電位を印加して前記絶縁層をよぎる電場を生成し、該電場を用いて前記レジストに入る後方散乱電子の数を減少させる、
    方法。
  2. 前記絶縁層の厚さは、100nm〜10μmである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記絶縁層が、後続の処理時に所望のパターンが形成された構造の一部分になる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記絶縁層が結像層を含む2層レジスト構造の一部分であり、後で前記絶縁層内に転写されるパターンが前記結像層中に電子ビームによって作製される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記パターンがリソグラフィ潜像パターンである、請求項1に記載の方法。
  6. 前記電場を用いて前記パターン中のフィーチャぼけを減少させる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記電場を用いて前記レジスト中の近接効果を低減させる、請求項1に記載の方法。
  8. 前記構造の前記一部分中の前記電場の強さが約0.002V/nm以上0.5V/nm以下である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記電場が、前記構造の表面から前記構造内に0.5以上20ミクロン以下の距離だけ延びる、請求項1に記載の方法。
  10. 前記構造に前記構造上面の下5nmから始めて500nmの深さまで前記電場が印加される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記構造が、電位がそれらをよぎって印加される導電層および基板材料を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記電場が前記レジストの存在する層にほぼ垂直に向けられる、請求項1に記載の方法。
  13. 前記電場が、後方散乱電子を屈折させてそれらが前記レジストに入らないようにする、請求項1に記載の方法。
  14. 前記電場が、前記レジストに入る後方散乱電子の割合を少なくとも90%減少させる、請求項13に記載の方法。
  15. 前記電場が、前記レジストに入る後方散乱電子の割合を少なくとも50%減少させる、請求項13に記載の方法。
  16. 前記電場が、前記レジストに入る後方散乱電子の割合を少なくとも30%減少させる、請求項13に記載の方法。
  17. 前記パターンが、少なくとも1つの30nm以上5ミクロン以下の固有寸法を有するフィーチャを含む、請求項6に記載の方法。
  18. 前記パターンが、少なくとも1つの30nm以上1000nm以下の固有寸法を有するフィーチャを含む、請求項6に記載の方法。
  19. 前記パターンが、少なくとも1つの30nm以上100nm以下の固有寸法を有するフィーチャを含む、請求項6に記載の方法。
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