JP4420319B2 - 位置検出器付きスプール弁 - Google Patents

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Description

本発明は産業機械及び建設機械等に使用されるスプール弁(スプール形方向制御弁)のスプールの位置を直接検出できる検出器付きスプール弁に関し、特に電磁弁の電磁コイルの励磁、非励磁時のスプールの位置を直接検出できる検出器付きスプール弁に関する。
図4に、最も一般的なスプール弁である電磁弁の構造を示す。この電磁弁51は複数の流体通路を備えた軸方向穴53aを有する本体53と、軸方向穴53aに挿入され軸方向移動により流体通路を切換るようにされたスプール52と、スプールを左右に移動させるための電磁コイル30a,30bが設けられ、コイルの電気端子を外部と接続するためのコネクタ54a,54bが接続されている。スプール52の両側には段部2a,2bが設けられており、スプールの端部2c,2dにロッド55a,55bが当接するようにされ、ロッドは図示しない可動鉄心と一体とされ、ソレノイドガイド11a,11bに軸方向移動可能に挿入されている。ソレノイドガイド11a,11bは本体53の軸方向穴端部に設けられたねじ53c,53cに螺着されOリング56によりシールされた状態で本体に固定されている。ロッド55a,55b、可動鉄心が挿入されるソレノイドガイド11a,11bの挿入穴の反本体側は密閉され、本体53とソレノイドガイドとの間が密閉され、本体軸方向穴53aの圧力を高くすることができるようにされ、いわゆる油浸形電磁弁となっている。ソレノイドガイド11a,11bに電磁コイル30a,30bが嵌挿されナット34で電磁コイルが固定されている。電磁コイル30a,30bを通電することにより可動鉄心を移動させロッド55a,55bでスプール52を押しつけ方向に付勢する。本体両端側部にスプール52と同心に設けられた中空穴を有するリング状のストッパ57a,57bが設けられている。
ストッパ57a,57bの外側の当接面58a,58b又はスプール52の段部2a,2bのいずれか一方、または同時に当接可能にかつ軸方向に移動可能にされたスプールと同心の中空穴を有するリング状のリテーナ59a,59bが設けられ、リテーナとソレノイドガイド11a,11bとの間にスプリング12a,12bが設けられており、リテーナがスプリングにより軸方向本体側に付勢されている。両側のリテーナが当接する当接面58a,58bの間隔とスプールの両側の段部2a,2bの間隔とはほぼ同一寸法にされ、電磁コイル30a,30bが非通電の時はスプール2はスプリング12a,12b及びリテーナ59a,59bにより中間位置に保持される。両側の当接面58a,58bの間隔よりスプールの両側の段部2a,2bの間隔が例えばΔLだけ小さいときは、両側のリテーナ59a,59bはそれぞれ当接面58a,58bに接触し、スプール52は両リテーナ間をΔLだけふらつき、両側の当接面の間隔よりスプールの両側の段部の間隔が例えばΔLだけ大きいときは、両スプリング強さの平行する位置でスプールが保たれるが、スプリング力が異なる場合はリテーナの一方のみが当接面に接触し、スプールはΔLだけ反当接面側に寄る。このため、できる限り両側の当接面の間隔とスプールの両側の段部の間隔の差ΔLが小さくなるような寸法にされている。これにより、非通電時はスプール52が中立にされ、図で右側の電磁コイル30bに通電するとロッド55bがスプールを押し、スプールが左側のリテーナ59a及びスプリング12bを押して左側に移動して流体通路を切り換える。このとき、右側のリテーナ59bは当接面58b(ストッパ57b)に当接したままである。また、図で左の電磁コイル30aに通電するとロッド55aがスプール52を押し、スプールが右側のリテーナ59b及びスプリング12bを押して右側に移動して流体通路を切り換える。このとき、左側のリテーナ59aは当接面58a(ストッパ57a)に当接したままである。
一方、電磁弁51のコネクタ54a,54bの中には、電磁コイル30a,30bに対して並列に組みつけられたインジケータライトを装備しているものがある。このライトは、電磁コイル両端に電圧が印加されると点灯する。しかし、このライトは電磁コイルの励磁に伴い、スプールが確実に移動していることを示すものではない。例えば、電磁コイルに電圧を印加しても、電磁コイルが断線していてスプールが動かない場合でも点灯するからである。また、油浸形電磁弁においては、スプール52が密閉耐圧空間内に置かれ、また、本体53、スプール52、ソレノイドガイド11a,11b、リテーナ59a,59b、スプリング12a,12b等は強度を必要とするため金属が用いられ電気的に導通しているためスプールの位置を電気的に検知することができない。そこで、特許文献1においては、密閉耐圧空間の外側から差動トランスを用いてスプールの位置を検出している。また、特許文献2においては磁気センサを用いて密閉耐圧空間内のスプールの位置を検出している。
特開平10−177918号公報 特開2002−89742号公報
しかしながら、特許文献1に示すような、差動トランスタイプのものは、弁構造が複雑になる。差動トランス及び専用の電気回路(アンプ)が必要になるので高価となる。また、使用前に、差動トランス又は検出体であるコアの位置を調整する必要がある。さらには、差動トランス及び電気回路(アンプ)の温度変化により、検出体の検出位置が変化する(温度ドリフトと呼ばれる現象が発生する)等という問題があった。また、特許文献2に示すような磁気センサタイプのものにおいては、弁構造が複雑になる。磁気センサが必要になるので高価である。使用前に、磁気センサ又は検出体であるマグネットの位置を調整する必要がある。磁気センサの温度変化により、検出体の検出位置が変化する(温度ドリフトと呼ばれる現象が発生する)等の同様な問題があった。さらに、磁気センサがONとなる検出体の位置と、OFFとなる検出体の位置に違いがある(ヒステリシスがある)ので、磁気センサの位置調整が難しいという問題があった。さらに、両者とも密閉耐圧空間のスプールを外部から検出するので感度も悪いという問題があった。
本発明の課題は前述した問題点に鑑みて、高価なセンサ及び電気回路を使用しない。簡単な構造で、耐久性に優れている。使用前段階でのセンサ及び検出体の位置調整が不要。磁気センサとは違い、ON時とOFF時の検出位置が同一(ヒステリシスがない)。温度の変化により、検出体の検出位置が変化しない(温度ドリフトがない)等の特長をもつスプールの位置を直接検出できるスプール位置検出装置付きスプール弁、さらには電磁弁を提供することである。また、油浸形電磁弁のようにタンクラインに高い背圧を加えてもスプールの位置を直接検知できるセンサ構造とすることである。さらには、組み付けが容易なセンサ構造を提供することである。
本発明においては、複数の流体通路を備えた軸方向穴を有する本体と、前記軸方向穴に挿入され軸方向移動により前記流体通路を切換えるようにされ両側に段部を有するスプールと、前記スプール端部に当接可能にされたロッドと、前記ロッドを前記スプール方向へ付勢し前記スプールを軸方向移動させる付勢手段と、前記スプールと同心に前記軸方向穴の両側に設けられ前記スプールとは干渉しないようにされたリングと、前記リングの外方側端面又は前記段部に当接可能にかつ軸方向に移動可能にされた前記スプールと同心に前記段部を除き前記スプールと干渉しないようにされたリテーナと、前記リテーナを前記スプール側に付勢するスプリングと、を有し、さらに、前記段部間の長さが前記リングの外方側端面間の長さより小さくされ、前記スプールの動きにより前記リテーナと前記リングとを当接又は離脱できるようにされており、それぞれの側の前記リテーナは導電性を有し外部との電気接続可能にされた電気端子とで電気的に導通されており、前記リングは前記電気端子とは異なる検出電気端子と電気的に接続され、前記リングと前記リテーナが当接したときは前記リングを介して前記電気端子と検出電気端子が導電し、前記リングと前記リテーナが離れているときは少なくとも前記リングと前記電気端子とが導電しないようにされたスプール位置検出装置付きスプール弁を提供することにより前述した課題を解決した。
即ち、従来のスプールの両端に設けられスプールの中立位置を確保するストッパ(当接面)を外部とは電気的に絶縁されたリングとし、電気端子に電気的に接続されたリテーナとこのリングとをスプールの動きにより当接又は離脱できるようにし、例えばリングとリテーナの当接面を互いに金属接触させ導電可能とさせる等して、リングとリテーナを開閉スイッチとした。また、スプールの段部間の長さをリテーナが当接するリングの外方側端面間の長さより小さくしたので、スプール中立時にかならずリングにリテーナが当接するようにされる。従って、スプール中立時はスプリングにより両側のリテーナがそれぞれリングに当接し、両側のリングとリテーナが導通、即ち、電気端子と検出電気端子が導通する。また、スプールが一方のリングから離れ他方のリング側方向に移動したときは、一方のリングとリテーナは当接(導電)したままであるが、他方のリテーナは移動するスプールの段部に引っかかって他方のスプリングに抗して移動し、他方のリングとリテーナが離れ、他方側の電気端子と検出電気端子が非導電となる。同様に、スプールが他方のリングから離れ一方のリング側方向に移動したときは、一方側が非導電となる。このようにスプールの中立位置及び作動時にリングとリテーナ間が導電、非導電となるのでスプールの位置を検出できる。また、スプールそのものがリテーナに直接作用し、開閉スイッチとするので、密閉空間外から検出する必要が無く、密閉空間内でスプールの位置を直接検出できる。
なお、リテーナと電気端子との導電は、導電性のリテーナと電気端子とをリード線で接続する。あるいは、導電性のリテーナ、導電性のスプリング、導電性のガイド、導電性の本体を経由して電気端子に接続する等種々の経路が可能である。また、スプールが中立及び左右方向に移動する3位置弁の場合は、中立時は両方が導電、スプールが左位置の時は左側が非導電、右側が導電、右位置では左側が導電、右側が非導電となる。また、両側電磁弁タイプでスプールの左右方向の2ポジションである2位置弁の場合等では、スプールが左位置の時は左側が非導電、右側が導電、右位置では左側が導電、右側が非導電となるようにできる。なお、段部は必ずしも左右対称でなくてもよい。
一方、3位置弁であっても、片側の導電のみ検出できればよい場合や、2位置弁では、例えばスプリングで左又は右の一方に押され中立状態(スプリングリターン状態)にされて片方のみ導電を検出すればよい場合がある。そこで、請求項2に記載の発明においては、前記リングは一方にのみに備えられ、前記スプール端部に当接可能にされたロッドと、前記ロッドを前記スプール方向へ付勢し前記スプールを軸方向移動させる付勢手段と、が前記反リング側に設けられ、前記反リング側のリテーナはスプールと同心の前記軸方向穴端部に設けられた当接面又は前記スプールの反リング側の前記段部に当接可能にかつ軸方向に移動可能にされた前記スプールと同心に前記段部を除き前記スプールと干渉しないようにされたリング状であって、前記反リング側に設けられた前記スプリングにより前記スプール側へ付勢され、前記スプールの段部間の長さが前記リングの外方側端面と前記当接面との間の長さより小さくされ、前記スプールの動きにより前記反リング側のリテーナと前記リングとを当接又は離脱できるようにされたスプール位置検出装置付きスプール弁とした。
中立時状態あるいはスプリングリターン状態では、両側のスプリング及びリテーナでスプールの位置決めが行われる。このとき、スプールの段部間の長さがリングの端面と当接面との間の長さより小さくされているので、リングとリテーナとが接触し、導電状態となる。スプールを反リング側方向へ移動させても、この状態は変わらない。一方、スプールをリング側に移動させるとリングとリテーナとが離れ非導電状態となる。従って3位置弁の場合は、中立状態からリング側にスプールが移動した場合の検出ができる。一方二位置弁の場合も同様であり、中立状態では導電であり、スプールをリング側に移動させるとリングとリテーナとが離れ非導電状態となる。従って2位置弁の場合は、反リング側にスプールを押すロッド等を設けて作動させると作動状態を検出でき、2位置弁でのスプールの位置も直接検知できる。
開閉スイッチの一方を構成するリングは検出電気端子及びリテーナ以外の部品と電気的に絶縁する。より具体的には、請求項3に記載の発明において、前記本体の軸方向穴の端部には段付き部を有する同心の貫通穴が設けられており、前記貫通穴内に前記段付き部より順に前記スプールが干渉しないようにされたリング状の第一のスペーサと、前記リングと、前記リテーナ及び前記スプールが干渉しないようにされた筒状の第二のスペーサと、が前記リングが前記本体と電気的に接触しないように順次挟持固定されるように前記ガイドの先端が押し込まれ、少なくとも前記第一のスペーサと前記リングの接触部及び前記リングと前記第二のスペーサの接触部が電気的に絶縁されたスプール位置検出装置付きスプール弁とした。
即ち、本体の軸方向穴の端部に段付き貫通穴を設け、貫通穴の段付き部より第一のスペーサ、リング、第二のスペーサを順次配設し、ガイドの先端で押しつけることによりリングを挟持固定し、例えば第一、第二のスペーサとリングとをインロー嵌合とし、本体と電気的に触れないようにする。また、第一、第二のスペーサを電気絶縁材としたり、材質を鉄、鋼、アルミ等の金属とし、リングとの接触面にフッ素コーティングやセラミックコーティング等の電気絶縁コーティング等を施す。また、リング、リテーナの材質は鉄、鋼、その他の導電可能な金属とする。これにより容易にリングをリテーナを除く各部品と電気的に絶縁状態にできる。なお、電気絶縁材料や、コーティングの種類は強度と電気絶縁耐圧により種々のものを適宜選択すればよい。
また、リングと検出電気端子との接続は金属製リングにリード線等を蝋付け、溶接すればよいが密閉耐圧容器内に封入する場合はシールや電気接続部の品質確保が困難である。そこで、請求項4に記載の発明においては、前記貫通穴軸直角方向に連通路が明けられ、前記連通路を密閉するブッシュと、前記ブッシュの通し穴内に設けられたシール部材と、前記シール部材にシールされながらブッシュ通し穴を非導電状態で貫通する導電性ロッドと、を備え、前記導電性ロッドの先端が前記リングの軸直角方向に設けられためねじに導電状態で螺着され、前記導電性ロッドの他端が前記検出電気端子とリード線を介して接続されたスプール位置検出装置付きスプール弁とした。
貫通穴軸直角方向に明けられた連通路を密閉するブッシュの通し穴内に設けられたシール部材にシールされながら通し穴を貫通する導電性ロッドにより、導電性ロッドを密閉耐圧空間内に確保しながら、導電性ロッドの一部(他端)を外部に暴露でき、検出電気端子とリード線で接続される。また、導電性ロッド先端がリングに螺着されており、リングとの導電性が確保される。また、密閉耐圧空間内の圧力が高くても導電性ロッドはめねじを介してリングにより支えられるのでブッシュ通し穴より外部へ飛び出すことがない。また、導電性ロッドの組み付けにおいては、先に、リングのめねじ部が本体の連通路側に向くようにリングを所定の位置に固定し、本体の連通路側から導電性ロッドを入れ螺着し、さらにシール部材及びブッシュを組み付ければよく。また、分解も同様である。なお、電気端子及び検出電気端子が設けられたコネクタは連通路の近傍、又は連通路の上に設けるのがよい。
スプールを駆動する手段は、電磁コイル、手動、油圧パイロット方式等が可能である。特に、電磁コイルを用いたものは操作も簡単で、また、遠隔操作も容易である。そこで、請求項5に記載の発明においては、前記スプールの端部に当接可能にされたロッドが設けられ、前記ロッドは可動鉄心に接続され、前記可動鉄心が電磁コイルにより駆動可能にされた電磁弁であるスプール位置検出器付きスプール弁とした。これにより、電磁コイルを励磁させ可動鉄心を動かしロッドによりスプールを押しつけて移動させ、スプールの移動をリングとリテーナで検知できる。
本発明においては、スプールの中立位置及び作動時にリングとリテーナ間が導電、非導電となるようにリングとリテーナで開閉スイッチを構成するようし、さらに密閉空間内でスプールの位置を直接検出できるものとしたので、検出精度がよく、高価なセンサ及び電気回路が不要、構造が簡単で、耐久性に優れ、使用前段階でのセンサ及び検出体の位置調整が不要となり、ヒステリシスやドリフトがない、さらには取り扱いが簡単で使用しやすいスプール位置検出器付きスプール弁を提供するものとなった。また、従来の部品を大幅に変えることなく構成できるものとなった。また、両側、片側に検出器を設けるようにして、3位置弁、2位置弁にも適用できる(請求項2)。
また、軸方向穴の端部に設けた貫通穴の段付き部より第一のスペーサ、リング、第二のスペーサを順次配設し、ガイドの先端で押しつけることによりリングを挟持固定し、かつリングと本体とが電気的に触れないようにしたので、構造が簡単で、耐久性の高いものとなった。また、密閉耐圧空間内で構成できるので油浸形電磁弁等に適したものとなった(請求項3)。さらに、ブッシュの通し穴内に設けられたシール部材にシールされながら通し穴を貫通する導電性ロッドを密閉耐圧空間内に確保しながら外部の検出電気端子接続させ、導電性ロッド先端がリングに螺着固定されるので、密閉耐圧空間内の圧力が高圧でも適用でき、油浸形電磁弁のようにタンクラインに高い背圧を加えてもスプールの位置を直接検知できるものとなった。さらに、本体の貫通穴直角方向の連通路側から、リングのめねじに導電性ロッド、シール、ブッシュを組み付けられるので、組立、分解も容易なスプール位置検出器付きスプール弁を提供するものとなった(請求項4)。
かかる構造のスプール位置検出器付きスプール弁のスプールを可動鉄心のロッドにより押して移動できるようにし、可動鉄心を電磁コイルにより駆動可能な電磁弁とすることにより、電磁弁のスプールの検出が容易に実現できるものとなった(請求項5)。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態を示すスプール位置検出器付きスプール弁の中立時の部分断面図である。本発明のスプール位置検出器付きスプール弁31は、左右に電磁コイル30a、30bをもつ油浸形3位置電磁弁であり、図1は、電磁弁を非通電とし、スプール2が中立状態の場合を示している。図1に示すように、本体1は、複数の流体通路を備えた軸方向穴を有するボディ10′と、ボディ10′の両側に固定された軸方向穴と段付き貫通穴を有するケース10a,10bとから構成されている。本体1は一体で構成してもよいが、複雑な流体路を有し、また、加工や、取り扱い、組み付けの容易化をはかるため、前述した従来の鋳物製の本体53を流用しボディ10′とし、その両側に金属製のケース10a,10bを設け本体1としたものである。本体1の軸方向穴1aに挿入され軸方向移動により流体通路を切換るようにされたスプール2が挿入されている。ケース10a,10bの軸方向穴1aの端部に段付き貫通穴22a,22bが設けられている。軸方向穴、貫通穴は同心である。貫通穴端のねじ22c,22dにガイドであるソレノイドガイド11a,11bの先端ねじが螺着されガイドがケース10a,10bに固定されている。ガイド11a,11bの反ねじ側には図示しない雄ねじが切られており、ナット34が螺着されている。ガイドが挿入された電磁コイル30a,30bが本体1のケース10a,10bとナット34,34間に挟持され、これにより本体(ボディ及びケース)、ガイド、電磁コイルが一体とされている。電磁コイル30a,30bには、コイル端子を外部電源と接続するためのコネクタ54a,54bが設けられている。本体1のケース10a,10bには外部との電気接続が可能なコネクタ19a,19bが取付られている。コネクタ19a,19bには端子が設けられ電気的に絶縁された検出電気端子21a,21bと、本体1のケース10a,10b、ボディ10′に電気的に接続(アース)された電気端子20a,20bとが設けられている。
スプール2は中立時オールポートブロックタイプのもので、スプールの両側には段部2a,2bが設けられている。さらに、スプール2と同心でスプール端部2c,2dに当接可能にされたロッド55a,55bが設けられている。ロッドは図示しない可動鉄心に接続され、ガイド穴11c,11dに挿入されており、可動鉄心と電磁コイル30a,30bとでロッド55a,55bをスプール2方向へ付勢する付勢手段を構成している。電磁コイル30a,30bに通電することにより、可動鉄心を介してロッド55a,55bをスプール2に押しつけ軸方向に移動させる。スプール2の段部2a,2bを形成する小径部2e,2fより大きく段部外径より小さい中空穴を有し、段部に当接可能にされたリテーナ4a,4bが小径部に摺動可能に嵌合している。リテーナ4a,4bはガイド11a,11b端とリテーナ間に設けられたスプリング12a,12bによりリテーナがスプールを押すようにされている。
スプール2の端部はケース貫通穴22a,22bに突出している。この貫通穴の段付き部23a,23bよりスプール2の軸と同心の中空穴を有する第一のスペーサ5a,5b、リング3a,3b、第二のスペーサ6a,6bが順次配設されガイド11a,11bの先端で押し込まれ挟持固定されている。第一、第二のスペーサのリング側面には凹形状のインロー部5c,5d,6c,6dが形成されている。リングの両端面にはこの凹形状のインロー部にはめ込まれるように凸状部3c,3d,3e,3fが形成されている。これにより、リング3a,3bを第一及び第二のスペーサ5a,5b,6a,6bで軸及び軸直角方向に挟持し、リングと本体1(ケース10a,10b、ボディ10′)との接触を防止している。第一、第二のスペーサはリングとケースとが電気的に導通しないように電気絶縁材とされている。本発明の実施の形態においては、電気絶縁材は機械的強度、耐熱性、耐油性等から、ガラス繊維強化ポリアミド66樹脂としている。従って、リング3a,3bは本体1(ケース10a,10b、ボディ10′)、第一、第二のスペーサ5a,5b,6a,6bとは電気的に絶縁されている。当然に第一のスペーサ及びリングの中空穴径は移動するスプール2と干渉しない大きさにされる。また、第二のスペーサ6a,6bは筒状であって、リテーナ4a,4b及びスプリング12a,12bと干渉しないようにされている。
リテーナ4a,4bはスプリング12a,12bによりスプール2を押しつけるようにされている。リテーナ4a,4bの外周は第二のスペーサの内径より小さくされ、リング3a,3bの外方側端面(リテーナとリングとの接触面)13a,13bに当接するようにされている。スプール段部2a,2bがリングの外方側端面13a,13b位置より内側にあるときにはリテーナ4a,4bがリングの外方側端面に当接するようにされ、スプール段部がリングの外方側端面位置より外側にあるときにはリテーナがスプールの段部と当接するようにされている。また、スプールの段部2a,2b間の長さはリングの外方側端面13a,13b間の長さより小さくされており、スプール2が中立にあるときは必ず両側のリング3a,3bとリテーナ4a,4bとが接触するようにされている。リングのリテーナとの接触面(外方側端面)13a,13bは絶縁コーティングはなく、金属面が露出しているので接触によりリングとリテーナは電気的に導電するようにされている。導電体であるリテーナ4a,4bは、同じく導電体であるスプリング12a,12b、ソレノイドガイド11a,11bを介して、同じく導電体であるケース10a,10b、ボディ10′と常に導通している。また、ケースは電気端子20a,20bに接続されているので、リテーナ4a,4bと電気端子はそれぞれ常に導通している。
本体1のケース10a,10bのコネクタ19a,19bの下側位置に貫通穴22a,22b軸直角方向に連通路14が明けられている。連通路は貫通穴に設けられたリング3a,3bの側面と同位置にされている。また、リング3a,3bの回転方向位置は、連通路14から見てリング側面に設けられためねじ15がほぼ正面になるようにされている。連通路端には段付きのブッシュ8が挿入され段付き部8c,8dにOリング16が装着されている。また、ブッシュ8には通し穴18が形成され通し穴内にシール部材であるOリング17が装着され、Oリングをとめるためのシールプレート9が設けられ、ブッシュ、シールプレート共に電気絶縁材であるガラス繊維強化ポリアミド66樹脂とされている。導電性ロッド7a,7bが通し穴18及び通し穴Oリング17穴を貫通し、導電性ロッドの外周が通し穴のOリングでシールされている。導電性ロッド7a,7bの先端はリング側面に設けられためねじ15に電気的に導通状態で螺着固定されており、導電性ロッド7a,7bの他端は検出電気端子21a,21bとリード線24を介してそれぞれ接続されている。これにより、リング3a,3bと導電性ロッド7a,7bと検出電気端子21a,21bとが、電気的に常時接続される一方、本体1(ケース10a,10b、ボディ10′)やガイド11a,11b等とは絶縁されている。
次に、かかるスプール位置検出器付きスプール弁31の作動について説明する。図2は図1のスプール位置検出器付きスプール弁の右側の電磁コイル30bに通電した状態を示す部分断面図である。なお、図1と同様の主たる部品については同符号を付している。電磁コイル30a,30bの両方が非励磁の場合の図1に示す中立時においては、両側のリング3a,3b及びリテーナ4a,4bが接触面13a,13bで接触しており、電気端子20a,20b及び検出電気端子21a,21bは互いに導通している。図2に示すように、図でみて右側の電磁コイル30bを励磁した場合、スプール2は左方向に移動する。すると、右側のリテーナ4bとリング3bは接触面13bで接触したままであるが、左側のリテーナ4aはスプールの移動に伴なって左方向へ移動するので、左側のリテーナとリング3aとは非接触となる。つまり、右側の電気端子20bと検出電気端子21bは導通しているが、左側の電気端子20aと検出電気端子21aは導通していない状態となる。同様の原理で、左側の電磁コイル30aを励磁すると、左側の電気端子20aと検出電気端子21aとは導通しているが、右側の電気端子20bと検出電気端子21bとは導通しない状態となる。このように、非励磁状態、右側の電磁コイル30a励磁状態、左側の電磁コイル30bの励磁状態それぞれにおいて、左右のリテーナ4aとリング3aとの接触状態が全て異なる。各状態によってリテーナとリングとの接触状態が違うということは、各リテーナとリングに接続されている電気端子同士の導通状態も変わることとなり、これを利用して、スプール2がどの位置にいるかを直接検出することができる。
なお、スプール段部2a,2b間と外方側端面(接触面)13a,13b間の距離の差ΔLは、電磁コイル30a,30b励磁時にスプール2が移動し、リテーナ4b,4aを移動させるまでの距離(リテーナとスプールの隙間)の最大値となる。そこで、例えば図1に示す中立時(オールポートブロックタイプ)においては、各ポート間が連通しないように、供給ポート41と負荷ポート42a,42b、負荷ポートとタンクポート43a,43bをそれぞれ遮断している各ランド44a,44b,45a,45bの長さはΔLより長くするのが好ましい。また、リング3a,3bを固定する第一、第二のスペーサ5a,5b,6a,6b及び、導電性ロッド7a,7bを支持するブッシュ8とシールプレート9は、絶縁されている必要があるが、絶縁体から製作してもよく、導電体で製作した後絶縁コーティング等の絶縁処理を施してもよい。また、リテーナ4a,4bはスプリング12a,12b等の接触導電体部品を通してガイド11a,11b、ケース10a,10bと導電させ、電気端子20a,20bと繋げているが、リテーナ4a,4bに直接電線等を接続して、外部端子と接続させても良い。なお、本体1をケース10a,10b、ボディ10′とに分離したもので説明したが一体ものでもよい。
本発明の他の実施の形態について図面を参照して説明する。図3は、本発明の他の実施の形態を示す2位置形のスプール位置検出器付きスプール弁の中立時(電磁コイルを非通電としスプリングリターン時)の部分断面図である。図1と同様の部品については、同符号を付し説明の一部を省略する。他の実施の形態のスプール位置検出器付きスプール弁31′は、図3でみて左側に電磁コイル30aをもつ油浸形2位置電磁弁である。図1の場合とは、ボディ10′に対してケース10b、リング3bとリテーナ4bの開閉スイッチが一方のみに設けられ、スプール2′を作動させるロッド55a及び可動鉄心を含む電磁コイル30aが反リング側の一方にのみに備えられている点で異なる。さらに、反リング側のリテーナ4′は、リングではなく、従来と同様の当接面58a(但しストッパを設けずにボディに直接設けられている)に当接するようにされている。また、反リング側リテーナ4′は当接面58a又はスプール2′の反リング側の段部2′aに当接可能にかつ軸方向に移動可能にされたスプールと同心の中空穴を有するリング状とされ、反リング側に設けられたスプリング12aによりスプール側へ付勢されている。また、スプールの段部2′a,2bは左右非対称であり、形状の異なるスプールの段部間の長さがリング3bの端面(接触面)13bと当接面58aとの間の長さより小さくされている等の点が図1の3位置弁の場合と異なる。スプール2′の左側段部2′aはスプールの端部小径部に鍔を設けることにより形成している。
詳述すると、図3は電磁弁30aを非通電とし、スプール2′が中立(スプリングリターン)状態の場合を示している。本体1′は、複数の流体通路を備えた軸方向穴1aを有するボディ10′と、ボディの右側に設けられた軸方向穴と段付き貫通穴を有するケース10bと、ボディの左側に軸方向穴を有するカバー10とで構成されている。本体1′の軸方向穴1aに挿入され軸方向移動により流体通路を切換るようにされたスプール2′が挿入されている。図1と同様に、ケース10bには段付き貫通穴22bが設けられ貫通穴端のねじ22dにガイド(この場合は袋ナット形状である)11′の先端ねじが螺着されガイド11′がケース10bに固定されている。ケース10bには外部との電気接続が可能なコネクタ19bが取付られている。コネクタ19bには端子が設けられ電気的に絶縁された検出電気端子21bと、ケースに電気的に接続(アース)された電気端子20bとが設けられている。
スプールの段部2′a,2bを形成する小径部の内径より大きく段部外径より小さい中空穴を有し、段部に当接可能にされたリテーナ4′,4bが小径部に摺動可能に嵌合している。リテーナ4′,4bはガイド11a,11′端とリテーナ間にスプリング12a,12bが設けられスプリングによりリテーナがそれぞれスプール側に付勢するようにされている。
スプール2′の端部はケース10bの貫通穴22bに突出している。ケース10b側の貫通穴の段付き部23bより第一のスペーサ5b、リング3b、第二のスペーサ6bが順次配設されている。リング、第一、第二のスペーサの詳細については前述したと同様であるので説明を省略する。また、ケース10b側のリテーナ4bがスプリング12bによりスプール2′を押すようにされている。リテーナ4bの外周は第二のスペーサ6bの内径より小さくされ、リング3bの外方側端面(接触面)13bに当接するようにされている。スプールの右側段部2bがリングの外方端面13bより内側(ボディ側)にあるときにはリテーナ4bがリングの外方側端面に当接するようにされ、スプール段部2bがリングの外方側端面より外側(ガイド側)にあるときにはリテーナ4bがスプールの段部2bと当接するようにされている。スプール2′の段部2′a,2b間の長さは、リング3bの外方側端面(接触面)13bと当接面58a間の長さより小さくされており、スプールが中立にあるときは必ず右側のリング3bとリテーナ4bとが接触するようにされている。右側のリングとリテーナとの接触面13bは電気的に導電するようにされ、さらに、リテーナは、スプリング12b、ガイド11′、ケース10bを介して電気端子20bに導通され、右側リテーナと電気端子が常に導通している。ケース10bのコネクタ19b、ケース内のリング3bへのシールや配線については前述したと同様であるので説明を省略する。
反リング側のカバー10にはスプール2′の軸方向穴と同心の貫通穴22が設けられ貫通穴端のねじ22cにガイド(ソレノイドガイド)11aの先端ねじが螺着されガイドがカバーに固定されている。ガイド11aの反ねじ側には図示しない雄ねじが切られており、ナット34が螺着されている。ガイド11aが挿入された電磁コイル30aがケースとナット34間に挟持され、これにより電磁コイル30a、ソレノイドガイド11a、本体1′(カバー10、ボディ10′、ケース10b)、右側ガイド11′が一体とされている。電磁コイル30aには、コイル端子を外部電源と接続するためのコネクタ54aが設けられている。スプール2′の端部がカバー貫通穴22に突出し、スプールと同心で端部に当接可能にされたロッド55aが設けられている。ロッド55aは図示しない可動鉄心に接続され、ソレノイドガイド穴11cに挿入されており、可動鉄心と電磁コイル30aとでロッドを付勢する付勢手段を構成している。電磁コイル30aに通電することにより、可動鉄心を介してロッド55aをスプール2′に押しつけ右方向に付勢するようにされている。また、貫通穴22にはボディ10′の軸方向穴端に設けられた当接面58aに当接するリング状のカバー側のリテーナ4′が設けられている。リテーナ4′は段部2′aに当接してスプリング12aによりスプール2′を反電磁コイル30a側(ボディ10′側)押しつけ、自身は当接面58aに当接することにより、中立時のスプールの位置を規制している。なお、左側のリテーナ4′の構造は従来で述べた図4に示すようなものと同様であってもよい。この場合、当接面58aを図4に示す金属環状のストッパ57aのリテーナ当接面として、リテーナ59aを当接させることになる。
かかる2位置形スプール位置検出器付きスプール弁31′においては、電磁コイル30aが非励磁の場合の中立時(スプリングリターン時)においては、右側のリング3b及びリテーナ4bが接触しており、電気端子20b及び検出電気端子21bは互いに導通している。電磁コイル30aを励磁した場合、スプール2′は右方向に移動する。すると、リテーナ4bはスプールの移動に伴なって右方向へ移動するので、リテーナ4bとリング3bとは非接触となる。このように、電磁コイル30aの通電状態に応じて、リテーナとリングに接続されている各電気端子の導通状態が変わることとなり、これを利用して、スプール2′がどの位置にいるかを直接検出することができる。なお、本体1′はカバー10、ボディ10′、ケース10bから構成しているが一体ものでもよいことはいうまでもない。
本発明の実施の形態を示すスプール位置検出器付きスプール弁の中立時の部分断面図である。 図1に示すスプール位置検出器付きスプール弁の右側の電磁コイルに通電した状態を示す部分断面図である。 本発明の他の実施の形態を示す2位置形のスプール位置検出器付きスプール弁の中立時(電磁コイルを非通電としスプリングリターン時)の部分断面図である。 従来の3位置電磁弁の部分断面図である。
符号の説明
1、1′ 本体
1a 軸方向穴
2、2′ スプール
2a、2b、2′a 段部
2c、2d スプール端部
3a、3b リング
4a、4b、4′ リテーナ
5a、5b 第一のスペーサ
5c、5d インロー部
6a、6b 第二のスペーサ
7a、7b 導電性ロッド
8 ブッシュ
11a、11b、11′ ガイド(ソレノイドガイド)
12a、12b スプリング
13a、13b 外方側端面(接触面)
14 連通路
15 めねじ
16、17 シール部材(Oリング)
18 通し穴
20a、20b 電気端子(アース)
21a、21b 検出電気端子
22、22a、22b 貫通穴
23、23a、23b (貫通穴)段付き部
24 リード線
30a、30b 電磁コイル
31、31′ スプール位置検出器付きスプール弁
55a、55b ロッド
58a、58b 当接面(軸方向穴端部に設けられた当接面)

Claims (5)

  1. 複数の流体通路を備えた軸方向穴を有する本体と、前記軸方向穴に挿入され軸方向移動により前記流体通路を切換えるようにされ両側に段部を有するスプールと、前記スプール端部に当接可能にされたロッドと、前記ロッドを前記スプール方向へ付勢し前記スプールを軸方向移動させる付勢手段と、前記スプールと同心に前記軸方向穴の両側に設けられ前記スプールとは干渉しないようにされたリングと、前記リングの外方側端面又は前記段部に当接可能にかつ軸方向に移動可能にされた前記スプールと同心に前記段部を除き前記スプールと干渉しないようにされたリテーナと、前記リテーナを前記スプール側に付勢するスプリングと、を有し、さらに、前記段部間の長さが前記リングの外方側端面間の長さより小さくされ、前記スプールの動きにより前記リテーナと前記リングとを当接又は離脱できるようにされており、それぞれの側の前記リテーナは導電性を有し外部との電気接続可能にされた電気端子とで電気的に導通されており、前記リングは前記電気端子とは異なる検出電気端子と電気的に接続され、前記リングと前記リテーナが当接したときは前記リングを介して前記電気端子と検出電気端子が導電し、前記リングと前記リテーナが離れているときは少なくとも前記リングと前記電気端子とが導電しないようにされていることを特徴とするスプール位置検出装置付きスプール弁。
  2. 前記リングは一方にのみに備えられ、前記スプール端部に当接可能にされたロッドと、前記ロッドを前記スプール方向へ付勢し前記スプールを軸方向移動させる付勢手段と、が前記反リング側に設けられ、前記反リング側のリテーナはスプールと同心の前記軸方向穴端部に設けられた当接面又は前記スプールの反リング側の前記段部に当接可能にかつ軸方向に移動可能にされた前記スプールと同心に前記段部を除き前記スプールと干渉しないようにされたリング状であって、前記反リング側に設けられた前記スプリングにより前記スプール側へ付勢され、前記スプールの段部間の長さが前記リングの外方側端面と前記当接面との間の長さより小さくされ、前記スプールの動きにより前記反リング側のリテーナと前記リングとを当接又は離脱できるようにされていることを特徴とする請求項1記載のスプール位置検出装置付きスプール弁。
  3. 前記本体の軸方向穴の端部には段付き部を有する同心の貫通穴が設けられており、前記貫通穴内に前記段付き部より順に前記スプールが干渉しないようにされたリング状の第一のスペーサと、前記リングと、前記リテーナ及び前記スプールが干渉しないようにされた筒状の第二のスペーサと、が前記リングが前記本体と電気的に接触しないように順次挟持固定されるように前記ガイドの先端が押し込まれ、少なくとも前記第一のスペーサと前記リングの接触部及び前記リングと前記第二のスペーサの接触部が電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスプール位置検出装置付きスプール弁。
  4. 前記貫通穴軸直角方向に連通路が明けられ、前記連通路を密閉するブッシュと、前記ブッシュの通し穴内に設けられたシール部材と、前記シール部材にシールされながらブッシュ通し穴を非導電状態で貫通する導電性ロッドと、を備え、前記導電性ロッドの先端が前記リングの軸直角方向に設けられためねじに導電状態で螺着され、前記導電性ロッドの他端が前記検出電気端子とリード線を介して接続されていることを特徴とする請求項3に記載のスプール位置検出装置付きスプール弁。
  5. 前記スプールの端部に当接可能にされたロッドが設けられ、前記ロッドは可動鉄心に接続され、前記可動鉄心が電磁コイルにより駆動可能にされた電磁弁であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のスプール位置検出器付きスプール弁。
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