JP4451714B2 - タイヤの破損状態推定方法とその装置 - Google Patents

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本発明は、走行中のタイヤの破損状態を推定する方法とその装置に関するものである
ゴム部材とベルトやカーカスコードなどのスチールコードとを成型して成るタイヤでは、車両の走行中に荷重、横力などが加わるとともに、タイヤの動転により接地面を中心に動的な歪を繰り返し受けるため、ゴム部材の割れやコードとゴムとの剥離が起こり、長時間のうちには、上記割れや剥離した箇所から亀裂が発生して、サイドセパレーションなどのタイヤ破損に至ることがある。
このような、タイヤの破損状態は、ある程度走行したタイヤを車体から取外して外観検査をしたり、アンバランスの測定をするなどして見つけ出されていた。
しかしながら、上記の方法では、初期段階でタイヤ破損を発見することが難しく、また、ある程度破損が進んだ状態タイヤにしか適用できないといった問題点があった。
上記のような、タイヤの破損状態を調べる方法としては、タイヤの内圧を測定する内圧センサの出力波形を解析し、上記波形中にゴム部材の割れやコードとゴムとの剥離による振動成分を抽出する方法が考えられるが、上記波形には、走行中のタイヤの振動に起因する様々な周波数成分が混在していることから、タイヤの破損による波形の差異を抽出することは困難であった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、タイヤの初期段階のゴム割れやコードとゴムとの剥離などを検出して、その損傷状態を推定することのできる方法その装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、タイヤなどのある程度以上の硬度を有し、かつ、大きな圧縮応力、引張応力、剪断応力、あるいは、繰り返し応力下におかれたゴム製品では、媒体が粘弾性を有するゴム部材であっても、固体が変形したり破壊した時に生じる超音波を含む弾性波(以下、AE波という)が上記ゴム製品の端部まで伝播されるので、このようなAE波を検出することにより、上記ゴム製品の破損状態を推定することができることを見出し本発明に到ったものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、走行中のタイヤの破損状態を推定する方法であって、ホイールリムにAEセンサを取付けてタイヤから上記ホイールリムに伝播されるAE波を検出し、上記検出されたAE波の検出回数を累積して累積数を求め、この累積数の増加率が所定の値を超えた場合に、タイヤが破損していると推定することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、走行中のタイヤの破損状態を推定する装置であって、ホイールリムに取付けられてタイヤから上記ホイールリムに伝播されるAE波を検出するAEセンサと、上記AEセンサにより検出されたAE波の検出回数を計数するAE波発生数計数手段と、上記計数されたAE波の検出回数を累積して累積数を算出するAE波累積数算出手段と、上記算出された累積数の増加率を算出し、この増加率と予め設定された所定の値とを比較して、上記増加率が上記所定の値を超えた場合にタイヤが破損していると推定するタイヤ破損状態推定手段とを備えたものである。
本発明によれば、タイヤの破損状態を推定する際に、ホイールリムにAEセンサを取付けて、ゴムの破断時あるいはゴムと金属との剥離時に発生するAE波を検出し、このAE波検出回数の累積数の増加率からタイヤの破損状態を推定するようにしたので、簡単な構成で、タイヤの初期段階のゴム割れや金属とゴムとの剥離などを検出して、その損傷状態を推定することができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本最良の形態に係るタイヤ破損状態推定装置10の構成を示す機能ブロック図で、図2はAEセンサ11の取付け位置を示す図である。このタイヤ破損状態推定装置10は、タイヤ20のホイールリム部21の内側に取付けられたAEセンサ11と、このAEセンサ11で検出したAE波の検出回数(発生数)を計数するAE波発生数計数手段12と、上記AE波の検出回数を累積するAE波累積数算出手段13と、このAE波累積数の変化の度合と、予め記憶手段14に記憶しておいたゴム割れ発生時のAE波累積数の変化の度合を示すテーブル14a、あるいは、サイドセパレーション発生時のAE波累積数の変化の度合を示すテーブル14bなどのAE波累積数とタイヤ破損状態との関係を示すテーブルとを比較して、ゴム割れやサイドセパレーションなどのタイヤ破損状態を推定するタイヤ破損状態推定手段15とを備えている。
本例では、AEセンサ11として圧電素子を用い、ゴムの破断時あるいはゴムとコードとの剥離時に発生し、ホイールリム部21に伝達される、20kHz〜500kHzの超音波領域の振動を検出し、その検出回数をAE波累積数算出手段13で累積し、このAE波累積数の変化の度合からタイヤ20の破損状態を推定する。
図3は、タイヤサイド部に使用される部材に引き裂き試験を実施した時のAE波の発生数とAE波の累積数の時間変化をプロットしたもので、AE波の発生数もAE波の累積数もともに時間とともに増加するが、AE波累積数が急激に増えた当たりからゴム割れが亀裂へ進行し、1800秒後に上記ゴム部材は破断した。
また、図4は、荷重を徐々に増やしながらドラムバースト試験を実施した時のAE波の発生数とAE波の累積数の時間変化をプロットしたもので、この場合も、AE波累積数が急激に増えた当たりからサイドセパレーションが進行し、2400秒後に上記ゴム部材が破壊された。
図3と図4とを比較すると、ゴムとコードが剥離するときのAE波累積数の変化の度合はゴム割れの場合よりも急激であることがわかる。これは、ゴムとコードとが異種材料であるため、一旦破壊の核が成長すると、一気に剥離が進行するためであると考えられる。
したがって、本例のように、AEセンサ11で検出したAE波の発生数を累積し、この累積したAE波累積数の変化の度合を、上記ゴム割れ発生の度合を示すテーブル14a、やサイドセパレーション発生の度合を示すテーブル14bなどと比較するようにすれば、タイヤのどの箇所が損傷しているかを推定することができるので、タイヤ20の初期段階での破損状態を精度よく推定することができる。
このように、本最良の形態によれば、タイヤ20のホイールリム部21の内側に取付けられたAEセンサ11からのAE波を計数するAE波発生数計数手段12でAE波の発生数を計数し、この発生数(検出回数)をAE波累積数算出手段13で累積してAE波累積数の変化の度合を求め、タイヤ破損状態推定手段15にて、上記AE波累積数の変化の度合と予め記憶手段14に記憶しておいたAE波累積数とタイヤ破損状態との関係を示すテーブル14a,14bとを比較して、ゴム割れやサイドセパレーションなどのタイヤ破損状態を推定するようにしたので、簡単な構成で、タイヤ20の初期段階での破損状態を精度よく推定することができる。
なお、上記最良の形態では、AE波累積数の変化の度合から、タイヤの破損状態を推定したが、単にタイヤが破損したかどうかを推定するのであれば、AE波累積数そのものを用いても良い。あるいは、所定時間内のAE波の発生頻度、あるいは、発生頻度の変化の度合からタイヤの破損状態を推定するようにしてもよい。
また、AEセンサ11の設置箇所も、タイヤ20のホイールリム部21の内側に限らず、タイヤ空気室側に取付けてもよい。あるいは、上記AEセンサ11を、タイヤトレッドのインナーライナー部などのタイヤ内部に取付けてもタイヤ破損に起因するAE波を検出することができる。
また、上記例では、走行中のタイヤの破損状態を推定する場合について説明したが、これに限るものではなく、本発明は、免震ゴムなどの大きな応力下におかれた硬度が高いゴム製品あるいは、スチールコードなどのコードをゴムで被覆して成るゴム製品、更には、ゴムと金属板を積層してなるゴム製品にも適応可能である。
このように、本発明によれば、簡単な構成で、タイヤの初期段階の損傷状態を推定することができるので、タイヤの使用時における安全性を著しく向上させることができる。
本発明の最良の形態に係るタイヤ破損状態推定装置の構成を示すブロック図である。 本最良の形態に係るAEセンサの配置例を示す図である。 タイヤサイド部に使用されるゴム部材の引き裂き試験時のAE波の発生数とAE波の累積数の時間変化を示す図である。 ドラムバースト試験時のAE波の発生数とAE波の累積数の時間変化を示す図である。
符号の説明
10 タイヤ破損状態推定装置、11 AEセンサ、12 AE波発生数計数手段、
13 AE波累積数算出手段、14 記憶手段、14a,14b テーブル、
15 タイヤ破損状態推定手段、20 タイヤ、21 ホイールリム部。

Claims (2)

  1. ホイールリムにAEセンサを取付けてタイヤから上記ホイールリムに伝播されるAE波を検出し、上記検出されたAE波の検出回数を累積して累積数を求め、この累積数の増加率が所定の値を超えた場合に、タイヤが破損していると推定することを特徴とするタイヤの破損状態推定方法。
  2. ホイールリムに取付けられてタイヤから上記ホイールリムに伝播されるAE波を検出するAEセンサと、
    上記AEセンサにより検出されたAE波の検出回数を計数するAE波発生数計数手段と、
    上記計数されたAE波の検出回数を累積して累積数を算出するAE波累積数算出手段と、
    上記算出された累積数の増加率を算出し、この増加率と予め設定された所定の値とを比較して、上記増加率が上記所定の値を超えた場合にタイヤが破損していると推定するタイヤ破損状態推定手段とを備えたことを特徴とするタイヤの破損状態推定装置。
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