JP4438333B2 - データバックアップ装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリを代表とするフラッシュメモリからなる補助記憶装置へのデータバックアップを行うための、データバックアップ装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
長時間の連続稼働が要求される監視制御装置等においては、装置の耐久性の見地から、ハードディスク等のような、駆動系記録装置の使用は好ましくない。
そのため、システムデータ等は、装置内の揮発性メモリに記録されるが、装置電源を停止した場合には、これらのデータは消失してしまう。
そこで、監視制御装置等においては、アプリケーションプログラムを使用することによって、揮発性メモリのデータを、周期的に、有限の書き換え寿命を有する不揮発性記録媒体を分割した各ブロックに、順次、複数回数ずつバックアップする方法がとられている(例えば特許文献1,特許文献2参照)。
【0003】
このようにすることによって、装置電源が停止して揮発性メモリのデータが消去されても、装置再起動時には、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリにバックアップされているデータを揮発性メモリに展開することによって、装置電源停止前のデータ状態に復元することができる。
また、データを保存するための不揮発性外部記憶媒体として、コンパクトフラッシュメモリへバックアップする方法も知られている(例えば特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−019800号公報
【特許文献2】
特開平10−031610号公報
【特許文献3】
特開2001−268305号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリへのデータバックアップ方法では、次のような、いくつかの問題があった。
第1の問題点は、コンパクトフラッシュメモリの寿命に限りがあるということである。
すなわち、コンパクトフラッシュメモリには、書き換え回数がある程度多くなると、正常に動作しなくなるという性質がある。
そこで、短い周期で、データのバックアップを繰り返して行う場合には、短期間で書き換え寿命回数に達してしまうので、頻繁にコンパクトフラッシュメモリを交換しなければならなくなる。
【0006】
また、第2の問題点は、データバックアップのための書き込み動作中に、装置電源が停止した場合には、データを復元できなくなる可能性があるということである。
すなわち、コンパクトフラッシュメモリの書き換え処理時には、前回のバックアップファイルに、今回のバックアップファイルを上書きして保存するため、装置電源の停止によって、書き込み処理が途中で強制終了されると、作成途中のバックアップファイルが作成されなくなるだけでなく、前回作成したバックアップファイルも破壊されてしまうので、コンパクトフラッシュメモリ内に正常なデータが存在しなくなって、データを復元できなくなる可能性がある。
この場合、不揮発性記憶媒体を分割したブロックごとに、複数回の書き換えを行う方法では、書き換えエラー発生前のバックアップファイルは、異なるブロックとなるため、必ずしも最新のものではない可能性がある。
【0007】
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、コンパクトフラッシュメモリへのデータバックアップを行う際に、書き換え回数の増加による寿命の短縮を防止するとともに、バックアップファイル書き込みエラー発生時にも、バックアップファイルの完全な消失を防止して、起動時に最新のバックアップファイルの復元を可能にする、データバックアップ装置および方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、データ処理装置に用いられ、、揮発性メモリのデータをフラッシュメモリからなる補助記憶装置にパーティションごとに周回して順次更新しながらバックアップするデータバックアップ装置に係り、前記揮発性メモリのデータを複数個の区分に分割し、前記フラッシュメモリを複数個の前記パーティションに分割するとともに、さらに、前記各パーティションを前記揮発性メモリのデータの区分数と同じ個数の区分に分割し、前記揮発性メモリの区分ごとのデータのうち更新された区分のデータのみバックアップファイルを作成して、前記フラッシュメモリの今回指定されたパーティションの対応する区分に書き込む位置指定バックアップ手段と、データ復元時、前記フラッシュメモリに保存されている区分ごとの最新のバックアップファイルによって、前記揮発性メモリの各区分のデータを復元する一方、データを復元しようとする区分の前記最新のバックアップファイルが破壊されているときは、一つ前の回に作成された当該区分のバックアップファイルを前記最新のバックアップファイルと判断して、前記フラッシュメモリの該当するパーティションの対応する区分から読み出して、前記揮発性メモリの当該区分のデータを復元する最新データ復元手段とを備えてなるとともに、前記各パーティションには、バックアップファイルを書き込んだ時点での、前記フラッシュメモリへのバックアップ回数を示す回数データと、区分ごとのデータの最新バックアップファイルが、どのパーティションに保存されているかを区分ごとに示す最新書き込み位置情報とを含むバックアップ情報ファイルが設けられていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項記載の発明は、請求項1記載のデータバックアップ装置に係り、前記揮発性メモリには、前記フラッシュメモリへのバックアップ回数を示す前記回数データと、区分ごとのデータの最新バックアップファイルが、どのパーティションに保存されているかを区分ごとに示す前記最新書き込み位置情報とが記憶されていることを特徴としている。
【0010】
また、請求項記載の発明は、請求項請求項1又は2記載のデータバックアップ装置に係り、前記揮発性メモリに、次にバックアップファイルを書込むべきパーティションを示すパーティション情報が設けられていて、前記位置指定バックアップ手段が、前記パーティション情報に従って前記指定されたパーティションの対応する区分へのバックアップファイルの書き込みを行うことを特徴としている。
【0011】
また、請求項記載の発明は、データ処理装置に用いられ、揮発性メモリのデータをフラッシュメモリからなる補助記憶装置にパーティションごとに周回して順次更新しながらバックアップするデータバックアップ方法に係り、前記揮発性メモリのデータを複数個の区分に分割し、前記フラッシュメモリを複数個の前記パーティションに分割するとともに、さらに、前記各パーティションを前記揮発性メモリのデータの区分数と同じ個数の区分に分割し、前記揮発性メモリの区分ごとのデータのうち、更新された区分のデータのみバックアップファイルを作成して、前記フラッシュメモリの今回指定されたパーティションの対応する区分に書き込み、前記各パーティションに、バックアップファイルを書き込んだ時点での、前記フラッシュメモリへのバックアップ回数を示す回数データと、区分ごとのデータの最新バックアップファイルが、どのパーティションに保存されているかを区分ごとに示す最新書き込み位置情報とを含むバックアップ情報ファイルを設定し、データ復元時、前記フラッシュメモリに保存されている区分ごとの最新のバックアップファイルによって、前記揮発性メモリの各区分のデータを復元する一方、データを復元しようとする区分の前記最新のバックアップファイルが破壊されているときは、一つ前の回に作成された当該区分のバックアップファイルを前記最新のバックアップファイルと判断して、前記フラッシュメモリの該当するパーティションの対応する区分から読み出して、前記揮発性メモリの当該区分のデータを復元することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
◇第1実施例
図1は、本発明の第1実施例であるデータバックアップ装置の構成を示すブロック図、図2は、本実施例のデータバックアップ装置における、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリの構成例を示す図、図3は、本実施例のデータバックアップ装置における、揮発性メモリからコンパクトフラッシュメモリへのデータバックアップ時のデータの流れを示す図、図4は、本実施例のデータバックアップ装置における、データバックアップ処理を示すフローチャート、図5は、本実施例のデータバックアップ装置における、コンパクトフラッシュメモリから揮発性メモリへのデータ復元時のデータの流れを示す図、図6は、本実施例のデータバックアップ装置における、データ復元処理を示すフローチャートである。
【0017】
この例のデータバックアップ装置は、図1に示すように、データ処理装置10と、補助記憶装置20とから概略構成されている。
データ処理装置10は、プログラム制御によって動作して、データバックアップの処理を行う。補助記憶装置20は、情報のバックアップファイルを記憶する。
【0018】
さらに、データ処理装置10は、揮発性メモリ11と、位置指定バックアップ部12と、最新データ復元部13とから構成されている。
揮発性メモリ11は、監視制御装置等の動作に必要なシステムデータ等を記憶する。位置指定バックアップ部12は、周期的に、揮発性メモリ11の情報からバックアップファイルを作成して、コンパクトフラッシュメモリ21に対して、書き込み位置を指定して記憶させる。最新データ復元部13は、電源停止後の再起動時、コンパクトフラッシュメモリ21に記憶されているデータから、電源停止前のデータを復元する。
また、補助記憶装置20は、コンパクトフラッシュメモリ21を備えている。コンパクトフラッシュメモリ21は、複数のパーティションに分割されていて、システムデータを均等に周回して記憶する、不揮発性メモリである。
【0019】
以下、図1に示されたデータバックアップ装置の動作を説明する。
データ処理装置10において、位置指定バックアップ部12は、揮発性メモリ11の情報によって、周期的に、コンパクトフラッシュメモリ21にバックアップファイルを作成する。
コンパクトフラッシュメモリ21は、図2に示すように、予め10個のパーティションP1〜P10に分割されている。位置指定バックアップ部12は、バックアップファイルを作成するパーティションの位置を、先頭のパーティションP1から順に変化させるとともに、最後のパーティションP10へのバックアップファイルの作成が終了したとき、再び先頭のパーティションP1に戻り、前回作成したバックアップファイルを上書きする形で、バックアップファイルの作成を順次繰り返して継続して行う。
またこの際、位置指定バックアップ部12は、バックアップの総回数を示すデータを、バックアップファイルを作成した同一パーティションに記録する。
【0020】
装置電源を停止した後、再起動した場合には、揮発性メモリ11に記憶されていたシステムデータ等の情報はクリアされてしまうが、最新データ復元部13は、コンパクトフラッシュメモリ21の全パーティションを検索して、バックアップ回数を示すデータから、最新のバックアップファイルが格納されているパーティションを検出して、そのパーティションのデータを揮発性メモリ11に再度格納することによって、揮発性メモリ11を、電源停止前と同じデータ状態に復元する。
この際、例えば、バックアップファイル作成時にエラーが発生して、バックアップファイルが正常に作成されなかった場合でも、一つ前のパーティションには、前回のバックアップファイルが上書きされることなく残っているので、そのデータを最新のバックアップファイルとして復元することができる。
【0021】
次に、図3および図4を参照して、この例のデータバックアップ装置における、データのバックアップ方法を詳細に説明する。
この例のデータバックアップ装置における、データバックアップ時には、図3に示すように、揮発性メモリ11から、システムデータD01と、システムデータがバックアップされた回数を示す回数データC01と、システムデータD01が格納されていたパーティションを示すパーティション情報E01とが読み出される。位置指定バックアップ部12は、これらのデータによって、コンパクトフラッシュメモリ21における各パーティションP1〜P10から順次選択して、それぞれバックアップファイルとバックアップ回数ファイルとに、最新のデータを書込む。
【0022】
図4は、この例のコンパクトフラッシュメモリのバックアップ処理をフローチャートによって示したものである。
データのバックアップ処理の開始時、位置指定バックアップ部12は、揮発性メモリ11の回数データC01から、データのバックアップ実績を判断する(ステップA1)。そして、実績ありのときは、パーティション情報E01から次に書込むべきパーティションの情報を取得する(ステップA2)。また、実績なしの場合は、先頭パーティションP1の情報を取得する(ステップA3)。
【0023】
パーティションの情報が取得されたとき、揮発性メモリ11内のデータD01のバックアップファイルの作成を行って、例えばパーティションP1にバックアップファイルD11として記録する(ステップA4)。
バックアップファイルD11の作成後、揮発性メモリ11内の書き込み回数を記録する回数データC01の回数を+1し、次に書込むべきパーティションを記録しておくパーティション情報E01を、今回書き込みを行ったパーティションの次のパーティションに更新する(ステップA5)。
また、データをバックアップしたパーティションと同じパーティションに、回数データC01のバックアップファイルも作成して、バックアップ回数ファイルC11として記録する(ステップA6)。
【0024】
パーティション情報を更新する際、現在のパーティションが最終パーティションP10であった場合は、次のパーティションは、再び先頭のパーティションP1に戻る(ステップA7)。
一定時間経過後、位置指定バックアップ部12は、同様にして、更新された揮発性メモリ11のデータD01を、パーティション情報E01に記録されていたパーティションにバックアップする。
前回記録されたバックアップファイルが、パーティション内に残っている場合には、上書きを行う。
【0025】
以後、一定周期で、パーティションP1からP10までのパーティションを周回して使用して、バックアップファイルの作成を行う。
バックアップファイル作成中に書き込みエラーが発生して、ファイルが破壊された場合にも、前回のバックアップファイルは、一つ前のパーティションに上書きされることなく残される。
【0026】
続いて、図5および図6を参照して、この例のデータバックアップ装置における、データの復元方法を詳細に説明する。
この例のデータバックアップ装置における、データ復元時には、図5に示すように、コンパクトフラッシュメモリ21における各パーティションP1〜P10から、バックアップファイルと、バックアップ回数ファイルが読み出される。最新データ復元部13は、これらのデータから、揮発性メモリ11における、システムデータD01と、システムデータD01がバックアップされた回数データC01と、システムデータD01が格納されていたパーティション情報E01とに、最新のデータを復元する。
【0027】
図6は、この例のコンパクトフラッシュメモリの復元処理をフローチャートによって示したものである。
データ処理装置10の電源が停止した場合には、揮発性メモリ11内のデータは消去されてしまう。再起動時、データ処理装置10において、最新データ復元部13は、コンパクトフラッシュメモリ21の先頭パーティションP1を検索して、バックアップファイルD11が存在するか否かを確認する(ステップB1,B2)。
【0028】
バックアップファイルD11が存在する場合には、先頭パーティションP1のバックアップ回数ファイルC11の情報を取得する(ステップB3)。続いて、次のパーティションP2のバックアップ回数ファイルC21の情報を取得して(ステップB4)、前のパーティションのバックアップ回数ファイルC11と、回数の比較を行う(ステップB5)。
前のパーティションのバックアップ回数の方が大きい場合は、前のパーティションP1を、最新のデータが保存されているパーティションと判断する。
一方、次のパーティションのバックアップ回数の方が大きい場合には、さらにその次のパーティションのバックアップ回数を取得し、最新のデータが保存されているパーティションPnが見いだされるまで、同様の手段を繰り返して行う。
【0029】
最新のデータが保存されているパーティションPnが検出されたとき、このパーティションから、バックアップファイルDnとバックアップ回数Cnとを、揮発性メモリ11に復元する(ステップB6)。そして、パーティション情報E01には、次に書込むべきパーティションP(n+1)の情報を登録する。
最新のバックアップファイルが、作成時のエラーによって破壊されていた場合には、前回のバックアップファイルが、一つ前のパーティションに上書きされることなく残っているので、最新データ復元部13は、このバックアップファイルを最新データであると判断して、揮発性メモリ11の各情報の復元を行う。
【0030】
このように、この例のデータバックアップ装置によれば、コンパクトフラッシュメモリを複数のパーティションに分割して、各パーティションを周回して使用することによって、個々のパーティションへの書き換え回数を少なくすることができ、これによって、コンパクトフラッシュメモリの書き換え回数による寿命を延長することができる。
【0031】
また、この例のデータバックアップ装置によれば、バックアップファイルを分割したそれぞれのパーティションに、バックアップデータを順に保存することによって、バックアップファイルの完全な消失を防止することができる。これは、バックアップファイル書き込み時に、なんらかの理由によって、書き込みエラーが発生して、そのパーティション内のファイルが破壊されてしまった場合でも、エラー発生の直前にバックアップを行ったバックアップファイルは、一つ前のパーティションに、上書きされることなく残っているため、そのバックアップファイルを最新データと見なして復元することができるためである。
【0032】
◇第2実施例
図7は、本発明の第2実施例であるデータバックアップ装置の構成を示すブロック図、図8は、本実施例のデータバックアップ装置における、揮発性メモリからコンパクトフラッシュメモリへのデータバックアップ時のデータの流れを示す図、図9は、本実施例のデータバックアップ装置における、コンパクトフラッシュメモリから揮発性メモリへのデータ復元時のデータの流れを示す図である。
【0033】
この例の場合における、データバックアップ装置は、図7に示すように、データ処理装置10Aと、補助記憶装置20Aとから概略構成されていて、データ処理装置10Aは、揮発性メモリ11Aと、位置指定バックアップ部12Aと、最新データ復元部13Aとからなり、補助記憶装置20Aはコンパクトフラッシュメモリ21Aからなる点は、第1実施例の場合と同様であって、これらの機能もほぼ同様であるが、揮発性メモリ11A内のバックアップ対象データが複数個のデータからなり、コンパクトフラッシュメモリ21Aが、各パーティション内に、揮発性メモリ11A内の複数個のデータに対応して、それぞれ複数個のバックアップファイルを記憶する点が異なっている。
【0034】
次に、図8を参照して、この例のデータバックアップ装置における、データのバックアップ方法を詳細に説明する。
この例のデータバックアップ装置における、データバックアップ時には、図8に示すように、揮発性メモリ11Aから、更新されたシステムデータと、このシステムデータがバックアップされた回数データと、システムデータが格納されるパーティション情報と、最新書き込み位置情報とが読み出される。位置指定バックアップ部12Aは、これらのデータによって、コンパクトフラッシュメモリ21Aのいずかのパーティションにおける、1ないし複数個のバックアップファイルと、バックアップ情報ファイルとを書込む。
【0035】
さらに具体的に説明すると、位置指定バックアップ部12Aは、揮発性メモリ11AのデータD01,D02,D03によって、コンパクトフラッシュメモリ21Aの先頭パーティションP1に対するバックアップファイルを作成して、それぞれバックアップファイルD111,D121,D131として書込む。
バックアップファイル作成後、揮発性メモリ11A内の書き込み回数を記録しておく回数データC01の回数を+1し、次に書込むべきパーティション情報を記録しておくパーティション情報E01を、今回書き込みを行ったパーティションの次のパーティションに更新する。
【0036】
また、各データの最新バックアップファイルが、どのパーティションに保存されているかを示す情報を保存しておくための最新書き込み位置情報F01に、データD01はP1を、データD02はP1を,データD03はP1を、それぞれ書き込み位置のパーティション情報として保存する。
さらに、回数データC01,パーティション情報E01,最新書き込み位置情報F01を、バックアップファイルを作成したパーティションと同じパーティションに、バックアップ情報ファイルG111として保存する。
【0037】
一定時間経過後、位置指定バックアップ部12Aは、前回と同様に、揮発性メモリ11A内のデータのバックアップファイルの作成を行うが、ここで、全データのバックアップファイルの作成を行うのではなく、前回、バックアップファイルを作成した時点以後に更新が行われたデータを、データの更新時刻から判断して、そのデータのみのバックアップファイルの作成を行う。
全データの更新がなかった場合は、位置指定バックアップ部12Aは処理を行わない。
【0038】
いま、一定時間以内にD01,D02のデータが更新されたとすると、位置指定バックアップ部12Aは、2番目のパーティションP2に対するバックアップファイルの作成を行って、D211,D221として書き込みを行う。
回数データC01のバックアップ回数は2回とし、パーティション情報は次に保存すべきパーティションP3とする。
最新書き込み位置情報F01は、バックアップファイルを作成したデータD01,D02に関しては、2番目のパーティションP2に更新するが、データD03は更新されず、バックアップファイルを作成しなかったので、1番目のパーティションP1のままとする。
【0039】
回数データC01,パーティション情報E01,最新書き込み位置情報F01を、バックアップファイルを作成したパーティションと同じパーティションP2に、バックアップ情報ファイルG211として、合わせて保存する。
以後、同様の手順を繰り返すことによって、一定周期で、パーティションP1〜P10を周回して使用して、バックアップファイルの作成を行う。
【0040】
続いて、図9を参照して、この例のデータバックアップ装置における、データの復元方法を詳細に説明する。
この例のデータバックアップ装置における、データ復元時には、図9に示すように、コンパクトフラッシュメモリ21Aにおける各パーティションから、バックアップファイルと、バックアップ情報ファイルが読み出される。最新データ復元部13Aは、これらのデータから、揮発性メモリ11Aにおける、システムデータD01〜D03と、システムデータがバックアップされた回数データC01と、システムデータD01〜D03が格納されていたパーティション情報E01とに、最新のデータを復元する。
【0041】
さらに具体的に説明すると、データ処理装置10Aの再起動時、最新データ復元部13Aは、コンパクトフラッシュメモリ21Aの先頭パーティションP1を検索して、バックアップファイルD111が存在するか否かを確認する。バックアップが行われている場合には、必ず最初のP1のパーティションに、バックアップファイルD111が存在する。
バックアップファイルD111が存在する場合は、先頭パーティションP1のバックアップ情報ファイルG111から、データD01に関するバックアップ回数情報を取得して、次のパーティションP2のバックアップ回数情報と回数の比較を行う。
【0042】
前のパーティションのバックアップ回数の方が大きい場合には、前のパーティションP1を、最新のバックアップファイルが保存されているパーティションであると判断する。
一方、次のパーティションのバックアップ回数の方が大きい場合には、さらに次のパーティションのバックアップ回数を取得して、最新のデータが保存されているパーティションPnが見いだされるまで、同様の手段を繰り返して行う。
【0043】
最新のデータが保存されているパーティションPnが検出されたとき、このパーティションを、最新のバックアップ情報ファイルが保存されているパーティションと判断して、最新のバックアップ情報ファイルGnを、揮発性メモリ11Aの回数データC01,パーティション情報E01,最新書き込み位置情報F01に復元する。
最新書き込み位置情報F01には、各データD01,D02,D03の最新のバックアップファイルが、どのパーティションに保存されているかの情報が記録されているので、この情報をもとに、最新のバックアップファイルを揮発性メモリ11Aに復元する。
【0044】
このように、この例のデータバックアップ装置では、更新のあったデータのみバックアップファイルの作成を行っているので、書き換え回数を少なくすることができ、コンパクトフラッシュメモリの寿命をより延長することができる。
また、1回のバックアップファイルの容量を削減することができるので、データバックアップ装置のCPU(Central Processing Unit )の負荷を低減することができる。
【0045】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、実施例では、コンパクトフラッシュメモリを分割して10個のパーティションを構成するものとしたが、これに限るものではなく、さらに多数のパーティションに分割する構成としてもよく、これによって、コンパクトフラッシュメモリの書き換え回数による寿命をより延長することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデータバックアップ装置では、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリを複数のパーティションに分割して、周回して揮発性メモリのデータのバックアップに使用することによって、個々のパーティションへの書き換え回数を少なくすることができ、これによって、コンパクトフラッシュメモリの書き換え回数による寿命を延長することができるとともに、バックアップファイルを分割したそれぞれのパーティションに、バックアップデータを順に保存するので、バックアップファイルの完全な消失を防止することができる。
【0047】
また、本発明のデータバックアップ装置では、コンパクトフラッシュメモリを複数のパーティションに分割するとともに、各パーティションに複数のバックアップファイルを格納して、揮発性メモリにおける更新のあったデータのみバックアップファイルの作成を行うようにすることによって、コンパクトフラッシュメモリの書き換え回数を少なくすることができ、コンパクトフラッシュメモリの書き換え回数による寿命をより延長することができる。
また、1回のバックアップファイルの容量を削減することができるので、データバックアップ装置のCPUの負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるデータバックアップ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例のデータバックアップ装置における、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリの構成例を示す図である。
【図3】同実施例のデータバックアップ装置における、揮発性メモリからコンパクトフラッシュメモリへのデータバックアップ時のデータの流れを示す図である。
【図4】同実施例のデータバックアップ装置における、データバックアップ処理を示すフローチャートである。
【図5】同実施例のデータバックアップ装置における、コンパクトフラッシュメモリから揮発性メモリへのデータ復元時のデータの流れを示す図である。
【図6】同実施例のデータバックアップ装置における、データ復元処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例であるデータバックアップ装置の構成を示すブロック図である。
【図8】同実施例のデータバックアップ装置における、揮発性メモリからコンパクトフラッシュメモリへのデータバックアップ時のデータの流れを示す図である。
【図9】同実施例のデータバックアップ装置における、コンパクトフラッシュメモリから揮発性メモリへのデータ復元時のデータの流れを示す図である。
【符号の説明】
10,10A データ処理装置
11,11A 揮発性メモリ
12,12A 位置指定バックアップ部
13,13A 最新データ復元部
20,20A 補助記憶装置
21,21A コンパクトフラッシュメモリ

Claims (4)

  1. データ処理装置に用いられ、揮発性メモリのデータをフラッシュメモリからなる補助記憶装置にパーティションごとに周回して順次更新しながらバックアップするデータバックアップ装置であって
    前記揮発性メモリのデータを複数個の区分に分割し、前記フラッシュメモリを複数個の前記パーティションに分割するとともに、さらに、前記各パーティションを前記揮発性メモリのデータの区分数と同じ個数の区分に分割し、
    前記揮発性メモリの区分ごとのデータのうち更新された区分のデータのみバックアップファイルを作成して、前記フラッシュメモリの今回指定されたパーティションの対応する区分に書き込む位置指定バックアップ手段と、
    データ復元時、前記フラッシュメモリに保存されている区分ごとの最新のバックアップファイルによって、前記揮発性メモリの各区分のデータを復元する一方、データを復元しようとする区分の前記最新のバックアップファイルが破壊されているときは、一つ前の回に作成された当該区分のバックアップファイルを前記最新のバックアップファイルと判断して、前記フラッシュメモリの該当するパーティションの対応する区分から読み出して、前記揮発性メモリの当該区分のデータを復元する最新データ復元手段とを備えてなるとともに、
    前記各パーティションには、バックアップファイルを書き込んだ時点での、前記フラッシュメモリへのバックアップ回数を示す回数データと、区分ごとのデータの最新バックアップファイルが、どのパーティションに保存されているかを区分ごとに示す最新書き込み位置情報とを含むバックアップ情報ファイルが設けられていることを特徴とするデータバックアップ装置。
  2. 前記揮発性メモリには、前記フラッシュメモリへのバックアップ回数を示す前記回数データと、区分ごとのデータの最新バックアップファイルが、どのパーティションに保存されているかを区分ごとに示す前記最新書き込み位置情報とが記憶されていることを特徴とする請求項1記載のデータバックアップ装置。
  3. 前記揮発性メモリに、次にバックアップファイルを書込むべきパーティションを示すパーティション情報が設けられていて、前記位置指定バックアップ手段が、前記パーティション情報に従って前記指定されたパーティションの対応する区分へのバックアップファイルの書き込みを行うことを特徴とする請求項1又は2記載のデータバックアップ装置。
  4. データ処理装置に用いられ、揮発性メモリのデータをフラッシュメモリからなる補助記憶装置にパーティションごとに周回して順次更新しながらバックアップするデータバックアップ方法であって、
    前記揮発性メモリのデータを複数個の区分に分割し、前記フラッシュメモリを複数個の前記パーティションに分割するとともに、さらに、前記各パーティションを前記揮発性メモリのデータの区分数と同じ個数の区分に分割し、
    前記揮発性メモリの区分ごとのデータのうち、更新された区分のデータのみバックアップファイルを作成して、前記フラッシュメモリの今回指定されたパーティションの対応する区分に書き込み、
    前記各パーティションに、バックアップファイルを書き込んだ時点での、前記フラッシュメモリへのバックアップ回数を示す回数データと、区分ごとのデータの最新バックアップファイルが、どのパーティションに保存されているかを区分ごとに示す最新書き込み位置情報とを含むバックアップ情報ファイルを設定し、
    データ復元時、前記フラッシュメモリに保存されている区分ごとの最新のバックアップファイルによって、前記揮発性メモリの各区分のデータを復元する一方、データを復元しようとする区分の前記最新のバックアップファイルが破壊されているときは、一つ前の回に作成された当該区分のバックアップファイルを前記最新のバックアップファイルと判断して、前記フラッシュメモリの該当するパーティションの対応する区分から読み出して、前記揮発性メモリの当該区分のデータを復元することを特徴とするデータバックアップ方法。
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