JP4450905B2 - 光学ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートクレーブ滅菌対応の内視鏡装置における光学ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
挿入部を体腔内等に挿入することによって体腔内等の深部等を観察したり、必要に応じて処置具を用いることにより治療処置等を行なうことのできる内視鏡が医療分野において広く用いられるようになった。医療用内視鏡の場合、使用した内視鏡を確実に消毒滅菌することが感染症等を防止するために必要不可欠である。
【0003】
従来の消毒滅菌処理はエチレンオキサイド等のガスや消毒液に頼っていたが、周知のように滅菌ガス類は猛毒であり、滅菌作業を安全性を確保した状態で行わなければならないため、煩雑な作業が要求される。又、滅菌後に機器に付着したガスを取り除くためのエアレーションに時間がかかるため、滅菌後すぐに使用できないという不都合がある。又、ガスが与える環境への悪影響が問題視されている。さらに、ランニングコストが高いという問題もある。
【0004】
一方、消毒液の場合は消毒液の管理が煩雑であり、消毒液の廃棄処理に多大な費用が必要となる問題がある。
【0005】
そこで、最近では、煩雑な作業を伴わず、滅菌後、すぐに使用でき、しかもランニングコストの比較的安いオートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)が内視鏡機器では主流になりつつある。このオートクレーブ滅菌は高圧下で高温(約120℃〜135℃)の水蒸気を被滅菌物に浸透させて、滅菌する。
【0006】
しかしながら、高圧水蒸気はほとんどの高分子材料(樹脂やゴム、樹脂接着剤)を透過してしまうため、内視鏡内部にオートクレーブ滅菌による水蒸気が侵入し、さらにレンズ系の接着剤を透過した水蒸気がレンズ系内部に侵入して、レンズ面に水滴を残したり、水滴の影響でレンズ接合用の接着剤の劣化が早期化されてしまう可能性がある。
【0007】
又、従来、接着剤として一般に用いられるエポキシ樹脂は、高温の水蒸気によって劣化しやすく、接着剤が剥離してしまうことにより、レンズ系内部に水蒸気が侵入し易くなる可能性がある。
【0008】
又、オートクレーブ滅菌は高温環境下で行われるため、各材質の熱膨張率の違いにより部品間に応力がかかり接着剤が剥離することによるレンズ系内部への水蒸気の侵入も懸念される。
【0009】
そこで、従来、接着剤による接合の代わりに半田を用いた技術が用いられている。例えば、ドイツ公開特許第19713275号には、光学素子を枠に気密に接合してレンズユニットを設けることで外部から水蒸気の侵入を防止することができる構造が開示されている。
【0010】
又、ドイツ公開特許第2062178号には、光学系内部を不活性ガスで満たしてレンズの曇りの発生を抑える技術が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ドイツ公開特許第19713275号に開示されている技術を用いてレンズユニットを気密封止しても組立時に混入した水蒸気がオートクレーブ滅菌終了後の急激な冷却によってレンズの曇りを生じさせる場合がある。
【0012】
又、ドイツ公開特許第2062178号に開示されている技術を用いて光学系内部を不活性ガスで満たして気密封止する場合、接合時の全てを不活性ガス環境下で行わないと大気が混入してしまい、完全に置換することは困難であった。
【0013】
そのため、ピント出し接着を行なうことで閉塞空間が生じる接着作業工程、及び乾燥工程を不活性ガス環境下で行なう必要があり、極めて煩雑な作業が要求されてしまう。
【0014】
この様な問題を解決するために、本発明は、ピント出し接着作業は大気中で行なうことができ、光学ユニットの最後の接合時のみ乾燥気体環境下で行なうことで複数の空間からなる光学ユニット内部を乾燥気体に完全に置換することができ、オートクレーブ滅菌に投入し、或いはオートクレーブ滅菌完了後に急冷しても、レンズが曇ることの無い内視鏡装置における光学ユニットを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明による第1の内視鏡装置における光学ユニットは、一端及び他端を有する外筒と、前記外筒の一端と気密的に接合される第1の光学部材と、前記第1の光学部材に対向させて対物レンズ群を保持し、前記外筒の内周面に外周面が固定された固定部を有するレンズ枠と、気密的に接合された第2の光学部材を有し、前記外筒の他端に対して端部が気密的に接合された先端枠と、前記レンズ枠に穿設され、前記固定部が設けられた端部に開口された第1開口部と前記先端枠に対向配置されるとともに前記レンズ枠の側面に開口した第2開口部とを連通する連通路と、を備え、前記先端枠は、乾燥気体が充満した雰囲気中で前記外筒と気密的に接合されることを特徴とする。
本発明による第2の内視鏡装置における光学ユニットは、一端及び他端を有する外筒と、前記外筒の一端と気密的に接合される第1の光学部材と、前記第1の光学部材に対向させて対物レンズ群を保持し、前記外筒の内周面に外周面が固定された固定部を有するレンズ枠と、気密的に接合された第2の光学部材を有し、前記外筒の他端に対して端部が気密的に接合された先端枠と、前記レンズ枠に穿設され、前記固定部が設けられた端部に開口された第1開口部と前記先端枠に対向配置されるとともに前記レンズ枠の側面に開口した第2開口部とを連通する連通路と、を備え、前記外筒には、前記第1の光学部材と前記レンズ枠との間に形成される空間に乾燥気体を充満するための通気口が形成されていることを特徴とする。
【0016】
これらの構成によれば、光学ユニットの最後の接合による封止作業のみを乾燥気体環境下で行なうことで、複数の空間からなる光学ユニット内部を乾燥気体に完全に置換した状態で封止することができ、作業性がよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態について説明する。図1〜図4に本発明の第1実施の形態を示す。ここで、図1は内視鏡本体の外観図、図2は撮像ユニットの断面図、図3は撮像ユニットの組立て手順を示す説明図、図4は図3の変形例の説明図である。
【0018】
図1の符号1は内視鏡本体で、内部に水が浸入しない水密構造を有している。この内視鏡本体1は、体内に挿入する少なくとも一部が軟性の挿入部2を有し、挿入部2には先端部3と湾曲部4とが備えられている。又、挿入部2の基端部には操作部5が設けられており、操作部5には湾曲部4の遠隔操作を行うアングルレバー6が備えられている。
【0019】
操作部5には、軟性コード9を介してコネクタ7が連設されている。このコネクタ7には、図示しない光源装置に接続する接続部が設けられていると共に、ビデオシステムセンターに接続するコネクタ8が接続されている。
【0020】
更に、コネクタ7には、内視鏡本体1の内部空間と連通し、図示しないアダプターによる開閉操作可能な開閉弁10が設けられている。
【0021】
この場合、開閉弁10に、内視鏡本体1の内部空間が外部の圧力より、所定圧力以上高くなると連通する逆止弁構造が備えられていても良く、又、この開閉弁10に、図示しない逆止弁アダプターが組付け可能な構造であっても良い。
【0022】
又、コネクタ8には、電気接点部を水密状態で閉塞する防水キャップ11が組付け可能である。
【0023】
一方、挿入部2の先端部3には、図2に示す撮像ユニット12が内蔵されている。撮像ユニット12の先端側には光学ユニット12aが設けられており、この光学ユニット12aの先端には、挿入部2の外表面に露出するカバーガラス13が設けられており、このカバーガラス13が金属製の先端枠14に気密を保持した状態で接合されている。尚、本実施の形態では、カバーガラス13としてサファイアを用いているが、耐熱性・耐水蒸気性が高い材質であればガラスであっても良い。
【0024】
この先端枠14は表面処理されており、本実施の形態では、表面処理として最下層にニッケル層、その上層に金メッキ層の二層構造を採用している。
【0025】
又カバーガラス13の背面に、光学系部材としての対物レンズ群15が対設され、この対物レンズ群15がレンズ枠16に固定されている。
【0026】
レンズ枠16は、セラミックスなどの絶縁材料によって形成された絶縁枠17に接着固定されており、このレンズ枠16に、一端が側面に開口され、他端が後端面に開口された連通口16aが穿設されている。
【0027】
絶縁枠17がセラミックスを素材としている場合、その成分は、ブラックアルミナ(Ti,N,Cを配合したアルミナセラミックス)など遮光性・電気的絶縁性に優れた材料を選択することが好ましい。
【0028】
又、絶縁枠17の後方に、固体撮像素子18が配設されている。この固体撮像素子18の前面がカバーガラス19の背面にレチクル等によって位置出しされて接着固定され、一方、このカバーガラス19の前面に、光学部材としてのレンズ群21が位置出しされて接着固定されている。尚、本実施の形態では、カバーガラス19としてサファイアを用いているが、耐熱性・耐水蒸気性が高い材質であればガラスであっても良い。
【0029】
このカバーガラス19が、外筒としての金属枠20の後部に気密を保持した状態で接合されており、更に、この金属枠20の前部が絶縁枠17に嵌合されていると共に、ロウ付けされて気密状態が保持されている。
【0030】
金属枠20は表面処理されており、本実施の形態では、表面処理として最下層にニッケル層、その上層に金メッキ層の二層構造を採用している。
【0031】
又、金属枠20には側面に貫通する比較的細径の通気口20aが穿設されており、この通気口20aの側面開口部が、組立て完了後に溶接等によって形成される閉塞部材20bにより、気密を保持した状態で閉塞される。
【0032】
尚、符号22は絞りであり、レンズ群21の前方に配設され、絶縁枠17に接着固定されている。
【0033】
光学ユニット12a内は、先端枠14とレンズ枠16と絶縁枠17の前端面とで第1の空間部26が形成されていると共に、絶縁枠17と対物レンズ群15の後部とレンズ群21の前部とで第2の空間部27が形成されている。
【0034】
又、固体撮像素子18は基板23を介してケーブル24に半田等によって電気的に接続されている。基板23には固体撮像素子18からの出力信号を増幅する集積回路(IC)やパルス信号のノイズを除去するコンデンサ等の電子部品が組付けられており、それらが絶縁性を有する接着剤によって封止されている。
【0035】
固体撮像素子18の外側にはシールド枠25が配設されており、このシールド枠25が金属枠20に対し、接着或いは溶接等の固着手段を介して固設されている。
【0036】
シールド枠25と固体撮像素子18との間には、水蒸気透過性の低い、シール剤(例えばフッ素ゴム系のシール剤)、若しくはポッティング剤(例えばフッ素ゴム系のポッティング剤)或いは接着剤(例えばエポキシ系接着剤)が充填されている。又、シールド枠25の外周に熱収縮チューブ28が被覆されている。
【0037】
次に、上記構成による本実施の形態の作用について説明する。
先ず、図3を用いて撮像ユニット12の組立て手順を説明する。
カバーガラス13,19の外周面は、供に表面処理(メタライズ)が施されている。カバーガラス13,19の外周面に施されている表面処理は、下の層よりにクロム、ニッケル、金の膜が設けられている。各膜は真空蒸着若しくはスパッタリングにより成膜する。又、金をイオンプレーティングにて成膜しても良い。更に、モリブデンとマンガンの混合物を焼き付けて、その上にニッケルと金のメッキを成膜してもよく、高い耐熱性を得ることができる。
【0038】
又、絶縁枠17の先端枠14に嵌合する外周面17aと、金属枠20に勘合する外周面17bとに表面処理(メタライズ)が施されている。又、この両外周面17a,17bの間、及び内周面は導電性を有する材質での表面処理は施されていない。
【0039】
外周面17a,17bの表面処理は、最下層(メタライズ層)に無電解ニッケルメッキを施し、最外層に金を、真空での蒸着、若しくは真空でのスパッタリング、或いはメッキによって施している。又、モリブデンとマンガンの混合物を焼き付けて、その上にニッケルと金のメッキを成膜しても良く、高い耐熱性を得ることができる。
【0040】
そして、カバーガラス13と先端枠14とを半田やロウ付けなどにより気密を保持した状態で接合する。又、カバーガラス19と金属枠20とを同様に気密を保持した状態で接合する。同様に、金属枠20と絶縁枠17、及び先端枠14と絶縁枠17もそれぞれ気密を保持した状態で接合して、光学ユニット12aを完成させる。
【0041】
その後、この光学ユニット12aが組み付けられた撮像ユニット12を真空雰囲気中に投入し、金属枠20に穿設されている通気口20aから、撮像ユニット12の内部空気を抜気させて真空状態とした後、この真空雰囲気を、窒素、ヘリウム等の乾燥気体の一例である乾燥不活性ガスに置換した雰囲気とする。
【0042】
その結果、この乾燥不活性ガスが、絶縁枠17内の対物レンズ群15とレンズ群21との間に形成された第2空間部27、及びレンズ枠16に穿設されている連通口16aを経て、先端枠14とレンズ枠16との間に形成された第1空間26に充満されると共に、先端枠14とカバーガラス13の背面と対物レンズ群15の前面との間に形成されている隙間等の微少間隙部位にも充満される。
【0043】
そして、撮像ユニット12内部に乾燥不活性ガスが所定に充満された後、乾燥不活性ガス雰囲気中で、通気口20aにレーザーを照射し、この通気口20aを溶かして閉塞部材20b(図2参照)を形成し、この閉塞部材20bにて通気口20aを密閉する。
【0044】
このとき、レーザーは通気口20aの軸方向に対し斜めに照射して内部のレンズにレーザーが直接照射されないようにする。又、レーザのスポット径は、通気口20aの内径よりも大きいものとする。
【0045】
尚、レーザーによる過熱は局部・瞬時であるため、接合部の近くに高温耐性の無い部品(硝材、電子部品、接着剤等)が組付けられた後でも、レーザ照射による接合加工を行うことが可能である。
【0046】
その後、シールド枠25の外周を熱収縮チューブ28で被覆し、撮像ユニット12の組み立てを完了する。
【0047】
次に、所定に組み立てられた撮像ユニット12を、挿入部2の先端部3に内蔵する内視鏡本体1をオートクレーブ滅菌処理する場合について説明する。
オートクレーブ滅菌処理を行う際には、先ず、内視鏡本体1をオートクレーブ滅菌装置のチャンバーに投入する。
【0048】
次いで、滅菌前工程としてチャンバー内を減圧して真空状態とした後、滅菌工程へ移行する。滅菌工程では、チャンバー内が高温高圧水蒸気で満たされているため、内視鏡内部にも高温高圧水蒸気が侵入して湿度が高くなる。
【0049】
そして、滅菌工程が所定に終了した後は、乾燥工程へ移行する。乾燥工程では、チャンバー内は真空となり、内視鏡内部も多少は乾燥されるが完全ではない。
【0050】
しかし、撮像ユニット12のカバーガラス13,19間は、気密を保持した状態で密閉されているため、内部に水蒸気は全く侵入せず、レンズ群15,21やカバーガラス13,19等の光学部材を高温水蒸気を原因とする劣化から有効に保護することができる。
【0051】
更に、オートクレーブ滅菌後、直ちに使用する際に、滅菌水を内視鏡本体1にかけて急冷する場合があるが、この場合、外表面に露出するカバーガラスが急激に冷却されるため、内部では温度差により結露が発生し易い環境となるが、内部の気体には水蒸気が含まれていないため、内部に結露を原因とする曇りが発生することはない。
【0052】
このように、本実施の形態によれば、撮像ユニット12内のカバーガラス13,19間が乾燥不活性ガスを充満した状態で密閉されているため、オートクレーブ滅菌時の高圧水蒸気が、両カバーガラス13,19間に侵入することがなく、従って、レンズ群15,21やカバーガラス13,19等の光学部材の高温水蒸気よる劣化が回避されると共に、内部に浸入した水蒸気による結露が原因で、光学部材が曇ってしまうことが無く、繰り返しオートクレーブ滅菌を行なうことができる。
【0053】
又、オートクレーブ滅菌後に急激に冷却されても、カバーガラス13,19内部で結露が生じることがないため、光学部材が曇ってしまうことがない。
【0054】
尚、図4に示すように、金属枠20に穿設されている通気口20aの側面に開口されている部分に段部20cを形成し、この段部20cに栓体30を装着し、この栓体30により通気口20aを閉塞するようにしても良い。
【0055】
すなわち、カバーガラス13,19、先端枠14、絶縁枠17、枠29をそれぞれ気密を保持した状態で接合した後、撮像ユニット12を真空雰囲気中に投入し、金属枠20に穿設されている通気口20aから、撮像ユニット12の内部空気を抜気して真空状態とした後、この真空雰囲気を、窒素、ヘリウム等の乾燥不活性ガスに置換した雰囲気とする。
【0056】
すると、カバーガラス13,19間の空間が、通気口20aから流入した乾燥不活性ガスで充満され、この乾燥不活性ガスが所定に充満された後、この乾燥不活性ガス雰囲気中で、通気口20aの段部20cに栓体30を装着し、この栓体30と段部20cとの隙間をレーザー溶接して、通気口20aを閉塞し、カバーガラス13,19間の空間を気密を保持した状態で封止するようにしても、同様の作用効果を得ることができる。
【0057】
又、図5に本発明の第2実施の形態による光学ユニットの要部断面を示す。上述した第1実施の形態では撮像ユニット12の組立が完了し、熱収縮チューブ28で被覆する前に、カバーガラス13,19間に乾燥不活性ガスを充満させて封止するようにしているが、本実施の形態では、先端枠14を絶縁枠17に気密嵌合させる作業を乾燥不活性ガスが充満されている環境下で行うことで、カバーガラス13,19間の内部空間26,27等の空隙部位に乾燥不活性ガスを充満した状態で封止するようにしたものである。
【0058】
従って、本実施の形態による金属枠20には、第1実施の形態に示すような通気口20aを穿設する必要がない。
【0059】
すなわち、組み立て手順について説明すれば、先ず、カバーガラス19と金属枠20とを気密を保持した状態で接合する。このカバーガラス19の前面にはレンズ群21が接合され、背面には、図示しない固体撮像素子が接合されている。
【0060】
次いで、金属枠20の前部を絶縁枠17の後部外周に気密を保持した状態で接合させる。
【0061】
一方、対物レンズ群15を収容するレンズ枠16を絶縁枠17の前部に、所定にピント出し状態で接着固定する。尚、レンズ枠16には第1実施の形態と同様の連通口16aが穿設されている。
【0062】
次いで、真空中に不活性ガスが充満されている雰囲気中で、前部にカバーガラス13を気密を保持した状態で接合する先端枠14の後部を、絶縁枠17に気密を保持した状態で接合する。
【0063】
その結果、カバーガラス13,19と両枠14,17,20で囲まれた内部空間に乾燥不活性ガスが充満された状態で封止される。
【0064】
このように、本実施の形態によれば、第1実施の形態による効果に加えて、真空中に乾燥不活性ガスが充満されている雰囲気中で、先端枠14と絶縁枠17とを接合するようにしたので、接合完了と同時に、内部に乾燥不活性ガスが充満された状態で封止されるため、作業性が良い。
【0065】
又、図6、図7に本発明の第3実施の形態を示す。ここで、図6は内視鏡本体の外観図、図7は光学ユニットの断面図を示す。
【0066】
上述した各実施の形態では、被写体像を固体撮像素子により光電変換して撮像信号を得る電子内視鏡に本発明を適用した例を示したが、本実施の形態では、被写体像を光学的に得るファイバスコープに、本発明を適用した例を示す。
【0067】
すなわち、図6に示すように、内部に水が侵入しない水密構造を有している内視鏡(ファイバスコープ)本体32の先端側には、体内に挿入する軟性の挿入部33が備えられ、この挿入部33には先端部34と湾曲部35とが備えられている。
【0068】
又、挿入部33の基端部には操作部36が設けられている。この操作部36には湾曲部35を遠隔操作を行うアングルレバー37が設けられていると共に、この操作部36の他端に接眼部39が設けられている。
【0069】
又、操作部36の一側には、その先端に図示しない光源装置に接続するコネクタを有する軟性コード38の基端側が連設されている。
【0070】
図7に示すように、挿入部33の先端部34内には光学ユニット40が配設されている。この光学ユニット40には、外表面に露出する第1のレンズ41と、その後方に配設された第2のレンズ42とが設けられており、第2のレンズ42の背面に、両レンズ41,42によって結像した画像を接眼部39に伝送するイメージガイドファイバ43が配設されている。この両レンズ41,42、及びイメージガイドファイバ43の先端部は枠体44に挿通されて保持されている。
【0071】
第1のレンズ41が枠体44に気密を保持した状態で接続されており、又、この枠体44にイメージガイドファイバ43の外周面がメタライズされ、枠体44と気密を保持した状態で接合されている。
【0072】
又、枠体44には、両レンズ41,42巻に形成される空間部46に連通する通気口44aが穿設されており、この通気口44aが、枠体44に外嵌されるパイプ45に覆われている。パイプ45は、その両端をレーザー溶接により枠体44に気密を保持した状態で溶接されており、従って、通気口44aはパイプ45により密閉される。
【0073】
次に、上記構成による本実施の形態の作用について説明する。
先ず、光学ユニット40の組付け手順について説明する。第1のレンズ41と枠体44とを半田などで気密を保持した状態で接合する。又、第2のレンズ42とイメージガイドファイバ43とを外周合わせて接着固定する。
【0074】
次いで、第2のレンズ42とイメージガイドファイバ43とを枠体44に挿入し、ピントが合ったところで、枠体44とイメージガイドファイバ43とを半田等を用いて、気密を保持した状態で接合する。
【0075】
このとき、第1のレンズ41と第2のレンズ42との間の空間部46は、通気口44aによって外気と連通しているため、イメージガイドファイバ43と枠体44とを半田を用いて接合する場合において、枠体44の端部から流し込む半田が確実に流れ易くなる。
【0076】
次に、枠体44にパイプ45を挿通した後、この光学ユニット40を真空雰囲気中に投入し、空間部46に存在する空気を通気口44aを介して抜気する。その後、この真空雰囲気を乾燥不活性ガスに置換すると、空間部46aが乾燥不活性ガスで充満され、所定に充満された後、この乾燥不活性ガス雰囲気中で、パイプ45の両端を、レーザー溶接により気密を保持した状態で枠体44に接合する。
【0077】
その結果、枠体44に穿設されている通気口44aがパイプ45により密閉される。
【0078】
そして、所定に組み立てられた内視鏡本体32に対して、オートクレーブ滅菌処理を行う際には、先ず、内視鏡本体32をオートクレーブ滅菌装置のチャンバーに投入する。
【0079】
次いで、滅菌前工程としてチャンバー内を減圧して真空状態とした後、滅菌工程へ移行する。滅菌工程では、チャンバー内が高温高圧水蒸気で満たされているため、内視鏡内部にも高温高圧水蒸気が侵入して湿度が高くなる。
【0080】
そして、滅菌工程が所定に終了した後は、乾燥工程へ移行する。乾燥工程では、チャンバー内は真空となり、内視鏡内部も多少は乾燥されるが完全ではない。
【0081】
しかし、内視鏡挿入部33の先端部34に設けられている第1のレンズ41と第2のレンズ42との間の空間部46には乾燥不活性ガスが充満された状態で封止されているため、内部に水蒸気は全く侵入せず、両レンズ41,42を高温水蒸気を原因とする劣化から有効に保護することができる。
【0082】
更に、オートクレーブ滅菌後、直ちに使用する際に、滅菌水を内視鏡本体32にかけて急冷する場合があるが、この場合でも、外表面に露出する第1のレンズ41が急激に冷却されるため、内部では温度差により結露が発生し易い環境となるが、内部の気体には水蒸気が含まれていないため、内部に結露を原因とする曇りが発生することはない。
【0083】
このように、本実施の形態によれば、第1のレンズ41と第2のレンズ42との間の空間部46が乾燥不活性ガスを充満した状態で密閉されているため、オートクレーブ滅菌時の高圧水蒸気が、両レンズ41,42間に侵入することがなく、従って、このレンズ41,42の高温水蒸気よる劣化が回避されると共に、内部に浸入した水蒸気による結露が原因で、レンズ41,42が曇ってしまうことが無く、繰り返しオートクレーブ滅菌を行なうことができる。
【0084】
又、オートクレーブ滅菌後に急激に冷却されても、空間部46に水蒸気が存在しないため、両レンズ41,42に結露を原因とする曇りが発生することがない。
【0085】
尚、上述した各実施の形態では内視鏡挿入部に湾曲部を有する軟性鏡を例に挙げて説明したが、本発明は、硬性鏡や内視鏡外付けカメラなど、様々の内視鏡装置の光学系に応用できることは云うまでもない。
【0086】
ところで、図8に示すように、内視鏡本体の操作部から側方へ延出する軟性コード105の先端に設けられている外部接続用コネクタ本体100には、内視鏡本体の内部空間に連通する第1の通気口金110と第2の通気口金102とが設けられているものがある。
【0087】
図9に第1の通気口金110の断面図を示す。
第1の通気口金110の口金本体111はその基端が、コネクタ本体100の隔壁に螺合されて固着されている。尚、この螺合部分は接着剤により水密が保持されている。
【0088】
この口金本体111には、コネクタ本体100に設けられた、内視鏡本体の内部空間に連通する通気通路100aに連通する通路112が穿設されている。この通路112の中途には逆止弁室112aが形成されていると共に、その上部に弁体収納凹部112bが形成されており、この弁体収納凹部112bが上方に開口されている。
【0089】
逆止弁室112aの下端、及び弁体収納凹部112bの下端には、図面上方へ拡径するテーパ状の座面112c,112dが各々形成されている。
【0090】
更に、逆止弁室112aには逆止弁体114が収納されている。この逆止弁体114の下端付近の外周には、座面112cに密接可能な逆止弁シール部材113が装着されている。
【0091】
又、弁体収納凹部112bに開閉弁体115が収納されており、この開閉弁体115の軸中心に、逆止弁体114の軸部114aが進退自在に挿通されている。この開閉弁体115の周側面にカム受けピン116が螺入され、このカム受けピン116が、口金本体111に形成されているカム溝117に係入されて、開閉弁体115の上下方向へ移動が規制されている。尚、符号115aは、開閉弁体115の側面に形成された通気溝である。
【0092】
又、開閉弁体115の下端側の外周面に設けられた段差部と、逆止弁体114の中途に形成された段差部との間に、逆止弁体114を下方へ常時付勢する圧縮ばね118が介装されている。通常状態では、この圧縮ばね118の弾撥力により逆止弁体114の下部に装着されている逆止弁シール部材113が逆止弁室112aに形成された座面112cに圧接されて、水密状態が保持されている。
【0093】
又、開閉弁体115の下端にはシール部材119が配置されこのシール部材119が、弁体収納凹部112bの下端に形成されている座面112dに圧接されると、通路112が水密を保持した状態で遮断される。
【0094】
又、口金本体111の中途にカバー管120が装着されており、このカバー管120が口金本体111に、ねじ122を介して固着されている。このカバー管120には上方へ開口する凹部120aが形成されており、この凹部120aと、口金本体111の上端に形成されたフランジ部111aとの間に、第1の回転体121が介装されている。この第1の回転体121は、フランジ部111aと凹部120aとによって上下方向の位置が規制され多状態で、口金本体111の外周面の周りでの回転方向への移動が許容されている。
【0095】
この第1の回転体121の内周面には、その上端側から下端側に適度の深さの長溝123が形成され、又、この長溝123に中心軸を挟んで対向する側の外周面に第1の溝125が形成されている。尚、口金本体111に形成されているフランジ部111aには、第1の溝125に対応して切欠き部111bが形成されている。
【0096】
この長溝123内には、カム受けピン116の頭部が係入され、又、第1の溝125には、後述する開放キャップ130に設けられた第1の係合ピン134が係入される。
【0097】
この第1の回転体121を回動すると、長溝123内に頭部を臨ませているカム受けピン116が長溝123の側壁に押圧されて同方向へ回動し、この回動により開閉弁体115がカム溝117に沿って上下方向へ移動する。
【0098】
又、カバー管120の外周面における所定の位置に、外側へ突出する支持ピン124が螺着されている。
【0099】
一方、図8に示すように、第2の通気口金102には逆止弁は存在しないが、第1の通気口金101と同様、図示しない開閉弁が設けられており、第2の回転体103を回転させることにより開閉操作を行なうことができる。
【0100】
両通気口金101,102には、開放キャップ130が取付け自在になっている。図10、図11に示すように、開放キャップ130のキャップ本体131は、第1の通気口金110に取付ける第1の開口131aと、第2の通気口金102に取付ける第2の開口131bとを備えており、この両開口131a,131bは互いに連通されている。
【0101】
又、キャップ本体131には、第1の通気口金110に設けられている支持ピン124に係合する第1のガイド溝132と、第2の通気口金102に設けられたピン104に係合する第2のガイド溝133とがL字状に形成されている。
【0102】
更に、キャップ本体131には、このキャップ本体131の内周面よりその内側へ突出する第1の係合ピン134と第2の係合ピン135とが設けられている。
【0103】
第1の係合ピン134は、開放キャップ130が第1の通気口金110に取付けられた際、第1の回転体121に設けられた第1の溝125に係合して、第1の回転体121を回転させる。
【0104】
又、第2の係合ピン135は開放キャップ130が第2の通気口金102に取付けられた際、第2の回転体103に形成された、第1の溝125と同等の溝(図示せず)に係合して、第2の回転体103を回転させる。
【0105】
又第1の開口131aと第2の開口131bとは、内周の径が異なっており、第2の通気口金102に第1の開口131aは装着できないように設定されている。
【0106】
尚、この場合、キャップ本体131の第1の開口131a側の外周に、オートクレーブ滅菌時にこちらの側を取付けるという内容の表示、或いは使用者が装着方向を容易に認識することのできるマーク等を施すようにしても良い。
【0107】
このような構成では、内視鏡装置をオートクレーブに投入し滅菌する際、第1の通気口金110に、キャップ本体131の第1の開口131aを装着する。この場合、キャップ本体131の第1の開口131a側の外周に装着方向が記載されていれば、使用者は取付け方向を容易に認識することが可能となる。
【0108】
キャップ本体131の第1の開口131aを第1の通気口金110に装着し、このキャップ本体131の内周に突出している第1の係合ピン134を、口金本体111のフランジ部111aに形成された切欠き部111bを通り、第1の回転体121に形成された第1の溝125に係入される。同時に、第1の溝125の下方に突設されている支持ピン124に、キャップ本体131に形成されている第1ガイド溝132が係入される。
【0109】
そして、キャップ本体131を回転させると、このキャップ本体131が第1のガイド溝132に係入されている支持ピン124により上下方向への移動が規制された状態で回転し、第1の係合ピン134が、第1の回転体121に形成されている第1の溝125を介して第1の回転体121を同方向へ回転させる。
【0110】
すると、この第1の回転体121に形成されている長溝123に頭部を係入するカム受けピン116が、第1の回転体121の回転方向へ移動し、このカム受けピン116突設する開閉弁体115が、カム受けピン116を係入するカム溝117に沿って上方へ移動し、この開閉弁体115に装着されているシール部材119が、口金本体111の弁体収納凹部112bの下端に形成されている座面112dから離間する。
【0111】
その結果、逆止弁体114は開放方向への移動が許容され、内視鏡本体は逆止弁が機能している状態となる。
【0112】
そして、この状態で内視鏡本体をオートクレーブ装置内に投入すると、この装置内では、先ず、滅菌前工程として装置内を減圧して真空状態に近い環境とする。
【0113】
このとき、内視鏡本体の内部空間の圧力が相対的に高くなるため、逆止弁体114が圧縮ばね118の付勢力に抗して上昇し、この逆止弁体114に装着されている逆止弁シール部材113が、口金本体111に形成された逆止弁室112aの下端に形成された座面112cから離間し、内視鏡本体の内部空間に充満されている空気が、コネクタ本体100に設けられている通気通路100aを通り、口金本体111に穿設されている通路112から、開閉弁体115の側面に形成されている通気溝115aを経て内視鏡本体外に排出される。
【0114】
その結果、滅菌前工程では、内視鏡本体の内圧と外圧とがほぼ等しくなり、内視鏡本体の外壁を構成する柔軟な部分、例えば湾曲部の外皮チューブを破損することがない。
【0115】
その後、滅菌工程へ移行すると、装置内の圧力が相対的に高くなるため、逆止弁体114は、外圧と圧縮ばね118との双方の付勢力を受けて下降し、下部に装着されている逆止弁シール部材113が逆止弁室112aに形成された座面112cに密着され、通路112を遮断して、水密状態を保持する。その結果、オートクレーブ滅菌時の高温水蒸気の内視鏡本体内への侵入が阻止される。
【0116】
そして、滅菌終了後には、キャップ本体131を第1の通気口金110から取り外し、このキャップ本体131の第2の開口131b側を、第2の通気口金102に装着して回転すさせる。
【0117】
すると、第2の通気口金102に設けられている第2の回転体103が回転し、図示しない開閉弁が開放され、内視鏡本体内外の圧力差がなくなる。
【0118】
以上、説明したように、本形態によれば、オートクレーブ滅菌時の滅菌前工程における減圧時に、内視鏡本体の内部空間が開放されて、内視鏡本体の内外圧力差がなくなるため、内視鏡本体の湾曲部外皮チューブ等、外壁を構成する柔軟な部分が破損せず、又、オートクレーブ滅菌時においては内視鏡本体の内部空間が遮断されるため、高温水蒸気が内視鏡本体内部に侵入せず、従って、内視鏡本体を繰り返しオートクレーブ滅菌した場合でも、耐久性が著しく低下することがなく、高い信頼性を得ることができる。
【0119】
又、1つの開放キャップ130により、オートクレーブ滅菌時の逆止弁体114を動作させる操作と、オートクレーブ滅菌終了後の大気圧を内視鏡本体内に導入する操作とが共用できるため、滅菌終了後に内視鏡本体の内圧を大気圧に戻す操作を忘れることがなく、取扱性が良い。
【0120】
[付記]以上、詳述したように本発明によれば以下に示す効果を得ることができる。
(1)少なくとも金属製外筒と、この金属製外筒に内装された光学部材とを備え、該光学部材が気密を保持した状態で封止されている光学ユニットを有する内視鏡装置において、
前記金属製外筒には内外を連通する通気口が設けられていると共に、
前記通気口が前記光学ユニット内部を乾燥気体に置換した後に気密を保持した状態で封止されることを特徴とする内視鏡装置。
【0121】
(2)(1)において、
気密を保持した状態で封止する手段はロウ付け若しくは溶接若しくは低融点ガラスによる封止であることを特徴とする。
【0122】
(3)(1)或いは(2)において、
前記通気口を溶接によって封止することを特徴とする。
【0123】
(4)(1)或いは(2)において、
前記金属外筒に、前記通気口を覆う金属パイプを外嵌し、該金属パイプと光学ユニット外表面とを気密を保持した状態で接合して前記通気口を封止したことを特徴とする。
【0124】
(5)少なくとも金属製外筒と、この金属製外筒に内装された光学部材とを備え、該光学部材が気密を保持した状態で封止されている光学ユニットを有する内視鏡装置において、
前記金属製外筒が前記光学ユニット内部を乾燥気体に置換した後に気密を保持した状態で封止されることを特徴とする内視鏡装置。
【0125】
(6)(5)において、
気密を保持した状態で封止する手段はロウ付け若しくは溶接若しくは低融点ガラスによる封止であることを特徴とする。
【0126】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、光学ユニット内を乾燥気体で置換した後に、気密を保持した状態で封止したので、光学ユニットに内装されている光学部材が高温水蒸気によって劣化することが無く、水蒸気の侵入により生じる結露によって曇ることも無く、オートクレーブ滅菌を繰り返して行うことができる。
【0127】
又、オートクレーブ滅菌後に急激に冷却されても、カバーガラス内部で結露により曇ることがない。
【0128】
又、光学ユニットの最後の接合による封止作業のみを乾燥気体環境下で行なえるため、複数の空間からなる光学ユニット内部を乾燥気体に完全に置換することができ、従って、ピント出し接着作業は大気中で行なうことができるようになり作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態による内視鏡本体の外観図
【図2】同、撮像ユニットの断面図
【図3】同、撮像ユニットの組立て手順を示す説明図
【図4】同、図3の変形例の説明図
【図5】第2実施の形態による光学ユニットの要部断面図
【図6】第3実施の形態による内視鏡本体の外観図
【図7】同、光学ユニットの断面図
【図8】他の変形例によるコネクタの側面図
【図9】第1の通気口金の断面図
【図10】開放キャップの側面図
【図11】図10のXI-XI断面図
【符号の説明】
1 内視鏡本体
12a,40 光学ユニット
13,15,19,21 光学部材(カバーガラス、対物レンズ群、レンズ群)
20 金属枠(金属製外筒)
20a 通気口

Claims (3)

  1. 一端及び他端を有する外筒と、
    前記外筒の一端と気密的に接合される第1の光学部材と、
    前記第1の光学部材に対向させて対物レンズ群を保持し、前記外筒の内周面に外周面が固定された固定部を有するレンズ枠と、
    気密的に接合された第2の光学部材を有し、前記外筒の他端に対して端部が気密的に接合された先端枠と、
    前記レンズ枠に穿設され、前記固定部が設けられた端部に開口された第1開口部と前記先端枠に対向配置されるとともに前記レンズ枠の側面に開口した第2開口部とを連通する連通路と、
    を備え
    前記先端枠は、乾燥気体が充満した雰囲気中で前記外筒と気密的に接合されることを特徴とする光学ユニット。
  2. 一端及び他端を有する外筒と、
    前記外筒の一端と気密的に接合される第1の光学部材と、
    前記第1の光学部材に対向させて対物レンズ群を保持し、前記外筒の内周面に外周面が固定された固定部を有するレンズ枠と、
    気密的に接合された第2の光学部材を有し、前記外筒の他端に対して端部が気密的に接合された先端枠と、
    前記レンズ枠に穿設され、前記固定部が設けられた端部に開口された第1開口部と前記先端枠に対向配置されるとともに前記レンズ枠の側面に開口した第2開口部とを連通する連通路と、
    を備え、
    前記外筒には、前記第1の光学部材と前記レンズ枠との間に形成される空間に乾燥気体を充満するための通気口が形成されていることを特徴とする光学ユニット。
  3. 前記通気口は、前記空間に前記乾燥気体を充満した後に、気密的に封止されることを特徴とする請求項2に記載の光学ユニット。
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