JP4449072B2 - 携帯用人体洗浄装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、容器内で発生したガスが施蓋前に散逸するおそれのない携帯用人体洗浄装置を提供することを目的とする。
ここで、本願明細書において、「溶解」とは発泡剤の略全体が液体に接触して活発にガスが発生する状態を意味し、発泡剤の極一部が水滴などに接触して僅かなガスが発生する状態を含まないものとする。
図1は、本発明の第1の実施例にかかる吐水装置の断面構造を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Aは、液体貯留タンク1と、液体貯留タンク1の口1aに係合し、液体貯留タンク1と共働して密閉空間を形成する蓋2と、を備えている。液体貯留タンク1には、貯水すべき水位を規定する目盛1′が形成され或いは表示されている。一方、蓋2には、通水路3が形成されている。通水路3の一端は、タンク1内の密閉空間に連通可能であり、他端は密閉空間外で開口する。
また、開閉弁4を手動操作するための操作スイッチ7が蓋2に取り付けられている。そして、吐水ノズル6を保護すると共に携帯の際にノズルや蓋2に付着した水が衣類を濡らすのを防止するためのキャップ8が、蓋2に装着されている。
図1に表したように、使用者は、蓋2を液体貯留タンク1から取り外し、発泡剤収納容器9を液体貯留タンク1の口1aから取り外し、目盛1′の水位まで液体貯留タンク1に注水する。次いで、発泡剤10が収容された発泡剤収納容器9を口1aに装着する。発泡剤収納容器9の内部空間は、複数の小穴9aを介して液体貯留タンク1の内部空間に連通する。その後、蓋2を口1aに係合させることにより、蓋2と液体貯留タンク1とが共働して密閉空間を形成する。密閉空間内には、空気層と液体層とが形成される。
次に、図2(a)に表したように、使用者は、吐水装置Aを逆さまにし、若しくは傾けて、蓋2を下方へ差し向け、吐水装置Aを軽く揺する。密閉空間内の液体が小穴9aを介して発泡剤収納容器9へ直ちに流入し、発泡剤10と接触する。すると、発泡剤10と液体とが反応して、炭酸ガスが発生する。
3NaHCO3 +HOOC-C(OH)(CH2COOH)2
→ NaOOC-C(OH)(CH2COONa)2+3H2O+3CO2
なおここで、反応生成物 NaOOC-C(OH)(CH2COONa)2は、クエン酸ナトリウムである。これら配合剤及び反応生成物は、いずれも食品添加物などとして用いられるものであり、人体に害を及ぼす心配はない。
その結果として、多数の微細気泡が分散混入した液体の気泡流が吐水ノズル6の先端から吐出する。気泡が分散混入された気泡流により、適度に刺激があり且つ柔らな感触の吐水が得られ。
よって、溶解速度の早い粉状、粒状あるいは顆粒状などの発泡剤を用いることができ、これらを迅速に溶解させて短時間で使用を開始できる。
また、液体の貯留水位を目盛1′の位置に規制することにより、密閉空間内に適正体積の空気層が形成され、密閉空間の内圧が適正化される。この結果、液体吐出圧が過大になり、或いは過少になる事態の発生が防止される。
吐水装置Aを逆さまにして使用することにより、吐水中に、通水路3の一端を液体面よりも常時下方に位置させることができる。この結果、液体貯留タンク1内の液体を使い切ることができる。蓋2と口1aとの当接部に配設されたOリングも、吐水の終了直前まで液体面よりも下方に位置するので、吐水の終了直前まで前記当接部の良好なシール性が確保される。
本具体例においては、発泡剤収納容器9に小穴9aが設けられているので、タンク1の中の液体は、図2(b)に矢印Wで表したように、小穴9aを介して通水路3に送出され、吐出される。つまり、小穴9aは、液体に発泡剤10を溶解させるための経路であると同時に、溶解して形成された加圧水の吐出経路としての役割も果たす。その結果として、吐水経路を別途設ける必要がなくなるので、吐水装置を小型化できるという利点がある。またさらに、発泡剤10が収納される空間を吐水経路とすることにより、発泡剤10を確実に溶解させ、且つ、僅かに生じうる発泡剤10の残渣などを通水路3を介して外部に排出させることもできる。
通水路3と開閉弁4とが蓋2に配設されているので、液体貯留タンク1を樹脂又は金属で一体成形して吐水装置Aの耐圧強度を高めることができる。
本実施例によれば、タンク1を密閉した後に発泡剤10を水に溶解させガスを発生させるので、ガスの散逸による圧力の損失を解消できる。その結果として、高い濃度の炭酸水を生成し吐水させることができる。従って、多量の発泡剤10を投入して液体貯留タンク1の内圧を高め、液体中への炭酸ガスの溶解量を増加させ、高い濃度の炭酸水を吐出させることができる。その結果として、炭酸ガスあるはその他の混合成分が有する血行促進などの各種の効果を大幅に増強することが可能となる。
液状の発泡剤を使用する場合には、同図(a)に表したように、液状の発泡剤10が収納された発泡剤収納容器9′の口を、シール材9a′でシールしておき、注水後の液体貯留タンク1の口1aに発泡剤収納容器9′を装着する際に、シール材9a′を剥がせば良い。発泡剤収納容器9′のフランジに小穴9b′を形成しておけば、小穴9b′を介して発泡剤収納容器9′の内部空間と液体貯留タンク1の内部空間とが確実に連通し、吐水装置Aを逆さまにし若しくは傾けると、発泡剤と水とが迅速且つ確実に接触する。加圧液体は、小穴9b′と、発泡剤収納容器9′と蓋2との間の隙間とを通って通水路3へ流入する。
ここで、本発明の吐水装置に用いる発泡剤10について具体的に説明する。
前述したように、発泡剤10に例えば炭酸塩と有機酸とを含有させると、液体に投入し溶解して炭酸ガスを発生させることができる。発泡剤10に使用される炭酸塩と有機酸の具体例を以下に列挙する。
有機酸 :クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸等の有機酸、またはこれらの混合物。酸性リン酸ナトリウムもしくはカリウムを含む他の酸、またはそれらの混合物でも良い。
図5は、本発明の第2の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。すなわち、本実施例に係る吐水装置Bも、液体貯留タンク1の口1aに挿入して装着可能な、発泡剤収納容器11を備えている。また、Oリング12が発泡剤収納容器11の底部周壁に外嵌している。発泡剤収納容器11の開放端近傍の側壁には、小穴11aが形成されている。液体貯留タンク1の口1aに接続する肩部1bに、半円環状のストッパー13が外嵌合している。発泡剤収納容器11の周壁外面と液体貯留タンクの口1aの周壁内面との間の環状隙間により、肩部1bより下方の液体貯留タンク1の内部空間と発泡剤収納容器11の小穴11aとの間の連通路14が形成されている。
発泡剤収納容器9に代えて上記構成を備える点を除き、吐水装置Bの構造は、吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
使用者はまず、蓋2を液体貯留タンク1から取り外し、粒状の発泡剤10が収納された発泡剤収納容器11を液体貯留タンク1の口1aから取り外し、装着状態の発泡剤収納容器11の底部に達しない水位まで液体貯留タンク1に注水する。
次に、使用者は、蓋2を口1aに係合させる。蓋2がストッパー13に当接することにより、蓋2による発泡剤収納容器11の押圧が停止される。この結果、Oリング12が口1aの周壁内面に当接する状態が維持され、連通路14が閉じた状態が維持される。蓋2と液体貯留タンク1とが共働して密閉空間を形成する。密閉空間内には、空気層と液体層とが形成される。
次に、使用者は、吐水装置Bを逆さまにし、若しくは傾けて、蓋2を下方へ差し向ける。すると、密閉空間内の液体が連通路14と小穴11aを介して発泡剤収納容器11へ流入し、発泡剤10と接触する。発泡剤10と液体とが反応して、炭酸ガスが発生する。炭酸ガスは前記密閉空間内の液体に溶解すると共に、前記密閉空間内の空気層に合流して、空気層の圧力を上昇させ、前記密閉空間内の液体を加圧する。
発泡剤10が液体に概ね溶解した後、使用者は、逆さまにした状態で吐水装置Bを手で持ち、キャップ8を蓋2から取り外し、吐水ノズル6の先端を所望の処理部位へ差し向ける。使用者は、操作スイッチ7を押圧して開閉弁4を開く。
図6は、本発明の第3の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Cは、液体貯留タンク1の口1aに載置して装着可能な発泡剤収納容器15を備えている。発泡剤収納容器15の囲壁には複数の小穴15aが設けられている。発泡剤10は、発泡剤収納容器15に収納されている。蓋2に、発泡剤収納容器15を収容すると共に適正量の空気層を形成するための凹部2′が形成されている。発泡剤収納容器9に代えて発泡剤収納容器15を備え、蓋2に凹部2′が形成されている点を除き、吐水装置Cの構造は、吐水装置Aの構造と同様である。
図7は、本発明の第4の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Dは、液体貯留タンク1の口1aに挿入して装着可能な発泡剤把持具16を備えている。発泡剤把持具16は複数の把持爪16aを備えている。発泡剤把持具16のフランジに複数の小穴16bが形成されている。発泡剤収納容器9に代えて発泡剤把持具16を備える点を除き、吐水装置Dの構成は吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
図8は、本発明の第5の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Eは、蓋2に形成された係合突起2aに係合可能な係合突起17aを有する発泡剤収納容器17を備えている。発泡剤収納容器17の囲壁に多数の小穴17bが形成されている。粒状の発泡剤10が発泡剤収納容器17に収納されている。蓋2に、吐水装置Cと同様の凹部2′が形成されている。蓋2に凹部2′と係合突起2aとが形成され、発泡剤収納容器9に代えて発泡剤収納容器17を備える点を除き、吐水装置Eの構造は吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
発泡剤収納容器17に代えて、発泡剤把持具16と同様の塊体状の発泡剤を把持した発泡剤把持具を、発泡剤収納容器17と同様の態様で、蓋2に装着しても良い。
図9は、本発明の第6の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Fは、蓋2に形成された複数の把持爪18aから成る発泡剤把持部18を備えている。発泡剤把持部18により塊体状の発泡剤10が把持される。蓋2に、吐水装置Cと同様の凹部2′が形成されている。発泡剤把持部18は、施蓋により、液体貯留タンク1の内部空間に直接対峙する。蓋2には凹部2′が形成され、発泡剤収納容器9に代えて発泡剤把持部18を備える点を除き、吐水装置Fの構造は吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
図10は、本発明の第7の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Gは、蓋2に形成された固定爪19aと、蓋2に取り付けられた可動爪19bとを有する発泡剤把持具19を備えている。可動爪19bは、蓋2の囲壁を貫通している。可動爪19bの蓋2外へ突出した端部に操作ツマミ19cが取り付けられている。蓋2に、吐水装置Cと同様の凹部2′が形成されている。蓋2に凹部2′が形成され、発泡剤収納容器9に代えて発泡剤把持具19を備える点を除き、吐水装置Gの構造は吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
図11は、本発明の第8の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
すなわち、本実施例の吐水装置Hは、液体貯留タンク1の口1aとは異なる部位に形成された発泡剤投入口1cと、発泡剤投入口1cに装着可能な蓋20と、発泡剤投入口1cを開閉する開閉弁21とを備えている。蓋20は、発泡剤収納容器を兼ね、また突起20aを有する。開閉弁21は、バネ21aにより通常閉状態に付勢されている。発泡剤収納容器9に代えて発泡剤投入口1cと、蓋20と、開閉弁21とを備える点を除き、吐水装置Hの構造は、吐水装置Aの構造と同様とすることができる。
このようにすれば、図12に表したように吐水ノズル6を上にして吐水装置H′を使用しても、或いは吐水ノズル6を下にして吐水装置H′を使用しても、或いは吐水ノズル6を横にして吐水装置H′を使用しても、錘42が取り付けられたチューブ40の一端は錘42に引かれて確実に没水し、吐水ノズル6から確実に気泡流が吐出する。
図14は、本発明の第9の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Iは、粉状、粒状、塊状あるいは液体状の発泡剤10を収容した有底筒状の発泡剤収納容器9″を、液体貯留タンク1の口1aに設置可能としている。一方、蓋2には、発泡剤収納容器9″の遊動空間Sが形成されている。発泡剤収納容器9″のフランジ部を口1aに係合させて発泡剤収納容器9″を液体貯留タンクの口1aに装着し、施蓋して密閉空間を形成した後に発泡剤収納容器9″を遊動空間S内で遊動させて、発泡剤収納容器9″の内部空間を液体貯留タンク1の内部空間と連通させても良い。
施蓋後に吐水装置Iを逆さにし或いは傾けると、発泡剤収納容器9″が洗浄水貯留タンクの口1aから離れて遊動空間Sへ移動する。発泡剤収納容器9″のフランジが口1aから離れることにより、液体が遊動空間Sへ流入し、遊動空間S内で発泡剤10が液体に接触して両者の反応が開始される。施蓋前は、発泡剤収納容器9″のフランジが口1aに当接することにより収納容器9″は、液体から隔絶されるので、液体貯留タンク1内の液体と発泡剤10との接触が阻止されている。従って、発泡剤10と液体との反応開始時期を確実に施蓋後とすることができる。
図16は、本発明の第10の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Jは、複数の小穴22aが形成され底部内面に爪22bが形成された有底筒状の保持具22を有する。
使用者は、この保持具22を液体貯留タンクの口1aに装着し、粒状、液状あるいは粉状の発泡剤10を収納した密閉容器29を保持具22に挿入する。しかる後に蓋2を閉めると、施蓋時に蓋2に形成した突起2aと爪22bとにより密閉容器29が挟持破壊され、発泡剤10が液体に投入される。すなわち、施蓋時に密閉空間が形成されると共に密閉容器29が破壊されて発泡剤10が液体へ投入されて溶解が直ちに開始され、密閉空間が直ちに加圧される。この時、爪22bは、タンク1内の液体よりも上に配置されているので、濡れていない。従って、密閉容器29内に収納された例えば粉状の発泡剤10を、爪22bなどに付着させずに、その自重によって円滑に液体中に投入することができる。つまり、吐水装置を振らなくても、発泡剤10を液体中に投入することが可能である。
このようにすれば、蓋2を施蓋し爪22bにより密閉容器29が破壊されると同時に、液体が密閉容器29の内部に侵入し、発泡剤10の溶解が開始される。つまり、施蓋とほぼ同時に発泡剤10の溶解を開始させることができる。またさらに、例えば、発泡剤の一部が爪22bにひっかかって、タンク1内に落下しないような場合でも、爪22bが水没しているので、その位置で発泡剤10を溶解させることができる。
すなわち、密閉容器29は、容器本体29Aと、その上部開口を塞ぐ蓋部29Bと、を有する。容器本体29Aは、要求される物理的な強度を満たし、発泡剤10との反応性も低い材料により形成することができる。そのような材料としては、例えば、プラスチックを挙げることができ、より具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、PVC、PET、アクリル、ポリスチレン、紙をはじめとする各種の材料を用いることができる。また、容器本体29Aが透明であると、内部状態の確認が容易な点で便利である。また、後に図22に関して詳述するように、容器本体29Aを変形させて内部の発泡剤を放出させるような場合には、容器本体29Aを変形が容易な材料により形成すればよい。
また一方、蓋部29Bの少なくとも一部を水溶性の材料により形成してもよい。このようにすれば、爪22bにより破壊しなくても、タンク1を施蓋後に吐水装置を逆さにしたり振ったりして水に濡らすことによって、蓋部29Bが溶解し、内部の発泡剤を水に溶解させることができる。このような水溶性の材料としては、例えば、オブラートのような可食性材料を挙げることができる。また、蓋部29Bを水溶性の材料により形成すると、吐水装置の使用後に蓋部29Bの残渣が液体貯留タンク1の中に残留するのを防ぐことができる。つまり、蓋部29Bの一部が液体貯留タンク1の中に残留すると、通水路3の中に侵入して「詰まり」の原因になったりするおそれがある。これに対して、蓋部29Bを液体に溶解させれば、このような問題を解消できる。
また、本実施例によれば、密閉容器29が発泡剤収納容器を形成しているので、濡れた手でも発泡剤収納容器を取り扱えるという利点があり、また発泡剤収納容器を多湿環境下でも保管できるという利点がある。
本具体例の容器本体29Aは、フランジ部29Afの下方に、径の大きい収容部29Abと、径の小さい収容部29Aaと、を有する。このように、径の小さい収容部を設けることにより、吐水時の液体の通路を確保できる。
密閉容器29を保持具22に挿入し、蓋部29Bを破壊して発泡剤を液体に溶解させた後に、発泡水を吐水させる。この時、液体貯留タンク1の中の液体は、保持具22の小穴22aを介して蓋2の通水路3に流出する。そして、密閉容器29に径の小さい収容部29Aaを設けることにより、保持具22との間の隙間を拡げることができる。その結果として、図20に矢印Wで表したように、小穴22aを通り抜けた液体の流路を確保することができる。つまり、液体貯留タンク1の中の液体を円滑に通水路3に流出させることができる。
本変型例の容器本体29Aも、フランジ部29Afの下方に、径の大きい収容部29Abと、径の小さい収容部29Aaと、を有する。但し、径の小さい収容部29Aaは、その全周に渡って径が絞られている訳ではなく、およそ半周程度に渡ってのみ、径が絞られている。このようにした場合、径が絞られた部分においては、図20に関して前述したように液体の流路を確保できると同時に、径の絞られていない部分において発泡剤の収容量を増加できる。
なお、図19乃至図21は、一例に過ぎず、径の小さい収容部29Aaの形状や配置については、各種の設計変更が可能である。
本具体例の場合、密閉容器の容器本体29Aを変形させることにより、収容されている発泡剤10を放出させる。従って、保持具22に爪(例えば、図22における爪22b)を設ける必要はない。
具体的には、例えば、図22(a)に表したように、保持具22に密閉容器29を挿入し、蓋2により施蓋する際に、その突起2aにより矢印Aの方向に密閉容器29を押圧する。すると、同図(b)に表したように、容器本体29Aが変形し潰れて、その内部圧力により、蓋部29Bが破壊または剥離する。そして、収容されていた発泡剤10を放出させることができる。
図23は、保持具の一例を表す模式図である。すなわち、同図(a)は保持具22の縦断面図、同図(b)は、上方から見た平面図である。
保持具22は、液体貯留タンク1の口1aに係合するフランジ部22fの下方に複数の小穴22aが設けられ、底部に爪22bが設けられている。爪22bは、密閉容器29の蓋部29Bを破壊する役割を有する。しかし、蓋部29Bを破壊した後に、容器29の外部からの液体の流入や、容器29の内部からの発泡剤の流出を円滑に生じさせるための通路を確保する必要がある。また、破壊された蓋部29Bの一部が分離してタンク1内に浮遊すると、通水路3の「詰まり」などが生ずるおそれがある。
本具体例の場合、保持具22の底部に貫通穴OPが設けられ、爪22bは貫通穴OPを取り囲むように筒状に突出して設けられている。このようにすれば、密閉容器29の蓋部29Bを確実に破壊し、且つ、破壊後には、貫通穴OPを介して液体の流入及び発泡剤の流出の通路を確保できる。つまり、図24(a)に例示したように、爪22bにより切断された蓋部29Bは、爪22bにより押されて容器本体29Aの内側に倒れ込む、そして、発泡剤と液体とが接触する通路が形成される。なおここで、「筒状」とは、図示したような横断面が円形である円筒状のものに限定されず、その他にも、例えば横断面が三角形や四角形や六角形などの多角形状の筒状ものや、楕円その他各種の不定形の形状からなる筒状も含むものとする。
この場合、爪22bの先端面は、図27(a)に例示した如く、斜め平面状でもよく、または、同図(b)に例示した如く上に凸の曲面でもよく、または、同図(c)に例示した如く下に凸の曲面でもよい。
本変型例においては、図27(a)あるいは(b)に表した爪22bを有する保持具22が設けられている。この保持具22には、図18に表したように容器本体29Aと蓋部29Bとを有する密閉容器29が収容される。なお、図28においては、容器本体29Aと蓋部29Bを透視して爪22bを表した。
次に、図29(b)に表したように、密閉容器29を保持具22の中に挿入する。この時、蓋部29Bが下になるように挿入する。この状態において、密閉容器29は、液体貯留タンク1の口1aから突出している。
次に、吐水装置を施蓋する。すなわち、液体貯留タンク1の口1aに蓋2を装着する。すると、蓋2の押圧部2bが密閉容器29に当接してこれを下方に押し込む。すると、密閉容器29の下端の蓋部29Bが爪22により破壊され、容器内部に収容されている発泡剤を液体に溶解させることができる。この時の状態は、図26に関して前述した如くである。
また、本変型例においては、施蓋動作によって密閉容器29が保持部22の底部付近にまで押し込まれた状態においても、図29(c)に表したように、密閉容器29の上端が液体貯留タンク1の口1aから突出している。このようにすれば、例えば、使用後に使用者が吐水装置を再び開蓋し、使用済みの密閉容器29を手でつまんで容易に取り外すことができる。また、例えば、使用後に吐水装置を放置して発泡剤の残りによって密閉容器29が保持具22に固着したような場合でも、使用者は、液体貯留タンクの口1aから突出した密閉容器29の上端を手などでつまんで容易に取り外すことができる。
押圧部2bが密閉容器の容器本体29を下方に押し込んだ状態とされている。一方、蓋2の操作スイッチ7は、スプリング7Sにより上方に付勢され、開閉弁4は閉状態に維持されている。
図31は、操作スイッチ7が操作された状態を表す一部拡大断面図である。
すなわち、使用者がスプリング7Sの付勢力に対抗して操作スイッチ7を下方に押圧すると、開閉弁4が連動して下方に移動し、タンク1と通水路3とが連通する。この時、開閉弁4と密閉容器29とが干渉しないように、開閉弁4のストロークと、押圧部2bの位置と、が調整されている。
同図に表したように、押圧部2bは密閉容器29の周囲全体に亘って当接せず、適宜、通水部2cが設けられている。開閉弁4を開いた状態において、液体貯留タンク1の水は、矢印Wで表したように、密閉容器29と保持部22との隙間、パッキン24の隙間、通水部2c、開閉バルブ4を順次経由して通水路3に流出する。このように通水部2cを設けることにより、吐水流のコンダクタンスを確保できる。
図33は、本発明の第11の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Kも、第10実施例の吐水装置Jと同様に、発泡剤10を収容した密閉容器29を用いる。但し、本実施例の吐水装置Kは、上向きに保持した状態で吐水が可能な構造を有する。
すなわち、本実施例の吐水装置Kにおいては、液体貯留タンク1の内部に設けられた保持具22は、タンク1内の底部近傍にまで延在する給水筒22dを有する。また、保持具22の周壁には小穴(例えば、図16における小穴22a)は設けられていない。
密閉容器29は、保持具22の中に挿入され、蓋2の施蓋の際に押圧されて爪22bにより破壊され、収容されていた発泡剤が放出され、タンク1内の液体に溶解する。その後、図33に表したように、蓋2を上方に向けた状態のまま、タンク1内の加圧された液体を矢印Wで表したように、給水筒22dを介して蓋2の通水路3に流出させることができる。この際に、密閉容器29の側面に、スペーサ29Sを適宜設けることにより、密閉容器29と、その周囲の保持具22の内壁との間に、流出する液体の通路を確保することができる。
本実施例によれば、いわゆる「上向き吐水」が可能であるため、例えば、人体の頭部や顔あるいは上半身や手などに発泡水を噴出塗布する場合などに用いて便利である。またさらに、液体貯留タンク1において、発泡剤の投入口と液体の吐水口とを共通化させているので、タンク1の構造が簡潔であり、製造コストも低いという利点を有する。本実施例の液体貯留タンク1や保持具22あるいは密閉容器の容器本体などは、例えば、ポリエチレン・テレフタレート(PET)などの材料を用いて延伸ブロー成形などの手法により形成することができる。
蓋2の爪2bを、例えば図23に例示した如く、略十字型のものとしたり、あるいは、図24乃至図27に例示した如く、貫通穴とともに設けたりすることにより、発泡剤と液体との混合を円滑に実現することができる。
図35は、本発明の第12の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Lも、第10及び第11実施例の吐水装置J、Kと同様に、発泡剤10を収容した密閉容器29を用いる。但し、本実施例の吐水装置Lは、上下いずれの向きにおいても吐水が可能な構造を有する。
すなわち、液体貯留タンク1の底部(図35において下方)に保持具22が設置されている。使用者はまず、この吐水装置Lを上下逆さまに持ち、底部の蓋20を開ける。そして、液体貯留タンク1に水などの所定の液体を所定量充填した後、保持具22の中に密閉容器29を挿入する。その後、蓋20を閉めると、突起20aにより密閉容器29が押圧され、保持具の爪22bにより破壊されて収容されていた発泡剤10が放出されて液体に溶解する。
しかる後に、使用者は、吐水装置Lを上下任意の方向に向けて発泡水を吐水させ使用することができる。
このようにすれば、図33に表したように吐水ノズル6を上にして吐水装置Lを使用しても、或いは吐水ノズル6を下にして吐水装置Lを使用しても、或いは吐水ノズル6を横にして吐水装置Kを使用しても、錘42が取り付けられたチューブ40の一端は錘42に引かれて確実に没水し、吐水ノズル6から確実に気泡流が吐出する。
また、図35に表した吐水装置Lは一例に過ぎず、例えば、保持具22や密閉容器29については、第10実施例に関して前述した各種の具体例や変型例を同様に採用して同様の作用効果を得ることができる。
図37は、本発明の第13の実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Mにおいては、上方が開放された縦長有底筒状の発泡剤収納容器39を用いる。そして、図37(a)に表したように、液体貯留タンク1に所定の液体を充填した後、粒状、粉状あるいは液体状の発泡剤10を収納した発泡剤収納容器39を液体貯留タンク1へ挿入して液体に浮かばせる。その後、施蓋し、図37(b)に表したように、吐水装置Mを逆さまにし或いは傾けて、発泡剤10を液体に投入する。両者の反応が直ちに開始され、密閉空間が直ちに加圧される。
図37(a)に表したように、液体貯留タンク1への挿入浮遊時に、発泡剤収納容器39の開放端が液体貯留タンク1の口1aに当接するようにすれば、略直立して浮遊させることも可能である。本実施例の場合、発泡剤収納容器39は、口1aに装着するためのフランジ部を有さないので、突起部が無く持ち運びに便利である。
すなわち、本変型例の吐水装置M′においては、同図(a)に表したように、発泡剤収納容器39の開放端が液体貯留タンク1内において、その規定水位1′よりも高くなるように形成されている。そして、発泡剤収納容器39は、タンク1の中において、充填された液体に浮かばず、タンク1の底に当接して配置される。
使用時には、図38(b)に表したように、吐水装置M′を上下逆さまにし、発泡剤収納容器39の中の発泡剤をタンク1内の液体に溶解させることにより、加圧発泡水を吐水させることができる。この時、例えば、図38(b)に例示した如く、通水路3の取水口を蓋2の周壁あるいは端部などに設けることにより、発泡剤収納容器39との干渉を避けることができる。つまり、収納容器39により、通水路3の取水口が塞がれるという問題を回避できる。
図41は、本発明の第14実施例の吐水装置の断面を表す模式図である。
本実施例の吐水装置Nの場合、液体貯留タンク1内の口1a近傍部に、有底筒状の発泡剤収納容器保持部1bが一体形成あるいは後付け等により配設されている。使用者は、液体貯留タンク1に水を入れた後、粒状、粉状、あるいは液体の発泡剤10を収納した棒状袋状の発泡剤収納容器49の端部を破き、当該端部を上方へ差し向けた発泡剤収納容器49を発泡剤収納容器保持部1bに保持させる。その後、施蓋して密閉空間を形成し、図41(b)に表したように、液体貯留タンクを逆さまにし、若しくは傾ければ、発泡剤10が袋49からこぼれ出し、液体に接触して両者の反応が直ちに開始される。
また、本実施例において、発泡剤収納容器49を用いる代わりに、粒状、粉状、顆粒状、塊状、あるいは錠剤状の発泡剤を保持部1bに直接、保持してもよい。
図42は、本発明の第15の実施例にかかる吐水装置の断面を表す模式図である。すなわち、この吐水装置Pは、本発明の第12実施例として図35に表した吐水装置Lと類似した構造を有する。そして、本実施例においては、減圧装置5の下流に泡生成手段30が設けられている。泡生成手段30は、気泡流における気泡の含有比率を増加させ、多数の大きな気泡からなる泡状に生成する役割を有する。すなわち、後に詳述するように、泡生成手段30は、減圧装置5から吐出された発泡水の流速を減速させあるいは撹拌することにより、さらに大きな気泡の生成を促す作用を奏する。通水路3を通る発泡水は、まず減圧装置5を通過する際に、圧力低下により液体中に多数の微細な気泡が分散混入された状態となる。しかる後に、泡生成手段30において撹拌あるいは減速され、液体中からの気泡の生成がさらに促進されるとともに、これら気泡の合体が促進される。その結果として、発泡水は、多数の大きな気泡からなる泡状に吐出される。またここで、発泡水に界面活性剤などを適宜配合すると、泡の生成が容易となり、さらにクリーム状の泡も形成可能となる。
同図(a)に表したように、吐出装置Pから吐出されたクリーム状または泡状の発泡水100は、その一部を拡大すると、同図(b)に表したように、多数を大きな気泡110を有する。この気泡110は、発泡水が含有する気体成分、例えば炭酸ガス(CO2)である。そして、気泡110の周囲は、発泡水の被膜120に覆われている。発泡水に界面活性剤を配合しておくと、このような気泡110の生成をさらに助長することができる。
図44(a)は、泡生成手段30の第1の具体例の上面図であり、同図(b)は、そのa−a線側面断面図である。
図44に表した示すように、泡生成手段30は、通水路3から発泡水を流入させる流入口50と、通水路3よりも流路断面積の広い流入室51と、流入室51から再び通水路3に発泡水を吐出する吐出口52からなる。そして、流入室51内に、吐出口52と流入口50とが直接対向しないように遮蔽板60が設けられている。
なお、本具体例の泡生成手段の場合、遮蔽板60が設けられているので、流入口50と吐出口52とは、同軸上にあっても、偏心した位置関係にあっても気泡の生成の促進が容易となる。
本具体例においては、吐出口52と流入口50とが直接対向しないように、吐出口52は、流入口50に対して偏心して流入室51に連通している。また、発泡水の吐水時に、吐出口52が流入口50よりも上方になるように偏心して、流入室51に連通させている。
本具体例においては、流入室51の上部は円錐状周壁、下部は略円筒状周壁を有する。そして、流入室51に流入した発泡水が流入室51内で旋回流を発生するように、流入口50は流入室51の下部周壁において周壁円周方向に向けて設けられている。一方、流入室51の上部の中心付近に吐出口52が設けられている。
そして、吐出口52は生成された気泡が集まる流入室51の中心に設けられているため、気泡が流入室51に滞留することがなく、分離されてクリーム状または泡状の状態が形成され、その発泡水の搬送がスムーズに行われる。
本具体例においては、流入室51の中に、この空間を仕切るように、フィルタ70が設けられている。フィルタ70は、例えば、メッシュ状あるいは多孔質状の如く多数の微細貫通孔を有する。フィルタ70の材料は、金属でも有機材料でも無機材料でもよい。また、例えば、複数のメッシュを適宜重ね合わせたものでもよい。
図48は、本実施例の吐水装置の吐水ヘッドを例示する斜視図である。吐水装置の本体としては、第1乃至第15実施例に関して前述したいずれのものを用いることも可能である。
すなわち、前述した吐水装置A〜Pの吐水ノズルの先端に、図48(a)及び(b)に例示したような吐水ヘッド80を設けることができる。吐水ヘッド80の先端部には吐水口80dが設けられ、さらにその近傍に、円錐状、ブラシ状その他任意の形態の複数の可撓性突起体80eが設けられている。
また、吐水口80dを可撓性突起体80eの先端に配設しても良い。本発明の吐水装置を用いて頭部に発泡水を吐出させる場合、可撓性突起体80eにより頭皮が刺激され頭皮の血行が促進される。吐水口80dを可撓性突起体80eの先端に配設すると、吐水口80dが頭皮に接近するので、気泡流による刺激が増加し、発泡水による血行促進やマッサージ効果が高まると同時に、使用者の快適感が増加する。
酸化防止剤:カテコール、ジブチルヒドロキシトルエン、ピロガロ−ル、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピルなど。
ビタミン類:酢酸−dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジルなど。
抗ヒスタミン剤、消炎剤:塩酸ジフェンヒドラミン、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸ナトリウムなど。
毛根刺激剤:カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ノニル酸バニリルアミドなど。
酵素類:塩化リゾチウムなど。
多価アルコール類、保湿剤:プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど。
金属イオン封鎖剤:エデト酸およびその塩類など。
アニオン界面活性剤:セチル硫酸ナトリウム、直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン、ラウリルエーテル硫酸塩類、ラウリル硫酸塩類など。
カチオン界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ラウリルトリメチルアンニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウムなど。
ロウ、高分子化合物、ゴム質:セラミック、天然ゴムラテックス、トラガントロジンなど。
油 分 oil components:酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール、酢酸ラノリン、酢酸ラノリンアルコール、ステアリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ラノリンアルコール.水素添加ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコールなど。
その他、赤色2号、黄色201号など各種の色素を配合してもよい。
また、図50(b)に表したように、吐水口88dを可撓性突起体88eの先端に設けると、吐水口が頭皮に接近するので、気泡流をより直接的に頭皮に適用させ、使用者の快適感が増加する。
また、本実施例においても、第15実施例に関して前述したような泡生成手段30を設けてもよい。すなわち、本実施例の吐水装置に泡生成手段30を適宜設けることにより、クリーム状または泡状の発泡水を頭髪や頭皮に適用し、炭酸ガスやその他の各種有効成分を長時間に亘って浸透させることが可能である。
図51は、本実施例の吐水装置を表す模式図である。すなわち、同図(a)はその全体図、同図(b)は矢印Aからみた一部拡大図である。
本実施例の吐水装置も、液体貯留タンク91と蓋92とを備える。蓋92には、操作スイッチ95が設けられ、さらに、上方に延在したヘッド98が設けられている。ヘッド98の先端には、発泡水を吐出する吐水口98dが設けられている。液体貯留タンク91及び蓋92の内部の具体的に構造としては、第1乃至第15実施例に関して前述した各種のものを採用することができる。なお、同図に表した具体例においては複数の吐水口98dが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ヘッド98の先端に単一の吐水口98dを設けてもよい。
歯槽膿漏や歯肉炎の予防を目的として、例えば、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、ムタステインなどの酵素剤や、塩化リゾチーム、トラネキサム酸、アズノール、アラントイン、カミツレチンキ、ラタニアチンキ、ミルラチンキなどの抗炎症剤など。
口腔の洗浄や消毒、口臭除去を目的として、例えば、グルコン酸クロルヘキシジンなどの殺菌剤や、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム、エチルアルコールなどの溶解補助剤など、
湿潤剤(保湿剤)として、例えば、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなど。
第1実施例に関して前述したように、本発明によれば、液体貯留タンク1を密閉した後に発泡剤を水に溶解させガスを発生させるので、ガスの散逸による圧力の損失を解消できる。その結果として、高い濃度の炭酸水を生成し吐水させることができる。従って、多量の発泡剤を投入して液体貯留タンク1の内圧を高め、液体中への炭酸ガスの溶解量を増加させ、高い濃度の炭酸水を吐出させることができる。その結果として、炭酸ガスなどの有効成分を高い濃度で含んだ発泡水を長時間に亘って吐出させることができる。
このような発泡水は、顔や手足あるいはその他の身体の部位に直接的に噴射してもよく、または、天然パルプやコットンなどの素材からなるパック材にしみ込ませて所定の部位にあてがうように用いてもよい。
収斂剤(発汗を抑制することができる):クエン酸、酒石酸、乳酸などのアニオン系収斂剤。アルミニウム塩などのカチオン系収斂剤。エタノールなどの非イオン系収斂剤。
湿潤剤(保湿剤):グリセリン、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、1、3−ブチレングリコール、dl−ピロリドンカルボン酸、乳酸ナトリウム、尿素、尿酸、ヒロリドンカルボン酸ナトリウム、レシチン、ヘパリノイドなど。
すなわち、本発明の吐水装置を構成する要素について当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。
また、減圧装置5としては、ゴムなどの弾性体を用いたもの、ダイアフラムを用いたもの、バネを用いたもの、多孔質を用いたものなど、当業者が減圧手段として採用しうる全てのものを包含する。
1 液体貯留タンク
1b 発泡剤収納容器保持部
2a 突起
2b 押圧部
2c 通水部
3 通水路
4 開閉弁
5 減圧装置
6 吐水ノズル
6a 吐水口
6b 旋回室
6c 受力部
7 操作スイッチ
7a 可撓性突起体
7b 吐水口
8 キャップ
8d 吐水口
8e 可撓性突起体
9、9′、9″、11、15、17、20、29、39、49 発泡剤収納容器
9a シール材
9a〜9c、11a、15a、17b 小穴
10 発泡剤
12 リング
13 ストッパー
16、18 発泡剤把持具
16a、18a 把持爪
16b 小穴
17a 係合突起
19 発泡剤把持具
19a 固定爪
19b 可動爪
19c ツマミ
19c 操作ツマミ
20 発泡剤収納容器(蓋)
20a 突起
21 開閉弁
22 保持具
22a 小穴
22b 爪
22c バネ
22d 給水筒
22f フランジ部
24 パッキン
29 密閉容器
29A 容器本体
29B 蓋部
29S スペーサ
29b 爪
30 泡生成手段
40 チューブ
42 錘
44 浮体
50 流入口
51 流入室
52 吐出口
60 遮蔽板
70 フィルタ
80 吐水ヘッド
81 液体貯留タンク
82 蓋
85 操作スイッチ
88 ヘッド
88d 吐水口
88e 可撓性突起体
91 液体貯留タンク
92 蓋
95 操作スイッチ
98 ヘッド
98d 吐水口
100 発泡水
110 気泡
120 発泡水の皮膜
200 人体
Claims (13)
- 発泡剤を水に接触させ溶解させることによってガスを発生させ、前記ガスで加圧された前記水をノズルから人体に向けて吐水する携帯用人体洗浄装置であって、
前記水を内部に導入するための開口を有し前記水を注水可能な液体貯留タンクと、
前記液体貯留タンクの開口に係合し開閉可能に構成された前記液体貯留タンク内部の空間を密閉する第1の蓋と、
一端が前記液体貯留タンクの内部に連通可能であり他端が前記液体貯留タンク外に開口する通水路と、
前記通水路を有し、前記液体貯留タンク外に位置する先端において前記通水路の先端が開口したノズルと、
前記通水路を開閉する開閉弁と、を備え、
前記液体貯留タンクは、前記液体貯留タンクに水を注水し施蓋することで、水が存在する液体層と、該液体層の上方に形成される気体層とからなる密閉空間を形成するように構成されており、
施蓋前には前記発泡剤は前記気体層側に取り替え可能なように支持されており、
施蓋後に前記気体層に配置された発泡剤と前記液体層とが接触するように該発泡剤を該水中に投入し、前記発泡剤を溶解させることが可能に構成されてなることを特徴とする携帯用人体洗浄装置。 - 施蓋後に前記発泡剤を水中に移動させることで前記発泡剤を前記水に投入して溶解させることを特徴とする請求項1記載の携帯用人体洗浄装置。
- 前記発泡剤の前記水中への移動は施蓋と同時であることを特徴とする請求項2記載の携帯用人体洗浄装置。
- 施蓋後に前記貯留タンク内の前記水を移動させることで前記発泡剤を前記水に投入して溶解させることを特徴とする請求項1記載の携帯用人体洗浄装置。
- 前記発泡剤は、前記第1の蓋に支持されるように構成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の携帯用人体洗浄装置。
- 前記発泡剤は、前記液体貯留タンクの開口に支持されるように構成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の携帯用人体洗浄装置。
- 施蓋前に前記発泡剤を前記気体層側に配置可能とする前記発泡剤を収納する発泡剤収納容器をさらに備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の携帯用人体洗浄装置。
- 施蓋後に、前記液体貯留タンクの開口と前記第1の蓋との間に遊動空間が存在するように前記第1の蓋が構成された、ことを特徴とする請求項7記載の携帯用人体洗浄装置。
- 前記発泡剤収納容器は、前記第1の蓋において前記気体層側に突出するよう形成された係合突起によって取替え可能に支持されることを特徴とする請求項7記載の携帯用人体洗浄装置。
- 前記発泡剤収納容器に対向して配置された爪部材およびまたは突起を有し、前記爪部材およびまたは突起は、施蓋前に前記発泡剤収納容器に収容された前記発泡剤が施蓋後に前記液体層とが接触するように、前記施蓋によって前記発泡剤収納容器を物理的に変形または破壊することで、前記発泡剤が前記水に投入されるよう構成されたことを特徴とする請求項8記載の携帯用人体洗浄装置。
- 前記発泡剤収容容器の破壊後に、前記発泡剤収容容器の少なくとも一部が前記液体貯留タンクの開口よりも上方の前記遊動空間に突出してなることを特徴とする請求項10に記載の携帯用人体洗浄装置。
- 前記液体貯留タンクに、液体位を規定する目盛が設けられ、
前記爪部材は、前記施蓋時に、前記目盛よりも上に設けられたことを特徴とする請求項11に記載の携帯用人体洗浄装置。 - 前記発泡剤は、pH調整剤、保湿剤、殺菌剤、香料、消臭剤、界面活性剤、薬効成分剤の少なくとも何れかを含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の携帯用人体洗浄装置。
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