JP4445767B2 - 防錆機能水の製造方法および製造装置 - Google Patents

防錆機能水の製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4445767B2
JP4445767B2 JP2004035593A JP2004035593A JP4445767B2 JP 4445767 B2 JP4445767 B2 JP 4445767B2 JP 2004035593 A JP2004035593 A JP 2004035593A JP 2004035593 A JP2004035593 A JP 2004035593A JP 4445767 B2 JP4445767 B2 JP 4445767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
diaphragm
electrolyzed
rust
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004035593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005224696A (ja
Inventor
喜則 紙谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP2004035593A priority Critical patent/JP4445767B2/ja
Publication of JP2005224696A publication Critical patent/JP2005224696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4445767B2 publication Critical patent/JP4445767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、水を利用する装置または設備に給水管を通して供給される供給水であって、給水管や装置、設備等の水系管路の錆の発生を防止する防錆機能を有する水(防錆機能水という)を製造する防錆機能水の製造方法、および、当該製造方法を実施する防錆機能水の製造装置に関する。
製氷機、洗浄機等の機器類、ボイラー、ビル、家庭等にて水を使用する装置や設備には、通常、給水管(給水配管)を通して水が継続して供給される。供給水の供給用に使用される給水管は、コストの面から、一般には鉄等の金属製の給水配管であり、供給水を当該給水管を介して長期にわたって供給していると、供給水は当該給水管の内周面を漸次腐食して、当該給水管の内周面に錆を発生させる。このため、当該給水管にあっては、その内周面の錆の発生が所定程度に達した時点で、または、予め設定された使用期間に達した時点で、新しい給水管に交換する手段が採られている。給水管の交換では、交換頻度が高い場合には、新しい給水管自体のコストや交換作業に要するコストが嵩むことから、給水管の内周面での錆の発生の進行度合いを可能な限り低く抑えて、給水管の交換に要するコストをできる限り低減することが要請される。
このような要請に対処するには、給水管の内周面での腐食の発生を極力抑制すべく、供給水を改質することが考慮されている。供給水の改質についての具体的手段の一例としては、「電解陰極水を用いた防錆剤または除錆剤または洗浄水」なる名称で提案され(特許文献1を参照)、また、供給水の改質についての具体的手段の他の一例としては、「水処理方法および水処理装置」なる名称で提案されている(特許文献2を参照)。
上記した特許文献1にて提案されている「防錆剤または除錆剤または洗浄水」は、金属イオンを含有しない電解生成アルカリ性水であって、金属イオンを含有しない水を被電解水とする有隔膜電解にて生成される電解生成アルカリ性水である。当該「防錆剤または除錆剤または洗浄水」は、金属イオンを含有しないアルカリ性水(pH9等)であることから、給水管の鉄表面に不働態皮膜を形成し防錆効果を発揮するものと推測している。
しかしながら、当該「防錆剤または除錆剤または洗浄水」の製造では、これらの剤および水の生成と同時に、略同量の電解生成酸性水が生成されることから、当該電解生成酸性水の用途を考慮していない場合には、被電解水を大量に無駄にすることになる。また、当該「防錆剤または除錆剤または洗浄水」は、pHが9というかなり高いアルカリ性を示すことから、飲料水、生活用水、その他、中性または中性に近いpHの水を利用する分野の水には適さず、用途が限られた汎用性の低いものである。
また、上記した特許文献2にて提案されている「水処理方法および水処理装置」にて製造される水は、塩素成分等の酸化成分の少ない電解生成酸性水と電解生成アルカリ生成水を混合してなるアルカリ性(pH10.5〜pH11.1)の電解生成水である。当該電解生成水は、有隔膜電解にて同時に生成される電解生成酸性水と電解生成アルカリ性水を混合して製造するものであることから、被電解水を無駄にすることが少ない。しかしながら、当該電解生成水は、高いアルカリ性を示すことから、飲料水、生活用水、その他、中性または中性に近いpHの水を利用する分野の水には全く適さず、用途が非常に限られた汎用性の低いものである。
特開2003−105572号公報 特開2001−219166号公報
本発明の目的は、給水管の内周面での錆の発生を防止しまたは大きく抑制し得る機能を有する水(防錆機能水)であって、飲料、その他の家庭用水や生活用水としても好適に利用し得る汎用性の高い防錆機能水を製造する製造方法、および、当該製造方法を実施するための製造装置を提供すること、および、当該防錆機能水をその製造用原水を無駄にすることなく製造することにある。
本発明は、防錆機能水の製造方法、および、当該防錆機能水の製造方法を実施するための製造装置に関する。本発明が製造の対象とする防錆機能水は、pH6.0〜8.5の範囲にある微酸性ないし微アルカリ性で、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が少なくとも1の電解生成水である。
しかして、本発明に係る防錆機能水の製造方法の第1の製造方法は、水道水または天然水である被電解水を有隔膜電解する方法であり、当該被電解水を有隔膜電解槽の陽極側電解室に導入して電解し、同陽極側電解室にて生成された電解生成水を導出して脱酸素処理に付し、脱酸素処理に付した電解生成水を前記有隔膜電解槽の陰極側電解室に導入して電解することを特徴とするものである。
また、本発明に係る防錆機能水の製造方法の第2の製造方法は、水道水または天然水である被電解水を無隔膜電解する方法であり、当該被電解水を無隔膜電解槽の陽極と陰極間に導入して電解し、陽極近傍にて生成された電解生成水を導出して脱酸素処理に付し、脱酸素処理に付した電解生成水を前記無隔膜電解槽の陰極近傍に導入して電解することを特徴とするものである。
本発明に係る第1の製造方法および第2の製造方法においては、前記脱酸素処理として、電解生成水中の酸素を脱気する脱気処理、電解生成水に水素を吹込む水素バブリング処理、または、電解生成水中の酸素を膜により除去する脱膜処理を採用することができる。
本発明に係る防錆機能水の製造装置の第1の製造装置は、有隔膜電解槽を採用して防錆機能水を製造する方法を実施するための製造装置であって、当該製造装置は、有隔膜電解槽と、同有隔膜電解槽の陽極側電解室の上流側に接続し被電解水を同陽極側電解室に導入する第1の導入管路と、前記有隔膜電解槽の陽極側電解室の下流側と陰極側電解室の上流側とに接続し前記陽極側電解室にて生成された電解生成水を導出して前記陰極側電解室に導入する第2の導入管路と、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室の下流側に接続し同陰極側電解室にて生成された電解生成水を導出する導出管路と、前記第2の導入管路に介在し同第2の導入管路を流動する電解生成水を脱酸素処理する脱酸素手段を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る防錆機能水の製造装置の第2の製造装置は、無隔膜電解槽を採用して防錆機能水を製造する方法を実施するための製造装置であって、当該製造装置は、無隔膜電解槽と、同無隔膜電解槽の陽極近傍の上流側に接続し被電解水を陽極近傍に導入する第1の導入管路と、前記無隔膜電解槽の陽極近傍の下流側と陰極近傍の上流側とに接続し陽極近傍にて生成された電解生成水を導出して陰極近傍に導入する第2の導入管路と、前記無隔膜電解槽の陰極近傍の下流側に接続し陰極近傍にて生成された電解生成水を導出する導出管路と、前記第2の導入管路に介在し同第2の導入管路を流動する電解生成水を脱酸素処理する脱酸素手段を備えていることを特徴とするものである。
本発明が製造の対象とする防錆機能水は、pH6.0〜8.5の範囲にある微酸性ないし微アルカリ性で、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が少なくとも1の電解生成であって、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が一般に使用されている水の溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)に比較して高いものである。このため、当該防錆機能水は、給水配管等給水管の内周面を酸化して腐食させるようことがなくて、錆を発生させることがなく、また、給水管の内周面に錆が存在している場合には当該錆の表面に不働態皮膜を形成し、当該錆のそれ以上の錆の進行を防止する。
換言すれば、当該防錆機能水は、給水管の内周面に対する高い防錆機能を有し、給水管を介して装置や設備に給水する供給水として適している。また、当該防錆機能水は、微酸性ないし微アルカリ性であって、中性または中性に近い水である。このため、当該防錆機能水は、飲料、その他の家庭用水や生活用水としても好適であって、各種の分野で使用する水に採用し得る汎用性が高いものである。
このように有用な当該防錆機能水は、本発明に係る第1,第2の製造方法にて容易に製造することができる。具体的には、有隔膜電解槽の陽極側電解室にて生成された電解生成酸性水を脱酸素処理に付し、脱酸素処理された電解生成酸性水を有隔膜電解槽の陰極側電解室にて電解する方法があり、また、無隔膜電解槽の陽極近傍にて生成された電解生成酸性水を脱酸素処理に付し、脱酸素処理された電解生成酸性水を無隔膜電解槽の陰極近傍にて電解する方法がある。
これらの有隔膜電解法または無隔膜電解法を採用した製造方法では、電解生成酸性水を脱酸素処理することによって、当該電解生成酸性水における溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)は増大し、さらに、当該電解生成酸性水を有隔膜電解槽の陰極側電解室または無隔膜電解槽の陰極近傍で電解することによって発生する水素の溶解により、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)をさらに増大させることができ、かつ、当該電解生成酸性水を微酸性〜微アルカリ性で、中性または中性に近い電解生成水となる。これにより、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が少なくとも1であって、実質的に中性の防錆機能水を製造することができる。
また、本発明に係る製造方法のうち、有隔膜電解法を採用している製造方法は、有隔膜電解槽を主要構成部品とする本発明に係る第1の製造装置によって容易に実施することができ、また、無隔膜電解法を採用している製造方法は、無隔膜電解槽を主要構成部品とする本発明に係る第2の製造装置によって容易に実施することができる。
本発明は、防錆機能水の製造方法、および、当該製造方法を実施するための防錆機能水の製造装置に関する。本発明が製造の対象とする防錆機能水は、pH6.0〜8.5の範囲にある微酸性ないし微アルカリ性で、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が少なくとも1の電解生成水である。
当該防錆機能水は、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が少なくとも1であって、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が水道水や天然水等一般水に比較して高く、微酸性〜微アルカリ性で中性または中性に近いのものである。このため、当該防錆機能水は、給水配管等給水管の内周面を酸化して腐食して錆を発生させるようなことはなく、また、給水管の内周面で発生している錆の表面に不動態皮膜を形成し、当該錆のそれ以上の進行を防止する。換言すれば、当該防錆機能水は、給水管の内周面に対して高い防錆機能を有し、給水管を介して水を使用する装置や設備に給水する供給用水として適している。また、当該防錆機能水は、中性水またはこれに近似する水であることから、飲料、その他の家庭用水や生活用水としても好適であって、各種の分野で使用する水としての汎用性が高いものである。
当該防錆機能水は、特定された有隔膜電解または無隔膜電解にて生成された電解生成水中の溶存酸素を脱酸素処理することにより容易に製造することができる。具体的な製造方法の第1には、有隔膜電解槽の陽極側電解室にて生成された電解生成酸性水を脱酸素処理に付し、脱酸素処理された電解生成酸性水を有隔膜電解槽の陰極側電解室にて電解する方法があり、具体的な製造方法の第2には、無隔膜電解槽の陽極近傍にて生成された電解生成酸性水を脱酸素処理に付し、脱酸素処理された電解生成酸性水を無隔膜電解槽の陰極近傍にて電解する方法がある。これらの製造方法については、有隔膜電解槽または無隔膜電解槽を主要構成部品とする製造装置を使用すれば容易に実施することができる。
本発明に係る防錆機能水の製造装置の第1の実施形態を図1に示し、かつ、本発明に係る防錆機能水の製造装置の第2の実施形態を図2に示す。第1の実施形態に係る製造装置は、有隔膜電解槽を主要構成部品としていることから、当該製造装置を以下では有隔膜電解式製造装置を称し、第2の実施形態に係る製造装置は、無隔膜電解槽を主要構成部品としていることから、当該製造装置を以下では無隔膜電解式製造装置を称する。
図1に示す有隔膜電解式製造装置10は、例えば、ビルの屋上に設置されている貯留タンク内の貯留水(水道水や天然水等の一般水)を被電解水として有隔膜電解槽に循環供給して電解する方式のものであり、製造された防錆機能水は貯留タンク内に還流して貯留される。貯留タンク内に還流して貯留されている防錆機能水は、必要持には、ビル内に設置されている水使用の装置や設備、ボイラー等に供給される。
有隔膜電解式製造装置Aは、図1に示すように、有隔膜電解槽10と酸素除去装置20を主要の構成部品として備えている。有隔膜電解槽10は、槽本体11と、槽本体11の内部中央に配置されてその内部を2つの区画室に区画するイオン透過性の隔膜12と、各区画室に配設されて各区画室を第1電解室R1と第2電解室R2に形成する一対の電極13a,13bにて構成されている。当該有隔膜電解槽10においては、第1電解室R1が陽極側電解室に形成され、第2電解室R2が陰極側電解室に形成されている。
当該有隔膜電解槽10においては、第1電解室R1の上流側に第1の導入管路14が接続され、第1電解室R1の下流側に第2の導入管路15を構成する上流側管路部15aが接続され、第2電解室R2の上流側に第2の導入管路15を構成する下流側管路部15bが接続され、かつ、第2電解室R2の下流側に導出管路16が接続されている。第2の導入管路15を構成する上流側管路部15aと下流側管路部15bは、後述する酸素除去装置20に接続されている。当該酸素除去装置20は、この接続状態では、第2の導入管路15の途中に介装された状態にある。
当該有隔膜電解槽10は、貯留タンク内に給水されて貯留する水道水等の一般水を被電解水とするもので、被電解水は第1の導入管路14を通して有隔膜電解槽10の第1電解室R1に導入され、第1電解室R1にて電解を受けて電解生成酸性水となる。当該電解生成酸性水は、第2の導入管路15の上流側管路15aを通して後述する酸素除去装置20に導入され、酸素除去装置20内にて脱酸素処理を受ける。脱酸素処理を受けた電解生成酸性水は、第2の導入管路15の下流側管路15bを通して有隔膜電解槽10の第2電解室R2に導入され、第2電解室R2にて電解を受けて微酸性ないし微アルカリ性の電解生成水となる。生成された微酸性ないし微アルカリ性の電解生成水は、pH6.0〜pH8.5の範囲の中性または中性に近い電解生成水であり、当該電解生成水は、導出管路16を通して貯留タンク内に還流する。有隔膜電解式製造装置Aでは、必要により、貯留タンク内の水を有隔膜電解槽10に数回循環供給して、上記した電解および脱酸素処理を行う。
当該有隔膜電解式製造装置Aにおいては、酸素除去装置20としては、図3に示す脱気装置20A、または、図4に示す水素付与装置20Bが選択して採用される。
脱気装置20Aは、タンク状の器本体21、器本体21内に蛇管状に配置されている導入管路22、ガス導出管路23、および、ガス導出管路23の途中に配設されている真空ポンプ24にて構成されている。導入管路22は、気体が透過可能な多孔質の管部材からなるもので、その上流側端にて、第2の導入管路15を構成する上流側管路部15aに接続され、かつ、その下流側端にて、第2の導入管路15を構成する下流側管路部15bに接続されている。
当該脱気装置20Aにおいては、真空ポンプ24を駆動させることにより、器本体21内が高度の負圧状態となるとともに、導入管路22には、有隔膜電解槽10の第1電解室R1にて生成された電解生成酸性水が、第2の導入管路15の上流側管路部15aを通して導入される。導入管路22は、気体が透過可能な多孔質であることから、導入管路22内を流動する電解生成酸性水中に溶解している溶存酸素やその他の酸化成分がガス化された状態で、ガス導出管路23を通って大気に放出されることになる。
一方、図4に示す水素付与装置20Bは、第1電解室R1にて生成された電解生成水を収容するタンク状の器本体25、水素ガスを吹込むバブリング管路26、器本体25内のガスを導出する導出管路27を備えている。バブリング管路26においては、管路本体26aの先端部が多数の噴出口を備えたバブリング部位26bに形成されていて、バブリング部位26bは、器本体25内の底部に沿って所定長さ延出している。導出管路27は、器本体25の上壁部を貫通した状態で、器本体25内の上方部位に臨んでいる。当該水素付与装置20Bにおいては、第2の導入管路15を構成する上流側管路部15aが、器本体25の上壁部を貫通した状態で器本体25内の底部に臨み、かつ、第2の給水管路32を構成する下流側管路部32bが、器本体25の上壁部を貫通した状態で器本体25内の底部近傍に臨んでいる。
当該有隔膜電解式製造装置Aにおいては、その電解運転時には、貯留タンクに貯留されている水道水が有隔膜電解槽10に被電解水として循環供給されるが、被電解水は第1の導入管路14を通して有隔膜電解槽10の第1電解室R1に導入され、第1電解室R1に供給された被電解水は、同電解室R1にて電解を受けて電解生成酸性水となる。生成された電解生成酸性水は、第2の導入管路15を構成する上流側管路部15aを通って、脱気装置20Aまたは水素付与装置20Bに導入され、導入された電解生成酸性水は脱酸素処理を受ける。
また、脱酸素処理を受けた電解生成酸性水は、第2の導入管路15を構成する下流側管路部15bを通って有隔膜電解槽10の第2電解室R2に導入される。第2電解室R2に導入された電解生成酸性水は、同電解室R2にて電解を受けて中性または中性に極めて近い電解生成水となる。当該電解生成水は防錆機能水として、導出管路16を通って貯留タンク内に還流する。この間、脱気装置20Aに導入された電解生成酸性水、または、水素付与装置20Bに導入された電解生成酸性水は、以下の通りの脱酸素処理を受ける。
当該電解運転中の脱気装置20Aにおいては、電解生成酸性水は、真空ポンプ24の駆動により負圧状態になっている器本体21内に設置されている導入管路22に、第2の導入管路15の上流側管路部15aを介して導入される。導入管路22は、気体が透過可能な多孔質であることから、導入管路22内を流動する電解生成酸性水中に溶解している溶存酸素は、ガス化された状態でガス導出管路23を通って大気に放出される。これにより、電解生成酸性水の溶存酸素は低減され、当該電解生成酸性水中の溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)は高くなる。
また、水素付与装置20Bにおいては、電解生成酸性水は、第2の導入管路15の上流管路15aを介して器本体25内に導入されて収容される。また、収容されている電解生成酸性水には、バブリング管路26の管路本体26aを通して導入された水素が、バブリング部位26bから無数の気泡となって噴出する。噴出した無数の気泡状の水素は、電解生成酸性水中に溶解するとともに、その一部が溶存酸素と反応して溶存酸素を除去する。これにより、電解生成酸性水の溶存酸素は低減され、当該電解生成酸性水中の溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)は高くなる。
当該有隔膜電解式製造装置Aにおいては、このように溶存水素/溶存酸素の(モル濃度比)を増大された電解生成酸性水は、有隔膜電解槽10の第2電解室R2で2度目の電解を受ける。第2電解室R2は陰極側電解室であることから、電解生成酸性水は、第2電解室R2では微酸性〜微アルカリ性の電解生成水に生成される。この間の第2電解室R2での電解では、相当量発生する水素の一部が電解生成水中に溶解して、当該電解生成水中の溶存水素/溶存酸素の(モル濃度比)をさらに増大させる。
このように、当該有隔膜電解式製造装置Aを使用すれば、本発明に係る製造方法を実施することができ、これにより、例えばpH6.0〜pH8.5の範囲の微酸性〜微アルカリ性の電解生成水であって、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が少なくとも1である電解生成水(防錆機能水)を得ることができる。
本発明に係る第2の実施形態である無隔膜電解式製造装置Bは、図2に示すように、無隔膜電解槽30と酸素除去装置20を主要の構成部品として備えている。従って、当該無隔膜電解式製造装置Bは、有隔膜電解式製造装置Aとは、構成する電解槽が無隔膜電解槽30である点を除いて同様に構成されているものである。
無隔膜電解式製造装置Bを構成する無隔膜電解槽30は、槽本体31と、槽本体31の内部中央を基準として図示左側に配設されている陽極電極32と、図示右側に配設されている陰極電極33にて構成されている。当該無隔膜電解槽30においては、陽極電極32の近傍の上流側に第1の導入管路34が接続され、陽極電極32の近傍の下流側に第2の導入管路35を構成する上流側管路部35aが接続され、陰極電極33の近傍の上流側に第2の導入管路35を構成する下流側管路部35bが接続され、かつ、陰極電極33の近傍の下流側に導出管路36が接続されている。
第2の導入管路35を構成する上流側管路部35aと下流側管路部35bは、酸素除去装置20に接続されている。当該酸素除去装置20は、この接続状態では、第2の導入管路35の途中に介装された状態にある。当該酸素除去装置20としては、図3に示す脱気装置20A、または、図4に示す水素付与装置20Bが選択して採用される。
当該無隔膜電解槽30は、有隔膜電解槽10と同様に、貯留タンク内に給水されて貯留する水道水等の一般水を被電解水とするもので、無隔膜電解槽30内では、第1の導入管路34を通して導入された被電解水は陽極電極32の近傍を層流状態で下流側へ流動し、かつ、第2の導入管路35の下流側管路部35bを通して導入された電解生成水は陰極電極33の近傍を層流状態で下流側へ流動する特性を有している。
従って、無隔膜電解槽30内に導入された被電解水は、陽極電極32の近傍を層流状態で流動する間に電解を受けて電解生成酸性水となり、生成された電解生成酸性水は第2の導入管路35の上流側管路部35aを通して酸素除去装置20に導入される。酸素除去装置20に導入された電解生成酸性水は、脱酸素処理を受ける。脱酸素処理を受けた電解生成酸性水は、第2の導入管路35の下流側管路35bを通して無隔膜電解槽30の陰極電極33の近傍に導入される。無隔膜電解槽30内に導入された電解生成酸性水は、陰極電極33の近傍を層流状態で流動して下流側に流動し、流動する間に電解を受けて微酸性〜微アルカリ性の電解生成水に生成される。生成された微酸性〜微アルカリ性の電解生成水は、防錆機能水として、導出管路36を通して貯留タンク内に還流する。
このように、当該無隔膜電解式製造装置Bを使用すれば、有隔膜電解式製造装置Aと同様に、本発明に係る製造方法を実施することができる。これにより、例えばpH6.0〜pH8.5の範囲の微酸性〜微アルカリ性の電解生成水であって、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が少なくとも1である電解生成水(防錆機能水)を得ることができる。
本実施例では、電解方式を異にする2種類の電解方式を採用して各被電解水を電解し、各種のpHの電解生成水を製造する製造実験と、製造された各電解生成水についてその防錆機能を確認する防錆機能実験を行った。製造実験では、被電解水として、一般の水道水(pH7)、同水道水に塩酸を添加して調製した微酸性水(pH5.8)、同水道水に水酸化ナトリウムを添加して調製した微アルカリ性水(pH8.2)の3種類の被電解水を採用した。
2種類の電解方式の第1の電解方式は、図1に示す有隔膜電解式製造装置Aで採用されている、有隔膜電解槽10の第1電解室R1(陽極側電解室)と第2電解室R2(陰極側電解室)とで2回電解を行う方式(循環電解方式と称する)であり、当該循環電解方式では、第2電解室R2で生成された電解生成水を採取した。また、第2の電解方式は、図1に示す有隔膜電解式製造装置Aを構成する有隔膜電解槽10を採用した有隔膜電解方式であり、当該有隔膜電解方式では、第1電解室R1とは独立した第2電解室R2で生成される電解生成水を採取した。なお、図2に示す無隔膜電解式製造装置Bを使用する製造方法は、図1に示す有隔膜電解式製造装置Aで採用されている循環電解方式と実質的に同じであるため、無隔膜電解式製造装置Bを使用する製造実験についてはこれを省略している。これらの電解方式に基づいて、各被電解水を各種の電解条件で電解して、各種のpHの電解生成水を生成した。生成された各電解生成水につていは、その溶存水素の量を溶存水素分析計(KM2100DH,有限会社共栄電子研究所製)によって測定し、かつ、その溶存酸素の量を溶存酸素分析計(MODEL 55/12FT,東亜ディーケーケー株式会社製)によって測定して、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)を算出した。得られた電解生成水の溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)とpHとの関係を図5のグラフに示す。
但し、図5における表示中、表示(J:PH7)は一般の水道水(pH7)である被電解水を循環電解方式によって電解したことを意味し、表示(A:pH7)は一般の水道水(pH7)である被電解水を有隔膜電解方式によって電解したことを意味する。また、表示(J:PH5.8)は微酸性水(pH5.8)である被電解水を循環電解方式によって電解したことを意味し、表示(A:pH5.8)は微酸性水(pH5.8)である被電解水を有隔膜電解方式によって電解したことを意味する。また、表示(J:pH8.2)は微アルカリ性水(pH8.2)である被電解水を循環電解方式によって電解したことを意味し、表示(A:pH8.2)は微アルカリ性水(pH8.2)である被電解水を有隔膜電解方式によって電解したことを意味する。
防錆機能実験では、供試水として、製造実験で製造された電解生成水のうちから、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が1以上の電解生成水と、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が1未満の電解生成水を選択した。選択した電解生成水は、モル濃度比が1.7表示(J:pH7:1.7)、1.6表示(J:pH5.8:1.6)、1.7表示(A:pH7:1.7)の電解生成水と、モル濃度比が1.7(表示J:pH7:1.7)、0.4表示(A:pH7:0.4)、0.97表示(A:pH7:0.97)、0.47表示(A:pH5.8:0.47)の電解生成水であり、併せて、モル濃度比が0表示(PW7:0)の純水を選択した。但し、上記した表示の意味は図5に示す表示と同じである。なお、表示(PW7:0)は、pH7でモル濃度比が0の純水を意味する。
防錆機能実験では、赤錆が発生している鉄製の給水管の一部を各供試水に浸漬して、錆の色の経時的変化を測定した。測定には、色差計(Lab法)を用いて、錆の赤色〜黒色の変化をa値に基づいて測定した。その測定結果を図6のグラフに示す。
図6に示す測定結果を参照すると、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が異なる供試水間では、錆の色の変化に大きな差が認められ、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が1以上である供試水では、錆の色は経時的に、赤色から黒色に大きく変化している。この現象は、供試水が赤色である錆の表面に不働態皮膜を形成して錆を黒色に変化させたことを意味し、これらの供試水には防錆機能を有していることが確認される。一方、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が1未満の供試水では、錆の色は経時的に、赤色が漸次増している。この現象は、錆の進行が継続していることを意味し、これらの供試水には防錆機能を有していないことが確認される。
本発明に係る製造装置の一実施形態である有隔膜電解式製造装置を示す概略的構成図である。 本発明に係る製造装置の他の一実施形態である無隔膜電解装置を示す概略的構成図である。 本発明に係る各製造装置で採用している酸素除去装置の一例である脱気装置を示す概略構成図である。 同酸素除去装置の他の一例である水素付与装置を示す概略構成図である。 電解生成水のpHと溶存水素/溶存酸素の(モル濃度比)との関係を示すグラフである。 電解生成水による錆の経時的な色変化の状態を示すグラフである。
A…有隔膜電解式製造装置、B…無隔膜電解式製造装置、10…有隔膜電解槽、11…槽本体、12…隔膜、13a,13b…電極、14…第1の導入管路、15…第2の導入管路、15a…上流側管路部、15b…下流側管路部、16…流出管路、R1…第1電解室、R2…第2電解室、20…酸素除去装置、20A…脱気装置、20B…水素付与装置、21…器本体、22…導入管路、23…ガス導出管路、24…真空ポンプ、25…器本体、26…バブリング管路、26a…管路本体、26b…バブリング管路、27…導出管路、30…無隔膜電解槽、31…槽本体、32…陽極電極、33…陰極電極、34…第1の導入管路、35…第2の導入管路、35a…上流側管路部、35b…下流側管路部、36…流出管路。

Claims (5)

  1. pH6.0〜8.5の範囲にある微酸性ないし微アルカリ性で、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が少なくとも1の電解生成水である防錆機能水を製造する方法であり、当該製造方法は、水道水または天然水を被電解水とし、同被電解水を有隔膜電解槽の陽極側電解室に導入して電解し、同陽極側電解室にて生成された電解生成水を導出して脱酸素処理に付し、脱酸素処理に付した電解生成水を前記有隔膜電解槽の陰極側電解室に導入して電解することを特徴とする防錆機能水の製造方法。
  2. pH6.0〜8.5の範囲にある微酸性ないし微アルカリ性で、溶存水素/溶存酸素(モル濃度比)が少なくとも1の電解生成水である防錆機能水を製造する方法であり、当該製造方法は、水道水または天然水を被電解水とし、同被電解水を無隔膜電解槽の陽極と陰極間に導入して電解し、陽極近傍にて生成された電解生成水を導出して脱酸素処理に付し、脱酸素処理に付した電解生成水を前記無隔膜電解槽の陰極近傍に導入して電解することを特徴とする防錆機能水の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の防錆機能水の製造方法において、前記脱酸素処理として、電解生成水中の酸素を脱気する脱気処理、電解生成水に水素を吹込む水素バブリング処理、または、電解生成水中の酸素を膜により除去する脱膜処理を採用することを特徴とする防錆機能水の製造方法。
  4. 請求項1に記載の防錆機能水の製造方法を実施するための製造装置であり、有隔膜電解槽と、同有隔膜電解槽の陽極側電解室の上流側に接続し被電解水を同陽極側電解室に導入する第1の導入管路と、前記有隔膜電解槽の陽極側電解室の下流側と陰極側電解室の上流側とに接続し前記陽極側電解室にて生成された電解生成水を導出して前記陰極側電解室に導入する第2の導入管路と、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室の下流側に接続し同陰極側電解室にて生成された電解生成水を導出する導出管路と、前記第2の導入管路に介在し同第2の導入管路を流動する電解生成水を脱酸素処理する脱酸素手段を備えていることを特徴とする防錆機能水の製造装置。
  5. 請求項2に記載の防錆機能水の製造方法を実施するための製造装置であり、無隔膜電解槽と、同無隔膜電解槽の陽極近傍の上流側に接続し被電解水を陽極近傍に導入する第1の導入管路と、前記無隔膜電解槽の陽極近傍の下流側と陰極近傍の上流側とに接続し陽極近傍にて生成された電解生成水を導出して陰極近傍に導入する第2の導入管路と、前記無隔膜電解槽の陰極近傍の下流側に接続し陰極近傍にて生成された電解生成水を導出する導出管路と、前記第2の導入管路に介在し同第2の導入管路を流動する電解生成水を脱酸素処理する脱酸素手段を備えていることを特徴とする防錆機能水の製造装置。
JP2004035593A 2004-02-12 2004-02-12 防錆機能水の製造方法および製造装置 Expired - Fee Related JP4445767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004035593A JP4445767B2 (ja) 2004-02-12 2004-02-12 防錆機能水の製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004035593A JP4445767B2 (ja) 2004-02-12 2004-02-12 防錆機能水の製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005224696A JP2005224696A (ja) 2005-08-25
JP4445767B2 true JP4445767B2 (ja) 2010-04-07

Family

ID=34999824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004035593A Expired - Fee Related JP4445767B2 (ja) 2004-02-12 2004-02-12 防錆機能水の製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4445767B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5161467B2 (ja) * 2007-02-19 2013-03-13 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 射出成形金型用水供給システム
JP2012207966A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Jfe Technos Corp Pet診断用サイクロトロンの放射線遮蔽部材及びその施工方法
JP6708764B1 (ja) 2019-01-28 2020-06-10 久保田 徹 機能水

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58177196A (ja) * 1982-04-09 1983-10-17 Kouriyuu Kogyo Kk 水処理方法
JPS5931498A (ja) * 1982-08-16 1984-02-20 株式会社日立製作所 復水の水素酸素濃度制御設備
JP3408394B2 (ja) * 1996-08-27 2003-05-19 株式会社日本トリム 電解水素溶存水の製造方法ならびにその製造装置
JP4583530B2 (ja) * 1999-03-19 2010-11-17 オルガノ株式会社 熱交換用水及びその供給装置
CN1296290C (zh) * 2001-06-29 2007-01-24 水株式会社 抗氧化方法及抗氧化机能水

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005224696A (ja) 2005-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960014414A (ko) 전해수 제조장치
JP2006274427A (ja) 水処理剤および水処理方法
KR101361651B1 (ko) 양극성 막을 사용하는 해수 전해 장치 및 이를 사용한 차아염소산 용액과 수소의 제조방법
JP2006098003A (ja) 循環型冷却水系の電解処理方法及び電解処理装置
JP4445767B2 (ja) 防錆機能水の製造方法および製造装置
KR20100034088A (ko) 전기화학적 반응에 의한 스케일 제거장치 및 그 제거방법
JP2006255653A (ja) 水系の電解処理方法
KR101352887B1 (ko) 수전해 이온수 발생장치
JP4518826B2 (ja) 電解排水処理システム、電解制御装置、電解排水処理方法、プログラム、及び記憶媒体
KR20130110359A (ko) 해수 전해 장치
JP2005052787A (ja) 洗浄用電解水とその生成方法及び生成装置
RU2110483C1 (ru) Устройство для электрохимической обработки воды
JP2019076815A (ja) 水処理システム、電極洗浄方法及び電極洗浄装置
JP2005177671A (ja) 電解式オゾナイザ
TW526174B (en) Method and device for making a cleaning water, and cleaning water
JP4115886B2 (ja) 洗浄用電解水、洗浄用電解水の生成方法及びその装置
JP4533731B2 (ja) アルカリ性洗浄用電解水とその生成方法及び生成装置
JP3770533B2 (ja) 次亜塩素酸塩製造装置
JP2006198583A (ja) 水系の電解処理方法及び装置
JP2006198547A (ja) 水系の電解処理方法及び装置
JP2002143861A (ja) スライム処理装置及びスライム処理方法
JP3685384B2 (ja) スライム防止方法
JP3477333B2 (ja) 酸化還元電位センサの洗浄方法
JP2006095426A (ja) 循環型冷却水系の電解処理方法及び電解処理装置
JPH1110135A (ja) 脱酸素脱気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees