JP4428916B2 - Infusion bag package excellent in resealability and resealing method - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輸液バッグを酸素バリアー性の外装袋に封入した輸液バッグ包装体に係り、特に在宅患者等の介護に供用される輸液バッグのように、病院内等で一旦外装袋を開封して輸液に所定の調剤処理を施した後、再封止し患者に投与されるまで密封保存される輸液バッグ包装体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
輸液バッグの一次包材を形成するプラスチックとして、従来ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル等が使用さているが、この一次包材だけでは、輸液の変質防止に必要な酸素バリアー性を保証し得ない。このため、酸素バリアー性を有するプラスチックシートで製袋された外装袋を二次包材として輸液バッグを密封包装するようにしている（実開平6-77737号,実開平7-11568号公報）。
【０００３】
図２７は輸液バッグの例を示している。この輸液バッグ（３）は、２室（３１）（３２）に分画され、一方の室（３１）にアミノ酸含有製剤、他方の室（３２）に生理食塩水が充填されている。二次包材である外装袋（１）は、図２８に示すように、２枚の外装シート（１１ａ）（１１ｂ）（酸素バリアー性を有するプラスチックシート）を重ね合わせ、底部及び左右の端縁を溶着（ヒートシール）して製袋される。周縁部の散点模様は溶着代（Ｓ）を表している。輸液バッグ（３）は、２室（３１）（３２）を折り重ねて外装袋（１）の頂部開口から収納される。外装袋（１）は、袋内を窒素ガスで置換されると共に脱酸素剤を投入されたうえ、頂部開口の端縁（11Ｅ）を溶着封止することにより図２９の包装体に仕上げられる。
【０００４】
外装袋は、溶着代（Ｓ）に設けられたノッチ（１４）を引裂き始端として、図３０に示すように、袋端（１Ｅ）を切取ることにより開封される。輸液バッグ（３）は、使用に先立って、輸液に応じた所定の調剤処理が施され、例えば同図のように生理食塩水室（３２）にポート(３３)から注射器（４）でビタミン剤が注入される。調剤処理は、病院内等で医師・看護婦等の所定の有資格者により行なわれるので、輸液バッグを在宅医療等に供する場合は、調剤処理後、外装袋（１）の開封口（１２）を再封止し、患者に投与されるまでの間、輸液製剤の変質（アミノ酸含有製剤室31の輸液の変色等）が抑制されるように密封保存されることが望まれる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
調剤処理のために開封された外装袋（１）の再封止は、開封口の端縁部（１２Ｅ）の端を折り畳むように数回巻き重ねたうえ、巻き重ね部の袋幅方向２，３個所を小型のクリップで挟み付けるか、あるいは粘着テープを貼り付ける等により、巻き重ねのほぐれ・緩みを抑えるというのが通常の形態である。しかしこれでは密封性を保証し得ない。その改良策として、図３２に示す溶着封止治具（６）や、図３３に示すクリップ（７）等を使用することが考えられる。
【０００６】
図３２の溶着治具（６）は基台部（６１）と、その一端側に軸承された回動レバー（６２）とを有し、基台部（６１）とレバー（６２）とに相対向する押付け部（６３）及び（６４）が組付けられている。押付け部（６３）及び（６４）の少なくとも一方は電熱ヒーター（所謂インパルスヒーター）であり、外装袋（１）の封止代となる端縁部（１２Ｅ）は、押付け部（６３）と（６４）とで挟圧されて溶着封止される。
また、図３３のクリップ（７）はプラスチック成形品等からなり、基台部（７１）と回動レバー（７３）とを備え、基台部（７１）は溝条（７２）、回動レバー（７３）は突条（７４）がそれぞれ設けられている。外装袋（１）の開封口端縁部（１２Ｅ）は、図３４に示すように、袋の全幅に亘って基台部（７１）とレバー（７３）とに間に挟圧され、止め具（７５）（図３３）で固定されることより密封状態を保持することが可能となる。
【０００７】
しかるに、外装袋（１）の開封口（１２）の切り口（１２Ｃ）は、図３１等に示したように蛇行湾曲しているのが通常である。従って、再封代（溶着代，クリップ挟み付け代）となる端縁部（１２Ｅ）の幅（Ｌ０）を確保することが難しく、このため前述の溶着治具（図３２）やクリップ（図３３）等を使用しても、開封口端縁部（１２Ｅ）を全幅に亘って確実に密着封止することは容易でない。この再封代の不足は、外装袋（１）の袋長（Ｌ１）を大きめに設定すれば解消できるが、袋長が長くなるに伴って輸液バッグ（３）の収納作業（自動装填機により行なわれる）の操作性が悪くなるので、効果的な対策とはなり難い。
【０００８】
本発明は、上記に鑑み、在宅医療等に供される輸液バッグのように、調剤処理のために外装袋が開封された後の時間経過により、輸液製剤に変質を生じるおそれがある輸液バッグについて、患者に投与されるまでの間、その変質防止に必要な密封保存を容易かつ確実になし得るようにした輸液バッグ包装体を提供するものである。
【００１０】
本発明の輸液バッグ包装体は、酸素バリアー性プラスチックシート（以下「外装シート」）の縁部を溶着して製袋された外装袋とその袋内に封入された輸液バッグとからなり、調剤処理が施される輸液室のポートが臨む側の端部を開封部として外装袋が開封（以下「調剤開封」）された後、該開封口を再封止される輸液バッグ包装体であって、外装袋は、調剤処理を施される輸液室のポートが臨む側の袋外形の一部が、該ポートに対応する位置に突出形状を呈し、該突出形状の縁部に沿って溶着代が形成された山形状の突出部を有し、該突出部の頂部側と裾部側との間の面域(Ａ)が、突出部を横切る向きの直線引裂き性を有し、該面域(Ａ)がその直線引裂き方向に引裂かれて形成される、直線状の切り口を有する突出部の開封口の端縁部を封止代として再封止されることを特徴としている。
【００１１】
本発明の輸液バッグ包装体は、前記面域（Ａ）に付与された直線引裂き性により開封口の切り口が略直線状となり、従って再封に必要な封止代の確保が容易である。開封口部の直線性の簡潔な形状により、再封操作に伴う外装袋の取扱いの煩瑣が解消され封止作業性も高められる。また、開封口部が直線性の簡潔な形状であることは、後述のように再封止手段として種々の形態を適用することを可能にする。なお、外装袋の袋長（Ｌ１）（図３１）は、従来の再封操作（開封口端縁部12Eを折り畳んで数回巻き重ねる）に必要な巻き重ね代や、開封口部の湾曲蛇行を見込んだ長さとする必要がなく、それだけ袋長（Ｌ１）を短く設計することができる。このことは外装袋の材料費の節減のみならず、輸液バッグの自動装填操作性の改善にも奏効する。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について実施例を示す図面を参照して具体的に説明する。
図１は、本発明の輸液バッグ包装体の構成を示している。外装袋（１）の調剤開封（輸液バッグに調剤処理として、例えば生理食塩水室32に対するビタミン剤の混注等を行なうための一時的な開封）は、ポート（３３）が臨む側の袋端（１Ｅ）に隣接した面域（Ａ）を袋幅方向に引裂くことにより行なわれる。該面域（Ａ）は、開封方向の直線引裂き性が付与されている。
【００１３】
図２は、外装袋の他の形態を示している。この外装袋（１）は、輸液バッグ（３）のポート（３３）（調剤処理が施される輸液室のポート）が臨む側が、該ポート（３３）の突出形状に略対応して山状に突出した形状に製袋されている。突出部（１５）の山形状は溶着代（Ｓ１５）により形成されている。突出部（１５）の頂部側である袋端（１Ｅ）と裾部側との間の面域（Ａ）は、その山形状を横断する向きの直線引裂き性が付与されている。
【００１４】
図２に示した突出型の外装袋（１）において、突出部（１５）の両側のヒレ状部分（１５３）は不要であり、該ヒレ状部分（１５３）が存在しなくても、外装袋（１）の機能や取扱い上の不具合を生じることはない。従ってこの外装袋（１）は、図３のように、ヒレ状部分（１５３）が切除された形態とすることができる。調剤開封時の引裂き始端となるノッチ（１３）は突出部（１５）の両側の溶着代（Ｓ１５）に設けておけばよい。
【００１５】
外装袋（１）は、４方シール型（図28のように２枚の外装シート11ａ,11bの４辺を溶着代Sとして製袋されたもの）のほか、３方シール型（２枚分の長さを有する１枚の外装シート11を折り重ねて製袋される）、あるいはチューブ型（チューブフィルムからなる外装シートの両端を溶着することにより製袋される）の外装袋であってもよい。図４は３方シール型の外装袋を使用した例である。図では、輸液バッグ（３）のポート（３３）を、溶着代のない側（外装シート11折曲げ辺11D側）に向けているが、その逆向きであってもよく、いずれの場合もポート（３３）が臨む側の面域（Ａ）に直線引裂き性が付与されている。図２,図３に示した突出型の外装袋（１）についても、おなじように４方シール型のほか、３方シール型やチューブ型等の外装袋を任意に適用することができる。
【００１６】
外装袋（１）には、必要に応じて、調剤開封時の面域（Ａ）の引裂き始端となるノッチ（１３）が、面域（Ａ）の両側の溶着代（Ｓ）（図３では溶着代S１５）に形成される。また、調剤開封の作業者に対する開封操作の案内として、面域（Ａ）に開封時の引裂き方向や開封ライン等を印刷等により表示しておくのが好ましい。なお、外装袋（１）には、上記ノッチ（１３）のほかに、再封止された後の外装袋から輸液バッグ（３）を取り出す祭の開封始端となるノッチ（１４）が必要に応じて設けられる。図では、ノッチ（１４）を、調剤開封される袋端（１Ｅ）と同じ側に形成しているが、それとは反対側の袋端（ないしその付近）に形成してもよい。
【００１７】
外装袋（１）は、調剤開封後の再封補助手段として、図５（ａ）（ｂ）に示すように、面域（Ａ）の左右の溶着代（Ｓ）に孔（再封補助孔）（１６）が必要に応じて設けられる。同図（ａ）は前記図１の外装袋（１）について、同図（ｂ）は前記図３の外装袋（１）について、それぞれの面域（Ａ）の両側の溶着代(Ｓ)に再封補助孔（１６）を形成した例である。再封補助孔（１６）は、後述のように、再封代となる開封口端縁をシワ・ゆがみ等のない伸直状態に保持し、再封操作の煩瑣を軽減緩和すると共に密封性の確保を容易にする。
【００１８】
つぎに外装袋の面域（Ａ）の直線引裂き性について説明する。面域（Ａ）の直線引裂き性は、例えば次の構成により付与される。
［Ａ１］直線引裂き性を有する外装シート（１１）を使用して外装袋（１）を製袋する。
［Ａ２］面域（Ａ）にハーフカット（２１）を形成する。
［Ａ３］面域（Ａ）にティアテープ（２２）を取付ける。
【００１９】
［Ａ１（直線引裂き性外装シートによる製袋）の直線引裂き構造］
まず、直線引裂き性を有する外装シート（１１）を使用することにより、外装袋の面域（Ａ）に直線引裂き性を付与する構成について説明する。
外装シート（１１）は、複数のフィルム層からなるラミネートシートであり、図６に示すように、外面層（１１１）（外装袋の外側面となる層）と内面層（１１３）（外装袋の内側面となる層）、及びその中間層（１１２）（中間層は１種もしくは２種以上のフィルムで形成される）からなる。内面層（１１３）は外装袋の製袋（溶着代Ｓの形成）に必要なシーラント層（ヒートシール層）である。外面層（１１１）又は中間層（１１２）には、その構成層の少なくとも１つのフィルム層として、酸素バリアー性のフィルムが積層されている。
【００２０】
上記ラミネートシートを構成するフィルムとして、直線引裂き性を有するフィルムを適用することにより外装シート（１１）に直線引裂き性が付与される。直線引裂き性を有するフィルムとして、例えば延伸加工されたフィルム（延伸加工による分子の配向効果として延伸方向と一致する向きの直線引裂き性を有する）が使用される。ラミネート構成層のいずれの層に、直線引裂き性のフィルムを適用するかは任意である。また１つの層のみに限定されず、複数の層に直線引裂き性のフィルムを適用して外装シート（１１）の直線引裂き性をより高めることもできる。なお、１つの層のみに、直線引裂き性フィルムを適用する場合は、中間層（１１２）の一層を直線引裂き性のフィルムとするのが好ましい。
【００２１】
上記の直線引裂き性を有する外装シート（１１）からなる外装袋（１）は、その直線引裂き方向が、面域（Ａ）の引裂き方向と一致する向きに製袋される。その外装袋（１）の調剤開封は、溶着代（Ｓ）のノッチ（１３）を引裂き始端とし、面域（Ａ）を袋端（１Ｅ）に平行な向きに引裂くことにより行なわれる。図１,図４の外装袋（１）では、袋端（１Ｅ）を切取られて図１３のように袋の全幅に亘る開封口（１２）が形成される。図２及び図３の突出型の外装袋（１）では、突出部（１５）の袋端（１Ｅ）が切取られて、それぞれ図１４及び図１５に示すように突出部（１５）に開封口（１２）が形成される。いずれの場合も、外装シート（１１）の直線引裂き性により、開封口（１２）は、略直線状の切り口（１２ｃ）を有している。
【００２２】
［Ａ２（ハーフカット形成）の直線引裂き構造］
次に外装袋の面域（Ａ）にハーフカットを形成して直線引裂き性を付与する構成について、その実施例を示す図７〜図９により説明する。
ハーフカット（２１）は、外装シート（１１）の肉厚を超えない深さを有する溝状の切込み線である。面域（Ａ）のハーフカット（２１）は、調剤開封時の袋端（１Ｅ）の切取り方向に一致する向きをもって形成され、かつ袋端（１Ｅ）の両側の溶着代（Ｓ）には、調剤開封用のノッチ（１３）がハーフカット（２１）の延長線上に形成されている。
【００２３】
図８は、図７のX-X 断面を示している。同図は、ハーフカット（２１）を、外装シート（１１ａ）（１１ｂ）のおもて面側（袋の外側面）に形成しているが、これと逆に裏面側（袋の内側面）に形成してもよい。また、おもて面と裏面とにハーフカット（２１）を向い合う向きに形成してもよい。更に、外装シートがラミネート構成であることにより、図９に示すように、外装シート（１１）（11a,11b）のそれぞれの中間層（１１２）にハーフカット（２１）を設けてもよい。中間層（１１２）にハーフカット（２１）をもたせる層構成は、中間層（１１２）のフィルムに予めハーフカット（２１）を形成し、これに外面層（１１１）と内面層（１１３）を積層接合することにより形成される。
【００２４】
ハーフカット（２１）の形成は、カット刃による方法、あるいはレーザービームを使用する方法等により行なうことができる。ハーフカット加工においては、外装シート（１１）の酸素バリアー性が保持されるように、ラミネート構造における酸素バリアー層を貫通しないように形成することが望ましい。
【００２５】
上記のようにハーフカット（２１）が形成された外装袋（１）の調剤開封は、両側の溶着代（Ｓ）に設けられたノッチ（１３）を引裂き始端とし、面域（Ａ）を袋端（１Ｅ）に平行な向きに引裂くことにより行なわれる。図１，図４の外装袋（１）では袋端（１Ｅ）が切取られて、図１３のように袋の全幅に亘る開封口（１２）が形成され、他方図２及び図３の突出型の外装袋（１）では、突出部（１５）の袋端（１Ｅ）が切取られることにより、それぞれ図１４及び図１５のように突出部（１５）に開封口（１２）が形成される。いずれの開封口（１２）も外装シート（１１）の直線引裂き性により切り口（１２ｃ）は略直線状をなしている。
【００２６】
［Ａ３（ティアテープ使用）の直線引裂き構造］
次にティアテープを使用した直線引裂き構造について説明する。
ティアテープは、ポリエステルやポリプロピレン等の延伸フィルムからなる幅約２〜４ｍｍ程度の接着性テープである。図１０及び図１１（図11は引裂き始端部の外観斜視図である）に、ティアテープを用いた直線引裂き構造の例を示す。ティアテープ（２２）は、外装袋（１）を構成する２枚の外装シート（１１ａ）（１１ｂ）のいずれか一方（図では１１ａ）の内面（袋内面側）を取付け面とし、接着剤又は熱融着により取付けられている。ティアテープ（２２）の端部は、外装シート（１１ａ）（１１ｂ）の溶着代（Ｓ）に挟み込まれているが、指先で摘み起すことができるように構成されている。すなわち図１１に示すように溶着代（Ｓ）の外側縁（２２１）は非溶着とし、かつスリット（２２２）がティアテープ（２２）の両側に位置して外装シート（１１ａ）に形成されている（図は外装袋の片側端のみを示しているが、他方の端部もこれと同様の構造である）。
【００２７】
ティアテープを取付けられた上記外装袋（１）の調剤開封は、図１２に示すように、ティアテープ（２２）の端部を摘み起し、他端側に向って引張ればよく、外装シート（１１ａ）が細帯状に引裂かれることにより開封口（１２）が形成される。図１６は、前記図１,図４等の外装袋の面域（Ａ）にティアテープ構造を適用した場合の開封形態、図１７は前記図３の外装袋の面域（Ａ）にティアテープ構造を適用した場合の開封形態をそれぞれ示している。このようにティアテープ（２２）を使用した直線引裂き構造では、前記［Ａ１］［Ａ２］の引裂き構造（外装袋の袋端１Ｅが切取られ外装袋１から分離する）と異なって、袋端（１Ｅ）の分離はなく、片側の外装シート（１１ａ）に細帯状の開封口（１２）が形成される。形成される開封口の切り口（１２ｃ）は、ティアテープによる直線引裂き性の効果として略直線状を有している。
【００２８】
なお、面域(Ａ)の直線引裂き構造は上記に限定されず、この他に例えば、延伸加工による直線引裂き性を付与されたフィルムを、外装シート(１１)の面域(Ａ)の全幅に亘って貼着（フィルムの直線引裂き方向を面域Ａの引裂き方向に一致させて貼着）したものであってもよい。
【００２９】
次に、外装袋の再封止について説明する。
調剤開封された外装袋の開封口（１２）の再封止は、開封口の端縁面域（１２Ｅ）を封止代として行なわれる。以下にその具体例を示す。
［Ｂ１］端縁部（１２Ｅ）を溶着する。
［Ｂ２］端縁部（１２Ｅ）をクリップで挟み付ける。
［Ｂ３］端縁部（１２Ｅ）にタックシートを貼着する。
［Ｂ４］端縁部（１２Ｅ）をジップで封止する。
【００３０】
［Ｂ１（溶着）による再封止］
開封口（１２）の溶着による再封止は、前記図３２に例示した溶着治具（６）を使用し、開封口の端縁部（１２Ｅ）を封止代として行なうことができる。
この場合、開封口（１２）の両側の溶着代（Ｓ）に再封補助孔（１６）（図５(ａ)(ｂ)）が形成されているときは、以下のように、図１９の補助治具（５）を使用することにより、再封操作の煩瑣を解消することができる。
【００３１】
再封補助治具（５）は、基台部（５１）とその両端部に設けられた左右一対の突起（５２）（５２）からなり、突起（５２）（５２）は、外装袋の再封補助孔（１６）（１６）のスパンに一致するスパンをもって基台部（５１）に設けられている。このため、図１９に示すように、外装袋（１）の再封補助孔（１６）（１６）を突起（５２）（５２）に差し込めば、開封口（１２）の端縁部（１２Ｅ）を、シワやゆがみ・ダブツキ（溶着不良を生じる原因となる）のない平坦な伸直状態に保持される。この状態で端縁部（１２Ｅ）を溶着治具（６）（図32）で挟み付ければ、開封口端縁部（１２Ｅ）の確実な溶着封止が確保される。
【００３２】
図２０は、溶着治具を使用した再封止の他の例を示している。この溶着治具（６M）の加熱・加圧機構は、前記図３２の溶着治具（６）と同じであるが、基台部（６１）の両端に突起（６６）（６６）が設けられている点において相違している。突起（６６）（６６）は、外装袋（１）の溶着代（Ｓ）に形成された再封補助孔（１６）（１６）に一致するスパンをもって形設されている。従って、外装袋（１）の再封補助孔（１６）（１６）を、基台部（６１）の突起（６６）（６６）に係合させれば、外装袋（１）の開封口端縁部（１２Ｅ）は、シワ・ゆがみ・ダブツキのない平坦な伸直状態に保持され、端縁部（１２Ｅ）の重ね合わせ界面の確実な溶着封止が確保される。
【００３３】
［Ｂ２（クリップ）による再封止］
クリップによる開封口（１２）の再封止は、前記図３３に示したクリップ（７）を使用し、これを開封口（１２）の端縁部（１２Ｅ）に取付けることにより行なわれる。開封口（１２）の両側の溶着代（Ｓ）に再封補助孔（１６）（図５(ａ)（ｂ））が形成されている場合は、図１９の補助治具（５）を使用し、その突起（５２）（５２）に外装袋（１）の再封補助孔（１６）（１６）を係合させれば、端縁部（１２Ｅ）をシワ・ゆがみ・ダブツキ（密封性を損なう原因となる）のない平坦な伸張状態に保持し、端縁部（１２Ｅ）の挟圧による密封封止を確保することが容易になる。
【００３４】
図２１は、クリップによる再封止の他の例を示している。このクリップ（７Ｍ）による開封口（１２）の再封操作は、前記図３３（図３４）のクリップ（７）の場合と異ならないが、基台部（７１）の両端に設けられた突起（７６）（７６）を使用する点において相違している。突起（７６）（７６）は、外装袋（１）の再封補助孔（１６）（１６）のスパンに一致するスパンを有している。その突起（７６）（７６）に、外装袋（１）の再封補助孔（１６）（１６）を係合させることにより、再封代である端縁部（１２Ｅ）が、シワ・ゆがみ・ダブツキのない平坦な伸直状態に保持され、その効果として端縁部（１２Ｅ）の挟圧による密封封止の確保が容易化される。なお、クリップの取付け操作は、手作業で行なわれ、あるいは適宜の押圧具等を用いて押圧するようにしてもよい。
【００３５】
［Ｂ３（タックシート）による再封止］
図２２は、開封口（１２）の再封止に使用されるタックシートの例を示している。タックシート（２３）は、基材（２３１）とその片側面に塗設された粘着剤層（２３２）とからなる。基材（２３１）は酸素バリアー性を有するシート（単層シートまたはラミネートシート）である。粘着剤層（２３２）の表面は離型紙（２３３）で保護され、使用に際して剥離除去される。
図２３及び図２４は、タックシート（２３）による封止形態の例を示している。図２３は、外装袋（１）の袋端（１Ｅ）が切り取られて形成される開封口（１２）（図１３〜図１５）を有する場合であり、タックシート（２３）は、その開封口（１２）を跨いで一方の外装シート（１１ｂ）の端縁部（１２Ｅ）から他方の外装シート（１１ａ）の端縁部（１２Ｅ）にかけて貼着される。他方、図２４は、外装袋（１）の外装シート（１１）（１１a又は11bの一方）に形成された細帯状の開封口（１２）（図16,図17）を有する場合であり、タックシート（２３）は、その開封口（１２）を覆うように開封口の端縁部（１２Ｅ）に貼着される。
【００３６】
タックシート（２３）を使用する上記図２３及び図２４のいずれの場合にも、外装袋（１）の両側の溶着代（Ｓ）に再封補助孔（１６）（図５参照）を設けておけば、図１９に示した補助治具（５）を使用することにより、端縁部（１２Ｅ）を、シワ・ゆがみ・ダブツキのない平坦な伸直状態に保持してタックシート（２３）を貼着することができ、開封口の密封を確保することが容易になる。
【００３７】
［Ｂ４（ジップ）による再封止］
図２５〜図２６（ａ）（ｂ）はジップ（２４）を使用した再封構造の例を示している。ジップ（２４）は、突起条（２４１）と溝条（２４２）とからなり、外装袋（１）を形成する２枚の外装シート（１１ａ）（１１ｂ）の内面側に、熱溶着等により取付けられている。取付け位置は、調剤開封で形成される開封口（１２）の端縁部（１２Ｅ）であり、開封口（１２）と平行な向きに設けられている。
【００３８】
調剤開封により外装袋（１）に開口（１２）を形成した後、図２６（ａ）のようにジップ（２４）の突起条（２４１）と溝条（２４２）とを離脱させれば、開封状態が形成される。調剤処理の後、同図（ｂ）に示すように突起条（２４１）と溝条（２４２）を嵌合することにより、開封口（１２）を再封止することができる。
【００３９】
再封止された外装袋（１）の開封操作（在宅患者等に供用するための開封操作）は、上述した各種の再封形態に応じて行えばよい。開封口（１２）の端縁部（１２Ｅ）が溶着により封止されている場合は、ノッチ（１４）を開封始端としてその溶着代を切り取ればよく、図２３,図２４のようにタックシート（２３）で再封止されている場合は、タックシート（２３）を剥離すればよい。また、図２５のように再封手段としてジップ（２４）を設けている場合は、ジップ（２４）の嵌合を離脱する（図２６（ａ））することにより開封することができる。
【００４０】
【発明の効果】
本発明によれば、輸液バッグ包装体の外装袋を調剤開封した後の再封操作性および密封性の確保が容易であり、在宅医療等に供される輸液バッグのように調剤開封後の時間経過に伴う輸液製剤の変質のおそれがあるような場合にも、外装袋の確実な再封止による密封保存の効果として品質保全の信頼性を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明における外装袋の実施例を示す正面図である。
【図２】本発明における外装袋の他の実施例を示す正面図である。
【図３】本発明における外装袋の他の実施例を示す正面図である。
【図４】本発明における外装袋の他の例を示す正面図である。
【図５】本発明における外装袋の他の例を示す正面部分図である。
【図６】外装シートの層構造を示す斜視図である。
【図７】外装袋にハーフカットを形成した例を示す正面図である。
【図８】図７のX-X断面図である。
【図９】外装シートのハーフカットの他の例を示す断面図である。
【図１０】外装袋にティアテープを設けた例を示す正面図である。
【図１１】図１０の外装袋の要部を示す外観斜視図である。
【図１２】図１０の外装袋のティアテープによる切裂き開封の様子を示す外観斜視図である。
【図１３】図１又は図４の外装袋を開封（調剤開封）した状態を示す正面図である。
【図１４】図２の外装袋を開封（調剤開封）した状態を示す正面図である。
【図１５】図３の外装袋を開封（調剤開封）した状態を示す正面図である。
【図１６】図１０の外装袋を開封（調剤開封）した状態を示す正面図である。
【図１７】図３の外装袋にティアテープを設けた場合の開封（調剤開封）状態を示す正面図である。
【図１８】図１６および図１７のX-X断面図である。
【図１９】再封補助治具及びその使用状態の例を示す斜視説明図である。
【図２０】溶着治具（突起付き）及びその使用状態の例を示す斜視説明図である。
【図２１】クリップ（突起付き）及びその使用状態の例を示す斜視説明図である。
【図２２】再封用タックシートの例を示す斜視図である。
【図２３】タックシートによる再封状態を示す断面説明図である。
【図２４】タックシートによる再封状態の他の例を示す断面図である。
【図２５】外装袋の内面に再封用ジップを形設した例を示す断面部分図である。
【図２６】図２５の外装袋の開封（調剤開封）（図ａ）及びジップによる再封状態（図ｂ）を示す断面説明図である。
【図２７】輸液バッグの例を示す正面図である。
【図２８】外装袋の製袋と輸液バッグの封入を示す正面説明図である。
【図２９】輸液バッグ包装体の例を示す正面図である。
【図３０】外装袋の開封及び調剤処理を示す正面説明図である。
【図３１】開封（調剤開封）された外装袋の再封止説明図である。
【図３２】溶着治具を使用した外装袋の再封止の例を示す正面説明図である。
【図３３】クリップによる外装袋の再封止の例を示す正面説明図である。
【図３４】図３３のクリップによる再封状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１：外装袋 １Ｅ：袋端
１１（11ａ，11ｂ）：外装シート
１１１：外側フィルム層 １１２：中間フィルム層
１１２：内側フィルム層
１２：開封口
１２ｃ：開封口の切り口
１２Ｅ：端縁部（開封口の再封代）
１３：ノッチ（調剤開封用）
１４：ノッチ（供用開封用）
１５：突出部
１５１：突出部の頂部 １５２：突出部の裾部
１５３：ヒレ部
１６：再封補助孔
２１：ハーフカット
２２：ティアテープ
２２１：非溶着部 ２２２：ノッチ
２３：タックシート
２３１：基材 ２３２：粘着剤層
２３３：離型紙
２４：ジップ
２４１：突条 ２４２：凹溝条
３：輸液バッグ
３１,３２：輸液製剤室 ３３：ポート
４：注射器
５：再封補助治具
５１：基台部 ５２：突起
６，６Ｍ：溶着治具
６１：基台部 ６２：レバー
６３,６４：押圧部 ６５：リード
６６：再封補助用突起
７，７Ｍ：クリップ
７１：基台部 ７２：溝条
７３：レバー ７４：突条
７５：留め具 ７６：再封補助用突起
Ａ：外装袋の直線引裂き性を有する面域
Ｓ（Ｓ１５）：溶着代（ヒートシール）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an infusion bag package in which an infusion bag is enclosed in an oxygen-barrier exterior bag. In particular, the exterior bag is once opened in a hospital or the like, such as an infusion bag used for the care of a home patient or the like. The present invention relates to an infusion bag package that is sealed and stored until it is re-sealed and administered to a patient after a predetermined dispensing treatment is applied to the infusion.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, polyethylene, polypropylene, polyvinyl chloride, and the like are used as the plastic for forming the primary packaging material of the infusion bag. However, this primary packaging material alone cannot guarantee the oxygen barrier property necessary for preventing the alteration of the infusion solution. For this reason, infusion bags are hermetically packaged by using an outer bag made of a plastic sheet having oxygen barrier properties as a secondary packaging material (Japanese Utility Model Laid-Open Nos. 6-77737 and 7-11568).
[0003]
FIG. 27 shows an example of an infusion bag. This infusion bag (3) is divided into two chambers (31) and (32), one chamber (31) is filled with an amino acid-containing preparation, and the other chamber (32) is filled with physiological saline. As shown in FIG. 28, the outer packaging bag (1), which is a secondary packaging material, has two outer sheets (11a) and (11b) (plastic sheets having oxygen barrier properties) overlapped to form a bottom portion and left and right edges. The bag is made by welding (heat sealing). The dotted pattern on the peripheral edge represents the welding allowance (S). The infusion bag (3) is accommodated from the top opening of the outer bag (1) by folding the two chambers (31) and (32). The exterior bag (1) is finished into the package of FIG. 29 by replacing the inside of the bag with nitrogen gas and introducing an oxygen scavenger, and welding and sealing the edge (11E) of the top opening.
[0004]
The exterior bag is opened by cutting the bag end (1E) as shown in FIG. 30, using the notch (14) provided in the welding allowance (S) as a tear start end. Prior to use, the infusion bag (3) is subjected to a predetermined dispensing process according to the infusion. For example, as shown in the figure, the vitamin solution is injected into the physiological saline chamber (32) from the port (33) through the syringe (4). Is injected. The dispensing process is performed by a predetermined qualified person such as a doctor or nurse in a hospital or the like. Therefore, when the infusion bag is used for home medical care, the opening (12) of the outer bag (1) is prepared after the dispensing process. It is desirable that the infusion preparation is sealed and stored so as to suppress alteration of the infusion preparation (such as discoloration of the infusion in the amino acid-containing preparation chamber 31) until it is resealed and administered to the patient.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Resealing the outer bag (1) opened for the dispensing treatment is performed by winding several times so that the end edge (12E) of the opening is folded, and then the
[0006]
The welding jig (6) in FIG. 32 has a base portion (61) and a rotating lever (62) supported on one end thereof, and is relative to the base portion (61) and the lever (62). The pressing parts (63) and (64) that face are assembled. At least one of the pressing parts (63) and (64) is an electric heater (so-called impulse heater), and the edge part (12E) serving as a sealing margin of the outer bag (1) is formed by pressing parts (63) and (64 ) To be welded and sealed.
The clip (7) shown in FIG. 33 is made of a plastic molded product or the like, and includes a base portion (71) and a rotation lever (73). The base portion (71) includes a groove (72) and a rotation lever. (73) is provided with a ridge (74), respectively. As shown in FIG. 34, the opening edge (12E) of the outer bag (1) is sandwiched between the base (71) and the lever (73) over the entire width of the bag, (75) By being fixed at (FIG. 33), the sealed state can be maintained.
[0007]
Accordingly, the cut end (12) of the opening (12) of the outer bag (1).C) Is usually meandering as shown in FIG. Therefore, the width (L0Therefore, even if the welding jig (Fig. 32) or clip (Fig. 33) is used, the opening edge (12E) is securely sealed over the entire width. It is not easy to do. This lack of reseal allowance is due to the bag length (L1) Is set to a larger value, but as the bag length becomes longer, the operability of storing the infusion bag (3) (performed by the automatic loading machine) becomes worse, which is an effective measure. hard.
[0008]
In view of the above, the present invention relates to an infusion bag that may cause alteration of an infusion preparation over time after the exterior bag is opened for dispensing treatment, such as an infusion bag used for home medical care and the like. The present invention provides an infusion bag package capable of easily and reliably performing hermetically sealed storage necessary to prevent its alteration until it is administered to a patient.
[0010]
BookInfusion bag packaging body of the inventionIs composed of an outer bag formed by welding the edge of an oxygen barrier plastic sheet (hereinafter referred to as “exterior sheet”) and an infusion bag enclosed in the bag, and an infusion chamber in which a dispensing process is performed. After the outer bag is opened (hereinafter referred to as “dispensing opening”) with the end on the side facing the port as the opening, the opening is resealed,The outer bag is the bag on the side facing the port of the infusion chamber where the dispensing process is performedOutlinePart ofBut,The poToCorrespondenceA protruding shape was formed at the position to be welded, and a welding allowance was formed along the edge of the protruding shapeWith mountain-shaped protrusionsTheThe surface area (A) between the top side and the skirt side of the protruding part has a linear tearing property in the direction across the protruding part, and the surface area (A) is formed by tearing in the linear tearing direction. Have a straight cutOverhangIt is characterized by being resealed using the edge of the opening as a sealing allowanceThe
[0011]
In the infusion bag package of the present invention, the opening of the opening becomes substantially straight due to the linear tearing property imparted to the surface area (A), and therefore it is easy to secure a sealing allowance necessary for resealing. The simple shape of the linearity of the opening part eliminates the trouble of handling the outer bag accompanying the resealing operation and improves the sealing workability. In addition, the fact that the opening portion has a simple linear shape makes it possible to apply various forms as resealing means as will be described later. The length of the outer bag (L1) (FIG. 31) does not need to have a winding allowance required for the conventional re-sealing operation (folding the
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings illustrating embodiments.
FIG. 1 shows the configuration of the infusion bag package of the present invention. Dispensing opening of the outer bag (1) (for example, temporary opening of the infusion bag for dispensing a vitamin preparation into the
[0013]
FIG. 2 shows another form of the outer bag. The outer bag (1) has a mountain-like shape on the side facing the port (33) of the infusion bag (3) (the port of the infusion chamber where the dispensing process is performed) substantially corresponding to the protruding shape of the port (33). The bag is made into a protruding shape. The peak shape of the protrusion (15) is the welding allowance (S15). The surface area (A) between the bag end (1E), which is the top side of the projecting portion (15), and the skirt portion side is given linear tearability in a direction crossing the mountain shape.
[0014]
In the protruding outer bag (1) shown in FIG. 2, fin-like portions (15 on both sides of the protruding portion (15)).3) Is unnecessary, and the fin-like portion (153) Does not occur, it does not cause any problems in the function and handling of the outer bag (1). Therefore, this exterior bag (1) has a fin-like portion (15) as shown in FIG.3). The notch (13) serving as the tearing start edge when the dispensing is opened is the welding allowance (S15).
[0015]
The outer bag (1) is a four-sided seal type (made by making four sides of the two
[0016]
If necessary, the outer bag (1) has a notch (13) serving as a tearing start edge of the surface area (A) at the time of dispensing opening, and a welding margin (S) on both sides of the surface area (A) (in FIG. 3). Welding allowance S15). Moreover, it is preferable to display the tearing direction at the time of opening, an opening line, etc. by printing etc. in the surface area (A) as guidance of the opening operation with respect to the operator of dispensing opening. In addition to the notch (13), the outer bag (1) has a notch (14) as an opening start end of the festival for taking out the infusion bag (3) from the outer bag after resealing. Provided. In the figure, the notch (14) is formed on the same side as the bag end (1E) to be unpacked, but it may be formed on the bag end (or the vicinity thereof) on the opposite side.
[0017]
As shown in FIGS. 5 (a) and 5 (b), the outer bag (1) has holes (reseal assist holes) in the welding margins (S) on the left and right sides of the surface area (A) as a reseal assist means after opening the dispensing. ) (16) is provided as required. The figure (a) shows the welding margin (S) on both sides of each surface area (A) for the outer bag (1) in FIG. 1 and the figure (b) shows the outer bag (1) in FIG. This is an example in which a resealing auxiliary hole (16) is formed. As will be described later, the resealing auxiliary hole (16) keeps the edge of the opening to be resealed in a straightened state without wrinkles or distortion, and reduces the ease of resealing operation and reduces the sealing performance. Make it easy to secure.
[0018]
Next, the linear tearability of the surface area (A) of the exterior bag will be described. The linear tearability of the surface area (A) is given by the following configuration, for example.
[A1] The exterior bag (1) is made using the exterior sheet (11) having linear tearability.
[A2] A half cut (21) is formed in the surface area (A).
[A3] A tear tape (22) is attached to the surface area (A).
[0019]
[Linear tear structure of A1 (bag making with linear tearable exterior sheet)]
First, the structure which provides linear tearability to the surface area (A) of an exterior bag is demonstrated by using the exterior sheet | seat (11) which has linear tearability.
The exterior sheet (11) is a laminate sheet composed of a plurality of film layers. As shown in FIG.1) (Layer to be the outer surface of the outer bag) and inner layer (113) (Layer which becomes the inner surface of the exterior bag), and its intermediate layer (112(The intermediate layer is formed of one kind or two or more kinds of films). Inner layer (113) Is a sealant layer (heat seal layer) necessary for making an outer bag (forming the welding allowance S). External layer (111) Or intermediate layer (112) Is laminated with an oxygen barrier film as at least one film layer of its constituent layers.
[0020]
By applying a film having linear tearability as the film constituting the laminate sheet, linear tearability is imparted to the exterior sheet (11). As the film having linear tearability, for example, a stretched film (having linear tearability in a direction matching the stretching direction as a molecular orientation effect by stretching) is used. It is optional to apply a linear tearable film to any of the laminate constituting layers. Moreover, it is not limited only to one layer, A linear tearable film can be applied to several layers, and the linear tearability of an exterior sheet | seat (11) can also be improved more. In addition, when a linear tearable film is applied to only one layer, the intermediate layer (112) Is preferably a linear tearable film.
[0021]
The exterior bag (1) made of the exterior sheet (11) having the above-described linear tearability is manufactured in a direction in which the linear tear direction coincides with the tear direction of the surface area (A). The dispensation opening of the outer bag (1) is performed by tearing the surface area (A) in a direction parallel to the bag end (1E) with the notch (13) of the welding allowance (S) as the tearing start end. In the exterior bag (1) of FIGS. 1 and 4, the bag end (1E) is cut off to form an opening (12) over the entire width of the bag as shown in FIG. 2 and 3, the bag end (1E) of the projecting portion (15) is cut off and the projecting portion (15) is opened as shown in FIGS. 14 and 15, respectively. (12) is formed. In any case, the opening (12) has a substantially straight cut (12c) due to the linear tearability of the exterior sheet (11).
[0022]
[Linear tear structure of A2 (half cut formation)]
Next, the structure which forms a half cut in the surface area (A) of an exterior bag and provides linear tearability will be described with reference to FIGS.
The half cut (21) is a groove-shaped cut line having a depth not exceeding the thickness of the exterior sheet (11). The half cut (21) of the surface area (A) is formed with a direction corresponding to the cutting direction of the bag end (1E) at the time of dispensing opening, and the welding allowance (S) on both sides of the bag end (1E) is: A notch (13) for dispensing opening is formed on an extension line of the half cut (21).
[0023]
FIG. 8 shows an XX cross section of FIG. In this figure, the half cut (21) is formed on the front surface side (outer surface of the bag) of the exterior sheet (11a) (11b), but on the reverse side (inner surface of the bag). You may form in. Moreover, you may form in the direction which a half cut (21) faces a front surface and a back surface. Furthermore, since the exterior sheet has a laminate structure, as shown in FIG. 9, the intermediate layers (11) of the exterior sheets (11) (11a, 11b) are provided.2) May be provided with a half cut (21). Middle layer (112) Has a half cut (21).2) Is formed in advance on the film of the outer layer (11).1) And the inner layer (113) Are laminated and joined.
[0024]
The half cut (21) can be formed by a method using a cutting blade or a method using a laser beam. In the half-cut processing, it is desirable to form the outer sheet (11) so as not to penetrate the oxygen barrier layer in the laminate structure so that the oxygen barrier property of the exterior sheet (11) is maintained.
[0025]
Dispensing opening of the outer bag (1) formed with the half cut (21) as described above starts the notch (13) provided in the welding allowance (S) on both sides and starts the tear area (A) as the bag. This is done by tearing in a direction parallel to the end (1E). In the outer bag (1) of FIGS. 1 and 4, the bag end (1E) is cut off to form an opening (12) over the entire width of the bag as shown in FIG. 13, while the protruding type of FIGS. In the outer bag (1), the bag end (1E) of the projecting portion (15) is cut off, whereby an opening (12) is formed in the projecting portion (15) as shown in FIGS. In any opening (12), the cut (12c) is substantially linear due to the linear tearability of the exterior sheet (11).
[0026]
[A3 (with tear tape) straight tear structure]
Next, a linear tearing structure using a tear tape will be described.
The tear tape is an adhesive tape having a width of about 2 to 4 mm made of a stretched film such as polyester or polypropylene. FIG. 10 and FIG. 11 (FIG. 11 is an external perspective view of the tear start end) shows an example of a straight tear structure using a tear tape. The tear tape (22) has an inner surface (bag inner surface side) of one of the two outer sheets (11a) and (11b) constituting the outer bag (1) as an attachment surface, It is attached by thermal fusion. The end portion of the tear tape (22) is sandwiched between the welding margins (S) of the exterior sheets (11a) and (11b), but is configured so that it can be picked up with a fingertip. That is, as shown in FIG. 11, the outer edge (22) of the welding allowance (S).1) Is not welded, and the slit (222) Are located on both sides of the tear tape (22) and formed on the exterior sheet (11a) (the figure shows only one end of the exterior bag, but the other end has the same structure as this). ).
[0027]
As shown in FIG. 12, the dispensing opening of the outer bag (1) to which the tear tape is attached may be performed by picking up the end of the tear tape (22) and pulling it toward the other end. The opening (12) is formed by tearing (11a) into a strip shape. 16 shows an unsealed form when the tear tape structure is applied to the surface area (A) of the outer bag of FIGS. 1 and 4, and FIG. 17 shows the tear tape to the surface area (A) of the outer bag of FIG. The opening form at the time of applying a structure is shown, respectively. In this manner, the linear tearing structure using the tear tape (22) is different from the tearing structure of [A1] and [A2] (the
[0028]
In addition, the linear tearing structure of the surface area (A) is not limited to the above. For example, a film provided with a linear tearing property by stretching may be used for the entire width of the surface area (A) of the exterior sheet (11). It may be pasted (attached by making the linear tearing direction of the film coincide with the tearing direction of the surface area A).
[0029]
Next, resealing of the outer bag will be described.
The resealing of the opening (12) of the packaged unsealed outer bag is performed using the edge area (12E) of the opening as a sealing allowance. Specific examples are shown below.
[B1] The edge (12E) is welded.
[B2] The edge (12E) is clamped with a clip.
[B3] A tack sheet is attached to the edge (12E).
[B4] The edge (12E) is sealed with a zip.
[0030]
[Re-sealing by B1 (welding)]
Resealing by welding of the opening (12) can be performed by using the welding jig (6) illustrated in FIG. 32 as an end margin (12E) of the opening.
In this case, when the resealing auxiliary hole (16) (FIGS. 5A and 5B) is formed in the welding allowance (S) on both sides of the opening (12), as shown in FIG. By using the auxiliary jig (5), the trouble of resealing operation can be eliminated.
[0031]
The resealing auxiliary jig (5) includes a base portion (51) and a pair of left and right protrusions (52) and (52) provided at both ends thereof. The protrusions (52) and (52) The base (51) is provided with a span that matches the span of the sealing auxiliary holes (16) (16). For this reason, as shown in FIG. 19, if the resealing auxiliary hole (16) (16) of the exterior bag (1) is inserted into the protrusion (52) (52), the edge (12E) of the opening (12) Is maintained in a flat straight state free from wrinkles, distortion and double-sticking (which causes defective welding). If the end edge (12E) is sandwiched by the welding jig (6) (FIG. 32) in this state, reliable sealing of the opening edge (12E) is ensured.
[0032]
FIG. 20 shows another example of resealing using a welding jig. The heating / pressurizing mechanism of the welding jig (6M) is the same as that of the welding jig (6) of FIG. 32, but protrusions (66) and (66) are provided at both ends of the base part (61). Is different. The protrusions (66) and (66) are formed with spans that coincide with the resealing auxiliary holes (16) and (16) formed in the welding allowance (S) of the outer bag (1). Therefore, if the resealing auxiliary holes (16), (16) of the outer bag (1) are engaged with the projections (66), (66) of the base part (61), the opening end of the outer bag (1) is opened. The edge (12E) is held in a flat straight state free from wrinkles, distortion, and wrinkles, and a reliable welding and sealing of the overlapping interface of the end edge (12E) is ensured.
[0033]
[Re-sealing with B2 (clip)]
The resealing of the opening (12) by the clip is performed by using the clip (7) shown in FIG. 33 and attaching it to the edge (12E) of the opening (12). When the re-sealing auxiliary hole (16) (FIGS. 5 (a) and (b)) is formed in the welding allowance (S) on both sides of the opening (12), the auxiliary jig (5) of FIG. 19 is used. If the re-sealing auxiliary holes (16), (16) of the outer bag (1) are engaged with the protrusions (52), (52), the edge portion (12E) is wrinkled, warped, doubled (the sealing property is improved). It is easy to ensure a hermetic seal by clamping the end edge (12E) while maintaining a flat stretched state without causing any damage.
[0034]
FIG. 21 shows another example of resealing with a clip. The re-sealing operation of the opening (12) by the clip (7M) is not different from the case of the clip (7) in FIG. 33 (FIG. 34), but the protrusions provided at both ends of the base (71) ( 76) The difference is that (76) is used. The protrusions (76) and (76) have spans that match the spans of the resealing auxiliary holes (16) and (16) of the outer bag (1). By engaging the re-sealing auxiliary holes (16), (16) of the outer bag (1) with the protrusions (76), (76), the edge portion (12E) which is the reseal margin is wrinkled, distorted, It is maintained in a flat and straight state without wobbling, and as an effect, it is easy to secure a hermetic seal by clamping the end edge (12E). The clip mounting operation may be performed manually or may be pressed using an appropriate pressing tool or the like.
[0035]
[Re-sealing with B3 (tack sheet)]
FIG. 22 shows an example of a tack sheet used for resealing the opening (12). The tack sheet (23) is made of a base material (231) And the pressure-sensitive adhesive layer (232). Base material (231) Is a sheet (single layer sheet or laminate sheet) having oxygen barrier properties. Adhesive layer (232) Is the release paper (233) And peeled off during use.
FIG.23 and FIG.24 has shown the example of the sealing form by a tack sheet | seat (23). FIG. 23 shows a case in which the bag end (1E) of the exterior bag (1) has an opening (12) (FIGS. 13 to 15) formed by cutting, and the tack sheet (23) has its opening (12) is straddled across the edge (12E) of the other exterior sheet (11a) from the edge (12E) of one exterior sheet (11b). On the other hand, FIG. 24 shows a case where a strip-shaped opening (12) (FIGS. 16 and 17) formed in the exterior sheet (11) (one of 11a and 11b) of the exterior bag (1) is provided. The sheet (23) is attached to the edge (12E) of the opening so as to cover the opening (12).
[0036]
In both cases of FIG. 23 and FIG. 24 using the tack sheet (23), a resealing auxiliary hole (16) (see FIG. 5) is provided in the welding margin (S) on both sides of the outer bag (1). If this is the case, by using the auxiliary jig (5) shown in FIG. 19, the end edge (12E) is held in a flat straight state free from wrinkles, distortion and wrinkles, and the tack sheet (23) is held. It can be stuck and it becomes easy to ensure the sealing of the opening.
[0037]
[Re-sealing with B4 (zip)]
FIGS. 25 to 26 (a) and 26 (b) show examples of a reseal structure using a zip (24). The zip (24)1) And groove (242) And is attached to the inner surfaces of the two exterior sheets (11a) and (11b) forming the exterior bag (1) by thermal welding or the like. An attachment position is the edge part (12E) of the opening (12) formed by dispensing opening, and is provided in the direction parallel to the opening (12).
[0038]
After the opening (12) is formed in the exterior bag (1) by opening the dispensing, the protrusion (24) of the zip (24) as shown in FIG.1) And groove (242) Is released, an open state is formed. After the dispensing process, as shown in FIG.1) And groove (242) Can be re-sealed.
[0039]
The opening operation of the re-sealed outer bag (1) (opening operation for use in a home patient or the like) may be performed according to the various types of re-sealing described above. When the edge (12E) of the opening (12) is sealed by welding, the welding margin may be cut off using the notch (14) as the opening start end, as shown in FIGS. If re-sealed in 23), the tack sheet (23) may be peeled off. Moreover, when the zip (24) is provided as a resealing means as shown in FIG. 25, it can be opened by releasing the fitting of the zip (24) (FIG. 26 (a)).
[0040]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is easy to ensure re-sealing operability and sealing performance after opening the outer packaging bag of the infusion bag packaging body, and the time after opening the dispensing like an infusion bag used for home medical care etc. Even in the case where there is a possibility that the infusion preparation may change in quality, the reliability of quality preservation can be enhanced as an effect of hermetically storing the outer bag by surely resealing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of an exterior bag according to the present invention.
FIG. 2 is a front view showing another embodiment of the outer bag according to the present invention.
FIG. 3 is a front view showing another embodiment of the outer bag according to the present invention.
FIG. 4 is a front view showing another example of the outer bag in the present invention.
FIG. 5 is a partial front view showing another example of an outer bag according to the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing a layer structure of an exterior sheet.
FIG. 7 is a front view showing an example in which a half cut is formed in an exterior bag.
8 is a cross-sectional view taken along the line XX in FIG.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing another example of a half cut of an exterior sheet.
FIG. 10 is a front view showing an example in which a tear tape is provided on an exterior bag.
11 is an external perspective view showing a main part of the outer bag of FIG.
12 is an external perspective view showing a state of tearing and unsealing with the tear tape of the outer bag of FIG. 10. FIG.
13 is a front view showing a state in which the outer bag of FIG. 1 or FIG. 4 is opened (dispensing opening).
14 is a front view showing a state in which the outer bag of FIG. 2 is opened (dispensing opening). FIG.
15 is a front view showing a state in which the outer bag of FIG. 3 is opened (dispensing opening). FIG.
16 is a front view showing a state where the exterior bag of FIG. 10 is opened (dispensing opening).
17 is a front view showing an unsealed (dispensing unsealed) state when a tear tape is provided on the exterior bag of FIG. 3. FIG.
18 is a cross-sectional view taken along the line XX in FIGS. 16 and 17. FIG.
FIG. 19 is a perspective explanatory view showing an example of a resealing auxiliary jig and a usage state thereof.
FIG. 20 is a perspective explanatory view showing an example of a welding jig (with protrusions) and a usage state thereof.
FIG. 21 is a perspective explanatory view showing an example of a clip (with a protrusion) and a usage state thereof.
FIG. 22 is a perspective view showing an example of a resealable tack sheet.
FIG. 23 is a cross-sectional explanatory view showing a resealed state with a tack sheet.
FIG. 24 is a cross-sectional view showing another example of a resealed state using a tack sheet.
FIG. 25 is a partial sectional view showing an example in which a resealable zip is formed on the inner surface of the outer bag.
26 is an explanatory cross-sectional view showing the opening (dispensing opening) of the outer bag of FIG. 25 (FIG. A) and the re-sealing state by zip (FIG. B).
FIG. 27 is a front view showing an example of an infusion bag.
FIG. 28 is a front explanatory view showing the making of the outer bag and the sealing of the infusion bag.
FIG. 29 is a front view showing an example of an infusion bag package.
FIG. 30 is an explanatory front view showing the opening of the outer bag and the dispensing process.
FIG. 31 is an explanatory view of resealing of an opened outer bag (dispensing opening).
FIG. 32 is a front explanatory view showing an example of resealing an exterior bag using a welding jig.
FIG. 33 is an explanatory front view showing an example of resealing an outer bag with a clip.
34 is a cross-sectional view showing a resealed state by the clip of FIG. 33. FIG.
[Explanation of symbols]
1:
11 (11a, 11b): exterior sheet
111: Outer film layer 112: Intermediate film layer
112: Inner film layer
12: opening
12c: opening of opening
12E: Edge (re-sealing allowance for opening)
13: Notch (for dispensing opening)
14: Notch (for in-service opening)
15: Projection
151: Top of protrusion 152: The hem of the protrusion
153: Fin section
16: Resealing hole
21: Half cut
22: Tier tape
221: Non-welded part 222:notch
23: Tack sheet
231: Base material 232: Adhesive layer
233: Release paper
24: Zip
241: 242: Groove groove
3: Infusion bag
31, 32: Infusion preparation room 33: Port
4: Syringe
5: Reseal aid
51: Base 52: Projection
6,6M: Welding jig
61: Base 62: Lever
63, 64: Pressing portion 65: Lead
66: Reseal aid protrusion
7,7M: Clip
71: Base 72: Groove
73: Lever 74: Projection
75: Fastener 76: Resealing protrusion
A: Surface area of the outer bag having linear tearability
S (S15): Welding allowance (heat seal)
Claims (11)
外装袋は、
調剤処理が施される輸液室のポートが臨む側の袋外形の一部が、該ポートに対応する位置に突出形状を呈し、該突出形状の縁部に沿って溶着代が形成された山形状の突出部を有し、
該突出部の頂部側と裾部側との間の面域(Ａ)が、突出部を横切る向きの直線引裂き性を有し、
該面域(Ａ)がその直線引裂き方向に引裂かれて形成される、直線状の切り口を有する突出部の開封口の端縁部を封止代として再封止されることを特徴とする再封性に優れた輸液バッグ包装体。A port of an infusion chamber that is made up of an outer bag formed by welding the edge of an oxygen barrier plastic sheet (hereinafter referred to as an “outer sheet”) and an infusion bag enclosed in the bag, and that is subjected to a dispensing process. After the outer bag is opened (hereinafter referred to as “dispensing opening”) with the end on the side facing the opening as the opening, the opening is resealed,
The outer bag
A part of the outer shape of the bag on the side facing the port of the infusion chamber subjected to the dispensing process has a protruding shape at a position corresponding to the port, and a mountain shape in which a welding allowance is formed along the edge of the protruding shape With protrusions of
The surface area (A) between the top side and the skirt side of the protrusion has a linear tearing property in a direction across the protrusion,
The re-sealing is characterized in that the surface area (A) is re-sealed by using the edge of the opening of the projecting portion having a straight cut as a result of tearing in the linear tearing direction. An infusion bag package with excellent sealing properties.
該面域（Ａ）の両側の溶着代には、調剤開封時の引き裂き始端となるノッチが設けられていることを特徴とする請求項１に記載の輸液バッグ包装体。 The surface area (A) is formed so that the orientation direction of the molecules constituting the exterior sheet matches the stretching direction, and the stretching direction matches the opening direction,
Both sides of the welding margin, infusion bag package according to claim 1, characterized that you have notches serving as starting tearing during dispensing opening is provided in said surface area (A).
該面域（Ａ）の両側の溶着代には、調剤開封時の引き裂き始端となるノッチが設けられていることを特徴とする請求項１に記載の輸液バッグ包装体。 In the surface area (A), a half cut is formed in a direction corresponding to the tear direction ,
Both sides of the welding margin, infusion bag package according to claim 1, wherein the notch serving as a start tearing during dispensing opening is found provided in said surface area (A).
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