JP4449072B2 - 携帯用人体洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯用人体洗浄装置に関し、より詳細には、炭酸水などの液体を吐出させ、美容・健康促進効果や洗浄作用などが得られる携帯用人体洗浄装置に関する。
炭酸水などのガスを含有した液体は、人体に対して、血行促進や温感刺激、角質除去、静菌作用、洗浄効果などの各種の効果を与える。従って、このような液体を、使用場所を選ばずに何処でも手軽に吐出させ使用できる小型の吐水装置があると便利である。
液体を吐出させる装置としては、例えば、特許文献1に開示された携帯用肛門洗浄器がある。この携帯用肛門洗浄器は、ノズルを連結したバルブボタンを上部に取り付けた容器と、容器底部のネジ式蓋からなるもので、容器内の水に発泡錠剤を入れ、融解させ、発生する気体によって、容器内部に圧力を与え、ノズルより水を噴射させることを特徴とする。
特開平4−58919号公報
しかし、特許文献1に開示された携帯用肛門洗浄器の場合、容器内の水に発泡錠剤を投入した後に、ネジ式蓋を施蓋するので、施蓋による密閉空間の形成前に発泡錠剤の溶解が開始し、発生したガスの一部が施蓋前に散逸する可能性があるという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、容器内で発生したガスが施蓋前に散逸するおそれのない携帯用人体洗浄装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の携帯用人体洗浄装置は、発泡剤を水に接触させ溶解させることによってガスを発生させ、前記ガスで加圧された前記水をノズルから人体に向けて吐水する携帯用人体洗浄装置であって、前記水を内部に導入するための開口を有し前記水を注水可能な液体貯留タンクと、前記液体貯留タンクの口に係合し開閉可能に構成された前記液体貯留タンク内部の空間を密閉する第1の蓋と、一端が前記液体貯留タンクの内部に連通可能であり他端が前記液体貯留タンク開口する通水路と、前記通水路を有し、前記液体貯留タンク外に位置する先端において前記通水路の先端が開口したノズルと、前記通水路を開閉する開閉弁と、を備え、前記液体貯留タンクは、前記液体貯留タンクに水を注水し施蓋することで、水が存在する液体層と、該液体層の上方に形成される気体層とからなる密閉空間を形成するように構成されており、施蓋前には前記発泡剤は前記気体層側に取り替え可能なように支持されており、施蓋後に前記気体層に配置された発泡剤と前記液体層とが接触するように該発泡剤を該水中に投入し、前記発泡剤を溶解させることが可能に構成されてなることを特徴とする。
上記構成によれば所定の操作より、発泡剤と洗浄水の反応開始時期が、施蓋による密閉空間の形成後に規制されるので、発生したガスが、施蓋前に散逸するおそれは無い。
ここで、本願明細書において、「溶解」とは発泡剤の略全体が液体に接触して活発にガスが発生する状態を意味し、発泡剤の極一部が水滴などに接触して僅かなガスが発生する状態を含まないものとする。
ここで、発泡剤収納容器を有するものとすることができる。液体貯留タンクに水などの液体を入れ、発泡剤を入れた発泡剤収納容器を液体貯留タンクの口に装着し、施蓋して密閉空間を形成し、液体貯留タンクを逆さまにし、若しくは傾ければ、発泡剤が液体に接触して溶解が開始される。
また、蓋後に、前記液体貯留タンクの開口と前記第1の蓋との間に遊動空間が存在するように前記第1の蓋が構成されたものとすることができる。施蓋後に吐水装置を逆さにし或いは傾けると、発泡剤収納容器が液体貯留タンクの口から離れて遊動空間へ移動する。発泡剤収納容器が口から離れることにより、液体が遊動空間へ流入し、遊動空間内で発泡剤が液体に接触して溶解が開始される。
また、前記発泡剤収納容器は、前記第1の蓋において前記気体層側に突出するよう形成された係合突起によって取替え可能に支持されるものとすることができる。液体貯留タンクに水を入れ、発泡剤を入れた発泡剤収納容器を蓋に装着し、或いは発泡剤を把持した発泡剤把持具を蓋に装着し、施蓋して密閉空間を形成し、液体貯留タンクを逆さまにし、若しくは傾ければ、発泡剤が液体に接触して溶解が開始される。
また、前記発泡剤収納容器に対向して配置された爪部材およびまたは突起を有し、前記爪部材およびまたは突起は、施蓋前に前記発泡剤収納容器に収容された前記発泡剤が施蓋後に前記液体層とが接触するように、前記施蓋によって前記発泡剤収納容器を物理的に変形または破壊することで、前記発泡剤が前記水に投入されるよう構成されたものとすることができる。施蓋時に発泡剤収納容器が爪部材により破壊されて発泡剤が液体へ投入され、溶解が開始される。発泡剤収納容器が密閉されているので、濡れた手でも発泡剤収納容器を取り扱えるという利点があり、また発泡剤収納容器を多湿環境下でも保管できるという利点がある。またここで、爪部材は、蓋に設けてもよく、後述する保持具に設けてもよい。
なおここで、「筒状」とは、その横断面が円形である円筒状のものに限定されず、その他にも、例えば横断面が三角形や四角形や六角形などの多角形状の筒状ものや、楕円その他各種の不定形の形状からなる筒状も含むものとする。
またさらに、前記発泡剤収容容器の破壊後に、前記発泡剤収容容器の少なくとも一部が前記液体貯留タンクの開口よりも上方の前記遊動空間に突出してなるものとすれば、例えば、使用後に使用者が吐水装置を再び開蓋し、使用済みの発泡剤収容容器を手でつまんで容易に取り外すことができる。また、例えば、使用後に吐水装置を放置して発泡剤の残りによって発泡剤収容容器が保持具に固着したような場合でも、使用者は、液体貯留タンクの口から突出した発泡剤収容容器の上端を手などでつまんで容易に取り外すことができる。
またさらに、前記液体貯留タンクに、液体位を規定する目盛が設けられ、前記爪部材は、前記施蓋時に、前記目盛よりも上に設けられたものとすることができる。液体水位を規定することにより、密閉空間内に適正体積の空気層を形成し、密閉空間の内圧を適正化することができる。そして、爪部材を液体貯留タンク内の液体よりも上に配置すれば、液体により濡れない状態とできる。従って、発泡剤収納容器内に収納された例えば粉状の発泡剤を、爪部材などに付着させずに、その自重によって円滑に液体中に投入することができる。つまり、吐水装置を振らなくても、発泡剤を液体中に投入することが可能である。
また、前記発泡剤は、pH調整剤、保湿剤、殺菌剤、香料、消臭剤、界面活性剤、薬効成分剤の少なくとも何れかを含有するものとすることができる。吐出される発泡水に各種の効果を付加することができる。
以上詳述したように、本発明に係る携帯用人体洗浄装置においては、泡剤が液体に溶解する発泡開始時期が、施蓋による密閉空間の形成後に規制されるので、発生したガスが、施蓋前に散逸するおそれは無い。このため、液体貯留タンク内の圧力を高くし、炭酸ガスなどの含有濃度が高い発泡水を長時間に亘って吐出させることができるので、炭酸ガスなどによる各種の効果を高めることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施例にかかる吐水装置の断面構造を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Aは、液体貯留タンク1と、液体貯留タンク1の口1aに係合し、液体貯留タンク1と共働して密閉空間を形成する蓋2と、を備えている。液体貯留タンク1には、貯水すべき水位を規定する目盛1′が形成され或いは表示されている。一方、蓋2には、通水路3が形成されている。通水路3の一端は、タンク1内の密閉空間に連通可能であり、他端は密閉空間外で開口する。
吐水装置Aは、また、通水路3を開閉する開閉弁4と、通水路3の途上に配設された減圧装置5と、を適宜備えている。減圧装置5は、多孔質体、定流量弁、調圧弁等により構成されている。通水路3の蓋2から突出する部分が、吐水ノズル6を構成している。
また、開閉弁4を手動操作するための操作スイッチ7が蓋2に取り付けられている。そして、吐水ノズル6を保護すると共に携帯の際にノズルや蓋2に付着した水が衣類を濡らすのを防止するためのキャップ8が、蓋2に装着されている。
吐水装置Aは、液体貯留タンク1の口1aに挿入して装着可能な発泡剤収納容器9を備えている。発泡剤収納容器9の囲壁には複数の小穴9aが形成されている。発泡剤収納容器9の中には、例えば炭酸塩と有機酸とを主成分とする粒状などの発泡剤10が、収納されている。
次に、吐水装置Aの作動を説明する。
図1に表したように、使用者は、蓋2を液体貯留タンク1から取り外し、発泡剤収納容器9を液体貯留タンク1の口1aから取り外し、目盛1′の水位まで液体貯留タンク1に注水する。次いで、発泡剤10が収容された発泡剤収納容器9を口1aに装着する。発泡剤収納容器9の内部空間は、複数の小穴9aを介して液体貯留タンク1の内部空間に連通する。その後、蓋2を口1aに係合させることにより、蓋2と液体貯留タンク1とが共働して密閉空間を形成する。密閉空間内には、空気層と液体層とが形成される。
次に、図2(a)に表したように、使用者は、吐水装置Aを逆さまにし、若しくは傾けて、蓋2を下方へ差し向け、吐水装置Aを軽く揺する。密閉空間内の液体が小穴9aを介して発泡剤収納容器9へ直ちに流入し、発泡剤10と接触する。すると、発泡剤10と液体とが反応して、炭酸ガスが発生する。
例えば、発泡剤10に、炭酸水素ナトリウム(3NaHCO3:重曹)と、有機酸たとえばクエン酸などの果実酸(HOOC-C(OH)(CH2COOH)2)とを配合した場合、これらが水に溶解すると、以下の反応により、炭酸ガス(CO2)が発生する。

3NaHCO3 +HOOC-C(OH)(CH2COOH)2
→ NaOOC-C(OH)(CH2COONa)2+3H2O+3CO2

なおここで、反応生成物 NaOOC-C(OH)(CH2COONa)2は、クエン酸ナトリウムである。これら配合剤及び反応生成物は、いずれも食品添加物などとして用いられるものであり、人体に害を及ぼす心配はない。
このようにして発生した炭酸ガスは、前記密閉空間内の液体に溶解すると共に、前記密閉空間内の空気層に合流して、空気層の圧力を上昇させ、前記密閉空間内の液体を加圧する。
次に、図2(b)に表したように、発泡剤と液体との反応が概ね終了した後、使用者は、逆さまにした状態で吐水装置Aを手で持ち、キャップ8を蓋2から取り外し、吐水ノズル6の先端を所望の処理部位へ差し向ける。
使用者が、操作スイッチ7を押圧して開閉弁4を開くと、加圧された液体が、発泡剤収納容器9と蓋2との間の隙間を通って通水路3へ流入し、開閉弁4を通過し、減圧装置5に到達する。減圧装置5を通過する際の圧力損失により、減圧した液体中で、溶存していた炭酸ガスが気化して気泡が発生する。発生した気泡は微細気泡となって、液体中に分散混入する。
その結果として、多数の微細気泡が分散混入した液体の気泡流が吐水ノズル6の先端から吐出する。気泡が分散混入された気泡流により、適度に刺激があり且つ柔らな感触の吐水が得られ。
本実施例に係る吐水装置によれば、目盛1′の水位まで液体貯留タンク1に注水し、発泡剤10が収納された発泡剤収納容器9を口1aに装着することにより、施蓋前の錠貯留液体と発泡剤収納容器9との接触を防止することができる。そして、液体貯留タンク1を施蓋して密閉空間を形成し、液体貯留タンク1を逆さまにして発泡剤10と液体タンク内の水とを接触させることにより、発泡剤10と液体の反応開始時期を、施蓋による密閉空間の形成後に規制することができる。従って、発生したガスが、施蓋前に散逸するおそれは無い。
よって、溶解速度の早い粉状、粒状あるいは顆粒状などの発泡剤を用いることができ、これらを迅速に溶解させて短時間で使用を開始できる。
また、液体の貯留水位を目盛1′の位置に規制することにより、密閉空間内に適正体積の空気層が形成され、密閉空間の内圧が適正化される。この結果、液体吐出圧が過大になり、或いは過少になる事態の発生が防止される。
吐水装置Aを逆さまにして使用することにより、吐水中に、通水路3の一端を液体面よりも常時下方に位置させることができる。この結果、液体貯留タンク1内の液体を使い切ることができる。蓋2と口1aとの当接部に配設されたOリングも、吐水の終了直前まで液体面よりも下方に位置するので、吐水の終了直前まで前記当接部の良好なシール性が確保される。
発泡剤収納容器9の内部空間は、液体貯留タンクの口1aに発泡剤収納容器9を装着する際に液体貯留タンク1の内部空間と連通するので、施蓋後に吐水装置Aを逆さにし或いは傾けると、連通部である多数の小穴9aを介して発泡剤収納容器9へ液体が直ちに侵入し、発泡剤10が液体に接触して両者の反応が直ちに開始され、密閉空間が直ちに加圧される。そして、加圧された炭酸水などの液体は、通水路3を介して外部に吐出される。
本具体例においては、発泡剤収納容器9に小穴9aが設けられているので、タンク1の中の液体は、図2(b)に矢印Wで表したように、小穴9aを介して通水路3に送出され、吐出される。つまり、小穴9aは、液体に発泡剤10を溶解させるための経路であると同時に、溶解して形成された加圧水の吐出経路としての役割も果たす。その結果として、吐水経路を別途設ける必要がなくなるので、吐水装置を小型化できるという利点がある。またさらに、発泡剤10が収納される空間を吐水経路とすることにより、発泡剤10を確実に溶解させ、且つ、僅かに生じうる発泡剤10の残渣などを通水路3を介して外部に排出させることもできる。
通水路3と開閉弁4とが蓋2に配設されているので、液体貯留タンク1を樹脂又は金属で一体成形して吐水装置Aの耐圧強度を高めることができる。
本実施例の吐水装置Aは、図2(b)に表したように逆さまにして使用できるので、人体の下半身や足などに向けて使用するのに適している。お尻洗浄やビデ洗浄に用いることができるのはもちろんであるが、それ以外にも、例えば、足指や爪の洗浄にも適している。さらにまた、発泡剤により炭酸ガスを発生させる場合には、炭酸水による血行促進効果が得られる。炭酸水のpHを2〜3に調整すれば、角質除去効果や殺菌効果が得られる。
本発明者の試作検討の結果、例えば、容量が約120ミリリットルのタンク1に約90ミリリットルの水を入れ、上記の炭酸水素ナトリウムと果実酸とを配合した発泡剤10を約5グラム程度、収納容器9に収容し、密閉した後に水に溶解させると、内圧を4〜5Kgf/cm(およそ0.4〜0.5MPa)程度にまで加圧できることが分かった。
図3は、圧力と炭酸ガスの溶解量との関係を表すグラフ図である。同図に表したように、圧力を4〜5Kgf/cmにまで加圧すると、水90ミリリットルに対しておよそ400〜500ミリリットルもの炭酸ガスを溶解させることができる。
本実施例によれば、タンク1を密閉した後に発泡剤10を水に溶解させガスを発生させるので、ガスの散逸による圧力の損失を解消できる。その結果として、高い濃度の炭酸水を生成し吐水させることができる。従って、多量の発泡剤10を投入して液体貯留タンク1の内圧を高め、液体中への炭酸ガスの溶解量を増加させ、高い濃度の炭酸水を吐出させることができる。その結果として、炭酸ガスあるはその他の混合成分が有する血行促進などの各種の効果を大幅に増強することが可能となる。
炭酸ガスの濃度が1000ppm以上の炭酸水は、一般に「炭酸泉」と呼ばれ、人体に対して各種の効果を有することが知られている。これに対して、本発明によれば、炭酸ガスの濃度が3000ppmあるいはそれ以上の高濃度の炭酸水を生成させ、水勢調節手段を設けることによって、それを安定して吐出させることができる。このような高濃度の炭酸水は、皮膚直下の血管を拡張させることにより血行を促進させる。また、皮膚の温感(受容器)を刺激し、冷感(受容器)を抑制することにより、暖まり感を与えることもできる。さらにまた、皮膚の角質を除去するピーリング効果や、静菌効果、アストリンゼント効果なども得られる。
またさらに、本実施例によれば、減圧装置5を設けることにより、炭酸水などの液体がこれを通過する際に減圧作用により多量の微細気泡量を発生させ、これを液体に散混入させることにより、適度に刺激があり且つ柔らかな触感を与える気泡流を吐出させることができるという効果も得られる。
図4は、発泡剤収納容器の他の具体例を表す模式断面図である。
液状の発泡剤を使用する場合には、同図(a)に表したように、液状の発泡剤10が収納された発泡剤収納容器9′の口を、シール材9a′でシールしておき、注水後の液体貯留タンク1の口1aに発泡剤収納容器9′を装着する際に、シール材9a′を剥がせば良い。発泡剤収納容器9′のフランジに小穴9b′を形成しておけば、小穴9b′を介して発泡剤収納容器9′の内部空間と液体貯留タンク1の内部空間とが確実に連通し、吐水装置Aを逆さまにし若しくは傾けると、発泡剤と水とが迅速且つ確実に接触する。加圧液体は、小穴9b′と、発泡剤収納容器9′と蓋2との間の隙間とを通って通水路3へ流入する。
粉状の発泡剤を使用する場合には、図4(b)に表したように、粉状の発泡剤10が収納された有底筒状の発泡剤収納容器9″のフランジに小穴9b″を形成するとよい。あるいは、図4(c)に表したように、粉状の発泡剤10が収納された有底筒状の発泡剤収納容器9″の周壁に小穴9c″を形成してもよい。このようにすれば、発泡剤収納容器9″を液体貯留タンクの口1aに装着する際に、小穴9b″、9c″を介して発泡剤収納容器9″の内部空間と液体貯留タンク1の内部空間とが連通し、吐水装置Aを逆さまにし若しくは傾けると、発泡剤と水とが迅速且つ確実に接触する。加圧液体は、小穴9b″、9c″と、発泡剤収納容器9″と蓋2との間の隙間とを通って通水路3へ流入する。
図4(c)に表した発泡剤収納容器9″の場合も、小穴9c″は、液体に発泡剤10を溶解させるための経路であると同時に、溶解して形成された加圧水の吐出経路としての役割も果たす。その結果として、吐水経路を別途設ける必要がなくなるので、吐水装置を小型化できるという利点がある。またさらに、発泡剤10が収納される空間を吐水経路とすることにより、発泡剤10を確実に溶解させ、且つ、僅かに生じうる発泡剤10の残渣などを通水路3を介して外部に排出させることもできる。
ここで、本発明の吐水装置に用いる発泡剤10について具体的に説明する。
前述したように、発泡剤10に例えば炭酸塩と有機酸とを含有させると、液体に投入し溶解して炭酸ガスを発生させることができる。発泡剤10に使用される炭酸塩と有機酸の具体例を以下に列挙する。
炭酸塩 :ナトリウム、カリウム、リチウム、ルビジウム等のアルカリ金属の炭酸塩又は炭酸水素塩。
有機酸 :クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸等の有機酸、またはこれらの混合物。酸性リン酸ナトリウムもしくはカリウムを含む他の酸、またはそれらの混合物でも良い。
また一方、発泡剤10には、その他、pH調整剤、保湿剤、殺菌剤、香料、消臭剤、界面活性剤、薬効成分剤等を配合させて各種の効果を得ることができる。またこれらの成分は、タンク1内に充填する液体に配合してもよい。このような配合成分の具体例を以下に列挙する。
pH調整剤(対象部位や使用目的に応じたpHを得ることができる):クエン酸およびその塩、リン酸およびその塩、リンゴ酸およびその塩、グルコン酸およびその塩、マレイン酸およびその塩、アスパラギン酸およびその塩、コハク酸およびその塩、グルクロン酸およびその塩、フマル酸およびその塩、グルタミン酸およびその塩、アジピン酸およびその塩、乳酸およびその塩、パントテン酸およびその塩、塩酸、水酸化アルカリ金属等。
保湿剤あるいは湿潤剤(皮膚の角質の水分保持能力を増すことができる):多価アルコール、乳糖等の糖類及びその誘導体、アミノ酸類及びその誘導体、水溶性高分子、酵母エキス、海草エキス、各種植物エキス、植物油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール、エステル類、各種植物精油又はこれらの混合物等。
香料:ターピネオール、リナロール、シトロネロール、シトラール、リモネン、レモングラス油、ラベンダー油等、酢酸イソボニル、酢酸メンタニル、酢酸フレンチル、ボルネオール、メントール、カンファー、精油、松の抽出物、テルピノレン類、パラジクロルベンゼン、ローズ、レモン、ジャスミン、ブーケ調香料、イランイラン油等。
皮膚温冷感付与剤(皮膚に対して温感あるいは冷感を与えることができる):メントール類、多価アルコール等およびこれらの混合物。
ビタミン作用物質(皮膚などに対してビタミンを与えることができる):ビタミンA類、ビタミンB2類、ビタミンB6類、ビタミンH類等。より具体的には、例えば、酢酸−dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジルなどを挙げることができる。
界面活性剤(浸透効果、洗浄効果、気泡維持効果などが得られる):アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤(一分子中に陰陽両イオンの官能基をもつもの)等。
殺菌剤:塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼントコニウム、塩化セチルピリジニウム等。エチルアルコール、メチルアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール等。銅、亜鉛、マグネシウム、ニッケル、銀等を含む無機系抗菌剤、脂肪酸銀等。
消臭剤:過ホウ酸ナトリウム、次亜塩素酸、二酸化マンガン、過マンガン酸塩、ベンゾキノン、ナフトキノン酸等の酸化剤、グリオキザール、アクロレイン等のアルデキド類、ケトン類、1,2−プロピレンオキサイド、1,2−n−プロピレンオキサイド等のエポキシ化合物、メタクリル酸エステル、マレイン酸誘導体等のα、β−不飽和化合物、硫酸銅、硫酸亜鉛等の金属塩、活性炭、シリカゲル、アルミナ等の吸着剤、硫酸鉄、亜鉛化合物、アルミニウム塩、珪酸塩類等の無機塩、クエン酸、アスコルビン酸鉄等の他、各種の植物抽出物、例えば、つばき科植物、緑茶の抽出物等、更に葉緑素の主成分であるクロロフィル、食品分野で利用され得る消臭物質であるジメチルアミノスルホネート、グルコサミン、サイクロデキストリン、有機酸(L−アスコルビン酸、安息香酸、グルコン酸、葉酸、ニコチン酸)等。
残留塩素除去成分(還元剤):亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシウム等の亜硫酸塩やチオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩、アスコルビン酸等のビタミンC、過酸化水素を発生して脱塩素を行う過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、他の過酸の塩、過酸化ナトリウム、過酸化亜鉛等の金属過酸化物等。
洗浄成分:エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレングリコールモノブチルエーテル等の、低級アルコールにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサドを付加したアルキレングリコールルキルエーテル系溶剤等。
痔疾等の疾患に効果的な痔疾薬剤:酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸フェニレフリン等の抗炎症剤、酢酸トコフェロール、dl−塩酸メチルフェドリン等の血液の循環を助ける薬剤、塩酸リドカイン、塩酸ジブカイン、アミノ安息香酸エチル、l−メントール等の局所の痛み、痒みに効果的な薬剤、アラントイン等の傷口の治りを助ける薬剤等。
次に、本発明の第2実施例に係る吐水装置について説明する。
図5は、本発明の第2の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。すなわち、本実施例に係る吐水装置Bも、液体貯留タンク1の口1aに挿入して装着可能な、発泡剤収納容器11を備えている。また、Oリング12が発泡剤収納容器11の底部周壁に外嵌している。発泡剤収納容器11の開放端近傍の側壁には、小穴11aが形成されている。液体貯留タンク1の口1aに接続する肩部1bに、半円環状のストッパー13が外嵌合している。発泡剤収納容器11の周壁外面と液体貯留タンクの口1aの周壁内面との間の環状隙間により、肩部1bより下方の液体貯留タンク1の内部空間と発泡剤収納容器11の小穴11aとの間の連通路14が形成されている。
発泡剤収納容器9に代えて上記構成を備える点を除き、吐水装置Bの構造は、吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
次に、吐水装置Bの作動について説明する。
使用者はまず、蓋2を液体貯留タンク1から取り外し、粒状の発泡剤10が収納された発泡剤収納容器11を液体貯留タンク1の口1aから取り外し、装着状態の発泡剤収納容器11の底部に達しない水位まで液体貯留タンク1に注水する。
次いで、発泡剤収納容器11を口1aに装着する。図5(a)から分かるように、この状態においては、Oリング12が口1aの周壁内面に当接し、連通路14を閉じる。
次に、使用者は、蓋2を口1aに係合させる。蓋2がストッパー13に当接することにより、蓋2による発泡剤収納容器11の押圧が停止される。この結果、Oリング12が口1aの周壁内面に当接する状態が維持され、連通路14が閉じた状態が維持される。蓋2と液体貯留タンク1とが共働して密閉空間を形成する。密閉空間内には、空気層と液体層とが形成される。
吐水装置Bを使用する際には、使用者は、図5(b)に表したように、ストッパー13を取り外し、蓋2を液体貯留タンク1の肩部1bへ向けて押す。すると、蓋2が、発泡剤収納容器11を押圧して口1a内へ押し込む。Oリング12と口1aの周壁内面との当接状態が解除され、連通路14が開かれる。
次に、使用者は、吐水装置Bを逆さまにし、若しくは傾けて、蓋2を下方へ差し向ける。すると、密閉空間内の液体が連通路14と小穴11aを介して発泡剤収納容器11へ流入し、発泡剤10と接触する。発泡剤10と液体とが反応して、炭酸ガスが発生する。炭酸ガスは前記密閉空間内の液体に溶解すると共に、前記密閉空間内の空気層に合流して、空気層の圧力を上昇させ、前記密閉空間内の液体を加圧する。
発泡剤10が液体に概ね溶解した後、使用者は、逆さまにした状態で吐水装置Bを手で持ち、キャップ8を蓋2から取り外し、吐水ノズル6の先端を所望の処理部位へ差し向ける。使用者は、操作スイッチ7を押圧して開閉弁4を開く。
すると、加圧された液体が、発泡剤収納容器11と蓋2との間の隙間から通水路3へ流入し、開閉弁4を通過し、減圧装置5に到達する。減圧装置5を通過する際の圧力損失により減圧した液体中で、溶存していた炭酸ガスが気化して気泡が発生する。気泡は微細気泡となって液体中に分散混入する。多数の微細気泡が分散混入した液体の気泡流が吐水ノズル6の先端から吐出する。気泡が分散混入され適度に刺激があり且つ柔らかい感触の吐水が得られる。
本実施例に係る吐水装置Bにおいては、口1aに装着された状態の発泡剤収納容器11の底部に達しない水位まで液体貯留タンク1に注水し、発泡剤10が収納された発泡剤収納容器11を口1aに装着し、液体貯留タンク1を施蓋して、密閉空間を形成し、次いで発泡剤10と液体タンク内の液体とを接触させることにより、発泡剤10と液体の反応開始時期を、施蓋による密閉空間の形成後に規制することができる。従って、発生したガスが、施蓋前に散逸するおそれは無い。
また、液体貯留タンク1に注水し、発泡剤10を入れた発泡剤収納容器11を液体貯留タンクの口1aに装着し、施蓋して密閉空間を形成し、発泡剤収納容器11の内部空間と液体貯留タンク1の内部空間との間の連通路14をOリング12により閉じ、連通路14が閉じた状態をストッパー13により維持しておけば、直ちに使用できる状態の吐水装置Bを持ち歩くことができる。使用時にはストッパー13を取り外して連通路14を開き、液体貯留タンク1を逆さまにすれば、発泡剤収納容器11内の発泡剤10が液体に接触して両者の反応が開始される。
一方、本実施例に係る吐水装置Bにおいて、発泡剤収納容器11を液体貯留タンク1の口1aに装着した後施蓋するのに代えて、蓋2に発泡剤収納容器11の係止部を形成し、発泡剤収納容器11を蓋2に装着した後施蓋するように構成しても良い。
次に、本発明の第3実施例に係る吐水装置について説明する。
図6は、本発明の第3の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Cは、液体貯留タンク1の口1aに載置して装着可能な発泡剤収納容器15を備えている。発泡剤収納容器15の囲壁には複数の小穴15aが設けられている。発泡剤10は、発泡剤収納容器15に収納されている。蓋2に、発泡剤収納容器15を収容すると共に適正量の空気層を形成するための凹部2′が形成されている。発泡剤収納容器9に代えて発泡剤収納容器15を備え、蓋2に凹部2′が形成されている点を除き、吐水装置Cの構造は、吐水装置Aの構造と同様である。
吐水装置Cにおいても、発泡剤10の液体への溶解の開始時期を、施蓋による密閉空間の形成後に規制することができる。吐水装置Cにおいては、発泡剤収納容器の15を口1aに載置して装着した状態で、発泡剤収納容器15の底部が口1aの開放端近傍に在るので、液体貯留タンク1に、口1aの開放端近傍まで注水しても、水位は発泡剤収納容器15の底部に達しない。従って、液体貯留タンク1に満杯状態まで注水することができ、多量の液体を吐出することができる。
蓋2の凹部2′内に適正量の空気層が形成されるので、密閉空間の内圧が過大になり、液体吐出圧が過大になるおそれは無い。手歩に凹部加圧洗浄水は、発泡剤収納容器15と蓋2との間の隙間を通って通水路3へ流入する。
次に、本発明の第4実施例に係る吐水装置について説明する。
図7は、本発明の第4の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Dは、液体貯留タンク1の口1aに挿入して装着可能な発泡剤把持具16を備えている。発泡剤把持具16は複数の把持爪16aを備えている。発泡剤把持具16のフランジに複数の小穴16bが形成されている。発泡剤収納容器9に代えて発泡剤把持具16を備える点を除き、吐水装置Dの構成は吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
吐水装置Dにおいては、把持爪16aで塊体状の発泡剤10を把持した発泡剤把持具16を、液体貯留タンク1の口1aに挿入して装着する。液体貯留タンク1を施蓋して密閉空間を形成した後、吐水装置Dを逆さまにし、若しくは傾けて、発泡剤10と水とを接触させ、両者の反応を開始させる。加圧液体は、小穴16bと、発泡剤把持具16と蓋2との間の隙間とを通って、通水路3へ流入する。
次に、本発明の第5実施例に係る吐水装置について説明する。
図8は、本発明の第5の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Eは、蓋2に形成された係合突起2aに係合可能な係合突起17aを有する発泡剤収納容器17を備えている。発泡剤収納容器17の囲壁に多数の小穴17bが形成されている。粒状の発泡剤10が発泡剤収納容器17に収納されている。蓋2に、吐水装置Cと同様の凹部2′が形成されている。蓋2に凹部2′と係合突起2aとが形成され、発泡剤収納容器9に代えて発泡剤収納容器17を備える点を除き、吐水装置Eの構造は吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
吐水装置Eにおいては、係合突起17aを係合突起2aに係合させて、発泡剤10を収納した発泡剤収納容器17を蓋2に装着する。液体貯留タンク1を施蓋して密閉空間を形成した後、吐水装置Eを逆さまにし、若しくは傾けて、発泡剤10と水とを接触させ、両者の反応を開始させる。加圧液体は、発泡剤収納容器17と蓋2との間の隙間を通って、通水路3へ流入する。発泡剤収納容器17を蓋2に装着するので、液体貯留タンク1に、満水状態まで注水できる。
発泡剤収納容器17に代えて、発泡剤把持具16と同様の塊体状の発泡剤を把持した発泡剤把持具を、発泡剤収納容器17と同様の態様で、蓋2に装着しても良い。
次に、本発明の第6実施例に係る吐水装置について説明する。
図9は、本発明の第6の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Fは、蓋2に形成された複数の把持爪18aから成る発泡剤把持部18を備えている。発泡剤把持部18により塊体状の発泡剤10が把持される。蓋2に、吐水装置Cと同様の凹部2′が形成されている。発泡剤把持部18は、施蓋により、液体貯留タンク1の内部空間に直接対峙する。蓋2には凹部2′が形成され、発泡剤収納容器9に代えて発泡剤把持部18を備える点を除き、吐水装置Fの構造は吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
吐水装置Fにおいては、発泡剤把持部18に塊体状の発泡剤10を把持させる。液体貯留タンク1を施蓋して密閉空間を形成した後、吐水装置Fを逆さまにし、若しくは傾けて、発泡剤10と液体とを接触させ、両者の反応を開始させる。発泡剤10を蓋2に装着するので、液体貯留タンク1に、満水状態まで注水できる。発泡剤把持部18は施蓋により液体貯留タンク1の内部空間に直接対峙するので、発泡剤把持部18に装着された発泡剤10も施蓋により液体貯留タンク1の内部空間、ひいては当該内部空間に貯留された液体に直接対峙する。この結果、発泡剤10と液体との接触により発泡剤10が速やかに液体全体に溶解し、蓋2と液体貯留タンク1とが共働して形成した密閉空間が速やかに加圧される。
次に、本発明の第7実施例に係る吐水装置について説明する。
図10は、本発明の第7の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Gは、蓋2に形成された固定爪19aと、蓋2に取り付けられた可動爪19bとを有する発泡剤把持具19を備えている。可動爪19bは、蓋2の囲壁を貫通している。可動爪19bの蓋2外へ突出した端部に操作ツマミ19cが取り付けられている。蓋2に、吐水装置Cと同様の凹部2′が形成されている。蓋2に凹部2′が形成され、発泡剤収納容器9に代えて発泡剤把持具19を備える点を除き、吐水装置Gの構造は吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
吐水装置Gにおいては、発泡剤把持具19の固定爪19aと可動爪19bとに塊体状の発泡剤10を把持させる。液体貯留タンク1を施蓋して密閉空間を形成した後、ツマミ19cを外側へ引いて可動爪19bを発泡剤10から離脱させる。発泡剤10が液体貯留タンク1内の液体中に落下し、発泡剤10が水に接触し、両者の反応が開始する。液体貯留タンク1を逆さまにしなくても、発泡剤″と液体との反応を開始させることができる。
次に、本発明の第8実施例に係る吐水装置について説明する。
図11は、本発明の第8の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Hは、液体貯留タンク1の口1aとは異なる部位に形成された発泡剤投入口1cと、発泡剤投入口1cに装着可能な蓋20と、発泡剤投入口1cを開閉する開閉弁21とを備えている。蓋20は、発泡剤収納容器を兼ね、また突起20aを有する。開閉弁21は、バネ21aにより通常閉状態に付勢されている。発泡剤収納容器9に代えて発泡剤投入口1cと、蓋20と、開閉弁21とを備える点を除き、吐水装置Hの構造は、吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
吐水装置Hにおいては、バネ21aの付勢力の下に、開閉弁21により発泡剤投入口1cを閉じ、粒状や液状などの発泡剤10を入れた蓋20を発泡剤投入口1cに螺合装着し、液体貯留タンク1に水を入れ、施蓋して密閉空間を形成しておく。使用時には、蓋20を発泡剤投入口1cに更に深くまで螺合させる。突起20aが開閉弁21に当接し、バネ21aの付勢力に抗して開閉弁21を駆動し、発泡剤投入口1cを開く。発泡剤10と液体とが接触し、発泡剤10の溶解が開始する。
バネ21aの付勢力の下に、開閉弁21により発泡剤投入口1cを閉じ、粒状や液状などの発泡剤10を入れた蓋20を発泡剤投入口1cに螺合装着し、液体貯留タンク1に水を入れ、施蓋して密閉空間を形成しておくことにより、直ちに使用可能な吐水装置Hを持ち歩くことができる。
ここで、本発明においては、発泡剤10の粒径を小さくすると、水に対する溶解速度が上昇し、密閉空間の加圧速度が上昇し、吐水装置の使用直前の待機時間が短縮される。粒径の小さな発泡剤10を使用する場合には、発泡剤収納容器9、11、15、17を金属メッシュで構成するのが望ましい。収納容器の囲壁に多数の微細小穴を形成する手間を省くことができる。発泡剤10の粒径を大きくすると、発泡剤10の取り扱いが容易になると共に、収納容器の囲壁に形成する小穴の径も大きくなるので、小穴の形成が容易になる。この場合には、発泡剤収納容器を樹脂成形するのが望ましい。
図12は、本実施例の変型例を表す模式図である。同図については、図11に表したものと同様の要素については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。 本変形例の吐水装置H′の場合、通水路3の一部は液体貯留タンク1内で延在し、この延在部分は柔軟なチューブ40を有している。チューブ40の先端の近傍には、多孔質セラミック、高比重樹脂焼結体等の多孔質体、樹脂焼結体と重量物の結合体、目の細かな金網等で構成された錘42が取り付けられている。チューブ40の他端は蓋2に固定され、通水路3の蓋2内で延在する部分に連通している。
このようにすれば、図12に表したように吐水ノズル6を上にして吐水装置H′を使用しても、或いは吐水ノズル6を下にして吐水装置H′を使用しても、或いは吐水ノズル6を横にして吐水装置H′を使用しても、錘42が取り付けられたチューブ40の一端は錘42に引かれて確実に没水し、吐水ノズル6から確実に気泡流が吐出する。
後に詳述するように、本変型例の吐水装置H′は、炭酸ガスなどを含有した発泡水を頭部や顔あるいは上半身などに噴出塗布する用途に適している。この場合は、図12に表したように、吐水ノズル6を上にして使用できる。
一方、本変型例の吐水装置H′は、下半身や足指、爪などに対する使用にも適している。この場合には、吐水ノズル6を下にし、ノズル6先端の吐水口を斜め上方または下方に差し向けて吐水装置H′を使用することになるが、前述の如く錘42が取り付けられたチューブ40の一端は確実に水没するので、吐水ノズル6から確実に気泡流が吐出する。
これらいずれの場合にも、炭酸水による血行促進効果が得られる。また、炭酸水のpHを2〜3に調整すれば、角質除去効果や殺菌効果が得られる。
図13は、液体貯留タンク1内に延在するチューブの先端付近の変型例を表す模式断面図である。同図に表したように、チューブ40の先端近傍に取り付けられた錘42に、浮体44を取り付けても良い。通水路3を形成するチューブ40の先端が浮体44の下側になり確実に没水するので、確実に気泡流を吐水することができる。
次に、本発明の第9実施例に係る吐水装置について説明する。
図14は、本発明の第9の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Iは、粉状、粒状、塊状あるいは液体状の発泡剤10を収容した有底筒状の発泡剤収納容器9″を、液体貯留タンク1の口1aに設置可能としている。一方、蓋2には、発泡剤収納容器9″の遊動空間Sが形成されている。発泡剤収納容器9″のフランジ部を口1aに係合させて発泡剤収納容器9″を液体貯留タンクの口1aに装着し、施蓋して密閉空間を形成した後に発泡剤収納容器9″を遊動空間S内で遊動させて、発泡剤収納容器9″の内部空間を液体貯留タンク1の内部空間と連通させても良い。
図15は、本実施例の吐水装置Iの使用方法を説明する模式図である。
施蓋後に吐水装置Iを逆さにし或いは傾けると、発泡剤収納容器9″が洗浄水貯留タンクの口1aから離れて遊動空間Sへ移動する。発泡剤収納容器9″のフランジが口1aから離れることにより、液体が遊動空間Sへ流入し、遊動空間S内で発泡剤10が液体に接触して両者の反応が開始される。施蓋前は、発泡剤収納容器9″のフランジが口1aに当接することにより収納容器9″は、液体から隔絶されるので、液体貯留タンク1内の液体と発泡剤10との接触が阻止されている。従って、発泡剤10と液体との反応開始時期を確実に施蓋後とすることができる。
通水路3のタンク1内部空間への開口端を遊動空間Sの端部や側面に開口させ、または、複数の開口を設けることにより、図15(b)に表した状態において、通水路3の開口と発泡剤収納容器9″との干渉を防ぎ、通水路3の開口が収納容器9″により塞がれるという問題を回避できる。
次に、本発明の第10実施例に係る吐水装置について説明する。
図16は、本発明の第10の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Jは、複数の小穴22aが形成され底部内面に爪22bが形成された有底筒状の保持具22を有する。
使用者は、この保持具22を液体貯留タンクの口1aに装着し、粒状、液状あるいは粉状の発泡剤10を収納した密閉容器29を保持具22に挿入する。しかる後に蓋2を閉めると、施蓋時に蓋2に形成した突起2aと爪22bとにより密閉容器29が挟持破壊され、発泡剤10が液体に投入される。すなわち、施蓋時に密閉空間が形成されると共に密閉容器29が破壊されて発泡剤10が液体へ投入されて溶解が直ちに開始され、密閉空間が直ちに加圧される。この時、爪22bは、タンク1内の液体よりも上に配置されているので、濡れていない。従って、密閉容器29内に収納された例えば粉状の発泡剤10を、爪22bなどに付着させずに、その自重によって円滑に液体中に投入することができる。つまり、吐水装置を振らなくても、発泡剤10を液体中に投入することが可能である。
またここで、図16(a)に破線で表したように、密閉容器29を爪22bから遠ざかる方向へ付勢するバネ22cを、保持具22内に配設しても良い。このようにすれば、密閉容器29を保持具22に挿入する際に、密閉容器29が誤って爪22bに押し付けられ破壊される事態の発生が防止される。
図17は、本実施例の変型例の吐水装置の断面を表す模式図である。すなわち、本変形例においては、保持具22の爪22bは、液体貯留タンク1内に設けられた目盛1′よりも下に設けられている。つまり、爪22bは、液体貯留タンク11内において液体に水没するように配置されている。
このようにすれば、蓋2を施蓋し爪22bにより密閉容器29が破壊されると同時に、液体が密閉容器29の内部に侵入し、発泡剤10の溶解が開始される。つまり、施蓋とほぼ同時に発泡剤10の溶解を開始させることができる。またさらに、例えば、発泡剤の一部が爪22bにひっかかって、タンク1内に落下しないような場合でも、爪22bが水没しているので、その位置で発泡剤10を溶解させることができる。
以下、本実施例において用いることができる密閉容器29について説明する。
図18は、本実施例における密閉容器の具体例を表す模式断面図である。
すなわち、密閉容器29は、容器本体29Aと、その上部開口を塞ぐ蓋部29Bと、を有する。容器本体29Aは、要求される物理的な強度を満たし、発泡剤10との反応性も低い材料により形成することができる。そのような材料としては、例えば、プラスチックを挙げることができ、より具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、PVC、PET、アクリル、ポリスチレン、紙をはじめとする各種の材料を用いることができる。また、容器本体29Aが透明であると、内部状態の確認が容易な点で便利である。また、後に図22に関して詳述するように、容器本体29Aを変形させて内部の発泡剤を放出させるような場合には、容器本体29Aを変形が容易な材料により形成すればよい。
一方、蓋部29Bは、使用時に爪22bにより破壊されるようなシール材により形成する。その材料としては、例えば、アルミラミネート、ナイロンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルムなどを挙げることができる。
また一方、蓋部29Bの少なくとも一部を水溶性の材料により形成してもよい。このようにすれば、爪22bにより破壊しなくても、タンク1を施蓋後に吐水装置を逆さにしたり振ったりして水に濡らすことによって、蓋部29Bが溶解し、内部の発泡剤を水に溶解させることができる。このような水溶性の材料としては、例えば、オブラートのような可食性材料を挙げることができる。また、蓋部29Bを水溶性の材料により形成すると、吐水装置の使用後に蓋部29Bの残渣が液体貯留タンク1の中に残留するのを防ぐことができる。つまり、蓋部29Bの一部が液体貯留タンク1の中に残留すると、通水路3の中に侵入して「詰まり」の原因になったりするおそれがある。これに対して、蓋部29Bを液体に溶解させれば、このような問題を解消できる。
この場合、蓋部29Bを、酸に対して溶解しやすい材料により形成してもよい。つまり、液体貯留タンク1の中で発泡剤10を溶解させて得られる炭酸水などの液体に対して、蓋部29Bが溶解しやすいようにしておけば、蓋部29Bの残渣がタンク1内に残留することを効果的に防ぐことができる。しかもこの場合、蓋部29Bの材料として、水に対しては溶解しにくいものを選択すれば、密閉容器29の耐湿性も確保できる。
また、本実施例によれば、密閉容器29が発泡剤収納容器を形成しているので、濡れた手でも発泡剤収納容器を取り扱えるという利点があり、また発泡剤収納容器を多湿環境下でも保管できるという利点がある。
一方、密閉容器29の中に収納する発泡剤10は、第1実施例に関して前述したような発泡成分やその他の配合成分を含む。また、その形態としては、紛状、顆粒もしくは粒状、塊状、あるいは液体状などのいずれでもよい。発泡剤の形態を粉状や顆粒状あるいは液体状とすれば、単一の錠剤とした場合よりも溶解性が高く、直ちにガスを発生して使用を開始できる利点がある。さらに、錠剤状にする場合には、成形のために、のり剤や剥離剤などの添加剤が必要であるのに対して、粉状や液体状の場合には、このような添加剤が不要である点でも有利である。
一方、発泡剤を顆粒状あるいは粒状とした場合には、粒径をある程度揃えることにより、発泡成分である酸の粒とアルカリの粒との混合比率を所定値に維持しやすいという利点がある。さらに、粉状の場合と比較して、吸湿性が低くなるため、密閉後の安定性が高く、長期の保存にも耐えうるという利点もある。
また、密閉容器29の中に、空気層300を設けることにより、吐水装置の液体貯留タンク1の中を液体で満水状態にしたような場合でも、タンク内に空気層を確保できる点で有利である。すなわち、密閉容器29内に空気層300を設けることにより、タンク1の内部圧力が必要以上に上昇することを防ぐことができる。
図19は、密閉容器の容器本体29Aのもう一つの具体例を表す模式図である。すなわち、同図(a)はその縦断面図、同図(b)は(a)の矢印Aの方向から眺めた底面図である。
本具体例の容器本体29Aは、フランジ部29Afの下方に、径の大きい収容部29Abと、径の小さい収容部29Aaと、を有する。このように、径の小さい収容部を設けることにより、吐水時の液体の通路を確保できる。
図20は、本具体例の容器本体29Aの使用状態を表す模式図である。
密閉容器29を保持具22に挿入し、蓋部29Bを破壊して発泡剤を液体に溶解させた後に、発泡水を吐水させる。この時、液体貯留タンク1の中の液体は、保持具22の小穴22aを介して蓋2の通水路3に流出する。そして、密閉容器29に径の小さい収容部29Aaを設けることにより、保持具22との間の隙間を拡げることができる。その結果として、図20に矢印Wで表したように、小穴22aを通り抜けた液体の流路を確保することができる。つまり、液体貯留タンク1の中の液体を円滑に通水路3に流出させることができる。
また、炭酸水のように気体を加圧溶解させた液体の場合、流れる通路のコンダクタンスにボトルネックがあると、圧力の変動によって溶解している気体が発泡してしまう場合がある。これに対して、本具体例のように流路を確保することにより、液体貯留タンク1の中での発泡を防止することができる。
図21は、密閉容器の容器本体29Aの変型例を表す模式図である。すなわち、同図(a)はその縦断面図、同図(b)は(a)の矢印Aの方向から眺めた底面図である。
本変型例の容器本体29Aも、フランジ部29Afの下方に、径の大きい収容部29Abと、径の小さい収容部29Aaと、を有する。但し、径の小さい収容部29Aaは、その全周に渡って径が絞られている訳ではなく、およそ半周程度に渡ってのみ、径が絞られている。このようにした場合、径が絞られた部分においては、図20に関して前述したように液体の流路を確保できると同時に、径の絞られていない部分において発泡剤の収容量を増加できる。
なお、図19乃至図21は、一例に過ぎず、径の小さい収容部29Aaの形状や配置については、各種の設計変更が可能である。
図22は、密閉容器29の他の具体例を表す模式図である。
本具体例の場合、密閉容器の容器本体29Aを変形させることにより、収容されている発泡剤10を放出させる。従って、保持具22に爪(例えば、図22における爪22b)を設ける必要はない。
具体的には、例えば、図22(a)に表したように、保持具22に密閉容器29を挿入し、蓋2により施蓋する際に、その突起2aにより矢印Aの方向に密閉容器29を押圧する。すると、同図(b)に表したように、容器本体29Aが変形し潰れて、その内部圧力により、蓋部29Bが破壊または剥離する。そして、収容されていた発泡剤10を放出させることができる。
以上、本実施例において用いることができる密閉容器29の具体例について説明した。
次に、本実施例において用いる保持具22について説明する。
図23は、保持具の一例を表す模式図である。すなわち、同図(a)は保持具22の縦断面図、同図(b)は、上方から見た平面図である。
保持具22は、液体貯留タンク1の口1aに係合するフランジ部22fの下方に複数の小穴22aが設けられ、底部に爪22bが設けられている。爪22bは、密閉容器29の蓋部29Bを破壊する役割を有する。しかし、蓋部29Bを破壊した後に、容器29の外部からの液体の流入や、容器29の内部からの発泡剤の流出を円滑に生じさせるための通路を確保する必要がある。また、破壊された蓋部29Bの一部が分離してタンク1内に浮遊すると、通水路3の「詰まり」などが生ずるおそれがある。
これに対して、図23に例示した爪22bは、上方に向けて突出し、且つ略十字状の平面形状を有する。このような形態の爪22bを用いることにより、蓋部29Bを容易に破壊でき、破壊後の液体や発泡剤の通路も確保でき、また破壊後の蓋部29Bの一部が分離することも防ぐことができる。
図24は、保持具の爪22bの他の具体例を表す模式図である。すなわち、同図(a)はその縦断面図、同図(b)は、爪22bのA−A線断面図である。
本具体例の場合、保持具22の底部に貫通穴OPが設けられ、爪22bは貫通穴OPを取り囲むように筒状に突出して設けられている。このようにすれば、密閉容器29の蓋部29Bを確実に破壊し、且つ、破壊後には、貫通穴OPを介して液体の流入及び発泡剤の流出の通路を確保できる。つまり、図24(a)に例示したように、爪22bにより切断された蓋部29Bは、爪22bにより押されて容器本体29Aの内側に倒れ込む、そして、発泡剤と液体とが接触する通路が形成される。なおここで、「筒状」とは、図示したような横断面が円形である円筒状のものに限定されず、その他にも、例えば横断面が三角形や四角形や六角形などの多角形状の筒状ものや、楕円その他各種の不定形の形状からなる筒状も含むものとする。
またここで、図24(c)は、爪22bのもうひとつの具体例を表し、同図(a)のA−A線断面図に相当する。本具体例の場合も、爪22bは、保持具22の底部に設けられた貫通穴OPを取り囲むように筒状に設けられている。そしてさらに、爪22bは、切り欠きCを有する。つまり、爪22bは、貫通穴OPを取り囲むように、「略C字状」に突出している。このようにすれば、蓋部29Bを破壊する際に、蓋部29Bは円形に切り取られて分離することがなく、図25に例示したように、蓋部29Bの一部が爪22bの切り欠きCに対応した部分で容器本体29Aにつながった状態とすることができる。従って、蓋部29Bの一部が分離して通水路3を塞ぐなどの問題を解消できる。
図26は、爪22bの他の具体例を説明するための模式図である。すなわち、同図(a)はその縦断面図、同図(b)は、爪22bのA−A線断面図である。 本具体例においても、保持具22の底部には貫通穴OPが設けられ、爪22bは、貫通穴OPを取り囲むように筒状に形成されている。そして、爪22bの上端は、保持具22の底部に対して斜めに切断された先端部を有する。このようにすれば、爪22bの最先端から密閉容器29の蓋部29Bが順次破壊されるので、容易且つ確実に破壊することができ、また、図26(a)に例示した如く、破壊後の蓋部29Bも、容器本体29Aから分離しにくくなる。また、貫通穴OPを介して液体の流入及び発泡剤の流出の通路を確保できる。
この場合、爪22bの先端面は、図27(a)に例示した如く、斜め平面状でもよく、または、同図(b)に例示した如く上に凸の曲面でもよく、または、同図(c)に例示した如く下に凸の曲面でもよい。
図28は、本実施例の変型例の吐水装置を表す一部透視断面図である。
本変型例においては、図27(a)あるいは(b)に表した爪22bを有する保持具22が設けられている。この保持具22には、図18に表したように容器本体29Aと蓋部29Bとを有する密閉容器29が収容される。なお、図28においては、容器本体29Aと蓋部29Bを透視して爪22bを表した。
この吐水装置の蓋2には、押圧部2bが設けれている。押圧部2bは、発泡剤が収容された密閉容器の容器本体29Aの底部(蓋部29Bとは反対側)に当接し、これを液体貯留タンク1の方向に押圧する役割を有する。
図29は、本変型例において密閉容器29が吐水装置に装填される様子を表す模式図である。なお、図29においても、容器本体29Aと蓋部29Bを透視して爪22bを表した。
図29(a)は、密閉容器29が挿入される前の状態を表す。すなわち、吐水装置の蓋2が開放され、液体貯留タンク1(a)の中に保持具22が装着されている。
次に、図29(b)に表したように、密閉容器29を保持具22の中に挿入する。この時、蓋部29Bが下になるように挿入する。この状態において、密閉容器29は、液体貯留タンク1の口1aから突出している。
次に、吐水装置を施蓋する。すなわち、液体貯留タンク1の口1aに蓋2を装着する。すると、蓋2の押圧部2bが密閉容器29に当接してこれを下方に押し込む。すると、密閉容器29の下端の蓋部29Bが爪22により破壊され、容器内部に収容されている発泡剤を液体に溶解させることができる。この時の状態は、図26に関して前述した如くである。
このように、蓋2の施蓋動作によって密閉容器の蓋部29Bを確実に破壊するためには、押圧部2bの位置と、蓋2の施蓋動作のストロークと、を適宜調整すればよい。
また、本変型例においては、施蓋動作によって密閉容器29が保持部22の底部付近にまで押し込まれた状態においても、図29(c)に表したように、密閉容器29の上端が液体貯留タンク1の口1aから突出している。このようにすれば、例えば、使用後に使用者が吐水装置を再び開蓋し、使用済みの密閉容器29を手でつまんで容易に取り外すことができる。また、例えば、使用後に吐水装置を放置して発泡剤の残りによって密閉容器29が保持具22に固着したような場合でも、使用者は、液体貯留タンクの口1aから突出した密閉容器29の上端を手などでつまんで容易に取り外すことができる。
図30は、本変型例の吐水装置が施蓋された状態を表す一部拡大断面図である。
押圧部2bが密閉容器の容器本体29を下方に押し込んだ状態とされている。一方、蓋2の操作スイッチ7は、スプリング7Sにより上方に付勢され、開閉弁4は閉状態に維持されている。
図31は、操作スイッチ7が操作された状態を表す一部拡大断面図である。
すなわち、使用者がスプリング7Sの付勢力に対抗して操作スイッチ7を下方に押圧すると、開閉弁4が連動して下方に移動し、タンク1と通水路3とが連通する。この時、開閉弁4と密閉容器29とが干渉しないように、開閉弁4のストロークと、押圧部2bの位置と、が調整されている。
開閉弁4を開けると、加圧された吐水が通水路3に向けて流出する。この時、密閉容器29もこの流れに押されて上方すなわち、開閉弁4の方向に移動する場合がある。このような場合でも、押圧部2bを開閉弁4のストロークの下端よりも下方に突出させることにより、開閉弁4と密閉容器29Aとの干渉を防止できる。その結果として、密閉容器29が吐水時の圧力で動いても、開閉弁4の動作が阻害されることがない。
図32は、図31のA−A線断面図である。
同図に表したように、押圧部2bは密閉容器29の周囲全体に亘って当接せず、適宜、通水部2cが設けられている。開閉弁4を開いた状態において、液体貯留タンク1の水は、矢印Wで表したように、密閉容器29と保持部22との隙間、パッキン24の隙間、通水部2c、開閉バルブ4を順次経由して通水路3に流出する。このように通水部2cを設けることにより、吐水流のコンダクタンスを確保できる。
また、本変型例の吐水装置は、旋回吐水を放出可能な吐水ノズル6を有する。すなわち、開閉弁4により開閉される通水路3は、減圧装置5を介して旋回室6bに連通している。旋回室6bは略円筒に形成され、水はその周側壁の略接線方向に導入される。すると、旋回室6bにおいて、旋回軸Zを中心とした旋回流が形成される。一方、旋回室6bには、旋回軸Zの回りに「みそすり状」の運動が可能な旋回ノズルが設けられている。旋回ノズルは、旋回室6bの中に設けられた受力部6cと、受力部6cから先端に連通した吐水口6aと、を有する。旋回室6bにおいて水の旋回流が形成されると、受力部6cはその旋回流によって旋回軸Zの回りに公転運動(自転運動を伴う場合もある)を開始する。すると、吐水口6aに連通する水路が旋回軸Zに対して「みそすり状」に回転し、吐水口6aから旋回吐水が放出される。
このように、旋回室6bにおいて旋回流を形成することにより、遠心分離効果による「気液分離作用」が得られる。その結果として、気泡の含有比率(気泡の生成)の増加や合致(成長)を促進させることができる。さらにまた、この旋回流を利用して受力部に公転及び自転の少なくともいずれかの運動をさせることにより、外部からの付加的な動力を与えることなく「吐水揺動作用」が得られる。つまり、吐水を揺動させることにより、振動などによる刺激感を増加させ、マッサージ効果や炭酸水が有する各種の生体効果を増進させることが可能となる。さらに、受力部が公転もしくは自転することにより流入室内の液体に対する撹拌効果が生じ、「気液分離作用」を促進させることもでき、さらに気泡量の増加を促進させることができる。
次に、本発明の第11実施例に係る吐水装置について説明する。
図33は、本発明の第11の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Kも、第10実施例の吐水装置Jと同様に、発泡剤10を収容した密閉容器29を用いる。但し、本実施例の吐水装置Kは、上向きに保持した状態で吐水が可能な構造を有する。
すなわち、本実施例の吐水装置Kにおいては、液体貯留タンク1の内部に設けられた保持具22は、タンク1内の底部近傍にまで延在する給水筒22dを有する。また、保持具22の周壁には小穴(例えば、図16における小穴22a)は設けられていない。
密閉容器29は、保持具22の中に挿入され、蓋2の施蓋の際に押圧されて爪22bにより破壊され、収容されていた発泡剤が放出され、タンク1内の液体に溶解する。その後、図33に表したように、蓋2を上方に向けた状態のまま、タンク1内の加圧された液体を矢印Wで表したように、給水筒22dを介して蓋2の通水路3に流出させることができる。この際に、密閉容器29の側面に、スペーサ29Sを適宜設けることにより、密閉容器29と、その周囲の保持具22の内壁との間に、流出する液体の通路を確保することができる。
本実施例によれば、いわゆる「上向き吐水」が可能であるため、例えば、人体の頭部や顔あるいは上半身や手などに発泡水を噴出塗布する場合などに用いて便利である。またさらに、液体貯留タンク1において、発泡剤の投入口と液体の吐水口とを共通化させているので、タンク1の構造が簡潔であり、製造コストも低いという利点を有する。本実施例の液体貯留タンク1や保持具22あるいは密閉容器の容器本体などは、例えば、ポリエチレン・テレフタレート(PET)などの材料を用いて延伸ブロー成形などの手法により形成することができる。
図34は、本実施例の変型例にかかる吐水装置を表す模式図である。すなわち、本変型例においては、密閉容器29は、その蓋部29Bを上向きにした状態で、保持具22の保持台22Sの上に保持される。そして、蓋2に爪2bが設けられ、矢印Aの方向に施蓋する際に、爪2bが蓋部29Bを破壊し、収納されている発泡剤を溶解可能にする。
蓋2の爪2bを、例えば図23に例示した如く、略十字型のものとしたり、あるいは、図24乃至図27に例示した如く、貫通穴とともに設けたりすることにより、発泡剤と液体との混合を円滑に実現することができる。
次に、本発明の第12実施例に係る吐水装置について説明する。
図35は、本発明の第12の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Lも、第10及び第11実施例の吐水装置J、Kと同様に、発泡剤10を収容した密閉容器29を用いる。但し、本実施例の吐水装置Lは、上下いずれの向きにおいても吐水が可能な構造を有する。
すなわち、液体貯留タンク1の底部(図35において下方)に保持具22が設置されている。使用者はまず、この吐水装置Lを上下逆さまに持ち、底部の蓋20を開ける。そして、液体貯留タンク1に水などの所定の液体を所定量充填した後、保持具22の中に密閉容器29を挿入する。その後、蓋20を閉めると、突起20aにより密閉容器29が押圧され、保持具の爪22bにより破壊されて収容されていた発泡剤10が放出されて液体に溶解する。
しかる後に、使用者は、吐水装置Lを上下任意の方向に向けて発泡水を吐水させ使用することができる。
本実施例の吐水装置Lは、図12に関して前述したものと同様に、通水路3の一部は液体貯留タンク1内で延在し、この延在部分は柔軟なチューブ40を有している。チューブ40の先端の近傍には、多孔質セラミック、高比重樹脂焼結体等の多孔質体、樹脂焼結体と重量物の結合体、目の細かな金網等で構成された錘42が取り付けられている。チューブ40の他端は蓋2に固定され、通水路3の蓋2内で延在する部分に連通している。
このようにすれば、図33に表したように吐水ノズル6を上にして吐水装置Lを使用しても、或いは吐水ノズル6を下にして吐水装置Lを使用しても、或いは吐水ノズル6を横にして吐水装置Kを使用しても、錘42が取り付けられたチューブ40の一端は錘42に引かれて確実に没水し、吐水ノズル6から確実に気泡流が吐出する。
なお、本実施例においては、通常の使用に際しては、液体貯留タンク1の底部の蓋20の開閉により液体の充填や密閉容器29の脱着が可能である。従って、上方の蓋2は、液体貯留タンク1に対して脱着可能とする必要はなく、タンク1と蓋2と一体化させて形成してもよい。
また、図35に表した吐水装置Lは一例に過ぎず、例えば、保持具22や密閉容器29については、第10実施例に関して前述した各種の具体例や変型例を同様に採用して同様の作用効果を得ることができる。
図36は、本実施例の変型例にかかる吐水装置を表す模式図である。すなわち、本変型例においては、蓋20に爪20bが設けられている。図35に関して前述したものと同様に、使用者は、使用に先立ってまず、この吐水装置を上下逆さまに持ち、蓋20を開けて、所定の液体を充填する。しかる後に、保持具22に、密閉容器29を挿入する。この際に、密閉容器の蓋部を蓋20に向けた状態に保持具22に挿入する。そして、蓋20により施蓋すると、爪20bにより密閉容器29の蓋部が破壊され、発泡剤と液体とが混合可能な状態とされる。この後、吐水装置を適宜振るなどして発泡剤を液体に溶解させ、タンク1内が加圧されたら、吐水を開始できる。
次に、本発明の第13実施例に係る吐水装置について説明する。
図37は、本発明の第13の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Mにおいては、上方が開放された縦長有底筒状の発泡剤収納容器39を用いる。そして、図37(a)に表したように、液体貯留タンク1に所定の液体を充填した後、粒状、粉状あるいは液体状の発泡剤10を収納した発泡剤収納容器39を液体貯留タンク1へ挿入して液体に浮かばせる。その後、施蓋し、図37(b)に表したように、吐水装置Mを逆さまにし或いは傾けて、発泡剤10を液体に投入する。両者の反応が直ちに開始され、密閉空間が直ちに加圧される。
図37(a)に表したように、液体貯留タンク1への挿入浮遊時に、発泡剤収納容器39の開放端が液体貯留タンク1の口1aに当接するようにすれば、略直立して浮遊させることも可能である。本実施例の場合、発泡剤収納容器39は、口1aに装着するためのフランジ部を有さないので、突起部が無く持ち運びに便利である。
図38は、本実施例の変型例を表す模式図である。
すなわち、本変型例の吐水装置M′においては、同図(a)に表したように、発泡剤収納容器39の開放端が液体貯留タンク1内において、その規定水位1′よりも高くなるように形成されている。そして、発泡剤収納容器39は、タンク1の中において、充填された液体に浮かばず、タンク1の底に当接して配置される。
使用時には、図38(b)に表したように、吐水装置M′を上下逆さまにし、発泡剤収納容器39の中の発泡剤をタンク1内の液体に溶解させることにより、加圧発泡水を吐水させることができる。この時、例えば、図38(b)に例示した如く、通水路3の取水口を蓋2の周壁あるいは端部などに設けることにより、発泡剤収納容器39との干渉を避けることができる。つまり、収納容器39により、通水路3の取水口が塞がれるという問題を回避できる。
また、本変形例において、図39(a)に例示した如く、発泡剤収納容器39の上部開放端を斜めにカットすると、図39(b)に表したように、吐水装置M′を上下逆さまにした時に、発泡剤10の溶解経路や、通水路3への流出経路を確保することが容易となる。
または、本変型例において、図40(a)に例示した如く、発泡剤収納容器39の上部側壁に開口39aを設ければ、やはり図40(b)に表したように、吐水装置M′を上下逆さまにした時に、発泡剤10の溶解経路や、通水路3への流出経路を確保することが容易となる。
図38乃至図40に表した変型例は、大量の発泡剤を投入する場合などに有利である。
次に、本発明の第14実施例に係る吐水装置について説明する。
図41は、本発明の第14実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Nの場合、液体貯留タンク1内の口1a近傍部に、有底筒状の発泡剤収納容器保持部1bが一体形成あるいは後付け等により配設されている。使用者は、液体貯留タンク1に水を入れた後、粒状、粉状、あるいは液体の発泡剤10を収納した棒状袋状の発泡剤収納容器49の端部を破き、当該端部を上方へ差し向けた発泡剤収納容器49を発泡剤収納容器保持部1bに保持させる。その後、施蓋して密閉空間を形成し、図41(b)に表したように、液体貯留タンクを逆さまにし、若しくは傾ければ、発泡剤10が袋49からこぼれ出し、液体に接触して両者の反応が直ちに開始される。
また、本実施例において、発泡剤収納容器49を用いる代わりに、粒状、粉状、顆粒状、塊状、あるいは錠剤状の発泡剤を保持部1bに直接、保持してもよい。
次に、本発明の第15の実施例について説明する。
図42は、本発明の第15の実施例にかかる吐水装置の断面を表す模式図である。すなわち、この吐水装置Pは、本発明の第12実施例として図35に表した吐水装置Lと類似した構造を有する。そして、本実施例においては、減圧装置5の下流に泡生成手段30が設けられている。泡生成手段30は、気泡流における気泡の含有比率を増加させ、多数の大きな気泡からなる泡状に生成する役割を有する。すなわち、後に詳述するように、泡生成手段30は、減圧装置5から吐出された発泡水の流速を減速させあるいは撹拌することにより、さらに大きな気泡の生成を促す作用を奏する。通水路3を通る発泡水は、まず減圧装置5を通過する際に、圧力低下により液体中に多数の微細な気泡が分散混入された状態となる。しかる後に、泡生成手段30において撹拌あるいは減速され、液体中からの気泡の生成がさらに促進されるとともに、これら気泡の合体が促進される。その結果として、発泡水は、多数の大きな気泡からなる泡状に吐出される。またここで、発泡水に界面活性剤などを適宜配合すると、泡の生成が容易となり、さらにクリーム状の泡も形成可能となる。
図43は、泡生成手段30の作用を説明するための概念図である。
同図(a)に表したように、吐出装置Pから吐出されたクリーム状または泡状の発泡水100は、その一部を拡大すると、同図(b)に表したように、多数を大きな気泡110を有する。この気泡110は、発泡水が含有する気体成分、例えば炭酸ガス(CO)である。そして、気泡110の周囲は、発泡水の被膜120に覆われている。発泡水に界面活性剤を配合しておくと、このような気泡110の生成をさらに助長することができる。
図43(c)は、このようなクリーム状または泡状の発泡水100を人体200に塗布した状態を表す。発泡水をクリーム状または泡状とすることにより、人体200に長時間、塗布することができる。つまり、発泡水が液体状であると、人体200の表面で容易に流れてしまうため、接触時間が短くなる場合がある。これに対して、クリーム状または泡状とすれば、流れることはなく、長時間に亘って人体200に接触させることができる。
そして、発泡水120が含有する炭酸ガスなどの気体成分は、発泡水の皮膜120に配合されたその他の各種有効成分とともに、矢印Bの如く人体200に浸透し、所望の作用効果を奏する。本実施例によれば、気泡110を構成する炭酸ガスなどの気体成分が、矢印Aにより例示した如く、その周囲を覆う発泡水の皮膜120に供給される。その結果として、発泡水の皮膜120の気体含有量を高く保ち、矢印Bで例示した浸透効果を長時間に亘り持続させることができる。このように、長時間に亘って高濃度の発泡水の皮膜120に人体200を接触させると、皮膚の角質層が軟化し、矢印Bにより例示した有効成分の浸透効果がさらに高まる。
本実施例において、泡生成手段30による泡の生成効果を高めるためには、液体または発泡剤の少なくともいずれかに、界面活性剤を配合するとよい。これら界面活性剤の具体例は、第1実施例に関して前述した通りである。ラウリル硫酸塩などの食品添加用の界面活性剤を用いれば、人体に対して安全であり、泡の生成効果を効果的に高めることができる。
次に、本実施例における泡生成手段30の具体例について説明する。
図44(a)は、泡生成手段30の第1の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
図44に表した示すように、泡生成手段30は、通水路3から発泡水を流入させる流入口50と、通水路3よりも流路断面積の広い流入室51と、流入室51から再び通水路3に発泡水を吐出する吐出口52からなる。そして、流入室51内に、吐出口52と流入口50とが直接対向しないように遮蔽板60が設けられている。
図42に表した吐水装置Pの減圧装置5の減圧効果により発生した気泡は、発泡水の中に分散して混合しており、この発泡水は通水路3を通って流入室51内に侵入すると流速が減速され、同時に遮蔽板60に衝突することにより、流入室51内は攪拌された状態となる。このことより流入室51内で微細な気泡が合致して、より大きな気泡が形成される。よって吐出口52から吐水される発泡水は、図43に例示した如く皮膜層と気体層とが交互に分離した状態となる。通水路3に比べて流入室51の流路径を大きくすることにより、発泡水の流速をより低下させ、気泡の生成を促すことができる。また、発泡水に界面活性剤などを添加することより、クリーム状または泡状の発泡水を確実且つ容易に形成することができる。
なお、本具体例の泡生成手段の場合、遮蔽板60が設けられているので、流入口50と吐出口52とは、同軸上にあっても、偏心した位置関係にあっても気泡の生成の促進が容易となる。
図45(a)は、泡生成手段30の第2の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、吐出口52と流入口50とが直接対向しないように、吐出口52は、流入口50に対して偏心して流入室51に連通している。また、発泡水の吐水時に、吐出口52が流入口50よりも上方になるように偏心して、流入室51に連通させている。
本具体例においては、流入口50から流入室51内に流入した発泡水は、減速され、また、吐出口52が流入口50と同軸上にないため、流入室51の周壁に衝突した後に吐出口52から吐出される。よって流入室51内の流れに「乱れ」が発生し、流入室51内はより攪拌された状態となる。その結果、流入室51内で微細気泡が合致してより大きな気泡が形成される。このため、吐出口52から吐水される発泡水は、図43に例示したように、気体層と液体層とが交互に分離してクリーム状または泡状の形態になる。
また、吐出口52が流入口50よりも上方になるように偏心して流入室51に連通されているため、浮力の大きい気泡は流入室51の上部に集中して吐出口52から吐出されやすくなるという効果も得られる。
図46(a)は、泡生成手段30の第3の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室51の上部は円錐状周壁、下部は略円筒状周壁を有する。そして、流入室51に流入した発泡水が流入室51内で旋回流を発生するように、流入口50は流入室51の下部周壁において周壁円周方向に向けて設けられている。一方、流入室51の上部の中心付近に吐出口52が設けられている。
流入室51内で旋回流が発生するように流入口50が偏心して設けられているため、流入室51内には円心力が働き、密度の大きい液体は流入室51の周壁へ移動し、密度の軽い気体は流入室51の中心へ移動する。このことにより、微細な気泡は流入室51の中心で合体し、大きな気泡の形成が促進される。
そして、吐出口52は生成された気泡が集まる流入室51の中心に設けられているため、気泡が流入室51に滞留することがなく、分離されてクリーム状または泡状の状態が形成され、その発泡水の搬送がスムーズに行われる。
図47(a)は、泡生成手段30の第4の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
本具体例においては、流入室51の中に、この空間を仕切るように、フィルタ70が設けられている。フィルタ70は、例えば、メッシュ状あるいは多孔質状の如く多数の微細貫通孔を有する。フィルタ70の材料は、金属でも有機材料でも無機材料でもよい。また、例えば、複数のメッシュを適宜重ね合わせたものでもよい。
このようなフィルタ70により流入室51を仕切ると、フィルタ70から排出された発泡水は、フィルタ70の全面に渡ってゆっくりと滲み出る。この時に、気泡の形成と合体が促進され、図43に例示したようなクリーム状または泡状の発泡水が得られる。なお、本具体例においては、フィルタ70の下流側の通水路3の流路径は、図示の如く絞る必要はなく、吐出装置Pの吐出端の開口と略同一のサイズであってもよい。
なお、減圧装置5として多孔質体やメッシュなどを用いる場合には、これをフィルタ70と兼用することが可能である。すなわち、これら多孔質体やメッシュの開口率や厚み、あるいは開口の平均経路長などを適宜選択すれば、その多孔質体を減圧装置5としても泡生成手段30としても用いることが可能である。
次に、本発明の第16の実施例として、頭髪や頭皮などに発泡水を適用するために用いて特に好適な吐水装置について説明する。
図48は、本実施例の吐水装置の吐水ヘッドを例示する斜視図である。吐水装置の本体としては、第1乃至第15実施例に関して前述したいずれのものを用いることも可能である。
すなわち、前述した吐水装置A〜Pの吐水ノズルの先端に、図48(a)及び(b)に例示したような吐水ヘッド80を設けることができる。吐水ヘッド80の先端部には吐水口80dが設けられ、さらにその近傍に、円錐状、ブラシ状その他任意の形態の複数の可撓性突起体80eが設けられている。
また、吐水口80dを可撓性突起体80eの先端に配設しても良い。本発明の吐水装置を用いて頭部に発泡水を吐出させる場合、可撓性突起体80eにより頭皮が刺激され頭皮の血行が促進される。吐水口80dを可撓性突起体80eの先端に配設すると、吐水口80dが頭皮に接近するので、気泡流による刺激が増加し、発泡水による血行促進やマッサージ効果が高まると同時に、使用者の快適感が増加する。
ここで、発泡成分の他に、いわゆるヘアケア用として、発泡剤あるいは液体の少なくともいずれかに添加することができる成分の一例を以下に列挙する。
殺菌、防腐剤:安息香酸およびその塩類、イソプロピルメチルフエノール、ウンデシレン酸およびその塩類、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルジアミノエチルグリシン、塩酸クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、クレゾール、クロラミンT、クロルキシレノール、クロルクレゾール、クロルフェネシン、クロロブタノール、サリチル酸およびその塩類、臭化アルキルイソキノリニウム、臭化ドミフェン、ソルビン酸およびその塩類、チモール、チラム、デヒドロ酢酸およぴその塩類、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、バラオキシ安息香酸エステル、バラクロルフェノール、ハロカルバン、フェノール.ヘキサクロロフェン、ラウロイルサルコシンナトリウム、レゾルシンなど。
紫外線吸収剤:オキシベンゾン、サリチル酸フェニル、シノキサート、パラアミノ安息香酸エステル、2−(2−ヒドロキシー5−メチルフェニル)−ペンゾトリアゾールなど。
ホルモン類:各種ホルモン。
酸化防止剤:カテコール、ジブチルヒドロキシトルエン、ピロガロ−ル、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピルなど。
ビタミン類:酢酸−dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジルなど。
抗ヒスタミン剤、消炎剤:塩酸ジフェンヒドラミン、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸ナトリウムなど。
毛根刺激剤:カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ノニル酸バニリルアミドなど。
収斂剤:イクタモール、パラフェノールスルホン酸亜鉛など。
酵素類:塩化リゾチウムなど。
多価アルコール類、保湿剤:プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど。
金属イオン封鎖剤:エデト酸およびその塩類など。
アニオン界面活性剤:セチル硫酸ナトリウム、直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン、ラウリルエーテル硫酸塩類、ラウリル硫酸塩類など。
カチオン界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ラウリルトリメチルアンニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウムなど。
アルカリ剤:ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミンなど。
ロウ、高分子化合物、ゴム質:セラミック、天然ゴムラテックス、トラガントロジンなど。
油 分 oil components:酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール、酢酸ラノリン、酢酸ラノリンアルコール、ステアリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ラノリンアルコール.水素添加ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコールなど。
その他、赤色2号、黄色201号など各種の色素を配合してもよい。
図49は、本実施例の別の具体例の吐水装置の断面を表す模式図である。すなわち、この吐水装置Qは、液体貯留タンク1と、その口1aに係合して液体貯留タンク1を密閉する蓋2と、を備えている。蓋2には、一端が液体貯留タンク1に連通し、他端が液体貯留タンク1外で開口する通水路3が形成されている。通水路3の経路には、減圧装置5と、流路を開閉する開閉弁4と、開閉弁4と連動する操作スイッチ7と、が設けられている。操作スイッチ7は、バネ7sによって矢印Aとは反対方向に付勢されている。また、操作スイッチ7の上面には、複数の可撓性突起体7aが設けられ、さらにその周囲に吐水口7bが開口されている。
本具体例の吐水装置Qは、その吐水口7bを鉛直下方に向けて使用するのに適している。例えば、ヘアケア用の発泡水を頭髪または頭皮に適用する場合などに、使用者は、吐水装置Qを逆さに持ち、その操作スイッチ7を頭部に押しつける。すると、スイッチ7が矢印Aの方向に押圧され、開閉弁4が開いて、吐水口から発泡水が噴出する。この際に、スイッチ7の上面に設けられた可撓性突起体7aが頭皮を圧迫刺激し、血行促進効果やマッサージ効果などが得られる。
図50は、本実施例のさらに他の具体例を表す模式図である。すなわち、同図(a)に表した吐水装置は、液体貯留タンク81と蓋82とを有する。蓋82には、操作スイッチ85が設けられ、さらに、上方に延在したヘッド88が設けられている。ヘッド88には、ブラシ状に複数の可撓性突起体88eが設けられている。これら可撓性突起体88eの周辺には、吐水口88dが設けられている。
使用者は、可撓性突起体88eを頭髪や頭皮に対してブラシの如く用いながら、操作スイッチ85を押圧することにより、吐水口88dから発泡水を噴出させることができる。この場合も、可撓性突起体88eが頭皮を圧迫刺激し、血行促進効果やマッサージ効果などが得られる。
また、図50(b)に表したように、吐水口88dを可撓性突起体88eの先端に設けると、吐水口が頭皮に接近するので、気泡流をより直接的に頭皮に適用させ、使用者の快適感が増加する。
なお、本実施例において、図12、図35あるいは図42に表した具体例のように、通水路3の一部を液体貯留タンク1内で延在する柔軟なチューブ40とし、その先端の近傍に、多孔質セラミック、高比重樹脂焼結体等の多孔質体、樹脂焼結体と重量物の結合体、目の細かな金網等で構成された錘42を設けてもよい。このようにすれば、吐水口が上向きの状態でも横向きの状態でも下向きの状態でも、気泡流を確実に吐出させることが可能となる。
また、図50に表した吐水装置において、図33の吐水装置Kのような保持具22を設ければ、上向き使用が容易となる。
また、本実施例においても、第15実施例に関して前述したような泡生成手段30を設けてもよい。すなわち、本実施例の吐水装置に泡生成手段30を適宜設けることにより、クリーム状または泡状の発泡水を頭髪や頭皮に適用し、炭酸ガスやその他の各種有効成分を長時間に亘って浸透させることが可能である。
次に、本発明の第17の実施例として、口腔内の使用に特に適した吐水装置について説明する。
図51は、本実施例の吐水装置を表す模式図である。すなわち、同図(a)はその全体図、同図(b)は矢印Aからみた一部拡大図である。
本実施例の吐水装置も、液体貯留タンク91と蓋92とを備える。蓋92には、操作スイッチ95が設けられ、さらに、上方に延在したヘッド98が設けられている。ヘッド98の先端には、発泡水を吐出する吐水口98dが設けられている。液体貯留タンク91及び蓋92の内部の具体的に構造としては、第1乃至第15実施例に関して前述した各種のものを採用することができる。なお、同図に表した具体例においては複数の吐水口98dが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ヘッド98の先端に単一の吐水口98dを設けてもよい。
使用者は、ヘッド98の先端部を口腔内の所望の位置に配置し、操作スイッチ95を押圧することにより、吐水口98dから発泡水を噴出させることができる。発泡水が含有する炭酸ガス及びその他の有効成分により、歯茎や口腔内壁の血行促進、虫歯に対する静菌作用、歯垢の分解除去、歯槽膿漏や口臭の予防・除去などの効果が得られる。
本実施例においては、発泡成分の他に、液体貯留タンク91に投入する発泡剤または液体の少なくともいずれかに以下の薬剤を配合することができる。
虫歯の予防を目的として、例えば、殺菌剤や各種のフッ化物など。
歯槽膿漏や歯肉炎の予防を目的として、例えば、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、ムタステインなどの酵素剤や、塩化リゾチーム、トラネキサム酸、アズノール、アラントイン、カミツレチンキ、ラタニアチンキ、ミルラチンキなどの抗炎症剤など。
口腔の洗浄や消毒、口臭除去を目的として、例えば、グルコン酸クロルヘキシジンなどの殺菌剤や、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム、エチルアルコールなどの溶解補助剤など、
湿潤剤(保湿剤)として、例えば、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなど。
最後に、本発明の第18の実施例として、本発明の吐水装置を用いたフェイスケアあるいはボディケアの方法の一例を紹介する。
第1実施例に関して前述したように、本発明によれば、液体貯留タンク1を密閉した後に発泡剤を水に溶解させガスを発生させるので、ガスの散逸による圧力の損失を解消できる。その結果として、高い濃度の炭酸水を生成し吐水させることができる。従って、多量の発泡剤を投入して液体貯留タンク1の内圧を高め、液体中への炭酸ガスの溶解量を増加させ、高い濃度の炭酸水を吐出させることができる。その結果として、炭酸ガスなどの有効成分を高い濃度で含んだ発泡水を長時間に亘って吐出させることができる。
例えば、炭酸ガスを発生させる場合には、本発明の吐水装置によれば、炭酸泉の濃度である1000ppmを超え、3000ppm以上の炭酸水を吐出させることも可能である。このような高濃度の炭酸水は、血管拡張作用による血行促進効果が著しい。従って、温熱効果が得られ、冷え性などを低減できる。さらにまた、各種の薬効成分を配合した場合の浸透効果も高い。一方、高濃度の炭酸水は、皮膚のターンオーバーを促進し、美白効果や皺の低減除去にも効果を有する。
また、高濃度の炭酸水は、酸性水であるため、皮膚の角質を除去するピーリング効果も得られ、同時に、静菌作用やアストリンゼント効果も得られる。
このような発泡水は、顔や手足あるいはその他の身体の部位に直接的に噴射してもよく、または、天然パルプやコットンなどの素材からなるパック材にしみ込ませて所定の部位にあてがうように用いてもよい。
本発明の吐水装置を用いて、主に美容効果を目的とした気泡流を形成する場合には、発泡成分の他に、液体貯留タンク1に投入する発泡剤または液体の少なくともいずれかに以下の薬剤を配合することができる。
洗浄剤あるいは界面活性剤:アニオン界面活性剤としては、例えば、石鹸、アルキルベンゼンスルホン酸、N−アシルグルタミン酸塩など。カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなど。両性界面活性剤としては、例えば、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなど。
収斂剤(発汗を抑制することができる):クエン酸、酒石酸、乳酸などのアニオン系収斂剤。アルミニウム塩などのカチオン系収斂剤。エタノールなどの非イオン系収斂剤。
湿潤剤(保湿剤):グリセリン、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、1、3−ブチレングリコール、dl−ピロリドンカルボン酸、乳酸ナトリウム、尿素、尿酸、ヒロリドンカルボン酸ナトリウム、レシチン、ヘパリノイドなど。
以上具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
すなわち、本発明の吐水装置を構成する要素について当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。
例えば、第1乃至第18実施例として前述した各具体例が有する要素のいずれかを適宜抽出し、新たなに組み合わせたものも本発明の範囲に包含される。
また、減圧装置5としては、ゴムなどの弾性体を用いたもの、ダイアフラムを用いたもの、バネを用いたもの、多孔質を用いたものなど、当業者が減圧手段として採用しうる全てのものを包含する。
また、第15実施例に関して前述した泡生成手段30についても、図44乃至図47に例示した具体例に限定されるものではなく、流入口50と吐出口52との配置関係や流路径のバランス、あるいは流入室51の形状やサイズなどについては、当業者が適宜設計変更したものも、撹拌あるいは減速の少なくともいずれかの効果を有するものであれば、本発明の範囲に包含される。また、泡生成手段30は、例えば、流入室51内に回転自在に設けられた水車を有するものなどであってもよい。
本発明の第1の実施例にかかる吐水装置の断面構造を表す模式図である。 第1実施例の吐水装置の使用方法を説明するための模式図である。 圧力と炭酸ガスの溶解量との関係を表すグラフ図である。 発泡剤収納容器の他の具体例を表す模式断面図である。 本発明の第2の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第3の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第4の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第5の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第6の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第7の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第8の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 第8実施例の変型例を表す模式図である。 液体貯留タンク1内に延在するチューブの先端付近の変型例を表す模式断面図である。 本発明の第9の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 第9実施例の吐水装置Iの使用方法を説明する模式図である。 本発明の第10の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 第10実施例の変型例の吐水装置の断面を表す模式図である。 第10実施例における密閉容器の具体例を表す模式断面図である。 密閉容器の容器本体29Aのもう一つの具体例を表す模式図である。 図19の具体例の容器本体29Aの使用状態を表す模式図である。 密閉容器の容器本体29Aの変型例を表す模式図である。 密閉容器29の他の具体例を表す模式図である。 保持具の一例を表す模式図である。 保持具の爪22bの他の具体例を表す模式図である。 蓋部29Bの一部が容器本体29Aにつながった状態を表す模式図である。 爪22bの他の具体例を説明するための模式図である。 爪22bの先端面の具体例を例示する模式図である。 本発明の第10実施例の変型例の吐水装置を表す一部透視断面図である。 本変型例において密閉容器29が吐水装置に装填される様子を表す模式図である。 本変型例の吐水装置が施蓋された状態を表す一部拡大断面図である。 操作スイッチ7が操作された状態を表す一部拡大断面図である。 図31のA−A線断面図である。 本発明の第11の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第11の実施例の変型例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第12の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第12の実施例の変型例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第13の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 第13実施例の変型例を表す模式図である。 図38の変型例において発泡剤収納容器の上端を斜めにカットした具体例を表す模式図である。 図38の変型例において発泡剤収納容器の側壁に開口を設けた具体例を表す模式図である。 本発明の第14実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。 本発明の第15の実施例にかかる吐水装置の断面を表す模式図である。 泡生成手段30の作用を説明するための概念図である。 (a)は、泡生成手段30の第1の具体例の上面図であり、(b)は、そのa−a線側面断面図である。 (a)は、泡生成手段30の第2の具体例の上面図であり、(b)は、そのa−a線側面断面図である。 (a)は、泡生成手段30の第3の具体例の上面図であり、(b)は、そのa−a線側面断面図である。 7(a)は、泡生成手段30の第4の具体例の上面図であり、(b)は、そのa−a線側面断面図である。 本発明の第16実施例の吐水装置の吐水ヘッドを例示する斜視図である。 第16実施例の別の具体例の吐水装置の断面を表す模式図である。 第16実施例のさらに他の具体例を表す模式図である。 本発明の第17の実施例として、口腔内の使用に特に適した吐水装置について説明する。
符号の説明
A〜Q 吐水装置
1 液体貯留タンク
1b 発泡剤収納容器保持部
2a 突起
2b 押圧部
2c 通水部
3 通水路
4 開閉弁
5 減圧装置
6 吐水ノズル
6a 吐水口
6b 旋回室
6c 受力部
7 操作スイッチ
7a 可撓性突起体
7b 吐水口
8 キャップ
8d 吐水口
8e 可撓性突起体
9、9′、9″、11、15、17、20、29、39、49 発泡剤収納容器
9a シール材
9a〜9c、11a、15a、17b 小穴
10 発泡剤
12 リング
13 ストッパー
16、18 発泡剤把持具
16a、18a 把持爪
16b 小穴
17a 係合突起
19 発泡剤把持具
19a 固定爪
19b 可動爪
19c ツマミ
19c 操作ツマミ
20 発泡剤収納容器(蓋)
20a 突起
21 開閉弁
22 保持具
22a 小穴
22b 爪
22c バネ
22d 給水筒
22f フランジ部
24 パッキン
29 密閉容器
29A 容器本体
29B 蓋部
29S スペーサ
29b 爪
30 泡生成手段
40 チューブ
42 錘
44 浮体
50 流入口
51 流入室
52 吐出口
60 遮蔽板
70 フィルタ
80 吐水ヘッド
81 液体貯留タンク
82 蓋
85 操作スイッチ
88 ヘッド
88d 吐水口
88e 可撓性突起体
91 液体貯留タンク
92 蓋
95 操作スイッチ
98 ヘッド
98d 吐水口
100 発泡水
110 気泡
120 発泡水の皮膜
200 人体

Claims (13)

  1. 発泡剤を水に接触させ溶解させることによってガスを発生させ、前記ガスで加圧された前記水をノズルから人体に向けて吐水する携帯用人体洗浄装置であって、
    前記水を内部に導入するための開口を有し前記水を注水可能な液体貯留タンクと、
    前記液体貯留タンクの口に係合し開閉可能に構成された前記液体貯留タンク内部の空間を密閉する第1の蓋と、
    一端が前記液体貯留タンクの内部に連通可能であり他端が前記液体貯留タンク開口する通水路と、
    前記通水路を有し、前記液体貯留タンク外に位置する先端において前記通水路の先端が開口したノズルと、
    前記通水路を開閉する開閉弁と、を備え、
    前記液体貯留タンクは、前記液体貯留タンクに水を注水し施蓋することで、水が存在する液体層と、該液体層の上方に形成される気体層とからなる密閉空間を形成するように構成されており、
    施蓋前には前記発泡剤は前記気体層側に取り替え可能なように支持されており、
    施蓋後に前記気体層に配置された発泡剤と前記液体層とが接触するように該発泡剤を該水中に投入し、前記発泡剤を溶解させることが可能に構成されてなることを特徴とする携帯用人体洗浄装置。
  2. 施蓋後に前記発泡剤を水中に移動させることで前記発泡剤を前記水に投入して溶解させることを特徴とする請求項1記載の携帯用人体洗浄装置。
  3. 前記発泡剤の前記水中への移動は施蓋と同時であることを特徴とする請求項2記載の携帯用人体洗浄装置。
  4. 施蓋後に前記貯留タンク内の前記水を移動させることで前記発泡剤を前記水に投入して溶解させることを特徴とする請求項1記載の携帯用人体洗浄装置。
  5. 前記発泡剤は、前記第1の蓋に支持されるように構成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の携帯用人体洗浄装置。
  6. 前記発泡剤は、前記液体貯留タンクの開口に支持されるように構成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の携帯用人体洗浄装置。
  7. 施蓋前に前記発泡剤を前記気体層側に配置可能とする前記発泡剤を収納する発泡剤収納容器をさらに備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の携帯用人体洗浄装置。
  8. 蓋後に、前記液体貯留タンクの開口と前記第1の蓋との間に遊動空間が存在するように前記第1の蓋が構成された、ことを特徴とする請求項記載の携帯用人体洗浄装置。
  9. 前記発泡剤収納容器は、前記第1の蓋において前記気体層側に突出するよう形成された係合突起によって取替え可能に支持されることを特徴とする請求項記載の携帯用人体洗浄装置。
  10. 前記発泡剤収納容器に対向して配置された爪部材およびまたは突起を有し、前記爪部材およびまたは突起は、施蓋前に前記発泡剤収納容器に収容された前記発泡剤が施蓋後に前記液体層とが接触するように、前記施蓋によって前記発泡剤収納容器を物理的に変形または破壊することで、前記発泡剤が前記水に投入されるよう構成されたことを特徴とする請求項記載の携帯用人体洗浄装置。
  11. 前記発泡剤収容容器の破壊後に、前記発泡剤収容容器の少なくとも一部が前記液体貯留タンクの開口よりも上方の前記遊動空間に突出してなることを特徴とする請求項10に記載の携帯用人体洗浄装置。
  12. 前記液体貯留タンクに、液体位を規定する目盛が設けられ、
    前記爪部材は、前記施蓋時に、前記目盛よりも上に設けられたことを特徴とする請求項11に記載の携帯用人体洗浄装置。
  13. 前記発泡剤は、pH調整剤、保湿剤、殺菌剤、香料、消臭剤、界面活性剤、薬効成分剤の少なくとも何れかを含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の携帯用人体洗浄装置。
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