JP4424798B2 - 物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置 - Google Patents

物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4424798B2
JP4424798B2 JP33692399A JP33692399A JP4424798B2 JP 4424798 B2 JP4424798 B2 JP 4424798B2 JP 33692399 A JP33692399 A JP 33692399A JP 33692399 A JP33692399 A JP 33692399A JP 4424798 B2 JP4424798 B2 JP 4424798B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
detected
correlation
rotation angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33692399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001155155A (ja
Inventor
一久 林
誠 藤吉
和保 玉野
久佳 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP33692399A priority Critical patent/JP4424798B2/ja
Publication of JP2001155155A publication Critical patent/JP2001155155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4424798B2 publication Critical patent/JP4424798B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば資源ごみの中に存在するスプレー缶、プラスチックボトルなどの物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ごみのような雑多な物の中から、特定の物体を選別する場合には、選別対象物体の物理的性質(例えば、磁力、静電気力、比重など)の違いを利用してて機械的に選別されていた。なお、このような物理的性質による選別が困難である場合には、人手により選別が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した物理的性質の違いによる選別の場合には、例えばごみの中から爆発の危険性があるスプレー缶を選別する場合には、他の飲料缶との選別を行うことができないという問題があった。
また、画像処理を用いる方法もあるが、選別対象物体を整列させて1個づつ判断する必要があり、したがってごみの中から選別することができないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、物体が同一の物理的性質を有している場合でも、画像処理を用いて、検出すべきを物体を、簡単に、認識し得る物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の物体の認識方法は、物体の撮影画像を入力して物体のエッジを検出し、このエッジ画像を複数個の領域に分割し、これら各領域ごとのエッジ画像にハフ変換を施すとともにこのハフ変換された変換画像にその距離軸についてフーリエ変換を施しスペクトル画像を求め、これら各スペクトル画像と予め求められている参照物体の参照スペクトル画像とから、回転軸についての相互相関関係を示す相関グラフを求め、互いに隣接する複数個の領域について求められた上記相関グラフをファジィ演算により合成し、この合成相関グラフから所定のしきい値以上のピーク値を検出するとともにこのピーク値における回転角度を検出し、この回転角度に基づき参照物体の画像を回転させて、撮影画像とこの参照画像とのマッチングを行い検出すべき物体であるか否かを判断する方法である。
【0006】
また、本発明の物体の認識装置は、撮影装置により物体を撮影した撮影画像を入力するとともにフィルタを掛けてエッジを検出するエッジ検出部と、このエッジ検出部で検出されたエッジ画像を複数個の領域に分割する領域分割部と、この領域分割部で分割された各領域ごとのエッジ画像にハフ変換を施すとともにこのハフ変換された変換画像にその距離軸についてフーリエ変換を施しスペクトル画像を得る画像変換部と、検出すべき参照物体の参照画像および参照スペクトル画像が蓄積された画像データベース部と、上記画像変換部で得られた各領域のスペクトル画像を読み込むとともに上記画像データベース部から参照スペクトル画像を読み込み、回転軸についての相互相関関係を示す相関グラフを求める相関演算部と、互いに隣接する複数個の領域について上記相関演算部で求められた各相関グラフをファジィ演算により合成する相関グラフ合成部と、この相関グラフ合成部で得られた合成相関グラフから所定のしきい値以上のピーク値を検出するとともにこのピーク値における回転角度を検出する回転角検出部と、この回転角検出部で検出された回転角度を入力するとともに画像データベース部から参照画像を読み込み上記回転角度だけ回転させて、撮影画像と参照画像とのマッチングを行い検出すべき物体であるか否かを判断する物体判断部とから構成したものである。
【0007】
上記物体の認識方法および認識装置の構成によると、物体の撮影画像を小領域に分割するとともに、これら各小領域にハフ変換およびフーリエ変換を施しスペクトル画像を求め、これら各スペクトル画像と参照スペクトル画像との相互相関関数を表す相関グラフを求め、次に複数個の小領域についての各相関グラフを、ファジィ演算に基づき合成して合成相関グラフを求め、そしてこの合成相関グラフのピーク値を求めることにより、撮影画像の回転角度を検出するとともに、参照画像をこの回転角度でもって回転させて撮影画像とマッチングするようにしたので、資源ごみなどのように種々の物体が混在している場合でも、かつ同一物理的性質を有している物体同士であっても、所定の物体をほぼ確実に検出して認識することができる。
【0008】
さらに、本発明の物体の選別装置は、物体を所定速度で搬送する搬送装置と、この搬送装置により搬送される物体を撮影する撮影装置と、撮影装置により物体を撮影した撮影画像を入力するとともにフィルタを掛けてエッジを検出するエッジ検出部と、このエッジ検出部で検出されたエッジ画像を複数個の領域に分割する領域分割部と、この領域分割部で分割された各領域ごとのエッジ画像にハフ変換を施すとともにこのハフ変換された変換画像にその距離軸についてフーリエ変換を施しスペクトル画像を得る画像変換部と、検出すべき参照物体の参照画像および参照スペクトル画像が蓄積された画像データベース部と、上記画像変換部で得られた各領域のスペクトル画像を読み込むとともに上記画像データベース部から参照スペクトル画像を読み込み、回転軸についての相互相関関係を示す相関グラフを求める相関演算部と、互いに隣接する複数個の領域について上記相関演算部で求められた各相関グラフをファジィ演算により合成する相関グラフ合成部と、この相関グラフ合成部で得られた合成相関グラフから所定のしきい値以上のピーク値を検出するとともにこのピーク値における回転角度を検出する回転角検出部と、この回転角検出部で検出された回転角度を入力するとともに画像データベース部から参照画像を読み込み上記回転角度だけ回転させて、撮影画像と参照画像とのマッチングを行い検出すべき物体であるか否かを判断する物体判断部と、搬送装置の上記撮影装置より下手側に配置されて、上記物体判断部において検出すべき物体であると判断された場合に、その旨の信号を入力して、この物体を搬送装置上から取り除く物体除去装置とから構成したものである。
【0009】
上記物体の選別装置の構成によると、上述した物体の認識装置にて認識された旨の信号を、物体除去装置に入力して、物体を搬送装置上から取り除くようにしたので、自動的に、資源ごみの中から、所定の物体例えばスプレー缶を選別することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態における物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置を、図面に基づき説明する。
本実施の形態においては、種々雑多な物体が混在している資源ごみの中から、所定の物体(以下、被検出物体ともいい、具体的には、スプレー缶などである)であるか否かを検出するとともに、この被検出物体を資源ごみから除去して選別する場合について説明する。
【0011】
なお、物体の認識装置は、物体の選別装置に含まれるため、物体の選別装置について説明する。
図1に示すように、物体の選別装置1は、大きく分けて、資源ごみを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送装置、例えばベルトコンベア2と、このベルトコンベア2上の資源ごみの中から被検出物体を検出する、すなわち被検出物体を認識する認識装置3と、この認識装置3により認識された被検出物体をベルトコンベア2上から取り除く物体除去装置4とから構成されている。
【0012】
そして、上記認識装置3は、所定場所に配置されて上記ベルトコンベア2上を撮影する撮影装置(例えば、CCDカメラが使用される)11と、この撮影装置11により撮影された撮影画像を入力するとともにエッジ検出フィルタ(後述する)をかけてエッジを検出するためのエッジ検出部12と、図2に示すように、このエッジ検出部12で検出されたエッジ画像を、複数個の例えば正六角形状の小さい領域(以下、小領域という)Aに分割する領域分割部13と、この領域分割部13で分割された各小領域Aごとのエッジ画像にハフ変換(直交座標を距離軸ρと回転軸θに変換するもので、詳細については後述する)を施すハフ変換部14およびこのハフ変換された変換画像に距離軸についてフーリエ変換を施しスペクトル画像を得るフーリエ変換部15からなる画像変換部16と、被検出物体と比較するための参照物体(検出すべき本来の物体)についての撮影画像(以下、参照画像という、なお撮影画像ではなく、形状データであってもよい)および少なくともこの参照画像にハフ変換および距離軸についてフーリエ変を施した参照スペクトル画像が蓄積された画像データベース部17と、上記画像変換部16で得られた各小領域Aのスペクトル画像を読み込むとともに上記画像データベース部17から参照スペクトル画像を読み込み、距離軸についての相互相関関係を示す相関グラフ(相互相関関数)を求める相関演算部18と、この相関演算部18で求められた互いに隣接する複数個、例えば3個の小領域Aについての相関グラフを、ファジィ演算を用いて合成するファジィ演算部19と、このファジィ演算部19にて得られた合成相関グラフから所定のしきい値以上のピーク値を検出するとともにこのピーク値の回転軸(θ軸)上の回転角度、すなわち基準軸(例えば、ベルトコンベアの搬送方向と直交する軸)に対する被検出物体の回転角度φを検出する回転角検出部20と、この回転角検出部20で検出された回転角度φを入力するとともに画像データベース部17から参照画像を読み込み上記回転角度φだけ回転させ、そして撮影画像と参照画像とのマッチング(テンプレートマッチングともいう)を行い検出すべき物体であるか否かを判断する物体判断部21とから構成されている。
【0013】
ここで、上記エッジ検出部12、ハフ変換部14およびフーリエ変換部15における処理内容を、まとめて説明する。
まず、エッジ検出部12においては、下記(1)式にて示すガウスラプラシアンフィルタが、エッジ検出フィルタとして使用される。
【0014】
【数1】
Figure 0004424798
このフィルタを画像全体に掛け、注目画素が負でその4近傍の値が少なくとも1つ正であるような点がエッジの候補とされる。
このエッジ候補点に、x方向およびy方向のsobelオペレータを作用させ、その結果をそれぞれEx(x,y),Ey(x,y)とし、下記(2)式で示されるE(x0,y0)を求める。
【0015】
【数2】
Figure 0004424798
そして、これを所定のしきい値E0と比較することで、雑音からエッジの構成点を抽出した後、これら抽出されたエッジの構成点から、エッジの方向(傾き)を所定の計算式に基づき求める。
【0016】
こうして得られた直交座標系(x,y)空間での直線を、下記(3)式にて示すハフ変換の式代入し、直交座標系の原点から直線に引いた垂直線の傾き角度(回転角度でもある)θと長さρの2つのパラメータを用いて表す。すなわち、(θ,ρ)空間に変換する。
【0017】
【数3】
Figure 0004424798
(x,y)平面上に点が直線状に並んでいれば、(θ,ρ)平面上では理想的に2点に値が集中し、この交点から直線を検出し得るとともにその傾きを求めることができる。但し、本実施の形態では、エッジの方向を考慮しているため、値が集中するのは1点であり、このようにして得られた直線は、画像中のエッジ部分であると認めることができる。
【0018】
図3に、ハフ変換により得られた変換画像を示す。なお、(a)は参照画像のものを示し、(b)は実際に検出された被検出物体のものを示す。
そして、フーリエ変換部15にて、ハフ変換部14で得られた変換画像に、距離軸(ρ軸)についてフーリエ変換が施される。すなわち、(F,θ)空間に変換される。
【0019】
図4に、フーリエ変換により得られたスペクトル画像を示す。なお、(a)は参照画像のものを示し、(b)は実際に検出された被検出物体のものを示す。
次に、相関演算部18において、上記フーリエ変換部15にて、小領域Aごとに求められた被検出物体のスペクトル画像と参照スペクトル画像との回転軸についての相互相関関数である相関グラフが求められる。
【0020】
すなわち、相関演算部18において、図5の(a)および(b)に示すように、3個の小領域A1〜A3について、それぞれのスペクトル画像と参照スペクトル画像との回転軸についての相関グラフが求められる。なお、(b)の相関グラフの横軸は回転角度θを示し、また縦軸は相関値f(θ)を示す。
なお、距離軸(ρ軸)方向にフーリエ変換をかけたのは、画像中の物体の平行移動は、ハフ変換後の画像では、距離軸方向の変化として現れるため、この平行移動の影響を除去するためである。
【0021】
次に、ファジィ演算部19での処理内容について説明する。
このファジィ演算部19では、3個の小領域Aについて求められた相関グラフ、すなわち相関値f(θ)にそれぞれ重み係数aが掛けられて加算されることにより、合成相関グラフg(θ)が求められる。
すなわち、ファジィ演算部19には、各小領域A1〜A3の相関グラフの値である相関値fA1(θ),fA2(θ),fA3(θ)および各小領域A1〜A3における回転角度θでのエッジ点の密度が入力されるとともに、相関値同士の差を演算し、かつ図5の(c)および(d)に示すように、所定のメンバーシップ関数およびファジィルールに基づき、各相関グラフに対する重み係数aを演算する重み係数演算部31および上記各相関グラフの値である相関値f(θ)と上記重み係数演算部31で得られた重み係数aとを入力して合成相関グラフg(θ)を求めるグラフ合成部32が具備されている。
【0022】
例えば、小領域A1に関する重み係数a1を求める場合について説明する。
すなわち、図6に示すように、この重み係数演算部32には、小領域A1についての相関グラフの値である相関値fA1(θ)と、そのときのエッジ点の密度と、互いの相関値の差{fA1(θ)−fA2(θ)},{fA1(θ)−fA3(θ)}が入力されて、それぞれのメンバーシップ関数から出力値が求められ、さらにこれらの出力値がファジィルールに入力されて、その出力値として重み係数aA1(θ)が出力される。
【0023】
そして、残りの2個の小領域A2,A2についても、同様に、ファジィ演算により、重み係数aA2(θ)およびaA3(θ)が出力される。
そして、これら出力された3個の重み係数aが、下記(4)式に代入されて、図5(d)にて示すような合成相関グラフg(θ)が得られる。
【0024】
【数4】
Figure 0004424798
次に、物体除去装置4について説明する。
この物体除去装置4は、ベルトコンベア2の撮影装置11より下手側の所定位置に配置されてベルトコンベア2上の被検出物体を把持して取り除くロボット装置(除去装置本体)41と、上記物体認識装置3の物体判断部21にて被検出物体であると判断された旨の指令およびその撮影画像を入力して、被検出物体の重心位置、大きさなどの形状を検出する物体形状検出部42と、この物体形状検出部42で得られたデータを入力するとともにベルトコンベア2の搬送速度を入力して、被検出物体が撮影位置からロボット装置41の位置までに到る時間を演算するとともにこの到達時間(到達時刻)をロボット装置41に出力する到達時間演算部43とから構成されている。
【0025】
この物体除去装置4によると、物体認識装置3にて、検出すべき物体であると認識された場合には、まずその旨およびその撮影画像が物体形状検出部42に入力されて、被検出物体の重心位置、外形などが検出される。
次に、これらの値が到達時間演算部43に入力されて、被検出物体がロボット装置41の位置に到達するまでの時間が求められてロボット装置41に到達時間が出力されると、被検出物体がロボット装置41の傍を通過する際に、ロボット装置41により把持されてベルトコンベア2上から除去される。すなわち、物体が選別されることになる。
【0026】
以下、上記構成において、資源ごみの中から、スプレー缶を認識して除去する選別動作について説明する。
ベルトコンベア2にて資源ごみが搬送されている状態において、撮影装置11により、ベルトコンベア2上の所定範囲が撮影されている。
この撮影装置11により撮影された撮影画像が、エッジ検出部12に入力されて、そのエッジ部すなわち輪郭が抽出される。
【0027】
次に、この輪郭を表すエッジ画像が領域分割部13に入力されて、六角形の小領域Aに分割された後、これら小領域Aにおける画像が画像変換部16に入力される。
この画像変換部16においては、輪郭を示す外形線がハフ変換されて直線として抽出された後、距離軸についてフーリエ変換されて、各小領域Aごとにスペクトル画像が求められる。
【0028】
次に、これら各スペクトル画像が相関演算部18に読み込まれるとともに、画像データベース部17から、スプレー缶の参照スペクトル画像が読み込まれて、回転軸についての相互相関関数である相関グラフが求められる。
そして、各小領域Aについての相関グラフがファジィ演算部19に入力され、上述したように、3個の相関グラフにおける相関値f(θ)の差、回転角度θにおけるエッジの密度などを考慮したメンバーシップ関数およびファジィルールに基づき、合成相関グラフg(θ)が求められる。
【0029】
次に、この合成相関グラフが回転角検出部20に入力されて、ここで、所定のしきい値以上のピーク値から、被検出物体の所定基準軸例えば搬送方向と直交方向の軸に対する回転角度φが検出される。
そして、この回転角度φおよび画像データベース部17からスプレー缶の参照画像が物体判断部21に入力され、ここで参照画像が上記検出された回転角度φだけ回転させられるとともに、この回転参照画像と撮影画像とのマッチングが行われ、撮影画像中に含まれる被検出物体がスプレー缶であるか否かが判断される。
【0030】
そして、スプレー缶であると判断された場合には、その旨の信号および撮影画像が物体除去装置4に送られ、ここで、物体の搬送速度に基づき、物体除去装置4に到達する時刻が求められ、この時刻にしたがって、ロボット装置41が作動されて、ベルトコンベア2上のスプレー缶が把持されて除去される。すなわち、資源ごみからスプレー缶が選別される。
【0031】
このように、物体の撮影画像を小領域に分割するとともに、これら各小領域にハフ変換およびフーリエ変換を施しスペクトル画像を求め、これら各スペクトル画像と参照スペクトル画像との相互相関関数を表す相関グラフを求め、次に3個の小領域についての各相関グラフを、ファジィ演算に基づき合成して合成相関グラフを求め、そしてこの合成相関グラフのピーク値を求めることにより、撮影画像の回転角度を検出するとともに、参照画像をこの回転角度でもって回転させて撮影画像とマッチングするようにしたので、資源ごみなどのように種々の物体が混在している場合でも、かつ同一物理的性質を有している物体同士であっても、所定の物体をほぼ確実に検出して認識することができる。
【0032】
そして、この認識された信号を、物体除去装置に入力し、ここでベルトコンベアの搬送速度に基づき、物体の撮影位置からの物体除去装置までの到達時間を求めるようにしたので、自動的に、資源ごみの中から、所定の物体例えばスプレー缶を選別することができる。
ここで、物体を認識するのに、ハフ変換、フーリエ変換および複数個例えば3個の小領域についてファジィ演算により合成した理由を述べておく。
【0033】
すなわち、種々雑多な物が混在しているところから、所定の物体を認識しようとすると、調べる領域が狭い方が良い。
そして、狭くした小領域中の物体を検出する場合、ハフ変換により、その輪郭を直線として抽出させるとともに、フーリエ変換でそのずれ量を検出することにより、物体の輪郭を明確に検出することができる。
【0034】
また、物体を小領域に分割するとノイズが多く入るため、ファジィ演算により、複数個の小領域を1つの大きい領域とすることにより、ノイズを除去するようにしたものである。
ところで、上記実施の形態においては、小領域の形状を正六角形としたが、正六角形に限定されるものではなく、例えば正多角形または円形であってもよい。
【0035】
また、3個の小領域を合成するように説明したが、3個に限定されるものではなく、例えば2個または4個以上でもよい。
なお、上記実施の形態においては、各演算処理等を行う箇所を、例えばハフ変換部、相関演算部というように機能等に着目して構成として説明したが、勿論、これら各部は、必要に応じて一体的に構成し得るものである。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明の物体の認識方法および認識装置の構成によると、物体の撮影画像を小領域に分割するとともに、これら各小領域にハフ変換およびフーリエ変換を施しスペクトル画像を求め、これら各スペクトル画像と参照スペクトル画像との相互相関関数を表す相関グラフを求め、次に複数個の小領域についての各相関グラフを、ファジィ演算に基づき合成して合成相関グラフを求め、そしてこの合成相関グラフのピーク値を求めることにより、撮影画像の回転角度を検出するとともに、参照画像をこの回転角度でもって回転させて撮影画像とマッチングするようにしたので、資源ごみなどのように種々の物体が混在している場合でも、かつ同一物理的性質を有している物体同士であっても、所定の物体をほぼ確実に検出して認識することができる。
【0037】
また、本発明の物体の選別装置の構成によると、上述した物体の認識装置にて認識された旨の信号を、物体除去装置に入力して、物体を搬送装置上から取り除くようにしたので、自動的に、資源ごみの中から、所定の物体例えばスプレー缶を選別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における物体の選別装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態における物体の撮影画像および小領域を示す平面図である。
【図3】同実施の形態におけるハフ変換後の変換画像を示す図である。
【図4】同実施の形態におけるフーリエ変換後のスペクトル画像を示す図である。
【図5】同実施の形態における小領域についての相関グラフを求める手順を示す図である。
【図6】同実施の形態におけるファジィ演算部における入出力を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 物体の選別装置
2 ベルトコンベア
3 物体の認識装置
4 物体除去装置
11 撮影装置
12 エッジ検出部
13 領域分割部
14 ハフ変換部
15 フーリエ変換部
16 画像変換部
17 画像データベース部
18 相関演算部
19 ファジィ演算部
20 回転角検出部
21 物体判断部
31 重み係数演算部
32 グラフ合成部
41 ロボット装置
42 到達時間演算部
43 物体形状検出部

Claims (3)

  1. 物体の撮影画像を入力して物体のエッジを検出し、このエッジ画像を複数個の領域に分割し、これら各領域ごとのエッジ画像にハフ変換を施すとともにこのハフ変換された変換画像にその距離軸についてフーリエ変換を施しスペクトル画像を求め、これら各スペクトル画像と予め求められている参照物体の参照スペクトル画像とから、回転軸についての相互相関関係を示す相関グラフを求め、互いに隣接する複数個の領域について求められた上記相関グラフをファジィ演算により合成し、この合成相関グラフから所定のしきい値以上のピーク値を検出するとともにこのピーク値における回転角度を検出し、この回転角度に基づき参照物体の画像を回転させて、撮影画像とこの参照画像とのマッチングを行い検出すべき物体であるか否かを判断することを特徴とする物体の認識方法。
  2. 撮影装置により物体を撮影した撮影画像を入力するとともにフィルタを掛けてエッジを検出するエッジ検出部と、このエッジ検出部で検出されたエッジ画像を複数個の領域に分割する領域分割部と、この領域分割部で分割された各領域ごとのエッジ画像にハフ変換を施すとともにこのハフ変換された変換画像にその距離軸についてフーリエ変換を施しスペクトル画像を得る画像変換部と、検出すべき参照物体の参照画像および参照スペクトル画像が蓄積された画像データベース部と、上記画像変換部で得られた各領域のスペクトル画像を読み込むとともに上記画像データベース部から参照スペクトル画像を読み込み、回転軸についての相互相関関係を示す相関グラフを求める相関演算部と、互いに隣接する複数個の領域について上記相関演算部で求められた各相関グラフをファジィ演算により合成する相関グラフ合成部と、この相関グラフ合成部で得られた合成相関グラフから所定のしきい値以上のピーク値を検出するとともにこのピーク値における回転角度を検出する回転角検出部と、この回転角検出部で検出された回転角度を入力するとともに画像データベース部から参照画像を読み込み上記回転角度だけ回転させて、撮影画像と参照画像とのマッチングを行い検出すべき物体であるか否かを判断する物体判断部とから構成したことを特徴とする物体の認識装置。
  3. 物体を所定速度で搬送する搬送装置と、この搬送装置により搬送される物体を撮影する撮影装置と、撮影装置により物体を撮影した撮影画像を入力するとともにフィルタを掛けてエッジを検出するエッジ検出部と、このエッジ検出部で検出されたエッジ画像を複数個の領域に分割する領域分割部と、この領域分割部で分割された各領域ごとのエッジ画像にハフ変換を施すとともにこのハフ変換された変換画像にその距離軸についてフーリエ変換を施しスペクトル画像を得る画像変換部と、検出すべき参照物体の参照画像および参照スペクトル画像が蓄積された画像データベース部と、上記画像変換部で得られた各領域のスペクトル画像を読み込むとともに上記画像データベース部から参照スペクトル画像を読み込み、回転軸についての相互相関関係を示す相関グラフを求める相関演算部と、互いに隣接する複数個の領域について上記相関演算部で求められた各相関グラフをファジィ演算により合成する相関グラフ合成部と、この相関グラフ合成部で得られた合成相関グラフから所定のしきい値以上のピーク値を検出するとともにこのピーク値における回転角度を検出する回転角検出部と、この回転角検出部で検出された回転角度を入力するとともに画像データベース部から参照画像を読み込み上記回転角度だけ回転させて、撮影画像と参照画像とのマッチングを行い検出すべき物体であるか否かを判断する物体判断部と、搬送装置の上記撮影装置より下手側に配置されて、上記物体判断部において検出すべき物体であると判断された場合に、その旨の信号を入力して、この物体を搬送装置上から取り除く物体除去装置とから構成したことを特徴とする物体の選別装置。
JP33692399A 1999-11-29 1999-11-29 物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置 Expired - Fee Related JP4424798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33692399A JP4424798B2 (ja) 1999-11-29 1999-11-29 物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33692399A JP4424798B2 (ja) 1999-11-29 1999-11-29 物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001155155A JP2001155155A (ja) 2001-06-08
JP4424798B2 true JP4424798B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=18303889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33692399A Expired - Fee Related JP4424798B2 (ja) 1999-11-29 1999-11-29 物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4424798B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004144643A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Shogo Tanaka ベルトコンベア搬送物の搬送量自動計測装置及びその方法並びにベルトコンベアの移動速度測定方法
JP5173959B2 (ja) * 2009-07-30 2013-04-03 株式会社日立ハイテクノロジーズ 画像処理方法及び画像処理装置
KR101260367B1 (ko) 2011-09-26 2013-05-07 한국과학기술연구원 범주 인식에 의한 파지점 생성방법 및 그 방법에 대한 프로그램을 기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록매체
CN110434860B (zh) * 2019-07-04 2022-08-16 佛山科学技术学院 一种机器人自动喷涂方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001155155A (ja) 2001-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5081689A (en) Apparatus and method for extracting edges and lines
Yunardi Contour-based object detection in Automatic Sorting System for a parcel boxes
JP4424798B2 (ja) 物体の認識方法および認識装置並びに物体の選別装置
Farajzadeh et al. Vehicle logo recognition using image matching and textural features
JP3499807B2 (ja) レーダにおける目標の類識別方法及び装置
JPH08315152A (ja) 画像認識装置
JPH0953915A (ja) 重なり状態認識方法
JP2003090879A (ja) レーダにおける目標の類識別方法、コンピュータプログラム及び装置
CN114972495A (zh) 针对纯平面结构的物体的抓取方法、装置及计算设备
Hobson et al. Rule based concave curvature segmentation for touching rice grains in binary digital images
CA2230197C (en) Strand orientation sensing
JP2003331289A (ja) 画像識別装置およびこの画像識別装置を備えたレーダ装置
Mapurisa et al. Improved edge detection for satellite images
JPH1196339A (ja) 画像中の腫瘤影の検出装置及び方法並びに腫瘤影検出プログラムを記録した記録媒体
JP2001243479A (ja) 画像処理方法および装置、ならびに画像処理プログラムを記録した記録媒体
JP2000163586A (ja) 刻印マーク識別装置
JP2564736Y2 (ja) 濃淡画像処理装置
JPH0981748A (ja) 輪郭形状の識別方法および自動選別装置
JPH10332333A (ja) 対象物の回転角と位置の検出方法
JPS61120284A (ja) 検査対象物の画像処理方式
JPH09288068A (ja) 外観検査装置
CN117975075A (zh) 一种包裹分类方法、装置及系统
JP3084228B2 (ja) 物体認識装置
Sidla et al. Efficient shape recognition for the detection of reusable material in a waste processing plant
Trinh et al. HOG and geometrical model based moving vehicle detection

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees