JP4445994B2 - 太陽電池用メロシアニン色素 - Google Patents

太陽電池用メロシアニン色素 Download PDF

Info

Publication number
JP4445994B2
JP4445994B2 JP2007310771A JP2007310771A JP4445994B2 JP 4445994 B2 JP4445994 B2 JP 4445994B2 JP 2007310771 A JP2007310771 A JP 2007310771A JP 2007310771 A JP2007310771 A JP 2007310771A JP 4445994 B2 JP4445994 B2 JP 4445994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
synthesis example
acetic acid
absorption spectrum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007310771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008169377A (ja
Inventor
保 堀内
偉俊 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2007310771A priority Critical patent/JP4445994B2/ja
Publication of JP2008169377A publication Critical patent/JP2008169377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4445994B2 publication Critical patent/JP4445994B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、メロシアニン色素に関するものである。
色素は人間の目に色を認識させる物質であり、布などの染色の目的で古くから草木や貝類の天然色素が使われていた。合成染料は、1856年にPerkinによって偶然発見されたモーベインに始まり、今日までに様々な目的に応じた色素がデザインされ合成されている。
例えばフタロシアニン化合物は非常に堅牢性の高い色素として有名であるが、中心金属を有しているために、特殊な廃棄処理が必要となるだけでなく、種々の溶媒に対する溶解性が著しく劣っているため、取り扱いが困難であり、その結果用途が限定されてしまう欠点がある。また、置換基等を導入することにより溶解性を挙げることも可能であるが、置換基の導入により堅牢性が著しき低下してしまう。一方、写真用増感剤として有名なシアニン色素やメロシアニン色素は溶解性が高く、吸光係数も大きく写真用増感剤に広く使われている。それ以外の用途としては、有機太陽電池等に用いることが記載されている(例えば、特許文献1〜3参照)。しかし、写真用のシアニンやメロシアニン色素は耐久性が著しく劣るため、長期間光に露光される太陽電池用途には適用が困難であった。
特開平11−238905号公報 特開2001−52766号公報 特開2001−76773号公報
本発明の目的は高耐久性の色素を提供することである。
本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、一般式()で示される太陽電池用メロシアニン色素が高い耐久性を有することを見出した。
Figure 0004445994
一般式()において、R はアリール基を示し、置換基を有していてもよい。R水素原子である。R は一般式(23)で示される酸性基を有する置換基を示す。X5員環を形成する2価のアルキレン基を示す。mは0を示す。炭素−炭素二重結合は、E型、またはZ型の何れであってもよい。
本発明の化合物は高い耐久性に優れ、光電変換材料など各種用途での優れた特性を有する色素を提供することができる。
ここで、Rの具体例としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基等のアルキル基、ベンジル基、1−ナフチルメチル基等のアラルキル基、ビニル基、シクロヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、フリル基、チエニル基、インドリル基等のヘテロ環を挙げることができるが、R はアリール基である。また、Rは置換基を有していてもよく、その置換基の具体例としては、上述のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、n−ヘキシルオキシ基等のアルコキシ基、メチルチオ基、n−ヘキシルチオ基等のアルキルチオ基、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基等のアリールオキシ基、フェニルチオ基等のアリールチオ基、塩素、臭素等のハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基等のジ置換アミノ基、上述のアリール基、上述の複素環、カルボキシル基、カルボキシメチル基のようなカルボキシアルキル基、スルホニルプロピル基のようなスルホニルアルキル基、リン酸基、ヒドロキサム酸基等の酸性基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基等の電子吸引性基を挙げることができる は水素原子である。、Rの具体例としては水素原子、上述のアルキル基、上述のアルコキシ基、上述のアルキルチオ基、上述のアリール基、上述のアリールオキシ基、上述のアリールチオ基、上述のヘテロ環を示す。また、R、Rは置換基を有していてもよく、その置換基の具体例としては上述のアルキル基、上述のアルコキシ基、上述のアリール基、上述のヘテロ環、上述のハロゲン原子を挙げることができる。Xの具体例は(8)に挙げることができる。(4)〜(7)、(9)〜(20)は参考例である。Rの具体例としては(23)に示すものを挙げることができる。(21)、(22)、(24)〜(26)〜(48)は参考例である。しかし、これらの具体例は限定されるものではない。
Figure 0004445994
Figure 0004445994
Figure 0004445994
の具体例としては、(49)に示すものを挙げることができる。(50)〜(52)は参考例である。
Figure 0004445994
次に、本発明のメロシアニン色素の具体例をA−3に挙げるが、これらに限定されるものではない。A−1、A−2、A−4〜A−35は参考例である。
Figure 0004445994
Figure 0004445994
Figure 0004445994
Figure 0004445994
Figure 0004445994
Figure 0004445994
Figure 0004445994
Figure 0004445994
本発明のメロシアニン色素の合成ルートを図1に示す。化合物(I)、あるいは化合物(III)から化合物(II)を合成し、次いで酸性基や酸性基前駆体を有する化合物と反応することで目的物(IV)を得ることができる。
化合物(I)のカルボニル化反応による化合物(II)の合成方法としては、Friedel-Crafts反応に代表されるアシル化反応、Vilsmeiyer反応に代表されるホルミル化反応、あるいは一度ニトリル化を行い、ニトリル基をカルボニル基へ変換する方法が挙げられるが、カルボニル化合物を得られる条件であれば、どのような反応を用いても構わない。しかし、本発明では、Vilsmeiyer反応によりホルミル化が最も好適である。1927年、Vilsmeiyerらによって報告されたこのホルミル化反応は、オキシ塩化リン、ホスゲン、塩化チオニル等の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−ホルムアニリド等を作用させ、ホルミル基を導入する方法である。操作が簡便であり、反応条件が穏和なことから広く利用されているものである。
化合物(III)から化合物(II)を合成する方法としては、種々の方法が挙げられる。R′がメチル基の場合、二酸化セレン、クロム酸、次亜ハロゲン酸等による酸化反応、ハロゲン化メチルへ変換した後にジメチルスルホキシド、ニトロアルカンナトリウム塩、ヘキサメチレンテトラミン等を用いた酸化反応、ジハロゲン化メチルへ変換した後に酸またはアルカリ性で加水分解する反応が挙げられる。R′がハロゲン原子の場合、グルニャール試薬や有機リチウムハロゲン原子をMgやLiに変換した後、ホルミル化剤としてギ酸エステルやホルムアミドを用いてホルミル化する方法、Pd触媒下、水素と一酸化炭素と反応させる方法等が挙げられる。
化合物(II)と酸性基あるいは酸性基前駆体を有する化合物を縮合して目的物(IV)を得る方法としては、アルドール縮合やknoevenagel等のカルボニル化合物と活性メチレンの反応による方法、Wittig反応によるオレフィン合成の方法が挙げられる。カルボニル化合物と活性メチレンの縮合反応は、塩基または酸触媒下において合成されるものである。反応条件によっては、ヒドロキシル化合物とその脱水によって生成する不飽和化合物が得られるが、反応に用いる塩基や酸、そして反応温度を制御することで不飽和化合物を優先的に得ることが出来る。
Wittig反応はカルボニル基をオレフィンへ変換するのに非常に優れた反応である。通常、反応はアルカリ性条件下、緩和な温度で進行する。本発明においては、カルボニル基を有する中間体(II)と、酸性基あるいは酸性基の前駆体を有する亜リン酸ジエステル、ホスホランあるいはリンイリドと反応させることによって容易に目的物を得ることが出来る。
次に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
Figure 0004445994
Figure 0004445994
合成例1 例示化合物(A−3)の合成
化合物(B−1)(1.18g)、シアノ酢酸(0.46g)、酢酸アンモニウム(0.77g)を酢酸2.5gに溶解し、120℃で加熱攪拌。30分後、加熱を停止し室温まで冷却後、水(100ml)、酢酸エチル(100ml)を加えて分液ロートに移した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去。粗結晶を酢酸エチルで洗浄し、例示化合物(A−3)を得た。0.54g。収率34.8%。融点=208.1〜210.1℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図2に示す。最大吸収波長(λmax)=399.6nm。最大モル吸収率(εmax)=23100l/mol・cm。
参考合成例2 例示化合物(A−6)の合成
化合物(B−2)(1.82g)、ローダニン−3−酢酸(1.59g)、酢酸アンモニウム(1.27g)を酢酸3.9gに溶解し、120℃で加熱攪拌。30分後、加熱を停止すると直ぐに固化。室温まで冷却後、水(100ml)を加えて攪拌し、結晶を濾取。結晶をビーカーに移し、水(100ml)で2回洗浄。次いでイソプロピルエーテルで攪拌洗浄し、例示化合物(A−6)を得た。3.2g。収率99%。融点=271.9〜274.0℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図3に示す。最大吸収波長(λmax)=430.8nm。最大モル吸収率(εmax)=32700l/mol・cm。
参考合成例3 例示化合物(A−8)の合成
化合物(B−1)(10.1g)、ローダニン−3−酢酸(7.4g)、酢酸アンモニウム(2.56g)を酢酸15.9gに溶解し、120℃で加熱攪拌。30分後、加熱を停止すると直ぐに固化。室温まで冷却後、水(100ml)を加えて攪拌し、結晶を濾取。結晶をビーカーに移し、水(500ml)で2回洗浄し、次いで2−プロパノール(100ml)で2回洗浄。粗結晶をメチルセロソルブ(約50ml)で再結晶し、例示化合物(A−8)を得た。11.0g。収率66%。融点=249.2〜253.7℃(分解)。エタノール中のUV吸収スペクトルを図4に示す。最大吸収波長(λmax)=481.0nm。最大モル吸収率(εmax)=31000l/mol・cm。
参考合成例4 例示化合物(A−9)の合成
化合物(B−3)(2.6g)、ローダニン−3−酢酸(1.7g)、酢酸アンモニウム(0.5g)を酢酸2.2gに溶解し、120℃で加熱攪拌。30分後、加熱を停止すると直ぐに固化。室温まで冷却後、水(50ml)を加えて攪拌し、結晶を濾取。結晶をビーカーに移し、水(100ml)で2回洗浄し、次いで2−プロパノール(50ml)で2回洗浄し、例示化合物(A−9)を得た。2.9g。収率69%。融点=235.8〜238.1℃(分解)。エタノール中のUV吸収スペクトルを図5に示す。最大吸収波長(λmax)=482.6nm。最大モル吸収率(εmax)=43300l/mol・cm。
参考合成例5 例示化合物(A−10)の合成
化合物(B−4)(1.64g)、ローダニン−3−酢酸(1.40g)、酢酸アンモニウム(0.96g)を酢酸4.4gに溶解し、120℃で加熱攪拌。15分後、加熱を停止すると直ぐに固化。室温まで冷却後、水(50ml)を加えて攪拌し、結晶を濾取。結晶をビーカーに移し、水(100ml)で2回洗浄し、次いで2−プロパノール(50ml)で2回洗浄し、例示化合物(A−10)を得た。2.78g。収率94.6%。融点=251.9〜255.9℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図6に示す。最大吸収波長(λmax)=472.8nm。最大モル吸収率(εmax)=25600l/mol・cm。
参考合成例6 例示化合物(A−14)の合成
化合物(B−5)(0.58g)、ローダニン−3−酢酸(0.26g)、酢酸アンモニウム(0.46g)を酢酸2.0gに溶解し、120℃で加熱攪拌。30分後、加熱を停止し室温まで冷却後、水(100ml)、酢酸エチル(100ml)を加えて分液ロートに移した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去。得た粗結晶を2−プロパノール洗浄し、例示化合物(A−14)を得た。0.66g。収率80.7%。融点=175.3〜176.9℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図7に示す。最大吸収波長(λmax)=485.6nm。最大モル吸収率(εmax)=43000l/mol・cm。
参考合成例7 例示化合物(A−19)の合成
化合物(B−6)(0.77g)、ローダニン−3−酢酸(0.56g)、酢酸アンモニウム(0.76g)を酢酸2.5gに溶解し、120℃で加熱攪拌。15分後、加熱を停止すると直ぐに固化。室温まで冷却後、水(50ml)を加えて攪拌し、結晶を濾取。結晶をビーカーに移し、水(100ml)で2回洗浄し、次いで2−プロパノール(50ml)で洗浄し、例示化合物(A−19)を得た。1.08g。収率84.3%。融点=244.0〜246.4℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図8に示す。最大吸収波長(λmax)=412.8nm。最大モル吸収率(εmax)=12300l/mol・cm。
参考合成例8 例示化合物(A−28)の合成
化合物(B−1)(2.63g)、ローダニン−3−プロピオン酸(2.05g)、酢酸アンモニウム(0.52g)を酢酸2.2gに溶解し、120℃で加熱攪拌。15分後、加熱を停止すると直ぐに固化。室温まで冷却後、水(50ml)を加えて攪拌し、結晶を濾取。結晶をビーカーに移し、水(100ml)で2回洗浄し、次いで2−プロパノール(100ml)で洗浄し、例示化合物(A−28)を得た。4.08g。収率90.6%。融点=215.6〜220.2℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図9に示す。最大吸収波長(λmax)=486.0nm。最大モル吸収率(εmax)=43700l/mol・cm。
参考合成例9 例示化合物(A−29)の合成
化合物(B−7)(1.55g)、ローダニン−3−酢酸(1.38g)、酢酸アンモニウム(0.52g)を酢酸2.2gに溶解し、120℃で加熱攪拌。2時間後、加熱を停止すると直ぐに固化。室温まで冷却後、水(50ml)を加えて攪拌し、結晶を濾取。結晶をビーカーに移し、水(100ml)で2回洗浄し、次いで2−プロパノール(50ml)で洗浄し、例示化合物(A−29)を得た。1.81g。収率58.9%。融点=152.4〜154.4℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図10に示す。最大吸収波長(λmax)=482.4nm。最大モル吸収率(εmax)=25000l/mol・cm。
参考合成例10 例示化合物(A−30)の合成
化合物(B−8)(1.07g)、ローダニン−3−酢酸(0.84g)、酢酸アンモニウム(1.33g)を酢酸4.1gに溶解し、120℃で加熱攪拌。30分後、加熱を停止し室温まで冷却後、水(100ml)、酢酸エチル(100ml)を加えて分液ロートに移した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去。得た粗結晶をイソプロピルエーテルで攪拌洗浄し、例示化合物(A−30)を得た。1.49g。収率81.3%。融点=223.5〜224.4℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図11に示す。最大吸収波長(λmax)=484.4nm。最大モル吸収率(εmax)=35700l/mol・cm。
参考合成例11 例示化合物(A−31)の合成
化合物(B−9)(2.26g)、ローダニン−3−酢酸(1.33g)、酢酸アンモニウム(1.27g)を酢酸4.3gに溶解し、120℃で加熱攪拌。30分後、加熱を停止し室温まで冷却後、水(100ml)、酢酸エチル(100ml)を加えて分液ロートに移した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去。得た粗結晶をイソプロピルエーテルで攪拌洗浄し、例示化合物(A−31)を得た。3.02g。収率87.4%。融点=160.5〜163.5℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図12に示す。最大吸収波長(λmax)=484.0nm。最大モル吸収率(εmax)=48500l/mol・cm。
参考合成例12 例示化合物(A−32)の合成
化合物(B−10)(1.07g)、ローダニン−3−酢酸(0.47g)、酢酸アンモニウム(0.73g)を酢酸3.6gに溶解し、120℃で加熱攪拌。30分後、加熱を停止し室温まで冷却後、水(100ml)、酢酸エチル(100ml)を加えて分液ロートに移した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去。得た粗結晶をイソプロピルエーテルで攪拌洗浄し、例示化合物(A−32)を得た。1.25g。収率83.9%。融点=131.1〜133.4℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図13に示す。最大吸収波長(λmax)=485.8nm。最大モル吸収率(εmax)=38800l/mol・cm。
参考合成例13 例示化合物(A−33)の合成
化合物(B−11)(2.01g)、ローダニン−3−酢酸(1.91g)、酢酸アンモニウム(0.95g)を酢酸2.8gに溶解し、120℃で加熱攪拌。15分後、加熱を停止すると直ぐに固化。室温まで冷却後、水(50ml)を加えて攪拌し、結晶を濾取。結晶をビーカーに移し、水(100ml)で2回洗浄し、次いで2−プロパノール(50ml)で洗浄し、例示化合物(A−33)を得た。2.95g。収率78.9%。融点=248.5〜249.9℃。エタノール中のUV吸収スペクトルを図14に示す。最大吸収波長(λmax)=480.4nm。最大モル吸収率(εmax)=34800l/mol・cm。
参考実施例1
色素の耐久性は、サイクリックボルタンメトリーにより、安定な酸化還元サイクルで測ることができる。一部の例外を除き、写真用シアニン、メロシアニン色素は安定な酸化還元サイクルが観測できない。
参考合成例4の化合物(A−9)のサイクリックボルタンメトリー特性を測定した。測定条件を以下に示す。
測定条件
掃引速度:200mV/秒
溶媒 :アセトニトリル
電解液 :過塩素酸テトラ−n−ブチルアンモニウム(0.1mol/l)
作用電極:白金静止電極
参照電極:飽和カロメル電極
測定した結果を図15に示す。図15より、化合物(A−9)の酸化電位は0.85Vにピークを示した。その後、電位を逆方向へ走査すると0.79Vにピークが観測され、酸化された色素が再び還元されて酸化前の状態へ戻ったことがわかる。すなわち、この色素は酸化→還元による分解が無く、耐久性が高いことを示している。
Figure 0004445994
比較例1
化合物(C−1)で示されるメロシアニン色素を用いた以外は実施例1と同様にしてサイクリックボルタンメトリーを測定した。結果を図16に示す。図16より、化合物(C−1)の酸化電位は0.71Vにピークを示した。その後、電位を逆方向へ走査してもピークは観測されなかった。すなわち、全ての色素が酸化によって完全に分解したことを示している。
色素の合成ルートの概略図。 合成例1で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例2で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例3で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例4で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例5で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例6で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例7で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例8で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例9で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例10で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例11で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例12で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考合成例13で得た色素のUV吸収スペクトル。 参考例示化合物(A−9)のサイクリックボルタンメトリー特性図。 比較化合物(C−1)のサイクリックボルタンメトリー特性図。

Claims (1)

  1. 下記一般式()で示されることを特徴とする太陽電池用メロシアニン色素。
    Figure 0004445994
    (一般式()において、R はアリール基を示し、置換基を有していてもよい。R水素原子である。R は一般式(23)で示される酸性基を有する置換基を示す。X5員環を形成する2価のアルキレン基を示す。mは0を示す。炭素−炭素二重結合は、E型、またはZ型の何れであってもよい。)
JP2007310771A 2007-11-30 2007-11-30 太陽電池用メロシアニン色素 Expired - Fee Related JP4445994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007310771A JP4445994B2 (ja) 2007-11-30 2007-11-30 太陽電池用メロシアニン色素

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007310771A JP4445994B2 (ja) 2007-11-30 2007-11-30 太陽電池用メロシアニン色素

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002280105A Division JP4080288B2 (ja) 2002-07-29 2002-09-26 太陽電池用メロシアニン色素

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008169377A JP2008169377A (ja) 2008-07-24
JP4445994B2 true JP4445994B2 (ja) 2010-04-07

Family

ID=39697765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007310771A Expired - Fee Related JP4445994B2 (ja) 2007-11-30 2007-11-30 太陽電池用メロシアニン色素

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4445994B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5416450B2 (ja) * 2009-03-27 2014-02-12 三菱製紙株式会社 光電変換材料、半導体電極並びにそれを用いた光電変換素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008169377A (ja) 2008-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4080288B2 (ja) 太陽電池用メロシアニン色素
Jean-Gérard et al. Recent advances in the synthesis of [a]-benzo-fused BODIPY fluorophores
JP3383839B2 (ja) 新規なメルカプト置換イミダゾリルポルフィリン金属錯体単量体及びこれを繰り返し単位として有する重合体並びにこれらの製造方法
JP5090731B2 (ja) 蛍光プローブ
Levitz et al. Introduction of various substitutions to the methine bridge of heptamethine cyanine dyes Via substituted dianil linkers
Gräf et al. Synthesis of donor-substituted meso-phenyl and meso-ethynylphenyl BODIPYs with broad absorption
JP2005255992A (ja) ルテニウム錯体及びその用途
EP3519386B1 (fr) Nouveaux materiaux pi-conjugues, leurs procedes de preparation et leurs utilisations comme semiconducteurs
JP6056605B2 (ja) 有機色素、及び感光性素子
Belgodere et al. Synthesis and fluorescence of some thiazole and benzothiazole derivatives
JP4445994B2 (ja) 太陽電池用メロシアニン色素
Duerto et al. A novel σ-linkage to dianchor dyes for efficient dyes sensitized solar cells: 3-methyl-1, 1-cyclohexane
TWI474536B (zh) 紫質光敏染料化合物以及染料敏化太陽能電池
Motoyoshiya et al. C-phosphonoketenimines, characterization and synthetic application to heterocycles
WO2019211568A1 (fr) Procede de synthese de molecules aromatiques fluorees en presence d'un photocatalyseur
JP2005263692A (ja) フラーレン誘導体及び光電変換材料
CN108410202A (zh) 一种喹啉七甲川菁染料的制备方法
Matsui et al. 3-Aryl-4-hydroxycyclobut-3-ene-1, 2-diones as sensitizers for TiO2 solar cell
EP4048676A1 (en) Photoactive materials
JP2007112748A (ja) 塩素置換ポルフィリン化合物及び塩素置換ポルフィリン化合物の製造方法
Jaung Synthesis of new porphyrins with dicyanopyrazine moiety and their optical properties
US20030225296A1 (en) Functionalized metal complexes
KR100591984B1 (ko) 근적외선 흡수 청색 색소로 유용한 헵타메틴계 시아닌화합물과 이의 제조방법
RU2812075C1 (ru) Способ получения замещенных (е)-2-(3-(1н-пиррол-2-ил)аллилиден)-1н-индан-1,3(2н)-дионов, а также их применение в качестве фотосенсибилизаторов для солнечных батарей
JP2005284107A (ja) トリアリールホウ素化合物及び有機非線形光学材料

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4445994

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140122

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees