JP4427839B2 - 表示パネル駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走査電極及びデータ電極を備え、順次走査方式で駆動される表示パネル駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばEL(Electro Luminescence)表示パネルの一例として、発光層(EL層)の両側に複数本ずつの走査電極及びデータ電極をマトリクス配置し、各電極が交差する位置に形成された表示画素を線順次走査によって発光させる構成としたものが提供されている。このような表示パネルにおいては、同一走査電極上の発光画素数が多くなるのに応じて、各電極を通じて印加される電圧波形のなまりが大きくなるという特性がある。このため、各走査期間毎に発光する画素の輝度が、その発光画素数に応じて異なってくる現象(所謂シャドーイング現象)が生起され、これにより表示画面に輝度むら(表示むら)が生じて表示品質が低下するという問題点があった。
【0003】
このような問題点に対処するために、従来では、例えば特公平7−48137号公報や特許第2797185号公報に見られるような技術が考えられている。この技術は、シャドーイング現象を抑止するために、1走査期間分の発光画素数を、コンデンサやデジタル式のカウンタを用いて計数し、その計数結果に基づいて走査電極に印加する走査電圧のパルス幅を変化させるという補正制御を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の場合、1走査期間分の発光画素数と補正制御時における走査電圧のパルス幅との関係は、直線的な比例関係を呈することになる。ところが、EL表示パネルにあっては、発光画素数と輝度との関係が、画素構成(走査電極数及びデータ電極数)や画素容量などが変わるのに伴い変化するという事情があるため、シャドーイング現象の補正制御を行う際には、制御対象となる表示パネルの種類に応じて1走査期間分の発光画素数と走査電圧のパルス幅との関係を逐次調整する必要が出てくる。このため、従来技術のように、1走査期間分の発光画素数と走査電圧のパルス幅との関係を直線的な比例関係でしか制御できない場合、表示パネルの種類によっては、シャドーイング現象の発生(つまり、輝度むらの発生)を抑止することが困難になるという問題点があった。また、同一の表示パネルにおいても、駆動条件(例えば走査電圧のパルス幅)が変わった場合には、発光画素数と輝度との関係が直線的な比例関係にならないという特性がある。このため、従来技術では、駆動条件の如何によっては、シャドーイング現象の発生を的確に抑止することが困難になる。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、表示パネルで表示むらが発生する事態を、その表示パネルの特性や駆動条件の如何に拘らず的確に抑止可能になるなどの効果を奏する表示パネル駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明において、制御回路は、表示パネルに対して走査電圧及びデータ電圧の合成電圧を順次走査方式で印加することにより、走査電極及びデータ電極が対向する領域に形成された表示素子を表示状態に切り換える。このとき、制御回路においては、計数手段が、1走査分の電圧印加に応じて表示状態となる表示素子数を計数するようになり、その計数結果によって記憶手段内のデータマップのアドレスが指定される。また、信号発生手段が、前記合成電圧の印加時間を、指定されたアドレスに対応したパルス幅データに応じた状態となるように制御するための制御信号を発生するようになる。
【0007】
上記データマップには、前記計数手段の計数範囲に対応した複数のアドレスと前記合成電圧のパルス幅を示す複数段階のパルス幅データとを予め対応付けた状態で書き込んでおくものであり、従って、計数手段の計数結果(つまり、1走査に応じて表示状態となる表示素子数)に基づいて、合成電圧の印加時間(つまり、表示素子の表示状態)を変化させるという補正制御を行い得るようになり、以てシャドーイング現象の発生を抑止可能となる。この場合、データマップにおけるアドレスとパルス幅データとの対応関係は、駆動対象となる表示パネルの特性や駆動条件に応じた最適な状態に設定可能となる。つまり、従来技術では、1走査期間において表示状態となる表示素子数と合成電圧の印加時間との関係を直線的な比例関係でしか制御できなかったのに対して、この発明では上記のような表示素子数と合成電圧の印加時間との関係を任意の状態に制御可能になる。従って、前記信号発生手段から出力される制御信号によって制御される合成電圧の印加時間を、表示パネルの特性や駆動条件を考慮した最適な状態に制御することができて、表示パネルで表示むらが発生する事態を当該表示パネルの特性や駆動条件の如何に拘らず的確に抑止可能になる。
また、前記記憶手段には、各アドレスと前記パルス幅データの対応関係が異なる複数のデータマップが記憶されるから、例えば、表示パネルの駆動条件(駆動周波数、駆動電圧など)が複数段階に変更される場合であっても、各駆動条件に適したデータマップを予め記憶しておくことで、シャドーイング現象に対し常に最適な補正制御を行い得るようになる。
さらに、前記記憶手段には、パルス幅データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、表示パネルの経時劣化が進行したときには、上記複数のデータマップの中からパルス幅データが大きいものが選択される。従って、表示パネルの経時劣化が進行するのに応じて、前記合成電圧の印加時間が相対的に長くなるように制御されて、その表示パネルの劣化が補償されることになるから、表示品質を長期間にわたって良好な状態に維持可能となる。
【0008】
請求項2記載の発明においても、制御回路によって、表示パネルに対し走査電圧及びデータ電圧の合成電圧が順次走査方式で印加されるのに応じて表示素子が表示状態に切り換えられるようになる。このとき、制御回路においては、計数手段が、1走査分の電圧印加に応じて表示状態となる表示素子数を計数するようになり、その計数結果によって記憶手段内のデータマップのアドレスが指定される。また、シフトレジスタが、指定されたアドレスに対応したパルス幅データをクロック信号に同期したシリアル信号列に変換すると共に、信号処理回路が、シフトレジスタの出力に基づいて、前記合成電圧の印加時間を前記読み出しパルス幅データに応じた状態となるように制御するための制御信号を発生するようになる。
【0009】
上記データマップには、前記請求項1記載の発明と同様のデータを書き込んでおくものである。従って、この請求項2記載の発明においても、計数手段の計数結果に基づいて、合成電圧の印加時間を変化させるという補正制御を行い得るようになってシャドーイング現象の発生を抑止可能となる。また、信号処理回路からの制御信号によって制御される合成電圧の印加時間を、表示パネルの特性や駆動条件を考慮した最適な状態に制御することができて、表示パネルで表示むらが発生する事態をその特性や駆動条件の如何に拘らず的確に抑止可能になる。
また、前記記憶手段には、各アドレスと前記パルス幅データの対応関係が異なる複数のデータマップが記憶されるから、例えば、表示パネルの駆動条件(駆動周波数、駆動電圧など)が複数段階に変更される場合であっても、各駆動条件に適したデータマップを予め記憶しておくことで、シャドーイング現象に対し常に最適な補正制御を行い得るようになる。
さらに、前記記憶手段には、パルス幅データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、表示パネルの経時劣化が進行したときには、上記複数のデータマップの中からパルス幅データが大きいものが選択される。従って、表示パネルの経時劣化が進行するのに応じて、前記合成電圧の印加時間が相対的に長くなるように制御されて、その表示パネルの劣化が補償されることになるから、表示品質を長期間にわたって良好な状態に維持可能となる。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、前記制御信号によってデータ電極に印加されるデータ電圧のパルス幅を制御し、これにより前記合成電圧のパルス幅を決定するようにしている。この場合、例えば、EL表示パネルのように高駆動電圧が必要なものでは、走査電極側に電気的なアイソレーションを行うためのフォトカプラを介在させることが一般的となっている。ところが、フォトカプラは温度特性が悪いため、走査電極に印加される走査電圧のパルス幅を制御する構成とした場合には、その温度特性に起因した信号伝達遅延時間の拡大によって、走査電圧を所望のパルス幅に制御することが困難になり、従ってシャドーイング現象に対し精度が高い補正制御を行うことが不可能になる。これに対して、請求項3記載の発明のようにデータ電圧のパルス幅を制御する構成とした場合には、高精度の補正制御が可能になる。
【0011】
請求項4記載の発明によれば、データマップには、各アドレスに前記計数手段の計数値と1対1で対応されたパルス幅データが書き込まれるから、計数手段の計数結果(1走査に応じて表示状態となる表示素子数)により決められる合成電圧の印加時間を高精度で制御できると共に、表示状態となる表示素子数と合成電圧の印加時間との関係を示す特性を多様且つ緻密に設定可能になる。
【0012】
請求項5記載の発明によれば、データマップには、各アドレスに前記計数手段の連続した所定範囲ずつの計数値と対応されたパルス幅データが書き込まれるから、パルス幅データ数を相対的に少なくできて記憶手段に必要な記憶容量を小さくできる。
【0015】
請求項記載の発明によれば、記憶手段には、パルス幅データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、そのデータマップを選択することで表示パネル全体の表示状態の調節を行い得る構成となっているから、表示パネル全体の表示状態の明暗(自己発光表示パネルにあっては輝度)を切り換えるという調光制御をきわめて容易に実行できるようになる。また、このような調光制御が行われて表示パネルの駆動条件が変わった場合でもシャドーイング現象に対し最適な補正制御を行い得るようになる。
【0017】
請求項記載の発明によれば、外部スイッチの操作に応じて、複数のデータマップの中から所望のものを選択できるから、例えば、製造ライン上或いは製品出荷後のメンテナンス作業時において、駆動対象の表示パネルの特性を測定した結果に基づいて当該表示パネルに最適なデータマップを選択できるようになり、シャドーイング現象に対する補正制御が不正確になる事態を効果的に防止できるようになる。
【0018】
請求項記載の発明においても、制御回路によって、表示パネルに対し走査電圧及びデータ電圧の合成電圧が順次走査方式で印加されるのに応じて表示素子が表示状態に切り換えられるようになる。このとき、制御回路においては、計数手段が、1走査分の電圧印加に応じて表示状態となる表示素子数を計数するようになり、その計数結果によって記憶手段内のデータマップのアドレスが指定される。また、信号発生手段が、前記合成電圧の大きさを、指定されたアドレスに対応した電圧値データに応じた状態となるように制御するための制御信号を発生するようになる。
【0019】
上記データマップには、前記計数手段の計数範囲に対応した複数のアドレスと前記合成電圧の大きさを示す複数段階の電圧値データとを予め対応付けた状態で書き込んでおくものであり、従って、計数手段の計数結果(つまり、1走査に応じて表示状態となる表示素子数)に基づいて、合成電圧の大きさ(つまり、表示素子の表示状態)を変化させるという補正制御を行い得るようになり、以てシャドーイング現象の発生を抑止可能となる。この場合、データマップにおけるアドレスと電圧値データとの対応関係は、駆動対象となる表示パネルの特性や駆動条件に応じた最適な状態に設定可能となる。従って、前記信号発生手段から出力される制御信号によって制御される合成電圧の大きさを、表示パネルの特性や駆動条件を考慮した最適な状態に制御することができて、表示パネルで表示むらが発生する事態を当該表示パネルの特性や駆動条件の如何に拘らず的確に抑止可能になる。
また、前記記憶手段には、各アドレスと前記電圧値データの対応関係が異なる複数のデータマップが記憶されるから、例えば、表示パネルの駆動条件(駆動周波数、駆動電圧など)が複数段階に変更される場合であっても、各駆動条件に適したデータマップを予め記憶しておくことで、シャドーイング現象に対し常に最適な補正制御を行い得るようになる。
さらに、前記記憶手段には、電圧値データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、表示パネルの経時劣化が進行したときには、上記複数のデータマップの中から電圧値データが大きいものが選択される。従って、表示パネルの経時劣化が進行するのに応じて、前記合成電圧の印加時間が相対的に長くなるように制御されて、その表示パネルの劣化が補償されることになるから、表示品質を長期間にわたって良好な状態に維持可能となる。
【0020】
請求項記載の発明においても、制御回路によって、表示パネルに対し走査電圧及びデータ電圧の合成電圧が順次走査方式で印加されるのに応じて表示素子が表示状態に切り換えられるようになる。このとき、制御回路においては、計数手段が、1走査分の電圧印加に応じて表示状態となる表示素子数を計数するようになり、その計数結果によって記憶手段内のデータマップのアドレスが指定される。また、シフトレジスタが、指定されたアドレスに対応した電圧値データをクロック信号に同期したシリアル信号列に変換すると共に、信号処理回路が、シフトレジスタの出力に基づいて、前記合成電圧の大きさを前記読み出し電圧値データに応じた状態となるように制御するための制御信号を発生するようになる。
【0021】
上記データマップには、前記請求項記載の発明と同様のデータを書き込んでおくものである。従って、この請求項記載の発明においても、計数手段の計数結果に基づいて、合成電圧の大きさを変化させるという補正制御を行い得るようになってシャドーイング現象の発生を抑止可能となる。また、信号処理回路からの制御信号によって制御される合成電圧の大きさを、表示パネルの特性や駆動条件を考慮した最適な状態に制御することができて、表示パネルで表示むらが発生する事態をその特性や駆動条件の如何に拘らず的確に抑止可能になる。
また、前記記憶手段には、各アドレスと前記電圧値データの対応関係が異なる複数のデータマップが記憶されるから、例えば、表示パネルの駆動条件(駆動周波数、駆動電圧など)が複数段階に変更される場合であっても、各駆動条件に適したデータマップを予め記憶しておくことで、シャドーイング現象に対し常に最適な補正制御を行い得るようになる。
さらに、前記記憶手段には、電圧値データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、表示パネルの経時劣化が進行したときには、上記複数のデータマップの中から電圧値データが大きいものが選択される。従って、表示パネルの経時劣化が進行するのに応じて、前記合成電圧の印加時間が相対的に長くなるように制御されて、その表示パネルの劣化が補償されることになるから、表示品質を長期間にわたって良好な状態に維持可能となる。
【0022】
請求項1記載の発明によれば、前記制御信号によってデータ電極に印加されるデータ電圧のレベルを制御し、これにより前記合成電圧の大きさを決定するようにしている。この場合、例えば、EL表示パネルのように高駆動電圧が必要なものでは、走査電極側に電気的なアイソレーションを行うためのフォトカプラを介在させることが一般的となっている。ところが、フォトカプラは温度特性が悪いため、走査電極に印加される走査電圧の大きさを制御する構成とした場合には、その温度特性に起因した信号伝達遅延時間の拡大によって、走査電圧を所望の大きさに制御することが困難になり、従ってシャドーイング現象に対し精度が高い補正制御を行うことが不可能になる。これに対して、請求項1記載の発明のようにデータ電圧の大きさを制御する構成とした場合には、高精度の補正制御が可能になる。
【0023】
請求項1記載の発明によれば、データマップには、各アドレスに前記計数手段の計数値と1対1で対応した電圧値データが書き込まれるから、計数手段の計数結果(1走査に応じて表示状態となる表示素子数)により決められる合成電圧の大きさを高精度で制御できると共に、表示状態となる表示素子数と合成電圧の大きさとの関係を示す特性を多様且つ緻密に設定できるようになる。
【0024】
請求項1記載の発明によれば、データマップには、各アドレスに前記計数手段の連続した所定範囲ずつの計数値と対応された電圧値データが書き込まれるから、電圧値データ数を相対的に少なくできて記憶手段に必要な記憶容量を小さくできる。
【0027】
請求項1記載の発明によれば、記憶手段には、電圧値データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、そのデータマップを選択することで表示パネル全体の表示状態の調節を行い得る構成となっているから、表示パネル全体の表示状態の明暗(自己発光表示パネルにあっては輝度)を切り換えるという調光制御をきわめて容易に実行できるようになる。また、このような調光制御が行われて表示パネルの駆動条件が変わった場合でもシャドーイング現象に対し最適な補正制御を行い得るようになる。
【0029】
請求項14記載の発明によれば、外部スイッチの操作に応じて、複数のデータマップの中から所望のものを選択できるから、例えば、製造ライン上或いは製品出荷後のメンテナンス作業時において、駆動対象の表示パネルの特性を測定した結果に基づいて当該表示パネルに最適なデータマップを選択できるようになり、シャドーイング現象に対する補正制御が不正確になる事態を効果的に防止できるようになる。
【0030】
請求項15記載の発明によれば、データ書き換え可能な不揮発性メモリにより構成された記憶手段に対し、所定の段階でデータマップを書き込むことができるから、表示パネルの仕様の変更や経時劣化による特性変化などがあった場合でも、記憶手段に最適なデータマップを記憶できるようになる。この結果、シャドーイング現象に対する補正制御が不正確になる事態を未然に防止可能となる。
【0031】
請求項16記載の発明によれば、前記データマップが予め書き込まれた不揮発性メモリにより構成された記憶手段が必要に応じて差し替え可能になっているから、表示パネルの仕様の変更や経時劣化による特性変化などがあった場合でも、その差し替えによって容易に対処することができる。
【0032】
請求項17記載の発明によれば、表示パネルが単純ドットマトリックス型に構成されているから、シャドーイング現象の発生を抑止しながら多様な形態の表示を行うことが可能になる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1ないし図4には本発明をEL表示パネルの駆動装置に適用した第1実施例が示されており、以下これについて説明する。
図3にはEL表示パネルを含む全体の電気的構成が概略的に示され、図4にはEL表示パネルを構成するEL素子の基本的な断面構造が模式的に示されている。
【0034】
まず、図4において、EL素子100は、ガラス基板101上に、透明電極102、第1絶縁層103、発光層104(表示層)、第2絶縁層105、背面電極106をこの順に積層して構成されるもので、透明電極102及び背面電極106間に交流の駆動電圧パルスが印加されたときに、発光層104の光学的特性が変化して発光する。尚、この図4では、透明電極102側から光出力を取り出すようになっているが、背面電極106を透明電極とすれば、両側から光出力を取り出すことができる。
【0035】
図3において、EL表示パネル1は、図4に示す構造のEL素子100を単純マトリクス型に構成したもので、複数の奇数走査電極2a及び偶数走査電極2b(それぞれ図4の透明電極102に相当)と複数のデータ電極3(図4の背面電極106に相当)とを互いに交差(直交)するように配置して形成されている。上記走査電極2a、2b及びデータ電極3が交差する各領域には、EL素子より成る画素4(本発明でいう表示素子に相当)がそれぞれ形成される。この場合、各画素4は容量性の表示素子であるため、図3ではコンデンサを示す図記号で表記している。
【0036】
上記EL表示パネル1の表示駆動を行うために、ICチップ化された走査側ドライバIC5、6(走査電極駆動回路に相当)及びデータ側ドライバIC7(データ電極駆動回路に相当)が設けられる。
走査側ドライバIC5は、各奇数走査電極2aにそれぞれ接続された複数のプッシュプル駆動回路5aと、これらプッシュプル駆動回路5aの動作を制御するドライバ5bとを備えて成り、各奇数走査電極2aに対し後述する制御回路8からの走査指令信号SC1に応じたタイミングでパルス状の走査電圧を印加できるように構成されている。
【0037】
走査側ドライバIC6も同様構成のもので、各奇数走査電極2bにそれぞれ接続された複数のプッシュプル駆動回路6aと、これらプッシュプル駆動回路6aの動作を制御するドライバ6bとを備えて成り、各奇数走査電極2bに対し制御回路8からの走査指令信号SC2に応じたタイミングでパルス状の走査電圧を印加できるように構成されている。
【0038】
データ側ドライバIC7は、各データ電極3にそれぞれ接続された複数のプッシュプル駆動回路7aと、これらプッシュプル駆動回路7aの動作を制御するドライバ7bとを備えて成り、各データ電極3に対し制御回路8からの動作指令信号SDに応じたタイミングでパルス状のデータ電圧を印加できるように構成されている。
【0039】
尚、走査側ドライバIC5、6及びデータ側ドライバIC7内の各プッシュプル駆動回路5a、6a及び7aは、図3の例ではPチャネルFET及びNチャネルFETで構成されており、各FETのソース・ドレイン間に形成される寄生ダイオードも図示されている。
【0040】
走査側ドライバIC5、6には、走査電圧を供給するための走査電圧供給回路9、10が付随して設けられている。一方の走査電圧供給回路9は、スイッチング素子9a、9bを有し、そのオンオフ状態に応じて、直流電圧(書き込み電圧)Vrまたは接地電圧を、走査側ドライバIC5、6内の各プッシュプル駆動回路5a、6aにおけるPチャネルFETのソース側共通接続線L1に供給する。他方の走査電圧電圧供給回路10は、スイッチング素子10a、10bを有し、そのオンオフ状態に応じて、直流電圧−Vr+Vmまたはオフセット用の直流電圧(変調電圧)Vmを、走査側ドライバIC5、6内の各プッシュプル駆動回路5a、6aにおけるNチャネルFETのソース側共通接続線L2に供給する。
【0041】
また、データ側ドライバIC7には、データ電圧を供給するためのデータ電圧供給回路11が付随して設けられる。このデータ電圧供給回路11は、データ側ドライバIC7内のプッシュプル駆動回路7aにおけるPチャネルFETのソース側共通接続線L3に直流電圧(変調電圧)Vmを供給し、当該プッシュプル駆動回路7aにおけるNチャネルFETのソース側共通接続線L4に接地電圧を供給する。
【0042】
上記構成において、画素4を発光させるためには、走査電極2a、2bとデータ電極3との間に交流状のパルス電圧を印加する必要があり、このためフィールド毎に正負に極性反転するパルス電圧を各走査期間毎に作成して駆動する構成としている。このような駆動手法については、例えば、特許第2914234号公報に詳細に説明されているから、ここでは割愛する。
【0043】
ここで、制御回路8は、図示しないELコントローラからシリアル信号として与えられるデータ信号をシフトレジスタ(図示せず)などによりパラレル信号に変換して前記動作指令信号SDを作成すると共に、上記ELコントローラからの水平同期信号に同期したタイミング回路及びシフトレジスタ(何れも図示せず)などによって走査電極2a、2bを順次走査するための前記走査指令信号SC1、SC2を作成するようになっている。そして、それらの指令信号SC1、SC2及びSDを走査側ドライバIC5、6及びデータ側ドライバIC7に与えることによって、EL表示パネル1に対し、前記走査電圧(実際には直流電圧Vr(正フィールド期間)、直流電圧−Vr+Vm(負フィールド期間))及びデータ電圧(実際には接地電圧(正フィールド期間)、直流電圧Vm(負フィールド期間))の合成電圧を線順次走査方式で印加するものであり、その印加合成電圧がしきい値電圧(Vr>しきい値電圧>(Vr−Vm))以上となった画素4が選択的に発光状態(表示状態)に切り換えられる構成となっている。
【0044】
この場合、特に、前記データ側ドライバIC7は、制御回路8から後述のように出力されるブランク信号BLK(本発明でいう制御信号に相当)を受けるようになっている。このブランク信号BLKは、各データ電極3に印加されるデータ電圧のパルス幅、換言すれば前記しきい値電圧以上の合成電圧の印加時間を決定するローレベルの信号であり、このデータ側ドライバIC7は、ブランク信号BLKの出力期間のみ、走査電圧の印加に同期して画素4を発光させるのに必要なデータ電圧(接地電圧(正フィールド期間)若しくは直流電圧Vm(負フィールド期間))をデータ電極3に印加する構成となっている。従って、画素4の発光輝度は、ブランク信号BLK(ローレベル信号)の長短によって調整できることになる。
【0045】
さて、図1には、制御回路8の内部回路構成のうち、本発明の要旨に関係した部分の構成が示されており、以下これについて説明する。
前記図示しないELコントローラからのデータ信号(シリアル信号)は、EL表示パネル1の線順次走査を行うための水平同期信号(図2参照)に同期して出力されるものであり、前記図示しないデータ信号用シフトレジスタに与えられると共に、アップカウンタ12(計数手段に相当)のクロック端子CKに与えられる構成となっている。アップカウンタ12は、そのリセット端子Rに水平同期信号が入力される構成となっており、これにより、当該水平同期信号の各周期において入力されるデータ信号中にパルス状に含まれる発光画素データの数(EL表示パネル1に対し1水平走査分(1ライン分)の合成電圧が印加されたときに発光状態となる画素4の数)を計数するようになる。尚、本実施例の場合、アップカウンタ12の計数値は例えば8ビットデータで出力される構成となっており、従って、データ電極3の数は「255」まで許容されることになる。
【0046】
上記アップカウンタ12の計数出力は、データ書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM13(記憶手段に相当)のアドレス端子A0〜A7に対し、アドレス指定信号として与えられる。このEEPROM13には、各アドレスに1対1で対応するようにして複数段階のパルス幅データを書き込んだ例えば2種類のデータマップMAP1、MAP2が記憶されており、アップカウンタ12の計数出力によりアドレス指定されたパルス幅データがデータ端子D0〜D11から出力されるようになっている。上記パルス幅データは、画素4に印加される前記しきい値電圧以上の合成電圧の印加時間(パルス幅)を示すものであるが、EEPROM13中に記憶されたデータマップMAP1、MAP2中には、各パルス幅データに対応させて実際の印加時間の例を括弧書きで示した。
【0047】
ここで、図1中に示した各データマップMAP1、MAP2においては、アドレス及びパルス幅データを便宜上16進数で表現しているが、特に、パルス幅データは、実際には所定の1ビットのみが「1」で他のビットが「0」となるモノパルス状の12ビットデータとして構成されている。即ち、例えば、「004h」のパルス幅データは、「000000000100」というビット列のデータ、「010h」のパルス幅データは、「000000010000」というビット列のデータである。従って、データマップMAP1、MAP2中に書き込まれるパルス幅データは、最も多い場合で12種類となる。
【0048】
また、EEPROM13のアドレス端子A8には、データマップMAP1、MAP2の一方を選択するための上位アドレス指定信号が入力される構成となっている。この場合、上位アドレス指定信号を発生する手段として、例えばディップスイッチ14(外部スイッチに相当)が設けられている。このディップスイッチ14は、一端がプルアップ抵抗14aを介して電源端子+Vccに接続され、他端がグランド端子に接続されており、そのオンオフ状態に応じて論理値「0」または「1」の上位アドレス指定信号を発生するようになっている。尚、このディップスイッチ14の切換設定は、例えば、製造ライン上或いは製品出荷後のメンテナンス作業時などにおいて行われるものであり、そのオン状態でデータマップMAP1が選択され、オフ状態でデータマップMAP2が選択されるようになっている。
【0049】
EEPROM13においてアドレス指定されたパルス幅データは、信号発生手段15が有する並列入力−直列出力シフトレジスタ16のデータ端子Dに与えられる。このシフトレジスタ16は、クロック端子CKにクロック発生回路17からのクロックパルスPc(例えば周期T=2μS)を受けると共に、制御端子Lに前記水平同期信号を受けるようになっており、その水平同期信号が立ち上がったときに、EEPROM13からのパルス幅データをクロックパルスPcに同期したシリアル信号列のパルス幅データに変換し、その変換データを出力端子Qから出力する構成となっている。
【0050】
上記シフトレジスタ16の出力は、信号処理回路18内のR−Sフリップフロップ18aのリセット端子Rに与えられるようになっている。この信号処理回路18は、フリップフロップ18aと一方が負論理入力とされたNAND回路18bとにより構成されたもので、当該フリップフロップ18aのセット入力端子S並びにNAND回路18bの負論理入力端子に前記水平同期信号を受けるようになっている。また、フリップフロップ18bの出力端子QはNAND回路18bの正論理入力端子に接続されており、当該NAND回路18bから前述したブランク信号BLKが出力される構成となっている。
【0051】
次に上記した構成の作用について図2のタイミングチャートも参照しながら説明する。
アップカウンタ12は、水平同期信号が立ち上がるタイミング(図2中にt1で示す)毎にリセットされてデータ信号中に含まれる発光画素データの数を初期状態から計数するようになり、その計数値は、EL表示パネル1に対し1水平走査分の合成電圧が印加されたときに発光状態となる画素4の数を示すことになる。これに応じて、EEPROM13内のデータマップMAP1、MAP2のうちディップスイッチ14により選択されているデータマップから、上記計数値によりアドレス指定されたパルス幅データが読み出されて出力される。
【0052】
このように出力されたパルス幅データは、その後に水平同期信号が立ち上がったときタイミングでシフトレジスタ16に取り込まれ、シリアル信号列のパルス幅データ(図2(d)参照)に変換される。具体的には、例えば、データマップMAP1内のアドレス「006h」に対応したパルス幅データ「010h」が読み出された場合には、「000000010000」というシリアルビット列のパルス幅データに変換される。
【0053】
一方、R−Sフリップフロップ18aは、水平同期信号の立ち上がりタイミングt1に同期してセットされて出力端子Qからハイレベル信号を出力するようになるが、シフトレジスタ16からのパルス幅データが立ち上がるタイミング(図2中にt2、t3で示す)にリセットされて出力端子Qからローレベル信号を出力するようになる。この場合、R−Sフリップフロップ18aの出力がハイレベル信号に反転している時間δTは、シフトレジスタ16から出力されるパルス幅データの種類及びクロックパルスPcの周期T(=2μS)によって決まる。
【0054】
具体的には、例えば、パルス幅データが「000000010000」であった場合には、水平同期信号の立ち上がり後にクロックパルスPcが5回出力されたタイミングでフリップフロップ18aがリセットされることになるから、δT=10μSとなり、パルス幅データが「000000000100」であった場合には、水平同期信号の立ち上がり後にクロックパルスPcが3回出力されたタイミングでフリップフロップ18aがリセットされることになるから、δT=6μSとなる。
【0055】
R−Sフリップフロップ18aの出力を正論理入力端子に受けるNAND回路18bにあっては、その負論理入力端子に水平同期信号が入力されているため、図2(f)に示すように、水平同期信号がローレベル状態にあり且つフリップフロップ18aの出力がハイレベル信号に反転した期間ΔTのみローレベルのブランク信号BLKを出力するようになる。尚、前にも述べたように、このブランク信号BLKの出力期間の長短によって画素4の発光輝度が調整されるものである。
【0056】
上記した本実施例によれば、制御回路8は、EL表示パネル1に対して、走査電圧及びデータ電圧の合成電圧を線順次走査方式で印加することにより、走査電極2a、2b及びデータ電極3が交差する領域に形成された画素4を選択的に発光状態(表示状態)に切り換えるようになる。このとき、制御回路8においては、アップカウンタ12が、1走査分の合成電圧の印加に応じて発光状態となる画素4の数を計数した結果によってEEPROM13内のデータマップMAP1、MAP2のアドレスを指定するようになる。また、シフトレジスタ16が、指定されたアドレスに対応したパルス幅データをクロック信号Pcに同期したシリアル信号列に変換すると共に、信号処理回路17が、そのシフトレジスタ16の出力に基づいて、ブランク信号BLKを発生するようになる。このブランク信号BLKは、データ側ドライバIC7に与えられ、これにより前記しきい値電圧以上の合成電圧の印加時間(つまり、画素4の発光輝度)が、指定されたアドレスに対応したパルス幅データに応じた状態となるように制御される。
【0057】
ここで、上記データマップMAP1、MAP2には、アップカウンタ12の計数範囲に対応した複数のアドレスと複数段階のパルス幅データとを予め対応付けた状態で記憶しておくものである。従って、その記憶パルス幅データを適宜に設定することによって、アップカウンタ12の計数結果(つまり、1走査に応じて発光状態となる画素4の数)に基づいて、前記しきい値電圧以上の合成電圧の印加時間(画素4の発光輝度)を変化させるという補正制御を行い得るようになる。これにより、各走査期間毎に発光する画素4の輝度がその発光数に応じて異なってくるというシャドーイング現象の発生を抑止可能となる。
【0058】
要するに、データマップMAP1、MAP2におけるアドレスとパルス幅データとの対応関係は、駆動対象となるEL表示パネル1の特性や駆動条件に応じた最適な状態に設定可能となる。つまり、従来技術では、1走査期間において表示状態となる表示画素数としきい値電圧以上の合成電圧の印加時間との関係を直線的な比例関係でしか制御できなかったのに対して、本実施例のようなデータマップMAP1、MAP2を使用する構成では、上記のような発光画素4の数としきい値電圧以上の合成電圧の印加時間との関係を任意の状態に制御可能になる。従って、前記ブランク信号BLKによって制御されるしきい値電圧以上の合成電圧の印加時間を、EL表示パネル1の特性や駆動条件を考慮した最適な状態に制御することができ、これにより、表示むら(輝度むら)が発生する事態を当該EL表示パネル1の特性や駆動条件の如何に拘らず的確に抑止可能になる。
【0059】
尚、一般的なユーザーが、EL表示パネル1の輝度むらを認識可能となるのは、最高輝度部分と最低輝度部分との比が1:0.7程度の条件以下になる状態であり、従って、データマップMAP1、MAP2に書き込まれるパルス幅データは、このような条件を考慮して決定すれば良いものである。また、本実施例では、制御回路8の全体がデジタル回路により構成されるものであるから、アナログ回路により構成した場合のような経時劣化を来たすことがなく、従って、上述したシャドーイング現象に対する補正制御の特性が変化する恐れがなくなるという利点もある。
【0060】
また、一般的に、EL表示パネル1の量産を考えると、第1絶縁層103、発光層104、第2絶縁層105(図4参照)を成膜する際の膜厚ばらつきなどに起因して画素4での容量が製品毎にばらつくことが避けらないものである。従って、上述したような補正制御の内容を個々のEL表示パネル1毎に変えることにより、その特性ばらつきを吸収することが望ましい。しかしながら、例えば特公平7−48137号公報や特許第2797185号公報に見られるような従来技術では、シャドーイング現象を抑止するための補正制御が、1走査期間分の発光画素数に基づいて一義的に行われるというハードウエア構成となっているため、EL表示パネル1の特性ばらつきを吸収することが全く不可能であり、表示品質が低下する場合があるという欠点があった。
【0061】
これに対して、本実施例においては、EEPROM13に対して、各アドレスとパルス幅データの対応関係が異なる2種類のデータマップMAP1、MAP2を記憶し、それらデータマップMAP1、MAP2の選択動作を行うためのディップスイッチ14を設ける構成としている。このため、ディップスイッチ14の操作に応じて、2種類のデータマップMAP1、MAP2の中から所望のものを選択できることになり、例えば、製造ライン上或いは製品出荷後のメンテナンス作業時において、EL表示パネル1の特性を測定した結果に基づいて当該EL表示パネル1に最適なデータマップを選択することにより、その特性ばらつきを吸収できるようになる。この結果、EL表示パネル1の特性が製品毎にばらつく場合でも、シャドーイング現象に対する補正制御を正確に行い得るようになり、表示品質の低下を未然に防止できるようになる。尚、EEPROM13に対し、3種類以上のデータマップを記憶する構成としても良いことは勿論である。
しかも、EL表示パネル1は単純マトリクス型に構成されているから、シャドーイング現象の発生を抑止しながら多様な形態の表示を行うことが可能になる。
【0062】
さらに、前記ブランク信号BLKをデータ側ドライバIC7に与えるように構成すると共に、当該データ側ドライバIC7を、与えられたブランク信号BLKに基づいてデータ電圧のパルス幅を制御することにより合成電圧のパルス幅を決定する構成としたから、以下に述べるような効果を期待できる。
【0063】
即ち、EL表示パネル1のように高駆動電圧が必要なものでは、走査電極2a、2b側に電気的なアイソレーションを行うためのフォトカプラを介在させることが一般的となっている。ところが、フォトカプラは温度特性が悪いため、走査電極2a、2bに印加される走査電圧のパルス幅を制御する構成とした場合には、その温度特性に起因した信号伝達遅延時間の拡大によって、走査電圧を所望のパルス幅に制御することが困難になり、従ってシャドーイング現象に対し精度が高い補正制御を行うことが不可能になるという問題がある。これに対して、上記のようにデータ電圧のパルス幅を制御する構成とした場合には、シャドーイング現象に対する補正制御を高精度で行うことが可能になる。
【0064】
但し、上記のような信号伝達遅延時間の影響が小さい場合或いはその影響を無視できる場合などには、上述のような補正制御を、走査電極2a、2bに印加される走査電圧のパルス幅或いは容量性素子として機能する画素4の充電状態の保持時間を制御することにより行うことも可能である。
【0065】
データマップMAP1、MAP2には、アップカウンタ12の計数範囲に対応した複数のアドレスに1対1で対応するようにしてパルス幅データを書き込む構成としたから、そのアップカウンタ12の計数結果(1走査に応じて表示状態となる画素4の数)により決められる前記ブランク信号BLKのパルス幅を高精度で制御できると共に、発光状態となる画素4の数とその輝度(しきい値電圧以上の合成電圧の印加時間)との関係を示す特性を多様且つ緻密に設定可能になる。
このように、EEPROM13に対し、各アドレスとパルス幅データの対応関係が異なる2種類のデータマップMAP1、MAP2を記憶する場合(或いは3種類以上のデータマップを記憶する場合)には、例えば、EL表示パネル1の駆動条件(駆動周波数、駆動電圧など)が複数段階に変更される場合であっても、各駆動条件に適したデータマップを予め記憶しておくことで、シャドーイング現象に対し常に最適な補正制御を行い得るようになる。
【0066】
データマップMAP1、MAP2を記憶するために、データ書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM13を利用する構成としたから、所定の段階でデータマップを書き込むことができるようになる。このため、EL表示パネル1の仕様の変更や経時劣化による特性変化などがあった場合でも、最適なデータマップを記憶できるようになり、結果的に、シャドーイング現象に対する補正制御が不正確になる事態を未然に防止可能となる。
【0067】
(第2の実施の形態)
図5及び図6には本発明の第2実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。尚、この第2実施例は、EL表示パネル1を車両用表示装置(オーディオ用の表示及び操作パネル、エアコン用の表示及び操作パネル、メータパネルなど)に利用した例を示すものである。
図5において、本実施例では、EEPROM13のアドレス端子A8に対し、例えば車両用のライティングスイッチからのライトオン信号が上位アドレス指定信号として与えられる構成となっている。尚、ライトオン信号は、車両周囲の明るさに応じてテールランプやヘッドランプを自動的に点灯させるライトコントロールシステムから得る構成とすることもできる。この場合、EEPROM13においては、ライトオン信号の非入力状態でデータマップMAP1が選択され、入力状態でデータマップMAP2が選択されるようになっている。
【0068】
上記データマップMAP1、MAP2にそれぞれ書き込まれるパルス幅データは、データマップMAP1側がデータマップMAP2側より全体的に大きい値となるように設定される。つまり、ライトオン信号の非入力状態(車両周囲が明るい状態)において選択されるデータマップMAP1内のパルス幅データが、ライトオン信号の入力状態(車両周囲が暗い状態)において選択されるデータマップMAP2内のパルス幅データより全体的に大きくなるように設定されており、これにより、ライトオン信号の入力に応じてEL表示パネル1(図3参照)全体の輝度を下げるという調光動作を行う構成となっている。
【0069】
この場合、データマップMAP1内のパルス幅データとMAP2のパルス幅データとの比を単純に異ならせただけでは、以下に述べるような問題点が出てくる。つまり、図6には、EL表示パネル1の1走査当たりの発光画素4の数と輝度との関係が、しきい値以上の印加合成電圧のパルス幅(本実施例の場合、データ電圧のパルス幅)をパラメータにして示されている。
【0070】
この図6から理解できるように、印加合成電圧のパルス幅が相対的に大きい状態では、発光画素数/輝度の関係がほぼ直線的に変化するが、そのパルス幅が相対的に小さい状態では、発光画素数/輝度の関係の直線性が大きく崩れることになる。従って、このような特性を考慮して、データマップMAP1、MAP2に書き込むパルス幅データを設定している。例えば、データマップMAP1に書き込むパルス幅データは、1走査当たりの発光画素数を示すアップカウンタ12の計数値の増大に応じて略直線的に増大するように設定され、データマップMAP1に書き込むパルス幅データは、上記計数値が小さい場合ほど大きく変化するように設定される。
【0071】
この第2実施例によれば、パルス幅データが互いに全体的に異なる状態に設定された2種類のデータマップMAP1、MAP2の一方を選択することでEL表示パネル1全体の輝度を調節するという調光制御をきわめて容易に実行できるようになる。また、各データマップMAP1、MAP2に書き込まれるパルス幅データは、図6に示すような「発光画素数/輝度」特性を考慮して設定されるものであるから、上記のような調光制御が行われてEL表示パネル1の駆動条件が変わった場合でも、シャドーイング現象に対し最適な補正制御を行うことが可能になるものである。
【0072】
(第3の実施の形態)
図7には本発明の第3実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。尚、この第3実施例も、前記第2実施例と同様に、EL表示パネル1を車両用表示装置に利用した例を示すものである。
図7において、本実施例では、例えば車両走行距離が所定キロ数以上となった場合にオドトリップ信号(経時劣化度合いを示す信号に相当)を出力する手段が設けられており、このオドトリップ信号がEEPROM13のアドレス端子A8に対し、上位アドレス指定信号として与えられる構成となっている。この場合、EEPROM13においては、オドトリップ信号の非入力状態でデータマップMAP1が選択され、入力状態でデータマップMAP2が選択されるようになっている。
【0073】
本実施例の場合、上記データマップMAP1、MAP2にそれぞれ書き込まれるパルス幅データは、データマップMAP2側がデータマップMAP1側より全体的に大きい値となるように設定される。つまり、車両走行距離が比較的多い場合(EL表示パネル1の劣化進行度合いが相対的に大きい場合)において選択されるデータマップMAP2内のパルス幅データが、車両走行距離が比較的少ない場合(EL表示パネル1の劣化進行度合いが小さい場合)において選択されるデータマップMAP1内のパルス幅データより全体的に大きくなるように設定されている。
【0074】
従って、本実施例によれば、EL表示パネル1の経時劣化が進行するのに応じて、各画素4に対し前記しきい値電圧以上の合成電圧が印加される時間が相対的に長くなるように制御されて、そのEL表示パネル1の劣化が補償されることになるから、表示品質を長期間にわたって良好な状態に維持可能となる。
【0075】
尚、本実施例においても、データマップMAP1、MAP2に書き込むパルス幅データを設定する際には、前記図6に示した「発光画素数/輝度」特性を考慮することになる。また、本実施例では、EL表示パネル1の経時劣化度合いを示す信号としてオドトリップ信号を利用したが、EL表示パネル1の累計駆動時間が所定時間以上となった場合にトリガ信号を出力する手段を設け、そのトリガ信号をEL表示パネル1の経時劣化度合いを示す信号として利用するなどの構成としても良い。
【0076】
(第4の実施の形態)
図8には、前記第1実施例と同様の効果を奏する本発明の第4実施例が示されており、以下これについて第1実施例と異なる部分のみ説明する。
本実施例の場合、EEPROM13内の2種類のデータマップMAP1、MAP2に書き込まれるパルス幅データは、第1実施例のようなデータ(所定の1ビットのみが「1」で他のビットが「0」となるモノパルス状の12ビットデータ)ではなく、パルス幅そのものを示す数値データ(例えば8ビット)が書き込まれる。
【0077】
EEPROM13においてアドレス指定されたパルス幅データは、そのデータ出力端子D0〜D7から信号発生手段19が有するダウンカウンタ20のデータ端子Dに与えられる。このダウンカウンタ20は、クロック端子CKにクロック発生回路17′からのクロックパルスPc′(例えば周期T=0.2μS)を受けると共に、ロード端子Lに水平同期信号を受けるようになっており、その水平同期信号が立ち上がったときに、EEPROM13からのパルス幅データつまり数値データをロードすると共に、このようにロードした数値データをクロックパルスPcに同期してダウンカウントする。そして、ダウンカウンタ20は、その計数値が「0」になったときに、出力端子Qからパルス状のキャリー信号を出力するものであり、このキャリー信号により信号処理回路18内のR−Sフリップフロップ18aをリセットする構成となっている。
【0078】
つまり、EEPROM13から出力されるパルス幅データが、例えば「0Ch」であった場合には、ダウンカウンタ20は、クロックパルスPc′が12個入力されたタイミング(水平同期信号の立ち上がり後に6μSが経過したタイミング)でキャリー信号を発生することになる。また、上記パルス幅データが例えば「14h」であった場合には、ダウンカウンタ20は、クロックパルスPc′が20個入力されたタイミング(水平同期信号の立ち上がり後に10μSが経過したタイミング)でキャリー信号を発生することになる。
【0079】
この場合、R−Sフリップフロップ18aは、水平同期信号の立ち上がりに同期してセットされて出力端子Qからハイレベル信号を出力すると共に、ダウンカウンタ20からのキャリー信号が立ち上がるタイミングでリセットされて出力端子Qからローレベル信号を出力するものであり、その信号がハイレベルに反転する期間は、EEPROM13から出力されるパルス幅データに応じた時間となるように制御される。そして、NAND回路18bからは、水平同期信号がローレベル状態にあり且つフリップフロップ18aの出力がハイレベル信号に反転した期間のみローレベルのブランク信号BLKが出力される。
【0080】
(第5の実施の形態)
図9には本発明の第5実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。
本実施例においては、EEPROM13内の各データマップMAP1、MAP2の各アドレスに対して、アップカウンタ12の連続した所定範囲ずつの計数値を示すデータ(1走査当たりに発光する画素4の数に相当)と、この計数値データと対応されたパルス幅データとを書き込む構成としている。具体的には、図9の例では、データマップMAP1のアドレス「001h」には、アップカウンタ12の計数値が「1」〜「2」にあることを表す計数値データ「02h」と、これに対応されたパルス幅データ「004h」が書き込まれ、アドレス「002h」には、アップカウンタ12の計数値が「3」〜「5」にあることを表す計数値データ「05h」と、これに対応されたパルス幅データ「008h」が書き込まれるという状態になっている。
【0081】
尚、本実施例においてデータマップMAP1、MAP2に書き込まれたパルス幅データは、前記第1実施例と同様に、所定の1ビットのみが「1」で他のビットが「0」となるモノパルス状の12ビットデータであるが、前記第4実施例のように、パルス幅そのものを示す数値データを書き込む構成としても良い。また、図9のデータマップMAP1、MAP2中には、各計数値データに対応させて実際の計数値(発光画素数に相当)の例を括弧書きで示すと共に、各パルス幅データに対応させて実際の印加時間の例を括弧書きで示した。
【0082】
上記EEPROM13においては、データマップMAP1、MAP2のうち、例えば前記第1実施例と同様にアドレス指定されたデータマップ内のアドレスが、計数手段により計数された1走査当たりの発光画素数に応じて指定されたパルス幅データが読み出されるものであり、このパルス幅データに基づいた信号処理を例えば第1実施例と同様に行うことによりブランク信号BLKを作成する。
【0083】
このような構成とした第5実施例によれば、EEPROM13内のデータマップMAP1、MAP2には、それらの各アドレスにアップカウンタ12の連続した所定範囲ずつの計数値と対応されたパルス幅データを書き込めば良いから、データ数を相対的に少なくできてEEPROM13に必要な記憶容量を小さくできるようになる。
【0084】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
例えば第1実施例において、EL表示パネル1の駆動電圧の大きさ及び駆動周波数の少なくとも一方をハード的な手段で複数段階に切り換える切換手段を設けることにより、そのEL表示パネル1全体の輝度を調整可能な構成とした上で、EEPROM13に上記切換手段による切換状態に適した複数種類のデータマップを記憶しておき、制御回路8側において、それら複数のデータマップの中から上記切換手段による切換状態に適したデータマップを選択する構成とすることができる。
【0085】
この構成によれば、切換手段によって、駆動周波数及び駆動電圧の少なくとも一方を複数段階に切り換えることによりEL表示パネル1全体の輝度を容易に調整できるようになる。この場合、複数のデータマップの中から切換手段の切換状態に適したデータマップが選択されるようになるから、EL表示パネル1の表示状態が切り換えられた場合でも、シャドーイング現象に対し常に最適な補正制御を行い得るようになる。
【0086】
上記した各実施例では、パルス幅データを記憶して成るデータマップMAP1、MAP2を設け、そのデータマップMAP1、MAP2を利用して走査電極2a、2b及びデータ電極3に対する印加合成電圧のパルス幅を調節することによってシャドーイング現象に対する補正制御を行う構成としたが、その合成電圧の大きさを調節することにより補正制御を行う構成としても良い。この場合には、EEPROM13内に、アップカウンタ12の計数範囲に対応した複数のアドレスと、走査電極2a、2b及びデータ電極3に印加される合成電圧の大きさを示す複数段階の電圧値データとを予め対応付けたデータマップを記憶しておく。そして、アップカウンタ12の計数結果により上記データマップから読み出された電圧値データに基づいて、走査電極2a、2b及びデータ電極3に実際に印加する合成電圧の大きさを制御するための制御信号を発生する信号発生手段を設ける構成とする。
【0087】
このように、データマップに電圧値データを記憶する場合、EL表示パネル1の駆動電圧のパルス幅及び駆動周波数の少なくとも一方をハード的な手段で複数段階に切り換える切換手段を設けることにより、そのEL表示パネル1全体の輝度を調整可能な構成とした上で、EEPROM13に上記切換手段による切換状態に適した複数種類のデータマップを記憶しておき、制御回路8側において、それら複数のデータマップの中から上記切換手段による切換状態に適したデータマップを選択する構成とすることができる。
【0088】
この構成によれば、切換手段によって、駆動周波数及び駆動電圧のパルス幅の少なくとも一方を複数段階に切り換えることによりEL表示パネル1全体の輝度を容易に調整できるようになる。この場合、複数のデータマップの中から切換手段の切換状態に適したデータマップが選択されるようになるから、EL表示パネル1の表示状態が切り換えられた場合でも、シャドーイング現象に対し常に最適な補正制御を行い得るようになる。
【0089】
上記した各実施例では、記憶手段としてデータ書き換え可能なEEPROMを使用したが、EPROMなどのような他のデータ書き換え可能な不揮発性メモリを利用することができる。また、記憶手段は必ずしもデータ書き換え可能な構成とする必要はなく、例えばPROMのような不揮発性メモリを利用することも可能である。このようなPROMを用いる場合には、当該PROMに対し、複数種類のパルス幅データ或いは電圧値データを記憶したデータマップを予め書き込んでおき、これを必要に応じて差し替える構成とすれば良い。
この構成によれば、表示パネルの仕様の変更や経時劣化による特性変化、或いは量産時の特性ばらつきなどがあった場合でも、そのPROMの差し替えによって容易に対処することができる。
【0090】
単純ドットマトリックス型のEL表示パネル1を駆動対象としたが、走査電極及びデータ電極を備えたセグメント側のEL表示パネルを駆動対象としても良く、また、他の形式のEL表示パネルや液晶表示パネル或いはプラズマ表示パネルなどを駆動対象とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の電気的構成図
【図2】作用説明用のタイミングチャート
【図3】全体の電気的構成を概略的に示す図
【図4】EL素子の基本的な断面構造の模式図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】1走査当たりの発光画素数と輝度との関係を示す特性図
【図7】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第5実施例におけるデータマップの内容を示す図
【符号の説明】
1はEL表示パネル、2aは奇数走査電極、2bは偶数走査電極、3はデータ電極、4は画素(表示素子)、5、6は走査側ドライブIC(走査電極駆動回路)、7はデータ側ドライバIC(データ電極駆動回路)、8は制御回路、12はアップカウンタ(計数手段)、13はEEPROM(記憶手段)、14はディップスイッチ(外部スイッチ)、15は信号発生手段、16はシフトレジスタ、17はクロック発生回路、18は信号処理回路、18aはR−Sフリップフロップ、18bはNAND回路、19は信号発生手段、20はダウンカウンタ、100はEL素子、104は発光層(表示層)を示す。

Claims (17)

  1. 電圧印加に応じて光学的特性が変化する表示層と、この表示層の両側に配置された複数ずつの走査電極及びデータ電極とを備え、それら走査電極及びデータ電極が対向する各領域にそれぞれ表示素子が形成される表示パネルを駆動するためのものであって、
    前記走査電極に印加する走査電圧を発生する走査電極駆動回路と、
    前記データ電極に印加するデータ電圧を発生するデータ電極駆動回路と、
    前記走査電極駆動回路及びデータ電極駆動回路の動作を制御することにより前記走査電圧及びデータ電圧の合成電圧を前記表示パネルに対し順次走査方式で印加して前記表示素子を表示状態に切り換える制御回路とを備えた表示パネル駆動装置において、
    前記制御回路は、
    1走査分の電圧印加に応じて表示状態となる表示素子数を計数する計数手段と、
    この計数手段の計数範囲に対応した複数のアドレスと前記合成電圧のパルス幅を示す複数段階のパルス幅データとを予め対応付けたデータマップを記憶した記憶手段と、
    前記合成電圧の印加時間を、前記データマップにおいて前記計数手段の計数結果によりアドレス指定されたパルス幅データに応じた状態となるように制御するための制御信号を発生する信号発生手段とを備えた構成とされ
    前記記憶手段は、各アドレスと前記パルス幅データとの対応関係が異なる複数のデータマップを記憶した構成とされ、
    前記記憶手段には、パルス幅データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、
    前記制御回路は、前記表示パネルの経時劣化度合いを示す情報が入力されるように設けられ、その情報により示される表示パネルの経時劣化が進行するのに伴い前記複数のデータマップの中から前記パルス幅データが大きいものを選択することを特徴とする表示パネル駆動装置。
  2. 電圧印加に応じて光学的特性が変化する表示層と、この表示層の両側に配置された複数ずつの走査電極及びデータ電極とを備え、それら走査電極及びデータ電極が対向する各領域にそれぞれ表示素子が形成される表示パネルを駆動するためのものであって、
    前記走査電極に印加する走査電圧を発生する走査電極駆動回路と、
    前記データ電極に印加するデータ電圧を発生するデータ電極駆動回路と、
    前記走査電極駆動回路及びデータ電極駆動回路の動作を制御することにより前記走査電圧及びデータ電圧の合成電圧を前記表示パネルに対し順次走査方式で印加して前記表示素子を表示状態に切り換える制御回路とを備えた表示パネル駆動装置において、
    前記制御回路は、
    1走査分の電圧印加に応じて表示状態となる表示素子数を計数する計数手段と、
    この計数手段の計数範囲に対応した複数のアドレスと前記合成電圧のパルス幅を示す複数段階のパルス幅データとを予め対応付けたデータマップを記憶した記憶手段と、
    前記データマップにおいて前記計数手段の計数結果によりアドレス指定されたパルス幅データをクロック信号に同期したシリアル信号列に変換するシフトレジスタと、
    このシフトレジスタの出力に基づいて、前記合成電圧の印加時間を前記読み出しパルス幅データに応じた状態となるように制御するための制御信号を発生する信号処理回路とを備えた構成とされ
    前記記憶手段は、各アドレスと前記パルス幅データとの対応関係が異なる複数のデータマップを記憶した構成とされ、
    前記記憶手段には、パルス幅データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、
    前記制御回路は、前記表示パネルの経時劣化度合いを示す情報が入力されるように設けられ、その情報により示される表示パネルの経時劣化が進行するのに伴い前記複数のデータマップの中から前記パルス幅データが大きいものを選択す
    ことを特徴とする表示パネル駆動装置。
  3. 前記制御信号は前記データ電極駆動回路に与えるように構成され、
    前記データ電極駆動回路は、与えられた制御信号に基づいて前記データ電圧のパルス幅を制御することにより前記合成電圧のパルス幅を決定することを特徴とする請求項1または2記載の表示パネル駆動装置。
  4. 前記データマップには、各アドレスに前記計数手段の計数値と1対1で対応されたパルス幅データが書き込まれることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の表示パネル駆動装置。
  5. 前記データマップには、各アドレスに前記計数手段の連続した所定範囲ずつの計数値と対応されたパルス幅データが書き込まれることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の表示パネル駆動装置。
  6. 請求項1ないし5の何れかに記載の表示パネル駆動装置において、
    前記記憶手段は、パルス幅データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップを記憶して構成され、
    前記制御回路は、前記データマップを選択することで表示パネル全体の表示状態の調節を行うことを特徴とする表示パネル駆動装置。
  7. 請求項1ないし6の何れかに記載の表示パネル駆動装置において、
    前記複数のデータマップの選択動作を行うための外部スイッチが設けられていることを特徴とする表示パネル用駆動装置。
  8. 電圧印加に応じて光学的特性が変化する表示層と、この表示層の両側に配置された複数ずつの走査電極及びデータ電極とを備え、それら走査電極及びデータ電極が対向する各領域にそれぞれ表示素子が形成される表示パネルを駆動するためのものであって、
    前記走査電極に印加する走査電圧を発生する走査電極駆動回路と、
    前記データ電極に印加するデータ電圧を発生するデータ電極駆動回路と、
    前記走査電極駆動回路及びデータ電極駆動回路の動作を制御することにより前記走査電圧及びデータ電圧の合成電圧を前記表示パネルに対し順次走査方式で印加して前記表示素子を表示状態に切り換える制御回路とを備えた表示パネル駆動装置において、
    前記制御回路は、
    1走査分の電圧印加に応じて表示状態となる表示素子数を計数する計数手段と、
    この計数手段の計数範囲に対応した複数のアドレスと前記合成電圧の大きさを示す複数段階の電圧値データとを予め対応付けたデータマップを記憶した記憶手段と、
    前記合成電圧の大きさを、前記データマップにおいて前記計数手段の計数結果によりアドレス指定された電圧値データに応じた状態となるように制御するための制御信号を発生する信号発生手段とを備え、
    前記記憶手段は、各アドレスと前記パルス幅データとの対応関係が異なる複数のデータマップを記憶した構成とされ、
    前記記憶手段には、電圧値データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、
    前記制御回路は、前記表示パネルの経時劣化度合いを示す情報が入力されるように設けられ、その情報により示される表示パネルの経時劣化が進行するのに伴い前記複数のデータマップの中から前記電圧値データが大きいものを選択することを特徴とする表示パネル駆動装置。
  9. 電圧印加に応じて光学的特性が変化する表示層と、この表示層の両側に配置された複数ずつの走査電極及びデータ電極とを備え、それら走査電極及びデータ電極が対向する各領域にそれぞれ表示素子が形成される表示パネルを駆動するためのものであって、
    前記走査電極に印加する走査電圧を発生する走査電極駆動回路と、
    前記データ電極に印加するデータ電圧を発生するデータ電極駆動回路と、
    前記走査電極駆動回路及びデータ電極駆動回路の動作を制御することにより前記走査電圧及びデータ電圧の合成電圧を前記表示パネルに対し順次走査方式で印加して前記表示素子を表示状態に切り換える制御回路とを備えた表示パネル駆動装置において、
    前記制御回路は、
    1走査分の電圧印加に応じて表示状態となる表示素子数を計数する計数手段と、
    この計数手段の計数範囲に対応した複数のアドレスと前記合成電圧の大きさを示す複数段階の電圧値データとを予め対応付けたデータマップを記憶した記憶手段と、
    前記データマップにおいて前記計数手段の計数結果によりアドレス指定された電圧値データをクロック信号に同期したシリアル信号列に変換するシフトレジスタと、
    このシフトレジスタの出力に基づいて、前記合成電圧の大きさを前記読み出し電圧値データに応じた状態となるように制御するための制御信号を発生する信号処理回路とを備えた構成とされ、
    前記記憶手段は、各アドレスと前記パルス幅データとの対応関係が異なる複数のデータマップを記憶した構成とされ、
    前記記憶手段には、電圧値データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップが記憶され、
    前記制御回路は、前記表示パネルの経時劣化度合いを示す情報が入力されるように設けられ、その情報により示される表示パネルの経時劣化が進行するのに伴い前記複数のデータマップの中から前記電圧値データが大きいものを選択することを特徴とする表示パネル駆動装置。
  10. 前記制御信号は前記データ電極駆動回路に与えるように構成され、
    前記データ電極駆動回路は、与えられた制御信号に基づいて前記データ電圧のレベルを制御することにより前記合成電圧の大きさを決定することを特徴とする請求項8または9記載の表示パネル駆動装置。
  11. 前記データマップには、各アドレスに前記計数手段の計数値と1対1で対応された電圧値データが書き込まれることを特徴とする請求項8ないし10の何れかに記載の表示パネル駆動装置。
  12. 前記データマップには、各アドレスに前記計数手段の連続した所定範囲ずつの計数値と対応された電圧値データが書き込まれることを特徴とする請求項8ないし10の何れかに記載の表示パネル駆動装置。
  13. 請求項8ないし12記載の表示パネル駆動装置において、
    前記記憶手段は、電圧値データが互いに全体的に異なる状態に設定された複数のデータマップを記憶して構成され、
    前記制御回路は、前記データマップを選択することで表示パネル全体の表示状態の調節を行うことを特徴とする表示パネル駆動装置。
  14. 請求項8ないし13の何れかに記載の表示パネル駆動装置において、
    前記複数のデータマップの選択動作を行うための外部スイッチが設けられていることを特徴とする表示パネル用駆動装置。
  15. 前記記憶手段は、データ書き換え可能な不揮発性メモリにより構成され、所定の段階で前記データマップが書き込まれることを特徴とする請求項1ないし1の何れかに記載の表示パネル駆動装置。
  16. 前記記憶手段は、前記データマップが予め書き込まれた不揮発性メモリにより構成され、必要に応じて差し替えられることを特徴とする請求項1ないし15の何れかに記載の表示パネル駆動装置。
  17. 前記表示パネルは単純ドットマトリックス型に構成されたものであることを特徴とする請求項1ないし16の何れかに記載の表示パネル駆動装置。
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