JP4426348B2 - ホウ素トランスポーター及びその遺伝子 - Google Patents

ホウ素トランスポーター及びその遺伝子 Download PDF

Info

Publication number
JP4426348B2
JP4426348B2 JP2004073338A JP2004073338A JP4426348B2 JP 4426348 B2 JP4426348 B2 JP 4426348B2 JP 2004073338 A JP2004073338 A JP 2004073338A JP 2004073338 A JP2004073338 A JP 2004073338A JP 4426348 B2 JP4426348 B2 JP 4426348B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boron
gene
protein
yeast
transporter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004073338A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005253430A (ja
Inventor
徹 藤原
京子 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
National Institute of Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Agency
National Institute of Japan Science and Technology Agency
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Agency, National Institute of Japan Science and Technology Agency filed Critical Japan Science and Technology Agency
Priority to JP2004073338A priority Critical patent/JP4426348B2/ja
Publication of JP2005253430A publication Critical patent/JP2005253430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4426348B2 publication Critical patent/JP4426348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

本発明は、シロイヌナズナにおけるホウ素トランスポーター及びその遺伝子に関する。
ホウ素は高等植物の微量必須元素の一つである(例えば、非特許文献1参照)。ホウ素は毒性も持っており、過剰に摂取すると植物の生育が阻害されたり、動物では急性中毒で死亡したりする。土壌溶液中でホウ素は無電荷の分子状で存在する。そのため比較的容易に溶脱し、農作物において欠乏症が発生しやすい。ホウ素欠乏症による農業上の収量、品質の低下は130品種、日本を含む世界80カ国以上で報告されている(例えば、非特許文献2参照)。また、ホウ素は他の元素と比較して至適濃度範囲が狭いことが知られており、乾燥地での土壌集積や過剰施肥による過剰症の発生も報告されている。
最近になり植物におけるホウ素の役割が明らかにされてきた。ホウ素が細胞壁のペクチン質多糖を架橋することが明らかとなり(例えば、非特許文献3参照)、この架橋が植物の生育に必須であることが示された(例えば、非特許文献4参照)。これが植物におけるホウ素の生理機能に関する最初の分子レベルの知見である。その一方で植物体でのホウ素輸送機構には不明な点が多く残されている。ホウ素は長い間、脂質二重膜の受動拡散によって細胞内に入り、蒸散流によって植物体内を輸送されると考えられていた(例えば、非特許文献5参照)。一方、生育に適したホウ素栄養条件は種間や品種間で大きく異なることが知られていた。吸収や転流、利用効率の違いがその原因の可能性として挙げられていたものの、その要因となる分子は不明であった。近年になりチャネルを介した輸送が提唱された(例えば、非特許文献6参照)が、その根拠はアフリカツメガエルの卵母細胞での発現系や膜小胞を用いたin vitroの実験にすぎず、実際の植物個体でそれらチャネル分子がホウ素輸送に関与するかは示されていなかった。また、ヒマワリの根の吸収実験から輸送体による能動輸送の存在が示唆された(例えば、非特許文献7参照)ものの、それを担う輸送体の同定には至っていなかった。
本発明者らは、生物界で初めて排出型ホウ素トランスポーターBOR1をモデル植物であるシロイヌナズナより単離した(例えば、特許文献1参照)。BOR1は低ホウ素栄養条件下で導管への積極的なホウ素輸送を担うと考えられている(例えば、非特許文献8参照)。また、ホウ素輸送を担うトランスポーターとしてBOR1以外には、酵母のYNL275wが知られている(例えば、非特許文献9参照)。
特開2002−262872号公報 Loomis, W.D.; Durst, R. W. (1992) Chemistry and biology of boron. Biofactors 3: 229-239 Shorrocks, V. M. (1997) The occurrence and correction of boron deficiency. Plant and Soil 193: 121-148 Matoh, T.; Ishigaki, K. I.; Ohno, K.; Azuma, J. I. (1993) Isolation and characterization of a boron-polysaccharide complex from radish roots. Plant Cell Physiol. 34: 639-642 O'Neill, M. A.; Eberhard, S.; Albersheim, P.; Darvill, A. G. (2001) Requirement of borate cross-linking of cell wall rhamnogalacturonan II for Arabidopsis growth. Science 294: 846-849 Marschner, H. (1995) Mineral Nutritin of Higher Plants, 2nd ed. Academic Press, San Diego, CA Dordas, C.; Chrispeels, M. J.; Brown, P. H. (2000) Permeability and channel-mediated transport of boric acid across membrane vesicles isolated from Squash roots. Plant Physiol. 124: 1349-1362 Dannel, F.; Heidrun, P; Romheld, V. (2000) Characterization of root boron pools, boron uptake and boron translocation in sunflower using the stable isotope 10B and 11B. Aust. J. Plant Physiol. 156: 756-761 Takano, J.; Noguchi, K.; Yasumori, M.; Kobayashi, M.; Gajdos, Z.; Miwa, K.; Hayashi, H.; Yoneyama, T.; Fujiwara, T. (2002) Arabidopsis boron transporter for xylem loading. Nature 420 (6913): 337-340 Zhao, R. M.; Reithmeier, R. A. F. (2001) Expression and characterization of the anion transporter homologue YNL275w in Saccharomyces cerevisiae. American Journal of Physiology-Cell Physiology 281 (1): C33-C45
ホウ素の環境中からの取込みは重要な制御段階であるが、ホウ素輸送を担うトランスポーターはシロイヌナズナのBOR1と酵母のYNL275wしか知られていなかった。植物体におけるホウ素輸送機構を分子レベルで解明し、ホウ素輸送における主要な経路や制限要因を明らかにすることは効率的な施肥方法や育種戦略への知見を与えるものであると考えられる。また、植物体でホウ素輸送に関与する遺伝子を同定することはホウ素欠乏・過剰耐性品種の作出に直接つながると考えられる。本発明の課題は、環境中からのホウ素の取込みや生体内でのホウ素の輸送をより効率良く制御することが可能となる、これまでに知られているトランスポーターとは異なる活性を持つホウ素輸送を司る新たな遺伝子を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意研究し、シロイヌナズナゲノムに存在する6つのBOR1相同遺伝子のうち、シロイヌナズナにおいて発現しているAt3g62270、At3g06450、At1g15460、At1g74810、At5g25430の5遺伝子の完全長cDNAを取得した。At3g62270、At3g06450、At1g15460について、GAL1プロモーター下流に5'と3'側双方の非翻訳領域を含む完全長cDNAをつないだコンストラクトを構築し、酵母のBOR1相同遺伝子であるYNL275wの破壊株に導入した。酵母の菌体内水溶性ホウ素濃度を測定したが、ベクターコントロールと遺伝子を導入した酵母において有意な差は見られなかった。また、ホウ酸を含む培地における耐性も見られなかった。そこで、5'と3'側双方の非翻訳領域を除いたORF部分のcDNAをGAL1プロモーター下流につないだコンストラクトを構築し、酵母に導入した。ホウ素を含む培地で60分間培養したところ、いずれもベクターコントロールと比較して菌体内水溶性ホウ素濃度の低下が見られた。また、20〜80mMのホウ酸を含む固形培地で生育させたところ、At3g06450、At1g15460を発現させた酵母ではベクターコントロールと比べてホウ酸耐性を示した。At1g15460を発現させた酵母ではBOR1を発現させた酵母よりも強い耐性を示した。本発明は上記知見に基づいて完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、(1)(A)配列番号6に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする塩基配列、又は(B)配列番号5に示される塩基配列からなる遺伝子を、高ホウ酸耐性のホウ素トランスポーター遺伝子として使用する方法や、(2)配列番号6に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質を、高ホウ酸耐性のホウ素トランスポータータンパク質として使用する方法に関する。
従来知られていたトランスポーターよりも強い輸送活性を持つ本発明のトランスポーターや、それをコードするホウ素トランスポーター遺伝を用いると、植物のホウ素吸収を制御して生産性を高めたり、動物細胞に導入して細胞の活性を制御したり、環境中からのホウ素の除去に応用できる可能性がある。
本発明の遺伝子としては、(A)配列番号2,4,6,8又は10に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする塩基配列;(B)配列番号2,4,6,8又は10に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつホウ素トランスポーター活性を有するタンパク質をコードする塩基配列;(C)配列番号1,3,5,7又は9に示される塩基配列;(D)配列番号1に示される塩基配列において、1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなり、かつホウ素トランスポーター活性を有するタンパク質をコードする塩基配列;又は(E)配列番号1,3,5,7又は9に示される塩基配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつホウ素トランスポーター活性を有するタンパク質をコードする塩基配列;の何れかの塩基配列からなるホウ素トランスポーター遺伝子であれば特に制限されず、また、本発明のホウ素トランスポータータンパク質としては、(A)配列番号2,4,6,8又は10に示されるアミノ酸配列;又は(B)配列番号2,4,6,8又は10に示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列であって、かつ該アミノ酸配列からなるタンパク質がホウ素トランスポーター活性を有するアミノ酸配列;のどちらかのアミノ酸配列からなるホウ素トランスポータータンパク質であれば特に制限されず、ここで、「ホウ素トランスポーター遺伝子」とはホウ素の輸送に関与する遺伝子をいい、「ホウ素トランスポータータンパク質」とはホウ素の輸送に関与するタンパク質をいう。
上記「ホウ素トランスポーター活性を有するタンパク質」とは、酵母、植物などの生体内でホウ素の輸送に何らかの形で関与するタンパク質を意味し、その具体的な作用機構は特に限定されない。本発明のタンパク質の、具体的な作用機構の一例としては、酵母からホウ酸の排出機構を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
配列番号1に示される塩基配列からなるホウ素トランスポーター遺伝子としてはAt3g62270遺伝子を、配列番号2に示されるアミノ酸配列からなるホウ素トランスポータータンパク質としてはAt3g62270を、配列番号3に示される塩基配列からなるホウ素トランスポーター遺伝子としてはAt3g06450遺伝子を、配列番号4に示されるアミノ酸配列からなるホウ素トランスポータータンパク質としてはAt3g06450を、配列番号5に示される塩基配列からなるホウ素トランスポーター遺伝子としてはAt1g15460遺伝子を、配列番号6に示されるアミノ酸配列からなるホウ素トランスポータータンパク質としてはAt1g15460を、配列番号7に示される塩基配列からなるホウ素トランスポーター遺伝子としてはAt5g25430遺伝子を、配列番号8に示されるアミノ酸配列からなるホウ素トランスポータータンパク質としてはAt5g25430を、配列番号9に示される塩基配列からなるホウ素トランスポーター遺伝子としてはAt1g74810遺伝子を、配列番号10に示されるアミノ酸配列からなるホウ素トランスポータータンパク質としてはAt1g74810を、それぞれ挙げることができる。
上記「1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列」とは、例えば1〜20個、好ましくは1〜15個、より好ましくは1〜10個、さらに好ましくは1〜5個の任意の数のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を意味する。また、上記「1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列」とは、例えば1〜20個、好ましくは1〜15個、より好ましくは1〜10個、さらに好ましくは1〜5個の任意の数の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列を意味する。
例えば、これら1若しくは数個の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなるDNA(変異DNA)は、化学合成、遺伝子工学的手法、突然変異誘発などの当業者に既知の任意の方法により作製することもできる。具体的には、配列番号1,3,5,7又は9に示される塩基配列からなるDNAに対し、変異原となる薬剤と接触作用させる方法、紫外線を照射する方法、遺伝子工学的な手法等を用いて、これらDNAに変異を導入することにより、変異DNAを取得することができる。遺伝子工学的手法の一つである部位特異的変異誘発法は特定の位置に特定の変異を導入できる手法であることから有用であり、モレキュラークローニング第2版、Current Protocols in Molecular Biology, Supplement 1〜38,John Wiley & Sons (1987-1997)等に記載の方法に準じて行うことができる。この変異DNAを適切な発現系を用いて発現させることにより、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質を得ることができる。
上記「ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列」とは、DNA又はRNAなどの核酸をプローブとして使用し、コロニー・ハイブリダイゼーション法、プラークハイブリダイゼーション法、あるいはサザンブロットハイブリダイゼーション法等を用いることにより得られる塩基配列を意味し、具体的には、コロニーあるいはプラーク由来のDNAまたは該DNAの断片を固定化したフィルターを用いて、0.7〜1.0MのNaCl存在下、65℃でハイブリダイゼーションを行った後、0.1〜2倍程度のSSC溶液(1倍濃度のSSC溶液の組成は、150mM塩化ナトリウム、15mMクエン酸ナトリウム)を用い、65℃条件下でフィルターを洗浄することにより同定できるDNAをあげることができる。ハイブリダイゼーションは、Molecular Cloning: A laboratory Mannual, 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, NY.,1989.以後 "モレキュラークローニング第2版" と略す)等に記載されている方法に準じて行うことができる。
例えば、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができるDNAとしては、プローブとして使用するDNAの塩基配列と一定以上の相同性を有するDNAが挙げることができ、例えば60%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上、最も好ましくは98%以上の相同性を有するDNAを好適に例示することができる。
本発明の遺伝子の取得方法や調製方法は特に限定されるものでなく、本明細書中に開示した配列番号1,3,5,7,9に示される塩基配列情報又は配列番号2,4,6,8,10に示されるアミノ酸配列情報に基づいて適当なブローブやプライマーを調製し、それらを用いて当該遺伝子が存在することが予測されるcDNAライブラリーをスクリーニングすることにより目的の遺伝子を単離したり、常法に従って化学合成により調製することができる。
具体的には、本発明の遺伝子が単離されたシロイヌナズナより、常法に従ってcDNAライブラリーを調製し、次いで、このライブラリーから、本発明の遺伝子に特有の適当なプローブを用いて所望クローンを選抜することにより、本発明の遺伝子を取得することができる。上記cDNAの起源としては、上記植物由来の各種の細胞または組織を例示することができ、また、これらの細胞又は組織からの全RNAの分離、mRNAの分離や精製、cDNAの取得とそのクローニングなどはいずれも常法に従って実施することができる。本発明の遺伝子をcDNAライブラリーからスクリーニングする方法は、例えば、Molecular Cloning, second edition, Cold Springer HoborLaboratory Press, book 2 ,8.3-8.86,1989に記載の方法等、当業者により常用される方法を挙げることができる。
また、上記(B)〜(F)のいずれかに示される塩基配列からなる本発明の変異遺伝子又は相同遺伝子遺伝子としては、配列番号1,3,5,7又は9に示される塩基配列又はその一部を有するDNA断片を利用し、他の生物体等より、該DNAのホモログを適当な条件下でスクリーニングすることにより単離することができる。その他、前述の変異DNAの作製方法により調製することもできる。
本発明のタンパク質の取得・調製方法は特に限定されず、天然由来のタンパク質でも、化学合成したタンパク質でも、遺伝子組換え技術により作製した組み換えタンパク質の何れでもよい。天然由来のタンパク質を取得する場合には、かかるタンパク質を発現している細胞又は組織からタンパク質の単離・精製方法を適宜組み合わせることにより、本発明のタンパク質を取得することができる。化学合成によりタンパク質を調製する場合には、例えば、Fmoc法(フルオレニルメチルオキシカルボニル法)、tBoc法(t−ブチルオキシカルボニル法)等の化学合成法に従って本発明のタンパク質を合成することができる。また、各種の市販のペプチド合成機を利用して本発明のタンパク質を合成することもできる。遺伝子組換え技術によりタンパク質を調製する場合には、該タンパク質をコードする塩基配列からなるDNAを好適な発現系に導入することにより本発明のタンパク質を調製することができる。これらの中でも、比較的容易な操作でかつ大量に調製することが可能な遺伝子組換え技術による調製が好ましい。
例えば、遺伝子組換え技術によって、本発明のタンパク質を調製する場合、かかるタンパク質を細胞培養物から回収し精製するには、硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、アニオンまたはカチオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ハイドロキシアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマトグラフィーを含めた公知の方法、好ましくは、高速液体クロマトグラフィーが用いられる。特に、アフィニティークロマトグラフィーに用いるカラムとしては、例えば、本発明のタンパク質に対するモノクローナル抗体等の抗体を結合させたカラムや、上記本発明のタンパク質に通常のペプチドタグを付加した場合は、このペプチドタグに親和性のある物質を結合したカラムを用いることにより、これらのタンパク質の精製物を得ることができる。また、本発明のタンパク質が細胞膜に発現している場合は、細胞膜分解酵素を作用させた後、上記の精製処理を行うことにより精製標品を得ることができる。
さらに、配列番号2,4,6,8若しくは10に示されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質、又は配列番号2,4,6,8若しくは10に示されるアミノ酸配列と60%以上の相同性を有するアミノ酸配列からなるタンパク質は、配列番号2,4,6,8若しくは10に示されるアミノ酸配列をコードする塩基配列の一例をそれぞれ示す配列番号1,3,5,7若しくは9に示される塩基配列の情報に基づいて当業者であれば適宜調製又は取得することができる。例えば、配列番号1,3,5,7若しくは9に示される塩基配列又はその一部を有するDNAをプローブとしてシロイヌナズナ以外の生物より、該DNAのホモログを適当な条件下でスクリーニングすることにより単離することができる。このホモログDNAの全長DNAをクローニング後、発現ベクターに組み込み適当な宿主で発現させることにより、該ホモログDNAによりコードされるタンパク質を製造することができる。
本発明の組換えベクターとしては、前記本発明の遺伝子を含み、かつホウ素トランスポーターを発現することができる組換えベクターであれば特に制限されず、本発明の組換えベクターは、本発明の遺伝子を発現ベクターに適切にインテグレイトすることにより構築することができる。例えば、本発明の遺伝子の5'と3'側双方の非翻訳領域を除いたORF部分のcDNAをGAL1プロモーター下流につないだコンストラクトを好適に例示することができる。発現ベクターとしては、宿主細胞において自立複製可能であるものや、あるいは宿主細胞の染色体中へ組込み可能であるものが好ましく、また、本発明の遺伝子を発現できる位置にプロモーター、エンハンサー、ターミネーター等の制御配列を含有しているものを好適に使用することができる。発現ベクターとしては、酵母用発現ベクター、植物細胞用発現ベクター、細菌用発現ベクター、動物細胞用発現ベクター等を用いることができるが、酵母用発現ベクターや植物細胞用発現ベクターを用いた組換えベクターが好ましい。
酵母用の発現ベクターとして、例えば、pYES2(Invitrogen)、YEp13(ATCC37115)、YEp24(ATCC37051)、Ycp5O(ATCC37419)、pHS19、pHS15等を例示することができる。酵母用のプロモーターとしては、例えば、PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GAPプロモーター、ADHプロモーター、GAL1プロモーター、GAL10プロモーター、ヒートショックタンパク質プロモーター、MFα1プロモーター、CUP1プロモーター等のプロモーターを具体的に挙げることができる。
植物細胞用の発現ベクターとしては、例えば、Tiプラスミド(Tumor inducing plasmid)、pSPORT1、pT7Blue-Tベクター、pIG121−Hm〔Plant Cell Report, 15, 809-814(1995)〕、pBI121〔EMBO J. 6, 3901-3907(1987)〕などのプラスミド、あるいはタバコモザイクウイルス、カリフラワーモザイクウイルス、ジェミニウイルスなどの植物ウイルスベクター等を例示することができる。植物細胞用のプロモーターとしては、例えば、カリフラワーモザイクウイルス35Sプロモーター〔Mol.Gen.Genet (1990) 220, 389-392〕、ルブロースビスフォスフェートカルボキシラーゼスモールサブユニットプロモーター等を挙げることができ、ターミネーターとしては、例えばノパリン合成酵素遺伝子のターミネーターを挙げることができる。
また、本発明の形質転換体としては、上記本発明の組換えベクターが導入され、かつホウ素トランスポーターを発現する形質転換体であれば特に制限されず、形質転換酵母、形質転換植物(細胞、組織、個体)、形質転換細菌、形質転換動物(細胞、組織、個体)を挙げることができるが、形質転換酵母や形質転換植物(細胞、組織、個体)が好ましい。
形質転換酵母の作製に用いられる宿主酵母としては、サッカロミセス・セレビシェ(Saccharomyces cerevisae)、シゾサッカロミセス・ボンベ(Schizosaccharomyces pombe)、クリュイベロミセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)、トリコスポロン・プルランス(Trichosporon pu11ulans)、シュワニオミセス・アルビウス(Schwanniomyces a11uvius)等を挙げることができる。酵母宿主への組み換えベクターの導入方法としては、例えば、エレクトロポレーション法、スフェロブラスト法、酢酸リチウム法等を挙げることができる。
形質転換植物(細胞、組織、個体)の作製に用いられる宿主植物(細胞、組織、個体)としては、その種類は特に限定されず、花卉、果実植物、野菜、根菜、穀類、観葉植物、果樹を含む樹木などの植物、例えばナス科、イネ科、アブラナ科、キク科、ゴマ科、モクセイ科、フトモモ科、バラ科、マメ科、ヤシ科又はアカネ科に属する植物や、それら植物の培養細胞、組織(種子、カルスなど)のうちから適宜選択することができる。この形質転換植物を作製するには、本発明の遺伝子を含有した上記本発明の組換えベクターを用い、この組換えベクターを植物細胞内に導入し、植物細胞内のゲノムDNA中に本発明の遺伝子DNAを導入する方法を採用することができる。植物の形質転換は、植物の種類等に応じて、リーフディスク共存培養法、エレクトロポレーション法、アグロバクテリウム法、パーティクルガン法等の公知の方法を適宜用いて行うことができる。その他、物理的または化学的に植物細胞の透過性を高めて本発明の組換えベクターを受容体細胞内に直接取り入れて形質転換植物を作製する方法を採用することもできる。
本発明のホウ素トランスポーター遺伝子のスクリーニング方法としては、各種植物、酵母等の遺伝子ライブラリーを用いて、YNL275w遺伝子が欠損し、YNL275wを発現しないYNL275w破壊酵母を形質転換し、得られた形質転換YNL275w破壊酵母をホウ素含有培地で培養し、該形質転換YNL275w破壊酵母のホウ素トランスポーター活性を測定・評価する方法であれば特に制限されるものではなく、ホウ素トランスポーター活性の測定・評価としては、酵母菌体内の水溶性ホウ素濃度の測定・評価を挙げることができる。また、YNL275wの破壊株としては、Saccharomyces cerevisisiae1169株(Winzeler, E. A.; Shoemaker, D. D.; Astromoff, A.; Liang, H.; Anderson, K.; Andre, B.; Bangham, R.; Benito, R.; Boeke, J. D.; Bussey, H.; Chu, A. M.; Connelly, C.; Davis, K.; Dietrich, F.; Dow, S. W.; El Bakkoury, M.; Foury, F.; Friend, S. H.; Gentalen, E.; Giaever, G.; Hegemann, J. H.; Jones, T.; Laub, M.; Liao, H.; Liebundguth, N.; Lockhart, D. J.; Lucau-Danila, A.; Lussier, M.; M'Rabet, N.; Menard, P.; Mittmann, M.; Pai, C.; Rebischung, C.; Revuelta, J. L.; Riles, L.; Roberts, C. J.; Ross-MacDonald, P.; Scherens, B.; Snyder, M.; Sookhai-Mahadeo, S.; Storms, R. K.; Veronneau, S.; Voet, M.; Volckaert, G.; Ward, T. R.; Wysocki, R.; Yen, G. S.; Yu, K. X.; Zimmermann, K.; Philippsen, P.; Johnston, M.; Davis, R. W. (1999) Functional characterization of the Saccharomyces cerevisiae genome by gene deletion and parallel analysis. Science 285: 901-906)を好適に例示することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
[ホウ素トランスポーター遺伝子のシロイヌナズナにおける発現]
シロイヌナズナ全ゲノムを対象として、排出型ホウ素トランスポーターBOR1の相同遺伝子を、TAIR( HYPERLINK http://www.arabidopsis.org/) http://www.arabidopsis.org/)を用いてBLASTサーチし、6つのBOR1相同遺伝子を見い出した。これらシロイヌナズナゲノムに存在する6つのBOR1相同遺伝子のうち完全長cDNAが単離されていた3遺伝子、すなわちAt3g62270遺伝子(配列番号1)、At3g06450遺伝子(配列番号2)、At1g15460遺伝子(配列番号3)はRIKENより供与された。これら3遺伝子を対象に根と地上部から抽出したRNAでRT−PCRを行ったところ、根と地上部の双方で発現を検出した。特に、At3g62270とAt1g15460は根において、At3g06450は地上部で強く発現していることが分かった。また、At5g25430のcDNAを花序のRNAから、At1g74810のcDNAを根と地上部のRNAからそれぞれRT−PCRによって単離した。これらのことから6遺伝子のうち少なくとも5遺伝子が発現しており、発現の組織特異性が異なることを確認した。
[細胞内局在]
タンパクの植物細胞内での局在を調べるため、カリフラワーモザイクウィルス35S RNAプロモーター制御下でAt3g62270、At3g06450、At1g15460各遺伝子とのGFP(Green Fluorescence Protein)融合タンパクを発現するコンストラクトをタバコ培養細胞にパーティクルボンバードメントにて導入した。いずれの遺伝子を発現した細胞でもGFPの蛍光は細胞膜に強く観察され、細胞膜に局在する膜タンパク質であることが示された。
[ホウ素トランスポーター遺伝子を発現する酵母の作製]
pYES2ベクタ−を用い、GAL1プロモーター下流に5'と3'側双方の非翻訳領域を含むAt3g62270、At3g06450、At1g15460の各cDNAをつないだコンストラクトを構築した(pTF485;At3g62270,pTF484;At3g06450,pTF483;At1g15460)。また、5'と3'側双方の非翻訳領域を除いたORF部分のcDNAをGAL1プロモーター下流につないだコンストラクトを構築した(pTF524;At3g62270,pTF522;At3g06450,pTF520;At1g15460)。これらのコンストラクトをYNL275wの破壊株である1169株に導入した。コロニーは2%(w/v)グルコース,20mgl-1ヒスチジン,30mgl-1ロイシン,20mgl-1メチオニンを含む最小培地(SD)(Sherman, F. (1991) Getting started with yeast. Methods. Enzymol. 194: 3-21)を用いて選択した。
[酵母のホウ素濃度の測定]
酵母のホウ素濃度の測定には、SD培地のグルコースをガラクトースに代えた最小培地(SG)を用い、培養は30℃で行った。2日間培養した酵母1169株の培養液5mlを200mlの培地に加え、対数増殖期になるまで16時間培養した。50mlの培養培養液を50mlプラスチックチューブに移して3000×gで5分間遠心した。上清を除いた後、20mlの0.1、0.5、1、10mMのホウ酸を含むSG培地(Trisを用いてpH5.5に調整)を菌体に加えて60分間培養した。培養した酵母を遠心し、菌体を氷上で冷やした蒸留水で2回洗浄した。菌体を1mlの蒸留水に懸濁し、チューブに移して30分煮沸した。これを3000×gで20分間遠心し、上清を水溶性ホウ素画分として集めた。菌体に250μlの蒸留水を加え、上清を水溶性ホウ素画分と合わせた。菌体を80℃で48時間乾燥させ、乾燥重量を測定した。水溶性ホウ素画分サンプルは蒸留水で2.7gに合わせ、0.3mlの50ppb Beを含む0.8NのHNO3.溶液を加えた。サンプルのホウ素濃度はInductively Coupled Plasma - Mass Spectrometery(ICP−MS)(SEIKO, Chiba, Japan)で測定した。実験は3つの独立した形質転換体を用いて行った。
[高濃度のホウ酸に対する酵母の耐性の検定]
2日間培養した酵母Saccharomyces cerevisisiae1169株(Research Genetics社から購入)の培養液0.5mlを5mlの培地に加え、OD600が1になるまで培養した。酵母の培養液を0.8%(w/v)NaCl溶液を用いて5倍希釈を5段階行った。7μlの希釈した培養液を0,20,40,80mMを含むSG固形培地にスポットした。3日間培養し、生育を観察した。
[ホウ素トランスポーター遺伝子を発現させた酵母のホウ素濃度]
GAL1プロモーター下流に5'と3'側双方の非翻訳領域を含むAt3g62270、At3g06450、At1g15460のcDNAをつないだコンストラクト(pTF485;At3g62270,pTF484;At3g06450,pTF483;At1g15460)を導入した酵母1169株を0.5mMのホウ酸を含む培地で60分間培養し、菌体の細胞内ホウ素濃度を測定した。いずれの遺伝子を導入した酵母においてもベクターコントロールと比べてホウ素濃度に有意な差は見られなかった。
次に、5'と3'側双方の非翻訳領域を除いたORF部分のcDNAをGAL1プロモーター下流につないだコンストラクト(pTF524;At3g62270,pTF522;At3g06450,pTF520;At1g15460)酵母1169株に導入した。対数増殖期になるまで培養した酵母を集菌し、0.1、0.5、1、10mMのホウ酸を含む培地で60分間培養した。集菌した後2回蒸留水で洗浄後、30分間煮沸し、上清を水溶性ホウ素画分としICP−MSでホウ素濃度を測定したところ、いずれの場合もベクターコントロールに比べてホウ素濃度の低下が見られた。At3g62270とAt3g06450を発現させた酵母のホウ素濃度はBOR1を発現させた酵母の濃度と有意な差は見られなかったが、At1g15460を発現させた酵母の濃度はBOR1を発現させた酵母の濃度よりも有意に低下した(図1、図2)。これらの結果から、At3g62270、At3g06450及びAt1g15460の各ホウ素トランスポーターがBOR1と同様に細胞内から細胞外へホウ素を排出する活性をもつことが示された。
[高濃度のホウ酸に対する酵母の生育]
GAL1プロモーター下流に5'と3'側双方の非翻訳領域を含むAt3g62270、At3g06450、At1g15460のcDNAをつないだコンストラクト(pTF485;At3g62270,pTF484;At3g06450,pTF483;At1g15460)を導入した酵母1169株を高濃度のホウ酸を含む培地で生育させたが、耐性は示さなかった。他方、5'と3'側双方の非翻訳領域を除いたORF部分のcDNAをGAL1プロモーター下流につないだコンストラクト(pTF524;At3g62270,pTF522;At3g06450,pTF520;At1g15460)を酵母1169株に導入した。OD600が1になるまで培養し、培養液を0.8%(w/v)NaCl溶液を用いて5倍希釈し、これを5段階行った。7μlの希釈した培養液を0、20、40、80mMのホウ酸を含むSG固形培地にスポットし、3日間培養した(図3)。ベクターコントロールの酵母は20mMのホウ酸を含む培地において生育抑制が見られた。BOR1、At3g06450を発現させた酵母では40mMのホウ酸を含む培地でベクターコントロールの酵母と比べて耐性を示した。また、At1g15460を発現させた酵母では80mMのホウ酸を含む培地で生育させた場合にもホウ酸を添加しない培地と同様の生育を示し、BOR1よりも高いホウ酸耐性を示した。
[ホウ素トランスポーター遺伝子破壊株の生育]
植物体における本発明のホウ素トランスポーター遺伝子のホウ素栄養への関与を検討するため、各ホウ素トランスポーター遺伝子内にT−DNA挿入をホモに持つ遺伝子破壊株を確立し、それらを用いて生理解析を行った。At3g62270破壊株を培地ホウ素濃度0.3μMの低ホウ素栄養条件で成育させたところ、野生型株と比較して根の伸長阻害、地上部新鮮重の低下、地上部ホウ素濃度の低下が観察された。At3g62270破壊株の地上部の生育量とホウ素濃度低下はBOR1破壊株ほど著しくなかったが、BOR1とAt3g62270の二重遺伝子破壊株では一重破壊株のいずれよりも根と地上部の双方で深刻な生長抑制が起こった。一方、培地ホウ素濃度30μMのホウ素十分条件では、At3g62270破壊株の生育に野生型株との違いは見られなかった。これより、BOR1に加えてAt3g62270が低ホウ素栄養条件下で機能し、ホウ素輸送の過程でBOR1とは異なる役割を担っていることが示された。
本発明のホウ素トランスポーター形質転換酵母1169株を、0.5mMのホウ酸を含む培地で培養した際の菌体内の水溶性ホウ素濃度の測定結果を示す図である。 本発明のホウ素トランスポーター形質転換酵母1169株を、0.1、0.5、1、10mMのホウ酸を含む培地で培養した際の菌体内の水溶性ホウ素濃度の測定結果を示す図である。 本発明のホウ素トランスポーター形質転換酵母1169株を、0、20、40、80mMのホウ酸を含む培地で培養した、高濃度のホウ酸に対する酵母の生育結果を示す図である。

Claims (2)

  1. 以下の(A)又は(B)の塩基配列からなる遺伝子を、高ホウ酸耐性のホウ素トランスポーター遺伝子として使用する方法。
    (A)配列番号6に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする塩基配列;
    (B)配列番号5に示される塩基配列;
  2. 配列番号6に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質を、高ホウ酸耐性のホウ素トランスポータータンパク質として使用する方法。
JP2004073338A 2004-03-15 2004-03-15 ホウ素トランスポーター及びその遺伝子 Expired - Fee Related JP4426348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004073338A JP4426348B2 (ja) 2004-03-15 2004-03-15 ホウ素トランスポーター及びその遺伝子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004073338A JP4426348B2 (ja) 2004-03-15 2004-03-15 ホウ素トランスポーター及びその遺伝子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005253430A JP2005253430A (ja) 2005-09-22
JP4426348B2 true JP4426348B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=35079769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004073338A Expired - Fee Related JP4426348B2 (ja) 2004-03-15 2004-03-15 ホウ素トランスポーター及びその遺伝子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4426348B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100487431C (zh) * 2005-12-22 2009-05-13 云南农业大学 同步检测烟草丛顶病毒和烟草扭脉病毒的方法
JPWO2008069318A1 (ja) * 2006-12-07 2010-03-25 独立行政法人科学技術振興機構 植物に過剰ホウ素耐性を付与したホウ素耐性植物、前記植物の作出方法及び前記作出に利用する遺伝子
AU2008204730B2 (en) * 2007-01-12 2013-08-01 Australian Centre For Plant Functional Genomics Boron transporter

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005253430A (ja) 2005-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Porcel et al. BvCOLD1: A novel aquaporin from sugar beet (Beta vulgaris L.) involved in boron homeostasis and abiotic stress
EP2140012B1 (en) Plants having increased tolerance to heat stress
DE112009003749T5 (de) Pflanzen mit gesteigerten ertragsbezogenen Eigenschaften und/oder gesteigerter abiotischerStresstoleranz und Verfahren zur Herstellung derselben
CN103289972A (zh) 一种稻类长粒相关基因及其应用
KR20190117806A (ko) 증가된 광호흡 효율을 가진 식물들
JP2003516727A (ja) 塩類土壌中で生長可能なストレス耐性のある特大のトランスジェニック植物
CN105063063A (zh) 具有增强的产量相关性状的植物和用于制备该植物的方法
EP3390641B1 (en) Compositions and methods for manipulating the development of plants
CN114369147B (zh) Bfne基因在番茄株型改良和生物产量提高中的应用
US10184129B2 (en) Method and compositions to promote plant growth in metal contaminated environments
CN112322648A (zh) 一种abc转运蛋白基因mrp1s及其制备方法和应用
JP4504365B2 (ja) ホウ酸耐性付与タンパク質及びその遺伝子
CN106636180B (zh) 一种用于得到对盐胁迫高敏感的植物的质粒载体及方法
CN107325161B (zh) 一种与耐低氮胁迫和高盐胁迫相关的蛋白及其编码基因与应用
JP4426348B2 (ja) ホウ素トランスポーター及びその遺伝子
CN108395473B (zh) 植物类胡萝卜素合成相关蛋白及其编码基因与应用
CN112708603B (zh) 水稻are2基因在植物氮代谢调控中的应用
CN114292856A (zh) 一种调控胡杨耐盐性的基因PeCLH2及其应用
CN103533827A (zh) 具有增强的产量相关性状的植物和用于产生该植物的方法
CN107176983B (zh) 蛋白质PpLEA3-3在调控植物抗逆性中的应用
CN114032245A (zh) 基因VLNHX3D在调节植物细胞Na+和/或K+浓度中的应用
JP5303713B2 (ja) 冠水応答関連遺伝子及びその利用
CN104805093A (zh) 水稻基因OsLOL3在延缓植物叶片衰老和提高植物耐旱性中的应用
CN109678940B (zh) 蛋白BhDnaJ6及其编码基因与应用
KR100464556B1 (ko) 수분 스트레스를 인식하는 식물의 유전자 및 그 유전자의발현된 효소, 수분 스트레스 저항성을 증가시키는 방법,이 방법에 의한 형질전환체, 그 유전자의 발현을 분석하는디엔에이칩

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091210

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees