JP4445108B2 - ケーブル支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブル支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動可能な給電ケーブルを高所から吊下げるためには、ケーブルの上端部を支持固定する必要がある。その際、上端部以外はフリーしておく必要があるため、上端部の支持点にはケーブルの自重等の荷重により非常に高い張力がかかることになる。
このようにケーブルの支持点に高い張力がかかる場合の支持方法としては、従来より、図4のように、サドルaを使用してケーブルbを吊下げた状態で固定するなどして対処していた。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、ケーブルの把持箇所に高い張力が作用するため、サドルの締め付けが弱い場合にはケーブルが抜けてしまうし、強く締め付けた場合にはケーブルが切れてしまうといった問題があり、その改善策が要望されている。
【0004】
本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、簡易な構造でケーブルに局部的に過剰な張力が作用することを確実に回避し、かつケーブルが抜けることを防止することができるケーブル支持装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するために本発明のケーブル支持装置は、ケーブルの許容曲率半径以上の半径を有するリング状のケーブル支持部材と、前記支持部材にケーブルを固定する固定金具と、前記ケーブル支持部材の下部を支持する、支持部材の下部に沿うように円弧形状である基台より構成し、前記支持部材の外面に沿ってケーブルを乗置して吊下げた状態で前記固定金具によって固定し、前記支持部材を取り付け又は取り外し自在に前記基台に支持させたことを特徴とするものである。
【0006】
【本発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら、本発明に係るケーブル支持装置の実施の形態に
ついて説明する。
【0007】
<基本構成>
本実施形態のケーブル支持装置は、ケーブルの許容曲率半径以上の半径を有するリング状のケーブル支持部材1と、この支持部材1にケーブル3を固定する固定金具2とより構成する。
そして、例えば、一端3a(給電側)から移動可能な給電用などのケーブル3を前記ケーブル支持部材1の外面に沿って乗置して下方3b(吊下側)へ導き、このケーブル3を吊下げた状態で前記固定金具2によって保持固定する。
【0008】
【第1実施例】
図1に本発明に係るケーブル支持装置の第1実施例の概略斜視図を示す。以下各部について詳述する。
【0009】
<ケーブル支持部材>
上記ケーブル支持部材1は、前記ケーブル3を高所から垂下させる状態で保持するための金属製のリング状部材である。
図2(a)に示すように、ケーブル3は、図示しない配電盤などから引き出された後に、所定長さの接続部3aを残して、上記ケーブル支持部材1の円弧状外面1aに沿って曲げて湾曲部3cを形成し、さらにこのケーブル支持部材1から下方へ向けてほぼ鉛直方向に垂下した状態で支持されている。即ち、前記ケーブル3の湾曲部3cにおいて、ケーブル支持部材1の円弧状外面1aにケーブル3を乗置して固定保持する作用を行う。
【0010】
ここで、上記ケーブル支持部材1の半径は、ケーブル3の許容曲げ半径より大きく設定する。そして、上記ケーブル3の湾曲部3cの曲げ半径が上記ケーブル支持部材1によって許容曲げ半径より大きい状態に保持され、この結果、上記ケーブル3が過剰に折り曲げられるようなことがなく、ケーブル支持部材1によるケーブル3の支持の作用を良好な状態で行うことが可能となる。
一方、前記ケーブル支持部材1には、下記固定金具2を取付けるための図示しない貫通した孔を所定間隔で設けてある。従って、下記固定金具2で、前記ケーブル支持部材1上にケーブル3を容易に固定することが可能となる。
【0011】
<固定金具>
固定金具2は、図1、図2(a)に示すように、上記ケーブル支持部材1の円弧状外面1aの両端部に取付ける。ただし、吊下げ長さが短く荷重が小さい場合は、3a側の片端のみに設けても良い。
ここで、ケーブル3の湾曲部3cの形状は、ケーブル支持部材1の円弧状外面1aに密着させた形状であり、このケーブルの形状(湾曲部3c)を崩さないように、固定金具2とケーブル支持部材1とで前記ケーブル3を挟みつけて固定する。
固定金具2は、図示の例では、前記ケーブル3の横断面に対応させて円弧状に形成しており、この円弧状内面21でケーブル3の外周面を押圧し、ボルト22等で締め付けたものが挙げられる(図1)。
なお、本実施例1では、円弧状の固定金具2を使用した例を説明したが、ケーブル3を固定でき、さらに軽量で高強度のものであれば、他の公知の固定金具であってもよい。
【0012】
【第2実施例】
本発明の第2実施例は、図2(b)のように、半円形状のケーブル支持部材からなるもので、ケーブル3を円弧部11aで支持する半円形状のケーブル支持部11と、この半円形状のケーブル支持部11の両下端を連結する連結部12とから構成される。
さらに上記ケーブル支持部11は、円弧部11aと直線部11bとからなり、円弧部11aは、前述した実施例1と同様に、ケーブル3の許容曲率半径以上の半径を有し、この結果、ケーブル3を良好な状態で支持することができる。
一方直線部11bは、円弧部11aの下端から下方へ直線状に延伸して形成する。この直線部11bには、図示のように、前記固定金具2を取付けてある。そして、直線部11bと固定金具2の底部とは、平坦な面で当接し、この結果、ケーブル3の固定を確実にかつ容易に行うことができる。
さらに連結部12は、上記直線部11b、11bを連結する部材であり、アングル等の鋼材を使用して連結固定する。
【0013】
【第3実施例】
さらに本発明の第3実施例において、上記ケーブル支持部材1の下部は、図3のように、基台4によって支持することができる。
この基台4は、軽量化のために、例えば箱体で構成し、その上端面がケーブル支持部材1の下部に沿うように円弧形状とする。
したがって、この基台4を使用することで、ケーブル支持部材1の取付け又は取外しに要する手間と時間が不要となり、ケーブル支持装置、或いはケーブルの移動の迅速化を図ることが可能となる。
【0014】
なお、上記実施形態において示した各構成部材の材質、諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0015】
<使用手順>
以下、上記のように構成した本発明のケーブル支持装置を使用する手順を説明する。
ケーブル支持装置を所定位置に設置する。即ち、所定位置において、ケーブル支持部材1を取付け金具、例えば、アングルなどの鋼材からなる取付け用フレームに取付ける。ただし、上記基台4を使用する場合は、この工程を省略してもよい。
次に、給電ケーブル3を保持するために、ケーブル3の上部を前記ケーブル支持部材1の外面円弧形状に沿うように湾曲し、湾曲部3cを形成する。そして、ケーブル支持部材1の円弧状外面1aに、ケーブル3を乗置する。
【0016】
そして、上記ケーブル支持部材1に前記ケーブル3を固定金具で押圧して固定する。これらの使用手順により、ケーブル3を下方へ向けて直線状に吊下げる。
なお、本実施の形態では、給電用ケーブルを用いたケーブル支持装置について説明したが、本発明は、別段給電用ケーブルに限ることなく、他の用途のためのケーブルにも適用できる。
【0017】
【本発明の効果】
本発明のケーブル支持装置は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>ケーブルをケーブルの許容曲率半径以上の半径を有するリング状又は半円形状のケーブル支持部材に乗置して固定することにより、上記ケーブルが下方に垂れ下がるように設置した場合においても、ケーブルの自重が主にケーブル支持部材の円弧状外周面で支持することが可能となり、ケーブルに局部的に過剰な張力が作用することを確実に回避することができ、かつケーブルがずり落ちることを防止することができる。
<ロ>ケーブル支持部材が、ケーブルの許容曲率半径以上の半径を有するリング状又は半円形状をなしているから、このケーブル支持部材の半径を適宜設定することにより、支持部材の外面に沿うケーブルの曲げ半径を、適切な形状に維持することができる。この結果、任意の太さのケーブルに対しても、ケーブルが過剰に折り曲げられることを防止し、良好な状態でケーブルの支持を容易に行うことが可能なケーブル支持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル支持装置の第1実施例の概略斜視図
【図2】(a)本発明に係るケーブル支持装置の1実施例の横断面図
(b)本発明に係るケーブル支持装置の2実施例の横断面図
【図3】本発明に係るケーブル支持装置の第3実施例の概略斜視図
【図4】従来技術の横断面図
【符号の説明】
1 ケーブル支持部材
1a 円弧状外面
11 ケーブル支持部
11a 円弧部
11b 直線部
12 連結部
2 固定金具
21 円弧状内面
22 ボルト
3 ケーブル
3a 給電側(接続部)
3b 吊下側
3c 湾曲部
4 基台
Claims (1)
- ケーブルの許容曲率半径以上の半径を有するリング状のケーブル支持部材と、前記支持部材にケーブルを固定する固定金具と、
前記ケーブル支持部材の下部を支持する、支持部材の下部に沿うように円弧形状である基台より構成し、
前記支持部材の外面に沿ってケーブルを乗置して吊下げた状態で前記固定金具によって固定し、
前記支持部材を取り付け又は取り外し自在に前記基台に支持させた、
ケーブル支持装置。
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