JP4452716B2 - 直交振幅変調の軟判定を用いた復調方法及び復調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直交振幅変調(以下、QAMと称する)信号の軟判定復調に関し、特に、受信信号を復調するにあたり、一定の関数とパターンを利用することにより軟判定の処理速度を向上させることが可能な軟判定復調方法に関する。
QAM方式は、与えられた一つの波形シンボルに2つ以上のビット(bit)を載せて送れるようにしたものであって、この波形を数学的に表現すれば、互いに干渉しない2つの数、すなわち、実数と虚数で表わすことができる。すなわち、複素数α+βiは、αの値の変化がβの値に全く影響しない。この理由から、直交信号成分はαに、同位相信号成分はβに対応付けることができる。通常、直交位相成分をQチャンナルとし、同位相成分信号をIチャンナルと称する。
これらの2種類の波の振幅を互いに結合して多数の組み合わせを作り出し、このような組み合わせを均等な条件付き確率を有するように複素平面上に配置し、このような配置を予め指定しておいたものを、QAMの信号点配置図(constellation diagram)と称する。図2は、このような信号点配置図の一例を示す図であって、16個の組み合わせを表している。図2におけるそれぞれの点を信号点(constellation point)という。また、それぞれの信号点の下にある2進数の組み合わせを、各点に設定されたシンボル、すなわち、ビットの束という。
一般に、QAM復調器は、Iチャンネル及びQチャンネルに入ってくる信号、すなわち、α+βiとして与えられる受信信号を、前述したように予め指定された位置、すなわち、組み合わせの信号点配置図に基づいて元のビット束に変換する役割を果たす。しかしながら、このとき、受信された信号が雑音の干渉に影響され、その結果、ほとんどの場合に予め割り当てられた個所に位置しなくなる。この理由から、復調器において、雑音により変わってしまった信号を元の信号に戻す必要性がある。しかしながら、復調器がこのような雑音除去の役割を果たすには通信の信頼性確保にしばしば無理が生じてくる。このために、その役割を次の段階であるチャンネル復号器(channel decoder)に引き渡し、これにより一層効率的且つ信頼性の高い通信システムを具体化できるようになる。しかしながら、このような過程を行うために、硬判定(hard decision)のように2進ビット検出器によって行われたビット量子化プロセスでは、連続値を有する復調信号を2レベルの離散信号に対応させることで情報の損失があるため、2進ビット検出器を使用せずに、受信された信号と指定された信号点との間の距離に関する類似度(similarity measure)をハミング距離(Hamming distance)からユークリッド距離(Euclidean distance)に変更する。その結果、さらなる利得(gain)を得ることができる。
図1に示すように、チャンネル符号器(Channel encoder)によって符号化された信号を変調してから送信し、その信号をチャンネル復調器における硬判定符号過程を経て復調化するためには、復調器は、同位相信号成分及び直交位相信号成分からなる受信信号からチャンネル符号器の出力ビットのそれぞれに対応する硬判定値を作り出す方式を取る必要がある。このような方式の典型的なものとしては、ノキア(Nokia)社が提案したシンプル・メトリック・プロシージャ(simple metric procedure)及びモトローラ(Motorola)社が提案したデュアル・ミニマム・メトリック・プロシージャ(dual minimum metric procedure)の2つのプロシージャが挙げられるが、この両者はどちらも各出力ビットに関する対数尤度比(LLR)を計算して、それをチャンネル復調器の入力軟判定値として使用する。
シンプル・メトリック・プロシージャは、複雑なLLRの計算式を簡単な形の近似式に変換したイベント・アルゴリズムであって、LLRの計算は簡単にできるが、近似式の利用によってもたらされるLLRの歪みによる性能劣化が懸念される。一方、デュアル・ミニマム・メトリック・プロシージャは、より正確な近似式で計算されたLLRをチャンネル復調器の入力として用いるイベント・アルゴリズムであって、シンプル・メトリック・プロシージャのデメリットである性能劣化を格段に改善したが、シンプル・メトリック・プロシージャに比べて多量の計算を必要とし、ハードウェアの具体化にあたり、非常に複雑化するという不具合がある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、同位相信号成分と直交位相信号成分とからなる直交振幅変調(QAM)の受信信号を復調するための軟判定方法において、受信された信号の直交位相成分値と同位相成分値とからの条件判断演算を含む関数に基づき、硬判定のビット位置に対応するそれぞれの軟判定値である条件付き確率ベクトル値を求めることにより、処理速度の向上と実際ハードウェアの生産コスト低減を図ることができる直交振幅変調の軟判定復調方法を提供することにある。この過程を行うために、まず、周知のQAMの組み合わせの信号点配置図とそれに基づく特徴的な復調方法について述べると、下記の通りである。QAMの組み合わせの信号点配置図は、その信号点に設定されたビット束の配置によって3種類に大別される。まず、第1番目のものは、図2〜図4に示すような信号点配置であり、第2番目のものは、図5〜図7に示すような信号点配置であり、第3番目のものは、この特許請求の範囲に属さない。
要約すると、図2に示す配置は、下記の如き特徴を有する。QAMの大小が22nである場合、各点に設定されるビットの数は2nとなり、これらのうち前半、すなわち、第1のビットから第nのビットに該当する条件付き確率ベクトル値は、受信信号α及びβのうちの一方に基づき復調が行われ、後半の第n+1のビットから最後の第2nのビットに該当する条件付き確率ベクトル値は、残りの受信信号に基づき復調が行われ、これらの2種類の復調に用いられる方程式は、前半と後半とで同一である。言い換えれば、前半の復調方法に後半に該当する受信信号の値を代入すれば、後半の結果を得ることができる。(以下、このような方式に基づくものを便宜上、‘第1型’と称する)
要約すると、図5に示す配置は、下記の如き特徴を有する。QAMの大小が22nである場合、各点に設定されるビットの数は2nとなり、奇数ビットに該当する条件付き確率ベクトルの復調方法は、その次の偶数ビットに該当する条件付き確率ベクトルの計算方法と同一である。但し、ここで、奇数ビットに該当する条件付き確率ベクトルを計算するための受信信号値としては、与えられた組み合わせの信号点配置図に応じて、α及びβのうちの一方を使用し、偶数ビットに該当する条件付き確率ベクトルを計算するための受信信号値としては、残りの受信信号値を使用する。言い換えれば、第1及び第2のビットの条件付き確率ベクトルの計算の場合の復調方法は同一であり、但し、使われる受信信号の値だけが異なるだけである。(以下、このような方式に基づくものを便宜上‘第2型’と称する)
本発明は、産業界において主として使われている正方形QAM信号の軟判定復調方式である対数尤度比(log Likelihood ratio)方式の代わりに、条件付き確率ベクトル方程式を適用することにより、処理速度を格段に向上させる。
新たに開発された正方形QAM信号の復調方法はついては、第1型と第2型の場合とに分けて説明し、これに関する例については、第1型は第1実施形態と第3実施形態により、第2型は第2実施形態と第4実施形態により明らかになる。また、最終的な条件付き確率ベクトル値の出力範囲は、任意の実数aと−aとの間とする。
まず、説明を始めるに先立って、幾つかの基本的前提について説明する。すなわち、QAMの大小は下記式1により特徴付けられ、これに基づき、信号点配置図の各点に設定されるビットの数は、下記式2により特徴付けられる。
[式1]
2n−QAM,n=2,3,4,…
[式2]
各点に設定されたビットの数=2n
これにより最終出力値である条件付き確率ベクトル値の数も2nとなる。
本発明の正方形QAM信号の復調方法のうちの第1の方法について説明する。
まず、第1型に該当する正方形QAMの受信信号を軟判定する方法について説明する。第1型の場合、前記第1型の特徴を説明するにあたり述べたように、前半のビットの組み合わせに該当する条件付き確率ベクトルを計算するために受信信号のうちの直交位相成分(実数部またはα)及び同位相信号成分(虚数部またはβ)の値のうちどちらか一方を使用するとしたが、以下では、理解の便宜のために、前半はβ値を、後半はα値を使って復調を行う方法について説明する。それによる出力範囲は便宜上1と−1との間とし、また、各ビットの順番を表す変数としてはkを使用する。
第1型の第1のビット、すなわちkが1の場合に対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式3で表わされる。図5はこれを視覚化したものである。
[式3]
第1の条件付き確率ベクトルの場合(k=1)、条件無しに出力値は(1/2)βとして決める。但し、ここでnはQAMの大小に応じて前記式1に基づき決める。
第1型の第2のビット(k=2)に対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式4で表わされる。図6はこれを視覚化したものである。
[式4]
第2の条件付き確率ベクトルの場合(k=2)、条件無しに出力値はc−(c/2n−1)|β|として決める。
ここで、nは前式1のQAMの大小、すなわち、22nを決める変数であり、cは定数である。
第1型の第3のビットから第nのビット(k=3,4,…,n−1,n)に対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式5で表わされる。ここで、図9に示すように、第3のビット以上に対応する条件付き確率ベクトルが一定の繰り返し(∨状)パターンを持つことから、このような性質を利用して一つの式を繰り返して使用できることがわかる。
[式5]
1)まず、基本となる∨状に出力図を区分して、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルを(2k−3+1)個の領域に分け、
2)基本形状による基本式は、(d/2n−k+1)|β|−dとして決め、
3)与えられたβを用いて所属領域を検出し、各領域の中心値m(例えばk=4の場合に繰り返される領域は1つであるため、この領域は2n−2≦|β|<3・2n−2となり、中心値はm=2n−2となる)を引いて得られる|β|−m値を新たなβとして基本式に代入することにより、出力値を決め、
4)区分された領域のうちの最左右側端にある領域、すなわち、(2k−2−1)2n−k+2<|β|となる領域では、中心値をm=2とし、|β|−m値を新たなβとして基本式に代入することにより、出力値を決める。
ここで、dはkの値に応じて変わる定数である。
第1型の後半ビッド、すなわち、第n+1のビットから第2nのビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算方法は、前記第1型の特徴に基づき、前半の条件付き確率ベクトルを求める方法においてβをαに置換することにより得ることができる。言い換えれば、前式3におけるβをαに置換した条件が後半の第1の条件付き確率ベクトル、すなわち、第n+1のビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算式となる。後半の第2の条件付き確率ベクトルである第n+2のビットに対応する条件付き確率ベクトルも同様に、前半の第2の条件付き確率ベクトルを計算する条件である前式4においてβをαに置換することにより判別することができ、それ以降の場合である第n+3のビットから第2nのビットまでに対応する条件付き確率ベクトルは、前式5を前述のように変えることにより判別することができる。
次に、第2型に該当する正方形QAMの受信信号を軟判定する方法について説明する。理解の便宜のために、奇数ビットに該当する条件付き確率ベクトルを判別するためにα値を使用し、偶数ビットに該当する条件付き確率ベクトルを判別するためにβ値を使用して復調を行う方法について説明する。それによる出力の範囲は、第1型と同様に、便宜上1と−1との間とする。また、各ビットの順番を表す変数としてはkを使用する。
第2型の第1のビット(k=1)に対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式6で表わされる。図9はこれを視覚化したものである。
[式6]
a)第1のビットの場合(k=1)、条件無しに出力値は−(1/2)αとして決める。
但し、ここでnはQAMの大小に応じて前式1に基づき決める。
第2型の第2のビット(k=2)に対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、前記第2型の特徴に基づき、第1の条件付き確率ベクトルを計算する式である前式6におけるαをβに置換することにより得ることができる。
第2型の第3のビット(k=3)に対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式7で表わされる。
[式7]
α・β≧0の場合、
a)第3のビットの場合(k=3)、条件無しに出力値は(c/2n−1)|α|−cとして決める。
α・β<0の場合、その計算式は、α・β≧0の場合の計算式におけるαをβに置換した式となる。
ここで、nは前式1のQAMの大小、すなわち、22nを決める変数であり、cは定数である。
このようにα・β≧0の場合とα・β<0の場合とに分けて条件付き確率ベクトルを求める方法は、第2型QAMの別の特徴と言える。このような特徴は、第2型の第3のビット以上に対応する条件付き確率ベクトルを求める方法にも適用される。前記βをαに置換するなどの相互置換的な特性も、この特徴に属すると言える。
第2型の第4のビット(k=4)に対応する条件付き確率ベクトルを求める式は、前記第2型の特徴に基づき、第3の条件付き確率ベクトルを求める前式7におけるαをβに、βをαに互いに置換することにより得られる。
第2型の第5のビット(k=5)に対応する条件付き確率ベクトルを求める式には、下記式8を適用することができる。ここで、図10に示すように、第5のビット(k=5)以上に対応する条件付き確率ベクトルが一定の繰り返し(∨状)パターンを持つことから、このような性質を利用して一つの式を繰り返して使用できることがわかる。但し、ここで、第5のビット以上に対応する条件付き確率ベクトルを計算するときは、第2型の特徴に基づき、偶数判定値の計算には、その直前の奇数判定値の計算に使用した式を使用する。しかしながら、これは、QAMの大小が64以下である場合のみに適用される。QAMの大小が256以上である場合は、第1型の場合と同様に、残り部分を前半と後半とに分けて計算を行うことにする。
[式8]
α・β≧0の場合、
a)まず、基本となる∨状に出力図を区分して、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルを(2k−5+1)個の領域に分け、
b)基本形状による基本式は、(d/2n−k+3)|α|−dとして決め、
c)与えられたαを用いて所属領域を検出し、各領域の中心値m(例えばk=6の場合に繰り返される領域は1つであるため、この領域は2n−2≦|α|<3・2n−2となり、中心値はm=2n−2となる)を引いて得られる|α|−m値を新たなαとして基本式に代入することにより、出力値を決め、
d)区分された領域のうちの最左右側端にある領域、すなわち、(2k−2−1)2n−k+2<|α|となる領域では、中心値をm=2とし、|α|−m値を新たなαとして基本式に代入することにより、出力値を決める。
α・β<0の場合、前記第2型の特徴に基づき、a),b),c),d)式におけるαをβに置換することにより得られる。
第2型の第6のビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算式は、QAMの大小が64−QAMの場合、前記第2型の特徴に基づき、第5の条件付き確率ベクトルを求める前式8におけるαをβに、βをαに互いに置換することにより得られる。しかし、QAMの大小が256−QAM以上の場合は、前述したように、残りベクトルの総数を前半と後半と分けて計算を行うことにする。このとき、後半の式は、前半の式の受信値(αまたはβ)を互いに置換することにより得られる。後半の式において、前半の式と異なるものは受信値だけであり、ビット番号(k)値は前半の式と同様なものを使用する。
要約すると、QAMの大小が256よりも大きい場合、第2型の第5のビットから第n+2のビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算は、前式8により行われる。
第2型のn+3のビットから最後の第2nのビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算式は、前述したように、前式8における変数αをβに置換することにより得られる。
このような過程を経ることにより、受信された信号、すなわち、α+βiという値を用いて正方形QAMの軟判定復調が可能になる。但し、上述した方法では、受信された信号を選択して判別式に代入する方法において、理解の便宜のために任意に順番を定めているが、実際の適用にあたっては、一層汎用的に適用可能であり、式中におけるαやβがQAMの組み合わせの信号点配置によって互いに置換可能であり、これにより、出力値もaと−aとの間だけでなく、aとbとの間などの非対称形となりうる。このような点は、本発明の汎用性を広げてその意義を高めると言える。また、上述した計算式は、ともすれば非常に難解に感じられるが、実は汎用的な適用のために一般化した計算式に過ぎないものである。よって、実際に適用を行った実施形態からみると、極めて簡単であることがわかる。
第1の実施形態
本発明の第1の実施形態は、前記第1型に該当する場合であって、前記第1型の特徴が適用される。この第1の実施形態においては、QAMの大小が1024である1024−QAMを例に取る。受信信号の順番選択は、前半にβを適用し、後半にαを適用することにする。
基本的に、本発明の2つの実施形態におけるQAMは、下記式により決められる。下記式1はQAMの大小を決め、下記式2はQAMの大小に基づき組み合わせの信号点配置図の各点に設定されるビットの数を表す。
[式1]
2n−QAM,n=2,3,4,…
[式2]
各点に設定されたビットの数=2n
基本的に、本発明の第1の実施形態におけるQAMの大小は、下記式により決められる。これにより、最終出力値である条件付き確率ベクトル値の数も2nとなる。
これらの数式1及び2に基づき、nが5であるとき、すなわち、数式1に基づき22×5−QAM=1024−QAMであり、各信号点に設定されたビット数は、数式2に基づき2×5=10ビットである場合について説明する。まず、計算式を適用するに先立ち、第1型の特徴により、合計10ビットのうち前半5ビットのための計算式を知っておけば、残りの後半の5ビットの計算式も直ちに分かる。
まず、第1の(k=1)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
条件無しに出力値は(1/2)βとして決める。
その次に、第2の(k=2)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
条件無しに出力値はc−(c/2)|β|として決める。
但し、ここでcは定数である。
その次に、第3の(k=3)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
基本形状による基本式は、(d/2)|β|−dとして決める。
このとき、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルは、2つの領域に分けられる。
|β|<2の場合、出力値は(d/2)|β|−dとして決め、
それ以外の場合であれば、出力値は(d/2)||β|−32|−dと決める。
次いで、第4の(すなわち、k=4)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
基本形状による基本式は、(d/2)|β|−dとして決める。
このとき、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルは、3つの領域に分けられる。
|β|<2の場合、出力値は(d/2)|β|−dとして決め、
≦|β|<3・2の場合、出力値は(d/2)||β|−16|−dとして決め、
それ以外の場合であれば、出力値は(d/2)||β|−32|−dとして決める。
次いで、第5の(すなわち、k=5)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
基本形状による基本式は、(d/2)|β|−dとして決める。
このとき、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルは、5つの領域に分けられる。
|β|<2の場合、出力値は(d/2)|β|−dとして決め、
≦|β|<3・2の場合、出力値は(d/2)||β|−8|−dとして決め、
3・2≦|β|<5・2の場合、出力値は(d/2)||β|−16|−dとして決め、
5・2≦|β|<7・2の場合、出力値は(d/2)||β|−24|−dとして決め
それ以外の場合であれば、出力値は(d/2)||β|−32|−dとして決める。
次いで、第6から第10の条件付き確率ベクトルの計算式は、第1型の特性に基づき、第1から第5の条件付き確率ベクトル計算式においてβをαに置換することにより得られる。
第2の実施形態
本発明に係る第2の実施形態は、前記第2型に該当する場合であって、前記第2型の特徴が適用される。この第2の実施形態においては、QAMの大小が1024である1024−QAMを例に取る。受信信号の順番選択は、αを優先的に選択して適用することにする。
第1の実施形態と同様に、下記式1はQAMの大小を決め、下記式2はQAMの大小に基づき組み合わせの信号点配置図の各点に設定されるビットの数を表す。
[式1]
2n−QAM、n=2,3,4,…
[式2]
各点に設定されたビットの数=2n
基本的に、本発明の第2の実施形態におけるQAMの大小は、前記式により決められる。これにより、最終出力値である条件付き確率ベクトル値の数も2nとなる。
これらの数式1及び2に基づき、nが5であるとき、すなわち、数式1に基づき22×5−QAM=1024−QAMであり、各信号点に設定されたビット数は、数式2に基づき2×5=10ビットである場合について説明する。
まず、第1の(k=1)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
条件無しに出力値は(1/2)αとして決める。
その次に、第2の(k=2)の条件付き確率ベクトルの計算式は、前記第1の計算式を置換したもので、次のようである。
条件無しに出力値は(1/2)βとして決める。
その次に、第3の(k=3)の条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
(1)αβ≧0であるときは、次のようである。
条件無しに出力値はc−(c/2)|α|として決める。
但し、ここでcは定数である。
(2)αβ<0であるときは、次のようである。
前式(1)においてαをβに置換することにより得られる。
その次に、第4の(すなわち、k=4)の条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
(1)αβ≧0であるときは、次のようである。
条件無しに出力値はc−(c/2)|β|として決める。
(2)αβ<0であるときは、次のようである。
前式(1)においてαをβに置換することにより得られる。
次いで、第5の(すなわち、k=5)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
(1)αβ≧0であるときは、次のようである。
基本形状による基本式は、(d/2)|α|−dとして決める。
このとき、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルは、2つの領域に分けられる。
|α|<2の場合、出力値は(d/2)|α|−dとして決め、
それ以外の場合であれば、出力値は(d/2)||α|−32|−dと決める。
(2)αβ<0であるときは、次のようである。
前式(1)においてαをβに置換することにより得られる。
次いで、第6の条件付き確率ベクトル(すなわち、k=6)の計算式は、次のようである。
(1)αβ≧0であるときは、次のようである。
基本形状による基本式は、(d/2)|α|−dとして決める。
このとき、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルは、3つの領域に分けられる。
|α|<2の場合、出力値は(d/2)|α|−dとして決め、
≦|α|<3・2の場合、出力値は(d/2)||α|−16|−dとして決め、
それ以外の場合であれば、出力値は(d/2)||α|−32|−dとして決める。
(2)αβ<0であるときは、次のようである。
前式(1)においてαをβに置換することにより得られる。
次いで、第7(k=7)の条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
(1)αβ≧0であるときは、次のようである。
基本形状による基本式は、(d/2)|α|−dとして決める。
このとき、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルは、5つの領域に分けられる。
|α|<2の場合、出力値は(d/2)|α|−dとして決め、
≦|α|<3・2の場合、出力値は(d/2)||α|−8|−dとして決め、
3・2≦|α|<5・2の場合、出力値は(d/2)||α|−16|−dとして決め、
5・2≦|α|<7・2の場合、出力値は(d/2)||α|−24|−dとして決め
それ以外の場合であれば、出力値は(d/2)||α|−32|−dとして決める。
(2)αβ<0であるときは、次のようである。
前式(1)においてαをβに置換することにより得られる。
第8から第10の条件付き確率ベクトルを求める方法は、前記第5から第7の条件付き確率ベクトルを求める式においてαをβに、βをαに互いに置換することにより得られる。
次に、本発明の正方形QAM信号の復調方法のうち第2の方法について説明する。
まず、第1型に該当する正方形QAMの受信信号を軟判定する方法について説明する。第1型の場合、前記第1型の特徴を説明するにあたり述べたように、前半のビット組み合わせに該当する条件付き確率ベクトルを計算するために受信信号のうち実数部及び虚数部の値のうちどちらか一方を使用するとしたが、以下では、理解の便宜のために、前半はβ値を、後半はα値を使って復調を行う方法について説明する。それによる出力範囲は便宜上1と−1との間とする。
第1型の第1のビットに対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式13で表わされる。図3及び図11はこれを視覚化したものである。
[式13]
1)|β|≧2−1の場合、出力はsign(β)として決める。
2)|β|≦1の場合、出力は0.9375×sign(β)として決める。
3)1<|β|≦2−1の場合、出力はsign(β)(0.0625/(2−2))(|β|−1)+0.9375×sign(β)として決める。
但し、ここでsign(β)はβ値の符号を意味する。
第1型の第2のビットに対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式14で表わされる。図4及び図12はこれを視覚化したものである。
[式14]
1)2−2n(2−m)≦|β|≦2−2n(2−m)+1の場合、出力は(−1)m+1として決める。
2)2n−1−1≦|β|≦2n−1+1の場合、出力は0.9375(2n−1−|β|)として決める。
3)2n−1−2(n−1)(2−m)+m≦|β|≦2−2(n−1)(2−m)+m−2の場合、出力は−(0.0625/(2−2))(|β|−2m+1)+0.09375(−1)m+1+0.0625として決める。
ここで、m=1または2である。
第1型の第3のビットから第n−1のビットに対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式15で表わされる。
[式15]
1)m×2n−k+2−1≦|β|≦m×2n−k+2+1の場合、出力は(−1)m+1として決め、
2)(2l−1)×2n−k+1−1<|β|≦(2l−1)×2n−k+1+1の場合、出力は(−1)l+10.9375{|β|−(2l−1)×2n−k+1}として決め、
3)(P−1)×2n−k+1+1<|β|≦P×2n−k+1−1の場合、出力はPの値に応じて、
Pが奇数の場合、(0.0625/(2n−k+1−2))[(−1)((P+1)/2)+1×|β|+(−1)(P+1)/2{(P−1)×2n−k+1+1}+(−1)(P+1)/2]として決め、
Pが偶数の場合、(0.0625/(2n−k+1−2))[(−1)P/2+1×|β|+(−1)P/2(P×2n−k+1−1)]+(−1)P/2+1として決める。
ここで、m=0,1,…,2k−2であり、lは1,2,…,2k−2であり、Pは1,2,…,2k−1であり、ここで、kはビット番号であって、3以上の整数である。
第1型の前半の最後の第nのビッドに該当する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式16で表わされる。これは、前式15の特殊な場合であり、k=nで、但し、1)と2)の条件式のみが適用された場合である。
[式16]
1)m×2−1≦|β|≦m×2+1の場合、出力は(−1)m+1として決め、
2)(2l−1)×2−1<|β|<(2l−1)×2+1の場合、出力は0.9375{|β|−(2l−1)×2}として決め、
ここで、m=0,1,…,2n−2であり、l=1,2,…,2n−2である。
第1型の後半ビット、すなわち、第n+1のビットから第2nのビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算方法は、前記第1型の特徴に基づき、前半の条件付き確率ベクトルを求める方法においてβをαに置換することにより得ることができる。言い換えれば、前式13におけるβをαに置換した条件が後半の第1の条件付き確率ベクトル、すなわち、第n+1のビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算式となる。後半の第2の条件付き確率ベクトルである第n+2のビットに対応する条件付き確率ベクトルも同様に、前半の第2の条件付き確率ベクトルを計算する条件である前式14においてβをαに置換することにより判別することができ、それ以降の場合である第n+3のビットから第2nのビットに対応する条件付き確率ベクトルは、前式15と前式16を前述のように変えることにより判別することができる。
次に、第2型に該当する正方形QAMの受信信号を軟判定する方法について説明する。理解の便宜のために、奇数ビットに該当する条件付き確率ベクトルを判別するためにα値を使用し、偶数ビットに該当する条件付き確率ベクトルを判別するためにβ値を使用する。
第2型の第1のビットに対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式17で表わされる。図13はこれを視覚化したものである。
[式17]
a)|α|≧2−1の場合、出力は−sign(α)として決め、
b)|α|≦1の場合、出力は0.9375×sign(α)として決め、
c)1<|α|≦2−1の場合、出力は−sign(α)(0.0625/(2−2))(|α|−1)+0.9375として決める。
但し、ここで、sign(α)はα値の符号を意味する。
第2型の第2のビットに対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、前記第2型の特徴に基づき、第1の条件付き確率ベクトルを計算する上記式17においてαをβに置換することにより得ることができる。
第2型の第3のビットに対応する条件付き確率ベクトルを計算する方法は、下記式18で表わされる。
[式18]
α×β≧0の場合、
a)2−2n(2−m)≦|α|≦2−2n(2−m)+1の場合、出力は(−1)として決め、
b)2n−1−1≦|α|≦2n−1+1の場合、出力は0.9375(|β|−2n−1)として決め、
c)2n−1−2(n−1)(2−m)+m≦|α|≦2−2(n−1)(2−m)+m−2の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−2m+1)+0.9375(−1)m+1−0.0625として決める。
α×β<0の場合の計算式は、α×β≧0の場合の計算式におけるαをβに置換することにより得られる。
このようにα×β≧0の場合とα×β<0の場合とに分けて条件付き確率ベクトルを求める方法は、第2型QAMのもう一つの特徴と言える。このような特徴は、第2型の第3のビット以上に対応する条件付き確率ベクトルを求める方法にも適用される。前記βをαに置換するなどの相互置換的な特性も、この特徴に属すると言える。
第2型の第4のビットに対応する条件付き確率ベクトルを求める式は、QAMの大小が64−QAM以下である場合、前記第2型の特徴に基づき、第3の条件付き確率ベクトルを求める前式18におけるαをβに、βをαに互いに置換することにより得られる。しかし、QAMの大小が256−QAM以上の場合は、下記式19で表わされる。
[式19]
a)m×2n−k+3−1≦|α|≦m×2n−k+3+1の場合、出力は(−1)m+1として決め、
b)(2l−1)×2n−k+2−1<|α|<(2l−1)×2n−k+2+1の場合、出力は(−1)l+1{0.9375|α|−0.9375(2l−1)×2n−k+2}として決め、
c)(P−1)×2n−k+2+1<|α|≦P×2n−k+2−1の場合、出力はPの値に応じて、
Pが奇数の場合、(0.0625/(2n−k+2−2))[(−1)(P+1)/2+1×|α|+(−1)(P+1)/2{(P−1)×2n−k+2+1}]+(−1)(P+1)/2として決め、
Pが偶数の場合、(0.0625/(2n−k+2−2))[(−1)P/2+1×|α|+(−1)P/2(P×2n−k+2−1)]+(−1)P/2+1として決める。
ここで、kはビット番号であり、m=0,1,…,2k−3であり、l=1,2,…,2k−3であり、p=1,2,…,2k−2である。
第2型の第5のビットに対応する条件付き確率ベクトルを求める式は、QAMの大小が64−QAMである場合、下記式20で表わされ、QAMの大小が256−QAM以上の場合、前式19を適用する。
[式20]
α×β≧0である場合、
a)m×2−1<|β|≦m×2+1の場合、出力は(−1)m+1として決め、
b)(2l−1)×2−1<|β|≦(2l−1)×2+1の場合、出力は、0.9375(−1)l+1{|β|−(2l−1)×2}として決める。
ここで、m=0,1,2であり、l=1,2である。
α×β<0の場合は、前記第2型の特徴に基づき、a)とb)式におけるβをαに置換することにより得られる。
第2型の第6のビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算式は、QAMの大小が64−QAMの場合、前記第2型の特徴に基づき、第5の条件付き確率ベクトルを求める前式20におけるαをβに、βをαに互いに置換することにより得られる。しかし、QAMの大小が256−QAM以上の場合は、前式19を適用する。
第2型の第7のビットから第nのビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算は、前式19より行われる。
第2型の第n+1のビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算式は、下記式21で表わされ、これは前式19の特別な場合である。
[式21]
a)m×2−1≦|α|≦m×2+1の場合、出力は(−1)m+1として決め、
b)(2l−1)×2−1<|α|≦(2l−1)×2+1の場合、出力は(−1)l+1{0.9375|α|−0.9375(2l−1)×2}として決める。
ここで、m=0,1,…,2n−2であり、l=1,2,…,2n−2である。
第2型の第n+2のビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算式は、前式18におけるαをβに互いに置換することにより得られる。
第2型の第n+3のビットから第2n−1のビットに対応する条件付き確率ベクトルの計算式は、前式19におけるαをβに置換することにより得られる。しかしながら、このときに使われるビットの番号kの値は、4からnまでを順次にn+3から2n−1までに置換して使用する。
第2型の第2nの条件付き確率ベクトルの計算式は、前式21におけるαをβに置換することにより得られる。
このような過程を経ることにより、受信された信号、すなわち、α+βiという値を用いて正方形QAMの軟判定復調が可能になる。但し、上述した方法では、受信された信号を選択して判別式に代入する方法において、理解の便宜のために任意に順番を定めているが、実際の適用に当たっては、一層汎用的に適用可能であり、式中におけるαやβがQAMの組み合わせの信号点配置によって互いに置換可能であり、これにより、出力値もaと−aとの間だけでなく、aとbとの間などの非対称形となりうる。このような点は、本発明の汎用性を広げてその意義を高めると言える。また、上述した計算式は、ともすれば非常に難解に感じられるが、実は汎用的な適用のために一般化した計算式に過ぎないものである。よって、実際に適用を行った実施形態からみると、極めて簡単であることがわかる。
第3の実施形態
本発明の第3の実施形態は、前記第1型に該当する場合であって、前記第1型の特徴が適用される。この第3の実施形態においては、QAMの大小が1024である1024−QAMを例に取る。受信信号の順番選択は、前半にβを適用し、後半にαを適用することにする(図11及び図12参照)。
基本的に、本発明の2つの実施形態におけるQAMは、下記式により決められる。下記式1はQAMの大小を決め、下記式2はQAMの大小に基づき組み合わせの信号点配置図の各点に設定されるビットの数を表す。
[式1]
2n−QAM,n=2,3,4,…
[式2]
各点に設定されたビットの数=2n
基本的に、本発明の第1の実施形態におけるQAMの大小は、下記式により決められる。これにより、最終出力値である条件付き確率ベクトル値の数も2nとなる。
これらの数式1及び2に基づき、nが5であるとき、すなわち、数式1に基づき22×5−QAM=1024−QAMであり、各信号点に設定されたビット数は、数式2に基づき2×5=10ビットである場合について説明する。まず、計算式を適用するに先立ち、第1型の特徴により、合計10ビットのうち前半5ビットのための計算式を知っておけば、残りの後半の5ビットの計算式も直ちに分かる。
まず、第1の(k=1)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
1)|β|>2−1の場合、出力はsign(β)として決める。
2)|β|≦1の場合、出力は0.9375×sign(β)として決める。
3)1<|β|≦2−1の場合、出力はsign(β){(0.0625/(2−2))(|β|−1)+0.9375}として決める。
その次に、第2の(すなわち、k=2,m=1,2)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
0≦|β|≦1の場合、出力は1として決め、
−1≦|β|≦2の場合、出力は−1として決め、
−1≦|β|≦2+1の場合、出力は0.9375(2−|β|)として決め、
1≦|β|≦2−1の場合、出力は−(0.0625/(2−2))(|β|−1)+1として決め、
+1≦|β|≦2−1の場合、出力は−(0.0625/(2−2))(|β|−3)−0.825として決める。
その次に、第3の(すなわち、k=3であり、m=0,1,2であり、l=1,2であり、p=1,2,3,4である)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
1)m×2−1≦|β|≦m×2+1の場合、出力は(−1)m+1として決める。
このとき、m=0,1,2を代入すると、
−1<|β|≦1の場合、出力は−1として決め、
−1<|β|≦2+1の場合、出力は1として決め、
−1<|β|≦2+1の場合、出力は−1として決める。
2)(2l−1)×2−1<|β|≦(2l−1)×2+1の場合、出力は(−1)l+10.9375{|β|−(2l−1)×2}として決める。
このとき、l=1,2を代入すると、
−1<|β|≦2+1の場合、出力は0.9375(|β|−2)として決め、
3×2−1<|β|≦3×2+1の場合、出力は−0.9375(|β|−3×2)として決める。
3)(P−1)×2+1<|β|≦P×2−1であり、Pが奇数か偶数により、P=1,2,3,4を代入すると、
1<|β|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|β|−1)−1として決め、
+1<|β|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|β|−2+1)+1として決め、
+1<|β|≦3×2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(2+1−|β|)+1として決め、
3×2+1<|β|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(2+1−|β|)−1として決める。
次いで、第4の(すなわち、k=4であり,m=0,1,2,3,4であり、l=1,2,3,4であり、p=1,2,3,4,5,6,7,8である)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
−1<|β|≦1の場合、出力は−1として決め、
−1<|β|≦2+1の場合、出力は1として決め、
−1<|β|≦2+1の場合、出力は−1として決め、
3×2−1<|β|≦3×2+1の場合、出力は1として決め、
−1<|β|≦2+1の場合、出力は−1として決め、
−1<|β|≦2+1の場合、出力は0.9375(|β|−2)として決め、
3×2−1<|β|≦3×2+1の場合、出力は−0.9375(|β|−3×2)として決め、
5×2−1<|β|≦5×2+1の場合、出力は0.9375(|β|−5×2)として決め、
7×2−1<|β|≦7×2+1の場合、出力は−0.9375(|β|−7×2)として決め、
1<|β|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|β|−1)−1として決め、
+1<|β|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|β|−2+1)+1として決め、
+1<|β|≦3×2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(2+1−|β|)+1として決め、


6×2+1<|β|≦7×2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(6×2+1−|β|)+1として決め、
7×2+1<|β|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(2−1−|β|)−1として決める。
次いで、第5の(すなわち、k=5であり,m=0,1,2,…,7,8であり、l=1,2,3,…,7,8である)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
−1<|β|≦1の場合、出力は−1として決め、
−1<|β|≦2+1の場合、出力は1として決め、
3×2−1<|β|≦3×2+1の場合、出力は−1として決め、


7×2−1<|β|≦7×2+1の場合、出力は1として決め、
−1<|β|≦2+1の場合、出力は−1として決め、
1<|β|≦3の場合、出力は0.9375(|β|−2)として決め、
5<|β|≦7の場合、出力は−0.9375(|β|−6)として決め、
9<|β|≦11の場合、出力は0.9375(|β|−10)として決め、


25<|β|≦27の場合、出力は0.9375(|β|−26)として決め、
29<|β|≦31の場合、出力は−0.9375(|β|−30)として決める。
次いで、第6から第10の条件付き確率ベクトルの計算式は、第1型の特徴に基づき、第1から第5までの条件付き確率ベクトルの計算式においてβをαに置換することにより得られる。
第4の実施形態
本発明の第4の実施形態は、前記第2型に該当する場合であって、前記第2型の特徴が適用される。この第4の実施形態においては、QAMの大小が1024である1024−QAMを例に取る。受信信号の順番の選択は、αを優先的に選択して適用することにする。
第3の実施形態と同様に、下記式1はQAMの大小を決め、下記式2はQAMの大小に基づき組み合わせの信号点配置の各点に設定されるビットの数を表す。
[式1]
2n−QAM,n=2,3,4,…
[式2]
各点に設定されたビットの数=2n
基本的に、本発明の第4の実施形態におけるQAMの大小は、前記式により決められる。これにより、最終出力値である条件付き確率ベクトル値の数も2nとなる。
これらの数式1及び2に基づき、nが5であるとき、すなわち、数式1に基づき22×5−QAM=1024−QAMであり、各信号点に設定されたビット数は、数式2に基づき2×5=10ビットである場合について説明する(図13及び図14参照)。
まず、第1の条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
|α|>2−1の場合、出力は−sign(α)として決め、
|α|≦1の場合、出力は−0.9375×sign(α)として決め、
1<|α|≦2−1の場合、出力は−sign(α){(0.0625/(2−2))(|α|−1)+0.9375}として決める。
その次に、第2の条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
a)|β|>2−1の場合、出力は−sign(β)として決め、
b)|β|≦1の場合、出力は−0.9375×sign(β)として決め、
c)1<|β|≦2−1の場合、出力は−sign(β){0.0021(|β|−1)+0.9375}として決める。
その次に、第3の条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
(1)αβ≧0であるとき、次のようである。
a)2−25(2−m)≦|α|<2−25(2−m)+1の場合、出力は(−1)として決める。
このとき、m=1,2を代入すると、
0≦|α|<1の場合、出力は−1として決め、
−1≦|α|<2の場合、出力は1として決める。
b)2−1≦|α|<2+1の場合、出力は0.9375(|α|−2)として決める。
c)2−24(2−m)+m≦|α|<2−24(2−m)+m−2の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−2m+1)+0.9735(−1)−0.0625として決める。
ここで、m=1,2を代入すると、
1≦|α|<2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−1)+1として決め、
+1≦|α|<2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−3)−0.825として決める。
(2)αβ<0であるときは、次のようである。
前式(1)のa),b),c)においてαをβに置換することに得られる。
その次、第4の(すなわち、k=4であり、m=0,1,2であり、l=1,2であり、p=1,2,3,4である)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
(1)αβ≧0であるときは、次のようである。
a)m×2−1≦|α|<m×2+1の場合、出力は(−1)m+1として決める。
このとき、m=0,1,2を代入すると、
−1<|α|≦1の場合、−1として決め、
−1≦|α|<2+1の場合、出力は1として決め、
−1≦|α|<2+1の場合、出力は−1として決める。
b)(2l−1)×2−1≦|α|<(2l−1)×2+1の場合、出力は(−1)l+1{0.9375|α|−0.9375(2l−1)×2}として決める。
このとき、l=1,2を代入すると、
−1≦|α|<2+1の場合、出力は0.9375(|α|−2)として決め、
3×2−1≦|α|≦3×2+1の場合、出力は−0.9375(|α|−3×2)として決める。
c)(P−1)×2+1≦|α|≦P×2−1であり、
Pが奇数の場合、出力は(0.0625/(2−2))[(−1)(P+1)/2+1×|α|+(−1)(P+1)/2(P−1)×2+1]+(−1)(P+1)/2として決める。
しかし、Pが偶数の場合、出力は(0.0625/(2−2))[(−1)P/2+1×|α|+(−1)P/2(P×2−1)]+(−1)P/2+1として決める。
ここで、P=1,2,3,4を代入すると、
1<|α|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−1)−1として決め、
+1<|α|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−2+1)+1として決め、
+1<|α|≦3×2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(2+1−|α|)+1として決め、
3×2+1<|α|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(2+1−|α|)―1として決める。
(2)αβ<0であるときは、次のようである。
前式(1)のa),b),c)においてαをβに置換することにより得られる。
次いで、第5の(すなわち、k=5であり、m=0,1,2,3,4であり、l=1,2,3,4である)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
(1)αβ≧0であるときは、次のようである。
a)m×2−1<|α|≦m×2+1の場合、出力は(−1)m+1として決める。
このとき、m=0,1,2,3,4を代入すると、
−1<|α|≦1の場合、出力は−1として決め、
−1<|α|≦2+1の場合、出力は1として決め、
−1<|α|≦2+1の場合、出力は−1として決め、
3×2−1<|α|≦3×2+1の場合、出力は1として決め、
−1<|α|≦2+1の場合、出力は−1として決める。
b)(2l−1)×2−1<|α|≦(2l−1)×2+1の場合、
出力は(−1)l+10.9375{|α|−0.9375(2l−1)×2}として決める。
このとき、l=1,2,3,4を代入すると、
−1<|α|≦2+1の場合、出力は0.9375(|α|−2)として決め、
3×2−1<|α|≦3×2+1の場合、出力は−0.9375(|α|−3×2)として決め、
5×2−1<|α|≦5×2+1の場合、出力は0.9375(|α|−5×2)として決め、
7×2−1<|α|≦7×2+1の場合、出力は−0.9375(|α|−7×2)として決める。
c)(P−1)×2+1<|α|≦P×2−1であり、Pが奇数か偶数により、P=1,2,3,…,7,8を代入すると、
1<|α|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−1)−1として決め、
+1<|α|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−2+1)+1として決め、
+1<|α|≦3×2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(2+1−|α|)+1として決め、
3×2+1<|α|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(2−1−|α|)−1として決め、
+1<|α|≦5×2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−2−1)−1として決め、
5×2+1<|α|≦6×2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(|α|−6×2+1)+1として決め、
6×2+1<|α|≦7×2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(6×2+1−|α|)+1として決め、
7×2+1<|α|≦2−1の場合、出力は(0.0625/(2−2))(2−1−|α|)−1として決める。
(2)αβ<0であるときは、次のようである。
前式(1)のa),b),c)においてαをβに置換することにより得られる。
次いで、第6の(すなわち、k=6であり,m=0,1,2,…,7,8であり、l=1,2,3,…,7,8である)条件付き確率ベクトルの計算式は、次のようである。
(1)αβ≧0であるときは、次のようである。
a)m×2−1<|α|≦m×2+1の場合、出力は(−1)m+1として決める。
このとき、m=0,1,2,…,7,8を代入すると、
−1<|α|≦1の場合、出力は−1として決め、
−1<|α|≦2+1の場合、出力は1として決め、
3×2−1<|α|≦3×2+1の場合、出力は−1として決め


7×2−1<|α|≦7×2+1の場合、出力は1として決め、
−1<|α|≦2+1の場合、出力は−1として決める。
b)(2l−1)×2−1<|α|≦(2l−1)×2+1の場合、出力は(−1)l+1{0.9375|α|−0.9375(2l−1)×2}として決める。
このとき、l=1,2,3,…,7,8を代入すると、
1<|α|≦3の場合、出力は0.9375(|α|−2)として決め、
5<|α|≦7の場合、出力は−0.9375(|α|−6)として決め、
9<|α|≦11の場合、出力は0.9375(|α|−10)として決め、


25<|α|≦27の場合、出力は0.9375(|α|−26)として決め、
29<|α|≦31の場合、出力は−0.9375(|α|−30)として決める。
(2)αβ<0であるときは、次のようである。
前式(1)のa),b)においてαをβに置換することにより得られる。
次いで、第7から第10までの条件付き確率ベクトルの計算式は、第3から第6までの条件付き確率ベクトルの計算式においてαをβに、βをαに置換することにより得られる。
図8は、本発明に係る条件付き確率ベクトルの決定過程を示す機能ブロックである。
図15は、本発明に係る第1型の64−QAMの条件付き確率ベクトルを決定するためのハードウェア構成を例示する図である。当業者なら本発明の範囲内でハードウェア構成を自由に変形することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、これはただの例示に過ぎないものであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能であり、当業者であれば、これら変形又は変更を容易に考えられるであろう。
本発明によれば、産業界において主として使われている正方形QAM信号の軟判定復調方式である対数尤度比方式の代わりに、線形化された条件付き確率ベクトル方程式を適用することにより、処理速度を格段に向上させるとともに、実際ハードウェアの具体化にあたり、製造コストの低減を図ることができる。
一般的なデジタル通信システムを説明するためのブロック構成図。 本発明の第1の実施形態による軟判定復調方法を説明するための組み合わせの信号点配置図。 図2に示す組み合わせの信号点配置図におけるビット信号点を説明するための図。 図2に示す組み合わせの信号点配置図におけるビット信号点を説明するための図。 本発明の第2の実施形態による軟判定復調方法を説明するための組み合わせの信号点配置図。 図5に示す組み合わせの信号点配置図におけるビット信号点を説明するための図。 図5に示す組み合わせの信号点配置図におけるビット信号点を説明するための図。 本発明による条件付き確率ベクトルの決定過程を示す機能ブロック図。 第1型の1024−QAMの各条件付き確率ベクトルに対する出力図。 第2型の1024−QAMの各条件付き確率ベクトルに対する出力図。 本発明の第3の実施形態の第1の確率ベクトルに適用される関数を示す図。 本発明の第3の実施形態の第2の確率ベクトルに適用される関数を示す図。 本発明の第4の実施形態の第1の確率ベクトルに適用される関数を示す図。 本発明の第4の実施形態の第2の確率ベクトルに適用される関数を示す図。 本発明による第1型の64−QAMの軟判定のためのハードウェア構成図。

Claims (36)

  1. 同位相信号成分と直交位相信号成分とからなる正方形の直交振幅変調(QAM)の受信信号を復調するための軟判定方法において、
    受信された信号の直交位相成分と同位相成分とから条件判断演算を含む関数に基づき、硬判定のビット位置に対応するそれぞれの軟判定値である条件付き確率ベクトル値を求めることを特徴とする直交振幅変調の軟判定復調方法。
  2. 全ビットのうち半分に対する条件付き確率ベクトルの判定方法は、残りの半分のビットに対する判定方法と同一であるが、直交位相成分値と同位相成分値とを互いに置換して決めることを特徴とする請求項1に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  3. 第1のビットから第nのビットに該当する条件付き確率ベクトル値は、受信信号α及びβのうちの一方に基づき復調が行われ、後半の第n+1のビットから第2nのビットに該当する条件付き確率ベクトル値は、残りの受信信号に基づき復調が行われ、これらの2種類の復調に用いられる方程式は、前半と後半とで同一であることを特徴とする請求項2に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  4. 奇数ビットに該当する条件付き確率ベクトルの復調方法は、その次の偶数ビットに該当する条件付き確率ベクトルの計算方法と同一であるが、奇数ビットに該当する条件付き確率ベクトルを計算するための受信信号値としては、与えられた組み合わせの信号点配置図に応じて、α及びβのうちの一方を使用し、偶数ビットに対する受信信号値としては、残りの受信信号値を使用することを特徴とする請求項2に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  5. 第1の条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちの一方を選択して、下記式22を適用することにより決めるが
    式22において、
    1)条件無しに出力値は(a/2)Ωとして決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であって、α及びβのうち一方であり、aは所望の出力範囲によって設定される任意の実数である、ことを特徴とする請求項3に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  6. 第2の条件付き確率ベクトルは、第1の条件付き確率ベクトルの決定時に選択された受信値と下記式23とに基づき決めるが、
    式23において、
    1)条件無しに出力値はa(c−c/2n−1)Ωとして決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、nは直交振幅変調(QAM)の大小、すなわち、22nを決める変数であり、aは所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、cは任意の定数である、ことを特徴とする請求項3に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  7. 第3から第nまでの条件付き確率ベクトルは、第1の条件付き確率ベクトルの決定時に選択された受信値と下記式24とに基づき決めるが、
    式24において、
    1)まず、基本となる∨状に出力図を区分して、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルを(2k−3+1)個の領域に分け、
    2)基本形状による基本式は、a(d/2n−k+1|Ω|−d)として決め、
    3)与えられたΩを用いて所属領域を検出し、各領域の中心値mを引いて得られる(|Ω|−m)値を新たなΩとして基本式に代入することにより、出力値を決め、
    4)区分された領域のうち最左右側端にある領域、すなわち、(2k−2−1)2n−k+2<|Ω|となる領域では、中心値をm=2とし、(|Ω|−m)値を新たなΩとして基本式に代入することにより、出力値を決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、nは直交振幅変調(QAM)の大小、すなわち、22nを決める変数であり、kは条件付き確率ベクトルの番号(k=3,4,…,n)であり、dはk値によって変わる定数であり、aは出力範囲を決める定数である、ことを特徴とする請求項3に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  8. 第n+1から第2nまでの条件付き確率ベクトルは、第1の条件付き確率ベクトルの決定時における未選択の受信値と前記式22から24までにそれぞれ基づき順次に求めるが、前記式24に含まれる条件付き確率ベクトルの番号kは、3からnまでを順次にn+1から2nまでに置換して使用する、ことを特徴とする請求項3に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  9. 第1の条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちどちらか一方を選択して、下記式25に基づき決めるが、
    式25において、
    a)条件無しに出力値は−(a/2)Ωとして決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であって、α及びβのうちの一方の値であり、nは直交振幅変調(QAM)の大小、すなわち、22nを決める変数であり、aは所望の出力範囲によって設定される任意の実数である、ことを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  10. 第2の条件付き確率ベクトルは、第2型の第1の条件付き確率ベクトルを求める方法において選択された受信値を未選択の受信値に置換して計算することを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  11. 第3の条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちの一方を選択して、αβ≧0の場合には下記式26に基づき決め、αβ<0の場合には下記式26における選択された受信値を未選択の受信値に置換して決めるが、
    式26において、
    出力値はa(c−c/2n−1|Ω|)として決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、nは直交振幅変調(QAM)の大小、すなわち、22nを決める変数であり、aは所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、cは任意の定数である、ことを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  12. 第4の条件付き確率ベクトルは、第2型の第3の条件付き確率ベクトルを求める方法におけるαβ≧0の場合及びαβ<0の場合にそれぞれ使われた受信値を未使用の受信値に置換して計算することを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  13. 第5の条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちの一方を選択して、αβ≧0の場合には下記式27に基づき決め、αβ<0の場合には下記式27において選択された受信値を未選択の受信値に置換して決めるが、
    式27において、
    1)まず、基本となる∨状に出力図を区分して、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルを2つの領域に分け、
    2)基本形状による基本式は、a(d/2n−2|Ω|−d)として決め、
    3)与えられたΩを用いて所属領域を検出し、各領域の中心値mを引いて得られる(|Ω|−m)値を新たなΩとして基本式に代入することにより、出力値を決め、
    4)区分された領域のうち最左右側端にある領域、すなわち、7・2n−3<|Ω|となる領域では、中心値をm=2とし、(|Ω|−m)値を新たなΩとして基本式に代入することにより、出力値を決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、nは直交振幅変調(QAM)の大小、すなわち、22nを決める変数であり、dは定数であり、aは出力範囲を決める定数である、ことを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  14. 直交振幅変調(QAM)の大小が64−QAMであるとき、第6の条件付き確率ベクトルは、第2型の第5の条件付き確率ベクトルを求める方法におけるαβ≧0の場合及びαβ<0の場合にそれぞれ使われた受信値を未使用の受信値に置換して計算することを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  15. 直交振幅変調(QAM)の大小が256−QAM以上である場合、第5から第n+2までの条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちの一方を選択して、αβ≧0の場合には下記式28に基づき決め、αβ<0の場合には下記式28における未選択の受信値を選択された受信値に置換して決めるが、
    式28において、
    1)まず、基本となる∨状に出力図を区分して、各ビットに対応する条件付き確率ベクトルを(2k−5+1)個の領域に分け、
    2)基本形状による基本式は、a(d/2n−k+3|Ω|−d)として決め、
    3)与えられたΩを用いて所属領域を検出し、各領域の中心値m(例えば、k=6の場合には、繰り返される領域は1つであるため、この領域は2n−2≦|Ω|<3・2n−2となり、中心値はm=2n−1となる)を引いて得られる|Ω|−m値を新たなΩとして基本式に代入することにより、出力値を決め、
    4)区分された領域のうち最左右側端にある領域、すなわち、(2k−2−1)2n−k+2<|Ω|となる領域では、中心値をm=2とし、|Ω|−m値を新たなΩとして基本式に代入することにより、出力値を決め、
    ここで、kは条件付き確率ベクトルの番号(5,6,…,n)であり、Ωは選択された受信値であり、nは直交振幅変調(QAM)の大小、すなわち、22nを決める変数であり、aは所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、dはkの値に応じて変わる定数である、ことを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  16. 直交振幅変調(QAM)の大小が256−QAM以上である場合、第n+3から第2nまでの条件付き確率ベクトルは、αβ≧0の場合には第2型の第5から第n+2までの条件付き確率ベクトルの決定時における未選択の受信値と前式28とに基づき決め、αβ<0の場合には前式28における選択された受信値を未選択の受信値に置換して得られることを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  17. 第1型の第1の条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちのどちらか一方を選択して、下記式29に基づき決めるが、
    式29において、
    1)|Ω|≧2−1の場合、出力はa×sign(Ω)として決め、
    2)|Ω|≦1の場合、出力はa×0.9375×sign(Ω)として決め、
    3)1<|Ω|≦2−1の場合、出力はa×sign(Ω){(0.0625/(2−2))(|Ω|−1)+0.9375}として決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であって、α及びβのうちのどちらか一方であり、‘sign(Ω)’は選択された受信値の符号を示し、‘a’は所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、αはI(実数部)チャンネルの受信値であり、βはQ(虚数部)チャンネルの受信値である、ことを特徴とする請求項3に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  18. 第1型の第2の条件付き確率ベクトルは、第1の条件付き確率ベクトルの決定時に選択された受信値と下記式30とに基づき決めるが、
    式30において、
    1)2−2n(2−m)≦|Ω|≦2−2n(2−m)+1の場合、出力はa×(−1)m+1として決め、
    2)2n−1−1≦|Ω|≦2n−1+1の場合、出力はa×0.9375(2n−1−|Ω|)として決め、
    3)2n−1−2(nー1)(2−m)+m≦|Ω|≦2−2(nー1)(2−m)+m−2の場合、出力は−a×{(0.0625/(2−2))(|Ω|−2m+1)+0.9375(−1)m+1+0.0625}として決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、nは直交振幅変調(QAM)の大小、すなわち、22nを決める変数であり、‘a’は所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、m=1,2である、ことを特徴とする請求項3に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  19. 第1型の第3から第n−1までの条件付き確率ベクトルは、第1の条件付き確率ベクトルの決定時に選択された受信値と下記式31とに基づき決めるが、
    式31において、
    1)m×2n−k+2−1<|Ω|≦m×2n−k+2+1の場合、出力はa×(−1)m+1として決め、
    2)(2l−1)×2n−k+1−1<|Ω|≦(2l−1)×2n−k+1+1の場合、出力はa×(−1)l+10.9375(|Ω|−(2l−1)×2n−k+1)として決め、
    3)(P−1)×2n−k+1+1<|Ω|≦P×2n−k+1−1の場合、出力はPの値に応じて、
    Pが奇数の場合、a×[(0.0625/(2n−k+1−2))[(−1)(P+1)/2+1×|Ω|+(−1)(P+1)/2[(P−1)×2n−k+1+1]+(−1)(P+1)/2]]として決め、
    Pが偶数の場合、a×[(0.0625/(2n−k+1−2))[(−1)P/2+1×|Ω|+(−1)P/2(P×2n−k+1−1)+(−1)P/2]として決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、m=0,1,…,2k−2であり、l=1,2,…,3k−2であり、kは条件付き確率ベクトルの番号(k=3,…,n−1)である、ことを特徴とする請求項3に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  20. 第1型の第nの条件付き確率ベクトルは、第1の条件付き確率ベクトルの決定時に選択された受信値と下記式32とに基づき決めるが、
    式32において、
    1)m×2−1≦|Ω|≦m×2+1の場合、出力はa×(−1)m+1として決め、
    2)(2l−1)×2−1<|Ω|≦(2l−1)×2+1の場合、出力はa×(−1)l+10.9375(|Ω|−(2l−1)×2)として決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、m=0,1,…,2n−2であり、l=1,2,…,3n−2である、ことを特徴とする請求項3に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  21. 第1型の第n+1から第2nまでの条件付き確率ベクトルは、第1の条件付き確率ベクトルの決定時における未選択の受信値と前式30から32までにそれぞれ基づき順次に求めるが、前式31に含まれる条件付き確率ベクトルの番号kは、3からn−1までを順次にn+3から2n−1までに置換して使用する、ことを特徴とする請求項3に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  22. 第2型の第1の条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちのどちらか一方を選択して、下記式33に基づき決めるが、
    式33において、
    1)|Ω|≧2−1の場合、出力は−a×sign(Ω)として決め、
    2)|Ω|≦1の場合、出力はa×0.9375×sign(Ω)として決め、
    3)1<|Ω|≦2−1の場合、出力は−a×{sign(Ω)(0.0625/(2−2))(|Ω|−1)+0.9375}として決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、‘sign(Ω)’は選択された受信値の符号を示し、aは所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、αはI(実数部)チャンネルの受信値であり、βはQ(虚数部)チャンネルの受信値である、ことを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  23. 第2型の第2の条件付き確率ベクトルは、第2型の第1の条件付き確率ベクトルを求める方法において選択された受信値を未選択の受信値に置換して計算することを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  24. 第2型の第3の条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちのどちらか一方を選択して、α×β≧0の場合には下記式34に基づき決め、α×β<0の場合には下記式34における選択された受信値を未選択の受信値に置換して決めるが、
    式34において、
    a)2−2n(2−m)≦|Ω|≦2−2n(2−m)+1の場合、出力はa×(−1)として決め、
    b)2n−1−1≦|Ω|≦2n−1+1の場合、出力はa×0.9375(|Ω|−2n−1)として決め、
    c)2n−1−2(nー1)(2−m)+m≦|Ω|≦2−2(nー1)(2−m)+m−2の場合、出力はa×{(0.0625/(2−2))(|Ω|−2m+1)+0.9735(−1)−0.0625}として決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、‘a’は所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、αはI(実数部)チャンネルの受信値であり、βはQ(虚数部)チャンネルの受信値であり、m=1,2である、ことを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  25. 第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が64−QAM以下である場合、第4の条件付き確率ベクトルは、第2型の第3の条件付き確率ベクトルを求める方法におけるα×β≧0の場合及びα×β<0の場合にそれぞれ使われた受信値を未使用の受信値に置換して計算することを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  26. 第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が64−QAMである場合、第5の条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちの一方を選択して、前記α×β≧0の場合には下記式35に基づき決め、α×β<0の場合には下記式35における選択された受信値を未選択の受信値に置換して決めるが、
    式35において、
    1)m×2n−1−1≦|Ω|≦m×2nー1+1の場合、出力はa×(−1)m+1として決め、
    2)(2l−1)×2n−1−1<|Ω|≦(2l−1)×2n−1+1の場合、出力はa×(−1)l+1{0.9375|β|−0.9375(2l−1)×2n−1}として決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、‘a’は所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、αはI(実数部)チャンネルの受信値であり、βはQ(虚数部)チャンネルの受信値であり、m=0,1,2であり、l=1,2である、ことを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  27. 第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が64−QAMである場合、第6の条件付き確率ベクトルは、第2型の第5の条件付き確率ベクトルを求める方法におけるα×β≧0の場合及びα×β<0の場合にそれぞれ使われた受信値を未使用の受信値に置換して計算することを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  28. 第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が256−QAM以上である場合、第4から第nまでの条件付き確率ベクトルは、組み合わせの信号点配置図に応じて、受信値α及びβのうちの一方を選択して、α×β≧0の場合に下記式36に基づき決め、α×β<0の場合には下記式36における選択された受信値を未選択の受信値に置換して決めるが、
    式36において、
    a)m×2n−k+3−1<|Ω|≦m×2n−k+3+1の場合、出力はa×(−1)m+1として決め、
    b)(2l−1)×2n−k+2−1<|Ω|≦(2l−1)×2n−k+2+1の場合、出力はa×(−1)l+10.9375(|Ω|−0.9375(2l−1)×2n−k+2)として決め、
    c)(P−1)×2n−k+2+1<|Ω|≦P×2n−k+2−1の場合、出力はPの値に応じて、
    Pが奇数の場合、a×[(0.0625/(2n−k+2−2))[(−1)(P+1)/2+1×|Ω|+(−1)(P+1)/2[(P−1)×2n−k+2+1]]+(−1)(P+1)/2]として決め、
    Pが偶数の場合、a×[(0.0625/(2n−k+2−2))[(−1)P/2+1×|Ω|+(−1)P/2(P×2n−k+2−1)]+(−1)P/2+1]として決め、
    ここで、kは条件付き確率ベクトルの番号(4,5,…,n)であり、Ωは選択された受信値であり、‘a’は所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、αはI(実数部)チャンネルの受信値であり、βはQ(虚数部)チャンネルの受信値であり、m=0,1,…,2k−3であり、l=1,2,…,2k−3であり、p=1,2,…,2k−2である、ことを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  29. 第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が256−QAM以上である場合、第n+1の条件付き確率ベクトルは、第2型の第4から第nまでの条件付き確率ベクトルの決定時に選択された受信値であって、α×β≧0の場合には下記式37に基づき決め、α×β<0の場合には下記式37における選択された受信値を未選択の受信値に置換して決めるが、
    式37において、
    a)m×2−1≦|Ω|≦m×2+1の場合、出力はa×(−1)m+1として決め、
    b)(2l−1)×2−1<|Ω|≦(2l−1)×2+1の場合、出力はa×(−1)l+10.9375(|Ω|−0.9375(2l−1)×2)として決め、
    ここで、Ωは選択された受信値であり、‘a’は所望の出力範囲によって設定される任意の実数であり、αはI(実数部)チャンネルの受信値であり、βはQ(虚数部)チャンネルの受信値であり、m=0,1,…,2n−2であり、l=1,2,…,2n−2である、ことを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  30. 第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が256−QAM以上である場合、第n+2の条件付き確率ベクトルは、第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が64−QAM以下である場合における第4の条件付き確率ベクトルを求める方法と同様にして求めることを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  31. 第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が256−QAM以上である場合、第n+3から第2n−1までの条件付き確率ベクトルは、第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が256−QAM以上である場合における第4から第nまでの条件付き確率ベクトルの決定時にα×β≧0の場合及びα×β<0の場合にそれぞれ使われた受信値を未使用の受信値に置換して計算することを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  32. 第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が256−QAM以上である場合、第2nの条件付き確率ベクトルは、第2型の直交振幅変調(QAM)の大小が256−QAM以上である場合における第n+1の条件付き確率ベクトルの決定時にα×β≧0の場合及びα×β<0の場合にそれぞれ使われた受信値を未使用の受信値に置換して計算することを特徴とする請求項4に記載の直交振幅変調の軟判定復調方法。
  33. 同位相信号成分と直交位相信号成分とからなる直交振幅変調(QAM)の受信信号を復調する装置において、
    受信された信号の直交位相成分と同位相成分とから条件判断演算を含む関数に基づき、硬判定のビット位置に対応するそれぞれの軟判定値である条件付き確率ベクトル値を求める条件付き確率ベクトル決定部を備えることを特徴とする直交振幅変調の軟判定復調装置。
  34. 前記条件付き確率ベクトル決定部において、全ビットのうち半分に対する条件付き確率ベクトルを決める演算は、残りの半分のビットに対する条件付き確率ベクトルを決める演算と同一であるが、直交位相成分値と同位相成分値を互いに置換して決めることを特徴とする請求項33に記載の直交振幅変調の軟判定復調装置。
  35. 前記条件付き確率ベクトル演算部において、第1のビットから第nのビットに該当する条件付き確率ベクトル値は、受信信号α及びβのうちのどちらか一方に基づき復調が行われ、後半の第n+1のビットから最後の第2nのビットに該当する条件付き確率ベクトル値は、残りの受信信号に基づき復調が行われ、これらの2種類の復調に用いられる方程式は、前半と後半とで同一であることを特徴とする請求項33または34に記載の直交振幅変調の軟判定復調装置。
  36. 前記条件付き確率ベクトル演算部は、奇数ビットに該当する条件付き確率ベクトルの復調演算をその次の偶数ビットに該当する条件付き確率ベクトルの演算と同様にして行うが、奇数ビットに該当する条件付き確率ベクトルを演算するための受信信号値としては、与えられた組み合わせの信号点配置図に応じて、α及びβのうちどちらか一方を使用し、偶数ビットに対する受信信号値としては、残りの受信信号値を使用することを特徴とする請求項33または34に記載の直交振幅変調の軟判定復調装置。
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