JP4441775B2 - Hollow piston rod - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧緩衝器に用いられる中空ピストンロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、軽量を図る等のために中空ピストンロッドを用いた油圧緩衝器が提案されている(実用2533355)。この中空ピストンロッドは、油圧緩衝器のシリンダに挿入されるロッド本体を中空とし、該ロッド本体にピストンを一体に設け、該ロッド本体の中空部を油路とし、該ロッド本体の中空部の側壁に該油路に連通する油孔を設け、該ロッド本体の中空部内で該油孔の直上にプラグを固定したものである。中空ピストンロッドのロッド本体に設けた油孔の直上のプラグは、ロッド本体の中空部を油路とするものに必須の構成であり、プラグがないと、油圧緩衝器に組付けるときにロッド本体の中空部の全域に入ったエアを抜くことができず、油圧緩衝器の作動不良を招く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、中空ピストンロッドのロッド本体にリバウンドシートの固定溝を成形する際に該ロッド本体内のプラグを加締め固定し、その後、ロッド本体の中空部の側壁で該プラグの直下に油孔を加工している。このため、中空ピストンロッドのロッド本体に対するプラグの固定と、油孔の加工を異なる工程で行なうものとなり、生産性が悪い。
【0004】
本発明の課題は、中空ピストンロッドにおいて、ロッド本体にプラグの固定と油孔の加工を施すに際し、生産性を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、油圧緩衝器のシリンダに挿入されるロッド本体を中空とし、シリンダ内の油室を二つに画成するピストンを該ロッド本体に一体に設け、該ロッド本体の中空部を前記油室を連通する油路とし、該ロッド本体の中空部の側壁に該油路に連通する油孔を設け、該ロッド本体の中空部内で該油孔の直上にプラグを固定した中空ピストンロッドにおいて、前記ロッド本体の外周にリバウンドラバーを支持するための外側段部を成形し、この外側段部に対応してロッド本体の内周に形成される内側段部に前記プラグを背面支持し、前記ロッド本体の油孔を穿設したときにロッド本体の内径側に押込まれる切片により形成される加締部と該内側段部との間に該プラグを挟み込んでなるようにしたものである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記ロッド本体の中空部に減衰力発生バルブ装置を設けたものである。
【0008】
【作用】
請求項1の発明によれば下記(a)、(b)の作用がある。
(a)中空ピストンロッドにおいて、ロッド本体に油孔を穿設するときに生ずる切片を、プラグの加締部として用いるものである。このため、1度の工程で、ロッド本体に対するプラグの固定と、油孔の加工を同時に施すものとなり、工程数を削減し、生産性を向上できる。
【0009】
(b)リバウンドラバーを支持するためにロッド本体に形成した段部を、プラグの背面支持にも用いることができ、プラグを簡易な構造により確実に固定できる。尚、ロッド本体にリバウンドラバーを支持するための段部を形成したから、ロッド本体にリバウンドシート固定溝を形成する必要がなく、この段部をリバウンドシート固定部として用いることができ、また必ずしもリバウンドシートを用いずにリバウンドラバーをその段部に直接支持することもできる。
【0010】
請求項2の発明によれば下記(c)の作用がある。
(c)ロッド本体の中空部に設けた減衰力発生バルブ装置により減衰力を発生できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は油圧緩衝器を示す要部断面図、図2は中空ピストンロッドを示し、(A)は全体断面図、(B)は要部拡大断面図、図3はベースバルブ装置を示す断面図、図4は中空ピストンロッドの製造工程を示す模式図、図5は穿孔加締装置を示す模式図である。
【0012】
油圧緩衝器10は、図1に示す如く、アウタチューブ11とシリンダ12を有する2重管ダンパ構造であり、アウタチューブ11に内蔵してあるシリンダ12に中空ピストンロッド13を挿入し、ピストンロッド13の上端部を車体側に連結し、アウタチューブ11の下端部を車輪側に連結することにより、車両の懸架装置を構成する。尚、アウタチューブ11の下端部には車輪側への取付ブラケットであるナックルブラケット14が固定され、その上端部には車体側への取付ブラケット(不図示)が固定される。
【0013】
また、油圧緩衝器10は、アウタチューブ11の外周のロアスプリングシート15と、ピストンロッド13の周囲に設置されるとともに、車体側取付ブラケットにスラスト軸受(不図示)を介して背面支持されてなるアッパスプリングシート(不図示)との間に、懸架ばね16を介装している。尚、アウタチューブ11の外周にはタイロッド取付用アーム17が固定されている。
【0014】
シリンダ12はピストンロッド13が貫通するロッドガイド18を備え、アウタチューブ11はロッドガイド18の上部にピストンロッド13が貫通するオイルシール組立体19を備え、これらのロッドガイド18とオイルシール組立体19はシリンダ12の上端部とアウタチューブ11の上端加締部とに狭持されている。
【0015】
ここで、中空ピストンロッド13は、図1、図2に示す如く、シリンダ12に挿入されるロッド本体21を中空とし、ロッド本体21の軸方向にシリンダ12への挿入端側から順にピストン部22A、大径部22B、中径部22C、小径部22Dとし、それらの直径をその順に小径としている。そして、中空ピストンロッド13は、ロッド本体21のピストン部22Aの外周に樹脂リングをバンディングして形成したピストン23を一体に備える。
【0016】
中空ピストンロッド13は、ロッド本体21のピストン部22Aの内周に後述するピストンバルブ装置(減衰力発生バルブ装置)30を内蔵し、シリンダ12の内部をピストン23及びピストンバルブ装置30によって後述のピストン側油室40Aとロッド側油室40Bとに区画する。中空ピストンロッド13は、ピストンバルブ装置30を介してピストン側油室40Aに連通可能とされる油路24をロッド本体21の中空部にて形成し、油路24に連通してロッド側油室40Bに開口する油孔25をロッド本体21の中空部の側壁に設けている。
【0017】
中空ピストンロッド13は、ロッド本体21の中空部内で油孔25の直上にプラグ26を固定している。プラグ26は、上端側外周部又は外周上面部にOリング等のシール材26Aを装着された状態で、ロッド本体21の内周に封着される。プラグ26は、油孔25の直上において、油路24を塞ぐことにより、油圧緩衝器10の組付け時における油路24内のエア溜まりを無くし、ロッド本体21内のエアが油室内に入ることを防止でき、且つ油路24に入ったエアをガイドする天井面となって油孔25からロッド側油室40Bの側へと排出せしめ、油圧緩衝器10の作動不良を防止する。
【0018】
中空ピストンロッド13は、ロッド本体21の油孔25を穿設したときの切片により形成される加締部27によって、プラグ26を加締める。
【0019】
中空ピストンロッド13は、ロッド本体21の外周に後述するリバウンドラバー102を支持するための外側段部28Aを成形し、この外側段部28Aに対応してロッド本体21の内周に形成される内側段部28Bに上記プラグ26を背面支持し、加締部27と内側段部28Bとの間にプラグ26を挟み込み固定する。尚、中空ピストンロッド13は、リバウンドラバー102をロッド本体21の段部28Aに直接(又はリバウンドシートを介して)支持可能とする。
【0020】
中空ピストンロッド13は、シリンダ12の外部に突出する小径部22Dにマウント等を固定するためのねじ部29Aを設け、ロッド本体21のこの部分の中空部をボール29により封止している。
【0021】
尚、中空ピストンロッド13の製造工程については後述する。
油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置(伸側減衰力発生装置)30と、ベースバルブ装置(圧側減衰力発生装置)50とを有している。油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置30とベースバルブ装置50が発生する減衰力により、懸架ばね16による衝撃力の吸収に伴うシリンダ12とピストンロッド13の伸縮振動を抑制する。
【0022】
(ピストンバルブ装置30)(図1、図2)
ピストンバルブ装置30は、図2に示す如く、中空ピストンロッド13のピストン23を一体に備えたピストン部22Aの内周に隔壁31を内蔵させて加締部32により固定し、隔壁31に貫通するボルト33とこれに締結されるナット34により、油路24の側のチェックバルブ35、反油路24の側のディスクバルブ36を固定保持している。ピストン23とピストンバルブ装置30の隔壁31は、シリンダ12の内部をピストンロッド13が収容されないピストン側油室40Aと、ピストンロッド13が収容されるロッド側油室40Bとに区画し、両油室40A、40Bを連通する圧側流路41Aと伸側流路41Bを備える。圧側流路41Aはチェックバルブ35により、伸側流路41Bはディスクバルブ36により開閉される。
【0023】
これにより、油圧緩衝器10のピストンバルブ装置30にあっては、圧縮時に、ピストン側油室40Aの油が圧側流路41Aを通りチェックバルブ35をたわみ変形させて開き、ロッド側油室40Bに導かれる。また、伸長時には、ロッド側油室40Bの油が伸側流路41Bを通りディスクバルブ36をたわみ変形させて開き、ピストン側油室40Aに導かれ、伸側減衰力を生ずる。
【0024】
(ベースバルブ装置50)(図1、図3)
油圧緩衝器10は、アウタチューブ11とシリンダ12の間隙をリザーバ室51とし、このリザーバ室51の内部を油室とガス室とに区画している。そして、ベースバルブ装置50は、アウタチューブ11の下端底部52を閉じ、シリンダ12の下端部にボトムピース53を取着して構成され、このボトムピース53と底部52との間に設けた流路54により、リザーバ室51とピストン側油室40Aとを連絡する。尚、ボトムピース53にはかご状のばね受部材55が圧入され、ボトムピース53とばね受部材55の間に、ばね56、バルブシート57、ディスクバルブ58を介装し、ばね56によりバルブシート57を介してディスクバルブ58をボトムピース53の外周の突状弁座に圧接している。
【0025】
即ち、油圧緩衝器10の圧縮時には、シリンダ12に進入するピストンロッド13の進入容積分の油がバルブシート57の流路57Aを通ってディスクバルブ58をたわみ変形させて開き、ピストン側油室40Aからボトムピース53の流路53A、流路54経由でリザーバ室51へ押出され、圧側の減衰力を得る。
【0026】
また、油圧緩衝器10の伸長時には、シリンダ12から退出するピストンロッド13の退出容積分の油が、ばね56に抗してバルブシート57、ディスクバルブ58を押し開き、リザーバ室51からボトムピース53の流路53A経由でピストン側油室40Aに補給される。
【0027】
従って、油圧緩衝器10は以下の如くに減衰作用を行なう。
(圧縮時)
油圧緩衝器10の圧縮時には、ベースバルブ装置50において、ディスクバルブ58をたわみ変形させて通る油により圧側減衰力を生ずる。
【0028】
(伸長時)
油圧緩衝器10の伸長時には、ピストンバルブ装置30において、ディスクバルブ36をたわみ変形させて通る油により伸側減衰力を生ずる。
【0029】
これらの圧側と伸側の減衰力により、油圧緩衝器10の伸縮振動が抑制される。
【0030】
尚、アウタチューブ11は、バンプストッパ101を備え、最圧縮時に、ピストンロッド13が備える圧側バンパ(不図示)にこのバンプストッパ101を衝合して最圧縮ストロークを規制する。また、ピストンロッド13はロッド本体21の段部28Aに係止されたリバウンドラバー102を備え、最伸長時に、前述のロッドガイド18の端面にこのリバウンドラバー102を衝合して最伸長ストロークを規制可能としている。
【0031】
以下、油圧緩衝器10を構成する中空ピストンロッド13の製造工程について説明する(図4、図5)。
(1)ロッド本体21となる中空素材の一端部を拡径確保し大径部22Bを形成し(図4(A))、更にピストン部22Aを形成し(図4(B))、大径部22Bと中径部22Cの境界に段部28A、28Bを形成する(図4(B))。同時に、ロッド本体21となる中空素材の他端部を絞り加工して小径部22Dを形成する(図4(B))。
【0032】
(2)ロッド本体21を焼入れ、焼戻し、更に曲り矯正する。
【0033】
(3)ロッド本体21の大径部22Bの内周に、シール材26Aを装着したプラグ26を挿入し、これを大径部22Bの内側段部28Bまで押し込み、穿孔加締装置60によりプラグ26の直下となるロッド本体21の側壁に油孔25を穿設し、この油孔25の穿設により生ずる切片からなる加締部27によってプラグ26を加締め固定する(図4(C))。
【0034】
穿孔加締装置60は、図5に示す如く、支持体61の側傍の加工中心にロッド本体21をセットし、このロッド本体21のピストン部22A、大径部22Bに挿入される中子型62により上述のプラグ26を大径部22Bの内側段部28Bに押当て保持する。支持体61に支持されて加工中心まわりに位置する環状体63にガイドロッド64を立設し、このガイドロッド64に昇降体65を昇降自在に装着し、昇降体65のくさび面65Aを、環状体63の周方向複数位置にて加工中心に直交する方向に摺動自在に支持された複数のポンチ67のくさび面67Aに衝合する。環状体63の衝合角部63Aをロッド本体21の外側段部28Aに当て、ロッド本体21を環状体63と中子型62で保持した図5の右半部の状態から、加圧装置により昇降体65を押込めば、ポンチ67の下部半円弧状切刃68Aが図5の左半部の如くにポンチ67の半円状切刃62Aと協働してロッド本体21の側壁を剪断し、これによって生ずる切片27Aをポンチ67の上部テーパ状すくい面68Bによりロッド本体21の内径側に押込み、押上げ、該切片27Aをプラグ26のための前述の加締部27とする。
【0035】
(4)ロッド本体21のピストン部22Aにピストンバルブ装置30の隔壁31を装填するための内面切削加工、隔壁31を固定する加締部32となる薄肉部を形成するための外面切削加工を行ない、小径部22Dにねじ部29Aを転造加工する。ロッド本体21の小径部22Dの中空部にボール29を圧入する(図4(D))。
【0036】
尚、中空ピストンロッド13にあっては、油孔25、加締部27をロッド本体21の周方向複数位置(例えば2箇所、好適には4箇所とすることでプラグ26を確実に固定できる)に設けるのが良く、これらは複数箇所同時成形である。
また、中空ピストンロッド13にあっては、ロッド本体21のピストン部22Aにピストン23を一体に設けるため、ピストン部22Aの外周にリング溝を設け、このリング溝の外周に樹脂をバンディングしてピストン23を形成する。リング溝は、前述(4)で、ピストン部22Aに隔壁31のための内面切削加工を施すときに、ピストン部22Aの外面の軸方向に複数本切削加工して設ける。
【0037】
本実施形態によれば、以下の作用がある。
▲1▼中空ピストンロッド13において、ロッド本体21に油孔25を穿設するときに生ずる切片を、プラグ26の加締部27として用いるものである。このため、1度の工程で、ロッド本体21に対するプラグ26の固定と、油孔25の加工を同時に施すものとなり、工程数を削減し、生産性を向上できる。
【0038】
▲2▼リバウンドラバー102を支持するためにロッド本体21に形成した段部28A、28Bを、プラグ26の背面支持にも用いることができ、プラグ26を簡易な構造により確実に固定できる。尚、ロッド本体21にリバウンドラバー102を支持するための段部28A、28Bを形成したから、ロッド本体21にリバウンドシート固定溝を形成する必要がなく、この段部28A、28Bをリバウンドシート固定部として用いることができ、また必ずしもリバウンドシートを用いずにリバウンドラバー102をその段部28A、28Bに直接支持することもできる。
【0039】
▲3▼ロッド本体21の中空部に設けた減衰力発生バルブ装置により減衰力を発生できる。
【0040】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、中空ピストンロッドにおいて、ロッド本体にプラグの固定と油孔の加工を施すに際し、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器を示す要部断面図である。
【図2】図2は中空ピストンロッドを示し、(A)は全体断面図、(B)は要部拡大断面図である。
【図3】図3はベースバルブ装置を示す断面図である。
【図4】図4は中空ピストンロッドの製造工程を示す模式図である。
【図5】図5は穿孔加締装置を示す模式図である。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器
12 シリンダ
13 中空ピストンロッド
21 ロッド本体
23 ピストン
24 油路
25 油孔
26 プラグ
27 加締部
28A 外側段部
28B 内側段部
30 ピストンバルブ装置(減衰力発生バルブ装置)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hollow piston rod used in a hydraulic shock absorber.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a hydraulic shock absorber using a hollow piston rod has been proposed in order to reduce the weight (practical 2533355). This hollow piston rod has a hollow rod main body inserted into a cylinder of a hydraulic shock absorber, a piston is integrally provided in the rod main body, a hollow portion of the rod main body serves as an oil passage, and a side wall of the hollow portion of the rod main body Are provided with an oil hole communicating with the oil passage, and a plug is fixed immediately above the oil hole in the hollow portion of the rod body. The plug directly above the oil hole in the rod body of the hollow piston rod is an essential component for the oil passage in the rod body. If there is no plug, the rod body will be attached to the hydraulic shock absorber. The air that has entered the entire area of the hollow portion cannot be removed, resulting in malfunction of the hydraulic shock absorber.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the prior art, when forming the fixing groove of the rebound sheet on the rod body of the hollow piston rod, the plug in the rod body is fixed by caulking, and then the oil hole is directly below the plug on the side wall of the hollow portion of the rod body. Is processed. For this reason, the fixing of the plug to the rod body of the hollow piston rod and the processing of the oil hole are performed in different processes, and the productivity is poor.
[0004]
An object of the present invention is to improve productivity when a plug is fixed to a rod body and an oil hole is processed in a hollow piston rod.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the rod body inserted into the cylinder of the hydraulic shock absorber is hollow, and a piston that defines two oil chambers in the cylinder is provided integrally with the rod body. A hollow piston in which an oil passage communicating with the oil chamber is provided, an oil hole communicating with the oil passage is provided in a side wall of the hollow portion of the rod body, and a plug is fixed immediately above the oil hole in the hollow portion of the rod body In the rod, an outer step for supporting the rebound rubber is formed on the outer periphery of the rod body, and the plug is supported on the inner step formed on the inner periphery of the rod body corresponding to the outer step. The plug is sandwiched between the caulking portion formed by a section pushed into the inner diameter side of the rod body when the oil hole of the rod body is drilled and the inner stepped portion. is there.
[0006]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, a damping force generating valve device is further provided in the hollow portion of the rod body.
[0008]
[Action]
According to the first aspect of the invention, the following actions (a) and (b) are obtained.
(a) In a hollow piston rod, a section generated when an oil hole is drilled in a rod body is used as a caulking portion of a plug. For this reason, in one process, the plug is fixed to the rod body and the oil hole is processed at the same time, thereby reducing the number of processes and improving the productivity.
[0009]
(b) The step formed on the rod body to support the rebound rubber can also be used to support the back surface of the plug, and the plug can be securely fixed with a simple structure. In addition, since the step part for supporting the rebound rubber was formed in the rod body, it is not necessary to form a rebound sheet fixing groove in the rod body, and this step part can be used as a rebound sheet fixing part, and is not necessarily rebounded. It is also possible to directly support the rebound rubber on the step portion without using a sheet.
[0010]
The invention according to claim 2 has the following action (c) .
(c) A damping force can be generated by a damping force generating valve device provided in the hollow portion of the rod body.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 is a cross-sectional view of a main part showing a hydraulic shock absorber, FIG. 2 is a cross-sectional view of a hollow piston rod, (A) is an overall cross-sectional view, (B) is an enlarged cross-sectional view of the main part, and FIG. FIG. 4 is a schematic view showing a manufacturing process of a hollow piston rod, and FIG. 5 is a schematic view showing a perforation caulking device.
[0012]
As shown in FIG. 1, the
[0013]
The
[0014]
The
[0015]
Here, as shown in FIGS. 1 and 2, the
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The manufacturing process of the
The
[0022]
(Piston valve device 30) (FIGS. 1 and 2)
As shown in FIG. 2, the
[0023]
As a result, in the
[0024]
(Base valve device 50) (FIGS. 1 and 3)
In the
[0025]
That is, when the
[0026]
Further, when the
[0027]
Therefore, the
(When compressed)
When the
[0028]
(When stretched)
When the
[0029]
The expansion and contraction vibration of the
[0030]
The
[0031]
Hereinafter, the manufacturing process of the
(1) Enlarging the diameter of one end of the hollow material to be the
[0032]
(2) The
[0033]
(3) The
[0034]
As shown in FIG. 5, the perforating and crimping
[0035]
(4) An inner surface cutting process for loading the
[0036]
In the
Further, in the
[0037]
According to this embodiment, there are the following operations.
(1) In the
[0038]
(2) The
[0039]
(3) A damping force can be generated by a damping force generating valve device provided in the hollow portion of the
[0040]
Although the embodiment of the present invention has been described in detail with reference to the drawings, the specific configuration of the present invention is not limited to this embodiment, and there are design changes and the like without departing from the gist of the present invention. Is included in the present invention.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the hollow piston rod, when the plug is fixed to the rod body and the oil hole is processed, the productivity can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a main part showing a hydraulic shock absorber.
FIG. 2 shows a hollow piston rod, (A) is an overall cross-sectional view, and (B) is an enlarged cross-sectional view of a main part.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a base valve device.
FIG. 4 is a schematic view showing a manufacturing process of a hollow piston rod.
FIG. 5 is a schematic view showing a perforating and caulking device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記ロッド本体の外周にリバウンドラバーを支持するための外側段部を成形し、この外側段部に対応してロッド本体の内周に形成される内側段部に前記プラグを背面支持し、
前記ロッド本体の油孔を穿設したときにロッド本体の内径側に押込まれる切片により形成される加締部と該内側段部との間に該プラグを挟み込んでなることを特徴とする中空ピストンロッド。The rod body inserted into the cylinder of the hydraulic shock absorber is hollow, a piston that defines two oil chambers in the cylinder is provided integrally with the rod body, and the hollow portion of the rod body communicates with the oil chamber. In the hollow piston rod in which an oil passage is provided, an oil hole communicating with the oil passage is provided in a side wall of the hollow portion of the rod body, and a plug is fixed immediately above the oil hole in the hollow portion of the rod body.
Forming an outer step for supporting the rebound rubber on the outer periphery of the rod body, and supporting the plug on the inner step formed on the inner periphery of the rod body corresponding to the outer step,
A hollow characterized in that the plug is sandwiched between a caulking portion formed by a section pushed into the inner diameter side of the rod main body when the oil hole of the rod main body is drilled and the inner stepped portion. Piston rod.
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