JP4451132B2 - 新規スピノシン誘導体の製造方法 - Google Patents

新規スピノシン誘導体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4451132B2
JP4451132B2 JP2003515514A JP2003515514A JP4451132B2 JP 4451132 B2 JP4451132 B2 JP 4451132B2 JP 2003515514 A JP2003515514 A JP 2003515514A JP 2003515514 A JP2003515514 A JP 2003515514A JP 4451132 B2 JP4451132 B2 JP 4451132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ether
formula
group
sugar
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003515514A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005503371A (ja
Inventor
イエシユケー,ペーター
エベルツ,ギユンター
フレデ,リタ
メールレ,フオルカー
フエルテン,ロベルト
Original Assignee
バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト filed Critical バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト
Publication of JP2005503371A publication Critical patent/JP2005503371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4451132B2 publication Critical patent/JP4451132B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H17/00Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H17/04Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
    • C07H17/08Hetero rings containing eight or more ring members, e.g. erythromycins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D313/00Heterocyclic compounds containing rings of more than six members having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P17/00Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
    • C12P17/18Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms containing at least two hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system, e.g. rifamycin
    • C12P17/181Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring heteroatoms in the condensed system, e.g. Salinomycin, Septamycin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/44Preparation of O-glycosides, e.g. glucosides
    • C12P19/60Preparation of O-glycosides, e.g. glucosides having an oxygen of the saccharide radical directly bound to a non-saccharide heterocyclic ring or a condensed ring system containing a non-saccharide heterocyclic ring, e.g. coumermycin, novobiocin
    • C12P19/62Preparation of O-glycosides, e.g. glucosides having an oxygen of the saccharide radical directly bound to a non-saccharide heterocyclic ring or a condensed ring system containing a non-saccharide heterocyclic ring, e.g. coumermycin, novobiocin the hetero ring having eight or more ring members and only oxygen as ring hetero atoms, e.g. erythromycin, spiramycin, nystatin

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)

Description

本発明は、C−21位において1−ヒドロキシ−エチル基で置換されている新規スピノシン誘導体の製造方法およびこのタイプの新規スピノシン誘導体それ自体および新規スピノシン誘導体の製造へのそれらの使用に関する。
スピノシンは公知化合物である。スピノシンは、放線菌Saccharopolyspora spinosaの培養によって産生される発酵産生物である。天然スピノシンは、12員マクロ環および5,6,5−シス−アンチ−トランス−三環、並びにその上、D−ホロサミンおよび2,3,4−トリ−O−メチル−L−ラムノース部分を有する四環式ポリケチド主鎖(アグリコン)からなる(Kirstら,1991,Tetrahedron Letters,32:4839)。20種類を上回る異なる天然スピノシン、「A83543複合体」が従来記述されている(WO97/00265、WO94/20518およびWO93/09126を参照)。例えば、EP−A375316は、スピノシンA、B、C、D、E、F、G、HおよびJを記述する。WO93/09126は、スピノシンL、M、N、Q、R、SおよびTを記述する。スピノシンK、O、P、U、V、WおよびY並びにそれらの誘導体がWO94/20518において言及されている。これらの化合物は、四環式主鎖の1つ以上のメチル基、D−ホロサミン糖部分または2,3,4−トリ−O−メチル−L−ラムノース糖部分の置換において異なる。D−ホロサミン糖部分と反応する17−シュードアグリコンも同様にS.spinosa培養ブロスから単離されている。
S.spinosaによって産生されるA83543複合体の主成分は変種スピノシンAおよびスピノシンDであり、これらは製品スピノサッドの必須成分である(Pesticide Manual,British Crop Protection Council.第11版,1997,page 1272並びにDow Elanco Trade Magazine Down to Earth,第52巻,第1号,1997およびそこで引用される文献を参照)。
C−17位のアミノ糖が存在しない場合、それらの化合物はスピノシンA、D等17−シュードアグリコンと呼ばれる;C−9位の中性糖が存在しない場合、それらの化合物はスピノシンA、D等9−シュードアグリコンと呼ばれる。C−9およびC−17位の2つの糖残基を含まないスピノシンはスピノシンアグリコンと呼ばれる。
スピノシンはクモ類、線虫、外寄生生物(WO01/11962、WO01/11963、WO01/11964を参照)および昆虫、特には、LepidopteraおよびDiptera種の駆除に適する。加えて、スピノシンの技術的適用は環境的に安全であり、さらに、この物質クラスは魅力的な毒物学的プロフィールを有する。
しかしながら、動物害虫、特には外寄生生物、または現在スピノシンを用いて駆除されている植物害虫がこれらの商業的に入手可能な活性物質に対する耐性を生じ得ることを予想することができる。したがって、現在害虫の駆除に用いられているスピノシンに代わる新規の生物学的に活性なスピノシン誘導体を生成することが重要である。
近年、Saccharopolyspora種(LW107129)がスピノシンの特定の天然アグリコン誘導体の生成に用いられており、これらの誘導体はC−8位にヒドロキシ基を有し、かつ殺昆虫剤として知られるようになっている(WO01/19840を参照)。スピノシンの多くの修飾が行われているが(WO97/00265を参照)、マクロライド主鎖のC−21位のメチル基およびエチル基の誘導体化は僅かな注意を引くのみである。C−21位のアルキル基の官能化は、とりわけ誘導体化反応に、有利ではあるが、置換基がC−21にヒドロキシル基を有するスピノシン誘導体は僅かに知られるのみである。例えば、C−21において3−ヒドロキシ−1−ブテニル基で置換され、適切であるならば、上記C−8位にヒドロキシル基をさらに担持し、かつ殺昆虫活性を有するスピノシン誘導体が記述されるのは近年になってからのみである(WO01/19840を参照)。
スピノシン誘導体の化学合成法が記述されてはいるが(Martynow,J.G.and Kirst,H.A.,1994,J.Org.Chem,59:1548を参照)、C−21位に1−ヒドロキシ−エチル基を有する上記スピノシン誘導体の化学合成に関する知識は現在まで存在していない。
本発明の目的は、C−21位に1−ヒドロキシ−エチル基を有する新規スピノシン誘導体の選択的および/または立体特異的製造に用いることができる適切な方法を提供することである。
この目的は、一般式(I)の化合物
Figure 0004451132
(ここで、
A−Bは以下の基のいずれかであり:−HC=CH−、−HC=C(CH)−、−HC−CH−または−HC−CH(CH)−、
Dは基
Figure 0004451132
であり、
は水素またはアミノ糖であり、および
は水素または糖である)
の製造方法であって、一般式(II)の化合物
Figure 0004451132
(ここで、
A−B、DおよびRは上に定義される通りである)
を水性栄養培地中、好気性条件下において微生物と接触させるか、またはそれらから調製される酵素抽出物もしくはそれらから単離される1種類以上の酵素と接触させる方法を提供することによって達成された。
したがって、出発化合物は、微生物またはそれらの酵素を用いる生体内変換により、選択的および/または立体特異的に、C−21位において1−ヒドロキシ−エチル基によって置換されているスピノシン誘導体に変換される。
「スピノシン誘導体」という用語は、ここで用いられる場合、スピノシンアグリコン化合物、すなわち、スピノシンのマクロライド主鎖は有するものの糖基を持たない化合物をも含む。
ケース(1)において、
A−Bが以下の基のいずれかであり:−HC=CH−、−HC=C(CH)−、−HC−CH−もしくは−HC−CH(CH)−、および
Dが基
Figure 0004451132
であり、
が式1a
Figure 0004451132
のアミノ糖であり、および
が式2a
Figure 0004451132
の糖であるか、
または、ケース(2)において、
A−Bが基−HC=CH−または−HC−CH−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が上記式1aのアミノ糖であり、および
が水素または式2b、2c、2d、2eもしくは2f
Figure 0004451132
Figure 0004451132
の糖であるか、
または、ケース(3)において、
A−Bが以下の基のいずれかであり:−HC=CH−、−HC=C(CH)−もしくは−HC−CH−および
Dが上に定義される通りであり、
が水素もしくは式1b
Figure 0004451132
のアミノ糖であり、および
が水素もしくは上記式2aの糖であるか、
または、ケース(4)において、
A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が上記式1aのアミノ糖であり、および
が式2g、2h、2i、2jもしくは2k
Figure 0004451132
Figure 0004451132
の糖であるか、
または、ケース(5)において、
A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC−CH−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が上記式1aのアミノ糖であり、および
が式2lもしくは2m
Figure 0004451132
の糖であるか、
または、ケース(6)において、
A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が水素または上記式1bのアミノ糖もしくは式1c
Figure 0004451132
のアミノ糖であり、および
が上記式2b、2c、2gもしくは2hの糖または式2n
Figure 0004451132
の糖であるか、
または、ケース(7)において、
A−Bが基−HC=CH−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が上記式1aのアミノ糖であり、および
が式2o
Figure 0004451132
の糖であるか、
または、ケース(8)において、
A−Bが基−HC=CH−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が上記式1bのアミノ糖であり、および
が上記式2d、2iもしくは2jの糖または式2p
Figure 0004451132
の糖であるか、
または、ケース(9)において、
A−Bが基−HC=CH−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が水素または上記式1cのアミノ糖であり、および
が上記式2iもしくは2pの糖であるか、
または、ケース(10)において、
A−Bが基−HC=CH−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が式1d、1eもしくは1f
Figure 0004451132
のアミノ糖であり、および
が上記式2aの糖であるか、
または、ケース(11)において、
A−Bが基−HC=CH−であり、および
Dが基
Figure 0004451132
であり、
が水素または上記式1aのアミノ糖である、
式(II)の化合物を出発化合物として用いることが好ましい。
ケース(12)において、
A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
Dが基
Figure 0004451132
であり、
が式1aのアミノ糖であり、および
が式2a、2gもしくは2hの糖であるか、
または、ケース(13)において
A−Bが基−HC=CH−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が式1aのアミノ糖であり、および
が水素または式2d、2e、2l、2mもしくは2oの糖であるか、
または、ケース(14)において、
A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が水素または式1bのアミノ糖であり、および
が水素または式2aの糖であるか、
または、A−B、DおよびRがケース(11)において定義される通りである、
一般式(II)の化合物を出発化合物として用いることが特に好ましい。
ケース(15)において、
A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
Dが基
Figure 0004451132
であり、
が式1aのアミノ糖であり、および
が式2aの糖であるか、
または、ケース(16)において、
A−Bが基−HC=CH−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が式1aのアミノ糖であり、および
が水素または式2d、2lもしくは2mの糖であるか、
または、A−B、DおよびRがケース(11)において定義される通りである、
一般式(II)の化合物を出発化合物として用いることが極めて好ましい。
ケース(17)において、
A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
Dが基
Figure 0004451132
であり、
が式1aのアミノ糖であり、および
が式2aの糖であるか、
または、ケース(18)において、
A−Bが基−HC=CH−であり、および
Dが上に定義される通りであり、
が水素であり、および
が水素である、
一般式(II)の化合物を出発化合物として用いることが最も好ましい。
本発明は、A−B、DおよびRが上に定義される通りである一般式(I)の化合物にも関する。
ここで用いられる略語「Me」はメチルを表し;略語「Et」はエチルを表す。
本発明の方法は、一般式(I)の化合物の光学的に活性な立体異性体形態の形成に用いることができるが、ジアステレオマー形態の形成にも用いることができる。
本発明の式(I)の化合物は、像および鏡像として挙動する(鏡像体)か、または像および鏡像として挙動しない(ジアステレオマー)立体異性体形態で存在し得る。本発明は、鏡像体およびジアステレオマーの両者並びにそれらそれぞれの混合物に関する。ジアステレオマーに加えてラセミ形態は公知の方法で立体異性的に均一な化合物に分解することができる。適切であるならば、それ自体公知の方法をそれらの異性体の相互変換に用いることができる。
が式1a−1eのアミノ糖である本発明の化合物は塩を形成することができる。塩は、塩を調製するための標準法に従って形成される。例えば、酸付加塩を生成するため、本発明の化合物を適切な酸で中和する。代表的な使用可能酸付加塩は、例えば、他の無機酸、例えば、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、または有機カルボン酸、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、コハク酸、乳酸、ギ酸、マレイン酸、ショウノウ酸、フタル酸、グリコール酸、グルタミン酸、ステアリン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ケイ皮酸、ピクリン酸、安息香酸、または有機スルホン酸、例えば、メタンスルホン酸およびパラ−トルエンスルホン酸との、または塩基性アミノ酸、例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン等との反応のために形成される塩である。
本発明の方法に出発化合物として用いることができる一般式(II)の化合物は記述されており(Creemer L.C.ら,1998,J.Antibiotics 51(8):795−800;Sparks T.C.ら,1998,J.Econ.Entomol.91(6):1277−1283;Sparks T.C.ら,2000,Pestic.Biochem.Physiol.67(3):187−197;Paquette LA.ら,1998,J.Am.Chem.Soc.120(11):2553−2563;Evans D.A.ら,1993,J.Am.Chem.Soc.115(11):4497−4513;Crouse G.D.ら,2001,Pest.Manag.Sci.57(2):177−185;Creemer L.C.ら,2000,J.Antibiotics 53(2):171−178;Sparks T.C.ら,2000,Proc.−Beltwide Cotton Conf.第2巻:1225−1229を参照)、またはWO01/16303に記述される方法に従って調製することができる。同様に、本発明の方法に使用可能な出発化合物は適切な天然スピノシンから出発して得ることができる。
例えば、式(IIa)のスピノシンAアグリコンを用いるとき、本発明の方法は以下の反応スキーム1によって表すことができる:
Figure 0004451132
微生物またはそれらの酵素を用いる生物変換による天然産生物および合成化合物の選択的および/または立体特異的ヒドロキシル化は文献に記述されている。特には、グラム陽性菌、例えば、ストレプトミセテス、もしくはグラム陰性菌、例えば、Pseudomonas、または真菌、例えば、Fusariumの細胞および/または酵素を用いた。適切な酵素クラス、例えば、P−450モノオキシゲナーゼを含む微生物の例を以下の表に列挙する:
Figure 0004451132
本発明および上記反応スキーム1に従い、A−B、DおよびRが上に定義される通りである一般式(II)の化合物を水性栄養培地中、好気性条件下で適切な微生物と接触させ、次いで一般式(I)の所望の化合物を単離することができる。
前記微生物の代わりに、前記微生物から出発して通常の方法によって得ることができる酵素抽出物および精製酵素を、適切であるならば必要な補因子の添加の後に、またはそれを再生しながら、用いることも可能である。
特には、そのような酵素の生合成を決定し、かつ外来宿主、例えば、大腸菌(Escherichia coli)においてそれらを発現する遺伝子をクローン化することも可能である。このタイプの組換え細菌は生物変換に直ちに用いることができる。加えて、そのような組換え細胞の酵素抽出物または精製タンパク質を、適切である場合には必要な補因子の添加の後に、またはそれを再生しながら、生物変換に用いることも可能である。
放線菌群、特には、Streptomyces属からの微生物を本発明の方法に用いることが好ましい。
Streptomyces djakartensis、Streptomyces griseofuscus、Streptomyces caelestis、Streptomyces antibioticus、Streptomyces griseusまたはStreptomyces aureofaciens属の株を本発明の方法に用いることが特に好ましい。
以下の株の特徴を有する株を本発明の方法に用いることが極めて好ましい:
Figure 0004451132
この表において言及される株は、ブダペスト条約の要求に従い、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zeilkulturen GmbH(DSMZ)、Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツに再度寄託されている。
Figure 0004451132
これらの株は実施例16においてより詳細に説明される。寄託された株それ自体だけではなくそれらの突然変異体を用いることも、これらの突然変異体が寄託された株の特徴を有する限り、これらの突然変異体が可能であり、すなわち、これらの突然変異体は依然として本発明の生物変換を実施することが可能でなければならない。
水性栄養培地は、好ましくは、同化可能な炭素源および同化可能な窒素源を含む。
式(I)の化合物は、例えば、Streptomyces djakartensis、S.griseofuscus、S.caelestis、S.antibioticus、S.griseusまたはS.aureofaciens種の株を水性栄養培地中、好気性条件下、式(II)の化合物の存在下で発酵させるときに生成される。これらの微生物は、典型的には、炭素源および、適切である場合には、タンパク質性物質を含む栄養培地において発酵させる。好ましい炭素源には、グルコース、黒砂糖、スクロース、グリセロール、デンプン、コーンスターチ、ラクトース、デキストリン、糖蜜等が含まれる。好ましい窒素源には、綿実粉、酵母、自己融解パン酵母、固形乳成分、大豆粉、トウモロコシ粉、膵臓もしくはパパインカゼイン加水分解物、固形蒸留成分、動物ペプトンのブロス、肉および骨画分等が含まれる。これらの炭素および窒素源の組合せを用いることが好ましい。トレース元素、例えば、亜鉛、マグネシウム、マンガン、コバルト、鉄等は、水道水および非精製成分が培地の成分として用いられる限り、添加する必要はない。
一般式(I)の化合物の産生は、微生物の十分な成長を保証するいかなる温度でも誘導することができる。温度は、好ましくは21℃から32℃、特に好ましくは約28℃である。式(I)の化合物の最適産生は、通常、式(II)の化合物を培養に添加した後2から4日以内に達成される。本発明の化合物は振盪瓶および攪拌発酵器の両者において産生させることができる。
振盪フラスコにおける成長に好ましい成長条件および培地は実施例2から9において説明される。
生物変換産生物としての本発明の化合物は通常の方法によって培養培地から単離することができる。
発酵ブロスから本発明の化合物を単離および精製するために様々な方法、例えば、調製用ゲルクロマトグラフィー、逆相での調製用クロマトグラフィーまたは調製用吸収クロマトグラフィーを適用することができる。検出は、例えば、UV吸収または質量分析によって行うことができる。
本発明の化合物は生物学的に活性の、特には殺昆虫性および殺クモ性の、スピノシンの調製に用いることができる。マクロライド主鎖のC−8位にヒドロキシル基を有するスピノシンの天然アグリコン誘導体の生物学的効力が近年記述されている(WO01/19840を参照)。言及することができるさらなる例は、C−21位に3−ヒドロキシ−1−ブテニル基を有し、同様に近年記述されているスピノシン誘導体である。適切であるならば、これらのスピノシン誘導体は上記C−8位のいずれかにヒドロキシル基をさらに有することができ、同様に殺昆虫活性を有する(WO01/19840を参照)。
が水素であり、かつDが基C=OまたはC−O−R(ここで、Rは水素である)である一般式(I)の本発明の化合物からさらなるスピノシン誘導体を調製するとき、適切な保護基(PG)を用いることが有利である。ヒドロキシル基の保護基(PG)の公知の例は、置換メチルエーテルおよびエーテル、置換エチルエーテル、置換ベンジルエーテル、シリルエーテル、エステル、カーボネートまたはスルホネートである(Greene T.W.,Wuts P.G.W.in Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sohns,Inc.1999,Protection for the hydroxyl group,including 1,2− and 1,3−diolsを参照)。
言及することができるメチルエーテル型の保護基(PG)の例は:メトキシメチル(MOM)エーテル、メチルチオメチル(MTM)エーテル、(フェニル−ジメチルシリル)メトキシメチル(SMOM−OR)エーテル、ベンジルオキシメチル(BOM−OR)エーテル、パラ−メトキシベンジルオキシメチル(PMBM−OR)エーテル、パラ−ニトロベンジルオキシ−メチルエーテル、オルト−ニトロベンジルオキシメチル(NBOM−OR)エーテル、(4−メトキシフェノキシ)−メチル(p−AOM−OR)エーテル、グアイアコールメチル(GUM−OR)エーテル、tert−ブトキシメチルエーテル、4−ペンテニル−オキシメチル(POM−OR)エーテル、シリルオキシメチルエーテル、2−メトキシエトキシ−メチル(MEM−OR)エーテル、2,2,2−トリクロロエトキシメチルエーテル、ビス(2−クロロエトキシ)−メチルエーテル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM−OR)エーテル、メトキシ−メチル(MM−OR)エーテルである。
言及することができる置換エチルエーテル型の保護基(PG)の例は:1−エトキシエチル(EE−OR)エーテル、1−(2−クロロエトキシ)エチル(Cee−OR)エーテル、1−[2−(トリメチルシリル)エトキシ] エチル(SEE−OR)エーテル、1−メチル−1−メトキシエチル(MIP−OR)エーテル、1−メチル−1−ベンジルオキシエチル(MBE−OR)エーテル、1−メチル−1−ベンジルオキシ−2−フルオロ−エチルエーテル、1−メチル−1−フェノキシ−エチルエーテル、2,2,2−トリクロロエチルエーテル、1,1−ジアニシル−2,2,2−トリクロロエチル(DATE−OR)エーテル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−フェニルイソ−プロピル(HIP−OR)エーテル、2−トリメチルシリルエチルエーテル、2−(ベンジルチオ)エチルエーテル、2−(フェニル−セレニル)エチルエーテルである。言及することができるエーテル型の保護基(PG)のさらなる例は:テトラヒドロピラニル(THP−OR)エーテル、3−ブロモ−テトラヒドロピラニル(3−BrTHP−OR)エーテル、テトラヒドロチオピラニルエーテル、1−メトキシ−シクロヘキシルエーテル、2−および4−ピコリルエーテル、3−メチル−2−ピコリル−N−オキシドエーテル、2−キノリニルメチル(Qm−OR)エーテル、1−ピレニルメチルエーテル、ジペニルメチル(DPM−OR)エーテル、パラ,パラ’−ジニトロベンズ−ヒドリル(RO−DNB)エーテル、5−ジベンゾスベリルエーテル、トリフェニルエチル(Tr−OR)エーテル、α−ナフチルジフェニルメチルエーテル、パラ−メトキシ−フェニルジフェニルメチル(MMTr−OR)エーテル、ジ(パラ−メトキシ−フェニル)フェニルメチル(DMTr−OR)エーテル、トリ(パラ−メトキシ−フェニル)メチル(TMTr−OR)エーテル、4−(4’−ブロモ−フェナシルオキシ)フェニルジフェニルメチルエーテル、4,4’,4”−トリス(4,5−ジクロロフタリミド−フェニル)メチル(CPTr−OR)エーテル、4,4’,4”−トリス(レブリノイルオキシ−フェニル)メチル(TLTr−OR)エーテル、4,4’,4”−トリス(ベンゾイルオキシフェニル)−メチル(TBTr−OR)エーテル、4,4’−ジメトキシ−3”−[N−(イミダゾリルメチル)]−トリチル(IDTr−OR)エーテル、4,4’−ジメトキシ−3”−[N−(イミダゾリル−エチル)カルバモイル]トリチル(IETr−OR)エーテル、1,1−ビス(4−メトキシ−フェニル)−1’−ピレニルメチル(Bmpm−OR)エーテル、9−アントリルエーテル、9−(9−フェニル)キサンテニル(ピキシル−OR)エーテル、9−(9−フェニル−10−オキソ)アントリル(トリチロンエーテル)。4−メトキシ−テトラヒドロピラニル(MTHP−OR)エーテル、4−メトキシ−テトラヒドロチオ−ピラニルエーテル、4−メトキシ−テトラヒドロチオ−ピラニルエーテルS,S−ジオキシド、1−[(2−クロロ−4−メチル)フェニル]−4−メトキシピペリジン−4−イル(CTMP−OR)エーテル、1−(2−フルオロフェニル)−4−メトキシ−ピペリジン−4−イル(Fpmp−OR)エーテル、1,4−ジオキサン−2−イルエーテル、テトラヒドロフラニルエーテル、テトラヒドロチオフラニルエーテル、2,3,3a,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−7,8,8−トリメチル−4,7−メタンベンゾフラン−2−イル(RO−MBF)エーテル、tert−ブチルエーテル、アリルエーテル、プロパルギルエーテル、パラ−クロロフェニルエーテル、パラ−メトキシフェニルエーテル、パラ−ニトロフェニルエーテル、2,4−ジニトロ−フェニル(RO−DNP)エーテル、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルエーテル、ベンジル(Bn−OR)エーテルである。言及することができる置換ベンジルエーテル型の保護基の例は:パラ−メトキシベンジル(MPM−OR)エーテル、3,4−ジメトキシ−ベンジル(DMPM−OR)エーテル、オルト−ニトロベンジルエーテル、パラ−ニトロベンジルエーテル、パラ−ハロベンジルエーテル、2,6−ジクロロ−ベンジルエーテル、パラ−シアノベンジルエーテル、パラ−フェニル−ベンジルエーテル、2,6−ジフルオロベンジルエーテル、パラ−アミノアシルベンジル(PAB−OR)エーテル、パラ−アジドベンジル(Azb−OR)エーテル、4−アジド−3−クロロベンジルエーテル、2−トリフルオロメチル−ベンジルエーテル、パラ−(メチルスルフィニル)ベンジル Msib−OR)エーテルである。言及することができるシリルエーテル型の保護基(PG)の例は:トリメチルシリル(TMS−OR)エーテル、トリエチルシリル(TES−OR)エーテル、トリイソ−プロピルシリル(TIPS−OR)エーテル、ジメチルイソプロピル−シリル(IPDMS−OR)エーテル、ジエチルイソプロピルシリル(DEIPS−OR)エーテル、ジメチルヘキシルシリル(TDS−OR)エーテル、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS−OR)エーテル、tert−ブチルジフェニルシリル(TBDPS−OR)エーテル、トリベンジルシリルエーテル、トリ−パラ−キシリルシリルエーテル、トリフェニルシリル(TPS−OR)エーテル、ジフェニルメチルシリル(DPMS−OR)エーテル、ジ−tert−ブチルメチルシリル(DTBMS−OR)エーテル、トリス(トリメチルシリル)シリルエーテル(シシルエーテル)、(2−ヒドロキシスチリル)−ジメチルシリル(HSDMS−OR)エーテル、(2−ヒドロキシスチリル)ジイソプロピルシリル(HSDIS−OR)エーテル、tert−ブチルメトキシフェニルシリル(TBMPS−OR)エーテル、tert−ブトキシジフェニルシリル(DPTBOS−OR)エーテルである。言及することができるエステル型の保護基(PG)の例は:ギ酸エステル、ベンゾイルギ酸エステル、酢酸エステル(RO−Ac)、クロロ酢酸エステル、ジクロロ酢酸エステル、トリクロロ酢酸エステル、トリフルオロ酢酸エステル(RO−TFA)、メトキシ−酢酸エステル、トリフェニルメトキシ酢酸エステル、フェノキシ酢酸エステル、パラ−クロロフェノキシ−酢酸エステル、フェニル酢酸エステル、ジフェニル酢酸エステル(DPA−OR)、ニコチン酸エステル、3−フェニルプロピオン酸エステル、4−ペンテン酸エステル、4−オキソペンタン酸エステル(レブリネート)(Lev−OR)、4,4−(エチレンジチオ)−ペンタン酸エステル(RO−LevS)、5−[3−ビス(4−メトキシフェニル)ヒドロキシ−メチルフェノキシ]−レブリン酸エステル、ピバリン酸エステル(Pv−OR)、1−アダマンタンカルボン酸エステル、クロトン酸エステル、4−メトキシ−クロトン酸エステル、安息香酸エステル(Bz−OR)、パラ−フェニル−安息香酸エステル、2,4,6−トリメチル安息香酸エステル(メシトイックエステル(mesitoic esters))、4−(メチルチオメトキシ)−酪酸エステル(MTMB−OR)、2−(メチルチオメトキシメチル)安息香酸エステル(MTMT−OR)である。言及することができるエステル型の保護基(PG)の例は:メチルカーボネート、メトキシメチルカーボネート、9−フルオレニルメチルカーボネート(Fmoc−OR)、エチルカーボネート、2,2,2−トリクロロエチルカーボネート(Troc−OR)、1,1−ジメチル−2,2,2−トリクロロ−エチルカーボネート(TCBOC−OR)、2−(トリメチルシリル)エチルカーボネート(TMSEC−OR)、2−(フェニルスルホニル)−エチルカーボネート(Psec−OR)、2−(トリフェニルホスホニオ)−エチルカーボネート(Peoc−OR)、tert−ブチルカーボネート(Boc−OR)、イソブチルカーボネート、ビニルカーボネート、アリルカーボネート(Alloc−OR)、p−ニトロフェニルカーボネート、ベンジルカーボネート(Z−OR)、パラ−メトキシベンジルカーボネート、3,4−ジメトキシベンジルカーボネート、オルト−ニトロベンジルカーボネート、パラ−ニトロベンジルカーボネート、2−ダンシルエチルカーボネート(Dnseoc−OR)、2−(4−ニトロフェニル)−エチルカーボネート(Npeoc−OR)、2−(2,4−ジニトロフェニル)エチルカーボネート(Dnpeoc−OR)である。言及することができるスルホネート型の保護基(PG)の例は:アリルスルホネート(Als−OR)、メタンスルホネート(Ms−OR)、ベンジルスルホネート、トシレート(Ts−OR)、2−[(4−ニトロフェニル)エチル]スルホネート(Npes−OR)である。
上記一般式(I)の化合物からさらなるスピノシン誘導体を調製するとき、最初にC−21位の1−ヒドロキシ−エチル基および、適切であるならば、C−9位のヒドロキシル基(R=Hである場合)を適切な、例えば上述のもののうちの1つ、保護基(PG)で遮断することが非常に有利であり得る。ここでは2つの異なる保護基(それぞれ、PGおよびPG)の使用が推奨され、これらの保護基は適切に適合しなければならず、すなわち、互いに選択的かつ独立に除去可能でなければならない。次に、化学合成または微生物生物変換(US5539089;基RまたはR’の導入も参照)によるC−17位のヒドロキシル基に対する誘導体化、例えば、グリコシド化を行ない、スピノシン誘導体(Ia−2またはIb−2)を得る(スキーム2および3を参照)。
Figure 0004451132
(i)導入−保護基(PG、PG
(ii)誘導体化−例えば、グリコシル化(それぞれ、RおよびR’)
(iii)脱遮断−保護基(PG)/または選択的脱遮断−保護基(例えば、PG
Figure 0004451132
(i)導入−保護基(PG)
(ii)誘導体化−例えば、グリコシル化(R)
(iii)脱遮断−保護基(PG)
C−9位および、それぞれ、C−17(Ia−4を参照)またはC−17(Ib−2を参照)の誘導体化が成功した後、残りの保護基(PG)を除去し、一般式(I)のスピノシン誘導体を得ることができる。
用いられる株
表:C−21位に1−ヒドロキシ−エチル基を有する対応誘導体(化合物(Ia))をもたらす化合物(IIa)の生物変換が可能な株
Figure 0004451132
S.djakartensis NRRL B−12103を用いる生物変換
化合物(IIa)から化合物(Ia)を生成するための例示的生物変換プロトコル。
100ml三角フラスコ内に20mlのR5A培地(R5A培地のリットル当たり:103gのスクロース;0.25gのKSO;10.12gのMgCl;10gのグルコース;5gの酵母抽出物;0.1gのカザミノ酸、21gのMOPSバッファ pH6.8(KOH)、2mlのトレース元素溶液;トレース元素溶液:(リットル当たり)40mgのZnCl、200mgのFeCl×6HO、10mgのCuCl×2HO、10mgのMnCl×4HO、10mgのNa×10HO、10mgの(NHMo24×4HO;(Fernandezら,1998,J.Bacteriol.180:4929:Hopwoodら,1985,Genetic manipulation of Streptomyces.A laboratory manual.The John Innes Foundation,Norwich,英国)に、各々の場合において、50μlのS.djakartensis NRRL B−12103胞子懸濁液を接種することによって産生培養物を調製した。接種に先立ち、培地を121℃および1.1の過圧で20分間滅菌した。これらの培養物を28℃および200rpmでインキュベートした。インキュベーションの24時間および72時間後、各々の場合において1mgの化合物(IIa)(メタノール中10mg/mlの貯蔵溶液100μl)を添加した。120時間後に生物変換を停止させた。それらの培養物を遠心(4000rpm、10分)によって除去し、上清を同じ容積のメタノールと混合した。
Streptomyces griseofuscusを用いる生物変換
化合物(IIa)から化合物(Ia)を生成するための例示的生物変換プロトコル。
実施例2の方法を、S.djakartensis NRRL B−12103株の代わりにStreptomyces griseofuscus株の胞子懸濁液50μlを用いて適用することにより、産生培養物を調製した。
Streptomyces caelestisを用いる生物変換
化合物(IIa)から化合物(Ia)を生成するための例示的生物変換プロトコル。
実施例2の方法を、S.djakartensis NRRL B−12103株の代わりにStreptomyces caelestis株の胞子懸濁液50μlを用いて適用することにより、産生培養物を調製した。
Streptomyces antibioticusを用いる生物変換
化合物(IIa)から化合物(Ia)を生成するための例示的生物変換プロトコル。
実施例2の方法を、S.djakartensis NRRL B−12103株の代わりにStreptomyces antibioticus株の胞子懸濁液50μlを用いて適用することにより、産生培養物を調製した。
Streptomyces griseusを用いる生物変換
化合物(IIa)から化合物(Ia)を生成するための例示的生物変換プロトコル。
実施例2の方法を、S.djakartensis NRRL B−12103株の代わりにStreptomyces griseus株の胞子懸濁液50μlを用いて適用することにより、産生培養物を調製した。
Streptomyces aureofaciensを用いる生物変換
化合物(IIa)から化合物(Ia)を生成するための例示的生物変換プロトコル。
実施例2の方法を、S.djakartensis NRRL B−12103株の代わりにStreptomyces aureofaciens株の胞子懸濁液50μlを用いて適用することにより、産生培養物を調製した。
Streptomyces djakartensisを用いる生物変換
C−21位に1−ヒドロキシ−エチル基を有するスピノシンA[Rが式1aのアミノ糖であり、A−Bが基−HC=CH−であり、およびDが基−CO−R(ここで、Rは式2aの糖)である一般式(I)の化合物]を生成するための例示的生物変換プロトコル。
100ml三角フラスコ内に20mlのR5A培地(R5A培地:実施例2を参照)に、各々の場合において、50μlのS.djakartensis NRRL B−12103胞子懸濁液を接種することによって産生培養物を調製した。接種に先立ち、培地を121℃および1.1の過圧で20分間滅菌した。これらの培養物を28℃および200rpmでインキュベートした。48時間のインキュベーションの後、2mgのスピノシンA(メタノール中10mg/mlの貯蔵溶液100μl)を添加した。96時間後に生物変換を停止させた。培養物を遠心(4000rpm、10分)によって除去し、上清を同じ容積のメタノールと混合した。
Streptomyces djakartensisを用いる生物変換
C−21位に1−ヒドロキシ−エチル基を有する17−シュード−スピノシンアグリコンA[Rが水素であり、A−Bが基−HC=CH−または−HC=C(CH)−であり、およびDが基−CO−R(ここで、Rは式2aの糖である)である一般式(I)の化合物]を生成するための例示的生物変換プロトコル。
100ml三角フラスコ内に20mlのR5A培地(R5A培地:実施例2を参照)に、各々の場合において、50μlのS.djakartensis NRRL B−12103胞子懸濁液を接種することによって産生培養物を調製した。接種に先立ち、培地を121℃および1.1の過圧で20分間滅菌した。これらの培養物を28℃および200rpmでインキュベートした。48時間のインキュベーションの後、2mgの17−シュード−スピノシンアグリコンA(メタノール中10mg/mlの貯蔵溶液100μl)を添加した。96時間後に生物変換を停止させた。培養物を遠心(4000rpm、10分)によって除去し、上清を同じ容積のメタノールと混合した。
S.djakartensis NRRL B−12103を用いる生物変換からの化合物(Ia)の単離
培養上清を後処理し、化合物(Ia)を濃縮するための例示的プロトコル。
メタノールが添加されている実施例2の培養上清35mlを約20mlに減少させ、10mlの水を添加した。この後、各々の場合において10mlの酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を乾燥するまで濃縮して、その残滓を400μlのメタノールに再懸濁させた。この溶液のアリコートをHPLC/MSによって分析した(実施例11)。
分析用HPLC/UV/MS
HPLC/UV/MSによって処理済培養上清を分析するための例示的プロトコル
S.djakartensisを用いた生物変換の処理済培養上清のアリコート(実施例2)を、酢酸アンモニウム(25ミリモル/l)が添加されている水および酢酸アンモニウム(25ミリモル/l)が添加されているメタノールの勾配並びに250μl/分の流速を用いる、逆相HPLCカラム(2.1×250mm)でのクロマトグラフィーにかけた。検出はUV(245nm)および四極質量分析器でのエレクトロスプレー(陽)質量分析を用いて行う。
化合物(Ia)は418ダルトンの分子量を有し、これらの条件下でm/z=436の[M+NHとして検出される。約32.5分の反応時間は、約37.5分である化合物(IIa)よりも短い。
S.djakartensis NRRL B−12103を用いた生物変換の振盪培養物からの、化合物(Ia)の抽出および純粋形態での予備調製
この株(S.djakartensis)の15の20ml培養物を100ml三角フラスコにおいて実施例2に説明される方法に従って成長させ、それらの培養上清を合わせて化合物(Ia)の後処理を行った。合わせた培養上清の後処理は実施例11に説明されるように行った。その残滓を約3mlのメタノールに再懸濁させた。水中に25ミリモル/lの酢酸アンモニウムおよびメタノール中に25ミリモル/lの酢酸アンモニウムの勾配を用いる、分析用逆相HPLCカラム(4.6×250mm)でのクロマトグラフィーによって化合物(IIa)を単離した。各々の稼働に対して100μlのアリコートを注入した。245nmでUV検出を行った。画分を手動で集めて合わせ、乾燥するまで蒸発させた。収量は約1mgであった。
化合物(Ia)の構造の解明
予備的に単離した化合物(Ia)をCDODに再懸濁させ、核磁気共鳴(NMR)によって研究した。H−NMR、COSY、TOCSY、HSQCおよびHMBCスペクトルを記録した。それらの結果が下記表にまとめられている。
CDOD中での化合物(Ia)のNMRデータ(500MHz)
Figure 0004451132
Figure 0004451132
Figure 0004451132
産生されたヒドロキシル化スピノシンAの分析的検出
メタノールが添加されている実施例8の生物変換の培養上清20mlを0.01N NaOH溶液でpH5に調整して約5mlの水性残滓に濃縮し、次にそれを各々の場合において5mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相をN流中で乾燥するまで濃縮し、200μlのメタノールに再懸濁させた。この抽出物のアリコートを、エレクトロスプレー陽イオン化を用いるタンデム質量分析器でのLC/MSおよびLC/MS/MSによって研究した。
抽出物のLC/MSクロマトグラムにおいて、40分で、[M+H]m/z=748.5のピークが低密度で現れる。このイオンの娘イオンのスペクトルはm/z=142のフラグメントを有し、これはホロサミン単位の除去に特徴的なものである。
産生されたヒドロキシル化17−シュード−スピノシンアグリコンの分析的検出
メタノールが添加されている実施例9の生物変換の培養上清20mlを0.01N NaOH溶液でpH5に調整して約5mlの水性残滓に濃縮し、次にそれを各々の場合において5mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相をN流中で乾燥するまで濃縮し、200μlのメタノールに再懸濁させた。この抽出物のアリコートを、エレクトロスプレー陽イオン化を用いるタンデム質量分析器でのLC/MSおよびLC/MS/MSによって研究した。
抽出物のLC/MSクロマトグラムにおいて、38.8分で、[M+NHm/z=624.4のピークが低密度で現れる。これは17−シュード−スピノシンAアグリコンのヒドロキシル化生成物に相当する。このイオンの娘イオンのスペクトルはm/z=189のフラグメントを有し、これはトリメチルラムノース単位の除去に特徴的なものである。
用いられた株の特徴付け
a)Streptomyces djakartensis NRRL B−12103:
この株はニダマイシン産生体としてAgricultural Research Service Culture Collection(1815 N.University Street、Illinois 61604、米国)から受付番号NRRL B−12103で入手した。この株はUS3646194に記述されている。その培養物は、ブダペスト条約の要求に従って2001年6月6日に、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)、Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツに寄託番号DSM 14327で再度寄託された。
b)Streptomyces griseofuscus DSM 40191:
この株は、バンデリンA、B、モルジシジンAおよびペンタマイシン産生体として、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen(Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツ)から受付番号40191で入手した。その培養物は、ブダペスト条約の要求に従って2001年6月6日に、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)、Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツに寄託番号DSM 14330で再度寄託された。
c)Streptomyces caelestis DSM 40084:
この株は、カエレスチセチン産生体として、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen(Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツ)から受付番号40084で入手した。その培養物は、ブダペスト条約の要求に従って2001年6月6日に、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)、Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツに寄託番号DSM 14328で再度寄託された。
d)Streptomyces antibioticus ATCC 11891:
この株は、カエレスチセチン産生体として、American Type Culture Collection(10801 University Boulevard、Manassas、VA 20110−2209、USA)から受付番号ATCC 11891で入手した。その培養物は、ブダペスト条約の要求に従って2001年6月6日に、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)、Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツに寄託番号DSM 14329で再度寄託された。
e)Streptomyces griseus DSM 40937:
この株は、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen(Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツ)から受付番号40937で入手した。その培養物は、ブダペスト条約の要求に従って2001年6月6日に、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)、Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツに寄託番号DSM 14331で再度寄託された。
f)Streptomyces aureofaciens DSM 46447:
この株は、テトラサイクリン産生体として、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen(Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツ)から受付番号40084で入手した。その培養物は、ブダペスト条約の要求に従って2001年6月6日に、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)、Mascheroder Weg 1b、D−38124 Brunswick、ドイツに寄託番号DSM 14332で再度寄託された。
出発化合物の調製
スピノシンAアグリコン(IIa)
スピノシンAアグリコン(IIa)[Rが水素であり、A−Bが基−HC=CH−であり、およびDが基C−OHである一般式(II)の化合物]はTracer(登録商標)からWO01/16303に記載される通りに調製した。
9−ケト−スピノシンAアグリコン(IIb)
9−ケト−スピノシンAアグリコン(IIb)[R1が水素であり、A−Bが基−HC=CH−であり、およびDが基C=Oである一般式(II)の化合物]は化合物(IIa)からピリジニウムジクロメート酸化によって調製した:
46.55g(115.6ミリモル)のスピノシンAアグリコン(IIa)を1100mlの無水ジクロロメタンに不活性気体の下で溶解し、43.51g(115.6ミリモル)のピリジニウムジクロメートと混合した。25℃で4時間攪拌して900mlのジエチルエーテルを添加した後、沈殿したクロム塩を濾別し、濾液を減圧下で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサン/酢酸エチル1:1、次いで100%酢酸エチル)で、11.74gの回収されたスピノシンAアグリコン(IIa)に加えて、3.68gの9,17−ジケトスピノシンアグリコン並びに23.40gの、スピノシンAアグリコン(IIa)および17−ケト−スピノシンアグリコン(IIb)の約9:1混合物が生じた。この混合物のシクロヘキサン/酢酸エチルにおける再結晶化により、9−ケト−スピノシンAアグリコン(IIb)が>98%まで濃縮される。20.78gの9−ケト−スピノシンAアグリコン(IIb)が無色結晶の形態で得られる。
TLC:R(SiO、酢酸エチル=0.44−H−NMR:CDCl、とりわけ、δ=6.77(s、13−H);5.97(d、6−H);5.88(m、5−H);4.72(m、21−H);3.69(m、17−H)−LC/ESI−MS:m/z=401(25%)[M]、289(100%)。
ジケトスピノシンアグリコン:TLC:R(SiO、酢酸エチル)=0.64−H−NMR:CDCl、とりわけ、δ=6.92(s、13−H);5.97(d、6−H);5.87(m、5−H);4.85(m、21−H);4.25(q、16−H)−LC/ESI−MS:m/z=399(100%)[M+H]
スピノシンA
スピノシンAの調製は、最初に、WO01/16303に記載されるように行った。得られたスピノシンA/D混合物を、調製用逆相カラム(250×8mm)でのクロマトグラフィーによって分画した。用いた溶離液は、25ミリモル/l酢酸アンモニウムを含有する水(A)および25ミリモル/l酢酸アンモニウムを含有するメタノール(B)であった。溶出は35分で60%Bから100%Bまでの勾配を用いて行った。流速は3ml/分であった。分離された物質はUV検出器によって242nmで検出し、自動的に分画した。スピノシンAは約31分、スピノシンDは約33分で流出した。数回の注入からのスピノシンAの合体画分を、減圧下でロータリーエバポレーターにおいて水性残滓に至るまで蒸発させた。その水溶液を凍結乾燥し、スピノシンAを白色固体として得た。
17−シュードスピノシンA/Dアグリコン
17−シュードスピノシンA/DアグリコンはWO01/16303に記載されるように調製した。
Figure 0004451132
Figure 0004451132
Figure 0004451132
Figure 0004451132
Figure 0004451132
Figure 0004451132

Claims (6)

  1. 一般式(I)の化合物。
    Figure 0004451132
    (ここで、
    A−Bは以下の基のいずれかであり:−HC=CH−、−HC=C(CH)−、−HC−CH−または−HC−CH(CH)−、
    Dは基
    Figure 0004451132
    であり、
    はアミノ糖であり、および
    は糖である)
  2. ケース(1)においては、
    A−Bが以下の基のいずれかであり:−HC=CH−、−HC=C(CH)−、−HC−CH−もしくは−HC−CH(CH)−、および
    Dが基
    Figure 0004451132
    であり、
    が式1a
    Figure 0004451132
    のアミノ糖であり、および
    が式2a
    Figure 0004451132
    の糖であるか、
    または、ケース(2)においては、
    A−Bが基−HC−CH−または−HC−CH−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が上記式1aのアミノ糖であり、および
    が水素または式2b、2c、2d、2eもしくは2f
    Figure 0004451132
    の糖であるか、
    または、ケース(3)においては、
    A−Bが以下の基のいずれかであり:−HC=CH−、−HC=C(CH)−もしくは−HC−CH−および
    Dが上に定義される通りであり、
    が水素もしくは式1b
    Figure 0004451132
    のアミノ糖であり、および
    が水素もしくは上記式2aの糖であるか、
    または、ケース(4)においては、
    A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が上記式1aのアミノ糖であり、および
    が式2g、2h、2i、2jもしくは2k
    Figure 0004451132
    Figure 0004451132
    の糖であるか、
    または、ケース(5)においては、
    A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC−CH−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が上記式1aのアミノ糖であり、および
    が式2lもしくは2m
    Figure 0004451132
    の糖であるか、
    または、ケース(6)においては、
    A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が水素または上記式1bのアミノ糖もしくは式1c
    Figure 0004451132
    のアミノ糖であり、および
    が上記式2b、2c、2gもしくは2hの糖または式2n
    Figure 0004451132
    の糖であるか、
    または、ケース(7)においては、
    A−Bが基−HC=CH−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が上記式1aのアミノ糖であり、および
    が式2o
    Figure 0004451132
    の糖であるか、
    または、ケース(8)においては、
    A−Bが基−HC=CH−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が上記式1bのアミノ糖であり、および
    が上記式2d、2iもしくは2jの糖または式2p
    Figure 0004451132
    の糖であるか、
    または、ケース(9)においては、
    A−Bが基−HC=CH−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が水素または上記式1cのアミノ糖であり、および
    が上記式2iもしくは2pの糖であるか、
    または、ケース(10)においては、
    A−Bが基−HC=CH−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が式1d、1eのアミノ糖もしくは1f
    Figure 0004451132
    のアミノ糖であり、および
    が上記式2aの糖であるか、
    または、ケース(11)においては、
    A−Bが基−HC=CH−であり、および
    Dが基
    Figure 0004451132
    であり、
    が水素または上記式1aのアミノ糖である、
    ことを特徴とする、請求項に記載の化合物。
  3. ケース(12)においては、
    A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
    Dが基
    Figure 0004451132
    であり、
    が式1aのアミノ糖であり、および
    が式2a、2gもしくは2hの糖であるか、
    または、ケース(13)においては、
    A−Bが基−HC=CH−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が式1aのアミノ糖であり、および
    が水素または式2d、2e、2l、2mもしくは2oの糖であるか、
    または、ケース(14)においては、
    A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が水素または式1bのアミノ糖であり、および
    が水素または式2aの糖であるか、
    または、A−B、DおよびRがケース(11)において定義される通りである、
    ことを特徴とする、請求項に記載の化合物。
  4. ケース(15)においては、
    A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
    Dが基
    Figure 0004451132
    であり、
    が式1aのアミノ糖であり、および
    が式2aの糖であるか、
    または、ケース(16)においては、
    A−Bが基−HC=CH−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が式1aのアミノ糖であり、および
    が水素または式2d、2lもしくは2mの糖であるか、
    または、A−B、DおよびRがケース(11)において定義される通りである、
    ことを特徴とする、請求項に記載の化合物。
  5. ケース(17)においては、
    A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、および
    Dが基
    Figure 0004451132
    であり、
    が式1aのアミノ糖であり、および
    が式2aの糖であるか、
    または、ケース(18)においては、
    A−Bが基−HC=CH−であり、および
    Dが上に定義される通りであり、
    が水素であり、および
    が水素である、
    ことを特徴とする、請求項に記載の化合物。
  6. A−Bが基−HC=CH−であり、
    Dが基
    Figure 0004451132
    であり、
    が式1aのアミノ糖であり、および
    が式2aの糖であるか、
    または、
    A−Bが基−HC=CH−もしくは−HC=C(CH)−であり、
    Dが上に定義される通りであり、
    が水素であり、および
    が式2aの糖であるか、
    または
    A−Bが基−HC=CH−であり、
    Dが上に定義される通りであり、
    が水素であり、および
    が水素である、
    ことを特徴とする、請求項に記載の化合物。
JP2003515514A 2001-07-20 2002-07-08 新規スピノシン誘導体の製造方法 Expired - Fee Related JP4451132B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10135550A DE10135550A1 (de) 2001-07-20 2001-07-20 Verfahren zum Herstellen von neuen Spinosyn-Derivaten
PCT/EP2002/007572 WO2003010155A1 (de) 2001-07-20 2002-07-08 Verfahren zum herstellen von neuen spinosyn-derivaten

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005503371A JP2005503371A (ja) 2005-02-03
JP4451132B2 true JP4451132B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=7692608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003515514A Expired - Fee Related JP4451132B2 (ja) 2001-07-20 2002-07-08 新規スピノシン誘導体の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US7034130B2 (ja)
EP (1) EP1412346B1 (ja)
JP (1) JP4451132B2 (ja)
CN (1) CN1293069C (ja)
AT (1) ATE290532T1 (ja)
DE (2) DE10135550A1 (ja)
WO (1) WO2003010155A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002079184A1 (de) * 2001-03-29 2002-10-10 Bayer Cropscience Ag Zwischenverbindungen zur herstellung von spinosynen
ES2375714T3 (es) * 2002-02-19 2012-03-05 Dow Agrosciences Llc Nuevas poliquétido-sintetasas productoras de espinosina.
DE10301519A1 (de) 2003-01-17 2004-07-29 Bayer Cropscience Ag 9-Ketospinosyn-Derivate
ATE550944T1 (de) * 2007-10-23 2012-04-15 Indian Inst Scient Pilzstämme und ein verfahren zur herstellung eines insektizids von diesen stämmen
US8966490B2 (en) * 2008-06-19 2015-02-24 Freescale Semiconductor, Inc. System, method and computer program product for scheduling a processing entity task by a scheduler in response to a peripheral task completion indicator
CN103626815B (zh) * 2013-11-26 2016-08-17 武汉轻工大学 一种多杀菌素衍生物的化学合成方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2864837A (en) 1958-02-19 1958-12-16 Upjohn Co Organic compounds and process
US4217416A (en) 1979-04-19 1980-08-12 Pfizer, Inc. Biotransformation preparation of 2,3-dihydroxybenzoic acid
US4666937A (en) 1985-03-04 1987-05-19 Merck & Co., Inc. Avermectin bioconversion products
MA21697A1 (fr) 1988-12-19 1990-07-01 Dow Agrosciences Llc Composes de macrolides.
US5362634A (en) 1989-10-30 1994-11-08 Dowelanco Process for producing A83543 compounds
US5132228A (en) 1990-12-11 1992-07-21 General Electric Company Biologically pure culture NRRL-B18737 useful in a method for biodegrading and biotransforming bisphenol alkanes, and bisphenol alkyl alcohols made therefrom
US5202242A (en) 1991-11-08 1993-04-13 Dowelanco A83543 compounds and processes for production thereof
US5539089A (en) 1991-11-08 1996-07-23 Dowelanco A83543 aglycones and pseudoglycones
JP4258575B2 (ja) 1993-03-12 2009-04-30 ダウ・アグロサイエンス・エル・エル・シー 新規a83543化合物及びそれらの製造法
BR9608380A (pt) * 1995-06-14 1999-01-05 Dowelanco Modificações sintéticas para os compostos de espinosina
US5756536A (en) 1995-11-03 1998-05-26 Purdue Research Foundation Microbial transformation of taxol and cephalomannine
US5972994A (en) 1997-04-14 1999-10-26 Merck & Co., Inc. Microbial transformation products with antifungal properties
US5879916A (en) 1997-08-05 1999-03-09 The Thailand Research Fund Geranylgeraniol-18-hydroxylase from croton sublyratus
US6162622A (en) 1998-01-14 2000-12-19 Bristol-Myers Squibb Company Preparation of 6 hydroxy-7-deoxytaxanes using nocardioides luteus
NZ516787A (en) 1999-08-12 2003-10-31 Lilly Co Eli Ectoparasiticidal aqueous suspension formulations of spinosyns
WO2001011962A1 (en) 1999-08-12 2001-02-22 Eli Lilly And Company Topical treatment for insect pests in companion animals
DE122011100022I1 (de) 1999-08-12 2011-10-20 Lilly Co Eli Verwendung von Spinosad oder einer Zusammensetzungenthaltend spinosad.
AU6839300A (en) 1999-08-27 2001-03-26 Bayer Aktiengesellschaft Nucleic acids which code for the enzyme activities of the spinosyn biosynthesis
MXPA02002571A (es) 1999-09-13 2002-10-24 Dow Agrosciences Llc Macrolidas pesticidas.

Also Published As

Publication number Publication date
US20060173172A1 (en) 2006-08-03
CN1556802A (zh) 2004-12-22
DE50202431D1 (de) 2005-04-14
EP1412346B1 (de) 2005-03-09
DE10135550A1 (de) 2003-01-30
ATE290532T1 (de) 2005-03-15
JP2005503371A (ja) 2005-02-03
US7034130B2 (en) 2006-04-25
WO2003010155A1 (de) 2003-02-06
US20040242858A1 (en) 2004-12-02
EP1412346A1 (de) 2004-04-28
CN1293069C (zh) 2007-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Woo et al. Migrastatin and a new compound, isomigrastatin, from Streptomyces platensis
Sattler et al. The manumycin-group metabolites
US20080044861A1 (en) Methods for Recovering Isoflavones from Fermentation Processes
US20060173172A1 (en) Method for producing novel spinosyn derivatives
KR100479837B1 (ko) 마이크로모노스포라 균주를 이용한 프라바스타틴의 미생물적 제조방법
JP3916632B2 (ja) 形態形成及び成長促進活性を有する新規化学物質
US5089521A (en) 10-membered ring lactones, a process for the preparation thereof, and the use thereof
US4945108A (en) Angucyclinones from streptomycetes, a process for the preparation thereof, and the use thereof
CS228517B2 (en) Method for the production of macrolide
Omura et al. Hybrid biosynthesis and absolute configuration of macrolide antibiotic M-4365 G1
Mikami et al. Production of erythromycin E by pathogenic Nocardia brasiliensis
US4895933A (en) New antitumor agent obtained by microbial stereoselective reduction of 4'-deoxy-4'-iododoxorubicin
EP1373245B1 (de) Zwischenverbindungen zur herstellung von spinosynen
EP0206138B1 (en) Anthracycline compounds, a process for their preparation and their use as medicaments
Ramos Tombo et al. Diastereoselective microbial hydroxylation of milbemycin derivatives
EP0083019A2 (en) Process for optically active anthracycline glycosides, the novel 4-deoxy-aclacinomycins A and B and pharmaceutical preparations
EP1633352B1 (en) Polyene oxazoles with antitumour activity and processes for their preparation using a streptomyces strain
DE10121313A1 (de) Zwischenverbindungen zur Herstellung von Spinosynen
Ning et al. Biotransformation of triptonide by cell suspension cultures of Platycodon grandiflorum
García-Granados et al. New polyoxygenated ent-manoyl oxides obtained by biotransformation with filamentous fungi
US5252472A (en) Process for the production of furans and lactones from streptomyces
KR100313651B1 (ko) 미크로모노스포라카르보나세아로부터의신규한오르토소마이신
Mukai et al. Biotransformation of bile acids by pathogenic actinomycetes Nocardia otitidiscaviarum and Amycolatopsis sp. strains
EP0412464B1 (en) Butalactin, a process for its preparation and its use as pharmaceutical
RU2346050C2 (ru) Биотрансформация колхициноидных соединений

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees