JP4421282B2 - 現用回線制御地上局及び待機用回線制御地上局及び衛星通信システム - Google Patents

現用回線制御地上局及び待機用回線制御地上局及び衛星通信システム Download PDF

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Description

この発明は、通信衛星を介して衛星通信端末により衛星通信を行う場合に、衛星通信の回線制御を行う地上局、または衛星通信回線を地上網回線または他の衛星通信回線に中継する地上局に関する。
従来の衛星通信システムは、激しい降雨などによる衛星通信に障害が発生、あるいは発生する可能性がある場合には、衛星との送受信部を複数持ち、衛星通信を実現するための回線情報を制御するホストコンピュータとの間の接続を予備の送受信部に切り替える事で衛星通信サービスを継続させてきた(例えば、特開平3−85826)。あるいは現用回線制御地上局が端末に送る回線制御情報を待機用地上局が受信監視することで現用局の異常を検知して待機局が現用局になるという局切替を行っていた(例えば、特開昭61−232727号)。またこれらの切替操作を手動で行っていた。
特開昭61−232727号公報 特開平3−85826号公報
手動で地上局の切り替えを行う従来の方式の場合、各局の操作員が電話などで連絡を取りあい、各々の状況を確認しあいながら進めるので切り替え完了まで時間を要するためサービスの中断時間が長くなるという課題がある。また、回線情報を制御するホストコンピュータと送受信部との接続を切り替える従来の方式の場合は、豪雨など衛星通信系の一時的な障害には有効だが、ホストコンピュータが存在する地域及びサービスを行っている地上局に対して災害などが発生した場合には対応できない(端末が既に割り当ててもらっている回線を引き続き利用できない)という課題があった。また待機局が現用局の端末向け回線制御情報の通信を傍受監視する方式では、現用局が回線制御機能を放棄しているかを確認する手段、あるいは放棄させる手段がなかった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、豪雨などの一時的な障害をはじめ地震や機器故障などサービスを提供しているシステムに悪影響がある状態が生じた場合、地上局全体を待機用に切り替えて端末は既に割り当ててもらっている回線を引き続き利用できるようにすることを目的とする。
また、2つの地上局が同時に動作しないあるいは動作しても正しく衛星通信サービスが行えるようにすることで通信サービスの信頼性を向上させることを目的とする。
更に本発明では地上局が回線制御局の役割だけでなく通信の中継局の役割を持つ場合も、同じ方式で中継情報を引き継ぎ、同様に端末は既に割り当ててもらっている回線を引き続き利用できるようにすることを目的とする。
この発明の現用回線制御地上局は、
通信衛星と通信する現用回線制御地上局において、
衛星通信の回線制御サービスをする現用側地上局回線制御部と、
回線制御サービスをするサービス実施局を現用回線制御地上局から待機用回線制御地上局へスイッチングすることを通信衛星に対して要求する切替信号を通信衛星に出力する現用側スイッチ制御部と、
異常を検知して異常を通知する異常通知信号と他の地上局からの切替要求信号との少なくともいずれかを入力して、回線制御サービスを停止させるサービス停止要求信号を現用側地上局回線制御部に出力して現用側地上局回線制御部の回線制御サービスを停止させ、現用側スイッチ制御部に切替要求信号を出力して現用側スイッチ制御部から切替信号を通信衛星に出力させ、待機用回線制御地上局に切替通知を送信する現用側切替制御部と
を備えたことを特徴とする。
地上局を切り替える際、その通信相手である衛星通信端末は地上局と同じ論理チャネルを引き続き使いつづけるためには、地上局が論理チャネルの一端を現用局から待機局(副局)に引継ぐ必要がある。この際、現用局が出している信号を止めることができないと論理チャネルを無用な内容で「つぶす」ことになり、待機局がその論理チャネルを利用できない。本発明では衛星にフィーダリンクスイッチを設けることで現用局が信号を停止することができなくても待機局がこの論理チャネルを占有することができる効果がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の一実施の形態を示した図である。
以下の説明で、「要求、応答、問合わせ、命令」などは、通信信号を意味している。通信信号は、電気的に送受信される情報信号あるいは光学的に送受信される情報信号あるいは電波で送受信される情報信号をいうものとする。「情報」は、「画像情報、音声情報、コンテンツ情報、放送データ、通信データ、制御データ」など、どのような種類の情報でもデータでもよい。また、アナログ情報でもよいしデジタル情報でもよい。また、以下の説明で、「送信する、受信する、通信する」というのは、信号を有線/無線にて伝送することをいう。また、以下の説明で、「〜部」というのは、ハードウエアのみで実現されてもよいし、ソフトウエア(計算機の中央処理装置で実行されるプログラム)のみで実現されてもよいし、これらの組み合わせで実現されてもよい。
1、1aは、衛星通信端末である。衛星通信端末は通信装置を有するコンピュータで実現することができる。
11は、端末サービスリンク送受信部である。12は、端末回線制御部である。13は、アプリケーション(アプリケーションプログラム)である。
2は、通信衛星である。通信衛星は、静止衛星でもよいし準天頂衛星でもよいし、他の衛星でもよい。21は、衛星通信端末と送受信を行う衛星サービスリンク送信部である。211は、サービスリンク送信部である。212は、サービスリンク受信部である。22は、信号中継部である。24は、命令処理部である。25、25a、25bは、衛星アンテナである。衛星アンテナ25、衛星アンテナ25aは、フィーダリンクアンテナとも呼ぶ。23は、地上局と送受信を行う衛星フィ−ダリンク送受信部である。231は、フィーダリンク送信部である。232は、フィーダリンク受信部である。233は、衛星アンテナ25と衛星アンテナ25aとを切り替えるフィーダリンクスイッチである。衛星アンテナ25と衛星アンテナ25aは物理的に別のアンテナでもよいし、1つのアンテナの指向性を変化させてあたかも2つのアンテナがあるかのように振舞うアンテナでもよい。
3は現用回線制御地上局である。3aは待機用回線制御地上局である。現用回線制御地上局3と待機用回線制御地上局3aは、通信装置を有するコンピュータで実現することができる。
以下、現用回線制御地上局3を現用系地上局あるいは現用地上局あるいは現用局とも呼ぶことにする。また、待機用回線制御地上局3aを待機系地上局あるいは待機用地上局あるいは待機局とも呼ぶことにする。また、現用回線制御地上局3と待機用回線制御地上局3aとを特に区別しない場合には、単に、回線制御地上局あるいは地上局と呼ぶことにする。また、現用回線制御地上局3と待機用回線制御地上局3aを区別するために、3と3aの符号により区別する場合がある。
回線制御地上局3と回線制御地上局3aとは遠隔地に有り、衛星アンテナ25と衛星アンテナ25aの指向方向に対応して配置されているものとする。従って、回線制御地上局3は、衛星アンテナ25と通信できるが、衛星アンテナ25aとは通信できない。また、回線制御地上局3aは衛星アンテナ25aと通信できるが、衛星アンテナ25とは通信できない。
地上局アンテナ30,30aは現用、待機側地上局アンテナである。異常検知部31,31aは現用、待機側異常検知部である。切替制御部32,32aは現用、待機側切替制御部である。スイッチ制御部33,33aは現用、待機側スイッチ制御部である。地上局フィーダリンク送受信部34,34aは現用、待機側地上局フィーダリンク送受信部である。地上局回線制御部35,35aは現用、待機側地上局回線制御部である。回線情報データベース36,36aは現用、待機側回線情報をディスクやメモリに記憶する現用、待機側回線情報データベースである。以下、現用と待機用とを特に区別しない場合には、現用と待機用という文言を使用しない場合がある。また、現用と待機用を区別するために、30〜36と30a〜36aの符号により区別する場合がある。
また、現用回線情報データベース36と待機側回線情報データベース36aとを特に区別しない場合には、現用と待機用という文言を使用しない場合がある。また、回線情報を回線制御情報ともいう。
また、以下の説明では、現用側の説明したり、待機側の説明をするが、切替が発生すると、切替後は、現用回線制御地上局3は待機用回線制御地上局3aになり、待機用回線制御地上局3aは現用回線制御地上局3になるので、現用側の説明と、待機側の説明とは、どちらの地上局にも当てはまる説明である。しかし、専用の現用回線制御地上局と専用の待機用回線制御地上局を設置することを妨げるものではない。
図2にフィーダリンクスイッチ233の構成図を示す。図3にフィーダリンク送信部231のフローチャートを示す。図4にフィーダリンク受信部232のフローチャートを示す。図5にサービスリンク送信部211のフローチャートを示す。図6にサービスリンク受信部212のフローチャートを示す。図7に信号中継部22のフローチャートを示す。図8に命令処理部24のフローチャートを示す。図9に地上局フィーダリンク送受信部34のフローチャートを示す。図10に地上局回線制御部35のフローチャートを示す。図11に切替制御部32のフローチャートを示す。図12にスイッチ制御部33のフローチャートを示す。図13に回線制御情報が示す回線情報の構造を示す。図14に端末サービスリンク送受信部11のフローチャートを示す。図15に端末回線制御部12のフローチャートを示す。図16に送信側の衛星通信端末1のアプリケーション13のフローチャートを示す。図17に受信側の衛星通信端末1aのアプリケーション13aのフローチャートを示す。図18に端末通信制御テーブル14の構造を示す。
なお、用語の意味は以下のとおりである。
(衛星回線の命名)
・ 通信衛星2と衛星通信端末1との間、あるいは、通信衛星2と衛星通信端末1aとの間の衛星通信回線をサービスリンクと呼ぶ(図19参照)。
・ 通信衛星2と回線制御地上局3との間、あるいは、通信衛星2と回線制御地上局3aとの間の衛星通信回線をフィーダリンクと呼ぶ(図19参照)。
(チャネルの命名)
・ 衛星通信端末間の通信のためにアプリケーション13とアプリケーション13aが通信し合う論理チャネルを衛星通信端末間通信チャネルと呼ぶ(図20参照)。
・ 回線割当のために衛星通信端末1および1aの端末回線制御部12および12aが回線制御地上局3または回線制御地上局3aの地上局回線制御部35または地上局回線制御部35aと通信し合う論理チャネルを回線制御チャネルと呼ぶ(図21参照)。
・ 衛星への命令およびその回答の送受信のために回線制御地上局3または回線制御地上局3aのスイッチ制御部33またはスイッチ制御部33aが通信衛星2の命令処理部24と通信し合うための論理チャネルを命令チャネルと呼ぶ(図22参照)。
(回線制御局の命名)
・ 衛星通信では、回線割当(回線割付)を行う中央局や地上局のことを回線制御局と呼ぶ。回線割当局あるいは回線割付局とは呼ばないことが多い。
(地上局の命名)
・「地上局」は、回線制御局に関する実施の形態1,2,3,4では回線制御地上局を指す。また「地球局」という別名もある。後述する中継局に関する実施の形態5では回線制御局と中継局を指す。実施の形態5では、回線制御局と中継局は同居していることを想定しているが、必ずしもその必要はない。なお、衛星通信で「地上局」とは通信端末を指すこともあれば制御設備を指すこともあるし、端末や設備全体をさすこともあれば、送受信部(アンテナとモデム)だけを指すこともあるが、実施の形態1,2,3,4,5では、制御設備や設備全体や装置全体を指す。従って、通信端末だけや送受信部(アンテナとモデム)だけを指すものではない。
(衛星のフィーダリンクアンテナ25および衛星アンテナ25aの構成)
通信衛星2は、待機用地上局及び現用系地上局とデータ信号を送受信するための衛星アンテナ25および衛星アンテナ25aをそれぞれ有し、通信衛星2の衛星アンテナ25および衛星アンテナ25aは常に各々対応する地上局と信号の送受信ができるようにアンテナの向き等が制御されている。
衛星のフィーダリンクアンテナ25および25aと、フィーダリンク送信部231およびフィーダリンク受信部232との間は、フィーダリンクスイッチ233を経由する経路234がある。
経由する経路234は回線制御地上局3または回線制御地上局3aと衛星通信端末1または1aとの間の回線制御用の通信に使われ、同時には回線制御地上局3または回線制御地上局3aのいずれかフィーダリンクスイッチ233が向いている方の回線制御地上局としか信号の経路がないことになる。
次に、図2〜図18について説明する。
図2に示すように、フィーダリンクスイッチ233にはスイッチが備えられている。スイッチは、命令処理部24からの切替制御信号によりフィーダリンクアンテナ25および25aをきりかえる。
図3に示すように、フィーダリンク送信部231は、信号中継部22からの通信信号を受信しフィーダリンクスイッチ233を介して地上局へ送信する。
図4に示すように、フィーダリンク受信部232は、フィーダリンクスイッチ233を介して地上局から通信信号を受信し信号中継部22へ送信する。
図5に示すように、サービスリンク送信部211は、信号中継部22からの通信信号を受信し衛星通信端末へ送信する。
図6に示すように、サービスリンク受信部212は、衛星通信端末から通信信号を受信し信号中継部22へ送信する。
図7に示すように、信号中継部22は、衛星サービスリンク送信部21からの信号を衛星フィ−ダリンク送受信部23に中継する。また、衛星フィ−ダリンク送受信部23からの通信信号を衛星サービスリンク送信部21へ中継する。また、衛星サービスリンク送信部21からの制御信号を命令処理部24へ中継する。
図8に示すように、命令処理部24は、命令信号を受信し、切替信号の場合にはフィーダリンクスイッチ233に送信する。問合せ信号の場合は、フィーダリンクスイッチ233に送信し、フィーダリンクスイッチ233は問合せの回答を返送する。
図9に示すように、地上局フィーダリンク送受信部34は、スイッチ制御部33からの要求を衛星フィ−ダリンク送受信部23に送信する。また、地上局フィーダリンク送受信部34は、衛星フィ−ダリンク送受信部23からの信号を地上局回線制御部35に送信する。また、地上局フィーダリンク送受信部34は、地上局回線制御部35からの回線情報を衛星フィ−ダリンク送受信部23に送信する。
図10に示すように、地上局回線制御部35は、地上局フィーダリンク送受信部34、切替制御部32からの要求を待つ。地上局フィーダリンク送受信部34から要求があっても、地上局回線制御部35がサービス停止中ならば何もしない。サービス中であり、地上局フィーダリンク送受信部34からの要求が接続であれば、使用可能な空いている回線を探し回線制御情報テーブル67にエントリを作成し端末ID等をセットし、そのエントリの回線情報を配信することを地上局フィーダリンク送受信部34に指示する。サービス中であり、地上局フィーダリンク送受信部34からの要求が切断であれば、回線制御情報テーブル67から切断するエントリを探しその状態を切断にしそのエントリの回線情報を配信することを地上局フィーダリンク送受信部34に指示する。切替制御部32からの要求がサービス開始ならば、地上局回線制御部35の状態を開始にし地上局回線制御部35の動作を開始させる。切替制御部32からの要求がサービス停止ならば、地上局回線制御部35の状態を停止にし地上局回線制御部35の動作を停止させる。なお「状態」に関して、状態フィールドはない場合も考えられる。例えば、回線制御情報テーブル67には接続状態の回線のエントリしか存在せず、切断状態になるとエントリが削除されるような管理方法も考えられる。
図11に示すように、切替制御部32は、異常検知部31からの異常通知(異常通知信号ともいう)があると、切替制御部32aに切替通知(切替予告通知ともいう)と回線情報を送信する。次に、地上局回線制御部35にサービス停止を要求する。さらにスイッチ制御部33にフィーダリンクスイッチ233の切替要求を出す。そして、切替制御部32aに切替完了通知を送信する。通信が回線制御地上局3から回線制御地上局3aに切り替わると回線制御地上局3が待機用となる。待機用地上局の切替制御部32aの動作は以下のとおりである。切替制御部32aは切替制御部32(相手回線制御地上局の切替制御部)からの切替通知と回線情報を待つ。切替制御部32aは、フィーダリンクスイッチ233が切り替わるのを一定時間待ち回線情報を回線情報データベース36の回線制御情報テーブル67に記憶し、地上局回線制御部35にサービス開始を要求する。以上の説明では異常検知部31は自らが異常を検知し、異常通知を切替制御部32に行っている。しかし、異検知部31は自らが異常を検知する場合の他、他の地上局から回線制御局を切り替える要求を示す切替要求信号を受け、この切替要求信号を切替制御部32に送信し、切替要求信号を受けた切替制御部32は異常通知の場合と同様の制御を行うようにしても構わない。
図12に示すように、スイッチ制御部33は、切替制御部32からの切替要求を待ち地上局フィーダリンク送受信部34にフィーダリンクスイッチ233の切替要求を出す。
図13に回線情報の構造を示す。回線制御情報テーブル67は、回線情報IDと順方向通信経路情報と逆方向通信経路情報と状態を記憶する。順方向通信経路情報と逆方向通信経路情報にはそれぞれ送信端末と受信端末との端末IDと使用するチャネル番号が記憶される。状態には、接続、切断、空きのいずれかが記憶される。
図14に示すように、端末サービスリンク送受信部11は、アプリケーション13、端末回線制御部12、衛星サービスリンク送信部21からの要求を待つ。アプリケーション13からの要求が受信要求ならば、受信したデータをアプリケーション13に渡し、受信データエリアをクリアする。アプリケーション13からの要求が送信要求ならば、アプリケーション13からのデータを衛星サービスリンク送信部21へ送信する。端末回線制御部12からの要求が接続又は切断の場合、その要求を衛星サービスリンク送信部21に送信し端末通信制御テーブル14のエントリの状態を更新する。端末回線制御部12からの要求が状態取得要求の場合、端末通信制御テーブル14からエントリを調べ必要な更新をする。衛星サービスリンク送信部21から、接続通知又は切断通知が来た場合、端末通信制御テーブル14を更新する。端末回線制御部12からデータが受信された場合、データを端末通信制御テーブル14の受信データエリアに格納する。
図15に示すように、端末回線制御部12は、アプリケーション13からの要求が着呼待ち(接続待ち)ならば端末サービスリンク送受信部11に状態取得要求を出す。アプリケーション13からの要求が発呼(接続)であれば、端末サービスリンク送受信部11に接続要求を出す。回線接続後は、回線IDをアプリケーション13に通知する。アプリケーション13からの要求が切断であれば端末サービスリンク送受信部11に切断要求を出す。
図16に示すように、送信側の衛星通信端末のアプリケーション13は、接続要求を端末回線制御部12にだし、端末回線制御部12から接続IDを受け取り、送信データを端末サービスリンク送受信部11に送る。そして、処理を済ませ、切断要求を端末回線制御部12に送る。
図17に示すように、受信側の衛星通信端末のアプリケーション13aは、接続待ち要求を端末回線制御部12aに送り、端末回線制御部12aから接続IDを受け取り、受信要求を端末サービスリンク送受信部11に送る。データが受信できたら処理を済ませ、切断要求を端末回線制御部12aに送る。
図18に示すように、端末通信制御テーブル14には、接続IDと自端末IDと相手端末IDと送信チャネル番号と受信チャネル番号が記憶される。端末通信制御テーブル14は端末回線制御部12のメモリやディスクに記憶される。
(衛星通信端末間の通信が確立するまでの動作概要、および回線制御地上局の基本的な役割)
衛星通信端末1が他の衛星通信端末1aと通信する場合はまず、サービスリンク、通信衛星2、フィーダリンクを経由して回線制御地上局3に回線割当を要求する。回線制御地上局3は回線割当処理を行い、回線割当情報を、フィーダリンク、通信衛星2、サービスリンクを経由して衛星通信端末1および1aに送信する。回線割当情報を受けた衛星通信端末1と1aは、割り当てられた回線を利用して、互いにサービスリンクと通信衛星2を利用して、端末間通信を行う。現用回線制御地上局3は待機用回線制御地上局3aに割り当てた回線情報を通知し、待機用回線制御地上局3aはこれを自分の回線情報データベース36の回線制御情報テーブル67に保持しておく。この通知は、切替制御部32から切替制御部32aへ行われてもよいし、あるいは、この通知を受け取るための回線は地上回線、または、ここでは説明していない別個の衛星回線、その他無線回線などの別種類の回線いずれでも構わない。
(回線制御地上局3切替の動作概要)
現用回線制御地上局3(回線制御地上局3)、待機用回線制御地上局3a(回線制御地上局3a)は、回線制御サービスをする「サービス実施局」であるが、現用回線制御地上局3が回線制御サービスを行っている最中は、待機用回線制御地上局3aは回線制御サービスを行っていない。ただし現用回線制御地上局3の回線制御サービスの結果を常に受け取り、回線制御サービスを引き継ぐ準備を整えている。これを受け取るための回線は地上回線、または、ここでは説明していない別個の衛星回線、その他無線回線などの別種類の回線いずれでも構わない。あるいは、切替制御部32から切替制御部32aに通知してもよい。
いよいよ現用回線制御地上局3やそれをとりまく環境(例えば現用回線制御地上局3と通信衛星2を結ぶフィーダリンク)がサービスを提供できない状態に陥った時、または陥りそうになった時、待機用回線制御地上局3aがその役割(回線制御サービスの提供)を引き継ぐために、
(1)『フィーダリンクの切替』と、(2)『回線制御情報の引継ぎ』とを行う。待機用回線制御地上局3aが現用回線制御地上局3の異常を検知する方法は既存の方法で行われるものとする。例えば、現用回線制御地上局3からの通知によって検知することもあれば、現用回線制御地上局3との通信が途絶えたことにより検知するのでもよい。また人が異常の判断をして待機用回線制御地上局3aに通知するのでもよい。異常とは、例えば、現用回線制御地上局3の電気的機械的故障、激しい降雨などによる衛星通信の障害、停電、地震、天災、火事等による設備故障などがある。
((1) 『フィーダリンクの切替』の動作概要)
フィーダリンクの切替は、通信衛星2のフィーダリンクスイッチ233を切り替えることにより実施する。フィーダリンクスイッチ切り替えの制御は、現用回線制御地上局3が通信衛星2に対してフィーダリンクスイッチ233の切り替えを命令することで行う。この命令を受けた通信衛星2はフィーダリンクスイッチを現用回線制御地上局3にむいているアンテナへの経路を切断し、同時に待機用回線制御地上局3aを向いているアンテナへの経路を接続する。これにより衛星通信端末1および1aが通信できる回線制御地上局は現用回線制御地上局3から待機用回線制御地上局3aに切り替わることになる。
((2)『回線制御情報の引継ぎ』の動作概要)
回線制御情報の引継ぎは、現用回線制御地上局3がまだ待機用回線制御地上局3aと通信可能な場合は、
1)現用回線制御地上局3サービス停止、
2)回線制御情報が両局で同一のものを保持していることの確認、
3)待機用回線制御地上局3aサービス開始、
という手順で行う。現用回線制御地上局3が通信不能の場合は2)がない。ただし、異常になるまで常に回線制御情報は待機用回線制御地上局3aでも受け取っているため、可能な限り最新の状態で回線制御情報を引き継ぐ準備ができている。
このように回線制御情報が現用回線制御地上局3から待機用回線制御地上局3aに引き継がれるため、『(1)フィーダリンクの切替』によって待機用回線制御地上局3aと通信経路が接続された衛星通信端末1および1aは、現用回線制御地上局3と交換していた回線割り当て情報を継続利用したまま、待機用回線制御地上局3aを回線割当サービス提供局として利用できることになる。
次に、以下に回線割当および局切替の動作を詳細に示す。
(回線割当の動作の詳細)
まず2つの回線制御地上局3,回線制御地上局3aの構成は同一であり、どちらも回線割当サービスが提供できる機能を有する。しかし初期状態では待機用回線制御地上局3aの回線割当サービスは停止しており、待機用回線制御地上局3aの地上局回線制御部35aの状態は“停止”となっている。一方、現用回線制御地上局3は、動作しており、現用回線制御地上局3の地上局回線制御部35の状態は“開始”となっている。
この状態で、衛星通信端末1で動作するアプリケーションが、他の衛星通信端末1aと情報の通信(信号の送受信)を行いたいときは、まず端末回線制御部12に自端末IDと相手の端末IDを指定して接続要求を送信する(S161)。端末回線制御部12は、その要求を端末サービスリンク送受信部11に中継し(S154)、端末サービスリンク送受信部11は、この要求を回線制御用の通信チャネルで通信衛星2に送信する。通信衛星2は、サービスリンク受信部212、信号中継部22、フィーダリンク送信部231を経由して、接続要求の信号を現用回線制御地上局3へ送信する。現用回線制御地上局3は、受信した信号を地上局フィーダリンク送受信部34を経由して地上局回線制御部35が受信し(S101)、回線情報データベース36に記憶された回線情報を調べ、空いている回線を探す(S105)。空きが見つかると、回線情報データベース36の回線制御情報テーブル67にエントリを作成し、端末のIDをセットし、状態を“接続”にする事で回線チャネルを割り付け(S107)、該当回線制御情報を衛星通信端末に配信するために地上局フィーダリンク送受信部34に送信する。地上局フィーダリンク送受信部34は、回線情報を回線制御用チャネルを使って、少なくとも衛星通信端末1および1aを含む複数の衛星通信端末に接続通知のデータを通信衛星2を経由して配信する。
また回線制御地上局3は待機用回線制御地上局3aに割り当てた回線情報を通知し、待機用回線制御地上局3aはこれを自分の回線情報に保持しておく。これを受け取るための回線は地上回線、または、ここでは説明していない別個の衛星回線、その他無線などの別種類の回線いずれでも構わない。あるいは、切替制御部32から切替制御部32aに通知してもよい。
(発呼側衛星通信端末の動作)
衛星通信端末1の端末サービスリンク送受信部11は、回線制御用通信チャネルで自端末IDを含んだ回線制御情報を受信すると、端末回線制御部12は端末サービスリンク送受信部11に対して割り付けられた回線(チャネル)で通信可能な状態になるように指示し、端末通信制御テーブル14に、割り付けられた回線の(チャネル)情報を保存し(S1410)、アプリケーション13に回線割当が完了したことを通知する。これでアプリケーション13は衛星通信端末1aとの通信路を獲得する。
(着呼側端末の動作)
一方、衛星通信端末1aのアプリケーション13aは、衛星通信端末1aからデータを受信するために、接続待ち要求を端末回線制御部12aに渡してある(S171)。以下、発呼側衛星通信端末1と同じ動作で発呼側衛星通信端末1との通信路を獲得する。
衛星通信端末1aの端末サービスリンク送受信部11aは、回線制御用通信チャネルで自端末IDを含んだ回線制御情報を受信すると、端末回線制御部12aは端末サービスリンク送受信部11aに対して割り付けられた回線(チャネル)で通信可能な状態になるように指示し、端末回線制御テーブルに割り付けられた回線の(チャネル)情報を保存し(S1410)、アプリケーション13aに回線割当が完了したことを通知する。これでアプリケーション13aは衛星通信端末1との接続路を獲得する。
衛星通信端末1が衛星通信端末1aにデータを送信するときは、このチャネルを指定して端末サービスリンク送受信部11にデータ送信要求を出す(S149)。端末サービスリンク送受信部11は、指定された送信用のチャネルを見つけ、そのチャネルでデータを送信する。同様に受信側の衛星通信端末1aは、受信のチャネルでデータを受け取ると(S1411)、受信側のアプリケーション13aに渡す。このように、現用回線制御地上局3に割り付けられたチャネルを使って通信を行う事で2つの衛星通信端末は通信を行う事ができる。
(局切替動作の詳細)
図11に示す切替制御部32の動作を中心に、地上局切替動作の詳細について説明する。
図11のS111からS114は、切替制御部32が現用回線制御地上局3として動作する場合を示し、図11のS115からS118は、切替制御部32が待機用回線制御地上局3aとして動作する場合を示している。
今、現用回線制御地上局3に異常が発生し、その異常を異常検知部31が検出した場合、その異常を切替制御部32に送信する。切替制御部32が異常を受信すると(S111)、切替予告通知と最終の回線情報を(念のため)待機用回線制御地上局3aの切替制御部32aに通知する(S1111)。最終の回線情報は送らなくてもよい。続けて地上局回線制御部35にサービス停止の要求を出す(S112)。地上局回線制御部35は、サービス停止要求を受け取るとその状態を保持し(S1012)、以降地上局フィーダリンク送受信部34から要求が来ても回線割当を行わないようになる(S103)。
切替制御部32は、地上局回線制御部35のサービスを停止させた後、スイッチ制御部33に切替要求を送信する(S113)。スイッチ制御部33は、地上局フィーダリンク送受信部34を経由して、衛星制御用の通信チャネルを使ってフィーダリンク切替要求を通信衛星2に送信する。通信衛星2の信号中継部22は、衛星制御用のチャネルの切替要求信号を命令処理部24に中継し、命令処理部24はスイッチ切替要求が来るとフィーダリンクスイッチ233の制御信号に切替制御信号を送信する。これにより、以降通信衛星2は、フィーダリンクスイッチ233が待機用回線制御地上局3aとのみ通信を行うようになる。
切替制御部32は、切替指示が完了すると切替完了通知を待機用回線制御地上局3aの切替制御部32aに通知する(S114)。ここで現用回線制御地上局3は、待機用回線制御地上局3aとなり、現用回線制御地上局3の切替制御部32は、その後、待機用回線制御地上局の切替制御部として動作する。
一方、待機用回線制御地上局3aの切替制御部32aは、現用回線制御地上局3の切替制御部32から切替予告通知と最終の回線情報を受け取った場合には設備の準備を行い、切替完了通知を待ちうける(S115)。また、切替完了通知を受け取ってから、フィーダリンクスイッチ233の切替を一定時間待つ(S116)。フィーダリンクスイッチ233の切替を待つ必要がない場合は、この待ち時間は不要である。切替制御部32aは、最終の回線情報を受け取った場合には、回線情報を回線制御情報テーブル67に設定する。あるいは、回線制御情報テーブル67に記憶された回線情報が最終の回線情報と一致するように回線制御情報テーブル67を更新する(S117)。
切替制御部32aは、地上局回線制御部35aにサービス開始を通知して回線情報を引き継がせる(S118)。
この実施の形態1では、通信衛星と通信する現用回線制御地上局において、衛星通信の回線制御サービスをする現用側地上局回線制御部と、回線制御サービスをするサービス実施局を現用回線制御地上局から待機用回線制御地上局へスイッチングすることを通信衛星に対して要求する切替信号を通信衛星に出力する現用側スイッチ制御部と、異常を検知して異常を通知する異常通知信号と他の地上局からの切替要求信号との少なくともいずれかを入力して、回線制御サービスを停止させるサービス停止要求信号を現用側地上局回線制御部に出力して現用側地上局回線制御部の回線制御サービスを停止させ、現用側スイッチ制御部に切替要求信号を出力して現用側スイッチ制御部から切替信号を通信衛星に出力させ、待機用回線制御地上局に切替通知を送信する現用側切替制御部とを備えたことを特徴とする現用回線制御地上局3を説明した。
また、現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局とを備えた衛星通信システムにおいて、現用回線制御地上局は、通信衛星と待機用回線制御地上局とに対して待機用回線制御地上局への切替を指示するとともに、サービスを停止し、待機用回線制御地上局は、現用回線制御地上局からの切替完了通知によりサービスを開始することを特徴とする衛星通信システムを説明した。
以上のように、現用回線制御地上局3に異常が発生した場合、通信衛星2が通信する地上局を切り替え、回線制御地上局を切り替える事で衛星通信サービスを継続する事ができる。通信衛星2が通信相手の回線制御地上局を切り替えるので、現用回線制御地上局が完全にシステムを停止できない状態でも(現用回線制御地上局の状態にかかわりなく)切り替えが可能であり、地上局の切替時間を短くする事ができる。
以上の実施の形態1は、通信衛星2にフィーダリンクスイッチを設けてフィーダリンクを切替える例であり、以上の実施の形態1では、通信衛星2に対して現用回線制御地上局3から待機用回線制御地上局3aに信号受信対象の地上局を切り替える命令を送信した後、待機用地上局は現用回線制御地上局3からの切替完了通知を待つようにしたものを説明した。
また、以上の実施の形態1では、回線の割付のみを地上局が行い、衛星通信端末間の通信は、割り付けられたチャネルを使って衛星通信端末間でのみ実施している場合を説明した。
次に、図23により本実施の形態1の他の例を説明する。図23において、図1と異なる点は、フィーダリンクスイッチ233を経由しない経路235と経路236とを設けた点である。
図23には、衛星のフィーダリンクアンテナ25および25aと、フィーダリンク送信部231およびフィーダリンク受信部232との間は、フィーダリンクスイッチ233を経由する経路234と経由しない経路235,236がある。
経由する経路234は回線制御地上局3または回線制御地上局3aと衛星通信端末1または1aとの間の回線制御用の通信に使われ、同時には回線制御地上局3または回線制御地上局3aのいずれかフィーダリンクスイッチ233が向いている方の回線制御地上局としか信号の経路がないことになる。
一方経由しない経路235,236は回線制御地上局3または回線制御地上局3aと通信衛星2の通信(衛星のフィーダリンクスイッチ233の制御など、命令処理のために行う通信)に使われる。すなわち、衛星通信衛星2は現用・待機用いずれの回線制御地上局ともいつでも通信可能な信号経路を持っている。なおこの命令処理のための経路は現用局−衛星間と、待機局−衛星間では別の論理チャネルで通信することとし、これらが混在・混線してしまうことのない構成になっている。経路236は、回線制御地上局3または回線制御地上局3aからの制御要求や問合せをフィーダリンク受信部232に伝える受信経路である。経路235は、フィーダリンク送信部231から回線制御地上局3または回線制御地上局3aへ衛星からの応答を伝える送信経路である。
前述した図1では、現用回線制御地上局3が異常を検知して自ら通信衛星2にスイッチ切替の命令を送信する例を示したが、図23は、待機用回線制御地上局3a自らが現用回線制御地上局3の異常を検知して待機用回線制御地上局3aが通信衛星2にスイッチ切替の命令を送信する場合を示している。例えば、待機用回線制御地上局3aは、定期的に、現用回線制御地上局3と交信して正常動作中であるかをチェックすることにより異常を検知できる。図1の場合は現用回線制御地上局3は故障していないが激しい降雨等でフィーダリンクだけに問題が生じることが予測されるような事態に適しているのに対し、図23の場合は現用回線制御地上局3自体が故障して待機用回線制御地上局3aに対して連絡できないような事態に適している。この場合は特に、命令用チャネルは通信衛星2のフィーダリンクスイッチ233を経由しない経路236でフィーダリンク受信部232、信号中継部22、命令処理部24に接続されている必要がある。
なお、通信衛星2が、現用回線制御地上局3との通信異常を検知した場合にも、フィーダリンクスイッチ233を経由しない経路235で、現用回線制御地上局3の異常を待機用回線制御地上局3aに通知して切替をすることができる。また、フィーダリンクスイッチ233を経由しない経路235は、通信衛星2が、現用回線制御地上局3との通信中に、待機用回線制御地上局3aに情報信号を送信したい場合に使用することができる。
ここでは、通信衛星と通信する待機用回線制御地上局3aにおいて、衛星通信の回線制御サービスをする待機側地上局回線制御部と、回線制御サービスをするサービス実施局を現用回線制御局から待機用回線制御地上局へスイッチングすることを通信衛星に対して要求する切替信号を通信衛星に出力する待機側スイッチ制御部と、現用回線制御地上局がサービス不能な状態を検出する待機側異常検知部と、待機側異常検知部が現用回線制御地上局のサービス不能な状態を検出した場合、待機側スイッチ制御部に切替要求信号を出力して、待機側スイッチ制御部から通信衛星に切替信号を送信させ、待機側地上局回線制御部にサービス開始要求信号を出力し待機側地上局回線制御部の回線制御サービスを開始させる待機側切替制御部とを備えたことを特徴とする待機用回線制御地上局を説明した。
また、図24に示すようにアンテナ30bを有する命令処理専用地上局3bを儲け、通信衛星2に専用のアンテナ25cを装備し、命令処理専用地上局3bがフィーダリンクスイッチ233の切替を命令処理部24に要求し、回線制御地上局3,回線制御地上局3aの切替を指示してもよい。この場合命令処理専用地上局3bと各回線制御地上局3,回線制御地上局3aとの間に通信回線99が必要である。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、通信衛星2に現用回線制御地上局3から待機用回線制御地上局3aに信号受信対象の地上局を切り替える命令を送信した後、待機用回線制御地上局3aは現用回線制御地上局3からの切替完了通知を待つようにしたものであるが、実施の形態2では、切替完了通知を待つのではなく、通信衛星2がフィーダリンクを待機用回線制御地上局3a向けに切り替えた事を、待機用回線制御地上局3aが通信衛星2に確認用の命令を送信し、通信衛星2からの応答で通信衛星2の切替を確認した上で待機用回線制御地上局3aが回線割当サービスを開始する実施の形態を示す。実施の形態2では、特に、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図25は、本発明の一実施の形態を示した図である。図25において、図1と異なる点は経路235と236が追加されている点である。図26から図30に示すように、各部の動作に異なる動作がある点である。
図26に切替制御部32cのフローチャートを示す。図27にスイッチ制御部33cのフローチャートを示す。図28に信号中継部22aのフローチャートを示す。図29に命令処理部24aのフローチャートを示す。図30に地上局フィーダリンク送受信部34cのフローチャートを示す。
次に動作について説明する。待機用回線制御地上局3aは、現用系回線制御地上局3からの切替予告通知を受けることで切替を行う必要があることを検知する。あるいは、現用系回線制御地上局3からの切替完了通知を受けることで切替処理を行う(S115、S116)。または、待機用回線制御地上局3aは、アンテナ地上局アンテナ30aを介して通信衛星2からのフィーダリンクを見張っており、通信衛星2からの信号を検出することで通信衛星2のフィーダリンクスイッチ233aが自局を向いた可能性があることを検知する。
このような時、待機用回線制御地上局3aは通信衛星2が本当に切り替えられたのかを確認したいはずである。そこで、例えば、図26に示すように、待機用切替制御部32cは、切替確認要求をスイッチ制御部33cに送信する(S201)。スイッチ制御部33cは、切替確認要求を受け取ると、地上局フィーダリンク送受信部34cを経由して、通信衛星2への命令チャネルを使って通信衛星2に命令(切替確認問合せ)を送信する(S212とS213)。この切替確認問合せは経路235を経由してフィーダリンク受信部232で受信され信号中継部22aに送られる。通信衛星2の命令処理部24aが確認要求(切替確認問合せ)を信号中継部22を経由して受け取るとフィーダリンクスイッチ233aに確認要求信号を送信し、現在スイッチが向いている地上局の(アンテナの)番号などを回答信号として受信し、その回答を信号中継部22a、フィーダリンク送信部231、経路236、衛星アンテナ25a経由で衛星命令用チャネルを利用して待機用回線制御地上局3aに送信する(S222とS232とS233)。この回答応答を地上局フィーダリンク送受信部34cを経由してスイッチ制御部33cが受け取った後(S242)、切替制御部32cはサービス開始を地上局回線制御部35aに通知する(S118)。
この実施の形態では、通信衛星と通信する待機用回線制御地上局3aにおいて、衛星通信の回線制御サービスをする待機側地上局回線制御部と、通信衛星に対して待機用回線制御地上局へのスイッチングが完了したかを問合わせる問合せ信号を通信衛星に出力し通信衛星から待機用回線制御地上局へのスイッチングが完了したか否かを示す確認信号を受信する待機側スイッチ制御部と、現用側地上局から切替通知を受信して、待機側スイッチ制御部に切替確認要求信号を出力して、待機側スイッチ制御部から通信衛星に問合せ信号を送信させて待機側スイッチ制御部に通信衛星から確認信号を受信させ、この確認信号に基づいて、待機側地上局回線制御部にサービス開始要求信号を出力し待機側地上局回線制御部の回線制御サービスを開始させる待機側切替制御部とを備えたことを特徴とする待機用回線制御地上局3aを説明した。
また、現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局とを備えた衛星通信システムにおいて、現用回線制御地上局は、通信衛星と待機用回線制御地上局とに対して待機用回線制御地上局への切替を指示するとともに、サービスを停止し、待機用回線制御地上局は、現用回線制御地上局からの切替の指示に基づいて、通信衛星へ問合わせ通信衛星の切替完了を確認してから、サービスを開始することを特徴とする衛星通信システムを説明した。
以上のように、地上局回線制御部35aはフィーダリンクスイッチ233aが地上局回線制御部35aへ切り替わった事を確認してサービスを開始するため、地上局の切り替えを確実に実行でき、かつその時間を短くする事ができる。
経路236は、回答の応答に用いられるものであるが、回答の応答をフィーダリンクスイッチ233aが切り替えられてからフィーダリンクスイッチ233aと経路234と衛星アンテナ25a経由でする場合には経路236は不要である。
以上の実施の形態2は、通信衛星2にフィーダリンクスイッチを設けてフィーダリンクを切替える例であり、更に実施の形態2はフィーダリンクスイッチの切替の確認を通信衛星2に問い合わせるものである。
なお、実施の形態2でも、図24に示すようにアンテナ30bを有する命令処理専用回線制御地上局3bを儲け、通信衛星2に専用のアンテナ25cを装備し、回線制御地上局3と回線制御地上局3aの切替を指示してもよい。
実施の形態3.
以上の実施の形態1および実施の形態2は、通信衛星2にフィーダリンクスイッチを設けてフィーダリンクを切替える例であり、更に実施の形態2はフィーダリンクスイッチの切替の確認を通信衛星2に問い合わせるものであるが、実施の形態3では、通信衛星2にスイッチを持たず、現用と待機用の地上局が同時に通信衛星2に対して信号を出さないようにするために、待機用回線制御地上局が通信衛星に送信している信号を待機用回線制御地上局3aが受信し、その受信レベルがなくなる事で現用回線制御地上局が停止している事を確認してから待機用を動作させる事で回線制御地上局を切り替える実施形態を示す。
図31は、本発明の一実施例を示した図である。実施の形態1の構成の通信衛星2からフィーダリンクスイッチ233、命令処理部24が削除され、回線制御地上局3,回線制御地上局3aからスイッチ制御部33,スイッチ制御部33aが削除され、サービスリンク監視部38,サービスリンク監視部38aとサービスリンク受信アンテナ37,サービスリンク受信アンテナ37aが追加された構成となっている。サービスリンク受信アンテナ37,37aは26からのサービスリンクの信号を受信するアンテナである。38,38aは、サービスリンク受信アンテナ37,37aのサービスリンクの信号の受信レベルを測定監視するサービスリンク監視部である。
図32にフィーダリンク送信部231aのフローチャートを示す。図33にフィーダリンク受信部232aのフローチャートを示す。図34に信号中継部22cのフローチャートを示す。図35に地上局フィーダリンク送受信部34cのフローチャートを示す。図36に切替制御部32d及び32eのフローチャートを示す。
図37にサービスリンク監視部38aのフローチャートを示す。
次に動作について説明する。フィーダリンク送信部231aは衛星アンテナ25と25aとを介して、それぞれ、回線制御地上局3と回線制御地上局3aへ同一の送信信号をいつでも送信できる状態になっているものとする(S261)。また、フィーダリンク受信部232aは衛星アンテナ25と25aとを介して、それぞれ、回線制御地上局3と回線制御地上局3aから受信信号がいつでも受信できる状態になっているものとする(S271)。
異常が発生し、待機用回線制御地上局3aが現用回線制御地上局3から切替要求を受信した後、または待機用回線制御地上局3a自らが現用回線制御地上局3の異常を検知して、待機用回線制御地上局3aが現用回線制御地上局3に切替(フィーダリンク送信停止)を指示した後、待機用回線制御地上局3aの切替制御部32eは、停止確認要求をサービスリンク監視部38aに送信する(S301)。サービスリンク監視部38aは停止確認要求を待ち(S311)、停止確認要求を受け取ると、サービスリンク受信アンテナ37aからサービスリンクの受信信号のレベルを取得し(S313)、そのレベルが0になった場合にサービスリンクの受信信号の停止を示す停止確認応答信号を切替制御部32eに返す(S314)。これにより現用回線制御地上局3が停止したと判断し、切替制御部32eは、サービス開始を地上局回線制御部35aに通知する(S118)。
この実施の形態では、通信衛星と通信する待機用回線制御地上局3aにおいて、
衛星通信の回線制御サービスをする待機側地上局回線制御部と、衛星通信のサービスリンクの使用状態を監視して現用回線制御地上局が通信衛星を経由してサービスリンク使用中かサービスリンク使用停止中かを示す監視結果信号を出力する待機側サービスリンク監視部と、現用側地上局から切替通知を受信して、待機側サービスリンク監視部が出力する監視結果信号がサービスリンク使用停止中(受信レベルが0になった事)を示す場合に、待機側地上局回線制御部にサービス開始要求信号を出力し待機側地上局回線制御部の回線制御サービスを開始させる待機側切替制御部とを備えたことを特徴とする待機用回線制御地上局3aを説明した。
また、現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局とを備えた衛星通信システムにおいて、現用回線制御地上局は、通信衛星と待機用回線制御地上局とに対して待機用回線制御地上局への切替を指示するとともに、サービスを停止し、待機用回線制御地上局は、現用回線制御地上局の通信衛星に対するサービスが停止してから、通信衛星に対するサービスを開始することを特徴とする衛星通信システムを説明した。
以上のように、サービスリンクの電波の受信レベルが0になった事で現用回線制御地上局の動作が停止した事を確認しサービスを開始するため、現用と待機用が同時に通信衛星と通信する事がなく、自動的に切替を行う事ができ、衛星通信サービスの信頼性向上と切替時間短縮を行う事ができる。
なお、図示していないが、回線制御地上局3又は回線制御地上局3aがサービスリンクの電波を受信できる場所にない場合には、サービスリンクの電波を受信できる場所にサービスリンク受信アンテナ37,サービスリンク受信アンテナ37aを設置して、サービスリンク受信アンテナ37,サービスリンク受信アンテナ37aで受信した受信信号のレベルを有線・無線通信により回線制御地上局3又は回線制御地上局3aが受信できるようにしてもよい。
また、図38に示すように、通信衛星2にスイッチを持たず、現用と待機用の地上局が同時に通信衛星2に対して信号を送受信して互いの信号を妨害しあわないようにするために、待機用回線制御地上局3aは現用回線制御地上局3と連絡を取り局切替の要求があることを知らされてから、現用回線制御地上局3がフィーダリンクの送受信(特に送信)を停止させるだけに十分な時間待って、または現用回線制御地上局3からフィーダリンク送受信停止の完了通知を受けた後に、待機用回線制御地上局が自らのフィーダリンク送受信を開始し、回線割当サービスを開始させる事で回線制御地上局を切り替えるようにしてもよい。
図39は、図38に示す切替制御部32dと切替制御部32eの動作フローチャートである。
切替制御部32dは、切替完了通知を送ると同時にフィーダリンク送受信停止の完了通知を切替制御部32eに送る(S1141)。切替制御部32eは、フィーダリンク送受信停止の完了まで指定の時間待つ。あるいは、フィーダリンク送受信停止の完了通知を待つ(S1161)。その後、待機用回線制御地上局自らのフィーダリンク送受信を開始する(S117,S118)。
実施の形態4.
以上の実施の形態1では、回線の割付のみを地上局が行い、衛星通信端末間の通信は、割り付けられたチャネルを使って衛星通信端末間でのみ実施していたが、次に衛星通信端末同士が地上局を経由して通信を行う形態において、この中継地上局を切り替える実施の形態を示す。すなわち、現用回線制御地上局3、待機用回線制御地上局3aは、衛星通信と地上網通信との通信を中継する「中継局」である。
図40は、この実施の形態の論理チャネルを示す概略構成図である。中継制御部39,39aは衛星通信端末同士の通信を中継する中継制御部である。図40に示すように、中継制御部39,中継制御部39aは、衛星通信端末同士が地上局を経由して通信を行う場合に、通信を中継する。
次に、図41により、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
図41は、実施の形態1の図1の構成に、中継制御部39,中継制御部39aが追加された構成となっている。
図42は回線情報データベース36の回線制御情報テーブル67に記憶された回線情報の例を示す図である。順方向で2本2組計4本のチャネルを割り当て、逆方向で2本2組計4本のチャネルを割り当てた場合が示されている。
まず、衛星通信端末同士が地上局を経由して通信を行う場合の動作について説明する。衛星通信端末1で動作するアプリケーション13は、衛星通信端末1aへ、通信信号を送信したいときは、まず端末回線制御部12に自端末IDと相手の衛星通信端末の端末IDを指定して接続要求を送信する。通信衛星2を経由して地上局回線制御部35bが接続要求を受け取ると、実施の形態1が衛星通信端末間で通信するチャネルを2本割り当てていたのに対して、さらに、地上局を経由して衛星通信端末1aに情報の通信を行うためにフィーダリンク上のチャネルを2本割り当てる。この割り当ては、図42に示すように、回線情報データベース36の回線制御情報テーブル67に記憶される。
この割り当てた回線情報は、実施の形態1と同様に回線用チャネルを使って衛星通信端末に配信される。衛星通信端末1が、通信信号を送信すると、通信信号は、衛星通信端末1から通信衛星2へのサービスリンクのチャネルを経由し通信衛星2で変換される。通信信号は、フィーダリンクのチャネルにより地上局フィーダリンク送受信部34dを経由して中継制御部39により受信される。中継制御部39は回線制御情報テーブル67に記憶された回線情報を接続ID(回線情報ID、送信端末側情報、状態)から調べ、衛星通信端末1aのチャネルを調べる。中継制御部39は、衛星通信端末1aのチャネルを指定して地上局フィーダリンク送受信部34dへ通信信号を渡すと通信衛星2でサービスリンクの衛星通信端末1aのチャネルの信号に変換されて衛星通信端末1aへ送信される。このようにして衛星通信端末間の通信が行われる。
本実施の形態では回線情報にこの中継情報も含まれ、これが局切替の際、待機用回線制御地上局3aに引き継がれるので端末は既に割り当てられた回線をそのまま利用して地上局による中継通信を継続できる。
実施の形態5.
以上の実施の形態4の説明では、衛星通信端末は他の衛星通信端末と通信していたが、次に衛星通信端末が地上局を経由して地上網の通信端末と通信を行う形態において、この中継地上局を切り替える例を説明する。なお、実施の形態4と同様に、現用回線制御地上局3、待機用回線制御地上局3aは、衛星通信と地上網通信との通信を中継する「中継局」である。
図43は、この実施の形態の論理チャネルを示す概略構成図である。中継制御部39,39aは衛星通信端末と地上網端末との通信を中継する中継制御部である。図43に示すように、中継制御部39,中継制御部39aは、衛星通信端末が地上局を経由して地上網端末と通信を行う場合に、その通信を中継する。
次に、図44により、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。図44は、実施の形態1の構成から中継制御部39,中継制御部39a、地上網制御部40,地上網制御部40a、地上網5,地上網5a、地上網端末6,6a、通信機器61が追加された構成となっている。6,6aは、計算機、パーソナルコンピュータ、携帯電話機などの地上網端末である。61は、地上網端末6,6aに備えられた通信機器であり、地上網を接続する通信機器である。地上網とは例えばインターネット、専用回線、ローカルエリアネットワークなどである。有線網でもよいし、無線網(他の衛星通信システ網を含む)でもよいし、これらの組み合わせでもよい。
図45から図48は、この実施の形態5の各部の動作フローチャートである。
図49は、IPアドレスと衛星通信端末IDと網を対応させて記憶する端末IP管理データベース49である。端末IP管理データベース49は回線情報データベース36に記憶される。なお、地上網端末6や衛星通信端末1を地上網上の体系で特定するアドレスは、IPでなくても構わない。例えば、電話番号でも構わない。電話番号の場合、端末IP管理データベース49は、電話番号管理データベース(図示していない)となる。IP、あるいは電話番号のいずれのデータベースの場合も地上網を特定し、その地上網上でのアドレスを管理し、当システムの体系(端末ID)にマッピングするデータベースである。
図50は回線情報データベース36の回線制御情報テーブル67に記憶された回線情報の例を示す図である。順方向で2本2組計4本のチャネルをを割り当て、逆方向で2本2組計4本のチャネルを割り当てた場合が示されている。回線情報ID=3には、地上網端末6が受信端末側情報と送信端末側情報とし動作する場合として、
端末ID=A
IP(インターネットプロトコル)アドレス=10.10.10.1
が指定され、また、
端末ID=E、
IP(インターネットプロトコル)アドレス=192.168.1.1
が指定されている。なお、回線情報データベース36の回線制御情報テーブル67と端末IP管理データベース49は、同一ファイルとして回線情報データベース36に記憶されてもよい。
次に動作について説明する。衛星通信端末1で動作するアプリケーション13は、地上網端末6へデータを送信したいときは、まず、端末回線制御部12に自端末IDと相手の地上網端末6の端末IDを指定して接続要求を送信する。通信衛星2を経由して地上局回線制御部35bが接続要求を受け取ると、実施の形態1と同様に、この衛星通信端末1にチャネルを割当て、衛星通信端末1に回線情報を通知する。また、この割り当ては、地上局回線制御部35bにより、図50に示すように、回線情報データベース36の回線制御情報テーブル67に記憶される(図45のS332)。地上局回線制御部35bは、さらに、接続先が地上網端末の場合は、接続要求を地上網制御部40に送る。
更に、地上局回線制御部35bは、送信先の地上網端末6の端末IDにより、端末IP管理データベース49を検索し、複数の地上網5、5aのなかから使用する地上網を特定する。特定した地上網5のIDも、回線情報データベース36の回線制御情報テーブル67に格納するようにしてもよい。
衛星通信端末1が通信信号を送信すると、通信信号は、衛星通信端末1から通信衛星2へのサービスリンクのチャネルを経由し通信衛星2で変換される。さらに、通信信号は、フィーダリンクのチャネルで地上局フィーダリンク送受信部34dを経由して中継制御部39により受信される(S343)。中継制御部39は端末IP管理データベース49あるいは回線制御情報テーブル67の回線情報から地上網5を特定し、通信信号を地上網制御部40へ送る(S368)。地上網制御部40は、通信信号を地上網5を経由して地上網端末6へ送信する(S358)。
一方、地上網端末6が、接続先として衛星通信端末1を指定して接続要求を出すと、接続要求は地上網5を経由して地上網制御部40に送信される。地上網制御部40は、接続要求のあて先がIPアドレス指定の場合は端末IP管理データベース49のIPアドレスから衛星通信端末の端末IDを調べ(S354)、接続要求と端末IDと接続元IPを地上局回線制御部35bに送信する(S355)。
地上局回線制御部35bは、回線情報データベース36を調べ、衛星通信端末1に割り当て可能な回線を調べる。空いている回線があれば、回線制御情報テーブル67にエントリを作成し、端末ID、IPアドレス、チャネルを設定する(S332)。
地上網端末6が通信信号を送信すると、通信信号は、地上網5から地上網制御部40を経由し中継制御部39へ届く(S357)。中継制御部39は、IPアドレスにより端末IP管理データベース49から接続IDを調べる(S363)。中継制御部39は、衛星通信端末1のチャネルを指定して地上局フィーダリンク送受信部34dへ通信信号を渡す(S364)。通信信号は、通信衛星2でサービスリンクの衛星通信端末1のチャネルの信号に変換されて衛星通信端末1へ送信される。
地上網5は回線制御地上局3または回線制御地上局3aの指示により経路を地上網5−回線制御地上局3間から地上網5−回線制御地上局3a間に切替える地上局切替手段(図示せず)を持つ。この地上局切替手段は、例えば、地上網5のサーバや通信サーバやルータや回線交換機により実現できる。地上網切替がうまくいったかどうかを確認する手段として、例えば、待機局から地上網端末6に疎通確認を行う。例えばIP網であればpingをかけるような場合が相当する。なお、地上網端末6はIP端末とは限らないので、これは一例である。
回線制御地上局3に異常が発生した場合、回線制御地上局3または回線制御地上局3aの地上網制御部40又は地上網制御部40aは上記地上局切替手段により地上網5の経路を地上網5−回線制御地上局3a間のものに切り替え、実施の形態1〜実施の形態3と同様に各該当部位がフィーダリンクを切り替え、かつ回線情報を現用から待機用に渡す事で局の切り替えを行う事ができる。
以上のように、衛星通信端末が通信を地上局を経由して地上網端末と行うシステムで異常が発生した場合でも、自動的に切替を行う事ができる。
この実施の形態では、通信衛星と通信する現用中継局において、衛星通信と地上網通信との通信を中継する現用側中継制御部と、地上網との通信を制御する現用側地上網制御部と、衛星通信と地上網通信との通信を中継する中継局を現用中継局から待機用中継局へスイッチングすることを通信衛星に対して要求する切替信号を通信衛星に出力する現用側スイッチ制御部と、異常を検知して異常を通知する異常通知信号を出力する現用側異常検知部と、現用側異常検知部が出力した異常通知信号を入力して、現用側スイッチ制御部に切替要求信号を出力して現用側スイッチ制御部から切替信号を通信衛星に出力させ、待機用中継局に切替通知を送信するとともに、現用側中継制御部と現用側地上網制御部との動作を待機用中継局へ切り替えるための回線情報を待機用中継局に送信する現用側切替制御部とを備えたことを特徴とする現用回線制御地上局を説明した。
また、上記現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局は、通信衛星を介した端末間の通信データを中継する中継制御部を備え、現用回線制御地上局は、現用回線制御地上局が割り付けた回線情報と、中継制御部が使用する回線情報とを待機用回線制御地上局へ通知することを特徴とする衛星通信システムを説明した。
また、上記現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局は、地上網と通信する地上網制御部を備え、現用回線制御地上局は、現用回線制御地上局が割り付けた回線情報と、地上網制御部が使用する回線情報とを待機用回線制御地上局へ通知することを特徴とする衛星通信システムを説明した。
以上のように、上記実施の形態1〜5では、現用系、待機用という役割分担を持つ地上局を通信衛星2局以上有する衛星通信システムにおいて、回線制御地上局は、衛星通信を行う端末間の回線割付を行う手段を持ち、端末は割り当てられた回線情報を使用して端末間で衛星通信を行う手段を持ち、通信衛星は送受信する対象の回線制御地上局を切替える切替手段を持ち、切替えられた回線制御地上局との信号のみを送受信する手段を有する事で現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局を切り替える事を特徴とする局切替え方式を説明した。
また、地上からの切替確認要求に対して現状の接続先の地上局を通知する切替確認手段を通信衛星が有する事を特徴とする局切替え方式を説明した。
また、通信衛星が送受信する地上局を切り替える手段を持つ代わりに、現用地上局が通信衛星と地上局間の通信経路を停止する手段を有し、現用地上局が送信する信号を通信衛星経由で受信する手段を待機用地上局が有し、受信レベルが検知されない事で現用回線制御地上局が停止した事を確認し、待機用回線制御地上局がサービスを開始する事で地上局を切り替える事を特徴とする局切替え方式を説明した。
また、現用地上局が停止した事を確認する事を特徴とする局切替え方式を説明した。
また、端末間が直接通信する代わりに地上局が通信を中継する手段を持ち、回線情報を現用中継地上局から待機用中継地上局に引継ぐ事で現用系中継地上局から待機用中継地上局に切り替える事を特長とする局切替え方式を説明した。
また、端末間が直接通信する代わりに地上局が通信を中継する手段を持ち、回線情報を現用回線制御地上局から待機用地上局に引継ぐ事で現用系地上局から待機用地上局に切り替える事を特長とする局切替え方式を説明した。
また、2つ以上の地上局が有線ネットワークと通信する手段を有し、現用系地上局から待機用回線制御地上局に切り替える時、現用地上局が保持する衛星通信及び有線通信の回線情報を待機用に引き渡す事で通信サービスを継続させる事を特徴とする局切替え方式を説明した。なお、有線ネットワークは、地上網の一例であり、有線網でもよいし、無線網でもよいし、これらの組み合わせでもよいのは、前述のとおりである。
また、待機用の有線ネットワークを中継する通信機器が通信相手のネットワーク機器と通信できる事で現用系有線ネットワークを中継する機器の停止を確認する事を特徴とする局切替え方式を説明した。なお、有線ネットワークは、地上網の一例であり、有線網でもよいし、無線網でもよいし、これらの組み合わせでもよいのは、前述のとおりである。
この発明の実施の形態1の衛星通信システムを示す図である。 この発明の実施の形態1のフィーダリンクスイッチの構成図を示す図である。 この発明の実施の形態1のフィーダリンク送信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1のフィーダリンク受信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1のサービスリンク送信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1のサービスリンク受信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の信号中継部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の命令処理部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の地上局フィーダリンク送受信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の地上局回線制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の切替制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1のスイッチ制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の回線制御情報の構造を示す図である。 この発明の実施の形態1の端末サービスリンク送受信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の端末回線制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の送信側の衛星通信端末のアプリケーション13のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の受信側の衛星通信端末のアプリケーション13のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1の端末通信制御テーブルの構造図である。 この発明の実施の形態1の概略物理構成とサービスリンクとフィーダリンクを示す図である。 この発明の実施の形態1の端末間通信の論理チャネルを示す図である。 この発明の実施の形態1の回線制御の論理チャネルを示す図である。 この発明の実施の形態1の命令チャネルを示す図である。 この発明の実施の形態1の他の衛星通信システムを示す図である。 この発明の実施の形態1の他の衛星通信システムを示す図である。 この発明の実施の形態2の衛星通信システムを示す図である。 この発明の実施の形態2の切替制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態2のスイッチ制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態2の信号中継部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態2の命令処理部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態2の地上局フィーダリンク送受信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3の衛星通信システムを示す図である。 この発明の実施の形態3のフィーダリンク送信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3のフィーダリンク受信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3の信号中継部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3の地上局フィーダリンク送受信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3の切替制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3のサービスリンク監視部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3の他の衛星通信システムを示す図である。 この発明の実施の形態3の切替制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態4の中継論理チャネルを示す図である。 この発明の実施の形態4の中継衛星通信システムを示す図である。 この発明の実施の形態4の回線情報の構造を示す図である。 この発明の実施の形態5の中継論理チャネルを示す図である。 この発明の実施の形態5の中継通信システムを示す図である。 この発明の実施の形態5の地上局回線制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態5の地上局フィーダリンク送受信部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態5の地上網制御部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態5の中継部のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態5の端末IP管理データベースの構造を示す図である。 この発明の実施の形態5の回線情報の構造を示す図である。
符号の説明
1,1a 衛星通信端末、11 端末サービスリンク送受信部、12 端末回線制御部、13 アプリケーション、14 端末通信制御テーブル、2 通信衛星、21 衛星サービスリンク送信部、211 サービスリンク送信部、212 サービスリンク受信部、22,22a,22c 信号中継部、24,24a 命令処理部、25,25a 衛星アンテナ、23 衛星フィ−ダリンク送受信部、231,231a フィーダリンク送信部、232,232a フィーダリンク受信部、233,233a フィーダリンクスイッチ、3,3a 回線制御地上局、30,30a 地上局アンテナ、31,31a 異常検知部、32,32a,32b,32c,32d,32e 切替制御部、33,33a,33b,33c スイッチ制御部、34,34a,34b,34c,34d,34e 地上局フィーダリンク送受信部、35,35a,35b,35c,35d 地上局回線制御部、36,36a 回線情報データベース、37,37a サービスリンク受信アンテナ、38、38a サービスリンク監視部、39,39a 中継制御部、40,40a 地上網制御部、49 端末IP管理データベース、5,5a 地上網、6 地上網端末、61 通信機器、67 回線制御情報テーブル。

Claims (10)

  1. 通信衛星と通信する現用回線制御地上局において、
    衛星通信の回線制御サービスをする現用側地上局回線制御部と、
    回線制御サービスをするサービス実施局を現用回線制御地上局から待機用回線制御地上局へスイッチングすることを通信衛星に対して要求する切替信号を通信衛星に出力する現用側スイッチ制御部
    を備え、
    上記現用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報を待機用回線制御地上局へ通知しておき、
    上記現用回線制御地上局は、さらに、
    異常を検知して異常を通知する異常通知信号と他の地上局からの切替要求信号との少なくともいずれかを入力して、回線制御サービスを停止させるサービス停止要求信号を現用側地上局回線制御部に出力して現用側地上局回線制御部の回線制御サービスを停止させ、現用側スイッチ制御部に切替要求信号を出力して現用側スイッチ制御部から切替信号を通信衛星に出力させ、切替指示が完了すると待機用回線制御地上局に切替完了通知を送信する現用側切替制御
    を備えたことを特徴とする現用回線制御地上局。
  2. 通信衛星と通信する待機用回線制御地上局において、
    衛星通信の回線制御サービスをする待機側地上局回線制御部と、
    回線制御サービスをするサービス実施局を現用回線制御地上局から待機用回線制御地上局へスイッチングすることを通信衛星に対して要求する切替信号を通信衛星に出力する待機側スイッチ制御部と、
    現用回線制御地上局がサービス不能な状態を検出する待機側異常検知部と
    を備え、
    上記待機用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報の通知を現用回線制御地上局から受けとっておき、
    上記待機用回線制御地上局は、さらに、
    待機側異常検知部が現用回線制御地上局のサービス不能な状態を検出した場合、待機側スイッチ制御部に切替要求信号を出力して、待機側スイッチ制御部から通信衛星に切替信号を送信させ、待機側地上局回線制御部にサービス開始要求信号を出力し待機側地上局回線制御部の回線制御サービスを開始させる待機側切替制御
    を備えたことを特徴とする待機用回線制御地上局。
  3. 通信衛星と通信する待機用回線制御地上局において、
    衛星通信の回線制御サービスをする待機側地上局回線制御部と、
    通信衛星に対して待機用回線制御地上局へのスイッチングが完了したかを問合わせる問合せ信号を通信衛星に出力し通信衛星から待機用回線制御地上局へのスイッチングが完了したか否かを示す確認信号を受信する待機側スイッチ制御部と
    を備え、
    上記待機用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報の通知を現用回線制御地上局から受けとっておき、
    上記待機用回線制御地上局は、さらに、
    現用回線制御地上局から切替通知を受信して、待機側スイッチ制御部に切替確認要求信号を出力して、待機側スイッチ制御部から通信衛星に問合せ信号を送信させて待機側スイッチ制御部に通信衛星から確認信号を受信させ、この確認信号に基づいて、待機側地上局回線制御部にサービス開始要求信号を出力し待機側地上局回線制御部の回線制御サービスを開始させる待機側切替制御
    を備えたことを特徴とする待機用回線制御地上局。
  4. 通信衛星と通信する待機用回線制御地上局において、
    衛星通信の回線制御サービスをする待機側地上局回線制御部と、
    通信衛星の送信しているサービスリンクの信号を受信することにより衛星通信のサービスリンクの使用状態を監視して現用回線制御地上局が通信衛星を経由してサービスリンク使用中かサービスリンク使用停止中かを示す監視結果信号を出力する待機側サービスリンク監視部と
    を備え、
    上記待機用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報の通知を現用回線制御地上局から受けとっておき、
    上記待機用回線制御地上局は、さらに、
    現用回線制御地上局から切替通知を受信して、待機側サービスリンク監視部が出力する監視結果信号がサービスリンク使用停止中を示す場合に、待機側地上局回線制御部にサービス開始要求信号を出力し待機側地上局回線制御部の回線制御サービスを開始させる待機側切替制御
    を備えたことを特徴とする待機用回線制御地上局。
  5. 通信衛星と通信する衛星通信端末と、地上網の通信端末との間を中継する現用中継局において、
    衛星通信と地上網通信との通信を中継する現用側中継制御部と、
    地上網との通信を制御する現用側地上網制御部と、
    衛星通信と地上網通信との通信を中継する中継局を現用中継局から待機用中継局へスイッチングすることを通信衛星に対して要求する切替信号を通信衛星に出力する現用側スイッチ制御部と、
    異常を検知して異常を通知する異常通知信号を出力する現用側異常検知部と、
    現用側異常検知部が出力した異常通知信号を入力して、現用側スイッチ制御部に切替要求信号を出力して現用側スイッチ制御部から切替信号を通信衛星に出力させ、待機用中継局に切替通知を送信するとともに、現用側中継制御部と現用側地上網制御部との動作を待機用中継局へ切り替えるための回線情報を待機用中継局に送信する現用側切替制御部と
    を備えたことを特徴とする現用中継局。
  6. 通信衛星と通信する現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局とを備えた衛星通信システムにおいて、
    現用回線制御地上局は、
    衛星通信の回線制御サービスをする現用側地上局回線制御部と、
    回線制御サービスをするサービス実施局を現用回線制御地上局から待機用回線制御地上局へスイッチングすることを通信衛星に対して要求する切替信号を通信衛星に出力する現用側スイッチ制御部と
    を備え、
    上記現用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報を待機用回線制御地上局へ通知しておき、
    上記現用回線制御地上局は、さらに、
    異常を検知して異常を通知する異常通知信号と他の地上局からの切替要求信号との少なくともいずれかを入力して、回線制御サービスを停止させるサービス停止要求信号を現用側地上局回線制御部に出力して現用側地上局回線制御部の回線制御サービスを停止させ、現用側スイッチ制御部に切替要求信号を出力して現用側スイッチ制御部から切替信号を通信衛星に出力させ、切替指示が完了すると待機用回線制御地上局に切替完了通知を送信する現用側切替制御部
    を備え、
    上記待機用回線制御地上局は、
    衛星通信の回線制御サービスをする待機側地上局回線制御部
    を備え、
    上記待機用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報の通知を現用回線制御地上局から受けとっておき、
    上記待機用回線制御地上局は、さらに、
    現用回線制御地上局から切替完了通知を受信した場合、待機側地上局回線制御部にサービス開始要求信号を出力し待機側地上局回線制御部の回線制御サービスを開始させる待機側切替制御部
    を備えたことを特徴とする衛星通信システム。
  7. 通信衛星と通信する現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局とを備えた衛星通信システムにおいて、
    現用回線制御地上局は、
    衛星通信の回線制御サービスをする現用側地上局回線制御部と、
    回線制御サービスをするサービス実施局を現用回線制御地上局から待機用回線制御地上局へスイッチングすることを通信衛星に対して要求する切替信号を通信衛星に出力する現用側スイッチ制御部と
    を備え、
    上記現用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報を待機用回線制御地上局へ通知しておき、
    上記現用回線制御地上局は、さらに、
    異常を検知して異常を通知する異常通知信号と他の地上局からの切替要求信号との少なくともいずれかを入力して、回線制御サービスを停止させるサービス停止要求信号を現用側地上局回線制御部に出力して現用側地上局回線制御部の回線制御サービスを停止させ、現用側スイッチ制御部に切替要求信号を出力して現用側スイッチ制御部から切替信号を通信衛星に出力させ、待機用回線制御地上局に切り替えを予告する切替通知を送信する現用側切替制御部
    を備え、
    上記待機用回線制御地上局は、
    衛星通信の回線制御サービスをする待機側地上局回線制御部と、
    通信衛星に対して待機用回線制御地上局へのスイッチングが完了したかを問合わせる問合せ信号を通信衛星に出力し通信衛星から待機用回線制御地上局へのスイッチングが完了したか否かを示す確認信号を受信する待機側スイッチ制御部と
    を備え、
    上記待機用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報の通知を現用回線制御地上局から受けとっておき、
    上記待機用回線制御地上局は、さらに、
    現用回線制御地上局から切替通知を受信して、待機側スイッチ制御部に切替確認要求信号を出力して、待機側スイッチ制御部から通信衛星に問合せ信号を送信させて待機側スイッチ制御部に通信衛星から確認信号を受信させ、この確認信号に基づいて、待機側地上局回線制御部にサービス開始要求信号を出力し待機側地上局回線制御部の回線制御サービスを開始させる待機側切替制御部
    を備えたことを特徴とする衛星通信システム。
  8. 通信衛星と通信する現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局とを備えた衛星通信システムにおいて、
    上記現用回線制御地上局は、
    衛星通信の回線制御サービスをする現用側地上局回線制御部
    を備え、
    上記現用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報を待機用回線制御地上局へ通知しておき、
    上記現用回線制御地上局は、さらに、
    異常を検知して異常を通知する異常通知信号と他の地上局からの切替要求信号との少なくともいずれかを入力して、回線制御サービスを停止させるサービス停止要求信号を現用側地上局回線制御部に出力して現用側地上局回線制御部の回線制御サービスを停止させ、待機用回線制御地上局に切り替えを予告する切替通知を送信する現用側切替制御部
    を備え、
    上記待機用回線制御地上局は、
    衛星通信の回線制御サービスをする待機側地上局回線制御部と、
    通信衛星の送信しているサービスリンクの信号を受信することにより衛星通信のサービスリンクの使用状態を監視して現用回線制御地上局が通信衛星を経由してサービスリンク使用中かサービスリンク使用停止中かを示す監視結果信号を出力する待機側サービスリンク監視部と
    を備え、
    上記待機用回線制御地上局は、
    現用回線制御地上局が割り付けた回線情報の通知を現用回線制御地上局から受けとっておき、
    上記待機用回線制御地上局は、さらに、
    現用回線制御地上局から切替通知を受信して、待機側サービスリンク監視部が出力する監視結果信号がサービスリンク使用停止中を示す場合に、待機側地上局回線制御部にサービス開始要求信号を出力し待機側地上局回線制御部の回線制御サービスを開始させる待機側切替制御部
    を備えたことを特徴とする衛星通信システム。
  9. 上記現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局は、通信衛星を介した端末間の通信データを中継する中継制御部を備え、
    現用回線制御地上局は、現用回線制御地上局が割り付けた回線情報に加え、待機用回線制御地上局の中継制御部が使用する回線情報を待機用回線制御地上局へ通知しておき、
    待機用回線制御地上局の上記中継制御部は、
    通知された上記回線情報を引き継ぐことにより、上記現用回線制御地上局から待機用回線制御地上局への切り替えが発生した際に通信衛星を介した上記端末間の通信データの中継を継続することを特徴とする請求項6〜8いずれかに記載の衛星通信システム。
  10. 上記現用回線制御地上局と待機用回線制御地上局は、通信衛星と通信する衛星通信端末と、地上網の通信端末との間を中継する中継制御部と、
    地上網からの通信データを中継制御部に転送すると共に中継制御部からの通信データを地上網に転送する地上網制御部と
    を備え、
    現用回線制御地上局は、現用回線制御地上局の中継制御部と地上網制御との動作を待機用回線制御地上局へ切り替えるための回線情報を待機用回線制御地上局に通知しておき、
    待機用回線制御地上局の中継制御部と地上網制御部とは、
    通知された上記回線情報を引き継ぐことにより、上記現用回線制御地上局から待機用回線制御地上局への切り替えが発生した際には衛星通信端末と地上網末との間の通信データの中継を継続することを特徴とする請求項6〜8いずれかに記載の衛星通信システム。
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