JP4431997B2 - 転写装置、感光体カートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、回転軸の軸方向両端部は、押圧部材によって、感光ドラムに向けて押圧されており、これによって、転写ローラが感光ドラムに圧接されている。そのため、転写ローラの感光ドラムに対する圧接力は、回転軸の軸方向中央では低く、回転軸の軸方向両端部では高くなる。
そのため、芯金の中央部に導電性の低い(抵抗値が高い)ゴムを圧入し、その左右両側に導電性の高い(抵抗値の低い)ゴムを圧入して転写ローラを構成し、芯金の左右両端を付勢して帯電ローラを感光ドラムに圧接させたときの、軸方向の抵抗分布を均一にすることが提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
本発明の目的は、イオン導電性の弾性層を備える転写ローラにおいて、回転軸の軸方向に沿う抵抗値の差異に起因する転写不良を、簡易な構成により、改善することのできる、転写装置、および、その転写装置を備える感光体カートリッジおよび画像形成装置を提供することにある。
また、請求項5に記載の発明は、画像形成装置であり、請求項4に記載の感光体カートリッジと、前記転写ローラの軸方向の両端部を、前記感光体に向けて押圧する押圧部材とを備えていることを特徴としている。
また、被覆層が回転軸の軸方向において複数設けられており、互いに隣接する各被覆層において、軸方向の中央側に配置される被覆層の抵抗値よりも、軸方向の端部側に配置される被覆層の抵抗値が高く設定されている。そのため、軸方向の中央から軸方向の両端部まで、抵抗値を段階的に高くすることができる。その結果、簡易な構成により、回転軸の軸方向に沿う転写ローラの抵抗値を均一に近づけることができる。
請求項5に記載の発明によれば、画像形成装置は、請求項4の感光体カートリッジを備えているので、転写媒体に確実に画像を形成することができる。
図1は、画像形成装置を説明するための第1参考例としてのレーザプリンタを示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2と、その本体ケーシング2内に設けられるフィーダ部3および画像形成部4とを備えている。
本体ケーシング2の一方側の側壁には、フロントカバー5が設けられている。フロントカバー5の下端部は、ヒンジを介して側壁に回動自在に支持されている。フロントカバー5の下端部を支点としてフロントカバー5を開くと、本体ケーシング2の内部空間が開放される。これによって、プロセスカートリッジ14(後述)を、本体ケーシング2の内部空間に着脱させることができる。フロントカバー5の下端部を支点としてフロントカバー5を閉じると、本体ケーシング2の内部空間が閉鎖される。フロントカバー5には、操作キーやLED表示部を備える操作パネル(図示せず。)が設けられている。
1)フィーダ部
フィーダ部3は、転写媒体としての用紙6を画像形成部4へ給紙するために設けられている。フィーダ部3は、本体ケーシング2内の底部に配置されている。フィーダ部3は、給紙トレイ7、給紙ローラ8、給紙パッド9、ピックアップローラ10、ピンチローラ11およびレジストローラ12を備えている。
給紙ローラ8および給紙パッド9は、互いに対向配置されており、それらは、給紙トレイ6の前端部上方に設けられている。ピックアップローラ10は、給紙トレイ6の前端部上方であって、給紙ローラ8の後側に設けられている。ピンチローラ11は、給紙ローラ8の前側下方に設けられている。レジストローラ12は、給紙ローラ8の後側上方に設けられている。
2)画像形成部
画像形成部4は、スキャナユニット13、プロセスカートリッジ14および定着ユニット36を備えている。
2−1)スキャナユニット
スキャナユニット13は、本体ケーシング2内の上部に設けられている。スキャナユニット13は、図示しないレーザ光源、ポリゴンミラー15、fθレンズ16、2つの反射鏡17およびレンズ18を備えている。
2−2)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ14は、スキャナユニット13の下方に設けられ、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。
a)現像カートリッジ
現像カートリッジ20は、トナー収容室25、供給ローラ26、現像ローラ27および層厚規制ブレード28を備えている。
現像ローラ27は、供給ローラ26の後側において、現像カートリッジ20に回転可能に支持されている。現像ローラ27は、金属製のローラ軸と、そのローラ軸の周りを被覆する導電性のゴムローラとを備えている。現像ローラ27は、供給ローラ26と互いに圧縮されるように、接触されている。現像ローラ27には、現像時に、現像バイアスが印加される。
b)感光ドラム
感光ドラム21は、円筒形状のドラム素管33と、金属製のドラム軸34とを備えている。ドラム素管33の最表層は、正帯電性の感光層により形成されている。ドラム軸34は、ドラム素管33の軸心に沿って配置されている。ドラム軸34は、ドラムカートリッジ19に回転不能に支持されている。ドラム素管33は、ドラム軸34に対して回転自在に支持されている。これによって、ドラム素管33は、ドラムカートリッジ19において、ドラム軸34を中心として回転可能に支持されている。
c)スコロトロン型帯電器
スコロトロン型帯電器22は、感光ドラム21の斜め後側上方において、ドラムカートリッジ19に支持されている。スコロトロン型帯電器22は、感光ドラム21と接触しないように間隔を隔てて対向配置されている。スコロトロン型帯電器22は、コロナ放電を発生させる正帯電性のスコロトロン型帯電器である。
d)転写ローラ
転写ローラ23は、感光ドラム21の下側において、ドラムカートリッジ19に回転可能に支持されている。転写ローラ23は、回転軸の一例としてのローラ軸57と、弾性層の一例としてのゴムローラ58とを備えている。ゴムローラ58は、ローラ軸57の周りを被覆している。ゴムローラ58は、プロセスカートリッジ14が本体ケーシング2に装着されたときに、感光ドラム21に対して下方から圧接される。それによって、感光ドラム21と転写ローラ23との間に、ニップが形成される。転写ローラ23には、転写時に、転写バイアスが印加される。
e)導電性ブラシ
導電性ブラシ24は、感光ドラム21の後側において、感光ドラム21に対向配置されている。導電性ブラシ24は、ブラシの先端が感光ドラム21の表面に接触するように、ドラムカートリッジ19に固定されている。
f)転写動作
感光ドラム21の表面は、スコロトロン型帯電器22によって、一様に正帯電される。その後、感光ドラム21の表面は、スキャナユニット13から走査されるレーザビームによって露光され、それによって、画像データに基づく静電潜像が形成される。
転写後に、用紙6との接触によって感光ドラム21の表面に付着した紙粉は、その感光ドラム21の表面が、感光ドラム21の回転に伴って導電性ブラシ24と対向したときに、ブラシによって除去される。
2−3)定着ユニット
定着ユニット36は、プロセスカートリッジ14の後側に設けられている。定着ユニット36は、加熱ローラ37および押圧ローラ38を備えている。加熱ローラ37は、金属素管と、その金属素管の軸心に沿って配置されるハロゲンランプとを備えている。押圧ローラ38は、加熱ローラ37の下方に配置されている。押圧ローラ38は、加熱ローラ41を下側から押圧する。
トナーが定着した用紙6は、本体ケーシング2の上面に向かって上下方向に延びる排紙パス39に搬送される。その後、用紙6は、排紙パス39の上側に設けられる排紙ローラ40によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ41上に排紙される。
2.転写ユニットの構成
図2は、ドラムフレーム51を上から見た斜視図である。図3は、図1に示す転写ローラの支持を示す要部側断面図であり、(a)は、プロセスカートリッジの本体ケーシングからの離脱状態を示し、(b)は、プロセスカートリッジの本体ケーシングへの装着状態を示す。図4は、図1に示す転写ローラの軸方向断面図である。図5は、転写ローラの軸方向の抵抗値の測定方法を説明するための説明図である。図6は、軸方向位置割合に対して転写ローラの抵抗値がプロットされた相関図であり、(a)は、相関図、(b)は、相関図から被覆層の形成領域を求めるための説明図である。
1)ドラムフレーム
図2に示すように、ドラムフレーム51は、前側において、現像カートリッジ受け部52と、後側において、ローラ支持部53とを備えている。
ローラ支持部53には、感光ドラム21および転写ローラ23が回転自在に支持される。すなわち、ローラ支持部53の両側壁の上側には、上下方向に延びる支持溝54が形成されている。感光ドラム21のドラム軸34の両端部は、支持溝54に挿入され、最深部において回転不能に固定されている。それによって、感光ドラム21がローラ支持部53で回転可能に支持されている。
各支持板55は、ゴムローラ58の軸方向両外側端縁の外側に配置されている(図4参照)。各挿通孔56は、ゴムローラ58から露出するローラ軸57の両端部と対向するように、配置されている。
2)転写ローラ
転写ローラ23は、上記したように、ローラ軸57と、ローラ軸57の周りを被覆するゴムローラ58とを備えている。
2−1)ローラ軸
ローラ軸57は、金属などの導電性材料から、丸軸形状に形成されている。
2−2)ゴムローラ
ゴムローラ58は、発泡性のイオン導電性材料から、ローラ軸57を外嵌する円筒形状に形成されている。
転写ローラ23は、イオン導電性材料に発泡剤を配合して、ローラ軸57とともにインサート形成する、または、イオン導電性材料に発泡剤を配合して円筒形状に成形後、ローラ軸57に圧入することにより、形成されている。
2−3)被覆層
転写ローラ23は、図4に示すように、さらに、ローラ軸57とゴムローラ58との間に、被覆層59を備えている。被覆層59は、ローラ軸57の表面に、樹脂(アクリル樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂など)に、金属粉やカーボンなどを適量混合した塗料などの半導電性塗料を塗布することにより、半導電性のコーティング層として、形成されている。被覆層59は、たとえば、膜厚1μmに対して50k〜100kΩの抵抗値を得ることができる。
すなわち、a)まず、転写ローラ23が感光ドラム21に圧接されているときの、転写ローラ23の軸方向の抵抗値を数点測定し、軸方向位置割合に対して転写ローラ23の抵抗値がプロットされた相関図を得る。
この測定では、たとえば、図5に示すように、感光層(絶縁層)を除去した感光ドラム21と転写ローラ23(ゴムローラ58の長さ215mm)との間に、軸方向において切欠60(たとえば、10mm)が1箇所設けられている絶縁テープ61を介在させる。
その後、絶縁テープ61の切欠60の位置を変えて、軸方向において、転写ローラ23の抵抗値を数点求める。抵抗値は、たとえば、軸方向中央に対して対称に求める。
b)次いで、図6(b)に示すように、各被覆層59を、軸方向中央から対称となるように設定する。この設定では、軸方向中央の抵抗値RCと、被覆層59の塗布後の軸方向内側端部の抵抗値RIaとが実質的に同じ抵抗値となり、かつ、被覆層59の塗布前の軸方向内側端部の抵抗値RIbと、被覆層59の塗布後の軸方向外側端部の抵抗値RXとが実質的に同じ抵抗値となるように、抵抗値のプロットラインを上方へ平行移動する。そして、各被覆層59の軸方向領域は、平行移動されたプロットラインの軸方向内側の軸方向位置割合と、その軸方向外側の軸方向位置割合との間の領域として、設定される。
2−4)押圧ユニット
押圧ユニット62は、図4に示すように、本体ケーシング2において、プロセスカートリッジ14が本体ケーシング2に装着されているときに、各挿通孔56に下側から対向するように、1対として設けられている。すなわち、各押圧ユニット62は、プロセスカートリッジ14が本体ケーシング2に装着されているときに、転写ローラ23の軸方向両端部にそれぞれ配置されている。
押圧板63の前側部分は、本体ケーシング2に設けられる支持軸65に回動可能に支持されている。押圧板63の後側部分は、プロセスカートリッジ14が本体ケーシング2に装着されているときに、挿通孔56を介して、ローラ軸57の端部に下側から当接可能に配置されている。
2−5)転写ローラの支持
ローラ軸57の両端部は、ドラムフレーム51の各支持板55に上下方向に移動可能かつ回転可能に支持されている。そのため、プロセスカートリッジ14が本体ケーシング2から離脱されているときには、図3(a)に示すように、ローラ軸57の両端部は、各支持板55において、略U字形状の切り欠きの最深部分において支持されている。それによって、転写ローラ23は、感光ドラム21に対して上下方向に間隔を隔てて配置される。
なお、各ばね64のばね荷重はほぼ同一荷重に設定されているので、ローラ軸57は、その両端部において、ばね64によりほぼ同一圧力で押圧される。
3.第1参考例の作用効果
1)そして、ローラ軸57の両端部が、押圧板63によって、感光ドラム21に向けて押圧されると、発泡材料からなるゴムローラ58は、感光ドラム21と圧接して、圧縮される。このときの転写ローラ23の軸方向における抵抗値は、上記したように、中央が高く、両端部が低くなる。そのため、両端部に電流が流れやすくなり、中央に電流が流れにくくなるので、転写バイアスを印加しても、軸方向において均一に電流が流れず、転写不良を生じる。
しかし、この転写ローラ23では、ローラ軸57とゴムローラ58との間に半導電性の被覆層59を介在させている。したがって、抵抗値の異なる複数のゴムローラ58を設けずとも、同一の抵抗値のゴムローラ58を設けながら、軸方向における転写ローラ23の抵抗値を調整することができる。そのため、構成の簡略化およびコストの低減化を図ることができる。
2)また、この転写ローラ23では、転写ローラ23が感光ドラム21に圧接されているときの、転写ローラ23の軸方向中央の抵抗値と、転写ローラ23の軸方向端部の抵抗値とが、近接または実質的に等しくなるように、各被覆層59が設けられている。そのため、ローラ軸57の軸方向に沿う転写ローラ23の抵抗値の差異を小さくまたは実質的になくすことができる。その結果、転写不良をより一層防止することができる。
3)また、この転写ローラ23では、転写ローラ23が感光ドラム21に圧接されているときの、ゴムローラ58の軸方向中央の抵抗値と、ゴムローラ58の軸方向端部の抵抗値との差分を、実質的に補完する抵抗値で、各被覆層59が設けられている。そのため、ローラ軸57の軸方向に沿う転写ローラ23の抵抗値を実質的に均一にすることができる。その結果、転写不良をより一層防止することができる。
4)また、この転写ローラ23では、各被覆層59は、上記したように、平行移動されたプロットラインの軸方向内側の軸方向位置割合と、その軸方向外側の軸方向位置割合との間の領域にわたって設けられる。そのため、簡易な構成により、ローラ軸57の軸方向に沿う転写ローラ23の抵抗値の差異を、確実に低減することができる。
5)そして、ドラムカートリッジ19は、抵抗値の差異に起因する転写不良を防止できる転写ローラ23を備えている。そのため、感光ドラム21からのトナー像を用紙6に確実に転写することができる。
6)さらに、レーザプリンタ1では、上記ドラムカートリッジ19を備えているので、用紙6に確実に画像を形成することができる。
4.第2参考例
図7は、第2参考例の転写ローラの幅方向断面図である。図8は、図7の要部拡大図である。図7および図8において、上記した部材には同一の符号を付し、上記の部材と差異のある部分のみを説明する。
1)転写ローラの構成
図7において、被覆層59は、ローラ軸57の軸方向両端部に設けられている。そして、各被覆層59において、軸方向内側端縁EIと軸方向外側端縁EOとは、軸方向において、次の位置に配置されている。
軸方向内側端縁EIの設定においては、最も使用頻度の高い同一サイズ(たとえば、A4サイズ)の用紙6を、端縁E1および端縁E2の基準とすることができる。また、使用頻度の高い大小サイズのうち、大きいサイズ(たとえば、レターサイズ)の用紙6を端縁E1の基準とし、使用頻度の高い小さいサイズ(たとえば、A4サイズ)の用紙6を端縁E2の基準とすることもできる(図8参照)。さらには、レーザプリンタ1で画像形成可能な最大サイズ(たとえば、レターサイズ)の用紙6を端縁E1の基準とし、レーザプリンタ1で画像形成可能な最小サイズ(たとえば、はがきサイズやB5サイズ)の用紙6を端縁E2の基準とすることもできる。
軸方向外側端縁EOの設定においては、最も使用頻度の高いサイズ(たとえば、A4サイズ)の用紙6を、端縁E2の基準とすることができる。また、使用頻度の高い大小サイズのうち、大きいサイズ(たとえば、レターサイズ)の用紙6を端縁E2の基準とすることもできる(図8参照)。さらには、レーザプリンタ1で画像形成可能な最大サイズ(たとえば、レターサイズ)の用紙6を端縁E2の基準とすることもできる。
2)第2参考例の作用効果
第2参考例の転写ローラ23では、各被覆層59は、軸方向において、用紙6の端部を通過するように、画像形成領域Pの端縁E1からローラ軸57の端縁E3までの間に設けられる。そのため、画像形成時には、用紙5の両端部において、転写電流の通過を急激に減少させることができる。それによって、用紙6の両端部に多く存在する紙粉の感光ドラム21への付着を低減することができる。
5.本発明の実施形態
図9は、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタにおける転写ローラの幅方向断面図である。図9において、上記した部材には同一の符号を付し、上記の部材と差異のある部分のみを説明する。
1)転写ローラの構成
図9において、被覆層59は、ローラ軸57の軸方向において、軸方向中央から軸方向端部に向かって抵抗値が高くなるように複数設けられている。具体的には、被覆層59は、軸方向中央に対して対称配置される1対の組が、2組配置されるように、設けられている。
各内側被覆層66は、軸方向中央を対称に配置され、軸方向において互いに間隔を隔てて設けられている。
各外側被覆層67の軸方向内側端部は、軸方向位置割合において、40〜60%位置に配置され、各外側被覆層67の軸方向外側端部は、軸方向位置割合において、90〜100%位置に配置される。各外側被覆層67の軸方向領域は、40〜100%に設定される。また、各外側被覆層67の膜厚は、各内側被覆層66の膜厚よりも厚く形成されており、たとえば、8〜15μmの範囲から、設定すべき抵抗値に基づいて選択される。
2)実施形態の作用効果
この転写ローラ23では、被覆層59が、軸方向中央から軸方向端部に向かって抵抗値が高くなるように設けられている。そのため、ローラ軸57の軸方向に沿う、転写ローラ23の抵抗値の差異を低減することができる。その結果、転写不良を防止することができる。
5.その他の変形例
1)上記の実施形態では、軸方向中央に対して対称となる1対の被覆層59を2組設けたが、2組以上設けることもできる。
2)上記の実施形態では、1対の押圧ユニット62において、各ばね64のばね荷重をほぼ同一に設定しているため、各被覆層59を軸方向中央に対して対称に配置しているが、各ばね64のばね荷重が互いに異なる場合には、その異なる割合に対応して軸方向中央からずれた箇所を基準として、各被覆層59が対称または対称からずれた位置に配置される。
3)上記の実施形態では、被覆層59を、ローラ軸57の軸方向端縁まで設けているが、ローラ軸57の軸方向端部に形成されていれば、その目的などに応じて、ローラ軸57の軸方向端縁まで形成する必要のない場合がある。その場合には、被覆層59の軸方向外側端縁は、ローラ軸57の軸方向端縁から軸方向内側に間隔を隔てて配置される。
4)上記の説明において、転写ローラ23は、ドラムカートリッジ19に設けられているが、転写ローラ23は、本体ケーシング2に直接設けることもできる。さらに、上記の説明では、モノクロカラーレーザプリンタを例示しているが、本発明の画像形成装置は、カラーレーザプリンタ(タンデムタイプ、中間転写タイプを含む。)として構成することもできる。
6 用紙
19 ドラムカートリッジ
21 感光ドラム
23 転写ローラ
51 転写ユニット
57 ローラ軸
58 ゴムローラ
59 被覆層
62 押圧ユニット
Claims (6)
- 導電性の回転軸と、前記回転軸の周りを被覆するイオン導電性の弾性層と、前記回転軸の軸方向の両端部において、前記回転軸と前記弾性層との間に設けられる半導電性の被覆層とを有する転写ローラを備え、
前記被覆層は、前記回転軸の軸方向において、内側被覆層と、前記内側被覆層に対して隣接して配置され、前記回転軸の軸方向において前記内側被覆層よりも外側に配置される外側被覆層とを有し、
前記内側被覆層の抵抗値に対して、前記外側被覆層の抵抗値が高くなるように、前記外側被覆層の厚さが、前記内側被覆層の厚さより厚く構成されていることを特徴とする、転写装置。 - 前記被覆層は、前記転写ローラが前記感光体に圧接されているときの、前記転写ローラの前記軸方向の中央の抵抗値と、前記転写ローラの前記軸方向の端部の抵抗値とが、近接するまたは実質的に等しくなるように、設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の転写装置。
- 前記被覆層は、前記転写ローラが前記感光体に圧接されているときの、前記弾性層の前記軸方向の中央の抵抗値から、前記弾性層の前記軸方向の端部の抵抗値を差し引いて、その差分に相当する抵抗値で設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の転写装置。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の転写装置と、
前記転写ローラが圧接可能に対向配置され、現像剤像を担持する感光体と
を備えていることを特徴とする、感光体カートリッジ。 - 請求項4に記載の感光体カートリッジと、
前記転写ローラの軸方向の両端部を、前記感光体に向けて押圧する押圧部材と
を備えていることを特徴とする、画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の転写装置と、
前記転写ローラが圧接可能に対向配置され、現像剤像を担持する感光体と、
前記転写ローラの軸方向の両端部を、前記感光体に向けて押圧する押圧部材と
を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
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