JP4445067B2 - 締結装置の倍力機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、バイス、工作物のクランプ用治具、型締装置などの締結装置に用いる倍力機構に関するもので、硬度の高い多数の球体を媒介として軸方向の倍力を発生する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バイスなどの締結装置の倍力機構として、角ねじや台形ねじが広く用いられている。また、ワンタッチ式のクランプ治具や型締装置の倍力機構として、トグルやカムが用いられている。ねじはリードを小さくすることによって大きな倍力作用が得られるが、ストローク全体に亘って倍力が一定となるため、大きな倍力作用を得ようとすればするほど、同じストロークを移動させるために必要なねじの回転数が増大する。そのため一部の締結装置においては、リードの異なるねじを平行に設けて、リードの大きなねじで早送りを行い、リードの小さいねじで締結を行う構造が採用されている。また、ねじはねじ面の滑りを伴うため、締結力の増大に伴って大きな摩擦負荷が生じ、力の伝達効率が低下する。
【0003】
一方、トグルは揺動するリンクの死点付近における倍力作用を利用するもので、ストロークの終端部において倍力作用が急激に増大するという特徴がある。このことは締結装置の倍力機構として有利であるが、リンクの長さによってストロークが制限され、装置の大きさに比べて得られるストロークが小さく、操作力と倍力の方向が略直交方向となるため構造が複雑になり、全体をコンパクトに設計することができない。
【0004】
また、カムはねじとトグルの中間の特性を有し、カム形状によってストロークや倍力を種々設定できるが、滑り接触しているカム面の一箇所で力を受けるため、カム面の摩耗が大きく、カム面の硬度を高くしようとすると加工が面倒になる。また、構造も比較的大型となるため、バイスなどの倍力機構としてはあまり適していない。
【0005】
一方、多数の球体を媒介とした締結機構として、テーパ面に多数の球体を配置したコレットチャックなどが提案されている。この種の機構は、ボールねじなどと同様に、楔作用をする2つの面の間に多数の球体を介在させることにより、摩擦力を軽減して、操作力を低減しようというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、締結装置のストローク端において大きな倍力を発生する、製作が容易でコンパクトな倍力機構を得ることを課題としており、バイスなどに利用することにより、軽い力でワークを強固に締結することが可能な、コンパクトな倍力機構を得ることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、シリンダ4と、シリンダに軸方向移動自在に嵌挿されたラム7と、シリンダの固定端面4aとラムの端面7aとの間に円周を略等分するように分布させて軸方向に複数列装填された受動球体10と、軸方向に隣接する少なくとも2つの受動球体に接して受動球体10の配設ピッチ円直径と異なるピッチ円上に分布させた押込み球体11と、同一ピッチ円上に分布している押込み球体を半径方向に一斉に押動する押動部材8とを備えていることを特徴とする締結装置の倍力機構を提供することにより、上記課題を解決したものである。。
【0008】
請求項2の発明は、上記この発明の倍力機構において、押動部材8が押込み球体11に接する球面8cないし円錐面8eを備え、当該押動部材はシリンダ4の中心軸回りに回動しながら中心軸方向に移動して、押込み球体11を押動することを特徴とするものである。
【0009】
請求項3の発明は、受動球体10及び押込み球体11が、その周方向位置をリテーナで保持されて、軸方向に隣接する受動球体及び当該隣接する2つの受動球体に接する押込み球体11が、円周方向の同一位置に分布していることを特徴とするものである。
【0010】
一方、請求項4の発明は、押込み球体11が受動球体10の円周方向の分布ピッチの2分の1だけ円周方向にずれた位置に分布しており、各押込み球体が4個の受動球体に接していることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項5の発明は、押動部材8が前記シリンダ4の軸心に配置した操作ねじ5の先端に設けられていることを特徴とするもので、請求項2の手段を具体化するのに極めて適した構造が得られる。
【0012】
この発明の倍力機構は、押込み球体11がシリンダ4の軸方向に隣接する2つの受動球体10の間に半径方向に押されて入り込んだときに、2つの受動球体10を押し広げてラム7を押動することにより、軸方向の倍力を発生する。請求項2の発明では、押込み球体11が円周方向に転動しながらこれに接する転動可能な2つの受動球体の間に侵入して行くため、押込み球体11と受動球体10との接触が転がり接触となり、押込み球体11が押込まれる際に、受動球体10との間に大きな滑り摩擦力が発生しない。そのため、非常に軽い力で倍力機構を作動させることができる。
【0013】
請求項3の構造は、受動球体10及び押込み球体11の円周上の位置がリテーナで規定されるため、これらの位置が安定すると共に、受動球体の中心と押込み球体の中心とを結ぶ線の傾斜角が大きくなるので、非締結時にシリンダ軸方向の復帰力によって、押込み球体11を押戻す動作をより円滑に行わせることができる。一方、請求項4の発明は、リテーナを用いないで受動球体と押込み球体の位置関係を保持することが可能であるとともに、力の倍率を大きくすることが容易である。
【0014】
受動球体10は、シリンダ4の軸方向に3列以上設けることができ、受動球体の軸方向の列数をnとしたときの押込み球体11の軸方向の列数は、n−1である。受動球体10の列数を3列以上とすることにより、ラム7の移動ストロークを大きくすることができ、かつ複数列設けた押込み球体11を一列づつ順次押込むように、押動部材8の押圧面8c、8eの形状を設計することにより、ストロークを大きくしながら、かつストローク端における倍力を低下させない構造とすることが可能である。複数例の押込み球体を順次押込む構造とした時は、各列毎に押込み球体の周方向の転動速度が異なることとなるが、各列の押込み球体に当接する押動部材をシリンダ軸回りに個別に回転可能にすることにより、この転動速度の違いを吸収することが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4は、この発明の最も簡単な構造例を示した図で、図1は非締結時の断面側面図、図2は締結時の要部の拡大断面側面図、図3は周方向の球体の配置を示す図、図4は球体の配置を示す周方向の展開図である。
【0016】
図1(a)において、スライドベース1にノックピン2で固定された可動台3にシリンダ4が形成され、このシリンダの中心軸と同軸に操作ねじ5が螺合されている。シリンダ4には、スライドベース1に沿って移動する移動台6と一体のラム7が嵌挿されている。操作ねじ5の先端部は、円錐周面を有する押動部材8となっており、ラム7と押動部材8とはシリンダ4内で対向し、かつラム7の対向面には押動部材8の進出端を規定するストッパ9が形成されている。シリンダ4内には、円周を略等分する位置に、軸方向に2列の鋼球からなる受動球体10a、10bが配置されており、これらの受動球体と円周方向の位置を同一にして、押込み球体11が配置されている。受動球体10a、10b及び押込み球体11は、図示しないリテーナで円周方向位置を規定されており、ラム側の受動球体10b及び押込み球体11は、シリンダ4の軸方向に若干移動可能に保持されている。
【0017】
押込み球体11は、受動球体10a、10bより大径で、受動球体10a、10bの分布ピッチ円より小径のピッチ円上に配置されている。ラム7の背面にはリターンスプリング12が設けられており、このリターンスプリング(圧縮バネ)のバネ力によって、押込み球体11がシリンダ4の内径側へと付勢され、押動部材8の円錐面8eに当接している。
【0018】
図1に示す非締結状態から操作ねじ5を螺進させると、押込み部材8がラム7に向けて進出して、その円錐面8eが押込み球体11を放射方向外側に移動させる。この移動により押込み球体11は、軸方向に隣接する2つの受動球体10a、10bの間に押込まれ、2つの受動球体10a、10b相互を押し広げてラム7を図の右方へと押動する。このとき、2つの受動球体10a、10bと押込み球体11とは、図1(b)に示すトグルリンク13a、13bと同様な作用を発揮して、大きな倍力作用が得られる。
【0019】
操作ねじ5の先端部に一体に設けた押動部材8は、シリンダ4の中心軸回りに回転しながら進出してくる。この押動部材8の回転は、図3に矢印で示すように押込み球体11を回転させ、更に受動球体10を回転させる。この回転により、押込み球体11は、受動球体10ところがり接触をしながら、両者の接触点が螺旋を描くようにして、押込まれることとなり、滑り接触による大きな摩擦力の発生が回避される。シリンダ4の内周に自由回転可能なスリーブを嵌挿し、更にシリンダの固定端面4a及びラム7の端面7aに自由回転可能なスラスト板を装着することにより、円周方向のころがり接触をより完全なものとすることができる。
【0020】
ストッパ9は押動部材8の進出端を規定しており、この進出端の位置により最終の倍力率が設定されるので、各部材の寸法に製作誤差が生ずることも考慮すれば、ストッパ9は軸方向位置を調整可能に設けるのが実際的である。なお、操作ねじ5を逆方向に回動すると、リターンスプリング12の付勢力によって、押込み球体11が押し戻されてラム7が後退する。
【0021】
図5は、この発明の倍力機構をワークバイスに採用したときの、より具体的な実施例を示す図である。図において、14は固定顎、15は可動顎であり、可動顎は移動台6に固定されている。固定顎14はスライドベース1の一端に固定され、可動顎15との間でワークを締結する。この第2実施例のワークバイスでは、可動顎に負荷が作用しないときは、操作ねじ5の回転が後述の送りねじ16をそのまま回転させ、その螺進ストロークが可動顎15に伝達され、可動顎15がワークに当接して負荷が作用したときに、前述した倍力機構が作動するようになっている。
【0022】
図5において、可動台3はスライドベース1に沿って図の左右方向に移動可能で、スライドベース1に所定間隔で設けた半円状のノック孔17の一個にノックピン2で固定されるようになっている。可動台3には、円筒状のシリンダハウジング18が回転自在、かつ軸方向移動不能に嵌挿されており、倍力機構のシリンダ4は、このシリンダハウジング18の内周面に形成され、また操作ねじ5は、シリンダハウジング18に螺合している。
【0023】
操作ねじ5には、その先端の押動部材8との間に円筒部19が設けられ、この円筒部にボールクラッチ20が装着されている。バネ21で外周方向に付勢されたボールクラッチのボール22は、押動部材8の退避位置において、シリンダハウジング18に設けた凹所23に嵌合して、操作ねじ5の回転がシリンダハウジング18に伝達されるようになっている。なお、24及び25は、シリンダハウジング18の軸方向移動を固定しているスラストプレート、26はシリンダハウジングの鍔、27はナットである。
【0024】
シリンダハウジング18の可動顎側端部は、回転継手28を介して同一軸線上に配置した送りねじ16に連結されている。回転継手28は、シリンダハウジング18と送りねじ16とを、両者が相対回動不能かつ軸方向に若干相対移動可能で、かつ第1実施例のリターンスプリングの作用をなす弾性リング12により、送りねじ16をシリンダハウジング18側に付勢して連結している。具体的には、外フランジ29を有するシリンダハウジング18の送りねじ16側の端面に直径方向の溝が設けられており、この溝に両端に外フランジ30を有する送りねじ16の直径方向の突起33が嵌まり込んでおり、両外フランジ29、30の間に弾性リング12が嵌め込まれている構造である。
【0025】
送りねじ16の基端(図では左端)にはリング状のラム7が形成され、このラムがシリンダハウジング18に形成したシリンダ4に軸方向移動自在に嵌挿されている。送りねじ16の軸心には、当接端に球体31を嵌め込んだストッパねじ32が螺合されている。送りねじ16は中空で、その中心孔内に工具を差し込んで、ストッパねじ32を回動することにより、ストッパ(球体)31の位置を調整する。
【0026】
送りねじ16はスライドベース1に摺動自在に搭載された移動台6に螺合しており、この移動台6に可動顎15が固定されている。可動顎15の内部に充填された大小の球体は、ワークを締め付けたときに可動顎の挟持面を下方に移動させるためのものである。
【0027】
シリンダ4内には、第1実施例で詳述した軸方向2列の受動球体10a、10bと、1列の押込み球体11とを含む倍力機構が装填されている。
【0028】
上記構成において、操作ねじ5を回動すると、ボールクラッチ20及び回転継手28を介して、シリンダハウジング18と送りねじ16が一体となって回転し、送りねじ16と移動台6との螺合部分のねじ作用により、可動顎15が進退する。
【0029】
可動顎15が進出してワークに当接すると、移動台6の移動が停止し、送りねじ16の回転負荷が増大する。この状態で更に操作ねじ5を回動すると、ボールクラッチ20が負荷に対抗できなくなり、ボール22が凹所23から外れて、シリンダハウジング18の回転が停止し、操作ねじ5のみが回転するようになる。そうすると、シリンダハウジング18に対して操作ねじ5の先端の押動部材8が前進して、押込み球体11を放射方向外側に押動し、2つの受動球体10a、10bの間に押込み球体11が侵入して、移動台6側の受動球体10bがラム7の端面を押して、送りねじ16を図の右方向に押動し、これが可動顎15に伝達されてワークを挟持する。
【0030】
最大の締付力は、押動部材8の先端がストッパ(球体)31に当接した位置で発揮される。この状態で回転継手28部分の弾性リング12は、弾性的に押しつぶされた状態となっている。
【0031】
この締結状態から操作ねじ5を逆回転すると、押動部材8が後退し、弾性リング12の挟圧力が開放されて、送りねじ16、すなわちラム7が図で左方に移動し、押込み球体11を半径方向内側に押し出して、可動顎15の締結力が開放される。更に操作ねじ5が後退すると、ボールクラッチ20のボール22が凹所23に嵌合して、操作ねじ5の回転がシリンダハウジング18及び送りねじ16に伝達されるようになり、その後は送りねじ16の回転によって、移動台6が後退する。
【0032】
上述のように構成される倍力機構において、受動球体10をシリンダの軸方向に3列以上設けることができ、また押動部材として球体状のものを用いることもできる。図6ないし9は、それらのいくつかの例を示したものである。ここで図6と図7の(a)は要部の断面側面図、(b)は円周方向の球体の配置を示す図、(c)は球体の配置を示す周面の展開図である。図8と図9は要部の断面側面図である。
【0033】
図6は押込み球体11を軸方向に2列設けた受動球体10a、10bの円周方向のピッチの2分の1だけずらして配置した例で、この構造の利点は、リテーナを設けなくても受動球体及び押込み球体の所定の配置位置が保持できることと、倍力率を大きくすることが容易なことである。一方、軸方向の復帰力で押込み球体11を半径方向内側へ押し戻す力が弱くなるという欠点がある。この欠点は、リング状の復帰バネで押込み球体11を直接半径方向内側へ付勢する構造などを採用することによって克服できる。
【0034】
図7は受動球体10a、10b、10cを軸方向に3列設けた例であり、この場合には押込み球体11a、11bが軸方向に2列設けられる。押動部材8は円錐面を二重に設けた構造で、各円錐面によってそれぞれの列の押込み球体を押動する。この場合に基端側の押込み球体11aが押込まれたとき、ラム側の押込み球体11bが軸方向に移動することを考慮した上で、押動部材8の周面の形状を変えることによって、ストローク中における倍力の変化率を変えることができる。なお、押込み球体11が1列のみのものであっても、押動部材8の周面の形状を変えることによって、ストロークと倍力の関係を変えることが可能である。
【0035】
図8は受動球体10を3列設けたものにおいて、押動部材8を球面状のものにした例である。押動部材8が球面8cであると、押込み球体11を押込むにつれて押動部材8と押込み球体11との間の楔作用による倍力が増大するため、ストローク端でより大きな倍力率を得ることができる。なお、このように受動球体を3列以上設けたものにおいても、リテーナで押込み球体11を受動球体10と同一位相にする構造と、押込み球体を受動球体の円周方向のピッチの2分の1だけずらして配置する構造との両方が可能である。
【0036】
図9は押動部材8として球体を用いた例を示したもので、軸方向に3列配置した受動球体10a、10b、10cと、2列に配置した押込み球体11a、11bと押込み球体11a、11bの軸方向の配列ピッチと略等しい直径の球体からなる押動部材8a、8bを有している。このような構造では、操作ねじ5で押動部材8a、8bを軸方向に押動したとき、基端側の押込み球体11aが押込まれると、ラム側の押込み球体11bが軸方向に移動し、倍力の立上がりを遅らせる。従って最終的な倍力率を低下させないで、倍力装置の移動ストロークを大きくすることができる。
【0037】
このような作用は、押込み部材として球体を使用した場合のみでなく、例えば円錐状周面を有する押込み部材の周面の一部に円筒面を設けたり、円錐角を変化させたり、球面状の部分を設けるなどの方法によって実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の非締結時の断面側面図
【図2】第1実施例の締結時の要部の拡大断面側面図
【図3】第1実施例のシリンダ周方向の球体の配置を示す図
【図4】第1実施例の球体の配置を示すシリンダ周方向の展開図
【図5】ワークバイスの倍力機構として用いた例を示す断面側面図
【図6】第2実施例の要部を断面側面、正面及び展開図で示す説明図
【図7】第3実施例の要部を断面側面、正面及び展開図で示す説明図
【図8】第4実施例の要部を示す断面側面図
【図9】第5実施例の要部を示す断面側面図
【符号の説明】
4 シリンダ
4a 固定端面
5 操作ねじ
7 ラム
7a ラム端面
8 押動部材
8c 球面
8e 円錐面
10 受動球体
11 押込球体

Claims (5)

  1. シリンダ(4)と、シリンダに軸方向移動自在に嵌挿されたラム(7)と、シリンダの固定端面(4a)とラムの端面(7a)との間に円周を略等分するように分布させて軸方向に複数列装填された受動球体(10)と、軸方向に隣接する少なくとも2つの受動球体に接して受動球体(10)の配設ピッチ円直径と異なるピッチ円上に分布させた押込み球体(11)と、同一ピッチ円上に分布している押込み球体を半径方向に一斉に押動する押動部材(8)とを備えていることを特徴とする、締結装置の倍力機構。
  2. 押動部材(8)が押込み球体(11)に接する球面(8c)ないし円錐面(8e)を備え、当該押動部材はシリンダ(4)の中心軸回りに回動しながら中心軸方向に移動して、押込み球体(11)を押動することを特徴とする、請求項1記載の締結装置の倍力機構。
  3. 受動球体(10)及び押込み球体(11)が、その周方向位置をリテーナで保持されて、軸方向に隣接する受動球体及び当該隣接する2つの受動球体に接する押込み球体(11)が、円周方向の同一位置に分布していることを特徴とする、請求項1又は2記載の締結装置の倍力機構。
  4. 押込み球体(11)が受動球体(10)の円周方向の分布ピッチの2分の1だけ円周方向にずれた位置に分布しており、各押込み球体が4個の受動球体に接していることを特徴とする、請求項1又は2記載の締結装置の倍力機構。
  5. 押動部材(8)が前記シリンダ(4)の軸心に配置した操作ねじ(5)の先端に設けられていることを特徴とする、請求項1、2、3又は4記載の締結装置の倍力機構。
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