JP4419391B2 - 伝送媒体アクセス制御システムおよび中継側ターミナル装置 - Google Patents
伝送媒体アクセス制御システムおよび中継側ターミナル装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は伝送媒体アクセス制御システムに関し、例えば、ATM−PONを利用するイーサネット(登録商標)などに適用して好適なものである。
【0003】
さらに本発明は、このような伝送媒体アクセス制御システムの構成要素としての中継側ターミナル装置に関するものである。
【0004】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及や、インターネットに対するアクセス回線のブロードバンド化の進行により、ユーザ装置(アクセスシステム)の大容量化が求められている。アクセスシステムは電気では、下記の非特許文献1に記載されたものがあり、光では下記の非特許文献2に記載されたATM−PONなどがある。電気では10Mbps以上のデータ通信は難しく、光技術の適用が求められている。
【0005】
また、LAN(ローカルエリアネットワーク)では、下記の非特許文献3に記載されたように、10/100BASE−T、さらにGigabitのインタフェースを持ち、スイッチングハブにより、バス接続からスター接続に変更されつつある。
【0006】
【非特許文献1】
「xDSL/FTTH 教科書」アスキー出版局
【0007】
【非特許文献2】
「光アクセスシステム」、沖電気研究開発、第182号、Vol.67,No.1,Apr 2000
【0008】
【非特許文献3】
「ギガビット Ethernet 教科書」アスキー出版局
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したATM−PONの多重方法は時分割多重(TDM)のため、個々の通信端末(クライアントマシン、サーバマシン等)などからネットワーク機器(ハブ、スイッチングハブ、レイヤ2スイッチ、レイヤ3スイッチなど)や前記アクセス回線へ向かう上り信号に対して各通信端末からの信号が衝突しないようなタイミング制御が必要であり、十分な実行速度が出せない。また、タイミング制御を実行するためのモジュールの追加、バースト受信用のO/E(光電気変換)モジュールの追加が必要となる上、前記ネットワーク機器としてレイヤスイッチ(レイヤ2スイッチやレイヤ3スイッチなど)以外にATMスイッチが必要になるため、高コストになる。
【0010】
LANのネットワーク構成としては例えば図2または図3に示すようなものがあるが、例えば、図2のネットワーク構成において、ネットワーク機器10をトランシーバすなわちAUI(Attachment Unit Interface)を装備するハブとし、当該LAN内の多数の通信端末11A〜11Nをこの1つのハブ10に収容するものとすると、当該ハブ10は、図3に示すハブ(トランシーバ)16A〜16Mに比べてポート数も多く、大規模なものとなってしまう。また、フレームの衝突が頻発してスループットが著しく低下する可能性がある。
【0011】
かかる課題を解決するために、第1の本発明の伝送媒体アクセスシステムは、複数の中継トランシーバ装置を有するスイッチ中継装置と、複数の中継トランシーバ装置のそれぞれに収容される複数の通信端末とを有し、各中継トランシーバ装置に収容される複数の通信端末がCSMA/CD方式を利用して伝送路を時分割で共有して各中継トランシーバ装置と通信を行うローカルエリアネットワークで、各中継トランシーバ装置と収容される複数の通信端末との間に配設された同時にアクセス可能な光伝送路へのアクセス制御を行う伝送媒体アクセス制御システムにおいて、(A)各通信端末の同時にアクセス可能な光伝送路へのアクセス制御を行うものであって、各通信端末からの信号に対して割り当てられた拡散符号を付与し拡散された光信号を出力する複数の端末側トランシーバ装置と、(B)各中継トランシーバ装置と接続するものであって、光伝送路を介して収容する複数の端末側トランシーバ装置からの光信号の符号化多重数を所定数とする複数の中継側ターミナル装置と、(C)各中継側ターミナル装置と、当該各中継側ターミナル装置に収容される複数の端末側トランシーバ装置との間に設けられた光合分波手段とを備え、各中継側ターミナル装置が、(B−1)受信用構成要素として、(1)受信した光符号化多重信号に対して、対応する拡散符号を用いて逆拡散を行う逆拡散手段と、(2)逆拡散手段により逆拡散された正常な復調信号であるか否かを識別する識別判定手段と、(3)識別判定手段により識別された複数の正常な復調信号を多重化して、接続する中継トランシーバ装置に与える多重化手段とを有し、(B−2)送信用構成要素として、(1)各中継トランシーバ装置からの電気信号を光信号に変換して光伝送路に出力する第1の電気−光変換手段を有し、各端末側トランシーバ装置が、(A−1)その送信用構成要素として、(1)接続する通信端末からの電気信号を拡散する電気拡散手段と、(2)電気拡散手段から出力される拡散された電気信号を、光信号に変換して光伝送路へ送出する第2の電気−光変換手段とを有し、(A−2)その受信用構成要素として、(1)光伝送路から受信した光信号を電気信号に変換する光−電気変換手段を有し、(2)各中継側ターミナル装置は、識別判定手段により正常に識別されなかった場合に、当該復調信号の宛先の非正常応答信号を生成し、この非正常応答信号を第1の電気−光変換手段に与える応答信号生成手段をさらに有し、各端末側トランシーバ装置は、(A−3)接続する通信端末からの電気信号を一時的に格納する信号格納手段と、(A−4)非正常応答信号を受信した場合に、信号格納手段から該当する電気信号を再送させる再送制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】
さらに第2の本発明の中継側ターミナル装置は、複数の中継トランシーバ装置を有するスイッチ中継装置と、複数の中継トランシーバ装置のそれぞれに収容される複数の通信端末とを有し、各中継トランシーバ装置に収容される複数の通信端末がCSMA/CD方式を利用して伝送路を時分割で共有して各中継トランシーバ装置と通信を行うローカルエリアネットワークで、各中継トランシーバ装置と収容される複数の通信端末との間に配設された同時にアクセス可能な光伝送路へのアクセス制御を行う伝送媒体アクセス制御システムを構成する中継側ターミナル装置において、(A)当該中継ターミナル装置は、各中継トランシーバ装置と接続するものであって、光伝送路を介して収容する、各通信端末のアクセス制御を行う端末側トランシーバ装置からの光信号の符号化多重数を所定数とし、(B)受信用構成要素として、(1)受信した光符号化多重信号に対して、対応する拡散符号を用いて逆拡散を行う逆拡散手段と、(2)逆拡散手段により逆拡散された正常な復調信号であるか否かを識別する識別判定手段と、(3)識別判定手段により識別された複数の正常な復調信号を多重化して、接続する中継トランシーバ装置に与える多重化手段と、(C)送信用構成要素として、(1)各中継トランシーバ装置からの電気信号を光信号に変換して光伝送路に出力する第1の電気−光変換手段とを有し、(D)識別判定手段により正常に識別されなかった場合に、当該復調信号の宛先の非正常応答信号を生成し、この非正常応答信号を第1の電気−光変換手段に与える応答信号生成手段とをさらに有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態
以下、本発明にかかる伝送媒体アクセス制御システムおよび中継側ターミナル装置の実施形態について説明する。
【0015】
第1〜第3の実施形態は、符号多重(CDM)技術を利用するものであるが、伝送路に同時にアクセスできる通信端末の数はCSMA/CDの機構を利用して限定することを特徴とする。これら第1〜第3の実施形態でも、伝送路に対するアクセス制御そのものは通常のCSMA/CDの機構をそのまま利用するが、CDM(OCDM)を併用するため、基本的にCDMで許容される多重数の上限以下である限り、複数の通信端末が同時に伝送路にアクセスしたとしてもCSMA/CDの機構が衝突(コリジョン)が発生したものとみなさず、単純なCSMA/CDよりもスループットを高めることができる。
【0016】
(A−1)第1の実施形態の構成
本実施形態にかかるLAN20の全体構成例を図5に示す。
【0017】
図5において、当該LAN20は、スイッチ21と、OCDMターミナル22A〜22Pと、カプラ23A〜23Pと、通信端末24A〜24Qと、伝送路LA1〜LP1、LA2〜LP2、LA11〜LA14,LB11〜LB14、LP11〜LP14とを備えている。
【0018】
このうちOCDMターミナル22A〜22Pよりも上に図示したスイッチ21、伝送路LA2〜LP2は、電気信号を伝送し、中継する部分であり、通常のイーサネットと同様な機能を有する。
【0019】
したがって、スイッチ21は、スイッチングハブ、レイヤ2スイッチ、レイヤ3スイッチなどの中継装置であり、伝送路LA2〜LP2は、ツイストペアケーブルや同軸ケーブルなどの伝送路である。なお、必要に応じて、当該伝送路LA2〜LP2の全部または一部は、有線伝送路ではなく、無線伝送路としてもかまわない。また、必要に応じて、前記スイッチ21よりさらに上位にネットワーク機器(例えば、ルータなど)が存在していてもよいことは当然である。
【0020】
これに対し、OCDMターミナル22A〜22Pよりも下に図示したカプラ23A〜23P、伝送路LA1〜LP1、LA11〜LA14,LB11〜LB14、LP11〜LP14は、光信号を伝送するための部分である。
【0021】
図5中に示したスイッチ21は、接続されている各伝送路LA2〜LP2に1対1に対応する複数のポートPA〜PPを備えているが、ここでは、そのうちポートPAの配下に接続された伝送路LA2、OCDMターミナル22A、伝送路LA1、カプラ23A、伝送路LA11〜LA14、通信端末24A〜24Dの部分を取り出してその詳細を図1に示す。当該ポートPA以外の各ポートPB〜PPの配下に接続された部分の構成も、実質的に図1と同じである。
【0022】
図1において、カプラ23Aは、光の分岐(分波)や結合(合波)を行うための方向性のある光部品で、少なくとも4つの端子T1〜T4を備えている。
【0023】
このうち端子T1はOCDMターミナル22Aに接続された前記伝送路LA1に接続され、端子T2はOCDMトランシーバ27Aに接続された前記伝送路LA11に接続され、端子T3はOCDMトランシーバ27Bに接続された前記伝送路LA12に接続され、端子T4はOCDMトランシーバ27Dに接続された前記伝送路LA14に接続されている。
【0024】
当該カプラ23Aの分岐や結合には方向性があるため、端子(分散端子)T2〜T4のいずれか(例えば、T2)から入力された光信号(例えば、MACフレームOA11など)は、端子(集約端子)T1からのみ出力され、その他の分散端子(例えば、T3)からは出力されない。また分散端子T2〜T4のうちの複数の端子に対し同時に光信号が入力された場合、それらの光信号は当該カプラ23Aで多重(合波)されて集約端子T1から出力される。
【0025】
反対に、集約端子T1に光信号(例えば、MACフレームRA1)が入力されると、当該カプラ23Aで多重分離(分波)されてその他のすべての分散端子T2〜T4から、当該光信号が出力される。
【0026】
伝送路LA11を介して当該カプラ23Aの分散端子T2に接続されている前記通信端末24Aは、パソコン25Aと、トランシーバ26Aおよび27Aとを備えている。通信端末24以外の通信端末(例えば、25B)も実質的に当該通信端末24Aと同じ構成を備えているが、ここでは、主として当該通信端末24について説明する。
【0027】
当該通信端末24Aの構成要素であるパソコン25Aはネットワーク機能を備えたその他の情報処理装置に置換可能であるが、ここでは通常のパソコンを想定する。
【0028】
前記トランシーバ26Aは従来のイーサネットのために使用される通常のトランシーバであるが、前記トランシーバ27Aのほうは、本実施形態で特徴的なOCDMのためのトランシーバである。これらトランシーバ26Aと27Aはいずれも、OSI参照モデルの最下位の階層である物理層に属する構成要素である。トランシーバ26Aには、OSI参照モデルのデータリンク層に属する図示しない構成要素(MACモジュール)が接続されており、前記CSMA/CDに対応する伝送路(ここでは、伝送路LA11)へのアクセス制御を実行する。当該MACモジュールがトランシーバ26Aに接続されている点や、MACモジュール自体の機能は、従来と同様である。
【0029】
図1の例では、トランシーバ26Aが10BASE−Tまたは100BASE−Tに対応するものとしているが、当該トランシーバ26Aの仕様をこれらに限定する必要はない。
【0030】
当該トランシーバ26Aと27Aは相互の接続が確保できればどのように配置してもよい。例えば、伝送路(ここでは、LA11)側に取り付けるようにしてもよく、パソコン25Aに装着するLANカード(LANアダプタ)に搭載してもよい。また、トランシーバ26AはLANカードに搭載し、OCDMトランシーバ27Aを、当該LANカードに外部から装着する構成とすることもできる。外部から装着する場合には、製品として当該OCDMトランシーバ27Aに相当する機能だけを有するユニットを提供すれば、ユーザがすでに購入し利用している既存のLANカード(トランシーバ26Aの機能を内蔵している)をそのまま活用することが可能になる。
【0031】
OCDMトランシーバ27Aには、通信端末24Aが送信する信号を拡散してOCDMを実現するための拡散符号(ここでは、C1)が設定されている。拡散符号の設定は、動的に行うことも可能であるが、ここでは、予め静的に行うものとする。
【0032】
拡散符号は、少なくとも同じOCDMターミナル(ここでは、22A)の配下に収容されている通信端末間(ここでは、24A〜24D間)では一意性が保証されている必要がある。
【0033】
静的に設定する方法にも様々なものが考えられ、例えば、製品としてのOCDMトランシーバ(例えば、27A)あるいは当該OCDMトランシーバを搭載したLANカードの製造工程で設定するようにしてもよく、LAN20に通信端末を追加したときに設定するようにしてもよい。追加時に設定する場合、通信端末の数が多くなければ一意性の確保は比較的容易であると考えられるが、同じOCDMターミナル(例えば、22A)の配下に収容されている通信端末の数が多い場合や、通信端末の追加や削除が頻発する場合には、誤りなく一意性を確保する設定作業は大きな負担となる可能性がある。これに対し、製造工程で設定する場合には、例えば、予めグローバルに一意性が保証されているMACアドレスをもとに当該拡散符号を生成するようにすれば、MACアドレスに連動させて拡散符号の一意性も確保することが可能となる。
【0034】
パソコン25AのユーザU1が当該パソコン25Aに対して行った操作などに応じて、所定のユーザ情報を収容した電気信号としてのMACフレームIA11がトランシーバ26Aから送信されたとすると、当該MACフレームIA11は、OCDMトランシーバ27A内で施される処理により、拡散され、電気−光変換されて光信号としてのMACフレームOA11の形で伝送路(光ファイバケーブル)LA11に送出される。
【0035】
同様の処理は、通信端末24Bや24Dでも行われ得る。ここで、通信端末24Bから送信される光信号としてのMACフレームをOA12とし、通信端末24Dから送信される光信号としてのMACフレームをOA14とする。
【0036】
通信端末24B、24Dなどで同様の処理が同時並列的に実行された場合、当該MACフレームOA12,OA14と、前記MACフレームOA11は、カプラ23Aで多重(合波)されて前記集約端子T1から伝送路LA1へ送出される。
【0037】
カプラ23Aを含む伝送路LA11〜LA14およびLA1の内部構造によってスイッチ21と各通信端末24A〜24Dのあいだの物理的なトポロジが決定されるが、カプラとして前記カプラ23Aだけを用いる場合には、当該トポロジはスター型となる。ただし、例えば、複数のカプラを組み合わせること等によって実質的にバス型のトポロジを実現することも可能である。
【0038】
例えば、前記カプラ23Aと同様なカプラを各伝送路LA11〜LA14上に1つずつ配置し、各カプラの集約端子を配置先の伝送路(例えば、LA11)に接続するとともに複数の分散端子を他の各伝送路(例えば、LA12,LA14など)に接続する構成とすることで、実質的にバス型のトポロジが実現できる。この場合、一例として、通信端末24Aから送信された前記MACフレームOA11は伝送路LA11上に配置されたカプラ(図示せず)と前記カプラ23Aを経由して伝送路LA1へ出力されるだけでなく、伝送路LA11上に配置された当該カプラと他の伝送路(例えば、LA12)上に配置されたカプラを経由して他の伝送路へも出力されるからである。
【0039】
当該バス型は電気信号の伝送における同軸ケーブルに対応するトポロジであり、スター型は電気信号の伝送におけるツイストペアケーブルに対応するトポロジである。
【0040】
本実施形態ではいずれのトポロジを使用することも可能であるが、スター型を使用する場合には、伝送路上におけるMACフレームの衝突は合波後の伝送路LA1でしか発生しないため、通信端末(例えば、24A)側でCSMA/CDに応じたアクセス制御を実行するには、伝送路LA1上で衝突が起きたことを通信端末(例えば、24A)側へ通知(衝突通知)する必要がある。
【0041】
また、伝送路LA11〜LA14およびLL1として、送信用と受信用、すなわち、上り方向(通信端末(例えば24A)からスイッチ21へ向かう方向が上り方向)と下り方向に異なる光ファイバ素線を用いるか、同じ光ファイバ素線を用いるかによっても衝突に関する条件は異なる。なお、光ファイバ素線とは1つのコアとそれを取り巻くクラッドから構成された伝送路の最小構成単位である。
【0042】
通常、CSMA/CDでは、自通信端末が送信したMACフレームが衝突によって壊れたこと(すなわち、実際に衝突したこと)を検出したとき、または、自通信端末に関するMACフレームの送信と受信が同時発生したときに実際には衝突が発生してはいないが衝突が発生したものとみなしたことをトリガとして、自通信端末からMACフレームの送信を停止すること等を含む一連のCSMA/CDの手順を開始することになる。前記バス型のトポロジにおいて上り方向と下りに方向に同一の光ファイバ素線を用いるように構成すれば、自通信端末が送信したMACフレームが実際に衝突によって壊れたことを検出することに基づいて、通常のCSMA/CDの手順を実行することが可能になる。
【0043】
ただし、通常、バス型のトポロジの伝送路上では、1組の通信端末間(例えば、24Aと24D間)の通信しか許されず、この1組の通信端末間の通信中に他の組の通信端末間で通信が行われると衝突が発生していずれの組の通信端末間でも通信を行うことができなくなるが、本実施形態ではOCDMを用いているため、OCDMで許容される多重数の上限以下である限り、複数組の通信端末が同時に伝送路にアクセスしたとしてもCSMA/CDの機構が衝突が発生したものとみなさない。伝送路上で衝突が発生していても前記拡散符号を用いて逆拡散(復号)することにより、(前記MACモジュールが)壊れていない本来のMACフレームを得ることができるからである。
【0044】
これによって、単純なCSMA/CDよりもスループットを高めることができる。
【0045】
多重数の上限がいくつになるかは、拡散符号相互間の関係などに依存して決まる。この上限を、配下の全通信端末24A〜24Dと同数またはそれ以上となるようにすることも可能である。その場合には、CSMA/CDによるアクセス制御は省略できるが、通信端末24A〜24Dの数の10倍のチップ数(拡散)が必要となる。
【0046】
また、各通信端末24A〜24Dの稼働率なども考慮すると、必ずしもすべての通信端末24A〜24Dが常時、通信するわけではないので、当該上限の値よりも多くの通信端末24A〜24Dを配下に収容するのが効率的であるといえる。
【0047】
上限の値よりも多くの通信端末24A〜24Dを配下に収容する場合、一時的に、当該上限以上の多重が行われることが起こり得る。その場合には、逆拡散によって得られる復号結果が正常なものではなくなる。そこで、上述したCSMA/CDによるアクセス制御が必要になる。
【0048】
次に、前記OCDMターミナル22Aの内部構成例について、図6を用いて説明する。
【0049】
(A−1−1)OCDMターミナルの内部構成例
図6において、当該OCDMターミナル22Aは、光/電気変換器30と、電気/光変換器31と、相関器32A〜32Dと、判定回路33と、バッファ34と、MUX回路35とを備えている。
【0050】
このうち光/電気変換器30は、前記伝送路LA1から受信した光信号(MACフレームOA11など)に対して光/電気変換を施して電気信号に変換する回路である。当該光/電気変換器30から出力される電気信号はn個の相関器32A〜32Dへ供給される。
【0051】
n個の相関器32A〜32Dのそれぞれは、各拡散符号(例えば、前記拡散符号C1)に対応する逆拡散を実行する回路であり、その出力は判定回路33へ供給される。当該nは、OCDMターミナル22Aの配下で使用され得る拡散符号の数、すなわち、OCDMターミナル22Aの配下に存在する通信端末25A〜25Dの数と同数であってよい。
【0052】
当該相関器32A〜32Dが実行する逆拡散によりクロックも抽出できるので、バーストモジュール(バースト受信用のO/Eモジュール)が不要となり、タイミング制御も不要なので、コストが削減できる。
【0053】
当該相関器(例えば、32A)の内部構成は、例えば、図12に示すものであってよい。これは、シフトレジスタを用いた周知のマッチドフィルタと呼ばれるアナログ相関器で、例えば、CCD(Charged Coupled Device2)を用いて実現できる。
【0054】
図12中、シフトレジスタ50に入力されるアナログデータは、前記光/電気変換器30から供給された電気信号であり、符号演算部51を経て加算部52から出力される相関結果出力は、前記判定回路33へ供給される。シフトレジスタ50に供給されるアナログデータとしては、光/電気変換器30から出力された電気信号をそのまま用いることができる。
【0055】
判定回路33は、相関器32A〜32Dが出力する逆拡散結果が正常なMACフレームであるか否かを判定し、正常なMACフレームのみをバッファ34に格納する。この判定では、MACフレームのペイロード部分に収容されているユーザ情報などを調べる必要はなく、MACヘッダなどの定型的な検査を行うだけで十分である。例えば、上述したMACモジュールが衝突を検出する場合に行う検査と同様なものであってよい。
【0056】
なお、上述した衝突通知を実行する場合には、当該判定回路33によって、前記逆拡散結果が正常なMACフレームでないと判定されたときに、衝突通知を各通信端末24A〜24Dへ送信することになる。この衝突通知には、伝送路LA11〜LA14や、LA1を利用してもよいが、これらとは別個に専用の伝送路を用意しておいてもよい。
【0057】
伝送路LA11〜LA14およびLA1が、上り方向と下り方向に別個の光ファイバ素線を用いている場合には衝突は上り方向だけで発生しているためその必要はないが、同じ光ファイバ素線を用いている場合には、衝突通知のためのMACフレームも衝突によって正常に送達できない可能性があるので、別個に専用の伝送路を用意する必要性が高いからである。
【0058】
当該判定回路33が正常であると判定したMACフレームを格納するバッファ34は、当該MACフレームを一時的に蓄積したあとMUX回路35へ供給する。MUX回路35は、バッファ34から受け取ったMACフレームを時間的に多重して伝送路LA2へ出力する。
【0059】
電気/光変換器31は、前記伝送路LA2から供給された電気信号としてのMACフレームを、光信号としてのMACフレームに変換して伝送路LA1に送出する回路である。
【0060】
前記伝送路LA2には、トランシーバ21Aを介してスイッチ21が接続されている。
【0061】
当該トランシーバ21Aは上述したポートPAに対応する部分である。トランシーバ21Aの機能は、前記トランシーバ26Aと同様であってよいが、複数のトランシーバ(例えば、26A〜26D)から送信されたMACフレームが前記MAC回路35によって時間的に多重されて供給され得るため、より高速な仕様となっている。
【0062】
当該トランシーバ21Aを介してMACフレームの供給を受けたスイッチ21は、当該MACフレームが収容する所定のアドレス(例えば、MACヘッダ中の宛先MACアドレス)に応じて当該MACフレームを中継処理し、該当するポート(例えば、PB)へ振り分ける。
【0063】
トポロジが前記スター型の場合には、同じポート(例えば、PA)の配下の通信端末間(例えば、24Aと24D間)でMACフレームをやり取りする場合にも、スイッチ21による中継処理が必要になるが、トポロジが前記バス型の場合には不要である。
【0064】
前記電気/光変換器31に伝送路LA2経由で供給されるMACフレームも、当該スイッチ21による中継処理を受けたMACフレームである。
【0065】
一方、前記OCDMトランシーバ27Aの内部構成例を図7に示す。他のOCDMトランシーバ27B、27Dの内部構成もこれと同様である。
【0066】
(A−1−2)OCDMトランシーバの内部構成例
図7において、当該OCDM27Aは、光/電気変換器40と、電気/光変換器41と、拡散器42とを備えている。
【0067】
このうち光/電気変換器40は、前記光/電気変換器30に対応し、電気/光変換器41は前記電気/光変換器31に対応するので、その詳しい説明は省略する。
【0068】
また、拡散器42は、トランシーバ26Aから供給されたMACフレームを前記拡散符号C1を用いて拡散した上で電気/光変換器41へ供給する回路である。当該拡散器42による拡散は、前記相関器32A〜32Dのうちのいずれか1つによる逆拡散に対応する操作である。
【0069】
なお、前記パソコン25BはユーザU2によって操作され、パソコン25DはユーザU4によって操作される。
【0070】
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について説明する。
【0071】
(A−2)第1の実施形態の動作
前記スイッチ21が中継処理を行ってポートPA〜PPのいずれかから送出するMACフレームは、当該ポートの配下の全通信端末に供給される。この点は、前記トポロジがバス型でもスター型でも同様であり、上り方向と下り方向に同じ光ファイバ素線を使っていてもいなくても同じである。
【0072】
また、当該MACフレームの送信元は、LAN20内に存在してもよく、LAN20の外部に存在してもよいことは当然である。
【0073】
例えば、ポートPAから送出された場合、そのMACフレームは、ポートPA配下の通信端末24A〜24Dへ供給される。
【0074】
この際、図5上で、OCDMターミナル22A〜22Pよりも上に図示したスイッチ21、伝送路LA2〜LP2が電気信号を伝送、中継し、OCDMターミナル22A〜22Pよりも下に図示したカプラ23A〜23P、伝送路LA1〜LP1、LA11〜LA14,LB11〜LB14、LP11〜LP14が光信号を伝送することは、すでに述べた通りである。
【0075】
一方、ポート(例えば、PA)の配下の通信端末からMACフレームを送信する場合の動作は、図4のタイムチャートを用いて説明する。
【0076】
図4(A)から(D)は横軸が時間軸となっており、右寄りの位置ほど早い時刻に対応する。また、図4(A)〜(E)の例では、前記多重数の上限の値は、2である。
【0077】
図4(A)に示すように、通信端末24Aのトランシーバ27Aは、MACフレームF11、F12,F13,F14の順番で各MACフレームを時系列に送信する。
【0078】
同様に、図4(B)では、通信端末24Bのトランシーバ27BはMACフレームF21、F22,F23,F24の順番で各MACフレームを時系列に送信し、図4(C)では、通信端末24Dのトランシーバ27DはMACフレームF31、F32,F33の順番で各MACフレームを時系列に送信している。
【0079】
図4(D)から明らかなように、MACフレームF11は(同時に伝送されるMACフレームがほかになく)単独で伝送され、MACフレームF21とF31は時間的に同時に伝送され、MACフレームF12とF22は同時に伝送され、MACフレームF13とF32は同時に伝送され、MACフレームF23は単独で伝送され、MACフレームF14,F24,F33は同時に伝送される。
【0080】
また、これらのMACフレーム(例えば、F11)は、前記拡散符号C1〜Cnによって拡散された状態で伝送路を伝送される。
【0081】
ここで、前記トポロジがスター型であるものとすると、前記カプラ23により、同時に伝送される各MACフレーム(例えば、F21とF31)は、前記伝送路LA1上で多重される。
【0082】
多重数の上限値が2であるから、多重される(同時に伝送される)MACフレームの数が2つまでならば、逆拡散結果は正常なMACフレームとなり、正常な通信を行うことができる。このとき、前記判定回路33は、逆拡散結果である正常なMACフレームを前記バッファ34へ格納するだけである。バッファ34へ格納されたMACフレームはMUX回路35,伝送路LA2,スイッチ21などを経て、その宛先MACアドレスが指定する通信端末に届けられる。
【0083】
これに対し、例えば、MACフレームF14,F24,F33が伝送されるタイミングのように、同時に伝送されるMACフレームの数が3つなどとなって上限値の2を越えると、前記逆拡散結果は正常なものでなくなり、判定回路は、配下の各通信端末24A〜24Dに対し、前記衝突通知を行うことになる。
【0084】
衝突通知を受け取った各通信端末24A〜24Dでは、前記MACモジュール等がCSMA/CDにしたがった手順でアクセス制御を実行する。通常、CSMA/CDでは、衝突を検出すると(この場合、衝突通知を受け取ると)、バックオフアルゴリズムに応じたランダムな時間が経過したあとで再度、MACフレームの送信(再送)を行うことになる。なお、一般的なCSMA/CDでは、衝突を検出した通信端末は当該再送を行う前に、衝突の発生をコリジョンドメイン(本実施形態の場合、コリジョンドメインは、ポート(例えば、PA)配下の全通信端末(例えば、25A〜25D)に相当)内の全通信端末に伝えるために連続的なジャム信号を送信するようになっているが、本実施形態で衝突通知を実行する場合には、ジャム信号の送信は省略可能である。
【0085】
トポロジが前記バス型の場合には、各通信端末24A〜24D内の前記MACモジュールは自身で上限値を越える数のMACフレームの同時伝送を検出することが可能であるから、OCDMターミナル22Aの判定回路は衝突通知を実行する必要がなくなるが、衝突通知を実行しない場合には、前記ジャム信号を送信することが望ましい。
【0086】
なお、各通信端末24A〜24D内の前記MACモジュールが自身で上限値を越える数のMACフレームの同時伝送を検出するために必要であれば、他の通信端末のための拡散符号(通信端末24Aにとっては、拡散符号C2やCnなど)の設定を各通信端末に行うようにするとよい。
【0087】
トポロジがスター型の場合もバス型の場合も、OCDMターミナル22Aにおける逆拡散の結果が正常なMACフレームである場合には、前記スイッチ21の中継処理などを介して、各MACフレームの宛先MACアドレスが指定する通信端末へMACフレームが届けられる。
【0088】
なお、バス型の場合、各ポート(例えば、PA)の配下の通信端末間(例えば、24Aと24Dの間)でやり取りされるMACフレームは、スイッチ21による中継処理を利用しなくても宛先に届けることが可能である点はすでに述べた通りである。
【0089】
(A−3)第1の実施形態の効果
本実施形態によれば、再送の頻度が低減できるので、スループットを高めることができる。
【0090】
また、本実施形態では、前記ATM−PONよりも構成が簡単で、上述したタイミング制御を実行するためのモジュール、ATMスイッチなどを必要としないため、コストを抑制することができる。
【0091】
さらに、前記OCDMターミナル(例えば、22A)で行う逆拡散によりクロックを抽出することもでき、バーストモジュールが不要となる点も、コストの抑制に寄与する。
【0092】
(B)第2の実施形態
以下では、本実施形態が第1の実施形態と相違する点についてのみ説明する。
【0093】
本実施形態は、第1の実施形態では必ずしも明確でなかった前記衝突通知の実現法について提案するものである。
【0094】
(B−1)第2の実施形態の構成および動作
本実施形態が第1の実施形態と相違するのは、OCDMターミナルやOCDMトランシーバの内部構成だけである。図5に示すLAN20の全体構成例や、図1に示す主要部の構成例などは本実施形態も第1の実施形態と同じなので、その詳しい説明は省略する。
【0095】
本実施形態のOCDMターミナル22Aの主要部の構成例を図8に示す。第1の実施形態と同様に、本実施形態のOCDMターミナル22B〜22Pの構成も、当該OCDMターミナル22Aと同じである。
【0096】
図8において、図6と同じ符号30、31,32A〜32D、34,35を付与した各構成要素の機能は第1の実施形態と同じなので、その詳しい説明は省略する。
【0097】
図8に示す判定回路33Aの機能は、基本的に第1の実施形態の判定回路33と同じであるが、前記衝突通知を実行しようとするときには、NACKパケット付与部36へ所定の通知情報NT1〜NTDを供給して衝突通知のためのMACフレームの送信を要求する。
【0098】
通常のCSMA/CDの手順にしたがえば、この衝突通知は、コリジョンドメイン内の全通信端末(例えば、24A〜24D)に宛てて送信されべきものであり、例えば、いずれか2つの送信元からのMACフレームが正常に逆拡散できなかった場合でも、当該2つ以外のすべての通信端末に宛てて衝突通知を送信することになる。通常のCSMA/CDでは、もともと衝突の発生時には、MACフレームが壊れてしまうため、MACフレームの送信元を示す送信元MACアドレスも正常に復号されてはおらず、特定の送信元(例えば、通信端末24A)を割り出すこと自体、不可能だからである。
【0099】
本実施形態で、コリジョンドメイン内の全通信端末に宛てて衝突通知を送信する場合には、当該衝突通知を収容したMACフレームの宛先MACアドレスとしては、コリジョンドメイン内のすべての通信端末を宛先として指定するブロードキャストアドレスを利用することができる。ネットワーク構成によっては(例えば、前記バス型のトポロジを採用する場合など)、ブロードキャストを行うと、前記スイッチ21を越えて通知不要な他のコリジョンドメインまで当該衝突通知が届けられる可能性があるが、図1,図5に示すネットワーク構成である限りその可能性はない。
【0100】
ただし本実施形態の場合には、拡散符号(例えば、C1)とMACアドレスの対応関係さえOCDMターミナル(例えば、22A)側で管理していれば、逆拡散結果が正常でない拡散符号(例えば、C1)をもとに衝突によって破壊されたMACフレームの送信元のMACアドレスを特定することが可能なので、衝突したMACフレームの送信元の通信端末だけに衝突通知を送信することも可能である。
【0101】
ブロードキャストを用いる場合でも、衝突したMACフレームの送信元だけに衝突通知を行う場合でも、必要に応じて、当該衝突通知のMACフレームは、一定間隔で、複数回、送信するようにしてよい。
【0102】
この衝突通知を受け取る通信端末の側におけるOCDMトランシーバ(例えば、27A)の主要部の構成例は、図9に示す通りである。
【0103】
図9において、図7と同じ符号40,41,42を付与した構成要素の機能は第1の実施形態と同じであるので、その詳しい説明は省略する。
【0104】
図9に示すバッファ送信制御部43は、前記MACフレームIA11を一時的にバッファに蓄積し、当該バッファからの読み出しタイミングを制御することによって伝送路LA11に対するMACフレームOA11の送信タイミングを決定する部分である。
【0105】
伝送路LA11に送信されたあとも、バッファの容量が許す限り当該バッファ内にMACフレームIA11の内容は記憶されているため、前記再送は、記憶されているMACフレームIA11を再度、読み出すことによって実現される。
【0106】
通信端末24Aにおいて、NACK処理部44が前記NACKパケット付与部36が送信した衝突通知を受信した場合、当該バッファからの読み出しを再度、実行し、この再送を行うことになる。
【0107】
(B−2)第2の実施形態の効果
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果と同等な効果を得ることができる。
【0108】
加えて、本実施形態では、衝突通知や再送を行うための具体的な構成を提供することができる。
【0109】
(C)第3の実施形態
以下では、本実施形態が第1、第2の実施形態と相違する点についてのみ説明する。
【0110】
本実施形態は、第1、第2の実施形態では電気信号の段階で実行した拡散や逆拡散を、光信号の段階で実行する。
【0111】
電気信号の段階で拡散や逆拡散を行うと、1Gbps以上のデータレートを実現するのは困難であるが、光信号の段階で行うと、1Gbps以上の高速なデータレートを実現することができる。
【0112】
(C−1)第3の実施形態の構成および動作
本実施形態が第1の実施形態と相違するのは、OCDMターミナルやOCDMトランシーバの内部構成だけである。図5に示すLAN20の全体構成例や、図1に示す主要部の構成例などは本実施形態も第1の実施形態と同じなので、その詳しい説明は省略する。
【0113】
本実施形態のOCDMターミナル22Aの主要部の構成例を図10に示す。第1の実施形態と同様に、OCDMターミナル22B〜22Pの構成も、当該OCDMターミナル22Aと同じである。
【0114】
図10において、図6と同じ符号31,33,34,35を付与した各構成要素の機能は第1の実施形態と同じなので、その詳しい説明は省略する。
【0115】
図10に示すn個の光逆拡散器37A〜37Dは、前記相関器32A〜32Dに対応するが、光信号の段階で逆拡散を行う点が異なる。
【0116】
このように光逆拡散器37A〜37Dをn個もうけたため、符号30A〜30Dを付与した光/電気(O/E)変換器もn個もうけてある。
【0117】
一方、MACフレームOA11を送信するOCDMトランシーバ22Aの内部構成例は、図11に示す通りである。
【0118】
図11と図7の相違は、前記拡散器42が光拡散器45に置き換わった点だけである。
【0119】
光拡散器45は、電気/光変換器41が出力した光信号の段階のMACフレームを拡散して伝送路LA11に送出する。
【0120】
光拡散器45が実行する拡散(光拡散)の方式としては、多波長の発生順番を変える波長ホップ方式などを用いることができる。
【0121】
(C−2)第3の実施形態の効果
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果と同等な効果を得ることができる。
【0122】
加えて、本実施形態では、第1の実施形態よりも高速なデータレートを実現することが可能である。
【0123】
(D)他の実施形態
上記第1〜第3の実施形態では、伝送路に対するアクセス制御方式としてCSMA/CDを使用したが、本発明ではCSMA/CD以外のアクセス制御方式を利用することが可能である。
【0124】
例えば、100VG−AnyLANなどを利用することも可能である。
【0125】
いずれのアクセス制御方式を利用しても、本発明では、多重数に関する前記上限値の範囲内で、複数の通信端末が同時送信可能である。
【0126】
なお、当該上限値は拡散符号相互間の関係などにも依存するため、必ずしも予め明確に判明していないこともあり得る。100VG−AnyLANのように、通信端末側からの要求に応じて特定のアクセス制御装置が送信権を付与するタイプのアクセス制御方式では、上限値に応じて同時に送信権を付与できる通信端末の数が変化するから、当該上限値が予め判明していることが必要である。これに対し、CSMA/CDのようなアクセス制御方式では、実際に逆拡散結果が正常か否かを検査し、その検査結果に応じてアクセス制御を実行できるため、予め上限値が判明している必要がない点で有利であるといえる。
【0127】
なお、上記第1〜第3の実施形態では、前記通信端末24A〜24Dはユーザ(例えば、U1)が操作するパソコンであるものとしたが、いわゆるサーバマシンであってもよいことは当然である。例えば、メールサーバ、Webサーバ、DNSサーバなどの各種サーバに対応するサーバマシンであってもよい。
【0128】
また、前記拡散符号を、各通信端末に対し動的に設定する方法としては様々なものが考えられるが、例えば、DHCPの機構を利用することもできる。
【0129】
すなわちDHCPは、DHCPクライアントからの要求に応じてDHCPサーバが、TCP/IP関連の各パラメータを動的にDHCPクライアントに設定するもので、当該TCP/IP関連のパラメータとして、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウエイなどがあるが、このなかに、前記拡散符号を含めるものである。
【0130】
拡散符号はOSI参照モデルの物理層に対応するパラメータであり、OSI参照モデルのネットワーク層などに属するTCP/IP関連の値とは相違するが、このようにDHCPの機能を拡張することも可能である。
【0131】
この場合、前記通信端末(例えば、24A)にDHCPクライアントの機能を搭載し、LAN20にDHCPサーバを設置することとなる。
【0132】
各通信端末が通信を開始しようとするたびに動的に拡散符号を割り当て、当該通信が終了したら回収するように構成する場合、DHCPサーバ側でプールする拡散符号の数を前記多重数の上限値と一致させれば、前記逆拡散の結果が正常でなくなることがないように制御することも可能である。
【0133】
なお、上述した相関器(例えば、32A)の内部構成としては、すでに説明した図12のほか、例えば、図13に示すものを用いることもできる。
【0134】
図13において、A/D変換部55は、光/電気変換器30から供給される前記電気信号(多値信号)にA/D変換を施してデジタル信号(2値信号)に変換し、当該デジタル信号をデジタルマッチドフィルタ56に供給する。
【0135】
当該デジタルマッチドフィルタ56は、図12に示すマッチドフィルタと同じ機能をデジタル回路を用いて実現したものである。
【0136】
以上の説明では主としてハードウエア的に本発明を実現したが、本発明はソフトウエア的に実現することも可能である。
【0137】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明では、コストを抑制し、スループットを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜第3の実施形態におけるLANの主要部の構成例である。
【図2】従来のLANの構成例である。
【図3】従来のLANの構成例である。
【図4】第1〜第3の実施形態の動作説明図である。
【図5】第1〜第3の実施形態におけるLANの全体構成例である。
【図6】第1の実施形態で使用するOCDMターミナルの主要部の構成例である。
【図7】第1の実施形態で使用するOCDMトランシーバの主要部の構成例である。
【図8】第2の実施形態で使用するOCDMターミナルの主要部の構成例である。
【図9】第2の実施形態で使用するOCDMトランシーバの主要部の構成例である。
【図10】第3の実施形態で使用するOCDMターミナルの主要部の構成例である。
【図11】第3の実施形態で使用するOCDMトランシーバの主要部の構成例である。
【図12】第1〜第3の実施形態で使用する相関器の構成例を示す概略図である。
【図13】他の実施形態で使用する相関器の構成例を示す概略図である。
【符号の説明】
11A〜11N、24A〜24Q…通信端末、15,20…スイッチ、22A〜22P…OCDMターミナル、23A〜23P…カプラ、25A〜25D…パソコン、21A、26A〜26D、27A〜27D…トランシーバ、C1〜Cn…拡散符号。
Claims (2)
- 複数の中継トランシーバ装置を有するスイッチ中継装置と、前記複数の中継トランシーバ装置のそれぞれに収容される複数の通信端末とを有し、前記各中継トランシーバ装置に収容される前記複数の通信端末がCSMA/CD方式を利用して伝送路を時分割で共有して前記各中継トランシーバ装置と通信を行うローカルエリアネットワークで、前記各中継トランシーバ装置と収容される前記複数の通信端末との間に配設された同時にアクセス可能な光伝送路へのアクセス制御を行う伝送媒体アクセス制御システムにおいて、
前記各通信端末の同時にアクセス可能な前記光伝送路へのアクセス制御を行うものであって、前記各通信端末からの信号に対して割り当てられた拡散符号を付与し拡散された光信号を出力する複数の端末側トランシーバ装置と、
前記各中継トランシーバ装置と接続するものであって、前記光伝送路を介して収容する前記複数の端末側トランシーバ装置からの光信号の符号化多重数を所定数とする複数の中継側ターミナル装置と、
前記各中継側ターミナル装置と、当該各中継側ターミナル装置に収容される前記複数の端末側トランシーバ装置との間に設けられた光合分波手段と
を備え、
前記各中継側ターミナル装置が、
受信用構成要素として、
受信した光符号化多重信号に対して、対応する拡散符号を用いて逆拡散を行う逆拡散手段と、
前記逆拡散手段により逆拡散された正常な復調信号であるか否かを識別する識別判定手段と、
前記識別判定手段により識別された複数の正常な復調信号を多重化して、接続する前記中継トランシーバ装置に与える多重化手段と
を有し、
送信用構成要素として、前記各中継トランシーバ装置からの電気信号を光信号に変換して前記光伝送路に出力する第1の電気−光変換手段を有し、
前記各端末側トランシーバ装置が、
その送信用構成要素として、
接続する前記通信端末からの電気信号を拡散する電気拡散手段と、
前記電気拡散手段から出力される拡散された電気信号を、光信号に変換して前記光伝送路へ送出する第2の電気−光変換手段と
を有し、
その受信用構成要素として、前記光伝送路から受信した光信号を電気信号に変換する光−電気変換手段を有し、
前記各中継側ターミナル装置は、前記識別判定手段により正常に識別されなかった場合に、当該復調信号の宛先の非正常応答信号を生成し、この非正常応答信号を第1の電気−光変換手段に与える応答信号生成手段をさらに有し、
前記各端末側トランシーバ装置は、
接続する前記通信端末からの電気信号を一時的に格納する信号格納手段と、
前記非正常応答信号を受信した場合に、前記信号格納手段から該当する電気信号を再送させる再送制御手段と
を有する
ことを特徴とする伝送媒体アクセス制御システム。 - 複数の中継トランシーバ装置を有するスイッチ中継装置と、前記複数の中継トランシーバ装置のそれぞれに収容される複数の通信端末とを有し、前記各中継トランシーバ装置に収容される前記複数の通信端末がCSMA/CD方式を利用して伝送路を時分割で共有して前記各中継トランシーバ装置と通信を行うローカルエリアネットワークで、前記各中継トランシーバ装置と収容される前記複数の通信端末との間に配設された同時にアクセス可能な光伝送路へのアクセス制御を行う伝送媒体アクセス制御システムを構成する中継側ターミナル装置において、
当該中継ターミナル装置は、前記各中継トランシーバ装置と接続するものであって、前記光伝送路を介して収容する、前記各通信端末のアクセス制御を行う端末側トランシーバ装置からの光信号の符号化多重数を所定数とし、
受信用構成要素として、
受信した光符号化多重信号に対して、対応する拡散符号を用いて逆拡散を行う逆拡散手段と、
前記逆拡散手段により逆拡散された正常な復調信号であるか否かを識別する識別判定手段と、
前記識別判定手段により識別された複数の正常な復調信号を多重化して、接続する前記中継トランシーバ装置に与える多重化手段と、
送信用構成要素として、前記各中継トランシーバ装置からの電気信号を光信号に変換して前記光伝送路に出力する第1の電気−光変換手段とを有し、
前記識別判定手段により正常に識別されなかった場合に、当該復調信号の宛先の非正常応答信号を生成し、この非正常応答信号を第1の電気−光変換手段に与える応答信号生成手段とをさらに有する
ことを特徴とする中継側ターミナル装置。
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