JP4421976B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
しかしながら、上述したような特許文献1のような構造のコネクタでは、必ず上下2枚の基板が必要で、他方の基板とメイン基板との導通を図るには一方の基板と該基板に搭載するFFCコネクタとが必要になり、かつ、一方の基板にはコンデンサ等の電子素子を搭載することが行われるため、余分な接続工数や部品が多く、コストアップに繋がってしまい、かつ、占有スペースが多く必要になってしまうと言った課題があった。
また、コンデンサ等の電子素子を接続する場合には、基板にコンデンサ等の電子素子を搭載し、基板に上記構造のコネクタを接続することが考えられるが、コンデンサ等の電子素子を搭載した基板を用いると機器内の占有スペースが大きくなり、さらにコストアップに繋がるといった問題点があった。
前記導電部材の加工後に、前記電子素子を前記導電部材18に搭載する。
また、前記導電部材18の形状を変えることにより、前記電子素子との接触する箇所を変更可能にする。
さらに、前記コンタクトの他方の接触アームの導電部材用接触片の形状を変えることにより、前記導電部材との接触する箇所を変更可能にする。
他方の前記接触アーム42の先端を、略π字形状にするとともに2つの接触片50、52を設ける。
また、前記電子素子の位置決め用凹部60を設ける。
前記FFCとの接触確認用孔62を設ける。
前記コンタクトと前記導電部材との接続確認用穴を設ける。
さらに、一方の前記接触アーム40の先端部と前記水平壁板30とが係合する。
(1)相手物と接触する接触アーム40、42を有する複数のコンタクト14と、該コンタクト14が配列・保持されるハウジング12とを備えるコネクタ10において、一方の前記接触アーム40は相手物と弾性接触し、他方の前記接触アーム42は複数の相手物との接触手段を設けているので、多機能で小スペース化が実現でき、かつ、中間基板を用いることなく、容易にコンデンサ16との接続をすることができ、コストアップに繋がらない。
(2)前記複数のコンタクト14は、前記ハウジング12内を垂直方向に分割する水平壁板30に対して前記ハウジング12の一端壁面側から圧入して固定され、対向側には前記複数のコンタクト14の配列方向の両端に位置する両側壁24及び前記水平壁板30に結合されて延びる連続端壁32が設けられ、前記水平壁板30によって分離された一方の前記接触アーム40の長さ方向にわたって前記水平壁板30との間に略水平方向に延びる空間36が設けられるとともに、前記空間36から他方の前記接触アーム42の下側空間38へ連通する連通孔34が設けられているので、前記空間36内に溜まった液体(例えば、カートリッジから漏れたインク)を前記ハウジング12の他方の空間38に導くことができ、他方の接触アーム42及びコンデンサ16やFFC等を汚染することなく、前記液体は適当な手段で除去され、コンタクト14の機能を損なうことがない。
(3)前記ハウジング12に少なくとも1個以上のコンデンサ16等の電子素子が半田付けされた板状の導電部材18が挿入される嵌入口20を設け、前記接触手段として前記コンデンサ16等の電子素子が半田付けされた板状の導電部材18と接触できる構造の接触片50を設けるとともに前記板状の導電部材18を前記接触片50と前記ハウジング12とで挟持しているので、コンデンサ16等の電子素子が小さくても容易にコンタクト14との接続(導通)を図ることができ、導電部材18の平面上にコンデンサ16等の電子素子を載せるため、半田付けも容易にできる。ここでの電子素子には、コンデンサやICチップや抵抗等を挙げられる。
(5)コンデンサ16等の電子素子を搭載した前記導電部材18はプレス加工し、その後に半田付けによりコンデンサ16等の電子素子を取り付けているので、複雑なコンタクト14にすることなく、半田付けも容易で、また、必要分だけをピースカットすればコネクタ10への取り付けも容易である。
(6)前記導電部材18の形状を変えることにより、前記電子素子との接触する箇所を変更可能にしているので、客先等の要求に応じて多様な設計が可能になる。
(7)前記コンタクトの他方の接触アームの導電部材用接触片の形状を変えることにより、前記導電部材との接触する箇所を変更可能にしているので、客先等の要求に応じて多様な設計が可能になる。
(8)前記嵌合口22は前記コンタクト14の圧入方向と反対側に設け、前記嵌入口20は前記嵌合口22の反対側に設けているので、コンデンサ16を搭載した導電部材18及びFFCを容易に接続することができる。
(9)他方の前記接触アーム42の先端を、略π字形状にするとともに2つの接触片50、52を設けているので、コンデンサ16を搭載した導電部材18及びFFCと接続できる構造の接触アーム42にすることがで、多機能で小スペース化を実現できる。
(10)コンデンサ16等の前記電子素子の位置決め用凹部60及び前記FFCとの接触確認用孔62と前記コンタクト14と前記導電部材18との接続確認用穴64を設けているので、前記コンデンサ16等の電子素子の位置決めが容易にでき、前記FFCが接触しているかを目視することができ、前記コンタクト14と前記導電部材18とが確実接続しているかを確認できる。
(11)一方の前記接触アーム40の先端部と前記水平壁板30とが係合するので、使用中に前記コンタクト14の圧入方向と逆の方向からの力が掛かる時にも、前記コンタクト14の一方の接触アーム40の先端部と水平壁板30とが係合することによって水平方向の移動が阻止され、前記コンタクト14の先端部がその力によってめくれ上がったり、水平壁板30から離脱したりすることがない。
一実施例の本発明のコネクタ10は主にハウジング12と複数のコンタクト14とコンデンサ16と導電部材18とを備えている。
前記連結部46は2つの前記アーム40、42を連結するものであって、前記連結部46の厚み方向のほぼ中央には前記ハウジング12内を垂直方向に分割する水平壁板30に対して前記ハウジング12の一端壁面側から圧入できるように前記圧入部44が突出している。前記連結部46の大きさは、コネクタ10の大きさや一方の接触アーム42の弾性や前記ハウジング12の強度等を考慮して適宜設計する。形状としては、大きさと同様のことを考えて、本実施例ではほぼ四角形にした。
前記圧入部44は前記連結部46から突出し、2つの前記接触アーム40、42とほぼ並行に配置され、前記ハウジング12内を垂直方向に分割する水平壁板30に対して前記ハウジング12の一端壁面側から圧入して固定される。前記圧入部44は、前記ハウジング12に圧入した際に十分な保持力が確保できればよく、大きさや形状等は保持力が確保できるように適宜設計している。
図2のように、本実施例では各前記接触片50、52を一方の前記接触アーム40をほぼ並行になるように配置したが、相手物と接触できる構造であればよく、それぞれの接触片50、52を一方の前記接触アーム40とほぼ垂直に配置してものでもよく、また、どちらか一方を垂直にし、他方を並行に配置したものでもよい。
前記ハウジング12には、所要数のコンタクト14が装着される挿入孔26が設けられており、圧入によって固定されている。
また、上記の前記接続確認用穴64とは、前記導電部材18と前記コンタクト14との接続を確認するためのものであり、前記接続確認用穴64の位置及び大きさはこのような役割を考慮して適宜設計されている。
まず、前記導電部材18と前記コンタクト14との接続構造であるが、図6に示したようなものが挙げられる。図6(A)は、他方の接触アーム42が略π字形状をし、前記導電部材用接触片50と前記ハウジング12とで前記導電部材18を挟持するように前記導電部材18の上面(図の上方)に前記導電部材用接触片50の接触部501を接触させ、前記コンデンサ16等の電子素子を上面に搭載したものである。図6(B)はFFC用接触片52と前記導電部材用接触片50とを同一方向に開口させ、略並行に配置し、前記導電部材用接触片50と前記ハウジング12とで前記導電部材18を挟持するように前記導電部材18の上面(図の上方)に前記導電部材用接触片50の接触部501を接触させ、前記コンデンサ16等の電子素子を下面に搭載したものである。図6(C)は、他方の接触アーム42が略π字形状をし、前記導電部材用接触片50と前記ハウジング12とで前記導電部材18を挟持するように前記導電部材18の上面(図の上方)に前記導電部材用接触片50の接触部501を接触させ、前記コンデンサ16等の電子素子を下面に搭載したものである。図6(D)は、他方の接触アーム42が略π字形状をし、前記導電部材用接触片50と前記ハウジング12とで前記導電部材18を挟持するように前記導電部材18の下面(図の下方)に前記導電部材用接触片50の接触部501を接触させ、前記コンデンサ16等の電子素子を下面に搭載したものである。前記導電部材18と前記コンタクト14の接続方法は、要求仕様やコネクタの小型化等を考慮して適宜設計する。
図7(A)は3枚の前記導電部材18の間で、FFC挿入方向側(図の下方向)に2つの前記コンデンサ16等の電子素子を搭載し、前記導電部材18を部分的に突出させた突出部54を設け、該突出部54を図の左から2番目、5番目及び7番目の前記コンタクト14に接触させたものである。図7(B)は、(A)のコンデンサ16等の電子素子の搭載位置をFFC挿入方向と反対側(図の上方向)に幾分移動したものである。図7(C)は、略長方形をした3枚の前記導電部材18の間で、前記導電部材18のほぼ中央付近に2つの前記コンデンサ16等の電子素子を搭載し、図の左から1枚目の前記導電部材18を図の左から1、2番目の前記コンタクト14に接触させ、2枚目の前記導電部材18を3〜5番目の前記コンタクト14に接触させ、3枚目の前記導電部材18を6、7番目の前記コンタクト14に接触させたものである。図7(D)は、(C)のコンデンサ16等の電子素子の搭載位置をFFC挿入方向と反対側(図の上方向)に幾分移動したものである。図の(A)から(D)の前記コンデンサ16等の電子素子の搭載位置は、前記導電部材18の上下面のどちらであってもよく、要求仕様や小型化等を考慮して適宜設計する。
12 ハウジング
14 コンタクト
16 コンデンサ
18 導電部材
20 嵌入口
22 嵌合口
24 側壁
26、28 挿入孔
30 水平壁板
32 連続端壁
34 貫通孔
36 一方の空間
38 他方の空間
40 一方の接触アーム
42 他方の接触アーム
401 接触部
44 圧入部
46 連結部
48 切欠き
50 導電部材用接触片
501 導電部材用接触部
52 FFC用接触片
521 FFC用接触部
54 突出部
56 ボス
58 突条
60 位置決め兼確認用孔
62 接触確認用孔
64 接続確認用穴
Claims (12)
- 相手物と接触する接触アームを有する複数のコンタクトと、該コンタクトが配列・保持されるハウジングとを備えるコネクタにおいて、
前記接触アームは垂直方向両側で相手物と接触し、一方の前記接触アームは相手物と弾性接触し、他方の前記接触アームは複数の相手物との接触手段を設け、
前記複数のコンタクトは、前記ハウジング内を垂直方向に分割する水平壁板に対して前記ハウジングの一端壁面側から圧入して固定され、対向側には前記複数のコンタクトの配列方向の両端に位置する両側壁及び前記水平壁板に結合されて延びる連続端壁が設けられ、前記水平壁板によって分離された一方の前記接触アームの長さ方向にわたって前記水平壁板との間に略水平方向に延びる空間が設けられるとともに、前記空間から他方の前記接触アームの下側空間へ連通する連通孔が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記ハウジングに少なくとも1個以上の電子素子が半田付けされた板状の導電部材が挿入される嵌入口を設け、前記接触手段として前記電子素子が半田付けされた板状の導電部材と接触できる構造の接触片を設けるとともに前記板状の導電部材を前記接触片と前記ハウジングとで挟持することを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記接触手段として、前記他方の接触アームの先端に電子素子が半田付けされた前記板状の導電部材及びフレキシブルフラットケーブル(FFC)と接触できる構造の接触片を設けるとともに前記導電部材及び前記フレキシブルフラットケーブルを前記接触片と前記ハウジングとで挟持させ、前記ハウジングに電子素子が半田付けされた前記板状の導電部材及び前記フレキシブルフラットケーブルとが挿入される前記嵌入口と嵌合口とを設けることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記導電部材の加工後に、前記電子素子を前記導電部材に搭載することを特徴とする請求項2又は3記載のコネクタ。
- 前記導電部材の形状を変えることにより、前記電子素子との接触する箇所を変更可能にすることを特徴とする請求項2又は3記載のコネクタ。
- 前記コンタクトの他方の接触アームの導電部材用接触片の形状を変えることにより、前記導電部材との接触する箇所を変更可能にすることを特徴とする請求項2又は3記載のコネクタ。
- 前記嵌合口は前記コンタクトの圧入方向と反対側に設け、前記嵌入口は前記嵌合口の反対側に設けることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
- 他方の前記接触アームの先端を、略π字形状にするとともに2つの接触片を設けることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
- 前記電子素子の位置決め用凹部を設けることを特徴とする請求項2又は3記載のコネクタ。
- 前記フレキシブルフラットケーブルとの接触確認用孔を設けることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
- 前記コンタクトと前記導電部材との接続確認用穴を設けることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
- 相手物と接触している状態において、一方の前記接触アームの先端部と前記水平壁板とが係合することを特徴とする請求項1から11記載のうちいずれか1項記載のコネクタ。
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