JP4433737B2 - 電動機駆動回路 - Google Patents

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本発明は、バッテリ等の直流電源からインバータ回路を通してブラシレス直流電動機などの電動機に駆動電流を供給して該電動機を駆動する電動機駆動回路に関するものである。
ブラシレス直流電動機は、磁石界磁を有するロータと、多相の電機子コイルを有するステータと、ステータ側でロータの磁極の極性を検出することによりロータの回転角度位置を検出する位置センサと、直流電源と電機子コイルとの間に設けられたインバータ回路と、ロータを所定の回転方向に回転させるように、直流電源からインバータ回路を通して所定の順序で転流する駆動電流を多相の電機子コイルに流すべく、位置センサにより検出されるロータの回転角度位置に応じて、インバータ回路を制御するコントローラとにより構成される。
ブラシレス直流電動機に用いるインバータ回路としては、特許文献1に示されているように、駆動信号が与えられたときにオン状態になる上アームのスイッチ及び下アームのスイッチの直列回路からなるスイッチアームを1対の直流電圧入力端子間に複数個並列に接続した構成を有して、複数のスイッチアームのそれぞれのスイッチどうしの接続点から引き出された複数の出力端子がそれぞれ電動機の異なる入力端子に接続されるブリッジ形のものが多く用いられている。
この種のインバータ回路においては、各アームのスイッチの両端に帰還用ダイオードが逆並列接続されていて、該帰還用ダイオードにより、駆動電流を転流させる際にリカバリ電流を流すための回路が構成されている。
インバータ回路を制御するコントローラは、例えば、位置センサの出力に応じて、インバータ回路の各スイッチのオン期間及びオフ期間にそれぞれ相当する信号幅を有するオン信号及びオフ信号からなるオンオフ信号をインバータ回路の各スイッチに対して発生する分配器と、第1のレベル及び第2のレベルが交互に現れるPWM信号を発生するPWM信号発生部と、分配器が各スイッチアームの上アームのスイッチに対して発生したオン信号をPWM信号により変調して得た信号を各スイッチアームの上アームのスイッチに駆動信号として与える上アーム駆動回路と、分配器が各スイッチアームの下アームのスイッチに対してオン信号を発生しているときに各スイッチアームの下アームのスイッチに駆動信号を与える下アーム駆動回路とにより構成される。
図5は、電機子コイルが3相に構成されている場合に用いられるインバータ回路2の一例を示している。この例では、上アームのスイッチQ1及び下アームのスイッチQ2の直列回路からなる第1のスイッチアームS1と、上アームのスイッチQ3及び下アームのスイッチQ4の直列回路からなる第2のスイッチアームS2と、上アームのスイッチQ5及び下アームのスイッチQ6の直列回路からなる第3のスイッチアームS3とが直流電源から電圧が印加される1対の直流電圧入力端子2a,2b間に並列に接続され、第1ないし第3のスイッチアームS1ないしS3のそれぞれのスイッチどうしの接続点から引き出された3つの出力端子2u,2v及び2wがそれぞれスター結線された3相の電機子コイルLu,Lv及びLwの中性点Nと反対側の端末部から引き出された電動機の入力端子に接続されている。
図5に示した例では、ソースが共通接続されたPチャンネル形のMOSFETによりそれぞれ上アームのスイッチQ1,Q3及びQ5が構成され、これらのMOSFETのドレインソース間に形成された寄生ダイオードDf1,Df3及びDf5がそれぞれ上アームのスイッチQ1,Q3,Q5に逆並列接続される帰還ダイオードとして用いられている。
またソースが共通接続されたNチャンネル形のMOSFETによりそれぞれ下アームのスイッチQ2,Q4及びQ6が構成され、これらのMOSFETのドレインソース間に形成された寄生ダイオードDf2,Df4及びDf6がそれぞれ下アームのスイッチQ2,Q4及びQ6に逆並列接続される帰還ダイオードとして用いられている。
図5に示したインバータ回路において、第1のスイッチアームS1の上アームのスイッチQ1と第2のスイッチアームの下アームのスイッチQ4とに駆動信号が与えられる瞬間を考える。ここで、電動機に与える駆動電流をPWM制御するため、上アームのスイッチに与える駆動信号をPWM信号により変調して、該上アームのスイッチをオンオフさせるものとすると、PWM制御のオン期間(スイッチQ1及びQ4がオン状態になる期間)においては、図5に実線で示したように直流電源からスイッチQ1と電機子コイルLu及びLvとスイッチQ4とを通して駆動電流Ionが流れる。この駆動電流をオン電流と呼ぶ。またPWM制御のオフ期間においては、スイッチQ1がオフ状態にされてそれまで流れていたオン電流Ionが遮断されるため、コイルLu及びLwに誘起する起電力により、図に波線で示したように、コイルLu及びLvとスイッチQ4とダイオードDf2とを通して駆動電流と同方向の電流Ioffが流れる。この電流をオフ電流と呼ぶ。オフ電流Ioffが流れるときにダイオードDf2で発生する損失は、その順方向電圧降下VFと、オフ電流Ioffとの積により与えられる。ダイオードDf2の順方向電圧降下を0.8Vとし、オフ電流Ioffを1Aとすると、損失は0.8Wにも達する。
この損失を低減するために、特許文献1に示された発明では、各スイッチアームの上アームのスイッチ及び下アームのスイッチとして双方向性を有するMOSFETを用い、駆動電流をPWM制御するために上アームのスイッチをPWM信号によりオンオフさせる場合に、下アームのスイッチを上アームのスイッチと逆位相で駆動するようにしている。すなわち、上アームのスイッチQ1をオン状態にするときには下アームのスイッチQ2をオフ状態にし、上アームのスイッチQ1をオフ状態にするときに下アームのスイッチQ2をオン状態にする。
このように制御すると、上アームのスイッチQ1がオフ状態になった際に下アームのスイッチQ2がオン状態になるため、オフ電流IoffはダイオードDf2を通らずにスイッチQ2を通して流れる。MOSFETのドレインソース間の内部抵抗RDSは通常20mΩ程度であるため、オフ電流Ioffを1Aとすると、スイッチQ2を構成するMOSFETで生じる損失はRDS×(Ioff)=0.02Wとなり、リカバリ電流をダイオードを通して流す場合に比べて、損失を0.8−0.02=0.78Wだけ低減することができる。
上記のように、電動機に供給する駆動電流をPWM制御する際に、各スイッチアームを構成する2つのアームのスイッチを互いに同期させて逆位相で駆動するようにすると、オフ電流Ioffが流れた際の損失を少なくすることができる。このように、インバータ回路を用いた電動機駆動回路において、各スイッチアームの2つのスイッチを同期させて逆位相で駆動することにより、オン電流Ion及びオフ電流Ioffを流すことを「同期整流」と呼んでいる。
上記のように同期整流を行わせるには、各スイッチアームの2つのスイッチを互いに逆位相で駆動する必要があるが、この場合、電源が短絡されるのを防ぐため、各スイッチアームの2つのスイッチが同時にオン状態になる期間を生じさせないようにする必要がある。また各スイッチアームのPWM信号に応じてオンオフさせるスイッチ(PWM制御されるスイッチ、上記の例では上アームのスイッチ)に対して直列に接続されたスイッチ(上記の例では下アームのスイッチ)をオフ電流を流すためにオン状態にするのは、PWM制御されるスイッチがオン期間(PWM信号により決まるオン期間ではなく、分配器から与えられるオンオフ信号により決められるオン期間)にあるときのみである。例えば上記の例では、オフ電流を流すためにスイッチQ2をスイッチQ1と逆位相で駆動されるのは、スイッチQ1がオン期間にある場合のみであり、スイッチQ1のオフ期間にスイッチQ2を駆動してはならない。
同期整流を行わせる際に、各スイッチアームの上下のスイッチを同時にオン状態にする期間が生じるのを防ぐため、従来のこの種の電動機駆動回路では、図6に示すように、PWM信号を遅延させる遅延回路DLと、遅延回路DLの出力信号PWM´とPWM信号とが入力されたアンド回路ANDと、遅延回路DLの出力及びPWM信号が入力されたノア回路NORとを備えた回路を設けて、アンド回路及びノア回路からそれぞれ、下アームのスイッチ及び上アームのスイッチのオン期間とオフ期間を定める下アーム用信号VL及び上アーム用信号VUを得るようにしていた。
図6に示した回路において、PWM信号の波形が例えば図7(A)に示す通りであるとすると、遅延回路DLの出力信号PWM´の波形は、図7(B)に示すように、PWM信号を一定時間tdだけ遅延させた波形になる。またノア回路NORから得られる上アーム用信号VUの波形は図7(C)のようになり、アンド回路ANDから得られる下アーム用信号VLの波形は図7(D)のようになる。ここで、上アーム用信号VUがLレベル(ローレベル)を示す期間及びHレベル(ハイレベル)を示す期間をそれぞれ上アームのスイッチに駆動信号を与えて該スイッチをオン状態にする駆動期間及び駆動信号を消滅させて該スイッチをオフ状態にする非駆動期間とし、下アーム用信号VLがHレベルを示す期間及びLレベルを示す期間をそれぞれ下アームのスイッチの駆動期間及び非駆動期間とすると、上アームのスイッチがオン状態からオフ状態になった後遅れ時間tdが経過した時点で下アームのスイッチがオン状態になり、下アームのスイッチがオン状態からオフ状態になった後、遅れ時間tdが経過したときに上アームのスイッチがオン状態にされるため、各スイッチアームの上アームのスイッチと下アームのスイッチとが同時にオン状態になる期間が生じるのを防ぎつつ、上アームのスイッチと下アームのスイッチとを逆位相で駆動して前述した同期整流を行わせることができる。
図6に示したような回路から得られる信号を用いて上アームのスイッチ及び下アームのスイッチの駆動期間及び非駆動期間を定めることにより、上アームのスイッチと下アームのスイッチとが同時にオン状態になる期間が生じるのを防ぐことについては、特許文献2に記載されている。
特開平2002−84772号公報 特開平2002−119080号公報(第6頁、図9〜図11)
インバータ回路の各スイッチアームの上アームのスイッチをPWM制御する場合に、同期整流を行わせるために、特許文献2に示されたような回路(図6の回路)を用いて各スイッチアームのスイッチの駆動期間及び非駆動期間を定めるための信号を得るようにした場合、PWM信号がHレベルになる期間TH及びLレベルになる期間TLが共に遅延時間tdよりも長いとき(TH>td及びTL>tdのとき)には、図7(C)及び(D)に示すような信号VU及びVLを得て上アームのスイッチ及び下アームのスイッチの駆動期間及び非駆動期間を定めることができる。
しかしながら、図8(A)に示したように、PWM信号がLレベルになる期間TLが遅延時間tdよりも短くなったときには、同図(B)に示すように遅延回路DLの出力信号PWM´がHレベルのままとなるため、上アームのスイッチの駆動期間を定める信号VUは図8(C)に示すようにLレベルのままとなり、上アームのスイッチを駆動することができなくなる。
また図9(A)に示したように、PWM信号がHレベルになる期間THが遅延時間tdよりも短くなったときには、同図(B)に示すように遅延回路DLの出力信号PWM´がLレベルのままとなるため、下アームのスイッチの駆動期間を定める信号VLが図9(D)に示すようにLレベルのままとなり、下アームのスイッチを駆動することができなくなる。
このように、同期整流を行わせるために、特許文献2に示された回路(図6の回路)を用いて各スイッチアームのスイッチの駆動期間と非駆動期間とを定めるようにした場合には、PWM信号のHレベルの期間TH及びLレベルの期間TLを遅延時間tdよりも短くすることができず、PWM信号のデューティ比の可変範囲が制限されるため、電動機の速度制御を広範囲に行うことができなくなるという問題が生じる。
また図6に示した回路によった場合には、PWM信号のデューティ比と各スイッチアームのスイッチのオンオフのデューティ比とが一定の関係にならないため、制御が不安定になりやすいという問題もあった。
本発明の目的は、PWM信号のデューティ比を0から100%まで変化させることができるようにして、電動機の速度制御の範囲を制限することなく同期整流を行わせ、損失の低減を図ることができるようにした電動機駆動回路を提供することにある。
本発明の他の目的は、PWM信号のデューティ比と各スイッチアームのスイッチのオンデューティ比との関係を一定として、電動機の速度制御が不安定になるのを防ぎつつ同期整流を行わせることができるようにした電動機駆動回路を提供することにある。
本発明に係わる電動機駆動回路は、駆動信号が与えられたときにオン状態になる上アームのスイッチ及び下アームのスイッチの直列回路からなるスイッチアームを1対の直流電圧入力端子間に複数個並列に接続した構成を有して、複数のスイッチアームのそれぞれのスイッチどうしの接続点から引き出された複数の出力端子がそれぞれ電動機の異なる入力端子に接続されるインバータ回路と、インバータ回路の各スイッチのオン期間及びオフ期間にそれぞれ相当する信号幅を有するオン信号及びオフ信号を各スイッチに対して発生する分配器と、第1のレベル及び第2のレベルをそれぞれ前記上アームのスイッチのオン状態及びオフ状態に対応させたPWM信号を一定のPWM周期で発生するPWM信号発生部と、分配器が各スイッチアームの上アームのスイッチに対してオン信号を発生している間PWM信号により変調された信号を各スイッチアームの上アームのスイッチに駆動信号として与える上アーム駆動回路と、PWM信号を入力としてPWM周期が開始された後PWM信号が第1のレベルから第2のレベルに変化するタイミングよりも遅れたタイミングで発生し、PWM周期の終了時にPWM信号が第2のレベルから第1のレベルに変化するタイミングよりも前のタイミングで消滅する同期整流信号を生成する同期整流信号生成回路と、分配器が下アームのスイッチに対してオフ信号を発生している間前記同期整流信号により変調された信号を前記下アームのスイッチに駆動信号として与え、分配器が下アームのスイッチに対してオン信号を発生している間は無変調の信号を該下アームのスイッチに駆動信号として与える下アーム駆動回路とを備えている。
上記のように、PWM信号を入力としてPWM周期が開始された後PWM信号が第1のレベルから第2のレベルに変化するタイミングよりも遅れたタイミングで発生し、PWM周期の終了時にPWM信号が第2のレベルから第1のレベルに変化するタイミングよりも前のタイミングで消滅する同期整流信号を生成する同期整流信号生成回路を設けて、この回路から得られる同期整流信号により変調された信号を下アームのスイッチに駆動信号として与えることにより同期整流を行わせるようにすると、駆動電流をPWM変調するために各スイッチアームのスイッチに与える駆動信号は、PWM信号により変調して得た信号とすることができるため、駆動電流のオンオフのデューティ比を常にPWM信号のデューティ比と同じにすることができる。従って、PWM信号のデューティ比を0から100%まで変化させることにより、駆動電流のデューティ比を0ないし100%の範囲で変化させることができ、電動機の速度制御の範囲を制限することなく同期整流を行わせて、損失の低減を図ることができる。
また上記のように構成すると、PWM信号のデューティ比と駆動電流をPWM制御するスイッチ(上記の例では上アームのスイッチ)のオンオフのデューティ比との関係が常に一定になるため、電動機の速度制御が不安定になるのを防ぎつつ同期整流を行わせることができる。
PWM信号の第1のレベル及び第2のレベルをそれぞれHレベル(ハイレベル)及びLレベル(ローレベル)とする場合、上記同期整流信号生成回路は、PWM信号の各PWM周期が開始されるタイミングからPWM周期よりも第1の禁止時間td1だけ短い時間ts1が経過したときに第1の禁止時間td1に等しい信号幅のHレベルの禁止信号を発生する禁止信号発生回路と、禁止信号とPWM信号との論理和をとって第1の同期信号を発生する同期信号発生回路と、第1の同期信号のHレベルからLレベルへの立下りを第2の禁止時間td2だけ遅延させて第2の同期信号を出力する第2の同期信号発生回路と、分配器が上アームのスイッチに対してオン信号を発生している間第2の同期信号により変調された信号を同期整流信号として発生する同期整流信号出力回路とにより構成することができる。
上記の構成では、インバータ回路の各スイッチアームの上アームのスイッチをPWM変調した駆動信号によりオンオフさせるようにしたが、各スイッチアームの下アームのスイッチをPWM変調された駆動信号によりオンオフさせて駆動電流をPWM制御する場合にも同様に本発明を適用することができる。
以上のように、本発明によれば、駆動電流をPWM変調するためにインバータ回路の各スイッチアームの上アームまたは下アームのスイッチに与える駆動信号をPWM信号により変調して得た信号とすることができるため、駆動電流のオンオフのデューティ比を常にPWM信号のデューティ比と同じにすることができる。従って、PWM信号のデューティ比を0から100%まで変化させることにより、駆動電流のデューティ比を0ないし100%の範囲で変化させることができ、電動機の速度制御の範囲を制限することなく同期整流を行わせて、損失の低減を図ることができる。
また本発明によれば、PWM信号のデューティ比と駆動電流のPWM変調を行うスイッチのオンオフのデューティ比との関係を常に一定にすることができるため、電動機の速度制御が不安定になるのを防ぎつつ同期整流を行わせて損失の低減を図ることができる。
図1は本発明に係わる電動機駆動回路の全体的な構成を示したもので、同図において、1はブラシレス直流電動機である。電動機1は、磁石界磁を有する図示しないロータと、3相の電機子コイルLuないしLwを有するステータとからなっている。2は上アームのスイッチQ1及び下アームのスイッチQ2の直列回路からなる第1のスイッチアームS1と、上アームのスイッチQ3及び下アームのスイッチQ4の直列回路からなる第2のスイッチアームS2と、上アームのスイッチQ5及び下アームのスイッチQ6の直列回路からなる第3のスイッチアームS3とを1対の直流電圧入力端子2a,2b間に並列に接続した構成を有するインバータ回路で、インバータ回路2のスイッチアームS1ないしS3のそれぞれのスイッチどうしの接続点から引き出された複数の出力端子2u〜2wがそれぞれ電動機1の電機子コイルLu〜Lwの中性点Nと反対側の端末部から引き出された3相の入力端子に接続されている。直流電圧入力端子2a,2b間にはバッテリ等からなる直流電源の出力電圧が印加されている。
図示してないが、電動機1には、ステータの3相の各相に対してロータの磁極の極性を検出してロータの回転角度位置を検出する位置センサが設けられていて、3相の位置センサの出力が分配器3に入力されている。分配器3は、位置センサから与えられる信号に応じて、インバータ回路2の上アームのスイッチQ1,Q3及びQ5のオン期間及びオフ期間にそれぞれ相当する信号幅を有するHレベル(ハイレベル)のオン信号及びLレベル(ローレベル)のオフ信号からなる上アーム用オンオフ信号(図3F)をインバータ回路の各スイッチアームの上アームのスイッチに対して発生し、インバータ回路の下アームのスイッチQ2,Q4及びQ6のオン期間及びオフ期間にそれぞれ相当する信号幅を有するLレベルのオン信号及びHレベルのオフ信号からなる下アーム用オンオフ信号(図3G)をインバータ回路の各スイッチアームの下アームのスイッチに対して発生する。
また4はすべてのスイッチアームに対して共通に設けられたPWM信号発生部で、このPWM信号発生部は、互いに異なる第1のレベル及び第2のレベルをそれぞれ各スイッチアームの上アームのスイッチのオン状態及びオフ状態に対応させたPWM信号(図3A)を一定のPWM周期Tpwmで発生する。本実施形態では、PWM信号の第1のレベル及び第2のレベルをそれぞれHレベル及びLレベルとしている。
5は上アーム駆動指令発生回路で、この駆動指令発生回路は、分配器3が各スイッチアームの上アームのスイッチに対して発生する上アーム用オンオフ信号VfとPWM信号とを入力として、分配器3が各スイッチアームの上アームのスイッチに対して発生したオン信号をPWM信号により変調して得た信号をインバータ回路2の各スイッチアームの上アームのスイッチを駆動することを指令する上アーム用駆動指令信号Vh(図3H)として各スイッチアームの上アームのスイッチに対して発生する。
6は、上アーム用プリドライバ回路(増幅器)で、このプリドライバ回路は、上アーム駆動指令発生回路5から各スイッチアームの上アームのスイッチに対する駆動指令Vhが発生している間、その上アームのスイッチに駆動信号Vh´を与える。各スイッチアームの上アームのスイッチに与えられる駆動信号Vh´は、駆動指令信号Vhと同様に、PWM信号により変調された波形の信号となる。
本実施形態では、上アーム駆動指令発生回路5と上アーム用プリドライバ6とにより、分配器3がインバータ回路2の各スイッチアームの上アームのスイッチに対してオン信号を発生している間PWM信号により変調された信号を各スイッチアームの上アームのスイッチに駆動信号として与える上アーム駆動回路が構成されている。
7はインバータ回路の各スイッチアーム毎に設けられた同期整流信号生成回路で、この回路は、PWM信号発生部4から得られるPWM信号を入力として、各PWM周期が開始された後PWM信号がHレベル(第1のレベル)からLレベル(第2のレベル)に変化するタイミングよりも遅れたタイミングで発生し、各PWM周期の終了時にPWM信号が第2のレベルから第1のレベルに変化するタイミングよりも前のタイミングで消滅する同期整流信号Vi(図3I)を生成する。
8は、下アーム駆動指令発生回路で、この回路は、分配器3から与えられる下アーム用オンオフ信号Vgと、同期整流信号Viとを入力として、分配器3が各スイッチアームの下アームのスイッチに対してオフ信号を発生している間同期整流信号Viにより変調された信号を下アーム用駆動指令信号Vj(図3J)として各スイッチアームの下アームのスイッチに対して発生し、分配器が各スイッチアームの下アームのスイッチに対してオン信号を発生している間は無変調の信号を下アーム用駆動指令信号Vjとして各スイッチアームの下アームのスイッチに対して発生する。
9は、各スイッチアームの下アーム用スイッチに対して設けられた下アーム用プリドライバ回路(増幅器)で、このプリドライバ回路は、下アーム駆動指令発生回路8が各スイッチアームの下アームのスイッチに対して駆動指令Vjを発生している間、その下アームのスイッチに駆動信号Vj´を与える。駆動信号Vj´は、駆動指令信号Vjと同様に同期整流信号により変調された波形の信号である。
本実施形態では、各スイッチアームの下アームのスイッチに対して設けられた下アーム駆動指令発生回路8と、下アーム用プリドライバ回路9とにより、分配器3が各スイッチアームの下アームのスイッチに対してオフ信号を発生している間同期整流信号により変調された信号を各スイッチアームの下アームのスイッチに駆動信号として与え、分配器が各スイッチアームの下アームのスイッチに対してオン信号を発生している間は無変調の信号を該下アームのスイッチに駆動信号として与える下アーム駆動回路が構成されている。
本実施形態で用いられている同期整流信号生成回路7は、図3(C)に示すように、PWM信号の各PWM周期が開始されるタイミングからPWM周期よりも第1の時間td1だけ短い時間ts1が経過したときに第1の禁止時間td1に等しい信号幅のHレベルの禁止信号Vcを発生する禁止信号発生回路7Aと、禁止信号VcとPWM信号との論理和をとって第1の同期信号Vd(図3D)を発生する同期信号発生回路7Bと、図3(E)に示すように、第1の同期信号VdのHレベルからLレベルへの立下りを第2の禁止時間td2だけ遅延させて第2の同期信号Veを出力する第2の同期信号発生回路7Cと、図3(I)に示すように、分配器3が上アームのスイッチに対してオン信号を発生している間第2の同期信号により変調された信号を同期整流信号Viとして発生する同期整流信号出力回路7Dとにより構成されている。
図1に示した電動機駆動回路の各部の具体的構成例を図2に示した。図2においては、インバータ回路に設けられるスイッチアームのうち、電動機のU相の電機子コイルLuにつながるスイッチアームS1のみが示されている。
この例では、各スイッチアームの上アームのスイッチ(図2にはQ1のみが示されている。)としてPチャンネル形のMOSFETが用いられ、下アームのスイッチ(図2にはQ2のみが示されている。)としてNチャンネル形のMOSFETが用いられている。
上アームのスイッチを構成するMOSFETはそのソースを正極性側の直流電圧入力端子2aに接続した状態で設けられ、そのソースゲート間に抵抗R1が接続されている。
下アームのスイッチを構成するMOSFETは、そのドレインを上アームのスイッチを構成するMOSFETのドレインに接続し、ソースを負極正側の直流電圧入力端子2b(接地)に接続した状態で設けられ、このMOSFETのソースゲート間に抵抗R2が接続されている。
上アームのスイッチを構成するMOSFETのゲートはエミッタが接地されたNPNトランジスタTR1のコレクタに抵抗R3を通して接続され、トランジスタTR1のベースエミッタ間には抵抗R4が接続されている。トランジスタTR1のベースには、上アーム駆動指令発生回路5の出力が抵抗R5を通して入力されている。
上アーム駆動指令発生回路5は、分配器3が各スイッチアームの上アームのスイッチに対して発生する上アーム用オンオフ信号VfとPWM信号とが入力されたアンド回路AND1からなっている。
この例では、トランジスタTR1と抵抗R4及びR5とにより上アーム用プリドライバ回路6が構成されている。このドライバ回路は、アンド回路AND1からHレベルの駆動指令信号が与えられたときにトランジスタTR1がオン状態になって、上アームのスイッチQ1を構成するMOSFETに駆動信号を与え、該MOSFETをオン状態にする。
下アームのスイッチQ2を構成するMOSFETのゲートはエミッタが図示しない直流電源の正極端子に接続されたPNPトランジスタTR2のコレクタに抵抗R6を通して接続され、トランジスタTR6のベースエミッタ間には抵抗R7が接続されている。トランジスタTR2のベースには、下アーム駆動指令発生回路8の出力が抵抗R8を通して入力されている。
下アーム駆動指令発生回路8は、分配器3が各スイッチアームの下アームのスイッチに対して発生する下アーム用オンオフ信号Vgと同期整流信号Viとが入力されたアンド回路AND2からなっている。
この例では、トランジスタTR2と抵抗R7及びR8とにより下アーム用プリドライバ回路9が構成されている。このプリドライバ回路9においては、アンド回路AND2からHレベルの信号が与えられている間トランジスタTR2がオフ状態を保持して下アームのスイッチQ2を構成するMOSFETへの駆動信号の供給を停止している。アンド回路AND2がLレベルの駆動指令信号を発生すると、トランジスタTR2がオン状態になって、下アームのスイッチQ2を構成するMOSFETに駆動信号を与え、該下アームのスイッチQ2を構成するMOSFETをオン状態にする。
同期整流信号生成回路7を構成する禁止信号発生回路7Aは、PWM信号が抵抗R10を通して印加された第1のコンデンサC1と、コンデンサC1の両端の電圧Vc1が反転入力端子に入力され、一定の直流電圧V1が非反転入力端子に入力された第1の比較器CP1と、比較器CP1の出力とPWM信号とが入力されたアンド回路AND3とにより構成された単安定回路と、比較器CP1の出力が反転入力端子に入力され、一定の直流電圧V2が非反転入力端子に入力された第2の比較器CP2と、比較器CP2の出力端子と接地間に接続された第2のコンデンサC2と、コンデンサC2の非接地側端子と図示しない直流電源の正極側端子との間に接続された抵抗R11と、第2のコンデンサC2の両端の電圧が非反転入力端子に入力され、一定の直流電圧V3が反転入力端子に入力された第3の比較器CP3とにより構成されている。
PWM信号がHレベルに立ち上がると、抵抗R10とコンデンサC1と比較器CP1とアンド回路AND3とにより構成された単安定回路が図3(B)に示すように1つのトリガパルスVbを出力する。トリガ信号Vbが発生すると比較器CP2の出力がLレベルになるためコンデンサC2の電荷が比較器CP2の出力段を通して瞬時に放電させられ、比較器CP3の出力がLレベルになる。PWM信号のHレベルの立上りで比較器CP3の出力がLレベルにされた後、一定の時間ts1が経過すると、コンデンサC2の両端の電圧が電圧V3を超えるため、比較器CP3の出力がHレベルに反転する。時間ts1は、PWM周期Tpwmよりも第1の禁止時間td1だけ短く設定されている。従って、禁止信号発生回路7Aは、図3(C)に示すように、PWM信号の各PWM周期が開始されるタイミングからPWM周期よりも第1の禁止時間td1だけ短い時間ts1が経過したときに第1の禁止時間td1に等しい信号幅のHレベルの禁止信号Vcを発生する。
また第1の同期信号発生回路7Bは、PWM信号と禁止信号Vcとが入力されたオア回路OR1により構成され、第2の同期信号発生回路7Cは、オア回路OR1の出力が抵抗R12を通して印加された第3のコンデンサC3と、アノードをオア回路OR1側に向けて抵抗R12の両端に接続されたダイオードD1と、コンデンサC3の両端の電圧が非反転入力端子に入力され、一定の直流電圧V4が反転入力端子に入力された第4の比較器CP4とにより構成されている。
第1の同期信号発生回路7Bは、図3(D)に示すように、禁止信号VcとPWM信号との論理和をとって第1の同期信号Vdを発生する。
また第2の同期信号発生回路7Cは、図3(E)に示すように、第1の同期信号VdのHレベルからLレベルへの立下りを第2の禁止時間td2だけ遅延させて第2の同期信号Veを出力する。
更に、同期整流信号出力回路7Dは、分配器3が出力する上アーム用オンオフ信号Vfを反転させる否定回路NOTと、否定回路NOTの出力と第2の同期信号Veとが入力されたオア回路OR2とにより構成されている。同期整流信号出力回路7Dは、図3(I)に示すように、分配器3が上アームのスイッチに対してオン信号を発生している間第2の同期信号Veにより変調された信号を同期整流信号Viとして発生する。
インバータ回路の他のスイッチアームに対しても、同様に構成された上アーム駆動指令発生回路5と、上アーム用プリドライバ回路6と、同期整流信号生成回路7と、下アーム駆動指令発生回路8と、下アーム用プリドライバ回路9とが設けられている。
上記のように構成すると、各スイッチアームの上アームのスイッチには、該上アームのスイッチに対してオン信号が与えられている間、PWM信号により変調された波形の駆動信号が供給される。
また各スイッチアームの下アームのスイッチには、分配器3が下アームのスイッチに対してオフ信号を発生している間同期整流信号Viにより変調された駆動信号が与えられ、分配器が下アームのスイッチに対してオン信号を発生している間は無変調の駆動信号が与えられる。下アームのスイッチに同期整流信号Viにより変調された駆動信号が与えられている間(図3Jに示したLレベルの期間a,b及びcの期間)下アームのスイッチQ2がオン状態になって同期整流電流(オフ電流)を流す。
上記のように構成すると、各スイッチアームの上アームのスイッチに与えられる駆動信号のデューティ比はPWM信号のデューティ比と同じになるため、PWM信号のデューティ比を0から100%まで変化させることにより、駆動電流のデューティ比を0から100%まで変化させることができる。従って、電動機の速度制御範囲を狭くすること無く、同期整流を行わせて、損失の低減を図ることができる。
上記の構成では、インバータ回路の上アームのスイッチをPWM信号により変調された駆動信号によりオンオフさせることにより電動機の駆動電流をPWM変調するようにしたが、インバータ回路の各スイッチアームの下アームのスイッチにPWM信号により変調された駆動信号を与える場合にも本発明を適用することができる。
各スイッチアームの下アームのスイッチをPWM信号によりオンオフさせる場合には、第1のレベル及び第2のレベルをそれぞれ各スイッチアームの下アームのスイッチのオン状態及びオフ状態に対応させたPWM信号を一定のPWM周期で発生するようにPWM信号発生部4を構成する。
また分配器3が各スイッチアームの下アームのスイッチに対してオン信号を発生している間PWM信号により変調された信号を各スイッチアームの下アームのスイッチに駆動信号として与える下アーム駆動回路と、PWM信号を入力としてPWM周期が開始された後PWM信号が第1のレベルから第2のレベルに変化するタイミングよりも遅れたタイミングで発生し、PWM周期の終了時にPWM信号が第2のレベルから第1のレベルに変化するタイミングよりも前のタイミングで消滅する同期整流信号を生成する同期整流信号生成回路と、分配器が上アームのスイッチに対してオフ信号を発生している間同期整流信号により変調された信号を上アームのスイッチに駆動信号として与え、分配器が上アームのスイッチに対してオン信号を発生している間は無変調の信号を該上アームのスイッチに駆動信号として与える上アーム駆動回路とを設ける。
インバータ回路及び分配器の構成は、前記実施形態で用いたものと同様である。
この場合、PWM信号の第1のレベル及び第2のレベルをそれぞれHレベル(ハイレベル)及びLレベル(ローレベル)とすると、同期整流信号生成回路は、PWM信号の各PWM周期が開始されるタイミングからPWM周期よりも第1の禁止時間td1だけ短い時間ts1が経過したときに第1の禁止時間td1に等しい信号幅のHレベルの禁止信号を発生する禁止信号発生回路と、禁止信号とPWM信号との論理和をとって第1の同期信号を発生する同期信号発生回路と、第1の同期信号のHレベルからLレベルへの立下りを第2の禁止時間td2だけ遅延させて第2の同期信号を出力する第2の同期信号発生回路と、分配器が下アームのスイッチに対してオン信号を発生している間第2の同期信号により変調された信号を同期整流信号として発生する同期整流信号出力回路とにより構成することができる。
上記の実施形態では、単安定回路と比較器とを用いて禁止信号発生回路を構成したが、図4(A)に示すような三角波信号Vtを発生する発振回路と、一定の基準信号Vrefを発生する基準信号発生回路と、三角波信号Vtと基準信号Vrefとを比較して、三角波信号が基準信号を超えている間だけ図4(B)に示すようにHレベルの禁止信号Vcを発生する比較器とにより禁止信号発生回路を構成することもできる。
上記の説明では、ブラシレス直流電動機を駆動する場合を例にとったが、本発明は、直流電源と電動機との間にインバータ回路を設けて、該インバータ回路により電動機に供給する駆動電流を転流させて、電動機を駆動する場合に広く適用することができる。
上記のように、同期整流を行わせる場合、PWM信号により変調された駆動信号が当たられるスイッチ(図1に示した例では上アームのスイッチ)としてはバイポーラトランジスタやIGBTなどの単方向性を有するスイッチを用いることもできる。各スイッチアームにおいて、PWM信号によりオンオフ制御されるスイッチに対して直列に接続されるスイッチ(図1に示した例では下アームのスイッチ)としては、MOSFETのような双方向性を有するスイッチを用いる。
本発明の一実施形態の全体的な構成を示したブロック図である。 図1の各部の具体的な構成例を示した回路図である。 図1及び図2の各部の信号波形を模式的に示した波形図である。 本発明で用いる禁止信号発生回路の変形例を説明するための信号波形図である。 インバータ回路を通して電動機を駆動する場合に流れるオン電流とオフ電流とを説明するための回路図である。 従来の電動機駆動回路で用いられていた駆動信号発生回路の構成を示した回路図である。 PWM信号のHレベルの期間及びLレベルの期間が遅延時間よりも長い場合の図6の回路の動作を説明するための信号波形図である。 PWM信号のLレベルの期間が遅延時間よりも短い場合の図6の回路の動作を説明するための信号波形図である。 PWM信号のHレベルの期間が遅延時間よりも短い場合の図6の回路の動作を説明するための信号波形図である。
1 電動機
2 インバータ回路
3 分配器
4 PWM信号発生部
5 上アーム駆動指令発生回路
6 上アーム用プリドライバ回路
7 同期整流信号生成回路
7A 禁止回路
7B 第1の同期信号発生回路
7C 第2の同期信号発生回路
7D 同期整流信号出力回路
8 下アーム駆動指令発生回路
9 下アーム用プリドライバ回路

Claims (3)

  1. 駆動信号が与えられたときにオン状態になる上アームのスイッチ及び下アームのスイッチの直列回路からなるスイッチアームを1対の直流電圧入力端子間に複数個並列に接続した構成を有して、前記複数のスイッチアームのそれぞれのスイッチどうしの接続点から引き出された複数の出力端子がそれぞれ電動機の異なる入力端子に接続されるインバータ回路と、前記インバータ回路の各スイッチのオン期間及びオフ期間にそれぞれ相当する信号幅を有するオン信号及びオフ信号を各スイッチに対して発生する分配器と、第1のレベル及び第2のレベルをそれぞれ前記上アームのスイッチのオン状態及びオフ状態に対応させたPWM信号を一定のPWM周期で発生するPWM信号発生部と、前記分配器が前記各スイッチアームの上アームのスイッチに対してオン信号を発生している間前記PWM信号により変調された信号を各スイッチアームの上アームのスイッチに駆動信号として与える上アーム駆動回路と、前記PWM信号を入力として前記PWM周期が開始された後前記PWM信号が第1のレベルから第2のレベルに変化するタイミングよりも遅れたタイミングで発生し、前記PWM周期の終了時に前記PWM信号が第2のレベルから第1のレベルに変化するタイミングよりも前のタイミングで消滅する同期整流信号を生成する同期整流信号生成回路と、前記分配器が下アームのスイッチに対してオフ信号を発生している間前記同期整流信号により変調された信号を前記下アームのスイッチに駆動信号として与え、前記分配器が下アームのスイッチに対してオン信号を発生している間は無変調の信号を該下アームのスイッチに駆動信号として与える下アーム駆動回路とを具備し、
    前記PWM信号の第1のレベル及び第2のレベルはそれぞれHレベル(ハイレベル)及びLレベル(ローレベル)であり、
    前記同期整流信号生成回路は、前記PWM信号の各PWM周期が開始されるタイミングから前記PWM周期よりも第1の禁止時間td1だけ短い時間ts1が経過したときに前記第1の禁止時間td1に等しい信号幅のHレベルの禁止信号を発生する禁止信号発生回路と、前記禁止信号と前記PWM信号との論理和をとって第1の同期信号を発生する同期信号発生回路と、前記第1の同期信号のHレベルからLレベルへの立下りを第2の禁止時間td2だけ遅延させて第2の同期信号を出力する第2の同期信号発生回路と、前記分配器が前記上アームのスイッチに対してオン信号を発生している間前記第2の同期信号により変調された信号を前記同期整流信号として発生する同期整流信号出力回路とにより構成されている電動機駆動回路。
  2. 駆動信号が与えられたときにオン状態になる上アームのスイッチ及び下アームのスイッチの直列回路からなるスイッチアームを1対の直流電圧入力端子間に複数個並列に接続した構成を有して、前記複数のスイッチアームのそれぞれのスイッチどうしの接続点から引き出された複数の出力端子がそれぞれ電動機の異なる入力端子に接続されるインバータ回路と、前記インバータ回路の各上アームのスイッチのオン期間及びオフ期間にそれぞれ相当する信号幅を有するHレベル(ハイレベル)のオン信号及びLレベル(ローレベル)のオフ信号からなる上アーム用オンオフ信号を前記インバータ回路の各上アームのスイッチに対して発生し、前記インバータ回路の各下アームのスイッチのオン期間及びオフ期間にそれぞれ相当する信号幅を有するLレベルのオン信号及びHレベルのオフ信号からなる下アーム用オンオフ信号を前記インバータ回路の各下アームのスイッチに対して発生する分配器と、Hレベル及びLレベルをそれぞれ前記上アームのスイッチのオン状態及びオフ状態に対応させたPWM信号を一定のPWM周期で発生するPWM信号発生部と、前記分配器が前記各スイッチアームの上アームのスイッチに対して発生したオン信号を前記PWM信号により変調して得た信号を各スイッチアームの上アームのスイッチに駆動信号として与える上アーム駆動回路と、前記PWM信号の各PWM周期が開始されるタイミングから前記PWM周期よりも第1の時間td1だけ短い時間ts1が経過したときに前記第1の禁止時間td1に等しい信号幅のHレベルの禁止信号を発生する禁止信号発生回路と、前記禁止信号と前記PWM信号との論理和をとって第1の同期信号を発生する第1の同期信号発生回路と、前記第1の同期信号のHレベルからLレベルへの立下りを第2の禁止時間td2だけ遅延させて第2の同期信号を出力する第2の同期信号発生回路と、前記第2の同期信号と前記分配器が前記上アームのスイッチに対して発生したオン信号との論理積をとることにより同期整流信号を発生する同期整流信号出力回路と、前記同期整流信号と前記下アーム用オンオフ信号との論理積をとることにより得た信号を前記各スイッチアームの下アームのスイッチに駆動信号として与える下アーム駆動回路とを具備してなる電動機駆動回路。
  3. 駆動信号が与えられたときにオン状態になる上アームのスイッチ及び下アームのスイッチの直列回路からなるスイッチアームを1対の直流電圧入力端子間に複数個並列に接続した構成を有して、前記複数のスイッチアームのそれぞれのスイッチどうしの接続点から引き出された複数の出力端子がそれぞれ電動機の異なる入力端子に接続されるインバータ回路と、前記インバータ回路の各スイッチのオン期間及びオフ期間にそれぞれ相当する信号幅を有するオン信号及びオフ信号を各スイッチに対して発生する分配器と、第1のレベル及び第2のレベルをそれぞれ前記下アームのスイッチのオン状態及びオフ状態に対応させたPWM信号を一定のPWM周期で発生するPWM信号発生部と、前記分配器が前記各スイッチアームの下アームのスイッチに対してオン信号を発生している間前記PWM信号により変調された信号を各スイッチアームの下アームのスイッチに駆動信号として与える下アーム駆動回路と、前記PWM信号を入力として前記PWM周期が開始された後前記PWM信号が第1のレベルから第2のレベルに変化するタイミングよりも遅れたタイミングで発生し、前記PWM周期の終了時に前記PWM信号が第2のレベルから第1のレベルに変化するタイミングよりも前のタイミングで消滅する同期整流信号を生成する同期整流信号生成回路と、前記分配器が上アームのスイッチに対してオフ信号を発生している間前記同期整流信号により変調された信号を前記上アームのスイッチに駆動信号として与え、前記分配器が上アームのスイッチに対してオン信号を発生している間は無変調の信号を該上アームのスイッチに駆動信号として与える上アーム駆動回路とを具備し、
    前記PWM信号の第1のレベル及び第2のレベルはそれぞれHレベル(ハイレベル)及びLレベル(ローレベル)であり、
    前記同期整流信号生成回路は、前記PWM信号の各PWM周期が開始されるタイミングから前記PWM周期よりも第1の禁止時間td1だけ短い時間ts1が経過したときに前記第1の禁止時間td1に等しい信号幅のHレベルの禁止信号を発生する禁止信号発生回路と、前記禁止信号と前記PWM信号との論理和をとって第1の同期信号を発生する同期信号発生回路と、前記第1の同期信号のHレベルからLレベルへの立下りを第2の禁止時間td2だけ遅延させて第2の同期信号を出力する第2の同期信号発生回路と、前記分配器が前記下アームのスイッチに対してオン信号を発生している間前記第2の同期信号により変調された信号を前記同期整流信号として発生する同期整流信号出力回路とにより構成されている電動機駆動回路。
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