JP4448091B2 - プリンタ類のサプライ品及びその装填方法 - Google Patents

Description

本発明は、金融取引用の（例えば、クレジットやデビット）カード、運転免許証、国籍証明カード、その他の類似するカード、あるいはパスポート等の他の身分証明用及び金融取引用のドキュメントを含む、情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントの作成に使用されるプリンタ、ラミネータ、その他の装置に関する。特に、本発明は、そのような装置に使用されるサプライ品や当該サプライ品を装置に装填することを容易にする方法に関する。

金融取引用の（例えば、クレジットやデビット）カード、運転免許証、国籍証明カード、その他の類似するカード、あるいはパスポート等の他の身分証明用及び金融取引用のドキュメントはよく知られている。このようなタイプのドキュメントには、文字及び／又はプリンタを利用して当該ドキュメント上にプリントされた文字及び／又は画像で構成されたデータ、グラフィックスやそれらの組み合わせが設けられる場合もある。米国特許第５，７６２，４３１号には、カードにプリントするのに最適なプリンタが開示されている。

このようなタイプのプリンタの多くは、上記データやグラフィックスを作成するためのインクや染料を付着させるプリントリボンを利用している。これらのリボンは使い切ったときに交換する必要がある。しかしながら、このリボンの交換は、特に上記プリンタに未熟で不慣れな者にとって容易ではない。そのようなプリンタのユーザにとって、送り出しシリンダが配置されるべき位置に巻き取りシリンダを間違えて配置したり、その反対も同様であり、或いは当該送り出しシリンダや巻き取りシリンダをプリンタ内の間違えた位置に配置しようとしていることがわからない。更に、上記送り出し及び巻き取りシリンダが、リボンが誤った巻き付け方向になるような（例えば、上記送り出しシリンダから巻き出して、上記巻き取りシリンダの上部ではなく下部から巻き付ける。）プリンタに対して逆さまに配置される可能性もある。

類似した問題が他のサプライ品、例えばラミネートパッチ、クリーニングテープやリボン、ホログラムシート、他の送り出し可能な材料などの巻き取り部材を保持する他のサプライ品で、身分証明用及び金融取引用のドキュメントを作成する装置に利用されるものにも存在する。

そこで、情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置へのサプライ品の装填を容易に行うための改良の必要性がある。

［発明の概要］
本発明は、情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置に対し、サプライ品の装填を容易化するための改良に関する。サプライ品には、情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置に利用されて、送り出しシリンダから送り出され、使用後に巻き取りシリンダに巻き取られる巻き取り部材が含まれる。サプライ品の例としては、モノクロやカラーのプリントリボン、ラミネートパッチ、クリーニングテープやリボン、ホログラムシートを保持する巻り取り物、或いは装置稼動時に消費される他の巻き取り部材が含まれる。情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置としては、サーマルプリンタ、ラミネーター、それらの組み合わせ、その他サプライ品を用いる装置が含まれる。

一の態様では、情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置のサプライ品は、送り出しシリンダと、巻き取りシリンダと、当該送り出しシリンダに巻き付けられ、当該巻き取りシリンダに取り付け可能な巻き取り部材とを具備する。上記巻き取りシリンダと送り出しシリンダの外形は、上記巻き取りシリンダと送り出しシリンダのいずれか又は両方が適正なスピンドルにのみ挿通することが可能なように互いに異なっている。好ましい態様では、上記巻き取りシリンダの外形は上記巻き取りスピンドルにのみ取り付け可能である。

他の態様では、情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置に利用されるサプライ品のキャリアは、第１と第２の相反する端部領域を有するハンドル部と、上記第１の端部領域において上記ハンドル部に回転可能に取り付けられた送り出しスピンドルと、上記送り出しスピンドルの端部から突出する第１のピンと、上記第２の端部領域において上記ハンドル部に回転可能に取り付けられた巻き取りスピンドルと、上記巻き取りスピンドルの端部から突出する第２のピンとを具備する。端面から見て、上記第２のピンは上記第１のピンの外形とは異なる外形（例えば、異なる大きさ、形状、或いはその両方）を有する。上記ピンの外形の相違は、上記送り出しスピンドルの上記キャリアへの装填を容易にするように上記サプライ品の特徴と共に利用されることが好ましい。

情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置へのサプライ品の装填を容易に行う方法は、送り出しスピンドルアッセンブリと巻き取りスピンドルアッセンブリとを含むキャリアを準備すること、送り出しシリンダ、巻き取りシリンダ、上記送り出しシリンダに巻き付けられ、上記巻き取りシリンダに取り付けられる端部を有する巻き取り部材を含むサプライ品を準備すること、を備える。上記送り出しシリンダは上記送り出しスピンドルアッセンブリに配設され、上記巻き取りシリンダは上記巻き取りスピンドルアッセンブリに配設されるものである。上記送り出しシリンダと上記巻き取りシリンダの少なくとも１つ、上記送り出しスピンドルアッセンブリと上記巻き取りスピンドルアッセンブリの少なくとも１つが、上記送り出しシリンダ又は上記巻き取りシリンダが、それぞれ上記送り出しスピンドルアッセンブリ又は上記巻き取りスピンドルアッセンブリにのみ配設可能なように構成されている。

他の態様では、情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置が設けられる。当該装置は、ハウジングと、上記ハウジングに配設されるシャシーであって、当該シャシーがサプライ品を受ける領域を定める第１と第２の側壁部を有し、当該サプライ品を受ける領域が少なくとも部分的に、送り出しスピンドルアッセンブリとそれに受けられる送り出しシリンダ、巻き取りスピンドルアッセンブリとそれに受けられる巻取りシリンダ、当該送り出しシリンダに巻き付けられ、前記巻き取りシリンダに取り付けられる巻き取り端部を有する巻き取り部材を有するキャリアを受けるように最適化されている。更に、上記第１の支持構造と第２の支持構造とが異なる外形の上記送り出しスピンドルアッセンブリと上記巻き取りスピンドルアッセンブリと合致する異なる外形を有する。

本発明や、その利用により得られる利点や目的をより良く理解するために、本発明の好ましい態様の記載において、添付された図面やそれに付随する記載が参照される。

本発明は、情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置へのサプライ品の装填を容易に行う技術の向上に関する。上記技術の向上は、上記サプライ品それ自体、上記サプライ品を支持するキャリア、上記作成装置、或いはそれらの組み合わせにおいて達成できる。サプライ品の例としては、モノクロやカラーのプリントリボン、ラミネートパッチ、クリーニングテープやリボン、ホログラムシートを保持する巻り取り物、或いは装置稼動時に消費される他の巻き取り部材が含まれる。情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置としては、サーマルプリンタ、ラミネーター、それらの組み合わせ、その他サプライ品を用いる装置が含まれる。

上記サプライ品及びキャリアは、上記サプライ品を上記キャリアに対して適正な向きでの装填を容易に行うために変形され、キャリアは正しい向きで上記作成装置にきわめて容易に装填可能となる。様々な変形はこれらの目的を達成するのに利用可能である。好ましい変形は以下に詳述される。

便宜上、サプライ品の好ましい態様は、カラープリントリボンに関する説明がなされ、上記作成装置は、上記サプライ品を利用するサーマルプリンタとして説明される。しかしながら、ここに記載される概念は、他のサプライ品や他の製造装置にも適用可能であることは言うまでもない。

本発明に係るプリントリボンサプライ品１０は、図１乃至４に最も良く示されている。上記サプライ品１０は、プリントリボン１２、好ましくは、プリント処理に利用される染料やインクを供給するカラーのプリントリボンを含む。上記リボン１２は、円筒状の送り出しシリンダ１４に巻き付けられている。上記リボン１２は、円筒状で使用済みリボンが巻き付けられる巻き取りシリンダ１８に取り付けられた巻き取り端部１６を含む。図１乃至４において、上記リボン１２は未使用のもので、そのほぼ全体が上記送り出しシリンダ１４に巻き付けられ、上記リボン１２の端部１６が使用済みリボンを巻き取るよう準備された上記巻き取りシリンダ１８に取り付けられた上記リボン１２の端部１６と共に図示されている。

上記送り出しシリンダ１４は第１及び第２の各端部２０ａ，２０ｂを含み、当該第１の端部から第２の端部にかけてほぼ中空である。同様に、上記巻き取りシリンダ１８は第１及び第２の各端部２２ａ，２２ｂを含み、当該第１の端部から第２の端部にかけてほぼ中空である。好ましくは、上記シリンダ１４，１８の各端部２０ａ，２０ｂ，２２ａ，２２ｂは当該シリンダ１４，１８のキャリア２４（後で詳述する。）に対する適正な向きでの装填を容易に行えるように構成されており、これによりリボンの交換を簡素化できる。更に好ましくは、上記シリンダ１４，１８の各端部の外形が異なることは、交換作業の簡素化を達成することに役立っている。

図１及び３を参照すると、上記シリンダ１４の各端部２０ａ，２０ｂは面積を有する開口を定め、上記端部２０ａの開口面積は上記端部２０ｂの開口面積とほぼ等しい。更に、上記シリンダ１８の各端部２２ａ，２２ｂは面積を有する開口を定める。しかしながら、上記シリンダ１８の端部２２ａは、当該シリンダ１８の端部２２に接続されたキャップ２８の一部を形成する壁部２６により閉塞されている。上記壁部２６には開口３０が設けられている。従って、上記端部２２ａの開口３０の面積は上記端部２２ｂの開口面積と異なっており、上記開口３０の面積は上記シリンダ１４の上記端部２０ａの開口面積と異なっている。

上記シリンダ１４，１８の各端部２０ａ，２０ｂの開口の外形が異なることにより、当該シリンダ１４，１８の上記キャリア２４への接続態様が制限される。上記シリンダ１８の端部は、上記シリンダ１４の端部の開口より小さい面積を有する開口３０を持つと説明したのであるが、縮小された面積の開口は上記シリンダ１８ではなく上記シリンダ１４に配設し得ることは言うまでもない。更に、図９に示すように、各シリンダは、上記送り出し及び巻き取りシリンダを一の向きでのみ上記キャリアに配置することができるように、縮小された面積の開口が配設され得る。

上記キャリア２４は上記シリンダ１４，１８とリボン１２が取り付けられ、そしてプリンタに装填可能な構造を形成している。続いて、図１−４を参照すると、上記キャリア２４は相反する端部領域３４，３６の間に配設されたハンドル部３２を含む。上記ハンドル部３２と端部領域３４，３６は、好ましくは、キャリア２４の重量を低減すべく、プラスチックで構成されている。上記端部領域３４，３６はほぼ環状であり、上記シリンダ１４，１８の寸法より大きい寸法を有している。

図３及び４を参照すると、上記ハンドル部３２は、上記端部領域３４，３６を連結する連結プレート３８を備える。プレート４０は、上記プレート３８と端部領域３４，３６からほぼ垂直に突出している。上記プレート４０は、上方に曲がった上面を含み、上記キャリア２４を人の手で持ち運びできるようなハンドルを構成している。

上記キャリア２４は、図１及び３に最も良く示されるように、上記端部領域３４から垂直に突出する送り出しスピンドルアッセンブリ４２と、上記端部領域３６から垂直に突出する巻き取りスピンドルアッセンブリ４４とを含む。上記スピンドルアッセンブリ４２，４４は、それぞれ上記シリンダ１４，１８を支持するための手段と、シリンダ１４，１８を配設可能なスピンドルアッセンブリを決める手段を構成している。

上記スピンドルアッセンブリ４２は、ピン４６と、当該ピン４６を取り囲む送り出しスピンドル４８とを備える。上記スピンドル４８の長さ及びピン４６の長さは、図１及び３に示すように、上記ピン４６の自由端がスピンドル４８の端部から突出するように選定される。上記スピンドル４８は、当該スピンドル４８がピン４６に対して相対的に回転可能なように上記ピン４６に回転可能に取り付けられている。変形例としては、上記スピンドル４８とピン４６は所望の場合には一緒に回転するよう構成することもできる。上記ピン４６が上記スピンドル４８の端部から突出していれば、いずれの構成でも可能である。

上記スピンドル４８は、上記シリンダ１４とスピンドル４８が相対的にわずかに回転又は全く回転しないで一緒に回転するような態様で、上記送り出しシリンダ１４を受けるように構成されている。上記シリンダ１４とスピンドル１８の間の回転は、このシリンダの内面に設けられたリブ５０と上記スピンドル４８の外面に設けられたリブ５２により阻止される。上記スピンドル４８の端部における弾性フィンガー５４は、上記シリンダ１４のリブ５０の端部に係合し、シリンダ１４の端部２０ａが凹状となっているため、シリンダ１４をスピンドル４８に固定する。このようなタイプのシリンダ１４とスピンドル４８の間の接続構造は良く知られたものである。

上記スピンドル４８の反対の端部、例えば、上記ハンドル部３２に近い端部においては、開口ディスク５６が上記スピンドルと共に回転するように当該スピンドルに接続されている。上記ディスク５６は、そこに取り付けられた上記スピンドル４８の動きや上記送り出しシリンダ１４の動きを調整するために、広く知られた構成の一部をなしている。上記ディスク５６は、好ましくは上記端部領域３４との間に空間を設けるために当該領域から空間があけられている。

上記スピンドルアッセンブリ４４は、上記スピンドルアッセンブリ４２と同様に、ピン５８と、当該ピン５８を取り囲む巻き取りスピンドル６０とを備える。上記スピンドル６０の長さ及びピン５８の長さは、図１及び３に示すように、上記ピン５８の自由端がスピンドル６０の端部から突出するように選定される。上記スピンドル６０は、当該スピンドル６０がピン５８に対して相対的に回転可能なように上記ピン５８に回転可能に取り付けられている。変形例としては、上記スピンドル６０とピン５８は所望の場合には一緒に回転するよう構成することもできる。上記ピン５８が上記スピンドル６０の端部から突出していれば、いずれの構成でも可能である。

上記スピンドル６０は、上記シリンダ１８とスピンドル６０が相対的にわずかに回転又は全く回転しないで一緒に回転するような態様で、上記巻き取りシリンダ１８を受けるように構成されている。上記シリンダ１８とスピンドル６０の間の接続構造は、上記シリンダ１４とスピンドル４８との間の接続構造に類似している。上記スピンドル６０の反対の端部、例えば、上記ハンドル部３２に近い端部においては、ギヤ６２が上記スピンドルと共に回転するように当該スピンドル６０に接続されている。上記ギア６２は、上記プリンタの稼動中に使用済みリボンを巻き取るべく上記スピンドル６０とシリンダ１８を回転する適切な回転機構を介して駆動されるように構成されている。

図１，２Ａ，２Ｂに最も良く示されたように、上記スピンドル４８の端部から突出するピン４６の端部と上記スピンドル６０の端部から突出するピン５８の端部は互いに異なる外形を有している。ここでは、異なる外形には、大きさの相違、形状の相違、異なる大きさ及び形状の組み合わせを含んでいる。

図１に示された態様では、上記ピン４６の自由端は、端面から見て（図２Ｂ）、上記ピン４６がほぼ環状となるように、ほぼ円筒状である。上記ピン４６の最大寸法Ｄ１（例えば、円筒状のピンの直径や他の適当に有効な最大寸法）は、上記自由端が上記シリンダ１８の端部２２ａにおいて定められる穴部３０にすきまなく嵌らないよう設定される。これに対して、上記ピン５８の自由端は、端面から見て（図２Ｂ）、上記ピン５８がほぼプラス符号（＋）の形状をなすように溝が付けられており、上記ピン５８の最大寸法Ｄ２（例えば、プラス符号を定める脚部の１つの長さや他の形状での他の有効な直径）は、上記自由端が上記穴部３０にすきまなく嵌るように設定される。上記ピン５８の自由端は円筒状に代えることもできるが、上記ピン４６とは異なる直径である。

このように、少なくとも上記ピン４６，５８の自由端の大きさが異なっており、図示の態様では、上記自由端の大きさ及び形状の両方が異なっている。このような構成においては、上記シリンダの端部２２ａ，２２ｂの向きにかかわらず、上記巻き取りシリンダ１８をスピンドル４８に挿入しようとしても、上記ピン４６の自由端と穴部３０が干渉してそのような挿入を阻止する。同様に、上記シリンダ１８を反転させ、当該シリンダ１８の端部２２ａをスピンドル６０にスライドさせようとしても、上記スピンドル６０と穴部３０とが干渉してこの向きでの挿入を阻止する。従って、適正なリボンの向きを保持しながら、上記シリンダ１８を上記スピンドル６０に挿入するただ１つの方法は、上記キャリア２４の端部領域３６に近いシリンダ１８の端部２２ｂからの図１−７に示す向きのみとなる。

上記ピン４６，５８の自由端は大きさの異なる類似した形状になることは容易に理解される。例えば、図８に示すように、各ピン４６’、５８’は端面から見て環状とされ、当該ピン５８’はピン４６’より小さい直径を有する。更に、上記巻き取りシリンダに穴部３０を設けるよりも、上記送り出しシリンダ１４に穴部を設け、上記スピンドル６０に対するシリンダ１４の挿入を阻止しながら、上記シリンダ１４を図示の向きでスピンドル４８にのみ挿入可能としてもよい。

更に、各シリンダ１４，１８に、それぞれに適応したスピンドルに対する挿入を制限する機能を設けてもよい。図９を参照すると、上記送り出しシリンダには、端部キャップ３５の壁部３３に矩形状の穴部３１が形成されている。上記穴部３１は矩形状のピン４６”の自由端を受けるように構成されており、上記巻き取りシリンダには、環状のピン５８’の自由端と協働する環状の穴部３０が形成されている。この態様では、ピン４６”は上記送り出しスピンドルと送り出しシリンダと共に回転することが好ましい。

また、異なる形状のピン４６”，５８’を利用することで、サプライ品を装填する際にユーザにより多くの注意を払わせ、送り出しと巻き取りに違いがあることについてユーザに注意を喚起する。上記ピンや穴部の端部としては、例えば三角形状の他の形状を使用することもできる。

図３の端部２０ｂ、２２ｂの開口は、ほぼ同じ大きさで描かれている。しかしながら、上記端部の開口２０ｂ、２２ｂが異なる大きさを持ち得ることは予想される。更に、上記シリンダ１４，１８をスピンドルに挿入するやり方を制限するために、各端部２０ａ，２０ｂ，２２ａ，２２ｂが異なる大きさの開口及び／又は異なる外形を持ち得ることも予想される。

また、上記巻き取りシリンダ１８には、上記サプライ品に関する情報や他の情報を保存するための記憶手段が設けられている。上記記憶手段は、好ましくは当該記憶手段からのデータの読み出しやデータの書き込みを可能にする読み出し／書き込みメモリである。上記記憶手段は、上記送り出しシリンダに残されたリボンの残り量に関する情報を保存でき、当該リボンの残り情報は、プリンタのコントローラから与えられる情報を用いるプリントジョブに基づいて上記記憶手段で減じられる。

上記記憶手段は、好ましくは上記キャップ２８の壁部２６に取り付けられた無線周波数（ＲＦ）識別タグ６４である。適切なＲＦ送受信器が上記タグ６４に対してデータを読み出し及び書き込みするためにプリンタにおける上記巻き取りシリンダ１８の端部の近くに配置される。ＲＦ識別タグの使い方や操作は、米国特許第６０９９１７８号にて知られている。

図５−７は、サーマルプリンタ７０との関係における上記プリントリボンサプライ品１０とキャリア２４を示している。上記プリンタ７０は、その全体的な開示内容が具体的に盛り込まれている、米国特許第５７６２４３１に開示されたプリンタに関連している。上記プリンタ７０は、情報や絵をプラスチックカード、例えば、金融取引用の（例えば、クレジットやデビット）カード、運転免許証、国籍証明カード、その他のカードにプリントすることに使用される。また、上記プリンタ７０に、カードをラミネートすること、バーコードをプリントすること、カードに対する磁気ストライプの読み出し及び／又は書き込み、カードの磁気ストライプに対する読み出し及び／又は書き込み、カードのＩＣチップに対する読み出し及び／又は書き込みを含む、追加的な処理操作を行うための機能を設けることもできる。

上記プリンタ７０は、複数のカードを保持しプリンタに供給する入力ステーション７６とプリントされたカードをプリンタから受ける出力ステーション７８とを含む入出力端７４を有するハウジング７２を備える。上記ハウジング７２は、図５に示すように、プリンタ内部へのアクセスが可能であり、サプライ品を受ける領域８２を含む開成位置と、プリンタ７０の稼動時における閉成位置（不図示）との間で回転する回転カバー８０を含む。プリンタのシャシー８４は、当該プリンタの構成要素を支持する上記ハウジング７２の内部に配設されている。このタイプのプリンタの更なる情報は、米国特許第５７６２４３１号に開示されている。

上記サプライ品１０のプリントリボン１２は、上記プリンタ７０の領域８２内において上記キャリア２４に支持されている。上記プリントリボン１２は、プリントヘッドに近接して配置されたカードに対し、リボン１２から熱的に反応する染料やインクを転写するサーマルプリントヘッド（不図示）の感応するドットエレメントにより加熱されるように配置される。サーマルプリントヘッドの構成や操作、或いはサーマルプリントヘッドに利用するリボンは従来から広く知られている。

上記シャシー８４は、上記受け領域８２を定める第１と第２の側壁部８６，８８を含む。上記側壁部８６は、上記ピン４６，５８の自由端を支持する壁部８６から内方に突出する第１及び第２の支持構造を含む。各支持構造は、ピン４６，５８等のピンの端部を支持するためにその底部が閉じられたベース部分９０ａ，９０ｂと、上記ベース部分９０ａ，９０ｂに向けて収束する収束壁部からなるガイド部分９２とを備える。上記ガイド部分９２を収束する構造にすることで、ピン４６，５８の各々の端部を、ベース部分９０ａ，９０ｂの各々に案内させる役割を果たし、プリンタの操作者によるキャリア２４のプリンタへの挿入を容易に行えるようになる。図７に最も良く示したように、上記ベース部分９０ａ，９０ｂは上記ピン４６，５８の端部の大きさにほぼ合致し、この場合、上記ピン４６の端部のベース部分９０ａのサイズは、上記ピン５８の端部のベース部分９０ｂのサイズより大きいことが好ましい。

図６に示すように、上記シャシー８４の側壁部８８は、上記キャリア２４のスピンドルアッセンブリ４２，４４を支持する切り欠き９４ａ，９４ｂを含む。更に、図７に示すように、上記シャシーの側壁部８８の外側面と上記ハウジング７２の構造体の間には隙間９６が存在する。上記キャリア２４がプリンタ７０に適正に配置されると、当該キャリア２４の端部領域３４，３６と接続プレート３８が上記側壁部８８とハウジングとの隙間９６に配設されると共に、上記スピンドルアッセンブリ４２，４４とプリントリボンサプライ品１０が上記受け領域８２内部の側壁部８８の反対側に配設される。上記端部領域３４，３６と上記シャシーの側壁部８８の間が接触することになるので、上記キャリア２４の反対の側壁部８６への変位が阻止される。これにより、上記端部領域３４，３６と隙間９６、並びに上記側壁部８８に当たる上記ピン４６，５８の端部は、上記キャリア２４とサプライ品１０が適正な位置にあることを知った上でユーザが当該サプライ品１０を装填することに役に立つのである。

図５及び６に戻ると、上記ハウジング７２には、切り欠き９８が設けられている。上記キャリア２４が適正な位置にあるときには、上記ハンドル部３２の底部と切り欠き９８との間に隙間１００を形成して、上記ハンドル部３２が上記切り欠き９８内部に配設される。上記隙間１００は人の手及び／又は指を入れることができ、上記キャリア２４やサプライ品１０を装填又は取り出し可能にする。更に、上記ハンドル部３２の構成は、上記切り欠き９８にぴったりとはまるようにされ、これより上記キャリアやサプライ品が適正に装填されたことをユーザに示すことができる。

上述した明細書、例、日時は本発明の全ての記述に与えらえる。本発明の多くの態様は、ここに明示されていなくとも、本発明の趣旨や目的を超えない範囲でなしえるものである。

本願は、２００３年７月３０日に、米国を除く全ての指定国に向けて、米国内の会社であるデータカードコーポレイションの名義の下で国際出願されたものである。

本発明の本質に係る未使用のプリントリボンサプライ品と当該プリントリボンのキャリアとを示す斜視図である。 プリントリボンサプライ品をキャリアに配置した場合の当該キャリアのスピンドル側から見た斜視図である。 キャリアのスピンドル側から見た背面図である。 未使用のプリントリボンサプライ品とキャリアを示す他の斜視図である。 プリントリボンサプライ品をキャリアに配置した場合の当該キャリアのハンドル側から見た斜視図である。 プリントリボンサプライ品とキャリアをプリンタ内に配置した場合を示す斜視図である。 プリントリボンサプライ品とキャリアをプリンタ内に配置する方法を示す分解図である。 プリントリボンサプライ品とキャリアをプリンタ内に配置した場合を示す上面図である。 キャリアの変形例を示す図である。 キャリアの他の変形例を示す図である。

Claims (17)

1. 情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを生産する装置のサプライ品であって、
   第１の端部と、当該第１の端部に対向する第２の端部とを有する送り出しシリンダであって、当該送り出しシリンダの第１の端部が第１の領域の第１の外形を有する開口を定めると共に、前記送り出しシリンダの第２の端部が第３の領域を有する開口を定める前記送り出しシリンダと、
   第１の端部と、当該第１の端部に対向する第２の端部とを有する巻き取りシリンダであって、当該巻き取りシリンダの第１の端部が前記第１の領域より小さい第２の領域の第２の外形を有する開口を定めると共に、前記巻き取りシリンダの第２の端部が前記第３の領域とほぼ等しい第４の領域を有する開口を定める前記巻き取りシリンダと、
   前記送り出しシリンダに巻き付けられ、前記巻き取りシリンダに取り付け可能な巻き取り端部を含む巻き取り材と、を有し、
   前記送り出しシリンダと前記巻き取りシリンダの少なくとも１つの前記第１の端部は、端面から見て、部分的に閉塞され、当該部分的に閉塞された第１の端部の開口は前記送り出しシリンダ又は前記巻き取りシリンダの内周部に配置されるサプライ品。
2. 前記巻き取り材はプリントリボン、クリーニングリボン、ホログラムシート、ラミネート材料のいずれかである請求項１に記載のサプライ品。
3. 前記部分的に閉塞された第１の端部は前記巻き取りシリンダの第１の端部であり、前記巻き取りシリンダの第１の端部は壁部により部分的に閉塞され、前記第２の外形は当該壁部により定められる請求項１に記載のサプライ品。
4. 前記壁部は前記第１の端部において前記巻き取りシリンダに取り付けられるキャップを備える請求項３に記載のサプライ品。
5. 前記部分的に閉塞された第１の端部は前記送り出しシリンダの第１の端部であり、前記送り出しシリンダの第１の端部は壁部により部分的に閉塞され、前記第１の外形は当該壁部により定められる請求項１に記載のサプライ品。
6. 前記壁部は前記第１の端部において前記送り出しシリンダに取り付けられるキャップを備える請求項５に記載のサプライ品。
7. 請求項１に記載のサプライ品のキャリアであって、
   第１と第２の相反する端部領域を有するハンドル部と、
   第１の回転軸まわりに回転可能に前記第１の端部領域において前記ハンドル部に取り付けられ、前記ハンドル部に近い第１の端部と、当該第１の端部から離間した第２の端部とを有する送り出しスピンドルと、
   前記第１の回転軸にほぼ平行に前記送り出しスピンドルの第２の端部から突出する第１のピンと、
   第２の回転軸まわりに回転可能に前記第２の端部領域において前記ハンドル部に取り付けられ、前記ハンドル部に近い第１の端部と、当該第１の端部から離間した第２の端部とを有する巻き取りスピンドルと、
   前記第２の回転軸にほぼ平行に前記巻き取りスピンドルの第２の端部から突出し、端面から見て前記第１のピンの外形とは異なる外形を有する第２のピンとを具備し、
   前記第１のピンは、前記第２の領域の第２の外形を有する巻き取りシリンダの開口への挿通が不可であり、前記第２のピンは、前記第２の領域の第２の外形を有する巻き取りシリンダの開口への挿通が可能であり、前記送り出しシリンダは前記送り出しスピンドルにのみ取り付け可能であり、前記巻き取りシリンダは前記巻き取りスピンドルにのみ取り付け可能であるキャリア。
8. 端面から見て、前記第２のピンの最大寸法が前記第１のピンの最大寸法より小さい請求項７に記載のキャリア。
9. 端面から見て、前記第２のピンの面積が前記第１のピンの面積より小さい請求項８に記載のキャリア。
10. 情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置へのサプライ品の装填を容易に行う方法であって、
    送り出しスピンドルアッセンブリと巻き取りスピンドルアッセンブリとを含む、請求項７に記載のキャリアを準備し、
    送り出しシリンダ、巻き取りシリンダ、前記送り出しシリンダに巻き付けられ、前記巻き取りシリンダに取り付けられる端部を有する巻き取り部材を含む、請求項１に記載のサプライ品を準備し、前記送り出しシリンダが前記送り出しスピンドルアッセンブリに配設され、前記巻き取りシリンダが前記巻き取りスピンドルアッセンブリに配設されるものであり、
    前記送り出しシリンダと前記巻き取りシリンダの少なくとも１つ、前記送り出しスピンドルアッセンブリと前記巻き取りスピンドルアッセンブリの少なくとも１つが、前記送り出しシリンダ又は前記巻き取りシリンダが、それぞれ前記送り出しスピンドルアッセンブリ又は前記巻き取りスピンドルアッセンブリにのみ配設可能なように構成されており、
    前記送り出しシリンダと前記巻き取りシリンダを持つキャリアを前記ドキュメントを作成する装置に装着する方法。
11. 前記巻き取りシリンダは、前記巻き取りスピンドルアッセンブリにのみ配設可能に構成されている請求項１０に記載の方法。
12. 前記巻き取りシリンダ、前記巻き取りスピンドルアッセンブリ、並びに前記巻き取りシリンダを前記巻き取りスピンドルアッセンブリに配設可能であって、前記送り出しスピンドルアッセンブリには配設できないような外形を有する前記送り出しスピンドルアッセンブリを設けることを更に備える請求項１１に記載の方法。
13. 情報を保有する身分証明用又は金融取引用のドキュメントを作成する装置であって、
    ハウジングと、
    請求項７に記載のキャリアと、
    請求項１に記載のサプライ品と、
    前記ハウジングに配設されるシャシーであって、当該シャシーが前記サプライ品を受ける領域を定める第１と第２の側壁部を有し、当該サプライ品を受ける領域が前記サプライ品を持つ前記キャリアを少なくとも部分的に受け、前記キャリアが前記送り出しシリンダを受ける送り出しスピンドルアッセンブリと、前記巻き取りシリンダを受ける巻き取りスピンドルアッセンブリとを有し、巻き取り材が前記送り出しシリンダに巻き付けられ、前記巻き取りシリンダに取り付けられる巻き取り端部を持つ前記シャシーとを有し、
    前記第１の側壁部が前記送り出しスピンドルアッセンブリと前記巻き取りスピンドルアッセンブリのそれぞれの端部を支持する第１と第２の支持構造を含み、当該第１の支持構造と第２の支持構造とが、前記送り出しスピンドルアッセンブリと前記巻き取りスピンドルアッセンブリの異なる外形と合致する異なる外形を有する装置。
14. 前記第１の支持構造と前記第２の支持構造の各々は、ベース部分と当該ベース部分に収束する案内部分とを含む請求項１３に記載の装置。
15. 前記シャシーの前記第２の側壁部と前記ハウジングとの間を定める隙間を更に備え、当該隙間は、前記キャリアが前記シャシーに適正に取り付けられたときに当該キャリアの端部領域を受ける大きさである請求項１３に記載の装置。
16. 前記ハウジングは切り欠き部分を含み、当該切り欠き部分は前記キャリアが前記シャシーに適正に取り付けられたときに当該切り欠きに配設されるハンドル部を含み、隙間が前記ハンドル部と前記切り欠きの底面との間を定める請求項１３に記載の装置。
17. 前記ハンドル部はハウジング構造に近接した連続部を形成するように構成された上面を有するハンドルを含む請求項１６に記載の装置。

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