JP4451257B2 - 椅子型便器の肘掛け昇降機構 - Google Patents

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Description

本発明は、左右に1対の肘掛けを有する椅子型便器の肘掛け昇降機構に係り、特に、肘掛けを簡単かつ安全に昇降できる椅子型便器の肘掛け昇降機構に関する。
この種の椅子型便器の肘掛けは、通常、使用者の体格に合わせて高さ調整できるようになっている。また、この種の椅子型便器は、ベッドの横に設置して、使用者がベッドから移乗して使用することがあるが、その際には、ベッド側にある一方の肘掛けを座面と面一になるまで下降させて、使用者が容易に移乗できるように構成されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特開平9−122041号公報 特開2003−290080号公報 特開2004−97343号公報
しかしながら、前述した特許文献1ならびに特許文献2に記載の発明においては、肘掛けを下降するためのロック解除機構が肘掛けの下方となる椅子本体の側面に配設されているため、ベッドに接するように椅子型便器を設置すると、ロック解除機構を操作できなくなってしまうため、椅子型便器をベッドから多少離間して設置しなければならず、ベッドから椅子型便器への使用者の移乗が難しかった。
また、特許文献1に記載の発明においては、ロック解除機構の操作がロックを解除したうえでノブを引っ張るという複雑な操作であったため、使用者が操作しにくいという問題もあった。
さらに、特許文献1ならびに特許文献2に記載の発明においては、肘掛けを下降すると、肘掛けの下に指を挟んでしまうおそれがあり、下降動作に細心の注意が必要であった。
さらにまた、前述した特許文献3に記載の発明においては、ロックレバーを水平方向に回動したうえで肘掛けを把持して昇降させることにより肘掛けの昇降を行うようになっているため、操作が煩雑であった。また、構成が複雑であるため、部品点数が多くなり、その結果コスト高であった。
そこで、本発明は、簡単な操作で安全に肘掛けの昇降ができ、しかも簡単な構成で安価に製造できる椅子型便器の肘掛け昇降機構を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するため、請求項1に係る本発明の椅子型便器の肘掛け昇降機構の特徴は、椅子本体と、この椅子本体に個別に昇降可能に取付けられている左右1対の肘掛けとを有する椅子型便器において、いずれかの前記肘掛けに対応するように前記椅子本体にそれぞれ取付けられており、対応する前記肘掛けの昇降を案内する1対の案内部材と、前記各肘掛けの頂部に水平方向に延在するように形成されている肘掛け本体と、前記各肘掛け本体に垂設され対応する前記案内部材に沿って昇降可能とされており、側壁に鉛直方向に間隔を隔てて複数の開口が形成されている肘掛け基部と、鉛直方向の一方にばねにより付勢されるようにして前記肘掛け基部内に配設され対応する肘掛け基部に対し相対的に昇降可能とされており、自由状態において前記肘掛け基部の開口に対向する複数の凹部が形成されている被拘束部材と、突出する方向にばねにより付勢されるようにして前記椅子本体に配設され前記肘掛け基部のいずれかの開口を介して前記被拘束部材のいずれかの凹部に先端部が嵌合して対応する前記肘掛け部材の昇降を拘束する1対のストッパと、前記肘掛け基部に対し前記被拘束部材を相対移動させて、前記被拘束部材の凹部を前記肘掛け基部の開口と対向しない状態にする駆動部材とを有し、前記肘掛け基部の最上位の前記開口の上方に、前記各開口より鉛直方向寸法の大きな下降停止用開口を形成し、前記被拘束部材の最上位の前記凹部の上方に、前記下降停止用開口を除く他の各開口が前記各凹部に対向しない状態のときに前記下降停止用開口に対向し前記ストッパの先端部が容易に抜け出しうるように嵌合する下降停止用凹部と、この下降停止用凹部に前記ストッパの先端部が嵌合したときにこのストッパに当接されるように突出方向にばねにより付勢され前記肘掛け基部を相対的に下降したときに前記肘掛け基部内にばねに抗して収納されるストッパ阻止部材とを形成した点にある。
そして、このような構成により、いずれかの肘掛けを最大限下降させるには、まず、ストッパが肘掛け基部の1つの開口を介して被拘束部材の1つの凹部に嵌合している状態において、駆動部材を操作して被拘束部材を肘掛け基部に対して相対移動させる。このとき、肘掛けに下降する方向の力を掛けておく。
すると、肘掛け基部の開口に対し被拘束部材の凹部が次第にずれていくので、ストッパの先端部は次第に被拘束部材の凹部から抜け出すことになる。そして、最終的には、ストッパの先端部は被拘束部材の凹部から完全に抜け出し、単に肘掛け基部の開口内に嵌合することになるので、この状態においては、肘掛けに作用している下降する力によりストッパの先端部はこのストッパを付勢しているばねに抗して肘掛け基部の開口から完全に抜け出すことになる。したがって、肘掛け基部は、被拘束部材とともに案内部材に沿って下降することになる。
そして、この肘掛け基部および被拘束部材の下降は、ストッパの先端部が肘掛け基部の下降停止用開口を介して被拘束部材の下降停止用凹部内に臨んだときにストッパの先端部にストッパ阻止部材が側方から当接することにより一旦停止される。これは、肘掛けが一気に下降して、肘掛け本体と椅子本体との間に指などが挟まるのを防止するためである。
つぎに、駆動部材から指を離すと、ばねにより付勢されている被拘束部材は肘掛け基部に対し相対的に移動して被拘束部材の各凹部が肘掛け基部の各開口に対向することになる。この状態においては、ストッパ阻止部材は肘掛け基部内にばねに抗して収納されることになるため、肘掛けに下降する方向の力を掛けることにより、ストッパは被拘束部材の下降停止用凹部から抜け出すことになる。したがって、肘掛け基部は、被拘束部材とともに案内部材に沿って再度下降し、最大限下降して停止することになる。
請求項2に係る本発明の椅子型便器の肘掛け昇降機構の特徴は、前記肘掛け基部の前記下降停止用開口の上方に他の開口を形成するとともに、前記被拘束部材の前記下降停止用凹部の上方に、前記下降停止用開口を除く他の各開口が前記各凹部に対向した状態のときに前記他の開口に対向する他の凹部を形成し、前記肘掛け本体の上面が前記椅子本体の座面と面一になったときに前記ストッパが前記他の開口を介して前記他の凹部に嵌合する点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、肘掛け本体の上面が椅子本体の座面と面一になったときにストッパが肘掛け基部の開口を介して被拘束部材の凹部に嵌合して停止することになる。
請求項3に係る本発明の椅子型便器の肘掛け昇降機構の特徴は、前記ストッパ阻止部材が前記下降停止用開口を介して突出している前記ストッパに下方から当接する際に、前記ストッパと摺接してばねに抗して後退し、前記ストッパを通過しうるようにする傾斜頂面を前記ストッパ阻止部材に形成した点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、肘掛けを上昇させる際にストッパを傾斜斜面に沿わせるようにして確実にストッパ阻止部材とストッパとの当接を回避させることができる。
請求項4に係る本発明の椅子型便器の肘掛け昇降機構の特徴は、前記駆動部材が前記肘掛け本体の裏面近傍に配設されているレバーである点にある。そして、このような構成を採用したことにより、椅子型便器の使用者が容易にレバーを操作して肘掛けの高さ調整を行うことができる。
本発明によれば、使用者により簡単な操作で安全に肘掛けを昇降することができる。しかも簡単な構成で安価に製造することができる。
図1および図2は本発明に係る肘掛け昇降機構を適用した椅子型便器の全体を示すものであり、椅子型便器1は椅子本体2を有しており、この椅子本体2には、この椅子本体2から垂設された各2本の前脚3,3および後脚4,4によりより支持されている。前記各後脚4は、前記椅子本体2の上方にまで延在しており、両後脚4,4間には背もたれ5が橋架されている。
前記椅子本体2上には座板6が着脱可能に載置されており、この座板6の下方には、図示しない弁座ならびに弁壺などが配置されている。また、前記椅子本体2の両側にはそれぞれ側板7が取付けられており、各側板7の後部および対応する前記各後脚4には、水平方向に延在するように形成された固定肘掛け本体9を備えた固定肘掛け8が高さ調整可能に固定されている。
前記椅子本体2の各側板7には、それぞれ肘掛け11が図3に示す本発明の肘掛け昇降機構11を介して昇降可能に支持されており、前記肘掛け12の水平方向に延在するように形成されている肘掛け本体13の上面は、前記固定肘掛け本体8の上面と面一となりうるように昇降されるようになっている。
なお、前記両肘掛け12,12は、左右対称に各側板7に支持されているので、以下の説明においては、椅子型便器1の右側に位置する一方の肘掛け12を両肘掛け12,12の代表として説明する。
前記側板7には、扁平な鉛直方向の筒状をなす案内部材14が固定されている。この案内部材14は、かならずしも筒状に限られるものではない。
前記案内部材14内には、図3に詳示されているように、前記肘掛け本体13に垂設されている長尺の肘掛け基部15が挿通されており、この肘掛け基部15は、前記案内部材14に沿って昇降されるようになっている。前記肘掛け基部15は、横断面四角筒状に形成されており、前記側板7側の側壁16には、鉛直方向に等しい間隔を隔てて複数(本実施形態においては7個)の同形四角形状の開口17,17…が形成されている。
また、最上位の前記開口17の上方には、隣位の1対の開口17,17間の間隔の約2倍の間隔を隔てて後述する下降停止用開口18が形成されている。この下降停止用開口18の縦方向寸法は、各開口17の縦方向寸法の3倍弱とされている。
さらに、前記下降停止用開口18の上方には、隣位の1対の開口17,17間の間隔の約7倍の間隔を隔てて後述する他の開口19が形成されている。この開口19の縦方向寸法は、各開口17の縦方向寸法とほぼ等しくされている。
なお、前記側板7に対向する前記案内部材14の側壁20には、前記各開口17,18,19に対向しうる開口21が形成されている。
前記肘掛け基部15内には、この肘掛け基部15に対し相対的に昇降可能とされている被拘束部材23が配設されている。この被拘束部材23は、横断面四角形に形成されており、前記肘掛け基部15より若干短い縦方向寸法を有している。
また、前記肘掛け基部15の各開口17が形成された側壁16に対向する前記被拘束部材23の側面24には、鉛直方向に等しい間隔を隔てて複数(本実施形態においては7個)の同形四角形状の凹部25,25…が形成されている。
前記各凹部25の幅方向寸法は、前記各開口17,18,19の幅方向寸法より大きく、各凹部25の縦方向寸法は、前記各開口17の縦方向寸法より大きい寸法に形成されている。また、各凹部25には、それぞれ上向きに浅くなる傾斜面25Aと下向きに浅くなる傾斜面25Bとがそれぞれ形成されている。
そして、隣位の1対の前記凹部25,25の間隔は、各凹部25の縦方向の中間位置に各開口17の縦方向の中間位置が同時に対向するように設定されている。
また、最上位の前記凹部25の上方には、前記各凹部25より縦方向寸法を大きく形成した後述する下降停止用凹部26が形成されている。この下降停止用凹部26は、前記各凹部25より浅く形成されており、この下降停止用凹部26には、上向きに浅くなり斜度が前記傾斜面25Aより小さい傾斜面26Aと下向きに浅くなり斜度が前記傾斜面25Bより小さい傾斜面26Bとがそれぞれ形成されている。
そして、前記下降停止用凹部26は、前記各凹部25が前記肘掛け基部15の側壁16の各開口17に対向しているとき、および、前記各凹部25が前記肘掛け基部15の側壁16に被覆されるようにして肘掛け基部15内に収納されたときのいずれのときにも前記側壁16の下降停止用開口18に対向する状態をとるようになっている。
さらに、前記被拘束部材23には、前記下降停止用凹部26の上側に隣接して横方向の収納用凹部27が形成されており、この収納用凹部27内には、コイルばね28により前方に突出するように付勢されているストッパ阻止部材29が収納されている。このストッパ阻止部材29は、前記各凹部25が前記肘掛け基部15の側壁16の各開口17に対向しているときには、前記肘掛け基部15の側壁16に被覆されるようにして肘掛け基部15内に収納され、また、前記各凹部25が前記肘掛け基部15の側壁16に被覆されるようにして肘掛け基部15内に収納されたときには、前記側壁16の下降停止用開口18に対向する状態をとるようになっている。
前記ストッパ阻止部材29は、下部が上部より前方に突出するように傾斜状に形成された傾斜頂面30を有している。この傾斜頂面30は、このストッパ阻止部材29を前記肘掛け基部15の側壁16内に収納されるように下降停止用開口18の上縁部18Aに沿って後退しうるようにするためと、前記被拘束部材23の上昇時に後述するストッパ40を乗り越えてストッパ阻止部材29がストッパ40より上方に移動できるようにするためである。
なお、前記ストッパ阻止部材29は図示しない留め具により最大限前記肘掛け基部15の側壁16の外面とほぼ面一になるように設定されている。
前記ストッパ阻止部材29より上方の前記被拘束部材23には、前記肘掛け12が下降して肘掛け本体13の上面が前記座板6ならびに側板7の上面と面一になったときに前記肘掛け基部15の開口19を介して前記ストッパ40の先端部が嵌合される他の凹部31が形成されている。この凹部31は、前記各凹部25と同一の縦方向寸法を有しており、この凹部31にも、上向きに浅くなる傾斜面31Aと下向きに浅くなる傾斜面31Bとがそれぞれ形成されている。
前記肘掛け基部15の下部開口32は蓋体33により閉鎖されており、この蓋体33内には、前記被拘束部材23を上方に付勢するコイルばね34が配設されている。なお、前記被拘束部材23を下方に付勢するように構成することも可能である。
また、前記被拘束部材23の上端と前記肘掛け本体9の下面との間には、前記コイルばね34の付勢力に抗して被拘束部材23を下降させ、前記肘掛け基部15に対し被拘束部材23を相対移動させる駆動部材としてのレバー35が前記肘掛け基部15を肘掛け本体13に固定するための固定板36に垂設されている鉛直方向に延在する支軸37に鉛直面内において回動可能に支持されている。
ところで、前記コイルばね34により前記被拘束部材23と前記固定板36との間に前記レバー35の先端部を挟持するのが自由状態であり、自由状態において、前記各凹部25,26,31は、それぞれ前記肘掛け基部15の各開口17,18,19に対向するようになっている。
前記案内部材14の側壁20に形成されている前記開口21に対向する部位の前記側板7には、横方向の収納用凹部38が形成されており、この収納用凹部38内には、コイルばね39により前方に突出するように付勢されている前記ストッパ40が収納されている。このストッパ40の長手方向の中間位置には、先細の段部41が形成されており、この段部41が前記案内部材14の開口21の周縁に当接することによりストッパ40の先端部が各凹部25に嵌合した状態以上に突出しえないようになっている。また、前記ストッパ40の先端部は、上下からテーパ状に形成されており、前記肘掛け基部15の各開口17,18,19ならびに前記被拘束部材23の各凹部25,26,31から抜け出し易いようにされている。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
使用の初期設定として、使用者の体格に合わせるように各固定肘掛け8の固定肘掛け本体9の高さを決めたうえで各固定肘掛け8をねじにより各側板7および後脚4に固定する。また、各肘掛け12の肘掛け本体13を固定肘掛け本体9の高さと合わせるためにレバー35を引き上げて、被拘束部材23をコイルばね34に抗して肘掛け基部15に対して下方に相対移動させ、ストッパ40の先端部を被拘束部材23のそれまで嵌合していた凹部25から抜き出す。そして、肘掛け本体13を上下のいずれかの方向に移動させて固定肘掛け本体9の高さと合せる。その後、レバー35から指を離して、コイルばね34の付勢力により被拘束部材23を肘掛け基部15に対して上方に相対移動させ、ストッパ40を肘掛け基部15のいずれかの開口17を介して被拘束部材23のいずれかの凹部25に嵌合させて肘掛け13を固定する。この状態が図4に示されている。
この図4に示すように肘掛け12を所望の高さに固定している状態において、図示しないベッドから使用者が移乗するなどのために、左右いずれかの肘掛けを最大限下降させる動作について説明する。
まず、図4に示すストッパ40が肘掛け基部15のある開口17を介して被拘束部材23のある凹部25に嵌合している状態において、図5に示すように、レバー35を引き上げて、被拘束部材23をコイルばね34に抗して肘掛け基部15に対して下方に相対移動させる。このとき、肘掛け本体13に手のひらなどにより下降する方向の力を掛けておく。
すると、被拘束部材23の肘掛け基部15に対する下方への相対移動により肘掛け基部15の各開口17に対し被拘束部材23の各凹部25が次第にずれていくので、ストッパ40の先端部は次第に被拘束部材23のそれまで嵌合していた凹部25から抜け出すことになる。そして、被拘束部材23の肘掛け基部15に対する下方への相対移動により最終的には、ストッパ40の先端部が被拘束部材23の凹部25から完全に抜け出すことになる。
この状態において、ストッパ40は、コイルばね39の付勢力により単に肘掛け基部15の開口17内に嵌合することになるので、肘掛け12に作用している下降する力によりストッパ40の先端部は、このストッパ40を付勢しているコイルばね39に抗して肘掛け基部15の開口17から完全に抜け出すことになる。したがって、肘掛け基部15は、被拘束部材23とともに案内部材14に沿って下降することになる。
そして、この肘掛け基部15および被拘束部材23の下降は、図6に示すように、ストッパ40の先端部が肘掛け基部15の下降停止用開口18を介して被拘束部材23の下降停止用凹部26内に臨んだときにストッパ40の先端部にストッパ阻止部材29が側方から当接することにより一旦停止される。これは、肘掛け12が一気に下降して、肘掛け本体13と椅子本体2との間に使用者の指などが挟まるのを防止するためである。
この肘掛け基部15および被拘束部材23の下降が停止した状態において、図7に示すように、レバー35から指を離すと、コイルばね34により上方に付勢されている被拘束部材23は肘掛け基部15に対し相対的に上方に移動して、被拘束部材23の各凹部25が肘掛け基部15の各開口17に対向することになる。この状態においては、ストッパ阻止部材29は、その傾斜頂面30が肘掛け基部15の下降停止用開口18の上縁部18Aに沿うようにして肘掛け基部15内にコイルばね28の付勢力に抗して収納されることになるため、使用者が肘掛け12に下降する方向の力を掛けることにより、ストッパ40は被拘束部材23の下降停止用凹部26から抜け出すことになる。したがって、肘掛け基部15は、被拘束部材23とともに案内部材14に沿って再度下降を開始し、可能な限り下降して停止することになる。このとき、図8に示すように、ストッパ40の先端部は、肘掛け基部15の最上位最上位の開口19を介して被拘束部材23の最上位の凹部31に嵌合することになるので、肘掛け12はこの状態に保持されることになる。
そこで、使用者は椅子型便器1の座板6の上面と面一になるように下降されて保持された肘掛け12の肘掛け本体13の上面を乗り越えて容易にベッドから椅子型便器1に移乗することができる。
図8に示す状態から下降している肘掛け12を上昇させるには、図9に示すように、再度レバー35を引き上げる。すると、前述したように被拘束部材23がコイルばね34に抗して肘掛け基部15に対して下方に相対移動されることになるが、このとき、肘掛け本体13に使用者が上昇する方向の力を掛けておく。
すると、被拘束部材23の肘掛け基部15に対する下方への相対移動により肘掛け基部15の開口19に対し被拘束部材23の凹部31が次第に下方にずれ、ストッパ40の先端部は次第に被拘束部材23のそれまで嵌合していた凹部31から抜け出すことになる。そして、被拘束部材23の肘掛け基部15に対する下方への相対移動により最終的には、ストッパ40の先端部が被拘束部材23の凹部31から完全に抜け出すことになる。
この状態において、ストッパ40は、コイルばね39の付勢力により単に肘掛け基部15の開口19内に嵌合することになるので、肘掛け12に作用している上昇する力によりストッパ40の先端部は、このストッパ40を付勢しているコイルばね39に抗して肘掛け基部15の開口19から完全に抜け出すことになる。したがって、肘掛け基部15は、被拘束部材23とともに案内部材14に沿って上昇することになる。
そして、この肘掛け基部15および被拘束部材23の上昇時、ストッパ阻止部材29には傾斜頂面30が形成されているので、ストッパ40の先端に傾斜斜面30が摺動するようにしてストッパ阻止部材29はストッパ40を乗り越えてストッパ40の上方に移動することができる。したがって、肘掛け12の肘掛け本体13の上面が固定肘掛け8の固定肘掛け本体9の上面と面一になるまで、肘掛け12を一気に上昇させることができる。
このようにして肘掛け12の肘掛け本体13の上面が固定肘掛け8の固定肘掛け本体9の上面と面一になったら、レバー35から指を離す。すると、コイルばね34の付勢力により被拘束部材23が肘掛け基部15に対して上方に相対移動され、ストッパ40が肘掛け基部15のいずれかの開口17を介して被拘束部材23のいずれかの凹部25に嵌合され肘掛け13が固定される。この状態は前述した図4に戻った状態となる。
以上説明したように、本実施形態の椅子型便器の肘掛け昇降機構によれば、レバー35を操作するのみで、簡単に肘掛けを昇降させることができる。しかも、レバー35は肘掛け本体13の裏面近傍に配設されているので、使用者がきわめて容易にレバー35を操作して肘掛け12の高さ調整を行うことができる。
また、肘掛け本体13が座板6の上面と面一になるように肘掛け12を下降させる際には、途中でストッパ40にストッパ阻止部材29が当接して肘掛け12が一旦停止するので、肘掛け本体12と座板6との間に指などを挟んだりするおそれがないため、高齢者であっても安全に使用することができる。
さらに、本実施形態の椅子型便器の肘掛け昇降機構は、簡単な構成なので、安価に製造することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、駆動部材として、レバー35に限定されるものではなく、ボタン等種々の構造であってもよい。
本発明に係る肘掛け昇降機構を適用した椅子型便器の実施形態を示す斜視図 図1の右側面図 図1の椅子型便器に適用されている肘掛け昇降機構の実施形態を示す分解斜視図 図3の作用を示す縦断面図で、肘掛けが通常の位置にあることを示す図 図3の作用を示す縦断面図で、図4に示す状態においてレバーを引き上げた状態を示す図 図3の作用を示す縦断面図で、肘掛けを下降している途中状態を示す図 図3の作用を示す縦断面図で、図6に示す状態においてレバーから手を離した状態を示す図 図3の作用を示す縦断面図で、肘掛けが最大限下降した状態を示す図 図3の作用を示す縦断面図で、図8に示す状態においてレバーを引き上げた状態を示す図
符号の説明
1 椅子型便器
2 椅子本体
6 座板
7 側板
8 固定肘掛け
9 固定肘掛け本体
11 肘掛け昇降機構
12 肘掛け
13 肘掛け本体
14 案内部材
15 肘掛け基部
17 開口
18 下降停止用開口
19 最上位の開口
23 被拘束部材
25 凹部
26 下降停止用凹部
28,34,39 コイルばね
29 ストッパ阻止部材
30 傾斜頂面
31 最上部の凹部
33 蓋体
35 レバー
40 ストッパ

Claims (4)

  1. 椅子本体と、この椅子本体に個別に昇降可能に取付けられている左右1対の肘掛けとを有する椅子型便器において、
    いずれかの前記肘掛けに対応するように前記椅子本体にそれぞれ取付けられており、対応する前記肘掛けの昇降を案内する1対の案内部材と、
    前記各肘掛けの頂部に水平方向に延在するように形成されている肘掛け本体と、
    前記各肘掛け本体に垂設され対応する前記案内部材に沿って昇降可能とされており、側壁に鉛直方向に間隔を隔てて複数の開口が形成されている肘掛け基部と、
    鉛直方向の一方にばねにより付勢されるようにして前記肘掛け基部内に配設され対応する肘掛け基部に対し相対的に昇降可能とされており、自由状態において前記肘掛け基部の開口に対向する複数の凹部が形成されている被拘束部材と、
    突出する方向にばねにより付勢されるようにして前記椅子本体に配設され前記肘掛け基部のいずれかの開口を介して前記被拘束部材のいずれかの凹部に先端部が嵌合して対応する前記肘掛け部材の昇降を拘束する1対のストッパと、
    前記肘掛け基部に対し前記被拘束部材を相対移動させて、前記被拘束部材の凹部を前記肘掛け基部の開口と対向しない状態にする駆動部材と
    を有し、
    前記肘掛け基部の最上位の前記開口の上方に、前記各開口より鉛直方向寸法の大きな下降停止用開口を形成し、前記被拘束部材の最上位の前記凹部の上方に、前記下降停止用開口を除く他の各開口が前記各凹部に対向しない状態のときに前記下降停止用開口に対向し前記ストッパの先端部が容易に抜け出しうるように嵌合する下降停止用凹部と、この下降停止用凹部に前記ストッパの先端部が嵌合したときにこのストッパに当接されるように突出方向にばねにより付勢され前記肘掛け基部を相対的に下降したときに前記肘掛け基部内にばねに抗して収納されるストッパ阻止部材とを形成したことを特徴とする椅子型便器の肘掛け昇降機構。
  2. 前記肘掛け基部の前記下降停止用開口の上方に他の開口を形成するとともに、前記被拘束部材の前記下降停止用凹部の上方に、前記下降停止用開口を除く他の各開口が前記各凹部に対向した状態のときに前記他の開口に対向する他の凹部を形成し、前記肘掛け本体の上面が前記椅子本体の座面と面一になったときに前記ストッパが前記他の開口を介して前記他の凹部に嵌合することを特徴とする請求項1に記載の椅子型便器の肘掛け昇降機構。
  3. 前記ストッパ阻止部材が前記下降停止用開口を介して突出している前記ストッパに下方から当接する際に、前記ストッパと摺接してばねに抗して後退し、前記ストッパを通過しうるようにする傾斜頂面を前記ストッパ阻止部材に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の椅子型便器の肘掛け昇降機構。
  4. 前記駆動部材は前記肘掛け本体の裏面近傍に配設されているレバーであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の椅子型便器の肘掛け昇降機構。
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