JP4427279B2 - 釣り用リールのトグルばね機構 - Google Patents

釣り用リールのトグルばね機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4427279B2
JP4427279B2 JP2003188733A JP2003188733A JP4427279B2 JP 4427279 B2 JP4427279 B2 JP 4427279B2 JP 2003188733 A JP2003188733 A JP 2003188733A JP 2003188733 A JP2003188733 A JP 2003188733A JP 4427279 B2 JP4427279 B2 JP 4427279B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
shaft
toggle spring
spring mechanism
fishing reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003188733A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005021058A (ja
Inventor
謙一 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2003188733A priority Critical patent/JP4427279B2/ja
Publication of JP2005021058A publication Critical patent/JP2005021058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4427279B2 publication Critical patent/JP4427279B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トグルばね機構、特に、釣り用リールの第1部品に揺動自在に装着された第2部品を揺動方向の2つの位置に振り分ける釣り用リールのトグルばね機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
釣り用リールとしてのスピニングリールは、一般に、釣竿に装着可能なリール本体と、リール本体に回転自在に装着されたハンドルと、ロータと、スプールとを備えている。ロータは、ハンドルの回転に連動して回転して釣り糸をスプールに案内するものである。スプールは、ロータにより案内された釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータの前部に前後軸方向に往復移動自在に配置されている。
【0003】
このようなスピニングリールでは、リール本体の内部には、ロータの糸繰り出し方向の回転(逆転)を禁止、解除するための逆転防止機構のワンウェイクラッチが回転不能に装着されたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このような逆転防止機構は、ワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチを作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構とを有している。切換機構は、リール本体に非作動姿勢と作動姿勢との間で揺動自在に装着されたストッパ軸を有している。ストッパ軸は、操作のためにリール本体を貫通して後方に突出したストッパつまみと、ストッパつまみが固定された軸部材と、軸部材の先端に固定されワンウェイクラッチに係合する係合部材と、軸部材を逆転禁止状態と逆転許可状態とにそれぞれ保持するためのトグルばね機構とを有している。
【0004】
この種のトグルばね機構は、リール本体の内部に装着された捩じりコイルばねや、シリンダー状のケース部材に保持されたばね等の付勢部材により構成されている。このような付勢部材は、ストッパ軸方向に付勢されており、ストッパ軸を死点を超えて左右に振り分けて逆転禁止状態と逆転許可状態とを切り換えるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−89485号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のトグルばね機構では、付勢部材は捩じりコイルばねやケース部材に保持されたばねにより構成されているので、逆転禁止状態と逆転許可状態とに切り換えるときに、リール本体内部に捩じりコイルばねやケース部材に保持されたばねが左右に移動するためのスペースが必要になる。このようにリール本体内部にスペースが必要になると、リール内部に収納される各種機構の配置に影響を及ぼしたり、リールの大型化を招聘するおそれがある。
【0007】
本発明の課題は、釣り用リールのトグルばね機構において、トグルばね機構をコンパクトに収納できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る釣り用リールのトグルばね機構は、釣り用リールの第1部品に揺動自在に装着された第2部品を揺動方向の2つの位置に振り分ける釣り用リールのトグルばね機構であって、第2部品の外周の径方向に突出して設けられ第2部品とともに揺動するカム部材と、第1部品に進退自在に装着されカム部材に接触する移動部材と、第1部品に装着され移動部材をカム部材方向に付勢する付勢部材とを備えている。カム部材は、先端が尖った尖突形状に形成され、第2部品が死点に位置したとき先端が移動部材に接触するカム接触部を有している。
【0009】
このトグルばね機構では、カム部材と、カム部材に接触する移動部材と、付勢部材とを有している。ここでは、カム部材により少ない揺動範囲で第2部品を揺動方向の2つの位置に振り分けることができる。したがって、従来の捩じりコイルばねやケース部材に保持されたばねを用いたトグルばね機構に比して、第1部品にトグルばね機構をコンパクトに収納することができる。さらに、この場合、たとえばカム接触部を先端が尖った山形状に形成することにより、2つの位置への切り換えを容易に行える。
【0010】
発明2に係る釣り用リールのトグルばね機構は、発明1に記載の機構において、移動部材は、第1部品に進退自在に装着される軸部材と、軸部材の先端に軸部材より大径に形成されカム部材に接触する接触部とを有している。この場合、軸部材より大径の接触部を設けているので、カム部材の接触が確実になる。
【0011】
発明3に係る釣り用リールのトグルばね機構は、発明2に記載の機構において、付勢部材は、軸部材の周囲に配置されたコイルばねである。この場合、軸部材の周囲にコイルばねを配置することにより、装着部分のスペースの増加を抑えることができる。
【0012】
発明4に係る釣り用リールのトグルばね機構は、発明1から3のいずれかに記載の機構において、釣り用リールは、スピニングリールである。第1部品は、スピニングリールのリール本体である。第2部品は、リール本体に揺動自在に装着され、リール本体に回転自在に装着されたロータの逆転を禁止する逆転防止機構をオン、オフする切り換え部材の揺動軸である。この場合、第1部品としてリール本体に、第2部品として逆転防止機構をオン、オフする切り換え部材の揺動軸に本発明を適用することにより、リール本体にトグルばね機構をコンパクトに収納できる
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、釣竿に装着可能なリール本体2と、リール本体2に左右軸回りに回転自在に装着されたハンドル組立体1と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、ハンドル組立体1の回転に連動して回転して釣り糸をスプール4に案内するものであり、リール本体2の前部に前後軸回りに回転自在に支持されている。スプール4は、ロータ3により案内された釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後軸方向に往復移動自在に配置されている。
【0014】
リール本体2は、図3に示すように、リール本体2の主部を構成し側部に開口2cを有するリールボディ2a(第1部品の一例)と、リールボディ2aから斜め上前方に一体で延びるT字状の竿取付脚2bと、開口2cを塞ぐようにリールボディ2aにねじ止めされた蓋部材2dとを有している。
【0015】
リールボディ2aは、内部に開口2cに連なる機構装着用の空間を有しており、その空間内には、図2に示すように、ロータ3をハンドル組立体1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
【0016】
リールボディ2aの前部には、図3に示すように、第1フランジ部2eと第1フランジ部2eから前方に突出する筒状部2fとが形成されている。第1フランジ部2eは、弦と円弧とからなる部分が欠落したような略半円形状であり、開口2cの前端に連なって形成されている。筒状部2fは円筒状の部分であり、その内部には、図2に示すように、ロータ3の糸繰り出し方向の回転(逆転)を禁止、解除するための逆転防止機構50のワンウェイクラッチ51が回転不能に装着されている。筒状部2fの後端部には他の部分より僅かに小径の断面視略D字状の溝部2hが形成されており、溝部2hの後面は蓋部材2d装着部分が開口2cに連通して開放されている。
【0017】
リールボディ2aの上部には、図2から図4に示すように、3段の段付き凹部からなる第1収納凹部2i、第2収納凹部2j及び第3収納凹部2kが形成されている。第1収納凹部2i、第2収納凹部2j及び第3収納凹部2kは、同軸になるように形成されている。第2収納凹部2jは、第1収納凹部2iより大径に形成され、第3収納凹部2kは、第2収納凹部2jより大径に形成されている。第1収納凹部2i、第2収納凹部2j及び第3収納凹部2kには、後述するトグルばね機構70の移動部材72及びコイルばね73が装着されている。
【0018】
蓋部材2dは、前端部に第1フランジ部2eの欠落部分の弦と円弧とからなる略半円形状に形成された第2フランジ部2gが一体形成されている。第2フランジ部2gの第1フランジ部2e及び筒状部2fの後面との接触面には、これらとの隙間をシールするための弾性体製の防水シール81が装着されている。防水シール81は、第2フランジ部2gの前面から後面にかけて第1フランジ部2eとの接触面と溝部2hの後面との接触面とに対向する位置に連続して略半円弧の帯状に形成されている。防水シール81は、第2フランジ部2gの前面に形成された略半円弧状の装着溝81aに装着されている。
【0019】
リール本体2の後部は、図2及び図3に示すように、たとえば、金属製又は合成樹脂製の保護カバー13により覆われている。保護カバー13は、リールボディ2a及び蓋部材2dの下部から背面さらに竿取付脚2bにかけてリール本体2の下部及び背面を覆うように配置されている。保護カバー13は、リール本体2にねじにより着脱自在に固定されている。保護カバー13とリール本体2との間には、合成樹脂製のスペーサ13aが介装されている。スペーサ13aは、保護カバー13とリール本体2との隙間を埋めるために介装されている。
【0020】
ロータ駆動機構5は、図2に示すように、ハンドル組立体1が回転不能に装着されたマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。
【0021】
マスターギア11は、フェースギアであり、マスターギア軸10と一体形成されている。マスターギア軸10は中心に係止孔10aが形成された、たとえばステンレス製の中空の部材であり、その両端が、軸受16a、16bを介してリールボディ2a及び蓋部材2dに回転自在に支持されている。
【0022】
ピニオンギア12は、図2に示すように、筒状の部材であり前後方向に沿って配置されリールボディ2aに回転自在に装着されている。ピニオンギア12の前部12aはロータ3の中心部を貫通しており、この貫通部分でナット33によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、軸方向の中間部と後端部とでそれぞれ軸受14a、14bを介してリールボディ2aに回転自在に支持されている。このピニオンギア12の内部をスプール軸15が貫通している。ピニオンギア12は、マスターギア11に噛み合うとともにオシレーティング機構6にも噛み合っている。
【0023】
ロータ3は、ピニオンギア12に固定された円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1及び第2ロータアーム31、32と、釣り糸をスプール4に案内するためのベールアーム40とを有している。円筒部30と両ロータアーム31、32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。
【0024】
ピニオンギア12の前部12aにはナット33が螺合しており、このナット33によりピニオンギア12の先端部にロータ3が回転不能に固定される。ナット33の内周側には、軸受35が配置されている。軸受35は、スプール軸15とピニオンギア12の内面との間に隙間を確保するために設けられている。ナット33及び軸受35の前面には、内周側にリップを有するシール部材36が装着されている。シール部材36の先端はスプール軸15に接触している。これによりスプール軸15からリール本体2の内部への液体の浸入を防止できる。
【0025】
ボス部42に隣接して前述した逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、図2に示すように、ワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
【0026】
ワンウェイクラッチ51は、ピニオンギア12に内輪51aが回転不能に装着され、筒状部2fに外輪51bが回転不能に装着された内輪遊転型のローラ形のワンウェイクラッチである。筒状部2fの内部において、ワンウェイクラッチ51の前方には、リップ付きの軸シール85が装着されている。
【0027】
切換機構52は、ストッパ軸53を有している。ストッパ軸53は、リールボディ2aにワンウェイクラッチ51の作動状態と非作動状態とに対応する作動姿勢と非作動姿勢との間で揺動自在に装着されている。ストッパ軸53は、操作のためにリールボディ2a及び保護カバー13を貫通して後方に突出したストッパつまみ53aと、ストッパつまみ53aが固定された軸部53b(第2部品の一例)と、軸部53bの先端に固定されたカム部53cとを有している。軸部53bは、図2及び図4に示すように、外周の一部が径方向に突出して一体成形された後述するトグルばね機構70のカム部材71を有している。
【0028】
トグルばね機構70は、図4に拡大して示すように、ストッパ軸53の軸部53bを作動姿勢と非作動姿勢との2つの位置に振り分けるための機構である。トグルばね機構70は、軸部53bとともに揺動可能なカム部材71と、第1収納凹部2i、第2収納凹部2j及び第3収納凹部2kに進退自在に装着されカム部材71に接触する移動部材72と、移動部材72の周囲に配置され移動部材72をカム部材71方向に付勢するコイルばね73とを有している。
【0029】
カム部材71は、図4に示すように、先端が尖った尖突形状に形成され、先端の山形部分が移動部材72に接触可能なカム接触部71aを有している。
【0030】
移動部材72は、第1収納凹部2i、第2収納凹部2j及び第3収納凹部2kに進退自在に装着される軸部材72aと、軸部材72aの先端に軸部材72aより大径に形成されカム部材71に接触する接触部72bとを有している。接触部72bの径は、第2収納凹部2jより大径に形成されており、このため接触部72bは収納凹部2k内において移動可能である。軸部材72aは、第1収納凹部2i、第2収納凹部2j及び第3収納凹部2kの間において進退可能である。
【0031】
コイルばね73は、移動部材72の軸部材72aの周囲に配置され、一端が接触部72bの背面側に接触し、接触部72bをカム部材71のカム接触部71a方向に付勢するように配置されている。コイルばね73の径は、移動部材72の軸部材72aより大径に形成され、第2収納凹部2jより小径に形成されている。また、コイルばね73の径は、第1収納凹部2iより大径に形成されており、コイルばね73は、第2収納凹部2j及び第3収納凹部2kの間で収縮可能である。
【0032】
このトグルばね機構70では、ワンウェイクラッチ51が作動状態であるときは、図4に示すように、カム部材71が左側に振り分けられ、ストッパ軸53の軸部53bが作動姿勢を維持している。ここで、ワンウェイクラッチ51を作動状態から非作動状態へ切り換えるには、ストッパつまみ53aを左側位置から右側位置へ揺動させ、軸部53bを同方向に揺動させる。すると、図5に示すように、カム部材71が直立した状態となったとき、トグルばね機構70の死点位置となっている。そして、この死点を越えてさらに右側に揺動させると、図6に示すように、カム部材71が右側に振り分けられ、ストッパ軸53の軸部53bが非作動姿勢を維持される。このようにして、ワンウェイクラッチ51は、作動状態から非作動状態へ切り換えられる。
【0033】
オシレーティング機構6は、図2、図4及び図5に示すように、スプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。なお、スプール軸15は、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されている。
【0034】
オシレーティング機構6は、スプール軸15の斜め下方でスプール軸に沿って配置され外周部に交差する螺旋状溝21aが形成された螺軸21と、ロータ3の回転を螺軸21に伝達するための中間ギア23と、スプール軸15の後端に回転不能かつ軸方向移動不能に連結されたスライダ22と、スライダ22をスプール軸方向に案内する2本のガイド軸24a、24bとを有している。中間ギア23は、螺軸21の先端に回転不能に固定されている。中間ギア23はピニオンギア12に噛み合っており、ハンドル組立体1の回転により回転するロータ3と同期して回転する。
【0035】
スプール4は、図2に示すように、浅溝形のものであり、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されている。スプール4は、スプール軸15の先端部にドラグ機構60を介して連結されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻胴部4aの前端に設けられたフランジ部4cとを有している。
【0036】
糸巻胴部4aは、中心にボスを有する略2重の円筒状の部材であり、外周側の円筒部分の外周面はスプール軸15と平行な周面で構成されている。糸巻胴部4aは、ボスに装着された2つの軸受56、57によりスプール軸15に回転自在に装着されている。スカート部4bは、糸巻胴部4aの後端部から径方向に拡がった後に後方に延びる有底円筒部材である。フランジ部4cは、糸巻胴部4aの前端部から径方向外方に一体的に形成された立ち上がり部4dと、立ち上がり部4dに着脱自在に装着された金属又はセラミック製のリング部4eとを有している。リング部4eは、糸巻胴部4aの内周面にねじ込まれたフランジ固定部材4fにより立ち上がり部4dに固定されている。スプール4は、スプール軸15に装着された位置決めワッシャ54に当接して位置決めされている。
【0037】
このようなスピニングリールのトグルばね機構70は、カム部材71と、カム部材71に接触する移動部材72と、コイルばね73とを有している。ここでは、カム部材71を設けることにより、少ない揺動範囲でストッパ軸53の軸部53bを作動姿勢と非作動姿勢との2つの位置に振り分けることができる。したがって、従来の捩じりコイルばねやケース部材に保持されたばねを用いたトグルばね機構に比して、リールボディ2aの第1収納凹部2i、第2収納凹部2j及び第3収納凹部2kにトグルばね機構70をコンパクトに収納できる。
【0038】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、スピニングリールのワンウェイクラッチ51を作動状態と非作動状態とに切り換える切換機構52であるストッパ軸53の軸部53bを例にあげて説明したが、これに限定されるものではなく、たとえばスピニングリールのロータに揺動自在に装着されたベールアームであってもよい。また、レバードラグ機構を有するスピニングリールにおいて、レバードラグ機構の所定制動状態と所定制動解除状態とを切り換えるレバー部材であってもよい。
【0039】
(b) 前記実施形態では、スピニングリールを例にあげて説明したが、これに限定されるものではなく、両軸受リールにも本発明を適用できる。
【0040】
本発明の他の実施形態を採用した両軸受リールは、図7及び図8に示すように、リール本体101と、リール本体101に回転自在に装着されたハンドル組立体102と、ハンドル組立体102のリール本体101側に配置されたスタードラグ103と、リール本体101の内部に設けられハンドル組立体102の回転により回転する糸巻き用のスプール104とを備えている。ハンドル組立体102は、ハンドルアーム106と、ハンドルアーム106の一端にハンドルアーム106の一端部と直交する軸回りに回転自在に装着されたハンドル把手107とを有している
リール本体101は、左右1対の側板110、111とを有するリールフレーム112と、リールフレームの両側方を覆う1対の側カバー113、114とを有している。側板111には、図示しないクラッチ機構をオン、オフするためのクラッチレバー140が揺動自在に装着されている。クラッチレバー140には、リール本体101内に設けられた図示しないトグルばね機構が設けられており、このトグルばね機構によりクラッチ機構のオン、オフを切り換える。なお、トグルばね機構の構成は、前記実施形態と同様であるので省略する。
【0041】
この両軸受リールでは、前記実施形態と同様に、リール本体101にトグルばね機構をコンパクトに収納できる。
【0042】
(c) 前記実施形態では、ワンウェイクラッチ51が作動状態であるときはカム部材71が左側に振り分けられ、ワンウェイクラッチ51が非作動状態であるときはカム部材71が右側に振り分けられていたが、ワンウェイクラッチ51が作動状態であるときはカム部材71を右側に振り分け、ワンウェイクラッチ51が非作動状態であるときはカム部材71を左側に振り分けるようにしてもよい。
【0043】
(d) 前記実施形態では、リールボディ2aには、3段の段付き凹部からなる第1収納凹部2i、第2収納凹部2j及び第3収納凹部2kが形成されていたが、凹部の構成はこれに限定されるものではない。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、釣り用リールのトグルばね機構において、カム部材と、カム部材に接触する移動部材と、付勢部材とを有しているので、トグルばね機構をコンパクトに収納できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面図。
【図2】 前記スピニングリールの側面断面図。
【図3】 リール本体の分解斜視図。
【図4】 非作動姿勢におけるトグルばね機構の拡大断面図。
【図5】 死点におけるトグルばね機構の拡大断面図。
【図6】 作動姿勢におけるトグルばね機構の拡大断面図。
【図7】 本発明の他の実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。
【図8】 前記両軸受リールの側面図。
【符号の説明】
2 リール本体
2a リールボディ
2i 第1収納凹部
2j 第2収納凹部
2k 第3収納凹部
50 逆転防止機構
51 ワンウェイクラッチ
52 切換機構
53 ストッパ軸
53a ストッパつまみ
53b 軸部
53c カム部
70 トグルばね機構
71 カム部材
71a カム接触部
72 移動部材
72a 軸部材
72b 接触部
73 コイルばね

Claims (4)

  1. 釣り用リールの第1部品に揺動自在に装着された第2部品を揺動方向の2つの位置に振り分ける釣り用リールのトグルばね機構であって、
    前記第2部品の外周の径方向に突出して設けられ、前記第2部品とともに揺動するカム部材と、
    前記第1部品に進退自在に装着され、前記カム部材に接触する移動部材と、
    前記第1部品に装着され、前記移動部材を前記カム部材方向に付勢する付勢部材とを備え、
    前記カム部材は、先端が尖った尖突形状に形成され、前記第2部品が死点に位置したとき先端が前記移動部材に接触するカム接触部を有している、釣り用リールのトグルばね機構。
  2. 前記移動部材は、前記第1部品に進退自在に装着される軸部材と、前記軸部材の先端に前記軸部材より大径に形成され前記カム部材に接触する接触部とを有している、請求項1に記載の釣り用リールのトグルばね機構。
  3. 前記付勢部材は、前記軸部材の周囲に配置されたコイルばねである、請求項2に記載の釣り用リールのトグルばね機構。
  4. 前記釣り用リールは、スピニングリールであって、
    前記第1部品は、前記スピニングリールのリール本体であって、
    前記第2部品は、前記リール本体に揺動自在に装着され、前記リール本体に回転自在に装着されたロータの逆転を禁止する逆転防止機構をオン、オフする切り換え部材の揺動軸である、請求項1から3のいずれかに記載の釣り用リールのトグルばね機構
JP2003188733A 2003-06-30 2003-06-30 釣り用リールのトグルばね機構 Expired - Fee Related JP4427279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003188733A JP4427279B2 (ja) 2003-06-30 2003-06-30 釣り用リールのトグルばね機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003188733A JP4427279B2 (ja) 2003-06-30 2003-06-30 釣り用リールのトグルばね機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005021058A JP2005021058A (ja) 2005-01-27
JP4427279B2 true JP4427279B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=34187159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003188733A Expired - Fee Related JP4427279B2 (ja) 2003-06-30 2003-06-30 釣り用リールのトグルばね機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4427279B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5746841B2 (ja) * 2010-09-22 2015-07-08 株式会社シマノ 両軸受リールのクラッチ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005021058A (ja) 2005-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101396775B1 (ko) 스피닝 릴의 핸들 조립체
JP5961407B2 (ja) スピニングリールの防水部材及びそれを用いたスピニングリール
JP2006217848A (ja) スピニングリールのハンドル組立体
JP2006217848A5 (ja)
JP5961399B2 (ja) スピニングリールの防水部材
JP5607315B2 (ja) スピニングリールのドラグつまみ
JP2014212739A (ja) 両軸受リール
JP2010279259A5 (ja)
TW202002774A (zh) 紡車式捲線器
JP4427279B2 (ja) 釣り用リールのトグルばね機構
JP4772979B2 (ja) 両軸受リール
JP4963201B2 (ja) スピニングリールのスプール
US20050189446A1 (en) Rotor for spinning reel
JP4462754B2 (ja) スピニングリール
JP2015128403A (ja) 釣用リールの往復移動機構
JP4572033B2 (ja) スピニングリールのロータ
JP2006087301A (ja) スピニングリールの発音機構
JP4314119B2 (ja) スピニングリールの往復移動装置
JP3490892B2 (ja) 両軸受リールのクラッチ操作機構
JP3934663B2 (ja) スピニングリールの防水構造
JP4785293B2 (ja) スピニングリールのリール本体
JP4221240B2 (ja) スピニングリールのベール反転装置
JP4785305B2 (ja) スピニングリール
KR0133435Y1 (ko) 낚시용 스피닝릴의 레버식 제동장치
JP2001292669A (ja) スピニングリール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090106

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090819

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4427279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees