JP4451933B2 - 遺伝子操作による植物へのppo阻害性除草剤耐性付与法 - Google Patents
遺伝子操作による植物へのppo阻害性除草剤耐性付与法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4451933B2 JP4451933B2 JP52994198A JP52994198A JP4451933B2 JP 4451933 B2 JP4451933 B2 JP 4451933B2 JP 52994198 A JP52994198 A JP 52994198A JP 52994198 A JP52994198 A JP 52994198A JP 4451933 B2 JP4451933 B2 JP 4451933B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seq
- dna fragment
- dna
- ppo
- plant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/11—DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
- C12N15/113—Non-coding nucleic acids modulating the expression of genes, e.g. antisense oligonucleotides; Antisense DNA or RNA; Triplex- forming oligonucleotides; Catalytic nucleic acids, e.g. ribozymes; Nucleic acids used in co-suppression or gene silencing
- C12N15/1137—Non-coding nucleic acids modulating the expression of genes, e.g. antisense oligonucleotides; Antisense DNA or RNA; Triplex- forming oligonucleotides; Catalytic nucleic acids, e.g. ribozymes; Nucleic acids used in co-suppression or gene silencing against enzymes
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01K—ANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
- A01K67/00—Rearing or breeding animals, not otherwise provided for; New or modified breeds of animals
- A01K67/027—New or modified breeds of vertebrates
- A01K67/0271—Chimeric vertebrates, e.g. comprising exogenous cells
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/02—Immunomodulators
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/10—Transferases (2.)
- C12N9/1048—Glycosyltransferases (2.4)
- C12N9/1081—Glycosyltransferases (2.4) transferring other glycosyl groups (2.4.99)
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01K—ANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
- A01K2217/00—Genetically modified animals
- A01K2217/07—Animals genetically altered by homologous recombination
- A01K2217/075—Animals genetically altered by homologous recombination inducing loss of function, i.e. knock out
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
- Animal Husbandry (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Virology (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Description
発明の分野
本発明は、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO;EC 1.3.3.4)阻害性除草剤に対する耐性を植物に付与するDNA断片、これらDNA断片を含むプラスミドおよび微生物に関する。また本発明は、PPOをコードする遺伝子操作されたDNA断片を使って植物および植物細胞に耐性を付与する方法に関する。本発明のさらなる側面は、PPO阻害性除草剤に対する耐性が付与された植物および植物細胞である。本発明のもうひとつの側面は、PPO活性に対する化合物の阻害効果を評価する方法であって、該化合物に対して耐性または感受性のPPOをコードする遺伝子の存在のみを相違点とする微生物系を使用する方法に関する。
関連技術の説明
ある種の市販除草剤とその他の入手可能な除草剤にその活性成分として使用されている一群の広く知られた化合物は、光の存在下に除草活性を示すが、暗所では除草活性を示さない。そのためこれらの除草剤は光依存性除草剤という一般名で呼ばれることになった。最近、これらの除草剤が植物と藻類で高レベルのポルフィリン蓄積を誘導することが示され、したがって現在これらは「ポルフィリン蓄積型除草剤」(続・医薬品の開発第18巻:農薬の開発II,第16章,16-1節,岩村ほか編、東京・廣川書店)または単に「ポルフィリン性除草剤(porphyric herbicide)」と呼ばれている。単離されたプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼをポルフィリン蓄積型除草剤が阻害することは、Matringeら(Biochem J.260:231(1989)およびFEBS Lett.245:35(1989))によって報告された。したがってポルフィリン性除草剤はPPO阻害性除草剤とも呼ばれる。プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼは細菌や酵母などの微生物、藻類を含む植物、および動物に広く認められる。この酵素はヘム生合成経路とクロロフィル生合成経路の両方に共通な最後の酸化段階、すなわちプロトポルフィリノーゲンIXのプロトポルフィリンIXへの酸化を触媒する(Matringeら,Biochem J.260:231(1989))。
細菌のPPOは細胞質に局在していると考えられ、細菌のPPOをコードする遺伝子はEscherichia coli(大腸菌)(GenBankアクセッション番号X-68660:ECHEMGA;Sasarmanら,Can.J.Microbiol.39:1155(1993))とBacillus subtilis(枯草菌)(GenBankアクセッション番号M97208:BACHEMEHy,Dajlyら,J.Biol.Chem.269:813(1994))から単離されている。ミトコンドリアPPOをコードするマウス(GenBankアクセッション番号U25114:MMU25114)、ヒト(GenBankアクセッション番号D38537:HUMPOXおよびU26446:HSU26446)および酵母(WardおよびVolrath,WO95/34659,1996)の遺伝子が単離されている。クロロプラストPPOをコードする遺伝子もArabidopsis thaliana(シロイヌナズナ)とトウモロコシから単離されている(WardおよびVolrath,WO95/346569,1996)。
高等植物と同様に、単細胞緑藻Chlamydomonas reinhardtii(クラミドモナス・レインハーティ(コナミドリムシの一種))はPPO阻害性除草剤への感受性が高い。しかし、RS-3と呼ばれる突然変異株(Kataokaら,J.Pesticide Sci.15:449(1990))はPPO阻害剤に特異的に耐性を示す。この耐性は単一の優性核突然変異によってもたらされる(Satoら,Porphyric Pesticides:Chemistry,Toxicology and Pharmaceutical Applications,DukeおよびRebeiz編,ACS Symposium Series 559,91〜104頁,▲C▼1994アメリカ化学会(ワシントンD.C.))。さらに、RS-3突然変異株から単離されたクロロプラスト断片中のPPO活性は、PPO阻害剤に対する感受性が、野生型C.reinhardtii由来の同様のクロロプラスト断片より有意に低かった(Shibataら,Research in Photosynthesis Murata編,Vol.III,567〜570頁,▲C▼1993 Kluwer Academic Publishers(オランダ・ドルロレヒト))。
ほとんどの作物用植物はPPO阻害性除草剤に対して耐性を示さないので、そのような作物が栽培されている場合はこれらの化合物を農地に使用できない。もしPPO阻害性除草剤に耐性な作物用植物を開発することができれば、その生長期の雑草防除にそのような除草剤を使用できる。これは作物管理を容易にし、農業用途におけるそれら除草剤の価値を高めるだろう。そのため、PPO阻害性除草剤またはポルフィリン蓄積性除草剤に対する耐性を作物用植物に付与する方法を開発することが望ましい。
発明の要約
この目的を達成するため、本発明者らは、単細胞緑藻Chlamydomonas reinhardtiiの突然変異株であってRS-3と呼ばれPPO阻害性除草剤に特異的耐性を示す株を研究した。そして本発明者らは、RS-3突然変異株の全核DNAから構築されたゲノムDNAライブラリーからPPO阻害性除草剤耐性を担う遺伝子を含有するクローンを単離し、植物または藻類の細胞にPPO阻害性除草剤に対する耐性を付与するDNA断片の単離に成功した。さらに本発明者らは、これらのDNA断片がPPO遺伝子配列を含有すること、ならびにRS-3突然変異株に由来するそのDNA断片が、植物PPO蛋白質の高度に保存されたドメイン内にアミノ酸置換をもたらす一塩基対置換を持つことを明らかにした。このようにして本発明者らは、PPO酵素に特定のアミノ酸置換をもたらす遺伝子操作されたPPO遺伝子を導入することによって植物または藻類にPPO阻害性除草剤耐性を付与する方法を確立することができた。
本発明の目的は、藻類を含む植物または植物細胞にPPO阻害性除草剤に対する耐性を付与する方法であって、あるDNA断片もしくはその生物学的機能等価物またはそのDNA断片を含有するプラスミドを、藻類を含む植物または植物細胞に導入することからなる方法を提供することであり、ここに該DNA断片または該生物学的機能等価物は発現され、次の特徴を持つ:
(1)該DNA断片は植物PPO活性を持つタンパク質またはそのタンパク質の一部をコードする;
(2)該DNA断片は、配列番号1または配列番号2または配列番号3に示すアミノ酸配列をコードする核酸に関して、DNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法によって検出および単離されうる相同配列を持ち、遺伝子操作法により配列番号1または配列番号2または配列番号3のVal13に対応するアミノ酸が別のアミノ酸で人工的に置換されているタンパク質をコードする;
(3)該DNA断片は、植物または藻類の細胞内で発現された場合、その植物または藻類の細胞内でPPO阻害性除草剤に対する耐性を付与する能力を持つ。
本発明のもうひとつの目的は、上述の方法によって耐性が付与された植物または植物細胞を提供することである。
本発明のさらなる目的は、PPO阻害性除草剤に対する耐性が付与された植物細胞を選択する方法であって、PPO阻害性除草剤に対する耐性が本方法によって付与された植物細胞の集団を、感受性植物細胞の生育を通常阻害する量のPPO阻害性除草剤で処理することからなる方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、上述の方法によってPPO阻害性除草剤に対する耐性が付与された作物用植物の圃場においてPPO阻害性除草剤に感受性の植物を防除する方法であって、PPO阻害性除草剤を該PPO阻害性除草剤感受性植物の生育を阻害するのに有効な量で適用することからなる方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、次に挙げる特徴を持つDNA断片またはその生物学的機能等価物を提供することである:
(1)該DNA断片は植物PPO活性を持つタンパク質またはそのタンパク質の一部をコードする;
(2)該DNA断片は、配列番号1または配列番号2または配列番号3に示すアミノ酸配列をコードする核酸に関して、DNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法によって検出および単離されうる相同配列を持つ;
(3)該DNA断片は、遺伝子操作法により配列番号1または配列番号2または配列番号3のVal13に対応するアミノ酸が異なるアミノ酸で人工的に置換されているタンパク質をコードする;
(4)該DNA断片は、植物または藻類の細胞内で発現された場合、その植物または藻類の細胞内でPPO阻害性除草剤に対する耐性を付与する能力を持つ。
本発明のさらなる目的は、上述のDNA断片またはその生物学的機能等価物を含むプラスミドと、そのプラスミドを保持する微生物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、PPOに対する試験化合物の阻害効果を評価する方法であって、(a)PPO阻害剤感受性のPPO活性を持つタンパク質をコードする遺伝子を含有している感受性微生物と、耐性トランスフォーマント微生物とを、試験化合物の存在下に培養し(この方法において、その耐性トランスフォーマント微生物は、配列番号1または配列番号2または配列番号3のVal13に対応するアミノ酸が別のアミノ酸に遺伝子操作法により人工的に置換されていてPPO阻害剤に対して耐性なPPO活性を持つタンパク質をコードする遺伝子が存在する点だけが該感受性微生物と異なっている)、(b)感受性微生物と耐性微生物の両方の生育を評価することによってPPOに対するその試験化合物の阻害効果を決定することからなる方法を提供することである。この方法には次の方法が含まれる:
(1)(a)試験化合物の存在下に、PPO阻害剤感受性のPPO活性を持つタンパク質をコードする遺伝子を持つ感受性微生物と、遺伝子操作法により配列番号1または配列番号2または配列番号3のVal13に対応するアミノ酸が別のアミノ酸に人工的に置換されていてPPO阻害剤に対して耐性なPPO活性を持つタンパク質をコードする遺伝子が存在する点が該微生物とは異なる微生物とを培養し、(b)耐性微生物が生育する特定の用量で感受性微生物の生育だけを阻害する化合物を同定することからなるPPO阻害剤選択法;および
(2)PPO阻害剤感受性のPPO活性を持つタンパク質をコードする遺伝子を持つ感受性微生物と、配列番号1または配列番号2または配列番号3のVal13に対応する位置に遺伝子操作法によって導入されたアミノ酸置換を持っていてPPO阻害剤に対して耐性なPPO活性を持つタンパク質をコードする遺伝子が存在する点だけが該感受性微生物とは異なる耐性トランスフォーマント微生物とを培養し、(b)感受性微生物と耐性微生物の生育をどちらも阻害する化合物を同定することからなる、PPOを阻害しない化合物の選択法。
【図面の簡単な説明】
図1(a)〜1(e)は、ポルフィリン蓄積型除草剤に対する耐性を付与するクローン化DNA断片の制限部位地図である。各断片のサイズは図1(e)に数字(kb)で示してある。XhoI部位とHindIII部位は図1(a)〜図1(d)に示されている。PstI部位とPmaCI部位は図1(a)だけに示されている。略号:B,BamHI;S,SalI;P,PstI;X,XhoI;E,EcoRI;H,HindIII;K,KpnI;C,ClaI。
図1(a):Xho/PmaC2.6と呼ばれる2.6kb DNA断片。
図1(b):Xho3.4と呼ばれる3.4kb DNA断片。
図1(c):Hind10.0と呼ばれる10.0kb DNA断片。
図1(d):Eco13.8と呼ばれる13.8kb DNA断片。
図1(e):RS-3突然変異株由来のコスミドクローン2955(Cos2955)が保有する約40.4kbのDNA断片。
図2は、インサートとしてCos2955のEco13.8断片を持つpBSプラスミドの構造を示す略図である。制限部位間の距離(kb)はインサート上の数字によって示されている。
図3は、インサートとしてEco13.8のXho/PmaC2.6断片を持つpBSプラスミドの構造を示す図である。制限部位間の距離(kb)はインサート上の数字によって示されている。
発明の詳細な説明
本明細書で使用する用語に関して、「DNA断片」という用語は、本発明のPPO阻害性除草剤耐性付与法で使用しうるDNA断片だけでなく、それら断片の縮重異性体および遺伝的に等価な改変体をも指す。ここに「縮重異性体」とは、そのヌクレオチド塩基配列が元の断片と縮重した関係にある異性体、すなわち、元の断片と同じアミノ酸配列をコードする全ての核酸断片(対応するmRNAもしくは対応するcDNAまたは対応するPCR産物を含む)を意味すると解される。ここに「遺伝的に等価な改変体」とは、塩基の変化、付加または欠失を受けていてもよいが本質的に元の断片と同じ固有の遺伝情報(すなわち植物と植物細胞にPPO阻害性除草剤耐性を付与する能力)を持つDNA断片を意味すると解される。
本発明の実施態様で使用される植物またはそれ自身が本発明の実施態様である植物は、藻類、単子葉類、双子葉類のいずれであってもよい。これらのタイプの植物に適用できる遺伝子操作法は当技術分野で知られている。
「プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤」または「PPO阻害性除草剤」という表現は、「ポルフィリン蓄積型」または「ポルフィリン性除草剤」、すなわち植物に高レベルのポルフィリンを蓄積させ、施用されると光の存在下に感受性植物を殺す化合物(感受性植物から単離されるプロトポルフィリンオキシダーゼ(PPO)活性をin vitroで阻害する化合物を含む)を指す。PPOを阻害する除草剤には、その分子構造上様々な種類がある(Dukeら,Weed Sci.39:465(1991);Nandihaliら,Pesticide Biochem.Physiol.43:193(1992);Matringeら,FEBS Lett.245:35(1989);YanaseおよびAndoh,Pesticide Biochem.Physiol.35:70(1989);Andersonら,ACS Symposium Series,Vol.559,Porphyric Pesticides,S.O.DukeおよびC.A.Rebeiz編,18〜34頁(1994))。これらの除草剤には、例えばオキサジアゾン、[N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-プロパルギルオキシ)フェニル-]3,4,5,6-テトラヒドロフタルイミド(以下、化合物Aという)、ならびにアシフルオルフェン(acifluorfen)、ラクトフェン(lactofen)、フォメサフェン(fomesafen)およびオキシフルオルフェン(oxyfluorfen)などのジフェニルエーテル系除草剤が含まれる。また、一般式X-Qで示される種類の除草剤も重要である(ここにQは
であり、Xは
に相当する)。
特に興味深い除草剤の例は、
ならびに次に挙げるものである:
[2-クロロ-5-(シクロヘキサ-1-エン-1,2-ジカルボキシイミド)-4-フルオロフェノキシ]酢酸ペンチル、
7-フルオロ-6-[(3,4,5,6-テトラヒドロ)フタルイミド]-4-(2-プロピニル)-1,4-ベンゾオキサジン-3(2H)-オン、
6-[(3,4,5,6-テトラヒドロ)フタルイミド]-4-(2-プロピニル)-1,4-ベンゾオキサジン-3-(2H)-オン、
2-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(2-プロピニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]ペルヒドロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1,3-ジオン、
2-[(4-クロロ-2-フルオロ-5-プロパルギルオキシ)フェニル]ペルヒドロ-1H-1,2,4-トリアゾロ[1,2-a]ピリダジン-1,3-ジオン、
2-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(2-プロピニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]5,6,7,8-1,2,4-トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3H-オン、
2-[3-オキソ-4-(2-プロピニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]-1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオン、
2-[6-フルオロ-2-オキソ-3-(2-プロピニル)-2,3-ジヒドロベンズチアゾール-5-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロフタルイミド、
1-アミノ-2-[3-オキソ-4-(2-プロピニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]-6-トリフルオロメチル-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオン
およびこれら化合物の類縁体。
本発明のPPO阻害性除草剤耐性付与法で使用されうるDNA断片またはその等価物は次の特徴を持つ:(1)該DNA断片は植物PPO活性を持つタンパク質またはそのタンパク質の一部をコードする;(2)該DNA断片は、配列番号1または配列番号2または配列番号3で特定されるアミノ酸配列をコードする核酸と相同な配列であって、従来のDNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法によって単離されうる配列を持ち、また該DNA断片は、配列番号1または配列番号2または配列番号3のVal13に対応する位置にアミノ酸置換(例えばメチオニンによる置換)を持ち配列番号1または配列番号2または配列番号3で特定される相同アミノ酸配列を持つタンパク質をコードする;(3)該DNA断片は植物または植物細胞にPPO阻害性除草剤に対する耐性を付与する能力を持つ。
本発明のPPO阻害性除草剤耐性付与法で使用されうるDNA断片は、例え配列番号4または配列番号5または配列番号6に従ってヌクレオチド配列を人工的に合成することによって構築できる。しかし、より一般的には、それらは次の方法で調製される:(1)PPO活性を持つタンパク質またはそのタンパク質の一部をコードするDNA断片を単離し、PPO阻害性除草剤に耐性なRS-3と呼ばれる単細胞緑藻Chlamydomonas reinhardtiiの突然変異株由来の供与DNAを使用して既知の形質転換法により感受性野生型細胞にPPO阻害性除草剤耐性を付与する;(2)上述の突然変異体から単離されたDNA断片中に認められる突然変異を同定する;(3)本発明に記述する方法を含む既知の方法で、PPO活性を持つタンパク質またはそのタンパク質の一部をコードするDNA断片(「PPO遺伝子」という)を単離し、RS-3株のPPO阻害性除草剤耐性突然変異を含む配列番号4に対応する該PPO遺伝子のヌクレオチド配列ドメインを同定する;(4)コードされるタンパク質にRS-3株のPPO阻害性除草剤耐性突然変異に認められたものと等価なアミノ酸変化をもたらす特定の塩基対置換を、指定部位突然変異誘発法などの既知の分子生物学技術によって、該PPO遺伝子に導入する。別法として、アミノ酸配列番号1または配列番号2または配列番号3をコードする核酸(例えば配列番号4または配列番号5または配列番号6)に相同なドメインを持つDNA断片を、既知のDNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法もしくは既知のPCR法によって単離してもよい。次にRS-3株のPPO阻害性除草剤耐性突然変異に認められたようなアミノ酸変化をもたらす塩基対置換を、上述したようなDNA断片に導入することができる。一部の態様では、その相同DNAドメインが、配列番号4または配列番号5または配列番号6から選択される配列とは異なるヌクレオチドを1つまたは2つだけ持つだろう。本発明のいくつかの態様では、PPO遺伝子のヌクレオチド配列が、配列番号4で表される部分配列中の1〜6ヌクレオチドが異なる点を除いて、野生型C.reinhardtiiのPPO遺伝子の配列と同一である。その相違は、配列番号1のアミノ酸配列に対して好ましくは1〜3個、より好ましくは1または2個が変化する突然変異をコードするだろう。
本発明のいくつかの態様では、PPO遺伝子のヌクレオチド配列が、配列番号5によって表される部分配列中の1〜6ヌクレオチドが異なる点を除いて、野生型A.thalianaのPPO遺伝子の配列と同一である。その相違は、配列番号2のアミノ酸配列に対して好ましくは1〜3個、より好ましくは1または2個が変化する突然変異をコードするだろう。
本発明のいくつかの態様では、PPO遺伝子のヌクレオチド配列が、配列番号6によって表される部分配列中の1〜6ヌクレオチドが異なる点を除いて、野生型Zea mays(トウモロコシ)のPPO遺伝子の配列と同一である。その相違は、配列番号3のアミノ酸配列に対して好ましくは1〜3個、より好ましくは1または2個が変化する突然変異をコードするだろう。
突然変異株RS-3は、クラミドモナスジェネティクスセンター(Chlamydomonas Genetics Center;所在地:米国27708-1000ノースカロライナ州ダラム、デューク大学、ボックス91000、植物学科、DCMBグループ)に登録番号GB-2674として保存されている。したがって突然変異株RS-3は許可があれば公に分譲されうる。核酸配列番号4を含有する2.6kb DNA断片(配列番号10、図1の(a))は、その2.6kb DNA断片を含有する13.8kb DNA断片(図1の(d))を持つプラスミド(図2)から、そのプラスミドを制限酵素XhoIで消化し、3.4kb DNA断片(図1の(b))をアガロースゲル電気泳動によって単離し、その3.4kb断片を制限酵素PmaCIで消化し、その消化物をアガロースゲル電気泳動で分離することによって容易に調製できる。後述するように、プラスミドpBS-Eco13.8を含有する宿主微生物もブダペスト条約に基いて寄託されており、したがって自由に入手できる。この微生物が保持するプラスミドは従来の技術で容易に抽出できる。
配列番号4または配列番号5または配列番号6によって示される核酸配列は、それぞれChlamydomonas reinhardtii、Arabidopsis thalianaおよびトウモロコシ由来のクロロプラスト中に局在すると考えられるPPOタンパク質をコードする遺伝子の配列の一部である。これらの配列は植物クロロプラストPPO酵素間で高度に保存されたアミノ酸ドメインに相当する。したがって、PPO活性を持つタンパク質をコードするDNA断片を単離し、その断片について配列番号4または配列番号5または配列番号6と相同性を持つドメインを同定することにより、PPO阻害性除草剤に対する耐性を持つように修飾して本発明方法で使用することのできるDNA断片を得ることが可能である。次に、アミノ酸配列番号1または配列番号2または配列番号3のVal13の位置にアミノ酸置換(例えばValからMetへの置換)をもたらす特定の塩基対置換(例えば配列番号4のG37からA37(GTGからATG)への置換)を導入することができる。
PPO活性を持つタンパク質をコードする該DNA断片は、例えば次の方法で得ることができる:(1)関心ある植物材料からcDNAライブラリーを調製し、(2)PPO活性が欠損している突然変異型宿主生物にその活性を供給できるクローンを同定する。上述したcDNA発現ライブラリーのスクリーニングに使用でき、かつ、そのPPO活性欠損突然変異体を入手しうるか容易に作出しうる好適な宿主生物には、E.coli(Sasarmanら,J.Gen.Microbiol.113:297(1979))、Salmonella typhimurium(ネズミチフス菌)(Xuら,J.Bacteriol.174:3953(1992))およびSaccharomyces cerevisiae(サッカロミセス・セレビシェ)(Camadroら,Biochem.Biophys.Res.Comm.106:724(1982))などがあるが、これらに限られるわけではない。このようにして得られたDNA断片は、その発現時に受容植物細胞にPPO阻害性除草剤耐性を付与するために、任意の既知の形質転換法で導入することができる。該DNA断片は、それだけを、または除草剤耐性PPOコード配列を含むそのDNA断片と、そのPPOコード配列に作動しうるように連結されたプロモーター(とくに植物内で活性なプロモーター)および/またはその配列に作動しうるように連結されたシグナル配列(ここに該シグナル配列は上記DNA断片によってコードされるタンパク質をクロロプラストに向かわせる能力を持つものとする)を含んでなるキメラ遺伝子コンストラクトの形で、植物または藻類の細胞に導入できる。別法として、該DNA断片またはキメラ遺伝子コンストラクトをプラスミドまたは他のベクターの一部として植物細胞に導入することもできる。
改変されたPPOコード配列の存在ゆえにPPO阻害性除草剤に対して耐性な植物細胞は、その植物細胞の集団を、非形質転換植物細胞の生育を通常阻害する量のPPO阻害性除草剤を含有する培地で生育することによって単離できる。該DNA断片またはそのDNA断片を含有するキメラ遺伝子が形質転換に選択的なマーカーに連結されている場合は、まずその選択マーカーを利用して形質転換細胞を単離することができる。次に、上述したように、その形質転換細胞からPPO阻害性除草剤耐性細胞が単離される。
このようにして得られたPPO阻害性除草剤耐性細胞は、既知の植物細胞および組織培養法によって増殖されうる。PPO阻害性除草剤耐性植物は、そのようにして得られた植物細胞および組織培養から、やはり既知の方法を使用して、植物を再生することによって得ることができる。
本発明のさらなる応用可能範囲は下記の実施例から明らかになるだろう。しかし下記の実施例は本発明の好ましい態様を示すものではあるが、それらは例示を目的として記載されるに過ぎないと理解すべきある。本発明の様々な変法や変更態様はこの詳細な説明から当業者には明らかになるであろうし、それらの変更態様は請求の範囲によって定義される本発明の範囲に含まれると見なされるべきである。
一般的方法
アラビドプシスバイオロジカルリソースセンター(Arabidopsis Biological Resource Center(ABRC);米国43210オハイオ州コロンバス、ニールアベニュー1735)、ノッティンガムアラビドプシスストックセンター(Nottingham Arabidopsis Stock Center(NASC);英国NG72RDノッティンガム、ユニバーシティパーク、ノッティンガム大学生命科学科)または仙台シロイヌナズナ種子保存センター(日本980仙台市青葉山、宮城教育大学生物学科)などの保存センターから入手したArabidopsis thalianaなどの関心ある種の葉と茎を含む植物組織を液体窒素で凍結した後、ワーリングブレンダーで機械的に、または乳鉢と乳棒を使ってホモジナイズする。液体窒素を蒸発させた後、そのホモジネートからRNAを抽出することができる。この操作には市販のRNA抽出用キットを使用できる。従来のエタノール沈殿法によりその抽出物から全RNAを回収する。次に、このようにして得た全RNAから、市販のオリゴdTカラムなどといった従来の方法で、ポリA RNA画分を分離する。このようにして得たポリA RNA画分から標準的な方法に従ってcDNAを合成する。この操作には市販のcDNA合成用キットを使用できる。このようにして得られたcDNAは、そのcDNAに適当なアダプター(例えばEcoRIアダプター)をT4 DNAリガーゼで連結した後、適当な制限酵素(EcoRIなど)で消化された発現ベクター(好ましくはλgt11などのλファージベクター)にクローニングされる。この操作にはcDNAライブラリー調製用の市販キットを使用でき、またin vitroパッケージング用および形質導入用の市販キットも使用できる。
このようにして得たcDNAライブラリーを増幅した後、例えばMiyamotoら(J.Mol.Biol.219:393(1991))やNishimuraら(Gene 133:109(1993))によって記述されているPPO遺伝子(hemG遺伝子座)について欠失を持つE.coliの突然変異株(例えばSASX38株;Sasarmanら,J.Gen.Microbiol.113:297(1979))を、該cDNAライブリーに感染させ、次いでLB平板などの適当な寒天培地平板に接種して、2日間培養する。宿主細胞はそのhemG−表現型(PPO遺伝子を欠く)ゆえに制限された生育を示し、寒天平板上で小さなコロニーを形成するが、(例えばArabidopsis PPOをコードする)cDNAからPPO活性を発現する形質転換細胞は非形質転換細胞より速い生育を示して相対的により大きなコロニーを形成する。これらのより大きいコロニーを単離することにより、植物PPOをコードするcDNAを保持したE.coli宿主細胞を得ることができる。
次に、そのクローン化DNAを含有するベクターを回収する。例えば、UV光にばく露され溶菌した宿主細胞からλファージを回収する。最長のインサートを持つクローンを陽性cDNAクローンとして単離するために、回収されたベクターを従来の方法(例えば渡辺および杉浦「植物バイオテクノロジー実験マニュアル:クローニングとシークエンシング」180〜189頁,農村文化社(1989)))に従って分析する。
このようにして得たcDNAクローンのインサートは、標準的な方法(例えばShortら,Nucleic Acids Research 16:7583(1988))に従って、そのベクターから回収し、市販のプラスミドベクター(例えばpUC118やpBluescript)にサブクローニングできる。このようにプラスミドベクターに再クローニングされたインサートの一連の欠失体は、標準的な方法(例えばVieiraおよびMessing,Methods in Enzymol.153:3(1987))に従って調製できる。インサートまたはインサートの一部を含有するそれらクローンはジデオキシ連鎖終結法(例えばSangerら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.74:5463(1977))によるヌクレオチド配列の決定に使用される。この配列決定作業には市販のキットを使用できる。
このようにして得られたDNA断片(好ましくは配列番号4〜6などのPPOコード配列の保存されたドメインを含むDNA断片の一部)は、PPO活性を持つタンパク質またはそのタンパク質の一部をコードする他のDNA断片を単離するために、興味あるゲノムDNAライブラリーまたはcDNAライブラリーをスクリーニングする際のプローブとして使用できる。また、配列番号4〜6などのPPOコード配列の保存されたドメインは、適当なプライマーを使用して既知のPCR法(例えばPCR Protocols,a Guide to Methods and Applications,Innisら編,▲C▼1990 Academic Press(カリフォルニア州サンディエゴ))によって増幅でき、PPOコード配列の保存されたドメインに相当するそのPCR産物は、PPO活性を持つタンパク質全体またはそのタンパク質の一部をコードする他のDNA断片を単離するために、関心あるゲノムDNAライブラリーまたはcDNAライブラリーをスクリーニングする際に使用できる。
また、PPO活性を持つタンパク質をコードするDNA断片は、Molecular Cloning(第2版,Sambrookら,▲C▼1989 Cold Spring Harbor Publications(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー))に記述されているような従来の遺伝子操作法を用いて、PPO阻害性除草剤に対して耐性な突然変異細胞から単離することもできる。例えば、E.H.Harris,The Chlamydomonas Sourcebook(▲C▼1989 Academic Press(カリフォルニア州サンディエゴ))の610〜613頁に記述されているようなプロトコルに従って、その除草剤耐性がPPOを除草剤耐性にする突然変異によってもたらされている単細胞緑藻Chlamydomonas reinhardtiiのRS-3突然変異株からゲノムDNAを抽出できる。すなわち、C.reinhardtii細胞を溶解し、そのDNAをプロテアーゼと界面活性剤(SDSやサルコシルなど)との処理によって抽出する。次に、ゲノムDNAを遠心分離やフェノール-クロロホルム抽出などを含む従来の技術で抽出することによってタンパク質を除去した後、そのDNAをエタノール沈殿によって回収する。このようにして得たDNAをヨウ化ナトリウム-臭化エチジウム密度勾配遠心法によってさらに精製し、核ゲノムDNAに相当する最下部の主要バンドを回収する。このようにして得た核ゲノムDNAを適当な制限酵素(例えばSau3AI)で部分消化する。このようにして得たDNA断片の両端にT4 DNAリガーゼを用いてリンカーまたはアダプターを結合する。必要なら、過剰の遊離リンカーまたはアダプターはゲルろ過によって除去でき、次いでそれら断片を適当な市販のコスミドベクターまたはλファージ由来のファージベクターに挿入することができる。in vitroパッケージング法で生成したファージ粒子をE.coliにトランスフェクトし、固体培地でコロニーまたはプラークを形成させる。ハイブリッドコスミドを保持する個々のE.coliクローンを単離し維持することによってインデックスト(indexed)ゲノムDNAライブラリーを得ることができ(例えばZhangら,Plant Mol.Biol.24:663(1994))、また混合物中のE.coliクローンまたはファージ粒子を単離および維持するための従来の方法により該ライブラリーを保存しておくこともできる。
PPO阻害性除草剤に対する耐性を付与するrs-3突然変異を保持する遺伝子配列を含有するゲノムクローンは、PPO遺伝子によってコードされる推定アミノ酸配列に対応するように合成されたオリゴヌクレオチドプローブでそのゲノムDNAライブラリーをスクリーニングすることにより、そのライブラリーから単離できる。このプローブは放射性同位体または蛍光タグで標識でき、コロニーハイブリダイゼーション法で目的のDNA断片を含有するゲノムDNAクローンを同定するために使用できる(Sambrookら,Molecular Cloning,第2版,1.90頁,▲C▼1989 Cold Spring Harbor Publications(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー))。別法として、Chlamydomonas reinhardtiiのポルフィリン性除草剤感受性株をこの生物に通常使用される形質転換技術(例えばKindle,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.87:1228(1990);BoyntonおよびGillham,Methods in Enzymol.,Recombinant DNA,Part H,217:510,Wu編,▲C▼1993 Academic Press(カリフォルニア州サンディエゴ))を使ってコスミドライブラリー由来のゲノムDNAで形質転換して、ポルフィリン性除草剤に対する耐性を付与できる核ゲノムDNA断片を含有するハイブリッドコスミドを単離することにより、該DNA断片を含有するゲノムクローンをスクリーニングすることもできるだろう。上述したプロトコルの一つで同定されたハイブリッドコスミドクローンの制限地図は、いくつかある標準的方法のいずれを使っても決定できる。種々の制限断片をpBluescriptベクターにサブクローニングし、常態では感受性であるChlamydomonas株にポルフィリン性除草剤耐性を付与したサブクローンを同定する。後述する一例では、PPO阻害性除草剤に対して耐性なPPO酵素の一部をコードし感受性野生型細胞にPPO阻害性除草剤耐性を付与できる2.6kb DNA断片と、このDNA断片を含有するプラスミドが単離される。このDNA断片とプラスミドを出発物質として、そのDNA断片のヌクレオチド配列を、MaxamおよびGilbertの方法(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.74:560(1977))か、Sangerの方法(SangerおよびCoulson,J.Mol.Biol.94:411(1975);Sangerら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.74:5463(1977))またはこの方法の改良法で決定する。
このようにして得られた除草剤耐性PPO酵素をコードするDNA断片中の除草剤耐性突然変異は、感受性野生型遺伝子の対応する配列を決定し、両配列を比較することによって同定できる。対応する野生型遺伝子は上述したような数種類の方法によって単離できる。別法として、このようにして得た除草剤耐性PPO遺伝子をコードするゲノムDNA断片のエクソン配列は、その配列を、そのタンパク質産物がクロロプラストに局在するPPO遺伝子の既知配列と比較することによって決定できる。例えば、PPO活性を持つタンパク質とクロロプラスト指向性シグナルペプチドとをコードするArabidopsisおよびトウモロコシの各cDNA配列を既知配列として使用できる。次に、Chlamydomonas reinhardtiiの高G+C含量核DNA用に開発された後述のようなPCR法によって、そのエクソンを野生型ゲノムDNAから増幅できる。関心あるエクソンに対応する増幅されたDNA断片の野生型配列は、ds DNAサイクルシークエンシングシステム(GIBCO BRL,Life Technologies社)などの市販の配列決定用キットで決定できる。
標準的な形質転換法を用いて、RS-3突然変異株から単離されたDNA断片が感受性細胞にPPO除草剤耐性を付与することを示すことができる。また、そのDNA断片が、クロロプラスト中に局在すると思われるPPO活性を持つタンパク質またはそのタンパク質の一部をコードすることも示すことができる。さらに、そのDNA断片には、クロロプラストPPOタンパク質コード配列の保存されたドメイン内にある配列番号4の配列を持つヌクレオチドが含まれ、配列番号4の塩基G37は、RS-3突然変異株由来のDNA断片ではAに置換されており(すなわちGTG→ATG)、したがって配列番号1のVal13はこの除草剤耐性PPOタンパク質ではMetに変化している。
後述するように、PPO活性を持つタンパク質またはそのタンパク質の一部をコードするDNA断片の配列を、該タンパク質がChlamydomonasのRS-3突然変異株から単離されるDNA断片にコードされるPPOタンパク質と同様の様式で除草剤耐性になるように変化させる方法はいくつかある。例えば、RS-3突然変異株中の除草剤耐性PPOに認められるものと等価なアミノ酸変化は、KramerとFritsが記述したギャップトデュプレックス法(Methods in Enzymol.154:350(1987))や、Kunkel(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.82:488(1995))またはKunkelら(Methods in Enzymol.154:367(1987))が記述した方法に必要であれば適当な改良を加えた指定部位突然変異誘発法によって、人工的に作成することができる。
別法として、上述のようにして得られる除草剤感受性PPOをコードするDNA断片を、in vivo突然変異誘発法(例えばMiller,Experiments in Molecular Genetics,▲C▼1990 Cold Spring Harbor Laboratory(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー);Shermanら,Methods in Yeast Genetics,▲C▼1983 Cold Spring Harbor Laboratory(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー))に従って突然変異させることもできる。標準的なin vitro突然変異誘発法も使用できる(例えばShortieら,Methods in Enzymol.100:457(1983);Kadonagaら,Nucleic Acid Research 13:1733(1985);Hutchinsonら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.83:710(1986);Shortieら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.79:1588(1982);Shiraishiら,Gene 64:313(1988))。RS-3突然変異体と等価なアミノ酸変化を含む突然変異させた断片は、それがin vivoでPPO除草剤耐性を付与するかどうかを知るために、単離して調べることができる。突然変異させた遺伝子のPPO阻害性除草剤耐性を調べるには、野生型Chlamydomonas reinhardtiiの細胞などといった除草剤感受性細胞を標準的な方法によりその突然変異PPO遺伝子で形質転換し、PPO阻害性除草剤耐性がその突然変異PPO遺伝子によって付与されるかどうかを調べればよい。
このようにして得た除草剤耐性PPO遺伝子は、それだけで、またはキメラDNAコンストラクトの形で、植物または藻類の細胞に導入できる。キメラDNAコンストラクト中の除草剤耐性PPO遺伝子には、植物中で活性なプロモーターを作動しうるように融合できる。植物または植物細胞中で機能しうるプロモーター(すなわち植物細胞中でPPOなどの付随する構造遺伝子の発現を駆動しうるもの)の例には、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)19Sまたは35SプロモーターとCaMV二重プロモーター(Mitsuharaら,Plant Cell Physiol.37:49(1996))、ノパリンシンテターゼプロモーター(Fraleyら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.80:4803(1983));病原体関連(pathogen related;PR)タンパク質プロモーター(Results and Problems in Cell Differentiation,Vol.20(Nover編,▲C▼1994 Springer-Verlag(ベルリン))の163〜179頁、Somssich著「Plant Promoters and Transcription Factors」1994);リブロース二リン酸カルボキシラーゼの小サブユニット(ssuRUBISCO)をコードする遺伝子のプロモーター(Broglieら,Biotechnology 1:55(1983))、イネのアクチンプロモーター(McElroyら,Mol.Gen.Genet.231:150(1991))およびトウモロコシのユビキチンプロモーター(EP 0 342 926;Taylorら,Plant Cell Rep.12:491(1993))がある。発現されたPPO酵素の望ましい作用部位への輸送を指示するために、キメラDNAコンストラクト中の除草剤耐性PPOコード配列にシグナルペプチドまたはトランジットペプチドをコードする配列を融合できる。シグナルペプチドの例には、例えばPR-1、PR-2などの植物の感染特異的(PR;pathogenesis-related)タンパク質に連結しているもの(例えばPayneら,Plant Mol.Biol.11:89(1988)を参照されたい)がある。トランジットペプチドの例には、Von Heijneら,Plant Mol.Biol.Rep.9:104(1991)やMazurら,Plant Physiol.85:1110(1987)やVorstら,Gene 65:59(1988)に記述されているようなクロロプラストトランジットペプチドがある。
コンストラクトはさらに、形質転換に選択的なマーカーをコードする配列を含んでもよい。選択マーカーの例には、除草剤耐性、抗生物質耐性または薬剤耐性(例えばハイグロマイシン(GritzおよびDavies,Gene 25:179(1983))、カナマイシン(Mazodierら,Nuc.Acid.Res.13:195(1985))、G418(Colbere-Garapinら,J.Mol.Biol.150:1(1981))、ストレプトマイシン(ShuyおよびWalter,J.Bacteriol.174:5604(1992))、スペクチノマイシン(Taitら,Gene 36:97(1985))、メトトレキセート(Andrewsら,Gene 35:217(1985))、グリフォセート(Comaiら,Science 221:370(1983))、ホスフィノスリシン(Thompsonら,EMBO J.6:2519(1987)、DeBlockら,EMBO J.6:2513(1987))などに対する耐性)を与えるペプチドがある。これらのマーカーは、そのキメラDNAコンストラクトで形質転換された細胞を非形質転換細胞のバックグラウンドから選択するために使用できる。他の有用なマーカーは、可視的な呈色反応によって容易に検出されうるペプチド酵素、例えばルシフェラーゼ(Owら,Science 234:856(1986))、β-グルクロニダーゼ(Jeffersonら,Proc.Natl.Acad.Sci.83:8447(1986))、β-ガラクトシダーゼ(Kalninsら,EMBO J.2:593(1983)、Casadabanら,Methods Enzymol.100:293(1983))などである。
除草剤耐性PPO遺伝子または除草剤耐性PPO遺伝子を含むキメラDNAコンストラクトは、宿主細胞に形質転換され複製されうるベクターに挿入することができる。好適な宿主細胞の例にはE.coli、酵母などがある。好適なベクターの例には、pBI101、pBI101.2、pBI101.3、pBI121(すべてClontech社(カリフォルニア州パロアルト)製)、pBluescript(Stratagene社(カリフォルニア州ラホーヤ))、pFLAG(International Biotechnologies社(コネティカット州ニューヘーヴン))、pTrcHis(Invitrogen社(カリフォルニア州ラホーヤ))またはそれらプラスミドの誘導体がある。
このようにして得た、除草剤耐性PPO遺伝子またはキメラDNAコンストラクトを含むプラスミドベクターもしくはそのベクター中に含まれるインサートは、Agrobacterium(アグロバクテリウム)トランスフェクション法(特公平2-58917号公報)、プロトプラストを用いるエレクトロポレーション法(特開昭60-251887号公報および特開平5-68575号公報)または粒子銃法(特表平5-508316号公報および特開昭63-258525号公報)によって植物細胞に導入できる。得られた形質転換植物細胞は、従来の植物細胞および組織培養法に従って単離、培養できる。除草剤耐性植物は、例えば内宮著「植物遺伝子操作マニュアル−トランスジェニック植物の作り方」(27〜55頁,1990,講談社サイエンティフィク,ISBN4-06-1535137C3045)に記述されているような既知の方法に従って、培養細胞または培養組織から再生できる。
該DNA断片またはそのDNA断片を含むキメラ遺伝子またはそのDNA断片を含むプラスミドが形質転換用の選択マーカーを含有する場合は、そのマーカーを利用して形質転換細胞を単離することができ、PPO阻害性除草剤耐性を持つように形質転換された細胞は上述のように単離できる。
このようにして調製した除草剤耐性PPO遺伝子のPPO阻害性除草剤耐性付与能力は、その遺伝子を除草剤感受性細胞(例えば野生型Chlamydomonas reinhardtii細胞)に標準的形質転換法で導入し、そこでその遺伝子を発現させることによって、調べることができる。別法として、(1)PPO遺伝子を欠く微生物に除草剤耐性PPO遺伝子を導入し、(2)PPO活性を発現して通常の寒天培地上で非形質転換細胞よりもよく生育する形質転換体を選択し、(3)培地に添加したPPO阻害性除草剤の形質転換体の生育に対する活性を試験し、(4)除草剤耐性PPO遺伝子によって救出される形質転換体の除草剤許容度を、除草剤感受性PPO遺伝子によって救出されるものと比較することによって、除草剤耐性を決定してもよい。
また本発明は、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性に対する試験化合物の阻害効果を評価する方法と、試験化合物のなかからPPOを阻害するものを選択する方法を具体化する。これらの方法では遺伝子操作法によって作成される上述の除草剤耐性PPO遺伝子またはその誘導体を利用する。
PPOに対するある化合物の阻害効果を評価する方法は、(a)試験化合物の存在下に微生物を培養する段階を含む。培養される微生物は「感受性微生物」と「耐性微生物」である。感受性微生物は、高等植物、動物、微生物などに由来するPPO阻害性除草剤感受性のPPO活性を持つタンパク質をコードする遺伝子を発現する。「感受性微生物」には、PPOを欠く突然変異体へのPPO阻害性除草剤感受性PPO遺伝子の導入後に生育能を回復する形質転換体と、PPO阻害性除草剤感受性PPO遺伝子を持つ非形質転換体が含まれる。「耐性微生物」は、PPO阻害剤に耐性なPPO活性を持つタンパク質をコードする遺伝子を持つ。耐性微生物は、試験化合物(例えばポルフィリン性除草剤に分類される化合物)の存在下に、活性なPPOを欠く突然変異体への本発明DNA断片の導入後に生育能を回復する形質転換体として作出される。感受性微生物と耐性微生物の両方の生育を評価することによって、PPOに対するその試験化合物の阻害活性を決定する。
PPO阻害性除草剤を選択する方法は、感受性微生物と耐性微生物(これらは感受性微生物がPPO阻害剤感受性のPPO活性を持つタンパク質をコードする遺伝子を保持することを相違点とする)を培養する段階を含む。耐性微生物は、PPOを欠く突然変異体に本発明の耐性付与法で使用されるDNA断片またはその等価物を導入した後に生育能を回復する形質転換体として作出される。その感受性微生物と耐性微生物を試験化合物(例えばポルフィリン性除草剤に分類される化合物)の存在下で培養し、ある特定の用量で感受性微生物の生育だけを阻害し、耐性微生物の生育を許す化合物を同定する。
PPOを阻害しない除草剤を選択する方法は、感受性微生物と耐性微生物を試験化合物(例えばポルフィリン性除草剤に分類される化合物)の存在下で培養し、感受性微生物と耐性微生物の両方の生育を阻害する化合物を同定することからなる。
本発明方法によってPPO阻害性除草剤に対して耐性になった作物用植物は、PPO阻害性除草剤感受性植物の生育を阻害するのに有効な量のPPO阻害性除草剤を適用することによってそれら除草剤に感受性である植物を防除するために、PPO阻害性除草剤の存在下に栽培することができる。適用されるPPO阻害性除草剤の例は、上記一般式X-Qで示される除草剤群と、具体的に名前を挙げた上述の化合物である。
以下、具体例を挙げて、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)活性に対する試験化合物の阻害効果を評価する方法をさらに説明する。
まず、導入された除草剤感受性PPO遺伝子をlacZプロモーターの制御下にE.coliで発現させるためのベクターを、pUC118などの市販プラスミドベクターの多重クローニング部位に該遺伝子を挿入することによって調製する。そのようにして調製したプラスミドを例えばPPO遺伝子(hemG遺伝子座)を欠くE.coliの突然変異株(例えばSASX38株)に導入する。次にそのE.coli細胞を、アンピシリンとIPTGを含むLB寒天平板に接種し、約2日間培養して、コロニーを形成する除草剤感受性形質転換体を得る。除草剤感受性PPO遺伝子は、天然の除草剤感受性遺伝子をクローニングするか、元々耐性なPPO遺伝子を遺伝子操作法で操作して除草剤感受性PPO酵素を作成することによって得ることができる。除草剤感受性E.coli形質転換体は、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性に対する試験化合物の阻害効果を評価する方法で、陰性対照として使用できる。もちろん、除草剤感受性PPO遺伝子を持つ非形質転換天然微生物も、この目的での陰性対照として使用できる。
あるいは、除草剤耐性PPO遺伝子をlacZプロモーターの制御下にE.coliで発現させるためのベクターを、pUC118などの市販プラスミドベクターの多重クローニング部位に該遺伝子を挿入することによって調製する。そのようにして調製されたプラスミドを、例えば活性なPPO遺伝子(hemG遺伝子座)を欠くE.coliの突然変異株(例えばSASX38株)に導入する。次にそのE.coli細胞を、アンピシリン、IPTGおよび除草剤を含むLB寒天平板に接種し、約2日間培養して、コロニーを形成する除草剤耐性形質転換体を得る。該除草剤耐性PPO遺伝子は、天然の除草剤耐性遺伝子をクローニングするか、遺伝子操作法でPPO遺伝子を操作して除草剤耐性PPO酵素をコードする遺伝子を作成することによって得ることができる。天然の除草剤耐性PPO遺伝子の例は、Nishimuraら,J.Biol.Chem.270:8076(1995)に記載のヒトPPO遺伝子と、Sasarmanら,Can.J.Microbiol.39:1155(1993)に記載のE.coli PPO遺伝子である。除草剤耐性耐性E.coli形質転換体は、プロトポルフィリンオキシダーゼ活性に対する試験化合物の阻害効果を評価するための本方法において、陽性対照として使用できる。
除草剤感受性形質転換体と除草剤耐性形質転換体の両方を、ある範囲の濃度の試験化合物(例えばポルフィリン性除草剤に分類される化合物)を含むLB寒天平板などの寒天培地で、個別に約2日間培養する。試験化合物による両種類の形質転換体の生育阻害は、寒天平板における両種類の形質転換体のコロニー形成に対する試験化合物の効果を観察することによって測定できる。別法として、両形質転換体タイプを様々な濃度の試験化合物を含む液体培地で生育し、その培養物の濁度を測定することによって、それらの生育を決定することもできる。プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性に対する試験化合物の阻害効果は、2種類の形質転換体の生育を比較することによって評価できる。PPO阻害剤は、感受性形質転換体の生育を遅くするが、耐性形質転換体の生育を遅くしない化合物である。
本明細書において「感受性」および「耐性」という用語がPPO阻害剤に関連して使用される場合、これらの用語は、生育とそれに関連する現象に関して絶対的な反応と相対的な反応を両方を含意する。すなわち、感受性対照と耐性対照のPPO活性に対する試験化合物の阻害効果に有意な相違が存在する場合(例えば、その試験化合物の存在下に個別に生育された感受性微生物と耐性微生物の生育に有意な相違が存在する場合)は、本発明のアッセイ法で適当な濃度のPPO阻害剤を適用することによって、PPO遺伝子によってコードされる酵素のPPO阻害剤に対する耐性と感受性を調べることができる。また、PPO活性に対するPPO阻害剤の阻害効果は、PPO阻害剤に対する感受性が異なるPPO酵素をコードするPPO遺伝子を保持する2種類またはそれ以上の微生物を使って調べることができる。
本発明のさらなる応用可能範囲は、下記の実施例から明らかになるだろう。しかし下記の実施例は本発明の好ましい態様を示すものではあるが、それらは例示を目的として記載されるに過ぎないと理解すべきある。本発明の様々な変法や変更態様はこの詳細な説明から当業者には明らかになるであろうし、それらの変更態様は請求の範囲によって定義される本発明の範囲に含まれると見なすべきである。
実施例1
Arabidopsis thaliana cDNAライブラリーの構築
野生型Arabidopsis thaliana生態型コロンビア研究所株(仙台シロイヌナズナ種子保存センター(宮城教育大学生物学科(日本980仙台市青葉山)から入手できる)を種子から栽培し、温室で20日間の栽培後に生の葉を集める。集めた生の葉5gを10mlの液体窒素で凍結した後、乳鉢と乳棒で細粉にすりつぶす。液体窒素を蒸発させた後、市販のRNA抽出用キット(Extract-A-PLANTTMRNA ISOLATION KIT;Clontech社)を使ってRNAを抽出し、その抽出物からエタノール沈殿法により全RNA(約1mg)を回収する。次に、このようにして得た全RNAから、市販のオリゴdTカラム(5’→3’)を使って、約50μgのポリA+RNA画分を分離する。該ポリA+RNA画分から、市販のcDNA合成キット(cDNA Synthesis System Plus;Amersham社)を使ってcDNAを合成できる。このようにして得たcDNAに市販のT4リガーゼ(宝酒造株式会社)でEcoRIアダプターを連結した後、EcoRIで消化されたλgt11(Stratagene社)と市販のin vitroパッケージングキット(GIGA PACK II Gold;Stratagene社)を使用して、λファージベクター中にcDNA発現ライブラリーを調製することができる。
実施例2
プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼをコードするcDNAクローンのスクリーニング
実施例1で得た増幅Arabidopsis thaliana cDNAライブラリーまたは市販のトウモロコシcDNAライブラリーを使って、PPO遺伝子(hemG遺伝子座)を欠くE.coliの突然変異株(Sasarmanら,J.Gen.Microbiol.113:297(1979)に記載のSASX38株など)を形質転換し、その細胞をLB寒天培地平板に塗布し、2日間培養する。それら宿主細胞は、そのhemG−表現型(PPO遺伝子を欠く)ゆえに、寒天平板上で制限された生育を示し、小さなコロニーを形成する。PPO機能が修復されているコロニーは、PPO cDNAによる補完ゆえに相対的により大きく、容易に単離される。渡辺および杉浦「植物バイオテクノロジー実験マニュアル:クローニングとシークエンシング」(180〜189頁,農村文化社(ISBN4-931205-05 C3045)(1989))に記載の方法に従って、そのようなSASX38形質転換体からファージを収集し、最長のcDNAインサートを持つクローンをPPO陽性cDNAクローンとして選択する。
実施例3
プロトポルフィリンオキシダーゼをコードするcDNAのプラスミドベクターへの再クローニングとヌクレオチド配列の決定
実施例2で得た陽性cDNAクローンを、Shortら,Nucleic Acids Research 16:7583(1988)に記述されているような標準的方法に従って、プラスミドベクターpUC118(宝酒造株式会社)に再クローニングする。次に、そのプラスミドをEcoRI(宝酒造株式会社)で切断し、アガロースゲル電気泳動によってPPO cDNAの分子サイズを決定する。
次に、このようにして該プラスミドベクター中に再クローニングされたインサートの一連の欠失体は、VieiraおよびMessing,Methods in Enzymol.153:3(1987)に記述されているような標準的方法に従って調製できる。これらの欠失体を使用し、Sangerら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.74:5463(1977)に記述されているようなジデオキシ連鎖終結法により、Sequenaseバージョン2キット(U.S.Biochemical Corp.)を使ってcDNAインサートのヌクレオチド配列を決定する。別法として、数種類のシークエンス用プライマーを合成して、インサートの全配列を決定する。
実施例4
Chlamydomonas reinhardtiiゲノムDNAライブラリーの構築
単細胞藻類Chlamydomonas reinhardtii(クラミドモナスジェネティクスセンター,GB-2674株)のポルフィリン性除草剤耐性突然変異株(RS-3)を、200μMm-2s-1PAR冷白色蛍光下に振盪しながらTAP液体培地中、25℃で5日間、混合栄養法で培養した。TAP培地は7mM NH4Cl、0.4mM MgSO4、0.34mM CaCl2、25mMリン酸カリウム、0.5mMトリス(pH7.0)、1ml/L Hutner微量元素、1ml/L氷酢酸からなり(Harris,E.H,The Chlamydomonas Sourcebook(▲C▼1989 Academic Press(サンディエゴ))の576〜577頁に記載)、さらに0.03μMの化合物Aをも含んだ。定常増殖期初期の6リットルの細胞培養(7.6×106細胞/ml)を収集した。細胞を遠心分離(8,000×g、10分間、4℃)によって集め、10mMトリス-HCl、10mM EDTA、150mM NaClからなるTEN緩衝液(pH8.0)50mlに再懸濁し、再び遠心分離し、再び50mlのTEN緩衝液に再懸濁した。5mLの20%(w/v)SDS、5mlの20%サルコシルおよび4mlのプロテアーゼ溶液(総体積100mlの脱イオン蒸留水中、5gのプロテアーゼ(Boehringer Mannheim No.165921)、10mlの1Mトリス-HCl(pH7.5)および0.11gのCaCl2からなる)を添加することにより、細胞を溶解した。その細胞溶解液を、テフロン翼を持つ瓶中、4℃で24時間ゆっくり回転させることによって混合した。次にフェノール-CIA(フェノールを予めTEN緩衝液で飽和させ、等量のクロロホルム:イソアミルアルコール(24:1,v/v)とよく混合したもの)60mlを加え、その内容物を同じ瓶中、室温で1時間回転させた。
次に水相とフェノール相を遠心分離(15,000×g、20分間、室温)によって分離し、その水相(上相)を回収し、2体積の95%(v/v)エタノールと穏やかにしかし十分に混合し、その内容物を終夜−20℃に置くことによって、DNAを沈殿させた。得られた沈殿物を遠心分離(1,500×g、20分間、4℃)によって回収し、氷冷70%(v/v)エタノールで1回洗浄した。過剰のエタノールを除去し、DNA沈殿物を窒素気流下に室温で5分間乾燥した。
次に、乾燥した沈殿物を60mlの10mMトリス(pH7.5)に溶解し、次に挙げるものを減光下に加えた:10倍濃度のTEN緩衝液8ml、臭化エチジウム溶液(10mg/ml)0.4ml、10mMトリス-HCl(pH7.5)9.8mlおよびTEN緩衝液中のヨウ化ナトリウム(NaI)飽和溶液120ml。容器を穏やかに反転させることによってその内容物を混合し、超遠心管8本のそれぞれに25mlずつ分注した。これらをBeckman 70 Tiローターで遠心分離した(44,000rpm、40時間、20℃)。遠心分離後、異なる浮遊密度のクロロプラストバンド、ミトコンドリアバンド、核rDNAバンドおよび核ゲノムDNAバンドを長波長UV照射によって可視化した。核ゲノムDNAからなる最下部の主要バンドを、太い針の付いた注射器を使って回収した。このバンド中のDNAを同じ条件下に二回目の超遠心分離にかけ、精製された核DNAバンドを上述のように回収した。
1〜2体積のTEN緩衝液で飽和したイソアミルアルコールを加えた後、そのアルコール相(上相)を捨てることにより、回収された核DNAを含む溶液から臭化エチジウムを抽出した。この操作を3回繰返した後、2.5体積の氷冷エタノールの添加によって、臭化エチジウムが除去された核DNAを沈殿させた。回収した沈殿物を氷冷95%(v/v)エタノールで2回洗浄し、少量の10mMトリス-HCl(pH7.5)に再溶解し、−20℃で保存した。この試料の一部を100倍に希釈し、260nmと280nmで吸光度を測定することによってDNAの濃度と純度を定量した。
このようにして得た25μgのゲノムDNAを、50mM NaCl、10mM MgCl2および1mMジチオスレイトールを含む10mMトリス-HCl緩衝液(pH7.5)277μl中、37℃で15分間、0.83単位の制限酵素Sau3AIと反応させることによって部分消化した。その反応混合物を、トリス緩衝液(pH7.5)と平衡させた等量のフェノールで抽出した後、等量のクロロホルムで抽出した。酢酸アンモニウム(3M)を加えて最終濃度を0.4Mにした後、2体積の氷冷95%(v/v)エタノールを添加した。この溶液を十分に混合し、その試料を終夜−20℃で保存することにより、DNA沈殿を形成させた。その沈殿物を卓上遠心機(10,000rpm、10分間)での遠心分離によって回収し、70%(v/v)エタノールで洗浄し、再び遠心分離した。次に、その沈殿物を20μlのTE緩衝液(10mMトリス-HCl、0.1mM Na2EDTAからなる)に再懸濁し、脱イオン蒸留水70μl、10倍濃度のCIAP緩衝液(0.5Mトリス-HCl(pH8.5)、1mM EDTAからなる)10μlおよびCIAP(ウシ腸アルカリホスファターゼ)、1単位を添加することにより、そのDNAを脱リン酸化した。総体積100μlを37℃で60分間インキュベートし、0.5M EDTA(pH8.0)3μlの添加と68℃で10分間の熱処理により、反応を停止した。そのDNAを、上述のようにフェノールおよびクロロホルム抽出にかけ、酢酸アンモニウムを含むエタノールの添加によって沈殿させた。
沈殿物を70%(v/v)エタノールで洗浄し、回収したDNAをTE緩衝液に最終濃度が0.5μg/mlとなるように再溶解した。次に、市販のコスミドベクターSuperCos-1(Stratagene社)を、その製造者が提供するSuperCos-1使用説明書に概説されているプロトコルに従って調製した。そのベクターを制限酵素XbaIで消化し、CIAPで脱リン酸化し、制限酵素BamHIで再び消化し、エタノール沈殿によって回収し、TE緩衝液に最終濃度が1μg/mlとなるように再溶解した。調製済ゲノムDNA断片(2.5μg)を、20μlの反応緩衝液(1mM ATP、50mMトリス-HCl(pH7.5)、7mM MgCl2、1mMジチオスレイトールからなる)中、2単位のT4 DNAリガーゼを添加し、4℃で終夜インキュベートすることによって、1μgの調製済SuperCos-1ベクターに連結した。次に、in vitroファージパッケージングキット(Gigapack II XL;Stratagene社)を、提供された使用説明書に概説されているプロトコルに従って使用することにより、上述のように作成したハイブリッドコスミド(0.5μg)をラムダファージ粒子にパッケージングした。
次に、これらのハイブリッドコスミドを保持するラムダファージ粒子を、後述の方法によってE.coli NM554株(Stratagene社)にトランスフェクトし、50μg/mlアンピシリンを含むLB培地(10g/L NaCl、10g/Lバクトトリプトン、5g/L酵母エキス、pH7.5、1.5%(w/v)寒天)の平板で、それらE.coli細胞にコロニーを形成させた。トランスフェクション法は次の通りである:(1)E.coli NM544株の単コロニーを50mlの培地(5g/L NaCl、10g/Lバクトトリプトン、pH7.4、0.2%(w/v)マルトース、10mM MgSO4)に接種し、37℃で終夜激しく振盪することによって培養した;(2)細胞を遠心分離(4,000rpm、10分間、4℃)で収集し、OD600が0.5となるように10mM MgSO4に再懸濁した;(3)この細菌懸濁液25μlを、上述のように調製したハイブリッドコスミドを保持するファージ粒子溶液の1/20希釈液25μlと混合した。その混合物を室温で30分間静置することによってファージをE.coliに感染させた。次に、LB培地(200μl;10g/L NaCl、10g/Lトリプトン、5g/L酵母エキス)を加え、アンピシリン耐性の発現を見込んで、その懸濁液を37℃で1時間インキュベートした。次にその懸濁液を50μg/mlアンピシリンを含むLB培地平板に接種し、37℃で終夜培養してコロニーを形成させた。アンピシリンマーカーの形質転換効率は1.7±0.1×105形質転換体/μg DNAだった。このようにして得たハイブリッドコスミドを含むE.coliコロニーを滅菌した爪楊枝で個別に拾い、マイクロタイタープレートのウェル(Falcon24ウェルプレート)に移した。各ウェルには、50μg/mlアンピシリンを含むLB培地0.5mLが入っており、そのプレートを振盪せずに37℃で24時間インキュベートした。これにより10080個のクローンが420枚のマイクロタイタープレートから単離された。次に、各ウェルから187.5μlの培地を取り出し、1260本のマイクロチューブにそれぞれ8クローンのプール(合計1.5ml)として混合した。各マイクロチューブ中の細菌を遠心分離(10,000rpm、5分間、室温)によってペレット化し、DNA抽出操作にかけた。マイクロタイタープレートに残った細菌は、等量の30%(w/v)グリセロールを加えた後、−70℃で凍結した。次にこれらのプレートを−20℃で保存した。
実施例5
PPO阻害性除草剤耐性遺伝子を単離するための形質転換によるChlamydomonas reinhardtii由来ゲノムDNAライブラリーのスクリーニング
ゲノムDNAライブラリーのスクリーニングに使用される種々の実験法を以下に記述する(方法A、B、C)。
A.DNA抽出
実施例4に記述したように作成したゲノムDNAライブラリーを保持するE.coliからのコスミドDNAの抽出と、形質転換対照として使用したプラスミドpARG7.8(Debuchyら,EMBO J.8:2803(1989))の抽出は、標準的抽出法(例えばSambrookら,Molecular Cloning 第2版,1.38〜1.39頁,▲C▼1989 Cold Spring Harbor Press(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー))によって行なった。以下に具体的なプロトコルを説明する。
各マイクロチューブ中の細菌ペレットを溶液I(50mMグルコース、25mMトリス-HCl(pH8.0)、10mM EDTAからなる)100μlに完全に懸濁し、そこに溶液II(0.2N NaOH、1%(w/v)SDSからなる)200μlを加えた。各マイクロチューブに蓋をし、チューブを5〜6回反転させることによってその内容物を穏やかに混合し、そのチューブを氷上において冷却した。次に、氷冷した溶液III(60mlの5M酢酸カリウム(pH4.8)、11.5mlの氷酢酸および28.5mlの脱イオン蒸留水からなる)150μlを加え、その内容物をよく混合し、チューブを氷で5分間冷却した。次に各チューブを卓上遠心機(10,000rpm、2分間、4℃)で遠心し、その上清を回収した。回収した上清に等量のフェノール:クロロホルム(1:1、pH7.5)を加え、ボルテックスにかけてその内容物を完全に混合し、そのチューブを再び卓上遠心機で遠心し(10,000rpm、2分間、4℃)、上清を回収した。クロロホルムによる再抽出の後、その上清に900μlのエタノールを加え、混合した。そのチューブを氷で冷却することによってDNAを沈殿させ、その沈殿物を卓上遠心機での遠心分離(12,000×g、2分間、4℃)によって回収した。沈殿物を70%(w/v)エタノールで洗浄し、遠心分離(12,000×g、2分間、4℃)で再び回収した。マイクロチューブの蓋を開けてエタノールを室温で10分間蒸発させることにより、過剰のエタノールを除去した。このように回収された沈殿物を50μlのTE緩衝液(10mMトリス-HCl(pH7.5)、0.1mM Na2EDTAからなる)に再溶解してDNAを可溶化した。
B.ガラスビーズ法による形質転換
ガラスビーズ形質転換法を使用する場合は、Kindle,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.87:1228(1990)に記述されている方法に従った。実際に使用したプロトコルを以下に示す。
まず、単細胞緑藻Chlamydomonas reinhardtii CC-425株(アルギニン要求性arg-2、細胞壁欠損性cw-15)を、TAP液体培地(7mM NH4Cl、0.4mM MgSO4、0.34mM CaCl2、25mMリン酸カリウム、0.5mMトリス(pH7.0)、1ml/L Hutner微量元素、1ml/L氷酢酸からなる(Harris,The Chlamydomonas Sourcebook(▲C▼1989 Academic Press(カリフォルニア州サンディエゴ))に記載))+50μg/mlアルギニンで1〜2×106細胞/mlの細胞密度になるまで2日間、混合栄養法で培養した。その培養物の遠心分離(8,000×g、10分間、20℃)によって細胞を収集し、少量のTAPに再懸濁して最終密度を2.8×108細胞/mlにした。
0.3gの滅菌ガラスビーズ(直径0.45〜0.52mm)が入った小さい滅菌チューブに、この細胞懸濁液0.3mlと、0.5〜1.0μgのプラスミドまたは1〜2μgのライブラリーDNA、0.1mlの20%(w/v)ポリエチレングリコール(PEG)を加え、穏やかに混合した後、ボルテックスミキサーを使って15秒間高速でボルテックスした。そのチューブを2分間静置した後、同じ方法でさらに15秒間ボルテックスした。
次にその細胞懸濁液(1プレートあたり0.2ml)を、a)TAP培地+1.5%(w/v)寒天(アルギニン要求性を形質転換マーカーとして使用する場合)またはb)TAP培地+0.1μM化合物A+50μg/mlアルギニン+1.5%(w/v)寒天(ポルフィリン性除草剤耐性を形質転換マーカーとして使用する場合)のプレート2枚に接種し、100μM m-2s-1光下にコロニーを形成させた。
C.粒子銃法による形質転換
粒子銃形質転換法を使用する場合は、Boynton,J.E.とGillham,N.W.が記述した方法(Methods in Enzymol.:Recombinant DNA,Part H,217:510(1993)およびRandolph-Anderson,B.ら,Bio-Rad US/EG Bulletin 2015,1〜4頁,Bio-Rad Laboratories,1996)に従った。実際に使用したプロトコルを以下に示す。
まず、単細胞緑藻Chlamydomonas reinhardtii CC-48株(アルギニン要求性arg-2)を、TAP液体培地(7mM NH4Cl、0.4mM MgSO4、0.34mM CaCl2、25mMリン酸カリウム、0.5mMトリス(pH7.0)、1ml/L Hutner微量元素、1ml/L氷酢酸からなる(Harris,The Chlamydomonas Sourcebook(▲C▼1989 Academic Press(サンディエゴ))に記載))+50μg/mlアルギニンで1.5〜3×106細胞/mlの細胞密度になるまで2日間、混合栄養法で培養した。その培養物の遠心分離(8,000×g、10分間、20℃)によって細胞を収集し、少量のHS培地(500mg/L NH4Cl、20mg/L MgSO4・7H2O、10mg/L CaCl2・2H2O、1,440mg/L K2HPO4、720mg/L KH2PO4、1ml/L Hutner微量元素(Harris,The Chlamydomonas Sourcebook(▲C▼1989 Academic Press(カリフォルニア州サンディエゴ))に記載)に再懸濁して細胞密度を1.14×108細胞/mlにした。この細胞懸濁液のうち1mlを、予め42℃に温めておいた1mlのHS培地+0.2%寒天(Difcoバクトアガー)が既に入っている小さい試験管に加えた。穏やかに混合した後、その懸濁液のうち0.7mlを直ちに、50μg/μlアンピシリンを含むHSHA寒天培地(500mg/L NH4Cl、20mg/L MgSO4・7H2O、10mg/L CaCl2・2H2O、1,440mg/L K2HPO4、720mg/L KH2PO4、2.4g/L無水酢酸ナトリウムおよび1ml/L Hutner微量元素からなる(Harris,The Chlamydomonas Sourcebook(▲C▼1989 Academic Press(カリフォルニア州サンディエゴ))に記載)の平板2枚に均一に塗布し、暗所でそれらを乾燥することにより、細胞をその平板の表面に付着させた。
次に、金粒子(直径0.6μm)60mgとエタノール1mlをマイクロチューブに加え、ボルテックスミキサーを使って高速で2分間ボルテックスした。次にその金粒子を遠心分離(10,000rpm、1分間、室温)によって回収し、この洗浄操作を3回繰返した。次に、回収した金粒子を滅菌蒸留水1mlに懸濁した。その粒子を再び同じ遠心分離操作によって回収し、この洗浄操作を2回繰返した。最後にその金粒子を滅菌蒸留水1mlに再懸濁した。この粒子懸濁液50μlをマイクロチューブに加え、そこに、そのチューブをボルテックスミキサーで撹拌しながら、5μlのDNA(2μg/μl)、50μlの2.5M CaCl2および20μlの0.1Mスペルミジン(遊離塩基)を順次加えた。混合を3分間続けた後、沈殿物を遠心分離(10,000rpm、室温で10秒間)によって回収した。沈殿した金粒子を250μlのエタノールに再懸濁し、再び同じ遠心分離操作で回収し、最終的に60μlのエタノールに再懸濁した。上述のように調製したChlamydomonas細胞を、このようにして得たDNA被覆金粒子で、粒子銃を記述されているように使用して射撃した(Randolph-Anderson,B.ら,Bio-Rad US/EG Bulletin 2015,1〜4頁,Bio-Rad Laboratories,1996)。その後ただちに、平板の表面をガラス棒で穏やかにこすることにより、それら細胞を寒天平板の表面からHS液体培地1.5mlに再懸濁した。この懸濁液の半分を、次の組成を持つ選択寒天培地の平板2枚のそれぞれに塗布した:a)アルギニン要求性を形質転換マーカーとして使用する場合は、TA培地+1.5%(w/v)寒天を使用した;b)ポルフィリン蓄積型除草剤に対する耐性を形質転換マーカーとして使用する場合は、TAP培地+0.3μM化合物A+50μg/mlアルギニン+1.5%(w/v)寒天を使用した。次に、その平板を100μM m-2s-1光下に培養してコロニーを形成させた。
上述の実験法を使ってゲノムDNAライブラリーをスクリーニングする。スクリーニング操作の詳細を、独立した第一段階、第二段階および第三段階として以下に示す。
1.一次スクリーニング
ガラスビーズ法(詳細については上記を参照されたい)を使って、単細胞緑藻受容株Chlamydomonas reinhardtii CC-425株(アルギニン栄養性arg-2、細胞壁欠損性cw-15)をpARG7.8(プラスミドDNA)とライブラリーDNA(48クローンから抽出したDNAの混合物)とで形質転換した。各形質転換実験の細胞の半分(3.0×107細胞)を使って、アルギニン要求性表現型によって示される形質転換頻度を決定した。残りの半分(3.0×107細胞)は獲得されたポルフィリン性除草剤耐性について調べた。この実験を198回繰返し、全部で、そのライブラリーのクローン9,504個をスクリーニングした。スクリーニングした5.8×109細胞から合計7,046個のアルギニン要求株を得た。これらアルギニン要求株コロニーのすべてが真の形質転換体だと仮定すると、形質転換頻度は平均1.2×10-6になった。また、ポルフィリン性除草剤に対して耐性を示す(すなわち化合物Aの存在下で生育する)1クローンを得た。このコロニーはアルギニンを欠く培地でも正常に生育でき、液体培地で培養した場合は運動性の喪失を示した。
ポルフィリン性除草剤耐性を示すコロニーをもたらしたコスミドを含有する48クローンのDNAプール(コスミドクローン2953〜3000)をCos2953〜Cos3000と呼ぶ。
2.二次スクリーニング
次に、単細胞緑藻Chlamydomonas reinhardtii CC-48(アルギニン要求株arg-2)の受容株を、粒子銃法(詳細については上記を参照されたい)により、表1に示すDNAで形質転換した。24クローンCos2953〜Cos2976を含有するDNAプールと、それより大きいDNAプールCos2953〜Cos3000による形質転換はどちらも表1に示すように化合物Aに対して耐性なコロニーをもたらしたが、他の2つのCosプールとpARG7.8では耐性形質転換体は得られなかった。これは、ポルフィリン蓄積型除草剤耐性遺伝子がCos2953〜Cos2976プール内に含まれていなければならないことを示している。
3.三次スクリーニング
次に、受容単細胞緑藻Chlamydomonas reinhardtii CC-48株(アルギニン要求株arg-2)を、粒子銃(詳細に付いては上記を参照されたい)により、DNAプールCos2953〜Cos2976を構成する個々のクローンから既述のごとく調製したハイブリッドコスミドDNAで形質転換した。クローンCos2955に含まれるハイブリッドコスミドによる形質転換だけが、化合物Aに対して耐性なコロニーをもたらした(28コロニー/1.6×108形質転換処理細胞)。
この結果を確認するために、Cos2955由来の精製ハイブリッドコスミドDNAをプラスミド精製ミニカラム法(Qiagen社)と塩化セシウム密度勾配遠心法(例えばSambrookら,Molecular Cloning,第2版,1.42〜1.45頁,▲C▼1989 Cold Spring Harbor Laboratory Press(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー))の両方を使って調製した。次に、上記と同じプロトコルを用いて形質転換実験を繰返した。その結果、Cos2955 DNAによる形質転換が、化合物Aに対して耐性を示す数多くのコロニー(頻度約1×10-6)を再現性よく生じさせることが明らかになり、ポルフィリン性除草剤耐性遺伝子がこのハイブリッドコスミドDNAに含まれていなければならないことが示された。
実施例6
ハイブリダイゼーションによるDNAライブラリーからのPPO遺伝子の単離
配列番号4のヌクレオチド配列またはその一部を含むDNA断片は、Chlamydomonasまたは植物DNAライブラリーから、Sambrookら,Molecular Cloning(第2版,1.90〜1.110頁,▲C▼1989 Cold Spring Harbor Laboratory Press(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー))に記載のハイブリダイゼーション法に従って、PPO遺伝子を単離するためのプローブとして使用できる。
LB-アンピシリン(50μg/ml)培地を含む150mmプレートにニトロセルロースフィルターを置き、ChlamydomonasゲノムDNAライブラリーのコスミドプールをトランスフェクトしたE.coli XL-Blue MR細胞(Stratagene社)をそのニトロセルロースフィルター(マスターフィルター)に塗布し、37℃で終夜培養することにより、1プレートあたり約5×105コロニーを生じさせる。各マスターフィルターのレプリカを作り、そのレプリカをPPO遺伝子プローブとのハイブリダイゼーションに使用する。そのレプリカフィルターを、室温で、細菌細胞を溶解させるための変性溶液(0.5M NaOH、1.5M NaCl)、中和溶液(0.5Mトリス-HCl(pH7.4))、および2×SSCに浸漬したWhatman 3MM紙上に、順次それぞれ5分間置き、3MM紙上で30分間風乾した後、減圧下に80℃で2時間乾燥することにより、DNAをニトロセルロースに結合させる。次にそのフィルターを、ハイブリダイゼーション緩衝液(2×PIPES緩衝液、50%脱イオンホルムアミド、0.5%(w/v)SDS、500μg/ml変性超音波処理サケ精子DNA)中、42℃で約1時間インキュベートした後、同緩衝液中42℃で終夜、約1×106cpm/mlの標識プローブとハイブリダイズさせる。各フィルターを2×SSC/1%(w/v)SDS中で洗浄した後、オートラジオグラフィーによって陽性シグナルを検出できる。これらハイブリダイゼーションプローブは、市販のDNAラベリング用ランダムプライミングキット(宝酒造株式会社)または5’末端ラベリングキット(MEGALABEL;宝酒造株式会社)を用いて32Pで標識された、配列番号4のヌクレオチド配列またはその一部を含むDNA断片からなる。陽性ハイブリダイゼーションシグナルを示す位置にあるコロニーをマスターフィルターからこすりとり、100μlのLB+アンピシリン(50μg/ml)培地に懸濁する。ニトロセルロースフィルターに100〜1000細胞を塗布し、それをLB+アンピシリン(50μg/ml)培地の平板(150mm)上、37℃で終夜培養した後、そのフィルターのレプリカを作成する。次に、そのレプリカフィルターを使って上述の方法でハイブリダイゼーションを繰り返すことにより、陽性クローンを単離する。
実施例7
サブクローニングとヌクレオチド配列の決定による除草剤耐性PPOをコードするDNA断片の単離と同定
1.Cos2955の制限地図の作成
クローンCos2955由来のハイブリッドコスミドDNAをCsCl密度勾配遠心法によって精製した。その精製ハイブリッドコスミドDNA(以下Cos2955 DNAという)を制限酵素EcoRI、SalI、BamHI、ClaI、XhoIおよびHindIIIのそれぞれで、またはそれらを組み合せて消化し、それによって生成した断片のサイズを0.8%アガロースゲル電気泳動(25V、15時間)によって見積もった。単消化物および二重消化物中の各断片のサイズの分析から、図1に示す制限地図を構築した。HindIII部位とXhoI部位は、13.8kbとそれより小さい断片で調べた。PstI部位とPmaCI部位は3.4kb断片と2.6kb断片で調べた。3.4kb断片には5ヶ所のPstI部位と1ヶ所のPmaCI部位が特定された。Cos2955 DNAインサートは次の制限酵素部位を含有する(出現順;()内は部位間の距離(kB)):HindIII(0.8)SalI(0.2)BamHI(2.8)HindIII(5.1)XhoI(0.9)SalI(0.2)SalI(0.1)BamHI(0.5)PstI(0.1)PstI(0.4)PstI(0.1)PstI(0.3)PmaCI(0.2)PstI(0.6)XhoI(1.4)EcoRI(3.1)ClaI(8.2)BamHI(6.6)BamHI(3.1)BamHI(4.4)ClaI。Cos2955に挿入されているDNA断片の総分子サイズ(核酸長)は約40.4kbである。
2.2.6kb Xho/PmaCI DNA断片のサブクローニングと配列決定
Cos2955 DNAと市販のプラスミドpBluescript-II KS+(pBS;Stratagene社)DNAを個々の制限酵素または2種類の制限酵素の適当な組み合せで消化し、フェノール/クロロホルムで抽出し、エタノール沈殿によって断片を回収した。必要であればCLAPでの処理によってpBSベクターを脱リン酸化し、そのpBSベクターと消化したコスミド2955 DNA断片とをT4 DNAリガーゼを使って連結した。このようにして得たハイブリッドプラスミドをエレクトロポレーション(12.5kV/cm、4.5ms)によってE.coli XL-Blue株の細胞に導入し、2%(w/v)X-galが塗布されているLB寒天平板(10g/L NaCl、10g/Lトリプトン、5g/L酵母エキス、1.5%(w/v)寒天からなり、1mM IPTGと50μg/mlアンピシリンをも含む)に塗布した。これらの平板から白コロニー(すなわちpBSベクターを取り込んでいるためにアンピシリン耐性であり、そのpBSベクターのLacZ遺伝子中のクローニング部位に挿入されたCos2955 DNA由来のDNA断片を持つクローン)を単離した。単離したコロニーをアンピシリンの存在下で培養した後、それらコロニーからアルカリ溶菌法(Sambrookら,Molecular Cloning,第2版,Cold Spring Harbor Laboratory Press(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー),1.38〜1.39頁(1989))でプラスミドDNAを単離した。単離したプラスミドをクローニングに使用した制限酵素で再消化してインサートを放出させ、得られた断片のサイズを0.8%(w/v)アガロースゲル(75V、5時間)電気泳動によって再び見積もった。所期のサイズのインサートが得られた場合は、正しいDNA断片がクローニングされていることを確認するために、それをさらなる制限分析にかけた。このようにクローン化したDNA断片を図1に示す。Eco13.8 DNAは次の制限酵素部位を含有する(出現順;()内は部位間の距離(kB);この注釈は本明細書全体に適用される):KpnI(<0.1)HindIII(0.8)SalI(0.2)BamHI(2.8)HindIII(5.1)XhoI(0.9)SalI(0.2)SalI(0.1)BamHI(0.5)PstI(0.1)PstI(0.4)PstI(0.1)PstI(0.3)PmaCI(0.2)PstI(0.6)XhoI(1.4)EcoRI。Eco13.8 DNA断片の総分子サイズ(核酸長)は約13.8kbである。Hind 10.0 DNAは次の制限酵素部位を含有する(出現順;()内は部位間の距離(kB)):KpnI(<0.1)HindIII(5.1)XhoI(0.9)SalI(0.2)SalI(0.1)BamHI(0.5)PstI(0.1)PstI(0.4)PstI(0.1)PstI(0.3)PmaCI(0.2)PstI(0.6)XhoI(1.4)EcoRI。Hind 10.0 DNA断片の総分子サイズ(核酸長)は約10.0kbである。Hind10.0断片は、制限酵素部位HindIII(0.8)SalI(0.2)BamHI(2.8)HindIIIを含む約3.8kbのDNA断片が欠失したEco13.8断片の誘導体である。Hind10.0断片は、Eco13.8断片をHindIIIで消化し、その消化物を連結することによって得られた。Xho3.4 DNAは次の制限酵素部位を含有する(出現順;()内は部位間の距離(kB)):XhoI(0.9)SalI(0.2)SalI(0.1)BamHI(0.5)PstI(0.1)PstI(0.4)PstI(0.1)PstI(0.3)PmaCI(0.2)PstI(0.6)XhoI。Xho3.4 DNA断片の総分子サイズ(核酸長)は約3.4kbである。Xho/PmaC2.6 DNAは次の制限酵素部位を含有する(出現順;()内は部位間の距離(kB)):XhoI(0.9)SalI(0.2)SalI(0.1)BamHI(0.5)PstI(0.1)PstI(0.4)PstI(0.1)PstI(0.3)PmaCI。Xho/PmaC2.6断片を含むプラスミドは、Xho3.4断片を含むpBSプラスミドをKpnIとPmaCIで消化し、T4 DNAポリメラーゼで平滑末端化し、自己連結させ、大腸菌を形質転換することによって得られた。この工程で、制限酵素部位XhoI(0.6)およびPstI(0.2)を含む約0.8kbのDNA断片が除去された。Xho/PmaC2.6 DNA断片の総分子サイズ(核酸長)は約2.6kbである。
ポルフィリン性除草剤耐性突然変異rs-3を含有するクローンを同定するために、受容Chlamydomonas reinhardtii CC-48株(アルギニン要求株arg-2)を、粒子銃法(詳細については上記を参照されたい)により、Cos2955のpBSサブクローンに由来するDNAで形質転換した。化合物Aに対する耐性を付与できたCos2955のpBSサブクローンには、Eco13.8、Hind10.0、Xho3.4およびXho/PmaC2.6断片が含まれていた。これらの断片のうちXho/PmaC2.6断片が最小のサイズを持っていた。これらの結果から、Xho/PmaC2.6断片がポルフィリン性除草剤耐性突然変異を含有することが確認された。
上述のEco13.8断片とXho/PmaC2.6断片が挿入されているpBSプラスミドを含有するE.coli株は、それぞれP-563およびP-717の名称で、クラミドモナスジェネティクスセンター(27708-1000ノースカロライナ州ダラム、デューク大学、ボックス91000、リサーチドライブ、LSRCビルディング、DCMBグループ、Elizabeth H.Harris博士気付)に寄託されている。Cos2955を含有するE.coliもクラミドモナスジェネティクスセンターにP-561の名称で寄託されている。さらにE.coli XL1-Blue/Eco13.8株は、ブダペスト条約に基き、1995年7月19日にアメリカンタイプカルチャーコレクション(American Type Culture Collection;米国20852メリーランド州ロックビル、パークローンドライブ12301)に寄託され、ATCC 69870の受託番号を割り当てられている。
上述のようにして得たXho/PmaC2.6 DNA断片とXho3.4 DNA断片のヌクレオチド配列は、α35S-dATPまたはα32S-dATPラベルを使ってSanger酵素配列決定法(Sequenaseバージョン2.0キット;USB社)で決定された(配列番号10および配列番号19を参照されたい)。
実施例8
PPO阻害性除草剤に対して耐性なChlamydomonas reinhardtiiの自然突然変異株の単離
単細胞緑藻Chlamydomonas reinhardtii CC-125株(野生型)を、細胞密度が約3×106細胞/mlになるまで、実施例5に記述したようにTAP液体培地で2日間、混合栄養法で培養した。培養物の遠心分離(8,000×g、10分間、20℃)によって細胞を集め、細胞密度が1×108細胞/mlとなるように少量のHS培地(実施例5に記載)に再懸濁した。その細胞懸濁液のうち各1mlを、予め42℃に温めておいたHS培地+0.2%寒天(Difcoバクトアガー)1mlを既に含む各小試験管に加えた。穏やかに混合した後、その懸濁液のうち各0.7mlをTAP寒天(TAP培地+0.3μM化合物A+1.5%(w/v)寒天からなる)のペトリ平板2枚にそれぞれ塗布し、それらを暗所で乾燥することにより、平板の表面に細胞を付着させた。次に、それらの平板を100μM m-2s-1光下に2週間インキュベートした。この方法で、0.3μMの化合物Aを含むTAP平板のいくつかに正常な緑色のコロニーが同定されるまで、十分な数の野生型細胞をスクリーニングした。このスクリーニング法は突然変異誘発処理した野生型細胞から除草剤耐性突然変異株を単離する際にも適用できる。突然変異誘発処理を施していない野生型細胞に由来し0.3μMの化合物Aを含むTAP平板上で選択された緑色コロニーを少量のHS液体培地に移した。この細胞懸濁液を数倍に希釈し、単コロニーが得られるように除草剤含有TAP平板に塗布した。耐性な単コロニーを再単離し、それをクラミドモナスジェネティクスセンター(実施例7に記載)にGB-2951の名称で寄託した。
Shibataらが記述した方法(Research in Photosynthesis,Vol III,567〜570頁,Murata編,▲C▼1992 Kluwer Academic Publisher(オランダ・ドルドレヒト))に従って、数種類の除草剤に対するGB-2951の耐性を、様々な濃度の当該化合物を含むTAP液体培地でこの株を生育させることによって試験した。RS-3突然変異株GB-2674と同様に、GB-2951も化合物Aを含むPPO阻害性除草剤とアシフルオルフェンメチル(acifluorfenmethyl)に対する耐性を示したが、他の作用機序を持つ除草剤(例えばジウロンやパラコート)には野生型株CC-125と同様に感受性だった。さらにGB-2951を野生型株CC-124と交配し、数組の四分子をHarrisが記述しているような方法(Harris,E.H.,The Chlamydomonas Sourcebook,▲C▼1989 Academic Press(カリフォルニア州サンディエゴ))に従って単離した。全ての四分子が2つの除草剤(化合物A)感受性子孫と2つの除草剤耐性子孫に分離した。また、GB-2951とRS-322(RS-3とCC-124の交配に由来するポルフィリン性除草剤耐性分離株)の交配で得られる四分子は、除草剤感受性子孫をもたらさなかった。これらの結果はGB-2951が、ポルフィリン性除草剤耐性を生じる単一の核遺伝子突然変異を持ち、その突然変異がRS-3中の突然変異(rs-3と呼ぶ)に極めて類似する特徴を持ち、rs-3遺伝子座またはそのすぐ近くに位置することを示している。
実施例9
野生型Chlamydomonas reinhardtiiからの除草剤感受性PPO遺伝子の単離
実施例4に記述したような方法に従って、Chlamydomonas reinhardtiiゲノムDNAライブラリーを野生型株CC-125から構築する。各クローンは、実施例4に記述したようなインデックストライブラリーとして個別に保存するか、そのライブラリーをSambrookら(Molecular Cloning,第2版,2.3〜2.53頁,▲C▼1989 Cold Spring Harbor Laboratory Press(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー))が記述しているようにクローンの集団として保存することができる。別法として、Rochaixらが記述した方法(Plant Molecular Biology,A Practical Approach,Shaw編,第10章,253〜275頁(1988))に従ってChlamydomonas reinhardtiiの野生型株CC-125からmRNAを抽出し、実施例1に記述したような方法に従ってcDNAライブラリーを構築する。そのcDNAライブラリーのスクリーニングには、配列番号4またはその一部の塩基配列を含むDNA断片(例えばXho3.4断片をBamHIで消化することによって得られる1.2kb DNA断片)をプローブとして使用できる。実施例7に記述したような方法に従って陽性クローンを検出し単離する。単離したクローンのDNAインサートのヌクレオチド配列を決定し、それを配列番号4と比較することにより、そのクローンが所期の野生型遺伝子に相当することを確認する。
実施例10
PPO遺伝子によってコードされるタンパク質の推定アミノ酸配列の分析
Arabidopsis thalianaとトウモロコシに由来するcDNAの既知配列(WO95/34659)(それぞれ配列番号11と配列番号13)に基き、遺伝子分析ソフトウェアGENETYX(SDC Software Development社)を使って、実施例7で得たChlamydomonas由来のXho/PmaC2.6ゲノムDNA(配列番号10参照)に対し、アミノ酸配列分析を行なった。Arabidopsis thalianaおよびトウモロコシ由来の既知cDNAによってコードされるPPO酵素タンパク質は、それぞれ配列番号11および配列番号13に示すように、537アミノ酸残基および483アミノ酸残基からなる。Chlamydomonas由来のXho/PmaC2.6ゲノム配列を分析したところ、Arabidopsis thalianaとトウモロコシに由来するcDNAによってコードされるPPOタンパク質と相同な約160アミノ酸(それぞれ59%および62%同一)をコードする4つのエクソンの存在が明らかになった。配列番号1、配列番号2および配列番号3は、該4つのChlamydomonas reinhardtiiエクソンの一部とArabidopsis thalianaおよびトウモロコシcDNAの対応する部分とにコードされるPPOタンパク質ドメインの相同な一次アミノ酸配列を示す。(アミノ酸同一性:Chlamydomonas reinhardtii−Arabidopsis thaliana,57%;トウモロコシ−Chlamydomonas reinhardtii,60%)。配列番号4、配列番号5およひ配列番号6は、それぞれタンパク質配列番号1、配列番号2および配列番号3に対応するDNA配列を示す(ヌクレオチド同一性:Chlamydomonas reinhardtii−Arabidopsis thaliana,51%;トウモロコシ−Chlamydomonas reinhardtii,54%)。
実施例11
除草剤耐性PPO遺伝子中のPPO阻害性除草剤耐性突然変異の同定
Chlamydomonas reinhardtiiの野生型株または除草剤耐性突然変異株に由来するゲノムDNAもしくはそれらゲノムに由来するクローン化DNA断片をテンプレートとし、Arabidopsis thaliana cDNA配列から推定されるエクソンドメインを、Chlamydomonas由来のG+C高含有核DNA配列を増幅するために開発された後述のPCR法で増幅した。増幅された断片の塩基配列を決定し、それらの配列を野生型株と2種の耐性突然変異株の間で比較した。
PPO阻害性除草剤に対して耐性なC.reinhardtiiのRS-3(GB-2674)株とRS-4(GB-2951)株および除草剤感受性野性株(CC-407とCC-125)から、実施例4に記述した方法と同様の方法で、ゲノムDNAを単離した。7-デアザ-2’-デオキシグアノシン三リン酸(7-デアザ-dGTP)を含む下記の反応混合物(100μl)を調製した(PCR Protocols,Guide to Methods and Applications(▲C▼1990 Academic Press(カリフォルニア州サンディエゴ))の54頁、Innis著「PCR with 7-deaza-2’-triphosphate(翻訳:7-デアザ-2’-デオキシグアノシン三リン酸を用いるPCR)」)。この反応混合物の組成は次の通りだった:各200μMのdATP、dCTP、dTTP、NaまたはLi塩(Promega社またはBoehringer社);150μM 7-デアザ-dGTP Li塩(Boehringer社);50μM dGTP NaまたはLi塩(Promega社またはBoehringer社);1.5mM酢酸マグネシウム(Perkin-Elmer社);トリシン、酢酸カリウム、グリセロールおよびDMSOを含む1×XLバッファーII(Perkin-Elmer社);0.2μMの各プライマー;約500ngの全ゲノムミニプレップDNA。プライマーとして使用するため、Xho/PmaC2.6断片(配列番号10)中の第1エクソン配列の5’末端と第2エクソン配列の3’末端に隣接するイントロン領域に対応する次の合成オリゴヌクレオチドを合成した:エクソン1および2を含む699bp産物増幅用のプライマー1A(167CCGTC TACCA GTTT CTTG184;配列番号15)およびプライマー2B(865TGGAT CGCTT TGCTC AG849;配列番号18)。プライマーとして使用するため、Xho/PmaC2.6断片(配列番号10)中の第3エクソン配列の5’末端とXho3.4断片(配列番号19)中に存在する第5エクソン配列の3’末端に隣接するイントロン領域に対応する次の合成オリゴヌクレオチドを合成した:エクソン3、4および5を含む1085bp産物増幅用のプライマー3A(1698TTCCA CGTCT TCCAC CTG1715;配列番号20)およびプライマー5B(2782CGGCA TTTAC CAGCT AC2766;配列番号24)。
サーマルサイクラー中の反応混合物に、その温度が90℃に達した後、3単位のrTth DNAポリメラーゼXL(Perkin-Elmer社)を加えた。次の条件でPCR産物を増幅した:93℃で3分間(1サイクル);93℃で1分間,47℃で1分間、72℃で3分間、1サイクル毎に1秒延長(35サイクル);72℃で10分間(1サイクル)。反応生成物を0.8%アガロースゲルで分析し、イソプロパノール沈殿で精製し、dsDNAサイクルシークエンシングシステム(GIBCO-BRL社)により、32Pまたは33PγATP(NEN)を使って標識された末端を持つ次に示すプライマーを使用して配列決定した:エクソン1はプライマー1A(上記参照)とプライマー1B(506ATACA ACCGC GGGAT ACGA488;配列番号16)を使用して1A/2B PCR産物から配列決定した;エクソン2はプライマー2A(577ACTTT GTCTG GTGCT CC593;配列番号17)とプライマー2B(上記参照)を使用して1A/2B PCR産物から配列決定した。野生型株(CC-407とCC-125)のエクソン1のDNA配列が得られた(配列番号4)。これに相当するRS-3(GB-2674)突然変異株とRS-4(GB-2951)突然変異株の塩基配列は、Arabidopsis PROTOX遺伝子(配列番号11)中のbp1108に相当する配列番号4の37番目のbpに野生型から突然変異体への同じG→A変異を持つことがわかった。これは、Arabidopsis PROTOX遺伝子(配列番号11)中のVal365に相当する野生型C.reinhardtiiのVal13にVal→Met置換をもたらす。Xho/PmaC2.6断片中の他のエクソンの野生型ヌクレオチド配列と突然変異体ヌクレオチド配列の両方を、本質的に上記と同じ方法で決定した。エクソン2はプライマー2A(577ACTTT GTCTG GTGCT CC593;配列番号17)とプライマー2B(上記参照)を使用して1A/2B PCR産物から配列決定した。エクソン3はプライマー3A(上記参照)とプライマー3B(1914CTAGG ATCTA GCCCA TC1898;配列番号21)を使用して3A/5B PCR産物から配列決定した。エクソン4はプライマー4A(2122CTGCA TGTGT AACCC CTC2139;配列番号22)とプライマー4B(2416GACCT CTTGT TCATG CTG2399;配列番号23)を使用して3A/5B PCR産物から配列決定した。いずれの場合も、突然変異型配列と野生型配列は同じであることがわかった。
実施例12
指定部位突然変異誘発による除草剤耐性PPO遺伝子の作成
除草剤感受性植物PPO遺伝子に塩基置換を導入してその修飾遺伝子によって生産されるタンパク質がPPO阻害性除草剤に対して耐性を示すようにするには、Kramerら(Nucleic Acids Research 12:9441(1984))またはKramerおよびFrits(Methods in Enzymol.154:350(1987))が記述したギャップトデュプレックス法などの従来の指定部位突然変異誘発法を使用できる。PPO遺伝子中の配列番号1のアミノ酸配列をコードするエクソン内で(配列番号1の)Val13がMetで置換されるように合成オリゴヌクレオチドを設計する。
例えば、実施例2で得た陽性クローンを、Shortらが記述した方法(Nucleic Acids Research 16:7583(1988))に従って、該クローンによってコードされるタンパク質が発現されうるようにファージベクターM13tv19(宝酒造株式会社)に再クローニングする。該ファージベクターをテンプレートとし、市販の指定部位突然変異誘発系キット(Mutan-G;宝酒造株式会社)を使用する。配列番号7(Arabidopsis thaliana cDNA用)、配列番号8(トウモロコシcDNA用)または配列番号9(両者共用)の一部に相当する合成オリゴヌクレオチドの5’末端を市販のキット(MEGALABEL;宝酒造株式会社)でリン酸化し、それを使ってギャップトデュプレックスファージDNAの相補鎖でのオリゴヌクレオチド合成をプライムすることにより、該除草剤耐性突然変異を導入する。in vitroで合成された相補的突然変異鎖を持つDNAを、Hanahan(J.Mol.Biol.166:557(1983))やSambrookら(Molecular Cloning,第2版,1.74〜1.84頁と4.37〜4.38頁,▲C▼1989 Cold Spring Harbor Laboratory Press(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー))が記述しているような標準的方法に従って、E.coli BMH71-18(mutS)(宝酒造株式会社)に導入する。次に、そのファージをプラーク形成のためにE.coli MV1184(宝酒造株式会社)に接種する。そのようにして形成されたプラークから、Sambrookら(Molecular Cloning,第2版,4.29頁,▲C▼1989 Cold Spring Harbor Laboratory Press(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー))が記述しているような標準的方法にしたがって一本鎖DNAを調製し、そのcDNAドメインの塩基配列を、Sangerら(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.74:5463(1977))が記述したようなジデオキシ連鎖終結法に従い、Sequenaseバージョン2キット(U.S.Biochemical Corp.)を使用して決定する。次に、突然変異誘発に使用した合成オリゴヌクレオチドの塩基配列を持つクローンを選択する。
実施例13
PPO活性に対する試験化合物の阻害効果の評価と新しいPPO阻害剤の同定
実施例2または9で得た除草剤感受性PPO酵素をコードするcDNAを含有するプラスミドベクターを、内因性PPO遺伝子(hemG遺伝子座)が欠失しているE.coliの突然変異体SASX38株に導入し、実施例2の方法に従って除草剤感受性形質転換体を選択する。同様にして、実施例12の方法に従って、配列番号1、配列番号2および配列番号3のVal13の位置にバリンからメチオニンへの置換をもたらす塩基対変化を持つ除草剤耐性PPOをコードするcDNAを得る。該cDNAをプラスミドベクターpUC118(Nishimuraら,J.Biol.Chem.270:8076(1995))に再クローニングし、そのプラスミドベクターをE.coli SASX38に導入して、除草剤耐性形質転換体を得る。感受性形質転換体と耐性形質転換体の両者を、所定の濃度の化合物Aを添加したLB+アンピシリン寒天培地に個別に接種し、2日間培養する。次にコロニー形成を調べて、この除草剤の存在下での感受性形質転換体と耐性形質転換体の生育を評価する。除草剤感受性PPOをコードするcDNAを持つE.coli株(感受性形質転換体)の生育は、特定の濃度の化合物Aを含むLB+アンピシリン培地では、化合物Aを欠く培地での生育と比較して強く抑制される。これに対し、除草剤耐性PPOをコードするcDNAを持つE.coli株(耐性形質転換体)は、その濃度の化合物Aを添加した培地でも化合物Aを含まない培地でも同じレベルの生育を示す。したがって、遺伝的にPPO遺伝子中の一塩基対置換だけの相違する該耐性形質転換体と比較した該感受性形質転換体の生育阻害は、そのPPO酵素に対するこの化合物の阻害効果によって生じる。既に同定されているPPO阻害剤の相対効力の決定のみならずPPO阻害活性を持つ新しい化合物(試験化合物)の同定も、感受性PPO遺伝子と耐性PPO遺伝子を持つ上述のE.coli形質転換体の培地にそれらを添加し、該感受性形質転換体と該耐性形質転換体の相対的生育速度に対するそれら化合物の効果を比較することによって達成される。
実施例14
エレクトロポレーションおよび粒子銃形質転換用のPPO遺伝子含有発現ベクターの構築
この実施例では、PPO遺伝子を植物または植物組織培養細胞に直接導入するための発現ベクターについて記述する。既知のトウモロコシPPO cDNA(MzProtox-1またはMzProtox-2)を含有するプラスミドpWDC-4またはpWDC-3(WO95/134659)から、PPOコード配列に相当する約1.75kbまたは2.1kbの断片を、Sambrookら(Molecular Cloning,第2版,Cold Spring Harbor Laboratory Press(ニューヨーク州コールドスプリングハーバー),5.3〜6.3頁(1989))が記述しているような従来の方法に従って、市販の制限酵素を使って切り出す。実施例12の方法に従い、得られた断片の末端をT4 DNAポリメラーゼで平滑末端化する(DNAブランティングキット;宝酒造株式会社)。
別途、pUCl9系GUS発現ベクターpBI221(Clontech社)を制限酵素SmaIとSacI(宝酒造株式会社)で消化して、GUSコード配列を含みCaMV 35SプロモーターとNOSターミネーターを互いに反対の末端に持つ切り出された2.8kbp断片を回収する。この断片の末端もT4 DNAポリメラーゼ(宝酒造株式会社)で平滑末端化し、細菌アルカリホスファターゼ(宝酒造株式会社)で脱リン酸化する。
該cDNAと該ベクターの平滑末端化された断片をT4 DNAリガーゼ(DNAライゲーションキット:宝酒造株式会社)を使って融合し、E.coli HB101株のコンピテント細胞(宝酒造株式会社)に形質転換する。アンピシリン耐性クローンを選択し、プラスミドDNAを単離して、標準的な方法により制限分析で特徴づける。PPOコード配列がCaMV 35SプロモーターとNOSターミネーターに関して正しい向きに挿入されているプラスミドクローンを、植物および植物細胞にPPO遺伝子を直接導入するための発現ベクターとして選択する。
実施例15
Agrobacteriumによる形質転換用のPPO発現ベクターの構築
以下に、植物または植物細胞のAgrobacteriumによる形質転換用のPPO遺伝子含有発現ベクターの構築について説明する。PPO cDNAコード配列を含むDNA断片は、平滑末端を持つものを実施例14に記述したように調製できる。バイナリーpBIN19系GUS発現ベクターpBI121(Clontech社)を制限酵素SmaIとSacI(宝酒造株式会社)で消化して、GUSコード配列を切り出す。消化したプラスミドDNAの末端にあるCaMV 35Sプロモーター配列とNOSターミネーター配列を、T4 DNAポリメラーゼ(DNAブランティングキット:宝酒造株式会社)を使って平滑末端化した後、細菌アルカリホスファターゼで脱リン酸化する。平滑末端を持つそのcDNA断片とベクター断片の連結後、そのキメラプラスミドをE.coli HB101株のコンピテント細胞(宝酒造株式会社)に導入し、組換えプラスミドを持つクローンを50μg/mlカナマイシンが入っているLB培地で選択する。それらのクローンから単離したプラスミドDNAの制限分析を標準的な方法で行うことにより、PPOコード配列が発現に関して正しい向きに挿入されているクローンを同定する。次に、選択したPPO発現ベクターを三親交配法(tri-parental mating method;GUSジーンフュージョンシステム;Clontech社)によってAgrobacterium tumefaciens(アグロバクテリウム・ツメファシエンス)LBA4404株に導入する。
実施例16
PPO遺伝子発現ベクターで形質転換されたトランスジェニック作物用植物の作出
実施例15のPPO遺伝子発現ベクターが導入されているAgrobacterium tumefaciens LBA4404を使って、内宮が記述している方法(「植物遺伝子操作マニュアル」(講談社サイエンティフィク;ISBN4-06-153513-7(1990))の27〜33頁)に従って、タバコまたは他の感受性植物組織の無菌培養葉切片に感染させることにより、形質転換タバコ植物体を得る。50μg/mlカナマイシンを含むMS-NB培地平板(Murashige/Skoog培地+0.1mg/lナフタレン酢酸+1.0mg/Lベンジルアデニン、0.8%寒天)で形質転換カルスを選択し、50μg/mlカナマイシンを含むMurashige/Skoog培地平板にその耐性カルスを移すことによって、小植物体形成を誘導する。同様に、ニンジン実生の無菌葉柄に、Pawlickiらが記述した方法(Plant Cell,Tissue and Organ Culture 31:129(1992))に従って、PPO発現ベクターを保持する上述のAgrobacterium株を感染させ、再生させることにより、形質転換ニンジン植物体を得る。
実施例17
混交した雑草と除草剤耐性作物用植物に対するPPO阻害性除草剤の適用に関する雑草防除試験
面積33×23cm2、深さ11cmの平箱に高地耕土を詰める。実施例16に記述した方法と同様の方法で開発した除草剤耐性PPO遺伝子を持つ作物用植物の種子をEchinochloa crus-galli(ヒエ)、Abutilon theophrasti(アブーチロン・テオフラスティ(イチビの一種))、Ipomoea hederacea(朝顔)などの雑草の種子と共に蒔き、1〜2cmの土で覆う。100g/haに相当する量の式20と22(Rはエチル基)の化合物を界面活性剤と液体担体の混合物(例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム/ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル/キシレン/シクロヘキサノン=1:2:4:8(v/v)の混合物)20体積に溶解し、10L/haに相当する体積の水で希釈した後、播種後ただちに土の表面に噴霧する。試験植物を温室で処置後27日間栽培して、試験化合物の雑草防除活性と作物用植物毒性を観察する。
除草剤耐性PPO遺伝子を持つ上述の作物用植物の種子をEchinochloa crus-galli、Abutilon theophrastiおよびIpomoea hederaceaなどの雑草の種子と一緒に蒔き、深さ1〜2cmの土で覆い、その植物を温室で18日間栽培する。100g/haに相当する量の式20と22(Rはエチル基)の化合物を界面活性剤と液体担体の混合物(例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム/ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル/キシレン/シクロヘキサノン=1:2:4:8(v/v)の混合物)20体積に溶解し、10L/haに相当する体積の水で希釈した後、植物に上から噴霧する。試験植物を温室で処置後20日間栽培して、試験化合物による雑草防除活性と作物用植物毒性を観察する。
どちらの方法でも、除草剤耐性PPO遺伝子で形質転換された作物用植物には有意な植物毒性は観察されないが、Echinochloa crus-galli、Abutilon theophrastiおよびIpomoea hederaceaの生育は抑制される。
ここに記述した本発明の種々の変更態様は当業者には明らかになるだろう。そのような変更態様は添付の請求の範囲に含まれるものとする。
配列表
配列番号:1
配列の長さ:47
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:ペプチド
ハイポセティカル:No
フラグメント型:中間部フラグメント
起源
生物名:Chlamydomonas reinhardtii
株名:CC-407
配列の特徴
特徴を表わす記号:peptide
存在位置:1..47
他の情報:配列の産物はポルフィリン性除草剤耐性ドメインである。
配列
配列番号:2
配列の長さ:46
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:ペプチド
ハイポセティカル:No
フラグメント型:中間部フラグメント
起源
生物名:Arabidopsis thaliana
株名:エコタイプColumbia
配列の特徴
特徴を表わす記号:peptide
存在位置:1..46
他の情報:配列の産物はポルフィリン性除草剤耐性ドメインである
配列
配列番号:3
配列の長さ:46
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:ペプチド
ハイポセティカル:No
フラグメント型:中間部フラグメント
起源
生物名:Zea mays
株名:B73近交系
配列の特徴
特徴を表わす記号:peptide
存在位置:1..46
他の情報:配列の産物はポルフィリン性除草剤耐性ドメインである
配列
配列番号:4
配列の長さ:141
配列の型:核酸
配列の種類:Genomic DNA
ハイポセティカル:No
フラグメント型:中間部フラグメント
起源
生物名:Chlamydomonas reinhardtii
株名:CC-407
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..141
他の情報:ポルフィリン性除草剤耐性ドメインをコードする
配列
配列番号:5
配列の長さ:138
配列の型:核酸
配列の種類:Genomic DNA
ハイポセティカル:No
フラグメント型:中間部フラグメント
起源
生物名:Arabidopsis thaliana
株名:エコタイプColumbia
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..138
他の情報:ポルフィリン性除草剤耐性ドメインをコードする
配列
配列番号:6
配列の長さ:138
配列の型:核酸
配列の種類:Genomic DNA
ハイポセティカル:No
フラグメント型:中間部フラグメント
起源
生物名:Zea mays
株名:B73近交系
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..138
他の情報:ポルフィリン性除草剤耐性ドメインをコードする
配列
配列番号:7
配列の長さ:36
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..36
他の情報:Arabidopsis thaliana用オリゴヌクレチドプライマー
配列
配列番号:8
配列の長さ:38
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..38
他の情報:Zea mays用オリゴヌクレチドプライマー
配列
配列番号:9
配列の長さ:26
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:Yes
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..26
他の情報:A.thalianaとZ.maysのPPOのポルフィリン性除草剤耐性ドメインに共通するオリゴヌクレチドプライマー。N残基はG、A、TまたはCに加えてイノシン(I)であってもよい。K=GまたはT。Y=CまたはT。S=CまたはG。W=AまたはT。
配列
配列番号:10
配列の長さ:2573
配列の型:核酸
配列の種類:Genomic DNA
ハイポセティカル:No
起源
生物名:Chlamydomonas reinhardtii
株名:RS-3
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..2573
他の情報:プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼをコードする
配列
配列番号:11
配列の長さ:1704
配列の型:核酸
配列の種類:cDNA to mRNA
ハイポセティカル:No
起源
生物名:Arabidopsis thaliana
株名:エコタイプColumbia
配列の特徴
特徴を表わす記号:CDS
存在位置:16..1629
他の情報:配列の産物はプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼである
配列
配列番号:12
配列の長さ:537
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
ハイポセティカル:No
起源
生物名:Arabidopsis thaliana
株名:エコタイプColumbia
配列の特徴
特徴を表わす記号:peptide
存在位置:1..537
他の情報:配列の産物はプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼである
配列
配列番号:13
配列の長さ:1698
配列の型:核酸
配列の種類:cDNA to mRNA
ハイポセティカル:No
起源
生物名:Zea mays
株名:B73近交系
配列の特徴
特徴を表わす記号:CDS
存在位置:2..1453
他の情報:配列の産物はプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼである
配列
配列番号:14
配列の長さ:483
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
ハイポセティカル:No
起源
生物名:Zea mays
株名:B73近交系
配列の特徴
特徴を表わす記号:peptide
存在位置:1..483
他の情報:プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ
配列
配列番号:15
配列の長さ:18
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の配列 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
アンチセンス:No
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..18
他の情報:Chlamydomonas reinhardtii用オリゴヌクレオチドプライマー1A
配列
配列番号:16
配列の長さ:19
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の配列 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
アンチセンス:Yes
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..19
他の情報:Chlamydomonas reinhardtii用オリゴヌクレオチドプライマー1B
配列
配列番号:17
配列の長さ:17
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の配列 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
アンチセンス:No
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..17
他の情報:Chlamydomonas reinhardtii用オリゴヌクレオチドプライマー2A
配列
配列番号:18
配列の長さ:17
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の配列 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
アンチセンス:Yes
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..17
他の情報:Chlamydomonas reinhardtii用オリゴヌクレオチドプライマー2B
配列
配列番号:19
配列の長さ:3381
配列の型:核酸
配列の種類:Genomic DNA
ハイポセティカル:No
起源
生物名:Chlamydomonas reinhardtii
株名:RS-3
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..3381
他の情報:プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼをコードする
配列
配列番号:20
配列の長さ:18
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の配列 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
アンチセンス:No
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..18
他の情報:Chlamydomonas reinhardtii用オリゴヌクレオチドプライマー3A
配列
配列番号:21
配列の長さ:17
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の配列 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
アンチセンス:Yes
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..17
他の情報:Chlamydomonas reinhardtii用オリゴヌクレオチドプライマー3B
配列
配列番号:22
配列の長さ:18
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の配列 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
アンチセンス:No
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..18
他の情報:Chlamydomonas reinhardtii用オリゴヌクレオチドプライマー4A
配列
配列番号:23
配列の長さ:18
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の配列 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
アンチセンス:Yes
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..18
他の情報:Chlamydomonas reinhardtii用オリゴヌクレオチドプライマー4B
配列
配列番号:24
配列の長さ:17
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の配列 オリゴヌクレオチド
ハイポセティカル:No
アンチセンス:Yes
配列の特徴
特徴を表わす記号:−
存在位置:1..17
他の情報:Chlamydomonas reinhardtii用オリゴヌクレオチドプライマー5B
配列
Claims (26)
- 植物または植物細胞にプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性を付与する方法であって、あるDNA断片またはそのDNA断片を含有するプラスミドを植物または植物細胞に導入することを含み、かつ、次の(1)、(2a)、(2b)及び(3)の特徴を持つ:
(1)該DNA断片は、植物中でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つ、シロイズナズナ、トウモロコシ若しくはChlamydonas由来のタンパク質の一部をコードする;
(2a)該DNA断片は、配列番号1、配列番号2または配列番号3のVal13に対応するアミノ酸がメチオニンで置換されているタンパク質の一部をコードする;
(2b)該DNA断片は、配列番号4、配列番号5および配列番号6からなる群より選択される核酸配列と相同な核酸配列とのDNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法によって検出および単離されうる核酸配列を持つ;
(3)該DNA断片は、植物の細胞中に導入された場合、その植物の細胞内でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性を付与する能力を持つ。 - DNA断片またはそのDNA断片を含むプラスミドが、双子葉植物においてプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つタンパク質の一部をコードする請求項1に記載の方法。
- 双子葉植物がArabidopsis thalianaであり、DNA断片が配列番号2のVal13がメチオニンで置換されているタンパク質をコードする請求項2に記載の方法。
- DNA断片が、単子葉植物においてプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つタンパク質の一部をコードする請求項1に記載の方法。
- DNA断片がトウモロコシにおいてプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つタンパク質の一部をコードし、DNA断片が配列番号3のVal13がメチオニンで置換されているタンパク質をコードする請求項4に記載の方法。
- DNA断片がChlamydomonasにおいてプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つタンパク質の一部をコードし、該DNA断片が配列番号1のVal13がメチオニンで置換されているタンパク質をコードする請求項1に記載の方法。
- 耐性を付与される植物または植物細胞が緑藻Chlamydomonasである請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
- 請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法によって耐性が付与された単子葉類又は双子葉類である植物。
- プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性が付与された植物の細胞を選択する方法であって、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性が請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法によって付与された植物の細胞の集団を、除草剤感受性プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼだけを発現させる該植植物の細胞の生育を通常遮断する量のプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤で処理することを含む方法。
- 請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法によってプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性が付与された作物用植物の栽培域においてプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性を持たない植物を防除する方法であって、該栽培域に少なくとも1種類のプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤を該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性を持たない植物の生育を阻害するのに有効な量で適用することを含む方法。
- 適用されるプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤が、式:
の化合物、ラクトフェン、[N-(4-クロロ-2-フルオロ-5-プロパルギルオキシ)フェニル-3,4,5,6-テトラヒドロフタルイミド、[2-クロロ-5-(シクロヘキサ-1-エン-1,2-ジカルボキシイミド)-4-フルオロフェノキシ]酢酸ペンチル、7-フルオロ-6-[(3,4,5,6-テトラヒドロ)フタルイミド]-4-(2-プロピニル)-1,4-ベンゾオキサジン-3(2H)-オン、6-[(3,4,5,6-テトラヒドロ)フタルイミド]-4-(2-プロピニル)-1,4-ベンゾオキサジン-3-(2H)-オン、2-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(2-プロピニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]ペルヒドロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1,3-ジオン、2-[(4-クロロ-2-フルオロ-5-プロパルギルオキシ)フェニル]ペルヒドロ-1H-1,2,4-トリアゾロ[1,2-a]ピリダジン-1,3-ジオン、2-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(2-プロピニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]5,6,7,8-1,2,4-トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3H-オン、2-[3-オキソ-4-(2-プロピニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]-1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオン、2-[6-フルオロ-2-オキソ-3-(2-プロピニル)-2,3-ジヒドロベンズチアゾール-5-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロフタルイミド、および1-アミノ-2-[3-オキソ-4-(2-プロピニル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]-6-トリフルオロメチル-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオンからなる群より選択される請求項10に記載の非耐性植物防除法。 - 次の(1)、(2a)、(2b)及び(3)の特徴を持つDNA断片:
(1)該DNA断片は、植物中でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つ、シロイズナズナ、トウモロコシ若しくはChlamydomonas由来のタンパク質の一部をコードする;
(2a)該DNA断片は、配列番号1、配列番号2または配列番号3のVal13に対応するアミノ酸がメチオニンで置換されているタンパク質の一部をコードする;
(2b)該DNA断片は、配列番号4、配列番号5および配列番号6からなる群より選択される該酸配列と相同な核酸配列とのDNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法によって検出および単離されうる核酸配列を持つ;
(3)該DNA断片は、植物の細胞中に導入された場合、その植物の細胞内でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性を付与する能力を持つ。 - DNA断片が、双子葉植物においてプロトポルフィリノーゲンオキダーゼ活性を持つタンパク質の一部をコードする請求項13に記載のDNA断片。
- 双子葉植物がArabidopsis thalianaであり、DNA断片が、配列番号2のVal13のメチオニンによる置換によってもたらされるアミノ酸配列をコードする請求項14に記載のDNA断片。
- 植物が単子葉植物である請求項13に記載のDNA断片。
- 単子葉植物がトウモロコシであり、DNA断片が、配列番号3のVal13のメチオニンによる置換によってもたらされるアミノ酸配列をコードする請求項16に記載のDNA断片。
- 植物が緑藻Chlamydomonasであり、DNA断片が配列番号1のVal13のメチオニンによる置換によってもたらされるアミノ酸配列をコードする請求項13に記載のDNA断片。
- DNA断片が緑藻ChlamydomonasのゲノムDNAから単離されうる配列を持ち、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つ緑藻Chlamydomonas由来のタンパク質の一部をコードし、配列番号4の37番目にあるグアニン(G37)に対応するヌクレオチドが別のヌクレオチドで置換されている請求項18に記載のDNA断片。
- 該別のヌクレオチドがアデニンである請求項19に記載のDNA断片。
- 請求項17〜20のいずれか一つに記載のDNA断片を含むプラスミド。
- 請求項21に記載のプラスミドを保持する微生物。
- プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼに対するある化合物の阻害効果を評価する方法であって、(a)下記の(4)、(5a)、(5b)及び(6)の特徴を持つDNA断片またはそのDNA断片を含有するプラスミドを有するプロトポルフィリノーゲン阻害性除草剤感受性微生物と、下記の(1)、(2a)、(2b)及び(3)の特徴を持つDNA断片またはそのDNA断片を含有するプラスミドを有するプロトポルフィリノーゲン阻害性除草剤耐性微生物とを、試験化合物の存在下に培養し、(b)プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼに対するその試験化合物の阻害効果を評価するために、該感受性微生物と耐性微生物との両方の生育を測定することを含む方法。
(1)該DNA断片は、植物中でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つ、シロイズナズナ、トウモロコシ若しくはChlamydomonas由来のタンパク質の一部をコードする;
(2a)該DNA断片は、配列番号1、配列番号2または配列番号3のVal13に対応するアミノ酸がメチオニンで置換されているタンパク質の一部をコードする;
(2b)該DNA断片は、配列番号4、配列番号5および配列番号6からなる群より選択される核酸配列と相同な核酸配列とのDNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法によって検出および単離されうる核酸配列を持つ;
(3)該DNA断片は、植物の細胞中に導入された場合、その植物の細胞内でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性を付与する能力を持つ。
(4)該DNA断片は、植物中でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つ、シロイズナズナ、トウモロコシ若しくはChlamydomonas由来のタンパク質の一部をコードする;
(5a)該DNA断片は、配列番号1、配列番号2または配列番号3のアミノ酸配列を有するタンパク質の一部をコードする;
(5b)該DNA断片は、配列番号4、配列番号5および配列番号6からなる群より選択される核酸配列と相同な核酸配列とのDNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法によって検出および単離されうる核酸配列を持つ;
(6)該DNA断片は、植物の細胞中に導入された場合、その植物の細胞内でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性を付与する能力を持たない。 - 耐性微生物が、請求項1〜7記載の方法により耐性が付与されてなる耐性微生物であることを特徴とする請求項23記載の方法。
- プロトポルフィリンオキシダーゼ阻害性除草剤を同定し評価するin vivo法であって、(a)下記の(4)、(5a)、(5b)及び(6)の特徴を持つDNA断片またはそのDNA断片を含有するプラスミドを有するプロトポルフィリノーゲン阻害性除草剤感受性微生物と、下記の(1)、(2a)、(2b)及び(3)の特徴を持つDNA断片またはそのDNA断片を含有するプラスミドを有するプロトポルフィリノーゲン阻害性除草剤耐性微生物とを、試験化合物の存在下に培養し、(b)特定の用量で感受性微生物の生育だけを阻害する化合物を同定することを含む方法。
(1)該DNA断片は、植物中でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つ、シロイズナズナ、トウモロコシ若しくはChlamydomonas由来のタンパク質の一部をコードする;
(2a)該DNA断片は、配列番号1、配列番号2または配列番号3のVal13に対応するアミノ酸がメチオニンで置換されているタンパク質の一部をコードする;
(2b)該DNA断片は、配列番号4、配列番号5および配列番号6からなる群より選択される核酸配列と相同な核酸配列とのDNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法によって検出および単離されうる核酸配列を持つ;
(3)該DNA断片は、植物の細胞中に導入された場合、その植物の細胞内でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性を付与する能力を持つ。
(4)該DNA断片は、植物中でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を持つ、シロイズナズナ、トウモロコシ若しくはChlamydomonas由来のタンパク質の一部をコードする;
(5a)該DNA断片は、配列番号1、配列番号2または配列番号3のアミノ酸配列を有するタンパク質の一部をコードする;
(5b)該DNA断片は、配列番号4、配列番号5および配列番号6からなる群より選択される核酸配列と相同な核酸配列とのDNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション法によって検出および単離されうる核酸配列を持つ;
(6)該DNA断片は、植物の細胞中に導入された場合、その植物の細胞内でプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害性除草剤に対する耐性を付与する能力を持たない。 - 耐性微生物が、請求項1〜7記載の方法により耐性が付与されてなる耐性微生物であることを特徴とする請求項25記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| PCT/US1996/020415 WO1998029554A1 (en) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | Methods of conferring ppo-inhibiting herbicide resistance to plants by gene manipulation |
| US4830397P | 1997-05-30 | 1997-05-30 | |
| US60/048,303 | 1997-05-30 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002528036A JP2002528036A (ja) | 2002-08-27 |
| JP4451933B2 true JP4451933B2 (ja) | 2010-04-14 |
Family
ID=21953820
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP52994198A Expired - Fee Related JP4451933B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 遺伝子操作による植物へのppo阻害性除草剤耐性付与法 |
| JP50102499A Ceased JP2002528037A (ja) | 1997-05-30 | 1998-05-29 | グリコシルトランスフェラーゼの活性を調節することによる免疫応答の制御 |
Family Applications After (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50102499A Ceased JP2002528037A (ja) | 1997-05-30 | 1998-05-29 | グリコシルトランスフェラーゼの活性を調節することによる免疫応答の制御 |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US6376475B1 (ja) |
| EP (1) | EP1017846B1 (ja) |
| JP (2) | JP4451933B2 (ja) |
| AT (1) | ATE371041T1 (ja) |
| AU (1) | AU7717598A (ja) |
| DE (1) | DE69838298T2 (ja) |
| WO (1) | WO1998054365A1 (ja) |
Families Citing this family (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001022921A2 (en) * | 1999-09-30 | 2001-04-05 | The Regents Of The University Of California | Prevention of atherosclerosis and undesired blood clotting by reducing von willebrand factor |
| US7192914B1 (en) * | 1999-09-30 | 2007-03-20 | The Regents Of The University Of California | Prevention of atherosclerosis and undesired blood clotting by reducing von Willebrand factor |
| US7875585B2 (en) | 2000-10-18 | 2011-01-25 | Robert Sackstein | Hematopoietic cell E-selectin / L-selectin ligand glycosylated CD44 polypeptide |
| US20060210558A1 (en) * | 2000-10-18 | 2006-09-21 | Robert Sackstein | Hematopoietic cell selectin ligand polypeptides and methods of use thereof |
| HU229345B1 (en) * | 2001-08-16 | 2013-11-28 | Japan Government | Novel glycolipid and remedial agent for autoimmune disease containing the same as active ingredient |
| US20060074047A1 (en) * | 2004-10-06 | 2006-04-06 | Cross Alan S | Method of treating inflammation with inhibitors of sialyl transferases |
| JP4359779B2 (ja) * | 2006-01-23 | 2009-11-04 | ソニー株式会社 | 音響再生装置および音響再生方法 |
| GB0614947D0 (en) * | 2006-07-27 | 2006-09-06 | Isis Innovation | Epitope reduction therapy |
| ES2458541T5 (en) | 2008-05-02 | 2025-08-04 | Seagen Inc | Methods and compositions for making antibodies and antibody derivatives with reduced core fucosylation |
| KR101950520B1 (ko) | 2010-08-05 | 2019-02-20 | 시애틀 지네틱스, 인크. | 푸코스 유사체를 사용한 생체 내에서의 단백질 푸코실화 억제 방법 |
| EA029356B1 (ru) * | 2010-12-16 | 2018-03-30 | Басф Агро Б.В. | Растения с повышенной устойчивостью к гербицидам |
| JP2014159374A (ja) * | 2011-05-20 | 2014-09-04 | Nippon Nohyaku Co Ltd | 作物の枯凋落葉剤組成物 |
| AR091489A1 (es) * | 2012-06-19 | 2015-02-11 | Basf Se | Plantas que tienen una mayor tolerancia a herbicidas inhibidores de la protoporfirinogeno oxidasa (ppo) |
| WO2014031875A1 (en) | 2012-08-23 | 2014-02-27 | Seattle Genetics, Inc. | Treatment of sickle cell disease and inflammatory conditions |
| JP2016027002A (ja) * | 2012-11-16 | 2016-02-18 | 日本農薬株式会社 | 除草剤組成物 |
| WO2014178196A1 (ja) | 2013-05-02 | 2014-11-06 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | シアリル化糖鎖を認識するモノクローナル抗体 |
| CN105579578A (zh) | 2013-08-12 | 2016-05-11 | 贝纳罗亚研究院·弗吉尼亚梅森 | 用于免疫调节的4-甲基伞形酮治疗 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5352462A (en) * | 1982-06-03 | 1994-10-04 | Stolle Research & Development Corporation | Anti-inflammatory factor, method of isolation, and use |
| US5288854A (en) * | 1990-11-28 | 1994-02-22 | Center For Blood Research, Inc. | Functional derivatives of ICAM-1 which are substantially capable of binding to LFA-1 but are substantially incapable of binding to MAC-1 |
| US5461143A (en) * | 1991-03-18 | 1995-10-24 | The Scripps Research Institute | Oligosaccharide enzyme substrates and inhibitors: methods and compositions |
| JPH05247078A (ja) | 1992-03-03 | 1993-09-24 | Japan Tobacco Inc | 糖化合物、シアル酸含有糖鎖類生合成阻害剤、その製造方法、並びに新規な中間体 |
| US5453272A (en) | 1992-10-02 | 1995-09-26 | Alberta Research Council | Lectin derived carbohydrate binding-peptide |
| WO1995034202A1 (en) | 1994-06-15 | 1995-12-21 | Alexion Pharmaceuticals, Inc. | Methods for reducing hyperacute rejection of xenografts |
| AU2001296705A1 (en) * | 2000-10-06 | 2002-04-15 | The Regents Of The University Of California | Blocking inflammation by inhibiting sialylation |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP52994198A patent/JP4451933B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-05-29 JP JP50102499A patent/JP2002528037A/ja not_active Ceased
- 1998-05-29 DE DE69838298T patent/DE69838298T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1998-05-29 AU AU77175/98A patent/AU7717598A/en not_active Abandoned
- 1998-05-29 WO PCT/US1998/011260 patent/WO1998054365A1/en not_active Ceased
- 1998-05-29 US US09/087,117 patent/US6376475B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-05-29 AT AT98925161T patent/ATE371041T1/de not_active IP Right Cessation
- 1998-05-29 EP EP98925161A patent/EP1017846B1/en not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-04-23 US US10/131,721 patent/US20030013636A1/en not_active Abandoned
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP1017846B1 (en) | 2007-08-22 |
| US6376475B1 (en) | 2002-04-23 |
| JP2002528037A (ja) | 2002-08-27 |
| AU7717598A (en) | 1998-12-30 |
| WO1998054365A1 (en) | 1998-12-03 |
| DE69838298T2 (de) | 2008-05-15 |
| ATE371041T1 (de) | 2007-09-15 |
| EP1017846A4 (en) | 2004-08-11 |
| JP2002528036A (ja) | 2002-08-27 |
| EP1017846A1 (en) | 2000-07-12 |
| DE69838298D1 (de) | 2007-10-04 |
| US20030013636A1 (en) | 2003-01-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4451933B2 (ja) | 遺伝子操作による植物へのppo阻害性除草剤耐性付与法 | |
| US6268549B1 (en) | DNA sequence of a gene of hydroxy-phenyl pyruvate dioxygenase and production of plants containing a gene of hydroxy-phenyl pyruvate dioxygenase and which are tolerant to certain herbicides | |
| US7586023B1 (en) | Methods of conferring ppo-inhibiting herbicide resistance to plants by gene manipulation | |
| KR101303110B1 (ko) | 옥수수 이벤트 mir604 | |
| CA2261094C (fr) | Gene chimere a plusieurs genes de tolerance herbicide, cellule vegetale et plante tolerantes a plusieurs herbicides | |
| AU2019466501B2 (en) | Mutant hydroxyphenylpyruvate dioxygenase polypeptide, encoding gene thereof and use thereof | |
| MXPA97009310A (en) | Dna sequence of a hydroxypenyl-piruvate-dioxygenase gene and obtaining plants containing a gene of hydroxypenyl-piruvate-dioxygenase, tolerants at certain herbici | |
| RO114348B1 (ro) | Secventa de acid nucleic care codifica o enzima ahas functionala, enzima ahas functionala si vector de transformare cu aceasta secventa | |
| US6160206A (en) | Porphyrin-accumulating type herbicide resistance gene | |
| JP2013046624A (ja) | 除草剤抵抗性遺伝子 | |
| WO1997004089A9 (en) | Porphyrin-accumulating type herbicide resistance gene | |
| TW201410148A (zh) | 促進2,4-d抗性作物產量的方法 | |
| EP0770682A2 (en) | Herbicide-tolerant transgenic plant | |
| CN101278049B (zh) | 具有给予对三氟羧草醚的抗性的活性的原卟啉原氧化酶及其基因 | |
| US7241878B1 (en) | Modified cellulose synthase gene from Arabidopsis thaliana confers herbicide resistance to plants | |
| KR20240113861A (ko) | 돌연변이된 하이드록시페닐피루베이트 다이옥시저네이즈 폴리펩타이드, 및 코딩 유전자와 이의 용도 | |
| WO1999005286A1 (en) | Plant atp-phosphoribosyl transferase and dna coding therefor | |
| CN115867565A (zh) | 用于改善对大豆锈病的抗性的方法 | |
| RU2855470C2 (ru) | Мутированный полипептид гидроксифенилпируватдиоксигеназы, а также кодирующий его ген и применение указанного полипептида | |
| RU2822892C1 (ru) | Мутантный полипептид гидроксифенилпируватдиоксигеназа, кодирующий его ген и его применение | |
| KR20230162085A (ko) | 프로토포르피리노겐 옥시다제의 용도 | |
| CN117858945A (zh) | 用于改善产量性状的hect e3泛素连接酶基因的修饰 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20031128 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060307 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060426 |
|
| A72 | Notification of change in name of applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A721 Effective date: 20060623 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060926 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061102 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080124 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080215 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091204 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20091207 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100129 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205 Year of fee payment: 4 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
