JP4433912B2 - Aspポータルサーバ装置、ソフトウェア処理サービス提供方法およびプログラム - Google Patents

Aspポータルサーバ装置、ソフトウェア処理サービス提供方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ASP(Application Service Provider)事業者が提供するソフトウェア処理サービスをユーザに提供可能なASPポータルサーバ、このASPポータルサーバを用いてユーザにソフトウェア処理サービスを提供するソフトウェア処理サービス提供方法に関する。
翻訳ソフトウェアや科学技術計算ソフトウェアなどのソフトウェアによる処理サービスをネットワーク経由でユーザに提供する事業者をASP事業者と呼び、近年、その数が急速に増大している。このような背景の下、複数のASP事業者が提供するソフトウェア処理サービスを一つのサーバにアクセスするだけで選択可能なASPポータルサーバが注目されている(例えば特許文献1参照)。
他方、異機種の複数台のプリンタが接続されたプリントシステムにおいて、PCから印刷枚数を指定して印刷を指示すると、予め把握している各プリンタの性能に基づき、各プリンタでその指定枚数の印刷を仮に実行させた場合の印刷枚数1枚当たりの印刷コストと印刷処理時間を算出してPC画面に表示し、利用者に実際に印刷するプリンタを選択させるようにした技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2002−182764号公報 特開2000−81960号公報
第1の問題点は、従来のASPポータルサーバでは、同種のサービスを提供する複数のASP事業者からその一つを選択するための判断情報を与える手段が考慮されていなかったことである。今後のASPの提供形態は、複数のASP事業者によって同種のサービスが提供されることが予想される。その場合、ASPポータルサーバでは、複数のASP事業者からのサービスの処理時間(計算時間)、料金情報(費用情報)に基づいて選択できることが望ましい。
第2の問題点は、特許文献2に記載される技術を特許文献1に記載されるASPポータルサーバに適用し、ASPポータルサーバが利用者から別途入力された情報(特許文献2の場合、印刷枚数)に基づいて処理時間と費用を計算する方法では、利用者の負担が大きくなることである。ASPサービスでは、翻訳サービスや科学技術計算サービスなど多種多様なサービスが存在し、サービスの種類毎に処理時間と費用を計算するためのパラメータが異なる。そのようなパラメータを利用者に要求するのでは、利用者の負担が著しく大きくなってしまう。
第3の問題点は、特許文献2に記載される技術を特許文献1に記載されるASPポータルサーバに適用し、ASPポータルサーバにおいて予め把握している情報(特許文献2の場合、各プリンタの性能)に基づいて処理時間を計算する方法では、処理時間を正確に見積もれないことである。その理由は、その時点のASP事業者のコンピュータセンタにおける処理待ち時間を考慮できないためである。
第4の問題点は、特許文献2に記載される技術を特許文献1に記載されるASPポータルサーバに適用し、ASPポータルサーバにおいて予め把握している情報(特許文献2の場合、各プリンタの性能)に基づいて費用を計算する方法では、各ASP事業者は料金設定を固定せざるを得ず、自身のコンピュータセンタの混雑状況に応じて料金を柔軟に変更することができないことである。
本発明の目的は、複数のASP事業者が提供する同種のサービスに対し、ASPポータルサーバによって、それらの業者間でのサービスの処理時間や料金情報をASPサービスを依頼する前にASPサービス利用者に提供し、ASPサービス利用者が時間や費用の点で最も好ましいサービスを選択できるようにすることである。
本発明の別の目的は、ASPサービス利用者に負担をかけずに、複数のASP事業者が提供する同種のサービスにかかる処理時間や料金情報を利用者に提供できるようにすることにある。
本発明の他の目的は、ASPポータルサーバがASPサービス利用者に提供する各ASP事業者のサービス毎の処理時間をより正確なものにすることにある。
本発明のさらに他の目的は、各ASP事業者がサービスの料金を柔軟に変更することができるようにすることある。
本発明の第1のASPポータルサーバ装置は、入力ファイルに対応した計算結果を提供するASPポータルサーバ装置において、1つ以上のASP事業者によるASPサービスの概算の処理時間および料金情報の少なくとも一方を事前に表示して、ASPサービス利用者がその内からASP事業者の一つを選んでASPサービスの処理の依頼を行うことができることを特徴とする。
本発明の第2のASPポータルサーバ装置は、第1のASPポータルサーバ装置において、ASP事業者が提供するASPサービスの処理時間および料金情報の少なくとも一方を概算するための基準情報を保持するASPポータルサーバ内記憶装置を随時更新することを可能とすることによって、最新の処理時間および料金情報の少なくとも一方をASPサービス利用者に提供することを特徴とする。
本発明の第3のASPポータルサーバ装置は、第1のASPポータルサーバ装置において、実際に実行されて蓄積されたASP事業者でのASPサービスの入力パラメータとその確定処理時間および料金情報の少なくとも一方のうち、入力ファイルから抽出した入力パラメータに最も近いものを表示してASPサービス利用者に参考情報として提示することを特徴とする。
本発明の第4のASPポータルサーバ装置は、ソフトウェア処理サービスを提供する複数のコンピュータセンタと前記ソフトウェア処理サービスを利用する利用者端末とにネットワーク経由で接続されたASPポータルサーバ装置において、前記各コンピュータセンタの提供するソフトウェア処理サービス毎に処理時間を概算するための処理時間基準情報を記憶する基準情報記憶手段と、前記利用者端末から受信したソフトウェア処理サービスを受ける入力ファイルを記憶する入力情報記憶手段と、前記入力ファイルを解析し、ソフトウェア処理サービスの処理時間を概算するためのパラメータを抽出する入力情報解析手段と、前記抽出されたパラメータの値と前記処理時間基準情報とから、前記入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの処理時間を、そのソフトウェア処理サービスを提供する各コンピュータセンタ毎に計算する計算手段と、コンピュータセンタ毎に計算された処理時間を含む選択画面を前記利用者端末へ送信する見積結果表示手段と、前記利用者端末から受信した選択情報で選択されるコンピュータセンタに対し、前記入力情報記憶手段に記憶された入力ファイルを送信し、前記コンピュータセンタから受信した処理結果を前記利用者端末へ送信する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第5のASPポータルサーバ装置は、第4のASPポータルサーバ装置において、前記処理時間基準情報は、コンピュータセンタにASPサービスの実行を依頼してから実行が開始されるまでのサービス開始待ち時間と、実行が開始されてから結果が得られるまでの時間を前記抽出されたパラメータの値から概算するための計算式情報とを含み、且つ、前記コンピュータセンタから受信した更新要求に従って前記サービス開始待ち時間の値を更新する更新手段を備えることを特徴とする。
本発明の第6のASPポータルサーバ装置は、第4のASPポータルサーバ装置において、前記制御手段は、前記コンピュータセンタから処理結果と共に受信した処理時間情報を、前記抽出されたパラメータの値に対応する参考処理時間情報として前記基準情報記憶手段に記憶するものであり、且つ、前記見積結果表示手段は、前記抽出されたパラメータの値に対応する参考処理時間情報あるいはそれに最も近い参考処理時間情報を前記基準情報記憶手段から検索して前記選択画面に表示するものであることを特徴とする。
本発明の第7のASPポータルサーバ装置は、第5のASPポータルサーバ装置において、前記制御手段は、前記コンピュータセンタから処理結果と共に受信した処理時間情報を、前記抽出されたパラメータの値と前記サービス開始待ち時間との組合せに対応する参考処理時間情報として前記基準情報記憶手段に記憶するものであり、且つ、前記見積結果表示手段は、前記抽出されたパラメータの値と現在のサービス開始待ち時間との組合せに対応する参考処理時間情報あるいはそれに最も近い参考処理時間情報を前記基準情報記憶手段から検索して前記選択画面に表示するものであることを特徴とする。
本発明の第8のASPポータルサーバ装置は、ソフトウェア処理サービスを提供する複数のコンピュータセンタと前記ソフトウェア処理サービスを利用する利用者端末とにネットワーク経由で接続されたASPポータルサーバ装置において、前記各コンピュータセンタの提供するソフトウェア処理サービス毎に料金情報を概算するための料金基準情報を記憶する基準情報記憶手段と、前記利用者端末から受信したソフトウェア処理サービスを受ける入力ファイルを記憶する入力情報記憶手段と、前記入力ファイルを解析し、ソフトウェア処理サービスの料金情報を概算するためのパラメータを抽出する入力情報解析手段と、前記抽出されたパラメータの値と前記料金基準情報とから、前記入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの料金情報を、そのソフトウェア処理サービスを提供する各コンピュータセンタ毎に計算する計算手段と、コンピュータセンタ毎に計算された料金情報を含む選択画面を前記利用者端末へ送信する見積結果表示手段と、前記利用者端末から受信した選択情報で選択されるコンピュータセンタに対し、前記入力情報記憶手段に記憶された入力ファイルを送信し、前記コンピュータセンタから受信した処理結果を前記利用者端末へ送信する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第9のASPポータルサーバ装置は、第8のASPポータルサーバ装置において、前記コンピュータセンタから受信した更新要求に従って前記料金基準情報を更新する更新手段を備えることを特徴とする。
本発明の第10のASPポータルサーバ装置は、第8のASPポータルサーバ装置において、前記制御手段は、前記コンピュータセンタから処理結果と共に受信した料金情報を、前記抽出されたパラメータの値に対応する参考料金情報として前記基準情報記憶手段に記憶するものであり、且つ、前記見積結果表示手段は、前記抽出されたパラメータの値に対応する参考料金情報あるいはそれに最も近い参考料金情報を前記基準情報記憶手段から検索して前記選択画面に表示するものであることを特徴とする。
本発明の第11のASPポータルサーバ装置は、第9のASPポータルサーバ装置において、前記制御手段は、前記コンピュータセンタから処理結果と共に受信した料金情報を、前記抽出されたパラメータの値と前記料金基準情報との組合せに対応する参考料金情報として前記基準情報記憶手段に記憶するものであり、且つ、前記見積結果表示手段は、前記抽出されたパラメータの値と現在の料金基準情報との組合せに対応する参考料金情報あるいはそれに最も近い参考料金情報を前記基準情報記憶手段から検索して前記選択画面に表示するものであることを特徴とする。
本発明の第1のソフトウェア処理サービス提供方法は、a)利用者端末が、ネットワークを介してASPポータルサーバ装置をアクセスし、利用するソフトウェア処理サービスを選択するとともに前記ソフトウェア処理サービスの入力となる入力ファイルを送信するステップ、b)前記ASPポータルサーバ装置が、前記利用者端末から受信した入力ファイルを記憶部に記憶し、前記入力ファイルを解析して前記ソフトウェア処理サービスの処理時間を概算するためのパラメータを抽出し、記憶部に記憶するステップ、c)前記ASPポータルサーバ装置が、前記抽出されたパラメータの値と、基準情報記憶手段に記憶されている各コンピュータセンタの提供するソフトウェア処理サービス毎に処理時間を概算するための処理時間基準情報とから、前記入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの処理時間を、そのソフトウェア処理サービスを提供する各コンピュータセンタ毎に計算するステップ、d)前記ASPポータルサーバ装置が、コンピュータセンタ毎に計算された処理時間を含む選択画面を前記利用者端末へ送信するステップ、e)前記利用者端末が、前記選択画面を利用者に提示し、利用者から入力されたコンピュータセンタの選択情報を前記ASPポータルサーバ装置へ送信するステップ、f)前記ASPポータルサーバ装置が、前記利用者端末から受信した選択情報で選択されるコンピュータセンタに対し、前記記憶された入力ファイルを送信し、前記コンピュータセンタから受信した処理結果を前記利用者端末へ送信するステップ、を含むことを特徴とする。
本発明の第2のソフトウェア処理サービス提供方法は、第1のソフトウェア処理サービス提供方法において、前記処理時間基準情報は、コンピュータセンタにASPサービスの実行を依頼してから実行が開始されるまでのサービス開始待ち時間と、実行が開始されてから結果が得られるまでの時間を前記抽出されたパラメータの値から概算するための計算式情報とを含み、且つ、前記ASPポータルサーバ装置が前記コンピュータセンタから受信した更新要求に従って前記サービス開始待ち時間の値を更新するステップを含むことを特徴とする。
本発明の第3のソフトウェア処理サービス提供方法は、a)利用者端末が、ネットワークを介してASPポータルサーバ装置をアクセスし、利用するソフトウェア処理サービスを選択するとともに前記ソフトウェア処理サービスの入力となる入力ファイルを送信するステップ、b)前記ASPポータルサーバ装置が、前記利用者端末から受信した入力ファイルを記憶部に記憶し、前記入力ファイルを解析して前記ソフトウェア処理サービスの料金情報を概算するためのパラメータを抽出し、記憶部に記憶するステップ、c)前記ASPポータルサーバ装置が、前記抽出されたパラメータの値と、基準情報記憶手段に記憶されている各コンピュータセンタの提供するソフトウェア処理サービス毎に料金情報を概算するための料金基準情報とから、前記入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの料金情報を、そのソフトウェア処理サービスを提供する各コンピュータセンタ毎に計算するステップ、d)前記ASPポータルサーバ装置が、コンピュータセンタ毎に計算された料金情報を含む選択画面を前記利用者端末へ送信するステップ、e)前記利用者端末が、前記選択画面を利用者に提示し、利用者から入力されたコンピュータセンタの選択情報を前記ASPポータルサーバ装置へ送信するステップ、f)前記ASPポータルサーバ装置が、前記利用者端末から受信した選択情報で選択されるコンピュータセンタに対し、前記記憶された入力ファイルを送信し、前記コンピュータセンタから受信した処理結果を前記利用者端末へ送信するステップ、を含むことを特徴とする。
本発明の第4のソフトウェア処理サービス提供方法は、第3のソフトウェア処理サービス提供方法において、前記ASPポータルサーバ装置が、前記コンピュータセンタから受信した更新要求に従って前記料金基準情報を更新するステップを含むことを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、ソフトウェア処理サービスを提供する複数のコンピュータセンタと前記ソフトウェア処理サービスを利用する利用者端末とにネットワーク経由で接続されたASPポータルサーバ装置を構成するコンピュータを、前記利用者端末から受信したソフトウェア処理サービスを受ける入力ファイルを解析し、ソフトウェア処理サービスの処理時間を概算するためのパラメータを抽出して記憶部に記憶する入力情報解析手段、前記抽出されたパラメータの値と、前記各コンピュータセンタの提供するソフトウェア処理サービス毎に処理時間を概算するための処理時間基準情報を記憶する基準情報記憶手段に記憶された前記処理時間基準情報とから、前記入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの処理時間を、そのソフトウェア処理サービスを提供する各コンピュータセンタ毎に計算し、記憶部に記憶する計算手段、コンピュータセンタ毎に計算された処理時間を含む選択画面を前記利用者端末へ送信する見積結果表示手段、前記利用者端末から受信した選択情報で選択されるコンピュータセンタに対し、前記記憶された入力ファイルを送信し、前記コンピュータセンタから受信した処理結果を前記利用者端末へ送信する制御手段、として機能させることを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、第1のプログラムにおいて、前記処理時間基準情報は、コンピュータセンタにASPサービスの実行を依頼してから実行が開始されるまでのサービス開始待ち時間と、実行が開始されてから結果が得られるまでの時間を前記抽出されたパラメータの値から概算するための計算式情報とを含み、且つ、前記コンピュータを、さらに、前記コンピュータセンタから受信した更新要求に従って前記サービス開始待ち時間の値を更新する更新手段、として機能させることを特徴とする。
本発明の第3のプログラムは、ソフトウェア処理サービスを提供する複数のコンピュータセンタと前記ソフトウェア処理サービスを利用する利用者端末とにネットワーク経由で接続されたASPポータルサーバ装置を構成するコンピュータを、前記利用者端末から受信したソフトウェア処理サービスを受ける入力ファイルを解析し、ソフトウェア処理サービスの料金情報を概算するためのパラメータを抽出して記憶部に記憶する入力情報解析手段、前記抽出されたパラメータの値と、前記各コンピュータセンタの提供するソフトウェア処理サービス毎に料金情報を概算するための料金基準情報を記憶する基準情報記憶手段に記憶された前記料金基準情報とから、前記入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの料金情報を、そのソフトウェア処理サービスを提供する各コンピュータセンタ毎に計算し、記憶部に記憶する計算手段、コンピュータセンタ毎に計算された料金情報を含む選択画面を前記利用者端末へ送信する見積結果表示手段、前記利用者端末から受信した選択情報で選択されるコンピュータセンタに対し、前記記憶された入力ファイルを送信し、前記コンピュータセンタから受信した処理結果を前記利用者端末へ送信する制御手段、として機能させることを特徴とする。
本発明の第4のプログラムは、第3のプログラムにおいて、前記コンピュータを、さらに、前記コンピュータセンタから受信した更新要求に従って前記料金基準情報を更新する更新手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、以下のような効果が得られる。
第1の効果は、ASPサービス利用者は、ASPサービスを利用するための入力ファイルを用意した時点での各ASP事業者からの概算計算時間、料金を考慮して、最も適したASP事業者を選択してASPサービスを依頼することができることである。
第2の効果は、各ASP事業者からの概算計算時間、料金を見積もるためのパラメータがASPポータルサーバにおいて入力ファイルから抽出されるため、ASPサービス利用者に負担が一切かからないことである。
第3の効果は、各ASP事業者のコンピュータセンタから、サービス開始待ち時間の更新を可能とし、最新のサービス開始待ち時間を考慮して処理時間を見積もっているため、ASPポータルサーバがASPサービス利用者に提供する各ASP事業者のサービス毎の処理時間の見積り精度を高めることができることである。
第4の効果は、各ASP事業者のコンピュータセンタから、料金を概算するための料金基準情報の更新を可能としているため、各ASP事業者は、自身のコンピュータセンタの負荷状態などに応じてサービス料金を柔軟に変更することができることである。
図1を参照すると、本発明の実施の形態にかかるソフトウェア処理サービス提供システムは、ソフトウェア処理サービスを提供する複数のASP事業者のコンピュータセンタ1a〜1cと、ソフトウェア処理サービスを利用する利用者端末2と、これらに通信回線3を通じて接続されたASPポータルサーバ4とで構成されている。通信回線3としては、専用回線でもインターネットでもよい。
ASPポータルサーバ4は、処理装置5とサービス時間・料金情報記憶部6とワーク領域7とを含んで構成され、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで構成される。
サービス時間・料金情報記憶部6は、磁気ディスクなどで構成され、ASPポータルサーバ4において、各コンピュータセンタ1a〜1cの提供するソフトウェア処理サービス毎に、その処理時間および料金を概算するための基準情報を記憶する。1コンピュータセンタの1ソフトウェア処理サービスあたりのサービス時間・料金基準情報の内容例を図2に示す。
図2(a)を参照すると、1コンピュータセンタの1ソフトウェア処理サービスにかかるサービス時間・料金基準情報は、そのコンピュータセンタのASP事業者を一意に識別するためのASP事業者ID61と、そのソフトウェア処理サービスを一意に識別するためのASPサービスID62と、そのソフトウェア処理サービスの処理時間を計算するための基準情報63と、そのソフトウェア処理サービスの料金を計算するための基準情報64と、過去の実際の処理時間および料金情報を記録した履歴情報65とを含んで構成される。
処理時間基準情報63は、図2(b)に示されるように、サービス開始待ち時間631と時間タイプ632と処理時間計算式情報633とを含む。サービス開始待ち時間631は、当該コンピュータセンタに当該ASPサービスの実行を依頼してから実行が開始されるまでの待ち時間を示し、処理時間計算式情報633は、実行が開始されてから結果が得られるまでの時間を概算するための計算式などを示す。時間タイプ632は、実行が開始されてから結果が得られるまでの時間が入力量に比例して求まるか否かを示し、入力量から比例して求まる場合、処理時間計算式情報633は単位入力量あたりの処理時間となる。また、入力量から比例して求まらない場合、処理時間計算式情報633には、処理時間を推定する計算式が設定される。例えば、構造解析で固有値を求めるASPサービスの場合、幾つかの自由度に対する処理時間と、与えられた自由度から内挿または外挿計算によって処理時間を計算するための計算式(最小二乗法やスプライン補間法など)とが設定される。これらの計算式はテキストデータとして保存されており、数式インタプリタによって解釈実行される。
料金基準情報64は、図2(c)に示されるように、料金タイプ641と料金計算式情報642とを含む。料金タイプ641には、料金が固定料金制か、従量制かの区別が設定される。料金計算式情報642には、固定料金制の場合、その価格が設定される。また従量制の場合、入力量に比例して料金が求まるときには、単位入力量あたりの料金情報が設定される。また、入力量に比例して料金が定まらないときには、幾つかの処理時間に対する料金と、当該サービスについて概算された処理時間から内挿または外挿計算によって料金を計算するための計算式とが設定される。これらの計算式はテキストデータとして保存されており、数式インタプリタによって解釈実行される。
履歴情報65には、図2(d)に示されるように、処理時間基準情報63中のサービス開始待ち時間631と料金基準情報64の組合せである待ち時間および料金基準情報651をインデックスとして、処理時間を概算するために入力ファイルから抽出されたパラメータの値652、実際の処理時間653および実際の料金654の組が記録される。ここで、待ち時間および料金基準情報651をインデックスとしてグループ化して記録している理由は、処理時間基準情報63中のサービス開始待ち時間631および料金基準情報64は後述するように各コンピュータセンタ1a〜1cから適宜変更されるため、サービス開始待ち時間631および料金計算式情報642が相違すると、同じ抽出パラメータ値であっても、実際の処理時間および料金が相違するためである。
なお、本実施の形態では処理時間および料金の双方を見積もるため、サービス開始待ち時間631と料金基準情報64の組合せである待ち時間および料金基準情報651をインデックスにしているが、処理時間だけを見積もる場合には、サービス開始待ち時間631をインデックスとし、料金だけを見積もる場合には、料金基準情報64をインデックスとすればよい。また、他の実施の形態として、待ち時間および料金基準情報651を省略し、抽出パラメータ値に対応して、実際の処理時間と料金の履歴を記録するようにしてもよい。
再び図1を参照すると、ASPポータルサーバ4の処理装置5は、制御手段51、通信インタフェース52、見積結果表示手段53、入力情報解析手段54、処理時間料金計算手段55および更新手段56を備えている。これらの各手段は、ASPポータルサーバ4を構成するコンピュータとプログラムとで実現される。プログラムは、磁気ディスクなどのコンピュータ可読記録媒体に記録され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に、制御手段51、通信インタフェース52、見積結果表示手段53、入力情報解析手段54、処理時間料金計算手段55および更新手段56を実現する。これらは、概ね以下のような機能を有している。
通信インタフェース52は、ASPサービスの利用者端末2と通信回線3を通じて通信し、また各ASP事業者毎のコンピュータセンタ1a〜1cと通信回線3を通じて通信する機能を有する。
入力情報解析手段54は、通信インタフェース52にて利用者端末2から受信したソフトウェア処理サービスを受ける入力ファイルを解析し、当該ソフトウェア処理サービスの処理時間および料金を見積もるためのパラメータを抽出する機能を有する。入力ファイルから抽出するパラメータは、例えばASPサービスが翻訳サービスであればワード数であり、ASPサービスが構造解析などの科学技術計算サービスであれば、入力ファイルから抽出される自由度数や計算ステップ数、または求めたい固有値の数等であり、それぞれASPサービスの種類毎に予め定められている。入力情報解析手段54は、例えば、ASPサービスIDと抽出パラメータ名との対応表などを参照して、ASPサービスIDから抽出するパラメータの種類を判別し、その種類のパラメータを抽出するプログラムに入力ファイルを入力してパラメータを抽出する。
処理時間料金計算手段55は、入力情報解析手段54で抽出されたパラメータとサービス時間・料金情報記憶部6に記憶されている基準情報とから、利用者端末2から受信した入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの処理時間および料金を、そのソフトウェア処理サービスを提供する全てのASP事業者のコンピュータセンタ1a〜1c毎に計算する機能を有する。
見積結果表示手段53は、処理時間料金計算手段55で計算された各コンピュータセンタ1a〜1c毎の処理時間および料金の見積りを含む選択画面を通信インタフェース52を通じて利用者端末2へ送信する機能を有する。利用者端末2の利用者が、この選択画面に表示された同種ソフトウェア処理サービスを提供する各ASP事業者の処理時間および料金を比較考量して何れかのASP事業者のコンピュータセンタを選択すると、ASPポータルサーバ4に既に送信されている入力ファイルが、選択されたコンピュータセンタに送信され、そのコンピュータセンタの処理結果がASPポータルサーバ4を通じて利用者端末2に送られることになる。
更新手段56は、各コンピュータセンタ1a〜1cから受信した基準情報更新要求に基づいて、サービス時間・料金情報記憶部6を更新する機能を有する。
制御手段51は、通信インタフェース52、見積結果表示手段53、入力情報解析手段54、処理時間料金計算手段55および更新手段56の制御を行うと共に、ASPポータルサーバ4全体の制御を司る機能を有する。
ワーク領域7は、磁気ディスクなどで構成され、入力情報71を記憶する記憶部71M、解析結果72を記憶する記憶部72M、見積結果73を記憶する記憶部73M、選択情報74を記憶する記憶部74Mおよび処理結果75を記憶する記憶部75Mを備えている。
図3を参照すると、コンピュータセンタ1a〜1cの一例であるコンピュータセンタ10は、管理サーバ11と計算機装置13と記憶装置14とで構成され、通信回線3を通じてASPポータルサーバ4に接続されている。ここで、管理サーバ11は計算機装置13が兼ねていてもよい。また、計算機装置13や記憶装置14は複数あってもよい。
記憶装置14は、例えばハードディスクであり、ASPサービスを提供するアプリケーションプログラムおよび料金決定ポリシーを記憶する。ここに記憶されたアプリケーションプログラムは、コンピュータである計算機装置13に読み込まれて実行される。管理サーバ11には、実行すべきジョブのキュー(計算機装置13で実行する計算処理の待ち行列)12があり、ASPポータルサーバ4経由で利用者端末2から依頼されたASPサービスにかかるジョブは、このジョブ・キュー12に一旦格納され、先入れ先出し方式によって計算機装置13で処理されていく。管理サーバ11は、実行待ちのジョブ・キュー12に登録されているジョブの量から、新規にASPサービスを依頼された場合の実行開始までの待ち時間を算出し、ASPポータルサーバ4のサービス時間・料金情報記憶部6に登録されているサービス開始待ち時間631を更新する。この更新は、周期的に行ってもよいし、待ち時間が変化する都度、行うようにしてもよい。
また管理サーバ11は、実行待ちのジョブ・キュー12に登録されているジョブの量から計算機装置13の混雑状況を検知し、記憶装置14に記憶された料金決定ポリシーを参照して、その時点におけるASPサービスの料金を決定し、ASPポータルサーバ4のサービス時間・料金情報記憶部6に登録されている料金基準情報64を更新する。或る時点のジョブ量でなく、過去一定期間のジョブ量の平均などから最近の混雑状況を検知するようにしてもよい。料金決定ポリシーは任意であるが、例えば、「若し、実行待ちのジョブ量がN以上であれば、需要が多いと判断して料金を上げ、そうでなければ、料金を通常料金に戻す」といった料金決定ポリシーを使用することができる。また反対に、「若し、実行待ちのジョブ量がN以上であれば、ASPサービスの提供時間に時間がかかるために料金を下げ、そうでなければ、料金を通常料金に戻す」といった料金決定ポリシーを使用することもできる。さらに、「若し、実行待ちのジョブ量がM時間以上にわたって0であれば、計算機装置13が有効活用されていないと判断して、料金を下げ、そうでなければ、料金を通常料金に戻す」といった料金決定ポリシーを使用することもできる。
管理サーバ11がASPポータルサーバ4のサービス時間・料金情報記憶部6を更新するために送信する基準情報更新要求のフォーマット例を図4に示す。図4を参照すると、基準情報更新要求は、ASP事業者ID111、ASPサービスID112、種別113および設定情報114を含んでいる。ASP事業者ID111は、コンピュータセンタ1a〜1cを一意に識別するID、ASPサービスID112は、ASPサービスを一意に識別するIDである。種別113は、更新の対象がサービス開始待ち時間631、料金基準情報64の何れであるかを示し、設定情報114は、更新後のサービス開始待ち時間あるいは料金基準情報を示す。ASPポータルサーバ4の処理装置5における更新手段56は、受信した基準情報更新要求に含まれるASP事業者ID111およびASPサービスID112と合致するASP事業者ID61およびASPサービスID62を持つサービス時間・料金情報を記憶部6から検索し、種別113がサービス開始待ち時間の場合、処理時間基準情報63に含まれるサービス開始待ち時間631の内容を、設定情報114に記述されている内容に置き換える。また、種別113が料金基準情報の場合、料金基準情報64の内容を、設定情報114に記述されている内容に置き換える。
次に、本実施の形態にかかるソフトウェア処理サービス提供システムの動作を詳細に説明する。
利用者端末2の利用者がASPポータルサーバ4を通じてASPサービスを利用する際の処理のフローチャートを図5に示す。図5を参照すると、まず、ASPサービス利用者は、利用者端末2からASPポータルサーバ4に接続し、利用するアプリケーション、つまりASPサービスを選択し(ステップ100S)、次に、選択したASPサービスに対する入力となる入力ファイルを利用者端末2からASPポータルサーバ4に送信する(ステップ101S)。利用者端末2から送信された入力ファイルを含む入力情報は、通信インタフェース52で受信され、制御手段51の制御の下に、ワーク領域7の記憶部71Mに入力情報71として保存される。また、この入力情報71には、その入力ファイルが利用するASPサービスのID、利用者端末2の通信アドレスなども併せて保存される。
図6に利用者端末2からアクセスされるASPポータルサーバ4のサイトの画面400の一例を示す。利用者は、プルダウンメニュー401により利用するASPサービスを選択し、そのASPサービスの入力となる入力ファイルの利用者端末2でのファイル名を入力欄402に入力して、送信ボタン403を押すことにより、ASPポータルサーバ4に対して、ASPサービスの受け付けを要求する。このとき、利用するASPサービスの情報と入力ファイルとがASPポータルサーバ4に送信される。ここで、入力ファイルの例としては、例えばASPサービスが翻訳サービスの場合は原文の文章ファイル、ASPサービスが技術計算サービスの場合は、その技術計算サービスを提供するソフトウェアに対応した入力ファイルである。
次に、ASPポータルサーバ4は、受信した入力ファイルを選択されたASPサービスで処理した場合の処理時間と料金の概算を、そのASPサービスを提供する全てのASP事業者について計算し、その結果を含む選択画面を利用者端末2に表示する(ステップ102S)。このステップ102Sの詳細を図7に示す。
まず、制御手段51は、入力情報解析手段54により、入力情報71中の入力ファイルを解析し、その入力ファイルに対して実行されるASPサービスの処理時間と料金を概算するためのパラメータを抽出し、解析結果72として記憶部72Mに保存する(200S)。次に、制御手段51は、入力情報71中のASPサービスIDをキーにサービス時間・料金情報記憶部6を検索し、そのASPサービスを提供する全てのASP事業者のサービス時間・料金情報を取得する(ステップ201S)。そして、そのうちの1つのサービス時間・料金情報に注目し(ステップ202S)、処理時間料金計算手段55により、入力ファイルをASPサービスで処理した場合の処理時間と料金を概算する(ステップ203S、204S)。
処理時間については、まず、注目中のサービス時間・料金情報における時間タイプ632を参照して、処理時間が入力量に比例して求まるかどうかを判別し、比例して求まる場合には、処理時間計算式情報633には単位入力量あたりの処理時間が設定されているので、(入力量)×(単位入力量あたりの処理時間)を計算し、その計算結果にサービス開始待ち時間631を加算したものを推定処理時間とする。ここで、入力量には前記抽出されたパラメータの値が使用される。他方、処理時間が入力量に比例して求まらない場合、処理時間計算式情報633には、処理時間を補間などによって推定するための計算式が設定されているので、その計算式を適用して処理時間を計算し、その計算結果にサービス開始待ち時間631を加算したものを推定処理時間とする。
料金については、まず、注目中のサービス時間・料金情報における料金タイプ641を参照して、固定料金制か、従量制かを判別し、固定料金制の場合には、料金計算式情報642に設定されている固定料金を推定料金とする。他方、従量制の場合、入力量に比例して料金が求まるときには、料金計算式情報642に設定されている単位入力量あたりの料金情報に入力量を乗じて料金を計算する。ここで、入力量には前記抽出されたパラメータの値が使用される。また、入力量に比例して料金が定まらないときには、幾つかの処理時間に対する料金と、当該サービスについて概算された処理時間から内挿または外挿計算によって料金を計算するための計算式とが料金計算式情報642に設定されているので、それらに基づいて料金を計算する。
次に制御手段51は、注目中のサービス時間・料金情報における処理時間基準情報63中のサービス開始待ち時間631および料金基準情報64の組合せに等しいか、最も近い待ち時間および料金基準情報651を履歴情報65から検索し(ステップ205S)、さらに、この検索した待ち時間および料金基準情報651配下の履歴情報から、ステップ200Sで抽出したパラメータの値に等しいか、最も近い抽出パラメータ652と組になっている処理時間653および料金654を検索し、この検索した処理時間653および料金654を参考処理時間および参考料金とする(ステップ206S)。
次に制御手段51は、ステップ203Sで求められた推定処理時間、ステップ204Sで求められた推定料金、ステップ206Sで検索された参考処理時間および参考料金を、注目中のサービス時間・料金情報中のASP事業者ID61に対応付けて見積結果記憶部73Mに保存する(ステップ207S)。
制御手段51は、注目中のサービス時間・料金情報について上述した処理を終えると、ステップ201Sで取得した残りのサービス時間・料金情報のうちの1つのサービス時間・料金情報に注目を移し(ステップ208S)、ステップ203Sに戻って、上述した処理と同様の処理を繰り返す。こうして、利用者が選択したASPサービスを提供する全てのASP事業者について、その処理時間と料金の見積りを終えると、その結果を含む選択画面を利用者端末2に表示する(ステップ210S)。
図8に選択画面の一例を示す。選択画面410の中央に表示されている表411の各行が1つのASP事業者に対応しており、チェックボックス412、ASP事業者名413、推定計算時間414、概算料金415および備考416が並んでいる。各行の推定計算時間414にはステップ203Sで求められた推定処理時間が、概算料金415にはステップ204Sで求められた料金が、備考416には、ステップ206Sで検索された参考処理時間および参考料金が、それぞれ表示される。なお、417は、利用者が選択したASPサービス、入力ファイルから抽出されたパラメータを表示する欄であり、図8の例では、DYNA3Dと呼ばれるASPサービスに対して、自由度245000、ステップ数20000が抽出されている例が示されている。また、418は処理依頼ボタン、419はキャンセルボタンである。
再び図5を参照すると、利用者端末2の利用者は、図8に示されるような選択画面410に表示されたASP事業者別の推定計算時間および概算料金ならびに過去の参考事例を勘案して、自らの条件に従って依頼するASP事業者を選択する(ステップ103S)。具体的には、図8のチェックボックス412の何れかをマウスでクリックすることにより依頼するASP事業者を選択し、処理依頼ボタン418を押すことにより、ASPサービスの処理依頼を確定させる。確定したASPサービスの処理依頼の内容、つまり選択されたASP事業者の情報は利用者端末2からASPポータルサーバ4へ送信される。ASPポータルサーバ4の制御手段51は、通信インタフェース52を通じてASP事業者の選択情報を受信すると、記憶部74Mに選択情報74として保存する。
次に制御手段51は、入力情報71中の入力ファイルを、選択情報74で示されるASP事業者のコンピュータセンタ宛てに通信インタフェース52を通じて送信し、ASPサービスを依頼することにより、選択したASP事業者によるASPサービスを利用者に提供する(ステップ104S)。そして、依頼先のコンピュータセンタから入力ファイルに対する処理結果と実際の処理時間および料金とが返信されてくると、入力ファイルに対する処理結果を処理結果75として記憶部75Mに保存すると共に依頼元の利用者端末2へ送信し、実際の処理時間と料金は解析結果72中の抽出パラメータの値と組にして、サービス時間・料金情報記憶部6に記録する(ステップ105S)。具体的には、依頼先のASP事業者のIDでサービス時間・料金情報記憶部6を検索して、ASP事業者ID61が合致するサービス時間・料金情報を取得し、その処理時間基準情報63中のサービス開始待ち時間631および料金基準情報64の組合せと同じ内容の待ち時間および料金基準情報651が履歴情報65に存在するかどうかを調べ、存在すれば、その待ち時間および料金基準情報651の配下に、今回の抽出パラメータ値、実際の処理時間および料金の組を登録し、存在しなければ、サービス開始待ち時間631および料金基準情報64の組合せと同じ内容の待ち時間および料金基準情報651を新たに追加して、その配下に、今回の抽出パラメータ値、実際の処理時間および料金の組を登録する。
次に本実施の形態の効果を説明する。
第1の効果は、ASPサービス利用者は、ASPサービスを利用するための入力ファイルを用意した時点での各ASP事業者からの概算計算時間および料金を考慮して、最も適したASP事業者を選択してASPサービスを依頼することができることである。
第2の効果は、各ASP事業者からの概算計算時間および料金を見積もるためのパラメータがASPポータルサーバにおいて入力ファイルから抽出されるため、ASPサービス利用者に負担が一切かからないことである。
第3の効果は、各ASP事業者のコンピュータセンタから、サービス開始待ち時間の更新を可能とし、最新のサービス開始待ち時間を考慮して処理時間を見積もっているため、ASPポータルサーバがASPサービス利用者に提供する各ASP事業者のサービス毎の処理時間の見積り精度を高めることができることである。
第4の効果は、各ASP事業者のコンピュータセンタから、料金を概算するための料金基準情報の更新を可能としているため、各ASP事業者は、自身のコンピュータセンタの負荷状態などに応じてサービス料金を柔軟に変更することができることである。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。例えば、前述の実施の形態では、処理時間と料金の双方を見積もったが、何れか一方だけを見積もるようにした実施の形態も本発明に含まれる。
本発明の実施の形態のブロック図である。 サービス時間・料金情報の内容例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンピュータセンタのブロック図である。 基準情報更新要求のフォーマット例を示す図である。 本発明の実施の形態の処理例を示すフローチャートである。 ASPポータルサーバのサイトの画面例を示す図である。 ステップ102Sの詳細を示すフローチャートである。 利用者端末に表示される選択画面の一例を示す図である。
符号の説明
1a〜1c…ASP事業者のコンピュータセンタ
10…コンピュータセンタ
11…管理サーバ
12…ジョブ・キュー
13…計算機装置
14…記憶装置
2…利用者端末
3…通信回線
4…ASPポータルサーバ
5…処理装置
51…制御手段
52…通信インタフェース
53…見積結果表示手段
54…入力情報解析手段
55…処理時間料金計算手段
56…更新手段
6…サービス時間・料金情報記憶部
7…ワーク領域

Claims (5)

  1. ソフトウェア処理サービスにかかるジョブを待ち行列に一旦格納し、先入れ先出し方式によって前記ジョブを処理することにより前記ソフトウェア処理サービスを提供する複数のコンピュータセンタと前記ソフトウェア処理サービスを利用する利用者端末とにネットワーク経由で接続されたASPポータルサーバ装置において、
    前記各コンピュータセンタの提供するソフトウェア処理サービス毎に処理時間を概算するための処理時間基準情報であって、コンピュータセンタにASPサービスの実行を依頼してから実行が開始されるまでのサービス開始待ち時間と、実行が開始されてから結果が得られるまでの時間を概算するための計算式情報とを含む処理時間基準情報を記憶する基準情報記憶手段と、
    前記コンピュータセンタから受信した基準情報更新要求であって、前記コンピュータセンタの前記待ち行列に登録されているジョブの量から算出されたサービス開始待ち時間の値を含む基準情報更新要求に基づいて、前記基準情報記憶手段に記憶された前記コンピュータセンタの前記サービス開始待ち時間を更新する更新手段と、
    前記利用者端末から受信したソフトウェア処理サービスを受ける入力ファイルを記憶する入力情報記憶手段と、
    前記入力ファイルを解析し、ソフトウェア処理サービスの処理時間を概算するためのパラメータを抽出する入力情報解析手段と、
    前記抽出されたパラメータの値と前記処理時間基準情報とから、前記入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの処理時間を、そのソフトウェア処理サービスを提供する各コンピュータセンタ毎に計算する計算手段と、
    コンピュータセンタ毎に計算された処理時間を含む選択画面を前記利用者端末へ送信する見積結果表示手段と、
    前記利用者端末から受信した選択情報で選択されるコンピュータセンタに対し、前記入力情報記憶手段に記憶された入力ファイルを送信し、前記コンピュータセンタから受信した処理結果を前記利用者端末へ送信する制御手段とを備えることを特徴とするASPポータルサーバ装置。
  2. 前記制御手段は、前記コンピュータセンタから処理結果と共に受信した処理時間情報を、前記抽出されたパラメータの値に対応する参考処理時間情報として前記基準情報記憶手段に記憶するものであり、且つ、前記見積結果表示手段は、前記抽出されたパラメータの値に対応する参考処理時間情報あるいはそれに最も近い参考処理時間情報を前記基準情報記憶手段から検索して前記選択画面に表示するものであることを特徴とする請求項記載のASPポータルサーバ装置。
  3. 前記制御手段は、前記コンピュータセンタから処理結果と共に受信した処理時間情報を、前記抽出されたパラメータの値と前記サービス開始待ち時間との組合せに対応する参考処理時間情報として前記基準情報記憶手段に記憶するものであり、且つ、前記見積結果表示手段は、前記抽出されたパラメータの値と現在のサービス開始待ち時間との組合せに対応する参考処理時間情報あるいはそれに最も近い参考処理時間情報を前記基準情報記憶手段から検索して前記選択画面に表示するものであることを特徴とする請求項記載のASPポータルサーバ装置。
  4. a)利用者端末が、ネットワークを介してASPポータルサーバ装置をアクセスし、利用するソフトウェア処理サービスを選択するとともに前記ソフトウェア処理サービスの入力となる入力ファイルを送信するステップ、
    b)前記ASPポータルサーバ装置が、前記利用者端末から受信した入力ファイルを記憶部に記憶し、前記入力ファイルを解析して前記ソフトウェア処理サービスの処理時間を概算するためのパラメータを抽出し、記憶部に記憶するステップ、
    c)前記ASPポータルサーバ装置が、前記抽出されたパラメータの値と、基準情報記憶手段に記憶されている各コンピュータセンタの提供するソフトウェア処理サービス毎に処理時間を概算するための処理時間基準情報であって、コンピュータセンタにASPサービスの実行を依頼してから実行が開始されるまでのサービス開始待ち時間と、実行が開始されてから結果が得られるまでの時間を概算するための計算式情報とを含む処理時間基準情報とから、前記入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの処理時間を、そのソフトウェア処理サービスを提供する各コンピュータセンタ毎に計算するステップ、
    d)前記ASPポータルサーバ装置が、コンピュータセンタ毎に計算された処理時間を含む選択画面を前記利用者端末へ送信するステップ、
    e)前記利用者端末が、前記選択画面を利用者に提示し、利用者から入力されたコンピュータセンタの選択情報を前記ASPポータルサーバ装置へ送信するステップ、
    f)前記ASPポータルサーバ装置が、前記利用者端末から受信した選択情報で選択されるコンピュータセンタに対し、前記記憶された入力ファイルを送信し、ソフトウェア処理サービスを要求するステップ、
    g)前記コンピュータセンタが、前記ASPポータルサーバ装置から前記入力ファイルを受信し、要求されたソフトウェア処理サービスにかかるジョブを待ち行列に一旦格納し、先入れ先出し方式によって前記ジョブを処理し、前記入力ファイルに対する処理結果を前記ASPポータルサーバ装置へ送信するステップ、
    h)前記ASPポータルサーバ装置が、前記コンピュータセンタから受信した処理結果を前記利用者端末へ送信するステップ、
    i)前記コンピュータセンタが、前記待ち行列に登録されているジョブの量から算出したサービス開始待ち時間の値を含む基準情報更新要求を前記ASPポータルサーバ装置へ送信するステップ、
    j)前記ASPポータルサーバ装置が、前記コンピュータセンタから受信した前記基準情報更新要求に基づいて、前記基準情報記憶手段に記憶された前記コンピュータセンタの前記サービス開始待ち時間を更新するステップ、
    を含むことを特徴とするソフトウェア処理サービス提供方法。
  5. ソフトウェア処理サービスにかかるジョブを待ち行列に一旦格納し、先入れ先出し方式によって前記ジョブを処理することにより前記ソフトウェア処理サービスを提供する複数のコンピュータセンタと前記ソフトウェア処理サービスを利用する利用者端末とにネットワーク経由で接続されたASPポータルサーバ装置を構成するコンピュータを、
    前記利用者端末から受信したソフトウェア処理サービスを受ける入力ファイルを解析し、ソフトウェア処理サービスの処理時間を概算するためのパラメータを抽出して記憶部に記憶する入力情報解析手段、
    前記抽出されたパラメータの値と、前記各コンピュータセンタの提供するソフトウェア処理サービス毎に処理時間を概算するための処理時間基準情報であって、コンピュータセンタにASPサービスの実行を依頼してから実行が開始されるまでのサービス開始待ち時間と、実行が開始されてから結果が得られるまでの時間を概算するための計算式情報とを含む処理時間基準情報を記憶する基準情報記憶手段に記憶された前記処理時間基準情報とから、前記入力ファイルが受けるソフトウェア処理サービスの処理時間を、そのソフトウェア処理サービスを提供する各コンピュータセンタ毎に計算し、記憶部に記憶する計算手段、
    コンピュータセンタ毎に計算された処理時間を含む選択画面を前記利用者端末へ送信する見積結果表示手段、
    前記利用者端末から受信した選択情報で選択されるコンピュータセンタに対し、前記記憶された入力ファイルを送信し、前記コンピュータセンタから受信した処理結果を前記利用者端末へ送信する制御手段、
    前記コンピュータセンタから受信した基準情報更新要求であって、前記コンピュータセンタの前記待ち行列に登録されているジョブの量から算出されたサービス開始待ち時間の値を含む基準情報更新要求に基づいて、前記基準情報記憶手段に記憶された前記コンピュータセンタの前記サービス開始待ち時間を更新する更新手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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